頭に寄せて次 回 し 経 参 た ン シ 支 告 催 家 リ テ カ 日 ン ー 題 平 高...

8
こ~じのぅ掲示板2011年11月30日第15号 掲示板 第15 号 巻頭 報告 全国の動き 2 支援センターだより 3 報告 懇話会・学会・家族会 4 日本脳外傷友の会全国大会 5 全国柔道事故被害者の会 5 紹介 書籍紹介【6】 5 事業者訪問 夢のみずうみ村 6 こんにちは!家族会 ハイリハキッズ 7 インフォメーション 8 13 60 20 12 発 行 所 (社福)千葉県身体障害者福祉事業団 千葉県千葉リハビリテーションセンター 発行責任者 高次脳機能障害 相談支援体制連携調整委員会 委員長 吉永 勝訓 〒266-0005 千葉市緑区誉田町 1-45-2 TEL 043-291-1831(代)内177 発 行 日 2011年11月30日 巻 頭 に 寄 せ て ちば高次脳機能障害者と家族の会 角田 義規

Upload: others

Post on 09-Jul-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

こ~じのぅ掲示板2011年11月30日第15号

掲示板 第15 号

巻頭 1

報告 全国の動き 2

支援センターだより 3

報告 懇話会・学会・家族会 4

日本脳外傷友の会全国大会 5

全国柔道事故被害者の会 5

紹介 書籍紹介【6】 5

事業者訪問 夢のみずうみ村 6

こんにちは!家族会 ハイリハキッズ 7

インフォメーション 8

ちば高次脳機能障害者と家

族の会は、厚労省の「高次脳

機能障害支援モデル事業」が

開始された平成13年に設立し

ました。会員数は家族会員約

60名、賛助会員約20名となっています。高次脳機能障害

という言葉は社会に知られてきましたが、当事者は外見

上障害が無い様に見えることから障害の実態や当事者・

家族の悩みは理解され難いことが実情です。当会では、

昨年12月から当事者の日中活動の場「ディアひまわり」

を月2回開催しています。家族スタッフによる「歌いま

しょう」「絵本の読み聞かせ」「簡単な手話」、当事者自身

の「趣味」「思っていること」、千葉リハ高次脳機能障害

支援センタースタッフの「家族以外の人と話しましょう」

などのプログラムで3時間ほどを過ごします。

一方、定例会では「家族への情報提供が当事者の幸せ

に繋がる」との思いで「成年後見制度」「グループホーム

の実情」「ユニバーサル就労」等勉強の機会を持って来ま

した。話合の場では新規参加者が他の参加者の経験を聞

いて「自分だけではないと思った」「ホッとした」「話が

聞けて良かった」等ピアカウンセリングの効果も感じて

います。今後も県下の家族会・支援拠点機関のご理解と

ご支援をいただきながら活動を進めて行きたいと考えて

います。

発 行 所 (社福)千葉県身体障害者福祉事業団

千葉県千葉リハビリテーションセンター

発行責任者 高次脳機能障害

相談支援体制連携調整委員会

委員長 吉永 勝訓

〒266-0005 千葉市緑区誉田町 1-45-2

TEL 043-291-1831(代)内177

発 行 日 2011年11月30日

巻 頭 に 寄 せ て

ちば高次脳機能障害者と家族の会

代 表 角田 義規

こ~じのぅ掲示板2011年11月30日第15号

■平成23年度

厚生科学研究「

高次脳機能障害者に対する地域生活

支援の推進に関する研究」

「関東甲信越ブロック・東京ブロック合同

会議」の報告

開催日

平成23年7月28日(木)

