辛島氏家系€¦ ·...

資料編

辛島氏家系

辛島格略歴

辛島知己履歴書

凡

例

・本項には、﹁⾟島⽒家系﹂︵熊本県松橋収蔵庫蔵︶の

資料写真及び翻刻⽂、﹁⾟島格略歴﹂﹁⾟島知⼰履

歴書﹂︵同︶の翻刻⽂を掲載する。

・代数の直後に通称を︵

︶で記した。

・原則として、異体字・略字等は常⽤漢字に改めた。

・割書等は、⼀⾏として［

］で囲んだ。

・挿⼊は、該当個所にそのまま挿⼊し、挿⼊記号︵○︶

は削除した。

・誤字は、該当箇所の⽂字の直後に正しい⽂字を︵

︶

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辛島家系

○浄阿弥

君姓漆島、九州四姓之一［鸕鷀葺不合尊子四人住九州、各以大神宇丹部漆島為姓、見于九

州記］

、氏辛島、諱某、法名浄阿弥、其先出自豊前宇佐郡辛島村、故以辛

島為氏、

元正朝、養老中、辛島勝代豆米者、為宇佐八幡宮神職、会有大

隅日向之乱、

帝命勝代豆米征之、帰奏其功、

大神託宣曰、合戦之間、

多致殺生、宜修放生者、諸国放生会、始自此時云、事詳于扶桑略記、死後

見祀酒井泉社四座中之一［宇佐八幡宮八箇社之一］

、

孝謙朝、景雲三年、和

気清麻呂之奉勅使宇佐也、大神憑祝韓島勝与曽咩、告清麻呂、中有大事二

条、外有小事一条、大事一屏遂汚濁之人、二天之日継如人握鏡、正而莫

倚、小事宮雖同、殿須異、云云、詳大日本史清麻呂伝、浄阿弥君、其後裔

之庶子也、某年移居于河内国若江郡、為名主、行年九十四歳卒、子浄西君

以永正十六年生、則其為永正年中人可知、不記卒年墳墓矣、

附記天明五年乙巳掌酒井泉社者為辛島大炊、

⾟島家系

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一代（与三左衛門）

春種諱

春種、称与三左衛門、法名浄西、浄阿弥之子也、嗣為河内若江郡名主、

天正文禄間、自若江郡到肥後、時厳寒、以綿絮巻首而至、其絮及所携恵心

作仏、今存于家、永正十六年生、慶長七年壬寅六月五日卒、行年八十四、

葬于飽田郡万日山来迎院後云、星霜久遠、失墳墓所在、

室［平井氏、不記卒年墳墓］

甚左衛門［春種長子、嗣父為河州若江郡名主四十八人之一］

男

弥右衛門［春種二男、母平井氏］

女［名藪］

女

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二代（惣兵衛）

春久諱

春久、称惣兵衛、法名浄閑、春種三男、母平井氏、後母中村氏、始為

僧、習台教、号大納言、慶長四年、時年三十六、追家兄弥右衛門到熊本、

棄釈卜居、永禄七年甲子生、寛永十四年丁丑十二月十六日卒、行年七十

四、墓在飽田郡万日山来迎院後、題碑曰浄閑禅定門、合葬令室、并題妙円

禅尼、

室［高塚掃部家臣守山甚十郎女、後離別、寛文三年癸卯十二月十日卒、年八十五、法謚妙念］

室［臼杵氏、万治三年庚子四月廿三日卒、年七十三、合葬春久之墳、法謚月秋妙円］

与兵衛［春種四男］

久兵衛［春種五男、改長兵衛、母某氏、与浄閑翁異母兄弟、下同］

二郎右衛門［住摂州大坂、男子三人］

少右衛門［春種六男、住摂州大坂］

太兵衛［住大坂本町四丁目、女子二人、

長女贅婿吉左衛門、生男女各一］

久三郎［春種七男］

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三代（仁左衛門）

春次諱

春次、幼名金蔵、称仁左衛門、号喜庵、春久嫡男、母守山氏、壮歳師事

白谷道哲先生、習医、改字良室、慶長六年辛丑八月廿六日生、寛文三年癸

卯七月十二日卒、年六十三、葬飽田郡万日山来迎院北上［在山上石仏之下］

、

題碑曰喜庵処士墓、蔵斎君書碑背曰、処士姓漆島氏、諱良室、号喜庵、肥

後熊本人也、其先出自宇佐辛島郷、処士業医、著於郷国、嘗有豊後一城主

之招、辞不就、為人謹勅悦古道、性尚倹薄、及晩年不改寒素、一旦遭疾、

寛文三年癸卯七月十二日終于家、春秋六十有三、某日葬於飽田郡大峯山南

原、因立石、刻数字、欲其姓名不朽云、

室［吉田氏、慶長十年乙巳十一月晦日、生于益城郡愛藤寺城下、寛文九年己酉十月二十二

日卒、年六十五、葬春次之墓側、葬謚月窓妙心］

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四代（道珠）

惟明諱

惟明、幼名源蔵、称道珠、字之宝、号蔵斎、又号古淵、春次嫡男、母吉

田氏、寛永八年辛未十二月十六日生、年十三、受句読知雄院日収、慶安元

年、年十八、赴京、謁武田道安先生、道珠之称、先生之所名曰、寛文七

年、正月朔旦、妙応公賜謁、延宝四年丙辰、遊京師、学山崎闇斎先生、著

記談草、同九月帰家、延宝九年辛酉九月十一日、妙応公徴為文学師、同廿

一日拝礼於華圃宮、同年冬撰肥後古城考、元禄二年秋撰肥後名勝略記、皆

奉命也、天和三年九月、改家紋鱗形内一文字、為鱗形内玉一、貞享三年、

十二月廿八日、夢謁朱文公祠堂、尊像牌上題曰、欽思明弁晦翁廟、元禄四

年三月朔日、詣拝伊勢廟、同年九月廿五日還家、平素与明遺民陳柱中、林

