説明文 構成や展開の仕方をとらえてリーフレットに編集してみよ … ·...

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説明文 構成や展開の仕方をとらえてリーフレットに編集してみよう! その3 前回の投げかけの後、リーフレットの編集について、本文をよく読んだ上で文章の展開や構成について自分 で分析し、工夫を送ってくれた人が多くなりました!学習の目的を理解して取り組んだ人が多くなった証拠です。 学校での学習とは異なり、即時即応の声掛けができない点がはがゆかったのですが、授業意図を汲んで考えてく れた人が多くなり、ほっとしました。 では送ってくれた中から何人かの工夫と意図を掲載します。赤字の部分が特に大切な工夫意図となっています。 参考にしてください。 小林 剛己 B:「生物が記録する科学ーバイオロギングの可能性」を読んで、見本とは違うバージョンでリーフレットづ くりを行う。 折り方:巻三つ折り(右側を表紙にする) 工夫・意図:表紙側の方を開くと折り込んである左側のページが初めに見えるようにして、そこに最初の導 を書く。左側も開き、全体が見えるようになったら、全体の 3 分の 2 の右側を使って2つ具体例を提示る。(ここでは、左側を開く前の「最初の導入が見える時」に具体例の全体を見せたくないので、右側の 3 分 の 2 を上下に仕切り、上と下でそれぞれ具体例を並行に書くように工夫する。) 全体の左側の 3 分の 1 は、それぞれの具体例から分かったことや考察などを書く。(どの具体例からどのよ うなことを得られたのかが分かるように、それぞれの具体例と結果を矢印でつないで工夫する。) 最後に、全て開いた形から折りたたんだときの表紙の裏側に編集後記を書く。 横内 敬文 選択肢 B:「生物が記録する科学― バイオロギングの可能性」を読んで、見本とは違うバージョンでリーフ レットづくりを行う。 【折り方】 ①A4 の紙で巻 4 つ折りにする ②左側が表紙 縦書き 【工夫】 表紙は題名・作者名・編集者名を書き、目を引き付けるフレーズを書く。 一回開いたところに文章の要点をまとめデザインを工夫して記載する。 全部開いたら要点と、詳しく分析していったことがわかるようにする。 表紙の裏に編集後記を記載する。 田代 ほの香 課題B ◆レイアウト ①A4の紙を横にして、Z型の三つ折りに、一番上になる面を表紙にする。 ②表紙から一枚めくった面(A4の三分の二)上部には導入部分をかき、その他の部分には本論のことについてまとめる。 (横書き) ③紙を閉じ裏面に進み、本論で展開されたこと(実験のことについてなど)のまとめをかく。 ④その裏面から、②と同じように一枚めくり、そこに結論についてと編集後記を書く。 ◆工夫 ・この折り方は何回もめくって読んでいくので、問いと答えの展開が多い構成になっているのを表す・縦に長いスペースで横書きにすることで、行数が多くなり整理しやすくして、そこに矢印や記号などを用いて対応する情報 などをわかりやすく示す

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  • 説明文 構成や展開の仕方をとらえてリーフレットに編集してみよう!

    その3

    前回の投げかけの後、リーフレットの編集について、本文をよく読んだ上で文章の展開や構成について自分

    で分析し、工夫を送ってくれた人が多くなりました!学習の目的を理解して取り組んだ人が多くなった証拠です。

    学校での学習とは異なり、即時即応の声掛けができない点がはがゆかったのですが、授業意図を汲んで考えてく

    れた人が多くなり、ほっとしました。

    では送ってくれた中から何人かの工夫と意図を掲載します。赤字の部分が特に大切な工夫意図となっています。

    参考にしてください。

    小林 剛己

    B:「生物が記録する科学ーバイオロギングの可能性」を読んで、見本とは違うバージョンでリーフレットづ

    くりを行う。

    折り方:巻三つ折り(右側を表紙にする)

