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- 1 -

教育委員会監査結果報告書

定期監査

1 監査の対象及び範囲

教育委員会の所管に属する平成31年4月1日から令和元年7月31日まで

に執行された財務に関する事務

なお、監査に伴い現地調査を行った市立学校等は別表1のとおり

2 監査実施の期間

令和元年8月26日から同年12月 17日まで

3 監査の方法

監査は、あらかじめ必要があると認められる監査資料の提出を求め、関

係職員から説明を聴取し、抽出による関係帳簿及び関係書類の調査並びに

現地調査を行った。

4 財務監査項目

(1) 予算の執行に関する事務

(2) 収入に関する事務

(3) 支出に関する事務

(4) 契約に関する事務

(5) 財産管理に関する事務

(6) 工事の施行に関する事務(別表2)

5 監査の主な着眼点

(1) 収入、支出に係る事務が適切に執行されているか。

(2) 補助金等の交付は適切に執行されているか。

(3) 契約事務が適正に執行されているか。

(4) 財産管理に関する事務が適切に執行されているか。

(5) 工事については、設計の積算及び監理が適正に執行されているか。

(6) 事務事業の内部統制が図られているか。

(7) 3E(経済性、効率性、有効性)が図られているか。

(8) 前回の定期監査における指摘事項が改善されているか。

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6 財務監査の結果

監査の結果、次に述べる指摘事項については適正な措置を講じ、意見に

ついては検討されたい。

なお、予算流用措置については、やむを得ないものと認められた。

(1) 指摘事項

ア 予算の執行に関する事務

非常勤職員の任用決裁は予算執行伺を兼ねており、年度初日から任

用する非常勤職員の任用決裁は年度当初に速やかに行われるべきとこ

ろ、学力向上事業に係る非常勤職員の任用決裁について、決裁手続に

時間を要したことなどにより事務処理が遅延していたので、今後は適

正な事務処理に改められたい。

(教育指導課)

イ 収入に関する事務

専決規程では、ふるさと納税を除く 50万円を超え 100万円以下の寄

附採納については、副市長専決事項と定められており、併せて財政課

長及び財政部長の合議を要するが、副市長決裁を要する額の交通遺児

奨学基金指定寄附の寄附採納が支援教育課長決裁により処理されてい

たので、専決規程に基づいた適正な事務処理に改められたい。

(支援教育課)

ウ 支出に関する事務

(ア)予算決算及び会計規則では、資金前渡の精算について、事件又は

用務終了後10日(休日を定める条例に規定する休日の日数は、算入

しない。)以内に精算命令書を作成することと規定されているが、

リーダースキャンプ報償金(指導教員及び参加生徒の交通費実費相

当額)の支出について、令和元年8月8日に用務が終了したにもか

かわらず、同年10月4日に精算手続が行われていたので、今後は、

予算決算及び会計規則に基づいた適正な事務処理に改められたい。

(教育指導課)

(イ)(仮称)横須賀市学校給食センター整備運営事業者選定委員会の

出席委員に対して支給した費用弁償(会議出席のための鉄道賃等)

について、算出誤りにより計 1,200円の支給超過が生じていたので、

必要な措置を講じるとともに、今後は適正な事務処理に改められた

い。

(保健体育課)

(ウ)教育委員会専決規程では、教育研究所長の2日以上の市外出張に

- 3 -

ついては、学校教育部長専決事項と定められており、また、専決規

程では、出張に伴う負担金の支出については、当該出張命令の決裁

区分に従うこととされている。そのため、教育研究所長の2日以上

の市外出張及び同出張に伴う負担金の支出については、学校教育部

長の決裁を要することとなるが、関東地区教育研究所連盟第1回委

員会・総会・研究協議会への参加に係る出張命令書(乙様式)にお

いて、教育研究所長の2日以上の市外出張及び同出張に伴う負担金

の支出について教育研究所長の決裁により決定していたので、今後

は、教育委員会専決規程及び専決規程に基づいた適正な事務処理に

改められたい。

(教育研究所)

(エ)次の旅費の支出において、市外出張に係る旅費額の算出誤りによ

り支給の過不足が生じていたので、必要な措置を講じられたい。

なお、横須賀市旅費支給条例によると「旅費は、順路によりこれ

を計算する。」としており、旅費支給事務取扱要領では「通常の順

路が2以上ある場合には、原則的に最も費用の安い経路を選択する。

その際は、所要時間、旅行日数、宿泊料金の増減等を考慮して、総

合的に考慮して経路を選択するものとする。」としていることから、

今後は、総合的に考慮した最も経済的な経路の選択を検討されたい。

・教職員課旅費 令和元年6月分(60円不足)

・4月~6月分 旅費(自然教育園費・費用弁償)(80円超過)

(教職員課及び博物館運営課)

(オ)予算決算及び会計規則では、概算払の精算について、用務終了後

10日(休日を定める条例に規定する休日の日数は、算入しない。)

以内に精算命令書を作成することと規定されているが、次の旅費の

支出について、精算手続が遅延していたので、今後は、予算決算及

び会計規則に基づいた適正な事務処理に改められたい。

(概算払の精算が遅延していた旅費)

所 属 名 件 名 用務終了日 精 算 日

教育指導課

令 和 元 年 度高 等 学

校 国 際 交 流支 援 事

業 実 施 に 伴う 参 加

生徒引率職員旅費

令和元年8月1日 令和元年9月24日

横須賀総合

高等学校

美 術 部 夏 季ス ケ ッ

チ 合 宿 生 徒引 率 旅

費 令和元年8月11日 令和元年9月24日

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(教育指導課及び横須賀総合高等学校)

エ 契約に関する事務

(ア)トートバック(大)緑色の購入について、消耗品費の執行金額が

30万円以下であるとして主管課が随意契約で契約事務を行っていた

が、大小色違いではあるものの、契約手続の時期、契約先及び納入

状況を同じとしたトートバック計1,000枚が250枚ずつ4件の契約で

購入されていた。

本件は、全体からみると一括して購入すべきものであり、大小色

違いがあるからといって主管課において契約事務を行うことができ

る金額に分割して複数の契約手続により消耗品を購入する合理的な

理由には当たらず、不適当な事務処理であるため、今後は、調達規

模及び執行金額に応じた適正な事務処理に改められたい。

(博物館運営課)

(イ)自然・人文博物館出入口来館者カウンター交換修繕の契約につい

て、2人の者から見積書を徴して主管部長決裁により機械器具等修

繕の契約事務を行っていた。

契約事務取扱規程では、主管部長等が契約事務を行うことができ

る上限金額等は 130万円(地方自治法施行令第 167条の2第1項第

2号から第5号までの規定に該当する契約(以下「特命随意契約」

という。)及び小破修繕工事に係る契約に限る。)としている。

本件は、2人の者から見積書を徴しており、特命随意契約に当た

らないため、今後は、契約事務取扱規程に基づいた適正な事務処理

に改められたい。

(博物館運営課)

(ウ)横須賀美術館受付展示監視業務委託において、支出負担行為に必

要な書類である見積書が添付されていなかったので、今後は、予算

決算及び会計規則に基づいた適正な事務処理に改められたい。

(美術館運営課)

(エ)学校運営支援事業における法律相談業務委託について、受託者で

ある弁護士の選定理由を明らかにする資料が添付されないまま契約

手続が行われていたので、今後は適正な事務処理に改められたい。

(支援教育課)

(オ)当年度途中に小学校へ転入学した児童の独立行政法人日本スポー

ツ振興センター災害共済給付への加入手続において、前年度に小学

校へ転入学し当年度は在籍していない児童の氏名により誤って加入

- 5 -

手続が行われているものがあったので、今後は適正な事務処理に改

められたい。

(保健体育課)

オ 財産管理に関する事務

(ア)博物館運営課の出納員領収印について、予算決算及び会計規則に

定められた出納員領収印の様式と異なっていたので、同規則に基づ

いた適正な事務処理に改められたい。

(博物館運営課)

(イ)郵便切手・はがきの管理において、物品受払簿に所属長確認印が

押されていなかった。また、一部の郵便切手で保有枚数と受払簿の

残数が一致しないものがあったので、今後は、物品会計規則に基づ

いた適正な管理に改められたい。

(美術館運営課)

(ウ)郵便切手の管理において、郵便切手の払出しを日々記録していた

ものの、一部の郵便切手で保有枚数と受払簿の残数が一致しないも

のがあったので、今後は、物品会計規則に基づいた適正な管理に改

められたい。

(小学校)

(エ)有料道路通行料について、常時継続して資金前渡を受けていたが、

資金前渡受払簿に払い出しを記録していないものがあったので、今

後は、予算決算及び会計規則に基づいた適正な管理に改められたい。

(教職員課)

(オ)軽四輪貨物自動車の車両の更新に伴い、旧車両を業者引き取りし

ていたが、除却手続を行っていなかったので、必要な措置を講じ、

適正な管理に改められたい。

(教職員課)

(カ)物品会計規則では、所管する備品に備品整理票を貼付して整理す

るよう定められているが、備品整理票が貼付されていないものや別

の備品の備品整理票が貼付されていたものがあったので、必要な措

置を講じ、物品会計規則に基づいた適正な管理に改められたい。

(備品整理票が貼付されていなかった備品)

所 属 名 品 名 備品番号 金 額 取得年月日

生涯学習課 パ ー ソ ナ ル

コ ン ピ ュ ー

ター

20105034

-004240 94,800円 平成29年 11月9日

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生涯学習課 パ ー ソ ナ ル

コ ン ピ ュ ー

ター

20105034

-004241 94,800円 平成29年 11月9日

小学校 製氷器 20202042

-000001 120,000円 平成15年4月1日

(別の備品の備品整理票が貼付されていた備品)

