資料3 我が国の食料・農業・農村をめぐる現状と課題 · アフリカ 1431.1倍...

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資料3 平成19年7月 農林水産省 我が国の食料・農業・農村をめぐる現状と課題

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資料3

平成19年7月 農林水産省

我が国の食料・農業・農村をめぐる現状と課題

Page 2: 資料3 我が国の食料・農業・農村をめぐる現状と課題 · アフリカ 1431.1倍 151.1倍 アジア 1671.1倍 273.1倍 中国 1751.1倍 515.1倍 年間1人当たりの

Ⅰ 経済社会をめぐる情勢

1 国際経済社会① 世界の人口② 国際経済③ 資源・環境問題④ 世界の食料需給

2 我が国経済社会① 我が国の人口② 我が国経済の動向③ 生活に関する意識や価値観

Ⅱ 食料・農業・農村をめぐる情勢と課題1 食料需給

① 食料消費と食生活② 食料自給率③ 食の安全と消費者の信頼確保④ 食品産業⑤ 農産物貿易

2 生産構造① 農業生産② 農業構造③ 担い手④ 農地⑤ 農業生産基盤の整備

3 農村地域① 農村地域の現状② 都市と農村の格差

③ 中山間地域等④ 多面的機能

Ⅲ WTO・EPA交渉をめぐる情勢1 WTO農業交渉、EPA交渉への戦略的取組2 WTO農業交渉をめぐる状況3 我が国のEPA交渉の状況

Ⅳ 農政の展開方向1 食料・農業・農村基本法制以降の主な政策改革2 「21世紀新農政2007」のポイント

(目 次)

2345

678

1011131415

161718

1920

21222324

262729

3133

(頁) (頁)

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Ⅰ 経済社会をめぐる情勢

-1-

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資料:UN「World Population Prospects: The 2004 Revision, The 2006 Revision」

12.1

13.2

11.0

9.1

19.3

12.5

14.1

16.6

20.0

28.8

0

10

20

30

40

50

60

70

80

90

100

2005 2050

億人

開発途上国(1.5倍)

65億人

92億人1.4倍

その他(1.5倍)

アフリカ(2.2倍)

インド(1.5倍)

中国(1.1倍)

先進国(1.0倍)

1 国際経済社会

① 世界の人口

-2-

世界人口の見通し世界人口の見通し世界人口の見通し

○ 世界の人口は、開発途上国を中心に大幅に増加し、2005年の65億人から2050年には1.4倍の92億人にまで達すると見通されている。

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② 国際経済

世界の貿易(輸出額)の推移世界の貿易(輸出額)の推移世界の貿易(輸出額)の推移 主要国の実質GDP成長率の推移主要国の実質GDP成長率の推移

○ 国際経済は、アメリカや我が国等の先進国がけん引役となって安定して成長するとともに、経済のグローバル化が進展している。

○ 近年、東アジア諸国・地域やBRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)が、海外からの投資を積極的に受け入れて高い経済成長を実現しており、今後、経済のグローバル化がますます進展すると見込まれる。

資料:IMF:World Economic Outlook, April 2007

10.78.410.2 中国

9.25.35.9 インド

6.710.0…ロシア

3.74.32.1 ブラジル

7.910.19.3 シンガポール

5.08.58.4 韓国

2.22.93.2 日本

3.33.72.9 アメリカ

5.44.83.3 世界

2006年20001987-96

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

5.0

6.0

7.0

8.0

9.0

10.0

11.0

12.0

13.0

1990 1995 2000 2005 2006

資料:(財)国際貿易投資研究所(原資料:IMF:International Financial Statistics(2007年4月号))

兆ドル

12.0

10.4

6.4

5.0

3.3

-3-

単位:%

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③ 資源・環境問題

地球温暖化の予測地球温暖化の予測

○ 化石資源の枯渇、水不足・水質汚濁、温暖化など資源・環境をめぐる問題は、地球規模で解決を図らなければならない課題となっている。

○ このような中で、従来食用に向けられていたとうもろこしやさとうきびなどが、バイオ燃料の原料に振り向けられるようになってきており、今後、このような動きを注視していく必要がある。

