いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … ·...

31
資料5 「「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバイドのないインフラの整備」分野 各府省説明資料 総 務 省 ・・・・・・・・・・・・ P 1 文部科学省 ・・・・・・・・・・・・ P27

Upload: others

Post on 20-Jul-2020

0 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

資料5

「「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える

デジタル・ディバイドのないインフラの整備」分野

各府省説明資料

総 務 省 ・・・・・・・・・・・・ P 1

文部科学省 ・・・・・・・・・・・・ P27

Page 2: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

総務省説明資料

1

Page 3: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

1

ブロードバンド・サービスの加入契約数は、都市部などの地域でADSL契約数が減少傾向(前期(2007年6月末)と比べ31.1万の減)一方、FTTHの加入契約数は、 6月末から81.8万増加し1,000万を超え、全体に占める割合も38%となった(ブロードバンド全体:2,776万加入)

ブロードバンド・サービスの加入契約数は、都市部などの地域でADSL契約数が減少傾向(前期(2007年6月末)と比べ31.1万の減)一方、FTTHの加入契約数は、 6月末から81.8万増加し1,000万を超え、全体に占める割合も38%となった(ブロードバンド全体:2,776万加入)

※2004年(平成16年)5月末までは任意調査、2004年6月末より改正電気通信事業報告規則に基づく調査。

ブロードバンド・サービスの加入契約状況ブロードバンド・サービスの加入契約状況

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

1,600

99- 3 99- 6 99- 9 99- 12 00- 3 00- 6 00- 9 00- 12 01- 3 01- 6 01- 9 01- 12 02- 3 02- 6 02- 9 02- 12 03- 3 03- 6 03- 9 03- 12 04- 3 04- 6 04- 9 04- 12 05- 3 05- 6 05- 9 05- 12 06- 3 06- 6 06- 9 06- 12 07- 3 07- 6 07- 9

光ファイバ (FTTH)

○加入契約数 : 1,051.9万(2007年9月末現在)

光ファイバ光ファイバ (FTTH)(FTTH)

○加入契約数 : 1,051.9万(2007年9月末現在)

無線

○加入契約数: 1.2万(2007年9月末現在)

無線無線

○加入契約数: 1.2万(2007年9月末現在)

ADSL

○加入契約数 : 1,348.3万(2007年9月末現在)

AADSLDSL

○加入契約数 : 1,348.3万(2007年9月末現在)

ケーブルインターネット

○加入契約数 : 374.9万(2007年9月末現在)

ケーブルインターネットケーブルインターネット

○加入契約数 : 374.9万(2007年9月末現在)

1,051.9万

1.2万

1,348.3万

374.9万

(2007年9月末現在)

2

Page 4: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

2

ブロードバンド 100%(ブロードバンド・ゼロ地域の解消)

2010年度目標2007年3月末(平成19年3月末)

サービスエリアの世帯カバー率(推計)

93.9%(4,733万世帯)

2006年3月末(平成18年3月末)

95.2%(4,863万世帯)

95.7%(4,951万世帯)

2007年9月末(平成19年9月末)

ブロードバンドの整備状況ブロードバンドの整備状況

IT新改革戦略(平成18年1月 IT戦略本部)

目 標

2011年7月を目標として、「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使えるデジタル・ディバイドのないインフラを実現することで、ユビキタス化を推進する。

1.2010年度までに光ファイバ等の整備を推進し、ブロードバンド・ゼロ地域を解消する。

2.~5.(略)

実現に向けた方策

1.全国でブロードバンド・サービスを利用可能とするために、民主導を原則に置き、・・・、事業者に対する投資インセンティブの付与、・・・等の国による必要に応じた支援、・・・の実現を図る。

2.~4.(略)

3

Page 5: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

3都道府県別ブロードバンド・サービスエリア世帯カバー率(推計)

超高速ブロードバンド・サービス(FTTH)が提供されている地域の世帯カバー率(%)

いずれかのブロードバンド・サービスが提供されている地域の世帯カバー率(%)

% (平成19年9月末)

※ ブロードバンド・サービス(FTTH、ADSL、ケーブルインターネット等)について、事業者情報等から、原則町丁目字単位での利用可能の有無を区分し、国勢調査(平成12年)及び住民基本台帳(平成19年3月末)の世帯数を踏まえ、都道府県毎のサービスエリアの世帯カバー率を推計。ただし、ADSLについては、サービスエリア内であっても、収容局からの距離が概ね4kmを超える地区については信号の減衰が大きく実用に適しないことから利用可能とせず、世帯カバー率の推計を行っている。

※ 現状、ADSL以外のサービスの整備が進んでいる都府県(FTTH:東京都・神奈川県・滋賀県・大阪府、ケーブルインターネット:富山県・三重県)については、当該サービスの世帯カバー率を、それ以外はADSLの世帯カバー率を「ブロードバンド」の世帯カバー率としている。

88.486.4

95.7

84.9

93.895.596.496.6

93.3

97.497.7

97.8

96.093.091.1

88.891.0

91.7

86.4

92.0

87.9

93.2

96.7

94.3

96.8

93.8

90.8

99.9100.0 100.0 99.9

93.2

88.091.0

93.8

100.0

94.3 95.1

90.3

91.594.0 94.0

93.0

94.8

91.3 91.5

89.4

0

20

40

60

80

100

北海道

岩手県

秋田県

福島県

栃木県

埼玉県

東京都

新潟県

石川県

山梨県

岐阜県

愛知県

滋賀県

大阪府

奈良県

鳥取県

岡山県

山口県

香川県

高知県

佐賀県

熊本県

宮崎県

沖縄県

鹿児島県

和歌山県

神奈川県

4

Page 6: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

4

○ 「次世代ブロードバンド戦略2010」を踏まえ、(財)全国地域情報化推進協会の地方公共団体・事業者・学識経験者等か

らなる情報通信インフラ委員会(委員長:齋藤忠夫 東京大学名誉教授)において、2010年度までのブロードバンド全国整

備に向けた都道府県ロードマップ、ブロードバンド整備マニュアル及びブロードバンド整備・利活用事例集(Ver1.0)を取り

まとめた。

○ 本年度は、都道府県ロードマップ、整備マニュアル及び利活用事例集の改訂(Ver2.0)を行う予定。

○ また、同委員会のブロードバンド全国整備促進ワーキング・グループの場において、ブロードバンド整備に取り組む都道

府県等によるプレゼンテーションを実施し、情報交換・情報共有を行う。

○ 「次世代ブロードバンド戦略2010」を踏まえ、(財)全国地域情報化推進協会の地方公共団体・事業者・学識経験者等か

らなる情報通信インフラ委員会(委員長:齋藤忠夫 東京大学名誉教授)において、2010年度までのブロードバンド全国整

備に向けた都道府県ロードマップ、ブロードバンド整備マニュアル及びブロードバンド整備・利活用事例集(Ver1.0)を取り

まとめた。

○ 本年度は、都道府県ロードマップ、整備マニュアル及び利活用事例集の改訂(Ver2.0)を行う予定。

○ また、同委員会のブロードバンド全国整備促進ワーキング・グループの場において、ブロードバンド整備に取り組む都道

府県等によるプレゼンテーションを実施し、情報交換・情報共有を行う。

② ブロードバンド整備マニュアル

③ ブロードバンド整備・利活用事例集

① ブロードバンド全国整備に向けた都道府県ロードマップ

・整備コストモデルの検討・新技術導入への対応 等

Ver1.0(18年度)

