診療放射線技師教育研究会編転移のないものをn0、...
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診 療 放 射 線 技 師 教 育 研 究 会 編
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1.診療放射線技師の対応
1 診 療 放 射 線 技 師 の 対 応 と し て 適 切 な の は ど れ か 。
1 . 治 療 台 へ の 移 動 の 際 に 介 助 し た 。
2 . 患 者 に 聞 か れ た の で 病 名 を 告 げ た 。
3 . 患 者 を 安 心 さ せ る た め 他 の 患 者 の 治 療 経 過 を 教 え た 。
4 . 外 部 照 射 期 間 中 の 患 者 に 小 児 を 近 づ け な い よ う 指 導 し た 。
5 . 照 射 す べ き 範 囲 が 照 射 野 か ら 一 部 外 れ て い た が 黙 っ て い た 。
2 誤 照 射 を 防 止 す る た め の 対 策 と し て 誤 っ て い る の は ど れ か 。
1 . ア イ ソ セ ン タ を 基 準 と す る 線 量 表 示 法 を 用 い る 。
2 . 診 療 放 射 線 技 師 と 医 師 と の 役 割 を 互 い に 確 認 し 、 そ れ を マ ニ ュ ア
ル 化 す る 。
3 . 治 療 期 間 中 の 患 者 の 診 察 を 十 分 に 行 う 。
4 . モ ニ タ 単 位 数 の 算 出 は 決 め ら れ た 1 人 に 一 任 す る 。
5 . 治 療 担 当 者 は 学 会 な ど が 行 う 研 修 に 積 極 的 に 参 加 す る 。
3 誤 照 射 事 故 防 止 対 策 と し て 重 要 な の は ど れ か 。
1 . 部 署 替 え
2 . 自 発 的 報 告
3 . 上 司 の 叱 責
4 . 患 者 へ の 謝 罪
5 . 反 省 文 の 作 成
1
4
2
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2.外部放射線治療装置(リニアック)の保守管理
項 目 留 意 点
始 業 前
( 毎 日 )
線 量 チ ェ ッ ク ( 公 称 エ ネ ル ギ ー )
被 検 者 の 位 置 決 め
に 影 響 を 及 ぼ す
幾 何 学 的 チ ェ ッ ク ( 距 離 計 、 ア イ ソ セ ン タ
指 示 点 確 認 )
イ ン タ ー ロ ッ ク 、 ド ア 、 患 者 監 視 モ ニ タ に
関 す る も の な ど
週 ( 1 ) の 校 正
週 ~ 1 月 線 量 プ ロ フ ィ ー ル の 対 称 性 お よ び 平 坦 度
( 簡 単 な 点 検 )
1 月
X 線 照 射 野 ( 光 表 示 と の 一 致 ) 照 射 野
光 照 射 野 表 示 ( 数 値 と の 一 致 )
X 線 ビ ー ム 軸 の 表 示 ( 患 者 へ の 入 射 点 、 射 出
点 の 表 示 ) 照 射 位 置
治 療 台 の 垂 直 上 下 治 療 装 置
6 月 ~ 1 年
線 量 モ ニ タ シ ス テ ム の 再 現 性 線 量 計
線 量 モ ニ タ シ ス テ ム の 直 線 性
深 部 線 量 又 は 校 正 深 と の 線 量 比 線 量 計 算
線 量 プ ロ フ ィ ー ル の 平 坦 度 ( 精 密 な 点 検 )
照 射 位 置 ア イ ソ セ ン タ か ら の ビ ー ム 軸 の 変 位
ア イ ソ セ ン タ か ら の 指 示 点 の 変 位
ア イ ソ セ ン タ か ら の 距 離
1 年
架 台 角 度 依 存 性
治 療 装 置 架 台 角 に よ る 深 部 線 量 安 定 性
運 動 照 射 中 の 安 定 性
運 動 照 射 の 終 了 位 置
深 部 量 線 量 曲 線 線 量 計 算
出 力 係 数
照 射 野 限 定 シ ス テ ム の 平 行 ・ 直 線 性
1 ~ 2 年
( 2 ) の 校 正 購 入 後 は 毎 年 。
そ れ 以 後 は 最 低 2
年 に 1 度 受 け る 。
診 療 放 射 線 技 術 下 巻 p 9 8
1 線 量
モ ニ タ シ ス テ ム
2 リ フ ァ レ ン ス 線 量 計
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1 保 守 点 検 項 目 で 加 速 器 に 関 係 の な い の は ど れ か 。
1 . 出 力 線 量 の 測 定
2 . 非 照 射 時 の 漏 え い 線 量 測 定
3 . サ イ ド ポ イ ン タ の ず れ
4 . 光 照 射 野 と X 線 照 射 野 と の 一 致
5 . 照 射 野 目 盛 と X 線 照 射 野 と の 一 致
2 保 守 点 検 の 項 目 の う ち 6 M V の Ⅹ 線 に 関 係 な い の は ど れ か 。
1 . モ ニ タ 線 量 計
2 . 放 射 線 エ ネ ル ギ ー
3 . 放 射 線 照 射 野 内 の 平 坦 度
4 . 非 照 射 時 の 漏 洩 線 量 測 定
5 . 光 照 射 野 と 放 射 線 照 射 野 と の 一 致
3 放 射 線 治 療 装 置 の 保 守 管 理 項 目 で な い の は ど れ か 。
1 . モ ニ タ 線 量 計 の 精 度
2 . X 線 照 射 野 と 光 照 射 野 と の 一 致 性
3 . サ イ ド ポ イ ン タ の ず れ
4 . 線 量 分 布 平 坦 度
5 . 冷 却 水 の 水 質
4 外 部 放 射 線 治 療 装 置 の 保 守 管 理 プ ロ グ ラ ム の 試 験 項 目 と 点 検 頻 度
の 組 合 せ で 誤 っ て い る の は ど れ か 。
1 . X 線 照 射 野 の 確 認 ― ― ― ― ― ― ― ― 1 月 ご と
2 . X 線 深 部 線 量 曲 線 測 定 ― ― ― ― ― ― 1 年 ご と
3 . 治 療 台 天 板 の 高 さ 確 認 ― ― ― ― ― ― 1 月 ご と
4 . 線 量 モ ニ タ シ ス テ ム の 校 正 ― ― ― ― 1 年 ご と
5 . リ フ ァ レ ン ス 線 量 計 の 校 正 ― ― ― ― 1 年 ご と
5 放 射 線 治 療 装 置 の 品 質 管 理 で 週 に 一 度 は 行 う べ き も の は ど れ か 。
1 . 出 力 係 数 の 測 定
2 . モ ニ タ 線 量 計 の 校 正
3 . 深 部 量 百 分 率 の 測 定
4 . ウ ェ ッ ジ 係 数 の 測 定
5 . リ フ ァ レ ン ス 線 量 計 の 校 正
2
4
5
4
2
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3. T N M 分類
( 1 ) 腫 瘍 の 解 剖 学 的 な 広 が り が 大 き い ほ ど 放 射 線 治 療 に よ る 治 療 効
果 は 低 く な る 。 腫 瘍 の 広 が り 、 す な わ ち 「 進 展 度 」 を 表 す も の と
し て 国 際 対 が ん 連 合 ( U I C C ) に よ っ て 定 め ら れ た ( 1 ) 分 類 が
あ る 。
( 2 ) T は ( 2 ) の 大 き さ と 進 展 度 を 表 す 。 T 1 ~ T 4 ま で に 分 け ら れ る 。
ど の よ う に 分 け る か は 、 「 臓 器 別 」 に 決 ま っ て い る 。
( 3 ) N は 所 属 ( 3 ) へ の 転 移 の 状 態 を 表 す 。 転 移 の な い も の を N 0 、
第 一 次 リ ン パ 節 、 第 二 次 リ ン パ 節 へ の 転 移 、 周 囲 へ の 浸 潤 の 有 無
で N 3 ま で の 段 階 に 分 け ら れ る 。
( 4 ) M は 遠 隔 転 移 の 有 無 を 表 す 。 遠 隔 転 移 が な け れ ば M 0 、 あ れ ば
M 1 と な る 。
( 5 ) 肺 が ん の 大 き さ と 浸 潤 の 状 態 ( T 因 子 ) 、 リ ン パ 節 転 移 ( N 因
子 ) 、 遠 隔 転 移 ( M 因 子 ) は 以 下 の 通 り 。
1 T N M
2 原 発 巣
3 リ ン パ 節
( T 因 子 )
T 1 a 腫 瘍 の 最 大 径 が 2 ㎝ 以 下
T 1 b 腫 瘍 の 最 大 径 が 2 ㎝ を 超 え て 3 ㎝ 以 下
T 2 a 腫 瘍 の 最 大 径 が 3 ㎝ を 超 え て 5 c m 以 下 、 あ る い は 3 ㎝ 以 下 で 胸 膜 に 浸 潤 が あ る 。
T 2 b 腫 瘍 の 最 大 径 が 5 c m を 超 え て 7 c m 以 下
T 3 腫 瘍 の 最 大 径 が 7 c m を 超 え 、 胸 壁 、 横 隔 膜 、 胸 膜 、 心 嚢 な ど に 浸 潤 が あ る 、 ま た は主 気 管 支 へ の 浸 潤 が 気 管 分 岐 部 か ら 2 ㎝ 未 満
T 4 縦 隔 、 心 臓 、 大 血 管 、 気 管 、 食 道 な ど へ の 浸 潤 が あ る 。
( N 因 子 )
N 0 所 属 リ ン パ 節 転 移 な し
N 1 が ん の あ る 肺 と 同 じ 側 の 気 管 支 周 囲 か つ / ま た は 同 じ 側 の 肺 門 、 肺 内 の リ ン パ 節 へ の
転 移 が あ る 。
N 2 が ん の あ る 肺 と 同 じ 側 の 縦 隔 か つ / ま た は 気 管 分 岐 部 の リ ン パ 節 へ の 転 移 が あ る
N 3 が ん の あ る 肺 と 反 対 側 の 縦 隔 、 肺 門 、 同 じ 側 あ る い は 反 対 側 の 前 斜 角 筋 、 鎖 骨 上
か の リ ン パ 節 へ の 転 移 が あ る 。
( M 因 子 )
M 0 遠 隔 転 移 な し
M 1 a が ん の あ る 側 と 反 対 側 の 肺 内 の 結 節 、 胸 膜 の 結 節 、 悪 性 胸 水 、 悪 性 心 嚢 水 が 見 ら れ
る 。
M 1 b 他 の 臓 器 へ の 転 移 が あ る 。
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1 国 際 対 が ん 連 合 〈 U I C C 〉 T N M 分 類 で M は ど れ か 。
1 . 原 発 巣 の 大 き さ
2 . 遠 隔 転 移 の 有 無
3 . 原 発 巣 の 周 囲 臓 器 浸 潤
4 . 所 属 リ ン パ 節 転 移 の 数
5 . 所 属 リ ン パ 節 転 移 の 大 き さ
2 T N M 分 類 に つ い て 正 し い の は ど れ か 。
1 . 組 織 像 に よ る 分 類
2 . 放 射 線 感 受 性 に よ る 分 類
3 . 細 胞 の 分 化 度 分 類
4 . 腫 瘍 の 悪 性 度 分 類
5 . 腫 瘍 の 進 行 度 分 類
3 病 期 診 断 に T N M 分 類 が 用 い ら れ る の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 脳 腫 瘍
2 . 舌 癌
3 . 食 道 癌
4 . 多 発 性 骨 髄 腫
5 . 悪 性 リ ン パ 腫
2
5
2 . 3
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4.良性・悪性腫瘍
良 性 腫 瘍
悪 性 腫 瘍
癌 腫
( 悪 性 上 皮 性 腫 瘍 )
が ん
( 血 液 系 細 胞 由 来 )
肉 腫 ( 悪 性 非 上 皮 性 腫
瘍 )
< 上 皮 性 >
扁 平 上 皮 乳 頭 腫
( 口 腔 内 に 発 生 )
腺 腫 ( 胃 、 大 腸 )
< 非 上 皮 性 >
軟 部 組 織 か ら 発 生
線 維 腫
血 管 腫
脂 肪 腫
軟 骨 腫
平 滑 筋 腫 ( 子 宮 )
子 宮 筋 腫
神 経 鞘 腫
神 経 線 維 腫
