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O P E R A T O R ' S M A N U A L 取扱説明書� 〒556-8601� 大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号� このマークは「お客様」「ディーラ」「クボタ」の三者が 一体となって安全宣言を行うための統一マークです。� ご使用前に必ずお読みください� いつまでも大切に保管してください� S K P - 1 0 0 M P C · 1 0 0 P C 品番 PH132-9151-2 製造元� 〒323-0819 栃木県小山市横倉新田493� TEL(0285)27-3271(代)・FAX(0285)27-4627 関東農機株式会社� 1APAAADAP2400 1APAAAFAP0010

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Page 1: 取扱説明書...この取扱説明書では,仕様の異なる製品を下記のように表示していますので,お買 い上げの製品の仕様をお確かめのうえ,お間違えのないようお願いいたします。なお,説明はSKP-100(M)を基本とし,SKP-100(M)と取扱いが異なる場合

OPERATOR'SMANUAL

取扱説明書�

〒556-8601�大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号�

このマークは「お客様」「ディーラ」「クボタ」の三者が一体となって安全宣言を行うための統一マークです。�

ご使用前に必ずお読みください�いつまでも大切に保管してください�

SKP-

100MPC·100PC品番 PH132-9151-2

製造元�

〒323-0819 栃木県小山市横倉新田493�TEL(0285)27-3271(代)・FAX(0285)27-4627

関東農機株式会社�

1APAAADAP2400

1APAAAFAP0010

SKP-100PC

SKP-100MPC

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操作装置のシンボルマーク運転操作及び保守管理のために,操作装置のシンボルマークが使用されてい

ます。シンボルマークの意味は下記のとおりですのでよく理解して戴き誤操

作のないようご注意ください。

チョーク

専門用語の説明

● 主クラッチレバーエンジンからの動力伝達を[入],[切]及び駐車ブレーキの[入],

[切]をするレバーです。

● 植付クラッチレバー植付クラッチの[入],[切]及び機体の[上昇],[下降],[固定]の操作を行なうレバーです。

● 操向クラッチレバー 機体を旋回させるときに旋回したい側のレバーを握ります。

● 変速レバー[移動],[遅い](植付1速),[速い](植付2速),[中立],[後進]に変速するためのレバーです。

● アクセルレバー エンジンの回転数を調整するレバーです。

● ボンネット機体前部にあるエンジンや燃料タンクを覆っている樹脂のカバーです。

● 電熱(マルチカット)ヒータ[マルチ仕様]

植付作業時にマルチフィルムに穴を開ける装置です。

本製品は,野菜移植用の作業機としてご使用ください。

使用目的以外の作業や改造はしないでください。

使用目的以外の作業や改造をした場合は,保証の対象になりませんのでご注意くだ

さい。(詳細は保証書をご覧ください。)

本製品の使用目的について

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このたびはクボタ製品をお買上げいただきありがとうございました。

この取扱説明書は製品の正しい取扱い方法,簡単な点検及び手入れについて説明し

ています。ご使用前によくお読みいただいてじゅうぶん理解され,お買上げの製品

がすぐれた性能を発揮し,かつ安全で快適な作業をするためこの冊子をご活用くだ

さい。また,お読みになったあとも製品に近接して保存し,わからないことがあっ

たときには取出してお読みください。なお,品質・性能向上あるいは安全上,使用

部品の変更を行なうことがあります。その際には,お買上げの製品とこの説明書の

内容が一致しない場合がありますので,あらかじめご了承ください。

本書に記載した注意事項や機械に貼られた の表示があるラベルは,人身事故の危

険が考えられる重要な項目です。よく読んで必ず守ってください。

なお, 表示ラベルが汚損したり,はがれた場合はお買上げの販売店に注文し,必

ず所定の位置に貼ってください。

は じ め に

安 全 第 一

注意表示について 本取扱説明書では,特に重要と考えられる取扱い上の注意事項について,次のように表示しています。

注意事項を守らないと,死亡又は重傷を負うことになるもの

を示します。

注意事項を守らないと,死亡又は重傷を負う危険性があるも

のを示します。

 注意事項を守らないと,ケガを負うおそれのあるものを示し

ます。

     注意事項を守らないと,機械の損傷や故障のおそれのあるも

のを示します。

     その他,使用上役立つ補足説明を示します。

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この取扱説明書では,仕様の異なる製品を下記のように表示していますので,お買

い上げの製品の仕様をお確かめのうえ,お間違えのないようお願いいたします。

なお,説明は SKP-100(M)を基本とし,SKP-100(M)と取扱いが異なる場合はその

都度追加説明してあります。

マルチ仕様(クローラ)については,マルチ仕様(クローラ)編に記載しています。

SKP-100 ・・・・・・・・・・・・・・・・露地仕様

SKP-100M ・・・・・・・・・・・・・・・マルチ仕様

SKP-100MPC ・・・・・・・・・・・・・マルチ仕様(クローラ)

SKP-100PC ・・・・・・・・・・・・・・露地仕様(クローラ)

仕様について

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目 次

安全に作業するために

1. 安全作業をするため次のことがらを必ず守ってください......................1

2. 表示ラベルと貼付位置 ...............83. 表示ラベルの手入れ ................10

サービスと保証について

装置の名称と取扱い

機体方向説明..........................2装置の名称と各部のはたらき............3

エンジンスイッチ・緊急停止スイッチ ..... 5リコイルハンドル ....................... 6チョークレバー ......................... 6アクセルレバー ......................... 6変速レバー ............................. 7主クラッチレバー・ブレーキレバー ........ 7操向クラッチレバー ..................... 7スタンド ............................... 7植付クラッチレバー ..................... 8植付深さ調節レバー・整地ローラ高さ調節レ

バー ................................ 8覆土圧調節レバー ....................... 9モンロー固定レバー・固定解除レバー ..... 9株間切換えダイヤル・株間調整ダイヤル .. 10電熱ヒータスイッチ・電熱ヒータ温度調節ダ

イヤル ............................. 10縦送りレバー・縦送りノブ・縦送り解除レ

バー ............................... 11縦送り切替えレバー .................... 11横送り切替えノブ ...................... 11苗空取りスイッチ ...................... 12予備苗のせ台・空トレイ収納台 .......... 12アワメータ ............................ 13

運転前の点検

日常点検項目.........................15

移動走行と輸送

新車時の扱いかた.....................16ならし運転について .................... 16

エンジンの始動と停止のしかた.........16始動のしかた .......................... 16停止のしかた .......................... 18

移動走行について.....................18発進のしかた .......................... 19停車・駐車のしかた ..................... 19

輸送について.........................21トラックとあゆみ板の準備 .............. 21

移植機の準備.......................... 21移植機の積込み・積降しのしかた......... 21トラック上での処置.................... 22

植付(移植)作業のしかた

ほ場と苗の準備 ...................... 23うね作りについて...................... 23苗作りについて........................ 24

植付作業前の準備 .................... 25輪距(トレッド)の調整・調節のしかた.. 25植付カップ開度の調整のしかた.......... 30トレイに合わせた縦送り・

横送りの切替えかた................. 31植付株間の設定のしかた................ 32電熱(マルチカット)ヒータの

収納のしかた....................... 34

植付作業のしかた .................... 35ほ場の出入りのしかた.................. 36植付作業の手順........................ 37旋回のしかた.......................... 39苗つぎのしかた........................ 39

植付作業中の調節と異常発生時の処置 .. 41植付深さの調節のしかた................ 42覆土圧の調節のしかた.................. 43植付部異常停止時の処置................ 44電熱(マルチカット)ヒータ

の高さ調節のしかた................. 45

移植機の不調と処置 .................. 46苗が苗取出し爪から ,植付カップに送込みが

できない........................... 47植付カップに苗が詰まる................ 47植付株間がばらつく.................... 47転倒苗が多い.......................... 48植付けた苗を植付カップがつまみ上げる.. 48植付深さがばらつく.................... 49植付け後の覆土・整地がうまくいかない.. 49マルチカット穴の中央に植付けられない.. 50マルチカット穴がきれいに丸く開かない.. 50

メンテナンス

各部の脱着のしかた .................. 51空トレイ収納台とボンネットの脱着...... 51苗取りカバー・動力取出し軸カバーの脱着 52縦送りカバーの脱着.................... 52苗送りカバーの脱着.................... 52ベルトカバーの脱着.................... 53植付ケースカバーの脱着................ 53苗取出し駆動カバー1・2・3の脱着.... 54苗取出し駆動カバー4

・苗取出し駆動ホルダの脱着 ......... 54

各部の掃除と注油のしかた ............ 55掃除のしかた.......................... 55注油のしかた.......................... 56

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目 次

定期点検.............................57オイル・フィルタ類の交換とチェーン・

ベルトの張り調整 ................... 58廃棄物の処理について .................. 58洗車時の注意 .......................... 58使用者が行なってはいけない修理 ........ 59定期点検一覧表 ........................ 60給・注油 ( 水 )点検一覧表 ............... 62燃料・オイルの点検・補給・交換 ........... 63燃料の補給 ............................ 63エンジンオイルの点検・補給・交換 ...... 64ミッションオイルの点検・補給・交換 .... 65各部のグリース ........................ 66燃料フィルタポットの点検・掃除 ........ 67エアクリーナエレメントの点検・掃除 ..... 67点火プラグの点検・掃除・調整 ............ 68パイプ・ホース類の点検・交換 ............ 69操向クラッチワイヤの点検・調整 ........ 70主クラッチ・ブレーキワイヤの点検・調整 70植付クラッチワイヤの点検・調整 ........ 71各部ベルトの点検 ...................... 72ミッション駆動ベルトの点検・調整 ...... 72ダイナモ駆動ベルトの点検・調整 ........ 73植付カップブレーキアームの張り調整 .... 73植付カップ駆動チェーン ................ 74苗取出し駆動チェーン1の点検・調整 .... 75苗取出し駆動チェーン2の点検 .......... 75苗送り駆動チェーン1の点検・調整 ...... 76苗送り駆動チェーン2の点検・調整 ...... 76機体上下昇降スライドガイドの点検・交換 77土落としゴムの点検・交換 .............. 78タイヤ空気圧の点検・調整 .............. 79苗取出し爪の点検 ...................... 79電装部の各配線コードの点検 ............ 80ランプ(電球)の点検・交換 ............ 81

植付作業後の手入れ...................81毎日の作業後 .......................... 81長期格納時 ............................ 82

付表

主要諸元.............................84付属部品.............................85オプション(別売品)(純正品を使いましょう)..................................86

前部ウエイト .......................... 86かん水装置 ............................ 86カウンタ .............................. 86苗のせ台 .............................. 86苗ガイド .............................. 86薬剤散布装置 .......................... 86セルトレイ 72,128 対応 ................ 86

消耗部品(純正品を使いましょう)......86

SKP-100MPC クローラ編

装置の名称と取扱い

装置の名称と各部のはたらき .......... 92株間切換えダイヤル・株間調整ダイヤル.. 92植付深さ調節レバー・整地ローラ高さ調節レ

バー............................... 92株間センサ切換えダイヤル.............. 92

運転前の点検

移動走行と輸送

移動走行について .................... 94停車・駐車のしかた.................... 94

輸送について ........................ 95トラック上での処置.................... 95

植付(移植)作業のしかた

ほ場と苗の準備 ...................... 96うね作りについて...................... 96

植付作業前の準備 .................... 97輪距(トレッド)の調整・調節のしかた.. 97植付株間の設定のしかた............... 101旋回のしかた......................... 102植付深さの調節のしかた............... 102株間センサの調節..................... 103

メンテナンス

定期点検 ........................... 105操向クラッチワイヤとブレーキワイヤの点

検・調整.......................... 105旋回ブレーキ(左右)の掃除........... 106ゴムクローラの点検................... 106土落としゴムの点検・交換............. 106使用者が行なってはいけない修理....... 106

付表

主要諸元 ........................... 107消耗部品(純正品を使いましょう).... 108

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目 次

SKP-100PC クローラ編

装置の名称と取扱い

装置の名称と各部のはたらき..........110株間切換えダイヤル・株間調整ダイヤル .110植付深さ調節レバー・

整地ローラ高さ調節レバー .......... 110覆土圧調節レバー ..................... 111モンロー手動レバー・手動解除レバー ... 111

運転前の点検

移動走行と輸送

移動走行について....................113停車・駐車のしかた ................... 113

輸送について........................114トラック上での処置 ................... 114

植付(移植)作業のしかた

ほ場と苗の準備......................115うね作りについて ..................... 115

植付作業前の準備....................116輪距(トレッド)の調整・調節のしかた .116植付株間の設定のしかた ............... 119旋回のしかた ......................... 120植付深さの調節のしかた ............... 120覆土圧の調節のしかた ................. 121

メンテナンス

定期点検............................122操向クラッチワイヤ

とブレーキワイヤの点検・調整 ...... 122旋回ブレーキ(左右)の掃除 ........... 123ゴムクローラの点検 ................... 123土落としゴムの点検・交換 ............. 123使用者が行なってはいけない修理 ....... 123

付表

主要諸元............................124オプション(別売品)(純正品を使いましょう)..............125

前部ウエイト ......................... 125標準仕様(台形うね)覆土ローラ ....... 125三角うね仕様覆土ローラ及び

カウンタウエイト .................. 125

消耗部品(純正品を使いましょう).....126

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ず読んでください

必安全に作業するために

本機をご使用になる前に,必ずこの『取扱説明書』をよく読み理解した上で,安全な作業をし

てください。安全に作業をしていただくため,ぜひ守っていただきたい注意事項は下記の通り

ですが,これ以外にも,本文の中で ・ ・ ・ ・ としてそのつど取

上げています。

1. 安全作業をするため次のことがらを必ず守ってください

■ 安全指示順守

A 本書及び本機の警告ラベル・注意ラベルをよく読み理

解してください。

A 警告ラベル・注意ラベルはいつもきれいにしておいて

ください。また,破損・紛失したときは注文して再度

貼付けてください。

A 正しい運転,作業方法を覚えてください。

A 製品を勝手に改造しないでください。安全性をそこなったり,機能や寿命低下の原因になります。

A 本書記載事項以外についても安全には細心の注意を

払ってください。

A ほかの人に機械を貸すときは,取扱方法や安全の

ポイントをよく説明し,この取扱説明書をよく読む

ように指導してください。

■ 作業に合った服装及び健康状態

A 作業に合ったキチンとした作業着を着用してくださ

い。

だぶついた服装は,回転部に巻込まれやすく危険で

す。また靴は,すべらないものを使用してください。

A ヘルメット,安全靴,保護メガネや手袋などを必要に応じて着用してください。

A お酒を飲んでいる方,睡眠不足の方,妊娠中のご婦

人,過労,病気の人は使用しないでください。

A 初めて運転する人は,操作に慣れるまで低速で運転してください。

-1

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安全に作業するために 必ず読んでください

■ 使用前の準備・点検

A 使用前には点検項目(15 ページ参照)の点検を実施し

てください。

異常があれば整備してから運転してください。

A 取外した安全カバー,保護カバーは必ず元通りに取付

けてください。

A 主クラッチ関係の点検は,作業する前に必ず行なって

ください。

A 燃料の給油・オイル交換・注油・機械の点検は,各ク

ラッチを切り,エンジンを必ず止めてから行なってく

ださい。

A 燃料の補給や点検・調整などのときは,平たんな場所

で機体を上げた状態にして作業してください。A 燃料補給中は火気を近づけないでください。

くわえタバコや裸火照明はしないでください。

A[マルチ仕様]は,電熱(マルチカット)ヒータが高

温のときヒータ部に燃料がかかると火災の原因とな

ります。ヒータのスイッチを切って,エンジン停止後

必ずヒータがじゅうぶん冷えてから燃料補給をしてく

ださい。

A 燃料補給は,エンジンが冷えてから行なってください。

A 燃料やオイルが,こぼれたときは,きれいにふき

とってください。A 燃料補給後,燃料タンクキャップは,燃料がもれない

ように,しっかり締めてください。

■ タイヤの空気圧は,取扱説明書に記載している規定圧

力を必ず守ってください。

A 空気の入れ過ぎは,タイヤ破裂のおそれがあり死傷事

故を引き起こす原因になります。

A タイヤに傷があり,その傷がコード(糸)に達している場合は,使用しないでください。タイヤ破裂のおそ

れがあります。

A タイヤ・チューブ・リムなどの交換・修理は,必ず購

入先にご相談ください。

(特別教育を受けた人が行なうように,法で決められ

ています。)

-2

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安全に作業するために 必ず読んでください

■ エンジンの始動

A エンジンを始動するときは,各クラッチレバーを[切]