18cm~59cm上昇上昇あり平均海面上昇

1.1℃~6.4℃上昇過去100年で0.74℃上昇世界平均気温

・ 極端な高温、熱波、大雨の頻度は引き続き増加

・ 降水量は、高緯度地域で増加する一方、ほとんどの亜熱帯陸域においては減少

・ 多くの地域で降水量が変化

・ 熱帯や亜熱帯地域で、干ばつの地域が拡大し、激しさと期間が増した

降水量

約490ppm ~約1,260ppm約280ppm(工業化前) →379ppm(2005年)

温室効果ガスの増加(二酸化炭素濃度)

将来予測(21世紀末)これまでに観測された変化

出典:IPCC第4次評価報告書第1作業部会報告(2007年)

-4-

世界のバイオ燃料の生産量の推移世界のバイオ燃料の生産量の推移

0

1000

2000

3000

4000

5000

6000

1975 2005(予測)1980 1985 1990 1995 2000

万kl

バイオエタノール4,488万kl

バイオディーゼル376万kl

資料:F.O.Licht

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④ 世界の食料需給

○ 食料需要については、途上国を中心とした人口の増加や所得の向上により、大幅に増加することが見込まれる。特に、所得の向上による畜産物・油脂類等の増加は、飼料穀物・油糧原料の大幅な増加をもたらす。

○ 一方、地球温暖化・砂漠化の進行、穀物単収の伸びの鈍化などが農業生産に影響を与えることが懸念されている。○ さらに、世界的にバイオ燃料に対する需要が高まっており、食料需要との競合が見込まれている。

世界一人当たり穀物収穫面積等の推移世界一人当たり穀物収穫面積等の推移世界一人当たり穀物収穫面積等の推移世界の穀物供給量、肉類供給量(2000~2002年)世界の穀物供給量、肉類供給量(世界の穀物供給量、肉類供給量(20002000~~20022002年)年)

畜産物1kgの生産に要する飼料穀物の量畜産物1畜産物1kgkgの生産に要するの生産に要する飼料飼料穀物穀物のの量量

資料:FAO〝FAOSTAT〝

1970~72を1

とした場合

1970~72を1

とした場合

世界平均 153 1.1倍 39 1.4倍

先進国 130 1.0倍 78 1.2倍

開発途上国 160 1.1倍 28 2.5倍

アフリカ 143 1.1倍 15 1.1倍

アジア 167 1.1倍 27 3.1倍

中国 175 1.1倍 51 5.1倍

年間1人当たりの

穀物供給量(㎏)

年間1人当たりの

肉類供給量(㎏)

1961~63年 1971~73年 1981~83年 1991~93年 2003~05年1.41㌧/ha 1.90㌧/ha 2.31㌧/ha 2.73㌧/ha 3.24㌧/ha

3.0% 1.3%年率 2.0% 1.7%

資料:FAO〝FAOSTAT〝

穀物単収の伸び穀物単収の伸び穀物単収の伸び

-5-

注:日本における飼養方法を基にしたとうもろこし換算による試算

【11kg】 【4kg】

【7kg】【3kg】

80

100

120

140

160

180

200

220

240

260

280

0

5

10

15

20

25

20.8

1人当たりの収穫面積(右目盛)

収穫面積

生産量

単収

105

10.5

240

253

1961年=100 a/人

1961 1971 1981 1991 2005年

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① 我が国の人口

-6-

○ 我が国の人口は、戦後一貫して増加してきたが、2004年の1億2千8百万人をピークに減少している。また、生産年齢人口が減少し、高齢化率が急速に高まっており、このような人口構造の変化は、経済社会活動に大きな影響をもたらしていくと考えられる。

2 我が国経済社会

84.190.1

94.399.2

104.7

117.1121 123.6 125.6 126.9 127.8 127.2 125.4

122.7 119.3115.2

110.7105.7

100.495.2

111.9

59.6 61.264.1

68.0 68.9 67.3 68.2 69.5 69.4 67.9 66.163.9

61.2 60.0 59.5 58.556.8

54.2 52.8

4.9 5.3 5.7 6.3 7.1 7.9 9.1 10.312.0

14.517.3

20.223.1

26.929.2 30.5 31.8

33.736.5 38.2 39.6

67.7

51.8

0

20

40

60

80

100

120

140

1950 1955 1960 1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2020 2025 2030 2035 2040 2045 2050