道栄、為翰墨之交、柱中命扁字曰積善堂、常講四書六経、教授諸生、元禄

六年老辞職、同年七月廿二日卒、年六十三、葬于飽田郡来迎院後先塋之

域、法謚蔵斎道珠、和気権平作碑文、所箸塩井雑鈔二十二冊、塩井遺稿二

冊、今在于家、其卒也、予裁松葬地、詠和歌云、

室［高塚氏、離別］

室［住江八右衛門女、寛永十一年甲戌十一月庚申生、元禄十七年甲申二月廿二日卒、年七十一、

葬于惟明之墓側、法謚誠誉妙意］

女［名亀、母吉田氏、嫁佐山半兵衛、寛永十二年乙亥十月廿五日生、元禄三年庚午七月七日卒、

年五十六］

女［名申、母高塚氏、嫁田島玄淳、承応元年壬辰十一月四日生、延宝九年辛酉八月三日卒、

年三十］

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五代（道専）

貞次諱

貞次、幼名久蔵、長称玄達、後改道専、号静庵、惟明嫡男、母住江氏、

元禄九年丙子正月召為文学師、宝永七年庚寅老辞職、教授三十九年、明暦

元年乙未九月廿三日生、享保四年己亥九月十一日卒、年六十五、葬于万日

山先塋之域、題碑曰辛島道専甫之墓、君為、人質直好義、身不衣帛、食膳

無弐、嘗記大石氏復讐之事、以為戒、名赤城記、伝于家、

室［高幣氏、世嗣社司、高幣久之進女、享保十七年八月四日卒、通小学四書、法謚法誉妙恕、

葬于貞次之墓側］

女［名増、母同上、初嫁大津仁左衛門、後再嫁甲斐玄立、万治元年戊戌九月晦日生、元禄十二年

己卯十一月廿五日卒於山鹿郡下内田村、墓在飽田郡中尾山元陽院、法謚妙忍］

女［名豊、母同上、嫁京町加来九郎助、寛文二年壬寅三月七日生、不記卒年］

少之助［母同上、寛文五年乙巳正月八日生、同六年丙午八月十一日夭、墓不分明］

女［母同上、寛文七年丁未七月十九日生於宇土、翌月夭］

男［母同上、寛文九年己酉十月九日生於宇土、七日而夭］

良喜［母同上、幼名甚次郎、後称玄理、正徳四年甲午十一月廿八日仕于国老長岡監物、寛文十年

庚戌十一月廿六日生於宇土、享保十七年壬子七月七日卒、葬于坪井安養院］

女［母同上、名安、延宝元年癸丑十一月二十九日生、同九年辛酉十月朔日夭、墓在於万日山先塋

之域、法謚露吟童女］

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六代（義先）

淳美諱

淳美、幼名勘蔵、長改源蔵、後称義先、号雲嶽、又号恥月、貞次嫡男、

母高幣氏、元禄三年庚午十一月十六日生、宝永七年春為文学師、正徳五年

冬、霊雲公徴講論語于座前、賜銀若干、享保元年命遊学京師、歳賜銀若

干、三年帰自京師、説経于座前如故、十年十月為世子侍読、十三年正月

霊雲公賜元旦詩尊和、十七年六月当

公之薨也、七月従世子駕于江戸、同

十八年癸丑八月二日病卒于江戸龍口邸、行年四十四、葬于芝三田正泉寺

中、法謚法達専空、以法謚合葬于万日山先塋域中令室妙円之墳、君聡明果

断、便如懸河、善講説経書、旁善書及楽管、嘗作詩曰、大志如不遂、高踏

在蓬莱、藪震庵先生品目曰、豪壮独歩、玩世太言、遺詩若干、和歌数首、

室［大橋氏、大橋久助女、享保十八年癸丑八月二日卒、葬万日山先塋之域、法謚光誉妙円、

年三十］

女［母同上、元禄六年生、同九年丙子七月二日夭、墓不分明］

女［母同上、名嘉年、元禄十年丁丑六月十八日生、寛保二年壬戌正月十五日卒、葬于万日山先塋之

側、法謚栄誉妙寿］

女［母同上、名律、元禄十六年癸未八月八日生、宝永二年乙酉九月九日夭、墳墓不分明］

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七代（義助）

光輔諱

光輔、字翼之、号青渓、幼名黒之允、後改称義助、淳美嫡男、母大橋

氏、享保九年甲辰三月十三日生、君僅十歳、考妣各天同日卒、家無堪執事

者、数世之器具財宝、殆散漫於此時云、玉山秋山先生与淳美君、為莫逆之

友、同在江戸、帰藩日、憐光輔君之孤、不入其門、自

公宮、直就家、指

示庶事、一家之大幸、永可銘也、寛延二年春随玉山先生、遊学江戸、明年

従

公駕而帰、宝暦三年正月為文学師、四年夏命毎月講論論（語）於公

宮、是歳公設学校、名時習館、館之有設也、玉山先生之力実居多、而君又

与焉、同年十二月為訓導、日赴時習館、教導諸生、賜公幟上下服三、賜公

幟紬袍一、賜銀数次、安永九年進班物頭列、天明五年

大詢公立、明年就

封、賜采地証書［毎公室代世、例改賜証書、以下略之］

、寛政五年四月二十一日

卒、年七十、葬于万日山先塋之域、法謚常徳院恭道了儀、

室［松田氏、名金、松田政之允女、文政五年壬辰十一月十二日卒、年九十、葬于光輔君之墓側、

法謚恭信院冬岳玄帰］

友次郎［母同上、生日闕、享保十二年七月二日夭、葬於万日山先塋之側、法謚幻夢童子］

女［母同上、名寿美、享保十四年己酉

生、寛保二年壬戌八月六日卒、年十四、葬先塋之墓側、

法謚秋白凌円］

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八代（才蔵）

知雄諱

知雄、名憲、字伯彜、称才蔵、号塩井、宝暦四年甲戌十二月廿六日生、

光輔嫡男、母松田氏、八歳就父誦習大学、明和元年年十一、入時習館、習