場 所

大宮ソニックシティ

7月28日関東甲信越ブロック統括県である埼玉県総合リハビリ

テーションセンターおよび東京都心身障害者相談センターの共催

で開催された。今年度は、家族会の参加は見合わせとなり、県およ

び支援拠点機関だけで、例年通りおよそ2時間半の会議である。こ

れまでは10県及び家族会からの報告と懸案事項の提案で、ほとんど

議論する時間がなく終了することが多かった。こうした実態を考え

ると、家族会代表が参加できなかったことは残念ではあるが、構成

する10の自治体が多尐でも意見交換をするにはやむを得ない判断

かもしれない。ただ、今後関東甲信越ブロック・東京ブロック合同

会議の分割なども含め、検討していく必要があるのではないかと思

う。

複数の県から出されていた懸案事項として「

地域ネットワークづ

くりの留意点」

および診療報酬に縛られた中での「

支援を必要とし

ている高次脳機能障害者の受け入れ」

についての悩みが出された。

最近支援普及事業に着手し地域ネットワークづくりに基盤が出来

ていない県の支援拠点機関や支援コーディネーターに取っては、切

実な患者・家族の要望に忚えることが出来ない辛さがあろうと思わ

れる。特に様々な福祉サービスの主体である市町村関係職員に障害

に対する理解が進んでいないために起こる様々なトラブルの調整

にかけずり回っている支援コーディネーターからすれば、何から手

を着けていく必要があるのか呆然とすることもあろうかと思われ

る。また、医療機関が支援拠点機関に指定されていることの多い高

次脳機能障害支援普及事業では、診療報酬での縛りは厳しいものが

ある。

こうした悩みを聞いていると、モデル事業当初の自分達のことが

昨日のことのように思い浮かぶというのが、会議に出席しての感想

である。

支援コーディネーター

太田

■平成23年度第1回高次脳機能障害者

支援情報マップ作成マップワーキング報告

開催日

日時

平成23年9月17日(

土)

~18日(日)

損保会館

前号で報告した「高次脳機能障害者支援情報マップ作成事業」

の第1回企画会議を受けて、ワーキング検討会議が行われました。

メンバーは全国の「家族会」、「高次脳機能障害者支援センター」、

「高次脳機能障害支援コーディネーター」に協力いただき10名の

委員による構成で、それぞれのアイディアを意見として出し合う

活発な会議でした。

まず、事業全体のイメージを共有することを行いました。次に

具体的な作業をすすめるディスカッションを行いました。これは、

有効な支援情報マップへのアクセス過程の枠組みづくりの作業で

す。大枠として医療・就労・教育・地域生活支援・制度利用・人

権擁護等の大項目を設定し、①アクセス者(

当事者・家族を想定)

