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【韓国】 韓国 1

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Page 1: 【韓国】...【韓国】 1. 国の概要と小売市場概況 2 ※本資料におけるウォンは、次の各年の平均レートで円換算をしている。2013年:1ウォン=0.0892円、2014年:1ウォン=0.1006円、2015年:1ウォン=0.1071円、2016年:1ウォン0.096円

【韓国】

韓国

1

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【韓国】

1. 国の概要と小売市場概況

2

※本資料におけるウォンは、次の各年の平均レートで円換算をしている。2013年:1ウォン=0.0892円、2014年:1ウォン=0.1006円、2015年:1ウォン=0.1071円、2016年: 1ウォン0.096円

1.1 基礎情報1.2 消費トレンド1.3 訪日観光客の状況1.4 小売市場概況

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【韓国】1.1 基礎情報

止まらない少子高齢化

3

人口は2030年の約5,200万をピークに、2060年には4,400万人に減少すると予測されている

少子高齢化が進んでおり、2060年には高齢者人口が4割を超える見込み

GDP(PPP)は日本の約4割弱

人口※1 51,431万人(対前年比100%)

GDP(PPP)※1 1兆8,485億ドル(同103%)

一人あたりGDP(PPP)※1

36,511ドル (同103%)

面積 97,400k㎡

通貨 ウォン (KRW)

公用語 朝鮮語(韓国語:文字は主にハングル)

首都 ソウル

人種 ほとんどが朝鮮民族

宗教※2 宗教人口比率53.1%(うち仏教:42.9%,プロテスタント:34.5%,カトリック:20.6%,その他:2.0%)社会・文化に儒教の影響を色濃く受ける。

基本指標

出典 ※1:IMF、※2外務省ウェブサイト

13.9% 10.2%

73.0%

49.7%

13.1%

40.1%

0%

25%

50%

75%

100%

2015年 2060年

0-14歳 15-64歳 65歳以上

5,143 5,200

4,400

0

2,000

4,000

6,000

2015年 2030年 2060年

( 万人)

出典 韓国統計庁「世界と韓国の人口現況と展望」

図: 人口推計

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【韓国】1.2 消費トレンド

消費低迷の中、購買はより安いオンラインへシフト

4

民間消費が低迷し、プチプラが支持される一方で、格差拡大により富裕層には高級品が売れている

より安さを重視し、オンラインでの購入へシフト

リアル店舗やモールで情報収集・友人と意見交換しながらオンラインで購入するスタイルが流行

①若年層の失業による消費低迷⇒車や家の購入に対する考え方が変化。⇒安くてトレンドを抑えた、ファストファッションやプチプラ※が支持されている。

※プチプライスの略、安価であること、お値打ち価格であることなどを意味する表現

②購買のオンラインシフト⇒MERSの影響から商品を安全に購入できるネットスーパーの利用が加速。⇒オンラインの方がより安く購入できる。

③オンラインでの購入前の情報収集に変化⇒オンラインで購入する際、口コミや他社の意見を重視し、リアルストアで商品を見てオンラインで安いものを探す「ショールーミング」も普及していたが、最近ではリアルのモールで友人と物色しながら意見交換を行った後、オンラインで購入する「モーリング」が流行。

④格差の拡大⇒中流階級が縮小し、富裕層と貧困層の差が拡大。中流階級以下ではより安く、トレンドを抑えたファストファッションが流行る一方、富裕層では高級なベビー服が流行るというギャップが生まれている。

⑤メディア消費はモバイルシフト⇒移動中などのスマートフォンの利用を含め、1日の約2時間をオンラインに費やしている。

消費トレンド 年代別消費者ライフスタイル

出典 Euromonitor International「CONSUMER LIFESTYLES IN SOUTH KOREA September 2015」より要約

Teens(13-17歳)

Middle Youth(30-44歳)

Mid-Lifers(45-59歳)

Young Adults(18-29歳)

Late-Lifers(60歳以上)

不景気とSNSの普及により、ファッションやビューティーでのDIYがブーム。関連商品の売上は2014年から17%伸長し、2015年の上半期だけで15%伸長している。

若者の失業率が過去最高。高学歴の女性の未婚率があがっており、全体としても晩婚化が進んでいる。一方、独身のペット飼育率があがっており、ペットへの支出を惜しまない傾向がある。

多くが30歳前後で結婚し、2014年には、女性が初めて出産する年齢は平均30.3歳。独身の30代は帰省せず、海外旅行に行くケースが増加。家族の考え方が変わってきている。

10年前の不動産の高騰から、家計負債を抱えている世代。58歳が正式な退職年齢だが、会社より多くが55歳で早期退職をさせられ、その半分は十分な準備をしていないため、家計負債を抱えている。小さな自営業を経営する、またはパートタイムで働く、小さな会社に再雇用されるなどをしている。

退職後の収入が課題に。多くは1人で、または配偶者と一緒に住んでおり、子供のサポートは受けていない。65歳以上向けのサービスや商品の開発が検討されている。

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【韓国】1.3 訪日観光客の状況

訪日外客数は多く、買い物は主目的ではないが飲料や食品が買われている

5

訪日外客数、旅行消費額ともに多く、増加傾向にある

訪日理由では、買い物ではなく、景観や温泉、食事、街歩きなどがメイン

韓国で「日本ビール人気」が起きており、旅行者のおよそ2人に1人が購入。お菓子や水、日本酒も人気

訪日外客数 4,002,094人(前年比+45.3%、シェア20.3%)

旅行消費額 3,008億円(シェア8.7%、20各国・地域中第3位)

平均泊数 5.2泊 一人あたり旅行支出 75,169円/人(全体)70,433円/人(観光・レジャー目的)

出典 観光庁「訪日外国人の消費動向 平成 27年 年間値(確報)」

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【韓国】1.4 小売市場概況 1/2

小売販売額はゆるやかに拡大

6

2015年の小売販売額は366.5兆ウォン(約39兆円)で、2014年から1.9%の増加

業態別では、専門店、デパートは、それぞれ0.4%減少

コンビニエンスストア、大規模小売店舗、スーパーマーケットはそれぞれ29.6パーセント、2.4パーセント、2.4パーセント拡大。EC専業を含む「無店舗販売」も9.4%と大きく拡大