句読及書、同五年自句読斎、転升講堂、七年賞勤学、毎歳賜銀若干、安永

四年

公初賜謁見、同五年五月為句読師、以音義未熟、辞不就、天明二年

十一月以勤学匪懈、誘掖初学、賜公幟上下服、三年三月為訓導補員、六年

八月為正員、時光輔君尚為訓導、父子同僚、闔国栄焉、寛政元年三月上書

言事、称旨、二年十月以嘗所命本藩系譜成、賜公幟紬袍、五年三月赴江

戸、侍講、兼督邸学、是歳先考没于家、襲禄、訓導如故、十二月賜

公幟

紬袍于次局［次局之賜、賞侍講之労也、以下倣之］

、六年四月帰家、九年三月赴江

戸、是役也、又兼世子伴読、十年四月賜

公幟暑衣于次局、五月帰家、十

一年六月進班物頭列、十二年三月赴江戸、享和元年四月帰家、二年五月蒙

幕府命赴江戸、講経于昌平学、三年四月竣事、幕府伝命、賜白金若干、於

是雖竣幕命、猶未許西帰、依旧命侍講、十二月帰家、文化元年五月又有東

役之命、移疾辞焉、九月為時習館助教、五年正月増給五十石、与高本敬

蔵、大城多十郎、代命侍講、七年正月所上進于幕府之藩内忠孝伝編輯告

成、賜白金若干［以下所成之諸書、皆奉命也］

、八年七月所上進於幕府之本藩系

譜成、賜公幟袷服、八月進班使番列、増給五十石、九年六月諦観公初就

封、首賜延見、自此毎

公在藩、必命侍講、十年二月賜丹後縞次局、七月

小野某所撰本藩家譜再考成、賜

公章絽外套、十三年九月進班銃手十名隊

長上、文

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政元年四月遵先録編輯、有馬記書写成、賜

公幟袷服、四年正月孤山遺

稿上梓、綿考輯録書写成、賜公章縮緬袷外套、五月為時習館教授、進班銃

手三十名隊長次、増給百石、八月賜越後縞于次局、五年正月祝太孺人九十

寿、賜公章羽二重袍、六年二月以疾辞職、増給中百石、依旧賜之、八年三

月致仕、別賜月俸五口、以養老、蓋特恩云、九年夏

泰厳公初就封、特起

命侍講、十一月藩臣閥閲録編輯成、賜公幟縮緬袷外套、十年二月賜八丈

縞袷外套于次局、十二年春

公東勤、二月執政伝命曰、今茲見召江府邸、

但年老矣、

公特軫念焉、宜遅日起程、如帰志一動、則以西風正起之時

邪、将待来春和煦之候邪、亦唯随意、於是治装従途、五月達于江府、侍講

如故、六月

諦了老公亦召令講中庸、閣老水野侯亦聞其入府、使中使存

問、賜花餻一筐、十二月賜綿子胴服、及縮緬襟巻于次局、以禦寒、同月賜

公章縮緬袍于次局、天保元年春将西帰、

公引見懇諭、賦送別詩三首、親

書賜之、又賜葉桜章縮緬単外套于座下、此章外臣「所不」賜、而座下之

恵、唯執政為然、皆特恩云、三月帰家、五月公駕到自江戸、不日延見、六

月執政伝命曰、卿雖一旦告老、精神未憊、再起拝時習館教授、班如先職

時、又諭曰、年既高、不要日上堂、与助教謀、寛以従事可也、明日進講

終、賜座、諭曰、疇昔之挙、亦煩卿矣、上学就安、亦唯不罹疾病是尚耳、

於是再掌学政、侍講召対、一依旧、二年正月進班銃手五十名隊長列、是歳

又命東役、三月賜越後縞于次局、四月発程、五月達于江府、抵邸之日、延

見賜座、慰藉殊至、時

公励精嚮学、日立課程、進講論語詩経唐鑑等書、

諦了老公屡召説中庸、一日講終、諭曰、越州学稍進、頼卿輔導、期成立

焉、賜越後縞于次局、十二月賜葉桜章縮緬袍外套于次局、三年春肥前公過

公邸、特賜延見款語、四月西帰前一日、引見懇諭、賜

公章羽二重単服于

座下、五月帰家、六月進班騎隊将領列、正旦朝拝献刀馬、十二月

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賜縞縮緬袍于次局、四年春

公将東、諭執政某曰、今茲亦欲率辛島叟行

矣、顧渠年已八十、我憫焉、特免東役、宜俾渠知此意也、五年九月賞五十

年勤労、賜

公章縮緬袷外套、七年三月先是

諦了老公薨、命撰誌銘、賜

公章縮緬袷外套、八年二月賜紬縞于次局、十年正月以衰病、力請解職、

公允之、賜月俸十五口、以養疾、又賜

公章縮緬袍外套于次局、天保十年

己亥二月廿三日卒、年八十六、葬于万日山先塋之域、法謚清徳院章誉求

道、其没也、幕府儒員侗庵古賀先生、撰誌銘、

室［和田氏、名高、和田文八郎女、弘化元年甲辰九月十六日卒、年八十三、葬于知雄之墓側、

法謚妙光院遍室日浄］

女［母同上、名八重、嫁萩原多七郎、宝暦七年丁丑十一月二十一日生、天保二年辛卯十月二十七日

卒、葬于高麗門禅定寺中］

安幸［母同上、称友次郎、出嗣牧氏、宝暦十二年壬午四月三日生、文化十三年丙子十二月十一日

卒、葬高麗門安国寺中］

倫［母同上、称季弥太、明和六年己丑五月四日生、文化五年戊辰六月十日卒、

葬于万日山先塋之側、法謚清岳院浄誉涼庭］

弥一郎［季弥太長子、文化元年甲子八月二十三日生、天保十三年壬寅六月六日卒、葬于

万日山先塋之側、法謚解脱院教誉宗順、庶母名美遠、万延元年十月十七日没、

与弥一郎同壙、法謚浄光院貞操智映］

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啓太［知雄嫡男、母和田氏、名啓、字衷民、天明四年甲辰閏正月十一日生、文化元年甲子五月

