大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/pd/data/text/pd01.pdf ·...

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教員養成系大学・学部での研修(PD)シリーズ 大学における教員養成 0.教員養成系大学・学部“ならでは”の模索 1.教育学部の授業科目はなぜ多いのか? 2.小学校教員養成の近年の変化 3.課程認定制度はなぜあるか? 4.教免法と教員養成体系の“多様性” 5.いくつかの課題、いくつもの課題? 2016.8.23 教員養成連携開発センター 研修・交流支援部門 1

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Page 1: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ

大学における教員養成

0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか

2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか

4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題

2016823教員養成連携開発センター

研修交流支援部門

1

教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索従来のFDSD研修の大学人としての一般的研修とともに次の

3点について焦点を当てた専門職性向上の機会を創設すること

1)教育職員免許法の改正等が議論されている今教育系大学学部の存在意義を再吟味再確認しながら教員養成系大学学部の理念等に基づいた独自のカリキュラム編成ならびに諸組織に関する共通認識教育免許取得のための課程認定制度についての共通的理解

2)今後さらに拡充が課題となる学校現場教育委員会学校教育以外の教育支援関連機関等との連携や新しい学校内外の教育課題に関する基本的課題についての共通理解

3)若手教職員の急増期であり多様な気質希望をもっている入学生に接する際教員養成系大学学部出身者でない教職員との協働とりわけ学部大学院附属学校園教育と研究施設の全大学人教職員によるldquo教員養成系大学学部ならではrdquoの学風や教育と研究の環境の創出のための共通理解

2

ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)<「フレッシュマンセミナー」プログラム>

第1講 「大学における教員養成」 ―東京学芸大学での事例を基にしながらー

第2講 教育系大学の学生気質に特徴はあるのか (学生指導の課

題を探り付き添う)

第3講 附属学校の教育と研究活動(大学での実践的指導力育成の課題

と方法を学ぶ)

<「ミドルセミナー」プログラム>

―教員養成現職研修の高等教育機関の具体的改善点の解明―

第4講 師範学校(専門学校)と教育学部(高等教育機関)の違い

第5講 「チーム学校」の登場と大学での教員養成の意味

―学外教育関連諸機関との連携と教師教育(連携とオリジナリティ)

第6講 教員養成系大学の多様性と「質」保証

<「アドバンスセミナー」プログラム>

―ワークショップでリフレクションし広く異次元の視点から捉え直す機会にする

bull 第7講 大学での教員養成をどう考える

bull 第8講 外から見た大学(相対化) 3

第一講の柱(問い)

①教育学部の授業科目はなぜ多いのか

ー教師になれるldquo条件rdquoって何だろう (教員免許状)

②最近小学校教員養成する大学が増えている

ー課程認定制度申請動向の変化ー

③課程認定制度はなぜあるか

ー戦後の「大学における教員養成」原則ー

④教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo

ー各大学の教員養成カリキュラムの変遷から考えるー

⑤いくつかの課題いくつもの課題ー近年の教員養成をめぐる課題ー

4

Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか

大学を出ていること 短大でもいいよ

教養があって人間的に魅力があることかな

専門性があることだよ

免許持っていることなんじゃない

子どもが好きなんだよ

ところで教員免許は何種類あるのかな

1種類 10種類 100種類 200種類 200種類以上

専門職として同じように通常言われている医者や弁護士

の免許は何種類あるのか

医学部設立時の教員数は 5

教職専門知識

教職意識(教育愛)

教職専門技能

ところで 教師になれる要件は

免許種要素(1)学校の学科課程毎

bull幼稚園 =5領域(健康人間関係環境言語表現)

bull小学校 =9教科(国社数理生音美体家)総合的な学習の時間外国語活動道徳特別活動(課外活動)

bull中学校 =9教科総合的な学習の時間道徳特別活動(課外活動)

bull高等学校=教科 総合的な学習の時間 選択教科特別活動(課外活動)

6

1-1

免許種要素(2)日本の学校体系毎

幼稚園教育 4~5歳(非義務教育)初等教育 6歳~ 12歳 (義務教育)(単式2064学級減)

中等教育(前期) 12歳~ 15歳(義務教育)(単式962学級減)

中等教育(後期) 15歳~ 18歳(非義務教育)(公立24校減)

高等教育 18歳以上 (義務教育ではない) rarr 基本的には 6-3-3-4 制(単線型 (6-6-4)rarr 近年中等学校(中学+高校 (6-6-4))が設立されそ

の免許の検討が話題となっている(524939校 2015現在)

rarr特別支援学級の増加(小学校1754+中学校780学級)

7

中学校から高等学校へ 985 (1114281人)

高等学校から短期大学大学へ 565 (617507人)

大学から大学院へ 110 (62238人)

進学率(2015)

1-2

8

免許状種要素(3) 免許種類毎

免許状の種類(基礎資格)

2種免許状 短期大学卒業

1種免許状 4年制大学卒業

専修免許状修士課程修了

短大大学大学院で免許状取得申請資

格取得免許状交付は都道府県教育委員会

で行う

8

1-3

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 2: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索従来のFDSD研修の大学人としての一般的研修とともに次の

3点について焦点を当てた専門職性向上の機会を創設すること

1)教育職員免許法の改正等が議論されている今教育系大学学部の存在意義を再吟味再確認しながら教員養成系大学学部の理念等に基づいた独自のカリキュラム編成ならびに諸組織に関する共通認識教育免許取得のための課程認定制度についての共通的理解

2)今後さらに拡充が課題となる学校現場教育委員会学校教育以外の教育支援関連機関等との連携や新しい学校内外の教育課題に関する基本的課題についての共通理解

3)若手教職員の急増期であり多様な気質希望をもっている入学生に接する際教員養成系大学学部出身者でない教職員との協働とりわけ学部大学院附属学校園教育と研究施設の全大学人教職員によるldquo教員養成系大学学部ならではrdquoの学風や教育と研究の環境の創出のための共通理解

2

ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)<「フレッシュマンセミナー」プログラム>

第1講 「大学における教員養成」 ―東京学芸大学での事例を基にしながらー

第2講 教育系大学の学生気質に特徴はあるのか (学生指導の課

題を探り付き添う)

第3講 附属学校の教育と研究活動(大学での実践的指導力育成の課題

と方法を学ぶ)

<「ミドルセミナー」プログラム>

―教員養成現職研修の高等教育機関の具体的改善点の解明―

第4講 師範学校(専門学校)と教育学部(高等教育機関)の違い

第5講 「チーム学校」の登場と大学での教員養成の意味

―学外教育関連諸機関との連携と教師教育(連携とオリジナリティ)

第6講 教員養成系大学の多様性と「質」保証

<「アドバンスセミナー」プログラム>

―ワークショップでリフレクションし広く異次元の視点から捉え直す機会にする

bull 第7講 大学での教員養成をどう考える

bull 第8講 外から見た大学(相対化) 3

第一講の柱(問い)

