公共施設等総合管理基本方針 - isehara- 1 - はじめに...

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公共施設等総合管理基本方針 安全安心で時代に即した施設の再構成と機能充実に向けて ~ 平成27年3月 伊勢原市

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公共施設等総合管理基本方針

安全安心で時代に即した施設の再構成と機能充実に向けて ~~

平成27年3月伊勢原市

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目 次

はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P1

1.本基本方針策定の背景 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P1

2.本基本方針策定の目的と位置付け ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P1

3.本基本方針の対象とする公共施設等の範囲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P3

第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P4

1.人口の推移と今後の予測 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P4

2.財政状況と今後の予測 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P5

3.職員数の推移と今後の見込み ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P6

4.公共施設の現状と課題(平成25年度末現在)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P7

5.インフラの現状と課題(平成25年度末現在)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P13

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P15

第1節 公共施設及びインフラが目指す将来の姿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P15

第2節 公共施設 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P16

1.公共施設に関する基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P16

2.優先順位付けの考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P18

3.施設分類別の見直しの方向性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P21

第3節 インフラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P41

1.インフラに関する基本方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P41

2.施設分類別の見直しの方向性 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P42

第3章 本基本方針の着実な推進に向けて ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P44

1 (仮称)公共施設等総合管理計画の策定 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P44.

2.推進体制 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P44

3.市民への説明と理解 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P44

4.実施可能な取組から順次着手 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P44

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はじめに

1.本基本方針策定の背景

(1)市政調査会からの意見

全国的な課題となっている公共施設やインフラの老朽化対策については、本市の

財政健全化のために設置された伊勢原市市政調査会(注)においても一つの大きな

テーマとして議論され、今後、維持管理や施設更新に係る経費が財政を圧迫するこ

とが明白な状況であるにもかかわらず中長期的な対応策が明確にされていないこと

から 『必要な機能を残すことで市民サービス水準を維持しつつ公共施設総量を圧、

縮し、効率的な都市経営ができる体制に切り替えなくてはならない。また、公共施

設の在り方の見直しにあわせ、施設利用に係る受益者負担の適正化についても推進

すべきである 』等の提言が示されたところです。。

(2)公共施設白書で明らかとなった現状と課題

市政調査会からの提言を受けて、平成 年 月に公共施設白書(伊勢原市の公26 9共施設等の現状と課題)を作成し、その現状と課題を確認したところ、公共施設の

うち建物についてみると、築後 年超の建物が全体の約 を占め、これらの改30 65%修・更新にかかる経費推計では、今後 年で約 億円(年平均 億円)と見40 903 22.6込まれます。これは、平成 年度から 年度までの 年の公共施設の改修等にか21 25 5けた投資的経費の年平均約 億円の約 倍に相当する額となっています。7 3.2

、 、 、また 道路や橋りょう 下水道といったインフラについても老朽化が進んでおり

安全安心に利用を続けるためには、適切なマネジメントの必要性が明らかとなって

います。

(3)国からの計画策定要請

全国的な公共施設やインフラの老朽化対策の必要性から、平成 年 月にイン25 11フラ老朽化対策の推進に関する関係省庁連絡会議において「インフラ長寿命化基本

計画」により、国や地方公共団体等が一丸となってインフラの戦略的な維持管理・

更新等を計画的に推進することの必要性が示され、また、平成 年 月に総務省26 4から全国地方自治体に対し 「公共施設等総合管理計画」の策定要請が行われたと、

ころです。

(注)伊勢原市市政調査会

本市の財政健全化に向けた意見や助言を求めることを目的とした大学教授、企業経営

者ら 名からなる第三者委員会。平成 年 月に設置し、同年度内で解散。7 25 5

2.本基本方針策定の目的と位置付け

(1)今を担う我々世代の責務

公共施設白書では、過去に建設されたものがこれから更新時期を迎え、改修や更

新には多額の費用が必要となる実態が明らかにされました。一方で、市の財政は依

然として厳しい状況が続くという見通しとなっており、全ての公共施設等を現状の

まま安全安心な状態に保つことは困難な状況と予測されています。こうした状況は

本市に限られたものではなく、人口減少社会の到来と少子高齢化の進展というこれ

までに経験のない社会変化の中で、全国共通の大きな課題となっています。

こうした状況を打開することは、今を生きる私たちのためだけでなく、次世代や

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、 、もっと将来伊勢原で暮らす人々のため必要なことであり 将来に向けた道筋を描き

着実に行動することが今を担う我々世代の責務といえます。

、 、安全安心で笑顔あふれるまちであり続けるために 機能性や利便性を高めながら

無駄をなくした効率的な公共施設等の実現に向け、今まさに、知恵と工夫を凝らし

ていく必要があります。

(2)目的

30本基本方針は 今後建物を有する公共施設の更新期のピークを迎えるおおむね、

年間において具体的な目標や取組、そのスケジュール等を掲げる(仮称)公共施設

等総合管理計画策定のための指針となるもので、施設利用者の利便性向上に配慮し

つつ、予想される今後の財政状況と公共施設等の改修・更新にかかる経費とのバラ

ンスをとるために、公共施設等の在り方見直しを進めるに当たっての基本的な方向

性を示すものです。

なお、本基本方針に基づく具体的な取組の検討に当たっては、市民の皆さまの参

画を促し、相互理解と共通認識のもと進めていくこととします。

(3)位置付け

本基本方針と後に策定する(仮称)公共施設等総合管理計画をもって、総務省か

らの「公共施設等総合管理計画」の策定要請に応えることとします。

また (仮称)公共施設等総合管理計画は、伊勢原市第 次総合計画(平成 年、 5 25度~平成 年度)の計画期間を越えるものになると思われますが、必要に応じた34見直しを行うなど、総合計画をはじめとする他の計画との整合を図っていくことと

します。

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3.本基本方針の対象とする公共施設等の範囲

本基本方針では、庁舎や学校などの建物や公園・広場などの公共施設とともに、道

路や橋りょう、下水道などのインフラを対象としています。

▼対象とする公共施設等

区分 大分類 中分類 施設名

(1)本庁舎等市役所、市役所分室、駅窓口センター、石田窓口センター

(2)消防庁舎等消防本部、消防署、南分署、西分署、消防団車庫・待機室

(3)その他施設駅北口臨時駐車場、大山第一駐車場、大山第二駐車場、自転車等駐車場

(1)コミュニティセンター伊勢原南コミュニティセンター、伊勢原北コミュニティセンター、成瀬コミュニティセンター、大田ふれあいセンター

(2)その他施設 自治集会所、市民活動サポートセンター

(1)保育・子育て支援施設 保育園、子育て支援センター、児童館

(2)障害福祉施設障害福祉センターすこやか園、障害福祉センター地域作業所ドリーム

(3)高齢者福祉施設老人福祉センター阿夫利荘、坪ノ内老人憩の家

(4)その他施設 福祉館、シティプラザ

(1)義務教育施設 小学校、中学校

(2)その他施設 適応指導教室

(1)公民館 公民館

(2)青少年用施設青少年センター(本館)、日向ふれあい学習センター

(3)文化・教養施設市民文化会館、図書館・子ども科学館、文化財保存室

(1)スポーツ施設総合運動公園、鈴川公園、武道館、青少年センター(体育館・弓道場)、市ノ坪公園、東富岡公園

(2)レクリエーション施設御所の入森のコテージ、ふれあいの森日向キャンプ場、八幡谷戸ふれあいガーデン

(3)公園・広場

大田すこやかスポーツ広場、こどもスポーツ広場、千津青少年広場、殿村青少年広場、大田青少年広場、下落合児童遊園、北三間農村広場、有料公園以外の公園

7 市営住宅

8 環境衛生施設

道路、橋りょう、下水道(下水処理施設を含む)

公共施設

インフラ

環境美化センター、資源リサイクルセンター、し尿等希釈投入施設

1 庁舎等

2 地域コミュニティ施設

3 保健・福祉施設

4 学校教育施設

5 社会教育施設

6 スポーツ・レクリエーション施設

市営住宅

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第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

1.人口の推移と今後の予測

国立社会保障・人口問題研究所は、国勢調査によれば 億 万人であった平成1 2,80622 2010 42 2030 1( )年の日本の総人口は、以後長期の人口減少過程に入り、平成 ( )年の

1,662 60 2048 1 9,913 72億 万人を経て、平成 ( )年には 億人を割って 万人となり、平成

( )年には 万人になるものと推計しています。2060 8,674、 、 、本市の人口は 平成 年( 年) 月に 万人を超え その後微増の傾向が続き13 2001 9 10

平成 年( 年) 月に 人となり、ピークに達したものと思われます。同23 2011 10 101,129研究所が平成 年度に公表した推計によると、本市の人口は、緩やかに減少し、平25成 年( 年)には 万人を下回るものと見込んでいます。52 2040 9

、 、また 平成 年( 年)国勢調査の結果と平成 年( 年)推計を比較すると22 2010 52 204038% 30% 58%年少人口は約 減少、生産年齢人口は約 減少する一方で、老年人口は約

増加するものと予測され、全国的な傾向と同様に、人口減少・少子高齢化は更に進展

していくものと見込まれています。

<全国の人口の推移>

出典:国立社会保障・人口問題研究所

<伊勢原市の人口の推移>

出典:国立社会保障・人口問題研究所

第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

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第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

2.財政状況と今後の予測

近年の本市の財政状況は、市税収入が減少傾向にある一方で、高齢化の進展等によ

り医療・介護関係経費などの社会保障費が年々増加している状況です。

財政構造の弾力性を示す指標である経常収支比率は、平成 年度では、 と市2 66.2%制施行後一番良い状況でしたが、その後、平成 年度には 、平成 年度には15 88.5% 20