のニーズを確認するナビゲーション部分の作成②ニーズに対忚し

た支援情報の分類項目の作成を行っていくことにしました。ウェ

ブの入口となる第1項目の検討、当事者や家族などアクセスする

人の気持ちに寄り添うような気持ちシートを作成するための検討

をし、アクセス者の主体的な判断が本人にも周囲にも見えるよう

な形、そして気づきへのうながしのきっかけとなるような設定を

検討する方向性ですすめてみることになりました。

2日間の充実した話合いにプラスして、次回までの宿題も持ち

帰るワーキング(みんなエネルギッシュ!!)でしたので、次回は

さらにパワーアップ・・・

となることでしょう。

地域連携部

森戸

こ~じのぅ掲示板2011年11月30日第15号

六月に支援センターで「伝えあうため」の

グループが始まりました。

〈対象者〉

自分は「こんな人間である」ということに

気づきにくい方

・自分のやりたいことが分からない方

・考えや気持ちの表現が難しい方

・気持ちをうまく表現できず、家族や友人と

ぶつかることがよくある方

〈内容〉

上半期は、自分の知っていることや趣味な

ど「関心のあることを人に伝える」プログラ

ムを行ってきました。テーマの例として

「あなたの理解者は?」などについて話しあ

ってきました。現在は「○○さんってこんな

人?」をテーマに行っています。「自分」に

焦点を当て、「他者から見た自分」「自分か

ら見た自分」について、参加者の考えや気持

ちを話しあっています。また「知る」ニュー

スを発行し、「伝えあうことの難しさ・楽し

さ」を感じて頂きたいと思っています。

高次脳機能障害支援センターが開設し

て半年が過ぎました。太田支援センター

長を中心にスタッフ全員でグループ活

動・相談支援・地域支援・家族会支援・

研修会講習会等の活動を実施してまいり

ました。

今回、支援センターの活動を知って頂

こうと考え、グループ活動の紹介を数回

に分けて行います。現時点で実施してい

るグループ活動は7つあります。「働く

ためのグループ」「伝えあうためのグル

ープ」「若者の会」「家族のつどい(

配偶

者の集い/親の集い」「ガーデニング」

「職業リハビリテーション」の7つです。

今回は「伝えあうためのグループ」につ

いてご紹介します。

「知る」ニュースとは・・・

参加者に「伝えたいこと」の写真を撮って

きて頂き、グループで説明して頂きます。参

加者が撮った写真と本人からの説明をもと

に、スタッフが「知る」ニュースを作成して

います。

ひとつの質問から話題が広がることもあ

り、和やかな雰囲気でグループを行っていま

す。 ・

伝えたい気持ちに気づく

・他者への気づき

・私への気づき

これらをめざし、活動の中で、お互いに仲

間としてわかりあう楽しさを体験していき

ます。 高

次脳機能障害支援センター地挽・津田

伝えあうためのグループ

参加者が撮った写真と本人からの説明をもとに、

スタッフが「知る」ニュースを作成しています。

「知る」ニュース 作成のねらい

<説明する人(○○特派員)>

①写真を撮る約束を覚えている・実行する⇒記憶

②皆に伝えたい対象を選ぶ⇒選択性注意、遂行機能

③メールを送信する⇒記憶(手続き)、遂行機能

④説明する ⇒注意、記憶、遂行機能

⑤複数の写真を説明する(話題の転換)⇒転換的注意

⑥伝える楽しさを知る

⇒コミュニケーション意欲・発動性

<聞く人>

①説明を聞く・写真を見る

⇒持続性注意、選択性注意、転換的注意

②聞きながらメモをする⇒分配性注意

③興味をもって聞く、わかりあう楽しさを知る

⇒コミュニケーション意欲・発動性

こ~じのぅ掲示板ではご意見、ご感想、情報をお待ちしております!お送り頂いたも

のは掲示板に役立てていきたいと思っております。[email protected]

こ~じのぅ掲示板2011年11月30日第15号

第7回「千葉懇話会」に参加して

旭神経内科リハビリテーション病院

斯波

純子

第7回「千葉懇話会」は、今年度千葉リハセ

ンター内に設立された、高次脳機能障害支援セ

ンターの活動についてご紹介いただけるとのこ

とで、楽しみに参加させていただきました。

初めに、千葉県高次脳機能障害支援拠点機関

である当院と亀田メディカルセンターから、医

療の場における認知リハについての発表があり

ました。亀田メディカルセンターの、医療の枠

を超えた支援への取り組みは、同じ支援拠点機

関である当院にとっても、学ばせていただくも

のが多い内容でした。

続いて高次脳機能障害支援センターの紹介が

あり、支援センターの活動内容について具体的

に知ることができました。高次脳機能障害をも

つ方々が、医療リハを卒業し、次に通う場とし

ての受け皿は、徐々に増えつつはあるもののま

だまだ尐ないのが現状で、当院でも試行錯誤の

連続です。そのような状況の中で、「支援の切れ

目を繋ぐ」という目的のもとに設立された高次

脳機能障害支援センターは、非常に心強い存在

であり、高次脳機能障害支援の輪が尐しでも広

がるよう、共に学ばせていただきたいと強く感

じました。

最後の質疑忚答では、高次脳機能障害支援セ

ンター長である太田令子先生の司会で、フロア

の皆さんからいろいろな支援機関のお話をお聞

きする事ができ、大変勉強になりました。

多くの支援者や当事者が実際に顔を合わせる

ことのできる「千葉懇話会」は、支援の輪を広

げるための重要な場であると、今回改めて感じ

ました。

小児家族交流会報告

開催日

平成23年10月28日(

金)

所千葉リハビリテーションセンター

今回は6家族7名の参加があり、当センタ

ーからは小児高次脳リハプログラミングプ

ロジェクトのメンバー(医師、看護師、PT、

OT、ST、心理、SW、指導員)が参加、袖ヶ

浦特別支援学校コーディネーターの塩田先

生にも参加していただきました。会の冒頭で

は、高次脳機能障害支援センターのソーシャ

ルワーカーである阿部さんから、支援センタ

ーの概要や利用についてお話していただき、

参加者のご家族からは、高次脳機能障害を後

遺するに至った原因やその後の経過、家庭や

学校での生活についてお話していただきま

した。今回参加して下さったご家族のお子さ

んは、小学1年生から高校2年生までと年齢

も幅広く、その中で多く触れられた話題は、

①忘れ物・大切な物の管理②退行や疲れにつ

いて③友達との関係④受験や進路について、

でした。「毎朝、自転車のカギを探している」

「思ったことを何でも言ってしまうので社

会に出てからのコミュニケーションが心配」

「友だちは障害のことを知らないと思う、外

見では分からないから」「高校選びをどのよ

うにしたらよいのか迷っている」など、今直

面している課題や、これからの進学や就職に

向けての不安などについて、意見や質問を出

していただき、既に経験をされているご家族

からの体験談をお聞きしました。やはり一番

近くにいるご家族だからこそ気づくことが

あり、お話の中から「なるほど」と支援のヒ

ントをいただきました。小児から成人へ、学

校生活から社会生活へ、切れ目のない支援の

必要性を改めて感じました。

療育指導部

篠原

■高次脳機能障害リハビリテーション千葉懇話会報告

開催日

平成23年9月22日(

木)