位置又は[中立]位置にし,変速レバーを[中立]位

置にして行なってください。A リコイルハンドルを引張るときは,手が人や物に当た

らないよう注意してください。

A エンジンの始動や機械の発進のときは,周囲の安全を

じゅうぶんに確認し合図をして,人を機械に近づけな

いでください。

A 機械を始動及び動かすときは,周囲の人に合図して安

全に気をつけてください。

A エンジンの排ガスは有毒です。屋内で始動するとき

は,窓・扉を開け,外気がじゅうぶん入るようにして

ください。

■ 子供が近づくのは危険

A 点検・整備中及び植付作業中機械に子供を近づけない

でください。見えないところで機械に触ったりかくれ

たりしてたいへん危険です。

■ 走行運転

A この機械は一般道路は走れません。

A 一般道路はトラックなどで運搬してくださ

い。

A 機械の周囲の人・物に注意して,ゆっくり発

進してください。

A 初めて運転される方は,操作になれるまで低速で運転してください。

A 予備苗のせ台や空トレイ収納台の上などに物を乗せ

ないで,荷物はめんどうでも,別にトラックなどで運

搬するようにしてください。

A 発進するときは,覆土ローラが地面や障害物に当たら

ない程度まで機体を上げて,植付クラッチレバーを

[固定]位置にして行なってください。

-3

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安全に作業するために 必ず読んでください

A 発進するときは,アクセルレバーを[低]位置にし,

主クラッチレバーをゆっくりと操作してください。

A カーブ・曲り角では早めにスピードを落としてくださ

い。

A わき見・手ばなし運転はしないでください。気のゆる

みが大事故につながります。A 周囲の障害物に接触しないよう,ゆっくりと運転して

ください。特に,予備苗のせ台の接触には注意してく

ださい。

A 傾きの大きいところでは機体が右又は,左に大きく傾

き,転倒するおそれがあるので,走行しないでくださ

い。

■ 坂道走行A 坂の手前で一旦停止して,覆土ローラが地面や障害物

に当たらない程度まで機体を下げて,植付クラッチレ

バーを[固定]位置にしてから,坂道の登り降りをし

てください。

A 坂道では絶対に操向クラッチレバーや主クラッチレ

バー,変速レバーを操作しないでください。

A 坂道での駐・停車は行なわないでください。やむをえ

ず駐・停車するときは,主クラッチレバーをブレーキ

[入]位置にして車輪に車止めをしてください。

■ 農道,ほ場の移動

A 変速レバーを[遅い]位置にして,ゆっくり走行して

ください。

A 路肩くずれに注意してください。

A 雨あがりのとき,狭い農道では,速度を落として慎重

に走行するようにしてください。

A 対向車をさけるときは,無理に端いっぱいに寄らず,

一旦停止して対向車をやりすごしてください。

A 周囲の障害物に接触しないよう,ゆっくりと運転してください。

A 傾きの大きいところでは機体が右又は,左に大きく傾

き,転倒するおそれがあるので,走行しないでくださ

い。

A 移動走行時は,ハンドルを両手で握り,決して片手運

転はしないでください。

A 機械の上には,どんな場合も,絶対に人は乗せないで

ください。

-4

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安全に作業するために 必ず読んでください

■ ほ場の出入り

A 機械をあぜ・溝に直角に向けて止め,変速レバーを

[遅い]位置にし,ゆっくり発進してください。

A ほ場の出入りの途中で操向クラッチレバー,植付クラッチレバー,変速レバーを操作しないでください。

A ほ場の出入り,土手などの急斜面の登り降り,溝越え

のときには,必ずあゆみ板を使うか,ほ場に出入口傾

斜や渡り橋をつくって,後進で登ってください。

A あゆみ板は,機械の重量に耐える強度(金属製)で,

段差に対して4倍以上の長さのもの,また,横サンス

ベリ止めのついたものを使用してください。

A あぜ・溝に対して機械を直角にとめ,左右の2枚のあ

ゆみ板が機械の両輪に合い,平行になっているかを確

認してください。

■ ほ場での作業

A 異常に気付いたらすぐに各クラッチを切り,エンジン

を止めてください。

A 回転部分・作動部分・高温部に触れないように注意し

てください。

A 補助者がいる場合,互いに合図で確認するようにして

ください。A あぜぎわで旋回するときは,あぜの周囲の人や物に

じゅうぶん注意を払ってください。

A 作業中は,ほ場に人を入れたり,機械に人を近づけた

りしないでください。

A 植付カップに付着した土などを取り除くときは,必ず

主クラッチを切り,エンジンを止めてから行なってく

ださい。

A 植付作業時は,ハンドルを両手で握り,決して片手運

転はしないでください。

A あぜ際で旋回するときは,あぜの周囲の人や物にじゅうぶん注意してください。

A ほ場内外へ移動するときや旋回するときは植付部を

停止させてください。

A 夜間や雨の日は作業をしないでください。

-5

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安全に作業するために 必ず読んでください

■ 機械から離れるとき及び走行,作業途中の駐車・点検

A 機械から離れるときは,坂道などの傾斜地を避け,平

たんな場所へ移動してください。

A 駐車及び点検するときは,各クラッチを切ったあと,エンジンを止め,駐車ブレーキを掛けてください。

A ヤケドのおそれがあるのでエンジン・マフラ・排気

管・電熱(マルチカット)ヒータ[マルチ仕様]など

の高温部に触れないよう注意してください。

A スタンドを立て,機体を下降してください。

A 機械を草やワラの上に止めて,エンジンのカラふかし

をしたり,高回転で運転しないでください。

A 火災のおそれがあるので,エンジン・マフラ・排気

管・電熱(マルチカット)ヒータ[マルチ仕様]など

の高温部に草やかんくずが触れないように注意してください。

■ トラックなどへの積込み・積降し

A 積込み・積降しは平たんな場所で行ない,必ず前進で

積込み,後進で積降してください。

A 積込み・積降しを開始する前に,トラックの駐車ブ

レーキがかかっているかを確認してください。

A 脱輪に注意してください。A 機体の高さを覆土ローラが地面や障害物に当たらな

い程度の位置にし,アクセルレバーを[低]位置にし

て主クラッチレバーをゆっくりと操作してください。

A あゆみ板の途中では,絶対に主クラッチレバー,変速

レバー,操向クラッチレバー,植付クラッチレバーな

どのレバーを操作しないでください。

A あゆみ板の途中では絶対に変速レバーを[中立]位置

にしないでください。

A あゆみ板は,段差の4倍以上の長さのものを使ってく

ださい。

あゆみ板の基準

A 誘導者を付け,周囲の安全をじゅうぶん確認してくだ

さい。また,機械の前には絶対に立たないでください。

長 さ トラックの荷台の高さの4倍以上

幅 30cm 以上

数 量 2枚

強 度1枚が 2940N(300kg)以上の重量に

耐えうる

-6

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安全に作業するために 必ず読んでください

■ トラックなどでの運搬

A 駐車ブレーキを掛けてください。

A トラックの上では機体のロープフックにロープ掛け

を行ないしっかり床に固定してください。A 苗のせ台・予備苗のせ台,空トレイ収納台などにのせ

てあるものは,必ず降ろしてください。

A スタンドを立てて機体を下降したあと,エンジンを止

め,主クラッチレバーはブレーキ[入]位置にし,植

付クラッチレバーは[固定]位置にし,変速レバーは

[遅い]位置にして機体が動かないようにしてくださ

い。

■ 使用後の手入れ

A 点検・手入れ・掃除・調整は,エンジンを止めて行

なってください。

A 格納するときは,スタンドを立て平たんな場所に機体

を下げて置いてください。

A 駐車ブレーキを掛けてください。

A 本機カバーなどを掛ける場合は,エンジン,マフラや

電熱(マルチカット)ヒータ[マルチ仕様]など高温

部分がじゅうぶん冷えてからにしてください。火災の

原因になります。A 長期格納時には,燃料タンク内,燃料フィルタポット

内及び気化器(キャブレター)内のガソリンを抜取っ

てください。

■ 廃棄物の処理について

A 廃棄物をみだりに捨てたり,焼却すると,環境汚

染につながり,法令により処罰されることがあり

ます。

A 機械から廃液を抜く場合は,容器に受けてください。

A 地面へのたれ流しや河川,湖沼,海洋への投棄は

しないでください。

A 廃油,ゴム類,その他の有害物を廃棄,又は焼却

するときは,購入先,又は産業廃棄物処理業者等

に相談して,所定の規則に従って処理してくださ

い。

-7

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安全に作業するために 必ず読んでください

2. 表示ラベルと貼付位置

-8

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安全に作業するために 必ず読んでください

-9

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安全に作業するために 必ず読んでください

3. 表示ラベルの手入れ

A ラベルはいつもきれいにして,傷つけないようにしてください。

A 表示ラベルがよごれた場合は,石鹸水で洗い,やわらかい布で拭いてください。

シンナーやアセトンなどの溶剤を使うと,文字や絵が消えることがありますので絶対に使わ

ないでください。

A 高圧洗浄機で洗車すると,高圧水によりラベルが剥がれるおそれがあります。高圧水を直接

ラベルにかけないでください。

A 破損や紛失したラベルは,製品購入先に注文し,新しいラベルに貼替えてください。

A 新しいラベルを貼る場合は,貼付け面の汚れを完全に拭取り,乾いた後,元の位置に貼ってください。

A ラベルが貼付けされている部品を新部品と交換するときは,ラベルも同時に交換してくださ

い。

表示ラベルをよく読み理解して,安全注意事項を守る

-10

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サービスと保証について

この製品には,保証書が添付してありますのでご

使用前によくご覧ください。

■ ご相談窓口

ご使用中の故障やご不審な点及びサービスにつ

いてのご用命は,お買上げいただいた購入先にそ

れぞれ[ご相談窓口]を設けておりますのでお気

軽にご相談ください。

その際銘板に記載している

 1. 型式名・区分と製造番号

 2. 搭載機関(エンジン)の型式名と番号

をあわせてご連絡ください。

なお,部品ご注文の際は,購入先に純正部品表を

準備しておりますので,そちらでご相談くださ

い。

◆ 認定番号

安全鑑定の農機型式名及び番号が必要な場合は,

下記の型式名及び番号をご使用ください。

■ 補修用部品の供給年限についてこの製品の補修用部品の供給年限(期限)は製造

打切り後9年といたします。

ただし,供給年限内であっても特殊部品につきま

しては,納期などについてご相談させていただく

場合もあります。

補修用部品の供給は原則的に上記の供給年限で

終了致しますが,供給年限経過後であっても部品

供給のご要請があった場合には,納期及び価格に

ついてご相談させていただきます。

* 機械の改造は危険ですので,改造しないで

ください。改造した場合や取扱説明書に述

べられた正しい使用目的と異なる場合は,

メーカ保証の対象外になるのでご注意くだ

さい。

商品名 型式名 安全鑑定番号

SKP-100MPC クボタ V0605 34082

SKP-100PC 申請中

1

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装置の名称と取扱い

機体方向説明

この取扱説明書で使用している前後・左右・左回り・右回りなどの方向は,図示の通りです。

2

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装置の名称と取扱い

装置の名称と各部のはたらき

3

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装置の名称と取扱い

4

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装置の名称と取扱い

■エンジンスイッチ・緊急停止スイッチ

エンジンの始動準備・停止を行なうスイッチで

す。

* エンジンスイッチを [ 運転 ] 位置にするとき

は,[ 停止 ] 位置でスイッチを押しながら時

計方向に回してください。

* エンジンが始動中([ 運転 ] 位置)にエンジ

ンスイッチを押すと,エンジンスイッチは[停

止 ] 位置に戻ります。エンジンを停止すると

きは押してください。また,異常が発生した

とき,緊急停止をするときにも使用してくだ

さい。

◆ エンジン操作関係

5

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装置の名称と取扱い

■リコイルハンドル

エンジンの始動を行なうハンドルです。

* 主クラッチレバーを[ブレーキ]位置にして

駐車ブレーキを掛けてからエンジンを始動し

てください。

■チョークレバー

エンジンの始動を容易にするレバーです。

レバーを引くと燃料の混合気が濃くなります。

* エンジンの始動時以外は使用しないでくださ

い。

■アクセルレバー

エンジンの回転数をコントロールするレバーで

す。レバーを[高]側に回すと回転数が上がり,

[低]側に回すと回転数は下がります。

* エンジンを始動するときは,ラベルのエンジ

ン[始動位置 ] にアクセルレバーを合わせて

ください。

6

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装置の名称と取扱い

◆ 走行(操向)操作関係

■変速レバー

移動,植付([遅い],[速い]),後進操作の切換

え及び走行速度の調整を行なうレバーです。

* 植付の[遅い]・[速い]位置は,作物やほ場

条件に応じて切換えてください。

* 変速レバーを操作するときは,いったん走行

を停止し,主クラッチレバーを[切]位置に

してください。

■主クラッチレバー・ブレーキレバー

歩行部や植付部への動力伝達の入・切とブレーキ

の入・切の切換えを行なうレバーです。

■操向クラッチレバー

機体の走行停止や旋回(方向転換)をするときに

操作するレバーです。

* 旋回するときは,ハンドルを押下げて,機体

前部を少し浮かせてください。

* レバーを握ると車輪への動力伝達が切れま

す。

■スタンド

長時間,機体を停止させる場合や各部の調整,調

節等のメンテナンスをする場合にスタンドを使

用してください。

7

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装置の名称と取扱い

◆ 植付操作関係

■植付クラッチレバー

機体の上昇・下降及び植付部の動力伝達の入・切

を操作するレバーです。

■植付深さ調節レバー・整地ローラ高さ調節レバー

植付深さ調節レバーは苗の植付深さを調節する

レバーです。また,整地ローラ高さ調節レバー

は,うね高さを感知するセンサを調節するレバー

です。

* 出荷時のレバーの位置は[標準]位置です。

* 植付深さ適性範囲ラベルの[適性範囲]内に

ゲージが入るように整地ローラ高さ調節レ

バーを操作してください。

8

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装置の名称と取扱い

■覆土圧調節レバー

覆土圧を調節するレバーです。

* 出荷時のレバー位置は[標準]位置です。

■モンロー固定レバー・固定解除レバー

傾斜地で機体を水平に制御する装置を入・切する

レバーです。

* 機体を上昇すると,モンロー固定レバーは自

動的に[作動] 位置に戻ります。

9

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装置の名称と取扱い

■株間切換えダイヤル・株間調整ダイヤル

植付株間を調整・調節するダイヤルです。

* 設定株間はエンジンを始動すると株間表示

ディスプレイに表示されます。

* 株間は変速レバー位置により下記の範囲内で

調節できます。株間設定一覧で株間を設定す

るときの変速レバーと各ダイヤルの位置を確

認してください。

■電熱ヒータスイッチ・電熱ヒータ温度調節ダイヤル

電熱ヒータスイッチは,電熱(マルチカット)

ヒータ電源の入・切をするスイッチです。また,

電熱ヒータ温度調節ダイヤルは,ヒータの温度を

調節するダイヤルです。

A 電熱ヒータスイッチ

* 電熱ヒータスイッチが点灯するまでの時間

は,外気温により変化します。

A 電熱ヒータ温度調節ダイヤル

株間(㎝)変速レバー位置

[遅い] [速い]

[露地仕様] 20 ~ 50 24 ~ 59

[マルチ仕様] 23 ~ 58 28 ~ 69

電熱ヒータスイッチ[入]

・・・・ ランプが点滅し,電熱(マルチカット)ヒータの温度が上がると,約5分後に点灯します。

電熱ヒータスイッチ[切]

・・・・ ランプが消灯し,電熱(マルチカット)ヒータの温度が下がります。

[標準] ・・・・ 通常の使用位置です。

[高温] ・・・・ 電熱(マルチカット)ヒータの温度を標準より高温に保持します。マルチフィルムが厚い場合,マルチフィルムに少し水滴が付着している場合などに使用してください。

[低温] ・・・・ 電熱(マルチカット)ヒータの温度を標準より低温に保温します。マルチフィルムが薄い場合などに使用してください。

10

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装置の名称と取扱い

* 電熱(マルチカット)ヒータは,エンジンを

始動しないと温度が上がりません。また,電

熱スイッチを[入] にし,ランプが点灯して

から作業を行なってください。

■縦送りレバー・縦送りノブ・縦送り解除レバー

縦送りレバーは苗のせ台に乗せているトレイを

1列分送る手動のレバーです。また,縦送りノブ

は,縦送り解除レバーを押して[解除] 位置に

し,ノブを回すとトレイを任意の位置まで送るこ

とができるノブです。

■縦送り切替えレバー

使用するトレイ(128 200)に合わせて,縦送

り量を切替えるレバーです。

■横送り切替えノブ

使用するトレイ(128 200)に合わせて,横送

り量を切替えるノブです。

* 横送り切替えノブを操作するときは,苗のせ

台を中央位置以外の位置で切替えを行なって

ください。また,植付部を停止した状態で行

なってください。

11

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装置の名称と取扱い

■苗空取りスイッチ

機体の走行を停止した状態で,苗のせ台の横送り

や縦送り及び植付部を作動するときに使用する

スイッチです。植付前のトレイの位置合わせや動

作確認を行なうときに使用します。

* 通常,作業時は苗空取りスイッチは[切]位

置にしてください。

■予備苗のせ台・空トレイ収納台

予備苗は,5枚(予備苗のせ台に4枚,空トレイ

収納台に1枚)乗せることができます。また,空

トレイ収納台は苗が空になったトレイを重ね置

きすることができます。このとき,空トレイ飛散

防止金具を倒して空トレイの飛散防止を行なっ

てください。

* 予備苗のせ台は,折りたたむことができます。

収納時に予備苗のせ台の上段側のフック部に

下段の取付穴を確実に差込んでください。ま

た,ロックを解除するときは,上側の予備苗

のせ台をいったん持上げて,取付穴からフッ

ク部を外してください。

12

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装置の名称と取扱い

◆ 電装関係

■アワメータ

A アワメータ

エンジン運転時間の積算使用時間(単位:h[ 時

間 ])を表示します。

* 5ケタ目は,白わく内の数字を6倍すると分

単位の時間となります。

[例]  ・・・・・・・・・・・・12時間24分

13

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運転前の点検

故障を未然に防ぐには,機械の状態をいつもよく知っておくことが大切です。日常点検は一日一回,運

転前に欠かさず行なってください。(点検・調整方法の詳細は,51 ページを参照。)

各部への給油と交換

* 点検するときは機体を水平な場所において行なってください。傾いていると正確な量を示しませ

ん。

* 使用するエンジンオイル,ミッションオイル,グリースは,指定の[クボタ純オイル・スペアグ

リース]を必ず使用してください。

* 苗取出し爪部に使用するグリースは指定の新日本石油エピノックグリースAPOを必ず使用してく

ださい。

* 燃料補給の際は,ゴミや水が混入しないようにしてください。

* 燃料のガソリンは1ヶ月以上放置すると,気化や酸化をしてガソリンが変質し,エンジンの不調

や故障の原因となりますので必ず燃料タンク内及び気化器,フィルタポット内のガソリンは抜取

り,新しいガソリンを給油してください。

◆前日の異常箇所

前日の作業中に異常を感じたところがあれば,使用前に支障がないか点検してください。

◆移植機の周りを歩いて

1. ボルトやナットのゆるみや脱落がないか点検します。

2. 車体各部の変形や損傷がないか点検します。

3. 油もれや水もれなどないか点検します。

4. 機体各部にごみや泥がたまっていないか点検します。

* 平たんな場所で駐車ブレーキを掛け,必ずエンジンを停止してから行なってください。

* 燃料の補給中は火気厳禁です。また,[ マルチ仕様 ] の場合は電熱(マルチカット)ヒータが高温

のときヒータ部に燃料がかかると火災の原因となりますので,ヒータのスイッチを切り,エンジン

停止後必ず5分以上待って電熱(マルチカット)ヒータがじゅうぶん冷えてから燃料補給をしてく

ださい。

* 取外した回転部のカバー類は,衣服などが巻込まれるおそれがあるので,点検後は必ず取付けてか

ら作業をしてください。

* タイヤ空気圧は,取扱説明書に記載している規定圧力を必ず守ってください。

* オイル補給中は火気厳禁です。

* 運転前にブレーキ・クラッチや安全装置などの日常点検を行ない,摩耗や損傷している部品があれ

ば交換してください。また,定期的にボルトやナットがゆるんでいないか点検してください。

* 使用前にはオイル,燃料が規定量入っているか必ず点検してください。

* 燃料,オイルを補給したときは,キャップや給油栓を確実に締め,こぼれた燃料やオイルは,きれ

いにふき取ってください。

* ボンネット内のマフラ・エンジン・燃料タンクやベルトカバー内の配線部周辺にごみや燃料の付

着,泥の堆積などがあると火災の原因になることがあります。日常点検をして取除いてください。

14

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運転前の点検

日常点検項目

* 処置したあとに異常が直らないときは,購入先に連絡してください。

<ここを> <点検し異常があれば> <こうする(処置)>参照 ページ

機体の周りを歩いて

機体各部

1.損傷や変形はないか。 2.ボルトやナットのゆるみや脱落はない か。 3.ゴミや泥などがたまってないか。 4.安全ラベル( 表示ラベル)の損傷 やはがれはないか。

1.修理又は,交換する。 2.補充や増締めをする。 3.掃除する。 4.新しいラベルに貼替える。

― ―

― 8

燃料計

・作業に必要な燃料はあるか。 (表示が[E](空)になっていないか。) ・表示は動くか。  (燃料を補給後,[E]→[F]方向に表 示しているか。)

・自動車用レギュラーガソリン  (無鉛)を補給する。 ・購入先に連絡してください。

63

苗取出し爪・摩耗や損傷又は,変形していないか。 ・石などの異物がはさまっていないか。

・交換する ・取除く

79

タイヤ・摩耗や損傷はないか。 ・空気圧の過不足はないか。

・交換する。 ・調整する。

79

土落としゴム ・摩耗や損傷はないか。 ・交換する。 78

しゅう動部, 各支点, 各リンク, カム部

・錆びの発生や動作異常はないか。 ・摩耗や損傷はないか。

・注油やグリースの塗布をする。 オイル・・・・・・クボタ純オイル G30 グリース・・・・クボタスペアグリース ・交換する。

56, 77

配線コード・コネクタの外れはないか。 ・被覆の損傷はないか。

・接続をする。 ・交換する。

80

ボンネットを取外して

エアクリーナ・エレメントが汚れたり,ほこりが詰まっ ていないか。

・掃除する。67

エンジンオイル・油量は規定量(オイルゲージの上限線と 下限線の間)あるか。

・規定量まで補給する。 …クボタ純オイルスーパー G10W-30 又は,API 分類 SE 級以上

64

燃料,パイプ ・燃料もれはないか。 ・取付部の締付け又は,交換する。 69

配線コード・コネクタの外れはないか。 ・被覆の損傷はないか。

・接続をする。 ・交換する。

80,81

エンジンを始動して・機体を動かしてみて

電熱ヒータランプ [マルチ仕様]

・ランプは点滅又は点灯するか。 ・ランプ切れ,配線コードの外れを点 検して交換又は,接続をする。

80

エンジン・マフラ・始動するか。 ・異音はしないか。 ・排気ガスの色に異常はないか。

・購入先に連絡してください。 ―

各操作レバー・各操作レバーの作動と各作動部に異常は ないか。

・調整する。―

主クラッチレバー (駐車ブレーキ)

・ブレーキ[入]位置でブレーキが効く  か。

・調整する。70

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移動走行と輸送

新車時の扱いかた

新車時の上手な運転操作やメンテナンスが移植

機の寿命に影響を及ぼします。新車の移植機は厳

重な検査のもとに出荷されていますが移植機の

各部の部品はならし運転されていません。ならし

運転期間中は移植機各部の部品がなじむまでは

走行速度は低速で,過負荷となる移植作業は避け

てください。

移植機の性能を 大に発揮させたり,長期にわた

る耐久力を維持させるためには,適正なならし運

転が重要です。

新車時の取扱いは次項を遵守してください。

■ならし運転について

* 急発進や急ブレーキ操作はしないでくださ

い。

* 寒い日や冬期,エンジンはじゅうぶん暖機運

転をしてください。

* 移植機のならし運転中(約 10a)は,エンジ

ン回転を急に上げたり,長時間に渡りエンジ

ンを高速回転で使用するなど急激に負荷の掛

かる運転や植付作業は避けてください。

* 整地されていない凹凸道路では低速走行をし

てください。

以上はならし運転以降も必要な事項ですが,新車

時は特に注意してください。

エンジンの始動と停止のしかた

■始動のしかた

1. 燃料コックを開きます。

機体の左前下(エンジンの左側)にある燃料コッ

クレバーの矢印を[0](開)位置に合わせます。

* この取扱説明書前編の黄色のページ[安全

に作業をするために]の内容を必ずお読み

ください。

* 移植機に貼ってある警告・注意ラベルの内

容を必ずお読みください。

* エンジン排気ガスによる排気ガス中毒をさ

けるため,換気の不じゅうぶんな納屋・倉

庫でエンジンを回さないでください。

* 周囲の人に始動の合図をして,始動操作は

運転操作部の前に必ず立ってから行なって

ください。

* リコイルハンドルを引っ張る方向に人がい

ないか,突起物・障害物がないか確かめて

から始動してください。傷害事故のおそれ

があります。

16

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移動走行と輸送

2. 各レバー位置の確認をします。

* 主クラッチレバーを[切]位置にしないとエ

ンジンは始動しません。

3. スイッチ位置の確認をします。

4. エンジンを始動します。

* エンジンを始動してからすぐに負荷をかける

と,エンジンの焼付きや破損などの故障の原

因になります。

* エンジン始動後,約5分間は負荷を掛けずに

暖機運転を行なってください。暖機運転を

じゅうぶん行なわないと,エンジンが停止す

ることがあります。

17

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移動走行と輸送

■停止のしかた

1. 主クラッチレバーを[切]位置にして走行を

停止したあと,植付クラッチレバーを操作し

て機体を 上昇位置にします。

2. 変速レバーを[中立]位置,植付クラッチレ

バーを[固定]位置にします。

[ マルチ仕様 ]

3. 電熱ヒータスイッチが[入]位置のときは,

[切]位置にします。

[ マルチ仕様 ]

4. アクセルレバーを[低]側(低速回転)いっ

ぱいまで戻したあと,エンジンスイッチを押

してエンジンを停止します。

移動走行について

この移植機は,道路運送車両法の保安基準に適合

していませんので,法令により公道は走行できま

せん。従って,公道を移動するときはトラックな

どで輸送してください。

* 機体を 下降した状態で走行すると,整地

ローラや覆土ローラが破損することがありま

す。

* エンジン停止後,マフラが高温になってい

ますので触らないでください。

* 機体に本機カバーを掛けるときは,エンジ

ン・マフラが冷えてから掛けてください。エ

ンジン停止直後に本機カバーを掛けると火

災を起こすおそれがあります。* 段差(あぜやコンクリート畦畔など)の高

いところではあゆみ板を使ってください。

* 苗のせ台及び予備苗のせ台の苗は取出す又

は,降ろしてください。

* 機体の高さを覆土ローラが地面や障害物に

当たらない程度の位置にし,アクセルレ

バーを[低]位置,植付クラッチレバーを

[固定]の位置にして主クラッチレバーを

ゆっくりと操作してください。

* 暴走や転倒をしてケガをするおそれがある

ので,あぜごえや傾斜地(あゆみ板や坂道

など)を走行するときは,下記事項に注意

してください。

A 走行速度を落とす。(ゆっくりと走行す

る。)

A あぜや斜面に対して直角に走行する。

A あぜや斜面に対して上り方向は前進,下

り方向は後進で走行する。

A あぜや斜面の走行途中に操向クラッチ

レバーの操作をしない。

* 下記のようなところを走行するときは,暴

走や転倒をしてケガをするおそれがあるの

で注意してください。

A 両側が傾斜していたり,溝のある道路の

路肩

A 道幅に余裕がなく高いところにある道

路(土手)

A 路肩の弱い道路

A 路面の凹凸(溝や穴・窪地など)の落差

の大きいところや路面が草などでおお

われて良く見えないところ

A 傾斜地での走行は,速度を落として

(ゆっくりと)走行してください。

18

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移動走行と輸送

■発進のしかた

1. エンジンを始動します。 (16 ページ参照)

2. 機体の高さを覆土ローラが地面や障害物

に当たらない程度の位置にします。

3. 走行速度を選んで発進します。

* 発進するときは,主クラッチレバーをゆっく

り操作してください。主クラッチレバーを急

に操作すると,機体前方が浮上がり機体が転

倒し,機体が破損するおそれがあります。

* エンジン回転が低いためにエンジンが停止す

るときは,アクセルレバーを操作してエンジ

ン回転数を少し上げてください。

■停車・駐車のしかた

1. アクセルレバーを[低]側いっぱいまで戻し

ます。

2. 主クラッチレバーを[切]位置にします。

3. 変速レバーを[中立]位置にします。

4. 機体を 上昇位置にしたあと,エンジンを停

止します。

* 始動操作は,運転操作部の前に立って必ず

行なってください。

* 周囲の人に合図をしてから始動してくださ

い。

* 急発進すると機体前方が浮上がり危険です

ので,ゆっくりと発進してください。

* 長時間に渡り機械を停車するときは,平た

んで安全な場所に置き,スタンドを立てた

あと,機体を下げて駐車ブレーキを掛けて

ください。

* やむをえず坂道で駐車するときは,駐車ブ

レーキを掛け,木片などで車止めをし,暴

走を防いでください。

19

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移動走行と輸送

5. 前,後のスタンドを立てます。

[前スタンド]

