室蘭工業大学建築工学科同窓会誌 2011€¦ · 会長あいさつ...

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室蘭工業大学建築工学科同窓会誌 2011

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  • 室蘭工業大学建築工学科同窓会誌 2011

  • 同窓会名「創の会」名付けの趣旨

    「創の会」の名は,1986年,会の発足に際して荒川卓先生に授けていただきま

    した。会名の名付けの趣旨について,「創」第 1号に掲載された荒川先生の「会誌

    発刊に寄せて」より抜粋して再掲載いたします。

    創という字は,「はじめる」とか「はじめて造る」という意味で,創建とか創設,

    創造,創作などの意味として一般に用いられています。しかし,創という字には,

    単に物を造るという意味の他に,各人各様の思想や感興を作品として造り出すと

    いう意味も含まれています。このことは,いわゆる「建築」が,単に工学的対象

    物を造る技術を指すものではなく,人間の生活環境や本来あるべき姿を形作る総

    合的な創造活動であり,その中には創造的精神が含まれていなければならないこ

    とと類似しています。つまり,創という字には,建築家としての理想が刻み込ま

    れているのです。この理念を決して失ってほしくないとの願いをこめ,「創の会」

    と名付けました。

  • 目 次

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年

    ◆ごあいさつ

    創の会会長 榎本 祥明(8期) ········· 1

    建築社会基盤系学科長 溝口 光男(12 期) ········ 2

    ◆特別会員のページ

    最近気になる事 荒川 卓 ················· 3

    雑感 入江 正之 ················· 3

    大不安定時代のなかで 持田 勉 ················· 4

    ◆建築社会基盤系学科(建築コース)教員一覧 ··························· 5

    ◆研究室近況

    大坂谷 吉行 ··············· 6

    市村 恒士 ················· 7

    武田 明純(建設 4期) ····· 8

    永井 宏(建設 6期) ····· 9

    渡辺 和博(建設 17 期) ···· 10

    髙橋 力也(建設 17 期) ···· 11

    有馬 昌希(建設 18 期) ···· 12

    川上 純平(建設 18 期) ···· 13

    郡司 泰将(建設 18 期) ···· 14

    髙橋 佑介(建設 18 期) ···· 15

    ◆同窓生だより

    被災地のかたすみで 小野寺 優(8期) ········· 16

    「水元は、今でも、私を支え続けている!」 辻 好昭(17 期) ········ 17

    近況遠景 小藤 一樹(22 期) ········ 18

    近況報告 池田 篤則(建設 6期) ····· 19

    公共建築の可能性 工藤 直樹(建設 13 期) ···· 20

    ◆支部だより

    東京支部 小竹 龍一(17 期) ········ 21

    関西支部 橋本 諭(16 期) ········ 23

    旭川支部 濱地 託子(建設 10 期) ···· 25

    ◆事務局だより

    総会・懇親会 ························································ 26

    会務および決算報告・予算 ············································· 27

    事務連絡 ···························································· 29

    創の会ゴルフコンペについて ··········································· 30

    ◆創の会会則・役員・幹事 ··············································· HP 参照

    ◆東京支部会則・支部役員・各支部長 ····································· HP 参照

    ◆創の会 略史 ························································ HP 参照

    ◆名簿編 ······························································ HP 参照

    ◆正会員状況一覧

    地域別状況 ·························································· 31

    勤務先別状況 ························································ 32

    ◆編集後記

    表紙デザイン 会長 榎本 祥明(8期)

  • ■会長あいさつ

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 1 -

    創の会会長

    榎 本 祥 明(8期)

    創の会第九代目会長に就任致しました榎本祥明です。副会長の石戸谷裕二さん(14期)と東京

    支部長・副会長の小竹龍一さん(17期)及び役員共々宜しくお願い申し上げます。

    今年東日本大震災で多くの建物が破壊され,津波で多くの木造家屋が瓦礫と化しました。被

    災された創の会の会員,並びに関係者にお見舞い申し上げます。

    原子力発電所まで被災して,想定外と説明されていますが,建築に携わる者として,自然の

    驚異に対して,想定外という言葉のむなしさを感じております。経済面でも,PIGSによるユー

    ロ危機により,日本だけが異常な円高ですが,デフレから脱却する対処法が見つからないよう

    です。「創の会」もその影響を受けているようです。

    私は,会の発足時から役員を続けており,会の非常事態と感じていましたが,とうとう会誌

    第13号を例年通り発刊出来ない事態に直面致しました。「創の会」存亡の危機です。

    第9代目会長,13号の会誌を不吉な数字とは思いたくありません。アポロ 13号も人類の英

    知で,奇跡の帰還ができたのですから,創の会も皆様の協力で立ち直りたいと思います。

    会費未納の会員の皆様に,納入依頼の案内を送付致しましたが,例年より少ない納付率のま

    まで,発行出来ない状態が続いております。歴代の会長や役員で協議してまいりましたが,室

    蘭工業大学のホームページに間借りする形で,創の会の会誌のページを掲載することに致しま

    した。残念ながら,会員の住所録は,個人情報保護法の為掲載できませんが,会員の近況報告

    欄や会計報告,各種連絡事項は掲載できることになっております。この文章を読まれている会

    員の皆様は,インターネットを利用できる環境にあるので問題ありませんが,定年を迎えられ

    て退職されたり,インターネット環境にない方への連絡方法を,今後の検討課題です。また,

    最新の住所録の更新や開示方法も検討課題です。

    役員と有志の会ではなく,室蘭工業大学で同じ建築を学んだ同窓生の会なのですから,「創の

    会存続の危機」をお読みになった感想やご意見を頂戴したいと思います。

    創の会の未来へ向けて,今を大切に考え,そして今行動を起こさなければ,消滅してしまい

    ます。ご自分の未来も,創の会の未来も,同じ延長線上にあるということを,この機会に再度

    お考えください。創の会を,絶滅危惧種に指定することも,日はまた昇ると信じて復活させる

    ことも,会員一人一人の考えに委ねられていることをご理解ください。

    最後に,室蘭工業大学建築工学科に所属したことにより,良き師,良き先輩,良き同輩,良

    き後輩に恵まれたことに感謝しております。創の会のつながりを信じましょう。

  • ■学科長あいさつ

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 2 -

    建築社会基盤系学科長

    溝 口 光 男(12期)