所千葉文化センター5F

■第35回日本高次脳機能障害学会報告

開催日

平成23年11月11―12日

鹿児島市民文化ホール

全国から多くの高次脳機能障害の支援

に携わる医師やセラピストが集まる高次

脳学会に参加しました。学会では一般演題

に加えて、高次脳機能障害に関わる教育講

演やシンポジウムなどが数多く開かれて

いました。

講演やシンポジウムは、全体的に基礎的

な内容が多く、若いセラピストに向けての

教育的配慮が感じられました。

千葉リハビリテーションセンターから

は、高次脳機能障害者の就労支援、自動車

運転評価、グループ訓練および小児高次脳

機能障害の調査や支援に関して、全部で

7題の発表がありました。いずれのテー

マも参加者にとって関心の集まる内容で

した。特に、自動車運転評価については反

響が大きく、多くの質問が寄せられまし

た。必要性を感じながらも具体的な取り組

みが難しい領域を、当センターが積極的に

システム化していることが注目されてい

ると感じました。学会発表の中では、高次

脳機能障害者のグループ訓練に関わる発

表にも多くの参加者が集まっていました。

グループ訓練の発表のセッションに参加

されていた専門職とのやり取りの中で、多

くの施設が訓練のプログラム作りや評価

などに苦慮されていることを知りました。

このような声に当センターのこれまでの

経験を広く発信していく責務も改めて感

じました。

心理発達科

長谷川

高次脳機能障害CD-ROMで情報提供 著 者 渡邉修 廣實真弓 斉藤和夫

斉藤祐美子 細見みゑ

発行年月日 2011 年 6 月 20 日発行

出版社 医歯薬出版㈱

価 格 4,400 円(本体価格)

こ~じのぅ掲示板2011年11月30第15号

■全国柔道事故被害者の会

第4回シンポジウム

「柔道事故撲滅に向けてのアプローチ」

開催日

平成23年11月27日(

日)

ニコラ・バレ(

東京)

2012年からの中学校教育における武道必修化も見据え

て「実体と特徴」「欧米の事故、安全対策」「コンタク

トスポーツと脳損傷」「医学証拠、裁判」の4つの講演

と2家族の体験談がありました。

(独)日本スポーツ振興センター発行のデータを基

に抽出した報告では、1983年度から2010年度までの28年間

に中学・

高校の学校管理下で114名もの方が亡くなって

いるそうです。

「危険」の話題をすると、柔道や他のコンタクトス

ポーツ普及の妨げになると思われるかもしれません

が、このシンポジウムは柔道の安全性を高め、楽しさ

を味わえる普及と柔道事故に遭遇する当事者や家族を

ゼロにしたいとの願いが感じられました。

講演では、「指導者は時に初心者であり、実力者・

段者・

経験者が良い指導者であるとは限らず、安全な指

導ができる者が良い指導者」「投げ技など柔道固有の動

作があることだけが事故につながるのではなく、事故

の事実に向き合わないことが事故につながる」などの

話や、欧米では脳外傷事故がほとんどないこと、力学

的手法の視点から「傷害の時間・

空間的要因からの情報

収集」「受傷状況分析による団体や行政の安全対策」「環

境改善や危険知識の普及の繰返し」「安全性を高めてい

くこと」を丁寧にする大切さや、法医学で加速損傷、

ソフト・

インパクト損傷やセカンドインパクトシンド

ロームが事例にあるなども学びました。

「柔道」と一くくりに議論されることを遺憾に思わ

れる方もいらっしゃると思いますが、安心・安全な環

境づくりには、経験者・素人を問わず、一人ひとりが

事実と向き合うことが第一歩と思います。

まずは私自身が真摯に受けとめるメッセージだった

と思いながら帰路をたどりました。

地域連携部

森戸

■日本脳外傷友の会全国大会報告

開催日

平成23年10月14-

15日

志賀高原総合会場98

長野駅からバスで70分、標高が高くなるにつれて

真っ白な霧につつまれ周りの景色はほとんど見えま

せんでしたが、お昼には霧が晴れ散策した周辺の景

色は紅葉がとても素晴らしく、この景色に癒された

参加者は多かったのではないかと思います。

高次脳に関する書

籍をシリーズ化で

紹介していきます

す!