[前スタンド]

[後スタンド]

後スタンド]

* スタンドを収納するときは,逆の手順で行

なってください。

6. 植付クラッチレバーを操作してスタンドが地

面に着くまで機体を下げます。

7. 主クラッチレバーをブレーキ[入]位置にし

て駐車ブレーキを掛けます。

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移動走行と輸送

輸送について

■トラックとあゆみ板の準備

あゆみ板の基準

■移植機の準備

苗のせ台及び予備苗のせ台の苗や空トレイ収納

台の空トレイはすべて降ろします。そのあと,予

備苗のせ台を収納し,苗のせ台を機体の中央位置

に移動します。

■移植機の積込み・積降しのしかた

◆ 操作のしかた

1. 機体の高さを覆土ローラが地面や障害物に当

たらない程度の位置にして,植付クラッチレ

バーを[固定]位置にします。

2. 変速レバーを積込み時は[遅い]位置,積降

し時は[後進]位置にしたあと,主クラッチ

レバーをゆっくり操作して低速で走行しま

す。

3. あゆみ板の前でいったん停止し,あゆみ板の

中央に左,右の前輪と後輪の中心を合わせ,

あゆみ板と平行になっているか確認します。

4. 主クラッチレバ-を[入]にし,機体が水平

状態のままゆっくりと斜面に対して直角に積

込み・積降しをしてください。

5. 荷台に乗り終わると走行を停止して,駐車ブ

レーキを掛けます。

* 積込み・積降しは平たん地を選び,トラック

の駐車ブレーキをしっかり掛け,トラックの

変速レバーを R(後進)又は,1速に入れた

あと,さらにタイヤに歯止めを行ない,ト

ラックが動かないようにしっかりと固定し

てください。

* あゆみ板はフックが付いているもので,じゅ

うぶんな強度,幅(30cm 以上),長さ(高さ

の4倍以上)のある基準に合ったすべり止め

付きのものを使用し,移植機の重量であゆみ

板が傾いたりしない場所を選んでください。

* あゆみ板を荷台に掛けるときは,段差がなく

平行で,左・右のあおりに機体が接触しない

位置に合わせてください。

長 さ トラックの荷台の高さの4倍以上

幅 30cm 以上

数 量 2枚

強 度1枚が 2940N(300kg)以上の重量に耐えうる

* 積込みは前進,積降しは後進で,低速で走

行してください。

* 共同作業者は,あゆみ板上を走行中の移植

機からは離れてください。

* 平たん地を選び,できるだけ助手の立ち会

い誘導のもとに行なってください。また,移

植機の周辺に人を近づけないでください。

* あゆみ板の途中で変速レバー,主クラッチ

レバー,植付クラッチレバーや操向クラッ

チレバーの操作をすると,機械が急降下や

急旋回し転倒・転落するおそれがあります

ので,操作しないでください。方向を変え

るときは,いったん地上又は荷台に戻って

方向を修正し,再度上り下りし直してくだ

さい。

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移動走行と輸送

■トラック上での処置

1. スタンドを立てたあと,スタンドが床面に着

くまで機体を下降します。

2. エンジンを停止したあと,植付クラッチレ

バーを[固定]位置にし , 主クラッチレバー

をブレーキ[入]位置にして,駐車ブレーキ

を掛けます。

3. 燃料コックレバーを閉じ([C](閉)位置)ます。

* トラック輸送時に燃料もれの原因になりま

す。

4. 機体前,後にあるロープ掛けフックにロープ

を掛けます。

* ロープ掛けフック(4箇所)以外の部位にロー

プを掛けないでください。破損又は性能低下

するおそれがあります。

* 運搬時,覆土ローラ部とフレーム(運転ハン

ドル)をロープ等で固定しないでください。

破損するおそれがあります。

* 苗のせ台(特にフレーム)には,ロープを掛

けないでください。破損するおそれがありま

す。

* スタンドを立てて駐車ブレーキを掛け,車

止めをし,ロープでしっかりトラックに固

定してください。

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植付(移植)作業のしかた

ほ場と苗の準備

作物の収穫量を上げるには ,ほ場のうね作りや苗作りが良くなければなりません。移植時の植付け精度

や移植後の活着を良くするために ,以下のポイントを守ってください。

■うね作りについて

うね作りは , 作物の種類・移植時期・土地条件(気候や風土)などの条件によって異なりますので ,

寄りの指導機関(JA[農協]や普及センターなど)や経験者に相談して ,作物に適したうね作りをして

ください。

◆ 適応移植範囲

本機で移植できる範囲は下表の通りです。下表を参考にしてうね作りを行なってください。また,実作

業は各項目の説明に従って行なってください。

※ 1速:変速レバー[遅い]位置,2速:変速レバー[速い]位置

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分状態,タイヤの空気圧などにより株間設定値と実際の

株間が異なる場合がありますので,条件に合わせて再設定を行なってください。(32 ページ参照 )

* うねのすそ幅は,輪距より 大約 10cm 狭くなります。(タイヤ幅約 10cm)

仕 様 露地仕様 マルチ仕様

植付け形態

輪距(トレッド)L(cm) 55・60・65(3段階5 cm ピッチ) 45 ~ 55(無段階)

うね高さ H(cm) 0 ~ 30

株間 P(cm)20 ~ 59

〔36 段階,ピッチ:約1㎝〕 ※〔1速:20 ~ 50,2速:24 ~ 59〕

23 ~ 69 〔36 段階,ピッチ:約1㎝〕

※〔1速:23 ~ 58,2速:28 ~ 69〕

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植付(移植)作業のしかた

◆ ほ場のうね作り

ほ場の耕うん作業やうね作り・マルチ作業をする

ときの作業機は,目的にあったものを使用してく

ださい。また ,作業時は次のことに注意してくだ

さい。

耕うん時

A ほ場内のゴミや石は取除いてください。

A トラクタ等により,直径4cm以上の土塊の

ないように砕土や整地をじゅうぶん行

なってください。

うね立て時

A うねの幅・高さ・うね間は一定にしてくだ

さい。

A 降雨時や降雨直後など土壌の水分が多い

ときは避けてください。

A【マルチ仕様】は , フィルム(シート)とう

ね上面のすき間がないように行なってく

ださい。

■苗作りについて

苗作りは , 各地の指導指針や 寄りの指導機関

(JA[農協]や普及センタ―など)の指導を仰い

だり , 経験者に相談して , 良い苗(健苗)作りを

行なってください。

本機はセル成型苗専用の移植機なので,必ずセル

トレイで育苗してください。育苗時は , 水・温

度・光量・肥料などの管理や病害虫の防除に留意

してください。

◆ 移植適期の苗

移植後の活着を良くし,均一に育成するために,

苗を適期に移植してください。

* 上記の表の数値は移植適期の目安です。

* 育苗に際してはクボタ指定の純正規格セルト

レイおよび純正育苗用土を必ず使用してくだ

さい。指定以外のトレイで植付作業を行なう

と,正常な植付けができないことがあります。

* 変形・破損・劣化したセルトレイは使用しな

いでください。正常な植付けができないこと

があります。

作物キャベツ

ブロッコリレタス 白菜

葉数(枚) 3 ~ 4 2.5 ~ 3.5 4 ~ 5

草丈(㎝) 10 ~ 12 4 ~ 6 6 ~ 8

セルトレイ128 又は

200200 128

用土 クボタ純正育苗用土

根鉢状態移植機で苗の試し取りを行ない,根鉢が崩れないこと

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植付(移植)作業のしかた

◆ 移植時の苗状態

移植機の性能を確保するために,次のポイントを

守ってください。

A 移植前日に灌水をじゅうぶん行なってくださ

い。高温期(夏期)の場合は植付作業の3~

4時間前を目安に行なってください。

A トレイから苗が手で軽く抜取れること。

A 移植機で苗の試取りを行ない,根鉢が崩れな

いことを確認した苗を使用してください。

A 根鉢のしっかりした苗を使用してください。

A 苗の根鉢全体にムラなく水が回り,触わって

手が水でしめる程度になっていることを確認

してください。

* 根鉢の水分が多過ぎると,苗取出し爪から植

付カップへの苗の受渡し不良が発生すること

があります。

* 根鉢の水分が少なく乾燥していると , 崩れの

原因となり , トレイからの苗の抜けが悪くな

ります。また移植後の活着が悪くなることが

あります。

* 移植前に苗の根鉢が乾燥するのを防ぐため,

移植前の苗は必ず日陰に置いてください。

A 健苗以外の苗は移植しないでください。特に

徒長苗・栄養不足苗・老化苗などは収穫量の

減少につながりますので移植前によく確認し

てください。

◆ 移植後の水管理について

苗の根鉢部が乾燥しないように移植後は苗に水

を与えてください。

植付作業前の準備

■輪距(トレッド)の調整・調節のしかた

[露地仕様 ]

うねのすそ幅に応じて調節が行なえる輪距は55・

60・65cm の3段階です。

輪距の調節を行なうときは,後輪側は後車軸,前

輪側は前車軸の取付穴の穴位置をそれぞれ変更

してください。

* 調整を行なうときは,下記事項に注意してく

ださい。

A 輪距はすそ幅に合せて前,後輪及び左,右

共同じ輪距にしてください。

A うねをチェーンケースで崩さないように

調節してください。

* 平たんな場所に置き,エンジンは必ず止め

てください。

* 取外したカバー類は必ず取付けてくださ

い。

* 調節は固くて,平たんで,周りに障害物のな

い場所で行なってください。

* スライド中は移動部材に手を触れないでく

ださい。

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植付(移植)作業のしかた

◆ 調整・調節のしかた

1. うねのすそ幅を測定して輪距を決めます。

* 輪距はうねのすそ幅より10㎝長くした寸法で

す。

2. エンジンを始動したあと,機体を 上昇位置

にします。

3. 前,後のスタンドを立てたあと,植付クラッ

チレバーを操作してスタンドが地面に着くま

で機体を下降し,エンジンを停止します。

4. ◆輪距の組合せについての項を参照して輪距

の組合せを確認します。

5. 左,右の後輪の輪距を変更します。

(1) 後車軸と後輪を固定しているスナップピ

ンと頭付きピンを取外します。

(2) 固定ボルトのロックナットをゆるめたあ

と ,固定ボルトをゆるめます。

(3) 後輪を持上げながら左,右にスライドし

て取付穴(調節穴)の穴位置を合わせま

す。

(4) 頭付きピンを差込んだあと,スナップピ

ンを取付けます。

(5) 固定ボルトを締付けたあと,ロックナッ

トを締付けます。

(6) 同じ手順でもう片方の後輪位置の変更を

します。

6. 左,右の前輪の輪距を変更します。

(1) 前車軸と前車軸取付けアームを固定して

いるスナップピンと頭付きピンを取外し

ます。

(2) 前輪を持上げながら左,右にスライドし

て取付穴(調節穴)の穴位置を合わせま

す。

(3) 頭付きピンを差し込んだあと,スナップ

ピンを取付けます。

(4) 同じ手順でもう片方の前車軸の変更をし

ます。

◆ 輪距の組合せについて

下表を参照して輪距の調節を行なってください。

* 上表の組合せは目安です。うねの状態に合わ

せて輪距の変更を行なってください。

* 出荷時の輪距は 60cm です。

* 前車軸(取付穴)と後車軸(取付穴)のピッ

チは5 cm(左,右各 2.5cm)です。

すそ幅 (cm) 45 50 55

輪距 (cm) 55 60 65

輪距 (cm) 〔うねのすそ幅〕

後輪側 前輪側

後車軸穴位置 前車軸穴位置

55〔45〕 [A] [1]

60〔50〕 [B] [2]

65〔65〕 [C] [3]

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植付(移植)作業のしかた

[ 後輪側・後車軸穴位置 ]

[ 後輪側・後車軸穴位置 ]

[ 前輪側・前車軸穴位置 ]

[前輪側・前車軸穴位置]

[ 露地仕様 ]

[マルチ仕様]

うねのすそ幅に応じて調整又は,調整が行なえる

輪距は 45 ~ 55cm です。

輪距の調整は,後輪側の後車軸をスライドするこ

とにより任意の位置に設定が行なえます。

また,調節は後車軸ケース終端部に後車軸の合い

マークを合わすことにより3段階(45・50・55cm)

の設定が行なえます。前輪側は後輪と同じ輪距に

調整又は,調節してください。

* 調整又は,調節を行なうときは,下記事項に

注意してください。

A 輪距はすそ幅に合わせて前,後輪及び左,

右共同じ輪距にしてください。

A 前,後輪を同じ輪距にする目安として前,

後輪のタイヤの内寸法が一直線上に揃う

ようにしてください。輪距とタイヤ内寸法

の差は約 10cm です。

A うねをチェーンケースで崩したり,マルチ

フィルムを引きずらせて壊さないように

してください。

A 車輪は溝の中央を走るようにしてくださ

い。

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植付(移植)作業のしかた

◆ 調整・調節のしかた

1. うねのすそ幅を測定して輪距を決めます。

* 輪距はうねのすそ幅より10cm長くした寸法で

す。

【例】

2. エンジンを始動したあと,機体を 上昇位置

にします。

3. 前,後のスタンドを立てたあと,植付クラッ

チレバーを操作してスタンドが地面に着くま

で機体を下降し,エンジンを停止します。

4. ◆輪距の組合せについての項を参照して輪距

の組合せを確認します。

5. 左,右の後輪の輪距を変更します。

(1) 後車軸を固定している固定ボルトのロッ

クナットをゆるめたあと,固定ボルトを

ゆるめます。

(2) 後輪とチェーンケースを持上げながら押

し引き(スライド)します。

* 後車軸ケースの終端部から後車軸内側の合い

マークを越えてさらに引くと,後車軸が後車

軸ケースから外れるため,内側の合いマーク

以上は引かないでください。

(3) 固定ボルトを締付けたあと,ロックナッ

トを締付けます。

(4) 同じ手順でもう片方の後輪の位置変更を

します。

6. 左,右の前輪の輪距を変更します。

(1) 前車軸と前車軸取付けアームを固定して

いるスナップピンと頭付きピンを取外し

ます。

(2) 前輪を持上げながら左,右にスライドし

て取付穴(調節穴)の穴位置を合わせま

す。

(3) 取付穴に頭付きピンを差し込んだあと,

スナップピンを取付けます。

(4) 同じ手順でもう片方の前輪の位置変更を

します。

すそ幅 (cm) 35 40 45

輪距 (cm) 45 50 55

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植付(移植)作業のしかた

◆ 輪距の組合せについて

下表を参照して輪距の調整・調節を行なってくだ

さい。

* 上表の組合せは調節時の目安です。うねやマ

ルチフィルムの張り状態に合わせて輪距の変

更(調整や調節)を行なってください。

* 後輪側(後車軸)をスライドして任意の位置

に輪距を設定するときは,後輪タイヤ内側と

前輪タイヤ内側位置の差が 小になるように

前車軸の各穴位置と前輪取付けアーム(取付

穴)の[外]穴又は,[内]穴の各穴位置を組

合せて調整を行なってください。

* 出荷時の輪距は 45cm です。

* 前車軸(合いマーク)と後車軸(取付穴)の

ピッチは5 cm(左,右各 2.5cm)です。また,

前輪取付けアーム(取付穴)は[外]穴と[内]

穴のピッチは3 cm(左,右各 1.5cm)です。

[後輪側・後車軸穴位置]

[ 後輪側・後車軸穴位置 ]

輪距(cm) 〔うねの すそ幅〕

後輪側 前輪側

後車軸 合いマーク

位置

前輪取付け アーム 穴位置

前車軸穴位置

45〔35〕 [A]

[外]側

[1]

50〔40〕 [B] [2]

55〔45〕 [C] [3]

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植付(移植)作業のしかた

[前輪側・前車軸穴位置]

[前輪側・前車軸穴位置]

[マルチ仕様]

■植付カップ開度の調整のしかた

植付カップ開度は,トレイの種類や苗の成長状態

に合わせて調整してください。

* 前表は目安です。苗の成長と植付状態を確認

して調節してください。

1. 機体を 上昇位置にしたあと , エンジンを停

止します。

2. 苗取りカバーと動力取出し軸カバーを取外し

ます。(52 ぺ―ジ参照)

3. 植付カップ開度の調整を行ないます。

* 動力取出し軸をスパナ等で回すとき,反時計

方向(左回り方向)に回すと植付カップの駆

動系統が故障するので反時計方向には回さな

いでください。

トレイの種類 開度 (cm)

128 3.5 ~ 4.5

200 3.0 ~ 3.5

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植付(移植)作業のしかた

* ターンバックルを回すと ,

4. 動力取出し軸を回して植付カップを 上昇位

置にします。

5. 動力取出し軸を取付けたあと,苗取りカバー

を取付けます。

■トレイに合わせた縦送り・横送りの切替えかた

使用するトレイ(128 200)に合わせて苗のせ

台の横送り量・縦送り量の切替えレバーで行ない

ます。

* 苗のせ台にトレイは,置かないでください。

* 出荷時,[ 露地仕様 ] は [128 トレイ用 ],[マ

ルチ仕様]は[200 トレイ用]にセットして

います。

◆ 横送りの切替えかた

1. エンジンを始動したあと,植付クラッチレ

バーを操作して,機体を 上昇位置にします。

2. 苗のせ台を中央以外の位置のところに移動し

ます。

* 苗取出し爪の位置が苗のせ台の中央にあると

きに切替えると苗取り爪が破損するおそれが

あります。

3. 主クラッチレバーを[切]位置にしたあと,

エンジンを停止します。

4. 横送り切替えノブを押す又は,引いて切替え

(128 200)を行ないます。

伸ばす方向に回転・・・・・・・ カップの開度は小さくなります。

縮める方向に回転・・・・・・・ カップの開度は大きくなります。

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植付(移植)作業のしかた

◆ 縦送りの切替えかた

樹脂ボルトを取外し,縦送り切替えレバーを押す

又は,引いて切替え(128 200)を行ないます。

切替えを行なったあとは,樹脂ボルトでレバーを

固定してください。

■植付株間の設定のしかた

植付株間は,作業速度に応じて[露地仕様]は 20

~ 59cm(ピッチ:約1 cm),[マルチ仕様]は 23

~ 69cm(ピッチ:約1 cm)の範囲で設定するこ

とができます。設定は,変速レバー,株間切換え

ダイヤル,株間調整ダイヤルを切換えて行なって

ください。

A 株間設定一覧表

[露地仕様]

[露地仕様]

[マルチ仕様]

[マルチ仕様]

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分

状態,タイヤの空気圧などにより株間設定値

と実際の株間が異なる場合がありますので,

条件に合わせて再設定を行なってください。

株間(cm)株間切換えダイヤル位置

[狭い][中間][広い]

変速レバー位置

[遅い] 20 ~ 30 30 ~ 40 41 ~ 50

[速い] 24 ~ 35 36 ~ 47 48 ~ 59

株間(cm)株間切換えダイヤル位置

[狭い][中間][広い]

変速レバー位置

[遅い] 23 ~ 34 35 ~ 46 47 ~ 58

[速い] 28 ~ 41 42 ~ 55 56 ~ 69

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植付(移植)作業のしかた

1. 変速レバーを[中立]位置にします。

2. エンジンを始動します。

3. 植付クラッチレバーを[上昇]位置にして機

体を 上昇位置にしたあと[固定]位置にし

ます。

* 車高が低いと植付カップが地面に当たって破

損するおそれがあります。

* 株間調整ダイヤルの調整範囲は[狭い]位置

から[広い]位置まで 12 段階あります。

*[広い]位置を超えて時計方向に回すと[狭

い]位置の株間に戻ります。

* 株間調整ダイヤルを回したとき,12 段ある停

止位置でそれぞれ停止してください。停止位

置以外の位置にダイヤルがあると,設定した

株間より狭くなったり,広くなったりします。

4. 変速レバーで植付速度を決めたあと,株間切

換えダイヤルと株間調整ダイヤルで株間を設

定します。

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植付(移植)作業のしかた

■電熱(マルチカット)ヒータの収納のしかた

[マルチ仕様 ]

露地(裸地)で作業をするときは電熱(マルチ

カット)ヒータを収納してください。

1. 機体を 上昇位置にしたあと , エンジンを停

止します。

2. 電熱(マルチカット)ヒータを収納固定しま

す。

[ マルチ仕様 ]

* 平たんで安全な場所で,エンジンを必ず止

めてから行なってください。

* 電熱(マルチカット)ヒータはじゅうぶん

冷えた状態で行なってください。

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植付(移植)作業のしかた

植付作業のしかた* 雨の日は,移植機の性能がじゅぶんに発揮で

きないので,できるだけ植付作業は避けてく

ださい。

* うね立てをしたあとは,うねの上面が固くな

る前に植付作業を行なってください。

* 植付作業中,主変速レバーを[移動]又は[後

進]位置に操作しないでください。株間が広

がったり植付けた苗やうねが壊れるおそれが

あります。

* 苗補給を行なうときは必ず主クラッチを

[切]にして行なってください。また苗送り

台が動いているときは苗送り台に触らない

でください。

* 外装部品(ボンネットや保護カバーなど)を

取外しての作業は絶対にしないでくださ

い。

* 回転物でケガをするおそれがあるので,手

や衣服が巻込まれないよう注意してくださ

い。

* 異常が発生したときは,エンジンを必ず止

めてください。

* 作業中は機体の周りに人を近付けないでく

ださい。

* 路肩の弱いところや傾斜地で後進するとき

などは,周りにじゅうぶん気を付けて低速

で運転してください。

* 夜間作業は行なわないでください。思わぬ

事故を起こすおそれがあります。

[マルチ仕様]

* エンジン停止後しばらく,電熱(マルチカッ

ト)ヒータやマフラは高温になっており,触

れるとヤケドをします。電熱(マルチカッ

ト)ヒータ等,周辺の点検・整備作業のと

きはじゅうぶんに冷えてから作業してくだ

さい。

* 電熱(マルチカット)ヒータは高温になっ

ているときに触るとヤケドをします。電熱

(マルチカット)ヒータに付着したフィルム

の切りカスを取除くときは手を使わず,棒

などで取除いてください。

* 長時間作業しないときは,必ず電熱ヒータ

スイッチを切ってください。

[マルチ仕様]

35

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植付(移植)作業のしかた

■ほ場の出入りのしかた

* 傾斜角度が 12 度以上の段差(あぜやコンク

リート畦畔など)のあるところではあゆみ

板を使ってください。

* 暴走や転倒をしてケガをするおそれがある

ので,あぜごえや傾斜地(あゆみ板や坂道

など)を走行するときは,下記事項に注意

してください。

A 走行速度を落とす。(ゆっくりと走行す

る。)