    3月 11日,マグニチュード 9.0の東北地方太平洋沖地震が発生しました。巨大な津波が東北

    地方と関東地方の太平洋沿岸部を襲い,未曾有の大災害をもたらしました。また,東京電力福

    島第一原子力発電所事故が起こり,放射能汚染によって周辺一帯では現在も避難を余儀なくさ

    れています。本学の学生にも 58名の被災者がいました。大震災で亡くなられた方々に深く哀悼

    の意を表するとともに,被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げます。

    学科長あいさつという原稿の依頼でしたが,前回の会誌以降の 2年間の大学と学科・建築学

    コースの近況をご報告することで,あいさつに代えさせていただくことにいたします。

    文部科学省(国立大学法人評価委員会)から,全国立大学の第1期中期目標・中期計画期間

    (平成 16〜21年度)の業務実績評価が公表されました。本学の達成状況は,教育と研究では「良

    好」もしくは「おおむね良好」という良い評価でしたが,業務運営の改善では「不十分」とい

    う評価がついてしまいました。現在は第2期期間(平成 22〜27年度)の2年目です。博士後期

    課程の定員が埋まらないことや毎年1%ずつ削減される運営費交付金に替わる外部資金の獲得

    というような大きな問題が生じています。博士後期課程の定員は,建築を含む専攻の定員 5名

    に対して来年度は入学者 0名という状況です。外部資金は景気に影響されることですが,昨年

    度の 2/3程度しか獲得できていません。創の会会員の皆さまには博士後期課程の入学者,共同

    研究費・奨学寄附金等での外部資金の増加にご協力下さいますようお願い申し上げます。

    大学に関する他の話題としては,留学生が 3年連続で 100名を越え,明徳寮の改修にあわせ

    その一部を留学生寮として利用するようになりました。また,一番北側の職員宿舎を改修し完

    全個室でセキュリティの高い定員 29名の女子寮「明凛館」ができました。

    学科・建築学コースの状況については,2009年 4月に建築社会基盤系学科となってから 2年

    8ヶ月が経ち,1〜3年生は建築社会基盤系学科,4年生は建設システム工学科という過渡期に

    あります。在籍する学生数は 5月 1日時点で,1年生 117(内女子 17)名,建築(学)コース 2年

    生 57(同 11)名,3年生 63(同 12)名,4年生 67(同 10)名であり,女子学生が 2割程度を占めてい

    ます。教員は,昨年 9月 1日に建築構造分野担当として建設システム工学科 6期の永井宏助教

    が着任し,教授 6名,講師 3名,助教 3名の 12名で建築(学)コースの教育研究を行っていま

    す。

    最後に,創の会会員の皆さまには,ますますの御活躍をご祈念申し上げます。また,今後も

    建築学コースへのより一層のご支援とご協力を宜しくお願い申し上げます。

  • ■特別会員のページ

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 3 -

    最近気になる事

    荒川 卓

    傘寿を超えた所為か,最近,特に気になる事

    が多くなつた。書き留めたメモのなかから,同

    感の3冊の一文を紹介します。

    その1.阿川弘之:大人の見識『~かって大宅

    壮一さんが,テレビによって日本人は"一億総白

    痴化"すると警告した。その通りになりかけてい

    ませんか。静かに何かを語りかけるような質実

    な番組は本当に少ない。NHKを含めてどのチャ

    ンネルを切り替えても,ワアワア,ゲラゲラ,

    人気タレントの馬鹿笑いばかり聞こえてくる。

    自分たちだけで面白がって大声を上げて騒いで

    いるように思えるんだが。何ですかね,あの下

    品さは。~テレビの持つ影響力は大きいのです。

    あんな調子でタレント達の,乱れた言葉を喋る

    のを聞き続けると,何百万何千万もの人が知ら

    ず知らず感化されて,日本語の美しさは失われ,

    我が国伝統文化の根幹が壊れてしまうと思う。』

    その2.曾野綾子:老いの才覚『幾つになっ

    ても"精神のおしゃれ"は大切。~今の老男性は,

    教会で帽子を取ることを知らない。レストラン

    で帽子をかぶったまま食事をしている人がいる。

    スープを音を立てて飲んだり,サラダの皿を持

    ち上げて食べたり,パンを千切らずに大きなま

    ま齧りつく。~両隣の人に満遍なく心を遣って,

    夫々に適した話題で静かに会話の義務を果たさ

    ず,ただ黙って食べている男性もいれば,大声

    でしゃべくる女性もいる。』

    その3.藤原正彦:日本人の誇り『政治もモ

    ラルもなぜ崩壊したか。低下する政治家の質,

    腰の定まらぬ外交,頻発する無軌道な殺人事件,

    勉強しない子供たち,~もはや対象療法では効

    果はない。』

    最近の国会中継における,極度の野次やマナ

    ーの悪さは,上記の指摘そのものですね。

    雑感

    入江 正之

    室工大建築の卒業生の皆さま,お元気でご活

    躍のことと存じます。こちらも歳を重ね,年金

    や,介護保険料などの事態に振り回されながら,

    早稲田大学の建築学科において設計・研究・教

    育に,体質でしょうか,奮闘いたしております。

    今年は,私たちが於かれている状況から,奮闘

    の度合いを高めております。公的,民間に拘わ

    らず研究費を獲得しなければならない背景の中

    で,受託研究のプロジェクト研究室や設計事務

    所の運営を,大学賦与の主研究室とともに切り

    盛りを致している現在です。年末ともなれば,

    それらを維持して年を越せるか,というのも脳

    裏をよぎる事象です。建築家としての設計活動

    は日本の各地で行っており,良い作品を各々の

    地に根付かせるべく,また建築デザイン誌に載

    せるまでは,ラグビーのフォワードのスクラム

    の押しの力を緩めずに前傾姿勢を貫いています。

    体力と気力が要ります。アルコールを体内にぶ

    ち込んで,身体や精神をどやしつけることも必

    要です。スペインでの石造民家の修復・再生作

    業も滴々として続けています。室員は40名を越

    える状況で,少しずつ博士学位取得者も多くな

    る傾向にあり,室工大の入江研であった卒業生

    の大学教員も博士課程学生として,学位取得に

    汗を流しております。12月には恒例の室工大入

    江研究室の忘年会を開催します。生意気だった

    卒業生も4~50代になるのでしょう。ザマー見

    ろ,誰でも歳をとるんだと言いたいところです

    が,それぞれの場で活躍している彼らの顔を見

    ることも,歳を重ねたものの栄養の一種と感じ

    ております。

  • 特別会員のページ

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 4 -

    大不安定時代の

    なかで

    持田 勉

    東日本大震災で亡くなられた方々に衷心より

    お悔やみ申し上げます。又,物心両面に多大な

    被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げ

    ます。

    今,世界に二つの大きな波が押し寄せており

    ます。一つは,国境を越えた巨大な経済(政治)

    圏形成であり,他方は,国民一人一人の小さな

    声の国境を越えた大きな叫び声であります。

    前者は,ASEAN,APEC,EU,BRICS,TPP,

    NAFTA 等のように歴史,文化,宗教,主義,

    GDP 等異なる国々が市場拡大経済を目指した

    ものでありますが,例えば EUのギリシャ,イ

    タリア等のようにガラスのような脆さも含んで

    おります。後者は,インターネット・携帯を通

    じ一つの小さな情報が一瞬のうちに世界を駆け

    巡り,それが巨大な世界同時デモに発展する,

    例えばリビア,エジプト他住民の反政府活動「ア

    ラブの春」,富の集中と貧困に抗議する「ウオー

    ル街を占拠せよ」でありますが,その声がどの

    ように収斂して要求目的を達成できるか現段階

    では不透明なところもあります。

    地理的,経済的に益々巨大に連携・連合する

    国々も,人権・生活等回復を要求する国民一人

    一人も共に大不安定時代のなかで,私たち「技

    術を学んだ,学んでいる」者として,永遠の課

    題でありますが「技術を何のために,何を頼り

    に,どのように次世代に伝えるか」等を今,問

    い直す機会ではないだろうかと考えるこの頃で

    す。

  • ■建築社会基盤系学科(建築コース)教員一覧

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 5 -

    1990年(平成2年)

    小講座名 職 氏  名 4月 大講座名 職 氏  名 研究分野

    教 授 大築 和夫 教 授 荒井 康幸 建築構造学

    建築構造力学 助教授 土屋  勉 教 授 土屋  勉 建築基礎・地盤工学助 手 − 教 授 溝口 光男 建築構造・耐震構造教 授 荒川  卓 准教授 濱  幸雄 建築材料学・コンクリート工学

    建築構造工学 助教授 荒井 康幸 教 授 1名助 手 溝口 光男 准教授 1名教 授 後藤 知以 講 師 1名

    建築生産 助教授 鎌田 紀彦 教 授 大坂谷吉行 都市計画助 手 鈴木 大隆 教 授 鎌田 紀彦 建築構法計画教 授 泉  清人 教 授 黒澤 和隆 環境設計

    建築環境 助教授 窪田 英樹 講 師 市村 恒士 都市緑化計画助 手 − 講 師 真境名達哉 建築計画教 授 − 講 師 山田  深 建築設計・建築意匠

    建築計画 助教授 黒澤 和隆 助 教 武田 明純 建築史・照明計画助教授 入江 正之 教 授 2名助 手 安芸 義信 准教授 2名

    講 師 2名

    建築工学科1990(H2)年3月末

    工学部改組・再編

    建設システム工学科(建築コース)2009(H21)年3月末

    土木コース教員

    土木コース教員

    構造工学

    生活空間工学

    環境防災工学

    2009年(平成21年)

    4月 領域 ユニット 職 氏  名 研究分野

    教 授 荒井 康幸 建築構造学

    教 授 大坂谷吉行 都市計画教 授 鎌田 紀彦 建築構法計画教 授 土屋  勉 建築基礎・地盤工学教 授 濱  幸雄 建築材料学・コンクリート工学教 授 溝口 光男 建築構造・耐震構造講 師 市村 恒士 都市緑化計画講 師 真境名達哉 建築計画講 師 山田  深 建築設計・建築意匠助 教 岸本 嘉彦 建築環境工学助 教 武田 明純 建築史・照明計画助 教 永井  宏 基礎構造・地盤工学教 授 7名准教授 5名講 師 2名助 教 2名