二十七日卒、年二十一、幼有学名、遺詩文若干巻、令名既白楼遺稿、葬于万日山先塋之側、

法謚智学院清徳昇雲］

女［母同上、名春、嫁萱野仙雄、天明九年己酉正月廿四日生、文化元年五月朔日卒、葬于古町

往生院中、法謚清真院一如了燈］

知喜［知雄二男、詳于下］

九代（大七）

貞鎮称

大七、岩越小十郎弟、文政六年癸未以知喜年幼、為知雄養子、八年三月

襲禄、十二年二月為近習監、三月発程、五月達江府、天保元年六月扈駕至

自江府、十二月賜公章上下服于次局、二年三月徒駕于江府、十二月賜

公

章長上下服于次局、三年六月扈駕至自江府、十二月賜公章暑衣于次局、四

年三月役駕于江府、適在途疾起、請帰家養疾、六月帰家、八月辞職、班留

守居番士、五年六月致仕、為人謹直温和、善撃剣及書、所書写大日本史以

下数十部存于家、寛政元年己酉二月七日生、嘉永五年壬子二月二日卒、葬

于万日山先塋之域、法謚乗雲院教誉道晴、

室［林氏、名志賀、林平右衛門姉、文久二年九月四日卒、年六十七、葬于貞鎮之墓側、法謚

志香院浄誉清薫］

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十代（多喜次）

知喜諱

知喜、名喜、字叔陽、号蘭軒、称多喜次、後喜改禧、知雄二男、母和田

氏、文化三年丙寅七月朔日生、天保五年六月襲禄班番士、十二年四月為時

習館句読師、以疾辞焉、十四年十一月為穿鑿役仮員、弘和（化）元年十二

月為正員、嘉永（元年脱）六月賜

公章上下服、三年十月免職、班番士、

安政二年六月為時習館訓導仮員、十二月為正員、班物頭列、四年二月賜紬

縞于次局、六年十一月賜公章羽二重袍、文久元年命管居寮生、三年十二月

賜銀若干于次局、元治元年十二月賜銀若干于次局、慶応元年十月賜

公章

木綿袷外套、十二月賜銀若干於次局、二年六月転川尻作事監、同月又転所

々監、班如故、四年正月班改制、罷所々監官、因賜公章紬袍免職、閏四月

致仕、

室［牛島氏、離別］

室［田中氏、名晩稲、田中元勝女、嘉永二年己酉八月十二日卒、年二十九、葬于万日山先塋之

側、法謚影照院晩稲妙周］

室［園氏、名千亀、園久兵衛妹］

某［母牛島氏、天保十一年庚子十月十日生、同月二十一日夭、葬于万日山先塋之側、法謚残菊香苑

童子］

女［母同上、名也楚、天保十二年辛丑十一月十四日生、同十三年壬寅六月二十六日夭、葬于万日山

先塋之側、法謚影暫電光童女］

女［母田中氏、名蔵、天保十四年癸卯十月十八日生、嫁増田十之助、慶応二年七月廿二日卒］

女［母同上、名金、弘化三年丙午六月十日生、為増田十之助継室］

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十一代（彜蔵）

彜昌諱

彜昌、称彜之允、後改彜蔵、知喜二男、母田中氏、嘉永二年己酉四月

二十七日生、

室［柏木氏、離別］

室［稲津氏、稲津大九郎養妹、名久］

女［母園氏、名伊年、後改延、嘉永四年辛亥六月二十八日生、嫁新美定］

知安［母同上、詳于下］

女［母柏木氏、明治八年乙亥正月十八日生、名増］

昌雄［母稲津氏、明治十年丁丑十月十二日生］

女［母同上、明治十三年庚辰三月十日生、名辰、同十四年四月朔日夭、葬于万日山先塋之側、

法謚春月智照童女］

一馬［母同上、明治十五年壬午一月二十八日生］

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十二代（格）

知安諱

知安、幼名武熊、後改格、字

号

知喜三男、母園氏、安政元年甲

寅五月十日生、年甫十歳学文及武、慶応二年丙寅十一月賜銀若干、賞学業

進歩也、明治八年遊学鹿児島県、十年家兄彜昌有故不在家、又無子、故襲

家、十一年彜昌帰家、昌雄亦生、十二年以祭祠有所托、譲家昌雄、別立一

家、同年十二月為熊本師範学校副監事、月給金拾五円、十三年一月兼同校

教授方、同年十二月増給弐円、并故十七円、十四年四月力請解職、免之、

同年五月任熊本県上益城郡二等書記、月給金弐拾円、同七月任上益城下益

城郡書記、等如故、同年八月進一等書記、月給金弐拾五円、十五年五月以

疾辞職、以勤労之故、給金拾弐円五拾銭、

［慶応二年之賞、藩公所賜、以下係置県後、下倣之、］

［明治八年遊学云々以下、総用陽暦年月、亦倣之、］

室［樋口氏、名亀、樋口定女］

知己

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辛嶋格略歴

▲辛嶋格、諱ハ知安、幼名武熊、後格ト改ム、泉堂ト号ス、

▲蘭軒辛嶋多禧次ノ三男、母ハ園氏、安政元年甲寅五月十日ヲ以テ生ル、蓋シ塩井辛嶋才蔵ノ孫ナリ、

▲年甫十歳文及武ヲ学ブ、慶応二年十一月藩公銀若干ヲ賜ヒテ学業ノ進歩ヲ賞ス、

▲明治八年鹿児島ニ遊学ス、

▲明治十年西南ノ役ニ際シ、熊本隊ニ投シ、大西郷ニ組ス、池辺吉十郎ノ幕僚タリ、

▲明治十年兄彜蔵ニ代リテ家ヲ襲グ、同十三年家ヲ兄ノ子昌雄ニ譲ル、

▲明治十二年十二月熊本県師範学校副監事ヲ申付ケラレ、同十三年一月同校教授方兼務トナリ、同十四年

四月願ニ依リ職務ヲ免セラル、

▲明治十四年五月熊本県上益城郡書記ニ任セラレ、同年七月同県上益城下益城郡書記ニ転ジ、同十五年五月

願ニ依リ本官ヲ免セラル、

▲明治十八年四月熊本県御用係申付ケラレ、警察本署詰トナリ、同年七月熊本県警部ニ任セラル、

▲明治二十一年五月熊本県属ニ転ジ、第一部庶務課勤務タリ、臨時取調委員、県制郡制実施取調委員、庶務

課長心得、郡市町村兼務主任等ヲ命セラル、

▲明治二十六年四月熊本県八代葦北郡長ニ任セラレハ高等官八等ニ叙セラレ、同年六月正八位ニ叙セラル、

同二十八年七月熊本県八代郡長ニ任セラレ、高等官八等ニ叙セラル、同年十一月高等官七等ニ叙セラレ、

同二十九年一月従七位ニ叙セラル、同年三月明治二十七八年事件ノ功ニ依リ金百円ヲ賜フ、同三十年九月

非職ヲ命セラル、

⾟島格略歴

65

▲明治三十年九月熊本県熊本市長ニ選マル、同三十六年九月同市長ニ再任セラル、同三十九年四月明治三十