リ ン パ 管 腫
< 腺 が ん >
腺 組 織 に 由 来 す る 癌 。
腺 管 へ の 分 化 を 示 す も
の 、 あ る い は 粘 液 産 生
が 認 め ら れ る 悪 性 腫
瘍 。 「 腺 」 と は 分 泌 液
を 出 す 腺 組 織 で あ る 。
腺 が ん は 浸 潤 や 転 移 が
進 み や す い 。
胃 大 腸 肺 肝 臓
乳 腺 膵 臓 胆 嚢
子 宮 体 部 甲 状 腺
前 立 腺
< 扁 平 上 皮 が ん >
体 表 面 や 内 部 が 空 洞 に
な っ て い る 臓 器 の 内 側
の 粘 膜 組 織 か ら 発 生 す
る が ん 。
口 腔 舌 咽 頭
喉 頭 食 道 気 管
肺 子 宮 頸 部 な ど
< 移 行 上 皮 が ん >
膀 胱
< 未 分 化 が ん >
白 血 病 悪 性 リ ン パ 腫
悪 性 骨 髄 腫
骨 肉 腫 脂 肪 肉 腫
子 宮 肉 腫 線 維 肉 腫
血 管 肉 腫
胎 児 性 腫 瘍 : 奇 形 腫 ( 卵 巣 に 発 生 ) 、 腎 芽 細 胞 腫 ( 小 児 期 に 発 生 )
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1 悪 性 腫 瘍 は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . ウ イ ル ム ス 腫 瘍
2 . 腺 腫
3 . 血 管 腫
4 . 平 滑 筋 腫
5 . 精 上 皮 腫
2 悪 性 腫 瘍 は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 聴 神 経 鞘 腫
2 . 髄 芽 腫
3 . 神 経 膠 芽 腫
4 . 海 綿 状 血 管 腫
5 . 下 垂 体 腺 腫
5 . 気 管 支 拡 張 症
3 良 性 腫 瘍 は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 骨 髄 腫
2 . 脂 肪 腫
3 . 線 維 腫
4 . 神 経 芽 腫
5 . H o d g k i n 〈 ホ ジ キ ン 〉 リ ン パ 腫
4 上 皮 性 腫 瘍 は ど れ か 。
1 . 脂 肪 腫
2 . 血 管 腫
3 . 腺 腫
4 . 軟 骨 腫
5 . 骨 髄 腫
1 , 5
2 , 3
2 , 3
3
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5 組 織 学 的 に 悪 性 な の は ど れ か 。
1 . 翼 状 片
2 . 多 発 性 骨 髄 腫
3 . ケ ロ イ ド
4 . 下 垂 体 腺 腫
5 . 悪 性 貧 血
6 非 上 皮 性 の 悪 性 腫 瘍 は ど れ か 。
1 . 胃 癌
2 . 肺 癌
3 . 悪 性 リ ン パ 腫
4 . 平 滑 筋 肉 腫
5 . 膀 胱 癌
7 腺 癌 が 代 表 的 な 病 理 組 織 型 で あ る の は ど れ か 。
1 . 舌 癌
2 . 喉 頭 癌
3 . 食 道 癌
4 . 胃 癌
5 . 子 宮 頸 癌
8 腺 癌 の 割 合 が 多 い の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 舌 癌
2 . 喉 頭 癌
3 . 乳 癌
4 . 前 立 腺 癌
5 . 食 道 癌
9 扁 平 上 皮 癌 の 頻 度 が 高 い の は ど れ か 。
1 . 胃 癌
2 . 膵 癌
3 . 乳 癌
4 . 食 道 癌
5 . 大 腸 癌
2
4
4
3 . 4
4
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1 0 肺 癌 の 組 織 型 で 多 い の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 扁 平 上 皮 癌
2 . 小 細 胞 癌
3 . 腺 癌
4 . 大 細 胞 癌
5 . 腺 扁 平 上 皮 癌
1 1 最 も 頻 度 の 高 い 組 織 型 で 正 し い 組 合 せ は ど れ か 。
1 . 舌 癌 ― ― ― ― 腺 癌
2 . 肺 癌 ― ― ― ― 小 細 胞 癌
3 . 食 道 癌 ― ― ― ― 腺 癌
4 . 皮 膚 癌 ― ― ― ― 扁 平 上 皮 癌
5 . 膀 胱 癌 ― ― ― ― 扁 平 上 皮 癌
1 2 小 児 に 好 発 す る 腎 腫 瘍 は ど れ か 。
1 . 腎 細 胞 癌
2 . 転 移 性 腫 瘍
3 . 悪 性 リ ン パ 腫
4 . 血 管 筋 脂 肪 腫
5 . W i l m s 〈 ウ ィ ル ム ス 〉 腫 瘍
1 3 成 人 と 比 較 し て 小 児 に 生 じ る 頻 度 が 高 い の は ど れ か 。
1 . 神 経 芽 腫
2 . 褐 色 細 胞 腫
3 . 転 移 性 副 腎 腫 蕩
4 . 原 発 性 ア ル ド ス テ ロ ン 症
5 . C u s h i n g 〈 ク ッ シ ン グ 〉 症 候 群
1 4 我 が 国 で 発 生 率 が 最 も 高 い 小 児 が ん は ど れ か 。
1 . 神 経 芽 細 胞 腫
2 . ウ ィ ル ム ス 腫 瘍
3 . 肝 芽 腫
4 . 白 血 病
5 . 非 ホ ジ キ ン リ ン パ 腫
1 . 3
4
5
1
4
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1 5 発 が ん に ウ イ ル ス が 関 与 す る の は ど れ か 。
1 . 肺 癌
2 . 胃 癌
3 . 声 門 癌
4 . 子 宮 頸 癌
5 . 悪 性 黒 色 腫
1 6 サ ル コ イ ド ー シ ス の 発 生 頻 度 が 最 も 高 い の は ど れ か 。
1 . 脳
2 . 甲 状 腺
3 . 肺
4 . 胃
5 . 腎 臓
4
3
-
5.放射線感受性
( 1 ) ベ ル ゴ ニ ー ・ ト リ ボ ン ド ー 」 の 法 則
細 胞 分 裂 の 頻 度 が ( 1 ) 細 胞 ほ ど 、 将 来 長 期 に わ た り 分 裂 を 続 け
る 細 胞 ほ ど 、 ま た 、 形 態 及 び 機 能 に お い て ( 2 ) な 細 胞 ほ ど 放 射 線
感 受 性 が 高 い 。
( 2 ) 正 常 組 織 と し て の 放 射 線 感 受 性 の 高 い ( 3 ) や 造 血 組 織 、 ( 4 )
系 か ら 発 生 し た 悪 性 腫 瘍 は 放 射 線 感 受 性 が 高 い 。
( 3 ) 感 受 性 の 低 い ( 5 ) 、 筋 肉 、 結 合 組 織 な ど か ら 発 生 し た 腫 瘍 は 放
射 線 感 受 性 が 低 い 。 ま た 、 同 じ 上 皮 性 悪 性 腫 瘍 で あ っ て も 、 分 化 度
の ( 6 ) も の ほ ど 感 受 性 が 高 い 傾 向 が あ る 。
( 7 )
髄 芽 細 胞 腫
神 経 芽 細 胞 腫
ウ イ ル ム ス 腫 瘍
ホ ジ キ ン リ ン パ 腫
悪 性 リ ン パ 腫
多 発 性 骨 髄 腫
扁 平 上 皮 癌
肺 が ん
乳 が ん
甲 状 腺 が ん
( 8 )
骨 肉 腫
神 経 膠 腫
線 維 肉 腫
高 低
1 高 い
2 未 分 化
3 生 殖 腺
4 リ ン パ
5 骨
6 低 い
7 精 上 皮 腫
8 悪 性 黒 色 腫
-
1 放 射 線 感 受 性 に つ い て 正 し い の は ど れ か 。
1 . 正 常 細 胞 で は 個 人 差 は な い 。
2 . 増 殖 の 早 い 細 胞 は 高 い 。
3 . 低 酸 素 細 胞 は 高 い 。
4 . 乳 癌 は 低 い 。
5 . 抗 癌 剤 の 同 時 併 用 に よ り 低 下 す る 。
2 放 射 線 感 受 性 で 正 し い の は ど れ か 。
1 . 低 酸 素 細 胞 は 高 い 。
2 . 増 殖 の 遅 い 細 胞 は 高 い 。
3 . 腫 瘍 細 胞 で は 個 体 差 は な い 。
4 . 悪 性 リ ン パ 腫 は 乳 癌 よ り 高 い 。
5 . 抗 癌 剤 の 同 時 併 用 に よ り 低 下 す る 。
3 放 射 線 感 受 性 で 正 し い の は ど れ か 。
1 . 未 分 化 な 細 胞 は 高 い 。
2 . 増 殖 の 遅 い 細 胞 は 高 い 。
3 . 同 じ 腫 瘍 内 の 細 胞 間 に 差 は な い 。
4 . 低 酸 素 細 胞 は 高 い 。
5 . 温 熱 と の 併 用 で 低 下 す る 。
4 細 胞 へ の γ 線 照 射 で 正 し い の は ど れ か 。
1 . S 期 後 期 の 細 胞 は 感 受 性 が 低 い 。
2 . 線 量 率 が 低 い ほ ど 効 果 が 高 い 。
3 . 腫 瘍 細 胞 の 感 受 性 は 一 定 で あ る 。
4 . 一 回 4 G y 照 射 は 2 G y の 2 回 照 射 よ り も 効 果 が 低 い 。
5 . 低 酸 素 細 胞 を 照 射 後 有 酸 素 状 態 に す る と 感 受 性 が 上 昇 す る 。
2
4
1
1
-
5 放 射 線 感 受 性 が 低 い の は ど れ か 。
1 . 食 道 癌
2 . 喉 頭 癌
3 . 悪 性 黒 色 腫
4 . 非 小 細 胞 肺 癌
5 . 悪 性 リ ン パ 腫
6 放 射 線 感 受 性 が 最 も 低 い の は ど れ か 。
1 . 骨 髄 腫
2 . 白 血 病
3 . 精 上 皮 腫
4 . 神 経 膠 芽 腫
5 . 悪 性 リ ン パ 腫
7 放 射 線 感 受 性 の 高 い 腫 瘍 は ど れ か 。
1 . 扁 平 上 皮 癌
2 . 悪 性 リ ン パ 腫
3 . 未 分 化 癌
4 . 線 維 肉 腫
5 . 悪 性 黒 色 腫
8 放 射 線 感 受 性 が 最 も 高 い の は ど れ か 。
1 . 下 垂 体 腺 腫
2 . 舌 癌
3 . 喉 頭 癌
4 . 肝 細 胞 癌
5 . H o d g k i n 〈 ホ ジ キ ン 〉 リ ン パ 腫
9 放 射 線 感 受 性 が 最 も 高 い の は ど れ か 。
1 . 胃 癌
2 . 骨 肉 腫
3 . 食 道 癌
4 . 精 上 皮 腫
5 . 悪 性 黒 色 腫
3
4
2
5
4
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6.耐容線量
遅 発 性 有 害 反 応
最 小 耐 容 線 量 ( G y ) 最 大 耐 容 線 量 ( G y )
5 年 以 内
2 ~ 5 % の 頻 度
( T D 5 / 5 )
2 5 ~ 5 0 % の 頻 度
( T D 5 0 / 5 )
唾 液 腺
眼 ( 網 膜 )
眼 ( 水 晶 体 )
下 垂 体
甲 状 腺
脳
脳 幹
視 神 経
視 交 差
脊 髄
( 1 )
網 膜 炎 、 失 明
( 2 )
機 能 低 下
機 能 低 下
梗 塞 、 壊 死
梗 塞 、 壊 死
失 明
失 明
梗 塞 、 壊 死
3 2
4 5
( 3 )
4 5
4 5
4 5
5 0
5 0
5 0
( 4 )
4 6
6 5
1 8
7 0
2 0 0
7 5
6 5
6 5
6 5
7 0
食 道
心
肺
胃
小 腸
直 腸
肝 臓
腎 臓
膀 胱
尿 管
精 巣
卵 巣
子 宮
膣
食 道 炎 、 潰 瘍
心 膜 炎
放 射 線 肺 炎
潰 瘍 、 穿 孔 、 出 血
潰 瘍 、 穿 孔 、 出 血
( 6 )
放 射 線 肝 炎 、 腹 水
腎 硬 化
( 7 )
( 8 )
( 9 )
( 9 )
壊 死 、 穿 孔
潰 瘍 、 穿 孔
5 5
4 5
( 5 )
4 5
4 5
6 0
3 0
2 3
6 5
7 5
1
2 ~ 3
> 1 0 0
> 1 0 0
6 8
5 5
4 0
5 5
5 5
8 0
4 0
2 8
8 0
1 8 0
2
6 . 2 5 ~ 1 2
> 2 0 0
> 2 0 0
下 顎 骨 関 節 部
肋 骨
大 腿 骨 頭