    教 授 6名

    准教授 4名助 教 4名教 授 6名准教授 5名助 教 2名

    教員組織 教育組織(建築社会基盤系専攻・学科(建築学コース))2011年(H23)年12月1日現在

    社会基盤

    応用化学

    生物機能

    くらし環境系

    工学部改組・再編

    建築

    土木系教員全学共通教育センター教員

    化学系教員

  • ■研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 6 -

    都市計画研究室 大坂谷 吉行

    2011年の都市計画研究室の主な出来事を

    紹介します。3月4日~7日,バンコクにあ

    るキングモンクット工科大学ラカバン校で,

    第3回国際交流セミナーを開催し,研究室の

    9人が英語でプレゼンをしました。連日,タ

    イの学生と飲み食いし,交流を深めました。

    また,日タイ双方が大阪に集まって,10月19

    日~21日,第4回国際交流セミナーを開催し,

    院生5人がプレゼンをするとともに神戸,京

    都,奈良の歴史的建築と現代建築を一緒に見

    て回りました。テレビ電話授業は,日タイ教

    員の講義4回に加え,学生のプレゼン2回を

    実施しました。

    3月11日に発生した東日本大震災の支援

    として,研究室では「釜石市『呑ん兵衛横丁』

    の再生に関する調査研究」に取り組んでいま

    す。8月と11月に現地調査,関係者へのヒア

    リングなどをしました。市役所にも商工会議

    所にも飲食店街の被災状況のデータが無く,

    研究室が職業別電話帳をベースに被災範囲地

    図と住宅地図と照合し,データを作成しまし

    た。飲食店全体の67%,特にスナック・バー・

    クラブでは87%が被災したことが判明しま

    した。12月下旬に仮設飲食店街で営業再開と

    なります。仮設店舗の営業は2年3カ月の期

    限があるので,私としては,研究室の「屋台

    村に関する調査研究実績」を活用して,ポス

    ト仮設の飲食店街に初期投資を抑えられる

    「屋台村形式」を飲食店経営者との勉強会を

    通じて提案していきたいと思っています。

    最後になりましたが,4月24日の室蘭市長

    選挙で,研究室OBの青山剛君が当選しまし

    た。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 7 -

    ランドスケープ研究室 市村 恒士

    5年前より「ランドスケープ研究室」と称

    して研究室運営を行っております。

    現在の研究室のメンバーは,「4年生」6名,

    「M1」「M2」が各々1名となっています。

    「ランドスケープ」=「人間と自然・緑と

    の関係」と位置づけ,それらの関係性のあり

    方について模索していますが,特に,自然・

    緑の役割を活用しながら低炭素・循環型・生

    物多様性を目標とした都市・建築づくりに向

    け,環境評価システムあるいは地域マネジメ

    ント等の観点から研究を行っています。

    最近では,「都市や建築周辺空間の緑地・バ

    イオマスに関わる環境性能評価システム

    (LCCO2評価や生物多様性の価値評価)の構

    築とその評価に基づいた空間デザイン」「「環

    境の質」と「生活の質」のバランスを考慮し

    た緑地・環境デザインやそのマネジメント」

    「ランドスケープ資源を活用したソーシャル

    ビジネス・コミュニティビジネスのための地

    域マネジメント手法」等に着目し,これらに

    関する研究,教育,社会貢献活動等を行って

    おります。

    今後の建築と自然・緑との関わりを考える

    と,最近では,既に,建築分野においても「自

    然・緑」を活用しながら「CSRの達成」等の

    ビジネス展開を行っている事例もみられます

    が,昨年度行われた生物多様性に関する会議

    (COP10)において目標とされた「自然生息

    地の開発速度の半減」等のことにより,自然・

    緑との関係を考えた建築・都市づくりがより

    積極的に求められると推察されます。

    このような状況の中,建築分野において自

    然・緑に着目した新たなシステムづくりがで

    きればと,研究室学生と共に,上記のような

    研究・教育活動等を日々取り組んでいるとこ

    ろです。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 8 -

    武田研究室 武田 明純(建設4期)

    本年度をもって,武田研究室開設5年目に

    突入しました。助教の担当できる学生数が学

    部生3名,修士は各学年1名であるため,今

    年度は学部生3名と修士2年生1名の小規模

    な研究室となっております。研究室は小さく

    とも,皆,研究活動はもとより,思い出づく

    りにも全力で取り組み,人数の少なさを感じ

    させないほど充実した研究室となっておりま

    す。

    現在,本研究室で取り組んでいる研究テー

    マは,「ヘレニズム期の墓建築に関する研究」

    と「室蘭の歴史的建造物の保存,活用に関す

    る研究」です。前者の研究では,詳しくは論

    文公表前のため伏せさせていただきますが,

    これまでのギリシア建築史では触れられてい

    ない結論が得られております。また,後者の

    研究においては,今年度は地元室蘭の大正期

    の煉瓦造倉庫,旧丸越山口紙店の実測調査に

    取り組みました。隣町の伊達出身であるため,

    昔から室蘭を知っていたつもりですが,室蘭

    には私の想像を超えた価値の高い歴史的建造

    物が残されているようで,これらの歴史的建

    造物の保存,活用が必要だと再確認すること

    ができました。

    研究室は総合研究棟の7階にあり,大変見

    晴らしの良い研究室となっております。出張,

    旅行等で近くまでこられた際には,是非研究

    室にお立ち寄り下さい。若い研究室ですので,

    OBの皆様のお話をお聞かせいただければ学

    生共々非常に助かります。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 9 -

    永井研究室 永井 宏(建設6期)

    昨年9月に室蘭工大に助教として着任し,

    今年度より「永井研究室」が産声をあげまし

    た。スタート 1年目の今年は,4年生 2名が

    配属となりました。1 名はゼネコンに就職し

    ますが,もう1名は室蘭工大大学院への進学

    が決定しました。まだ小規模ではありますが,

    これからの研究室の礎を築くため,彼らと充

    実した日々を送っています。

    現在の主な研究テーマは,「建物-基礎-地盤

    連成解析によるパイルド・ラフト基礎の地震

    応答」, 新しい基礎形式であるパイルド・ラ

    フトを採用した建築構造物の高性能化を目指

    し,耐震性能を規定化する上で必須となる地

    震時の杭応力等の評価を行っています.今年

    は演算マシンを新たに導入し,計算処理を並

    列化することを試みたため,色々とトラブル

    もありましたが,学生と試行錯誤を繰り返し

    てようやく本格的な運用に至りました。この

    他に「杭の支持力に関する載荷実験」を土屋

    先生と共に研究しております。

    また,研究室としての各種イベント(春の

    お花見,夏のキャンプ,秋のバーベキュー etc.)

    も土屋研究室の皆さんと一緒に行っています。

    大学院生や学部学生達のパワーに負けないよ

    うに和気藹々楽しんでいます。

    最後になりますが,ここ数年掛けて,大学

    の教育・研究棟は改修工事が行われたそうで

    す。外観は変わりませんが,製図室など講義

    室の配置が変更(製図室は3Fから1Fへ移動)

    されました。室蘭工大を離れて5年以上経過

    していた私も懐かしさと共に新しさを感じま

    した。卒業生の皆様も久し振りに室蘭工大を

    訪れてみませんか?そして,その際には,諸

    先輩方のお話を学生達にお聞かせ頂ければ幸

    いです。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 10 -

    土屋研究室 渡辺 和博(建設17期)

    2011年度の土屋研究室は,土屋教授,技術

    職員の島田さんと,社会人博士 2名,修士 4

    名,学部5名の計13名で構成されています。

    今年度からは,永井助教と学部生2名の永井

    研究室とも共同で研究を行い,2研究室16名

    で活動しています。

    研究室の最近の主な研究テーマは,パイル

    ド・ラフトの数値解析,回転貫入杭の引き抜

    き実験,杭の貫入メカニズムの可視化実験で

    す。それぞれ解析班,大型実験班,小型実験

    班という伝統のチーム編成で,日々研究を行

    っています。今年度はFEM解析ソフト,PIV

    解析ソフト,新加圧土槽など新しい実験装置

    が次々に導入され新しい研究成果が次々に上

    がってきているところです。学生同士が研究

    について話し合う勉強会も定期的に開かれて

    おり,研究を通じて互いに高め合える環境の

    中,皆が楽しく活動しています。

    また,関係者の皆様には記憶に新しいこと

    と存じますが,昨年は土屋教授が還暦を迎え

    られ,各所で祝賀の会が催されました。研究

    室のお花見,キャンプ,スキーといった恒例

    行事とあわせて,その様子は随時ホームペー

    ジでお知らせしていますので,土屋研究室

    OB, OGの皆様は是非ご覧ください。写真は,

    今年7月のキャンプでの集合写真です。雨竜

    沼湿原に行ってきました。

    最後になりましたが,研究室のOB, OGの

    皆様より,毎年多くのご厚意を頂いておりま

    す。この場をお借りしまして,研究室一同,

    心より感謝を申し上げます。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 11 -

    濱研究室 高橋 力也(建設17期)

    2011年度の濱研究室は博士課程後期2名,

    前期課程が3名,学部生が6名の構成となっ

    ています。また熱・水分の移動解析を専門と

    する岸本先生と共同で研究をしております。

    研究室のメンバーは日本をはじめ,韓国・

    中国人の学生が在籍しており,非常に個性的

    で国際色豊かな研究室となっています。毎年

    恒例の研究室恒例のソフトボール大会では優

    勝を果たしたり,研究室メンバーの誕生日に

    は皆で祝ったりと,研究とその他にメリハリ

    をつける濱研究室の伝統は現在も受け継がれ

    ています。

    研究テーマは自己修復コンクリートや表面

    改質剤に関するものをはじめとし,乾燥収縮

    に関する研究やコンクリート中の気泡に代わ

    る材料についての研究,RC構造物の耐久性

    評価法の研究,セメントを用いないゼロセメ

    ントコンクリートの研究など,様々な観点か

    らコンクリートの耐久性に関する研究を行っ

    ています。

    また研究発表の機会に恵まれており,建築

    学会大会や建築学会北海道支部での発表はも

    ちろんのこと,日中韓の大学共催のシンポジ

    ウムにおける発表や,イギリスでの研究発表

    にも参加するなど,貴重な経験を得ることが

    できています。

    最後になりますが,OB・OGの方々には沢

    山の御厚意を受け,この場でお礼を申し上げ

    ます。北海道にお立ち寄りの際は是非研究室

    に寄って頂きたいのは勿論のこと,さらに本

    年度から東京・札幌で本研究室のOB会を行

    っています。是非ご参加のほど,よろしくお

    願いいたします。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 12 -

    真境名研究室 有馬 昌希(建設18期)