七八年事件ノ功ニ依リ勲五等双光旭日章及六百円ヲ授ケ賜フ、同四十二年八月三タヒ同市長ニ選マル、

同四十五年二月「多年市長ノ職務ニ従事シ拮据経営以テ小学教育ノ普及発達ヲ図リ其効顕著ナリ仍テ

小学教育効績状規程第一条ニ依リ」文部大臣ノ選奨ヲ受ク、

▲大正二年一月病ヲ以テ熊本市長ノ職ヲ辞ス、在職実ニ十有六年トス、其間ノ事績ハ別冊「辛島熊本市長之

功績」（熊本市役所編纂）ニ詳ナリ、

▲大正二年五月二十二日午後七時宿痾ノ為逝ク、病名腎臓炎、卒年六十歳、

▲病危篤ニ迫ルヤ、大正二年五月二十二日特旨ヲ以テ位一級ヲ進メラレ正七位ニ叙セラル、又同日「資性

闊達、明治三十年熊本市長ニ挙ゲラレ、任満ツル毎ニ膺選シ、其職ニ在ルヤ、克ク地方制度ノ旨ヲ体

シテ、自治ノ発達ヲ図リ、朋党比周ノ間ニ立チテ克ク其職ヲ完フシ、力ヲ教育、土木、衛生、納税ノ整理

基本財産ノ造成等ニ致シ、殊ニ熊本市内荒涼ノ地ヲ拓キテ枢要ナル新市街ヲ造リ、又市区改正事業ヲ起

シテ商工業ノ発展ニ資シタル等、其労効尠カラズ、依テ為其賞、銀杯一個ヲ下賜」セラル、

▲大正二年五月二十六日万日山先塋ノ傍ニ葬ル、葬儀ニ列スルモノ千余人、熊本市長、同市会議長、熊本県

教育会熊本市支会副会長、熊本商業会議所会頭、日本赤十字社長、五二会熊本県本部副長等ノ弔辞アリ、

別紙ニ熊本市長ノ弔辞ヲ付ス、

▲室樋口氏、三男二女アリ、長男知己家ヲ襲グ

以上

66

履歴書

本籍地

熊本市塩屋町裏三番丁十三番地

現住所

熊本市大江町本六百六十六番地ノ五

辛島知己

明治十三年十二月十二日生

明治四十二年

七月

東京帝国大学法科大学政治学科卒業

同

年十一月

文官高等試験合格

同

四十三年

一月

十九日

衆議院試補を命せられる

大正

二年

一月三十一日

衆議院書記官に任せられる

同

四年

七月

一日

岩手県理事官に任せられる

同

七年

五月二十五日

山梨県警察部長に任せられる

同

十年

二月

十二日

静岡県警察部長に任せられる

同

十一年

六月

十七日

静岡県内務部長に任せられる

同

十三年十二月

二十日

官制改正の結果静岡県書記官に任せられ内務部長に補せられる

同

十四年

九月

十四日

依願免本官

同

年

同月

同日

熊本市長に選任せられる

昭和

四年

七月

四日

熊本市長辞任

同

五年

八月二十八日

関東庁事務官に任せられ大連民政署長に補せられる

⾟島知⼰履歴書

67

同

年十二月二十七日

関東庁専売局長事務取扱兼務を命せられる

同

七年

二月

五日

依願免本官

同

九年

五月

一日

社団法人帝国発明協会主事に選任せられる

同

十一年

七月

十八日

社団法人帝国発明協会専務理事に選任せられる

同

年

同月二十九日

同会研究所総務部長を委嘱せられる

同

十七年

二月二十六日

同会専務理事辞職

同

十八年

五月三十一日

同会理事並研究所総務部長辞職

同

十八年

十月

一日

関東州住宅営団理事長を命せられる

同

二十年

八月

十五日

終戦の結果

同二十二年

二月二十五日

引揚げ帰国

右の通り相違有りません

昭和二十六年十二月十八日

右

辛島知己（印）

68

こぼれ話⑤ 〜⾟島家先塋の域〜「先塋

せんえい

」とは先祖の墓を意味し、⾟島家の歴代当主やその家族が眠る墓地は、熊本市⻄区春⽇の万⽇⼭にある来迎院の境内の⼀画にあります。歴代当主やその家族たちの多くは、個⼈ごとに

墓⽯が建てられており、その数は３０基以上に及びます。⾟島家のひとびとは、変わりゆく熊本の町並み

を眺めながら、いまも静かに眠っています。

こぼれ話⑥ 〜歴代当主の墓碑銘〜故⼈の経歴や業績を墓碑銘

ぼひめい

（墓誌銘ぼしめい

）として墓⽯に刻み、その⼈物を顕彰することは古くから⾏われ、墓⽯が残っていなくても、⽂献や拓本といった形でその銘⽂が現代に伝わっています。⾟島家の歴代当主のなかでも、第４代・道

どう

珠しゆ

、第10代・多喜次（左写真）、第12代・格

いたる

の墓碑銘は、現在も「先塋の域」に残っています。

69

⼗四代

⼗三代

⼗⼆代

⼗⼀代

⼗

代

九

代

⼋

代

七

代

六

代

五

代

四

代

三

代

⼆

代

初

代

代

数

知

⼰

昌

雄

格

彜

蔵

多

喜

次

⼤

七

才

蔵

義

助

義

先

道

専

道

珠

仁左衛⾨

惣

兵

衛

与三左衛⾨

通称

知安

彜昌

知喜

貞鎮

知雄

光輔

淳美

貞次

惟明

春次

春久

春種

諱

武熊

才蔵

⿊之允

勘蔵

久蔵

源蔵

⾦蔵

幼名

彜之允

喜禧叔

陽

⼤吉

憲伯彜

翼之

源蔵

⽞達

之宝

良室

別名・字

泉堂

蘭

軒塩井

⻘渓

雲嶽

恥⽉

静庵

蔵

斎

古

淵

塩

井

喜庵

浄閑

浄⻄

号

明治⼗三年

(

⼀⼋⼋〇

)

明

治

⼗

年(

⼀⼋七七

)

安

政

元

年(

⼀⼋五四

)

嘉

永

⼆

年

(⼀⼋四九

)

⽂

化

三

年

(

⼀⼋〇六

)寛

政

元

年

(

⼀七⼋九

)

宝

暦

四

年

(

⼀七五四

)

享

保

九

年

(

⼀七⼆四

)

元

禄

三

年

(

⼀六九〇

)

明

暦

元

年

(

⼀六五五

)

寛

永

⼋

年

(

⼀六三⼀

)

慶

⻑

六

年

(

⼀六〇⼀

)

永

禄

七

年

(

⼀五六四

)

永正⼗六年

(

⼀五⼀九

)

⽣年

昭和四⼗⼆年

(⼀九六七

)昭和三⼗三年

(

⼀九五⼋

)

⼤

正

⼆

年

(

⼀九⼀三

)

⼤

正

⼋

年

(

⼀九⼀九

)