29,800

45,905

35,066

11,728

89,608

103,108

38,427

29,323

47,497

35,351

12,744

91,980

101,719

41,133

29,202

48,635

36,189

16,521

89,603

101,354

45,013

0 20,000 40,000 60,000 80,000 100,000 120,000

百貨店

大型小売店

スーパーマーケッ ト

コンビニエンススト ア

自動車・ 自動車燃料店

専門店

無店舗販売

2013年

2014年

2015年

図: 小売販売額の推移

353,642 359,746 366,518

0

50,000

100,000

150,000

200,000

250,000

300,000

350,000

400,000

2013年 2014年 2015年

( 10億ウォン)

図: 業態別小売販売額の推移

(10億ウォン)

出典 韓国統計庁「Retail Sales and Online Shopping in December and 2015」

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【韓国】1.4 小売市場概況 2/2

オンライン販売額は食品や化粧品で高い伸び率

7

2015年の小売販売額のうち、オンライン販売額は14.7%、53.9兆ウォン(約5.8兆円)で前年比119.1%

品目別では、本・文具や家具、家電・PCのオンライン販売のシェアが高い

オンライン販売額は、食品や化粧品が30%超で高い伸び率を示している

図: 品目別小売販売額とオンライン販売額(10億ウォン)

出典 韓国統計庁「Retail Sales and Online Shopping in December and 2015」

2013 2014 2015 伸び率

小売販売額 小売販売額 小売販売額小売販売額

オンライン販売額

うちオンライン販売

シェアうちオンライン販売

シェアうちオンライン販売

シェア

全体 353,642 38,498 10.9% 359,746 45,302 12.6% 366,518 53,934 14.7% 101.9% 119.1%

家電・PC 38,531 7,248 18.8% 36,450 8,434 23.1% 37,349 9,545 25.6% 102.5% 113.2%

家具 4,559- - 4,677 1,119 23.9% 5,003 1,295 25.9% 107.0% 115.7%

衣服 50,680 6,281 12.4% 51,602 5,878 11.4% 51,772 6,738 13.0% 100.3% 114.6%

靴・かばん 11,791- - 12,182 1,469 12.1% 12,238 1,725 14.1% 100.5% 117.4%

食品 77,826 4,421 5.7% 79,169 4,782 6.0% 82,898 6,287 7.6% 104.7%131.5%

化粧品 14,957 2,100 14.0% 16,286 2,669 16.4% 16,958 3,527 20.8% 104.1% 132.1%

本・文具 5,725 1,711 29.9% 5,825 1,751 30.1% 5,544 1,611 29.1% 95.2% 92.0%

その他 149,574 16,737 11.2% 153,555 19,200 12.5% 154,756 23,205 15.0% 100.8% 120.9%

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【韓国】

2. インターネット及びEC利用動向

8

2.1 インターネット利用率とデバイス2.2 検索とSNS2.3 動画サービス2.4 人気アプリ2.5 EC市場規模の推移2.6 ECで利用する端末・購入品目2.7 オンラインショップ利用状況2.8 EC決済手段2.9 越境ECの利用状況

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【韓国】2.1 インターネット利用率とデバイス

高いスマートフォン利用率

9

2014年のインターネット普及率は84.3%、インターネット人口4,337万

2015年のスマートフォン契約数は4,142.7万契約で、普及率は83.1%と極めて高い

図: インターネット普及率の推移

0%

20%

40%

60%

80%

100%

2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014

2014年のインターネット普及率は84.3%インターネット人口4,337万

図: スマートフォン普及率

出典 ITU「Percentage of Individuals using the Internet」

83.1%

2015年のスマートフォン契約数は4,142.7万契約(対前年比102%)

出典 MSIP「 Wired and Wireless Communication Service Subscription Statistics」(2015)

出典 KT経済経営研究所(2015)

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【韓国】2.2 検索とSNS

検索、SNSともに自国産のサービス利用者が多い

10

検索エンジンシェアはPCモバイルともにNAVERが8割弱を占めており、突出して利用者が多い

SNSではKakaoStoryが最も利用されており、自国産のSNSを利用する人が多い

76.2%

18.3%

3.9%

1.2%

0.4%

0% 25% 50% 75% 100%

Naver

Daum

Google

Zum

その他

78.9%

10.5%

10.6%

0.0%

0.0%

0% 25% 50% 75% 100%

Naver

Daum

Google

Zum

その他

46.4%

24.4%

12.4%

5.4%

4.0%

2.1%

0% 25% 50%

KaKao Sory

Facebook

Twitter

Band

Cyworld Mini Homepage

KaKao Group

図: 検索エンジンシェア(PC)

出典 Nielsen Korean Click, www.koreanclick.com, 2015

図: ソーシャルメディアの利用状況

出典 KISDI「SNS Usage Trend and Behavior Analysis, 2015」

図: 検索エンジンシェア(モバイル)

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【韓国】2.3 動画サービス

YouTubeが圧倒的な人気であるが、 NAVER TVCastなどが追随

11

動画サービスは、YouTube、NAVER TVCast、Facebookの順で人気

3か月前と比較すると、Facebookの利用率が6ポイント(83%)増、NAVER TVCastは4ポイント(41%)増に対して、YouTubeは10ポイント(35%)増である

よく視聴するジャンルでは、「芸能」「スポーツ」「ミュージック」等が人気

40.3%

14.1%

12.8%

6.2%

5.7%

0% 25% 50%

Youtube

Naver TVCast

Facebook

Daum

GOMTV

図: 最もよく利用する動画サービス

n=1,014

出典 DMC「オンライン動画視聴行動と広告効果」(2015/5)

3か月前と比較すると、「Facebook」の利用率は6ポイント、「NAVER TVCast」は4ポイント、「YouTube」は10ポイント増

図: よく視聴するジャンル

46.8%

25.9%

23.5%

22.1%

21.6%

20.1%

0% 25% 50%

芸能

スポーツ

ミ ュージッ ク

プレビュー/教養

ド ラマ

映画

n=1,014

出典 DMC「オンライン動画視聴行動と広告効果」(2015/5)

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【韓国】2.4 人気アプリ

12

•メッセンジャーアプリでは、「KakaoTalk」が圧倒的なシェアを誇る。「KakaoTalk」は、友達にインスタントメッセージが送れるという基本的機能はもちろんのこと、豊富な種類のスタンプを揃えている等、日本で人気の「LINE」と非常によく似ている。•「 KakaoTalk 」のリリースは2010年3月で、「LINE」の2011年8月、「Facebookメッセンジャー」の2011年10月よりも1年以上早くリリースしたことが大きな要因とされている。•現在は、ゲームのプラットフォームとしても地位を確立している。