    工夫・意図:表紙側の方を開くと折り込んである左側のページが初めに見えるようにして、そこに最初の導

    入を書く。左側も開き、全体が見えるようになったら、全体の 3 分の 2 の右側を使って2つ具体例を提示す

    る。(ここでは、左側を開く前の「最初の導入が見える時」に具体例の全体を見せたくないので、右側の 3 分

    の 2 を上下に仕切り、上と下でそれぞれ具体例を並行に書くように工夫する。)

    全体の左側の 3 分の 1 は、それぞれの具体例から分かったことや考察などを書く。(どの具体例からどのよ

    うなことを得られたのかが分かるように、それぞれの具体例と結果を矢印でつないで工夫する。)

    最後に、全て開いた形から折りたたんだときの表紙の裏側に編集後記を書く。

    横内 敬文

    選択肢 B:「生物が記録する科学― バイオロギングの可能性」を読んで、見本とは違うバージョンでリーフ

    レットづくりを行う。

    【折り方】

    ①A4 の紙で巻 4 つ折りにする

    ②左側が表紙 縦書き

    【工夫】

    表紙は題名・作者名・編集者名を書き、目を引き付けるフレーズを書く。

    一回開いたところに文章の要点をまとめデザインを工夫して記載する。

    全部開いたら要点と、詳しく分析していったことがわかるようにする。

    表紙の裏に編集後記を記載する。

    田代 ほの香

    課題B

    ◆レイアウト

    ①A4の紙を横にして、Z型の三つ折りに、一番上になる面を表紙にする。

    ②表紙から一枚めくった面(A4の三分の二)上部には導入部分をかき、その他の部分には本論のことについてまとめる。

    (横書き)

    ③紙を閉じ裏面に進み、本論で展開されたこと(実験のことについてなど)のまとめをかく。

    ④その裏面から、②と同じように一枚めくり、そこに結論についてと編集後記を書く。

    ◆工夫

    ・この折り方は何回もめくって読んでいくので、問いと答えの展開が多い構成になっているのを表す。

    ・縦に長いスペースで横書きにすることで、行数が多くなり整理しやすくして、そこに矢印や記号などを用いて対応する情報

    などをわかりやすく示す。

  • 橋本 夏海

    B 二段階巻き三つ折り

    最初に開いたページに、本文を引用したうえで、question をいくつか挙げて、見た人の興味をそそり、次の

    ページを開けたくなるようにしました。また、見開きになったときに、question と answer が見え、さらに、

    テーマごとにページが分かれるように、配置を工夫しました。説明の順序に沿ってページをめくることがで

    きるようにし、わかりやすくしました。

    降幡 優

    B→「生物が記録する科学ーバイオロギングの可能性」で違うバージョンのリーフレットを作成する。

    折り方 ①A4 の紙を横向きに置く

    ②3 等分に折る

    ③両側を山折りにする

    ④山折りにした右側の紙を左側に開く

    構成 上の④に表紙を書き,それを開いたところに「バイオロギング」について書く。最初に書いた方が良

    いと思ったから。次はさらに開いたところを縦2つに分け右側にはエンペラーペンギンの調査で分かったこ

    とを、左側にはアデリーペンギンの調査で分かったことを書く。教科書では調査の結果が2つの例で示され

    ているので潜水時間と潜水深度を比較させようと思う。最後,開いた紙を閉じていき山折りになっている左

    側の紙を右側に開いて編集後記を書く。

    福本 琴子

    私は、B の課題に取り組みました。

    【リーフレットの折り方】

    ① A4 の用紙を横に使い、半分に折る。

    ② 用紙を開き、左側をまた半分に折る。

    (左側に 4 分の 1 サイズが 2 つできるようにする)