明治⼗⼋年

(

⼀⼋⼋五

)

嘉

永

五

年

(

⼀⼋五⼆

)

天

保

⼗

年

(

⼀⼋三九

)

寛

政

五

年

(

⼀七九三

)

享保⼗⼋年

(

⼀七三三

)

享

保

四

年

(

⼀七⼀九

)

元

禄

六

年

(

⼀六九三

)

寛

⽂

三

年

(

⼀六六三

)

寛永⼗四年

(

⼀六三七

)

慶

⻑

七

年

(

⼀六〇⼆

)

没年

静岡県内務部⻑

熊

本

市

⻑

海

軍

中

佐

⻑

崎

市

助

役

⼋

代

葦

北

郡

⻑

熊

本

市

⻑

⼩

銃

隊

指

揮

⼠

時

習

館

訓

導

近

習

⽬

附

時

習

館

教

授

学

問

師

役

時

習

館

訓

導

学

問

師

役

学

問

師

役

学

問

師

役

河内国若江郡名主


主な役職等

肥後⾟島家歴代当主⼀覧

(｢

先祖附

｣｢

⾟島家系

｣

などをもとに作成

)

70

浄阿弥

河内国若江郷名主

⼆代

惣兵衛

春久

浄閑

三代

仁左衛⾨

春次

⾦蔵喜庵良室

六代

義先

淳美

勘蔵源蔵雲嶽耻⽉

学問師役

七代

義助

光輔

⿊之丞翼之⻘渓

学問師役

時習館訓導

⼋代

才蔵

知雄

憲伯彜塩井

時習館訓導・助教・教授

九代

⼤七

貞鎮

⼤吉

近習目附

⼗代

多喜次

知喜喜

禧叔陽蘭軒

時習館句読師・訓導

⼗⼀代

彜蔵

彜昌

彜之允

小銃隊指揮士

⼗⼆代

格

知安

武熊

八代葦北郡長

熊本市長⼗

三代昌

雄海軍中佐

長崎市助役

信⼦

第一高校教諭

四代

道珠

惟明

源蔵之宝蔵斎古淵塩井

学問師役

初代

与三左衛⾨

春種

浄⻄


五代

道専

貞次

久蔵⽞達静庵

学問師役

啓太

啓衷⺠

知喜

代数

通称

諱︵実名︶

別名︵幼名・号など︶

役職名など

肥後⾟島家略系図

⼗四代知

⼰静岡県内務部長

熊本市長

︵養⼦︶

71

11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 展⽰

11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 本書

⽟

⼭

先

⽣

詩

集

上

⾟

島

道

専

覚

書

⾟

島

道

専

辞

世

肥

後

名

勝

略

記

肥

州

名

勝

略

記

上

肥

州

名

勝

略

記

上

肥

州

古

城

主

考

全

肥

州

古

城

主

考

上

⾟

嶋

家

累

代

霊

位

先

祖

附

并

御

奉

公

附

⾟

島

⽒

家

系

資料名称

⾟島義助

(

編

)

⾟島道専

⾟島道専

⽜嶋公道

(

写

)

⾟島道珠

⽊造正斎

(写

)

⾟

島

多

喜

次

作者等

⼀冊

⼀通

⼀通

⼀冊

⼀冊

⼀冊

⼀冊

⼀冊

⼀幅

⼀冊

⼀帖

員数

紙

本

墨

刷

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

横

切

紙

紙

本

墨

書

竪

紙

紙

本

墨

書

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

掛

幅

装

紙

本

墨

書

竪

帳

紙

本

墨

書

折

本

装

品質

形状

⼆

七

.

⼆

⼀

⼋

.

〇

⼀

⼆

.

四

三

⼋

.

〇

⼆

五

.

〇

⼀

五

.

⼋

⼀

五

.

⼋

⼆

⼆

.

四

⼆

七

.

四

⼀

九

.

五

⼆

六

.

〇

⼀

九

.

五

⼆

六

.

五

⼀

九

.

五

⼆

五

.

〇

⼀

⼋

.

五

⼀三三.〇

五

六

.

〇

⼆

六

･

⼋

⼀

九

･

五

⼀

七

･

五

⼋

･

〇

法量縦

法量横

宝

暦

四

年

(

⼀

七

五

四

)

享

保

四

年

(

⼀

七

⼀

九

)

享

保

四

年

(

⼀

七

⼀

九

)

江

⼾

時

代

後

期

宝

暦

⼗

三

年

(

⼀

七

六

三

)

元

禄

⼆

年

(

⼀

六

⼋

九

)

⽂

政

⼆

年

(

⼀

⼋

⼀

九

)

江

⼾

時

代

明

治

時

代

江

⼾

時

代

後

期

明

治

時

代

年代

所蔵

所蔵が明記していないものは

全て熊本県松橋収蔵庫所蔵

辛島家のひとびと

(

近世

)

展⽰資料⼀覧

72

26 25 24 23 22 21 20 19 18 17 16 15 14 13 12

25 24 26 23 22 21 20 19 18 17 15 14 13 12

若

⼭

牧

⽔

書

幅

⾕

⼲

城

書

簡

奎

堂

詩

存

清

浦

奎

吾

書

扁

額

書

画

帖

(

⾟島塩井傘寿祝

)

楽

享

貞

⼼

幅

(

⾕

⽂

晁

松

画

)

頼⼭陽七⾔律詩書扁額

集古⼗種名物古画

秋⼭⽟⼭七⾔⼆句書幅

絶

句

觧

書

抜

⾟

島

塩

井

墓

碑

銘

(

写

真

パ

ネ

ル)

会

約

藩⾂閥閲録草稿上

学

政

或

問

公

退

観

省

若⼭牧⽔

⾕

⼲

城

清浦奎吾

清浦奎吾

細川忠壽ほか

⾕

⽂

晁

頼

⼭

陽

松平定信

(編

)

秋⼭⽟⼭

細川重賢

古賀煜

(

撰

)

⾟島才蔵

⾟島才蔵

⾟島才蔵

⼀幅

⼀幅

⼀冊

⼀額

⼀帖

⼀幅

⼀額

⼀冊

⼀幅

⼀冊

⼀巻

⼀冊

⼀冊

⼀冊

⼀冊

紙

本

墨

書

掛

幅

装

紙

本

墨

書

掛

幅

装

単

⾊

印

刷

冊

⼦

装

絹

本

墨

書

額

装

紙

本

墨

書

折

本

装

絖

本

淡

彩

掛

幅

装

紙

本

墨

書

額

装

紙

本

墨

刷

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

掛

幅

装

紙

本

墨

書

冊

⼦

装

拓

本

巻

⼦

装

紙

本

墨

書

竪

帳

紙

本

墨

書

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

竪

帳

紙

本

墨

書

竪

帳

⼀三九.〇

三

四

.

