資料3-6 北九州市の海外水ビジネスの展開について ·...

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中国 大連市 北九州市 北九州市海外水ビジネス推進協議会 副会長 森 一政 【(財)北九州上下水道協会顧問】 サウジアラビア 他のアジア近隣諸国 カンボジア ベトナム ハイフォン市 北九州市の海外水ビジネスの展開について 資料3-6

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Page 1: 資料3-6 北九州市の海外水ビジネスの展開について · 『海外水ビジネスの推進拠点』として、幅広く活用 世界に売り込める造水・水再生技術を実証

中国 大連市

北九州市

北九州市海外水ビジネス推進協議会

副会長 森 一政

【(財)北九州上下水道協会顧問】

サウジアラビア

他のアジア近隣諸国

カンボジア

ベトナム ハイフォン市

北九州市の海外水ビジネスの展開について

資料3-6

Page 2: 資料3-6 北九州市の海外水ビジネスの展開について · 『海外水ビジネスの推進拠点』として、幅広く活用 世界に売り込める造水・水再生技術を実証

目 次

1.第1回北九州市海外水ビジネス推進協議会の開催

2.設立趣旨・活動内容

3.運営要綱

4.推進体制

5.現地ニーズを踏まえた北九州市の海外水ビジネス

の方向性

6.参考: (財)北九州上下水道協会について

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1.第1回

北九州市海外水ビジネス推進協議会の開催

日 時 : 平成22年8月31日(火) 10:30~

場 所 : ステーションホテル 小倉

出席者: 民間企業 57社、

関係機関 北九州商工会議所、JICA九州、国際協力銀行、

日本政策投資銀行、日本水道協会、

下水道グローバルセンター、

アジア低炭素化センター

学識者 北九州市立大学、九州共立大学、東洋大学大学院

市関係局 企画文化局、環境局、産業経済局、建設局、

水道局

オブザーバー 総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、

日本下水道事業団、(財)下水道新技術推進機構

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2.設立趣旨・活動内容

(1)設立趣旨

・ 海外水ビジネスの市場拡大

・ 国の新成長戦略と「海外水インフラPPP協議会」

・ 北九州市の都市戦略と水ビジネス展開

・ 長年にわたる国際技術交流

(2)活動内容

① 民間企業のシーズ及びニーズの把握

② 海外の現地ニーズの調査

③ 公民連携による海外展開の手法検討

④ 具体的な案件形成に向けた検討

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3.運営要綱

(設置目的)

第1条 北九州市における海外水ビジネスに向けた取組を積極的に推進するため、

「北九州市海外水ビジネス推進協議会」を設置する。

(協議内容)

第2条 活動内容に同じ

(会長及び副会長)

第4条 協議会に会長を置く。会長は会員の互選によって定める。

副会長は、会長が指名する。

(幹事会)

第5条 協議会の運営を補佐するため、幹事会を設置する。

(会議の公開等)

第8条 会議は、原則として、これを公開する。

(事務局)

第9条 事務局は、財団法人 北九州上下水道協会に置く。

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「北九州市海外水ビジネス推進協議会」及び「海外水ビジネス連絡調整会議」の概要

北九州市海外水ビジネス推進協議会 会長 : 竹澤靖之(北九州商工会議所副会頭) 副会長: 森 一政(北九州上下水道協会顧問)

【委員】

市関係局 ・ 企画文化局 ・ 環境局 ・ 産業経済局 ・ 建設局 ・ 水道局 ※各局長級で構成

関係機関 ・北九州商工会議所 ・JICA九州 ・JBIC ・日本政策投資銀行 ・日本水道協会 ・GCUS(下水道グローバル センター) ・アジア低炭素化センター

学識者等 ・ 北九州市立大学 ・ 九州共立大学 ・ 東洋大学大学院

民間企業 ・(財)北九州 上下水道協会 ・市内企業 26社 ・市外企業 31社 計 57社

(公募による)