    ③ 左側の折り目の端から 2cm 離して右側を重ね、2.5cm くらい折り返す。

    ④ 一度用紙を開き、下を 4.5cm 折る。

    ⑤ ③で折り返したところを、下から 4.5cm 切る。

    ⑥ 全て折り、折り返しがある方を表紙にする。

    ⑦ 反対側に編集後記を書く。

    【工夫、意図】

    ・③で折り返した所は、開くとそのまま右側に題名として活用することができる。

    ・強調するところは、太字にしたり色をつけたりした。

    ・下の段には自分の意見を書き、上を見ながら考えられるようにした。

    橋本 彩羽 課題C

    作品、モアイは語るー地球の未来

    折り方、観音開き折り

    理由、この作品の段落は四段落構成だと思い、それを表す為には、1p表紙 2p モアイについての説明 3

    p 一段落目 4p 二段落目 5p三段落目 6p四段落目(結論)ここで2ページ使う 8p編集後記 と

    いう風な割り当てにしたいと思ったから。

    工夫・意図・・・まず表紙をシンプルかつ特徴的にし、興味を引くようにした。そして構成・伝えたいことに

    沿った配置を考え、読んでいて飽きないように色彩豊かにさらにイラストを加えました。また、どんどんそ

    の作品に引き込まれるようにといかける様な所も設けました。

  • さて、その上で、みなさん見本を分析しましたか?見本では編

    中舘永実

    C 教科書掲載の説明文(「生物が記録する科学ーバイオロギングの可能性」以外)のリーフレットに挑戦する。

    作品名:メディアと上手に付き合うために

    (例えを多用し具体的な説明をしているのでカテゴリーに分けてリーフレットにまとめやすい。また、テーマとし

    てもタイムリーで申し分ないと感じた。)

    作者:池上彰

    説明文の内容:様々なメディア情報との付き合い方を、

    テレビや新聞、インターネットの良さと問題点を効果的に示しながら説明している。

    リーフレットの構成:

    具体例と、中心的なテーマである情報の扱い方を主として、テレビ、新聞とインターネットを重視し、それぞれの

    観点から比較していくことにした。

    折り方:巻三つ折り 6p

    (三つの具体例を中にすえ、作者の考え方を右手前に見せることで、視覚的に整理しやすくした。)

    リーフレットの内容:

    ①一度開くと右側に作者のまとめ、左側にテレビのページが見える。作者の考えるメディアとの付き合い方を念頭

    に、テレビに置き換えながら読むことができる。

    ②二度開くと3つの具体例が並ぶ。左からテレビ、新聞、インターネットのページとなり、それぞれの特徴や注意

    点を説明している。一目で全体が分かる一覧性のおかげで、関係づけて比較できる。

    ③編集後記と表紙は、前と後ろに書く。

    創意工夫:

    ・図絵を多用して情報の届き方の様子を分かりやすく

    ・その三角関係を分析するために矢印やグラフで示す。

    伊藤 麗里

    C 作品名:モアイは語るー地球の未来

    作者名:安田喜憲

    私はこの文章を大きく四つに分けました。

    1 ナゾ 2 歴史 3 ナゾの答え 4 未来の危機

    この 4 つの順番に沿って、構成を考えました。

    特に伝えたいのは筆者の意見の 4 です。だから、ここが目立つように、最後に大きく書き、危機感が伝わるよう

    に赤色をメインに使いました。そして、モアイのナゾ(どうして作られなくなったのか)を中心に紹介したいと思い

    ます。

    折り方

    ①B4 用紙を横に使い、縦長に 3 つ折りにします。

    ②左側が表紙になるようにし、半分から上部に丸い小窓を切り込みます(開閉式)。

    ③開けたときに見える面(折り込んだ右側)を上下半分に切り、上と下を順に開けられるようにします。

    ④裏に編集後記を書きます。

    工夫・意図(上記番号順になっています。)