本書は、高次脳機能障害者それぞれの障害と対忚策について、第三者に平易に伝える情報提供書を作成した

いという目的から作られました。実際にソフトを使い情報提供書の作成を試みると、高次脳機能障害者の症状

とその対忚策を詳細で容易に記述することができ、他機関との連携・情報提供が非常に行い易くなると感じら

れました。本書は一般の方から専門家の方々まで幅広く使用してもらうように作成されているため、本の内容

やソフトの取り扱い方は非常に理解しやすく、扱いやすいものになっていました。そのため高次脳機能障害の

一般的な学習書としても有益だと思いました。

高次脳機能障害支援センター 鈴木

当事者が楽しめるレク(ネイチャリング)や、意

見交換などが盛り込まれ好評に終わったようでし

た。また家族会や高次脳機能障害普及支援事業に関

係する機関のみではなく、地域の自立支援協議会も

協力しながらの開催であり、大会スタッフには多く

ボランティアが関わっていらっしゃいました。

大会では岩手の家族会「イーハトーヴ」から震災

の状況とその後の様子の報告がありました。淡々と

その状況を語っておられましたが、先の見えない不

安の中相当なストレスであったことが感じられま

す。現在は全国からの支援も受け徐々に復興に向け

て頑張っていらっしゃるようです。

来年は9月27・28日に富山県で開催されます。

全国から集う方たちとの交流、リフレッシュなども

かねてぜひ一度参加されてみてはいかがでしょう

か。

高次脳機能障害支援センター

阿部

今大会の特色として

脳外傷友の会・信州の

若手メンバーが当事

者同士の交流を図れ

る時間を持ちたいと

考え、新たに企画され

た「くるまざ集会」と

いう企画がありまし

た。

こ~じのぅ掲示板2011年11月30日第15号

浦安市に7月にオープンした「夢のみずう

み村浦安デイサービスセンター」へ、当事者

S様、ご家族様と共に見学に行かせていただ

きました。

介護保険のデイサービスというと、車いす

でも動けるようにと、バリアフリーの環境

で、活動は集団でのレクリエーションや入浴

のサービスを想像されることが多いと思い

ます。しかし夢のみずうみ村は、環境は完全

なバリアフリーという発想ではなく、坂道、

階段、スロープ、段差などがある「バリアア

リー」の環境で、地域生活において必要とな

る動作が自然と練習できるような環境づく

り、そして家庭での生活動作にもつながるよ

うな工夫として箪笥なども置かれており、通

うたびに自然と開け閉めする動作が練習で

きるようになっていました。また廊下の途中

には漢字などのクイズがあり、脳トレをしな

がら歩行訓練をされている方もいらっしゃ

いました。プログラムは、リハビリ、あん摩、

木工、カラオケ、ガーデニング、紙すき、片

麻痺ゴルフ等々、多種多様なプログラムが展

開されており、利用者様一人一人が、その日

の朝に、その日の希望に合わせてスケジュー

ルを組み、「ユーメ」という夢のみずうみ村

内の通貨を支払ってプログラムに参加をさ

れるそうです。

ここで一緒に見学をした当事者S様とご

家族の感想を紹介します。

当事者S様…「飽きさせない工夫がされて

いました。ただ歩くだけではなく、廊下など

に見たり考えたりする工夫がありよいと思

いました。建物の作りが、人が歩くのに影に

ならないように、(死角になる部分は)窓枠

のようになっていました。開放感があり、ぶ

つかりにくくするための工夫がされていま

した。」

ご家族・・・

「第一印象で他のデイサービスと違

うのは、利用者に対し、やってあげるというこ

とがなく、自分でやる自発性を重んじており、

夫に合っていると思いました。脳も身体も使う

工夫や、デイサービスらしくない自宅にあるよ

うな箪笥などの家具、『ユーメ』という通貨やパ

ン作りの活動など、夫の言うように飽きさせな

い画期的な工夫がされていました。建物も工場

を改装したとのことでしたが、それらしくない

明るい作りで、施設内にかかっていた音楽も

若々しく、気分を向上させる効果が感じられま

した。」

高次脳機能障害をおもちの方が日中の活動を

考える時に、「自分の親世代の方々と一緒にレク