、平成 年度においては と財政の硬直化がみられます。93.1% 25 93.6%人口減少・少子高齢化の進行は、主な納税者である生産年齢人口の減少を示し、少

子化は、これからも納税者が減少していくことを意味していることから、今後も税収

の伸びが望めないものと見込まれます。一方、高齢化の進展は人口に対する割合のみ

ならず、高齢者の人数が増えることを意味し、社会保障費が一定期間増加することは

確実です。

本市では、税源涵養を図るため、成瀬地区での東部第二土地区画整理事業の展開や

新東名高速道路及び国道 号バイパスの(仮称)伊勢原北インターチェンジ周辺地246区への新産業用地の創出、また、平成大山講プロジェクトによる観光振興など、都市

の活力の維持増進に向けた取組を積極的に展開しているところですが、人口構造の変

化により、社会保障費が一定期間増加していくことを考慮すると、大幅な景気の好転

がみられない限り、本市の財政状況は今後も厳しい状況が続くものと予想されます。

<一般会計歳出決算額及び経常収支比率の推移>

(注)経常収支比率

地方公共団体の財政構造の弾力性を判断するための指標で、人件費、扶助費、公債費のよう

に毎年度経常的に支出される経費(経常的経費)に充当された一般財源の額が、市税を中心と

する毎年度経常的に収入される一般財源(経常一般財源)及び臨時財政対策債等の合計額に占

める割合

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<歳出決算額の推移(性質別経費の内訳)>

3.職員数の推移と今後の見込み

本市の職員数は、昭和 年の市制施行以降、行政事務範囲の拡大や人口増加への46対応、また、新たな公共施設の整備などに伴い、平成 年度まで増加傾向にありまし9た。

しかし、厳しい財政状況の中、財政健全化への取組の一つとして、人件費の抑制と

いう観点から、平成 年度から計画的な職員数の削減を進め、平成 年 月 日現17 17 4 1803 25 4 1 687在において 人(教育長を含む )であった職員数を平成 年 月 日現在で。

人とし、 年間で 人( )の減員を実施しました。8 116 14.5%そうした中、業務委託や指定管理者制度の導入など施設運営に携わる職員数の削減

に努めているところですが、平成 年度から平成 年度までを計画期間とする定員25 29、 、管理計画では 平成 年 月 日現在の職員数を 人とすることを予定するなど30 4 1 652

財政健全化を進めるためには今後とも限られた職員数でより効率的な施設運営に取り

組む必要があります。

<職員数の推移>

(注 ) ~ は、地方財政状況調査(決算カード 、 以降は、市統計資料より1 S46 S51 S52)

(注 ) 以降は、定員管理計画の年度別取組目標の職員数2 H26

第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

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4.公共施設の現状と課題(平成25年度末現在)

(1)公共施設の現状

ア 本市が有する公共施設

本市には、建物を有する公共施設が 施設( 棟)あり、スポーツ等多目116 204的に利用される公園や広場を合わせると の公共施設があります。施設分類別279

64 42にみると、建物の棟数が最も多いのは学校教育施設の 棟、次いで庁舎等が

棟、スポーツ・レクリエーション施設が 棟などとなっています。33建物を有する公共施設の総延べ床面積は約 ㎡となっており、そのうち186,000

54.1% 13.5% 9.0%学校教育施設が全体の を占め 次いで社会教育施設が 庁舎等が、 、

などとなっています。また、公共施設全体の敷地面積は約 ㎡となってお914,000り、そのうちスポーツ・レクリエーション施設が全体の を占め、次いで学52.0%校教育施設が %、庁舎等が などとなっています。32.2 5.8%

<施設分類別延べ床面積構成比>

公共施設の維持管理や各施設での自主事業展開等に必要な経費を平成 年度25決算でみると、約 億円となっています。これは、平成 年度一般会計歳出決34 25算額の約 を占める額となっています。12.3%

▼施設分類別管理運営経費

施設分類管理運営費

(千円)庁舎等 154,154

地域コミュニティ施設 40,258

保健・福祉施設 662,417

学校教育施設 333,207

社会教育施設 623,091

スポーツ・レクリエーション施設 318,026

市営住宅 -11,622

環境衛生施設 1,303,195

合計 3,422,726

(注)管理運営費は人件費を含むコスト。マイナスは、収入が支出を上回る意

第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

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第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

イ 公共施設の主な建設時期と老朽化

本市では、人口の増加等に伴い、昭和 年代から昭和 年代にかけ義務教育40 5030施設である小中学校の校舎をはじめとする多くの公共施設が整備され、築後

年以上経過している建物が約 を占めています。65%、 、小中学校の校舎や屋内運動場の耐震工事については 児童生徒の安全確保から

既に完了しており、ここ数年、国の補助金を活用した中で、屋上防水や外壁改修

を順次行っているところではありますが、設備の経年劣化などの老朽化が進んで

おり、十分に対応ができていない状況となっています。また、他の公共施設にあ

っても、計画的な改修等が実施されていないことから、雨漏りや内装の傷み、設

備の経年劣化などによる不具合に応急的修繕で対応している状況にあります。

<年度別人口の推移と公共施設整備(延べ床面積)の状況>

▼建設時期別・公共施設の棟数

建設年 築年数

S39(1964年)以前 50年以上 7棟 3.40%

S40(1965年)~S49(1974年) 40~49年 38棟 18.60%

S50(1975年)~S59(1984年) 30~39年 87棟 42.70%

S60(1985年)~H6(1994年) 20~29年 43棟 21.10%

H7(1995年)~H16(2004年) 10~19年 19棟 9.30%

H17(2005年)以降 9年以下 10棟 4.90%

204棟 100.00%

132棟 64.70%

施設数 構成比

72棟 35.30%

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第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

ウ 秦野市伊勢原市環境衛生組合の保有する施設

秦野市伊勢原市環境衛生組合は、秦野市及び伊勢原市で組織する一部事務組合

です。同組合では、両市のごみの処理及び斎場の運営管理を行っており、下記の

施設を保有しています。これらの施設の建設費や維持管理・運営費については、

伊勢原市と秦野市が人口やゴミの排出量などに応じた負担割合のもと、両市で経

費を賄っています。

、 、 、同組合が保有する施設については 本基本方針の対象としていませんが 今後

施設の更新等にかかる財政負担を伴うものとなっています。

▼秦野市伊勢原市環境衛生組合の施設概要

施設名 所在地敷地面積

(㎡)建築年

事業費(千円)

整備内容

はだのクリーンセンター

秦野市曽屋4624

34,612 H25 9,406,551

・鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、 一部鉄筋コンクリート造・地上6階地下2階・延床面積12,339.76㎡・ごみピット容量8,140立方メートル・可燃性粗大ごみ切断機(2基)・蒸気タービン発電設備(発電出力3,820kw)

S60 1,837,916

・鉄筋コンクリート造4階建 延2,614.57㎡・ごみピット 870立方メートル・可燃性粗大ごみ破砕設備

H13整備工事1,491,000

・排ガス高度処理及び灰固形化施設整備(ダイオキシン類削減対策)・電気集じん器をバグフィルタに改造等

伊勢原清掃工場(粗大ごみ処理施

設)S63 236,488

・鉄骨造 延721.1㎡(平成7年の増築工事含む)・主要設備(受入供給設備、破砕機、 受入等コンベア設備、磁選機等機械設備)

H5(第一期)

644,297

遮水工:合成ゴム+軟質塩化ビニール堰堤工:鋼矢板二重締切堰堤排水管:浸出水配水管等調整槽:屋内型 400立方メートル水処理:凝集沈殿 20立法メートル/日

H11(第二期)

1,417,500

遮水工:合成ゴム+軟質塩化ビニール堰堤工:鉄筋コンクリート箱型及び逆T字擁壁排水管:浸出水配水管等調整槽:屋内型 1,400立法メートル水処理:凝集沈殿 50立法メートル/日

S51 337,738

灯油燃焼式二次燃焼炉・鉄筋コンクリート造平屋建 本館(火葬炉3炉、炉前室、拾骨室、     遺体安置室、事務室等)・待合棟(待合室3室、機械室、給湯室、      トイレ、化粧室等)・運転手控室、駐車場(43台分収容)

H5 21,527灯油燃焼式二次燃焼炉・火葬炉2炉増設

H10 114,460

待合室・増築建物:待合室(2室)、女子化粧室、歩廊等・改修建物:トイレ、給湯室

H20 9,717

歩廊改良・待合棟歩廊部のロビー化・空調、照明設備増設

14,026,194事業費の計

20,661

24,371

5,191

伊勢原清掃工場(可燃ごみ焼却処理

施設)伊勢原市

三ノ宮1918

栗原一般廃棄物最終処分場

伊勢原市三ノ宮2854

秦野斎場秦野市

曽屋1006

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第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

(2)公共施設の課題

ア 公共施設の更新等にかかる経費

本市の公共施設のうち建物の機能維持のための大規模改修と建替えのための更

新経費を試算したところ、今後 年間で約 億円、年間 億円かかるもの40 903 22.6と見込まれます。これは、財団法人地域総合整備財団の「公共施設更新費用試算

ソフト」による単純計算ですが、平成 年度から 年度までの 年の公共施設21 25 57 3.2 15の改修等にかけた投資的経費の平均約 億円の約 倍に相当する額で、年間

億円以上の不足が生じる試算結果となっています。

人口減少や少子高齢化の進展に伴う本市における今後の財政状況を見通すと、

公共施設の改修・更新のための財源を確保することは、極めて困難な状況です。

<将来の更新費用の推計(調査対象の公共施設)>

(補足)更新費用推計に当たっての設定条件公共施設の大規模改修・建替えにかかる費用の試算は、次の条件のもと単純計算したもので

す。対象とする公共施設は、学校教育施設、庁舎、市営住宅等の普通会計で賄う建築物とし、単独便所や小規模な倉庫などについては、試算の対象外としている。①大規模改修・実施年数: 年、改修期間: 年30 2・現時点で積み残している大規模改修の処理/割り当てる年数: 年10

②建替え・実施年数: 年、改修期間: 年60 3・現時点で積み残している建替え処理/割り当てる年数: 年10

③更新費用の主な推計単価、 、現在の建物構造に関わらず 用途区分ごとに設定された単価に延べ床面積を乗じて計算し

大規模改修の単価は、建替えの約 割を想定した単価が設定されている。6

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イ 効率的な施設運営

利用者数が少なかったり、稼働率が低かったりする施設がみられます。税で賄

う公共施設であることから、運営改善を徹底する必要があります。

また、利用者 人当たりにかかる経費が高い施設がみられます。施設サービス1の相違はあるものの、費用対効果を高めることが必要です。

【利用者数】

【稼働率】

▼利用数が多い公共施設 (H25年度の状況)