百万人

0

10

20

30

40

50

60

70

80

人口等の推移人口等の推移人口等の推移

生産年齢人口

総人口

高齢化率

生産年齢人口割合

128百万人 → 95百万人

2005年 2050年

▲26%

84百万人 → 49百万人

2005年 2050年

▲41%

生産年齢人口

総人口

資料:総務省「国勢調査」、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(平成18年12月推計)注:生産年齢人口は、15歳から64歳までの人口。高齢化率は総人口に占める65歳以上の割合

ピーク:2004年 128百万人

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② 我が国経済の動向

-7-

○ 我が国経済は、地域によっては格差が残るものの、景気回復を続けており、実質経済成長率が5年連続プラスとなるとともに、労働力人口の増加と失業者数の減少が続いている。しかしながら、地域経済においては、依然として景気の状況にばらつきが見られる。

主要経済指標の推移主要経済指標の推移主要経済指標の推移労働力人口及び完全失業者数の推移労働力人口及び完全失業者数の推移

資料:総務省「労働力調査」

万人 万人

6645

6666

6711

6779

6689

6666

66426650

6657

6752

67666793

6787

225 230

279

359350

313

294

275320317

210

192

340

6600

6650

6700

6750

6800

平成6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

150

200

250

300

350

400

労働力人口

完全失業者数

地域経済の動向地域経済の動向

0.90

四国

1.34

北関東・甲信

0.761.161.101.63

九州中国近畿東海

1.251.160.800.56有効求人倍率

(全国平均:1. 06倍)

北陸南関東東北北海道

資料:厚生労働省「一般職業紹介状況(平成19年5月分)」

-0.8

2.4

1

-0.8

1.4

0.8

-2.1

0.9

2.122.1

1.1

-2.5

-2

-1.5-1

-0.5

0

0.5

1

1.52

2.5

3

名目経済成長率

実質経済成長率

資料:内閣府「国民経済計算」

13 14 15 16 17 18 年度

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36.0%28.9%28.1%運動やスポーツをする

39.8%37.3%19.8%規則正しい生活をする

57.3%61.6%41.6%睡眠や休養をよくとる

68.1%66.0%46.3%食生活に気をつける

平成15年平成3昭和54

心の豊かさ・物の豊かさ心の豊かさ・物の豊かさ心の豊かさ・物の豊かさ 健康に関する意識健康に関する意識

○ 国民の生活に関する意識や価値観において、心の豊かさや安らぎ・健康を求める傾向が強くなっており、今後、このような傾向はますます進むと見込まれる。

資料:内閣府「国民生活に関する世論調査」(注)「心の豊かさ」:「物質的にある程度豊かになったので、これからは心の豊かさやゆとりのある

生活をすることに重きをおきたい」「物の豊かさ」:「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」

30.4%34.0%41.1%37.3%物の豊かさ

62.9%49.6%40.1%40.3%心の豊かさ

平成18年昭和62昭和52昭和47

仕事と余暇についての考え方(15年後の将来)仕事仕事とと余暇余暇についての考え方についての考え方(15年後の将来)(15年後の将来)

資料:(株)三菱総合研究所「社会保障に関するアンケート調査(厚生労働省委託、2006年)

フィットネスクラブ年間延べ利用者フィットネスクラブ年間延べ利用者フィットネスクラブ年間延べ利用者

1.2億人・日 → 1.8億人・日

平成12年 18年

資料:経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」

+60%

特定保健用食品市場規模特定保健用食品市場規模特定保健用食品市場規模

4,121億円 → 6,299億円

平成13年 18年

資料:(財)日本健康栄養食品協会調べ

+53%

資料:内閣府「体力・スポーツに関する世論調査」を基に、農林水産省で作成(注) 回答者は、全国の20歳以上の男女。

予想 理想

③ 生活に関する意識や価値観

-8-

○「あなたは、このところ健康だと思いますか」という問いについての回答

○「日頃から自分の健康や体力維持増進のために何か心がけていますか」という問いについての回答(複数回答)