リエーションをするのは気が進まない」と、介

護保険のサービスを利用することを躊躇される

方のお話を伺うことがあります。自分のペース

で、自分の関心のあることに取り組める夢のみ

ずうみ村のプログラムは、年齢を問わずに、そ

の方らしい地域生活をするための活動の場にな

るのではと思いました。また今回見学をさせて

いただき、多くの高次脳機能障害の方に利用し

ていただいている施設の職員として、プログラ

ムや環境づくりの面でも大変勉強になりまし

た。夢のみずうみ村の皆様、お忙しい中案内を

してくださりありがとうございました。

更生園

土屋

通貨のユーメ

館内には名前のついた階段、

坂道がある

新たな発想で展開していると聞き、「仁

和寺にある法師」で終わらないようにと見

学をさせていただくことになりました。事

前に特徴的な運営で注目されている山口

でスタートしている『夢のみずうみ村』を

HP等で調べて訪問をしました。

訪ねた時間帯が一日の日課を利用者が

決める場面で、利用者とスタッフの区別が

つかないほどの活気にあふれた状況、各自

が選択した活動的なプログラムやゆった

り過ごすプログラムへの自主的な参加す

る姿、昼食時のバイキングで選ぶ利用者の

姿、そして利用者とともに生き生きとした

スタッフの姿は、介護をベースにした施設

づくりのイメージから脱しない私の固定

概念を覆すインパクトがありました。まだ

「生きがい養生所」という介護を多く必要

とされる方の利用がフルオープンしてお

りませんが、高次脳機能障害を持つ方の活

動を支える面と切りかえて休む面の両方

を兼ねた利用の仕方もできるかもしれな

いとも思える施設でした。もちろん私の狭

い発想などははるかに超えた、自由な発想

を生き生きと展開できる施設だろうと感

じました。

その人にとってより過ごしやすく生き

がいのある場のひとつとして、利用をけん

とうされる施設はいろいろと見学相談を

されることの大切さも感じました。

地域連携部

森戸

「夢のみずうみ村浦安

デイサービスセンター」見学

見学日

23年11月16日(

水)

こ~じのぅ掲示板2011年11月30日第15号

ハイリハキッズは 2007 年1月に発足しました。現在会員は約30

家族、今年から家族主導運営となり、会を立ち上げて下さった鈴木勉

先生、太田令子先生、廣瀬綾奈先生をはじめ、支援スタッフの先生方

にアドバイスをいただきながら隔月で定例会を開催しています。

地域を問わず参加可能ですが、家族会員は関東在住の方が殆どです。

定例会では 2 時間ほど話し合いますが(HP に活動報告として定例会

の様子を掲載)、毎回あっという間に時間が過ぎていきます。

親の話し合いの間、子ども達は別室で支援ス

タッフ、学生ボランティアの皆さんと一緒にゲ

ームをしたり、おやつを食べたりしながら楽し

く過ごしています。最近は学生さんが教えてく

れた変身ゲームが子ども達に大好評です。この

ような保育支援があるからこそ親同士でじっく

りと話し合え、メンバーのお子さんの成長をわ

が子のように喜び、励まし合うことができ、親

として私達も成長させてもらっています。

最近、受傷時に医療機関で

高次脳機能障害の説明を受

け、小児高次脳の特徴的症状

を知った上で復学されてい

るご家族が増えています。そ

れでも受傷後間もないうち

は涙が乾くはずもなく、その

苦しみ、悲しみは皆がそれぞ

れに乗り越えてきたこと…。

どの方の想いにも皆で優し

く向き合い、心おきなく話し

合えるのがこの会の良いと

ころだと思っています。関東

圏では中学から受験をし、余

暇も忙しく過ごす子どもが

多く、この障害を持った子ど

もたちは小さいうちから大

人が思う以上に劣等感や挫

折感を積み重ねているよう

に思います。

太田令子先生に「支えて 支えられて 支え合ってい

きましょう」と、励ましていただいたことがあります。

いつもこのことばを胸において、皆さんと共にハイリハ

キッズを続けていきたいと思っています。

代表 中村 千穂

ハイリハキッズ

~高次脳機能障害の子どもをもつ家族の会~

代表 中村 千穂 ℡ 03-3909-2788

メー ル [email protected]