①教育学部の授業科目はなぜ多いのか

ー教師になれるldquo条件rdquoって何だろう (教員免許状)

②最近小学校教員養成する大学が増えている

ー課程認定制度申請動向の変化ー

③課程認定制度はなぜあるか

ー戦後の「大学における教員養成」原則ー

④教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo

ー各大学の教員養成カリキュラムの変遷から考えるー

⑤いくつかの課題いくつもの課題ー近年の教員養成をめぐる課題ー

4

Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか

大学を出ていること 短大でもいいよ

教養があって人間的に魅力があることかな

専門性があることだよ

免許持っていることなんじゃない

子どもが好きなんだよ

ところで教員免許は何種類あるのかな

1種類 10種類 100種類 200種類 200種類以上

専門職として同じように通常言われている医者や弁護士

の免許は何種類あるのか

医学部設立時の教員数は 5

教職専門知識

教職意識(教育愛)

教職専門技能

ところで 教師になれる要件は

免許種要素(1)学校の学科課程毎

bull幼稚園 =5領域(健康人間関係環境言語表現)

bull小学校 =9教科(国社数理生音美体家)総合的な学習の時間外国語活動道徳特別活動(課外活動)

bull中学校 =9教科総合的な学習の時間道徳特別活動(課外活動)

bull高等学校=教科 総合的な学習の時間 選択教科特別活動(課外活動)

6

1-1

免許種要素(2)日本の学校体系毎

幼稚園教育 4~5歳(非義務教育)初等教育 6歳~ 12歳 (義務教育)(単式2064学級減)

中等教育(前期) 12歳~ 15歳(義務教育)(単式962学級減)

中等教育(後期) 15歳~ 18歳(非義務教育)(公立24校減)

高等教育 18歳以上 (義務教育ではない) rarr 基本的には 6-3-3-4 制(単線型 (6-6-4)rarr 近年中等学校(中学+高校 (6-6-4))が設立されそ

の免許の検討が話題となっている(524939校 2015現在)

rarr特別支援学級の増加(小学校1754+中学校780学級)

7

中学校から高等学校へ 985 (1114281人)

高等学校から短期大学大学へ 565 (617507人)

大学から大学院へ 110 (62238人)

進学率(2015)

1-2

8

免許状種要素(3) 免許種類毎

免許状の種類(基礎資格)

2種免許状 短期大学卒業

1種免許状 4年制大学卒業

専修免許状修士課程修了

短大大学大学院で免許状取得申請資

格取得免許状交付は都道府県教育委員会

で行う

8

1-3

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 3: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)<「フレッシュマンセミナー」プログラム>

第1講 「大学における教員養成」 ―東京学芸大学での事例を基にしながらー

第2講 教育系大学の学生気質に特徴はあるのか (学生指導の課

題を探り付き添う)

第3講 附属学校の教育と研究活動(大学での実践的指導力育成の課題

と方法を学ぶ)

<「ミドルセミナー」プログラム>

―教員養成現職研修の高等教育機関の具体的改善点の解明―

第4講 師範学校(専門学校)と教育学部(高等教育機関)の違い

第5講 「チーム学校」の登場と大学での教員養成の意味

―学外教育関連諸機関との連携と教師教育(連携とオリジナリティ)

第6講 教員養成系大学の多様性と「質」保証

<「アドバンスセミナー」プログラム>

―ワークショップでリフレクションし広く異次元の視点から捉え直す機会にする

bull 第7講 大学での教員養成をどう考える

bull 第8講 外から見た大学(相対化) 3

第一講の柱(問い)

①教育学部の授業科目はなぜ多いのか

ー教師になれるldquo条件rdquoって何だろう (教員免許状)

②最近小学校教員養成する大学が増えている

ー課程認定制度申請動向の変化ー

③課程認定制度はなぜあるか

ー戦後の「大学における教員養成」原則ー

④教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo

ー各大学の教員養成カリキュラムの変遷から考えるー

⑤いくつかの課題いくつもの課題ー近年の教員養成をめぐる課題ー

4

Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか

大学を出ていること 短大でもいいよ

教養があって人間的に魅力があることかな

専門性があることだよ

免許持っていることなんじゃない

子どもが好きなんだよ

ところで教員免許は何種類あるのかな

1種類 10種類 100種類 200種類 200種類以上

専門職として同じように通常言われている医者や弁護士

の免許は何種類あるのか

医学部設立時の教員数は 5

教職専門知識

教職意識(教育愛)

教職専門技能

ところで 教師になれる要件は

免許種要素(1)学校の学科課程毎

bull幼稚園 =5領域(健康人間関係環境言語表現)

bull小学校 =9教科(国社数理生音美体家)総合的な学習の時間外国語活動道徳特別活動(課外活動)

bull中学校 =9教科総合的な学習の時間道徳特別活動(課外活動)

bull高等学校=教科 総合的な学習の時間 選択教科特別活動(課外活動)

6

1-1

免許種要素(2)日本の学校体系毎

幼稚園教育 4~5歳(非義務教育)初等教育 6歳~ 12歳 (義務教育)(単式2064学級減)

中等教育(前期) 12歳~ 15歳(義務教育)(単式962学級減)

中等教育(後期) 15歳~ 18歳(非義務教育)(公立24校減)

高等教育 18歳以上 (義務教育ではない) rarr 基本的には 6-3-3-4 制(単線型 (6-6-4)rarr 近年中等学校(中学+高校 (6-6-4))が設立されそ

の免許の検討が話題となっている(524939校 2015現在)

rarr特別支援学級の増加(小学校1754+中学校780学級)

7

中学校から高等学校へ 985 (1114281人)

高等学校から短期大学大学へ 565 (617507人)

大学から大学院へ 110 (62238人)

進学率(2015)

1-2

8

免許状種要素(3) 免許種類毎

免許状の種類(基礎資格)

2種免許状 短期大学卒業

1種免許状 4年制大学卒業

専修免許状修士課程修了

短大大学大学院で免許状取得申請資

格取得免許状交付は都道府県教育委員会

で行う

8

1-3

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 4: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

第一講の柱(問い)

①教育学部の授業科目はなぜ多いのか

ー教師になれるldquo条件rdquoって何だろう (教員免許状)

②最近小学校教員養成する大学が増えている

ー課程認定制度申請動向の変化ー

③課程認定制度はなぜあるか

ー戦後の「大学における教員養成」原則ー

④教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo

ー各大学の教員養成カリキュラムの変遷から考えるー

⑤いくつかの課題いくつもの課題ー近年の教員養成をめぐる課題ー

4

Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか

大学を出ていること 短大でもいいよ

教養があって人間的に魅力があることかな

専門性があることだよ

免許持っていることなんじゃない

子どもが好きなんだよ

ところで教員免許は何種類あるのかな

1種類 10種類 100種類 200種類 200種類以上

専門職として同じように通常言われている医者や弁護士

の免許は何種類あるのか

医学部設立時の教員数は 5

教職専門知識

教職意識(教育愛)