コミュニケーション:KakaoTalk

•「毎日が楽しくなるカメラアプリ、スノーSNOW!」。韓国のアプリランキングで常に上位にランクインしており、日本でもリリースされている。•カメラで顔認証し、様々なエフェクトをかけて遊べる動画アプリ。•撮った写真や動画に落書きをして友達に送ったり、TwitterやInstagram等のSNSにもアップが可能で、芸能人にも人気が出ている。

写真/ビデオ:SNOW

•App StoreのiPhone無料アプリランキング(2016年4月20日)では、「Coupang」「11street」「ZIGZAG」がTOP3。

•「Coupang」は韓国で最も利用されているソーシャルコマースサービスアプリで累計2500万ダウンロードを超えている(韓国の人口は約5000万人)。

•「 11street 」は、韓国を代表するオープンマーケット。

•「 ZIGZAG 」は、女性向けショッピングモールを一度に見られるショッピングアプリ。

ショッピング

•Pikicast社は2013年設立の企業で、同社が運営する「Pikicast」は、多様なカテゴリのコンテンツを制作/流通しているモバイルコンテンツ・プラットフォーム。•写真や動画、音楽、ショートテキストなど、モバイルに最適化されたコンテンツを簡単に楽しむことができる。•アプリは累積ダウンロード数1200万、月間ユーザー数620万、累積コンテンツビュー55億回を記録し、韓国モバイルコンテンツ市場で成長を続けている(2015年12月時点)。

キュレーション:Pikicast

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【韓国】2.5 EC市場規模の推移

順調に拡大するEC市場

13

2014年のBtoC EC市場規模場、前年比118%の約430億ドル(約4.6兆円)。今後も年平均8.18%の成長率で拡大し、2025年には約1,020億ドル(約11.6兆円)に達する見込み

ネット利用者におけるEC利用者は53%、20代と30代が約8割で特に高い

35.3%

82.1%78.2%

57.6%

29.8%

12.7%

0%

25%

50%

75%

100%

19歳以下 20代 30代 40代 50代 60代

図: BtoC EC市場規模の推移

240280

320360

430

480

530

580

630

680

0

100

200

300

400

500

600

700

800

2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019

B2 C EC市場規模

( 10億$)

53.3%

図:インターネット利用者におけるEC利用経験者の割合

図:年代別 ECの利用割合

出典 eMarketer

出典 KISA「2015 Survey on the Internet Usage Executive Summary」

EC市場規模430億ドル(前年比118%)、2025年には1,020億ドルに拡大する見込み

EC化率 13.74%(前年から+0.7ポイント)(出典 Euromonitor International)

EC利用者数 2310万人年間平均購入金額1860ドル(約19.7万円)(eMarketer)

出典 KISA「2015 Survey on the Internet Usage Executive Summary」

経験あり

経験なし

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【韓国】2.6 ECでの利用端末と購入品目

モバイルでの購入が市場規模の43%のシェア

14

PCと並んでスマートフォンでECを利用する人が多く、市場規模のうち43%がモバイル経由

ファッションや家具類、食料品、化粧品、子供用品などの購入ではモバイルの利用が多く、反対に、旅行や家電エレクトロニクス、PC関連ではPCの利用が多い

79.0%

67.8%

18.0%

2.5%

0.7%

0% 25% 50% 75% 100%

デスクト ッ プPC

スマート フォン

ノ ート PC

タブレッ ト

その他

図: オンラインショッピングで利用する端末 図:オンラインショッピングの品目別内訳

出典 韓国統計庁「Retail Sales and Online Shopping in December and 2015」出典 KISA「2015 Survey on the Internet Usage Executive Summary」

18.5%

10.9%

10.8%

10.0%

9.0%

6.7%

6.5%

3.9%

5.0%

2.7%

2.1%

1.7%

1.7%

10.5%

16.0%

9.1%

13.2%

11.2%

10.2%

3.6%

7.8%

3.6%

6.6%

2.7%

1.1%

1.9%

2.1%

10.8%

0% 5% 10% 15% 20%

旅行

家電エレクト ロニクス

ファ ッ ショ ン関連

家具類

食料品

PC関連

化粧品

スポーツ・ レジャー用品

子供用品

農水産物

アクセサリー

その他

全体

モバイル

EC市場規模の43%がモバイル経由

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【韓国】2.7 オンラインショップ利用状況

オープンマーケット型モールが強く、

15

出店審査のないオープンマーケット型モールが主流で、 「Gmarket」「11street」「Auction」の3サービスがモール市場の97%を占めており、進出の検討にあたってはこれらのサービスが中心となる

モバイルではソーシャルコマースの「Coupang」「Ticket Monster」「Wemakeprice (위메프)」が上位に入っているが、これらのサービスでの商品取り扱いには審査や承認等が必要となる

44,965 43,048 47,030 50,271 55,291

24,404 31,92036,354

39,38546,275

32,79833,158

36,22336,621

37,421

5,0346,072

4,1213,982

4,436

0

20,000

40,000

60,000

80,000

100,000

120,000

140,000

160,000

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年

Gmarket 11street Auction Interpark

( 億ウォン)

図: モバイルECサイト・アプリ訪問者数図: オープンマーケット各社の売上

466.6

388.0

383.6

357.3

294.8

288.3

194.9

167.2

167.0

163.1

0 100 200 300 400 500

クーパン

Gマーケッ ト

チケッ ト モンスター

11番街

ウィ メ プ

オークショ ン

GSショ ッ プ

CJモール

ロッ テド ッ ト コム

ポンプ

( 万人)

出典 コリアンクリック出典 韓国公正取引委員会「オープンマーケット市場実態点検結果 」

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【韓国】2.8 EC決済手段

モバイルEC市場の拡大と合わせ、モバイル決済が急成長

16

EC決済手段は「クレジットカード」が74%で主流で、VISAやMasterCardのシェアが高い

「モバイルペイメント」も24%を占めており、モバイルEC市場の拡大とあわせて急成長している

56.6%

29.0%

4.7%

9.7%

0% 25% 50% 75%

VISA

MasterCard

American Express

その他

図: ECにおける決済手段

出典 KISA「2015 Survey on the Internet Usage Executive Summary」

74.1%

36.4%

24.7%

24.3%

4.2%

3.6%

0% 25% 50% 75% 100%

クレジッ ト カード

デビッ ト カード

銀行振込

モバイルペイメ ント

マイレージ/ポイント

プリペイド ギフト

カード

※モバイルペイメントとは、スマートフォンなどのモバイル端末を用いた電子決済サービスの総称

図: クレジットカードの利用実績シェア

出典 韓国 与信金融協会(2014/1Q)