七

⼀

⼋

.

五

五

⼋

.

〇

⼆

七

.

⼆

⼀

九

.

⼀

三

三

.

七

⼀〇⼋.⼋

三

四

.

五

⼆

三

.

〇

⼀⼀七.〇

三

六

.

⼆

⼆

⼋

.

〇

⼋

五

.

四

三

九

.

〇

⼆

六

.

五

六

七

.

五

⼆

⼆

.

五

⼆

⼀

.

七

⼀

五

.

〇

四

四

.

五

⼆三六.五

⼆

七

.

〇

⼀

九

.

五

⼆

六

.

〇

⼀

九

.

〇

⼆

六

.

⼋

⼀

九

.

五

⼆

五

.

〇

⼀

九

.

〇

⼤

正

⼗

四

年

九

⽉

⼗

九

⽇

(

⼀

九

⼆

五

)明治四⼗⼀年三⽉⼗五⽇

(

⼀

九

〇

⼋

)

⼤

正

⼗

五

年

(

⼀

九

⼆

六

)

明

治

時

代

後

期

か

ら

⼤

正

時

代

初

期

天

保

五

年

(

⼀

⼋

三

四

)

享

和

三

年

(

⼀

⼋

〇

三

)

⽂

政

元

年

(

⼀

⼋

⼀

⼋

)

寛

政

⼗

⼆

年

(

⼀

⼋

〇

〇

)

宝

暦

五

年

(

⼀

七

五

五

)

江

⼾

時

代

中

期

天

保

⼗

⼀

年

(

⼀

⼋

四

〇

)

江

⼾

時

代

後

期

⽂

政

五

年

(

⼀

⼋

⼆

⼆

)

⽂

化

⼗

三

年

(

⼀

⼋

⼀

六

)

⽂

化

⼗

年

(

⼀

⼋

⼀

三

)辛島家の交流

73

40 39 38 37 36 35 34 33 32 31 30 29 28 27

35 34 33 37 36 38 32 30 31 29 28 27

熊

本

市

⼭

崎

新

市

街

町

名

地

番

設

定

図

⼭

崎

練

兵

場

と

歓

迎

会

(

写

真

パ

ネ

ル

)

花

岡

⼭

か

ら

⾒

た

熊

本

市

内

(

写

真

パ

ネ

ル

)

⼭崎練兵場敷地交換出願ニ

対スル御⽰達ノ件ニ付答申

⼭

崎

練

兵

場

敷

地

交

換

内

許

可

願

熊本市上⽔道送⽔順序

熊

本

市

⽔

道

設

計

書

シ

ル

ク

ハ

ツ

ト

熊本第⼀期改善私議

⾟

島

格

履

歴

書

⾟

島

格

熊

本

市

⻑

就

任

裁

可

通

知

書

⾟島格⼋代葦北郡⻑辞令

地

所

建

物

売

買

証

地

券

塩屋町裏三番丁拾三番

⾟

島

格

⾟

島

格

⼀枚

⼀枚

⼆枚

⼀綴

⼀綴

⼀枚

⼀冊

⼀点

⼀冊

⼀綴

⼀通

⼀通

⼀綴

⼀通

⼆

⾊

印

刷

写

真

写

真

紙

本

墨

書

綴

紙

本

墨

書

綴

紙

本

彩

⾊

紙

本

墨

書

冊

⼦

装

単

⾊

印

刷

冊

⼦

装

紙

本

墨

書

綴

紙

本

墨

書

罫

紙

紙

本

墨

書

紙

本

墨

書

綴

紙

本

墨

書

六

六

.

⼀

五

〇

.

⼀

⼆

五

.

三

三

〇

.

五

⼀四.三×⼆⼀.四

⼀三.九×⼆⼀.四

⼆

三

.

〇

⼀

五

.

三

⼆

七

.

九

⼆

〇

.

三

⼋

〇

.

〇

五

五

.

七

⼆

七

.

⼋

⼀

九

.

九

(

内径

)

⼆〇.三

(

外径

)

三⼀.〇

(

⾼

)

⼀六.〇

⼆

⼀

.

六

⼀

五

.

⼆

⼆

⼋

.

〇

⼀

九

.

七

⼆

七

.

七

⼀

九

.

七

⼆

⼆

.

七

三

〇

.

七

⼆

四

.

⼀

⼀

六

.

〇

⼆

五

.

⼆

三

⼆

.

五

明

治

四

⼗

⼀

年

(

⼀

九

〇

⼋

)

明

治

⼆

⼗

七

年

(

⼀

⼋

九

四

)

明

治

⼆

⼗

七

年

(

⼀

⼋

九

四

)

明治三⼗⼀年四⽉⼆⼗⼋⽇

(

⼀

⼋

九

⼋

)

明

治

三

⼗

⼀

年

⼀

⽉

六

⽇

(

⼀

⼋

九

⼋

)

明

治

時

代

末

期

か

ら

⼤

正

時

代

⼤

正

時

代

明

治

時

代

明

治

四

⼗

三

年

(

⼀

九

⼀

〇

)

明治⼗⼋年

(

⼀⼋⼋五

)

から⼆⼗七年

(

⼀⼋九四

)

明

治

三

⼗

年

九

⽉

⼗

三

⽇

(

⼀

⼋

九

七

)

明治⼆⼗六年四⽉⼆⼗⼆⽇

(

⼀

⼋

九

三

)

明治⼆⼗⼋年⼀⽉⼆⼗九⽇

(

⼀

⼋

九

五

)

明

治

⼗

三

年

四

⽉

⼀

⽇

(

⼀

⼋

⼋

〇

)

冨重写真所

冨重写真所

辛島家のひとびと

(

近現代

)