    ① A4 だと文字が小さくなってしまって読みづらく、A3 だと大きすぎて情報が多くなりすぎてしまうので、B4 が

    適当だと考えました。

    構成が 4 つに分かれているので、表紙と裏、内容を書く四面になるように、3 つ折りにしました。

    ②興味をそそるように小窓を設けました。

    ③ナゾとその答えを中心にみていきたいので、めくれる形式にしました。

    現在の様子と過去の様子が対比していることがわかるように順に説明します。

    ④読みやすいように横書きにし、下に絵を描いて、少しおもしろみを出しました。

  • このように文章の構成をどのようにリーフレットの編集に活かそうとするのか、というアイディアが多く寄せ

    られています。

    テスト問題などで、文章の構成について問われることも多いのですが、これは一体将来的な視点で君たちにど

    のような力を求めてのことなのでしょうか。実際に、どのようなことを述べているのか、人の意見について分析

    的に捉えることができることや、分類して述べる力というのは大人になってから、社会でとても必要とされる力

    となります。また、全体の構造として大きく分ける、大きな枠組みの中にいくつかのカテゴリーが入る、という

    ような構造的な展開をとらえる力や構築する力はとても重要となります。まずは筆者の構築を理解したり、分析

    して批評したりする力を持って、自分自身の論の構築をしていくことが必要となります。その点で、リーフレッ

    トを用いて構造化してみる、可視化してみるということを今回の授業ではねらったということになります。

    楽しく活動してもらうためにということでリーフレットを使ってみました。テストで正解を出すだけではなく、

    このように形に表してみるための試行錯誤をしてみることによって、論の構成や情報の関係について分かる経験

    をしてほしかったということになります。

    さて、次は自分自身で説明文を書くことによって構成を練ってみた人たちの作品を読んでみましょう。

    長谷川 真奈美 E:自作説明文

    「コウノトリ」の野外復帰へ

    湿地生態系の頂点であり、かつては日本中で見ることが出来たコウノトリ しかし、現在では見ることは出来ない。

    何故かというと、経済成長に伴い環境が変化しとり、乱獲が行われていたからだ

    では、どうしたら前に挙げた 2 つのことを改善出来るのだろうか。

    まず、環境については、時代が変わってもコウノトリが安心して暮らせる自然環境を作ること。また、野生としていきるため

    に必要になる大量の食べ物が無くてはならない。そこで、辿り着いたのは、多くの生き物が生きられる「農薬に頼らない米作

    り」である。

    次に乱獲については、明治時代にそれまで禁止されていた狩猟が解禁となり、激減した。そして、1 部の地域にしか生き残っ

    ていない状況になった。その後大正から昭和の初めにかけて一時的に増加したものの第二次世界大戦中にマツが伐採され激減

    し、住処が減っていった。また、農薬の使用が増え、1965 年に 23 羽になった事もある。そして、1971 年に野生のコウノトリ

    が捕獲され、ついに日本のコウノトリは全滅してしまった。

    しかし、最近コウノトリの野生復帰の活動が多く行われています。主に日本最後のコウノトリが生息していた兵庫県豊岡市を

    中心に行われている。 これを機に多くの地域でコウノトリが野生復帰出来るようになってほしい。

    初めに現在のコウノトリの状況を述べて、分かりやすくしたこと。

    竹内 由征 E:自作説明文

    近年、世界の多くの地域で動物たちの生息数が減っており、種によっては危機的な状況にあるものもいます。その中で絶滅が

    危惧されている種のことを絶滅危惧種と言います。なぜ、絶滅が危惧されるようになってしまうのでしょうか。

    原因は大きく分けると二つあります。人によって引き起こされたものとそうでないものです。

    まず、人とは関係のない原因は二つあります。一つは獲物となる動物の減少です。食物連鎖によって個体数のバランスが崩れ

    ることがあります。しばらくしたら元に戻るのですが、その間に元々少なかったものが食べられたり、食べる物が無くなったり

    してさらに激減して絶滅が危惧されてしまうということです。

    次に気候変動による生息環境の変化が挙げられます。これは、環境に体が適応出来ずに死んでしまうということです。

    今の二つは自然によるものなので仕方のないことです。

    では二つ目の人によって引き起こされたものとはなんでしょうか。これも二つあります。

    まず、森林や河川の開発・破壊による生息場所の減少です。日本カワウソの絶滅原因は乱獲とダムの建設などによる生息場所

    の減少がであると言われています。また、川が汚染されたことによってその川に住めなくなった魚(イトウ、クニマス)などが絶

    滅危惧種に入っています。さらに、外来種によって影響を受けているものもいます。日本の野生の亀などが当てはまります。

    そして一番大きい理由が毛皮や牙を目的とした乱獲です。ライオンやトラ、ゾウやサイなどたくさんの動物がこれによって

    絶滅が危惧されています。世界のたくさんの国で捕獲を禁止していますが、未だに密猟者が後を立ちません。

    これを受けて後の二つの原因特に乱獲は絶対に無くならなければいけないと思っています。また、河川の汚染に関しては日々

    の活動により改善できることがあると思います。また、動物保護の募金もあるので出来ることから活動して行きたいです。

    [構成の意図]