※ECに限らない

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【韓国】2.9 越境ECの利用状況 1/2

越境EC市場は著しく成長、購入先はアメリカ、日本、中国の順

17

1年以内の越境EC利用率は27%で、アメリカが74%で最も高く、日本(33%)、中国(22%)と続く

越境ECではPCが主に利用されており、うち25%がタブレットやスマートフォン等のモバイル経由

2014年の越境EC市場は45億ドル(約4770億円)で、前年の10億ドル(約976億円)から大きく拡大

図: EC利用者の1年以内の越境EC利用率 図:越境EC市場規模の端末別内訳

出典 PayPal 「PayPal Cross-Border Consumer Research 2015 」

27%

70%

19%

6%

5%

0% 20% 40% 60% 80%

PC

タブレッ ト

スマート フォン

その他

図: 越境ECで購入したことがある国

74%

33%

22%

0% 20% 40% 60% 80%

アメ リ カ

日本

中国

出典 PayPal 「Consumer Purchasing Trends for South Korea」(2015)

出典 PayPal 「PayPal Cross-Border Consumer Research 2015 」

経験あり

経験なし

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【韓国】2.9 越境ECの利用状況 2/2

越境ECにあたってはリピート施策に加え、認知度向上やプロモーションが重要

18

越境ECでは「以前利用したサイトへ直接アクセスする」や「特定のブランドや商品を検索」「プロモーションのあるECサイトを訪問」によってサイトにたどり着くことが多い

越境ECでよく購入されるのは、「ファッション関連」「美容関連」「家電エレクトロニクス」

図: 越境ECで利用するサイトにたどり着く方法 図:越境ECで購入するもの

出典 PayPal 「Consumer Purchasing Trends for South Korea」(2015)

46%

31%

28%

0%

25%

50%

ファ ッ ショ ン関連 美容関連 家電エレクト ロニクス

43%

42%

34%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

以前利用したサイト

へ直接アクセスする

特定のブランド や商

品を検索

プロモーショ ンのあ

るECサイト を訪問

出典 PayPal 「Consumer Purchasing Trends for South Korea」(2015)

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【韓国】

3. 規制

19

3.1 販売商品の規制3.2 個人輸入の免税基準と消費者保護法

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【韓国】3.1 販売商品の規制

20

関連する法規制

主な輸入規制品

・関税法により、憲法秩序を乱す恐れのある品目、及び公共の秩序または、風俗を害する書籍・刊・行物・図画、映画・レコード・ビデオ・彫刻、またはこれに該当するものの輸入が禁止されている。<主管省庁、機関>税関 www.customs.go.kr

・13県(青森県、岩手県、福島県、宮城県、群馬県、栃木県、埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県、山梨県、長野県、静岡県)のきのこや野菜類、及び8県(福島県、宮城県、岩手県、青森県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県)の全ての水産物について輸入停止措置を講じている。

規制に関する傾向と動向

・輸出入業は自由化され、ライセンスは不要である。・食品や化粧品、医薬品等では、輸入者による書類提出や事前の承認等が必要。・各国の原発事故後の日本産食品への規制が撤廃や緩和に向かっている中、韓国は依然として規制を緩めていない。日本から韓国へ輸出される全ての食品等について、日本の政府機関が発行する 証明書を求めるとともに、一部の地域の品目には輸入停止措置を講じている。

・対外貿易法 :輸出入公告において輸入制限品目が定められている。また、関税法などと共に原産地表示対象品目や表示方法などが定められている。・関税法 :特定の品目の輸出入については、許可・承認・表示などの条件を具備しなければならない。また、税関長の確認が必要。・植物防疫法 :植物防疫法上、輸入禁止品目・禁止地域・禁止病害虫が定められている。

現地において確認が必要とされる主な項目及び規制品

【食品】・輸入者は、食品・健康食品は事前に商品の成分等の詳細を食品医薬品安全処(MFDS)に届け、輸入届出済証の交付を受けることが必要。<主管省庁、機関> 農林水産検疫検査本部 http://www.qia.go.kr

食品医薬品安全処 http://www.mfds.go.kr/eng/index.do【医薬品】・輸入者は、品目及び輸入目的により事前に食品安全処長の許可または韓国医薬品輸出入協会長の標準通関予定報告書の承認が必要。<主管省庁、機関>食品医薬品安全処 http://www.mfds.go.kr/eng/index.do

【化粧品】・通関にあたり、輸入事業者が初めて製品を輸入する場合は、製造会社が作成し責任者の署名のある製造証明書(成分分析表)と公的機関が当該国その他の国で販売されていることを証明発行した販売証明書(Free Sales Certificate)が必要。

【電気製品】・安全認証対象電気用品を韓国外で製造して韓国に輸出しようとする者は、製品の輸入通関前にモデルごとに安全認証機関による製品試験と工場審査を受けて安全認証を受けなければならず、年1回以上の定期検査が必要。

参考資料 JETOROウェブサイトhttps://www.jetro.go.jp/world/asia/kr、物流事業者Webサイト等から作成

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【韓国】3.2 個人輸入の免税基準と消費者保護法

21

消費者保護法の有無と内容留意点

・2006年に消費者保護法、消費者紛争解決基準、電子商取引等における消費者保護指針を改定。7日以内の返品、交換が義務付けられたほか、マーケットプレイスでの詐欺増加を受け、マーケットプレイスで販売する事業者を対象とした認定登録を開始した。

個人輸入の場合の免税基準

・関税法第94条、及び同法施行規則第45条で、下記の物品の輸入には関税が免除されている。 韓国の居住者が受け取る少額物品で、当該貨物の総課税価格が

15万ウォン(約1.4万円)以下で、個人使用目的と認められるもの。

ただし、反復または分割して輸入される物品で、関税庁長が定める基準に該当するものを除く。

・海外のECサイトなど「海外供給者(インターネット・ショッピング・モールなど)」から少額免税範囲内で複数回にわたり輸入を繰り返す場合の業務処理基準は以下のとおり。

1. 同じ海外供給者からの輸入同じ日に2件以上の輸入申告を行う場合:合算課税別の日に1件ずつ輸入申告を行う場合:個人使用目的であると認められれば個別免除。

2. 別の海外供給者からの輸入同じ日に異なる海外供給者から2件以上の同一物品を輸入する場合は合算課税。ただし、個々の件が免除範囲を超えていない場合は個別輸入申告とみなして免税