(財)全国地域情報化推進協会による取りまとめ・公表物

フォーマットの見直し・改善

拡充内容の検討

Ver2.0(19年度)

官民連携によるブロードバンド全国整備の促進官民連携によるブロードバンド全国整備の促進

5

Page 7: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

5

地域の特性に応じた情報通信基盤の整備を支援し、地域間の情報格差(デジタルディバイド)を是正することにより、地域住民の生活の向上及び地域経済の活性化を図る。

・ 所要経費一般会計

平成20年度要求額 10,300百万円

平成19年度予算額 5,700百万円

(1)交付対象主体及び交付率① 条件不利地域に該当する市町村 1/3

(注)条件不利地域とは、過疎、辺地、離島(奄美及び小笠原を含む。)、半島、山村、豪雪及び沖縄県のこれらに類する地域をいう。②①を含む合併市町村又は連携主体 1/3(注)合併が行われた日の属する年度及びこれに続く3年度に限り交付対象とする。

③ 第三セクター法人 1/4

(2)補助金の交付①からサービスを決定する主要な施設を選択し、それに附帯して効用を

発揮する施設を②から必要な範囲で選択することで、地域に最も適したICT基盤整備を推進。

①対象施設(アンテナ施設、ヘッドエンド、鉄塔、光電変換装置、

無線アクセス装置、デジタル加入者回線多重化装置、衛星地球局、海中中継装置、海底分岐装置 等)②附帯装置(センター施設、受電設備、電源設備、伝送施設、監視装置

構内伝送路、送受信装置 等)

・ 施策の概要

サービスの種別による事業の区分を廃し、ケーブルテレビ、ADSL、FWA(加入者系無線アクセスシステム)など地域間の情報格差是正に必要となる施設を幅広く支援の対象とすることにより、地域の柔軟かつ効率的なICT基盤整備を推進。

地域情報通信基盤整備推進交付金

センター施設外構施設受電設備電源設備

スタジオ施設伝送施設監視装置測定器

用地取得費・道路設備費局舎

構内伝送路送受信装置

センター施設外構施設受電設備電源設備

スタジオ施設伝送施設監視装置測定器

用地取得費・道路設備費局舎

構内伝送路送受信装置

衛星地球局

海中中継装置

海底分岐装置

本体施設本体施設 附帯施設附帯施設 サービスサービス

ケーブルテレビケーブルテレビ

衛星インターネット衛星インターネット

ADSLADSL

FWAFWA

アンテナ施設

ヘッドエンド

光電変換装置

無線アクセス装置

デジタル加入者回線多重化装置

等地域の知恵と工夫を活かしつつ、柔軟かつ効率的な情報格差の解消を推進

鉄塔

センター施設外構施設受電設備電源設備

スタジオ施設伝送施設監視装置測定器

用地取得費・道路設備費局舎

構内伝送路送受信装置

センター施設外構施設受電設備電源設備

スタジオ施設伝送施設監視装置測定器

用地取得費・道路設備費局舎

構内伝送路送受信装置

衛星地球局

海中中継装置

海底分岐装置

本体施設本体施設 附帯施設附帯施設 サービスサービス

ケーブルテレビケーブルテレビ

衛星インターネット衛星インターネット

ADSLADSL

FWAFWA

アンテナ施設

ヘッドエンド

光電変換装置

無線アクセス装置

デジタル加入者回線多重化装置

等地域の知恵と工夫を活かしつつ、柔軟かつ効率的な情報格差の解消を推進

鉄塔

・ 実 績平成18年度 平成19年度

交付決定件数 79件 25件(※)

※平成19年12月1日現在

6

Page 8: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

「「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える「「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使えるデジタル・ディバイドのないインフラの整備」分野デジタル・ディバイドのないインフラの整備」分野

○○ ユビキタスネットワーク技術の研究開発ユビキタスネットワーク技術の研究開発○○ 電子タグの高度利用・活用技術に関する研究開発電子タグの高度利用・活用技術に関する研究開発

【【総務省総務省】】

7

Page 9: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

1

世界を先導するユビキタスネットワークの実現

1.ユビキ1.ユビキタスネットワーク技術タスネットワーク技術の開発戦略の開発戦略○「ネットワーク基盤技術」、「利活用のための基盤技術」、「安全・安心のための基盤技術」、「国際展開のため

の基盤技術」を有機的に連携しつつ推進

○研究開発の成果は、各府省庁や民間企業とも連携し、実証実験を通じて検証し、利用サイドの要求条件を基盤研究開発にフィードバックし、応用駆動型により、技術的ブレークスルーを追求

Ⅰ.ユビキタスネットワーク基盤技術の研究開発

Ⅲ.情報家電の高度利活用技術の研究開発

Ⅱ.電子タグの高度利活用技術に関する研究開発

Ⅳ.アジア・ユビキタスプラットフォーム技術に関する研究開発

Ⅴ.ユビキタスセンサーネットワーク技術に関する研究開発

ネットワーク基盤技術ネットワーク基盤技術 利活用のための基盤技術利活用のための基盤技術利活用のための基盤技術

安全・安心のための基盤技術安全・安心のための基盤技術安全・安心のための基盤技術国際展開のための基盤技術国際展開のための国際展開のための基盤技術基盤技術

8

Page 10: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

2

全ての機器が端末化する遍在的なネットワークを構築し、ネットワークがすみずみまで行き渡った社会(ユビキタスネット社会)を実現するために必要な基盤技術の研究開発

全ての機器が端末化する遍在的なネットワークを構築し、ネットワークがすみずみまで行き渡った社会(ユビキタスネット社会)を実現するために必要な基盤技術の研究開発

2.ユビキタスネットワーク基盤技術の研究開発2.ユビキタスネットワーク基盤技術の研究開発

【平成15年度~平成19年度】

「コンテンツ市場」「コミュニティ」「電子商取引」「流通」「ソリューション」・・・

移動体NW 無線LAN 固定網

センシングデバイス

ネットワーク

プラットフォーム

アプリケーション

ユーザ

端 末

ITS NW

広域超高速ネットワーク広域超高速ネットワーク

チップNWチップNW:超小型チップ

超小型チップネットワーク

企 業 組織・団体 個人

②ユビキタスネットワーク認証・エージェント技術

アクチュエータ

③ユビキタスネットワーク制御・管理技術

電子タグセンサNWNWロボット情報家電

・・・・

各種実証実験・研究開発プロジェクト

パーソナライズ コンテキストアウェア シームレス・モバイル

各種センサーや電子タグ、ネットワーク等を活用し、「いつでもどこでも安心・安全・確実に欲しいサービスを自在に利用したい」といったユーザの要望に応えるために必要となる認証・エージェントプラットフォーム技術