74

55 54 53 52 51 50 49 48 47 46 45 44 43 42 41

16 コラム③ コラム② 46 45 44 42 40 41 39 43

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⼤連⺠政署事務概要

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清⽔港修築⼯事計画書

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⽂官⾼等試験合格証書

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⼤正時代末期から

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期

公益財団法⼈

永

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⽂

庫

東坂祐次郎⽒

塩屋町の辛島家

75

67 66 65 64 63 62 61 60 59 58 57 56

⾟島熊本市⻑之功績

静岡県⼤正震災記録

硝煙弾⾬丁丑感旧録

帝国憲法皇室典範義解

地

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要

鑑

清正公三百年祭⽇誌

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前

期

辛島家の旧蔵書

76

主な参考⽂献

武藤嚴男﹃肥後先哲偉蹟

正続合巻﹄︵隆⽂館、⼀九⼀⼀年︶

秋⼭⾼本⼆先⽣追遠会編﹃⽟⼭紫溟両先⽣略伝﹄︵秋⼭⾼本⼆先⽣追遠会、⼀九⼀⼆年︶

下⽥⼀喜編﹃稿本肥後⽂教史﹄︵第⼀書房、⼀九⼆三年、⼀九⼋⼀年復刻︶

熊本市役所編﹃熊本市上⽔道概要﹄︵熊本市役所、⼀九⼆四年︶

下⽥曲⽔編﹃近代肥後⼈物史

上巻﹄︵稲本報徳会、⼀九⼆五年︶

武藤嚴男﹃肥後先哲偉蹟

後篇﹄︵肥後先哲偉蹟後篇刊⾏会、⼀九⼆⼋年︶

熊本縣教育会編﹃熊本縣教育史

上巻﹄︵臨川書店、⼀九三⼀年、⼀九七五年復刻︶

下⽥曲⽔編﹃熊本市電三⼗年史﹄︵熊本市交通局、⼀九五六年︶

⼭本⼗郎編﹃肥後⽂教と其城府の教育﹄︵熊本市教育委員会、⼀九五六年︶

⾼野和⼈﹁近世肥後の学者たち﹂︵﹃熊本年鑑﹄⼆⼋号、⼀九七五年︶

森下功・松本寿三郎編﹃肥後国地誌集﹄︵⻘潮社、⼀九⼋〇年︶

上妻博之﹃新訂

肥後⽂献解題﹄︵舒⽂堂河島書店、⼀九⼋⼋年︶

⽔野公寿﹁熊本市⻑⾟島格の市区改正﹂︵﹃宮嶋クリエイト﹄六号、⼀九九四年︶

佐⽵昭広ほか編﹃新⽇本古典⽂学⼤系六六

菅茶⼭詩集

頼⼭陽詩集﹄︵岩波書店、⼀九九六年︶

磯崎康彦﹃松平定信の⽣涯と芸術﹄︵ゆまに書房、⼆〇⼀〇年︶

熊本⼤学⽂学部附属永⻘⽂庫研究センター編﹃永⻘⽂庫叢書

細川家⽂書

絵図・地図・指図編Ⅰ﹄︵吉川弘⽂館、⼆〇⼀⼀年︶

熊本近代史研究会﹃第六師団と軍都熊本﹄︵熊本出版⽂化会館、⼆〇⼀⼀年︶

北九州市⽴⾃然史・歴史博物館編﹃⼤連・モダンの⾵景ー旅順博物館所蔵⼤連古写真展ー﹄︵⼆〇⼀⼀年︶

﹃新熊本市史﹄別編

第⼀巻

絵図・地図

上

中世近世︵熊本市、⼀九九三年︶

﹃新熊本市史﹄史料編

第六巻

近代Ⅰ︵熊本市、⼀九九七年︶

﹃新熊本市史﹄通史編

第⼋巻

現代Ⅰ︵熊本市、⼀九九七年︶


第九巻

現代Ⅱ︵熊本市、⼆〇〇〇年︶


第六巻

近代Ⅱ︵熊本市、⼆〇〇⼀年︶


第七巻

近代Ⅲ︵熊本市、⼆〇〇三年︶

77

熊本県松橋収蔵庫

〒869-0524 熊本県宇城市松橋町豊福1695TEL 0964-34-3301 FAX 0964-34-3302http://www.pref.kumamoto.jp/site/shuuzouko

バス／九州産交「希望の⾥⼊⼝」下⾞徒歩３分

ＪＲ／松橋駅から約３㎞

⾄美⾥町

豊福⼩学校

希望の⾥

宇城警察署

ミスターマックス

道の駅宇城

⾄熊本市

鮮ど市場

⾄松橋産交・松橋駅

「希望の⾥⼊⼝」バス停

⾄⼋代市

松橋ＩＣ国道２１８号

国道３号

宇城地域振興局

九州⾃動⾞道

企画展⽰開催及び本書編集にあたり、

次の皆様に調査研究や資料提供にご協⼒

いただきました。

記して感謝の意を表します。

︵五⼗⾳順・敬称略︶

︵機関︶

熊本市歴史⽂書資料室

熊本⼤学附属図書館

公益財団法⼈永⻘⽂庫

清⾹会︵熊本県⽴第⼀⾼等学校同窓会︶

冨重写真所

来迎院

︵個⼈︶

岩成邦忠

⼤倉隆⼆

⾟島昭雄

⾟島彜喜

東坂祐次郎

冨重清治

富⽥礼⼦

⾟島家ご⼦孫の皆様

熊本県松橋収蔵庫平成⼆⼗四年度第三回企画展⽰

﹁肥後⾟島家のひとびと﹂

開催期間

平成⼆⼗五年⼀⽉七⽇〜三⽉九⽇

⾒学者数

⼋〇⼀⼈

関連⾏事

講座﹁肥後⾟島家のひとびと﹂

・第⼀回

⾟島道珠

⼀⽉⼗九⽇︵⼟︶

⾟島道珠の業績や著作について解説

参加者

三⼗五⼈

担当

⽥中

・第⼆回

⾟島才蔵

⼆⽉⼆⽇︵⼟︶

⾟島才蔵の業績や交遊関係について解説

参加者

四⼗三⼈

担当

⽥中

・第三回

⾟島格

⼆⽉⼗六⽇︵⼟︶

⾟島格の業績や市区改正事業について解説

参加者

五⼗⼆⼈

担当

松本

熊本県松橋収蔵庫企画展⽰資料集

﹁肥後⾟島家のひとびと﹂

・編集発⾏

熊本県企画振興部地域・⽂化振興局

⽂化企画課博物館プロジェクト班

〒⼋六⼆︱⼋五七〇

熊本市中央区⽔前寺六丁⽬⼀⼋番⼀号

・発⾏⽇

平成⼆⼗五年六⽉⼆⼗⼋⽇

78

辛島氏家系€¦ ·...

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