年間利用者数

開所(利用可能)日数

1日当たり平均

利用者数a b a/b

1 市民文化会館 153,000人 307日 498.4人 市2 図書館 141,653人 287日 493.6人 市3 中央公民館 132,376人 320日 413.7人 市4 総合運動公園 122,238人 316日 386.8人 指定管理者5 子ども科学館 55,015人 293日 187.8人 市6 鈴川公園 49,492人 357日 138.6人 指定管理者7 シティプラザ 44,346人 359日 123.5人 指定管理者8 武道館 38,144人 314日 121.5人 指定管理者9 伊勢原南公民館 35,032人 300日 116.8人 市10 青少年センター(本館) 33,979人 341日 99.6人 市

(注)一般利用が可能な施設のみを掲載(駐車場を除く)

№ 名称 運営主体

▼稼働率が低い公共施設 (H25年度の状況)

№ 名称 棟・室名等 稼働率

1 アイリスの丘集会所 (施設全体) 2.1%2 下落合公民館 (施設全体) 2.7%3 善波児童館 (施設全体) 3.2%4 三ノ宮児童館 (施設全体) 3.3%5 峰岸集会所 (施設全体) 4.7%6 子易児童館 (施設全体) 4.9%7 中央児童館 (施設全体) 7.0%8 池端三地区自治会館 (施設全体) 8.0%9 高森児童館 (施設全体) 8.0%10 下谷児童館 (施設全体) 9.9%(注)年間を通じて一般利用が可能な施設のみを掲載

▼利用数が少ない公共施設 (H25年度の状況)

年間利用者数

開所(利用可能)日数

1日当たり平均

利用者数a b a/b

1 アイリスの丘集会所 326人 359日 0.9人 指定管理者2 善波児童館 720人 299日 2.4人 指定管理者3 三ノ宮児童館 993人 299日 3.3人 指定管理者4 石倉福祉館 998人 296日 3.4人 指定管理者5 子易児童館 1,010人 299日 3.4人 指定管理者6 下落合公民館 1,607人 359日 4.5人 指定管理者7 坪ノ内老人憩の家 1,608人 293日 5.5人 指定管理者8 下谷児童館 1,802人 299日 6.0人 指定管理者9 池端三地区自治会館 2,448人 365日 6.7人 市(池端三地区自治会へ貸付)10 峰岸集会所 2,719人 365日 7.4人 指定管理者

(注)一般利用が可能な施設のみを掲載

№ 名称 運営主体

第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

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(補足)稼働率の計算

同一施設内で最も稼働率が高い部屋又は施設全体の稼働率とした。

年間利用(貸出)コマ数稼働率= ( )%年間開所(利用可能)日数× 日当たり貸出可能コマ数1

(注)貸出可能コマ数の例

日を午前・午後・夜間で貸し出している場合は コマとして計算1 3

【利用者1人当たりのコスト】

▼稼働率が高い公共施設 (H25年度の状況)

№ 名称 棟・室名等 稼働率

1 青少年センター 本館 100.0%2 総合運動公園 体育館 100.0%3 老人福祉センター阿夫利荘 老人施設 95.1%4 中央公民館 レクリエーション室 87.6%5 伊勢原南公民館 講義室 77.9%6 青少年センター 体育館 75.6%7 成瀬公民館 講義室 73.7%8 市民文化会館 リハーサル室 70.9%9 大田公民館 講義室 69.2%10 比々多公民館 講義室 60.7%(注)年間を通じて一般利用が可能な施設のみを掲載

▼利用者1人当たりのコストが安い公共施設 (H25年度の状況)

年間利用者数

(年間管理運営費)-(年間収入)

利用者1人当たり

コストa b b/a

1 武道館 指定管理者 有り 38,144人 5,557千円 146円2 成瀬コミュニティセンター 指定管理者 一部 18,908人 4,549千円 241円3 伊勢原南コミュニティセンター 指定管理者 一部 18,519人 6,297千円 340円4 大田ふれあいセンター 市 21,348人 7,939千円 372円5 伊勢原南公民館 市 35,032人 19,048千円 544円6 成瀬公民館 市 29,091人 17,013千円 585円7 中央公民館 市 132,376人 80,660千円 609円8 伊勢原北コミュニティセンター 指定管理者 一部 7,111人 4,748千円 668円9 高部屋公民館 市 25,293人 19,319千円 764円10 シティプラザ 指定管理者 有り 44,346人 33,896千円 764円(注)職員ないし指定管理者が常駐している施設のみを掲載

№ 名称 運営主体使用料徴収

▼利用者1人当たりのコストが高い公共施設 (H25年度の状況)

年間利用者数

(年間管理運営費)-(年間収入)

利用者1人当たり

コストa b b/a

1 御所の入森のコテージ 指定管理者 有り 790人 5,556千円 7,033円2 ふれあいの森日向キャンプ場 指定管理者 有り 1,445人 4,104千円 2,840円3 日向ふれあい学習センター 指定管理者 有り 4,778人 12,217千円 2,557円4 大山公民館 市 8,120人 15,088千円 1,858円5 子ども科学館 市 有り 55,015人 100,019千円 1,818円6 老人福祉センター阿夫利荘 指定管理者 15,412人 25,905千円 1,681円7 市民活動サポートセンター 市 10,852人 12,901千円 1,189円8 図書館 市 141,653人 168,077千円 1,187円9 青少年センター(本館) 市 33,979人 35,913千円 1,057円10 比々多公民館 市 20,409人 16,315千円 799円

(注)職員ないし指定管理者が常駐している施設のみを掲載

№ 名称 運営主体使用料徴収

第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

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5.インフラの現状と課題(平成25年度末現在)

(1)インフラの現状

ア 道路・橋りょう

市道は、 路線、実延長 mが整備され、橋りょうは、 橋、延長1,440 412,313 224が整備されています。市道や橋りょうは、高度経済成長期にかけて集中2,318m

的に整備されたものも多く、老朽化が進んでいる状況です。

道路については、市道の実延長 mのうち が舗装済みとなってい412,313 92.7%ますが、舗装の更新時期を迎えている路線も多い状況です。

橋りょう 橋のうち、木橋及びボックスカルバート構造(箱型の暗渠)を除く224104 50 22 20橋をみると 建設後 年以上経過する割合は約 %となっており これが、 、

年後には、約 %となります。70

イ 下水道の現状

下水道は、管延長 mが整備されています。昭和 年度から整備が進257,590 46、 。められた公共下水道は 昭和 年度に供用開始され 年以上が経過しています48 40

(2)インフラの課題

ア 安全安心を確保するための適正な維持補修

インフラの老朽化が進む一方で、それらへの対応に充てる予算の確保が年々難

。 、しくなってきています これらの施設を長期間安全安心に利用していくためには

計画的な修繕や更新を行う必要があります。

▼橋りょうの現状

区分 橋数 延長

一級 13橋 442m二級 46橋 561mその他 165橋 1,315m計 224橋 2,318m

*橋りょう長寿命化修繕計画H25.3策定

▼市道の現状

区分 路線数 実延長 改良率 舗装率

一級 5路線 11,788m 98.7% 100.0%二級 42路線 69,303m 91.0% 99.3%その他 1,393路線 331,222m 67.7% 91.1%計 1,440路線 412,313m 72.5% 92.7%

▼下水道の現状

人口 普及率A B B/A

100,765人 77,447人 76.9% 8,404,000㎡ 257,590m

*市街化区域内整備率(H25年度末)約85.7%*下水道長寿命化計画(管路) H27年度管路調査・計画策定予定

行政区域内人口

排水区域排水処理区域面積

管延長

▼終末処理場の現状

9,612,371立米 55,100立米/日 25,596立米/日 5,286立米/日 56,045立米

*下水道長寿命化計画(処理場、ポンプ場) H25.3策定

ポンプ場排水能力

年間総処理水量(H25)

計画処理能力

現在晴天時平均処理水量

年間総汚泥処理量

第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

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第1章 公共施設等を取り巻く現状と課題

イ インフラの更新等にかかる経費

必要なインフラの機能を維持していくためには、適切なメンテナンスサイクル

を構築するとともに、それらを支える技術、予算、体制、制度を一体的に整える

ことが重要です。

インフラの更新等にかかる将来負担額を財団法人地域総合整備財団の「公共施

40 650 16.2設更新費用試算ソフト で試算したところ 今後 年間で約 億円 年間」 、 、

億円かかるものと試算され、施設の長寿命化による財政負担の平準化や維持管理

コストの縮減を図る必要があります。

(補足)更新費用推計に当たっての設定条件インフラの更新費用の推計は、道路、橋りょう及び下水道を対象とし、下水道については、

管渠に加えて下水処理施設等の建築物を含めている。①道路

路線ごとに一度に整備するものではなく、区間ごとに整備していくため、年度別に把握することは困難であるため、道路の総面積を、舗装部分の更新(打換え)の耐用年数で割ったものを、 年間の舗装部分の更新量と仮定し、更新単価を乗じることにより更新費用1を試算している。

②橋りょう道路と同様に総面積を更新年数で割った面積を 年間の更新量と仮定し、更新単価を乗1じることにより更新費用を試算している。

③下水道総延長を更新年数で割った延長を 年間の更新量と仮定し、更新単価を乗じることによ1り更新費用を試算している。なお、下水道施設(建物)については、公共施設と同様な方法で試算し、加算している。

▼インフラの今後40年間の更新費用の推計額

区分 更新費用更新費用推計単価

更新年数 大規模改修

道路 281.1億円 4,700円/㎡ 15年 -橋りょう 24.5億円 448千円/㎡ 60年 -下水道 255.6億円 124千円/m 50年 -

終末処理場・ポンプ場 88.7億円 建設時の工事費を基礎 60年 40年計 649.7億円 - - -

(注)・更新費用は、区分集計ごとに端数処理しているため、「計」と一致しない。   ・道路橋りょうは、道路施設現況調査数値による推計   ・更新年数は、日本建築学会「建築物の耐久計画に関する考え方」による。

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第1節 公共施設及びインフラが目指す将来の姿

公共施設やインフラは市民の暮らしを支える共有財産であり、安全安心なサービス提

供を維持していくためには、中長期的な視点による計画的なマネジメント に取り組ま(*)