誰もが、いつでも、どこにいても、ネットワーク、端末、コンテンツ等を自在に安心して利用できるユビキタスネットワークの実現に必要なネットワーク制御・管理技術

①超小型チップネットワーキング技術高性能な超小型チップにより、様々なものが自在にネットワークを構成するための技術

9

Page 11: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

3

PC、携帯電話など、通信端末毎にネットワークが構築

され、1人がせいぜい1台程度の端末からネットワーク

に接続することを前提としているため、1つのネットワー

クに接続する端末は、 大1億程度であるのが現状。

PC、携帯電話など、通信端末毎にネットワークが構築

され、1人がせいぜい1台程度の端末からネットワーク

に接続することを前提としているため、1つのネットワー

クに接続する端末は、 大1億程度であるのが現状。

現 状現 状

ユビキタスネットワークでは、様々なものにチップが貼付き、す

べてのものが、いつでもネットワークに接続されるため、100

倍の100億程度※のチップが接続可能なネットワークの実現

が目標。

(※1人が100個、1億人がネットワークを利用する環境)

ユビキタスネットワークでは、様々なものにチップが貼付き、す

べてのものが、いつでもネットワークに接続されるため、100

倍の100億程度※のチップが接続可能なネットワークの実現

が目標。

(※1人が100個、1億人がネットワークを利用する環境)

目 標目 標

100億個の超小型チップを協調・制御する技術が未確立。100億個の超小型チップを協調・制御する技術が未確立。

課 題課 題

100億個以上の超小型チップの協調・制御を行うために必要な、識別、構成、

稼動状態、位置情報を統一的かつ効率的に利用するため、この情報を1秒

未満で取得できる技術。

100億個以上の超小型チップの協調・制御を行うために必要な、識別、構成、

稼動状態、位置情報を統一的かつ効率的に利用するため、この情報を1秒

未満で取得できる技術。

主な研究内容主な研究内容

有価証券・小切手・商品券

ブランド品

書籍 書類

小包

100億の超小型チップの接続制御

様々なものにチップが貼付

2-1.超小型チップネットワーキング技術 概要

10

Page 12: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

4

○ 非接触カードをかざすと本人を認証し瞬時にどこのどんな端末でもいつもの自分の端末と変わらない設定で利用可能な技術の実現を目標。

○ 端末の能力に合わせた情報に自動的に加工し提供する技術の実現を目標。

○ 大量の情報から必要な情報を自動的に効率よく選定。

○ 非接触カードをかざすと本人を認証し瞬時にどこのどんな端末でもいつもの自分の端末と変わらない設定で利用可能な技術の実現を目標。

○ 端末の能力に合わせた情報に自動的に加工し提供する技術の実現を目標。

○ 大量の情報から必要な情報を自動的に効率よく選定。

目 標目 標

① 現在の認証技術では、状況に応じた多角的な本人認証は困難。② 様々なネットワークをまたがる認証方式が未確立。③ 様々な情報量(有無の判別などの0/1だけの情報から高精細映像情報

など大容量情報)に応じ柔軟に適切な状況を選択する端末側の構成技術が未確立。

① 現在の認証技術では、状況に応じた多角的な本人認証は困難。② 様々なネットワークをまたがる認証方式が未確立。③ 様々な情報量(有無の判別などの0/1だけの情報から高精細映像情報

など大容量情報)に応じ柔軟に適切な状況を選択する端末側の構成技術が未確立。

課 題課 題

① 移動するユーザの端末を1秒間に10億アクセス認証可能な技術② 各機器の設定変更を数100ミリ秒以内で完了する技術③ ユーザ認証・権限チェックを、0.1秒以内で実行可能な技術④ 1度に数10万人規模からの情報ニーズに対し数万のデータから 適な

情報を自動的に選定する技術

① 移動するユーザの端末を1秒間に10億アクセス認証可能な技術② 各機器の設定変更を数100ミリ秒以内で完了する技術③ ユーザ認証・権限チェックを、0.1秒以内で実行可能な技術④ 1度に数10万人規模からの情報ニーズに対し数万のデータから 適な

情報を自動的に選定する技術

研究内容研究内容

○ ネットワークを利用する際、ユーザ毎、端末毎、事業者毎に、それぞれユーザが複雑な設定を行い接続。

○ 情報量が増えるにつれ、必要な情報になかなかアクセスできない。

○ ネットワークを利用する際、ユーザ毎、端末毎、事業者毎に、それぞれユーザが複雑な設定を行い接続。

○ 情報量が増えるにつれ、必要な情報になかなかアクセスできない。

現 状現 状

電子マネー

ICカード

何でも私の設定に

ユビキタスネットワーク

認証サーバー

私だ、設定よろしく!

本人確認!設定情報を送る

2-2.ユビキタスネットワーク認証・エージェント技術 概要

11

Page 13: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

5

固定電話、携帯電話、無線LANなどサービスを変えるた

びに面倒な操作が必要。送受信する情報量に合わせて、

ユーザー側が適切なサービスを選択する必要がある。

固定電話、携帯電話、無線LANなどサービスを変えるた

びに面倒な操作が必要。送受信する情報量に合わせて、

ユーザー側が適切なサービスを選択する必要がある。

現 状現 状

どこにいても、いつでもネットワークにつながり、ユーザ

の状況に応じた 適な通信サービス環境を自在に提供

できるネットワーク制御・管理に係る技術を確立する。

どこにいても、いつでもネットワークにつながり、ユーザ

の状況に応じた 適な通信サービス環境を自在に提供

できるネットワーク制御・管理に係る技術を確立する。

目 標目 標

① 異なるネットワークをまたがって利用しても、利用者は、意識することなく、自動的にネットワークが切り替えられる制御技術が未確立。

② 利用する個人の嗜好、端末の種類、必要とする通信品質を把握し、 適なネットワークを選択する制御技術が未確立。

③ 大量情報源から 適な情報を効率的に確保できるネットワーク制御・管理技術が未確立。

① 異なるネットワークをまたがって利用しても、利用者は、意識することなく、自動的にネットワークが切り替えられる制御技術が未確立。

② 利用する個人の嗜好、端末の種類、必要とする通信品質を把握し、 適なネットワークを選択する制御技術が未確立。

③ 大量情報源から 適な情報を効率的に確保できるネットワーク制御・管理技術が未確立。

課 題課 題

① 100万台のルータ(交換機)を協調しネットワーク全体の情報流通を把握する技術。

② 現在の1/10の設定項目で端末を接続する技術。③ ネットワーク管理者1人あたり10万台の機器の運用が可能な技術。④ 1万倍高速に通信経路検索を実現する技術。⑤ 異なるネットワークにまたがっても、情報の損失率が0.1%以下、転送遅

延100ミリ秒以下の品質保証技術。⑥ ネット上を100億の情報が流通しても3秒以内で情報抽出できる技術。

① 100万台のルータ(交換機)を協調しネットワーク全体の情報流通を把握する技術。

② 現在の1/10の設定項目で端末を接続する技術。③ ネットワーク管理者1人あたり10万台の機器の運用が可能な技術。④ 1万倍高速に通信経路検索を実現する技術。⑤ 異なるネットワークにまたがっても、情報の損失率が0.1%以下、転送遅