    2011年の真境名研究室は,真境名先生をは

    じめ院生8名,学部生7名の昨年度と同様,

    計16名で活動を行なっております。

    今年の研究では,美術館,町内会館,戸建

    住宅,保育園,FM局,商店街など様々な分

    野について活動を行っておりゼミでは自分の

    研究だけではなく様々な分野について知るこ

    とができ大変勉強になっています。一部を簡

    単ではありますが説明致します。昨年から引

    き続いている北海道三角屋根住宅の研究では,

    他大学の先生や,研究機関,設計事務所など

    と委員会を設立し住宅の歴史や,今後の持続

    的活用について研究しており,専門家の意見

    が頂けるとてもよい機会となっております。

    また,今年は室蘭市美術館,岩見沢教育大と

    三笠市で廃校を利用した芸術家川俣正さんの

    合同ワークショップへの参加,室蘭市中島の

    商店街コンソーシアムでの商店街の方々との

    話し合い,設計競技への応募など個々の研究

    を越えて研究室での活動が盛んに行なわれま

    した。活動の様子などをホームページで公開

    していますので是非ご覧下さい。

    研究の他にも,夏にはキャンプや焼き肉な

    ども行なっており,研究室の卒業生も参加し

    て頂くなど卒業生との仲もよく楽しく活動を

    行なっております。そして,今年も新年会な

    ど色々と計画しており楽しみです。

    最後になりましたが,研究室OB・OGの皆

    様より多くの御厚意をいただいております。

    この紙面をお借りして研究室一同感謝申し上

    げます。

    写真は,2011年7月12日〜15日に行なわ

    れた川俣正さんのワークショップの様子です。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 13 -

    荒井・溝口研究室 川上 純平(建設18期)

    荒井研究室,溝口研究室は今年も合同で荒

    井先生,溝口先生を含め修士2年2名,修士

    1年2名,学部生11名の計17名で活動して

    おります。今年も例年通り多くのスタッフが

    集まり,個々のキャラクターの強さも相まっ

    て研究室はいつも賑やかで,楽しい日々を送

    らせていただいております。

    また,当研究室の伝統行事として毎年9月

    に行われている北海道大学との合同ゼミでは

    毎年野球が行われるのですが,天候に恵まれ

    ず昨年に引き続き室内でのスポーツ交流とな

    ってしまいました。残念ながらここ数年守り

    抜いてきたトロフィーをあと一歩というとこ

    ろで奪われてしまいました。来年は筆者も最

    後の年なので青空の下で野球をし,トロフィ

    ーを持ち帰りたいと思っております。

    次に研究についてですが,例年の研究の継

    続であるRC耐震壁の実験や,解析をはじめ

    とした建築構造に関するテーマを対象として

    おります。また,構造といっても耐震壁に限

    らず,昨年より新しくコンビニポールに関す

    る研究なども行っています。これからは,一

    人一人が努力し切磋琢磨し合い,確かな研究

    成果が得られるような環境をつくっていきた

    いと思っております。

    最後になりますが,毎年OBの皆様方から

    のたくさんの御厚意を戴き,スタッフ一同感

    謝を申し上げます。また今年度の『創の会(東

    京支部)』の懇親会におきましては,建築の大

    学院生一同参加させていただきまして諸先輩

    方からたくさんの貴重なご意見を賜り,また

    先生方の学生当時の雰囲気にも触れる事がで

    き,大変有意義なひとときを過ごさせていた

    だきました。またこのような機会があれば,

    是非参加したいと思います。有難うございま

    した。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 14 -

    岸本研究室 郡司 泰将(建設18期)

    平成23年度の岸本研究室は,2年前から新

    たに室蘭工業大学に赴任した岸本先生を筆頭

    に,エジプトから博士研究員としてザカリア

    さん,院生2名,学部生3名の計7名で活動

    しています。やるときはやり,遊ぶときは思

    いっきり遊ぶ,つまり,メリハリをつけると

    いう岸本先生からの教えを受け,充実した研

    究活動を行っています。また,先輩後輩関係

    無く意見を言い合える環境づくりを心がけて

    います。

    研究内容としては,吸放湿材の調湿効果に

    関する研究や,床下・小屋裏空調による快適

    性の評価といった環境系のものが主ですが,

    材料内の非定常含氷率分布の測定法に関する

    研究のような材料系の研究もしており,幅広

    く研究しています。

    濱研究室とは合同でゼミを行い,他分野の

    研究についてお互いに議論することで,より

    質の高い研究活動を行っています。また,ソ

    フトボール大会で合同チームを組んだり,誕

    生日を祝い合ったりするなど,研究以外の面

    でも良い関係を築いています。さらに,京都

    大学の鉾井研究室とはゼミや打ち上げを行う

    など関係が深く,他大学との交流も積極的に

    行っています。

    最後になりましたが,研究室を立ち上げて

    からまだ日が浅いため,OB,OG皆様のお話

    をお聞かせいただければ,非常に光栄です。

    帰省や出張で室蘭にお立ち寄りの際は,研究

    室に足を運んでいただければ幸いです。

  • 研究室近況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 15 -

    山田研究室 髙橋 佑介(建設18期)

    山田研究室は現在,山田先生,M2が3名,

    M1が3名,学部生が6名,そして韓国から

    の留学生が1名仲間入りし,計14名で活動を

    行なっております。今年は学部生が特に元気

    で,研究室は活気に溢れています。

    研究室の活動についてです。春から各々が

    設計・論文を進めながら,一昨年前から始ま

    った室蘭市内の工務店との共同研究に継続し

    て取り組んでいます。今年の夏には大きなイ

    ベントが2つありました。一つは「ティンバ

    ライズ建築展 in北海道」への出展です。木造

    のテナントビルを設計し,木造高層建築の可

    能性について考えました。もう一つは建築家

    の坂本一成氏の特別講演と,事前に行なった

    他大学との合同ゼミです。坂本氏の建築作品

    や著書を読み解きながら他大学の学生と議論

    を交わし,講演当日には坂本氏ご本人から貴

    重なお話を聴くことができました。どちらも

    大変実り多き活動となりました。

    また個人の活動として,様々な設計競技に

    作品を応募したり,積極的に旅行に出かけて

    他地域の文化や建築を学んだりしています。

    OB,OGの方々と同様に,各々がONとOFF

    のメリハリを意識し,朝から夜遅くまで活動

    しています。

    もちろん,春のお花見,夏のキャンプ,秋

    の鍋パーティなど,自然を愛でながら先生や

    先輩,後輩と語らう研究室活動も忘れていま

    せん。

    写真は学部生とM1,M2が意見交換してい

    る様子です。研究室でよく見られる光景です。

  • ■同窓生だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 16 -

    被災地のかたすみで

    小野寺 優(8期)

    東日本大震災の被災地,宮城県仙台市に在

    住している者として,皆様からの復興への暖

    かいご支援に対し,心より感謝申し上げます。

    私の住む仙台市泉区は市街地の北西部の丘陵

    地にあり,幸いにも津波被害のない所で,比

    較的地震被害も少ない地区でした。

    3.11の当日は,出先での打ち合わせから戻

    った職場の玄関先での地震遭遇でした。事務

    所の中は書棚が倒れ,机上パソコンが落下散

    乱し,足の踏み場のない状態でした。まもな

    く全停電となり,電話不通,情報断絶状態と

    なったのです。続く余震のなか職員の安否確

    認後,各自退社となりましたが,職場から自

    宅まで約12kmの距離を徒歩で帰宅するしか

    手段はありませんでした。歩道にあふれる人

    並みが延々と続く行列を経て,2時間あまり

    かかりようやく帰宅したときは暗闇のなか小

    雪が舞っていました。それからしばらくは停

    電,断水,ガス停止,電話不通の状態が続い

    たことから,テレビが映し出した地震直後の

    被災状況,大津波被害の生々しい映像は当初

    目にしていなかったのです。宮城県だけでも

    死者,行方不明者は1万1千4百名を超えて

    いますが,仕事関係でお世話になった方々も,

    仙台市荒浜,石巻市,名取市でなくなられた

    ことを知り胸が痛みます。担当している監理

    の現場では幸い大きな直接被害はなかったの

    ですが,震災後の状況として,鉄骨加工場被

    災・生コン工場被災・各製品納期不明等の影

    響から各現場が3~4ヶ月の工期延期を余儀

    なくされました。そのなかでもひとつ明るい

    話題としては JA仙台の農産物直売施設がめ

    でたく竣工を果たしたことでした。仙台市だ

    けでも沿岸部の津波被害農地は約2千haに

    及んだとのことでしたが,その復活・復興を

    祈願する関係者の希望の施設となっています。

    復興支援に改めて感謝申し上げ,一日も早

    い復興を祈念し,報告とさせていただきます。

  • 同窓生だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 17 -

    「水元は、今でも、

    私を支え続けている!」

    辻 好昭(17期)

    昨年,24年間の現業生活を終え,建築営業

    に転属,社外に出る機会が多くなった私は,

    「創の会」の会員の皆様が日々,多方面でご活

    躍されていることを知り,大変うれしく感じ

    ております。

    昭和61年に佐藤工業に入社してからは,激務

    のバブル期,そしてその崩壊。耐え忍ぶも,

    平成14年には会社更生法の適用を受け,必死

    で復興し終結させるも,待っていたのは,現

    在の受注激戦期と波乱万丈の期間でした。た

    だ,今振り返れば,どの時点に於いても,心

    に迷いは無く,十分満足のいく現業生活を送

    れたのは,室蘭での4年間の生活があったか

    らこそと感謝しております。いかにして効率

    良く?単位を取るか。(情報収集力),いかに

    して少ない生活費で,お酒を飲み続けるか(折

    衝力,VE提案力)は,現業での品質,工程,

    原価管理に大きな力を発揮しました。また,

    それ以上に現業の本質である情熱と支え合う

    心を,学ばせて頂きました。卒業してから,

    何度ともなく,ふらっと学校周辺を訪れてい

    ます。それは,懐かしむのが目的では無く,

    未知である社会に飛び込む不安や,現実離れ

    した夢や希望を持っていた頃の自分だったら,

    今の自分をどう評価するのかなって,自分に

    問う為にです。皆さんも一度,母校に足を運

    んでみませんか。きっと若い勇気と力が得れ

    ますよ!