(注)15年後の将来の予想及び理想として、仕事と余暇どちらが中心となると考えるかという問いについての回答

0.3%0.1%0.4%わからない

15.6%14.2%14.4%あまり健康でない

59.2%60.3%37.5%まあ健康

24.8%25.5%47.7%大いに健康

平成15年平成3昭和54

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-9-

Ⅱ 食料・農業・農村をめぐる情勢と課題

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1 食料需給

国民1人1日当たり供給熱量の構成の推移国民1人1日当たり供給熱量の構成の推移

○ 戦後、高度経済成長を背景として国民の食生活が大きく変化し、昭和40年頃から、米の消費量が大幅に減少する一方、その減少分を埋めるように畜産物、油脂類の消費量が増加している。

○ その結果、脂質の摂取過多などを一因として生活習慣病が増加しており、米を中心に多様な食品をバランス良く摂取する食生活(いわゆる「日本型食生活」)の実践を促進する必要がある。

① 食料消費と食生活

栄養バランスの動向栄養バランスの動向

P 13.0

C

61.5

F

25.5

昭和55年度昭和40年度P(たんぱく質)

12.2

C(炭水化物)

71.6

F(脂質)

16.2

平成17年度

P 13.1

C

58.0

F

28.9

資料:農林水産省「食料需給表」

-10-

糖尿病有病数の推移糖尿病有病数の推移

資料:厚生労働省「糖尿病実態調査」(平成14年)

690 680

1370

1620

880

740

0

300

600

900

1200

1500

1800平成9年

平成14年

糖尿病が強く疑われる人

糖尿病の可能性が否定出来ない人

合計

kcal

畜産物

油脂類

小麦

いも類・でんぷん

砂糖類

魚介類

その他

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

昭和5 10 14 21 25 30 35 40 45 50 55 60平成2 7 12 17

397

368

320

218

210

326

平成17年度

2,573kcal

599

136昭和21年度1,448kcal

昭和5年度2,045kcal

36663

145

9490

2119

1,248

201

36

6183141

37

872

昭和40年度

2,459kcal

336

99196

131

292

159

157

1,090

(概算)資料:農林水産省「食料需給表」注:昭和15~20年度については不明

年度

万人

(推計)

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-11-

○ 食料自給率は、戦後大きく低下し、 近は40%で推移している。食料自給率が低下したのは、国内で自給可能な米の消費が大幅に減少する一方、コスト面での制約等から国内で生産が困難な飼料穀物や油糧原料(大豆、なたね)を使用する畜産物や油脂の消費が大幅に増加したことによる。

○ 食料自給率の向上のために、消費面では、日本型食生活の実践などによる食生活の見直し、生産面では、多様化している消費者ニーズに応えた国内農業生産の拡大を図る必要がある。

② 食料自給率

供給熱量の構成の変化と品目別供給熱量自給率供給熱量の構成の変化と品目別供給熱量自給率供給熱量の構成の変化と品目別供給熱量自給率

資料:農林水産省「食料需給表」、「農林業センサス」、「農業構造動態調査」、「耕地及び作付面積統計」注1:昭和44年の基幹的農業従事者数は調査されていない。注2:基幹的農業従事者とは、農業に主として従事した世帯員(農業就業人口)のうち、普段の主な状態が

「主に仕事(農業)」である者を指す。

注3:食料自給率の17年度は概算である。

昭和35 40 45 50 55 60 平成2 7 12 17

基幹的農業従事者数(右目盛)

延べ作付面積(右目盛)

耕地面積(右目盛)

食料自給率(供給熱量ベース、左目盛)