    人によって引き起こされたものを後に書くことによってより強調出来るようにし、最後に結論を述べる尾括型にすることで文

    章を一貫させられるようにしました。

  • 酒井 大和嘉

    E:自作説明文

    ウイルスについて生物かという定義は究極のテーマで、専門家の間でも意見が割れているそうです。しかし、僕はこの説明文

    の中では、生物として扱いたいと思います。テレビにて専門家の人が、“これからの時代は新型コロナウイルスとの共存だ”とい

    う言葉に共感したからです。(共存=二つ以上の物が同時に生存・存在すること)そして、説明文を書くならこれしか考えられ

    ないくらい今この時期、僕の頭の中をしめているからです。新型コロナウイルスの情報は多くありますが、進行形で様々なこと

    がわかったり、変わっているので数字はあまりださないようにしました。言葉の選択も、過剰に反応してはいけないので、激し

    い言葉はあまり使用しませんでした。

    ① 興味がわくように問いかけから始まる ② 新型コロナウイルスについて ③ 新型コロナウイルスの影響

    ④ 敵を知る ⑤ 自分の意見

    新型コロナウイルスと共存

    僕達は、なぜ今、家で自粛しているのでしょう。僕達は、なぜ今、家で学校の授業を受けているのでしょう。これは、今まで

    に存在しなかったウイルスが人類の命を脅かし始め、日本にも流行し始めたからです。諸外国のような爆発的なひろまりを防

    ぐため、人と人の接触を減らし感染拡大を防ぐための対策の一つとして実行している最中なのです。

    今、世界で猛威をふるっているウイルスは、新たにみつかった新型コロナウイルスSARS-CoV-2によるもので、この

    感染症を新型コロナウイルス感染症COVID-19 と名付けられました。現時点でもまだ未知な事が多く、中華人民共和国武

    漢において、2019 年 12 月頃から新型コロナウイルス関連肺炎が報告され当初は、ヒトからヒトへの感染の程度もわかりませ

    んでした。その後、世界各国にて流行し 2020 年 3 月 11 日世界保健機構(WHO)はパンデミック(世界的な大流行)とみな

    せると宣言しました。

    これは、今までに人に感染するコロナウイルスは 6 種類知られており、そのうちの 4 種類が風邪の原因の 10%から 15%を占め

    ているヒトコロナウイルス、猛威のSARS、猛威のMERSに続く新たな 7 番目のコロナウイルスです。

    感染すると、コロナウイルスの症状の発熱、咳、のどの痛み、頭痛、だるさ、関節痛、筋肉痛、下痢などがでます。

    しかし新型コロナウイルスは、症状が続く期間が長いという特徴があります。急激に症状が変化するという特徴があります。ほ

    とんどのヒトは軽症でおえますが、肺炎の症状が強くなっていき重症化へとそして亡くなってしまう方もいるのです。また、陽

    性と判断できるのに無症状のヒトも多くいる事もわかりました。

    感染者が増えると同時にわかってきたことは、嗅覚障害・味覚障害がみられたケースもありました。また、完治者も増えてきて

    わかったことが、血管の障害、心臓の障害、川崎病に似た症状がでることもわかってきました。このウイルスのこわさは、まだ

    知らない事だらけで日々新しい事実が判明する現在進行形だからなのです。

    そして、このこわさによる根も葉もない噂がひろがって、振り回されています。「新型コロナウイルスの影響で、紙類が無く

    なる」というデマが出回り、店舗からトイレットペーパーやティッシュペーパーが無くなるといった事態がおきました。また、

    感染したのかわからないのに、ネットで個人名を晒しているといった事件もおきています。これらのデマは、僕は不安から出た