所 属 名 品 名 備品番号 金 額 取得年月日

博物館運営課 模型 20117019

-000038 6,976,000円 平成16年4月1日

(生涯学習課、博物館運営課及び小学校)

(キ)物品会計規則では、物品で不用になり、又は使用に堪えないもの

ができたときは、物品返納調書により、会計課物品出納員に返納し

なければならないと定められているが、次の備品について、会計課

物品出納員への返納手続を行わずに除却されていたので、必要な措

置を講じ、適正な管理に改められたい。

(返納手続を行わずに除却されていた備品)

所 属 名 品 名 備品番号 金 額 取得年月日

中央図書館 弱視者用拡

大読書器 20107048

-000001 580,000円 昭和56年7月3日

(中央図書館)

(ク)次の備品について、故障などにより使用されておらず遊休状態と

なっていたので、必要な措置を講じ、適正な管理に改められたい。

(遊休状態の備品)

所 属 名 品 名 備品番号 金 額 取得年月日

横須賀総合

高等学校 自動製図機

20215008

-000007 3,699,000円 平成2年11月9日

横須賀総合

高等学校 万能試験機 20215020

-000001 6,000,000円 平成4年12月1日

(横須賀総合高等学校)

(ケ)公有財産の評価額の改定が平成30年度に行われていたが、所管す

る公有財産台帳の副簿において、平成30年4月1日付けの公有財産

台帳価額改定通知書による価額改定(変更)の記載を行っていなか

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ったので、公有財産規則に基づいた適正な事務処理に改められたい。

(中央図書館及び美術館運営課)

(コ)学校で保管する薬品の管理については、教育研究所が作成した薬

品管理マニュアルに基づいて管理されているが、抽出して現地調査

を実施した23校において、次のとおり適正な管理が行われていない

学校があったので、薬品管理マニュアルに基づいた適正な管理に改

められたい。

・薬品保管庫において、医薬用外毒物・医薬用外劇物の表示がない

ものや判読できないものがあった。

・薬品管理責任者、薬品管理担当者が分かる用紙が綴られていなか

った。

・薬品管理カードが薬品1本毎に作成されていなかった。

・希釈した薬品の薬品管理カードが作成されていなかった。

(小学校、中学校及び横須賀総合高等学校)

(サ)薬品管理マニュアルでは、各学校は、毎年3月に薬品の管理状況

を点検し、学校の保管する薬品の管理状況等報告書と保管している

毒物があれば毒物一覧表を教育研究所に報告することとしており、

各学校から報告書等が教育研究所に送付されている。

点検実施済である旨の報告書等が提出されているにもかかわらず、

一部の学校において、薬品管理カードの未作成、医薬用外毒物・医

薬用外劇物の非表示等があったので、報告のあり方を見直されたい。

(教育研究所)

(シ)行政財産である横須賀総合高等学校用地を職員が学校通勤用自動

車等駐車場として使用するため、行政財産目的外使用の許可がされ

ているが、行政財産目的外使用許可申請書に添付されていた駐車場

位置図に記載された駐車場所以外の場所に多数の自動車が駐車され

ており、実際の駐車状況と申請が異なる不適正な使用であることか

ら、必要な措置を講じ、適正な管理に改められたい。

(学校管理課)

カ 工事の施行に関する事務

市立夏島小学校外壁改修工事において、プールフェンスの設計見積

価格に特殊な仕様を必要とすることを理由として1件の見積で単価を

採用している。

都市部公共建築課が作成した設計積算基準等の取扱要領では、「価

格採用時に必要比較件数は原則として、刊行物は2件(建設物価、積

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算資料の平均価格)、カタログ・見積もりは各3件とする。」と規定

している。

特殊な仕様を求めているとしても、正式に複数メーカーに見積依頼

を行い、その結果、仕様を満足できるものが1件であるならば、1件

の見積価格採用であっても、やむを得ないと考えられるが、当初から

依頼は1件であった。

見積価格採用手順としては不適当であったので、今後は適正な事務

処理に改められるようその旨を工事の積算等を所管した部署に申し入

れられたい。

(学校管理課)

(2) 意見

ア 市職員等の通勤用車両の駐車場所として使用する駐車場について、

行政財産目的外使用許可に関する取扱基準では、屋外駐車場で施設利

用にあたるものは、枠線(駐車場所の左右に白線が引いてあるような

場合)や車止がある駐車場や管理人がいる駐車場とし、その他の屋外

駐車場については、土地使用(未整備)として区分している。

一部の学校において土地使用(未整備)で許可をしているにもかか

わらず、場所が狭小のため来所者駐車場との区分や安全対策として、

やむを得ず一部線を引いていると思われる駐車場があった。

このように駐車場の実態と取扱基準が不整合であることから、学校

の駐車場のあり方について検討されたい。

(学校管理課)

イ 次の工事の一般競争入札において、仮設工事中の足場設置等の日数

について多数質問があったが、具体的な日数を回答しても差し支えの

ない点から設計書類上にあらかじめ明示可能な数量と考えられる。

ついては、一般競争入札における事務処理の簡素化を図るために、

あらかじめ公開することについて検討されるようその旨を工事の積算

等を所管した部署に申し入れられたい。

・市立田浦中学校ほか1校昇降機設置建築その他工事

・市立大矢部中学校ほか1校昇降機設置建築その他工事

(学校管理課)

ウ 旧平作小学校解体工事では、外構その他工事の見積価格の金額計上

を一式としているため、詳細な積算内訳を確認できない工種があった

が、構造物等の規模・数量等を精査し積算根拠を明確にする必要があ

る。今後、この点について改善の検討をされるようその旨を工事の積

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算等を所管した部署に申し入れられたい。

(保健体育課)

エ よこすかスクールネットは、市立学校のホームページ集であり、教

育研究所において運用し、予算の執行を含む保守管理は教育政策課教

育情報システム室が担当している。また、各学校のホームページ内の

掲載情報は各学校において更新している。

よこすかスクールネット内における掲載情報については、数年前の

行事予定表が更新されないまま掲載されているなど掲載内容が古くな

っているものが散見され、特に、携帯電話閲覧用のよこすかスクール

携帯ネットにおいては、更新が著しく滞っているものが多く見受けら

れる。また、年度が不明な情報もあり、閲覧者が誤認するおそれがあ

る。

そのため、どのような情報を掲載しているか各学校において再確認

をする必要があると考えられる。引き続き掲載する必要性があるので

あれば情報を最新のものに更新し、掲載する必要性がないのであれば

新着情報がない旨を記載するなど掲載内容を整理するよう各学校の運

用体制を支援されたい。

(教育研究所)

(別表1)

現地調査実施市立学校等一覧表

区 分 学 校 名

小学校

追浜小学校、夏島小学校、鷹取小学校、船越小学校、 長浦小学校、逸見小学校、桜小学校、田戸小学校、 鶴久保小学校、池上小学校、衣笠小学校、森崎小学校、 馬堀小学校、大塚台小学校、野比東小学校

中学校 追浜中学校、常葉中学校、公郷中学校、衣笠中学校、 大津中学校、浦賀中学校

その他の学校等 横須賀総合高等学校(全日制・定時制)、ろう学校

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(別表2)

監 査 実 施 工 事 一 覧 表

令和元年7月31日時点

工 事 名 契約金額 契約年月日 工事期間

市 立 武 山 中 学 校

外 周 万 年 塀 改 修

工事

(学校管理課)

12,318,264円 令和元年6月7日

令和元年6月7日

令和元年9月13日

市 立 浦 郷 小 学 校

教 室 建 具 改 修 工

(学校管理課)

22,107,600円 令和元年6月11日

令和元年6月11日

令和元年9月13日

市 立 沢 山 小 学 校

擁壁改修工事

(学校管理課)

10,417,330円 令和元年6月20日

令和元年6月20日

令和元年11月5日

市 立 鷹 取 中 学 校

トイレ改修工事

(学校管理課)

34,650,000円 令和元年6月27日

令和元年6月27日

令和元年11月 21日

市 立 田 浦 中 学 校

ほ か 1 校 昇 降 機

設 置 建 築 そ の 他

工事

(学校管理課)

87,802,000円 令和元年7月1日

令和元年7月1日

令和2年2月10日

市 立 大 矢 部 中 学

校 ほ か 1 校 昇 降

機 設 置 建 築 そ の

他工事

(学校管理課)

114,675,000円 令和元年7月3日

令和元年7月3日

令和2年2月17日

市 立 夏 島 小 学 校

外壁改修工事

(学校管理課)

66,352,000円 令和元年7月30日

令和元年7月30日

令和2年2月7日

旧 平 作 小 学 校 解

体工事

(保健体育課)

324,557,640円 令和元年6月27日

令和元年6月27日

令和2年2月25日

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財政援助団体等監査結果報告書

(一般財団法人シティサポートよこすか)

1 監査の対象及び範囲

(1) 横須賀市(以下「市」という。)が出資する一般財団法人シティサ

ポートよこすか(以下「シティサポート」という。シティサポートの

概要等については別紙に記載)並びにシティサポートが行った公の施

設である横須賀市立池上老人福祉センター(以下「池上老人福祉セン

ター」という。)及び横須賀市立公郷老人憩いの家(以下「公郷老人

憩いの家」という。施設等の概要については別紙に記載)の管理に係

る平成30年度における出納その他の事務(必要に応じて令和元年度分

を含む。)