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【韓国】

4. 販売手法と実態

22

4.1 主な販売手法4.2.1 モール・ECサイト詳細 – 11street4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Interpark4.2.3 モール・ECサイト詳細 – NAVER Shopping4.2.4 モール・ECサイト詳細 – Olive Young4.2.5 モール・ECサイト詳細 – SSG

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【韓国】4.1 主な販売手法 1/3

23

B. 自社ECサイトで販売

A. モールへの自社ストア出店

中小企業が直接、または出店代行会社を通してモールで独自にアカウントを開設し、直接消費者に対して商品を販売する

中小企業が、国内または現地の独立した自社ECサイトから現地の消費者に直接商品を販売する

概要と特長 取引先例主な販売手法

Gmarket、11street、Interparkはオープンマーケット型のため、誰でも出店が可能。 代行業者を通じての取引も可能

モールに加え、委託販売が可能なのはInterpark

ECサイトへの卸販売が可能なのは、SSG、Olive Young等

・Gmarket・ 11street・Interpark・NAVER Shopping

中小企業(販売主)

現地消費者

出店・販売

代金販売手数料等を差し引いた売上

代行会社手数料

発送

モール(売り場)

モール配送代行サービス

中小企業(販売主)

現地消費者

販売

代金

発送

国内 現地

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【韓国】4.1 主な販売手法 2/3

24

C. モールへの卸売販売

D. モール出品代行会社への委託販売

中小企業が、モールに出店している代行会社に商品を委託し、代行会社が販売事業社として消費者に対して商品を販売する

中小企業が(出品代行会社を通して)オンラインモールに商品を卸し、モールが販売事業社として消費者に商品を販売する

概要と特長

・Interpark

・Gmarket・11street・Interpark・NAVER Shopping

主な販売手法

中小企業現地消費者

商品卸

代金仕入れ代金

代行会社

発送

モール(販売主)

販売

中小企業現地消費者

商品卸・委託

代金仕入れ代金・

売上代行会社(販売主)

発送

モール(売り場)

販売

取引先例

出店

販売手数料等を差し引いた売上

モール配送代行サービス

手数料

国内 現地

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【韓国】4.1 主な販売手法 3/3

25

国内 現地

・SSG・Olive Young・Coupang

・SSG・Olive Young

概要と特長主な販売手法 取引先例

中小企業現地消費者

商品卸

代金仕入れ代金

代行会社

発送

小売ECサイト(販売主)

販売

手数料

中小企業現地消費者

商品卸

代金仕入れ代金

代理店・レップ

発送

小売ECサイト(販売主)

販売

手数料

E. 卸先のECサイトで販売

F. 卸先の実店舗で販売

中小企業が(代理店、レップを通して)現地の小売事業社に商品を卸し、小売事業社が同事業社のECサイトで商品を販売する

中小企業が(代理店、レップを通して)現地の小売事業社に商品を卸し、小売事業社が同事業社の実店舗で商品を販売する

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【韓国】4.2.1 モール・ECサイト詳細 – 11street 1/4 -

26

サイト名 11street

URL http://www.11st.co.kr/html/main.html

主要な商品カテゴリ ファッション、衣類、雑貨、ビューティー、食品、家具、レジャー用品、カー用品、デジタル/家電製品、書籍、ホビーなど

商品点数 4100万点超

出店数 ――

会員数 3000万人(アクティブ会員は300万人)

アクセス数 月間ユニークユーザー 1900万(2014年12月)

流通総額 5.6兆ウォン(2014年、約5630億円)

特徴

・2008年にローンチした、出店審査の必要がないオープンマーケット型のモール。・市場への参入は後発ではあるものの、 2014年の韓国内におけるECマーケットシェアは2位、モバイルは1位。・消費者の権利権益の保護を前面に打ち出すことにより差別化を図っており、主要な顧客満足度関連の調査で賞を受賞している。(韓国サービス品質指数(KS-SQI)、韓国消費者ウェルビーイング指数(KS-WCI)、国家ブランド競争力指数(NBCI)、国家顧客中心ブランド(NCDB))

概要

会社名 SK Planet

代表者名 President & CEO Jinwoo So

設立 2011年10月

社員数 800人超

売上額 157兆ウォン(SKグループ2015年、約16.8兆円)

会社概要

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【韓国】4.2.1 モール・ECサイト詳細 – 11street 2/4 -

27

取引のある日系企業

・出店審査、基準がないため、必要な書類を登録すれば出店が可能であるため、厳密には把握していない。・代行業者を通じた出店も可能であるが、自力で出店した日本の企業の事例もある。

日本商品に対する評価とニーズ

・日本商品は繊細、丈夫、質が高いと考えられているが、韓国商品で類似した商品がある場合は売れづらい・繊細な日本らしいアイデアや技術力の光る商品やグローバルブランドの日本限定モデルなどの人気がある。・反日感情は昔の話であり、現在は関係ない。

・アイデアや技術力が光る商品では、ユニクロ、MUJI、ダイソーといった商品は人気が高い。・ NIKEやアディダスの日本限定モデル、東京バナナ、ROYCEチョコレートなどの食品も売れている。・「11番街」で“日本”というキーワードで検索すると、NIKEの日本限定モデル、学校用シューズ(上履き)、ミズノゴルフ商品、IZUMIのカミソリ、脱毛用品、肌ラボ、体温計、象印、タニタの体重計、爪切りなどがヒットする。

日本商品の売れ行き

・BtoC型の商品群は40%が家電製品で男性ユーザーが比較的多い(男女比は3:7)。BtoBtoC型は洋服、化粧品などのファッション関係商品が58%を占めるため、女性ユーザーが多い(男女比2:8)。

購入者層

今後取り扱いたい日本商材

・韓国では手に入らない日本限定の商品や、アイデアや技術力が光る商品。・日本で何が買われているかの調査を行うこともある。

顧客対応

・オープンマーケットであるため、消費者からの質問などは出店者が直接対応する必要がある。クレームが入った場合は11streetが間に入り対応する。・ 11streetでも24時間対応のコールセンターを運用。韓国語に加え、英語、中国語でも対応可能。・出店者に起因する配送遅延の際にも11streetが負担して保証している。

決済 ・決済方法は現金決済(コンビニ決済、振込など)、クレジットカード、携帯電話決済など。

物流

・11streetとして配送サービスは用意していないため、出店企業が独自に個配する必要がある。・通関を専門とする事業者など、代行業者などを紹介することは可能。

出店方法

・サイト上からグローバルセラーとして会員登録し、出店申請を行う(現在は韓国語のみ、英語版を準備中)。・審査基準はないが、登録の際に、登記簿謄本(日本のものでよい)と通帳のコピーが必要になる・出店費用は無料。ランニングコストとして、販売手数料の12%がかかる。消費者が商品を受け取り、受け取りを確定すると、2日後に出店企業に手数料を差し引いた売り上げが送金される