教職専門技能

ところで 教師になれる要件は

免許種要素(1)学校の学科課程毎

bull幼稚園 =5領域(健康人間関係環境言語表現)

bull小学校 =9教科(国社数理生音美体家)総合的な学習の時間外国語活動道徳特別活動(課外活動)

bull中学校 =9教科総合的な学習の時間道徳特別活動(課外活動)

bull高等学校=教科 総合的な学習の時間 選択教科特別活動(課外活動)

6

1-1

免許種要素(2)日本の学校体系毎

幼稚園教育 4~5歳(非義務教育)初等教育 6歳~ 12歳 (義務教育)(単式2064学級減)

中等教育(前期) 12歳~ 15歳(義務教育)(単式962学級減)

中等教育(後期) 15歳~ 18歳(非義務教育)(公立24校減)

高等教育 18歳以上 (義務教育ではない) rarr 基本的には 6-3-3-4 制(単線型 (6-6-4)rarr 近年中等学校(中学+高校 (6-6-4))が設立されそ

の免許の検討が話題となっている(524939校 2015現在)

rarr特別支援学級の増加(小学校1754+中学校780学級)

7

中学校から高等学校へ 985 (1114281人)

高等学校から短期大学大学へ 565 (617507人)

大学から大学院へ 110 (62238人)

進学率(2015)

1-2

8

免許状種要素(3) 免許種類毎

免許状の種類(基礎資格)

2種免許状 短期大学卒業

1種免許状 4年制大学卒業

専修免許状修士課程修了

短大大学大学院で免許状取得申請資

格取得免許状交付は都道府県教育委員会

で行う

8

1-3

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 5: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか

大学を出ていること 短大でもいいよ

教養があって人間的に魅力があることかな

専門性があることだよ

免許持っていることなんじゃない

子どもが好きなんだよ

ところで教員免許は何種類あるのかな

1種類 10種類 100種類 200種類 200種類以上

専門職として同じように通常言われている医者や弁護士

の免許は何種類あるのか

医学部設立時の教員数は 5

教職専門知識

教職意識(教育愛)

教職専門技能

ところで 教師になれる要件は

免許種要素(1)学校の学科課程毎

bull幼稚園 =5領域(健康人間関係環境言語表現)

bull小学校 =9教科(国社数理生音美体家)総合的な学習の時間外国語活動道徳特別活動(課外活動)

bull中学校 =9教科総合的な学習の時間道徳特別活動(課外活動)

bull高等学校=教科 総合的な学習の時間 選択教科特別活動(課外活動)

6

1-1

免許種要素(2)日本の学校体系毎

幼稚園教育 4~5歳(非義務教育)初等教育 6歳~ 12歳 (義務教育)(単式2064学級減)

中等教育(前期) 12歳~ 15歳(義務教育)(単式962学級減)

中等教育(後期) 15歳~ 18歳(非義務教育)(公立24校減)

高等教育 18歳以上 (義務教育ではない) rarr 基本的には 6-3-3-4 制(単線型 (6-6-4)rarr 近年中等学校(中学+高校 (6-6-4))が設立されそ

の免許の検討が話題となっている(524939校 2015現在)

rarr特別支援学級の増加(小学校1754+中学校780学級)

7

中学校から高等学校へ 985 (1114281人)

高等学校から短期大学大学へ 565 (617507人)

大学から大学院へ 110 (62238人)

進学率(2015)

1-2

8

免許状種要素(3) 免許種類毎

免許状の種類(基礎資格)

2種免許状 短期大学卒業

1種免許状 4年制大学卒業

専修免許状修士課程修了

短大大学大学院で免許状取得申請資

格取得免許状交付は都道府県教育委員会

で行う

8

1-3

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 6: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

免許種要素(1)学校の学科課程毎

bull幼稚園 =5領域(健康人間関係環境言語表現)

bull小学校 =9教科(国社数理生音美体家)総合的な学習の時間外国語活動道徳特別活動(課外活動)

bull中学校 =9教科総合的な学習の時間道徳特別活動(課外活動)

bull高等学校=教科 総合的な学習の時間 選択教科特別活動(課外活動)

6

1-1

免許種要素(2)日本の学校体系毎

幼稚園教育 4~5歳(非義務教育)初等教育 6歳~ 12歳 (義務教育)(単式2064学級減)

中等教育(前期) 12歳~ 15歳(義務教育)(単式962学級減)

中等教育(後期) 15歳~ 18歳(非義務教育)(公立24校減)

高等教育 18歳以上 (義務教育ではない) rarr 基本的には 6-3-3-4 制(単線型 (6-6-4)rarr 近年中等学校(中学+高校 (6-6-4))が設立されそ

の免許の検討が話題となっている(524939校 2015現在)

rarr特別支援学級の増加(小学校1754+中学校780学級)

7

中学校から高等学校へ 985 (1114281人)

高等学校から短期大学大学へ 565 (617507人)

大学から大学院へ 110 (62238人)

進学率(2015)

1-2

8

免許状種要素(3) 免許種類毎

免許状の種類(基礎資格)

2種免許状 短期大学卒業

1種免許状 4年制大学卒業

専修免許状修士課程修了

短大大学大学院で免許状取得申請資

格取得免許状交付は都道府県教育委員会

で行う

8

1-3

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 7: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

免許種要素(2)日本の学校体系毎

幼稚園教育 4~5歳(非義務教育)初等教育 6歳~ 12歳 (義務教育)(単式2064学級減)

中等教育(前期) 12歳~ 15歳(義務教育)(単式962学級減)

中等教育(後期) 15歳~ 18歳(非義務教育)(公立24校減)

高等教育 18歳以上 (義務教育ではない) rarr 基本的には 6-3-3-4 制(単線型 (6-6-4)rarr 近年中等学校(中学+高校 (6-6-4))が設立されそ

の免許の検討が話題となっている(524939校 2015現在)

rarr特別支援学級の増加(小学校1754+中学校780学級)

7

中学校から高等学校へ 985 (1114281人)

高等学校から短期大学大学へ 565 (617507人)

大学から大学院へ 110 (62238人)

進学率(2015)

1-2

8

免許状種要素(3) 免許種類毎

免許状の種類(基礎資格)

2種免許状 短期大学卒業

1種免許状 4年制大学卒業

専修免許状修士課程修了

短大大学大学院で免許状取得申請資

格取得免許状交付は都道府県教育委員会

で行う

8

1-3

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 8: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

8

免許状種要素(3) 免許種類毎

免許状の種類(基礎資格)

2種免許状 短期大学卒業

1種免許状 4年制大学卒業

専修免許状修士課程修了

短大大学大学院で免許状取得申請資

格取得免許状交付は都道府県教育委員会

で行う

8

1-3

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 9: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