(2) シティサポートを所管する部局(財政部)の指導監督に係る事務

(3) 池上老人福祉センター及び公郷老人憩いの家を所管する部局(福祉

部)の指導監督に係る事務

2 監査実施の期間

令和元年8月26日から同年12月 17日まで

3 監査の方法

監査は、シティサポートに係る出納その他の事務が当該団体の設立目

的等に沿い関係法令等にのっとり適正かつ効率的に行われているか、公

の施設の管理に係る出納その他の事務がシティサポートとの協定等に沿

い関係法令等にのっとり適正かつ効率的に行われているか、シティサポ

ート及び当該施設の所管部局の指導監督に係る事務が適正に行われてい

るかを主眼とし、関係職員から説明を聴取し、抽出による関係帳簿及び

関係書類の調査並びに現地調査を行った。

4 監査の結果

(1) 経営状況

ア 経営成績

シティサポートの会計は、実施事業等会計、その他会計及び法人

会計の3つの会計区分で構成される。実施事業等会計は公益目的支

出計画の対象事業を経理する会計で、その内容は主に指定管理事業

である。その他会計は公益目的支出計画の対象事業以外の事業を経

- 12 -

理する会計で、主な内容は、市役所北口駐車場事業、ポートマーケ

ット事業、自転車等駐車場事業である。法人会計は法人の維持・管

理に係る会計である。

平成30年度における実施事業等会計について、経常収益の合計は

7億 3,228万円 (注 )であり、主なものは市からの指定管理料等の事

業収益7億3,219万円である。経常費用の合計は7億8,952万円であ

り、主なものは人件費3億7,049万円及び委託料2億641万円である。

評価損益等がないため、以上の結果、当期経常増減額は 5,723万円

のマイナスとなっている。ここから、経常外収益及び経常外費用を

加減した結果、当期一般正味財産増減額は 5,638万円のマイナスと

なっている。

次に、その他会計について、経常収益の合計は5億 234万円であ

り、主なものはポートマーケット事業に係る収益をはじめとする事

業収益4億6,478万円及び消防局庁舎負担金収益2,833万円である。

経 常 費 用 の 合 計 は 5 億 6,528万 円 で あ り 、 主 な も の は 人 件 費 2 億

2,093万円及び事務費等1億6,788万円である。評価損益等がないた

め、以上の結果、当期経常増減額は 6,293万円のマイナスとなって

いる。ここから経常外収益 142万円を加えた結果、当期一般正味財

産増減額は6,151万円のマイナスとなっている。

法人会計について、経常収益の合計は 2,186万円であり、主なも

のは投資有価証券利息1,050万円及びその他雑収益928万円である。

経常費用の合計は4,209万円であり、主なものは人件費3,282万円及

び事務費等 779万円である。経常収益から経常費用を差し引き、投

資有価証券評価損益等を加えた結果、当期経常増減額は 804万円の

マイナスとなっている。ここから経常外費用を差し引いた結果、当

期一般正味財産増減額は804万円のマイナスとなっている。

以 上 の 結 果 、 3 会 計 合 計 で 、 当 期 一 般 正 味 財 産 増 減 額 は 1 億

2,594万円のマイナスとなっている。

(注 )文 中で用 いる 金額は 万円 単位で 表示 し、単 位未 満は切 り捨 ててい る。

イ 財政状態

平成 30年度末における資産の総額は 42億 1,694万円である。内訳

は流動資産11億 6,423万円及び固定資産30億 5,271万円である。流動

資産の主なものは、普通預金8億9,932万円及び未収金2億215万円

で あ る 。 固 定 資 産 の 内 訳 は 、 基 本 財 産 3,000万 円 、 特 定 資 産 2 億

- 13 -

4,968万円及びその他固定資産27億 7,302万円である。その他固定資

産の主なものは、市役所北口駐車場などの土地8億 5,038万円、投

資 有 価 証 券 8 億 4,084万 円 、 市 役 所 北 口 駐 車 場 な ど の 建 物 5 億

8,189万円及び消防局庁舎売却に係る未収金として長期未収金3億

5,200万円である。

負債の総額は4億8,316万円で、内訳は流動負債2億9,667万円及

び固定負債1億 8,649万円である。流動負債の主なものは、未払金

1億5,359万円及び預り金1億1,616万円である。固定負債の主なも

のは退職給付引当金1億2,448万円である。

正 味 財 産 の 総 額 は 37億 3,377万 円 で あ り 、 内 訳 は 指 定 正 味 財 産

3,000万円及び一般正味財産37億 377万円である。

(2) 指摘事項

次に述べる事項について、適正な措置を講じられたい。

ア シティサポートに係る出納その他の事務(出資団体)

一般社団法人及び一般財団法人に関する法律第 303条の規定によ

れば、法人の登記事項に変更が生じたときは、2週間以内に変更の

登記をしなければならないと定められている。しかし、平成30年度

における目的変更、代表理事就任、評議員就任、理事就任、理事退

任、理事重任及び監事重任について、いずれも2週間以内に変更の

登記がなされていなかったので、今後は適正な事務処理に改められ

たい。

イ 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市(福祉部)及び指定

管理者)

基本協定書において、月毎の管理業務の運営状況について翌月

10日までに市に報告しなければならないこととされているが、平成

30年9月分の業務報告書については、同年10月 11日に提出されてい

た。また、平成31年3月分の業務報告書のうち、池上老人福祉セン

ター業務月報(全6頁)の2頁目が欠落していたので、いずれも適

正な事務処理に改められたい。

ウ 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市(福祉部))

基本協定の締結前から池上老人福祉センター内に所在し、備品整

理簿に登録されていた備品について、基本協定書に記載されていな

- 14 -

かったものがあったので、管理施設内に所在する備品を適切に把握

した上で必要な措置を講じるとともに、今後は適正な管理に改めら

れたい。

- 15 -

(別紙)

1 シティサポートの概要

設立年月日 昭和30年9月23日

所在地 横須賀市小川町11番地

設立目的

市及びその周辺地域において、地域住民の暮らしの

向上と健康の増進を図るため、都市諸施設及び都市

環 境 の 整 備 に 関 す る 公 益 事 業 及 び 収 益 事 業 等 を 行

い、もってこの地域の発展に寄与すること

代表者 代表理事 竹内 英樹

役職員数

代 表 理 事

業 務 執 行 理 事

理 事

評 議 員

監 事

事 務 局 職 員

出 先 機 関 職 員

1名

1名

4名

8名

2名

44 名

226 名

事業内容 1 体育会館及び運動公園等のスポーツ施設の運営

管理事業

2 自然公園等の運営管理事業

3 勤労者及び産業交流に係る施設の運営管理事業

4 高齢者福祉に係る施設の運営管理事業

5 市、その他の公共団体から委託された事業

6 駐車場等の運営管理事業

7 清涼飲料水等の物品販売事業

8 宅地建物取引業に係る事業

9 地産地消マーケットに係る事業

10 労働者派遣事業

11 CSY スポーツ・文化振興事業

12 市、その他の公益的団体への寄附

13 その他この法人の目的を達成するために必要な

事業

市の出資額 30,000,000 円

2 シティサポートの主な業務状況(平成 30 年度)

(1) 体育会館

区 分 利用人数(人)

総合体育会館(温水プール他) 247,279

北体育会館(温水プール他) 144,104

南体育会館(温水プール他) 288,285

西体育会館(温水プール他) 132,366

(2) 不入斗公園グループ

区 分 利用件数(件)

不入斗公園(陸上競技場他) 30,506

衣笠公園(軟式野球場) 620

光の丘公園(庭球場) 4,459

- 16 -

西公園(庭球場他) 4,697

湘南国際村西公園(庭球場) 5,349

(3) 佐原2丁目公園グループ

区 分 利用件数(件)

佐原2丁目公園(サッカー) 1,613

大津公園(庭球場他) 12,181

はまゆう公園(サッカー) 467

根岸公園(自転車他) 169,599

(4) 追浜公園グループ

区 分 利用件数(件)

追浜公園(庭球場他) 6,162

追浜公園(横須賀スタジアム) 850

夏島都市緑地(ドッグラン広場) 6,123

夏島グラウンド 183

(5) 田浦梅の里グループ

区 分 来園者数(人)

田浦梅の里 33,182

田浦青少年自然の家 2,896

衣笠山公園 57,602

しょうぶ園 100,954

光の丘水辺公園 86,975

太田和つつじの丘 13,945

(6) 産業交流プラザ

区 分 利用者数(人)

特別会議室 1,104

第1会議室 3,697

第2会議室 3,082

第3会議室 3,588

第4会議室 2,372

第5会議室 1,054

第1研修室 18,850

第2研修室 13,700

交流サロン 12,010

ロビー 280

(7) 老人福祉センター等

区 分 利用者数(人)

船越老人福祉センター 13,982

池上老人福祉センター 35,700

- 17 -

秋谷老人福祉センター 12,775

公郷老人憩いの家 3,759

(8) 市役所北口駐車場

区 分 駐車台数(台)

1時間無料駐車台数 145,103

2時間無料駐車台数 34,710

(9) 中央斎場(受託事業)

区 分 利用件数(件)

火葬状況 5,080

(10) 地産地消施設(よこすかポートマーケット)

区 分 収入(円)

面積割家賃収益 9,411,048

売上割家賃収益 35,963,223

物品販売収益 73,835,878

大型車駐車場利用料収益 8,296,000

その他施設利用料等収益 8,593,755

その他雑収益 205,236

3 池上老人福祉センター及び公郷老人憩いの家を含む横須賀市立老人福祉

センター等の管理に係る概要

名称(所在地)

横須賀市立船越老人福祉センター

(横須賀市船越町8丁目2番5号)

横須賀市立池上老人福祉センター

(横須賀市池上4丁目6番1号)

横須賀市立秋谷老人福祉センター

(横須賀市秋谷3丁目6番25号)

横須賀市立公郷老人憩いの家

(横須賀市公郷町6丁目1番地)