79%

40%

813万ha

438万ha

607万ha

469万ha

1175万人

224万人

0

20

40

60

80

0

200

400

600

800

1000

1200

1400万人・万ha%

我が国の食料自給率の推移我が国の食料自給率の推移

米 95%

油脂類 3%

34%砂糖類

魚介類 57%

小麦 13%

25%その他

果実 37%

24%

野菜 76%

畜産物17%

49%

大豆

30

20

0

90

80

70

60

50

40

100

10米 95%

油脂類 3%

34%砂糖類

魚介類 57%

小麦 13%

25%その他

果実 37%

24%

野菜 76%

畜産物17%

49%

大豆

米 95%

油脂類 3%

34%砂糖類

魚介類 57%

小麦 13%

25%その他

果実 37%

24%

野菜 76%

畜産物17%

49%

大豆

米 95%

油脂類 3%

34%砂糖類

魚介類 57%

小麦 13%

25%その他

果実 37%

24%

野菜 76%

畜産物17%

49%

米 95%米 95%

油脂類 3%油脂類 3%

34%砂糖類 34%砂糖類

魚介類 57%魚介類 57%

小麦 13%小麦 13%

25%その他 25%その他

果実 37%果実 37%

24%

野菜 76%野菜 76%

畜産物17%

49%

畜産物17%

49%

大豆

30

20

0

90

80

70

60

50

40

100

10

【昭和40年度】

供給熱量総合食料自給率 73%

総供給熱量 2,459kcal / 人・日

[国産熱量 1,799kcal / 人・日]

298kcal

196kcal

292kcal

39kcal

55kcal 74kcal

99kcal

157kcal

1,090kcal

159kcal

品目別供給熱量自給率 [%]

供給熱量割合[%]

米 100%

33%油脂類

31%砂糖類

魚介類 110%

28%小麦

その他 68%

果実 86%

41%大豆

野菜 100%

畜産物47% 45%

30

20

0

90

80

70

60

50

40

100

10

0 20 40 60 80 100

米 100%

33%油脂類

31%砂糖類

魚介類 110%

28%小麦

その他 68%

果実 86%

41%大豆

野菜 100%

畜産物47% 45%

30

20

0

90

80

70

60

50

40

100

10

0 20 40 60 80 100

米 100%

33%油脂類

31%砂糖類

魚介類 110%

28%小麦

その他 68%

果実 86%

41%大豆

野菜 100%

畜産物47% 45%

米 100%

33%油脂類 33%油脂類

31%砂糖類 31%砂糖類

魚介類 110%魚介類 110%

28%小麦 28%小麦

その他 68%その他 68%

果実 86%果実 86%

41%大豆 41%大豆

野菜 100%野菜 100%

畜産物47% 45%畜産物47% 45%

30

20

0

90

80

70

60

50

40

100

10

30

20

0

90

80

70

60

50

40

100

10

0 20 40 60 80 100

総供給熱量 2,573kcal / 人・日

[国産熱量 1,021kcal / 人・日]

317kcal

210kcal

320kcal

70kcal

80kcal

77kcal

136kcal

397kcal

599kcal

368kcal

供給熱量割合[%]

供給熱量総合食料自給率40%

0 20 40 60 80 100

輸入部分

自給部分

輸入飼料による生産部分

品目別供給熱量自給率 [%]

【平成17年度】

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昭和40年度

昭和40年度

昭和55年度

昭和55年度

1日5杯

1日4杯

1日3杯

月1回

月2回

月4回

週に2本

週に3本

週に4本

年に3本

年に7本

年に9本

1日300g程度(重量野菜が多い)

1日310g程度

1日260g程度(緑黄色野菜

以外は減少)

1日80g程度(りんごが3割)

1日110g程度(みかんが4割)

1日110g程度(その他が6割)

1日80g程度

1日100g程度

1日100g程度

-輸入物増- -輸入物増-

73%

53%

40%

ごはん 牛肉料理 牛乳 植物油 野菜 果実 魚介類

自給可能 飼料は輸入 原料は輸入

-12-

(参考)我が国の食事と食料消費の変化

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③ 食の安全と消費者の信頼確保

消費者が、食品の生産から消費までの段階のうち、不安感を感じる段階

消費者が、食品の生産から消費までの段階のうち、不安感を感じる段階

消費者の食に対する志向消費者の食に対する志向 生産段階から消費段階にわたる安全確保の徹底生産段階から消費段階にわたる安全確保の徹底

○ 消費者の食の安全に対する関心は高く、食品の購入に際しても健康・安全を も重視するようになっている。○ 安全な食品を消費者に供給し、消費者の信頼を確保するため、生産段階から消費段階にわたる各段階で安全を確保するた

めの取組を徹底することが重要となっている。

生産段階(肥培管理、農薬散布、収穫時の管理など)

製造・加工段階

自然環境(水、土壌、大気など)