骨 ⊡ 軟 骨
筋 肉
大 血 管
リ ン パ 節 ・
リ ン パ 管
開 口 障 害
( 1 0 )
壊 死
発 育 停 止
線 維 化
硬 化
萎 縮 、 硬 化
6 0
5 0
5 2
1 0
6 0
> 8 0
5 0
7 2
6 5
6 5
3 0
8 0
> 1 0 0
> 7 0
1 口 内 乾 燥
2 白 内 障
3 1 0
4 5 0
5 3 0
6 潰 瘍 、 狭 窄
7 萎 縮
8 狭 窄
9 不 妊
1 0 病 的 骨 折
-
1 臓 器 全 体 が 通 常 分 割 法 で 照 射 さ れ る 場 合 , 耐 容 線 量 が 最 も 低 い の は
ど れ か 。
1 . 脳 幹
2 . 網 膜
3 . 顎 関 節
4 . 視 交 叉
5 . 水 晶 体
2 成 人 で 放 射 線 耐 容 線 量 が 最 も 低 い の は ど れ か 。 た だ し , 臓 器 全 体
が 照 射 さ れ る も の と す る 。
1 . 肺
2 . 脊 髄
3 . 食 道
4 . 鎖 骨
5 . 大 胸 筋
3 全 骨 盤 照 射 を 行 う 場 合 , 耐 容 線 量 が 最 も 低 い の は ど れ か 。
1 . 膣
2 . 小 腸
3 . 卵 巣
4 . 膀 胱
5 . 直 腸
4 耐 容 線 量 の 最 も 低 い 臓 器 は ど れ か 。
1 . 唾 液 腺
2 . 甲 状 腺
3 . 肝 臓
4 . 膀 胱
5 . 精 巣
5 通 常 分 割 照 射 ( 2 G y / 回 ) で 放 射 線 脊 髄 症 の 耐 容 線 量 ( G y ) は ど れ か 。
1 . 3 0
2 . 4 0
3 . 5 0
4 . 6 0
5 . 7 0
5
1
3
5
3
-
7.治療可能比・適応
放 射 線 治 療 の 効 果 は 腫 瘍 の 放 射 線 感 受 性 だ け で な く 、 正 常 組 織 の 耐
容 線 量 に よ っ て も 影 響 さ れ る 。
( 1 ) 正 常 組 織 の 障 害 発 生 が 急 増 す る 直 前 の 線 量 を ( 1 ) ( T T D ) と い
う 。
( 2 ) 腫 瘍 組 織 の 約 9 0 % が 治 癒 す る 線 量 を 腫 瘍 致 死 線 量 ( T L D ) と い
う 。
( 3 ) こ の 両 者 の 比 を ( 2 ) ( T R ) と い う 。
( 4 ) ( 2 ) が ( 3 ) よ り 十 分 に 大 き い 場 合 に 放 射 線 治 療 が 適 応 さ れ る 。
( 5 ) 一 部 の 良 性 疾 患 で も 放 射 線 治 療 が 行 わ れ る こ と が あ る 。
① 甲 状 腺 眼 症 ② ケ ロ イ ド ③ 血 管 腫 ④ 脳 動 脈 奇 形 ⑤ 翼 状 片
( 6 ) 放 射 線 治 療 の 適 応
<放射線治療を主とすべきもの>
1 ) 腫 瘍 の 放 射 線 感 受 性 が 高 い も の
→ 必 ず し も 制 御 や 治 癒 に 結 び つ く も の で な い こ と に 留 意
→ 小 児 腫 瘍 は 感 受 性 の 高 い も の が 多 い が 、 正 常 組 織 の T T D も 小 さ
い た め 、 放 射 線 治 療 の 適 応 に な ら な い 場 合 が あ り 得 る 。
① ( 4 ) 腫 ② 悪 性 リ ン パ 腫 ③ 腎 の ウ イ ル ム ス 腫 瘍
④ 小 脳 髄 芽 腫 な ど
2 ) 中 程 度 の 放 射 線 感 受 性 を 持 ち 、 外 部 か ら 見 や す い 場 所 に あ る
① 口 腔 が ん ② 喉 頭 が ん ③ 咽 頭 が ん ④ 上 顎 が ん
⑤ 前 立 腺 が ん ⑥ 子 宮 頸 が ん ⑦ 膀 胱 が ん
<放射線治療、手術のいずれも対象となるもの>
1 ) 切 除 可 能 な 症 例 は 手 術 を 主 軸 と し 、 そ の 前 後 に 放 射 線 を 併 用 す る
① 乳 が ん ② 肺 が ん ③ 卵 巣 腫 瘍 ④ リ ン パ 節 転 移 な ど
2 ) 手 術 o r 放 射 線 治 療 の い ず れ も 対 象 と な る
<放射線治療の適応であるが、効果が限られている>
① 下 咽 頭 が ん ② 甲 状 腺 が ん ③ 食 道 が ん
<放射線治療が通常、適応がない>
1 ) 放 射 線 感 受 性 が 低 く 、 手 術 可 能 な 腫 瘍
① ( 5 ) 腫 ② 筋 肉 肉 腫 ③ 線 維 肉 腫 ③ 黒 色 腫
2 ) 放 射 線 治 療 が 、 ほ と ん ど 価 値 が な い
① 腹 部 消 化 管 が ん ② 腎 が ん ③ 肝 臓 や 肺 の 転 移
1 耐 容 線 量
2 治 療 可 能 比
3 1
4 精 上 皮
5 骨 肉
-
1 正 常 組 織 の 耐 容 線 量 を 腫 瘍 の 治 癒 線 量 で 除 し た も の は ど れ か 。
1 . 治 療 可 能 比
2 . 障 害 発 生 予 測 率
3 . 組 織 腫 瘍 線 量 比
4 . 生 物 学 的 等 価 比
5 . 腫 瘍 制 御 期 待 率
2 治 療 可 能 比 が 最 も 大 き い の は ど れ か 。
1 . 扁 平 上 皮 癌
2 . 精 上 皮 腫
3 . 悪 性 黒 色 腫
4 . 骨 肉 腫
5 . 腺 癌
3 治 療 可 能 比 が 高 く な る の は ど れ か 。
1 . 腫 瘍 周 囲 正 常 組 織 の 耐 容 線 量 が 低 い 。
2 . 腫 瘍 細 胞 の 放 射 線 感 受 性 が 高 い 。
3 . 腫 瘍 の 容 積 が 大 き い 。
4 . 腫 瘍 中 の 低 酸 素 細 胞 が 多 い 。
5 . 腫 瘍 細 胞 の 分 化 度 が 高 い 。
1
2
2
-
4 放 射 線 治 療 の 適 応 で な い の は ど れ か 。
1 . 翼 状 片
2 . 網 膜 剥 離
3 . ケ ロ イ ド
4 . 甲 状 腺 眼 症
5 . 脳 動 静 脈 奇 形
5 放 射 線 治 療 が 適 応 と な る の は ど れ か 。
1 . 甲 状 腺 眼 症
2 . 子 宮 内 膜 症
3 . 関 節 リ ウ マ チ
4 . 強 直 性 脊 椎 炎
5 . ク ロ ー ン 病
6 放 射 線 治 療 の 適 応 と な る の は ど れ か 。
1 . 乳 腺 症
2 . ケ ロ イ ド
3 . 子 宮 筋 腫
4 . ア テ ロ ー ム
5 . 腫 瘤 形 成 性 膵 炎
7 放 射 線 治 療 の 適 応 と な る の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 肝 血 管 腫
2 . 子 宮 筋 腫
3 . 真 性 ケ ロ イ ド
4 . 乳 腺 線 維 腺 腫
5 . 脳 動 静 脈 奇 形
2
1
2
3 、 5
-
8.副作用 照 射 部 位 症 状 ・ 障 害 留 意 点
急 性
反 応
口 腔 ・ 頸 部
皮 膚
胸 部
上 腹 部
下 腹 部
全 身 的 な 反 応
粘 膜 炎 な ど
発 赤 ・ 紅 斑
食 道 炎 ・ 嚥 下 困 難 ・ 肺 炎
吐 き 気 ・ 嘔 吐 ・ 食 欲 不 振
下 痢 ・ 便 秘 ・ 腹 痛
白 血 球 減 少 ・ 宿 酔
治 療 中 に 現 れ る
可 逆 的 → 回 復 可
多 く の 粘 膜 炎 、 造
血 障 害 、 浮 腫 、 宿
酔
晩 発 性
反 応
胸 部
水 晶 体
脊 髄
心 臓
消 化 管
腎 臓
膀 胱
( 1 )
( 2 )
( 3 )
( 4 ) の 狭 窄
潰 瘍 ・ 出 血 ・ 穿 孔 ・ 梗 塞
腎 硬 化 症
萎 縮
治 療 後
数 月 ~ 数 年 後
( 5 ) 的
→ 回 復 困 難
→耐容線量も参考にする
急性放射線症
全 身 に 被 ば く し た 場 合 に 、 数 週 間 以 内 に 生 じ る 一 連 の 症 状 を 急 性 放
射 線 症 と 言 う 。 一 般 に 、 約 1 G y 以 上 の 線 量 を 被 ば く す る と 起 き る 。
被 ば く 後 の 時 間 経 過 は 、 典 型 的 に は 、 前 駆 期 、 潜 伏 期 、 発 症 期 、 回
復 期 に 分 け ら れ る 。
放射線宿酔
放 射 線 治 療 中 ( 治 療 開 始 か ら 数 日 ~ 数 週 の 間 ) に 生 ず る 副 作 用 。 症
状 と し て 悪 心 、 嘔 吐 、 全 身 倦 怠 感 、 食 欲 不 振 な ど 。 局 所 照 射 で 出 現 す
る こ と は ま れ で あ る 。
1 肺 線 維 症
2 白 内 障
3 放 射 線 脊 髄 炎
4 冠 動 脈
5 非 可 逆
-
1 全 身 へ の 急 性 被 ば く に よ る 障 害 で し き い 値 が 最 も 低 い の は ど れ か 。
1 . 下 痢
2 . 脱 毛
3 . 皮 膚 炎
4 . 白 内 障
5 . リ ン パ 球 減 少
2 同 一 線 量 照 射 で 障 害 が 最 も 起 こ り に く い の は ど れ か 。
1 . 筋 肉
2 . 唾 液 腺
3 . 肺
4 . 小 腸
5 . 腎 臓
3 1 2 G y / 3 日 の 全 身 照 射 で 生 じ な い の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 脱 毛
2 . 失 明
3 . 骨 折
4 . 嘔 吐
5 . 下 痢
5
1
2 . 3
-
4 放 射 線 治 療 後 の 変 化 と し て 最 も 早 期 に 出 現 す る の は ど れ か 。
1 . 脱 毛
2 . 脊 髄 症
3 . 白 内 障
4 . 肺 線 維 症
5 . 膀 胱 萎 縮
5 放 射 線 に 対 す る 早 期 反 応 系 の 組 織 は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 肺
2 . 肝 臓
3 . 小 腸
4 . 皮 膚
5 . 骨
6 放 射 線 皮 膚 障 害 で 照 射 後 数 時 間 以 内 に 出 現 す る の は ど れ か 。
1 . 萎 縮
2 . 潰 瘍
3 . 色 素 沈 着
4 . 紅 斑
5 . 脱 毛
7 1 0 G y の 全 身 照 射 後 1 日 以 内 に 出 現 し な い の は ど れ か 。
1 . 白 血 球 減 少
2 . 全 身 倦 怠 感
3 . 頭 痛 ・ 発 熱
4 . 悪 心 ・ 嘔 吐
5 . 血 小 板 減 少
8 放 射 線 治 療 中 に み ら れ な い の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 脱 毛
2 . 皮 膚 炎
3 . 脳 壊 死
4 . 白 内 障
5 . 下 痢
1
3 . 4
4
5
3 . 4
-
9 放 射 線 に よ る 急 性 反 応 で な い の は ど れ か 。
1 . 頭 痛
2 . 嘔 吐
3 . 脱 毛
4 . 骨 折
5 . 下 痢
1 0 放 射 線 に よ る 急 性 反 応 で な い の は ど れ か 。
1 . 口 内 炎
2 . 結 膜 炎
3 . 脱 毛
4 . 直 腸 潰 瘍
5 . 下 痢
4
4
-
1 1 放 射 線 治 療 の 晩 期 障 害 は ど れ か 。
1 . 口 内 炎
2 . 皮 膚 炎
3 . 食 道 炎
4 . 脊 髄 炎
5 . 肛 門 炎
1 2 1 回 2 G y の 通 常 分 割 で 6 0 G y ま で 照 射 す る と 重 篤 な 有 害 事 象 を
き た す お そ れ が あ る の は ど れ か 。
1 . 喉 頭
2 . 気 管 支
3 . 食 道
4 . 脊 髄
5 . 前 立 腺
1 3 放 射 線 治 療 後 の 晩 発 反 応 は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 萎 縮 膀 胱
2 . 食 道 狭 窄
3 . 悪 性 貧 血
4 . 胃 ポ リ ー プ
5 . 水 頭 症
1 4 全 身 照 射 に よ る 生 体 へ の 影 響 で 最 も 遅 く 出 現 す る の は ど れ か .