A あぜや斜面に対して直角に走行する。

A あぜや斜面に対して上り方向は前進,下

り方向は後進で走行する。

* あぜや斜面の走行途中に変速レバー,主ク

ラッチレバー,植付クラッチレバーや操向

クラッチレバーを操作すると,機械が急降

下や急旋回し,転倒・転落するおそれがあ

るので操作しないでください。

* 機械が右又は,左に大きく傾くような場所

では転倒するおそれがあるので,傾斜が大

きいところでの走行はしないでください。

* 下記のようなところを走行する場合は,必

ずあゆみ板を使用してください。

A 機械が傾くと滑り落ちるところ

A 機械が右又は,左に大きく傾くところ

* 苗のせ台には,苗を乗せないでください。

また,機体には荷物を積まないでください。

* 機体の高さを覆土ローラが地面や障害物に

当たらない程度の位置にし,アクセルレ

バーを[低]位置,植付クラッチレバーを

[固定]の位置にして主クラッチレバーを

ゆっくりと操作してください。

36

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植付(移植)作業のしかた

■植付作業の手順

1. エンジンを始動したあと,植付クラッチレ

バーを操作して,機体を 上昇位置にします。

2. 苗トレイを苗のせ台に乗せます。

* トレイがガイド板の上に乗上げないようセッ

トしてください。

* トレイガイドに葉を挟まないようにセットし

てください。

3. 苗を1個取出したあと,苗空取りスイッチを

[切]位置にして横送りを停止します。

4. 主クラッチレバーを[切]位置にします。

37

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植付(移植)作業のしかた

[マルチ仕様]

5. 電熱ヒータスイッチを押し,ランプが[点滅]

から[点灯]に変わる(約5分)と作業がで

きます。電熱(マルチカット)ヒータは植付

作業時にマルチフィルムに穴を開けるもので

す。電熱ヒータ温度調節ダイヤルは通常,[標

準]位置で使用してください。

* エンジンが停止状態のときは,電熱ヒータス

イッチを[入]にしても電熱(マルチカット)

ヒータには通電しません。

* 植付作業時以外はスイッチを[切](ランプ消

灯)にしてください。

[マルチ仕様]

6. 変速レバーを植付の[遅い]又は,[速い]位

置にします。

[マルチ仕様]

* 電熱(マルチカット)ヒータを使用してマル

チフィルムの穴開けを行なうときは,変速レ

バーは植付の[遅い]位置で植付作業を行なっ

てください。

[マルチ仕様]

7. 植付クラッチレバーを[入]位置にします。

このとき機体が下降します。

* うねをまたいで機体を入れたとき,整地ロー

ラと覆土ローラがうねの中心にそれぞれ合っ

ているか,また接触している事を確認してく

ださい。

8. アクセルレバーを[高]側に操作したあと,

主クラッチレバーを[入]位置にして植付作

業を行ないます。

* モンロー(車体水平制御)は自動的にはたら

きますが,一定角度で作業を行なう場合は,

モンロー固定レバーで機体の傾きを固定して

ください。

9. 10 株程度の試し植えをし,株間,植付深さ,

覆土状態などを確認し,異常があれば再調節

を行ないます。(41,46 ページ参照)

38

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植付(移植)作業のしかた

■旋回のしかた

* 機体を 上昇させて,ハンドルを急に押下げ

ると前部が急に持上がって転倒するおそれが

あります。機体の上昇量を調整してください。

* フィルム上で旋回するとフィルムが破れます

ので注意してください。又,その際整地ロー

ラを浮かして旋回してください。

* 旋回するときは,モンローロックを必ず解除

してください。

* 植付クラッチレバーを[上昇]位置にすると,

モンローロックが自動的に解除されます。

1. 植付クラッチレバーを[上昇]位置にして機

体を上昇させます。

2. 植付クラッチレバーを[固定]位置に入れま

す。

3. ハンドルを押さえ,機体前方を上げながら,

旋回する方向の操向クラッチレバーを握り

(クラッチ[切]),次の植付作業に移ります。

■苗つぎのしかた

1. トレイが苗補給が可能な位置(苗切れセンサ

終端)まで進むと苗切れの警報ブザーが鳴り

ます。

* 苗切れの警報ブザーは,主クラッチレバーを

[切]位置にすると止まります。また,苗切れ

の警報ブザーは,主クラッチレバーと植付ク

ラッチレバーの両方が[入]の状態のときに

鳴ります。

* 傾斜地での旋回は,転倒のおそれがありま

すので,急旋回しないでください。また,機

体は覆土ローラが地面や障害物に当たらな

い程度まで機体を下げた状態で行なってく

ださい。

* 等高線上の傾斜地でモンローを使用して作

業する場合,下り側に旋回するときに転倒

しやすくなりますので,かならず登り側で

ゆっくり旋回してください。

* ハンドルを押下げるとき,苗のせ台後端が

顔や体に当たらないように注意してくださ

い。

* フレームと苗のせ台・横送り部の間に手を

入れると手を挟まれ,けがをするので絶対

に手を入れないでください。

39

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植付(移植)作業のしかた

2. 苗のせ台上方からゆっくりと新しい苗トレイ

をすべらせてセットします。

* トレイがガイド板及びトレイガイドの上に乗

上げないようセットしてください。

* トレイとトレイの継ぎ目に葉をはさまないよ

うにセットしてください。

* 苗切れ警報ブザーが鳴ってから2列分の苗取

りの間に苗補給を必ず行なってください。間

に合わなかったときは,主クラッチレバーを

[切]位置にして植付作業をいったん止めてか

ら苗を補給してください。

40

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植付(移植)作業のしかた

植付作業中の調節と異常発生時の処置

試し植えを行なったあと,下記点検項目を確認し,異常があれば調整・調節を行なってください。

* 参照ページに☆印のある調整・調節が必要な場合は,購入先に連絡してください。

* 上記一覧表は機械の調整・調節を行なう場合です。異常の原因が苗やほ場(うね)及び機体各部の

点検整備が必要な場合は,移植機の不調と処置(46 ページ参照)を参照してください。

* 調整・調節を行なっても異常が直らないときは,購入先に連絡してください。

* 各部の点検・調整・調節・交換を行なうときは,エンジンを必ず停止し,各レバー類を[切]位置

にして,回転部を止めてから作業をしてください。

* 取外した回転部のカバー類は,衣服などが巻込み危険ですので,点検後は必ず取付けてから作業を

してください。

* 機械は平たんで,周りにゴミなどの燃えやすいごみのない場所へおいてください。また,マフラや

エンジン周辺部,電熱(マルチカット)ヒータ[マルチ仕様]にごみや燃料の付着,泥の堆積など

があると火災の原因となります。

点検項目 点検内容 調整・調節箇所参照

ページ

植付深さ

・ゲージが適性範囲内にあるか・植付深さ調節レバー, 整地ローラ高さ調節レバー

42

・植付深さがばらついていないか・植付カップの開度 30

・整地ローラ高さ調節レバー 42

植付株間 ・株間は合っているか・変速レバー, 株間切換えダイヤル, 株間調整ダイヤル

32

植付姿勢 ・転倒苗はないか・覆土圧調節レバー 43

・植付深さ調節レバー 42

欠株

・植付カップに苗が送られているか

・苗取出し爪☆

・苗取出し爪とトレイの位置

・植付カップ停止位置 ☆

・植付カップに苗が詰まっていないか・植付カップの開度 30

・植付カップが苗をつまみ上げていないか

覆土状態 ・根鉢部がきちんと覆土されているか ・覆土圧調節レバー 43

うね ・うね崩れはないか ・輪距(トレッド) 25

マルチフィルム[マルチ仕様]

・マルチフィルムに穴が開いているか ・電熱ヒータランプ 10

・マルチフィルムを引きずっていないか・電熱(マルチカット)ヒータ

45

・マルチフィルムの穴位置にずれはないか ☆

41

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植付(移植)作業のしかた

■植付深さの調節のしかた

植付作業中に,ゲージが適性範囲内に入るように

整地ローラ高さ調節レバーで調節を行なってく

ださい。

1. 移植後の苗の植付け状態を確認します。

A 植付け状態の目安

* 作物,地域,土質,気候によって異なります

ので 寄りの普及センター,営農指導員とご

相談ください。

2. 植付け状態が浅植え又は,深植え状態から適

性状態にするため,植付深さ調節レバーと整

地ローラ高さ調節レバーで調節を行ないま

す。

◆ 整地ローラ高さ調節レバーの調節

植付深さ調節レバーで調節後,作業中に植付深さ

調節範囲ラベルの A 又は,B 範囲までゲージが

動く場合は,整地ローラ高さ調節レバーを操作し

て,適性範囲内にゲージを合わせます。

A 範囲の場合・・・・・・・・・[高]方向に調節

B 範囲の場合・・・・・・・・・[低]方向に調節

◆ 植付深さ調節レバーの調節

植付深さ調節レバーを操作して,苗の植付深さを

調節します。

浅植え状態の場合・・・・・・[深]方向に調節

深植え状態の場合・・・・・・[浅]方向に調節

* 植付作業中は常にゲージ位置を確認しながら

適正な植付深さに調節してください。

* 植付深さ調節レバーは9段階,整地ローラ高

さ調節レバーは8段階それぞれ調節が行なえ

ます。

42

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植付(移植)作業のしかた

■覆土圧の調節のしかた

植付後の苗が活着不良にならないように下表を

参照して覆土圧調節レバーで調節してください。

調節を行なうときは,機体を 上昇位置にして行

なってください。

* 覆土ローラに土が付着しているときは,必ず

取除いてください。

覆土圧調節レバーで調節を行なっても覆土状態

が良くならない場合は,覆土圧調節レバーと覆土

圧強さリンクを接続しているテンションスプリ

ングの掛け換えを行なってください。

1. スナップピンを取外したあと,覆土圧調節レ

バーを支点ピンからテンションスプリングと

共に外します。

2. 下表を参照して覆土圧強さリンク側のテン

ションスプリングの掛け換えを行ないます。

調 節 方 向 (覆 土 圧)

状   態

[強]方向 (強くする)

[弱]方向 (弱くする)

・うねの凹凸に対する追従性 が悪く,植付深さにバラつ きがあるとき ・覆土が足りないとき ・苗が進行方向に倒れるとき ・うねがやわらかく,うねを 崩すとき

覆 土 圧覆土圧強さ

リンク穴位置

標準(出荷位置) A

覆土圧を弱くする B

覆土圧を強くする C

43

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植付(移植)作業のしかた

3. 覆土圧調節レバーを取外しと逆の手順で取付

けたあと,植付作業を行ない,覆土状態を確

認します。

* テンションスプリングをC位置に掛け換えた

ときは,覆土圧調節レバーの操作方向が逆と

なります。(覆土圧を強くしたいときは[弱]

方向に調節)

* テンションスプリングをC位置に掛け換える

と[弱]位置に操作できません。

4. テンションスプリングを覆土圧強さリンクの

C位置に掛け換えて覆土圧調節レバーを操作

しても,覆土状態が良くならない場合は,覆

土圧調節レバー側のテンションスプリングを

2の位置に手順2と同じ要領で掛け換えを行

ないます。

5. 手順3と同じ要領で覆土状態を確認します。

それでも覆土状態がよくならない場合は,他

の原因も考えられますので移植機の不調と処

置(46 ページ参照)を参照して処置を行なっ

てください。

■植付部異常停止時の処置

植付部が植付作業中に停止した場合には次の手

順で復帰してください。

1. 主クラッチレバーをすぐに[切]位置にしま

す。

* 植付部が停止しても走行部が動いているため

植付位置のずれや植付カップなど機械の故障

やうねが崩れたり,マルチフィルム[マルチ

仕様]が破れたりしますので主クラッチレ

バーは必ず直ちに[切]位置にしてください。

2. 植付クラッチを切りレバーを[上昇]位置に

して機体を 上昇位置にしたあと[固定]に

します。

3. 変速レバーを[中立]位置にします。

4. エンジンスイッチを押して,エンジンを停止

します。

5. エンジンを再始動します。

6. 苗の空取りを行ないます。(37 ページ参照)

7. 復帰するまで4~6の手順を繰返して行ない

ます。

8. 苗空取りスイッチを[切]位置にして,主ク

ラッチレバーを[切]位置にします。

9. 試し植えを行ないます。(37 ページ参照)

10.異常がないことを確認したあと,作業を開始

します。

* 再始動しない場合は,購入先に連絡してくだ

さい。

44

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植付(移植)作業のしかた

■電熱(マルチカット)ヒータの高さ調節のしかた

[マルチ仕様]

電熱(マルチカット)ヒータによる下記のような

異常が発生したときは,高さ調節を行なってくだ

さい。

1. エンジンを始動し,機体を 上昇位置にした

あと,エンジンを停止します。

2. 苗取りカバーを取外したあと,動力取出し軸

カバーを取外します。(52 ページ参照)

3. 動力取出し軸をスパナ等で時計方向に回して

植付カップを 下降位置にします。

* 動力取出し軸をスパナ等で回すとき,反時計

方向(左回り方向)に回すと植付カップの駆

動系統が故障するので反時計方向には回さな

いでください。

4. ヒータ連結アームに取付けているヒータ調整

アームのナット 2 個を取外したあと,ヒータ

調整アームをいったん外します。

5. ヒータ調整アームの取付位置を変更したあ

と,ナットを締付けて固定します。

* 異常が直らないときは購入先に連絡してくだ

さい。

6. 植付カップを元の位置( 上昇位置)にした

あと,苗取りカバー及び動力取出し軸カバー

を取付けます。

[マルチ仕様]

* エンジンは必ず停止して行なってくださ

い。

* 電熱(マルチカット)ヒータはじゅうぶん

冷えた状態で調節を行なってください。

異常内容ヒータ連結金具

取付穴位置

マルチフィルムを引きずり,破れたような穴になる又は,うねを崩す。

B A 又は, C B

マルチフィルムにヒータが届かず丸い穴が開かない。

B C 又は, A B

45

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植付(移植)作業のしかた

移植機の不調と処置

* 各部の点検・調整・調節・交換を行なうと

きは,エンジンを必ず停止させ,各レバー

類を[切]位置にして,回転部を止めてか

ら作業をしてください。

* 取外した回転部のカバー類は,衣服などが

巻込み危険ですので,点検後は必ず取付け

てから作業をしてください。

* 機械は平坦で,周りにゴミなどの燃えやす

いごみのない場所へおいてください。また,

マフラやエンジン周辺部,電熱(マルチカッ

ト)ヒータ[マルチ仕様]にごみや燃料の

付着,泥の堆積などがあると火災の原因と

なります。

* 点検・作業するときは,駐車ブレーキを掛

けてください。

* ボンネットを外すときは,内部がじゅうぶ

ん冷え,ヤケドのおそれがないことを確認

してください。

[マルチ仕様]

* エンジン停止後しばらく,電熱(マルチカッ

ト)ヒータは高温になっており,触れると

ヤケドをしますので,点検・整備作業のと

きはじゅうぶんに冷えてから作業してくだ

さい。

[マルチ仕様]

46

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植付(移植)作業のしかた

■苗が苗取出し爪から ,植付カップに送込みができない

■植付カップに苗が詰まる

■植付株間がばらつく

点 検 箇 所

原 因 処 置 内 容参 照 ページ

苗の根鉢が乾燥しすぎている。 灌水により根鉢に水分を含ませてください。

苗が大きすぎる。 移植適期の苗を選んで植付けてください。 24

本 機

苗取出し爪とトレイの位置が適正でない。

購入先に連絡してください。-

植付カップの停止位置がずれている。 購入先に連絡してください。 -

苗取出し爪の作動不良。 苗を放すタイミング。

購入先に連絡してください。-

点 検 箇 所

原 因 処 置 内 容参 照 ページ

苗が大きくなりすぎている。 適切な大きさの苗を植付けてください。 24

苗の葉が濡れている。 (移植直前に苗の上方より灌水した。)

葉が濡れていると植付カップの内側に付着し,苗が落下しないため,灌水して3~4時間後に植付けてください。

ほ 場ほ場が固すぎて,苗がしっかりと植付けられていない。

耕うん・整地・うね立て作業をやり直してください。

23

本 機植付カップの内部に,泥や根が詰まっている。

植付カップの外部や内部の泥や根を取除いてください。また,土落としゴムが摩耗しているときは,交換してください。

55,78

点 検 箇 所

原 因 処 置 内 容参 照 ページ

ほ 場

上り傾斜地のほ場で,植付株間が狭くなっている。

株間切換えダイヤルと株間調整ダイヤルで植付株間を調節してください。

32

下り傾斜地のほ場で,植付株間が広くなっている。

株間切換えダイヤルと株間調整ダイヤルで植付株間を調節してください。

32

タイヤがスリップしている。 ほ場の水分が多いときは,作業を延期してください。

23

本 機

ミッション駆動ベルトがスリップしている。

ミッション駆動ベルトの張り調整をしてください。

72

車輪取付け用の頭付きピンが抜けている。

購入先で部品を購入して,取付けてください。

植付カップ駆動チェーンが伸びている。

購入先に連絡してください。-

47

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植付(移植)作業のしかた

■転倒苗が多い

■植付けた苗を植付カップがつまみ上げる

点 検 箇 所

原    因 処 置 内 容参 照 ページ

苗が老化したり徒長している。 移植適期の苗を選んで取付けてください。 24

苗が小さすぎたり,長すぎたりしている。

移植適期の苗を選んで取付けてください。24

苗の根鉢が崩れやすくなっている。 根まわりの良い根鉢の苗を選んで植付けてください。

24

苗が乾燥している。 灌水して3~4時間後に植付けてください。

ほ 場うねの中に大きな土塊( 大径4 cm以上)や石がある。

うね立ては,砕土された状態で行なってください。また,石は取除いてください。

23

本 機

植付カップの内部に泥や根が詰まっている。

植付カップの内部や外部の泥や根を取除いてください。また,土落としゴムが摩耗しているときは,交換してください。

55,78

植付深さが浅すぎる。 植付深さを深くしてください。 8,42

覆土が確実にされていない。 覆土圧調節レバーで適正な覆土圧に調節してください。

9,43

電熱 (マルチカット )ヒータに切りカスが残っている。[マルチ仕様]

切りカスを取除いてください。55

電熱(マルチカット)ヒータで穴が開かない。[マルチ仕様]

電熱ヒータランプが点灯してから植付作業をしてください。また,マルチフィルムが厚い場合は,電熱ヒータの温度を上げてください。

10,37

ヒータ連結アームの高さを調節してください。

45

点 検 箇 所

原    因 処 置 内 容参 照 ページ

植付苗の草たけが長くなりすぎている。

移植適期の苗を選んで植付けてください。24

植付苗の葉の部分が徒長している。 移植適期の苗を選んで植付けてください。 24

苗の葉が濡れている。 (移植直前に苗の上方より灌水した。)

葉が濡れていると苗取出し爪に付着し落下しませんので,2~3時間後に植付けてください。

本 機

植付カップの開度が小さすぎる。 植付カップの開度を調整してください。 30

植付カップの内部に泥や根が詰まっている。

植付カップの内部,外部の泥や根を取除いてください。また,土落としゴムが摩耗しているときは,交換してください。

55,78

48

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植付(移植)作業のしかた

■植付深さがばらつく

■植付け後の覆土・整地がうまくいかない

点 検 箇 所

原 因 処 置 内 容参 照 ページ

苗が老化したり,徒長している。 根まわりが悪く,根鉢が崩れる。

適正な苗を選んで植付けてください。24

苗が乾燥して,根鉢が崩れる。 灌水により根鉢に水分を含ませてください。

24

ほ 場

ほ場の凸凹が激しすぎる。 できるだけ均平になるようにしてください。

23

ほ場にワラ・ゴミ等が多い。 じゅうぶんに取除いてください。 23

ほ場の土がじゅうぶんに砕土されていない。

じゅうぶん砕土してうね立てを行なってください。

23

本 機

植付カップの開度が苗の大きさに合っていない。

植付カップの開度を調整してください。30

植付カップの内部に泥や根が詰まっていて,苗が確実に植付けられていない。

植付カップの泥や根を取除いてください。 55

根まわりの良い根鉢苗を選んで植付けてください。

24

整地ローラがうねに接地していない。 整地ローラ高さ調節レバーでゲージを適性範囲内に調節する。

8,37

点 検 箇 所

原 因 処 置 内 容参 照 ページ

苗が大きすぎて,葉を覆土ローラで押えている。

移植適期の苗を植付けてください。24

苗が乾燥している。 移植適期の苗を植付けてください。 24

苗が小さすぎて,覆土された土で埋もれている。

移植適期の苗を植付けてください。24

ほ 場

うねの中に大きな土塊( 大径4㎝以上)がある。

うねたては,砕土された状態で行なってください。

23

うねの崩れやほ場が乾燥したり,雨上がりの直後である。

黒ボクなどの崩れやすい土質は前日までにうね立てをしてください。

23

雨上がり直後の植付けは避けください。 23

本 機植付苗の根鉢部が整地できるように,覆土ローラが調節されていない。

覆土圧調節レバーで調節してください。9,43

49

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植付(移植)作業のしかた

■マルチカット穴の中央に植付けられない

[マルチ仕様]

[マルチ仕様]

■マルチカット穴がきれいに丸く開かない

[マルチ仕様]

[マルチ仕様]

点 検 箇 所

原 因 処 置 内 容参 照 ページ

ほ 場うね幅やうねの形状が均一でない。 均一にうね立てをしてください。 23

マルチフィルムが浮いている。 均一にフィルムを張直してください。 -

本  機

覆土ローラでマルチフィルムを引張っている。

覆土圧を調節してください。9,43

電熱 (マルチカット )ヒータの前後方向の位置が合っていない。

購入先に連絡してください。-

点 検 箇 所

原 因 処 置 内 容参 照 ページ

ほ 場

マルチフィルムの上面がぬれている。 乾いてから作業してください。 -

マルチフィルムが厚い。 厚さ 0.03 ㎜以下のマルチフィルムを使用してください。

マルチフィルムが浮いている。マルチフィルムをきれいに張直してください。

本 機

電熱(マルチカット)ヒータに切りカスが残っている。

切りカスを取除いてください。55

電熱ヒータランプが点灯していない。 ランプが点灯してから作業をしてください。

10,37

電熱(マルチカット)ヒータの高さが合っていない。

電熱(マルチカット)ヒータ高さの調整をしてください。

45

電熱ヒータの温度が適切でない。 ヒータ温度の調節をしてください。 10,37

50

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メンテナンス

各部の脱着のしかた

■空トレイ収納台とボンネットの脱着

A 空トレイ収納台

◆ 取外しかた

スナップピンを取り外したあと,空トレイ収納台

を上側に取外します。

◆ 取付かた

取外しかたと逆の手順で取付けます。

A ボンネット

◆ 取外しかた

1. 空トレイ収納台を取外します。

2. ボンネット前方を持上げたあと,後方に押し

ながらボンネットを取外します。

* 平たんで安全な場所で,エンジンを必ず止

めてから行なってください。

* 取外したカバー類は,必ず取付けてくださ

い。

* オーバヒートなどでボンネットを取外し点

検・整備するときは,次の手順に従ってく

ださい。

(1) 作業を中止する。

(2) エンジンを約5分間アイドリング回転

で運転した後,エンジンを停止する。

(3) エンジン停止後30分以上経過してから

開ける。

(4) 点検・整備で内部に触れるときは,ヤ

ケドの危険性がないことを確認する。

* エンジンが冷えてないときに,ボンネット

を取外すとマフラなどの高温部に接触して

ヤケドするおそれがあります。

51

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メンテナンス

◆ 取付けかた

ボンネット後方のフック金具を取付け金具(後)