延100ミリ秒以下の品質保証技術。⑥ ネット上を100億の情報が流通しても3秒以内で情報抽出できる技術。

研究内容研究内容

社内

どこでも社内と同じ情報が得られる

いつでもどこでも何でも意識せずにつながるユビキタスネットワーク

様々な大量の情報

様々な大量の情報

複雑な制御管理技術の開発が必須

2-3.ユビキタスネットワーク制御・管理技術 概要

12

Page 14: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

22--44--1.1.【【実証実験事例実証実験事例】】 情報端末等を用いた商店街の情報サービス情報端末等を用いた商店街の情報サービス

実施期間実施期間:: 平成平成1919年年33月月1717日~日~33月月2525日(弘前市)日(弘前市)平成平成1919年年1010月月2727日~平成日~平成2020年年22月月2929日(青森市)日(青森市)

実施組織:実施組織:UUAAAAプロジェクトプロジェクト NPONPO法人法人自律適用型システムの構成:自律適用型システムの構成:

情報端末による無線LANとPC、ユビキタスエージェントを介した情報端末による無線LANとPC、ユビキタスエージェントを介した認証管理・認証管理・SNSSNS・コンテンツの各サーバ等・コンテンツの各サーバ等

○市街地においては○市街地においては情報端末か情報端末から,自宅などにおいてはら,自宅などにおいてはPCPCからからSCSSCSサイトにアクセスし,蓄積されている情報のサイトにアクセスし,蓄積されている情報の参照・活用が行え,同時に,それら情報への評価・口コミ参照・活用が行え,同時に,それら情報への評価・口コミ付与をすることにより,情報の活性化が行える.付与をすることにより,情報の活性化が行える.

○○これらのシステムは,ユビキタスネットワーク認証・エーこれらのシステムは,ユビキタスネットワーク認証・エージェント技術に基づき,安全にネットワーク中の部品を組ジェント技術に基づき,安全にネットワーク中の部品を組み合わせ,ユーザ毎に適した情報を配信できるみ合わせ,ユーザ毎に適した情報を配信できる。。

○再構成可能ハードウェアを適用可能なアクセスノードに○再構成可能ハードウェアを適用可能なアクセスノードにおいて,周囲のアクセスノードと連携した協調制御技術をおいて,周囲のアクセスノードと連携した協調制御技術を確立し,ハードウェアおよび周波数リソースを効率的に利確立し,ハードウェアおよび周波数リソースを効率的に利用可能なネットワークシステムを実現することを検証。用可能なネットワークシステムを実現することを検証。

○平成○平成1818年度に試作した再構成可能ハードウェア上で動作年度に試作した再構成可能ハードウェア上で動作する通信用ソフトウェアについて,実際の通信環境の変する通信用ソフトウェアについて,実際の通信環境の変化に柔軟に対応可能な機能追加を行い、他機関と連携化に柔軟に対応可能な機能追加を行い、他機関と連携可能なシステムの構築を行うことを可能とした。可能なシステムの構築を行うことを可能とした。

施策の意義

検証課題

市販の情報端末等市販の情報端末等を用いてを用いて青森県弘前市、青森市の商店街青森県弘前市、青森市の商店街におけるにおける口コミ情報口コミ情報を収集・表を収集・表示する示する自律適用型システム構成エージェント技術等自律適用型システム構成エージェント技術等を検証するための実証実験を検証するための実証実験

概要

システム構成(弘前市)

無線LANアンテナ

情報端末(市販のもの)

コンテンツサーバー

ユーザー認証管理サーバー

SNSサーバー

ユビキタスエージェント

ユビキタスエージェント

ユーザー宅のPC等

口コミ情報(実験参加後でも

書き込み可)

口コミ情報

ユーザーの好みを分析ユーザー認証

インターネット

おすすめコンテンツと口コミ情報

実験結果(弘前)

実用化になったら使ってみたいですか?

参加者へのアンケート結果

このシステムで買物の機会が増えますか?

使ってみたい,27%

どちらかといえば使ってみ

たい, 29%

どちらとも言えない, 18%

どちらかといえばそう思わ

ない, 10%

使ってみたいと思わない,

9%

無回答, 7%

増える, 18%

少し増える, 49%

変わらない, 13%

少し減る, 13%

減る, 7%無回答, 0%

システム構成(青森市)

コンテンツ&口コミ情報

SCS

・情報の参照・活用・情報への評価・口コミ付与

SNS型情報共有サイトインターネット接続

情報端末への出力

携帯電話による情報受信

インターネット接続

13

Page 15: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

22--44--22..【【実証実験事例実証実験事例】】 小型小型センサを用いた実店舗での顧客注目度把握センサを用いた実店舗での顧客注目度把握実験実験

実施期間実施期間:: 平成平成1919年年1111月月2929日~日~3030日日実験フィールド実験フィールド:: 秋葉原秋葉原 オノデン本店(携帯電話)オノデン本店(携帯電話)

KAIYODOKAIYODOホビーロビー東京(フィギア)ホビーロビー東京(フィギア)実施組織:実施組織:UbilaUbilaプロジェクトプロジェクト 慶應大学慶應大学センサセンサノードノードのの特徴特徴::特定省電力無線特定省電力無線 315315MhzMhz、、

温度、照度、振動データ取得温度、照度、振動データ取得11辺辺2cm2cm以内の超小型無線センサノード以内の超小型無線センサノード

○購買以前の顧客が手に取り触っている状態を商品に添付した小型センサで取得し、当該店舗での商品の注目度を把握することにより、商品管理、販売促進に資する。。

実店舗にアクセスオープンプラットフォームを設置し、 店舗支援システムの容易な構築を検証。

○店舗販売戦略支援

購買者が商品を触った状態や、注目している状態を商品の振動、照度センサによって複合的に検出

POSデータでは得られない入荷待ちや販売前の商品に関する注目度ランキングをリアルタイム提供

顧客注目度の高低の商品群を24時間の累積データから店舗スタッフに通知

○ 店員不在でも顧客へ商品情報提供

顧客が直に商品を手に取ると、その商品の機能等の情報をデイスプレイに表示。2つ同時に持てば当該比較表示も可

○ 今回の実証実験結果を整理・分析して、センサノードを使用した商品管理、販売促進分野での利活用を検討。

施策の意義

検証課題・目標

センサノードを用いて実店舗における顧客の商品注目度を収集・表示するアクセスオープンセンサノードを用いて実店舗における顧客の商品注目度を収集・表示するアクセスオープンプラットフォーム技術を検証するための実証実験プラットフォーム技術を検証するための実証実験

概要

今後の展開

14

Page 16: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

保管

タグ

タグ

ネットワーク

異種プラットフォーム間の相互翻訳/認証 最適分散配置された電子タグ情報

高齢者・障害者対策物流

情報流通道路・交通

食品金融

販売管理 環境医療・薬品

さまざまなプラットフォーム

電子タグとネットワークの相互連携(トレーサビリティのある自律的連携)