。 、 。なければなりません 本市では 今後次の将来の姿の実現に向けて取り組んで行きます

《目指す将来の姿》

人口減少などの社会の変化や時代のニーズに応じ、様々な機能を再編・集約した

機能的で利便性の高い公共施設が市民生活をしっかりと支え、成熟した地域コミュ

ニティが形成されています。また、計画的に整備されたインフラが安全で快適な暮

らしを支え、活力あるまちづくりが進められています。

公共施設については、現在ある公共施設のサービス機能のうち、今後も必要となる機

能を見極めた上で、総量の見直しや非効率的な部分を是正するなど、予測される今後の

財政状況と改修、更新にかかる経費とのバランスをとり、持続可能な行政サービスの提

供を実現するための見直しを進めることとします。

公共施設の見直しに当たっては、単なる施設総量の縮減に止まらず、多機能化・複合

施設化を基本とし、施設利用者の利便性向上を図るとともに、安全安心の確保に取り組

んでいきます。また、地域住民の利用を中心とした施設については、地域住民の自発的

な活動にとってより使い勝手の良いものとするため、地元自治会への移管等を進めるこ

ととします。

一方、市民生活や社会経済活動に欠かすことのできない道路・橋りょうや下水道とい

ったインフラについては、長寿命化による財政負担の平準化を図るとともに、効率性、

経済性を追求しつつ適切な改修や更新を行い、安全安心を確保していきます。

(*) マネジメント

、資産やリスクなどを管理し

効率よく運用すること。

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第1節 公共施設及びインフラが目指す将来の姿

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第2節 公共施設

1.公共施設に関する基本方針

(1)施設総量(床面積)を縮減する

① 機能集約等による施設総量縮減

・当初の設置目的に照らして機能を果たし終えているもの、また、時代のニーズ

に即していない機能については、廃止することを基本とする。

・将来残すべき機能を見極めた上で、施設利用者の利便向上への寄与を考慮した

上で、一施設一機能であったものを多機能化するなど、機能を集約することで

施設総量(床面積)を縮減する。

・稼働率が低い又は利用者数が少ない施設は、運営改善を徹底し、改善が見込め

ない施設については、統廃合を検討する。

・時代のニーズへの対応や施設の適正配置を進めるためなど政策上新たな施設が

必要な場合は、施設の保有総量を勘案しつつ、施設整備を進める。

② 市有施設以外の有効活用

・近隣自治体が所有する公共施設の相互利用や民間施設の有効活用を進める。

(2)持続可能な施設運営を行う

① 既存施設の長寿命化(延命化)とコスト削減

・定期的な点検や調査等により施設の状態を把握し、耐震性を含めた安全性の確保を

、 、 。進めるとともに 効率的経済的な手法により 既存施設の長寿命化(延命化)を図る

・民間活力の活用など、維持管理・運営コストの削減を図るとともに、指定管理

者制度の導入など、専門性の高い運営体制を整えることで施設サービスの質的

向上を図る。

② 機能集約化等による利便性向上

・機能の集約化を進めることで、施設利用者の利便性向上を図る。

・余裕スペースの貸付により他機能を付加するなど、利便性の向上を図る。

③ 受益者負担の適正化と新たな収入の確保

・受益者負担の在り方の明確化を図るとともに、施設属性に応じた受益者負担の

。 、 。適正化を図る また 余裕スペースの貸付けなどによる新たな財源確保を図る

(3)施設更新に当たっては将来的見通しを十分考慮する

① 将来を見通した施設更新

・今後の総人口が減少することを踏まえ、床面積を縮減することを基本とする。

・施設更新等に当たっては、機能の集約化を図る。

② 効率性・経済性の検討

・更新にかかる経費や将来の維持管理経費を軽減する方策を講じる。

・施設更新に当たっては、効率性・経済性を考慮した施設整備手法や運営方法を

検討する。

③ 施設更新財源の確保

・施設更新時期を見通し、更新費用等の財源とするため、統廃合後の跡地の売却

や財源確保に向けた計画的な基金積立等を行う。

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

< >公共施設等マネジメントのイメージ

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

2.優先順位付けの考え方

、 、 、優先順位付けを行うに当たっての優先度には 建物を残す 維持するという視点と

そこにある“機能”を存続させるといった視点があります。

機能を存続させる場合は、他の施設で同機能を賄うことにより存続させることも可

能となるなど、建物を存続させる必要は無い場合もあることから、市民サービスを展

開する上で、まずは機能の優先度を見極める必要があります。

なお、機能の優先度を考えるに当たり、まずは大きく、地方自治体の責務として必

要な機能とそれ以外の つに大別して考えることができます。また “それ以外”の2 、

中でも市民全体からみてのニーズが高いものとそうでないものがあります。

今後の財政状況を勘案すると既存の公共施設の全てを維持することが不可能と予測

される中で、機能の存続についての優先度を判断していきます。

(1)最優先機能

地方公共団体が行う事務として、特に法律・政令で義務づけられているものとし

ては、国民健康保険事業、介護保険事業、生活保護、都市計画決定、市道・橋りょ

うの建設・管理、下水道の整備・管理運営、小中学校の設置・管理、一般廃棄物の

収集や処理、消防・救急活動、住民票や戸籍の事務などがあります。

これを機能の視点でみると、行政機能(市役所事務室スペース)と義務教育機能

小中学校 と消防・救急救助・防災機能 消防署 消防団 また 福祉機能 保( ) ( 、 )、 、 (

育所)などとなり、これらは必要不可欠な機能として、その維持存続は最優先にす

べきものと考えます。

しかしながら、例えば小中学校であっても、一機能一施設の考えから脱却し、多

機能化を図ることを条件とした上で最優先機能として位置づけられ、少子化が進め

ば、統廃合を検討することになります。また、民営化しても維持存続が可能な機能

にあっては民営化の可能性の検討を行うなど、最優先とすべき機能を担う現有施設

を無条件で維持・更新を保証するわけではありません。

(2)優先機能

本市では、市の施策に対する市民意識を把握し、総合計画(基本計画)の策定や

評価制度に活用するため、概ね 年に 度を目安に市民意識調査を実施しており、5 1平成 年度(平成 年 月)に実施した直近の調査結果をみると、市民が今後重21 22 3要と評価する施策として、救急医療体制の充実、医療保険制度改革への対応、地震

などの防災対策の強化、公共建築物の耐震の推進などとなっています。

また、神奈川県が実施した平成 年度県民ニーズ調査結果によると 「生活重要25 、

度」の調査項目において 「犯罪や交通事故がなく安全で安心して暮らせること 、、 」

「病気やけがの時に、いつでも適切な診断や治療が受けられること 「下水道が整」、

備されていること 「地震、台風、火災などへの対策が十分整っていること」など」、

が、9割を超える回答で『重要である』という状況にあります。

これらを機能の視点でみると、医療・保健機能(休日夜間急患診療所 、防災対)

策機能(災害対策本部が設置される市役所、地域対策部が設置される公民館やコミ

ュニティセンター、広域避難場所や広域避難所となる施設 、また、交通・防犯対策)

機能、介護保険サービスなどの行政機能に大別することができ、これらは優先して

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

維持存続すべきものと考えられます。

しかしながら、地域の防災拠点としてその必要性が評価される公民館やコミュニ

ティセンターなどは、それらの維持存続を保証するものではなく、当該機能を各地

域へ適正に配置することが優先されることとなります。

(補足)平成 年度のまちづくり市民意識調査21「いせはら プラン」( ~ 年度)後期基本計画・計上取組のうち 本について、それ21 H15 24 39

ぞれ「重要 点」、「やや重要 点」、「あまり重要でない 点」、「重要でない 点」の 段=+2 =+1 =-1 =-2 4階での評価をお願いし、その平均点を「重要度評価点」としてある。

(3)準優先機能

その存続を最優先・優先すべき機能以外を「準優先機能」として区分します。

「準優先機能」にあっても市民生活や市民活動にとって大切なことは言うまでも

ありません。しかしながら、今後の財政状況を勘案すると現有施設の全てを存続す

ることは不可能と予測しています。他施設へ機能を移管するなど必要な機能を存続

させることを前提とした上で、施設の更新時に、また、必要に応じて更新の時期を

待たずに統廃合等の検討対象とします。

、 、今まで一機能一施設の考えのもと 機能ごとに個別に建設された公共施設ですが

機能の複合化、多機能化により、市民サービスの向上が期待できます。

(4)時代の変化による優先順位の見直し

上記を踏まえ、現時点で想定する優先順位度別の方向性は次の表のとおりです。

しかしながら、この優先順位はあくまで現時点で想定するものです。社会情勢の

動向や市民ニーズの変化等に応じて、優先順位は見直すこととします。

順位 上位項目/評点の高い順重要度評価点

1位 救急医療体制の充実 1.72

2位 医療保険制度改革への対応 1.68

3位 地震などの防災対策の強化 1.64

4位 公共建築物の耐震化の推進 1.60

5位 交通安全・放置自転車対策の推進 1.59

6位 健全な財政運営の確保 1.59

7位 介護保険サービスの充実 1.58

8位 地域ぐるみの防犯体制づくり 1.53

9位 地域保健医療体制の充実 1.50

10位 風水害対策の推進 1.49

▼市民意識調査における今後の重要度評価点の上位10項目

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上記のような区分ごとの今後における方向性を基本とし、福祉的な要素に配慮した上

で、施設分類別の見直しの方向性を次に示すこととします。

なお、ここで示す施設分類別の見直しの方向性は、現在ある公共施設を将来に渡り維

持することで市財政に大きな影響を及ぼし、現行の行政サービスへの影響やその時代の

市民ニーズに対応することが困難となる状況を回避するため、必要な見直しを行うため

の現時点における市の考え方です。

個々の施設の具体的な取組内容については、今後説明責任を果たしながら、市民の皆

さまとともに検討を進め (仮称)公共施設等総合管理計画として取りまとめていきま、

す。

▼公共施設の適正配置を進めるに当たっての機能優先度別方向性

区分 主な機能 当該機能を有する施設の今後における方向性

最優先機能

・行政機能・義務教育機能・消防・救急救助・防災機能・福祉機能

○安全性確保と機能性向上○適正規模化○更なる機能集約○効率的・経済的な施設運営○民間施設・活力の活用○余裕スペースの貸付等による新たな収入確保

優先機能・医療・保健機能・地域防災機能

○安全性確保と機能性向上○適正規模化○更なる機能集約○効率的・経済的な施設運営○民間施設・活力の活用○余裕スペースの貸付等による新たな収入確保○機能集約化による統廃合を前提とした地域への適正配置

準優先機能 ・上記以外

○安全性確保と機能性向上○適正規模化○更なる機能集約○効率的・経済的な施設運営○民間施設・活力の活用○余裕スペースの貸付等による新たな収入確保○機能集約化による統廃合を前提とした地域への適正配置○利用・稼働状況、利用実態に応じた統廃合等○他市町施設の広域利用