事務局 : (財)北九州上下水道協会

幹事会 上記協議会の下部組織として、実務者レベルで構成する幹事会を設置し、企画・ 立案等を行う。

海外水ビジネス連絡 調整会議

・ 委員長 : 副市長 ・ 委 員 : 企画文化局 環境局 産業経済局 建設局 水道局 ※各局長級で構成 (財)北九州上下水道協会

事務局 ・ 建設局水環境課 ・ 水道局経営企画課

幹事会 ・ 上記連絡調整会議の下部組織として、実務者レベルで構成する幹事会を設置し、企画、立案等を行う。

サポート

4.推進体制

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海外水ビジネス連絡調整会議

・ 委員長 : 副市長 ・ 委 員 : 企画文化局 環境局 産業経済局 建設局 水道局 ※各局長級で構成 (財)北九州上下水道協会

事務局 ・ 建設局水環境課 ・ 水道局経営企画課

幹事会 ・ 上記連絡調整会議の下部組織として、実務者レベルで構成する幹事会を設置し、企画、立案等を行う。

活動内容 ① 「北九州市海外水ビジネス推進協議会」における市関係事項の検討 (具体的案件の市の対応策など) ② 事業主体となることも想定され、重要な役割をはたすと思われる(財)北九州上下水道協会 のあり方等を含め、本市に最適な取組スキームの検討 ③ 規制緩和等の制度改正に向けた検討、国への提案

4. 海外水ビジネス連絡調整会議

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中国 大連市

北九州市

北九州市海外水ビジネス推進協議会

5.現地ニーズを踏まえた北九州市の海外水ビジネス の方向性

サウジアラビア

他のアジア近隣諸国

カンボジア

ベトナム ハイフォン市

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国 期間 協力分野

中国・大連市 2001~ 「漏水防止対策」、「水質管理」、「浄水処理技術」など

大連市周辺都市まで協力を拡大(2008より)

中国・昆明市 2007~ 「川や湖(デン池)の水質汚濁改善」、「運営管理の効率化」

カンボジア 1999~

「浄水処理技術」、「配水管理システム」、「漏水防止対策」など

地方8都市を対象にした技術協力へ拡大(2007より)

◇プノンペン水道公社を対象としたCO2削減(2010より)

サウジアラビア 2007~ 「下水処理施設の運転維持管理」、「高度処理施設の設計」

ベトナム

(ハイフォン市) 2010~ 「浄水処理技術」、「下水道技術研修」など

上下水道分野のこれまでの国際技術協力

● 国際技術協力で培った人的ネットワークの構築

● 現地に精通した情報の収集力

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国 現 況

将来計画 人口 普及率 給水人口

中国

(大連市)

290

万人 97%

280万人

程度

大連市自来水の広域化

280万人→600万人規模の

給水へ拡大

カンボジア 1,400

万人

都市部

37%

郡部

30%

400万人 程度

カンボジア国・ミレニアム計画

安全な水へのアクセス率(2015年)

都市部 80% 目標

郡 部 50% 目標

ベトナム

(ハイフォン市)

180

万人 44% 80万人

都市化の進展、普及率の向上

給水人口210万人(2025年)

海外水ビジネス対象国の現状と将来計画(水道)

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・設計

・プラント建設

・電気設備

・機械設備

・配水管布設

・漏水対策

・浄水処理

・監視システム開発

など

水道事業のニーズ 想定されるビジネス 対象国の計画

中国(大連市) ・行政再編成による

大規模水道への拡張

カンボジア ・首都プノンペン市の

給水区域の拡大

・地方都市などへの給水

ベトナム(ハイフォン市) ・給水区域の拡大

・都市周辺部への給水

・水源水質の汚濁

・水道施設の再構築

・水資源対策

・漏水対策

・省エネ対策

など

・配水管網の整備

・浄水場の拡張

・小規模浄水システム

・漏水対策

など

・水資源開発

・配水管網の整備

・水質管理対策

・監視システムの導入

など

海外水ビジネスの方向性(水道)

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◆国、NEDOの支援のもと、「ウォータープラザ」をモデルに、官民で実証研究

<ウォータープラザとは・・・>

○実規模で実証運転が行える「デモプラント」と「テストベッド」から構成

・デモプラント :下水の膜処理と海水淡水化を組合せた省エネ型新規造水プラント

- 造水能力 :約1,400m3/日

- 約30%(従来比)の省エネ効果を目指す

・テストベッド :企業等が機器を持ち込み、複数の実験を同時に実施可能

国内初 先進の水循環システムの技術開発・運営実証・情報発信拠点

2010年10月 :施設完成

2011年 4月 :本格稼動 (予定)