にフックしたあと,前方にボンネットを倒し,取

付け金具(前)にカチッと音がするまでボンネッ

ト前方をよく押さえ付けてください。

■苗取りカバー・動力取出し軸カバーの脱着

◆ 取外しかた

樹脂ボルトを取外してカバーを外します。

◆ 取付けかた

取外しかたと逆の手順で取付けます。

■縦送りカバーの脱着

◆ 取外しかた

1. 縦送りレバーのグリップ(握り)を外します。

2. ボルトを取外して縦送りカバーを取外しま

す。

◆ 取付けかた

取外しかたと逆の手順で取付けます。

■苗送りカバーの脱着

◆ 取外しかた

ボルトを取外して苗送りカバーを外します。

◆ 取付けかた

取外しかたと逆の手順で取付けます。

52

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メンテナンス

■ベルトカバーの脱着

◆ 取外しかた

ボルトを取外したあと,ベルトカバーの引掛かり

に注意しながら上側に取外します。

◆ 取付けかた

ベルトカバーの引掛かりに注意しながら取付け

かたと逆の手順で取付けます。

■植付ケースカバーの脱着

◆ 取外しかた

1. 機体前側のボルトを取外したあと,後側のボ

ルトをゆるめます。

2. ボルトをゆるめた側の植付ケースカバーを上

げたあと,手前に引いて取外します。

[ マルチ仕様 ]

[ マルチ仕様 ]

[ 露地仕様 ]

[ 露地仕様 ]

◆ 取付けかた

取外しかたと逆の手順で取付けます。

53

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メンテナンス

■苗取出し駆動カバー1・2・3の脱着

◆ 取外しかた

苗取出し駆動カバー1・2はボルト5本を取外し

て外します。苗取出し駆動カバー3はボルト1本

を取外して外します。

◆ 取付けかた

取外しかたと逆の手順で取付けます。

■苗取出し駆動カバー4・苗取出し駆動ホルダの脱着

◆ 取外しかた

ボルトを取外して苗取出し駆動カバー4・苗取出

し駆動ホルダを外します。

◆ 取付けかた

取外しかたと逆の手順で取付けます。

54

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メンテナンス

各部の掃除と注油のしかた

機械の故障などトラブルが発生しないように,各

部の手入れをじゅうぶん行なってください。

■掃除のしかた

一日の作業が終わったあとは,各部の泥やゴミ,

電熱(マルチカット)ヒータの掃除[マルチ仕

様]を必ず行なってください。

* ボンネット内部や操作パネル下部の電装品に

は水を掛けないでください。故障の原因とな

ります。

* 取外したボルト,ナットは,必ず締付けてく

ださい。

[マルチ仕様]

* 電熱(マルチカット)ヒータ部が熱いときに

水を掛けないでください。故障の原因となり

ます。

[マルチ仕様]

◆ 主な掃除箇所

* エンジンを必ず止めてください。

* 取外した回転部のカバー類は衣服などが巻

込み危険ですので必ず取付けてください。

* 機体を上げた状態で作業するときは,植付

クラッチレバーを[固定]位置にしてくだ

さい。

* オイルがこぼれた場合は,きれいにふき

取ってください。

* マフラやエンジン・燃料タンク周辺部にご

みや燃料の付着,泥の堆積などがあると火

災の原因になることがありますので,取除

いてください。

* 苗取出し爪の爪先には注意してください。

[マルチ仕様]

* エンジン停止後しばらく,電熱(マルチカッ

ト)ヒータやマフラは高温になっており,触

れるとヤケドをします。電熱(マルチカッ

ト)ヒータ等,周辺の点検・整備作業のと

きはじゅうぶんに冷えてから作業してくだ

さい。

* 電熱(マルチカット)ヒータは高温になっ

ているときに触るとヤケドをします。電熱

(マルチカット)ヒータに付着したフィルム

の切りカスを取除くときは手を使わず,棒

などで取除いてください。

[マルチ仕様]

55

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メンテナンス

■注油のしかた

機体各部の掃除が終わったあと又は,植付作業を

始める前には各部の注油やグリースの塗布又は,

注入を行なってください。

* 注油やグリース塗布をする前に,水が付着し

ているときは,ふき取って行なってください。

◆ 注油・グリース塗布

A 苗取出し駆動チェーン1(注油)

A 苗取出し駆動チェーン2(注油)

A 苗送り駆動チェーン1 (注油)

苗取出し駆動カバー 1,2,3を取外して注油し

てください。注油後は,各カバーを取付けてくだ

さい。

A 苗送り駆動チェーン2(注油)

苗送りカバーを取外して注油してください。

注油後は,カバーを取付けてください。

A 苗落とし軸(注油)

A 苗取出しカム部(グリース塗布)

A 苗のせ台横送り軸(グリース塗布)

A 苗のせ台駆動プロぺラシャフト(グリース塗

布)

56

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メンテナンス

A 機体上下昇降スライドガイドしゅう動面

(グリース塗布)

A ヒータ・ブレーキカム・リンク部

(グリース塗布)

植付ケースカバーを取外してグリースを塗布し

てください。グリース塗布後は,カバーを取付け

てください。

定期点検

定期点検は,移植作業を行なう人が定期的に行な

う点検です。

移植作業は,使用時間と使用状況に応じて劣化が

進み,その構造や装置の性能が低下します。これ

を放置しておくと故障や事故の原因となり,ひい

ては移植機の寿命を短くしてしまいます。

移植機の持つ性能がいつまでもじゅうぶん発揮

できるよう,定期的に点検を行ないましょう。

* 専門的な技術や特殊工具を必要とする場合及

び定期点検一覧表の参照ページ欄に☆印のあ

る項目は,購入先にご相談ください。

* 点検・交換の時期は,使用条件や環境に大き

く左右されます。従ってひとつの目やすとし

て早めの点検をお願いします。

* 各部の点検・調整・交換作業を行なうとき

は,平たんな場所で駐車ブレーキを掛けエン

ジンを必ず止めて,各レバー類を[切]位置

にして,回転部を止めてから作業をしてくだ

さい。

* 取外した回転部のカバー類は,衣服などが巻

込まれるおそれがありますので,点検後はカ

バー類を必ず取付けてから作業をしてくだ

さい。

* 燃料の補給中は火気厳禁。

* 各部の点検・調整・交換作業を行なうとき

は,平坦な場所に止めて,駐車ブレーキを掛

けてください。

* ボンネットを取外すときは,エンジンやマフ

ラがじゅうぶん冷え,ヤケドのおそれがない

ことを確認してください。

* オイルの補給中は火気厳禁。

* 燃料やオイルがこぼれたときは,きれいにふ

き取ってください。

57

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メンテナンス

■オイル・フィルタ類の交換とチェーン・ベルトの張り調整

1. 新車時は移植機の回転・しゅう動部の各部品

はなじみがついていませんのでならし運転期

間中に細かい金属粉が生じ , 部品の極度な摩

耗につながるおそれがあります。よって , オ

イル・フィルタ類は初期 20 時間で交換してく

ださい。

2. チェーンやベルト類はならし運転中に初期伸

びが発生します。初期 20 時間で張り調節をし

てください。

(交換したときも同様です。)

■廃棄物の処理について

■洗車時の注意

高圧洗車機の使用方法を誤ると人をケガさせた

り,機械を破損・損傷・故障させることがありま

すので,高圧洗車機の取扱説明書・ラベルに従っ

て,正しく使用してください。

廃棄物をみだりに捨てたり,焼却すると,環境汚染につながり,法令により処罰されることがあります。 廃棄物を処理するときは* 機械から廃液を抜く場合は,容器に受けて

ください。

* 地面へのたれ流しや河川,湖沼,海洋への

投棄はしないでください。

* 廃油,燃料,冷却水(不凍液),冷媒,溶剤,

フィルタ,バッテリ,ゴム類,その他の有

害物を廃棄,又は焼却するときは,購入先,

又は産業廃棄物処理業者などに相談して,

所定の規則に従って処理してください。

機械を損傷させないように洗浄ノズルを拡散にし,2 m以上離して洗車してください。 もし,直射にしたり,不適切に近距離から洗車すると,1. 電気配線部被覆の損傷・断線により,火災

を引き起こすおそれがあります。

2. 油圧ホースの破損により,高圧の油が噴出

して傷害を負うおそれがあります。

3. 機械の破損・損傷・故障の原因になります。

例)(1) シール・ラベルの剥がれ

  (2) 電装部品,エンジン・ラジエータ

    室内等への浸入による故障

  (3) タイヤ,オイルシール等のゴム類,

    樹脂部品,ガラス等の破損

  (4) 塗装,メッキ面の皮膜剥がれ

58

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メンテナンス

■使用者が行なってはいけない修理

下記部品に異常があるときは購入先に必ず修理

を依頼してください。

A コントローラ(マイコン)や電気系統の機器

や部品

A エンジン本体

A トランスミッションケース

A ギヤ(ベベルギヤを含む)を内蔵したケース類

A 油圧系統

A 植付部の動力系統

* 分解・調整・交換などを自ら行なうと機械の

トラブルの原因となります。また , メーカ保

証の対象外となりますのでご注意ください。

59

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メンテナンス

■定期点検一覧表

※処置項目:点検・調整・掃除・締付け(バンド)・充填

点検項目点検・処置 /

交換点検・交換時期

(アワメータ表示時間)対象型式

参照 ページ

◆エンジン部

点火プラグ掃除 100 時間ごと

全型式 68すき間調整 200 時間ごと

燃料フィルタポット 掃除 長期格納前及び作業シーズン前 全型式 67

燃料フィルタ 洗浄 長期格納前及び作業シーズン前 全型式 67

キャブレター(気化器)掃除 200 時間ごと

全型式 ☆調整 エンジン不調時

エアクリーナエレメント

点検 作業前

全型式 67掃除 50 時間ごと

交換 破損や汚れがひどいとき

燃料タンクのこしあみ 掃除 長期格納前及び作業シーズン前 全型式 63

燃料パイプ

点検 作業前

全型式69 ☆

バンドの締付け 作業前に点検し,燃料もれをしているとき

交換 燃料もれをしているとき又は,2年ごとの早いほうで交換

ミッション駆動ベルト調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと

全型式72 ☆交換 400 時間ごと

ダイナモ駆動ベルト調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと マルチ

仕様73 ☆交換 400 時間ごと

◆走行(操向)・操作部

主クラッチワイヤ・ ブレーキワイヤ

点検 作業前

全型式70 ☆調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと

交換 400 時間ごと

操向クラッチワイヤ(左右)

点検 作業前

全型式70 ☆調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと

交換 400 時間ごと

操向クラッチブレーキ ワイヤ(左右)

点検 作業前クローラ 仕様

105 ☆ 122

調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと

交換 400 時間ごと

旋回ブレーキ(左右) 掃除 100 時間ごとクローラ 仕様

106 ☆ 123

クローラ

点検 作業前クローラ 仕様

106 ☆ 123

調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと

交換 320 時間ごと

機体上下昇降スライド ガイド

点検 長期格納前及び作業シーズン前全型式

77 ☆交換 フレームとしゅう動面の段差が 0mm になったとき

ミッションオイルフィルタ 交換初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 200 時間ごと (ミッションオイルの交換が4回目のときに同時交換)

全型式 ☆

タイヤ点検 作業前

全型式79 ☆充填 空気が不足しているとき

油圧ホース 交換 300 時間又は,2年ごとの早いほうで交換 全型式 ☆

クローラガイド 交換200 時間ごと又は,交換ライン(円形のくぼみ)の下端が消えたとき(交換ラインの無い物は,丸棒の外周が 7mm摩耗したとき)

マルチ 仕様

(クローラ)

60

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メンテナンス

* 参照ページに☆印のある整備項目(交換)については,購入先又は,整備工場で行なってください。

* 上表の時間は目安です。機械の使用条件や使用環境によって,消耗部品の調整や交換時期は異なり

ます。

* 各ベルト・チェーン・各ワイヤを交換したあとは,ならし運転後の点検と調整を行なってください。

※処置項目:点検・調整・掃除・締付け(バンド)・充填

点検項目点検・処置 /

点検・交換時期 (アワメータ表示時間)

対象型式参照 ページ

◆苗のせ台・植付部

苗取出し爪

点検 作業前

全型式 ☆調整 80 時間ごと

交換 240 時間ごと

爪ガイド 交換 240 時間ごと 全型式 ☆

植付カップ点検 作業前

全型式 ☆交換 240 時間ごと

土落としゴム点検 作業前

全型式 78交換 160 時間ごと

植付クラッチワイヤ

点検 作業前

全型式 71調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと

交換 400 時間ごと

整地ローラワイヤ

点検 作業前

全型式 ☆調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと

交換 400 時間ごと

アクセルワイヤ・チョーク ワイヤ・モンロー固定ワイヤ

交換 400 時間ごと 全型式 ☆

トレイ搬送チェーン調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 80 時間ごと

全型式 ☆交換 400 時間ごと

苗取出し駆動チェーン 1調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 100 時間ごと

全型式75 ☆交換 400 時間ごと

苗取出し駆動チェーン 2調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 100 時間ごと

全型式75 ☆交換 400 時間ごと

苗送り駆動チェーン 1調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 100 時間ごと

全型式76 ☆交換 400 時間ごと

苗送り駆動チェーン 2調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 100 時間ごと

全型式76 ☆交換 400 時間ごと

植付カップ駆動チェーン調整 初回又は,交換後:20 時間後,それ以降 50 時間ごと

全型式74 ☆交換 400 時間ごと

植付カップブレーキアーム テンションスプリング

調整 200 時間ごと 全型式73 ☆

◆電装関係

各配線コード点検 作業前

全型式80 ☆交換 破損時

ランプ(電球) 交換 破損時 マルチ仕様 81

ヒータリレー 交換 160 時間ごと マルチ仕様 ☆

61

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メンテナンス

■給・注油 (水 )点検一覧表

* 上記の時間は作業・作物条件やメンテナンス(保守・点検)により,異なる場合があります。

[各部への補給と交換]

* 点検するときは機体を水平な場所において行なってください。傾いていると正確な量を示しません。

* 使用するオイル・グリースは,指定のクボタ純オイル・スペアグリースを使用してください。

* 補給や交換の際は,ゴミや水が混入しないようにしてください。

種類

点検箇所 処置

点検・処置時期 (アワメータ表示時間) 容量・規定量 (L) 種類

参照 ページ

点検 処置

燃料

燃料タンク 給油

作業前 又は, 作業後

- ・容量・・・・・・・・約 3.9自動車用レギュラーガソリン (無鉛)

63

オイル

エンジン

補給 ・ 交換

・初回  ・・・ 20 時間目 ・2回目以降  ・・・ 50時間ごと

※規定量 オイルゲージの 下限と上限の間 ・容量・・・・・・・・約 0.55

クボタ純オイル スーパー G 10W-30

又は,API 分類 SE 級以上

64

ミッションケース

・初回  ・・・ 20 時間目 ・2回目以降  ・・・ 50時間ごと

※規定量 オイルゲージの 下限と上限の間 ・容量・・・・・・・・約 4.0

クボタ純オイル スーパー UDT

又は,NEW UDT65

苗取出し駆動チェーン1

注油

作業前 及び, 作業後

(洗車後)

- 適   量クボタ純オイル スーパー G 10W - 30

56

苗取出し駆動チェーン2

苗送り駆動チェーン1

苗送り駆動チェーン2

植付カップ駆動チェーン

覆土ローラ軸

苗押しロッド

ヒータ・ブレーキカム部

しゅう動部・リンク部 -

グリ|ス

苗取出し爪部

塗布作業

シーズン 前,後

- 適   量

新日本石油 エピノック グリース APO

56苗のせ台しゅう動部

クボタ スペアグリース機体上下昇降スライド

ガイド部

苗取出し爪

補給作業

シーズン 前,後

- 適   量クボタ

スペアグリース

66前車軸ボス部

機体上下昇降スライド軸

苗のせ台横送りコマホルダ

クローラ揺動部106 123

62

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メンテナンス

■燃料・オイルの点検・補給・交換

* 補給・交換を行なうときは,機械の故障の原

因となりますので下記事項を守ってくださ

い。

A 廃油は使用しないでください。

A 給油口やその周辺からゴミなど異物や水の混

入を防ぐため掃除してください。

A 使用するオイルはクボタ純オイルを使用して

ください。

* 点検するときは機体を水平な場所に置いて行

なってください。傾いていると正確な量を示

しません。

■燃料の補給

燃料計の表示ゲージが[E](空)に近づいたら早

めに燃料を補給してください。

◆ 給油

燃料を給油するときは平たんな場所でエンジン

を止め,燃料キャップを外してください。

* 燃料やオイル補給中は火気厳禁です。

* エンジン停止直後は,エンジン回りや各部オ

イルが熱くなっているため,引火火災やヤケ

ドをするおそれがあります。

* 燃料やオイルがこぼれたときは,きれいにふ

きとってください。

* 燃料を補給する前に給油口やタンク周辺の

ごみを取除いてください。

燃料の種類 燃料タンク容量

自動車用レギュラーガソリン 3.9 L

63

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メンテナンス

* 燃料は,自動車用レギュラーガソリン(無鉛)

を必ず使用してください。また,下記のよう

な燃料は使用しないでください。エンジンが

かからなかったり,エンジンの不調や故障の

原因になります。

A 燃料タンク内に1ヵ月以上放置した燃料

A 樹脂製タンクに長期間保管した燃料

A ゴミや水など異物の混ざった燃料

A 変色のひどい燃料

A くさった古い燃料

(昨年使用した燃料はなるべく新しい燃料に

交換してください。)

* 1ヵ月エンジンを始動しないと,燃料は変質

し,エンジントラブルの原因となります。

* 給油口の燃料こしあみは外さないでくださ

い。燃料タンクにゴミなどの異物が混入する

とエンジンの故障の原因となります。

■エンジンオイルの点検・補給・交換

◆ 点検・補給

ボンネットを取外したあと,オイルゲージを抜い

て,先端をきれいにふき取ります。もう一度差し

込んでから抜き,ゲージの上限と下限の間にオイ

ルがあるか点検します。不足しているときは,給

油口から規定量になるまで給油してください。さ

らに,油もれのないことも調べてください。点

検・補給後は,ボンネットを取付けてください。

* 停止直後はしばらくマフラが熱くなってい

ます。手を触れないでください。ヤケドの

おそれがあります。

64

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メンテナンス

◆ 交換

A 排油のしかた

オイルゲージを外してから,排油プラグを外し,

オイルを排出してください。

A 給油のしかた

排油プラグを締付けて,給油口から規定量のオイ

ルを給油し,オイルゲージを締付けてください。

* 指定以外のオイルを使用すると,出力が低下

したり,エンジンオイルが異常に消耗又は劣

化し,エンジントラブルの原因になります。

* クボタ純オイルの入手が困難な場合は,API分

類 SE 級以上のオイルをお使いください。

* 補給・給油を行なうときは,付属部品のじょ

うごとパイプを使用してください。

■ミッションオイルの点検・補給・交換

1. 前,後のスタンドを立てたあと,スタンドが

地面に着くまで下降します。

2. エンジンを停止します。

3. ボンネットを取外します。

4. 点検・補給・交換後は,ボンネットを取付け

ます。

◆ 点検・補給

オイルゲージを抜いて先端をきれいにふき取り

ます。もう一度差し込み,いっぱいまで押し込ん

でから抜き,ゲージの H(上限)と L(下限)

の間にオイルがあるか点検します。不足している

ときは,給油口から規定量になるまで給油してく

ださい。さらに,油もれのないことも調べてくだ

さい。

◆ 交換

A 排油のしかた

オイルゲージを外してから,排油プラグを外し,

オイルを排出してください。

* マフラやエンジンオイルがじゅうぶん冷え

てからオイルを排出してください。

オイルの種類 オイル容量

クボタ純オイル スーパー G 10W-30

約 0.55 L

65

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メンテナンス

A 給油のしかた

排油プラグを締付けて,給油口から規定量のオイ

ルを給油し,オイルゲージを差し込んでくださ

い。

* 給油したあとエンジンを約1分程度回転させ

て,再度点検を行ない,不足しているときは

オイルを追加補給してください。

* 補給・給油を行なうときは,付属部品のじょ

うごとパイプを使用してください。

■各部のグリース

クボタスペアグリースをグリースニップルから

補給してください。

◆ 前車軸ボス部

◆ 機体昇降スライド軸部

◆ 苗取出し爪部

* 補給するグリースは新日本石油エピノックグ

リース APO を使用してください。

◆ 横送りコマホルダ部

オイルの種類 オイル容量

クボタ純オイル スーパー UDT 又は,

NEW UDT約 4.0 L

66

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メンテナンス

■燃料フィルタポットの点検・掃除

掃除は燃料を給油する前に行なってください。

* 燃料内にゴミなどの異物や水が混入すると,

フィルタのエレメントの目詰まりが早くなっ

たり,フィルタ内に水が溜まりやすくなりま

す。

* フィルタポット下部に水が溜まっているとき

は,早目に掃除又は交換してください。

◆ 点検・掃除

1. 燃料コックレバーを[O](開)位置から[C]

(閉)位置にします。

2. フィルタポットをゆるめて取外します。

3. フィルタエレメントを取出してガソリンで洗

浄(すすぎ洗い)をします。このとき,汚れ

のひどい場合は交換してください。

* フィルタエレメントやパッキンは傷つけない

ようにしてください。また,失くさないでく

ださい。

* 汚れ(目詰まり)がひどい場合は,充分洗浄

を行なわれないと短時間で目詰まりします。

4. パッキンやエレメントにゴミが付着しないよ

うに元通りに組付けます。

* ゴミが燃料内に混入すると,故障の原因とな

ります。

■エアクリーナエレメントの点検・掃除

* エアクリーナにほこりが詰まったまま運転す

ると,エンジンの出力が低下したり,エンジ

ンオイルが異常に消耗又は劣化し,エンジン

トラブルの原因となります。点検は運転前に

欠かさず行なってください。

◆ 点検・掃除

1. ボンネットを取外したあと,エアクリーナの

カバーを取外します。

2. ペーパーエレメントとウレタンエレメントを

取外します。

3. ペーパーエレメントの掃除は,ペーパーエレ

メントのエンジン側から圧縮空気の吹きつけ

又は,軽くたたいてゴミを取除きます。この

とき,汚れのひどい場合は,交換してくださ

い。

* 点検・掃除中は火気厳禁です。

67

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メンテナンス

4. ウレタンエレメントの掃除は,付着している

ゴミやわらくずを取除きます。

5. ペーパーエレメント,ウレタンエレメントを

装着し,エアクリーナカバーを取付けたあと,

ボンネットを取付けます。

■点火プラグの点検・掃除・調整

* 点火プラグの電極が溶けて,すき間が広がっ

たり,カーボンが付着したり,碍子(ガイシ)