設置目的

地域の老人に対して、各種の相談に応ずるとともに、健

康の増進、教養の向上及びレクリエーションの機会を総

合的に提供し、老人に健康で明るい生活を送っていただ

くため

指定期間 平成28年4月1日から令和2年3月31日まで

協 定 に 基 づ く

管理業務範囲

1 管理施設の使用許可に関すること

2 管理施設の施設及び設備の維持管理に関すること

3 その他市と指定管理者が協議して別途定めた事項に

関すること

主な運営財源 指定管理料

- 18 -

4 財団の財務諸表(平成 30 年度)

正味財産増減計算書

平 成 30 年4 月1日 から平 成 31 年3 月 31 日まで

( 単位 円)

ポートマーケット事業

Ⅰ 一般正味財産増減の部

 1 経常増減の部

 (1)経常収益

事業収益 1,196,980,171 732,195,861 464,784,310 152,426,516 0

基本財産受取利息 3,000 0 0 0 3,000

土地貸付収益 22,788 0 22,788 0 0

消防局庁舎売却利息 7,508,587 0 7,508,587 0 0

消防局庁舎負担金収益 28,333,605 0 28,333,605 0 0

他会計受取負担金 2,070,000 0 0 0 2,070,000

受取利息 10,452 1,818 4,745 0 3,889

出資金配当金 4,000 0 0 0 4,000

投資有価証券利息 10,500,000 0 0 0 10,500,000

その他雑収益 11,068,410 87,000 1,693,439 205,236 9,287,971

経常収益計     ① 1,256,501,013 732,284,679 502,347,474 152,631,752 21,868,860

 (2)経常費用

  事業費       ② 1,354,807,967 789,521,500 565,286,467 243,019,968 -

人件費 591,436,019 370,497,948 220,938,071 65,405,024 -

委託料 300,865,714 206,417,206 94,448,508 46,300,739 -

光熱水料費 112,036,898 68,857,677 43,179,221 12,622,149 -

事務費等 297,951,689 130,063,369 167,888,320 94,839,781 -

減価償却費 52,517,647 13,685,300 38,832,347 23,852,275 -

  管理費       ③ 42,096,538 - - - 42,096,538

人件費 32,820,109 - - - 32,820,109

委託料 16,406 - - - 16,406

光熱水料費 123,201 - - - 123,201

事務費等 7,790,150 - - - 7,790,150

減価償却費 1,346,672 - - - 1,346,672

経常費用計 ④=②+③ 1,396,904,505 789,521,500 565,286,467 243,019,968 42,096,538

 評価損益等調整前当期 経常増減額⑤=①-④

△140,403,492 △57,236,821 △62,938,993 △ 90,388,216 △20,227,678

基本財産評価損益等 0 0 0 0 0

特定資産評価損益等 0 0 0 0 0

投資有価証券評価損益等 12,180,000 0 0 0 12,180,000

評価損益等計    ⑥ 12,180,000 0 0 0 12,180,000

当期経常増減額 ⑦=⑤+⑥ △128,223,492 △57,236,821 △62,938,993 △ 90,388,216 △8,047,678

 2 経常外増減の部

 (1)経常外収益

退職給付引当金戻入益 2,282,964 854,490 1,428,474 0 0

経常外収益計    ⑧ 2,282,964 854,490 1,428,474 0 0

 (2)経常外費用

固定資産除却損 2 1 0 0 1

経常外費用計    ⑨ 2 1 0 0 1

当期経常外増減額⑩=⑧-⑨ 2,282,962 854,489 1,428,474 0 △1

他会計振替前当期一般正味 財産増減額⑪=⑦+⑩

△125,940,530 △56,382,332 △61,510,519 △ 90,388,216 △8,047,679

他会計振替額    ⑫ 0 0 0 0 0

当期一般正味財産増減額 ⑪+⑫ △125,940,530 △56,382,332 △61,510,519 △ 90,388,216 △8,047,679

一般正味財産期首残高 3,829,714,794 △247,107,398 1,056,702,494 △ 493,735,761 3,020,119,698

一般正味財産期末残高 3,703,774,264 △303,489,730 995,191,975 △ 584,123,977 3,012,072,019

Ⅱ 指定正味財産増減の部

当期指定正味財産増減額 0 0 0 0 0

指定正味財産期首残高 30,000,000 0 0 0 30,000,000

指定正味財産期末残高 30,000,000 0 0 0 30,000,000

Ⅲ 正味財産期末残高 3,733,774,264 △303,489,730 995,191,975 △ 584,123,977 3,042,072,019

科 目 合 計

会計別内訳

実施事業等会計 その他会計 法人会計

- 19 -

貸借対照表

平 成 31 年3 月 31 日現在

( 単位 円)

Ⅰ 資産の部 Ⅱ 負債の部

1 流動資産 1 流動負債

 現金 17,207,518  未払金 153,596,686

 普通預金 899,325,950  未払法人税住民税等 70,000

 未収金 202,158,539  前受金 10,599,298

 前払金 2,687,848  預り金 116,164,396

 立替金 222,220  賞与引当金 15,562,000

 預け金 16,630,600  リース債務 681,696

 売掛金 441,175    流動負債合計 296,674,076

 前払費用 778,387 2 固定負債

 棚卸資産 24,777,780  退職給付引当金 124,480,594

   流動資産合計 1,164,230,017  長期預り敷金 5,025,032

2 固定資産  長期リース債務 2,556,360

(1)基本財産  資産除去債務 54,431,619

  基本財産特定預金 30,000,000    固定負債合計 186,493,605

   基本財産合計 30,000,000    負債合計 483,167,681

(2)特定資産 Ⅲ 正味財産の部

  退職給付引当資産 124,480,594 1 指定正味財産

  減価償却引当資産 125,206,837   寄付金 30,000,000

   特定資産合計 249,687,431    指定正味財産合計 30,000,000

(3)その他固定資産  (うち基本財産へ充当額) (30,000,000)

  土地 850,382,873 2 一般正味財産 3,703,774,264

  建物 581,890,827  (うち特定資産へ充当額) (125,206,837)

  建物附属設備 109,116,364    正味財産合計 3,733,774,264

  構築物 18,426,626    負債及び正味財産合計 4,216,941,945

  車両運搬具 4

  機械及び装置 1,048,162

  什器備品 13,751,721

  リース資産 3,238,056

  ソフトウェア 128,938

  水道施設利用権 1,010,815

  長期前払費用 348,480

  投資有価証券 840,840,000

  出資金 200,000

  長期未収金 352,006,711

  保証金 634,920

   その他固定資産合計 2,773,024,497

   固定資産合計 3,052,711,928

   資産合計 4,216,941,945

科 目 当 年 度 科 目 当 年 度

- 20 -

財政援助団体等監査結果報告書

(公益財団法人横須賀芸術文化財団)

1 監査の対象及び範囲

(1) 横須賀市(以下「市」という。)が出資する公益財団法人横須賀芸

術文化財団(以下「財団」という。財団の概要等については別紙に記

載)並びに財団が行った公の施設である横須賀芸術劇場及びベイスク

エア・パーキング(施設等の概要については別紙に記載)の管理に係

る平成30年度における出納その他の事務(必要に応じて令和元年度分

を含む。)