    追伸:最近フェイスブックに入りました。創

    の会の絆を深める為にも役立つ便利で簡単な

    ツールだと思います。是非,一緒にネットワ

    ークを広げてみませんか?リクエストお待ち

    してます。

  • 同窓生だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 18 -

    近況遠景

    小藤一樹(22期)

    こんなところでくたばってたまるか!と水元

    の地で酒瓶片手に息巻いていた頃も懐かしく思

    える今日この頃。皆さん,お元気ですか。

    平成5年に入社以来,川崎市立川崎病院に始

    まり,今年竣工した三井記念病院に至るまで縁

    あって医療施設畑一筋に歩んでまいりました。

    今は長野県の諏訪湖のほとりにある市立病院を

    設計しており,信州へ頻繁に通っています。冷

    涼な気候のせいか,北海道へ帰ってきたような

    気がします。超高層や再開発が主流の会社にあ

    って,傍流ともいえる医療分野に身を置いてき

    たのは,一分野を深めるという意味で幸運でも

    ありました。その一環としてこの10月からは

    会社と同じ西新宿にある工学院大学の社会人博

    士課程へ入学し,病院建築の研究も始めたとこ

    ろです。先日,自分が設計中の病院を研究対象

    として,外来患者の動線と待合空間について学

    生9名を引き連れて調査を行ってきました。た

    だいまデータを整理しながら患者の動き方をシ

    ミュレーションする研究を行っています。

    病院という対象を設計と研究という二方面か

    ら眺めるということは,効率性を追求しがちな

    仕事では見落としがちな事柄を日々発見する営

    為でもあります。設計と研究の両立は長年思い

    描いていたことでもあります。たぶん,これは

    恩師の入江先生の影響だと思います。設計と研

    究を両立していた先生のもとで学んだことが,

    40歳も半ば近くになって博士号を取ろうとい

    う原動力となっているような気がします。博士

    課程を修了した後は,大学に拠点を移し,活動

    を続けて行きたいと思っています。

    川崎市立川崎病院(2000年)

    三井記念病院(2011年)

  • 同窓生だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 19 -

    近況報告

    池田 篤則(建設6期)

    時間が経つのは早いもので,気がつけば私

    が大学を卒業してから 10 年以上経過しまし

    た。その間色々なことに携わらせてもらいま

    した。その中でも多いのは,一応の本業であ

    る技術開発に関わる試験です。杭の会社なの

    で載荷試験が主体となりますが,そういった

    ことを学生の頃に学んだわけでもなかったた

    め,最初の頃はあまり理解しきれていない中

    で計画,試験をしたものです。小径の杭が主

    体なので試験自体は割合小規模ですが,それ

    でも自分で計画し,試験を行い,試験の目的

    を達することができたときはうれしいもので

    す。

    その他にも杭の設計を行ったり,杭の継手

    の曲げ試験を行ったり,展示会の準備および

    当日の説明員をしたり,その他にも色々細か

    いものも含めて多岐にわたり仕事をさせても

    らいました。そのどれもわかっていないこと

    もあり,最初はなかなかうまくいきませんが,

    調べたり聞いたりして何とかこなせるとホッ

    とすることもありますし,嬉しく感じるもの

    です。

    こんな感じで,社会に出ると学生の頃に学

    んだことと全く違うことが必要であったり,

    行ったりすることが多いと思います。しかし,

    辿っていくと根底にあるのは,実は学生の頃

    に学んだことであったりすることもよくあり

    ます。そのたびに,やはり学生の頃の勉強は

    大事だったのだなと痛感している次第です。

  • 同窓生だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 20 -

    公共建築の可能性

    工藤 直樹(建設13期)

    私は大学院を卒業後,札幌にある設計事務

    所に就職し設計活動を行っています。

    多くの人が利用する建築物に興味があり,

    画一的になりがちな公共建築の新たな価値観

    を創っていきたいと思い,主に公共建築を手

    掛ける仕事に携わっています。

    公共建築で大変なのは,役所との打合せや

    厳しい予算内で全体をまとめること,その中

    での意匠性の葛藤など,決して簡単ではない

    仕事が多く忍耐の連続です。ただ,そんな中

    にも楽しみがあります。それは「プロポーザ

    ル」や「コンペ」といった提案型競争方式で

    設計者を選定する仕事に携わる時です。考え

    方や取り組み方が評価されて仕事が獲得でき

    るというのは設計事務所にとって大きな自信

    にも繋がっていきます。今後はこのような方

    式で設計者を選定するオープンな競争が多く

    なる傾向にありますが,明確なコンセプトと

    公共建築の新たな可能性や価値観を追求し,

    さらに挑戦していきたいと思っています。

    現在手掛けているものを一つ紹介します。

    昨年のプロポーザルで特定した,札幌市円山

    動物園アジア館の設計を行いました。現在は

    現場が着工し工事が進んでいます。この仕事

    の特異なところは,“環境エンリッチメント”

    というテーマのもとに観覧ゾーンを豊かな演

    出にするとともに,動物をより生息環境に近

    づけるため居住性や飼育環境に着目したこと

    です。相手が動物ということもあり,なかな

    か困難続きでしたがその都度飼育員の方や調

    整役となってくれた市職員,アドバイザーの

    市立大の先生,ランドスケープ事務所など多

    くの時間と協議をして現在に至っています。

    完成は少し先ですが,良いものが出来るよう

    に最後まで頑張っていきたいと思います。

  • ■支部だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13 号,2011 年 - 21 -

    東京支部

    小竹 龍一(17期)

    始めまして。昨年より東京支部長を仰せつ

    かっております小竹龍一です。

    卒業後,同窓会(創の会)の活動にはほとん

    ど参加していない状況で,このような私が支

    部長となるのは申し訳ないような気がしてい

    ます。現会則では役員の任期は2年ですので,

    来年までの役目となります。残り一年ですが,

    何らかの活動を起こしていきたいと思います。

    同期の神田さん(会計)と企画を練りお知らせ

    していきますので,皆様のご協力をお願い致

    します。

    さて,東京支部の近況を報告したいと思い

    ます。

    今年は建築学会が東京で開催されましたの

    で,学会参加の先生(6名)と大学院生(13名)

    を交えた懇親会を8月23日(火)に九段にあ

    るグランドパレスで行いました。40名の

    方々の参加があり総勢約60名となりました。

    ※参加者名簿は創の会ホームページ(支部活

    動)に掲載されています。一度ご覧下さい。

    ※http://www.muroran-it.ac.jp/cea/sounokai/

    sounokai/sou_index.html

    当日は各期の近況や思い出話を行い,大い

    に盛り上がったと思います。ただ,参加者名

    簿を見て頂ければわかると思いますが,参加

    者の8割は20期までで占められており,そ

    れ以降の方の参加が極端に少ないと感じてお

    ります。懇親会の中でも創の会の現状報告が

    ありました。創の会の存続が危ぶまれている

    中で,次世代の方々の参画が少ないという現

    状は,より一層,存続の危機を感じるところ

    であります。

    先日(11月25日),室蘭工業大学同窓会

    関東支部役員会(年2回開催)に参加しました

    が,こちらでも同窓会存続について熱く議論

    され,同窓会活動の難しさを強く感じた次第

    であります。2009年に大学改組があり,

    当初11学科あったものが現在は4コースに

    統合(?)され,今までのような学科毎の同窓

    会活動が困難となり,次第に衰退するのでは

    との危惧を多くの方が感じています。

    駒を放っておくと倒れてしまうように,同

    窓会も何も手を打たなければ自然消滅してし

    まうような脆い存在であると感じます。

    今回の懇親会では大学院の方々も参加され

    ましたが,諸先輩が続けてきた同窓会活動を

    継続する為にも,在学中に学部生に同窓会の

    存在を伝え,卒業後の積極的な参加を促して

    欲しいと思います。

    最後に,来年の予定と私の同期の活動を報

    告致します。

    来年の支部総会を7月7日(土)に開催する

    予定でいます。平日夜の開催より土曜日開催

    の方が,総会終了後に各期の同窓会や自然発

    生的なグループ会が出来,今後の活動に良い

    影響があるのではと思っています。後日,開

    催の案内を行いますので,皆様の参加をお願

    い致します。

    関東に17期卒業生は13名程います。

    5・6年前から少なくとも年一回飲み会(主に

    忘年会)とゴルフ会(1組ですが)を行っていま

    す。毎回,昔話や各自の近況を伝え,楽しい

    時間を過ごしています。(最近は身体的な衰え

    に関する話題が多くなっているような気がし

    ます。)飲み会では他のみんなとも会って話を

    したいとの意見がありますので,区切りの良

    い卒業後30周年(2016年頃)に17期集会を

    開催したいと考えています。追々,皆様に連

    絡をしますので,その際にはよろしくお願い

    致します。

  • 支部だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13 号,2011 年 - 22 -

  • 支部だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13 号,2011 年 - 23 -

    関西支部

    橋本 諭(16期)

    創の会会員の皆様はいかがお過ごしでしょ

    うか?