部が損傷するとエンジンの不調の原因となり

ます。

◆ 点検・掃除・調整

1. ボンネットを取外したあと,点火プラグの

キャップを外します。

2. 付属部品のプラグレンチでプラグを取外しま

す。

3. ワイヤブラシで電極の汚れやカーボンを落と

して掃除したあと,電極のすき間を確認し,

異常があれば,すき間調整又は,点火プラグ

の交換を行ないます。すき間は,0.6 ~ 0.7mm

に調整します。

* 点火プラグを交換するときは,必ず同じ型式

のものを使用してください。異なったプラグ

を使用すると,失火や始動不良を起こすおそ

れがあります。

4. ボンネットを取付けます。

* 点火プラグの取外しは,エンジンが冷えた

状態で行なってください。点火プラグ型式 数量

BPR2HS 1

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メンテナンス

■パイプ・ホース類の点検・交換

◆ 点検

ボンネットを取外してエンジン,燃料タンク各

部,油圧シリンダにある各パイプや油圧ホースを

点検し,燃料もれや油もれが発生しているとき

は,パイプやホースの交換やバンドを締付けてく

ださい。

* 油もれや水もれをしていなくても,2年経過

しているときや劣化の激しい場合は交換して

ください。

◆ 交換

交換時の取付け不良やバンドの締付忘れ,締付不

足がないよう取付けてください。

* 交換時にパイプやホースなどにゴミが入らな

いように注意してください。

A 燃料パイプ

A 油圧ホース,油圧パイプ

* 燃料系ゴムホースが破損していると燃料も

れを起し火災の原因となります。

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メンテナンス

■操向クラッチワイヤの点検・調整

操向クラッチレバー(左,右)を握ったときの運

転ハンドルと操向クラッチレバーのすき間を 19

~ 21 ㎜に調整します。

1. 平たんな場所で機体を 上昇位置にしたあ

と,エンジンを停止します。

2. ロックナット2個をゆるめたあと,ターン

バックルを回し,すき間調整を行ないます。

* ターンバックルを伸ばす方向に回すとすき間

は小さくなります。

3. ロックナットを締付けたあと,同じ手順でも

う片方の操向クラッチレバーのすき間調整を

行ないます。

■主クラッチ・ブレーキワイヤの点検・調整

エンジン始動時,主クラッチ・ブレーキレバーを

操作したとき,走行部の動力の入・切又は,ブ

レーキの入・切が下図の位置ではたらくように調

整します。

1. 主クラッチ・ブレーキレバーを操作したとき,

走行が始まる位置及びブレーキがはたらく位

置を確認します。

2. 平たんな場所で,機体を 上昇位置にしたあ

と,エンジンを停止します。

3. 調整ナット(前,後)をゆるめたあと,調整

ナット(前)又は,(後)を締付け方向に回し

て調整を行ないます。

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メンテナンス

4. 調整ナット(前,後)を締付けます。

5. エンジンを再始動したあと,調整されている

ことを確認します。

* 調整不足の場合は,再調整を行なってくださ

い。

■植付クラッチワイヤの点検・調整

エンジン始動時,植付クラッチレバーを操作した

とき,下図の位置で機体が上昇・固定・下降及び

植付けを始めるように調整します。

1. 植付クラッチレバーを操作したとき,機体が

固定される位置及び上昇,下降,植付けを始

める位置を確認します。

2. 平たんな場所で,機体を 上昇位置にしたあ

と,エンジンを停止します。

3. 調整ナット(前,後)をゆるめたあと,調整

ナット(前)又は,(後)を締付け方向に回し

て調整を行ないます。

4. 調整ナット(前,後)を締付けます。

5. エンジンを再始動したあと,調整されている

ことを確認します。

* 調整不足の場合は,再調整を行なってくださ

い。

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メンテナンス

■各部ベルトの点検

◆ 点検

ベルトを点検するときは,下記の事項をよく確認

してください。

1. ベルトの焼付きや摩耗,被覆のはがれ,き裂

やひび割れ

2. ベルトの底部とプーリ溝部のすき間

3. ベルトの伸び(たわみ量)

* ベルトは必ずクボタ純正のものを使用してく

ださい。

■ミッション駆動ベルトの点検・調整

ベルトの中央部を押したとき(約 30N{3 kgf}

の荷重)のたわみ量を8~ 12mm に調整します。

1. ベルトカバーを取外します。(53 ページ参照)

2. テンションローラを固定しているボルトをゆ

るめて調整を行ないます。

[ マルチ仕様 ]

[ マルチ仕様 ]

[ 露地仕様 ]

[ 露地仕様 ]

3. ボルトを締付けたあと,ベルトカバーを取付

けます。

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メンテナンス

■ダイナモ駆動ベルトの点検・調整

[マルチ仕様 ]

ベルトの中央部を押したとき(約 30N{3 kgf}

の荷重)のたわみ量を8~ 12mm に調整します。

1. ベルトカバーを取外します。(53 ページ参照)

2. ダイナモの取付けボルトと調整ボルトをゆる

めます。

3. ダイナモを引いて調整を行ないます。

4. 調整ボルトを締付けたあと取付けボルトを締

付けます。

5. ベルトカバーを取付けます。

[ マルチ仕様 ]

■植付カップブレーキアームの張り調整

テンションスプリングの長さを 99 ~ 101mm に調

整します。

* スプリングの取付け長さは , フックの内寸法

を測定してください。また,調整ナットを締

付けたとき,フックを 10 度以上ねじれるよう

な締付けかたはしないでください。

1. 調整ナットをゆるめて ,調整を行ないます。

2. 調整ナットを締付けます。

[ マルチ仕様 ]

[ マルチ仕様 ]

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メンテナンス

[ 露地仕様 ]

[ 露地仕様 ]

■植付カップ駆動チェーン

チェーンの張り調整はタイトナ(テンション)で

行ないますが,伸びたときは,購入先に連絡をし

て修理を依頼してください。

* 植付カップ駆動チェーンはチェーンケース内

にあります。

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メンテナンス

■苗取出し駆動チェーン1の点検・調整

テンションスプリングの長さを88~90mmに調整

します。

* スプリングの取付け長さは , フックの内寸法

を測定してください。また,調整ナットを締

付けたとき,フックを 10 度以上ねじれるよう

な締付けかたはしないでください。

1. 苗取出し駆動カバー1・2・3を取外します。

(54 ページ参照)

2. ロックナットをゆるめたあと,調整ボルトを

回して調整を行ないます。

3. ロックナットを締付けたあと,苗取出し駆動

カバー1・2・3を取付けます。

■苗取出し駆動チェーン2の点検

チェーンの張り調整は自動(自動テンション)で

行ないますが,伸びたときは,購入先に連絡して

修理を依頼してください。

* 苗取出し駆動チェーン2は苗取出し駆動カ

バー2・3・4,苗取出し駆動ホルダ内にあり

ます。(54 ページ参照)

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メンテナンス

■苗送り駆動チェーン1の点検・調整

チェーンの中央部を押したとき(約 49N{ 5 kgf}

の荷重)のたわみ量を6~7 mm に調整します。

1. 苗取出し駆動カバー1・2・3を取外します。

(54 ページ参照)

2. ロックナットをゆるめたあと,調整ボルトを

回してチェーンのたわみ量の調整を行ないま

す。

3. ロックナットを締付けたあと,苗取出し駆動

カバー1・2・3を取付けます。

■苗送り駆動チェーン2の点検・調整

チェーンの中央部を押したとき(約 49N{ 5 kgf}

の荷重)のたわみ量を5~8 mm に調整します。

1. 苗送りカバーを取外します。(52 ページ参照)

2. スプロケット取付けステーを固定しているボ

ルト(固定側)を少しゆるめたあと,ボルト

(調整側)をゆるめて長穴の下方向へ動かして

調整します。

3. ボルト(調整側)を締付けたあと,ボルト(固

定側)を締付けます。

4. 苗送りカバーを取付けます。

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メンテナンス

■機体上下昇降スライドガイドの点検・交換

機体上下昇降スライドガイドは,機体が上下に昇

降するとき,フレームのしゅう動面(スライド)

を保護するためのものです。スライドガイドの摩

耗状態を点検してフレームとスライドガイドの

段差がなくなる前に交換してください。

◆ 点検

スライドガイドとフレームのしゅう動面に段差

(0~2㎜)があることを確認してください。

また,しゅう動面のグリースが不足している場合

は,追加塗布してください。

* 左側の機体上下昇降スライドガイドは,右側

の反対側の場所にあります。また,左側のス

ライドガイドは上面側に取付けています。

◆ 交換

1. エンジンを始動したあと,機体を 上昇位置

にします。

2. スタンドを立てたあと,機体をスタンドが地

面に着くまで下降します。

3. エンジンを停止します。

4. ボルト2本を取外して,新しい機体上下昇降

スライドガイド(86 ページ参照)を取付けま

す。

* 平たんな場所でエンジンを必ず止めて行

なってください。

* コンクリートなど地面の固い場所でスタン

ドを立てて作業してください。

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メンテナンス

* 切欠部を機体前方側に取付けてください。

5. しゅう動面にグリースを塗布します。

* 組付けるときは,ゴミが付着しないようにし

てください。

■土落としゴムの点検・交換

植付カップに付着した土を落とす土落としゴム

の摩耗の状態を点検し,摩耗がひどく,植付カッ

プの内部に泥や根が詰まる場合は交換してくだ

さい。

◆ 交換

1. エンジンを始動したあと,機体を 上昇位置

にします。

2. エンジンを停止します。

[ マルチ仕様 ]

3. ボルトとナットを取外して土落としゴム後を

外します。

4. 新しい土落としゴム後と交換します。

[ マルチ仕様 ]

[ 露地仕様 ]

3. ボルトとナットは,ナベコネジを取外して土

落としゴム後又は,前を取外します。

4. 新しい土落としゴムと交換します。

[ 露地仕様 ]

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メンテナンス

■タイヤ空気圧の点検・調整

タイヤの空気圧が適正であるかを調べます。

外観から判断する目安はつぎのとおりです。

◆ 標準空気圧

* 自動車と違い,タイヤチューブの容量が小さ

いので,空気圧は絶えず点検してください。

* 空気が不足するとパンクやタイヤチューブが

外れる原因になります。

■苗取出し爪の点検

苗取出し爪が摩耗や破損すると,苗の取出し姿勢

の異常や取出しができなくなるため,ころび苗や

欠株などの植付不良となりますので,定期点検を

よく行なってください。

◆ 点検

1. 機体を平たんな場所に止めて,エンジンを停

止します。

2. 苗取出し爪を苗のせ台に 接近した位置にし

ます。

3. 苗取出し爪の変形状態や摩耗状態を確認しま

す。このとき,異物がはさまっていれば取除

きます。

* タイヤの空気圧は,取扱説明書に記載して

いる規定圧力を必ず守ってください。 

空気の入れ過ぎは,タイヤ破裂のおそれが

あり死傷事故を引き起こす原因になりま

す。

* タイヤに傷があり,その傷がコード(糸)に

達している場合は,使用しないでください。

タイヤ破裂のおそれがあります。

* タイヤ,チューブ,リムなどの交換・修理

は,必ず購入先にご相談ください。

(特別教育を受けた人が行なうように,法で

決められています。)

型式(出荷標準) 標準空気圧 kPa (kgf/cm )

SKP-100前輪 245 (2.5)

後輪 118 (1.2)

SKP-100M前輪 245 (2.5)

後輪 235 (2.4)

* 苗取出し爪に接触すると手を傷つけるおそ

れがあるので,苗取出し爪の点検,異物の除

去や残り苗の取出しなどを行なうときは,エ

ンジンを必ず止めてください。

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メンテナンス

4. 苗取出し爪が変形したり,爪の線径がφ2.5mm

以下のときは,購入先に連絡して交換してく

ださい。

5. 点検終了後は,元通りに戻します。

■電装部の各配線コードの点検

各配線コードのコネクタ(端子)の接続状態を点

検し,ゆるみや外れがあるときは確実に差込んで

ください。

また,被覆の損傷状態を点検し,被覆が破れてい

るときは,販売店へ連絡して交換してください。

* 配線コード被覆の損傷やコネクタ(端子)の

接触不良によるろう電やショート(短絡)は

火災の原因となります。

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メンテナンス

■ランプ(電球)の点検・交換

[マルチ仕様 ]

ランプ(電球)が切れていないか点検し,切れて

いるときは交換してください。

[ マルチ仕様 ]

植付作業後の手入れ

植付作業後,機械の点検・整備を怠らず,翌日,

又は,翌年の移植作業に備えてください。

■毎日の作業後

1. 平たんな場所に移植機を停めます。

2. 機械各部の泥などを取除いたあと,必要に応

じて各部に注油を行ないます。

(55 ページ参照)

3. 格納場所に格納します。

* 狭い場所に収納するときは,予備苗のせ台を

収納してください。(12 ページ参照)

4. スタンドを立てたあと,機体を下降します。

5. 駐車ブレーキを掛けます。

* 機械にカバーをかけるときは,エンジン・マ

フラが冷えてからかけてください。停止直

後にカバーをかけると火災のおそれがあり

ます。

* 掃除や注油,グリースの塗布をする場合は,

必ずエンジンを停止させてから行なってく

ださい。

* 燃料抜取り時は火気厳禁。

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メンテナンス

■長期格納時

植付作業が終了して翌年まで長期間使用しない

とき,格納する前の下記事項を行なってくださ

い。

A 主クラッチレバーは[切]位置,植付クラッ

チレバーは[固定]位置にしてください。

A アクセルレバーは[低]方向いっぱいまで回

した位置にしてください。

A 1ヶ月以上使用しないときは,燃料タンク内

及び気化器(キャブレター)内,燃料フィル

タポット内のガソリンは全て抜取ってくださ

い。

A オイルを交換し,各部をきれいに掃除してく

ださい。

A エアクリーナエレメントの掃除をしてくださ

い。

A エンジンのシリンダ内に湿気が入って,始動

が困難になるのを防止するため,リコイルハ

ンドルを引張って圧縮位置(重く手ごたえの

ある位置)で止めてください。

A 本機カバーを掛け,湿気や草及びホコリのな

い場所に置いてください。

* ほ場に保管していると,地面からの湿気が多

いので錆びやすくなります。

◆ 各部の掃除・注油と補修

機械を平たんな場所に停めて下記事項を行なっ

てください。

A 水洗い後,ゴミ・水滴をじゅうぶんふき取り,

油をしみこませた布で清掃してください。

* 機体を洗う場合は,電装部品に水がかからな

いようにしてください。

A 各グリース塗布箇所にはグリース,注油箇所

には注油を行なってください。

A 各部のゆるみを調べ,増締めを行なってくだ

さい。

◆ 燃料の排出

1ヶ月以上使用しないとき又は,来シーズンに備

えて燃料タンク内及び気化器(キャブレター)内,

燃料フィルタポット内のガソリンを全て抜取っ

てください。

1. 機体を格納状態にしたあと,ボンネットを取

外します。

2. 燃料タンク内のガソリンをポンプなどを使っ

て抜取ります。

3. 燃料フィルタポットの下に容器を準備しま

す。

4. 燃料コックレバーをいったん[C](閉)位置

にしたあと,燃料フィルタポットを取外して

フィルタポット内のガソリンを排出します。

5. 容器に受けながら燃料コックレバーを[O]

(開)位置にして燃料タンク内及び燃料ホース

内のガソリンを排出します。

6. ガソリンを完全に排出したあと,フィルタ

ポットを取付けます。

7. 燃料コックレバーを[C](閉)位置にします。

* 燃料を排出するときは,エンジンやマフラ

がじゅうぶん冷えてから行なってくださ

い。火災が発生するおそれがあります。

* 燃料がこぼれた時はきれいにふき取ってく

ださい。

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メンテナンス

8. ワンタッチドレーンコックレバーを引いて気

化器(キャブレター)内のガソリンを完全に

排出します。

9. ボンネットを取付けます。

* 燃料のガソリンは1ヶ月以上放置しておくと,

燃料タンクや気化器(キャブレター)内のガ

ソリンが腐って,エンジンの不調や故障の原

因になります。必ずタンク内及びフィルタ

ポット内のガソリンは抜取ってください。

* 燃料のガソリンを保管するときは,必ず鋼製

の容器に保管してください。ポリタンクなど

の樹脂製の容器に保管すると,ガソリンが樹

脂成分を溶解したり,紫外線透過によりガソ

リンが変質し,エンジンの不調や故障の原因

となります。

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Page 102: 取扱説明書...この取扱説明書では,仕様の異なる製品を下記のように表示していますので,お買 い上げの製品の仕様をお確かめのうえ,お間違えのないようお願いいたします。なお,説明はSKP-100(M)を基本とし,SKP-100(M)と取扱いが異なる場合

付表

主要諸元

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分状態,タイヤの空気圧などにより株間設定値と実際の

株間が異なる場合がありますので,条件に合わせて再設定を行なってください。

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付表

付属部品

次の部品が付属していますのでお調べください。

1. 保証書 1 7. 工具

2. 取扱説明書 1 (1)プラグボックス 1

3. じょうご(ビニールホース付) 1 (2)ドライバ 1

4. 本機カバー 1 (3)8- 10 スパナ 1

5. 土落としゴム後(78 ページ参照) 1 (4)12 - 14 スパナ 1

6. 土落としゴム前 マルチ仕様(クローラ) 1 (5)14 - 17 スパナ 1

(6)プライヤ 1

(7)12 ソケットレンチ 1

(8)工具袋 1

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付表

オプション(別売品)(純正品を使いましょう)

■前部ウエイト

上り傾斜での前輪浮きを防止します。(重量:8kg)

■かん水装置

植付作業と同時にかん水を行ないます。

■カウンタ

植付株数をカウントします。

■苗のせ台

予備苗を4枚載せられます。

■苗ガイド

小さい苗を植付ける時使用します。

■薬剤散布装置

植付作業と同時に薬剤散布を行ないます。

■セルトレイ 72,128 対応

セルトレイ 72,128 で移植できます。

消耗部品(純正品を使いましょう)

◆ 電熱ヒータスイッチランプ(電球)

[マルチ仕様]

[マルチ仕様]

品名 品番 対象型式

ウエイト,キット(F,8 )

PH127-9340-0 全型式

品名 品番 対象型式

カンスイソウチ PH127-9310-0 全型式

品名 品番 対象型式

カウンタ,アッシ PH132-9510-0 全型式

品名 品番 対象型式

ナエノセダイ, アッシ(2ダン)

PH127-9370-0 全型式

品名 品番 対象型式

ガイド,アッシ (ナエ)

PH132-9520-0 全型式

品名 品番 対象型式

サンプ,キット (ヤクザイ)

PH127-7971-0 露地仕様

品名 品番 対象型式

コウカンブヒン ,アッシ (72-128)

PH127-9460-0 全型式

図番 品 名 品 番 対象型式

1 ランプバルブ 5H215-4121-0 マルチ仕様

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付表

◆ 土落としゴム

[マルチ仕様]

[マルチ仕様]

[露地仕様 ]

[ 露地仕様 ]

◆ 植付カップ

◆ 苗取り爪・爪ガイド

図番 品 名 品 番 対象型式

1ゴム (ウシロ,ツチオトシ)

PH127-5282-0 全型式

2ゴム (マエ,ツチオトシ)

PH127-5286-0 露地仕様

図番 品 名 品 番 対象型式

1カップ,アッシ(ミギ,マエ)

PH127-5280-0

全型式

2カップ,アッシ(ミギ,ウシロ)

PH127-5290-0

図番 品 名 品 番 対象型式

1 ガイド(ツメ) PH127-4486-0

全型式2

ツメ (LH,ナエトリダシ)

PH127-4487-0

3ツメ (RH,ナエトリダシ)

PH127-4488-0

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付表

◆ 機体上下昇降スライドガイド

◆ 点火プラグ

◆ 燃料フィルタポット・エレメント

◆ エアクリーナエレメント

図番 品 名 品 番 対象型式

1ガイド(RH, ショウコウスライド)

PH112-8122-0

全型式

2ガイド(LH, ショウコウスライド)

PH127-8121-0

図番 品 名 品 番 対象型式

1スパークプラグ(BPR2HS)

12931-6774-0 全型式

図番 品 名 品 番 対象型式

1フューエルフィルタ, アッシ

12124-4311-0

全型式2 フィルタエレメント 12866-4316-0

3 パッキン 12866-4314-0

4 フィルタポット 12361-4313-0

図番 品 名 品 番 対象型式

1 エレメント,アッシ E2155-1121-0

全型式2 エレメント(AC511) E2155-1118-0

3 ウレタンエレメント 12812-1122-0

88

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付表

◆ 燃料パイプ ◆ ミッション駆動ベルト・ダイナモ駆動ベルト

[マルチ仕様]

[マルチ仕様]

[露地仕様 ]

[ 露地仕様 ]

図番 品 名 品 番 対象型式

1 フューエルチューブ 09664-60130全型式

2 フューエルチューブ 09662-60260

図番 品 名 品 番 対象型式

1V ベルト (ミッション)

PH100-8136-0 SKP-100M

PH110-8136-0 SKP-100

2 V ベルト PH128-8143-0 SKP-100M

89

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付表

◆ 苗取り駆動チェーン 1,2

・苗送り駆動チェーン 1

◆ 苗送り駆動チェーン 2

◆ 電熱(マルチカット)ヒータ用グロープラグ

図番 品 名 品 番 対象型式

1 チェーン(12.7× 54) PH127-4116-0

全型式2 チェーン(12.7× 85) PH127-4127-0

3 チェーン(12.7× 28) PH127-4136-0

図番 品 名 品 番 対象型式

1 チェーン(12.7× 48) PH127-4217-0 全型式

図番 品 名 品 番 対象型式

1 グロープラグ 16415-6551-2 マルチ仕様

90

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SKP-100MPC クローラ編

100MPC

91

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装置の名称と取扱い

装置の名称と各部のはたらき

■株間切換えダイヤル・株間調整ダイヤル

植付株間を調整・調節するダイヤルです。

* 設定株間はエンジンを始動すると株間表示

ディスプレイに表示されます。

* 株間は変速レバー位置により下記の範囲内で

調節できます。株間設定一覧で株間を設定す

るときの変速レバーと各ダイヤルの位置を確

認してください。

■植付深さ調節レバー・整地ローラ高さ調節レバー

植付深さ調節レバーは苗の植付深さを調節する

レバーです。また,整地ローラ高さ調節レバー

は,うね高さを感知するセンサーを調節するレ

バーです。(8 ページ参照)

■株間センサ切換えダイヤル

マルチほ場での断続置き土の時,植付株間の精度

を上げるダイヤルです。

株間(㎝)変速レバー位置

[遅い] [速い]