(2) 財団並びに横須賀芸術劇場及びベイスクエア・パーキングを所管す

る部局(文化スポーツ観光部)の指導監督に係る事務

2 監査実施の期間

令和元年8月26日から同年12月 17日まで

3 監査の方法

監査は、財団に係る出納その他の事務が当該団体の設立目的等に沿い

関係法令等にのっとり適正かつ効率的に行われているか、公の施設の管

理に係る出納その他の事務が財団との協定等に沿い関係法令等にのっと

り適正かつ効率的に行われているか、財団及び当該施設の所管部局の指

導監督に係る事務が適正に行われているかを主眼とし、関係職員から説

明を聴取し、抽出による関係帳簿及び関係書類の調査並びに現地調査を

行った。

4 監査の結果

(1) 経営状況

ア 経営成績

財団の会計は、公益目的事業会計、収益事業等会計及び法人会計

の3つの会計区分で構成される。

公益目的事業会計は、横須賀の芸術文化の創造及び発展並びに文

化的な潤いのある地域社会の実現に寄与することを目的とし、芸術

文化の創造、発信及び普及、芸術文化の育成及び支援並びに創造性

を育む機会の提供などに関する事業を行う会計である。

収益事業等会計は、公益目的事業の推進に資するため、売店及び

- 21 -

駐車場の運営等を行う会計である。

法人会計は、財団の維持・管理に係る会計である。

平成 30年度における公益目的事業会計について、経常収益の合計

は 5 億 3,971万 円 ( 注 )で あ り 、 主 な も の は 市 か ら の 指 定 管 理 料 収 益

2億 4,858万円、事業収益に係る舞台音楽芸術収益(芸術普及事業

収益)1億 2,133万円及び劇場運営収益(貸館事業収益) 7,610万円

である。また、経常費用の合計は5億 9,509万円であり、主なもの

は事業費に係る委託費1億 1,165万円、公演料 9,197万円及び光熱水

料費 8,614万円である。評価損益等がないため、以上の結果、当期

経常増減額は 5,538万円のマイナスとなっている。経常外収益及び

経常外費用はなく、当期経常増減額に他会計振替額 5,538万円を加

算した結果、当期一般正味財産増減額は0円である。

収益事業等会計について、経常収益の合計は2億 1,969万円であ

り、主なものは 指定管理料収益1億 653万円及び事業収益に係る駐

車 場 事 業 収 益 6,928 万 円 で あ る 。 ま た 、 経 常 費 用 の 合 計 は 1 億

6,092万円であり、主なものは事業費に係る委託費 4,525万円及び光

熱水料費 4,259万円である。評価損益等がないため、以上の結果、

当期経常増減額は 5,876万円のプラスとなっている。経常外収益及

び経常外費用 はなく、当期経常増減額から他会計振替額 5,538万円

を差し引いた結果、当期一般正味財産増減額は 338万円のプラスと

なっている。

法人会計について、経常収益の合計は 4,446万円であり、主なも

の は 指 定 管 理 料 収 益 4,396万 円 で あ る 。 ま た 、 経 常 費 用 の 合 計 は

4,445万円であり、主なものは管理費に係る委託費 1,640万円及び光

熱水料費 1,367万円である。評価損益等がないため、以上の結果、

当期経常増減額は 0.9万円のプラスとなっている。経常外収益及び

経常外費用並びに他会計振替額がないため、当期一般正味財産増減

額は0.9万円のプラスとなっている。

以上の結果、財団全体では当期一般正味財産増減額は 339万円の

プラスであり、 当期指定正味財産増減額は 2,000万円のマイナスと

なっている。

(注 )文中で 用いる 金額は 万円単 位で表 示し、単 位未満 は切り 捨ててい る。

イ 財政状態

平成 30年度末における資産合計は 16億 3,827万円で、内訳は流動

- 22 -

資産2億 6,355万円及び固定資産 13億 7,471万円である。流動資産の

主なものは、現金預金2億 3,834万円で、固定資産の内訳は、基本

財産1億円、特定資産 12億 6,601万円及びその他固定資産 869万円で

ある。基本財産の主なものは、基本財産投資有価証券 9,996万円で

ある。特定資産の主なものは、普及基金投資有価証券8億 220万円

である。その他固定資産の主なものは、ソフトウェア 869万円であ

る。

負債合計は2億 7,099万円で、内訳は流動負債1億 7,055万円及び

固 定 負 債 1 億 43 万 円 で あ る 。 流 動 負 債 の 主 な も の は 、 未 払 金

6,391万円及び劇場使用料などの前受金 5,301万円で、固定負債は退

職給付引当金1億43万円である。

正味財産合計は 13億 6,727万円であり、内訳は指定正味財産 12億

2,501万円及び一般正味財産1億4,226万円である。

(2) 指摘事項

次に述べる事項について、適正な措置を講じられたい。

ア 財団に係る出納その他の事務(出資団体)

(ア)招待券交付に関する基準によれば、招待券を交付する者は、招

待券交付簿に事務局長の承認を得るものとする旨定められている。

また、交付完了後に交付日を記入する旨定められている。しかし、

事務局長の承認を得ずに交付していたもの及び交付日を記入して

いないものが複数あったので、今後は適正な事務処理に改められ

たい。

(イ)会計処理規則によれば、経理責任者は、内部監査を年2回実施

し、その結果を理事長に報告しなければならない旨定められてい

る。また、事務処理規則によれば、理事長の決裁を要する事案は、

副理事長の合議を受けるものとする旨定められている。しかし、

平成 30 年第2回内部監査の実施について、理事長に報告せず、副

理事長への合議も受けていなかったので、今後は適正な事務処理

に改められたい。

イ 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市及び指定管理者)

横須賀市立ベイスクエア・パーキングについて、横須賀芸術劇場

及びベイスクエア・パーキング指定管理業務基本協定書(以下「基

本協定書」という。)に基づき市と財団との協議により、経年劣化

等の理由からパーキングに係る機械式駐車装置の撤去、泡消火設備

- 23 -

の一部撤去、塗装工事等を財団の費用負担で施工していたが、市は

当該工事完了後の確認等を行っていなかった。

このことについて、当該工事は協議に基づく財団による施工工事

であるものの、駐車場機能の仕様に大きな変化を伴い、また、建物

躯体へ影響を及ぼす可能性や泡消火設備の一部を変更するものであ

るため、工事完了後の現場確認及び図面等による確認が重要なもの

であると考えられた。また、当該工事に併せて設置した駐車料金事

前精算装置について、財団は7年間のリース契約を締結しているが、

現在の指定管理期間を上回る期間のものであるため、事前に協議等

を行なうべきであった。

このため、市としての指定管理施設の管理方法及び施設運営上の

財団との協議について、適正な事務処理に改められたい。

ウ 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市)

基本協定書について、この中には芸術劇場条例の引用条項が含ま

れるが、当該条例の改正に伴って基本協定書を修正すべき箇所が生

じていたものの、これを行っていないものなどがあり誤りの生じた

ままであった。当該誤りについては、平成 28年度に実施した監査に

おける注意事項であり、また、平成 30年6月 26日に基本協定書の一

部を変更した際に併せて修正する機会があったにもかかわらず、修

正していなかったので、適正な基本協定書に改められたい。

(3) 意見

次に述べる事項について、検討されたい。

ア 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市及び指定管理者)

平成 25年8月の国土交通省告示等により特定天井(6メートルを

超える高さにある面積 200平方メートル超などの条件による)は、

落下防止措置など一定の耐震基準を満たすことが義務付けられた。

横須賀芸術劇場の天井の大部分は、この特定天井にあたり、当該建

築物の竣工が平成5年であるため、現在は既存不適格となっている

状況である。(これは、耐震基準に関する法施行以前に施工された

天井のため既存不適格となっているが、違法ではなく、建築基準法

上の改修義務は次の建築時に生じるものである。)

市はこのことを受けて、特定天井に関して適切に対応することを

目的として、平成 30年 11月に「特定天井耐震化等に係る関係課長会

議」を開催し、文化施設については音響等も含めた特殊性の高い設

- 24 -

計・改修が必要であるとして、改修計画策定に向けた検討を行うこ

とを決定し、現在、所管課において改修に係る基本計画を作成する

ための取組みを始めている。また、財団も、当該特定天井に関して

他施設の視察を行うなど、調査方法に係る提案等を市に行っている

状況である。

このことに関連して、基本協定書に基づき作成されている「災害

対応マニュアル」(平成 28年度4月更新版)をみると、観覧者に対

する地震に係る避難誘導方法において、余震が予想される中その場

に留まることを前提とした部分があったので、当該特定天井の状況

を考慮すると、当該マニュアルの一部見直しを検討すべき点がある

と考えられた。これも含めた特定天井改修に係る対応について、市

は財団と更に情報共有を図りながら、観覧者、劇場従事者に対する

安全性確保のためにも着実に取り組むことが望まれる。

イ 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市)

国においては、横須賀芸術劇場も含めた劇場等の活性化について、

平成 24 年に「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」を定め、更に

平成 25 年に劇場等の設置者、運営者等の取組みに関し、「劇場、音

楽堂等の事業の活性化のための取組に関する指針」(以下「指針」

という。)を 定めている。この指針の2- (2)の中で、質の高い事

業を実施するための設置者の役割として「設置者は、その設置する

劇場、音楽堂等の事業について、適切な評価基準を設定し、毎年の

利用状況等の短期的な視点のみならず実演芸術の水準の向上や地域

の活性化への貢献などの長期的な視点も踏まえた評価を適切に実施

するよう努めるものとする。さらに、設置者は、劇場、音楽堂等の

事業の評価結果と当該劇場、音楽堂等の設置目的及び運営方針との

整合性を検証し、評価結果を事業内容の見直しに適切に反映させる

よう努めるものとする。評価の実施に当たっては、設置者は、利用

者等の視点に配慮するとともに、定量的指標のみでは測り得ない実

演芸術の定性的側面に十分に留意する必要がある。」と示されてい

る。

本市においては、横須賀芸術劇場の設置目的については、芸術劇

場条例に基づき、市民に舞台芸術及び音楽芸術に親しむ場を提供し

て市民の文化の向上を図ることとしている。一方、横須賀芸術劇場

に係る指標としては、「文化振興基本計画」(平成 26 年度~令和

3年度までの計画期間)において、3つの指標(横須賀芸術劇場稼

- 25 -

働率及び入場者数、学校教育上の芸術鑑賞会等の開催回数及び横須

賀芸術劇場合唱団・横須賀芸術劇場少年少女合唱団の所属団員数)

を定めているが、それぞれの目標は平成 24 年度を基準として今後の

方向性を一括して示すに留まっていた。また、事業の評価としては、

文章形式により指定管理者に対する市の概括的な評価(指定管理者

の管理状況)が行われている状況であり、指針に示される自らの評

価基準の設定及び評価は行われていなかった。

このため、横須賀芸術劇場が条例に定める設置目的のため、より

効果的な事業運営が出来るよう、市は設置者として指針に示される

適切な評価基準を設定し、評価及び検証を行っていくことは、必要

な手続きであると考えられる。また、これを継続していくことによ

り、経年での推移比較が容易となり、今後の横須賀芸術劇場のあり

方や事業内容の検討が必要となった時の活用につながるものと考え

られるので、指針に示される当該事項について取り組まれるよう検

討されたい。

ウ 公の施設の管理に係る出納その他の事務(指定管理者)

財団は、芸術文化の育成及び支援、創造性を育む機会の提供を行

うため、大学生を対象に無料鑑賞モニターを募集し、感想をSNS

などに投稿し若者世代に情報を発信することを目的とする無料鑑賞

モニター制度「横芸キテミテ!」事業を実施している。平成 30 年度

においては、3つの公演において7名がモニターとして参加してい

る。

このことについて、当該情報をインターネットで検索してみると、

「横須賀芸術劇場ツイッター」では時系列的な掲載方法であるため

検索が容易とは言えず、「横須賀芸術劇場ブログ」においては、ト

ップ画面の2頁目に掲載される平成 30 年度の横芸キテミテふりかえ

りの記事の中で、まとめられたインタビュー形式の感想があったが、

公演に関するものが主であり、劇場に関する感想又は提案が述べら

れているものは2件に留まっていた。また、「横須賀芸術劇場ホー

ムページ」においては、トピックスコーナーに横芸キテミテの参加

募集の記事が掲載されていたが、参加者募集の案内のみの内容であ

った。

情報発信が目的であるならば、劇場に係る総括的な情報を得るた

めに、インターネットを利用した場合、当初に閲覧すると思われる

「横須賀芸術劇場ホームページ」において、より容易な方法により、

- 26 -

劇場に関する情報(感想、評価等)を得ることが出来れば、更に効

果的な情報発信となるものと考えられる。また、モニター者から劇

場に関する情報を得るために、あらかじめ当該質問項目を設けたア

ンケート用紙等を準備することや、公平な劇場に関する情報を掲載

するために、公開に係る基準を設けることなどについても、併せて

検討することが望まれる。

- 27 -

(別紙)