    大阪駅にて。おや,なんかちゃうな?「面

    白い恋人」やったかな?・・・。あの北海道

    を代表する銘菓の便乗商品というか悪乗り品

    が,大阪駅構内のお土産屋さんの店頭にどー

    んと前出しで並んでいます。(実際この原稿を

    書いていたときは売り切れ状態でした。)どっ

    ちが本家か判らないような状態でした。どん

    なことでも笑いで吹き飛ばす大阪ですから,

    まあしゃあないかなぁ。とは思いっていたの

    ですが,元祖「白い恋人」の石屋製菓が販売

    差し止めの提訴をしたと聞き,北海道を愛す

    る者にとってはちょっと複雑な心境です。そ

    んな遠く離れた関西大阪から関西支部の近況

    をお伝えします。

    関西支部では年に3回の懇親会を中心に小

    人数のメンバーで活動?しています。懇親会

    では,いつものように北海道談議に花が咲き

    ます。先日はN先輩の秘蔵の工大赤ふんの録

    音テープが大音響(としたかったのですが)

    で流れる中“サッポロソフト”を飲むという,

    至福の時間を過ごしました。若き日の熱き?

    青春時代を思い出し,ついつい飲みすぎて悪

    酔いをしてしまいました。またある時は北海

    道物産展と題し,北海道のお土産を持ち寄っ

    て恋しい故郷北海道の話をしながら懐かしい

    味に舌鼓を打ちました。(お店の名も当然「北

    海道」です。)ここ最近は,懇親会のたびに北

    海道にちなんだものを持ち寄るようになって

    います。今月の忘年会でもマルセイバターサ

    ンドが登場しました。関西の人にとってはバ

    ターをこんな風に食べる習慣が無いため驚か

    れるという話を聞き,またまた北海道との文

    化の違いを感じました。

    ともかく,我々関西支部は北海道愛をいつ

    も胸に,細くはあっても強くつながりを持っ

    ていこうと思っています。関西地方は工大出

    身者が少ないのですが,大阪に本社のある会

    社では新入社員のころは大阪で研修するので,

    小所帯ながらも出入りも多く人との繋がりは

    広がっています。ある懇親会では,お店のア

    ルバイトの店員が大学で建築を学んでいると

    知るとご指名状態,集合写真にも参加,最後

    はリクルートまで。店の出口でも大阪のおば

    ちゃんと懇親・・と一緒にハイポーズ!工大

    卒業生だけでなく女子大生からおばちゃんま

    で輪を広げています。

    これからは年に2回ゴルフに行こう!現場

    の見学会をしよう!今度は北海道に行こう!

    など,いろいろな企画が出ます。少人数だか

    らこそいろいろなことができるので,今後も

    積極的に絆をつなげていきたいと思います。

    創の会の会報もHPにて継続するとのこと

    ですね。是非形は変わっても途切れることな

    くつなげていってほしいと思います。ところ

    で,今回教えてもらったHPを見てみると,

    どうも我々関西支部の中にも会費未納者がい

    るようです。支部会員の教育を強化し徹底し

    た指導により未納者ゼロを目指します。

    この様に,関西支部は今後も細く強い活動

    を続けていきます。関西にいる方で久しぶり

    に懐かしい話がしたい方は連絡ください。ぜ

    ひ,北海道愛,工大愛を語り合いましょう。

  • 支部だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13 号,2011 年 - 24 -

  • 支部だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13 号,2011 年 - 25 -

    旭川支部

    濱地 託子(建設10期)

    創の会会員の皆様,いかがお過ごしでしょ

    うか。全国各地,多岐にわたりご活躍されて

    いることと存じます。

    現在,旭川支部の会員数は47名おり,道

    北各地で活躍しています。支部の活動内容と

    しましては,年に一度「旭蘭会」と称して,

    懇親会を開催しております。今年度は6月下

    旬に開催され,各企業に在籍される方々や既

    に引退された方々など,年代を超えて積極的

    に参加いただき,楽しく親睦を深めていると

    ころであります。

    ここ数年は,室蘭工業大学同窓会旭川支部,

    札幌室蘭工学同窓会旭川支部,創の会旭川支

    部,旭川市役所北州会の4つの同窓会が会員

    を一同に集め,合同ビールパーティーを7月

    下旬に行っております。今年で6回目を迎え,

    特に抽選会では,諸先輩方が提供してくださ

    る大変豪華な景品もあり大盛況でした。今後,

    開催の折には,道北地方へお越しの方は是非

    ご参加いただければと思います。

    旭川周辺の近況としまして,旭川駅が11

    月23日にグランドオープンしました。新し

    い駅舎の外壁はガラス張りで,ホームから大

    雪山と忠別川が望めます。内壁には北海道産

    のタモ材がたくさん使用されており,改札内

    の壁には「旭川に名前を刻むプロジェクト」

    によって集められた10,000人の名前が

    刻まれています。また,駅舎の南側が忠別川

    に面しており,平成24年に忠別川と駅をつ

    なぐ広場が完成すると,川と駅が一体の空間

    になる予定です。是非,新しい旭川駅の姿を

    見に旭川へ来ていただければと思います。

    最後になりますが,創の会及び室蘭工業大

    学の益々のご発展と同窓の皆様方のご健康を

    ご祈念申し上げ,近況報告とさせていただき

    ます。

  • ■事務局だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 26 -

    総会・懇親会

    創の会 第13回総会・懇親会が,2010年10

    月15日(金)18:00より札幌全日空ホテルにお

    いて開催されました。参加者は,特別会員4名,

    正会員47名の合計51名でした。

    総会は中原会長(4期)のご挨拶で始まりま

    したが,議事の円滑な進行のため会長にそのま

    ま議長を務めていただくことになりました。事

    務局からの平成21,22年度の事業および会務報

    告・会計報告に続いて,会計監査の結果が本間

    監査役(3期)の代理である溝口先生(12期)

    から報告されました。また,役員改選案,平成

    23,24年度の事業計画と予算案,学科名称の変

    更に伴う会則の変更案も提案され,一括審議の

    後,全議案が満場一致で承認されました。

    引き続き同会場で懇親会に移り,新たに就任

    した榎本会長(8期)から岐路に立つ創の会の

    新たな運営方針や抱負など,新任にあたっての

    ご挨拶がありました。また,退官された黒澤先

    生に花束と記念品を贈呈し,先生からは学科改

    編や博士課程創設に伴うご苦労など,創の会に

    係る貴重な歴史が開陳されました。乾杯のご発

    声は退任された中原前会長にお願いして開宴と

    なりました。しばらく歓談の後,荒川先生,菊

    地先生,安芸先生からスピーチをいただきまし

    たが,諸先生ともにいつまでも若々しく,充実

    した人生をお過ごしの様子を伺い,参加者一同

    とても誇らしく感じたところです。さらに会員

    を代表して馬緤さん(15期),永井先生(建設6

    期),小倉さん(建設6期)からの近況報告もあ

    り和やかで愉快な時間を共有することができま

    した。懇親会の最後に旭川から参加された石川

    さん(1期)の音頭で万歳を唱和し盛会の内に

    お開きを迎えました。

    このところ創の会の総会・懇親会に参加され

    る方々が残念ながら固定化される傾向がありま

    す。新鮮な感覚をお持ちの若い会員の方々にも

    ご参加いただけるよう,現役の特別会員の諸先

    生や,ご活躍中の先輩会員による講演会の同時

    開催など魅力ある企画を計画中です。同期や同

    僚の方々にもお誘いかけいただき,総会へのご

    参加と創の会のますますの発展にご協力いただ

    ければ幸甚です。

    石戸谷 裕二(14期)記

    総会次第

    1.開会の辞

    2.会長挨拶

    3.議事

    (1)平成21,22年度事業および会務報告

    (2)平成21,22年度会計報告

    (3)会計監査報告

    (4)役員改選

    (5)平成23,24年度事業計画

    (6)平成23,24年度予算案

    (7)会則の変更

    (8)その他

    4.閉会の辞

    懇親会

  • 事務局だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 27 -

    平成21,22年度事業および会務報告

    平成20年 9月 8日 役員会

    10月10日 第12回総会・懇親会

    (出席者総数48名)

    10月12日 第15回創の会ゴルフ大

    会(出席者数16名)

    平成21年 2月20日 黒澤和隆先生最終講

    義・退職記念パーティ

    (室蘭)後援

    6月 5日 役員会・会誌編集会議

    7月27日 役員会・会誌編集会議

    8月31日 会誌「創」第12号発行

    (1000部)

    9月 7日 年会費納入の依頼状発

    10月 3日 入江正之先生村野藤吾

    賞受賞札幌講演会後援

    10月 4日 第16回創の会ゴルフ大

    会(出席者数18名)

    10月12日 (〜18日)創の会建築家

    展(コンチネンタルギャ

    ラリー)

    12月14日 (〜18日)創の会建築家

    展パネル展&講演会(工

    大)

    平成22年 6月 7日 役員会(メール会議)