1 . 下 痢
2 . 免 疫 抑 制
3 . 顆 粒 球 減 少
4 . 赤 血 球 減 少
5 . 白 血 病
4
4
1 . 2
5
-
1 5 放 射 線 治 療 に よ る 正 常 組 織 の 遅 発 性 有 害 反 応 で 誤 っ て い る の は
ど れ か 。
1 . 抗 悪 性 腫 瘍 薬 の 併 用 で 増 強 す る 。
2 . 発 生 し て も 変 化 は 可 逆 的 で あ る 。
3 . 照 射 後 , 数 か 月 ~ 数 年 で 発 生 す る 。
4 . 1 回 線 量 が 大 き い と 発 生 し や す い 。
5 . 照 射 体 積 が 大 き い と 発 生 し や す い 。
1 6 放 射 線 治 療 に 伴 う 晩 期 障 害 で 直 列 臓 器 は ど れ か 。
1 . 唾 液 腺
2 . 肺
3 . 肝 臓
4 . 脊 髄
5 . 骨 髄
1 7 放 射 線 治 療 に 伴 う 有 害 事 象 を 考 慮 す る 場 合 の 並 列 臓 器 は ど れ か 。
1 . 食 道
2 . 肺 門
3 . 肝 臓
4 . 大 腸
5 . 脊 髄
2
4
3
-
1 8 中 咽 頭 癌 の 放 射 線 治 療 中 に み ら れ る 症 状 で 、 治 療 後 も 長 期 に 持
続 す る の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。 ( ヒ ン ト : 耳 下 腺 と 顎 下 腺 へ の 照 射 )
1 . 咳 嗽
2 . 咽 頭 痛
3 . 口 腔 乾 燥
4 . 味 覚 低 下
5 . 皮 膚 掻 痒 感
1 9 食 道 癌 の 外 部 照 射 治 療 で 最 も 可 能 性 の 低 い 合 併 症 は ど れ か 。
1 . 不 整 脈
2 . 食 道 潰 瘍
3 . 脊 髄 麻 痺
4 . 気 管 支 食 道 瘻
5 . 放 射 線 肺 炎
2 0 乳 房 温 存 療 法 の 接 線 照 射 で 生 じ る の は ど れ か 。
1 . 口 内 炎
2 . 咽 頭 炎
3 . 食 道 炎
4 . 肺 炎
5 . 胃 炎
2 1 乳 房 切 線 照 射 中 に 認 め ら れ る 副 作 用 は ど れ か 。
1 . 皮 膚 発 赤
2 . 肺 線 維 症
3 . 頭 痛
4 . 心 筋 障 害
5 . 頭 髪 の 脱 毛
2 2 乳 房 温 存 術 後 の 全 乳 房 照 射 に よ っ て 生 じ る 有 害 事 象 は ど れ か 。
2 つ 選 べ 。
1 . 肺 炎
2 . 胃 潰 瘍
3 . 食 道 炎
4 . 肋 骨 骨 折
5 . 甲 状 腺 機 能 低 下
位 置 と 耐 容 線 量 で
解 答 を 見 つ け る 。
3 . 4
1
4
1
1 、 4
-
2 3 肺 癌 の 放 射 線 治 療 中 に 発 症 し な い の は ど れ か 。
1 . 白 血 球 減 少
2 . 皮 膚 炎
3 . 食 道 炎
4 . 肺 炎
5 . 脊 髄 症
2 4 胸 部 の 放 射 線 治 療 に よ る 合 併 症 の う ち 確 率 的 影 響 は ど れ か 。
1 . 乳 癌
2 . 肺 炎
3 . 不 妊
4 . 皮 膚 炎
5 . 心 血 管 障 害
2 5 子 宮 頸 癌 の 根 治 的 放 射 線 治 療 を 行 っ た 場 合 に 生 じ る 急 性 期 の 有
害 事 象 は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 下 痢
2 . 下 腿 浮 腫
3 . 食 欲 不 振
4 . 骨 盤 骨 折
5 . 皮 膚 萎 縮
2 6 前 立 腺 癌 の 根 治 的 外 部 照 射 で 最 も 可 能 性 の 高 い 晩 期 障 害 は ど れ
か 。
1 . 貧 血
2 . 腎 不 全
3 . 直 腸 出 血
4 . 脊 髄 麻 痺
5 . 萎 縮 性 膀 胱
2 7 化 学 放 射 線 療 法 で 起 こ り に く い の は ど れ か 。
1 . 皮 膚 炎 の 増 悪
2 . 食 欲 低 下 の 増 悪
3 . 遠 隔 転 移 の 減 少
4 . 白 血 球 数 の 減 少
5 . 治 療 成 績 の 向 上
5
1
1 . 3
3
3
-
9 .根治的放射線治療
1 ) 原 発 腫 瘍 や 転 移 巣 に 対 し て 腫 瘍 致 死 線 量 を 与 え 、 完 全 に 治 癒 さ せ る こ と を 目 的 と す る 。
2 ) 根 治 治 療 の 適 応 は 以 下 の 通 り 。
① 頭 頸 部 腫 瘍 ② 子 宮 頸 が ん ③ 限 局 性 リ ン パ 腫 ④ 前 立 腺 が ん ⑤ 食 道 が ん な ど
1 根 治 的 放 射 線 治 療 の 適 応 と な る 疾 患 は ど れ か 。
1 . 平 滑 筋 肉 腫
2 . 骨 肉 腫
3 . 腎 癌
4 . 子 宮 頸 癌
5 . 胃 癌
2 根 治 的 放 射 線 治 療 の 適 応 と な る の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 肝 癌
2 . 子 宮 頸 癌
3 . 上 咽 頭 癌
4 . 腎 癌
5 . 骨 髄 性 白 血 病
3 根 治 的 放 射 線 治 療 が 行 わ れ る の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 食 道 癌
2 . 胃 癌
3 . 腎 癌
4 . 結 腸 癌
5 . 子 宮 頸 癌
根 治 的 放 射 線 単 独 治 療 を 行 う の は ど れ か 。
1 . 胃 癌
2 . 結 腸 癌
3 . 腎 孟 癌
4 . 卵 巣 癌
5 . 前 立 腺 癌
4
2 . 3
1 . 5
5
-
5 根 治 的 放 射 線 治 療 で 最 も 高 い 線 量 を 照 射 す る の は ど れ か 。
1 . 喉 頭 癌
2 . 食 道 癌
3 . 前 立 腺 癌
4 . 小 細 胞 肺 癌
5 . H o d g k i n 〈 ホ ジ キ ン 〉 リ ン パ 腫
6 が ん の 放 射 線 治 療 で 予 後 と 関 連 性 が 最 も 低 い の は ど れ か 。
1 . 細 胞 の 分 化 度
2 . 腫 瘍 の 大 き さ
3 . 皮 膚 反 応 の 程 度
4 . リ ン パ 節 転 移 の 有 無
5 . 患 者 の P S 〈 全 身 状 態 〉
患 者 の 全 身 状 態 の 指 標 ( P S )
G r a d e P e r f o r m a n c e S t a t u s
自 分 で 身 の ま わ り の こ と を ど こ ま で こ な せ る か を 表 す 尺 度 。
0 無 症 状 で 社 会 活 動 が で き 、 制 限 を 受 け る こ と な く 発 病 前 と 同 等
に ふ る ま え る 。
1 軽 度 の 症 状 が あ り 、 肉 体 労 働 は 制 限 を う け る が 、 歩 行 、 軽 労 働
や 座 業 は で き る
2 歩 行 や 身 の 回 り の こ と は で き る が 、 時 に 少 し 介 助 が い る こ と も
あ る 。 軽 作 業 は で き な い が 、 日 中 5 0 % 以 上 は 起 居 し て い る 。
3 身 の 回 り の こ と は あ る 程 度 で き る が 、 し ば し ば 介 助 が い り 、 日
中 の 5 0 % 以 上 は 就 床 し て い る 。
4 身 の 回 り の こ と も で き ず 、 常 に 介 助 が い り 、 終 日 就 床 を 必 要 と
し て い る 。
3
3
-
1 0.緩和的放射線療法(姑息・対症)
( 1 ) 放 射 線 治 療 は 根 治 、 姑 息 お よ び 対 症 療 法 に 分 類 さ れ る 。
( 2 ) 緩 和 的 放 射 線 療 法 は 身 体 症 状 の 改 善 と ( 1 ) の 向 上 を 目 的 と し て
行 わ れ る 。
( 2 ) 延 命 効 果 を 期 待 す る 治 療 を ( 2 ) 療 法 と い う 。
→ 腫 瘍 を 縮 小 し 、 気 道 や 血 流 の 確 保 を 図 る 。 延 命 を 目 的 と す る 。
( 3 ) 延 命 が 期 待 で き ず 、 症 状 の 緩 和 だ け を 目 的 と し た 治 療 を ( 3 ) 療
法 と い う 。 → 患 者 の 疼 痛 や 麻 痺 な ど の 苦 痛 を 和 ら げ る 。
① 早 期 に 症 状 の 改 善 が 必 要 → 必 要 最 小 限 の 線 量 を 、 で き る だ け
( 4 ) 照 射 す る 。 根 治 治 療 と 比 較 し て ( 5 ) 線 量 で 照 射 が 行 わ れ
る 。
② 疼 痛 、 神 経 の 圧 迫 に よ る 麻 痺 、 気 道 や 血 管 の 圧 迫 の 除 去 、 脳 へ
の 転 移 な ど が 対 象 と な る 。
( 4 ) 緊 急 放 射 線 治 療
転 移 性 脊 髄 圧 迫 に よ る ( 6 ) 、 上 大 静 脈 症 候 群 な ど が 対 象 と な る 。
1 ) 上 大 静 脈 症 候 群
肺 が ん な ど に よ り 悪 性 腫 瘍 が ( 7 ) ( S V C ) を 圧 迫 す る と 、 閉
塞 や 高 度 狭 窄 を 起 こ し 上 大 静 脈 の 流 れ が 悪 く な る 。 そ の 結 果 、 上
肢 や 頭 部 か ら の 静 脈 が う っ 血 し 、 顔 面 ( 8 ) が 生 じ る 。 そ の 他 、
呼 吸 困 難 、 チ ア ノ ー ゼ 、 嚥 下 困 難 な ど の 症 状 が 現 れ る 。
4 0 ~ 6 0 G y を 4 ~ 6 週 間 間 で 照 射 す る 。
放 射 線 照 射 に よ り 腫 瘍 が 縮 小 す る と 、 ( 7 ) の 圧 迫 が な く な り 、
( 8 ) が 軽 快 す る 。
2 ) 脊 髄 圧 迫 症 状
脊 椎 ・ 脊 髄 腫 瘍 が 脊 髄 を 圧 迫 し 、 ( 6 ) ( 下 肢 の 運 動 麻 痺 、 知
覚 麻 痺 、 膀 胱 直 腸 障 害 ) を き た し 患 者 の Q O L を 悪 化 さ せ る 。 脊
髄 損 傷 は ( 9 ) 的 な 反 応 で あ る た め 、 時 間 経 過 と と も に 症 状 が 進
む 。 そ の た め 、 発 症 し て か ら 4 8 時 間 又 は 7 2 時 間 以 内 の 早 期 に
放 射 線 治 療 を 開 始 す る 必 要 が あ る 。 予 後 不 良 症 例 で は ( 1 0 ) を
短 期 間 で 投 与 す る 。
3 ) 骨 転 移
激 し い 痛 み 、 骨 折 、 運 動 障 害 な ど の 機 能 障 害 を 引 き 起 こ す 。 放
射 線 照 射 に よ り 鎮 痛 が 期 待 で き る 。
4 ) 脳 転 移
頭 痛 、 嘔 吐 、 神 経 障 害 、 意 識 障 害 な ど を 起 こ し 、 患 者 の Q O L を
低 下 さ せ る 。 症 状 を 緩 和 さ せ な が ら ( 1 1 ) 照 射 が 行 わ れ る 。
1 Q O L
2 姑 息