コスト

【初期費用】なし

【ランニング費用】・販売手数料12%

プロモーション

・プロモーション費用は特にかからないが、サイト内検索のキーワード広告は有料(キーワードによって金額が異なる)。・韓国の中小企業庁とも共同で企画し、1か月単位などのキャンペーンを実施しているので日本ともそのようなことができるかもしれない。期間中に特別ページを開設するなど様々なメリットを提供している。

その他

・医薬品のほか、認証が必要な電子商品、ベビーシートなどの子供用品、おもちゃも安全認証を受けなければならないため、販売しづらい。認証を取るために時間や手間が必要となる。・健康食品は比較的ハードルが低い。

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【韓国】4.2.1 モール・ECサイト詳細 – 11street 3/4 -

28

出店・出品・取引方法①

・「http://www.11st.co.kr/register/memberSubscribeOneIDForm.page 」から資料をダウンロード。・必要な情報を入力する手続きが必要。

・画像上の画面で、右のボタンをクリック ・画像上の画面で、右から2番目のボタンをクリック。

・画像上の画面で、赤で囲んだ2か所をクリックし、「11street販売約定書」「個人情報の収集委託契約書」をダウンロード。印刷して資料を作成。

・上画像は画像左と同一画面。一番下までスクロールし、赤で囲んだボタンにチェックを入れて、下の赤いボタンをクリック。

STEP1 STEP2

STEP3 STEP4

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【韓国】4.2.1 モール・ECサイト詳細 – 11street 4/4 -

29

・アカウント登録画面。上から氏名、ユーザー名、パスワード、パスワード確認、電話番号、メールアドレス、生年月日、国。

・会員情報入力画面。左画像と同一ページ内。パスポートやニックネーム、電話番号などを入力。画面下には海外入金口座を入力する欄がある。

・上2つの画面と同一ページ内の一番下にある確認ボタン。必須項目を全て入力した後、赤いボタンをクリック。

・その後、確認画面が表示され、確認メールが届く。メールに記載されたURLをクリックして移動したページ内の赤いボタンをクリックすると、手続きが終了。

・書類を発送し、11streetからの返答を待つ。

STEP5 STEP6

STEP7

出店・出品・取引方法①

・「http://www.11st.co.kr/register/memberSubscribeOneIDForm.page 」から資料をダウンロード・必要な情報を入力する手続きが必要。

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【韓国】4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Interpark 1/3 -

30

サイト名 Interpark

URL http://www.interpark.com/malls/index.html

主要な商品カテゴリ ショッピング(ファッションやビューティー、家具、家電など)のほか、チケットや旅行ツアー

商品点数 3000万点超

出店数 12万7000店舗

会員数 2300万人(アクティブユーザーは年間1000万人)

アクセス数 230万UU(1日平均)

流通総額 2兆9000億ウォン(約3100億円)

特徴

・韓国市場で最初に登場したオープンマーケット型のモール・特に書籍、公演チケット、旅行関連商品の取り扱いが厚い・販売手法は大きく分けて消費者同士が同モールを介して売り買いするCtoC、企業が同モールに出店して消費者に販売するBtoC、企業がモールに販売を委託するBtoBtoCの3つ・韓国人の消費者をターゲットにしているInterparkの他、200ヶ国を対象に販売を行うGlobal Interparkがある・日本の中小企業の商品も多く流通しているが、日本企業との直接の契約はなく、韓国の代行会社が出店・出品して日本商品を販売している

概要

会社名 インターパーク

代表者名 キム ドンヨプ

設立 2006年12月

社員数 750人(2013年)

売上額 2兆ウォン(約2140億円)

会社概要

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【韓国】4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Interpark 2/3 -

31

取引のある日系企業

【韓国内】・中小企業が取り扱っている商品も多いが、現在は代行業者を通じて販売している。

日本商品に対する評価とニーズ

【韓国内】・日本商品は高品質なイメージがあり、評判が良いので買うという傾向がある。・子供用おむつや化粧品がよく売れていたが、東日本大震災以降は売上が落ちている。現在は、リビング関係、化粧品、ペット商品のニーズが高くなっている。【グローバル】・中国ユーザーからおむつが人気。

【韓国内】・カテゴリ全般にわたって日本商品を取り扱っている。その中でも、リビング、生活用品の商品が多く、日本のドラッグストアで取り扱っている商品も多い。日用品やアイデア商品、健康関連ツールが売れている。

【グローバル】・中国、アメリカ、オーストラリア、イギリスの製品に次いで日本は5位の売上。・チケット、芸能人関連の商品、CDなどがよく売れている。また、おむつが中国人に売れている。日本のブロガーを対象としたマーケティングを始めており、それによりコスメの販売も増えている。・中国製品では、電子製品や電気自動車、電気オートバイなどが人気。・送料も含めて、安い価格の商品が売れている。

・男女比率は半々。30代〜40代のユーザー。モバイルが50-60%の割合。購入者層

今後取り扱いたい日本商材

【韓国国内】・高品質に加え、差別化された商品を求めている。アイディア商品だとより良い。【グローバル】・Global Interparkでは、「日本館」(仮)の立ち上げを検討しており、日本の中小企業の商品を集めることも可能。また、日本のEC企業との提携を検討している。

顧客対応・ Global Interpark では、30分単位でクレームを監視し、顧客対応を行っている。

決済・クレジットカード決済、銀行振込、リアルタイム口座振替、S-Money、I-ポイント、携帯電話決済など

物流・Global Interparkとしては用意しているが、韓国内Interparkの場合は、出店企業が個配しなければならない

出店方法

・出店・出品を希望する場合は、まず韓国InterparkとNDAを結び、韓国で売れそうな商品リストを送付する。Interpark側で売れそうな商品を選定し、回答するが、現段階では、海外の企業との直接契約の実績がないため、基本的には韓国法人の代行会社を通すことになる・管理画面からの商品登録などが韓国語のため、韓国語で対応できる人材が必要になる・モールへの出店料は無料。販売手数料(カテゴリーごとに違いはあるが8-12%)のみがかかる。消費者が商品を受け取り、受け取りを確定すると、売上が確定され、送金される