    平成21,22年度会計決算報告

    ●収入の部

    費 目 予算額(円) 決算額(円)

    1.前年度繰越金 708,857 708,857

    2.通常会費 1,500,000 720,000

    3.総会会費 500,000 279,000

    4.雑収入

    1,143

    1,449

    5.その他 0 51,000

    合 計 2,710,000 1,760,306

    ●支出の部

    費 目 予算額(円) 決算額(円)

    1.総会経費 470,000 199,632

    2.会誌出版費 750,000 701,907

    3.通信・事務費 300,000 272,330

    4.名簿管理 60,000 30,000

    5.会議費 70,000 55,970

    6.旅費・交通費 160,000 15,000

    7.慶弔費 30,000 48,990

    8.支部援助費 80,000 80,000

    9.創の会賞 100,000 0

    10.文化・スポーツ支援 10,000 0

    11.予備費 0 5,000

    12.その他 0 93,829

    13.繰越金 680,000 257,648

    合 計 2,710,000 1,760,306

    会計監査報告

    平成21,22年度予算は適切に会計処理さ

    れたことを確認致しました。

    監査 本間 良二 印

    平成22年8月27日

    平成21,22年度決算内訳

    (H20.8.1〜H22.7.31)

    ●収入の部

    1.通常会費 720,000円

    4,000円×180名(次年度以降分 18名+今年度

    分 147名+前年度分 15名)

    2.総会会費 279,000円

    6,000円×44名+寸志 5,000円+寸志 10,000円

    3.雑収入 1,449円

    銀行利息 1,449円

    4.その他収入(創の会建築家展) 51,000円

    3,000円×14名+4,000円×1名+5,000円×1名

  • 事務局だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 28 -

    ●支出の部

    1.総会経費 199,632円

    懇親会経費 199,632円

    2.会誌出版費 701,907円

    印刷費(1000冊) 451,500円,封筒 15,750円,挨

    拶状等印刷 19,425円,封入・郵送一式(706冊)

    111,772円,名簿作成等アルバイト 82,600円,郵送

    料(@290×67冊+@540×1冊+@890×1冊)

    20,860円

    3.通信・事務費 272,330円

    郵便料金(年会費督促状,総会案内状等) 193,700

    円,振込料金 1,644円,事務用品等 17,286円,

    アルバイト 59,700円

    4.名簿管理 30,000円

    学生アルバイト(H21年度分) 30,000円

    5.会議費 55,970円

    役員会&会誌編集会議 3回

    6.旅費・交通費 15,000円

    役員室蘭札幌交通費(@5,000×3回) 15,000円

    7.慶弔費 48,990円

    弔電 3件,生花 3件

    8.支部援助費 80,000円

    東京 40,000円,旭川・関西各 20,000円

    9.創の会賞 0円

    10.文化・スポーツ支援 0円

    11.予備費 5,0000円

    黒澤先生最終講義花束代 5,000円

    12.その他(創の会建築家展) 93,829円

    会場費 52,500円,旅費 15,000円,事務費他

    26,329円

    平成23,24年度事業計画

    (1)総会・懇親会の開催

    (2)会誌の発行

    (3)会員の慶弔

    (4)支部への援助

    (5)創の会賞

    (6)文化・スポーツ活動への支援

    平成23,24年度会計予算

    (H22.8.1〜H24.7.31)

    ●収入の部

    費 目 21,22年度

    決算額(円)

    23,24年度

    予算額(円)

    1.前年度繰越金 708,857 257,648

    2.通常会費 720,000 1,000,000

    3.総会会費 279,000 300,000

    4.雑収入 1,449 352

    5.その他 51,000 0

    合 計 1,760,306 1,558,000

    ●支出の部

    費 目 21,22年度

    決算額(円)

    23,24年度

    予算額(円)

    1.総会経費 199,632 290,000

    2.会誌出版費 701,907 750,000

    3.通信・事務費 272,330 250,000

    4.名簿管理 30,000 90,000

    5.会議費 55,970 40,000

    6.旅費・交通費 15,000 20,000

    7.慶弔費 48,990 10,000

    8.支部援助費 80,000 80,000

    9.創の会賞 0 0

    10.文化・スポーツ支援 0 0

    11.予備費 5,000 0

    12.その他 93,829 0

    13.繰越金 257,648 28,000

    合 計 1,760,306 1,558,000

  • 事務局だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 29 -

    事務連絡

    ■ 勤務先や住所に変更があった時には

    変更内容は,はがき,FAXまたは eメールに

    て,事務局へご連絡下さい。できるだけ eメー

    ルもお知らせ下さい。事務局からの連絡に利用

    させていただきます。

    ■ 会員の慶弔があるときには

    ご友人や先輩後輩の慶弔がありましたら,事

    務局までご連絡下さい。電報などを送らせてい

    ただいております。

    ■ 創の会ホームページには総会やイベントの

    案内を掲載しております。掲載情報やご意見

    をいただければ幸いです。

    URL:http://www.muroran-it.ac.jp/cea/sounokai/

    sounokai/sou_index.html

    創の会連絡先

    〒050-8585 室蘭市水元町27-1

    室蘭工業大学建築社会基盤系学科内

    溝口 光男

    TEL 0143-46-5205 FAX 0143-46-5203

    e-mail [email protected]

    永井 宏

    TEL 0143-46-5219

    e-mail [email protected]

    創の会銀行口座

    ●北洋銀行中島町支店

    金融機関コード0501 店番363

    口座名義 室蘭工業大学 建築工学科同窓会

    創の会代表 溝口光男

    カナ名義 ムロランコウギョウダイガク ケ

    ンチクコウガツカドウソウカイ

    ソウノカイ

    預金種別 普通 口座番号3585797

    ●伊達信用金庫わしべつ支店

    金融機関コード1009 店番011

    口座名義 室蘭工業大学建築工学科同窓会創

    の会 溝口光男

    預金種別 普通 口座番号0050190

    ● ゆうちょ銀行総合口座

    口座氏名 室蘭工業大学建築工学科同窓会創

    の会

    (ゆうちょ銀行間送金用)

    記号19020 番号21127021

    (全銀システムによる振込用)

    金融機関コード9900 店名九〇八(読み

    キュウゼロハチ) 店番908

    預金種別 普通 口座番号2112702

    ● ゆうちょ銀行振替口座

    口座氏名 室工大建築工学科同窓会創の会

    カナ氏名 ムロコウダイケンチクコウガクカド

    ウソウカイソウノカイ

    (ゆうちょ銀行間送金用)

    記号027002 番号022427

    (全銀システムによる振込用)

    金融機関コード9900 店名二七九(読み

    ニナナキュウ) 店番279

    預金種別 当座 口座番号022427

  • 事務局だより

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 30 -

    ゴルフ大会

    「創の会」ゴルフコンペについて

    中井 靖 (22期)

    第18回創の会ゴルフコンペを9月10日真

    駒内カントリークラブ藻岩コースで開催し,無

    事終了しました。例年より少し参加者は少なか

    ったものの,皆さん日ごろの練習成果?を遺憾

    なく?発揮され,大変和やかにプレーを楽しみ

    ました。例年参加していただいている方はもち

    ろん,一度も参加したことのない方も来年は是

    非参加していただきたいと思います。例年通り

    最近の成績をまとめてみました。参考まで

    に・・・。

    RANK 名前 期 OUT IN GROSS HDCP NET優勝 近藤 清隆 4 43 40 83 10.8 72.2

    準優勝 中井 靖 22 42 44 86 13.2 72.83 榎本 祥明 8 47 54 101 27.6 73.44 飯田 雅史 8 50 49 99 25.2 73.85 浅野 剛 5 41 43 84 9.6 74.46 小川 安良 10 47 49 96 21.6 74.47 本間 良二 3 43 45 88 13.2 74.88 北村 啓 8 51 54 105 28.8 76.29 小池 洋 5 56 52 108 31.2 76.8

    10 荒川 卓 - 54 53 107 30.0 7711 佐川 正博 3 49 51 100 21.6 78.412 布川 勝治 25 49 46 95 13.2 81.8

    RANK 名前 期 OUT IN GROSS HDCP NET優勝 近藤 清隆 4 44 43 87 16.8 70.2

    準優勝 浅野 剛 5 48 49 97 26.4 70.63 馬場 資洋 5 48 49 97 24.0 73.04 安田 俊幸 5 43 47 90 16.8 73.25 布川 勝治 25 51 48 99 24.0 75.06 甚野 冬樹 14 48 47 95 19.2 75.87 佐川 正博 3 47 41 88 12.0 76.08 重田 誠一 14 52 47 99 22.8 76.29 鈴木 謙治 14 44 42 86 9.6 76.4

    10 佐藤 達哉 13 49 49 98 20.4 77.611 河合 有人 14 54 59 113 34.8 78.212 小池   洋 5 46 48 94 15.6 78.413 中井 靖 22 43 51 94 15.6 78.414 長谷川 潔 14 51 58 109 30.0 79.015 滝本 泰弘 10 49 49 98 18.0 80.016 小川 安良 10 54 53 107 22.8 84.217 加藤 芳彦 14 63 57 120 32.4 87.618 小原 富雄 14 70 55 125 34.8 90.2