SKP-100MPC 22 ~ 57 26 ~ 67

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運転前の点検

100MPC

故障を未然に防ぐには,機械の状態をいつもよく知っておくことが大切です。日常点検は一日一回,運

転前に欠かさず行なってください。(点検・調整方法の詳細は,51 ページを参照。)

各部への給油と交換

* 点検するときは機体を水平な場所において行なってください。傾いていると正確な量を示しませ

ん。

* 使用するエンジンオイル,ミッションオイル,グリースは,指定の[クボタ純オイル・スペアグ

リース]を必ず使用してください。

* 苗取出し爪部に使用するグリースは指定の新日本石油エピノックグリースAPOを必ず使用してく

ださい。

* 燃料補給の際は,ゴミや水が混入しないようにしてください。

* 燃料のガソリンは1ヶ月以上放置すると,気化や酸化をしてガソリンが変質し,エンジンの不調

や故障の原因となりますので必ず燃料タンク内及び気化器,フィルタポット内のガソリンは抜取

り,新しいガソリンを給油してください。

◆前日の異常箇所

前日の作業中に異常を感じたところがあれば,使用前に支障がないか点検してください。

◆移植機の周りを歩いて

1. ゴムクローラテンションの張りと亀裂,損傷が無いかを点検し,大きな亀裂や損傷がある場合は交

換を行なってください。交換については,購入先で行なってください。

2. 駆動スプロケットにごみや泥などがたまっていないか,また石等の挟み込みがないか点検し,たまっ

たり挟まっている場合は取除いてください。

3. ボルトやナットのゆるみや脱落がないか点検します。

4. 車体各部の変形や損傷がないか点検します。

5. 油もれや水もれなどないか点検します。

* 平たんな場所で駐車ブレーキを掛け,必ずエンジンを停止してから行なってください。

* 燃料の補給中は火気厳禁です。また,[ マルチ仕様 ] の場合は電熱(マルチカット)ヒータが高温

のときヒータ部に燃料がかかると火災の原因となりますので,ヒータのスイッチを切り,エンジン

停止後必ず5分以上待って電熱(マルチカット)ヒータがじゅうぶん冷えてから燃料補給をしてく

ださい。

* 取外した回転部のカバー類は,衣服などが巻込まれるおそれがあるので,点検後は必ず取付けてか

ら作業をしてください。

* タイヤ空気圧は,取扱説明書に記載している規定圧力を必ず守ってください。

* オイル補給中は火気厳禁です。

* 運転前にブレーキ・クラッチや安全装置などの日常点検を行ない,摩耗や損傷している部品があれ

ば交換してください。また,定期的にボルトやナットがゆるんでいないか点検してください。

* 使用前にはオイル,燃料が規定量入っているか必ず点検してください。

* 燃料,オイルを補給したときは,キャップや給油栓を確実に締め,こぼれた燃料やオイルは,きれ

いにふき取ってください。

* ボンネット内のマフラ・エンジン・燃料タンクやベルトカバー内の配線部周辺にごみや燃料の付

着,泥の堆積などがあると火災の原因になることがあります。日常点検をして取除いてください。

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移動走行と輸送

移動走行について

この移植機は,道路運送車両法の保安基準に適合

していませんので,法令により公道は走行できま

せん。従って,公道を移動するときはトラックな

どで輸送してください。

* 機体を 下降した状態で走行すると,整地

ローラ,覆土ローラ,株間ローラが破損する

ことがあります。

■停車・駐車のしかた

1. アクセルレバーを[低]側いっぱいまで戻し

ます。

2. 主クラッチレバーを[切]位置にします。

3. 変速レバーを[中立]位置にします。

4. 機体を 上昇位置にしたあと,エンジンを停

止します。

5. 前,後のスタンドを立てます。

[前スタンド]

[前スタンド]

* 段差(あぜやコンクリート畦畔など)の高

いところではあゆみ板を使ってください。

* 苗のせ台及び予備苗のせ台の苗は取出す又

は,降ろしてください。

* 機体の高さを覆土ローラが地面や障害物に

当たらない程度の位置にし,アクセルレ

バーを[低]位置,植付クラッチレバーを

[固定]の位置にして主クラッチレバーを

ゆっくりと操作してください。

* 暴走や転倒をしてケガをするおそれがある

ので,あぜごえや傾斜地(あゆみ板や坂道

など)を走行するときは,下記事項に注意

してください。

A 走行速度を落とす。(ゆっくりと走行す

る。)

A あぜや斜面に対して直角に走行する。

A あぜや斜面に対して上り方向は前進,下

り方向は後進で走行する。

A あぜや斜面の走行途中に操向クラッチ

レバーの操作をしない。

* 下記のようなところを走行するときは,暴

走や転倒をしてケガをするおそれがあるの

で注意してください。

A 両側が傾斜していたり,溝のある道路の

路肩

A 道幅に余裕がなく高いところにある道

路(土手)

A 路肩の弱い道路

A 路面の凹凸(溝や穴・窪地など)の落差

の大きいところや路面が草などでおお

われて良く見えないところ

A 傾斜地での走行は,速度を落として

(ゆっくりと)走行してください。

* 長時間に渡り機械を停車するときは,平た

んで安全な場所に置き,スタンドを立てた

あと,機体を下げて駐車ブレーキを掛けて

ください。

* やむをえず坂道で駐車するときは,駐車ブ

レーキを掛け,木片などで車止めをし,暴

走を防いでください。

* エンジン停止後しばらく,電熱(マルチカッ

ト)ヒータやマフラは高温になっており,触

れるとヤケドをします。電熱(マルチカッ

ト)ヒータ等,周辺の点検・整備作業のと

きはじゅうぶんに冷えてから作業してくだ

さい。

94

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移動走行と輸送

100MPC

[後スタンド]

後スタンド]

* スタンドを収納するときは,逆の手順で行

なってください。

* 補助スタンドは,クローラの輪距調整時に使

用します。停車・駐車時には使用しませんの

で,収納位置にあることを確認してください。

6. 植付クラッチレバーを操作してスタンドが地

面に着くまで機体を下げます。

7. 主クラッチレバーをブレーキ[入]位置にし

て駐車ブレーキを掛けます。

輸送について

■トラック上での処置

機体前側と運転操作側のロープ掛けフック(4箇

所)にロープを掛けます。

* ロープ掛けフック(4箇所)以外の部位にロー

プを掛けないでください。破損又は性能低下

するおそれがあります。

* 特に覆土ローラ部,運転ハンドル,苗のせ台

レール,走行チェーンケースハンドルをロー

プ等で固定しないでください。

破損するおそれがあります。

* スタンドを立てて駐車ブレーキを掛け,車

止めをし,ロープでしっかりトラックに固

定してください。

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植付(移植)作業のしかた

ほ場と苗の準備

作物の収穫量を上げるには ,ほ場のうね作りや苗作りが良くなければなりません。移植時の植付け精度

や移植後の活着を良くするために ,以下のポイントを守ってください。

■うね作りについて

うね作りは , 作物の種類・移植時期・土地条件(気候や風土)などの条件によって異なりますので ,

寄りの指導機関(JA[農協]や普及センターなど)や経験者に相談して ,作物に適したうね作りをして

ください。

◆ 適応移植範囲

本機で移植できる範囲は下表の通りです。下表を参考にしてうね作りを行なってください。また,実作

業は各項目の説明に従って行なってください。

※ 1速:変速レバー[遅い]位置,2速:変速レバー[速い]位置

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分状態などにより株間設定値と実際の株間が異なる場合

がありますので,条件に合わせて再設定を行なってください。(101 ページ参照)

* うねのすそ幅は,輪距より 大約6 cm 狭くなります。(クローラ幅約6 cm)

仕 様 マルチ仕様(クローラ)

植付け形態

輪距(トレッド)L(cm) 42 ~ 55(無段階)

うね高さ H(cm) 0 ~ 20

株間 P(cm)22 ~ 67

〔36 段階,ピッチ:約1㎝〕 ※〔1速:22 ~ 57,2速:26 ~ 67〕

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植付(移植)作業のしかた

100MPC

植付作業前の準備

■輪距(トレッド)の調整・調節のしかた

輪距の調節を行なうときは,クローラ側は後車軸

の固定ボルト・ロックナット,前輪側は前車軸の

調節穴又は固定ボルト・ロックナットで輪距を変

更してください。

* 調整又は,調節を行なうときは,下記事項に

注意してください。

A 輪距はすそ幅に合せて前輪及びクローラ

左,右共同じ輪距にしてください。

A うねすそ幅が 小クローラ輪距より狭い

ときは前輪のみ輪距を狭くします。

◆ 輪距の組合せについて

下表を参照して輪距の調整・調節を行なってくだ

さい。

* 上表の組合せは調節時の目安です。うねやマ

ルチフィルムの張り状態に合わせて輪距の変

更(調整や調節)を行なってください。

* クローラ側(後車軸)をスライドして任意の

位置に輪距を設定するときは,クローラ内側

と前輪タイヤ内側位置の差が 小になるよう

に前車軸の各穴位置と前輪取付けアーム(取

付穴)の[外]穴又は,[内]穴の各穴位置を

組合せて調整を行なってください。

* 出荷時のクローラ輪距 42cm,前輪輪距は 37cm

です。

* 前車軸の輪距はボルト・ナットにて輪距を微

調整できますが,なるべく調整穴に頭付きピ

ンを入れて使用してください。

* 平たんな場所に置き,エンジンは必ず止め

てください。

* 取外したカバー類は必ず取付けてくださ

い。

* 調節は固くて,平たんで,周りに障害物のな

い場所で行なってください。

* スライド中は移動部材に手を触れないでく

ださい。

輪距(cm) 〔うねの すそ幅〕

クローラ側 前輪側

後車軸 合いマーク

位置

前輪取付け アーム 穴位置

前車軸穴位置

42〔36〕 [A]

[外]側

[3]

45〔39〕 [B] [4]

50〔44〕 [C] [5]

55〔49〕 [D] [内]側 [2]

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植付(移植)作業のしかた

[クローラ側・後車輪合いマーク位置]

[クローラ側・後車輪合いマーク位置]

[前輪側・前車輪調節穴位置]

(前輪取付けアーム[外]側)

(前輪取付けアーム[内]側)

[前輪側・前車輪調節穴位置]

* 頭付きピン格納穴は,ボルト・ナットで輪距

を固定した時,頭付きピンを格納する穴です。

* 出荷時は,頭付きピンにて固定しています。

(前輪取付けアームの固定ボルト,ロックナッ

トでは固定していません。)

◆ 調整・調節のしかた

* 平たんで安全な場所で,エンジンを必ず止

めてから行なってください。

* 電熱(マルチカット)ヒータはじゅうぶん

冷えた状態で行なってください。

* 停止直後はしばらくマフラが熱くなってい

ます。手を触れないでください。ヤケドのお

それがあります。

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植付(移植)作業のしかた

100MPC

1. うねのすそ幅を測定して輪距を決めます。

* 輪距はうねのすそ幅より 6cm 長くした寸法で

す。

2. エンジンを始動し,機体を 上昇位置にした

あとエンジンを停止します。

3. スナップピンを外して,クローラけん制用ス

トッパを外します。

4. スタンド[前][後]を格納位置にしてくださ

い。

5. 機体を 下降位置までゆっくりと下げ,ク

ローラけん制ロッドのスナップピンを穴に差

し替えます。

6. エンジンを始動し,機体を 上昇位置にした

あとエンジンを停止します。

7. スタンド[前][後]を立てます。後スタンド

のスナップピン,頭付きピンを取外し補助ス

タンドを出します。補助スタンドは輪距を調

節するクローラ側に差し替えてください。

8. 植付クラッチレバーを操作しスタンド前後が

地面に着くまで機体をゆっくりと下げます。

機体が傾きます。

9. 輪距の組合せについての項を参照して輪距の

組合せを確認します。

すそ幅(cm) 36 39 44 49

輪距(cm) 42 45 50 55

99

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植付(移植)作業のしかた

10.調節側のクローラの輪距を変更します。

(1) 後車軸を固定している,固定ボルトの

ロックナットをゆるめたあと,固定ボル

トをゆるめます。

(2) チェーンケースハンドルを持上げながら

駆動部を押し引き(スライド)します。

(3) 固定ボルトを締付けたあと,ロックナッ

トを締付けます。

11.前輪の輪距を変更します。

(1) 前車軸と前車軸取付けアームを固定して

いるスナップピンと頭付きピンを取外し

ます。

(2) 前輪を持上げながら左右にスライドして

取付穴(調節穴)の穴位置に合わせます。

(3) 取付穴に頭付きピンを差し込んだあと,

スナップピンを取付けます。

12.エンジンを始動し,機体を 上昇位置にした

あとエンジンを停止します。

13.スタンド[前][後]及び補助スタンドを元の

位置に格納してください。

14.機体をゆっくりと下げ,クローラけん制ロッ

ドのスナップピンを元の位置に差し替えま

す。

100

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植付(移植)作業のしかた

100MPC

15.エンジンを始動し,機体を 上昇位置にした

あとエンジンを停止します。

16.圧縮スプリングのクローラけん制用ストッパ

を元の位置に取付け,スナップピンを取付け

ます。

17.同じ手順でもう片方の輪距を変更します。

* ストッパ A の通常作業位置では,ハンドルを

押し下げて前輪が約 15cm 浮いた状態(チェー

ンケースでの回転)から,さらにハンドルを

押し下げると前キャリアローラが浮き上がり

ます。

* 平うねでやわらかいほ場(前キャリアローラ

が沈み込む場合)での植付け時はストッパ B

を外して植付け作業をしてください。

■植付株間の設定のしかた

植付株間は,作業速度に応じて 22 ~ 67cm(ピッ

チ:約1 cm)の範囲で設定することができます。

設定は,変速レバー,株間切換えダイヤル,株間

調整ダイヤルを切換えて行なってください。

A 株間設定一覧表

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分

状態などにより株間設定値と実際の株間が異

なる場合がありますので,条件に合わせて再

設定を行なってください。

* 株間調整ダイヤルの調整範囲は[狭い]位置

から[広い]位置まで 12 段階あります。

* 株間調整ダイヤルはクリック位置(ダイヤル

のカチッと止まる位置)で使用してください。

クリック位置以外にダイヤルがあると,設定

した株間より狭くなったり,広くなったりす

る場合があります。

株間(cm)株間切換えダイヤル位置

[狭い][中間][広い]

変速レバー位置

[遅い] 22 ~ 33 34 ~ 45 46 ~ 57

[速い] 26 ~ 39 40 ~ 53 54 ~ 67

101

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植付(移植)作業のしかた

■旋回のしかた

* 機体を 上昇させて,ハンドルを急に押下げ

ると前部が急に持上がって転倒するおそれが

あります。機体の上昇量を調整してください。

* フィルム上で旋回するとフィルムが破れます

ので注意してください。又,その際整地ロー

ラは浮かして旋回してください。

* 旋回するときは,モンローロックを必ず解除

してください。

* 植付クラッチレバーを[上昇]位置にすると,

モンローロックが自動的に解除されます。

1. 植付クラッチレバーを[上昇]位置にして機

体を上昇させます。

2. 植付クラッチレバーを[固定]位置に入れま

す。

3. ハンドルを押さえ,機体前方を上げながら,

旋回する方向の操向クラッチ・ブレーキレ

バーを握ると,クラッチ[切]になり,クロー

ラに旋回ブレーキがかかり,次の植付作業に

移ります。

■植付深さの調節のしかた

植付作業中に,ゲージが適性範囲内に入るように

整地ローラ高さ調節レバーで調節を行なってく

ださい。

1. 移植後の苗の植付け状態を確認します。

A 植付け状態の目安

* 作物,地域,土質,気候によって異なります

ので 寄りの普及センター,営農指導員とご

相談ください。

2. 植付け状態が浅植え又は,深植え状態から適

性状態にするため,植付深さ調節レバーと整

地ローラ高さ調節レバーで調節を行ないま

す。

* 傾斜地での旋回は,転倒のおそれがありま

すので,急旋回しないでください。また,機

体は覆土ローラが地面や障害物に当たらな

い程度まで機体を下げた状態で行なってく

ださい。

* 等高線上の傾斜地でモンローを使用して作

業する場合,下り側に旋回するときに転倒

しやすくなりますので,かならず登り側で

ゆっくり旋回してください。

* ハンドルを押下げるとき,苗のせ台後端が

顔や体に当たらないように注意してくださ

い。

102

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植付(移植)作業のしかた

100MPC

◆ 整地ローラ高さ調節レバーの調節

植付深さ調節レバーで調節後,作業中に植付深さ

調節範囲ラベルの A 又は,B 範囲までゲージが

動く場合は,整地ローラ高さ調節レバーを操作し

て,適性範囲内にゲージを合わせます。

A 範囲の場合・・・・・・・・・[高]方向に調節

B 範囲の場合・・・・・・・・・[低]方向に調節

◆ 植付深さ調節レバーの調節

植付深さ調節レバーを操作して,苗の植付深さを

調節します。

浅植え状態の場合・・・・・・[深]方向に調節

深植え状態の場合・・・・・・[浅]方向に調節

* 植付作業中は常にゲージ位置を確認しながら

適正な植付深さに調節してください。

* 植付深さ調節レバーは 12 段階,整地ローラ高

さ調節レバーは8段階それぞれ調節が行なえ

ます。

■株間センサの調節

1. 露地での植付作業時または運搬時は株間セン

サ用ローラが必ず収納位置になるよう上側の

スナップピンを抜いて穴 A(上から3つ目)

に差し替えてください。

株間センサ切換えダイヤルは(露地)A にし

てください。

* 平たんな場所に置き,エンジンは必ず止め

てください。

* 取外したカバー類は必ず取付けてくださ

い。

* 停止直後はしばらくマフラが熱くなってい

ます。手を触れないでください。ヤケドのお

それがあります。

103

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植付(移植)作業のしかた

2. 全面マルチでの植付け作業時は,上側のス

ナップピンを抜いて,株間センサ用ローラを

下げてください。

うね高さが 10cm 以下のときは穴 C,うね高

さが 10cm 以上のときは中央の穴 B にて植付

け作業をしてください。

3. 株間センサ切換えダイヤルは B(マルチ)側

にしてください。

* 露地での植付作業時は株間センサを使用しな

いでください。株間センサは必ず収納位置,

スナップピンは穴 A にし,株間センサ切換ス

イッチは(露地)A 側にしてください。

* 下のスナップピンで感知圧の調節をしてくだ

さい。(出荷位置は下から2番目です)

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メンテナンス

100MPC

定期点検

■操向クラッチワイヤとブレーキワイヤの点検・調整

1. 平たんな場所で機体を 上昇位置にしたあ

と,エンジンを停止します。

2. ロックナット2個をゆるめたあと,操向ク

ラッチワイヤのターンバックルを回し,操向

クラッチ・ブレーキレバーの遊び量調整を行

ないます。

* ターンバックルを伸ばす方向に回すと遊び量

は小さくなります。

3. 操向クラッチ・ブレーキレバーの遊び量を3

~ 7mm に調整します。

4. ロックナットを締付けたあと,同じ手順でも

う片方の操向クラッチ・ブレーキレバーの遊

び量調整を行ないます。

5. ブレーキワイヤのロックナットをゆるめて操

向クラッチ・ブレーキレバーをいっぱい握っ

た時,運転ハンドルと操向クラッチ・ブレー

キレバーのすき間を 10mm 以上に調整します。

* 操向クラッチ・ブレーキレバーを握って,操

向クラッチが切れた時にクローラ用旋回ブ

レーキがきき始めます。

* 平たんで安全な場所で,エンジンを必ず止

めてから行なってください。

* 取外したカバー類は,必ず取付けてくださ

い。

105

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メンテナンス

■旋回ブレーキ(左右)の掃除

1. 平たんな場所で前後のスタンドを立てて駐車

してください。

2. チェーンケースに付いているブレーキを外し

てください。(M6 ボルト4個)

3. ブレーキシュー,ブレーキドラムを掃除して

ください。

4. ブレーキを取付ける時は,M6 ボルト4個を軽

く締めブレーキレバーをまわしながら(ブ

レーキがきく)ボルトを締めてください。

■ゴムクローラの点検

1. ゴムクローラがゆるんだままで使用すると,

走行中にクローラが外れるおそれがあります

ので,定期的に点検を行なってください。

2. ゴムクローラの張り点検

A 寸法が 10mm 以上になったら購入先に連絡

してください。

■土落としゴムの点検・交換

植付カップに付着した土を落とす土落としゴム

の摩耗の状態を点検し,摩耗がひどく,植付カッ

プの内部に泥や根が詰まる場合は交換してくだ

さい。

◆ 交換

1. エンジンを始動したあと,機体を 上昇位置

にします。

2. エンジンを停止します。

3. 土落としゴム前を交換する場合は,ボルト,

バネ座金,土落とし金具を外して新しい土落

としゴムと交換します。

4. 土落としゴム後を交換する場合は,ボルト,

バネ座金,平座金を外して新しい土落としゴ

ムと交換します。

[ マルチ仕様 ]

[ マルチ仕様 ]

■使用者が行なってはいけない修理

下記部品に異常があるときは購入先に必ず修理

を依頼してください。

A コントローラ(マイコン)や電気系統の機器

や部品

A エンジン本体

A トランスミッションケース

A ギヤ(ベベルギヤを含む)を内蔵したケース類

A 油圧系統

A 植付部の動力系統

A クローラの張り調整

A クローラガイドの交換

* 分解・調整・交換などを自ら行なうと機械の

トラブルの原因となります。また , メーカー

保証の対象外となりますのでご注意くださ

い。

106

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付表

100MPC

主要諸元

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分状態などにより株間設定値と実際の株間が異なる場合

がありますので,条件に合わせて再設定を行なってください。

107

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付表

消耗部品(純正品を使いましょう)

◆ 土落としゴム

◆ ミッション駆動ベルト・ダイナモ駆動ベルト

◆ 電熱(マルチカット)ヒータ用グロープラグ

◆ クローラガイド

図番 品 名 品 番 対象型式

1ゴム (ウシロ,ツチオトシ)

PH127-5282-0 SKP-100MPC

2ゴム (マエ,ツチオトシ)

PH132-5286-0 SKP-100MPC

図番 品 名 品 番 対象型式

1V ベルト (ミッション)

PH110-8136-0 SKP-100MPC

2 V ベルト 66704-82691 SKP-100MPC

図番 品 名 品 番 対象型式

1 グロープラグ 16415-6551-2 SKP-100MPC

図番 品 名 品 番 対象型式

1 ガイド(1, クローラ) PH132-2176-0 SKP-100MPC

2 ガイド(2, クローラ) PH132-2177-0 SKP-100MPC

108

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SKP-100PC クローラ編

100PC

109

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装置の名称と取扱い

装置の名称と各部のはたらき

■株間切換えダイヤル・株間調整ダイヤル

植付株間を調整・調節するダイヤルです。

* 設定株間はエンジンを始動すると株間表示

ディスプレイに表示されます。

* 株間は変速レバー位置により下記の範囲内で

調節できます。株間設定一覧で株間を設定す

るときの変速レバーと各ダイヤルの位置を確

認してください。

■植付深さ調節レバー・整地ローラ高さ調節レバー

植付深さ調節レバーは苗の植付深さを調節する

レバーです。また,整地ローラ高さ調節レバー

は,うね高さを感知するセンサーを調節するレ

バーです。

* 出荷時のレバーの位置は[標準]位置です。

* 植付深さ適性範囲ラベルの[適性範囲]内に

ゲージが入るように整地ローラ高さ調節レ

バーを操作してください。

株間(㎝)変速レバー位置

[遅い] [速い]