9

幼稚園(教科分野ごとの授与は無し) 1種類

小学校(教科分野ごとの授与は特別免許状のみ) 国語社会算数理科生活

音楽図画工作家庭体育宗教など 1種類

中学校 国語社会数学理科音楽美術保健体育保健技術家庭職業

職業指導職業実習外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区

分)宗教など 19種類

高等学校 国語地理歴史公民数学理科音楽美術工芸書道保健体育

保健看護看護実習家庭家庭実習情報情報実習農業農業実習工業工業実習商業商業実習水産水産実習福祉福祉実習商船商船実習職業指導外国語(英語フランス語ドイツ語中国語朝鮮語などに区分)宗教柔道(保健体育の一部領域)剣道(保健体育の一部領域)情報技術(工業の一部領域)建築(工業の一部領域)インテリア(工業の一部領域)デザイン(工業の一部領域)情報処理(商業の一部領域)計算実務(商業の一部領域)など 44種類

視覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(視覚障害教育)

高等部のみ 理療(按摩マッサージ指圧はり及び灸を含む)理学療法音楽4種類

聴覚障害者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(聴覚障害教育) 1種類

高等部のみ 理容特殊技芸(美術工芸被服に区分) 4種類

知的障害者肢体不自由者及び病弱者に関する領域を定めた特別支援学校 各部共通 自立活動(肢体不自由教育言語障害教育に区分) 2種類

〇養護教諭栄養教諭(2006)免許状2種類

中学校と高等学校の免許状小学校の特別免許状特別支援学校の自立活動等に係わる免許状は教科や分野毎に授与される養護教諭と栄養教諭は学校種に限定されない

78種の約3倍の免許種9

1-4

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 10: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員免許状の種類等(2013年総件数 218547件)

種類 区分基礎資

格2013年度

(件)効力

有効期間

職階 備 考

普通免許状

専修 修士 14108

全国 10年 教諭 10年で更新講習一種 学士 152955

二種短期大学士

42118

特別免許状

- -

59(内高

校48件)(1998年から計549)

都道府県

10年 教諭

教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」)

臨時免許状

- - 9307都道府県

3年(特例6年)

助教諭

普通免許状を有する者を採用することができない場合

(免許状なし)

- -

19539(都

1857)- -

特別非常勤講師

構造改革特別区域の各市町村内のみで効力

10

でも実際に何人が毎年教師にな

っているの

1-5

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 11: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ

11

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 12: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

課程認定大学の免許種別(2005)

幼稚園 小学校 中学校 高等学校 盲学校 聾学校 養護学校

国立 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51公立 73 42 575 4 2 31 38 1私立 548 435 794 83 50 376 427 43計 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95国立 10 0 00公立 42 14 333 8 10私立 436 257 589 204 33 136 1計 488 271 555 212 33 146 1国立 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50公立 62 31 500 1 1 26 29私立 409 289 707 29 27 243 285 4計 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54

出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在)

大学院

(修士)

学校数認定課程を

有する学校比率

認定課程の内訳学校区分

大学

(4年制)

短期大学

12

2-1

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 13: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

免許種

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2001年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 746 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 197 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 165 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 798 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 14 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 62 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 907 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 27 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 745 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 245 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 465 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 542 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 29 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2004年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 14: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

課程認定

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校区分 ガッコウクブン 学校数 ガッコウスウ 認定課程を有する学校 ニンテイカテイユウガッコウ 比率 ヒリツ 認定課程の内訳 ニンテイカテイウチワケ
幼稚園 ヨウチエン 小学校 ショウガッコウ 中学校 チュウガッコウ 高等学校 コウトウガッコウ 盲学校 モウガッコウ 聾学校 ロウガッコウ 養護学校 ヨウゴガッコウ
大学(4年制) ダイガクネンセイ 国立 コクリツ 83 77 928 49 51 70 77 5 9 51
公立 コウリツ 73 42 575 4 2 31 38 1
私立 シリツ 548 435 794 83 50 376 427 43
計 ケイ 704 554 787 136 103 477 542 5 9 95
短期大学 タンキダイガク 国立 コクリツ 10 0 00
公立 コウリツ 42 14 333 8 10
私立 シリツ 436 257 589 204 33 136 1
計 ケイ 488 271 555 212 33 146 1
大学院(修士) ダイガクインシュウシ 国立 コクリツ 87 80 920 50 51 73 80 5 10 50
公立 コウリツ 62 31 500 1 1 26 29
私立 シリツ 409 289 707 29 27 243 285 4
計 ケイ 558 400 717 80 79 342 394 5 10 54
出典文部科学省初等中等教育局教職員課のデータ(2005年4月現在) シュッテンモンブカガクショウショトウチュウトウキョウイクキョクキョウショクインカネンガツゲンザイ
Page 15: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
Page 16: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

課程認定許可大学数 (2011)

高等教育機関種別 短期大学 大学 大学院

幼稚園教員 231 202 96

小学校教員 33 170 93

中学校教員 119 442 361

高等学校教員 ー 556 409

総 数(実数) 277385(719 582729(798 423597(709)

設立機関種別 国立大学 公立大学 私立大学

幼稚園教員 49 3 150

小学校教員 50 2 118

中学校教員 70 33 339

高等学校教員 77 41 438

総 数(実数) 82 73 574

2-2

13

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
Page 17: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上

(山崎博敏『Between』20152-3)

14

2005

どうしてなのだろうか

2-3

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
Page 18: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

Graph1

国大51
私大50
私学の「準教員養成系学部」の増加数
[]
3
7
59
25
44
22
13
173

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
北海道
東北
関東
中部
近畿
中四国
九州沖縄
Page 19: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

白願書

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
あてはまる 76 324
ややあてはまる 15 63
あまりあてはまらない 4 16
あてはまらない 4 17
無回答 ムカイトウ 1 4
あてはまる 37 158
ややあてはまる 34 144
あまりあてはまらない 15 63
あてはまらない 13 55
無回答 ムカイトウ 1 3
あてはまる 43 181
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 14 59
あてはまらない 9 38
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 11 45
ややあてはまる 23 96
あまりあてはまらない 28 121
あてはまらない 38 161
無回答 ムカイトウ 0 1
あてはまる 33 141
ややあてはまる 34 145
あまりあてはまらない 21 91
あてはまらない 11 45
無回答 ムカイトウ 2
2時間以上 ジカンイジョウ 3 11
1-2時間 ジカン 6 27
30-1時間 ジカン 36 153
30以内 イナイ 45 193
0分 フン 8 36
2時間以上 ジカンイジョウ 63 266
1-2時間 ジカン 17 73
30-1時間 ジカン 10 42
30以内 イナイ 5 22
0分 フン 4 19
2時間以上 ジカンイジョウ 13 57
1-2時間 ジカン 22 93
30-1時間 ジカン 31 133
30以内 イナイ 21 91
0分 フン 0 42
2時間以上 ジカンイジョウ 8 35
1-2時間 ジカン 18 75
30-1時間 ジカン 29 125
30以内 イナイ 23 97
0分 フン 0 90
Page 20: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