セキュアな電子タグの情報流通(暗号/認証/アクセス制御)

建設

教育・文化就労

情報家電エンターテイメント ロボット

FA消防・防災

生活・個人利用

研究目的研究目的

電子タグがネットワークと結びつき、幅広く利活用される便利で安心なユビキタスネットワーク社会の実現に向け、現在、同一企業内など閉じられた環境で利用される電子タグを、企業・業界の垣根を越えて、シームレスに使用可能とする要素技術を確立し、同社会の早期実現に資する。

電子タグがネットワークと結びつき、幅広く利活用される便利で安心なユビキタスネットワーク社会の実現に向け、現在、同一企業内など閉じられた環境で利用される電子タグを、企業・業界の垣根を越えて、シームレスに使用可能とする要素技術を確立し、同社会の早期実現に資する。

【平成16年度~平成19年度】

3.電子タグの高度利活用技術に関する研究開発

15

Page 17: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

9

単一(シングル)

プラットフォーム

共通(マルチ)

プラットフォーム

連携(フェデレイティッド)

プラットフォーム

静的な情報静的な情報 履歴情報履歴情報 リアルタイムに変化する情報リアルタイムに変化する情報

電子タグにひもづく情報の広がり電子タグにひもづく情報の広がり

利活用ネットワークの広がり

利活用ネットワークの広がり

属性情報などを、複数利用者が

複数プラットフォームを連携して活用

属性情報などを、複数利用者が

複数プラットフォームを連携して活用

属性情報などを、複数利用者が

共通プラットフォームを活用

属性情報などを、複数利用者が

共通プラットフォームを活用

属性情報などを、利用者が

単一プラットフォームで活用

属性情報などを、利用者が

単一プラットフォームで活用

履歴情報などを組み合わせ、

複数利用者が

複数プラットフォームを連携して活用

履歴情報などを組み合わせ、

複数利用者が

複数プラットフォームを連携して活用

履歴情報などを組み合わせ、

複数利用者が

共通プラットフォームを活用

履歴情報などを組み合わせ、

複数利用者が

共通プラットフォームを活用

履歴情報などを組み合わせ、

利用者が

単一プラットフォームで活用

履歴情報などを組み合わせ、

利用者が

単一プラットフォームで活用

リアルタイム情報を組み合わせ、

複数利用者が

複数プラットフォームを連携して活用

リアルタイム情報を組み合わせ、

複数利用者が

複数プラットフォームを連携して活用

リアルタイム情報を組み合わせ、

複数利用者が

共通プラットフォームを活用

リアルタイム情報を組み合わせ、

複数利用者が

共通プラットフォームを活用

リアルタイム情報を組み合わせ、

利用者が

単一プラットフォームで活用

リアルタイム情報を組み合わせ、

利用者が

単一プラットフォームで活用

電子タグシステムの利用により、

作業の効率化、盗難防止などの

目的を達成

蓄積された履歴情報を確認する

ことで、安心/便利につながるサ

ービス

センサなど外部情報との連動に

よって、利用者の「状態」に も適

した価値を提供

複数利用者の間での情報交換に

より、シームレスにサービスを提

複数利用者の間でトレース情報

等を共有、活用することで、広く

多くの履歴情報を提供

業界内で統合された高付加価値

ユビキタスサービス

複数プラットフォームの連携によ

り、業界を超えて全体が 適化さ

れた複合サービスを実現

広範囲なトレーサビリティの実現

によって、情報がより高度かつ高

付加価値化

バーチャル・リアルの全てをシー

ムレスに統合した究極のユビキタ

スサービス

凡例

各象限におけるメリット各象限の定義

3-1.電子タグの利活用高度化のイメージ

現状の利用シーン

将来の利用シーン

(「ユビキタスネットワーク時代における電子タグの高度利活用に関する調査研究会」 終報告(平成16年3月30日 総務省)より抜粋、加工)16

Page 18: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

10

3-2.電子タグの経済効果予測

2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010

ブレーク

・・・

電子タグの利活用によるアプリケーションは始動するが、経済波及効果は限定的

裾野の拡大によるネットワーク効果と電子タグに紐付く情報の高度化による新ビジネスの出現によって波及効果が急拡大

さらに、サービスの進化による効果の拡大が普及を促して、安定的な成長を持続

黎明期 勃興期 拡張期

2010年(平成22年)は波及

効果拡大の途中段階であり、その後も拡大する傾向にある

2007年(平成19年)前後

がブレークポイントとなり、その後加速度的に効果が拡大

ここ2-3年という短い期間

で大きな効果が見込めるわけではない

(H15) (H16) (H17) (H18) (H19) (H20) (H21) (H22)

(「ユビキタスネットワーク時代における電子タグの高度利活用に関する調査研究会」 終報告(平成16年3月30日 総務省)より抜粋)17

Page 19: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

3-3-1.【実証実験事例】 牛肉トレーサビリティ実証実験

ネットワーク機能及びセンサ機能を有する高機能電子タグを自律的に動作させ、かつ、冗長性を保持しつつID検索・更新を効率的に行う技術を検証するための実証実験。この技術を採用することにより、自動的に収集したデータを途切れなく連携させ活用できるトレーサビリティシステムを、耐障害性を確保しながら構築することができる。

実施期間: 平成19年2月9日(金)~3月5日(月)実験フィールド: 岐阜県高山市

(JA飛弾ミート、Aコープ国府店、焼肉ハウス味蔵天国)実施主体: 総務省(日本電気株式会社)電子タグ・センサの種類:1. NEC 2.45GHz 通信距離 30m程度 アクティブ 温度センサ付 IPv6通信2. PhaseIV社 135KHz 通信距離 0.7m パッシブ 温度センサ付

○ 現状・問題食品の安全性に対する消費者の関心が高まってきており、従来は実現の難しかった食品分野でのトレーサビリティの実現が望まれている。食品のトレーサビリティは、流通過程が進むにつれ製品が分割され、管理対象品が膨大となり、追跡の自動化が困難であるとされてきた。

○ 意義電子タグを活用し、品質管理にまつわる数値データを自動的に収集、管理する高度トレーサビリティシステムを構築する。食肉流通の現場では厳密な品質管理を実施しているが、さらに高度化し、作業者の支援や、ノウハウのスムーズな継承を可能とする。トレーサビリティシステムを介して品質管理データを管理し、関係事業者や消費者からの開示要求に応えられるようにする。

施策の背景

概要

○品質管理に関する数値データの収集・管理自動化多数のセンサを用いて、管理対象に関する品質管理情報を収集機器の設定や交換を安全に手間なく実施する。

○複数の工程にまたがった品質管理情報の統合各工程にまたがった品質管理情報の一貫した取出し品質管理情報を管理するサブシステムの段階的な参加

IPv6ネットワーク

IPv6IPv6ネットワークネットワーク

加工場(JA飛騨ミート)

枝肉処理(個体分割)

輸送 販売(Aコープ国府店、焼肉ハウス味蔵天国)

精肉加工(個体分割)

•保管温度の蓄積・異常監視 •保管温度の履歴読み取り・蓄積

検索・逆検索

消費者

閲覧 閲覧

閲覧

•保管温度の履歴保存

牧場(岐阜県畜産研究所)

•体温/体重の蓄積

電子タグ・センサ:1 、2

検証課題・目標

トレーサビリティにより安心して、購入できるか?