流通段階

販売段階

家庭の段階(保存・調理方法など)

外食の段階(保存・調理方法など)

資料:内閣府食品安全委員会「食の安全性に関する意識調査」(平成15年9月)

(※)GAP:農産物の安全確保等のため、農業者・産地自らが、作物や地域の状況等を踏まえ、①農

作業の点検項目を決定し、②点検項目に従い農作業を行い、記録し、③記録を点検・評価し、改善点を見出し、④次回の作付けに活用するという一連の「農業生産工程管理手法」

HACCP:食品安全上重要な危害要因(有害な微生物や化学物質等)を同定し、評価し、制御す

るシステム

-13-

2.4%

4.4%

5.5%

11.4%

33.4%

58.9%

79.6%

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90%

農林水産省(農林水産物等の生産、流通及び消費の改善)農林水産省(農林水産物等の生産、流通及び消費の改善)

(農林水産物の生産工程における規制)(農林水産物の生産工程における規制) 連携連携 厚生労働省(食品衛生規制)厚生労働省(食品衛生規制)

50.6

31.5

25.5

24.0

20.9

17.4

15.1

12.0

1.7

1.3

0 10 20 30 40 50 60

健康・安全志向

美食志向

経済性志向

手作り志向

国産志向

簡便化志向

素食志向

ダイエット志向

外食志向

高級志向

資料:農林漁業金融公庫「健康に役立つ食品に関する調査」(18年3月公表)注:1)全国の20歳以上の女性を対象として実施(回答総数2,094)。

2)食に対する志向のうち、1番目または2番目に強いとした割合である。

消費者消費者

家畜衛生対策

家畜衛生対策

食品製造業の許可

食品製造業の許可

食品販売業、

飲食料品店の許可

食品販売業、

飲食料品店の許可

HACCP(※)の導入

HACCP(※)の導入

食品等の

規格・基準の遵守

食品等の

規格・基準の遵守

生産資材の適正

使用・管理

生産資材の適正

使用・管理

食品食品

GAP(※)の導入

GAP(※)の導入

生産者生産者

加工・流通段階加工・流通段階生産段階生産段階

農畜水産物農畜水産物

消費段階消費段階

食の安全に関する情報

提供

食の安全に関する情報

提供

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-14-

○ 食品産業は、国内総生産額、就業者総数のそれぞれ約1割を占めており、食料の加工・流通、外食等のサービスを提供することを通じ、食料の安定供給に寄与するとともに、多様化・高度化する食生活を支えている。

○ 近年、食の簡便化志向の高まりを背景に食の外部化が進展し、外食や中食への需要が高まっているが、加工・外食へ仕向けられる国産農産物・食品の割合は低下傾向にあり、食品産業と農業の連携強化が課題となっている。

④ 食品産業

兆円

資料:総務省他9府省庁「産業連関表」から試算。 注:括弧内はシェア。

農水産物の加工・外食への仕向額(国産・輸入別)の推移農水産物の加工・外食への仕向額(国産・輸入別)の推移

食料支出に占める外食・中食の年間支出の推移食料支出に占める外食・食料支出に占める外食・中食中食の年間支出の推移の年間支出の推移食品産業の割合食品産業の割合食品産業の割合

資料:総務省「国勢調査」(平成17年速報値)農林水産省「農業・食料関連産業の経済計算」(平成16年)

注:食品産業とは、食品製造業、食品流通業及び外食産業を指す。

29.3%26.1%24.1%21.3%15.6%

13.4%10.2%

19.4%28.2%

23

65

87

96103 103

9790

36

0

20

40

60

80

100

120

昭和 40 45 50 55 60 平成 2 7 12 17 年

万円

その他

食品

中食

+外食

4.3

(51%)

4.3

(52%)

4.8

(57%)

3.6

(43%)

4.0

(48%)

4.2

(49%)

3

4

5

平成2 7 12

国産

輸入

資料:総務省「家計調査」注:2人以上の非農林漁家世帯の年間の支出金額

兆円

12.67746,151就業者数(万人)

9.285.3927.3生産額(兆円)

①/②(%)

食品産業②

全産業計①

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⑤ 農産物貿易

資料:財務省「貿易統計」

我が国の主要農産物の国別輸入割合(平成18年)我が国の主要農産物の国別輸入割合(平成我が国の主要農産物の国別輸入割合(平成1188年)年)