白願書

もっと勉強できるように

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 21: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

Sheet1

教え合いながら勉強を
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 22: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
家庭学習取り組むべき
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 23: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
学習ノート やり方分からない
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 24: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
家庭では自分の方法で
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 25: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
家庭学習 1頁あたり
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 26: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
塾以外での家庭学習時間
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 27: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
試験一週間前の学習時間
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 28: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
テスト見直し時間
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 29: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
教員免許状の種類等
(2013年総件数 218547件)
種類 区分 基礎資格 2013年度(件) 効力 有効期間 職階 備  考 0
普通免許状 専修 修士 14108 全国 10年 教諭 10年で更新講習 北海道3 17
一種 学士 152955 東北7 40
二種 短期大学士 42118 関東59 341
特別免許状 59(内高校48件)  (1998年から計549) 都道府県 10年 教諭 教育職員検定合格(「教職課程を履修していなくても優れた知識技術等を有する社会人等に授与される免許状」) 中部25 145
臨時免許状 9307 都道府県 3年(特例6年) 助教諭 普通免許状を有する者を採用することができない場合 近畿44 254
(免許状なし) 19539 特別非常勤講師 構造改革特別区域の各市町村内のみで効力 中四国22 127
(都 1857) 九州沖縄13 75
計173 100
北海道 3 17
東北 7 40
関東 59 341
中部 25 145
近畿 44 254
中四国 22 127
九州沖縄 13 75
173 1000
教員需要の推計から考える養成システムの課題
Page 30: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」
私学の準教員養成系学部(山崎博敏試算進研)

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 31: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
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教育免許法上の取得科目単位区分と単位数

15

1953年 1988年 1998年

教科に関する科目

小学校 16 18 8

中学校 40(32) 40 20

高等学校 40(32) 40 20

教職に関する科目

小学校 32 41 41

中学校 14 19 31

高等学校 14 19 23

教科又は教職に関する科目

小学校 10

中学校 8

高等学校 16

「小学校教諭の普通免許状の授与を受ける場合の教科に関する科目の単位の修得方法は国語(書写を含む)社会算数理科生活音楽図画工作家庭及び体育の教科に関する科目のうち一以上の科目について修得するものとする」

2-4

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 33: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)

教科に関す

る科目(a)

教職に関す

る科目(b)

(a)もしくは

(b)

特殊教育に

関する科目その他 計

二種 743 短期大学士 4 27 0 8 39一種 204 学士 6 35 10 8 59専修 02 修士 6 35 34 8 83二種 155 短期大学士 4 31 2 8 45一種 796 学士 8 41 10 8 67専修 26 修士 8 41 34 8 91二種 54 短期大学士 10 21 4 8 43一種 903 学士 20 31 8 8 67専修 40 修士 20 31 32 8 91一種 739 学士 20 23 16 8 67専修 251 修士 20 23 40 8 91二種 601 基礎免許 13 13一種 562 基礎免許+学士 23 23専修 53 基礎免許+修士 47 47

出典「学校教員基本調査」2005年度

「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育

最低修得単位数

幼稚園

小学校

中学校

高等学校

盲聾養護

学校

割合()

2004年基礎資格

免許

種学校種

16

2-5

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 34: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

免許種

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
学校種 ガッコウシュ 免許種 メンキョシュ 割合()2004年 ワリアイネン 基礎資格 キソシカク 最低修得単位数 サイテイシュウトクタンイスウ
教科に関する科目(a) キョウカカンカモク 教職に関する科目(b) キョウショクカンカモク (a)もしくは(b) 特殊教育に関する科目 トクシュキョウイクカンカモク その他 タ 計 ケイ
幼稚園 ヨウチエン 二種 ニシュ 743 短期大学士 タンキダイガクシ 4 27 0 8 39
一種 イッシュ 204 学士 ガクシ 6 35 10 8 59
専修 センシュウ 02 修士 シュウシ 6 35 34 8 83
小学校 ショウガッコウ 二種 ニシュ 155 短期大学士 タンキダイガクシ 4 31 2 8 45
一種 イッシュ 796 学士 ガクシ 8 41 10 8 67
専修 センシュウ 26 修士 シュウシ 8 41 34 8 91
中学校 チュウガッコウ 二種 ニシュ 54 短期大学士 タンキダイガクシ 10 21 4 8 43
一種 イッシュ 903 学士 ガクシ 20 31 8 8 67
専修 センシュウ 40 修士 シュウシ 20 31 32 8 91
高等学校 コウトウガッコウ 一種 イッシュ 739 学士 ガクシ 20 23 16 8 67
専修 センシュウ 251 修士 シュウシ 20 23 40 8 91
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 二種 ニシュ 601 基礎免許 キソメンキョ 13 13
一種 イッシュ 562 基礎免許+学士 キソメンキョガクシ 23 23
専修 センシュウ 53 基礎免許+修士 キソメンキョシュウシ 47 47
出典「学校教員基本調査」2005年度 シュッテンガッコウキョウインキホンチョウサネンド
「割合」は当該学校における当該免許状保持者の比率臨時免許状等があるため合計は100にならない ワリアイトウガイガッコウトウガイメンキョジョウホジシャヒリツリンジメンキョジョウトウゴウケイ
「その他」は日本国憲法外国語コミュニケーション情報機器の操作体育 タニホンコクケンポウガイコクゴジョウホウキキソウサタイイク
「盲」「聾」「養護」に関してはそれぞれ別の免許状が発行されている「割合」欄には合計数値を掲載してある モウロウヨウゴカンベツメンキョジョウハッコウワリアイランゴウケイスウチケイサイ
Page 35: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
総数 ソウスウ 国立 コクリツ 公立 コウリツ 私立 シリツ
幼稚園 ヨウチエン 109806 329 25704 83773
030 2341 7629
小学校 ショウガッコウ 414908 1763 409665 3480
042 9874 084
中学校 チュウガッコウ 249794 1640 235317 12837
066 9420 514
高等学校 コウトウガッコウ 255605 594 194925 60086
023 7626 2351
盲聾養護学校 モウロウヨウゴガッコウ 62259 1450 60547 259
233 9725 042
合計 ゴウケイ 1092369 5776 926158 160435
053 8478 1469
出典「学校基本調査」(2004年5月1日現在) シュッテンガッコウキホンチョウサネンガツニチゲンザイ
Page 36: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

17

「教職」「教科」に関する科目内容と増減

教育職員免許法の区分(計59要卒総124単位=476)