消費者へのアンケート結果

非常に安心

55%多少安心

32%

変わらない

12%

システムの恩恵を受ける事が出来るのは誰か?

食肉事業者へのアンケート結果

消費者

22%

両方

61%

メリット無し

6%

生産者

22%

実験結果

18

Page 20: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

3-3-2.【実証実験事例】 災害ボランティア活動支援に関する実証実験

異なる電子タグプラットフォーム間で、ID情報に紐づく属性情報をシームレスに情報流通させる相互運用技術の検証を行うための実証実験。この技術により、災害時に救援活動に従事する方々の状況把握を、閲覧可能な範囲で異なる組織間でリアルタイムに情報共有できるようになり、被災地の状況に応じた適切な活動支援を行うことが可能となる。

実施期間: 平成19年2月12日(月)実験フィールド: 静岡県静岡市清水区

(はーとぴあ清水、清水マリンビル、清水テルサ)実施主体: 総務省(株式会社NTTデータ)電子タグ・センサの種類:東京特殊電線株式会社 315MHz 通信距離 10m アクティブ

○ 現状・問題災害発生時、自治体とボランティア団体が連携し、災害ボランティアセンターを立ち上げるが、その運営に当たっては人手に依存する部分が大きく、必ずしも効率的ではない。(主な課題の例)①受付時:ボランティアの受付業務、活動内容とのマッチング②活動時:ボランティアの活動状況の把握

被災者からのボランティア要請の受付○ 意義

ボランティアセンター、避難所間だけでなく、行政機関、警察、消防など救援活動に従事する組織間での情報共有の効率化

施策の背景

検証課題・目標

概要

○異種プラットフォーム連携モデルの実装技術検証異なるセキュリティポリシを持つ各システム(電子タグプラットフォーム)間での相互認証技術の有用性異なる記述形式で格納されている属性情報の相互翻訳技術の有用性

○災害発生時での電子タグ、アプリケーションの有用性検証ボランティアに関する受付支援、派遣先登録、現場到着確認、履歴確認など

清水マリンビル

清水テルサ

自治体B

自治体C

はーとぴあ清水

自治体A 避難所乙

ボランティア(登録済み)

自治体A 避難所甲

Dグループ応急手当の手伝い

Aグループ救援物資の運搬、仕分け

Cグループ掃除

Bグループ医薬品の運搬、応急手当の手伝い

ボランティアの家族

自治体A(被災地外)

インターネット

電子タグプラットフォーム

電子タグプラットフォーム

電子タグプラットフォーム

自治体A ボランティアセンター(被災地)

連携センタ派遣

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

清水マリンビル

清水テルサ

自治体B

自治体C

はーとぴあ清水

自治体A 避難所乙

ボランティア(登録済み)

自治体A 避難所甲

Dグループ応急手当の手伝い

Aグループ救援物資の運搬、仕分け

Cグループ掃除Cグループ掃除

Bグループ医薬品の運搬、応急手当の手伝い

ボランティアの家族

自治体A(被災地外)

インターネット

電子タグプラットフォーム

電子タグプラットフォーム

電子タグプラットフォーム

自治体A ボランティアセンター(被災地)

連携センタ派遣

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

電子タグ

受付がスムーズに行える様になるか?

参加者へのアンケート結果

なる

89%

ならない

0%

変わらない

11%

現場到着確認が出来るのは実際の支援活動で有効か?

有効

89%

有効でない

0%

どちらでもない

11%

実験結果

19

Page 21: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

13

ユ ビ キ タ ス 端 末 で い つ で もど こ で も ア ニ メ を 楽 し む

ユ ビ キ タ ス 端 末 で い つ で もど こ で も ア ニ メ を 楽 し む

ア ニ メを み て い た ら ・・・あ っ 、お じ い ち ゃ ん か らメ ッ セ ー ジ だ ぞ !

僕 、水 族 館 に行 き た い !ち ょ っ と 血 圧 が 高 め

の よ う だ 。一 度 病 院に 来 て も ら う よ う に予 約 を 入 れ よ う 。

○ ○ 総 合 病 院○ ○ 総 合 病 院

体 温 ・血 圧 ・脈 拍 等 をリ ア ル タ イ ム に 転 送

体 温 ・血 圧 ・脈 拍 等 をリ ア ル タ イ ム に 転 送

出 口出 口

会 計 も 出 口 で 自 動 的に 引 き 落 と し さ れ る から レ ジ に 並 ぶ 必 要 がな くて 助 か る わ 。

電 子 決 済 で瞬 時 に 会 計

電 子 決 済 で瞬 時 に 会 計

美 味 し そ う ね 。無 農薬 だ か ら サ ラ ダ に して も 安 心 だ わ 。

情 報 端 末 付 シ ョッ ピ ン グ とトレ ー サ ビ リ テ ィ シ ス テ ム

情 報 端 末 付 シ ョ ッ ピ ン グ とトレ ー サ ビ リ テ ィ シ ス テ ム

○ 月 1△ 日 収 穫

○ 月 1□ 日 店 頭

※ 無 農 薬

ス ー パ ー で は …わ か っ た よ 。料 金 は お じ い ち ゃん が 支 払 う か ら 、バ ー チ ャ ル 水族 館 を 楽 し ん で お い で 。

大 画 面 の バ ー チ ャ ル 水 族 館音 声 に 反 応 し 画 面 が 対 応

大 画 面 の バ ー チ ャ ル 水 族 館音 声 に 反 応 し 画 面 が 対 応

わ ー っ 、サ メ が 大 き くな っ た ! ま る で 自 分が 海 の 中 に い る み たい 。

お じ い ち ゃ ん 、 お ば あ ち ゃ んと お 孫 さ ん の 場 合

誕 生 日 に は 何 が欲 し い ん だ い ?

4-1.ユビキタスネット社会の実現イメージ①

(「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」 終報告書(平成16年12月17日総務省)より抜粋)20

Page 22: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

14

湯 上 が り10分 後 に

あ わ せ て食 事 の 用 意到 着 5分 後入 浴 可 能 に

到 着 時 ま で に掃 除 完 了

帰 宅 時 に は …

コー ヒータイム に は …

元 気 に 遊 ん でい るみたい ね 。明 日 は お 弁当 だか ら買 い 物 して帰 らなくちゃ。

わ か った 。それでは その とお りに 仕 事 をす す めて下 さい 。

オ ンラインで 上 司 か らの 承 認 が 可 能 に

オ ンラインで 上 司 か らの 承 認 が 可 能 に

購 買 層 に つい ては ...