コスト

【初期費用】なし

【ランニング費用】・販売手数料(カテゴリごとに違いがあり8-12%)

プロモーション

・モールでは3000万点の商品が販売されており、認定やPRなどのアピールがないと目立たず難しい。韓国の場合、中小企業庁認定企業、認定商品などのマークがある。こうしたものを活用すると、知られていない企業・商品でもチャンスが高まる。

日本商品の売れ行き

その他

・Interpark、Global Interparkともに商品登録画面は韓国語のため、韓国語ができる人材の確保、もしくは事業者に依頼する必要がある。・顧客は日本サイトで販売価格を確認するため、最低金額でないと難しい。また、送料も含めた価格で判断される。

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【韓国】4.2.2 モール・ECサイト詳細 – Interpark 3/3 -

32

出店・出品・取引方法

・「 https://incorp.interpark.com/member/memberjoinclause.do?_method=initial&wid1=wgnb&wid2=wel_login&wid3=join&bl_id=M91010」から会員登録が必要

・画像左の画面で、一番左のボタンをクリックし、必要事項を記入して会員登録。

・会員登録後、画面左の画面で、真ん中の画像をクリック。

STEP1 STEP2

・チェックボタン、会員情報を入れてログインする。

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① ②

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【韓国】4.2.3 モール・ECサイト詳細 – NAVER Shopping 1/2 -

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サイト名 Shop Window

URL http://shoppingw.naver.com/

主要な商品カテゴリ 百貨店で取り扱う商材、アウトレット品、ファッション、美容、生活用品、食品、キッズ用品、グローバル

商品点数 800商品(グローバルウィンドウのみ)

出店数 14店舗/120ブランド(グローバルウィンドウのみ)

会員数 非公開(購入者は1000万人/月)

アクセス数 ――

流通総額 34.5億円/月(2016/3)

特徴

・NAVER Shoppingは実店舗の商品をオンラインで閲覧し、オンラインで購入できるモール・まるで実店舗で商品を選んでいるかのような購買体験で差別化を図っているため、商品紹介も無機質な商品画像だけでなく、商品棚に陳列されている画像や、使用感を試している画像など、工夫がされている・ 1か月間の購入者は約1,000万人。韓国人口の1/5、インターネット人口の7割が「NAVER Shopping」で毎月買い物している計算・現在8つのカテゴリがあり、日本商品は2016年1月にオープンした「グローバルウィンドウ」で取り扱われている(取材時は未オープン)・輸入商品の販売価格が高く、海外のショッピングモールから直接購入する傾向が増えたことを受け、自社プラットフォームで越境EC対応することとなった

概要

会社名 NAVER Corporation

代表者名 金相憲

設立 1999年6月

社員数 ――

売上額 3000億円(2015年)

会社概要

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【韓国】4.2.3 モール・ECサイト詳細 – NAVER Shopping 2/2 -

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取引のある日系企業

・現在提携している4社は自社で商品を目利きし、各店舗と交渉し、コンテンツを制作している

日本商品に対する評価とニーズ

・まだ販売していないが、仏、独、英、伊についで4番目に日本館がオープン予定(取材時は未オープン)・価格については強く規制はしていないが、日本と同じ価格が望まれる。

・取材時は日本館が未オープン日本商品の売れ行き

・特定の年齢層をターゲットに設定しておらず、インターネットユーザー全体をターゲットにしている・正規輸入品を購入するよりも、越境ECで購入する方が安いことを知っている層

購入者層

今後取り扱いたい日本商材

・NAVER側には在庫負担がないので、韓国で取り扱える商品であればなんでも良いという意向。・アダルト商品、お酒、タバコ以外は取り扱い可能。・日本でも人気である方が韓国人消費者に刺さると思われるため、リアル店舗で売られている商品

顧客対応

・返品は受け付けるものの、返品送料は顧客負担。間違った商品や破損の際は無料、それ以外は送料を顧客が負担。・海外配送のため返品にも税金がかかるため、同じ業社を通して返品する必要がある。

決済 ・決済は、NAVER Payというエスクロー形式を採用している。

物流

・特定の配送会社と提携しているため、日本からは一律1000円で配送が可能。FeDEXやUPSの1/3の値段で利用が可能

出店方法

・日本の中小企業がNaver Shoppingで販売したい場合は、NAVERの担当者にメールで連絡する。韓国語か英語が望ましいが、日本語も可能。・出店可否は実績を見てから判断し、最適な代行会社が紹介される。

コスト

【初期費用】なし

【ランニング費用】販売手数料3.8%代行会社経由の場合は、別途手数料が必要

プロモーション

・売れ筋商品で、価格訴求などのメリットがあればメインページでバナーを出すなどのプロモーションが可能。掲載料は無料だが、NAVER側のメリットがあることが条件。・商品紹介では、オフラインで接客しているかのような雰囲気のコンテンツが望ましい。例えば、化粧品では使用感やテクスチャなどの写真が好ましい。

その他

・医薬品のほか、認証が必要な電子商品、ベビーシートなどの子供用品、おもちゃも安全認証を受けなければならないため、販売しづらい。認証を取るために時間や手間が必要となる。・健康食品は比較的ハードルが低い。

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【韓国】4.2.4 モール・ECサイト詳細 – Olive Young 1/2 -

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サイト名 Olive Young

URL http://www.oliveyoungshop.com/

主要な商品カテゴリ コスメ、香水、菓子、サプリメントなどブランドの美容や健康アイテム

商品点数 ――

出店数 ――

会員数 ――

アクセス数 ――

流通総額 ――

特徴

・韓国式のドラッグストアで、ヘルスアンドビューティーの店舗を300店運営するOlive YoungのECサイト。・ECサイトは2015年3月から開始し、年間のオンライン売上高は400億ウォン(約42.8億円)。・PBブランド含め美容関連商品を中心に扱い、20-30代の女性顧客が多い。・Olive YoungはCJグループ傘下企業。

概要

会社名 CJ Olive Networks

代表者名 イ・ギョンベ

設立 2014年12月

社員数 919人

売上額 1兆2000億ウォン(2015年、約1285億円)

会社概要

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【韓国】4.2.4 モール・ECサイト詳細 – Olive Young 2/2 -

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取引のある日系企業

・直接取引をしている日本企業はなく、輸入代行業者を通じて販売をしている。・企業と契約するには時間がかかり、素早く対応するのが難しいため、良い商品があればまずは業者を通じて仕入れている。・韓国では輸入代行業者を通じて販売するケースが多いが、流通の中でマージンが発生するので、可能であれば直接取引をしたいと考えている。