3 対 症
4 早 く
5 少 な い
6 脊 髄 横 断 症 状
7 上 大 静 脈
8 浮 腫
9 不 可 逆
1 0 大 線 量
1 1 全 脳
-
5 ) 気 道 閉 塞
肺 が ん 、 食 道 癌 な ど の 腫 瘍 に よ っ て 気 管 や 気 管 支 が 閉 塞 し 、 呼 吸
困 難 の 症 状 が 現 れ る 。
生 命 の 緊 急 を 要 す る 場 合 に は ス テ ン ト 留 置 、 緊 急 を 要 さ な い と き
は 放 射 線 治 療 が 適 応 と な る 。
1 放 射 線 治 療 に お け る 対 症 照 射 で 正 し い の は ど れ か 。
1 . 積 極 的 に 化 学 療 法 を 併 用 す る 。
2 . 出 血 を 伴 う 腫 瘍 に は 行 わ な い 。
3 . 1 回 5 G y を 超 え る 線 量 は 用 い な い 。
4 . 腫 瘍 性 病 変 は す べ て 照 射 野 に 含 め る 。
5 . 腫 瘍 に よ る 脊 髄 圧 迫 症 状 は 緊 急 照 射 の 適 応 と な る 。
2 緊 急 照 射 を 行 わ な い の は ど れ か 。
1 . 脳 転 移
2 . 気 道 閉 塞
3 . 脊 髄 圧 迫
4 . 腹 膜 播 種
5 . 上 大 静 脈 症 候 群
3 発 症 後 速 や か に 放 射 線 治 療 を 行 う 必 要 が あ る の は ど れ か 。
1 . 肺 癌 に よ る 胸 水
2 . 骨 転 移 に よ る 疼 痛
3 . 前 立 腺 癌 に よ る 尿 閉
4 . 食 道 癌 に よ る 蝶 下 障 害
5 . 転 移 に よ る 脊 髄 横 断 症 状
4 緊 急 照 射 の 適 応 と な る の は ど れ か 。
1 . 前 立 腺 癌 に よ る 尿 閉
2 . 食 道 癌 に よ る 通 過 障 害
3 . 胆 管 癌 に よ る 黄 疸 症 状
4 . 骨 転 移 に よ る 骨 髄 横 断 症 状
5 . 膵 癌 の 十 二 指 腸 浸 潤 に よ る 消 化 管 閉 塞
5
4
5
4
-
11.高 LET 放射線
1)放射線の単位飛跡当たりのエネルギー付与 は(1)で表され
る。細胞の高(1) 放射線に対する致死感受性は、一般に低(1)
放射線に比べて(2)。また、高(1) 放射線を照射した細胞の
生存率曲線の(3)は小さい 。
1 LET
2 高い
3 肩
2)培養細胞の致死感受性に関する(1)は、 高 LET 放射線に
比べ低 LET 放射線で大きい。低 LET 放射線では、培養液中の
酸素分圧が 50mmHg の場合、(1)は約(2)である。こ
のように、細胞の放射線感受性は、(3)が等しくても放射線
の LET によって異なる。
1 0ER
2 3
3 吸収線量
3)同一吸収線量の場合、 1 回照射に比べ分割照射した場合には
細胞の致死率が(1) するが、低下の程度は高 LET 放射線に
比べ低 LET 放射線で(2)。
1 低下
2 大きい
4)一般に放射線の LET が高くなるにつれ、致死効果に関する
(1)は大き く なるが 、100~200keV・ μm- 1 程度で最 大
値となり、それ以上では LET の増加とともに(2)なる。
1 RBE
2 小さく
5)(1) keV・μm - 1 程度まで RBE が増加するのは、X 線な
どに比べて修復しにくい DNA 損傷の収率が高くなるため と考
え ら れ て い る 。 こ れ を 示 す 実 験 的 根 拠 と し て 、 一 般 に DNA
(2)本鎖切断の非相同末端結合による修復機構を欠く細胞 で
は、致死効果の RBE が正常細胞より小さい ことがあげられる。
1 100~200
2 2
-
1 高 L E T 放 射 線 は ど れ か 。
1 . X 線
2 . γ 線
3 . 陽 子 線
4 . 電 子 線
5 . 速 中 性 子 線
2 高 L E T 放 射 線 の 特 徴 で 誤 っ て い る の は ど れ か 。
1 . 分 割 効 果 が 小 さ い 。
2 . 酸 素 増 感 比 が 小 さ い 。
3 . 生 物 学 的 効 果 比 が 大 き い 。
4 . 細 胞 周 期 の 影 響 が 大 き い 。
5 . 亜 致 死 損 傷 の 回 復 が 小 さ い 。
3 高 L E T 放 射 線 の 特 徴 と し て 正 し い の は ど れ か 。
1 . 酸 素 効 果 比 が 高 い 。
2 . 細 胞 周 期 依 存 性 が 高 い 。
3 . 細 胞 の 損 傷 か ら の 回 復 が 早 い 。
4 . 陽 子 線 は 高 L E T 放 射 線 で あ る 。
5 . 放 射 線 低 感 受 性 の 腫 蕩 の 治 療 に 適 す る 。
4 低 L E T 放 射 線 と 比 較 し た 高 L E T 放 射 線 の 生 物 効 果 で 正 し い の は
ど れ か 。
1 . 直 接 作 用 の 寄 与 が 大 き い 。
2 . 線 量 率 効 果 が 大 き い 。
3 . 酸 素 効 果 が 大 き い 。
4 . 防 護 剤 の 効 果 が 大 き い 。
5 . 照 射 後 の 回 復 の 程 度 が 大 き い 。
5 O E R が 大 き い の は ど れ か 。
1 . α 線
2 . γ 線
3 . 炭 素 線
4 . ネ オ ン 線
5 . 中 性 子 線
5
4
5
1
2
-
6 放 射 線 治 療 に お い て 線 量 分 布 と 生 物 学 的 効 果 の 両 方 が 優 れ て い る
の は ど れ か 。
1 . X 線
2 . 陽 子 線
3 . 炭 素 線
4 . 電 子 線
5 . 中 性 子 線
3
-
1 2.α /β値
( 1 ) 早 期 反 応 型 組 織 ( 皮 膚 、 粘 膜 、 小 腸 ) の し き い 値 は 低 い 。
→ 一 過 性 で ( 1 ) し や す い ( = 可 逆 的 )
→ 低 線 量 で 放 射 線 障 害 が 起 こ る 。
→ ( 2 ) 組 織 は 早 期 反 応 型 組 織 に 分 類 さ れ る 。
→ ( 3 ) 組 織 の 回 復 力 の 方 が ( 2 ) 組 織 の 回 復 力 よ り 大 き い 。
→ α / β 値 は ~ ( 4 ) G y 程 度
( 2 ) 晩 発 反 応 型 組 織 ( 脊 髄 、 肺 、 脳 、 腎 な ど ) で は 、 血 管 の 破 壊 に よ
る 二 次 的 な 障 害 が 起 こ り 、 実 質 組 織 が 失 わ れ た り 、 結 合 組 織 が 発 達
し た り す る 。 そ の 結 果 、 ( 5 ) や 狭 窄 、 線 維 化 な ど が 起 こ る 。 し き
い 値 は 高 い が 障 害 は ( 6 ) で あ り 回 復 は 困 難 で あ る 。
→ α / β 値 は ~ ( 7 ) G y 程 度
→ 1 回 線 量 の 大 き さ に 関 係 し 、 1 回 線 量 が 多 い と 晩 発 性 障 害 の
原 因 と な り や す い 。
1 回 復
2 腫 瘍
3 正 常
4 1 0
5 萎 縮
6 不 可 逆 的
7 3
1 X 線 に 対 す る 反 応 の α / β が 最 も 小 さ い の は ど れ か 。
1 . 脱 毛
2 . 下 痢
3 . 脊 髄 症
4 . 口 内 炎
5 . 湿 性 落 屑
2 α / β が 小 さ い の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 粘 膜 炎
2 . 皮 膚 炎
3 . 神 経 障 害
4 . 骨 髄 抑 制
5 . 筋 肉 萎 縮
3 α / β が 1 ~ 3 G y と さ れ る の は ど れ か 。
1 . 筋 肉
2 . 癌 細 胞
3 . 口 腔 粘 膜
4 . 腸 管 上 皮
5 . リ ン パ 球
3
3 . 5
1
-
1 3. 4 つの R
( 1 ) 修 復
放 射 線 に よ り 生 じ た 亜 致 死 損 傷 が 一 定 時 間 置 く こ と で 修 復 さ れ 回
復 す る 現 象 。 腫 瘍 よ り 正 常 組 織 の 方 が 亜 致 死 か ら の 回 復 が 大 き い 。
放 射 線 治 療 が 分 割 照 射 で 実 施 さ れ る 理 由 の 1 つ で あ る 。
( 2 ) 再 酸 素 化
① 腫 瘍 細 胞 に は ( 1 ) を あ ま り 含 ま な い 低 ( 1 ) 細 胞 が あ る 。
② ( 1 ) に 富 ん だ 細 胞 は 放 射 線 感 受 性 が ( 2 ) 、 放 射 線 照 射 に よ り
先 に 死 滅 す る 。 そ の 結 果 、 腫 瘍 全 体 の 径 が 縮 小 す る 。
③ 最 初 の 照 射 時 に ( 3 ) か ら 遠 い 位 置 に あ り 、 ( 4 ) が 低 か っ た 細
胞 が 血 管 に 近 づ き 、 酸 素 が 供 給 さ れ る よ う に な る 。 放 射 線 感 受 性
が 上 が る 。 こ れ を ( 5 ) と い う 。
④ ( 5 ) は 腫 瘍 細 胞 に 特 徴 的 な 現 象 。 正 常 な 細 胞 に は 低 酸 素 状 態 が
な く 、 ( 5 ) は 起 き な い 。
( 2 ) 再 増 殖
① ( 6 ) 組 織 の 方 が ( 7 ) 組 織 よ り も 回 復 ( r e p a i r ) が 大 き い 。
( 6 ) 組 織 が 回 復 し 、 ( 7 ) 組 織 が 回 復 し き れ て な い 状 態 で 次 の
照 射 を 行 う 。 こ れ に よ り 、 腫 瘍 組 織 に さ ら な る 損 傷 を 与 え 、 同 時
に 正 常 組 織 へ の 影 響 を 軽 減 す る こ と が で き る 。
② 放 射 線 照 射 に よ り 死 滅 し た 細 胞 は 除 去 さ れ る が 、 そ れ に 至 ら な か
っ た 細 胞 に つ い て は 修 復 機 能 が 働 く 。
③ 照 射 と 照 射 の 間 に D N A 損 傷 が 回 復 し 、 休 止 し て い た ( 8 ) が 再
開 さ れ る 。 こ れ を 再 増 殖 と い う 。
④ ( 7 ) 細 胞 は ( 6 ) 細 胞 よ り 再 増 殖 ( = 細 胞 分 裂 の 再 開 ) が 遅 く 、
そ の 速 度 も 遅 い 。
⑤ 治 療 期 間 が 延 長 す る と 、 治 療 後 半 期 に が ん 細 胞 の 再 増 殖 が 加 速 さ
れ 、 が ん の 制 御 率 が 低 下 す る 。 こ れ を ( 9 ) と い う 。
( 3 ) 再 分 布 ( 同 調 )
① ( 1 0 ) 照 射 を 実 施 す る と 、 放 射 線 抵 抗 性 で あ っ た S 期 後 期 の 細
胞 が 、 時 間 の 経 過 と と も に 放 射 線 感 受 性 の 高 い M 期 に 分 布 す る よ
う に な る 。
② ( 1 0 ) 照 射 に よ り 1 回 目 の 照 射 で 生 き 残 っ た S 期 に あ っ た 細 胞
が 放 射 線 感 受 性 の 高 い 細 胞 周 期 に 移 行 す る 。 次 の 照 射 時 に 感 受 性