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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3.施設分類別の見直しの方向性

施設分類別見直しの方向性の位置付け

施設分類別見直しの方向性は 「公共施設に関する基本方針」の特則として、そ、

の施設分類独自の方針を定めるものです。

したがって、施設分類別見直しの方向性に記載がない事項は 「公共施設に関す、

る基本方針」に掲げる事項によるものとします。

【庁舎等/本庁舎等】

■施設概要

■見直しの方向性

○市役所については、施設の更新にあわせて、防災拠点としての強化を図るととも

に、分散している行政機能の複合化や更なる機能の集約化を進める。

○市役所分室については、他施設への機能移転を前提とした上で、市役所南側の青

少年センターから市役所分室までのエリアについて、商業地域という土地利用上

の優位性を生かした一体的土地活用についての検討を行い、配置及び整備方針等

を決定する。

○駅窓口センター及び石田窓口センターについては、社会保障・税番号制度やコン

ビニエンスストアでの諸証明交付の導入後において、利用状況や需要動向等を総

合的に勘案した上で、在り方を決定する。

▼施設の現状及び更新経費推計/庁舎等/本庁舎等

時期 経費市役所 S52 S52 7,924㎡ RC造 市 1,981,000 H49~H51 3,169,500

レストラン棟 S52 S52 1,522㎡ RC造 市 381,000 H49~H51 609,000公害棟 S52 S52 1,168㎡ RC造 市 292,000 H49~H51 467,400

市役所分室 市役所分室 S51 H9 864㎡ RC造 市 2,136㎡ 市 216,000 H48~H50 345,900駅窓口センター

小田急マルシェ伊勢原

H21 H21 (24㎡) 鉄骨造 民間 - 民間 - - -

石田窓口センター

よろずや石田店

S56 H5 (64㎡) 鉄骨造 民間 - 民間 - - -

(注) 駅窓口センター及び石田窓口センターの( )内の延べ床面積は、民間施設の借用面積

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え敷地

面積所有

市役所 22,707㎡ 市

開設施設名 棟名

建物 土地

建築年延べ床面積

構造 所有

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

【庁舎等/消防庁舎等】

■施設概要

■見直しの方向性

○消防署及び消防団の車庫・待機室の在り方について、消防の広域化の動向や国の

示す「消防力の整備指針」を踏まえて検討を行い、各施設の配置及び整備方針等

を決定する。

▼施設の現状及び更新経費推計/庁舎等/消防庁舎等

時期 経費消防本部 S60 935㎡ RC造 市 233,800 H57~H59 374,100

消防署本署 S43 457㎡ RC造 市 114,000 H40~H42 182,700車庫棟 S47 157㎡ 鉄骨造 市 39,000 H44~H46 62,700

消防署南分署 - S57 844㎡ RC造 市 3,903㎡ 市 211,000 H54~H56 337,500消防署西分署 - H4 545㎡ RC造 市 2,376㎡ 市 136,200 H64~H66 218,100

消防本部・本署 2,027㎡

敷地面積

所有延べ床面積

構造建築年棟名施設名

所有

建物

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え

土地

▼施設の現状及び更新経費推計/庁舎等/消防庁舎等/消防団車庫・待機室

時期経費

(千円)第1部 車庫・待機室 H5 74㎡ 鉄骨造 市 103㎡ 市 18,600 H65~H67 29,700第2部 車庫・待機室 H21 95㎡ 鉄骨造 市 231㎡ 市 23,600 - -第3部 車庫 S47 20㎡ 木造 市 26㎡ 民間 5,000 H44~H46 7,800第4部 車庫・待機室 H元 52㎡ 鉄骨造 市 33㎡ 市 13,000 H61~H63 20,700第5部 車庫・待機室 H15 79㎡ 鉄骨造 市 91㎡ 市 19,800 - -第6部 車庫・待機室 H3 51㎡ 鉄骨造 市 62㎡ 市 12,800 H63~H65 20,700第1部 車庫・待機室 S52 40㎡ 木造 市 102㎡ 市 10,000 H49~H51 15,900第2部 車庫・待機室 H2 52㎡ 鉄骨造 市 130㎡ 民間 13,000 H62~H64 20,700第3部 車庫・待機室 S63 18㎡ 木造 市 100㎡ 市 4,400 H60~H62 6,900第1部 車庫・待機室 H7 78㎡ 鉄骨造 市 139㎡ 民間 19,600 - -第2部 車庫・待機室 H5 60㎡ RC造 市 150㎡ 民間 15,000 H65~H67 24,000第3部 車庫・待機室 H6 66㎡ 鉄骨造 市 120㎡ 民間 16,600 - -第4部 車庫・待機室 H元 52㎡ 鉄骨造 市 68㎡ 市 13,000 H61~H63 20,700第1部 車庫・待機室 S62 49㎡ 鉄骨造 市 43㎡ 市 12,400 H59~H61 19,800

車庫 S45 17㎡ 鉄骨造 市 4,000 H42~H44 6,600待機室 S55 14㎡ 木造 市 3,000 H52~H54 5,400

第3部 車庫・待機室 H3 52㎡ 鉄骨造 市 67㎡ 民間 13,000 H63~H65 20,700第4部 車庫 S50 17㎡ 鉄骨造 市 844㎡ 民間 4,000 H47~H49 6,600第5部 車庫・待機室 H17 79㎡ 鉄骨造 市 66㎡ 民間 19,800 - -第1部 車庫・待機室 H9 78㎡ 鉄骨造 市 100㎡ 市 19,600 - -第2部 車庫・待機室 H2 52㎡ 鉄骨造 市 77㎡ 民間 13,000 H62~H64 20,700第3部 車庫・待機室 H6 65㎡ 鉄骨造 市 196㎡ 市 16,200 - -第4部 車庫・待機室 H24 97㎡ 鉄骨造 市 136㎡ 市 24,200 - -第5部 車庫 S48 17㎡ 鉄骨造 市 32㎡ 民間 4,000 H45~H47 6,600第1部 車庫・待機室 S45 50㎡ 木造 市 102㎡ 市 12,000 H42~H44 20,100

車庫 S45 24㎡ 鉄骨造 市 6,000 H42~H44 9,600待機室 S45 10㎡ 軽量鉄骨造 市 3,000 H42~H44 3,900

第3部 車庫・待機室 S55 41㎡ 木造 市 94㎡ 民間 10,000 H52~H54 16,500車庫 S52 24㎡ 鉄骨造 市 6,000 H49~H51 9,600

待機室 H14 23㎡ 軽量鉄骨造 市 5,800 - -1,445㎡ - - 3,413㎡ - 360,400 - 313,200

81㎡

第4部 150㎡

民間71㎡

民間

民間

第1分団

第2分団

更新経費推計

団名 棟名建築年

延べ床面積

所有

建物 土地

所有敷地面積

大規模改修経費

(千円)

建替え構造

第2部

第2部

第3分団

第4分団

第5分団

第6分団

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- 23 -

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

【庁舎等/その他施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○駅北口臨時駐車場については、当分の間現状のまま運営することとし、伊勢原駅

北口周辺整備事業の動向に応じ、その時点で在り方の見直しを行う。

○駅北口臨時駐車場以外の自動車・自転車等駐車場については、駐車需要及び駐車

対策を検討し、民間の役割を明確にした上で、民間事業者と連携した施設配置を

行う。また、施設・設備については、維持・更新に関する計画を策定し、計画的

な施設管理を行う。

▼施設の現状及び更新経費推計/庁舎等/その他施設

時期 経費駅北口臨時駐車場 H10 普通車 148 4,771㎡ 市 - - -

大山第一駐車場 S55普通車大型

846

5,512㎡ 市 - - -

大山第二駐車場 S56普通車バイク

446

2,024㎡ 市 - - -

伊勢原駅北口自転車駐車場 S54 自転車 184 227㎡ 市 - - -

伊勢原駅北口第2自転車等駐車場 H3自転車バイク

300100

793㎡市・

市公社- - -

伊勢原駅北口第3自転車駐車場 H4 自転車 280 351㎡ 民間 - - -伊勢原駅北口第4バイク専用駐車場 H13 バイク 65 155㎡ 市公社 - - -

伊勢原駅北口第5自転車等駐車場 H20自転車バイク

16996

569㎡ 市 - - -

伊勢原駅南口自転車駐車場 (注) S54 自転車 661 333㎡ 市 157,000 H51~H53 282,600

伊勢原駅南口第2自転車等駐車場 H15自転車バイク

180292

750㎡ 市 - - -

愛甲石田駅自転車等駐車場 S62自転車バイク

26771

238㎡ 民間 - - -

愛甲石田駅南口自転車等駐車場 H4自転車バイク

13026

209㎡ 民間 - - -

愛甲石田駅南口第2自転車駐車場 H24 自転車 180 315㎡ 民間 - - -(注)伊勢原駅南口自転車駐車場

  鉄骨造(地上2階・地下1階)、延べ床面積 785.01㎡

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え

土地施設名 開設年

対象車両

収容可能台数

敷地面積

所有

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

【コミュニティセンター】

■施設概要

■見直しの方向性

○コミュニティセンターについては、公民館との機能統一を図り、学校とともに地

域のコミュニティ及び防災拠点に位置づけ、施設の統廃合や更なる機能の集約化

を進める。

▼施設の現況及び更新経費推計/地域コミュニティ施設/コミュニティセンター

時期 経費伊勢原北コミュニティセンター H3 363㎡ RC造 市 452㎡ 市 90,800 H63~H65 145,500

成瀬コミュニティセンター H3 554㎡ RC造 市 700㎡ 市 138,600 H63~H65 221,700伊勢原南コミュニティセンター H7 569㎡ RC造 市 2,763㎡ 市 142,200 - -

大田ふれあいセンター H13 710㎡ RC造 市 1,539㎡ 市 177,400 - -

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え施設名

所有

建物 土地

建築年敷地面積

所有延べ床面積

構造

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- 25 -

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

【地域コミュニティ施設・その他施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○市有の自治会集会所については、自治会が自ら所有する集会所との公平性や地域