免許種類 1988 1998

教科に関する科目①教科に関する科目(例小学校課程=国語科研究社会科研究算数科研究中学校課程国語専攻=日本語学概論日本語文法日本文学史

小学校 18 8

中学校 40 20

高校 40 20

教職に関する科目①教職の意義②基礎理論「教育の本質」「教育の社会制度経営」「児童生徒の心理発達」等 ③教育課程指導法「教育課程の編成」「各教科の指導法」「道徳の指導法」「教育の方法技術」「特別活動の指導法」等(小22中12高8) ④生徒指導教育相談進路指導の意義方法カウンセリング」等⑤総合演習⑥教育実習と事前事後指導

小学校 41 41

中学校 19 31

高校 19 23

教科又は教職に関する科目(東京学芸大学の場合)①小中学校=科と情報科教材論科教育課程論②中学校=科入門演習基礎科学習指導論科教材演習科教材特論

小学校 ー 10

中学校 ー 8

高校 ー 1617

2-6

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 37: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

Q3 教職課程認定はなぜあるのか質担保

統一性

高等教育機関での養成を保障

18

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 38: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

19

日本の教員養成機関 (1872年以降)

師範学校から大学発足まで 校数

1872 師範学校制度(発足) 1

1872-1886 師範学校(普及) 8

1886-1897 各道府県師範学校1ケ所 47

1897-1943 高等師範学校(新設) 4+3

1943-1947 男女別師範学校 99

1949 師範学校56高等師範及び女子高等師範7青年師範学校47 110

19495- 各都道府県の国立大学に学芸学部(新設)

48

19534- 教育職員免許法改正課程認定制度発足 19

3-1

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 39: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員養成の二大原則1「大学における養成」(1949年~)

1)師範学校に代わる教員養成の場としての「大学」

その二つの含意

a)6334制の最高学府での教員養成(幅広い視野と高度の

専門的知識技能を兼ね備えた多様な人材育成を目的とする=水準)

b)大学の自治学問の自由を基本原理とする場である(性

格)

2)旧制の各種高等教育機関の一本化単線形学校系統へ

の移行

2「開放制」原則下の「課程認定制度」

1)教員免許状の認定を行う大学を制限せず一定の要件を

満たす全大学に広げる(1954年教育職員免許法改正に

よって明確化)

2)「一定の要件」=開講科目設備指導体制(スタッフ実習校など) その後世界の趨勢は学士レベルから大学院修士

レベルへ(「高度化」が進展)20

3-2

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 40: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー

「教育(教授)する方法を修得することを養成される被教育者としての師範生ではない」

「専門の学芸の研究学習によって将来教えようと希望する教科の内容や研究方法に通ずることの必要なことは勿論であるが更にいま一つの専門的研究すなわち教職課程の研究によって教育についての専門的知識及び技術を身につけ」た専門職としての教師」

(玖村敏雄『教育職員免許法同法施行法解説』 1949年 )

教員養成学教師教育学研究の独自性は21

3-3

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 41: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

「予定調和論」の吟味検討の必要性ー戦後直後の教員養成観ー

「教育者は人間が誠実で学問があれば充分である教授法などは各自に工夫し各人がそれぞれに自己の教授法を持つべきである」

「教授法は有益であるとしてもそれは「二次的」であり「それさえ学べば良き教師の資格のできるような考えの甚だしい謬見であることは勿論である」

「これらの知識(教育学や教授法や分析的心理学の知識-筆者

註)はあればなおよくなくてもさし支えない」「直ちに見習として学校に送り職域において実地練習の上正教員たらしむることが必要」(天野貞祐「教育刷新の問題」『教育

試論』1949)

〇ldquo小学校用の科学とか中学校用の科学rdquoというのはないのであってその時代の成果を反映することによって子ども青年は学ぶ意欲を持ち学ぶ価値を感じるのではないか

22

3-4

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 42: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

23

1949年以降の日本の教員養成の原則a) 各都道府県に1校の国立大学に教員養成機関を置く

b) 学芸学部教育学部以外の学部でも教員養成できる

c) 教育職員免許法を定め法制化する免許は地方自治体発行

教育職員免許「課程認定」制度教員免許の課程認定制度は1953年~1955年度入学生以降適用

課程認定の原則 (現在まで基本的には同じ)文部省が教員免許状申請に必要な授業科目開設可否認定

課程認定は「教科に関する科目」「教職に関する科目」の柱にそって判断

「学校種による免許」「教科による免許」times「免許の種類」

教員免許の課程認定を受けようとする学部課程学科専攻 ごとに申請する

認可された教員免許を教育委員会に申請発行取得できる

教育系大学以外の学部学科も課程認定を受ける 23

3-5

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 43: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー

教職科目の履修条件教育実践関連科目

Q4 教育職員免許法と

各大学での教員養成充実の取り組み

24

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 44: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員養成系大学学部と一般大学学部

[A] 教員養成系大学学部(45)

=教員養成課程(免許状取得がほぼ必須)を持つ

[B] 一般大学学部(509)=教員免許状取得は任意

25

教員養成系[A]

非教員養成(一般大学) [B]

短期大学他

大学院修士

小学校 459 445 36 60

中学校 288 580 17 115

高等学校 126 637 04 233

特別支援教育 384 470 20 126

4-1

25

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 45: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

大学による免許取得単位数の違い(2010)

T 大学 H大学 S大学T私立大

小 中 特支 小 中 特支 小中 特支 中高

共通教育

22 22 22 24 24 24 20 22 28

教科専門(a)

55 64 71 3850

(38)41

40-50

71 92

教職専門(b)

46 36 47 5240

(52)49 51 47 31-23

a又はb科目

6 8 6 10 10 10 9-10 6 8~16

総計 129 130 146 124 124 124 130 146124+31

+α 26

4-2

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 46: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

27

27

免許法とT大学教育課程改訂の変遷師範学校(中等教育)rarr新制大学学芸学部(1949531)

学芸学部 rarr 教育学部(196641)

教育職員免許法(改訂)

主な変更点 T 大学

1949(S24) 教育職員免許法(制定)「大学における教員養成」

「開放制」の2原則

全国立大学で教員養成開始

1952年教育課程改訂(学芸学部)

1953(S28) 課程認定制度発足 (1955年部分改訂)

1966改訂(基盤)(19791984年部分改訂

1988(S63) 専修免許状(大学院)創設免許基準引上げ等

1988年改訂(教養系増設)

(1990 19951996年部分改訂)

1998(H10) 教職関係科目単位数増加2000年改訂(教職入門プロジェクト

学習総合演習)

課程認定制度の厳密化(20072010(部分改訂)

2015年改訂(教職実践演習)27

4-3

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 47: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)

28

2年制を廃止し4年へ

教員養成課程の五千人削減

国による定員管理を行う領域=医師教員船舶

4-5

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 48: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

29

4-6

29

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 49: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

C大学教育学部

30

『初等教育援助体験』『中等教育援助体験』

授業研究入門(1年 後期)

C教育委員会から学校ボランティアの強い要請

子どもたちと人間関係を築く力の向上

先輩3年生の教育実習を参観する

観察実習 (2年)