子 供 の 様 子 をチ ェック連 絡 事 項 もメー ル で 確 認

子 供 の 様 子 をチ ェック連 絡 事 項 もメー ル で 確 認

帰 宅 時 間 に 合 わ せ て快 適 な 生 活 をサ ポ ー ト

帰 宅 時 間 に 合 わ せ て快 適 な 生 活 をサ ポ ー ト

マ ル チ 画 面 で クライアントに プレゼ ン

マ ル チ 画 面 で クライアントに プレゼ ン

この 点 に 関 しましては 、担 当 者 か らご説 明 させてい た だきます 。

働 く親 の 場 合お 知 らせ

明 日 は 遠 足 な の で 、8時 30集 合 とな ります 。また、お 弁 当 の用 意 を宜 しくお 願 い します 。

担 任 ○ ○

4-2.ユビキタスネット社会の実現イメージ②

(「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」 終報告書(平成16年12月17日総務省)より抜粋)21

Page 23: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

15

前方5mの横断歩道を右に横断して下さい。

前方2mに自転車があります。注意して下さい。

簡単操作で登録した目的地まで誘導

簡単操作で登録した目的地まで誘導

警備会社

センサーが自宅の異変を察知し、状況等を通報

センサーが自宅の異変を察知し、状況等を通報 位置情報をリアルタイムで確認位置情報をリアルタイムで確認

もう少しでコンサート会場に着きそうね。

障害者の場合

速度を落として注意しなくては。

運転手にも注意を促し事故の防止に貢献

運転手にも注意を促し事故の防止に貢献

障害物などを察知し、通知

障害物などを察知し、通知

横断歩道を歩行者が横断しようとしています。

4-3.ユビキタスネット社会の実現イメージ③

(「ユビキタスネット社会の実現に向けた政策懇談会」 終報告書(平成16年12月17日総務省)より抜粋)22

Page 24: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

16

◎◎多様で利便性の高いサービスを支える技術の確立・普及多様で利便性の高いサービスを支える技術の確立・普及・安心・安全かつ、容易にサービスを利用可能とするための技術(端末技術等)・安心・安全かつ、容易にサービスを利用可能とするための技術(端末技術等)

の開発・普及が必要の開発・普及が必要

◎◎実証実験やモデル事業を通じた新規利用モデルの開拓実証実験やモデル事業を通じた新規利用モデルの開拓・ユーザ、業界参加型実証実験、地域と一体となったモデル事業等の推進とそ・ユーザ、業界参加型実証実験、地域と一体となったモデル事業等の推進とそ

の成果展開の成果展開 等等

◎◎ニーズに応じた利用環境整備ニーズに応じた利用環境整備・電子タグシステムの利用周波数の拡大、利用ガイドラインの見直し・電子タグシステムの利用周波数の拡大、利用ガイドラインの見直し

・国際標準化の推進(・国際標準化の推進(ITUITU、ISO/IECISO/IEC) ) 等等

◎◎官民一体となった推進体制官民一体となった推進体制・民間のフォーラム等を通じた開発成果(技術仕様等)の積極的公開・民間のフォーラム等を通じた開発成果(技術仕様等)の積極的公開 等等

5.研究開発成果の普及促進に向けた課題及び方策

23

Page 25: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

17

周波数帯及び

タイプ主な利用用途 導入経緯 制度区分

○スキーゲート○自動倉庫○食堂精算 等

高周波利用設備

高周波利用設備

433MHz帯

(アクティブ)○国際物流管理○コンテナ内状況管理 等

平成18年 制度化 特定小電力無線局

構内無線局

特定小電力無線局

2.45GHz帯(パッシブ)

(アクティブ)

○物流管理

○製造物履歴管理

○物品管理 等

昭和61年 制度化平成 4年 免許不要の小電力システムの

導入平成14年 小電力システムへの周波数

ホッピング(FH)方式の導入平成17年 FH方式を登録制度化

構内無線局特定小電力無線局小電力データ

○交通系カードシステム○行政カードシステム○ICカ-ド公衆電話○入退室管理システム 等

135kHz帯(パッシブ)

○物流管理○製造物履歴管理 等

昭和25年 高周波利用設備として制度化

平成10年 制度化平成14年 出力の緩和、

手続の簡素化

平成17年 高出力型システムの導入平成18年 高出力型システムの高度化及

び低力型システムの導入

13.56MHz帯(パッシブ)

950MHz帯

(パッシブ)

○○135kHz135kHz帯、帯、13.56MHz13.56MHz帯、帯、2.45GHz2.45GHz帯の帯のRFIDRFIDについては従来から制度化。については従来から制度化。○電子タグに関する多様なニーズに対応して、○電子タグに関する多様なニーズに対応して、950MHz950MHz帯の導入・高度化、帯の導入・高度化、433MHz433MHz帯の導入等を推進。帯の導入等を推進。

(参考1) 電子タグシステムの利用周波数の拡大

24

Page 26: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

18

64~128bitの数値。

一つ一つに個別に付番。

飲み合わせ飲み合わせ情報表示情報表示

身の回りの様々なモノに付けられたRFID等に書き込まれているIDをもとに、そのモノに関連する情報を有するデーターベースをネットワークを通じて検索。そのデータベースから利用者が必要とする情報をリアルタイムで入手。

医薬品

読取装置(リーダ)

B薬

メーカー

成分製造年月日ロット番号

・・・

発送日経路輸送環境

・・・

流通業者

DB

DB

DB

DB

販売業者

NPO店名買上日価格

・・・

飲み合わせ新医療情報

過去の症例・・・

医薬品のトレーサビリティ、飲み合わせ確認の例医薬品のトレーサビリティ、飲み合わせ確認の例

検索・統合サーバ

ID関連情報のDBの検索

製造・流通・販売の各段階で医薬品に関する各種データをDBに蓄積

A薬

関連DBから

必要な情報の取得

読み取り電波

反射波によるID読み取り

・RFIDの中のID情報をキーとして

利用者のニーズに合わせた情報が入手可。

・その都度、DBにアクセスするので

新の情報が取得可

・RFIDの中のID情報をキーとして

利用者のニーズに合わせた情報が入手可。

・その都度、DBにアクセスするので

新の情報が取得可

ID

Networked IDNetworked IDとはとは

ネットワークネットワーク

(参考2) ネットワーク型ID(N-ID)について

25

Page 27: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

19

(参考3) ユビキタスネットワーキングフォーラムの推進体制

部会長 岩浪 剛太 (インフォシティ)副部会長 秋山 由和(トヨタ)

林 俊樹(メディアコンサルタント)

○各種調査の実施、啓蒙活動、交流等

会長 齊藤忠夫(東京大学名誉教授) 顧問 宮原秀夫(大阪大学)副会長 青山友紀(慶應義塾大学) 村井 純(慶應義塾大学)

坂村 健(東京大学)

ユビキタスネットワーキングフォーラム 総会

部会長 徳田英幸(慶應義塾大学)

副部会長 浅見 徹(東京大学)

村上 仁己(成蹊大学)

○関連技術開発・標準化、実証実験

技術部会 企画部会

部会長 德田 英幸(慶應義塾大学)副部会長 小川 博世(NICT)

○ 実証実験の実施等

電子タグ高度利活用部会

運営委員会委員長 青山友紀(慶應義塾大学)委員長代理 下條真司(大阪大学)