の実情等を勘案した上で、廃止又は施設(建物・土地)の地元自治会への移管を

進める。

○市民活動サポートセンターについては、市民活動の活性化への支援を継続すると

ともに、他施設への機能移転の検討を進める。

▼施設の現況及び更新経費推計/地域コミュニティ施設/その他施設

時期 経費下落合公民館 S47 154㎡ 木造 市 809㎡ 民間 39,000 H44~H46 61,500

八幡台二区自治会集会所 S45 298㎡ RC造 市 1,042㎡ 市 74,000 H42~H44 119,100アイリスの丘集会所 H14 78㎡ 木造 市 132㎡ 市 19,600 - -

八幡台集会所 S40 200㎡ 木造 市 433㎡ 民間 50,000 H37~H39 79,800峰岸集会所 S48 207㎡ RC造 市 482㎡ 県 52,000 H45~H47 83,100

石田西集会所 S57 186㎡ 木造 市 332㎡ 市 47,000 H54~H56 74,400池端三地区自治会館 S43 184㎡ 木造 市 1,966㎡ 市 46,000 H40~H42 73,800

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え施設名

建物 土地

建築年延べ床面積

構造 所有敷地面積

所有

▼施設の現況/地域コミュニティ施設/その他施設

市民活動サポートセンター

神奈川県企業庁厚木水道営業所

伊勢原分館1階 414㎡

S58(31年)

772㎡ RC造 県

土地所有

建物

階層施設名 建築年

(築年数)延べ床

構造使用面積

借用建物

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- 26 -

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

【保育・子育て支援施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○保育園については、対象人口に応じた必要規模を確保する。なお、民営化や他施

設との合築、高齢者施設や児童福祉施設等の複合化を進める。

○子育て支援センターについては、施設の共同利用を前提とした上で、機能存続・

充実を図る。

○児童館については、他施設への機能移転を行い、地域の実情等を勘案した上で、

廃止又は施設(建物・土地)の地元自治会への移管を進める。

▼施設の現状及び更新経費推計/保健・福祉施設/保育・子育て支援施設

時期 経費中央保育園 S45 784㎡ RC造 市 1,388㎡ 市 133,000 H42~H44 258,900

高部屋愛育保育園 S58 982㎡ RC造 市 2,802㎡ 市 167,000 H55~H57 324,000大山保育園 S57 557㎡ RC造 市 974㎡ 市 95,000 H54~H56 183,900

比々多保育園 H13 1,373㎡ RC造 市 2,615㎡ 民間 233,400 - -

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え敷地

面積所有

施設名建物 土地

建築年延べ床面積

構造 所有

▼施設の現状/保健・福祉施設/保育・子育て支援施設

子育て支援センター 市役所分室 1階 103㎡ S51 864㎡ RC造 市 市

土地所有

施設名建築年

延べ床面積

構造階層 所有

建物

使用面積

借用建物

▼施設の現況及び更新経費推計/保健・福祉施設/保育・子育て支援施設

時期 経費善波児童館 S58 177㎡ 木造 市 844㎡ 民間 30,000 H55~H57 58,500

三ノ宮児童館 S42 162㎡ 木造 市 496㎡ 民間 28,000 H39~H41 53,400大原児童館 S56 295㎡ 木造 市 1,144㎡ 市 50,000 H53~H55 97,500沼目児童館 S44 173㎡ 木造 市 813㎡ 民間 29,000 H41~H43 57,300中央児童館 S47 171㎡ 木造 市 273㎡ 市 29,000 H44~H46 56,700高森児童館 S47 168㎡ 木造 市 342㎡ 民間 29,000 H44~H46 55,500下谷児童館 S47 164㎡ 木造 市 489㎡ 民間 28,000 H44~H46 54,000

高森台児童館 S48 164㎡ 木造 市 354㎡ 市 28,000 H45~H47 54,300つきみの児童館 S49 164㎡ 木造 市 648㎡ 市 28,000 H46~H48 54,000七五三引児童館 S51 164㎡ 木造 市 472㎡ 民間 28,000 H48~H50 54,000

藤野児童館 S53 166㎡ 木造 市 499㎡ 市 28,000 H50~H52 54,600子易児童館 S56 153㎡ 木造 市 390㎡ 民間 26,000 H53~H55 50,700板戸児童館 H5 255㎡ 木造 市 374㎡ 市 43,200 H65~H67 84,000

施設名建物 土地

建築年延べ床面積

構造

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え

所有敷地面積

所有

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

【障害福祉施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○必要機能の維持・充実を前提とした上で、事業展開の専門性を考慮し、民間への

移管も視野に入れた効果的・経済的な運営を進める。

▼施設の現状及び更新経費推計/保健・福祉施設/障害福祉施設

時期 経費旧館 S57 846㎡ RC造 市 169,000 H54~H56 304,500新館 H2 312㎡ RC造 市 62,400 H62~H64 112,500

障害福祉センター地域作業所ドリーム

- H7 352㎡ 鉄骨造 市 708㎡ 市 70,400 - -

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え

1,355㎡ 市

敷地面積

所有

障害福祉センターすこやか園

施設名 棟名建物 土地

建築年延べ床面積

構造 所有

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

【高齢者福祉施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○老人福祉センター阿夫利荘については、施設の更新時期や施設を存続させるため

の大規模改修が必要となる時期を見据えて、他施設への機能移転・分散を前提と

した上で、廃止を含めた在り方の見直しを行う。

○坪ノ内老人憩の家については、施設の更新時期や施設を存続させるための大規模

改修が必要となる時期を見据えて、他施設への機能移転を前提とした上で、廃止

を含めた在り方の見直しを行う。

▼施設の現状及び更新経費推計/保健・福祉施設/高齢者福祉施設

時期 経費

老人福祉センター阿夫利荘 S50 1,023㎡ RC造 市 5,358㎡国・民間

205,000 H47~H49 368,100

坪ノ内老人憩の家 S51 161㎡ 木造 市 557㎡ 民間 32,000 H48~H50 58,200

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え敷地

面積所有

施設名建物 土地

建築年延べ床面積

構造 所有

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

【保健・福祉施設・その他施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○福祉館については、他施設への機能移転を行い、地域の実情を勘案した上で、廃

止又は施設(建物・土地)の地元自治会への移管を進める。

▼施設の現況及び更新経費推計/保健・福祉施設/その他施設

時期 経費片町福祉館 S48 S48 170㎡ 木造 市 146㎡ 民間 34,000 H45~H47 61,200岡崎福祉館 S54 S54 145㎡ 木造 市 991㎡ 市 29,000 H51~H53 51,900石倉福祉館 S59 S59 161㎡ 木造 市 709㎡ 市・民間 32,200 H56~H58 58,200池端福祉館 S60 S60 168㎡ 木造 市 331㎡ 市 33,600 H57~H59 60,600

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え施設名 設置年

所有

建物 土地

建築年敷地面積

所有延べ床面積

構造

▼施設の現況及び更新経費推計/保健・福祉施設/その他施設

時期 経費シティプラザ H8 6,019㎡ 3,582㎡ RC造 2,166㎡ 市 895,400 - -

(注)市所有分欄の延べ床面積は、商工会との共用部分を除く市の専有面積のみ。

市所有面積

更新経費推計(千円)

建替え大規模改修経費

施設名

建物全体 土地

建築年延べ床面積

構造敷地面積

所有

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【義務教育施設】

■施設概要

▼施設の現状及び更新経費推計/学校教育施設/義務教育施設

時期 経費1期校舎 S37 1,281㎡ RC造 市 (217,800) H34~H36 422,7002期校舎 S41 1,291㎡ RC造 市 219,000 H38~H40 426,0003期校舎 S54 3,368㎡ RC造 市 573,000 H51~H53 1,111,500

屋内運動場 S54 831㎡ RC造 市 141,000 H51~H53 274,200プール付属屋 S46 47㎡ 補強CB造 市 8,000 H43~H45 15,600

校舎 S49 1,645㎡ RC造 市 280,000 H46~H48 543,000屋内運動場 S62 854㎡ 鉄骨造 市 145,200 H59~H61 281,700

給食室 S62 77㎡ RC造 市 13,000 H59~H61 25,500プール付属屋 S56 58㎡ RC造 市 10,000 H53~H55 19,200

1期校舎 S44 1,638㎡ RC造 市 278,000 H41~H43 540,6002期校舎 S53 3,256㎡ RC造 市 554,000 H50~H52 1,074,600

屋内運動場 S56 937㎡ 鉄骨造 市 159,000 H53~H55 309,300プール付属屋 S48 48㎡ 補強CB造 市 8,000 H45~H47 15,900

1期校舎 S46 1,760㎡ RC造 市 299,000 H43~H45 580,8002期校舎 S56 2,729㎡ RC造 市 464,000 H53~H55 900,6003期校舎 H16 926㎡ RC造 市 157,400 - -

屋内運動場 S56 935㎡ 鉄骨造 市 159,000 H53~H55 308,700給食室 H17 274㎡ RC造 市 46,600 - -

プール付属屋 S49 49㎡ 補強CB造 市 8,000 H46~H48 16,2001期校舎 S46 2,169㎡ RC造 市 369,000 H43~H45 715,8002期校舎 S49 2,325㎡ RC造 市 395,000 H46~H48 767,4003期校舎 S55 1,465㎡ RC造 市 249,000 H52~H54 483,600

屋内運動場 S55 914㎡ 鉄骨造 市 155,000 H52~H54 301,500給食室 H元 246㎡ RC造 市 41,800 H61~H63 81,300

プール付属屋 H20 290㎡ RC造 市 49,400 - -1期校舎 S50 2,373㎡ RC造 市 403,000 H47~H49 783,0002期校舎 S56 2,665㎡ RC造 市 453,000 H53~H55 879,600

屋内運動場 S56 934㎡ 鉄骨造 市 159,000 H53~H55 308,100給食室 S56 236㎡ RC造 市 40,000 H53~H55 78,000

プール付属屋 S47 48㎡ 補強CB造 市 8,000 H44~H46 15,9001期校舎 S44 3,046㎡ RC造 市 518,000 H41~H43 1,005,3002期校舎 H22 3,665㎡ RC造 市 623,000 - -

屋内運動場 H14 1,430㎡ RC造 市 243,200 - -給食室 S44 120㎡ RC造 市 20,000 H41~H43 39,600

プール付属屋 S50 53㎡ 補強CB造 市 9,000 H47~H49 17,400校舎 S53 4,186㎡ RC造 市 712,000 H50~H52 1,381,500

屋内運動場 S53 849㎡ 鉄骨造 市 144,000 H50~H52 280,200プール付属屋 S54 54㎡ RC造 市 9,000 H51~H53 17,700