の 高 い 周 期 に あ る 状 態 で 照 射 さ れ る こ と に な り 、 治 療 効 果 の 向 上
が 期 待 で き る よ う に な る 。
1 酸 素
2 高 く
3 血 管
4 酸 素 分 圧
5 再 酸 素 化
6 正 常
7 腫 瘍
8 細 胞 分 裂
9 加 速 再 増 殖
1 0 分 割
-
1 細 胞 に γ 線 を 4 G y 照 射 す る 場 合 , 1 回 で 照 射 す る よ り , 2 G y ず つ
2 回 に 分 割 し て 1 2 時 間 の 間 隔 を お い て 照 射 し た 方 が 細 胞 生 存 率 は
高 く な る 。 こ の 現 象 は ど れ か 。
1 . 回 復
2 . 増 感
3 . 再 増 殖
4 . 再 分 布
5 . 再 酸 素 化
2 分 割 照 射 を 行 っ た 際 , 血 管 周 囲 の 細 胞 が 先 に 死 滅 し , 2 回 目 以 降
の 照 射 で 外 側 部 分 の 腫 瘍 細 胞 が 次 に 死 滅 し て い く 現 象 は ど れ か 。
1 . 再 増 殖
2 . 再 分 布
3 . 再 酸 素 化
4 . 亜 致 死 障 害 か ら の 回 復
5 . 潜 在 的 致 死 障 害 か ら の 回 復
3 放 射 線 照 射 後 の 正 常 組 織 に み ら れ な い の は ど れ か 。
1 . 回 復
2 . 再 構 成 組 織 の 再 生
3 . 細 胞 の 同 調
4 . 再 酸 素 化
5 . 細 胞 分 裂 遅 延
4 放 射 線 治 療 で は 長 期 の 休 止 に よ り 総 治 療 期 間 が 延 長 す る と , 治 療
効 果 が 低 下 す る 場 合 が あ る こ と が 知 ら れ て い る 。
こ の 原 因 と 考 え ら れ る の は ど れ か 。
1 . 再 酸 素 化
2 . 再 低 酸 素 化
3 . 加 速 再 増 殖
4 . 細 胞 周 期 の 再 分 布
5 . 亜 致 死 障 害 か ら の 回 復
1
3
4
3
-
1 4.多(過)分割照射
( 1 ) 我 が 国 で 実 施 さ れ て い る 一 般 的 な 照 射 法
1 . 8 ~ 2 . 0 G y / 回 総 線 量 5 0 ~ 6 0 G y
→ 6 0 G y を 超 え る と 照 射 に 伴 う 副 作 用 が 出 現 。
( 2 ) 1 回 線 量 を 2 . 0 G y か ら 減 少 さ せ て い く と ( 1 ) 性 有 害 事 象 反
応 の 影 響 を 小 さ く で き る 。
( 3 ) 多 ( 過 ) 分 割 照 射 の 留 意 す べ き こ と 。
① 1 日 に 2 な い し 3 回 の 照 射 を 行 う 。
② 照 射 間 隔 は 腫 瘍 組 織 と 正 常 組 織 と の 照 射 後 の 回 復 時 間 の 差 を
考 慮 。 4 ~ 5 時 間 以 上 、 通 常 は ( 2 ) 時 間 以 上 あ け る の が よ い 。
③ 1 回 当 た り の 線 量 を ( 3 ) し 、 照 射 回 数 や ( 4 ) を 増 や す 。
→ ( 1 ) 性 有 害 事 象 反 応 は 同 じ か 、 ま た は 軽 減 で き る 。
通 常 の 分 割 照 射 と 比 較 し て 全 治 療 期 間 は 変 化 ( 5 ) 。
④ 総 治 療 期 間 が 延 長 す る と ( 6 ) の 加 速 が 生 じ る 。 ( 前 頁 参 照 )
→ で き る だ け 総 治 療 期 間 を 短 く し て 照 射 を 行 う 。 こ れ を ( 7 )
と い う 。 通 常 は 過 分 割 照 射 と 組 み 合 わ せ て 適 用 さ れ る 。
こ れ を 加 速 過 分 割 照 射 と い う 。
( 4 ) 生 物 学 的 等 効 果 線 量 ( E / α ) ( B E D : b i o l o g i c a l l y e f f e c t i v e
d o s e )
公 式 : E / α = ( 8 ) D : 総 線 量 d : 1 回 線 量
例 1 : 1 回 2 G y 1 回 照 射 3 0 回 計 6 0 G y / 6 週
① α / β = 1 0 の と き 、 B E D は ( 9 ) G y
② α / β = 3 の と き 、 B E D は ( 1 0 ) G y
例 2 : 1 回 1 . 2 G y 、 1 日 2 回 照 射 6 0 回 計 7 2 G y / 6 週
α / β は 同 じ
① B E D は ( 1 1 ) G y
② B E D は ( 1 2 ) G y
例 1 と 2 を 考 察 ( 「 分 割 回 数 を 増 や す 」 )
① 晩 期 反 応 性 組 織 に 対 し て は 1 0 0 G y と 変 化 し て い な い 。
② 急 性 反 応 性 組 織 は 7 2 か ら 8 0 . 6 4 G y に 増 加 し た 。
→ 腫 瘍 組 織 に 対 す る 治 療 効 果 を 高 め ら れ る 。
1 遅 発
2 6
3 少 な く
4 総 線 量
5 し な い
6 再 増 殖
7 加 速 照 射
8
D × { 1 + d / ( α / β }
9 7 2
1 0 1 0 0
1 1 8 0 . 6 4
1 2 1 0 0 . 8
-
1 多 分 割 照 射 の 目 的 で 誤 っ て い る の は ど れ か 。
1 . 腫 瘍 細 胞 の 加 速 再 増 殖 へ の 対 応
2 . 正 常 細 胞 の 放 射 線 抵 抗 性 の 獲 得
3 . 再 分 布 ( 同 調 ) に よ る 効 果 の 増 強
4 . 正 常 組 織 と 腫 瘍 組 織 の 回 復 の 差 を 利 用
5 . 正 常 組 織 に 生 じ る 遅 発 性 有 害 反 応 の 軽 減
2 多 分 割 照 射 を 行 う こ と で 発 生 率 の 低 下 が 期 待 で き る 有 害 事 象 は ど
れ か 。
1 . 皮 膚 炎
2 . 好 中 球 減 少
3 . 食 道 粘 膜 炎
4 . 放 射 線 肺 炎
5 . 脊 髄 神 経 障 害
3 多 分 割 照 射 で 正 し い の は ど れ か 。
1 . 晩 期 有 害 事 象 の 頻 度 が 高 い 。
2 . 分 裂 頻 度 の 高 い 腫 瘍 に 有 用 で あ る 。
3 . 照 射 間 隔 は 4 時 間 以 内 が 望 ま し い 。
4 . 化 学 療 法 と の 同 時 併 用 は 禁 忌 で あ る 。
5 . 転 移 性 骨 腫 瘍 の 症 状 緩 和 に 用 い ら れ る 。
4 過 分 割 照 射 を 通 常 の 分 割 照 射 と 比 較 し た 場 合 に 正 し い の は ど れ か 。
1 . 総 線 量 は 等 し い 。
2 . 1 回 線 量 は 等 し い 。
3 . 全 治 療 期 間 は 短 い 。
4 . 1 日 の 照 射 回 数 は 多 い 。
5 . 急 性 期 有 害 事 象 は 少 な い 。
5 放 射 線 治 療 で 正 し い の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 腫 瘍 組 織 で は 回 復 が 起 こ る 。
2 . 腫 瘍 組 織 で は 再 増 殖 が 起 こ る 。
3 . 正 常 組 織 で は 再 酸 素 化 が 起 こ る 。
4 . 成 人 脳 内 の 正 常 神 経 細 胞 で は 再 分 布 が 起 こ る 。
5 . 全 治 療 期 間 が 短 縮 す る に し た が っ て 加 速 再 増 殖 が 起 こ る 。
2
5
2
4
1 . 2
-
6 放 射 線 治 療 で 行 わ れ る 分 割 照 射 で 誤 っ て い る の は ど れ か 。
1 . 照 射 間 隔 は 4 時 間 以 上 あ け る 。
2 . 照 射 間 隔 を 短 く す る と 再 酸 素 化 が 加 速 す る 。
3 . 正 常 組 織 と 腫 瘍 組 織 と の 感 受 性 の 差 を 利 用 す る 。
4 . 全 照 射 期 間 を 長 く す る と 腫 瘍 の 加 速 再 増 殖 が 起 こ る 。
5 . 総 線 量 が 同 じ で あ れ ば 1 回 線 量 を 小 さ く す る と 遅 発 性 有 害 反 応 は
軽 減 す る 。
2
-
1 5.標的体積<治療体積<照射体積
( 1 ) ( 1 ) 体 積 ( G T V )
① 触 診 、 内 視 鏡 、 画 像 検 査 で 決 定 。 ( → 画 像 で 判 断 で き る 範 囲 )
② 肉 眼 的 に 見 え 、 そ の 範 囲 や 位 置 を 表 示 で き る 。
③ 1 c m 以 下 の 病 変 の 判 定 は 困 難 な 場 合 が 多 い 。
④ ( 2 ) 分 類 の 判 断 に 用 い ら れ る
⑤ ( 3 ) 治 療 を 目 的 と す る 場 合 に は G T V 全 体 に 均 一 に 照 射 す る 必
要 あ り 。
⑥ 治 療 期 間 中 の G T V の 縮 小 が 治 療 効 果 を 判 定 す る う え で 重 要
⑦ 腫 瘍 が 手 術 で 除 去 さ れ て い る 場 合 に は G T V は 設 定 で き な い 。
( 2 ) ( 4 ) 体 積 ( C T V )
① G T V に 微 視 的 な 病 変 の 浸 潤 な ど を 含 む 体 積 と 定 義 さ れ る 。
② 画 像 上 に と ら え ら れ て い な い リ ン パ 節 転 移 が あ る と 推 定 し て
決 定 さ れ る 。
③ 微 視 的 な 広 が り は 発 生 部 位 や 病 理 診 断 な ど を 考 慮 し て 決 定 さ れ
る 。
( 3 ) ( 5 ) 体 積 ( P T V )
① 位 置 的 変 動 の 影 響 を 考 慮 し て C T V に 線 量 を 与 え る た め の 幾
何 学 的 な 概 念 を 示 す 。
② 腫 瘍 の 生 理 的 な 変 化 や 動 き ( 呼 吸 、 嚥 下 、 拍 動 、 ぜ ん 動 、 膀
胱 充 満 度 な ど ) を 考 慮 し た 内 部 マ ー ジ ン ( ( 6 ) : i n t e r n a l
m a r g i n ) 。
③ 照 射 位 置 セ ッ ト ア ッ プ 時 の 許 容 マ ー ジ ン ( ( 7 ) : s e t u p
m a r g i n )
④ 患 者 の 位 置 合 わ せ の 不 正 確 さ と 再 現 性 の 欠 如 、 機 器 の 不 確 実 性 、
線 量 測 定 誤 差 な ど を 表 し た も の
⑤ P T V = ( 8 ) + ( ( 6 ) + ( 7 ) )
⑥ ( 8 ) に ( 6 ) を 加 え た 標 的 体 積 を 体 内 標 的 体 積 ( I T V ) と い
う 。
⑦ 体 内 標 的 体 積 ( I T V ) に ( 7 ) を 加 え た も の が ( 5 ) 体 積
( P T V ) で あ る 。
1 肉 眼 的 腫 瘍
2 T N M
3 根 治
4 臨 床 標 的