教育実習(3年 主専攻実習)

教育実習(4年 副専攻実習)

15人程度の少人数指導での授業分析評価研究

4-7

30

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 50: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

G大学教育学部

31

教育フィールド(野外)研究Ⅰ(1年)

県内の公立小中学校での体験(20時間)学部での学修(10時間)

学習指導の実際についての講義観察実習(附属学校で2回)事前事後指導

学習指導の実際についての講義本実習事前指導実習校訪問指導案作成の指導本実習事後指導

教育フィールド(野外)研究Ⅱ(2年)

教育フィールド(野外)研究Ⅲ(3年)

教育実践インターンシップ(4年 選択)

体験的科目(2年)

「野外体験」「現場体験」「フレンドシップ教育実践」「ボランティア

体験」

31

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 51: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

S大学教育学部(1000時間)

32

①学校外でのキャンプスポーツ自然観察活動などへの参加支援

②企画力指導力人間関係力学校理解子ども理解社会の一員としての自覚を高める (400時間)

特別支援教育や不登校児等の指導を経験

(200時間)

学校教育体験領域

基礎体験領域

①附属公立学校で参加観察と従来の教育実習

1年次から3年前期までは主に観察実習(「教わる側から教える側へ」「授業設計の基礎の習得」)

3年次後期=教壇実習=「授業実践力向上」 (400時間)

教育臨床

カウンセリング

体験

32

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 52: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

H大学教育学部

33

「推奨履修パターン(コース)」の指導

「Tuesday実習」(3年次)

「教職入門」(2年rarr1年)

4日間の集中形式「2日間の座学(教職の意義や教職アイデンティティおよび観察実習に関する講義現場教師による講話とパネルディスカッション等)」+「3日目中学校」「4日目小学校の観察実習」を行いその記録に基づいて17のグループに分けてディスカッションを開催

火曜日午後に継続的に附属学校

協力校実習(4年)

市内近隣の10校(小中高)

に学校サポーターとして定期的に出向経験を大学で省察

集中的実習」(3年 2週)

学校生活体験実習 フレンドシップ事業(2年)学外での子どもとの触合

学校や教員の仕事をトータルに理解

教員養成総合実践演習

学校現場体験をもとに講義や演習で学習を深め学校現場での経

験に備える

学校教育支援実習

33

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 53: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

N大学

34

教科教育実践Ⅰ教育実践基礎演習

教科教育実践Ⅲ

教科教育実践Ⅱ

「教員養成コア科目群」と他の科目(特にいわゆる「教科専門」)との関連性をより強化

触れ合い教育実習(1年)

「副免実習」(4年)

「教員インターンシップ」

附属属校園実習 (4週) (3年)

介護等体験(2年)

(例) 各教科教育内容に関しての各学年毎の授業内容に即した授業構成

34

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 54: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

教育実践関連科目の充実

学校教育相談研究(2年前後期)

研究実習(4年選択)副免許実習(4年 2週間)

主免実習(3年 附属学校4週間)

探究ネットワーク人形劇自

然報道キャンプ工房気球づくりを通して地域の子どもらと8ヶ月間

土日を使って企画を作り纏める

F大学教育地域科学部

学習過程研究(1年後期)

総合学習研究(1年前期)

35

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 55: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発教育臨床)

2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習

研究実習

(4年選択)

教職入門(1年)

学校教育実習(4年)公立学校(2週間)

学校教育実習(3年 主免許 附属学校3週間)

観察実習(選択2年)介護体験7日インターンシップ(選択 2年)

「教職と教科専門をつなぐ」科目の充実

東京学芸大学教育学部

36

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 56: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

3737

教員養成コア科目群

教 職 教科

卒 業 研究

教職の意義

教職の基礎理論

教育課程

生徒指導

教育相談

研究実習

教育フィールド研究5

教育実習

実践開発実習2 教育フィールド研究4

実践開発実習1 教育フィールド研究3

教育実践体験2

教育実践体験1

教育フィールド研究2 1

教育フィールド研究1

教員養成教育課程における「実践と理論」のldquo往還rdquoと実践的活動のldquo省察rdquoを強調

大学に於ける教員養成プログラム(案)日本教育大学協会最終報告(20043) 4-8

37

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 57: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

Q5 いくつかの課題いくつもの課題

38

地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
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地域別公立小中学校の教員需要推計

39

山崎博敏「教員需要の推計から考える養成システムの課題」『Between』20152-3

202520202015 202520202015

関東

近畿

九州沖縄

北海道東北

近畿

関東

5-1

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 59: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

「中学校2年生の理科教員の最終学歴国際比較」2007622 日本学術会議「要望 これからの教師の科学的教養と教員養成の在り方について」

国名 大卒以上(標準偏差) 大卒 専門学校 高卒 高卒以下

ロシア 89(10) 8(11) 3(05) 1(03) 0(00)アルメニア 82(21) 16(20) 1(04) 1(03) 0(00)チュニジア 81(36) 17(34) 1(07) 1(00) 0(00)ブルガリア 67(30) 24(25) 9(15) 0(00) 0(00)リトアニア 62(22) 35(21) 2(07) 1(03) 0(00)

アメリカ合衆国 59(30) 41(30) 0(00) 0(00) 0(00オーストラリア 56(35) 38(37) 2(15) 0(01) 0(00)

ニュージーランド 51(48) 43(52) 6(30) 0(00) 0(00)オランダ 30(31) -- 66(30) 5(15) 0(00)

スウェーデン 30(32) 63(34) 4(12) 4(12) 0(00)ハンガリー 28(21) 72(21) 0(02) 0(00) 0(00)

台北 27(36) 70(37) 2(15) 0(00) 0(00)韓国 25(29) 75(29) 0(00) 0(00) 0(00)

スコットランド 24(26) 76(26) 0(00) 0(00) 0(00)エストニア 23(22) 61(26) 12(16) 3(11) 0(00)国際平均 22(04) 57(04) 18(03) 3(02) 0(00)

香港 17(33) 66(42) 17(32) 0(00) 0(00)ノルウェー 12(26) 72(40) 14(29) 1(08) 1(10)

日本 9(26) 90(27) 1(09) 0(00) 0(00)エジプト 8(23) 92(23) 0(00) 0(00) 0(00)

フィリッピン 8(26) 92(26) 0(00) 0(00) 0(00)シンガポール 8(15) 80(22) 8(13) 4(10) 0(00)

イタリア 7(19) 93(19) 0(00) 0(00) 0(00)南アフリカ 7(20) 21(30) 69(35) 2(12) 0(01)ルーマニア 4(10) 81(21) 13(17) 2(09) 0(00)マレーシア 3(15) 47(40) 25(38) 25(36) 0(00)

チリ 2(11) 91(26) 7(23) 0(00) 0(00)ベルギー 0(00) 0(00) 100(00) 0(00) 0(00)