1 財団の概要

設立年月日

平成3年9月27日

平成12年 11月1日

平成23年6月1日

財団法人横須賀シアターセン

ター設立

財団法人横須賀芸術文化財団

に名称変更

公益財団法人横須賀芸術文化

財団へ移行

所在地 横須賀市本町3丁目27番地

設立目的

横須賀市の文化施設を拠点として、舞台・音楽をはじ

め と す る 芸 術 文 化 に 関 す る 事 業 を 実 施 す る こ と に よ

り、横須賀の芸術文化の創造及び発展並びに文化的な

潤いのある地域社会の実現に寄与すること

代表者 理事長 木村 忠昭

役職員数 理 事 長 1名

副 理 事 長 1名

業務執行理事 常 務 理 事 1名

理 事 4名

監 事 2名

評 議 員 5名

顧 問

職 員

1名

20 名

事業内容 1 公益目的事業

(1)芸術文化の創造、発信及び普及

(2)芸術文化の育成及び支援並びに創造性を育む機会

の提供

(3)芸術文化に関する情報の収集及び提供

(4)芸術文化活動拠点の管理及び運営

(5)その他芸術文化を振興するために必要な事業

2 収益事業

(1)売店及び駐車場の運営

(2)その他公益目的事業の推進に資する事業

市の出資額 1,101,000,000 円

2 財団の主な業務状況(平成 30 年度)

(1) 自主公演事業実績

施設名 公演数

主催 共催 計

よこすか芸術劇場(大劇場) 21 17 38

ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(小劇場) 6 5 11

合 計 27 22 49

- 28 -

(2) 横須賀芸術劇場の管理・運営

施設名 入場(利用)者数(人)

よこすか芸術劇場(大劇場) 160,484

ヨコスカ・ベイサイド・ポケット(小劇場) 45,314

大リハーサル室 5,357

小リハーサル室 5,602

(3) 横須賀市立ベイスクエア・パーキングの管理・運営

区 分 四輪(台 ) 二輪(台 )

駐車台数(時間貸) 35,746 566

駐車台数(定期) 1,218 848

3 横須賀芸術劇場及びその管理に係る概要

名称(所在地)

横須賀芸術劇場

(横須賀市本町3丁目 27番地 ベイスクエアよこす

か一番館)

設置目的 市民に舞台芸術及び音楽芸術に親しむ場を提供して

市民の文化の向上を図るため

指定期間 平成26年4月1日から令和4年3月31日まで

協定に基づく管理

業務範囲

1 施設の使用の許可に関すること

2 施設及び設備の維持管理に関すること

3 舞台芸術及び音楽芸術に関する事業の企画及び

実施に関すること

4 舞台芸術及び音楽芸術に関する団体の育成に関

すること

5 サービス提供に関すること

6 舞台芸術及び音楽芸術に関する情報の収集及び

提供に関すること

7 その他市と財団 が協議して別途定めた事項に関

すること

主な運営財源 指定管理料収入、利用料金収入

4 ベイスクエア・パーキング及びその管理に係る概要

名称(所在地)

ベイスクエア・パーキング

(横須賀市本町3丁目 27番地 ベイスクエアよこす

か一番館地下1階及び地下2階)

指定期間 平成26年4月1日から令和4年3月31日まで

協定に基づく管理

業務範囲

1 施設の使用許可に関すること

2 施設及び設備の維持管理に関すること

3 その他市と財団が協議して別途定めた事項に関

すること

主な運営財源 指定管理料収入、利用料金収入

- 29 -

5 財団の財務諸表(平成 30 年度)

収支計算書(正味財産増減計算書内訳表)

平 成 30 年4 月1日 から平 成 31 年3 月 31 日まで

(単位:円) 収益

事業等会計Ⅰ 一般正味財産増減の部 1 経常増減の部 (1) 経常収益   基本財産運用益 1,542,000 1,542,000 0 0 0     基本財産受取利息 1,542,000 1,542,000 0 0 0   特定資産運用益 15,188,083 15,188,083 0 0 0     舞台・音楽芸術普及基金運用益 13,488,663 13,488,663 0 0 0     特定資産運用益 1,699,420 1,699,420 0 0 0   指定管理料収益 399,085,715 248,588,000 106,537,715 43,960,000 0     指定管理料収益 399,085,715 248,588,000 106,537,715 43,960,000 0   事業収益 355,632,755 242,476,043 113,156,712 0 0     劇場運営収益(貸館事業収益) 114,879,995 76,109,346 38,770,649 0 0     駐車場事業収益 69,287,395 0 69,287,395 0 0     舞台音楽芸術収益(芸術普及事業収益) 121,330,237 121,330,237 0 0 0     舞台音楽芸術収益(芸術育成事業収益) 18,074,781 18,074,781 0 0 0     舞台音楽芸術収益(サービス事業収益) 32,060,347 26,961,679 5,098,668 0 0   受取寄附金 11,919,000 11,919,000 0 0 0     受取寄附金 11,919,000 11,919,000 0 0 0   雑収益 508,696 0 0 508,696 0     雑収益 508,696 0 0 508,696 0   指定正味財産からの振替額 20,000,000 20,000,000 0 0 0     指定正味財産からの振替額 20,000,000 20,000,000 0 0 0

   経常収益計 803,876,249 539,713,126 219,694,427 44,468,696 0 (2) 経常費用   事業費 756,021,928 595,095,714 160,926,214 - 0     給料手当 110,727,053 92,955,027 17,772,026 - 0     臨時雇賃金 36,990,961 23,638,698 13,352,263 - 0     賞与引当金繰入額 8,893,400 7,481,900 1,411,500 - 0     退職給付費用 10,714,788 8,858,082 1,856,706 - 0     福利厚生費 19,482,122 16,375,402 3,106,720 - 0     公演料 91,974,217 91,974,217 0 - 0     制作費 26,571,193 26,571,193 0 - 0     期首販売品卸高 454,024 0 454,024 - 0     販売仕入費 1,321,582 0 1,321,582 - 0     期末販売品卸高 △ 366,531 0 △ 366,531 - 0     旅費交通費 474,465 412,028 62,437 - 0     通信運搬費 7,086,536 6,432,872 653,664 - 0     広報費 48,211,143 48,190,083 21,060 - 0     消耗什器備品費 509,801 250,073 259,728 - 0     消耗品費 7,212,088 4,589,134 2,622,954 - 0     減価償却費 6,264,411 6,204,852 59,559 - 0     修繕費 27,876,299 6,656,495 21,219,804 - 0     印刷製本費 1,028,684 1,022,749 5,935 - 0     賃借料 28,583,811 25,057,209 3,526,602 - 0     燃料費 26,664 18,665 7,999 - 0     光熱水料費 128,736,171 86,143,244 42,592,927 - 0     保険料 2,234,542 1,246,190 988,352 - 0     会議費 77,749 77,749 0 - 0     支払寄付金 2,207,312 2,161,438 45,874 - 0     支払手数料 17,632,759 17,372,263 260,496 - 0     租税公課 12,231,700 8,433,195 3,798,505 - 0     委託費 156,909,976 111,650,901 45,259,075 - 0     雑費 1,955,008 1,322,055 632,953 - 0

科      目 合  計公益目的事業会計

法人会計内部取引消  去

- 30 -

(単位:円) 

収益事業等会計

   管理費 44,459,306 - - 44,459,306 0     役員報酬 170,360 - - 170,360 0     給料手当 7,108,811 - - 7,108,811 0     賞与引当金繰入額 564,600 - - 564,600 0     退職給付費用 742,682 - - 742,682 0     福利厚生費 1,242,688 - - 1,242,688 0     旅費交通費 24,975 - - 24,975 0     通信運搬費 196,504 - - 196,504 0     消耗什器備品費 31,595 - - 31,595 0     消耗品費 410,775 - - 410,775 0     減価償却費 92,486 - - 92,486 0     修繕費 1,056,586 - - 1,056,586 0     印刷製本費 2,199 - - 2,199 0     賃借料 593,233 - - 593,233 0     燃料費 2,963 - - 2,963 0     光熱水料費 13,673,531 - - 13,673,531 0     保険料 197,808 - - 197,808 0     会議費 14,684 - - 14,684 0     交際費 598,569 - - 598,569 0     諸謝金 540,000 - - 540,000 0     納税充当金繰入額 70,000 - - 70,000 0     租税公課 500,600 - - 500,600 0     支払負担金 150,440 - - 150,440 0     委託費 16,407,661 - - 16,407,661 0     雑費 65,556 - - 65,556 0

   経常費用計 800,481,234 595,095,714 160,926,214 44,459,306 0   評価損益等調整前当期経常増減額 3,395,015 △ 55,382,588 58,768,213 9,390 0

   基本財産評価損益等 0 0 0 0 0   特定資産評価損益等 0 0 0 0 0   投資有価証券評価損益等 0 0 0 0 0

   評価損益等計 0 0 0 0 0   当期経常増減額 3,395,015 △ 55,382,588 58,768,213 9,390 0

 2 経常外増減の部 (1) 経常外収益

   経常外収益計 0 0 0 0 0 (2) 経常外費用

   経常外費用計 0 0 0 0 0   当期経常外増減額 0 0 0 0 0

   他会計振替額 0 55,382,588 △ 55,382,588 0 0   当期一般正味財産増減額 3,395,015 0 3,385,625 9,390 0

   一般正味財産期首残高 138,873,195 37,915,674 85,368,010 15,589,511 0   一般正味財産期末残高 142,268,210 37,915,674 88,753,635 15,598,901 0