5 計 画 標 的
6 I M
7 S M
8 C T V
IM:internal
-
( 4 ) 治 療 体 積 ( T V )
① 治 療 の 目 的 を 達 成 す る た め に 適 し て い る と 考 え ら れ る ( 9 ) 曲
線 に 囲 ま れ た 体 積 を 示 す 。
② 9 0 % 又 は 9 5 % の ( 9 ) 曲 線 で 表 示 さ れ た 領 域 で あ る 。
③ ( 理 想 的 に は … ) P T V と T V が 一 致 し た 体 積 で あ る こ と
④ 実 際 に は T V が P T V の 外 側 に 広 が っ て い る こ と が 多 い 。
→ 病 巣 部 に 適 切 な 線 量 を 投 与 で き な い 可 能 性 が あ る 。
⑤ 最 近 は 治 療 装 置 の 開 発 に よ り 、 P T V 形 状 に 合 っ た 照 射 が 可 能
と な っ て い る 。
( 5 ) ( 1 0 ) 体 積 ( I V )
① 正 常 組 織 の 副 作 用 発 生 に 関 係 す る 体 積
② 一 般 に ( 1 1 ) % ( 9 ) 曲 線 で 表 さ れ る 。
(覚え方)小さい方から崖っぷち(GCPTI)
( 6 ) リ ス ク 臓 器 ( O A R )
C T V の 内 部 ま た は 近 傍 に 存 在 す る 放 射 線 感 受 性 の 高 い 正 常 組
織 、 臓 器 で 治 療 計 画 や 処 方 線 量 に 影 響 す る 。
( 7 ) 計 画 的 リ ス ク 臓 器 体 積 ( P R V )
照 射 に よ り 障 害 を 受 け る 可 能 性 の あ る 臓 器 で あ り 、 移 動 な ど を 考
慮 し た 照 射 範 囲 内 に あ る 正 常 組 織 の 体 積
9 等 線 量
1 0 照 射
1 1 5 0
-
1 放 射 線 治 療 の 範 囲 を 示 す 用 語 で 容 積 の 大 き い 順 に 並 ん で い る の は
ど れ か 。
1 . 標 的 容 積 > 照 射 容 積 > 治 療 容 積
2 . 治 療 容 積 > 標 的 容 積 > 照 射 容 積
3 . 照 射 容 積 > 治 療 容 積 > 標 的 容 積
4 . 治 療 容 積 > 照 射 容 積 > 標 的 容 積
5 . 照 射 容 積 > 標 的 容 積 > 治 療 容 積
2 臨 床 標 的 体 積 を C 、 肉 眼 的 腫 瘍 体 積 を G 、 照 射 体 積 を Ⅰ 、 計 画 標
的 体 積 を P 、 治 療 体 積 を T と す る と き 、 体 積 の 比 較 で 正 し い の は ど れ
か 。
1 . C > P > T > I > G
2 . G > C > P > T > I
3 . I > T > P > C > G
4 . P > T > I > C > G
5 . T > P > C > G > I
3 放 射 線 治 療 計 画 の 各 種 体 積 の 二 次 元 的 模 式 図 を 示 す 。 ( ア ) 、
( イ ) 、 ( エ ) に 当 て は ま る 体 積 で 正 し い 組 合 せ は ど れ か 。
3
3
2
-
1 6.電子線による治療
( 1 ) 皮 膚 面 か ら 2 ~ 6 c m の 腫 瘍 の 治 療 に 適 し て い る 。
( 2 ) 水 又 は 組 織 中 の 実 用 飛 程 は エ ネ ル ギ ー ( M e V ) の ( 1 ) c m の 距
離 と な る 。
( 3 ) 治 療 有 効 深 ( 8 0 % 等 線 量 曲 線 ) は エ ネ ル ギ ー ( M e V ) の 約 ( 2 )
c m 程 度 と な る 。
( 4 ) エ ネ ル ギ ー で 決 ま る 一 定 の 深 さ ま で ほ ぼ 均 等 に 照 射 で き る 。
( 5 ) 治 療 対 象 部 位 の 背 後 に あ る 正 常 組 織 へ の 照 射 が 少 な い 。
標 的 よ り 深 い 位 置 に あ る リ ス ク 臓 器 を 避 け た い 場 合 に 電 子 治 療 は 有
効 で あ る 。
( 6 ) 骨 や 肺 な ど 密 度 が 異 な る 部 位 を 通 過 す る 場 合 に は 、 深 部 線 量 が 変
化 す る 。
( 7 ) 高 エ ネ ル ギ ー X 線 と 異 な り 、 ( 3 ) 効 果 が な い た め 、 皮 膚 障 害 が
大 き い 。
( 8 ) X 線 と 異 な り M L C で 照 射 野 形 状 を 作 る こ と は で き な い 。
1 1 / 2 又 は 0 . 5
2 1 / 3 又 は
0 . 3 3
3 ビ ル ド ア ッ プ
1 電 子 線 が 治 療 に 用 い ら れ る の は ど れ か 。
1 . 肺 癌
2 . 乳 癌
3 . 食 道 癌
4 . 子 宮 体 癌
5 . 前 立 腺 癌
2 電 子 線 治 療 の 適 応 で な い の は ど れ か 。
1 . 舌 癌
2 . 乳 癌
3 . 皮 膚 癌
4 . 子 宮 体 癌
5 . ケ ロ イ ド
2
4
-
1 7.乳がんの放射線治療
*日 本 乳 癌 学 会 乳 癌 診 療 ガ イ ド ラ イ ン よ り 抜 粋
1 . 目 的
( 1 ) 初 期 治 療
局 所 ・ 領 域 リ ン パ 節 再 発 の 抑 制 を 目 的 と す る 。 対 象 は 乳 房 温 存 手 術 後 又 は 再 発 リ ス ク
の 高 い 乳 房 全 切 除 術 後 症 例 と な る 。 一 般 的 に 初 期 治 療 と し て 放 射 線 療 法 が 用 い ら れ た 場
合 は , す で に 耐 容 線 量 近 く ま で 照 射 さ れ て い る の で , 同 じ 部 位 へ の 照 射 は 困 難 で あ る 。
( 2 ) 遠 隔 再 発
乳 癌 で 放 射 線 療 法 の 適 応 と な る の は 骨 転 移 や 脳 転 移 に 対 す る 緩 和 的 治 療 が 多 い 。 疼 痛
や 神 経 症 状 な ど 患 者 の Q O L を 低 下 さ せ る 症 状 を 予 防 ・ 緩 和 す る た め に 用 い ら れ る 。
2 . 線 種
( 1 ) X 線
乳 癌 初 期 治 療 で は リ ニ ア ッ ク に よ る 4 ~ 6 M V の エ ネ ル ギ ー を 用 い る こ と が 多 い 。
( 2 ) 電 子 線
乳 癌 の 術 後 照 射 で は , 全 乳 房 照 射 後 の 腫 瘍 床 へ の 追 加 照 射 や 胸 壁 あ る い は 内 胸 リ ン パ 節
領 域 照 射 に 用 い ら れ る こ と が あ る 。
3 . 照 射 範 囲
( 1 ) 全 乳 房 照 射
乳 房 部 分 切 除 さ れ た 後 の 乳 房 全 体 に 術 後 照 射 を 行 う 。 肺 線 量 低 減 の た め に 接 線 照 射 が 行
わ れ る 。 1 回 線 量 を 2 G y と し て 5 週 間 の 治 療 期 間 を 要 す る 。
( 2 ) ブ ー ス ト 照 射
全 乳 房 照 射 後 に 再 発 の リ ス ク が 高 い 切 除 腔 お よ び そ の 周 囲 組 織 ( 腫 瘍 床 ) に 追 加 照 射 す
る こ と で あ る 。 通 常 は 電 子 線 を 用 い て 分 割 照 射 法 で 行 う 。
( 3 ) 乳 房 温 存 療 法 に お け る 領 域 リ ン パ 節 照 射
乳 房 温 存 手 術 後 の 全 乳 房 照 射 で は 領 域 リ ン パ 節 を 意 図 的 に は タ ー ゲ ッ ト に 含 め な い が ,
下 部 腋 窩 は 照 射 野 に 含 ま れ る 。
( 4 ) 乳 房 全 切 除 術 後 放 射 線 療 法 ( P M R T )
乳 房 全 切 除 術 後 の 胸 壁 お よ び 領 域 リ ン パ 節 を 含 む 照 射 法 。 X 線 単 独 あ る い は 電 子 線 と の
併 用 で 照 射 す る 。 皮 膚 線 量 を 高 め る た め に 組 織 等 価 の ボ ー ラ ス を 胸 壁 に 装 着 し て 照 射 す る
こ と が あ る 。 症 例 に よ っ て は 創 部 に ブ ー ス ト 照 射 す る こ と も あ る 。 1 回 線 量 は 2 G y と す る
通 常 分 割 法 を 用 い る こ と が 多 い 。
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4 . 放 射 線 療 法 に よ る 有 害 事 象
( 1 ) 全 身
照 射 期 間 中 に 全 身 倦 怠 感 を 訴 え る こ と も あ る が , 終 了 後 し ば ら く す る と 回 復 す る 。
( 2 ) 皮 膚 , 乳 房
乳 房 手 術 後 の 放 射 線 療 法 で は , ほ と ん ど の 患 者 に お い て 急 性 期 に 放 射 線 皮 膚 炎 が み ら れ ,
し ば ら く は 色 素 沈 着 が 残 る 。 乳 房 の 硬 さ の 増 加 , 発 汗 や 皮 脂 分 泌 の 低 下 , 乳 房 痛 も , 照 射
後 数 年 間 は み ら れ る こ と が あ る が , 軽 微 で あ る 。
( 3 ) 肺
放 射 線 肺 臓 炎 の 頻 度 は 照 射 野 に 含 ま れ る 肺 容 積 や 線 量 , さ ら に は 化 学 療 法 の 併 用 に よ り
左 右 さ れ る 。
( 4 ) 上 肢 , 神 経 , 骨
晩 期 有 害 事 象 で あ る 上 肢 リ ン パ 浮 腫 は 乳 房 手 術 , 腋 窩 リ ン パ 節 郭 清 の 程 度 と 照 射 範 囲 に
左 右 さ れ る 。
( 5 ) 二 次 が ん
1 ) 対 側 乳 癌
術 後 照 射 に よ り 対 側 乳 癌 の 発 生 率 は 増 加 す る と い う 報 告 が あ る 。
2 ) 乳 癌 以 外 の 二 次 が ん
肺 癌 、 食 道 癌 に つ い て 有 意 な 増 加 が 認 め ら れ て い る 。
-
乳 房 温 存 療 法 で 正 し い の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 接 線 照 射 を 行 う 。
2 . 1 0 M V の X 線 を 使 用 す る 。
3 . 照 射 野 前 縁 に 乳 頭 を 含 め な い 。
4 . 断 端 陽 性 部 へ の 電 子 線 追 加 照 射 を す る 。
5 . 標 準 的 な 線 量 時 間 配 分 は 7 0 G y / 3 5 分 割 / 7 週 で あ る 。
1 8.前立腺の放射線治療
前 立 腺 癌 の 放 射 線 治 療 で な い の は ど れ か 。
1 . 陽 子 線 治 療
2 . 炭 素 イ オ ン 線 治 療
3 . 9 0 Y を 用 い た 内 用 療 法
4 . 強 度 変 調 放 射 線 治 療
5 . 1 2 5 I を 用 い た 密 封 小 線 源 治 療
1 , 4
3
-
1 9.全身照射( T B I)
( 1 ) 目 的 は 以 下 の 通 り で あ る 。