ネットワークアーキテクチャ専門委員会

何でもマイ端末専門委員会

どこでもネットワーク専門委員会

部会長 森川 博之 (東京大学)副部会長 稲坂 朋義 (三菱電機)

宮部 裕 (松下電器産業)

○ 実証実験の実施、標準化等

センサーネットワーク部会

無線通信専門委員会

利活用実証実験専門委員会

委員長 後藤 厚宏(NTT)副委員長 加藤 正文 (富士通研究所)

超小型チップネットワーキング専門委員会

委員長 山本 修一郎(NTTデータ)副委員長 生嶋 正雄 (松下電器)

矢野 和男 (日立)

委員長 渡辺 文夫 (KDDI)副委員長 和泉 吉則 (NHK)

斉藤 洋 (NTT)新堂 隆夫 (三菱電機)桐葉 佳明 (NEC)藤井 輝也 (ソフトバンクテレコム)三村 到 (日立)

委員長 山田 朝彦 (東芝)副委員長 神之門 司 (シャープ)

中野 剛 (松下電器)

ユーザビリティ専門委員会委員長 瀬川 倉三 (トヨタ)

普及・啓蒙専門委員会

委員長 後藤 幹雄 (電通総研)

委員長 小川 博世 (NICT)副委員長 石田 良英 (ARIB)

委員長 岸上 順一 (NTT)

アドホックネットワーク専門委員会委員長 宮部 裕 (松下電機)副委員長 小花 貞夫(ATR)

利活用専門委員会

委員長 稲坂 朋義(三菱電機)副委員長 松田 耕一郎(堀場製作所)

杉本 和敏(日本IBM)

技術検証専門委員会委員長 小花 貞夫(ATR)副委員長 福永 茂(沖電気)副委員長 宮本 和彦(松下電器)

学識経験者、電気通信事業者、放送事業者、メーカー、コンテンツ関係者、研究機関等により構成

研究開発や標準化に関する情報交換、普及啓発活動等を実施

学識経験者、電気通信事業者、放送事業者、メーカー、コンテンツ関係者、研究機関等により構成

研究開発や標準化に関する情報交換、普及啓発活動等を実施

制度検討専門委員会

委員長 篠崎 彰彦 (九州大学)

副委員長 小林 正啓 (大阪弁護士会)副委員長 宮本 和彦(松下電器)

実利用検討アドホックグループビジネスモデルの検討

26

Page 28: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

文部科学省説明資料

27

Page 29: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

文部科学省提出資料

IT 新改革戦略および重点計画-2007 の進捗等に関する資料

分野 「『いつでも、どこでも、何でも、誰でも』使えるデジタルディバイドのインフ

ラ整備」

対象施策 電子タグの高度な利用・活用技術に関する研究開発

質問事項/

回 答

【質問事項】

◇基盤技術の確立に向けた環境整備および普及の目標(価格・普及数)と現状。

◇実証実験の進捗と評価。

◇普及促進策における、利用シーンや費用対便益、普及促進策等の位置づけと

検証状況。

◇想定される利用シーンと普及目標(価格・普及数)との整合性。

【回答】

本施策は電子タグにより高付加価値情報を安全かつリアルタイムに利活用す

ることを目指して、そのために必要な要素技術である、次世代セキュアチップ、

及び、それと連動したセキュア OS の開発を実施しているものである。

本施策により開発するセキュアチップは基礎研究の段階のものであり、現時

点において将来的な普及のための目標は設定していない。しかしながら、この

技術が確立すれば、現在、工場や物流、流通業の商品管理等の限定的な分野で

のみ活用されている電子タグが、例えば医療や食品等の安全・安心を求められ

る分野においても活用されることが期待できる。

このため、コープさっぽろで個人のアレルギー情報と食品の成分情報をすり

あわせ、食品の個人への影響を検出できるシステムの実証実験を行い、利用者

からの聞き取り調査により、高い評価を得た。

また、医療応用については、展示会において個人の薬歴からアレルギー情報

の提示や飲みあわせの検証を自動的に行えるシステムのデモンストレーション

を実施したところ、来場者の関心を集め、高い評価を得た。

なお、将来的なセキュアチップとしての普及や費用対便益については、この

技術が確立されれば、利活用分野が広範囲にわたることから、大量製造と低価

格化が期待でき、十分な費用対効果が見込まれるものと考える。

28

Page 30: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

【質問事項】

◇施策推進に向けた阻害要因。

【回答】

技術開発における阻害要因は特にない。

29

Page 31: いつでも、どこでも、何でも、誰でも」使える デジタル・ディバ … · ADSLADSL FWAFWA アンテナ施設 ヘッドエンド 光電変換装置 無線アクセス装置

安全なユビキタス社会を支える基盤技術の研究開発プロジェクト

研究の概要:

ネットワークがすみずみまで行き渡り、便利で安全・快適に暮らせるユビキタスネット社会において音声、動画等の高付加価値情報を安全に扱うための技術を開発する。具体的には、①大容量データを扱う計算能力、記憶容量を持ち、耐攻撃性のあるセキュアチップ②①のセキュアチップと協調し、電子タグ等に書き込まれた高付加価値情報を安全に扱うことのできる組込み型の基本ソフトウェアを開発する。また、本技術を安全性確保やプライバシー保護が求められる医療情報や食品安全情報を扱うシステムに適用し、有効性を検証する。

研究開発の目的及び趣旨:ユビキタスネット社会の実現を見据え、電子タグにより高付加価値情報を安全かつリアルタイムに利活用するために必要な基盤技術を確立する。

研究代表者:坂村健所長(YRPユビキタス・ネットワーキング研究所)

平成19年度予算額 243百万円(平成18年度予算額 324百万円)

平成17年度~19年度

ID情報ID情報

食品 人(患者)

医薬品

食品データベース 電子カルテ 医薬品流通データベース

成分情報履歴情報

身体特性情報

医薬品成分情報生産・流通履歴情報

セキュア組込基本ソフトウェア

アレルギー情報の検出

医療過誤の防止

暗号認証通信

ID同定防止通信

電子タグ

ID情報ID情報

食品 人(患者)

医薬品

食品データベース 電子カルテ 医薬品流通データベース

成分情報履歴情報

身体特性情報

医薬品成分情報生産・流通履歴情報

セキュア組込基本ソフトウェア

アレルギー情報の検出

医療過誤の防止

暗号認証通信

ID同定防止通信

電子タグ

体制:21世紀COEのユビキタス研究拠点となっている東京大学とYRPユビキタス・ネットワーキング研究所による産学連携体制により実施する。また、科学技術連携施策群「ユビキタスネットワーク」の中で関係省庁と適切に連携しつつ研究開発を実施する。

高付加価値情報を安全かつリアルタイムに処理できる環境で利用(イメージ)

研究開発の効果:基盤技術の確立により、いつでもどこでも高付加価値の情報を安全に、安心してやり取りすることが可能なユビキタスネット社会の早期実現が可能となる。

次世代IT基盤構築のための研究開発

30