Ⅱ 指定正味財産増減の部  一般正味財産への振替額 △ 20,000,000 △ 20,000,000 0 0 0     一般正味財産への振替額 △ 20,000,000 △ 20,000,000 0 0 0

   当期指定正味財産増減額 △ 20,000,000 △ 20,000,000 0 0 0   指定正味財産期首残高 1,245,010,299 1,245,010,299 0 0 0   指定正味財産期末残高 1,225,010,299 1,225,010,299 0 0 0

Ⅲ 正味財産期末残高 1,367,278,509 1,262,925,973 88,753,635 15,598,901 0

科      目 合  計公益目的事業会計

法人会計内部取引消  去

- 31 -

貸借対照表

平 成 31 年3 月 31 日現在

(単位:円)

Ⅰ 資産の部

 1.流動資産

    現金預金 238,343,422 200,612,906 37,730,516

    未収金 17,344,198 17,356,150 △ 11,952

    販売品 366,531 454,024 △ 87,493

    前払金 7,504,310 7,962,970 △ 458,660

流動資産合計 263,558,461 226,386,050 37,172,411

 2.固定資産

  (1) 基本財産

    基本財産投資有価証券 99,969,833 99,967,833 2,000

    基本財産特定預金 30,167 32,167 △ 2,000

基本財産合計 100,000,000 100,000,000 0

  (2) 特定資産

    退職給付引当資産 100,438,966 88,981,496 11,457,470

    普及基金積立資産 200,373,274 200,422,460 △ 49,186

    普及基金投資有価証券 802,205,381 802,218,716 △ 13,335

    舞台・音楽芸術普及特定資産 163,000,000 183,000,000 △ 20,000,000

特定資産合計 1,266,017,621 1,274,622,672 △ 8,605,051

  (3) その他固定資産

    建物付属設備 1 1 0

    リース資産 0 1,326,655 △ 1,326,655

    ソフトウェア 8,694,990 15,051,887 △ 6,356,897

その他固定資産合計 8,694,991 16,378,543 △ 7,683,552

固定資産合計 1,374,712,612 1,391,001,215 △ 16,288,603

資産合計 1,638,271,073 1,617,387,265 20,883,808

Ⅱ 負債の部

 1.流動負債

    未払金 63,915,000 65,867,635 △ 1,952,635

    法人税等納税充当金 70,000 70,000 0

    前受金 53,013,475 39,633,225 13,380,250

    預り金 2,167,597 2,135,154 32,443

    チケット預り金 41,929,526 26,666,783 15,262,743

    リース債務 0 1,326,655 △ 1,326,655

    賞与引当金 9,458,000 8,822,823 635,177

流動負債合計 170,553,598 144,522,275 26,031,323

 2.固定負債

    退職給付引当金 100,438,966 88,981,496 11,457,470

固定負債合計 100,438,966 88,981,496 11,457,470

負債合計 270,992,564 233,503,771 37,488,793

Ⅲ 正味財産の部

 1.指定正味財産 1,225,010,299 1,245,010,299 △ 20,000,000

     (うち基本財産への充当額) ( 100,000,000 ) ( 100,000,000 ) ( 0 )

     (うち特定資産への充当額) ( 1,125,010,299 ) ( 1,145,010,299 ) ( △ 20,000,000 )

指定正味財産合計 1,225,010,299 1,245,010,299 △ 20,000,000

 2.一般正味財産 142,268,210 138,873,195 3,395,015

     (うち基本財産への充当額) ( 0 ) ( 0 ) ( 0 )

     (うち特定資産への充当額) ( 40,568,356 ) ( 40,630,877 ) ( △ 62,521 )

正味財産合計 1,367,278,509 1,383,883,494 △ 16,604,985

負債及び正味財産合計 1,638,271,073 1,617,387,265 20,883,808

科        目 当年度 (a) 増減 (a-b)前年度 (b)

- 32 -

財政援助団体等監査結果報告書

(一般社団法人かながわ土地建物保全協会)

1 監査の対象及び範囲

(1) 一般社団法人かながわ土地建物保全協会(以下「協会」という。協会

の概要等については別紙に記載)が行った公の施設である市営住宅(市

営住宅の概要については別紙に記載)の管理に係る平成30年度における

出納その他の事務(必要に応じて令和元年度分を含む。)

(2) 市営住宅を所管する部局(都市部)の指導監督に係る事務

2 監査実施の期間

令和元年8月26日から同年12月 17日まで

3 監査の方法

監査は、公の施設の管理に係る出納その他の事務が当該団体との協定等

に沿い関係法令等にのっとり適正かつ効率的に行われているか、当該施設

の所管部局の指導監督に係る事務が適正に行われているかを主眼とし、関

係職員から説明を聴取し、抽出による関係帳簿及び関係書類の調査並びに

現地調査を行った。

4 監査の結果

(1) 公の施設に係る収支状況について

市営住宅の管理に関する業務の収支実績(平成30年度)は次のとおり

である。

収入合計は3億 601万円 (注 )であり、その全額が指定管理料 となって

いる。支出合計は3億132万円であり、その内訳は一般経費1億231万円、

修繕費1億9,687万円及び火災復旧工事費213万円となっている。

これらにより、収支差額は468万円のプラスとなっている。

(注 )文 中で用 いる金 額は万 円単位 で表示 し、単位 未満は 切り捨 てている 。

(2) 指摘事項

次に述べる事項について、適正な措置を講じられたい。

ア 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市及び指定管理者)

横須賀市営住宅等指定管理業務基本協定書(以下「基本協定書」と

いう。)によれば、協会は事前に市の承諾を得なければ、管理に係る

- 33 -

業務の一部を第三者に委託してはならないと定められている。しかし、

事業年度終了後の事業報告書に委託に係る実績報告書を添付すること

で市に事後報告していたものの、事前の承諾は得ていなかったので、

今後は適正な事務処理に改められたい。

(3) 意見

次に述べる事項について、検討されたい。

ア 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市及び指定管理者)

(ア)指定管理業務を実施する上で、業務に係る細目等を規定する「横

須賀市営住宅等の管理業務等処理要領」(以下「処理要領」とい

う。)において、市営住宅等の修繕工事のうち緊急修繕工事につい

ては、緊急性を考慮し行う工事を除き、あらかじめ市に相談の上適

切に実施することと定めている。

このことについて、協会は、緊急性に係る検討を行った修繕工事

について、その都度市へ相談しているとのことであったが、一部の

工事においてその相談等の記録がないものがあった。また、実施さ

れた緊急修繕工事のうち、緊急性の判断基準が不明確と考えられる

修繕工事が一部見受けられた。

このため、市と協会は、緊急性の判断基準を共有するため、例え

ば本市の緊急工事処理要綱の考え方を準用するなど緊急性に対する

共通認識を持ち、その認識のもと、緊急性に係る検討を行った修繕

工事についての相談及び記録方法を取り決める必要があると考えら

れる。また、これにより緊急性を考慮せず計画的な工事の施工が見

込める場合には、発注方法の工夫を行うことなどによって、より経

済的な発注につながる可能性もあるので、これらの取組みについて

検討されたい。

(イ)処理要領において、市営住宅等の修繕工事について緊急を有する

修繕に対応するため、あらかじめ事業者を選定しておくことを定め

ている。これを受け、協会は、修繕工事に係る事業者について、当

該工事の工種に係る建設業法に基づく許可業者、横須賀市一般競争

入札資格者名簿登載などの参加応募資格要件を設け公募するなど、

一定の信頼性を確保した上で事業者を選定している。

しかし、処理要領等において、これら選定された事業者の報告を

受ける規定はなく、協会から提出される事業年度終了後の事業報告

書及び毎月の指定管理者業務報告書に附属する修繕業務に係る一覧

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表においても、修繕工事に係る場所、種類、内容、施工日及び費用

の記載はあったものの、施工した事業者名の記載はなかった。また、

事業年度終了後の事業報告書に添付する修繕実施業者一覧表におい

て事業者名及び所在地のみが記載されるに留まっていたため、個々

の修繕工事を施工した事業者について報告を受けていない状況であ

った。

市の施設に係る修繕工事であり、修繕工事の施工状態が入居者へ

直接影響を及ぼす性格のものであるという観点を考慮すると、修繕

工事を施工した事業者についても適時、報告を受け把握する必要が

あるものと考えられる。

このため、市は、協会から修繕工事に係るあらかじめ選定された

事業者及び毎月の指定管理者業務報告書において修繕工事を施工し

た事業者の報告を受け、これを確認することによって、指定管理業

務のより適正なモニタリングにつながるものと考えられるので、こ

の取組みについて検討されたい。

イ 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市)

(ア)基本協定書において、市営住宅等の設置目的に合致し、かつ本業

務の実施を妨げない範囲において、自己の責任と費用により、自主

事業を実施することができるものとすると定めている。このことか

ら、協会は自主事業として、ライフサポーター業務を実施している。

この事業は、市営住宅の 75 歳以上の単身高齢者宅を対象に個別調

査を行い、定期的に「見守り業務」、「居住相談業務」などの個別

訪問を行うもので公益性の高い自主事業であり、入居者との面会の

機会を得やすい事業でもあると考えられる。

このことから、市は、ライフサポーター業務は協会の自主事業で

あるものの、市として面会等が必要な業務(例えば、家賃納付等案

内、その他必要な連絡事項等)があるものと考えられるので、市の

担当者との一部連携(情報共有、同行訪問等)やその仕組みづくり

について、協会の協力を得られるように協議を行うことを検討され

たい。

(イ)天神アパートにおける一部の棟のベランダ部の手すりについては、

他の棟とは材質が異なるスチール製の手すりが設置されている状況

であった。このため、他の棟のベランダ部の手すりに比べて錆の発

生が目立つ状態が見受けられた。市は、安全性の確保の観点から、

当該状況についての調査を行い、必要に応じて計画的に対応するよ

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う努められたい。

- 36 -

(別紙)