① 体 内 か ら の 悪 性 腫 瘍 の 根 絶
② 移 植 す る 造 血 幹 細 胞 を 拒 絶 し な い よ う に ( 1 ) を す る こ と で あ る 。
( 2 ) 単 回 照 射 で は 合 併 症 が 増 加 す る た め ( 2 ) 照 射 が 望 ま し い 。
( 3 ) ( 3 ) G y / 6 回 / 3 d a y の 治 療 分 割 が 選 択 さ れ る こ と が 多 い 。
( 4 ) 5 ~ 2 0 c G y / m i n で 照 射 さ れ る こ と が 多 い 。
( 5 ) 肺 の 障 害 を 抑 え る た め 、 遮 蔽 し て ( 4 ) G y 以 下 と す る 。
( 6 ) 主 と し て 4 ~ 1 0 M V X 線 が 使 用 さ れ る 。
1 免 疫 抑 制
2 分 割
3 1 2
4 8
1 全 身 照 射 で 期 待 さ れ る の は ど れ か 。 2 つ 選 べ 。
1 . 免 疫 抑 制
2 . 感 染 防 御
3 . 再 発 予 防
4 . 抗 腫 瘍 効 果
5 . 治 療 期 間 短 縮
2 全 身 照 射 ( T B I ) で 誤 っ て い る の は ど れ か 。
1 . 分 割 照 射 で 合 併 症 を 減 ら す 。
2 . 総 線 量 は 5 0 G y が 選 択 さ れ る 。
3 . 重 大 な 合 併 症 に 放 射 線 肺 炎 が あ る 。
4 . 1 0 c G y / m i n 程 度 の 線 量 率 で 照 射 す る 。
5 . 腫 瘍 細 胞 の 根 絶 と 免 疫 抑 制 を 目 的 と し て い る 。
3 全 身 照 射 に つ い て 誤 っ て い る の は ど れ か 。
1 . 1 回 照 射 に て 行 う 。
2 . 免 疫 抑 制 を 目 的 と す る 。
3 . L D 5 0 ( 3 0 ) 以 上 の 線 量 を 投 与 す る 。
4 . 合 併 症 に 放 射 線 肺 炎 が あ る 。
5 . 線 量 率 は 1 0 c G y / 分 程 度 で あ る 。
1 . 4
2
1
-
2 0.定位放射線治療・強度変調放射線治療
( 1 ) 定 位 放 射 線 治 療
① 病 巣 に 対 し 多 方 向 か ら 放 射 線 を 集 中 さ せ る 照 射 方 法
② 通 常 の 放 射 線 治 療 と 比 較 し 、 周 囲 の 正 常 組 織 へ の 線 量 を 減 少 さ せ
る こ と が 可 能 と な る 。
③ 従 来 の 放 射 線 治 療 よ り も 短 期 間 で 大 線 量 を 照 射 す る 。
④ 1 回 の 照 射 で 終 わ る 場 合 を ( 1 ) 照 射 ( S R S : S t e r e o t a c t i c
R a d i o s u r g e r y ) と い う 。 ( 2 ) で 照 射 す る 場 合 を 定 位 放 射 線
治 療 と い う 。
⑤ 定 位 照 射 の 固 定 精 度 は 以 下 の 通 り で あ る
( 頭 頸 部 ) ( 3 ) m m 以 内 ( 体 幹 部 ) ( 4 ) m m 以 内
⑥ 保 険 適 用 ( 2 0 1 8 年 ) に よ る 定 位 放 射 線 治 療 が 認 め ら れ て い る の
は 以 下 の 通 り で あ る 。
( 頭 頸 部 ) : 頭 頸 部 腫 瘍 ( 頭 蓋 内 腫 瘍 を 含 む 。 ) 及 び 脳 動 静 脈 奇 形
( 体 幹 部 ) : 原 発 病 巣 が 直 径 ( 5 ) セ ン チ メ ー ト ル 以 下 で あ り 転 移
病 巣 の な い 原 発 性 肺 癌 、 原 発 性 肝 癌 又 は 原 発 性 腎 癌 、
3 個 以 内 で 他 病 巣 の な い 転 移 性 肺 癌 又 は 転 移 性 肝 癌 、
転 移 病 巣 の な い 限 局 性 の ( 6 ) 及 び 脊 髄 動 静 脈 奇 形
( 頸 部 脊 髄 動 静 脈 奇 形 を 含 む 。 )
⑦ 使 用 さ れ る 装 置 は 直 線 加 速 器 、 サ イ バ ー ナ イ フ 、 ガ ン マ ナ イ フ で
あ る 。
( 2 ) サ イ バ ー ナ イ フ
① ロ ボ ッ ト ア ー ム に 小 型 の 直 線 加 速 装 置 を 搭 載 し た 装 置 で あ る 。
② X 線 透 視 撮 影 に よ り 患 者 の 動 き や 呼 吸 に よ る 病 巣 部 の 移 動 を 観
察 し 、 リ ア ル タ イ ム で 位 置 誤 差 の 補 正 を 行 い 、 照 射 方 向 を 変 え
る 。
③ 従 来 の リ ニ ア ッ ク に よ る 定 位 放 射 線 治 療 と 比 較 し て 、 リ ニ ア ッ
ク に よ る 照 射 方 向 が 自 由 に 動 く た め 、 複 数 個 の が ん を 同 時 に 治
療 す る こ と が 可 能 で あ る 。
④ 病 変 追 尾 シ ス テ ム を 搭 載 し て い る た め 、 ( 7 ) を 必 要 と し な い 。
そ の た め 、 分 割 照 射 が 可 能 と な る 。
⑤ ガ ン マ ナ イ フ で は 治 療 し に く い と さ れ て い る 大 き め の 腫 瘍 に 対
し て も 治 療 を 行 う こ と が で き る 。 頭 蓋 内 だ け で な く 体 幹 部 腫 瘍
に も 治 療 適 応 あ り 。
1 定 位 手 術 的
2 分 割
3 2
4 5
5 5
6 前 立 腺 癌
7 フ レ ー ム 固 定
-
( 3 ) ガ ン マ ナ イ フ
① ガ ン マ ナ イ フ と は 、 多 数 の コ バ ル ト 線 源 を ヘ ル メ ッ ト 状 の 照 射
ヘ ッ ド に 対 し て 半 球 状 に 配 置 し た 放 射 線 照 射 装 置 で あ る 。
② コ バ ル ト 線 源 か ら 放 出 さ れ る γ 線 が ヘ ル メ ッ ト 内 の 小 さ な 穴
を 通 過 す る こ と で ペ ン シ ル 状 の ビ ー ム と な り 、 小 さ な 領 域 に 集
中 し て 照 射 さ れ る 。
③ ( 8 ) 奇 形 、 聴 神 経 鞘 腫 、 転 移 性 脳 腫 瘍 に 対 し て 適 用 さ れ る 。
④ 金 属 製 ネ ジ を 頭 蓋 骨 に 直 接 刺 し 、 金 属 フ レ ー ム を 固 定 し た 状
態 で 、 画 像 検 査 ・ 治 療 計 画 ・ 照 射 の 一 連 の 操 作 を 行 う 。
( 4 ) 強 度 変 調 放 射 線 治 療 ( I M R T )
① I M R T の 開 発 に よ り 、 腫 瘍 の 形 が 不 整 形 で 複 雑 な 場 合 や 腫 瘍 の
近 く に 正 常 組 織 が 隣 接 し て い る 場 合 で も 、 多 く の 放 射 線 を 照 射
で き る よ う に な っ た 。
② M u l t i - L e a f C o l l i m a t o r ( M L C : 多 段 階 絞 り 装 置 ) を 照 射 中 に
動 か す 。 照 射 範 囲 内 の 放 射 線 強 度 を 変 え た 線 量 分 布 が 作 成 さ れ
る 。
③ 現 在 で は 、 I M R T の 応 用 型 で ( 9 ) 照 射 に 強 度 変 調 機 能 を 加 え た
( 1 0 ) ( V M AT ) が 主 流 と な っ て い る 。
④ リ ニ ア ッ ク の ヘ ッ ド 部 分 ( ガ ン ト リ ー ) を ( 1 1 ) さ せ な が ら 、
マ ル チ リ ー フ コ リ メ ー タ 、 バ ッ ク ア ッ プ コ リ メ ー タ を 作 動 さ せ 、
回 転 速 度 と 線 量 率 の 変 化 に よ っ て I M R T を 行 う
⑤ こ れ ま で の I M R T は 角 度 ご と に 照 射 し て い た が 、 ( 1 1 ) し な
が ら 強 度 変 調 し た 放 射 線 を 照 射 す る た め 、 治 療 時 間 が ( 1 2 )
さ れ た 。
サ イ バ ー ナ イ フ
8 動 静 脈
9 回 転 原 体
1 0 強 度 変 調 回 転
照 射
1 1 回 転
1 2 短 縮
。
-
1 定 位 放 射 線 照 射 の 適 応 と な る の は ど れ か 。
1 . 脳 梗 塞
2 . 脳 出 血
3 . 脳 動 脈 瘤
4 . 脳 動 脈 奇 形
5 . 多 発 性 硬 化 症
2 定 位 放 射 線 照 射 の 適 応 は ど れ か 。
2 つ 選 べ 。
1 . 食 道 癌
2 . 早 期 肺 癌
3 . 子 宮 頸 癌
4 . 前 立 腺 癌
5 . 転 移 性 脳 腫 瘍
3 定 位 放 射 線 照 射 が 適 応 と な る の は ど れ か 。
1 . 髄 芽 腫
2 . 脳 動 脈 瘤
3 . 悪 性 神 経 膠 腫
4 . 多 発 性 硬 化 症
5 . 転 移 性 脳 腫 瘍
4 定 位 放 射 線 照 射 の 適 応 と な る の は ど れ か 。
1 . 腎 癌
2 . 大 腸 癌
3 . 子 宮 頸 癌
4 . 転 移 性 骨 腫 瘍
5 . 転 移 性 肺 腫 瘍
4
2 . 5
5
5
-
2 1.ホウ素中性子捕捉療法( B N C T)
( 1 ) が ん 細 胞 に 選 択 的 に 取 り 込 ま れ や す い 薬 剤 を 事 前 に 投 与 す る 。 薬
剤 に は ホ ウ 素 1 0 ( 1 0 B ) が 標 識 さ れ て い る
( 2 ) 投 与 後 、 体 外 か ら エ ネ ル ギ ー の 低 い 中 性 子 ( 熱 外 中 性 子 ) を 病 巣
部 に 照 射 す る 。
( 3 ) 細 胞 内 に あ る 1 0 B と 熱 中 性 子 が 1 0 B ( 1 ) 7 L i の 中 性 子 捕 獲 反 応
を 起 こ し 、 ( 2 ) 放 射 線 で あ る α 粒 子 と リ チ ウ ム の 反 跳 原 子 が 生 成
さ れ る 。
( 4 ) 放 出 さ れ た 粒 子 の 飛 程 は ( 3 ) μ m 程 度 と 短 く , が ん 細 胞 を 破 壊
し て 停 止 す る 。
( 5 ) 細 胞 内 で 生 成 さ れ た 粒 子 の 飛 程 が 短 い た め 、 隣 の 細 胞 に 影 響 を 与
え な い 。
( 6 ) ホ ウ 素 を 取 り 込 ん で い な い 正 常 細 胞 へ 影 響 を 抑 え つ つ 、 が ん 細 胞
を 選 択 的 に 破 壊 す る こ と が で き る 。
( 7 ) 悪 性 脳 腫 瘍 の よ う な 境 界 が 不 明 瞭 な 浸 潤 性 が ん や 放 射 線 治 療 抵 抗
性 の が ん 等 に 対 し て 高 い 治 療 効 果 が 期 待 で き る 。
( 8 ) B N C T の 実 質 治 療 期 間 は ( 4 ) 日 で あ る 。
( 9 ) 中 性 子 は 原 子 炉 か ら 得 る 。 近 年 は 、 ( 5 ) で 陽 子 を 3 0 M e V 程 度 に
加 速 し 、 ( 6 ) や ベ リ