東校舎 S53 2,390㎡ RC造 市 406,000 H50~H52 788,700西校舎 S53 2,258㎡ RC造 市 384,000 H50~H52 745,200

屋内運動場 S53 778㎡ 鉄骨造 市 132,000 H50~H52 256,800プール付属屋 S54 55㎡ 補強CB造 市 9,000 H51~H53 18,300普通教室北棟 H11 2,328㎡ RC造 市 395,800 - -普通教室南棟 H11 2,365㎡ RC造 市 402,000 - -特別教室棟 H11 4,702㎡ RC造 市 799,400 - -屋内運動場 H11 1,399㎡ RC造 市 237,800 - -プール付属屋 H11 167㎡ RC造 市 28,400 - -

(注)大規模改修経費の( )内は、建替え後の大規模改修の意

市伊勢原小学校

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え

12,654㎡

敷地面積

所有施設名

建物 土地

棟名 建築年延べ床面積

構造 所有

桜台小学校

比々多小学校 市13,117㎡

市23,514㎡

成瀬小学校

大田小学校 市13,571㎡

市17,809㎡

大山小学校 11,953㎡ 市

高部屋小学校 市16,580㎡

市26,052㎡石田小学校

緑台小学校 19,848㎡ 市・国

19,148㎡ 市竹園小学校

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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■見直しの方向性

○小学校及び中学校については、義務教育以外の行政サービスの提供場所、また、

( ) 、地域のコミュニティ及び防災拠点施設として積極的な活用 機能集約化 を図り

将来的には地域コミュニティの核施設とする。

○更新等を行うに当たっては、義務教育に関する制度変更や少子化の状況、その他

集約すべき機能を勘案した上で、規模等の適正化を図る。

▼施設の現状及び更新経費推計/学校教育施設/義務教育施設

時期 経費1期校舎 S37 1,923㎡ RC造 市 (327,000) H34~H36 634,5002期校舎 S38 1,816㎡ RC造 市 (308,800) H35~H37 599,4003期校舎 S57 2,879㎡ RC造 市 489,000 H54~H56 950,100

屋内運動場 H2 1,495㎡ 鉄骨造 市 254,200 H62~H64 493,500プール付属屋 S57 55㎡ 補強CB造 市 9,000 H54~H56 18,300

1期校舎 S42 1,921㎡ RC造 市 327,000 H39~H41 633,9002期校舎 S53 2,982㎡ RC造 市 507,000 H50~H52 984,0003期校舎 S59 3,124㎡ RC造 市 531,000 H56~H58 1,030,800

屋内運動場 H5 1,596㎡ 鉄骨造 市 271,400 H65~H67 526,800プール付属屋 S45 52㎡ 補強CB造 市 9,000 H42~H44 17,100

1期校舎 S51 4,160㎡ RC造 市 707,000 H48~H50 1,372,8002期校舎 S58 4,085㎡ RC造 市 694,000 H55~H57 1,348,200

屋内運動場 S59 1,450㎡ RC造 市 246,600 H56~H58 478,500プール付属屋 S59 85㎡ RC造 市 14,400 H56~H58 28,200

校舎 S57 6,512㎡ RC造 市 1,107,000 H54~H56 2,148,900屋内運動場 S57 1,081㎡ 鉄骨造 市 184,000 H54~H56 356,700プール付属屋 S56 55㎡ RC造 市 9,000 H53~H55 18,300

(注)大規模改修経費の( )内は、建替え後の大規模改修の意

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え施設名

建物 土地

棟名 建築年延べ床面積

構造 所有敷地面積

所有

中沢中学校 26,963㎡ 市

28,066㎡ 市

伊勢原中学校 31,141㎡ 市

成瀬中学校 34,310㎡ 市

山王中学校

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【学校教育施設・その他施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○適応指導教室等の義務教育学習援助については必要に応じ、施設の共同利用を前

提とした上で、機能存続・充実を図る。

▼施設の現状/学校教育施設/その他施設

適応指導教室 H6 大原児童館 1階 295㎡ S56 木造 市 市

施設名 開設借用建物

建物土地所有階層 面積 建築年 構造 所有

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【公民館】

■施設概要

■見直しの方向性

○公民館については、コミュニティセンターとの機能統一を図り、学校とともに地

域のコミュニティ及び防災拠点に位置づけ、施設の統廃合や更なる機能の集約化

を進める。

▼施設の現況及び更新経費推計/社会教育施設/公民館

時期 経費中央公民館 H3 - 3,496㎡ RC造 市 1,417㎡ 市 874,200 H63~H65 1,398,600大山公民館 S53 - 416㎡ RC造 市 411㎡ 市 104,000 H50~H52 166,200

比々多公民館 S56 - 624㎡ RC造 市 1,784㎡ 市・民間 156,000 H53~H55 249,600大田公民館 S54 - 521㎡ RC造 市 915㎡ 市 130,000 H51~H53 208,500成瀬公民館 S55 - 726㎡ RC造 市 1,203㎡ 市 182,000 H52~H54 290,400

高部屋公民館 S57 H21 729㎡ RC造 市 1,698㎡ 市 182,000 H54~H56 291,900伊勢原南公民館 S59 - 757㎡ RC造 市 1,735㎡ 市 189,200 H56~H58 302,700

更新経費推計(千円)

大規模改修経費

建替え施設名土地

建築年リニュー

アル敷地面積

所有延べ床面積

構造 所有

建物

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【青少年施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○青少年センター本館については、他施設への機能移転を前提とした上で、市役所

南側の青少年センターから市役所分室までのエリアについて、商業地域という土

地利用上の優位性を生かした一体的土地活用についての検討を行い、その在り方

を決定する。

○日向ふれあい学習センターについては、指定管理期間の終了時期や建替えが必要

となる時期を見据えて、廃止を検討する。なお、日向地区の観光振興等において

代替機能が必要不可欠な場合は、民間譲渡等を検討する。

▼施設の現況及び更新経費推計/社会教育施設/青少年用施設

時期 経費青少年センター 本館 S48 1,354㎡ RC造 市 3,466㎡ 市 339,000 H45~H47 541,800

本館 S38 1,002㎡ RC造 市 市 (200,400) H35~H37 360,900研修棟 S38 120㎡ RC造 市 市 (24,000) H35~H37 43,200

(注)大規模改修経費の( )内は、建替え後の大規模改修の意

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え

日向ふれあい学習センター

9,428㎡

所有敷地面積

所有施設名

建物 土地

建築年延べ床面積

構造棟名

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【文化・教養施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○市民文化会館については、運営方法の改善や多機能化を進め、更新が必要となる

時期を見据えて、近隣市との広域連携利用を前提とした施設の廃止又は複合施設

化の検討を行う。

○図書館については、より効率的・経済的な運営方法により、時代の要請に即した

利便性の高いサービス提供を進める。

○子ども科学館については、より有用な施設とするための検討を行い、機能の複合

化や他機能への転換を進める。

○文化財保存室については、他施設への機能移転を前提とした上で、施設を廃止す

る。

▼施設の現況及び更新経費推計/社会教育施設/文化・教養施設

時期 経費市民文化会館 S55 7,082㎡ RC造 市 7,500㎡ 市 1,770,000 H52~H54 2,832,600

図書館・子ども科学館 S63 8,036㎡ RC造 市 3,889㎡ 市 2,009,000 H60~H62 3,214,500文化財保存室 S60 274㎡ 鉄骨造 市 348㎡ 民間 54,800 H57~H59 98,700

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え

所有施設名

建物 土地

建築年延べ床面積

構造 所有敷地面積

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【スポーツ施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○スポーツ施設については、長寿命化計画等施設の維持・更新に関する計画を策定

し、災害時にも配慮した計画的な施設の維持管理を行うとともに、利用促進に向

けた方策を講じる。また、市内に立地する大学・民間施設との連携を図った活用

を進める。

○青少年センター体育館については、他施設への機能移転を前提とした上で、市役

所南側の青少年センターから市役所分室までのエリアについて、商業地域という

土地利用上の優位性を生かした一体的土地活用についての検討を行い、その在り

方を決定する。

▼建物の現況及び更新経費推計/スポーツ・レクリエーション施設/スポーツ施設

時期 経費体育館 S63 9,170㎡ RC造 市 1,834,000 H60~H62 3,301,200

野球場管理棟 H3 903㎡ RC造 市 180,600 H63~H65 325,200自由広場 - - - - - - -

レクリエーション広場 - - - - - - -野球場 - - - - - - -

プール管理棟 S47 145㎡ RC造 市 29,000 H44~H46 52,200テニスコート - - - - - - -

武道館 武道館 S60 1,109㎡ RC造 市 1,601㎡ 市 221,800 H57~H59 399,000体育館 S53 768㎡ 鉄骨造 市 154,000 H50~H52 276,600

弓道場・射場 S54 79㎡ 軽量鉄骨造 市 16,000 H51~H53 28,500管理事務所 H16 70㎡ RC造 市 14,000 - -テニスコート - - - - - - -

東富岡公園 テニスコート - - - - 8,695㎡ 市 - - -

施設名 主要施設

市ノ坪公園 9,996㎡ 市

鈴川公園

青少年センター 3,466㎡ 市

20,100㎡ 市

総合運動公園

建物

敷地面積

128,716㎡ 市

建築年延べ床面積

構造

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え

所有

土地

所有

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【レクリエーション施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○御所の入森のコテージとふれあいの森日向キャンプ場については、指定管理期間

の終了時期や大規模改修が必要となる時期を見据えて、廃止を検討する。なお、

日向地区の観光振興等において代替機能が必要不可欠な場合は、民間施設の活用

等を検討する。

○八幡谷戸ふれあいガーデンについては、広域幹線道路の開通後において、利用状

況や需要動向等を総合的に勘案した上で、在り方を決定する。

▼施設の現況及び更新経費推計/スポーツ・レクリエーション施設/レクリエーション施設

時期 経費コテージ(10棟)

S63 187㎡ 木造 市 37,400 H60~H62 67,500

管理棟(1棟)

S63 98㎡ 木造 市 19,600 H60~H62 35,100

バンガロー(12棟)

S59 212㎡ 木造 市 42,400 H56~H58 76,500

管理棟(1棟)

S59 86㎡ 木造 市 17,200 H56~H58 30,900

八幡谷戸ふれあいガーデン

管理棟(1棟)

H23 125㎡ 木造 市 15,321㎡ 市・民間 25,000 - -

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え施設名

棟名(棟数)