1 市営住宅及びその管理に係る概要

名称(所在地) 天神アパート(横須賀市追浜本町2丁目29番地)

ほか37団地

設置目的

健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、こ

れを住宅に困窮する低額所得者に対して低廉な家賃で

賃貸し、または転貸することにより、市民生活の安定

と社会福祉の増進に寄与するため

指定期間 平成30年4月1日から令和4年3月31日まで

協 定 に 基 づ く 管

理業務範囲

1 市営住宅等の一般管理に関すること

2 市営住宅等の工事、修繕及び整備、これに付随す

る調整業務等に関すること

3 市営住宅等の施設設備等の保守管理に関すること

4 市営住宅の入居者募集に関すること

5 市営住宅の入居者の退去に関すること

6 市営住宅の家賃関係業務に関すること

7 市営住宅の駐車場管理業務に関すること

8 市営住宅等の火災等の緊急時の対応に関すること

9 災害時等の市営住宅等一時使用業務に関すること

10 月次報告書・事業報告書の提出に関すること

11 指定管理者の自主事業に関すること

12 その他市と指定管理者が協議して別途定めた事項

に関すること。

主な運営財源 指定管理料

2 指定管理者の概要

名 称 一般社団法人かながわ土地建物保全協会

設立年月日 昭和36年3月15日

所在地 神奈川県横浜市中区日本大通33番地

代表者 会長 菅家 龍一

主な業務内容 1 土地建物及び附帯施設の経営管理及びその受託

2 土地建物の取得、売却に関する業務

3 土地建物及び附帯施設の設計監理及び調査並びに

それらの受託

4 神奈川県内の公的賃貸住宅等及び民間住宅におい

て、高齢者・障害者などの福祉世帯を対象とした、

安全安心及び福祉の増進を目的とする業務

5 神奈川県内の公的賃貸住宅等及び民間住宅におけ

る入居者を対象とした防災・防火思想の普及啓発に

関する業務

6 前2号に掲げる事業の成果・知見については、こ

れを必要とする者に対し広く普及啓発する事業を展

開していくこととする。

7 第1号により管理する土地建物等に係る警備業務

8 第1号により管理する土地建物等に係る労働者派

遣業務

9 前号の他必要と認める一切の業務

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3 市営住宅の管理戸数(平成31年4月1日現在)

団地数 棟数 管理戸数 入居戸数 入居者数 入居率

38 222 4,870 4,112 7,316 84.4%

種 別 団地数 棟数 管理戸数

公営住宅

直営(※ ) 25 196 3,900

借上 8 8 115

小計 33 204 4,015

改良住宅 5 18 837

計 38 222 4,870

※一般住宅1棟18戸を含む。

4 市営住宅の管理に関する業務の収支計算書(平成 30 年度) ( 単 位 : 千 円 )

区 分 金 額

1 収入 306,010

指定管理料(一般経費)

〃 (修繕費)

107,000

196,878

〃 (火災復旧工事費) 2,131

2 支出 301,328

一般経費 102,319

修繕費 196,878

火災復旧工事費 2,131

収支差額 4,681

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財政援助団体等監査結果報告書

(シティサポートよこすか・横浜DeNAベイスターズ共同事業体)

1 監査の対象及び範囲

(1) シティサポートよこすか・横浜DeNAベイスターズ共同事業体が行った

公の施設である追浜公園、夏島都市緑地及び夏島グラウンド(施設等の

概要については別紙に記載)の管理に係る平成30年度における出納その

他の事務(必要に応じて令和元年度分を含む。)

(2) 追浜公園、夏島都市緑地及び夏島グラウンドを所管する部局(環境政

策部)の指導監督に係る事務

2 監査実施の期間

令和元年8月26日から同年12月 17日まで

3 監査の方法

監査は、公の施設の管理に係る出納その他の事務が当該団体との協定等

に沿い関係法令等にのっとり適正かつ効率的に行われているか、当該施設

の所管部局の指導監督に係る事務が適正に行われているかを主眼とし、関

係職員から説明を聴取し、抽出による関係帳簿及び関係書類の調査並びに

現地調査を行った。

4 監査の結果

(1) 公の施設に係る収支状況について

追浜公園、夏島都市緑地及び夏島グラウンドの管理に関する業務の収

支実績(平成30年度)は次のとおりである。

収入合計は1億 649万円 (注 )で、その内訳は指定管理料1億 451万円、

自動販売機収入197万円となっている。支出合計は1億2,998万円であり、

その内訳は委託費5,919万円、人件費4,162万円などとなっている。

これらにより収支差額は2,349万円のマイナスとなっている。

(注 )文中 で用い る金額は 万円単 位で表 示し、単 位未満 は切り 捨ててい る。

(2) 指摘事項

次に述べる事項について、適正な措置を講じられたい。

ア 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市及び指定管理者)

基本協定書等によれば、管理業務に係る経理とその他の業務に係る

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経理を区分して整理するものとされており、自主事業実施後には所定

の自主事業報告書を提出し、収支の予算及び決算は自主事業の経理を

区分した施設管理全体の収支と併せて市に報告すること(合算不可)

とされている。しかし、平成30年9月分及び同年12月分の業務報告書

に添付された自主事業報告書について、収支の記載に誤りがあったの

で、基本協定書等に基づき自主事業の経理を区分した収支を含む正確

な報告書を作成するよう改められたい。

イ 公の施設の管理に係る出納その他の事務(市)

基本協定の締結前から追浜公園内に所在し、備品整理簿に登録されて

いた備品について、基本協定書に記載されていなかったものがあったの

で、管理施設内に所在する備品を適切に把握した上で必要な措置を講じ

るとともに、今後は適正な管理に改められたい。

(3) 意見

次に述べる事項について、検討されたい。

公の施設の管理に係る出納その他の事務(市及び指定管理者)

追浜公園内の横須賀スタジアム医務室に設置されている人工蘇生器

(酸素蘇生器)については、機器本体及び付属の酸素ボンベの耐用期間

は確認できなかったものの、購入から20年以上経過しており、消耗品の

一部には経年劣化が見られた。また、現状において定期的な点検及び当

該機器による酸素救急に関する講習の受講が行われておらず、当該機器

を適切に使用することができる体制となっていなかった。なお、追浜公

園管理事務所に設置されている自動体外式除細動器(AED)について

は、耐用期間内であり、バッテリ等の消耗品の交換、点検及び講習の受

講が行われていた。

スポーツ関連施設に係る利用者等の安全確保の観点から、現在におけ

る各救急機器の安全性及び有効性を把握した上で、点検方法、そのチェ

ック体制などの管理方法を検討するとともに、施設等の管理方針を踏ま

えた適切な救急体制について改めて確認されたい。

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(別紙)

1 追浜公園、夏島都市緑地及び夏島グラウンド並びにその管理に係る概要

名称(所在地)

追浜公園(横須賀市夏島町2番2)

夏島都市緑地(横須賀市夏島町2番26)

夏島グラウンド(横須賀市浦郷町5丁目2931番地71)

設置目的 市民の健康福祉の増進、レクリエーションの振興、生

涯スポーツの場を提供するため

指定期間 平成30年4月1日から令和4年3月31日まで

協定に基づく管理

業務範囲

1 管理施設の施設及び設備の運営に関すること

2 管理施設のうち有料で使用させるものの使用の許

可に関すること

3 管理施設で行う都市公園条例第9条第1項第2号

に基づく公園内行為許可に関すること

4 管理施設で行う新設施設等の式典補助に関するこ

5 管理施設の紹介に関すること

6 管理施設の施設及び設備の維持管理に関すること

7 その他市長が定める業務に関すること

8 その他市と指定管理者が協議して別途定めた事項

に関すること

主な運営財源 指定管理料

2 指定管理者の概要

名 称 シティサポートよこすか・横浜DeNAベイスターズ共

同事業体

設立年月日 平成30年2月26日

構成団体 代表団体

名 称:一般財団法人シティサポートよこすか

所在地:横須賀市小川町11番地

代表者:代表理事 竹内 英樹

構成団体

名 称:株式会社横浜DeNAベイスターズ

所在地:横浜市中区尾上町1丁目8番地

代表者:代表取締役社長 岡村 信悟

3 追浜公園、夏島都市緑地及び夏島グラウンドの利用状況(平成30年度)

(1) 施設利用件数

区 分 利用件数(件)

追浜公園

硬式野球場(横須賀スタジアム) 850

軟式野球場 283

庭球場 5,879

夏島都市緑地 ドッグラン広場 6,123

夏島グラウンド グラウンド 183

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(2) 駐車場利用台数

区 分 台数(台)

追浜公園 58,358

夏島都市緑地 24,266

4 追浜公園、夏島都市緑地及び夏島グラウンドの管理に関する業務の

収支計算書(平成 30 年度)

( 単 位 : 円 )

区 分 金 額

1 収入 106,491,730

指定管理料 104,515,000

自動販売機収入 1,976,730

2 支出 129,984,848

人件費 41,627,971

光熱水料費 11,099,552

修繕費 3,073,689

その他事務費

(消耗品費・使用料賃借料等) 3,294,633

委託費 59,198,480

本社経費・保険料 8,583,716

租税公課費 3,106,807

収支差額 △23,493,118