SKP-100PC 19 ~ 49 22 ~ 57

110

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装置の名称と取扱い

100PC

■覆土圧調節レバー

覆土圧を調節するレバーです。

* 出荷時のレバー位置は[標準]位置です。

■モンロー手動レバー・手動解除レバー

モンロー(水平制御)がはたらかず,機体を任意

の角度で固定するレバーと解除するレバーです。

* 植付クラッチレバーで機体を上昇すると,モ

ンロー手動レバーは自動的に[自動] 位置に

戻ります。

111

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運転前の点検

故障を未然に防ぐには,機械の状態をいつもよく知っておくことが大切です。日常点検は一日一回,運

転前に欠かさず行なってください。(点検・調整方法の詳細は,51 ページを参照。)

各部への給油と交換

* 点検するときは機体を水平な場所において行なってください。傾いていると正確な量を示しませ

ん。

* 使用するエンジンオイル,ミッションオイル,グリースは,指定の[クボタ純オイル・スペアグ

リース]を必ず使用してください。

* 苗取出し爪部に使用するグリースは指定の新日本石油エピノックグリースAPOを必ず使用してく

ださい。

* 燃料補給の際は,ゴミや水が混入しないようにしてください。

* 燃料のガソリンは1ヶ月以上放置すると,気化や酸化をしてガソリンが変質し,エンジンの不調

や故障の原因となりますので必ず燃料タンク内及び気化器,フィルタポット内のガソリンは抜取

り,新しいガソリンを給油してください。

◆前日の異常箇所

前日の作業中に異常を感じたところがあれば,使用前に支障がないか点検してください。

◆移植機の周りを歩いて

1. ゴムクローラテンションの張りと亀裂,損傷が無いかを点検し,大きな亀裂や損傷がある場合は交

換を行なってください。交換については,購入先で行なってください。

2. 駆動スプロケットにごみや泥などがたまっていないか,また石等の挟み込みがないか点検し,たまっ

たり挟まっている場合は取除いてください。

3. ボルトやナットのゆるみや脱落がないか点検します。

4. 車体各部の変形や損傷がないか点検します。

5. 油もれや水もれなどないか点検します。

* 平たんな場所で駐車ブレーキを掛け,必ずエンジンを停止してから行なってください。

* 燃料の補給中は火気厳禁です。

* 取外した回転部のカバー類は,衣服などが巻込まれるおそれがあるので,点検後は必ず取付けてか

ら作業をしてください。

* タイヤ空気圧は,取扱説明書に記載している規定圧力を必ず守ってください。

* オイル補給中は火気厳禁です。

* 運転前にブレーキ・クラッチや安全装置などの日常点検を行ない,摩耗や損傷している部品があれ

ば交換してください。また,定期的にボルトやナットがゆるんでいないか点検してください。

* 使用前にはオイル,燃料が規定量入っているか必ず点検してください。

* 燃料,オイルを補給したときは,キャップや給油栓を確実に締め,こぼれた燃料やオイルは,きれ

いにふき取ってください。

* ボンネット内のマフラ・エンジン・燃料タンクやベルトカバー内の配線部周辺にごみや燃料の付

着,泥の堆積などがあると火災の原因になることがあります。日常点検をして取除いてください。

112

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移動走行と輸送

100PC

移動走行について

この移植機は,道路運送車両法の保安基準に適合

していませんので,法令により公道は走行できま

せん。従って,公道を移動するときはトラックな

どで輸送してください。

* 機体を 下降した状態で走行すると,整地

ローラ,覆土ローラが破損することがありま

す。

■停車・駐車のしかた

1. アクセルレバーを[低]側いっぱいまで戻し

ます。

2. 主クラッチレバーを[切]位置にします。

3. 変速レバーを[中立]位置にします。

4. 機体を 上昇位置にしたあと,エンジンを停

止します。

5. 前,後のスタンドを立てます。

[前スタンド]

[前スタンド]

* 段差(あぜやコンクリート畦畔など)の高

いところではあゆみ板を使ってください。

* 苗のせ台及び予備苗のせ台の苗は取出す又

は,降ろしてください。

* 機体の高さを覆土ローラが地面や障害物に

当たらない程度の位置にし,アクセルレ

バーを[低]位置,植付クラッチレバーを

[固定]の位置にして主クラッチレバーを

ゆっくりと操作してください。

* 暴走や転倒をしてケガをするおそれがある

ので,あぜごえや傾斜地(あゆみ板や坂道

など)を走行するときは,下記事項に注意

してください。

A 走行速度を落とす。(ゆっくりと走行す

る。)

A あぜや斜面に対して直角に走行する。

A あぜや斜面に対して上り方向は前進,下

り方向は後進で走行する。

A あぜや斜面の走行途中に操向クラッチ

レバーの操作をしない。

* 下記のようなところを走行するときは,暴

走や転倒をしてケガをするおそれがあるの

で注意してください。

A 両側が傾斜していたり,溝のある道路の

路肩

A 道幅に余裕がなく高いところにある道

路(土手)

A 路肩の弱い道路

A 路面の凹凸(溝や穴・窪地など)の落差

の大きいところや路面が草などでおお

われて良く見えないところ

A 傾斜地での走行は,速度を落として

(ゆっくりと)走行してください。

* 長時間に渡り機械を停車するときは,平た

んで安全な場所に置き,スタンドを立てた

あと,機体を下げて駐車ブレーキを掛けて

ください。

* やむをえず坂道で駐車するときは,駐車ブ

レーキを掛け,木片などで車止めをし,暴

走を防いでください。

* エンジン停止後しばらくマフラは高温に

なっており,触れるとヤケドをします。点

検・整備作業のときはじゅうぶんに冷えて

から作業してください。

113

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移動走行と輸送

後スタンド]

* スタンドを収納するときは,逆の手順で行

なってください。

* 補助スタンドは,クローラの輪距調整時に使

用します。停車・駐車時には使用しませんの

で,収納位置にあることを確認してください。

6. 植付クラッチレバーを操作してスタンドが地

面に着くまで機体を下げます。

7. 主クラッチレバーをブレーキ[入]位置にし

て駐車ブレーキを掛けます。

輸送について

■トラック上での処置

機体前側と運転操作側のロープ掛けフック(4箇

所)にロープを掛けます。

* ロープ掛けフック(4箇所)以外の部位にロー

プを掛けないでください。破損又は性能低下

するおそれがあります。

* 特に覆土ローラ部,運転ハンドル,苗のせ台

レール,走行チェーンケースハンドルをロー

プ等で固定しないでください。

破損するおそれがあります。

* スタンドを立てて駐車ブレーキを掛け,車

止めをし,ロープでしっかりトラックに固

定してください。

114

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植付(移植)作業のしかた

100PC

ほ場と苗の準備

作物の収穫量を上げるには ,ほ場のうね作りや苗作りが良くなければなりません。移植時の植付け精度

や移植後の活着を良くするために ,以下のポイントを守ってください。

■うね作りについて

うね作りは , 作物の種類・移植時期・土地条件(気候や風土)などの条件によって異なりますので ,

寄りの指導機関(JA[農協]や普及センターなど)や経験者に相談して ,作物に適したうね作りをして

ください。

◆ 適応移植範囲

本機で移植できる範囲は下表の通りです。下表を参考にしてうね作りを行なってください。また,実作

業は各項目の説明に従って行なってください。

※ 1速:変速レバー[遅い]位置,2速:変速レバー[速い]位置

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分状態などにより株間設定値と実際の株間が異なる場合

がありますので,条件に合わせて再設定を行なってください。(119 ページ参照)

* うねのすそ幅は,輪距より 大約 10cm 狭くなります。(クローラ幅約 10cm)

仕 様 露地仕様(クローラ)

植付け形態

輪距(トレッド)L(cm) 45 ~ 57(無段階)

うね高さ H(cm) 0 ~ 20

株間 P(cm)19 ~ 57

〔36 段階,ピッチ:約1㎝〕 ※〔1速:19 ~ 49,2速:22 ~ 57〕

115

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植付(移植)作業のしかた

植付作業前の準備

■輪距(トレッド)の調整・調節のしかた

輪距の調節を行なうときは,クローラ側は後車軸

の固定ボルト・ロックナット,前輪側は前車軸の

調節穴又は固定ボルト・ロックナットで輪距を変

更してください。

* 調整又は,調節を行なうときは,下記事項に

注意してください。

A 輪距はすそ幅に合せて前輪及びクローラ

左,右共同じ輪距にしてください。

A うねすそ幅が 小クローラ輪距より狭い

ときは前輪のみ輪距を狭くします。

◆ 輪距の組合せについて

下表を参照して輪距の調整・調節を行なってくだ

さい。

* 上表の組合せは調節時の目安です。うねの状

態に合わせて輪距の変更(調整や調節)を行

なってください。

* クローラ側(後車軸)をスライドして任意の

位置に輪距を設定するときは,クローラ内側

と前輪タイヤ内側位置の差が 小になるよう

に前車軸の各穴位置と前輪取付けアーム(取

付穴)の[外]穴位置を組合せて調整を行なっ

てください。

* 出荷時のクローラ輪距 45cm,前輪輪距は 37cm

です。

* 前車軸の輪距はボルト・ナットにて輪距を微

調整できますが,なるべく調整穴に頭付きピ

ンを入れて使用してください。

* 平たんな場所に置き,エンジンは必ず止め

てください。

* 取外したカバー類は必ず取付けてくださ

い。

* 調節は固くて,平たんで,周りに障害物のな

い場所で行なってください。

* スライド中は移動部材に手を触れないでく

ださい。

輪距(cm) 〔うねの すそ幅〕

クローラ側 前輪側

後車軸 合いマーク

位置

前輪取付け アーム 穴位置

前車軸穴位置

45〔35〕 [A]

[外]側

[2]

50〔40〕 [B] [3]

55〔45〕 [C] [5]

57〔47〕 [D] [6]

116

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植付(移植)作業のしかた

100PC

[クローラ側・後車輪合いマーク位置]

[クローラ側・後車輪合いマーク位置]

[前輪側・前車輪調節穴位置]

(前輪取付けアーム[外]側)

[前輪側・前車輪調節穴位置]

* 出荷時は,頭付きピンにて固定しています。

(前輪取付けアームの固定ボルト,ロックナッ

トでは固定していません。)

◆ 調整・調節のしかた

* 平たんで安全な場所で,エンジンを必ず止

めてから行なってください。

* 停止直後はしばらくマフラが熱くなってい

ます。手を触れないでください。ヤケドのお

それがあります。

117

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植付(移植)作業のしかた

1. うねのすそ幅を測定して輪距を決めます。

* 輪距はうねのすそ幅より10cm長くした寸法で

す。

2. エンジンを始動し,機体を 上昇位置にした

後,エンジンを停止します。

3. スタンド[前][後]を立て,地面に着くまで

機体をゆっくり下げます。

4. 調節側のクローラの輪距(トレッド)を変更

します。

(1) 車軸を固定している,固定ボルトのロッ

クナットをゆるめたあと,固定ボルトを

ゆるめます。

(2) 格納位置のクローラけん制用プレートの

スナップピン,座金を取外し,プレート

を固定位置に差し替えてください。

5. エンジンを始動し,機体を少し上昇位置にし

た後,エンジンを停止します。

6. 後スタンドのスナップピン,頭付きピンを取

外し補助スタンドを出します。補助スタンド

は輪距を調節するクローラ側に差し替えてく

ださい。

7. 補助スタンドのロック用頭付きピンを固定穴

に差込み,後スタンドを固定します。

8. スタンド[前][後]が地面につくまで機体を

ゆっくり下げます。

9. チェーンケースハンドルを持ち上げながら駆

動部を押し引き(スライド),輪距の調節をし

ます。

すそ幅(cm) 35 40 45 47

輪距(cm) 45 50 55 57

118

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植付(移植)作業のしかた

100PC

10.後車軸固定ボルトを締付けた後,ロックナッ

トを締付けます。

11.前輪の輪距を変更します。

(1) スナップピンと頭付きピンを取外しま

す。

(2) 前輪を持ち上げながら左右にスライドし

て取付穴(調節穴)の穴位置に合わせま

す。

(3) 取付穴に頭付きピンを差し込んだ後,ス

ナップピンを取付けます。

12.エンジンを始動し,機体を少し上昇位置にし

た後,エンジンを停止します。

13.スタンド [ 後 ] の補助スタンドを格納位置に

戻します。固定穴に差し込んでいた頭付きピ

ンを元の位置に戻し,地面に着くまで機体を

ゆっくり下げます。

14.固定位置のクローラけん制用プレートのス

ナップピン,座金を取外し,プレートを格納

位置に差し替えてください。

15.同じ手順でもう片方の輪距を変更します。

■植付株間の設定のしかた

植付株間は,作業速度に応じて 19 ~ 57cm(ピッ

チ:約1 cm)の範囲で設定することができます。

設定は,変速レバー,株間切換えダイヤル,株間

調整ダイヤルを切換えて行なってください。

A 株間設定一覧表

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分

状態などにより株間設定値と実際の株間が異

なる場合がありますので,条件に合わせて再

設定を行なってください。

* 株間調整ダイヤルの調整範囲は[狭い]位置

から[広い]位置まで 12 段階あります。

* 株間調整ダイヤルはクリック位置(ダイヤル

のカチッと止まる位置)で使用してください。

クリック位置以外にダイヤルがあると,設定

した株間より狭くなったり,広くなったりす

る場合があります。

株間(cm)株間切換えダイヤル位置

[狭い][中間][広い]

変速レバー位置

[遅い] 19 ~ 29 29 ~ 39 39 ~ 49

[速い] 22 ~ 33 34 ~ 45 46 ~ 57

119

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植付(移植)作業のしかた

■旋回のしかた

* 機体を 上昇させて,ハンドルを急に押下げ

ると前部が急に持上がって転倒するおそれが

あります。機体の上昇量を調整してください。

* 旋回するときは,モンローロックを必ず解除

してください。

* 植付クラッチレバーを[上昇]位置にすると,

モンローロックが自動的に解除されます。

1. 植付クラッチレバーを[上昇]位置にして機

体を上昇させます。

2. 植付クラッチレバーを[固定]位置に入れま

す。

3. ハンドルを押さえ,機体前方を上げながら,

旋回する方向の操向クラッチ・ブレーキレ

バーを握ると,クラッチ[切]になり,クロー

ラに旋回ブレーキがかかり,次の植付作業に

移ります。

■植付深さの調節のしかた

植付作業中に,ゲージが適性範囲内に入るように

整地ローラ高さ調節レバーで調節を行なってく

ださい。

1. 移植後の苗の植付け状態を確認します。

A 植付け状態の目安

* 作物,地域,土質,気候によって異なります

ので 寄りの普及センター,営農指導員とご

相談ください。

2. 植付け状態が浅植え又は,深植え状態から適

性状態にするため,植付深さ調節レバーと整

地ローラ高さ調節レバーで調節を行ないま

す。

* 傾斜地での旋回は,転倒のおそれがありま

すので,急旋回しないでください。また,機

体は覆土ローラが地面や障害物に当たらな

い程度まで機体を下げた状態で行なってく

ださい。

* 等高線上の傾斜地でモンローを使用して作

業する場合,下り側に旋回するときに転倒

しやすくなりますので,かならず登り側で

ゆっくり旋回してください。

* ハンドルを押下げるとき,苗のせ台後端が

顔や体に当たらないように注意してくださ

い。

120

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植付(移植)作業のしかた

100PC

◆ 整地ローラ高さ調節レバーの調節

植付深さ調節レバーで調節後,作業中に植付深さ

調節範囲ラベルの A 又は,B 範囲までゲージが

動く場合は,整地ローラ高さ調節レバーを操作し

て,適性範囲内にゲージを合わせます。

A 範囲の場合・・・・・・・・・[高]方向に調節

B 範囲の場合・・・・・・・・・[低]方向に調節

◆ 植付深さ調節レバーの調節

植付深さ調節レバーを操作して,苗の植付深さを

調節します。

浅植え状態の場合・・・・・・[深]方向に調節

深植え状態の場合・・・・・・[浅]方向に調節

* 植付作業中は常にゲージ位置を確認しながら

適正な植付深さに調節してください。

* 植付深さ調節レバーは 12 段階,整地ローラ高

さ調節レバーは8段階それぞれ調節が行なえ

ます。

■覆土圧の調節のしかた

植付後の苗が活着不良にならないように下表を

参照して覆土圧調節レバーで調節してください。

調節を行なうときは,機体を 上昇位置にして行

なってください。(111,121 ページ参照)

* 覆土ローラに土が付着しているときは,必ず

取除いてください。

調 節 方 向 (覆 土 圧)

状   態

[強]方向 (強くする)

[弱]方向 (弱くする)

・うねの凹凸に対する追従性 が悪く,植付深さにバラつ きがあるとき ・覆土が足りないとき ・苗が進行方向に倒れるとき ・うねがやわらかく,うねを 崩すとき

121

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メンテナンス

定期点検

■操向クラッチワイヤとブレーキワイヤの点検・調整

1. 平たんな場所で機体を 上昇位置にしたあ

と,エンジンを停止します。

2. ロックナット2個をゆるめたあと,操向ク

ラッチワイヤのターンバックルを回し,操向

クラッチ・ブレーキレバーの遊び量調整を行

ないます。

* ターンバックルを伸ばす方向に回すと遊び量

は小さくなります。

3. 操向クラッチ・ブレーキレバーの遊び量を3

~ 7mm に調整します。

4. ロックナットを締付けたあと,同じ手順でも

う片方の操向クラッチ・ブレーキレバーの遊

び量調整を行ないます。

5. ブレーキワイヤのロックナットをゆるめて操

向クラッチ・ブレーキレバーをいっぱい握っ

た時,運転ハンドルと操向クラッチ・ブレー

キレバーのすき間を 10mm 以上に調整します。

* 操向クラッチ・ブレーキレバーを握って,操

向クラッチが切れた時にクローラ用旋回ブ

レーキがきき始めます。

* 平たんで安全な場所で,エンジンを必ず止

めてから行なってください。

* 取外したカバー類は,必ず取付けてくださ

い。

122

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メンテナンス

100PC

■旋回ブレーキ(左右)の掃除

1. 平たんな場所で前後のスタンドを立てて駐車

してください。

2. チェーンケースに付いているブレーキを外し

てください。(M6 ボルト4個)

3. ブレーキシュー,ブレーキドラムを掃除して

ください。

4. ブレーキを取付ける時は,M6 ボルト4個を軽

く締めブレーキレバーをまわしながら(ブ

レーキがきく)ボルトを締めてください。

■ゴムクローラの点検

1. ゴムクローラがゆるんだままで使用すると,

走行中にクローラが外れるおそれがあります

ので,定期的に点検を行なってください。

2. ゴムクローラの張り点検

エンジンを始動し,機体をゆっくりと前進さ

せて停止してください。

3. 後側のクローラがたるみがないことを確認し

て,前側のクローラを 10kgf で押して,A 寸

法が25mm以上になったら購入先に連絡してく

ださい。

■土落としゴムの点検・交換

植付カップに付着した土を落とす土落としゴム

の摩耗の状態を点検し,摩耗がひどく,植付カッ

プの内部に泥や根が詰まる場合は交換してくだ

さい。

◆ 交換

1. エンジンを始動したあと,機体を 上昇位置

にします。

2. エンジンを停止します。

3. 土落としゴム前を交換する場合は,ボルト,

バネ座金,土落とし金具を外して新しい土落

としゴムと交換します。

4. 土落としゴム後を交換する場合は,ボルト,

バネ座金,平座金を外して新しい土落としゴ

ムと交換します。

■使用者が行なってはいけない修理

下記部品に異常があるときは購入先に必ず修理

を依頼してください。

A コントローラ(マイコン)や電気系統の機器

や部品

A エンジン本体

A トランスミッションケース

A ギヤ(ベベルギヤを含む)を内蔵したケース類

A 油圧系統

A 植付部の動力系統

A クローラの張り調整

* 分解・調整・交換などを自ら行なうと機械の

トラブルの原因となります。また , メーカー

保証の対象外となりますのでご注意くださ

い。

123

Page 142: 取扱説明書...この取扱説明書では,仕様の異なる製品を下記のように表示していますので,お買 い上げの製品の仕様をお確かめのうえ,お間違えのないようお願いいたします。なお,説明はSKP-100(M)を基本とし,SKP-100(M)と取扱いが異なる場合

付表

主要諸元

* 実際の植付けでは,ほ場の傾斜や土質,水分状態などにより株間設定値と実際の株間が異なる場合

がありますので,条件に合わせて再設定を行なってください。

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Page 143: 取扱説明書...この取扱説明書では,仕様の異なる製品を下記のように表示していますので,お買 い上げの製品の仕様をお確かめのうえ,お間違えのないようお願いいたします。なお,説明はSKP-100(M)を基本とし,SKP-100(M)と取扱いが異なる場合

付表

100PC

オプション(別売品)(純正品を使いましょう)

■前部ウエイト

上り傾斜での前輪浮きを防止します。(質量:8kg)

上り傾斜での前輪浮きを防止します。

(質量 :13kg)

■標準仕様(台形うね)覆土ローラ

台形うねの植付け作業で,植付け後の苗を覆土し

ます。

■三角うね仕様覆土ローラ及びカウンタウエイト

A 三角うねの植付け作業で,植付け後の苗を覆

土します。

A 三角うねの植付け作業で,整地ローラの感知

圧を軽くします。

* ウエイト枚数を調整してください。

* 取付けるウエイトの数を多くすると整地

ローラの感知圧が軽くなります。

* 機体が下降しない時は,ウエイトの数を

1枚ずつ減らしてください。

品名 品番 数量

ウエイト,キット (F, 8 ) PH127-9340-0 1

品名 品番 数量

ウエイト,キット (F) PH126-9340-0 1

品名 品番 対象型式

標準仕様覆土ローラ SKP-100PC-H キット

PH133-11070 SKP-100PC

品名 品番 対象型式

三角うね仕様覆土ローラ (含カウンターウエイト)

SKP-100PC-T キットPH133-11080 SKP-100PC

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1000860106
長方形
1000860106
長方形
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1000860106
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付表

消耗部品(純正品を使いましょう)

◆ 土落としゴム

◆ ミッション駆動ベルト

図番 品 名 品 番 対象型式

1ゴム (ウシロ,ツチオトシ)

PH127-5282-0 SKP-100PC

2ゴム (マエ,ツチオトシ)

PH132-5286-0 SKP-100PC

図番 品 名 品 番 対象型式

1 V ベルト (RCLA-41) PH133-8136-0 SKP-100PC

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