    ものだと思います。このこわさに打ち勝つために必要なことは何か。それは敵を知る事です。

    感染症は、常にヒトとともにあり、そこから逃れることは絶対に出来ない時は、相手を知る事で、漠然とした怖さではなく冷静

    に判断することが出来ます。ウイルスには、苦手とする弱点があります。コロナウイルスは、エンペロープという脂質やたんぱ

    く質からできた膜をもっています。その膜を破壊してダメージをあたえることができる予防に、効果があることもわかってい

    ます。飛沫感染や接触感染などで感染していく傾向があります。そのことをふまえて予防が効果となります。一つ目は、3 密を

    避けることです。ウイルスは人間に感染したいのに人間同士が距離をとるようになり、感染が容易にできなくなってしまいま

    す。二つ目は、手洗いうがいをし、アルコールなどで消毒することです。これは、ウイルスにとっては、せっかく人間に接触す

    ることができあとは体の内部に入るだけなのに途中で水に流されてしまう悲劇なのです。三つ目はマスクをつけることです。

    ウイルスは口や鼻などから侵入しようとしてくるのにマスクで阻まれてしまいます。余談ですが、ウイルスに間違えられやす

    いもので細菌があります。細菌は、栄養源があれば自分と同じ細菌を複製して増えていき人の体に侵入して病気を起こす有害

    な細菌もいます。有名なのが結核です。

    近いうちに、学校が始まり日常生活がやってきます。僕は、これらのウイルスが消滅する可能性は低いと思うので、共存して

    いかなければならないと考えています。むやみに、怖がるのはやめ、正しい情報を見極めていかないといけないと思っていま

    す。そして、人が予防しワクチンや薬ができ、完治できるように最善を尽くすことで、新型ウイルスと更に共存できると僕は思

    うのです。つまり、ウイルスによる感染症は人間が生きていくなかでは、無視することが出来ないことなのです。だから、過剰

    に「反応」するのではなくウイルスをできる限り理解し、落ち着いて、いまある状況に「対応」することで、これからの長い間

    このウイルスとともに生きていくことができると思います。

  • 以上で、リーフレットへの編集活動フォームでの交流は終了となりますが、さまざまなアイディアを見ること

    で、刺激を受けたかと思います。学校再開時にリーフレットを持参することになるかと思いますが、ぜひ文章の

    構成をどのようにとらえてリーフレットに編集したのか、文章をどのように構成し、情報を関連付けようとした

    のかについて再度考えを深めてください。

    さて、来週の火曜日は文法事項をZoomによる一斉オンライン授業で行いたいと思います。

    一年生の時の学習(文節・単語・品詞)は大丈夫でしょうか?Zoomでの授業の前に復習して、10品詞の分

    類などはしっかりと理解して臨めるようにしていきましょう。

    19日(火)10:00~10:08 入場

    10:10~ 授業開始

    (ID)284 965 3020

    (パスワード)890515

    ・参加する際は、端末名ではなく「2C 藤原 修一」のようにクラスと氏名を設定して、入場してください。

    ・途中で回線が不安定になったら、再度入場を試みてください。

    ・発言する際はマイクをONにして発言しましょう。

    ・授業の解説動画は YouTube にて限定公開する予定です。リンク先などは後日連絡し ます。

    みなさんの顔を見て、授業ができることをとても楽しみにしています!

    当日は多くの皆さんの発言を期待しています。ワークシートの復習部分は必ず理解しておきましょう。

    では、19日(火)10:10にお会いしましょう!

    2年C組国語担当 大澤由紀