    第18回創の会ゴルフコンペ 2011.9.10真駒内カントリークラブ

    第16回創の会ゴルフコンペ 2009.10.04ゴールド札幌カントリークラブ

    第17回創の会ゴルフコンペ 2010.10.10ゴールド札幌カントリークラブ

    雨 の た め 中 止

  • ■正会員状況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 31 -

    ●地域別状況

    卒業期 北海道 東 北 関 東 北 陸 東 海 近 畿 中 国 四 国 九 州 沖 縄 国 外 不 明 故 人 合 計

    1 12 1 11 0 0 3 0 0 0 1 0 2 1 31

    2 8 3 11 1 1 3 0 0 0 0 1 4 3 35

    3 23 1 11 0 1 1 0 0 0 1 0 0 1 39

    4 13 4 7 0 0 2 1 0 0 1 0 10 2 40

    5 16 4 9 0 1 1 0 0 0 1 0 3 1 36

    6 16 10 7 0 0 1 0 0 0 1 0 1 2 38

    7 14 8 6 0 0 1 0 1 0 0 0 6 1 37

    8 22 2 6 0 2 0 1 2 0 1 0 9 0 45

    9 13 5 7 0 1 1 0 0 1 0 0 5 1 34

    10 21 4 11 0 0 3 0 0 0 0 0 6 0 45

    11 21 2 10 0 1 1 0 1 0 1 0 4 2 43

    12 20 3 13 0 0 2 0 0 0 0 0 2 1 41

    13 18 3 9 0 0 2 0 0 0 0 0 12 2 46

    14 24 2 12 0 0 1 0 0 1 0 1 6 1 48

    15 16 0 12 1 2 1 0 0 0 0 1 11 1 45

    16 13 1 14 0 1 2 0 0 0 0 0 16 0 47

    17 13 4 8 0 1 0 0 0 0 0 0 16 0 42

    18 14 3 9 0 0 2 0 0 0 0 1 8 1 38

    19 15 0 13 0 1 0 0 0 0 0 0 8 1 38

    20 10 0 12 0 2 0 0 0 0 0 0 9 0 33

    21 16 3 13 0 1 5 0 0 0 0 0 13 1 52

    22 14 2 13 0 1 2 0 0 1 0 0 22 0 55

    23 19 2 9 0 0 1 0 0 0 0 0 15 0 46

    24 13 2 15 0 2 2 1 0 0 0 0 15 0 50

    設1 24 2 3 0 1 1 0 0 1 0 0 21 0 53

    設2 16 1 6 3 0 2 0 0 0 0 0 25 0 53

    設3 18 3 12 2 2 1 0 0 1 0 0 26 0 65

    設4 10 2 12 0 0 1 0 0 0 0 1 25 0 51

    設5 17 2 12 0 0 2 0 1 0 0 1 25 0 60

    設6 20 4 11 2 3 1 2 0 0 0 0 21 1 65

    設7 25 4 9 0 0 1 0 1 0 0 0 23 0 63

    設8 21 0 16 0 0 0 0 0 0 0 0 22 0 59

    設9 21 3 16 0 3 2 0 0 0 0 0 12 0 57

    設10 16 2 5 0 1 2 0 0 0 0 0 21 0 47

    設11 34 0 10 0 1 0 0 0 0 0 0 22 0 67

    設12 15 0 13 0 1 1 0 0 0 0 1 30 0 61

    設13 30 4 14 0 0 1 1 0 0 0 0 11 0 61

    設14 14 2 21 1 3 5 0 0 0 0 0 6 0 52

    設15 21 2 17 0 1 4 0 0 0 0 0 9 0 54

    設16 32 3 14 1 3 3 0 0 0 0 0 5 0 61

    設17 39 3 7 1 1 4 0 0 0 0 0 1 0 56

    設18 39 2 1 1 0 1 0 0 0 1 0 9 0 54

    大学院 9 0 2 1 0 0 0 0 0 0 5 20 0 37

    合 計 805 108 449 14 38 69 6 6 5 8 12 537 23 2080

  • 正会員状況

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年 - 32 -

    ●勤務先別状況

    省庁 都道府県 市町村 大学・高専 小中高学校 設計・コンサル 建設業 その他

    1 1 1 1 1 0 5 13 3 5 0 1 31

    2 0 1 0 2 0 6 11 5 7 0 3 35

    3 1 2 1 1 0 9 14 4 6 0 1 39

    4 2 0 0 1 0 11 12 2 10 0 2 40

    5 1 1 1 1 0 11 12 3 5 0 1 36

    6 0 3 1 2 1 12 12 2 3 0 2 38

    7 0 2 0 0 0 11 13 2 8 0 1 37

    8 0 2 3 1 0 11 16 4 8 0 0 45

    9 0 1 1 3 0 7 14 3 4 0 1 34

    10 0 2 5 1 0 7 21 4 5 0 0 45

    11 0 1 5 1 0 6 19 5 4 0 2 43

    12 2 2 3 1 0 3 22 4 3 0 1 41

    13 0 2 0 2 0 7 21 6 6 0 2 46

    14 0 1 1 1 0 10 25 6 3 0 1 48

    15 0 1 2 0 1 9 18 6 7 0 1 45

    16 0 4 2 0 0 3 30 3 5 0 0 47

    17 1 1 2 0 0 2 19 5 12 0 0 42

    18 0 3 3 1 0 2 23 2 3 0 1 38

    19 0 1 1 1 1 9 17 1 6 0 1 38

    20 0 1 2 0 0 4 18 3 5 0 0 33

    21 1 0 4 1 0 7 25 5 8 0 1 52

    22 0 1 2 0 0 9 26 4 13 0 0 55

    23 0 0 0 1 0 7 18 10 10 0 0 46

    24 0 0 5 0 0 7 21 4 13 0 0 50

    設1 0 2 7 0 0 6 22 5 11 0 0 53

    設2 2 1 4 0 0 10 13 5 18 0 0 53

    設3 0 4 5 0 0 7 25 5 19 0 0 65

    設4 0 0 2 1 0 4 29 4 11 0 0 51

    設5 0 1 4 0 0 9 27 4 15 0 0 60

    設6 0 1 5 2 0 7 23 7 16 3 1 65

    設7 1 3 4 0 0 8 22 8 17 0 0 63

    設8 1 0 3 0 0 10 21 3 21 0 0 59

    設9 1 1 2 0 0 8 32 2 11 0 0 57

    設10 0 0 1 0 0 4 23 2 17 0 0 47

    設11 2 2 2 0 0 9 24 2 26 0 0 67

    設12 0 1 1 1 0 5 21 3 28 1 0 61

    設13 1 1 2 0 0 5 25 6 20 1 0 61

    設14 0 0 2 0 0 7 30 4 7 2 0 52

    設15 0 0 1 0 0 4 25 6 16 2 0 54

    設16 0 0 1 1 0 6 37 6 3 7 0 61

    設17 0 1 4 0 0 2 18 6 8 17 0 56

    設18 0 0 2 0 0 0 16 4 13 19 0 54

    大学院 0 2 0 3 0 2 2 2 23 3 0 37

    合 計 17 53 97 30 3 288 875 180 459 55 23 2080

    卒業期官公庁 教育機関 一般企業 無職・

    不明

    大学院・

    研究生

    故人 合計

  • ■編集後記

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌

    第 13号,2011年

    「創の会」会員の皆様におかれましては,

    ますますお元気でご活躍のこととお喜び申し

    上げます。榎本会長(8期)のご指導のもと,

    特別会員の諸先生,役員各位,各期幹事をは

    じめ多くの方々のご協力をいただきながら,

    会誌「創」の第13号を無事編集することがで

    きました。ご多用中にもかかわらず貴重な原

    稿をお寄せいただいた諸兄には,紙面を拝借

    して衷心より御礼申し上げる次第です。本当

    にありがとうございました。

    さて,創の会を取り巻く諸般の事情を勘案

    して,本号より「創」は電子版にて情報提供

    させていただくことになりました。音楽,出

    版業界はもとより,クラウドという仮想空間

    において情報共有とコミュニケーションを図

    ることはもはや日常茶飯事となりました。建

    築の設計,施工管理の実務でも手書きの図面

    を真ん中に置き頭をつきあわせて打ち合わせ

    を行なっていた時代は遠い過去の記憶になっ

    てしまったように思います。もちろん「創」

    の電子版は出版経費の抑制効果にとどまらず

    情報更新の容易さ,情報のタイムラグの解消

    など魅力的な側面も多く,同窓会ホームペー

    ジの充実,閲覧回数の増加など副次的な効果

    も期待されるものです。

    一方で,マンツーマンの会話の中から新た

    な発想が醸成されるのは誰もが経験している

    ところであり,貴重な時間を割いて行なわれ

    る相互交流の機会はますます貴重なものにな

    っています。平成24年度に開催予定の総会・

    懇親会,支部総会などにご参加いただき同窓

    の学友や恩師と交流されれば,皆様の技術者

    人生はより豊になるものと確信いたしており

    ます。

    最後に,「創の会」ならびに会員各位の益々

    のご発展を祈念いたしますとともに,編集作

    業に再び携わる機会を得たことに感謝しなが

    ら,後記を結ばせていただきます。

    平成23年12月

    石戸谷 裕二(14期)

    室蘭工業大学建築工学科同窓会誌「創」第1