建物 土地

建築年延べ床面積

構造 所有敷地面積

所有

9,498㎡ 民間

ふれあいの森日向キャンプ場

37,532㎡ 民間

御所の入森のコテージ

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【公園・広場】

■施設概要

■見直しの方向性

○スポーツ広場等については、民間用地の借用のみで運営している施設にあっては

返還を前提とした上で、学校グラウンド等の利活用や遊休市有地の有効活用など

を総合的に勘案し、配置及び整備方針等を決定する。

○有料公園以外の公園については、長寿命化に関する計画の見直しを含め、地域特

性や災害時にも配慮した在り方についての検討を行い、整備方針を決定する。

▼施設の現況/スポーツ・レクリエーション施設/公園・広場

敷地面積

所有

大田すこやかスポーツ広場 H2 8,738㎡ 市・民間こどもスポーツ広場 H元 10,000㎡ 市千津青少年広場 S59 2,339㎡ 民間殿村青少年広場 S61 1,820㎡ 民間大田青少年広場 S54 1,995㎡ 県下落合児童遊園 S42 612㎡ 市北三間農村広場 S61 11,332㎡ 市

有料公園以外の公園[140箇所]

- 207,509㎡ 市・民間

土地設置年施設名

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【市営住宅】

■施設概要

■見直しの方向性

○公営住宅法に則った施設を確保する。

○施設の更新時期や施設を存続させるための大規模改修が必要となる時期を見据え

て、民間施設・活力の活用、又は高齢者施設や児童福祉施設等との複合化の検討

を進める。

▼施設の現状及び更新経費推計/市営住宅

時期 経費1号棟 S35 28㎡ 木造 市 (4,800) H32~H34 7,8003号棟 S35 28㎡ 木造 市 (4,800) H32~H34 7,8001号棟 S52 1,705㎡ RC造 市 290,000 H49~H51 477,3002号棟 S53 844㎡ RC造 市 143,000 H50~H52 236,400

精進場住宅 - S55 1,257㎡ RC造 市 818㎡ 市 214,000 H52~H54 351,9001号棟 S58 1,682㎡ RC造 市 286,000 H55~H57 471,0002号棟 S59 1,562㎡ RC造 市 265,600 H56~H58 437,4003号棟 S59 391㎡ RC造 市 66,400 H56~H58 109,500

千津住宅 - H元 1,298㎡ RC造 市 1,072㎡ 市 220,800 H61~H63 363,600三本松住宅 - H14 1,396㎡ RC造 市 1,462㎡ 市 237,400 - -(注)大規模改修経費の( )内は、建替え後の大規模改修の意

峰岸住宅 市2,553㎡

小山住宅 3,378㎡ 市

池端住宅 1,853㎡ 市

建築年棟名施設名

建物

所有

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え延べ床

面積構造

土地敷地面積

所有

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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【環境衛生施設】

■施設概要

■見直しの方向性

○長寿命化等施設の維持・更新に関する計画を策定し、災害時にも配慮した計画的

な施設の維持管理を行う。

▼施設の現状及び更新経費推計/環境衛生施設

時期 経費環境美化センター H3 1,624㎡ RC造 市 3,066㎡ 市 406,000 H63~H65 649,500

資源リサイクルセンター H20 694㎡ 鉄骨造 市 1,971㎡ 市 138,800 - -し尿等希釈投入施設 H20 1,368㎡ RC造 市 1,159㎡ 市 273,600 - -

更新経費推計(千円)大規模

改修経費建替え延べ床

面積構造建築年

施設名建物 土地

敷地面積

所有所有

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第2節 公共施設

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第3節 インフラ

1.インフラに関する基本方針

(1)計画的・効率的な整備、維持管理を推進する

① 現在投資額の範囲内での整備実施

・都市計画道路や公共下水道の整備の進捗状況などを踏まえ、一定の新規整備を

継続することとし、原則として、現在の投資額(一般財源)の範囲内で新規整

備と改修・更新をバランス良く実施する。

② 定期的な点検・診断結果に基づく計画的な維持保全

・長期間にわたり安全安心に利用し続けられるよう、施設の老朽化への対応を着

実に推進するため、定期的な点検・診断結果に基づく計画的な維持管理・保全

を進める。

(2)ライフサイクルコスト を縮減する(*)

① 経費平準化とトータルコスト縮減

・適切な維持管理や改修・更新を行うことで、中長期的なトータルコストの縮減

や経費の平準化を図るとともに、運用方法の見直しや民間活力の活用等による

管理運営コストの縮減に努める。

② 長寿命化と新技術活用による機能維持・向上

・可能な限り長寿命化を図るとともに、計画的、効率的な改修・更新を推進し、

新技術の活用などにより、コスト縮減に配慮しつつ機能維持・向上を図る。

(3)新たなニーズへ対応する

・防災・減災機能の強化やバリアフリー化、また、環境への配慮など、新たなニ

ーズ、多様化する市民ニーズに柔軟かつ適切な対応に努める。

(*) ライフサイクルコスト

施設等の建設・更新等の費用だけでなく、維持管理、運営、修繕、廃棄までの事業全体にわたり必要な総費用。

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第3節 インフラ

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第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第3節 インフラ

2.施設分類別の見直しの方向性

施設分類別見直しの方向性の位置付け

施設分類別見直しの方向性は 「インフラに関する基本方針」の特則として、そ、

の施設分類独自の方針を定めるものです。

したがって、施設分類別見直しの方向性に記載がない事項は 「インフラに関す、

る基本方針」に掲げる事項によるものとします。

【道路・橋りょう】

■施設概要

■見直しの方向性

○将来の都市の在り方を踏まえ、都市計画道路の見直しや土地利用計画に合わせた

既存道路の整理・統合を進める。

○長寿命化等に関する計画の検証や見直しを含め、優先順位を見極めた上で施設の

性能と安全性を確保する。

○国県との連携を図り、地域活性化に寄与する整備を進める。

○高齢者の増加等に対応するためのバリアフリー化や安全安心な歩行空間の確保、

また、新たな社会的要請に対応した施設の更新を行う。

▼現状/市道

区分 路線数 実延長 歩道設置延長 道路部面積

一級 5路線 11,788m 9,417m 103,827㎡二級 42路線 69,303m 37,258m 517,836㎡その他 1,393路線 331,222m 37,704m 1,631,004㎡計 1,440路線 412,313m 84,379m 2,252,667㎡

▼現状/橋りょう

緊急輸送路

幹線道路(一級・二級)

その他

橋りょう数 224 7 53 164 2,318m長寿命化修繕計画対象 (104) (7) (29) (68) -

※下段の長寿命化修繕計画は、H25.3策定

計内訳

延長区分

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【下水道】

■施設概要

■見直しの方向性

○下水道事業は独立採算を基本とした公営企業としての運営が求められる事業であ

、 、 、ることから アセットマネジメント に取り組み 経営の健全化を図りながら(*)

計画的かつ効率的な施設の維持管理を行う。

○下水道施設(管渠・終末処理場等)の地震対策や改修・更新を計画的に進める。

(*)アセットマネジメント

資産(アセット)を効率よく運用する(マネジメント)という意味。下水道事業においては、施設の再

構築・修繕等を含めた事業費の平準化、過剰・過小なメンテナンスを回避するなど下水道施設を計画的、

かつ、効果的に管理する手法。

▼施設の現状

東部 中央西部 東部 中央西部S46.12.14 S48.6.25 257,590m 74,600m 152,900m 16,600m 12,400m 1,090m 25,560,000

建設事業開始年月日

管延長(合計)

供用開始年月日

更新経費推計(千円)

汚水系 雨水系 都市下水路

▼今後40年間の更新経費(推計)/処理場・ポンプ場

施設 棟名更新経費推計(千円)

管理棟自家用発電機棟沈砂池ポンプ棟水処理施設汚泥処理棟汚泥搬出棟

下落合第1中継ポンプ場 863,000下落合第2中継ポンプ場 191,300東大竹中継ポンプ場 301,300

8,872,900

終末処理場 7,517,300

第2章 公共施設等マネジメントの基本方針

第3節 インフラ

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第3章 本基本方針の着実な推進に向けて

1 (仮称)公共施設等総合管理計画の策定.

現在ある全ての公共施設等を将来的に維持するには、今後市財政に大きな影響を及

ぼすことは確実で、現行の行政サービスへの影響や、その時代の市民ニーズに的確に

対応することが困難な状況になることが予想されます。

そうした状況を打開するため、中長期的視野に立ち、目指すべき目標と計画期間を

明確にした中で、本基本方針に沿った具体的な取組やスケジュールを掲げる(仮称)

公共施設等総合管理計画を策定し、着実な取組を進めることとします。

なお、社会経済情勢は変化していくものと考えています。そうしたことから、同計

画については、市民ニーズや時代の変化に応じて見直すことを前提として策定するこ

ととします。

2.推進体制

① 行財政改革推進本部

市長を本部長とする伊勢原市行財政改革推進本部において、本基本方針の着実な

推進を図るため (仮称)公共施設等総合管理計画の策定に向けた必要事項につい、

て、協議・決定を行います。

② 庁内組織の設置

施設所管課長等で構成する庁内組織において (仮称)公共施設等総合管理計画、

の策定に向けた組織横断的な協議を行います。

③ 行財政改革推進委員会

有識者等で組織される伊勢原市行財政改革推進委員会において (仮称)公共施、

設等総合管理計画の策定に当たって、第三者的立場からの意見をいただきます。

3.市民への説明と理解

現在ある公共施設等の在り方を見直すことは、次世代や将来市民になっていただく

方々のために必要なことです。

しかしながら、現在施設を利用されている方々や今を支える市民の方々の理解が不

可欠です。在り方見直しの必要性やその内容への理解を得るための説明に努めます。

4.実施可能な取組から順次着手

本基本方針に基づく公共施設の適正配置に係る具体的な取組やスケジュールについ

ては、今後策定する(仮称)公共施設等総合管理計画に掲げることになります。

しかしながら、将来世代に負担を先送りしないため、公共施設等のマネジメントに

早急に着手する必要があることから、市民や施設利用者等の見直しの必要性に関する

一定の理解と合意形成を得られるものなど実施可能な取組について、順次着手してい

きます。

第3章 本基本方針の着実な推進に向けて

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公共施設等総合管理基本方針

平成27年3月発行

伊勢原市企画部経営企画課