-15-

米国

2.3%

その他

2.7%

NZ

7.6%

豪州

87.4%

輸入額

2,263億円

(100.0%)

牛 肉

米国

96.3%

中国

2.8%

その他

0.9%

輸入額

3,008億円

(100.0%)

とうもろこし

ブラジル

8.1%

中国

6.2%

カナダ

9.2%

米国

76.5%

その他

0.1%

輸入額

1,491億円

(100.0%)

大 豆

豪州

21.9%

その他

0.2%

カナダ

24.2%

米国

53.8%

輸入額

1,489億円

(100.0%)

小 麦

カナダ

5.6%

その他

31.1%

フランス

3.9%

米国

30.3%

中国

13.3%タイ

6.3%豪州

9.6%

輸入額

5兆41億円

(100.0%)

農産物全体

輸出が伸びている我が国農林水産物主要品目輸出が伸びている我が国農林水産物主要品目

資料:財務省「貿易統計」

品 目輸出額

(平成18年)対前年

比対平成14年比

備考

米(援助米を除く)

4億円 134% 198%寿司などの日本食ブームを受けて、台湾、米国、香港などで人気

ながいも 18億円 144% 89%薬膳料理の食材として、台湾、米国へ

りんご 57億円 106% 214%台湾で、大玉のりんごが高級贈答品として好評

いちご 1億円 180% 1499%香港、台湾へ贈答用として好評

緑茶 31億円 145% 223% 欧米などで緑茶ブーム

丸太 4億円 114% 476% 中国の木材需要

さけ・ます 177億円 121% 480% 加工用として中国へ

さば 126億円 342% 2204% 中国の小型サバ需要

すけとうだら 113億円 144% 814%韓国でキムチやチゲに利用され好評

なまこ(乾燥)

126億円 159% -中華料理の高級食材として、香港、中国へ

注)ながいもについては、特殊要因により14年の輸出額が大きかったため、対14年比が減少しているが、輸出量は14年比171%と増加している。

○ 我が国の農産物輸入は、米国、中国など上位5カ国で輸入額全体の6割強を占めるなど特定国への依存度が高く、輸出国との情報交換を強化するとともに、輸入先の多元化を図る必要がある。

○ 世界的な日本食ブームの広がりやアジア諸国等を中心とした富裕層の増加を背景に、近年、水産物や果実・果物類を中心に国産農林水産物の輸出が伸びており、この動きを加速することが重要である。

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2 生産構造

-16-

① 農業生産

農業生産指数の推移(昭和40年=100)農業生産指数の推移(昭和40年=100) 農業生産指数、農産物価格指数の推移(平成12年=100)農業生産指数、農産物価格指数の推移(平成12年=100)

資料:農林水産省「農業物価統計」、「農林水産業生産指数」

118.0

123.1

115.7

123.7

117.9

114.4 113.8

106.9

114.5

106.3

99.8 99.7

111.1

106.0

110.4

98.9

111.1

106.0103.9 104.3

98.1

95.3

105.7104.2

100.0

97.0

92.4

94.0

99.798.3

100.0

97.2

90

95

100

105

110

115

120

125

130

平成2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17

農産物価格指数総合

農業生産指数

いも59、工芸56、豆55

75米

麦類 47豆類

いも類

105

野菜

128

果実

427花き類

工芸農作物

215

畜産

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500

昭和40 45 50 55 60 平成2 7 12 17

資料:農林水産省「農林水産業生産指数」注1:農業生産指数(平成12年=100)を昭和40年を100とする指数に換算注2:花き類は昭和45年を100とする指数に換算

11兆4,927億円 → 8兆4,887億円

平成2年 平成17年(概算)

資料:農林水産省「生産農業所得統計」

△26%

農業総産出額農業総産出額

○ 国内の農業生産は、品目別では畜産、果実、花き類などの生産が増加している一方、米、麦類、豆類、いも類、工芸作物などの生産が減少しており、農業生産全体でも減少傾向で推移している。

○ 農産物価格についても、近年、下落傾向が続いており、農業産出額は、減少傾向に推移している。