インドネシア 0(00) 57(30) 40(29) 3(13) 0(00)40

5-2

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 60: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)

a)「教育公務員昇進規定」(教育公務員法第41条)に基づき「研修点数加算点の研修単位化」を明示(1単位の現職研修を受ければ001点大学院修士課程1点博士課程2点となり校長になるには加算点の3点が必要他に客観式主観式問題等)

b)修士課程や博士課程在学年限は休職が認められる(50以上の経歴認定(昇進関係)とほぼ100の号俸認定(給料関係)さらに外国の大学院では50の報酬支給(国 内では0)がなされる)

c)現在のソウル市内の公立初等学校教師(44400余名)の235が教育大学院で学位取得その他の大学院学位所得を含めると約26が修士又は博士学位取得者であるという公立初等学校長では78教監では78の高率

中国=1997年中等学校教師や教育管理を対象とした教師の専門職大学院(教育碩士課程)創設 41

5-3

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

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ご静聴

ありがとうございました

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  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 61: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

近年の主な教員養成政策1996 大学審議会「大学院の教育研究の質的向上に関する審議のまとめ」

1998 大学審議会答申「21世紀の大学像と今後の改革方策について」

1998 教養審第二次答申

2001 国立の教員養成系大学学部の在り方に関する懇談会

2008 教職大学院開設 2009 教員免許状更新制導入

2010 教職実践演習導入 (自民党教育再生実行本部「中間まとめ」―提言)

2012828 中教審答申「教職生活の全体を通じた教員の資質能力の総合

的な向上方策について」

20136 ミッションの再定義(教員養成)201568「業務全般の見直し」

20131015 教員の資質能力向上に係る当面の改善方策の実施に向けた協

力者会議「大学院段階の教員養成の改革と充実等について」(報告)

2014331 育成すべき資質能力踏まえた教育評価内容と評価の在り方に関

する検討会ー論点整理ー

2014625 OECDTALIS第2回調査(2013年実施)結果報告

2014730 中教審教員養成部会(第73回) 「教員の養成採用研修の改善

について~論点整理~」

20151221 「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」(答申)42

5-4

42

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

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  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 62: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」

教員政策の重要性は「世界の潮流」(政策)経験年数の不均衡化による先輩から若手への伝承

が困難に(環境変化)子ども青年をめぐる新旧教育課題の顕在化

「何を知っているか」ではなく「どのような力で関わる

か」(コンピテンシー能力概念の拡張)

カリキュラムマネジメントやアクティブラーニング推

進の必要性(カリキュラム改革)「チームとしての学校」のために教職員構造を転換

(チーム学校「新」同僚性の推進)43

5-5

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

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ご静聴

ありがとうございました

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46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 63: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

熟達教師の「知識」の特徴

1)熟達者は初心者が気付かないような情報の特徴や有意味なパターンに気づく

2)熟達者は課題内容に関する多量の知識を獲得しておりそれらの知識は課題に関する深い理解を反映する様式した体制化されている

3)熟達者の知識は個々ばらばらの事実や命題に還元できるようなものではなくある特定の文脈の中で活用されるものであるすなわち熟達者の知識はある特定の状況に「条件づけられた」ものである

4)熟達者はほとんど注意を向けることなく知識の重要な側面をスムーズに検索することができる

5)熟達者は自分が専門とする分野について深く理解しているがそれを他者にうまく教えることができるとは限らない

6)熟達者が新奇な状況に取り組む際の柔軟性には様々なレベルがある

(Bransford etall 2000 秋田喜代美森昭『授業を変える』) 44

rarrldquoAs a researcherrdquo5-6

研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

neTeacher45

5-7

45

ご静聴

ありがとうございました

hatsuou-gakugeiacjp

46

  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
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研究的力量をもった教師(集団)

協働的実践的研究者像

目の前の学習者への

最善の教育支援環境開発能力

実践創出能力(cfカリキュラム開発能力)

教育内容開発能力(cf 学科教学知識PCK)

教育実践評価能力(高度な教育活動の評価法の探究)

高度実践型教師=自立した教育支援専門職

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  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46
Page 65: 大学における教員養成 - u-gakugei.ac.jptcenter/project/PD/data/text/pd01.pdf · <「フレッシュマンセミナー」プログラム> 第1講「大学における教員養成」

ご静聴

ありがとうございました

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  • 教員養成系大学学部での研修(PD)シリーズ大学における教員養成0教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索1教育学部の授業科目はなぜ多いのか2小学校教員養成の近年の変化3課程認定制度はなぜあるか4教免法と教員養成体系のldquo多様性rdquo5いくつかの課題いくつもの課題
  • 教員養成系大学学部ldquoならではrdquoの模索
  • ldquoならではrdquoプログラムの探究(試案)
  • 第一講の柱(問い)
  • Q1 教育学部の授業科目はなぜ多いのか
  • 免許種要素(1)学校の学科課程毎
  • 免許種要素(2)日本の学校体系毎
  • 免許状種要素(3) 免許種類毎
  • スライド番号 9
  • スライド番号 10
  • Q2 「2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上出身者の免許取得者数は2倍以上になった」なぜ            
  • 課程認定大学の免許種別(2005)
  •   課程認定許可大学数 (2011)
  •  2004年度以後子ども学部など小学校教員を養成する私立大学の数は2014年までの10年間に3倍以上           (山崎博敏『Between』20152-3)
  • 教育免許法上の取得科目単位区分と単位数
  • 教員免許種別の割合修得の要件(免許種による単位数の違い)
  • 「教職」「教科」に関する科目内容と増減
  • スライド番号 18
  • 日本の教員養成機関 (1872年以降)
  • 教員養成の二大原則
  • 「大学における教員養成」という理念ーその理解内容の一側面ー
  • 「予定調和論」の吟味検討の必要性         ー戦後直後の教員養成観ー
  • スライド番号 23
  • ー教免法課程認定制度と多様性自律性との狭間でー 教職科目の履修条件 教育実践関連科目
  • 教員養成系大学学部と      一般大学学部
  • 大学による免許取得単位数の違い(2010)
  • スライド番号 27
  • 教員養成系大学学部の定員増減(陣内靖彦作成『東京師範学校生活史研究』)
  • スライド番号 29
  • C大学教育学部
  • G大学教育学部
  • S大学教育学部(1000時間)
  • H大学教育学部
  • N大学
  • 教育実践関連科目の充実
  • 1)SE科目の充実(教科と情報処理カリキュラム論教材開発 教育臨床)2)教育系の専攻科目の履修単位増3)プロジェクト学習科目で課題解決的学習
  • スライド番号 37
  • スライド番号 38
  • 地域別公立小中学校の教員需要推計
  • スライド番号 40
  • 韓国ソウル市教育庁の現職研修システム(2008)
  • 近年の主な教員養成政策
  • 近年の教員養成政策-「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について」
  •  熟達教師の「知識」の特徴
  •  研究的力量をもった教師(集団)
  • スライド番号 46