日本商品に対する評価とニーズ

・信頼度が高く、品質が良いと思われている。日本の商品はピュアなイメージがあったが、東日本大震災の放射能汚染問題で少し拒否感が出た。しかし、最近は80%くらいまで回復している。・日本のカラー商品などは洗練されて、韓国よりも個性的なイメージがある。・最近強いのは資生堂のスキンケア、メイクアップ商材。

・商品構成は、韓国商品50%、日本10%、その他10% 、PB商品(韓国製品)10%など。・取り扱っている日本商品は、肌ラボ、アネッサ、専科(perfect wash)、マジョリカマジョルカ、Kate、KissMe、キャンメイク、ULOS、TSUBAKI、ギャツビー、極潤など。また、CJライオン(合弁会社)を通じて、日本のライオン製品を販売している(休息時間など)。・売上は、「肌ラボ」が月2500万ウォン、「うるおす」が月1億2000万ウォン(プロモーション効果)。平均月2000万ウォン程度の売上。なお、オフラインの売上はオンラインの5倍程度。

日本商品の売れ行き

・ある20-40代後半が中心だが、Olive Young は20-30代が80%を占める。・モバイル利用者が85%、PC利用者15%。売上も90%がモバイル、10%がPCという構成。

購入者層

今後取り扱いたい日本商材

・日本でのマーケットリサーチも頻繁に行っており、ドンキホーテやドラッグストアを訪問して、現地調査をする。韓国旅行者が買ったものをブログに載せている記事もチェックすることが多い。日本の小売店は全般的にチェックしている。・また、競争力を保つため、独占契約を結びたいと考えている。・日本で人気などがある程度必要(バイヤーの判断となる)。・顧客のリテラシーが高く、また検索すると商品の価格がすぐわかるため、日本と同価格か最大でもプラス15%に抑える必要がある。

顧客対応

・Olive Youngが対応。すでに十分把握した商品を買うユーザーが多いため、商品クレームが少ない。あったとしても、容器破損、配送遅延などに関するものが大半。

取引方法

・サイトに取引相談の問い合わせフォームがあり、そこで必要事項を記載する。カテゴリ担当のバイヤーが確認して、可能性があればサンプルを手配し判断する。・アプローチしてくれれば、日本でどれくらい人気があるかなどをCJ側で検証する。・問い合わせは韓国語が望ましい。

物流 ・自社倉庫に商品を在庫し、安全在庫を下回ると自動発注となる。

コスト 要相談

プロモーション

・MD担当者がOKと判断すれば20店舗程度でテスト販売、その後全店(600店舗)で展開していく。在庫リスク減らすためにオンラインモールで販売するケースもある。・クーポンをつける、割引、プレゼント、レビューポイントなどの手法がある。商品が売れると確信があれば、Olive Youngが100%コストを負担して実施することもある。業者70%、Olive Young30%の時もある。・ある男性化粧品のプロモーションでは男性にターゲティングメールを送ると同時に、アプリでプッシュ通知も行い、割引クーポンもつけた。新規客には価格プロモーションが必要となる。数か月前にテレビCMも実施し認知度が高まったところで、ウェブのキャンペーンを行ったため、効果が高かった。

その他

・他のECサイトは一般的にポータルサイトからの流入が多いが、Olive Youngでは利用者の年齢が若いため直検索やアプリ経由が多い。

決済 ―

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【韓国】4.2.5 モール・ECサイト詳細 – SSG.com 1/2 -

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サイト名 SSG.com

URL http://www.ssg.com/

主要な商品カテゴリ アパレル、雑貨、日用品、美容、生活用品、食品、キッズ用品、玩具など

商品点数 ――

出店数 ――

会員数 ――

アクセス数 ――

流通総額 ――

特徴

・「SSG.com」は、新世界グループである新世界モール、新世界デパート、大型スーパーの「Eマート」「トレーダーズ」、ドラッグストアの「BOONS」の各サイトを統合させたオンラインショッピングモール。・新世界モールのコーナーはオフラインでは販売していない商品、新世界デパートのコーナーは百貨店の商品だけを販売する、といったECを展開している。・「SSG.com」はオンラインに加えて、オフライン(実店舗)も展開しているのが特徴。・グローバル化も進めており、海外の良い商品を韓国ユーザーに紹介する取り組みも進めている。・日本商品の場合は、輸入代行会社を通じて商品を仕入れて販売するのが基本である。

概要

会社名 株式会社新世界

代表者名 チョン ユギョン

設立 1997年

社員数 3440人

売上額 1兆4,860億ウォン(2015年、約1590億円)

会社概要

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【韓国】4.2.5 モール・ECサイト詳細 – SSG.com 2/2 -

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取引のある日系企業

・直接取引をしている日本企業はなく、輸入代行業者を通じて販売をしている。

日本商品に対する評価とニーズ

・日本製品の取り扱いは少ないが、人気のある商品群は、日用品、キッチングッズ、ダイニンググッズ、アイディア商品、食品など。・電化製品は最近人気がなくなってきたので、あまり力を入れていない。

ー日本商品の売れ行き

・20-30代の女性がメイン。30代が多い傾向がある。・モバイルもPCも20-30代がターゲットだったが、40代も増えている。オフラインの利用客は40代がメイン。・モバイルの購入が増えていて、2015年までは50%以下がモバイル、2016年から50-60%がモバイル経由の購入。

購入者層

今後取り扱いたい日本商材

・生活に密着した商品群を強化したいと考えている。・現在販売されている日本商品は、オフラインストアにある日本商品のみ。今後はオンラインの商品を増やしていきたいので、楽天のようなプレイヤーと手を組みたいと考えている。

顧客対応

・Olive Youngが対応。すでに十分把握した商品を買うユーザーが多いため、商品クレームが少ない。あったとしても、容器破損、配送遅延などに関するものが大半。

取引方法

・輸入代行会社経由でなければ商品を取り扱わないというわけではない。・ファッション、雑貨で世界的に知られているブランドの場合、直接取引して販売しているケースもある(ヨーロッパのブランドなど)。

物流 ー

コスト ー

プロモーション

・メインページでのバナー展開、クーポンなども展開している。韓国ではクーポンが非常に人気があるため、クーポン施策も有効。

その他

・中小企業の場合は、クレームや返品などの対応が難しい。大きなモールと提携して、そこで販売している商品を直接日本から配送してもらう、というのが理想だと考えている。

決済 ・決済はSSG.comで行い、その後提携会社に支払う。