予定地

日明浄化センター(北九州市小倉北区西港町)

下水道の取組み① ウォータープラザ

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ウォータープラザの狙い

『海外水ビジネスの推進拠点』として、幅広く活用

○世界に売り込める造水・水再生技術を実証

○水に関する最先端技術を集積

⇒ ・ショールームとして情報発信

・技術研修による人材育成

○官民連携の新たな体制を構築

⇒ それぞれの得意分野を結集

技術PR、ビジネスマッチング

にも活用

(1)国際水ビジネスフォーラムの開催(H22年12月)

国内外から水に関わる有識者、ビジネス関係者を招いて情報発信

・講演、パネルディスカッション等

・シンガポール、サウジアラビア、中国などから招聘

(2)ウォータープラザの情報発信拠点化

本市で開催予定の各種フォーラムや国際研修等の機会に視察等を実施

◆当面の予定

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下水道の取組み② サウジアラビア向け案件形成

◆北九州市は、GCUS(下水道グローバルセンター)の活動に参画

<現状>

・人口:約2,400万人 、下水道普及率:リヤド市で約40% (処理能力 約60万m3/日)

・水源が乏しく、再生不可能な化石水や海水淡水化に依存

※下水処理水の再生活用が課題

・官民連携で日本の技術(膜処理等)活用の可能性調査を実施 ⇒ サ国政府へのプレゼンテーション、現地セミナーの開催等を予定

・本市の持つノウハウを提供し、国・民間企業と一体となって具体化を図る

・民間企業の技術力が必要不可欠(膜処理・汚泥処理・下水管の更生など)

自治体唯一

工業用水

散水用

農業用水

レジャー用水

洗車用水

トイレの洗浄

汚泥の活用

【 活 用 案 】

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下水道の取組み③ 下水処理水のバラスト水活用の具体化

<現状>

・国交省は、官民連携で貨物船のバラスト水への下水処理水の活用を検討中

・北九州市は、国交省の検討会へ参画

◆北九州市の地理的メリットを活かし、アジアでの活用策を提案 ・民間企業の参画が必要(船会社、荷主、水処理関連業者(パイプライン、ポンプ他)等)

(出典)GCUS 「下水処理水の海外輸出可能性(バラスト水)検討グループ」

北九州

アジア諸国

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6.参考:(財) 北九州上下水道協会

1.名 称 : 財団法人 北九州上下水道協会

2.設立年月日 : 昭和36年6月28日

3.設立目的 :『北九州地区における上下水道の普及発展

に寄与し、併せて公衆衛生の向上、生活環

境の改善等に資し、もって公共の福祉の増

進を図る』ことを目的とする。

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6.参考:(財) 北九州上下水道協会

4.実施事業 (平成21年度事業費 12億6,000万円 )

(1) 公益事業

水道週間・下水道デーなどにおける行事の共催や河川環境の

改善事業などへの助成。又、市の要請に基づき、海外からの研修

員の受入研修やJICA「草の根技術事業」に取組んでいる。

(2)収益事業

北九州市からの委託業務として、水道事業関係では、浄水場

運転監視、排水処理・給水装置工事審査、検査補助・水道料金の

未納整理、 閉栓清算など。

下水道事業関係では、浄化センター(5か所)の中央操作及び

運転整備・水質分析等補助・汚泥処理など。

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6.参考:(財) 北九州上下水道協会

【組織図】

理事長 評議員・理事・監事・評議員選定委員・顧問

事務局長 総務課長

常務理事 人事課長

料金センター長

参事(国際担当) 国際協力主幹(水道担当)

〃 (下水道担当)

参事(水道担当) 給水事業課長

浄水事業課長

排水事業所長

参事(下水道担当) 下水道事業課長

日明事業所長

主幹(水質担当)

新町事業所長

曽根 〃

皇后崎 〃

北湊 〃

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中国 大連市

北九州市

北九州市海外水ビジネス推進協議会

サウジアラビア

他のアジア近隣諸国

カンボジア

ベトナム ハイフォン市

ご静聴ありがとうございました。