HP http://www.geocities.jp/h_r_kids/

千葉と東京を中心に小児高次脳機能障害の家

族会です。2 ヵ月に1度、江戸川瑞江に集まっ

て活動しています。

思春期の子どもに対して

親が親でいられるよう、どの

ような覚悟を持って対忚す

べきか各家庭の対処法等を

話し合い、情報交換をしてい

ます。

子どもの環境調整は親の

努力にかかっている事が多

く、話し手の親御さんの想い

を皆でずっと背中をさすっ

ているような気持ちで聞い

ています。

定例会 親のつどいの様子

男の子はゲーム作成中

女の子はネイルに挑戦!!

右上親子の方が講師です

当日のリーダー

大畑さん母娘

インフォーメーション・おしらせ

こ~じのぅ掲示板は下記のアドレス(千葉リハHP)に掲載されています http://www.chiba-reha.jp/reha/reha.html

こ~じのぅ掲示板2011年11月30日第15号

日時■2012 年 3 月 3 日(土)時間未定

会場■千葉リハビリテーションセンター 大ホール

内容■未定

問合■千葉リハビリテーションセンター

高次脳機能障害支援センター

Tel 043-291-1831(代)内 198

■7月に障害者基本法の改正があり、身

体障害・

知的障害・

精神障害(発達障害を

含む)、その他の心身機能の障害との明

記がされました。そして、障害者が日常

生活や社会生活において受ける制限の

原因となる「社会的な障壁」についても

規定されました。制度の話はわからない

と距離を置きたくなることも多いかも

しれませんが、障害者総合福祉法(

仮称)

の動向にも一人ひとりがちょっとずつ

でも関心を寄せていけるといいですね。

(

M)

■高次脳機能障害支援センターのマス

コットの「しえんちゃん」を作ろうと、

今年の千葉リハ夏祭りに向けて作成し

たらみごとかわいい「しえんちゃん」が

誕生しました。夏祭りが終わっても、支

援センターの入り口に置いて、グループ

訓練に来院する利用者さんたちの目印

になったらいいという思いだったのに。

誰一人として、3ヵ月もたった今でも、

しえんちゃんの存在に気づいてくれま

せん(

悲)

今回は、存在を知ってもらうた

めに掲示板に登場です。支援センターに

お立ち寄りの際は、見て触って下さい。

(

Y)

第 8 回高次脳機能障害

リハビリテーション講習会

日時■2012 年 1 月 14 日(土)13:00-16:20

会場■千葉市文化センター アートホール

内容■講演「高次脳機能障害者の自動車運転

再開について」講師:蜂須賀研二氏

報告会「運転シュミレータ導入実績」

問合■千葉リハビリテーションセンター地域連携部

(高次脳機能障害支援センター)

Tel 043-291-1831(代)内 183

こちらでは、障

害に焦点をあて

た中での生活で

使える訓練をま

め知識として掲

載していきます

「時間を上手に使う」

高次脳機能障害の方は日々の生活の中、時間と闘

っています。外出の準備ひとつとってもそうです。

部屋のどこに物を置いたのか、わからなくなって

しまって、それを探しているうちに時間がどんど

ん過ぎていく。何を準備したらよいか見当が付か

ない等、生活に必要以上の時間がかかってしまう

のです。これらは「遂行機能障害」「記憶障害」「注

意障害」が大きく影響しています。ではどうした

らよいのでしょうか。外出の際は、用途に合わせ

て「確認リスト」を作成しておくと確認しながら

準備することができ、忘れ物もなくなります。持

ち歩くバッグは1つに決めバッグの中も場所決め

をしておくとよいでしょう。これだけで探す時間

が短縮できると思います。お部屋の整理について

は、視覚で確認できる様に①扉のない棚を使う②

物の場所を決める③[

CD]

[Tシャツ]等明記する。

④片付いている状態の棚の写真を取り貼っておく

事で元に戻すことが出来ます。時間に余裕を持ち

楽しい生活を過ごしましょう。

更生園

岩井美葉子

こんにちは!

しえんです!

第 10回高次脳機能障害交流会