近畿支部管内における電気保 安法人及び電気管理技術者の 保安 … ·...
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中部近畿産業保安監督部近畿支部Kinki branch of Chubu Kinki Industrial safety and Inspection
近畿支部管内における電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状について
中部近畿産業保安監督部
近畿支部 電力安全課
自家用係
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中部近畿産業保安監督部近畿支部Kinki branch of Chubu Kinki Industrial safety and Inspection
本日の説明項目
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• 自家用電気工作物設置事業場数の推移• 自家用電気工作物設置事業場数の推移
1.近畿支部管内の自家用電気工作物の事業場数
• アンケート回答状況• 年次点検の実施状況• 太陽電池発電所• 電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
• アンケート回答状況• 年次点検の実施状況• 太陽電池発電所• 電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状
• 事故の発生状況• 立入検査結果からみた留意点• 事故の発生状況• 立入検査結果からみた留意点
3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果からみた留意点
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本日の説明項目
3
• 自家用電気工作物設置事業場数の推移• 自家用電気工作物設置事業場数の推移
1.近畿支部管内の自家用電気工作物の事業場数
• アンケート回答状況• 年次点検の実施状況• 太陽電池発電所• 電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
• アンケート回答状況• 年次点検の実施状況• 太陽電池発電所• 電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状
• 事故の発生状況• 立入検査結果からみた留意点• 事故の発生状況• 立入検査結果からみた留意点
3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果からみた留意点
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1.近畿支部管内の自家用電気工作物の事業場数
選任形態 平成17年度 平成26年度 (平成17年度比)
外部委託 101,084 111,451 (+10.3%)
個人 37,093 37,170 (+0.2%)
法人 63,991 74,281 (+16.1%)
選任等 24,224 26,278 (+6%)
合計 128,481 137,729 (+9.9%)
表1-1 主任技術者選任形態別の自家用電気工作物設置事業場数の推移
大きく増加
ほぼ一定
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本日の説明項目
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• 自家用電気工作物設置事業場数の推移• 自家用電気工作物設置事業場数の推移
1.近畿支部管内の自家用電気工作物の事業場数
• アンケート回答状況• 年次点検の実施状況• 太陽電池発電所• 電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
• アンケート回答状況• 年次点検の実施状況• 太陽電池発電所• 電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状
• 事故の発生状況• 立入検査結果からみた留意点• 事故の発生状況• 立入検査結果からみた留意点
3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果からみた留意点
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(1)アンケート回答状況
アンケート送付対象数
回答数※ 回答率
法人 45 38 84.4%
個人団体 25 24 96.0%
全体 70 62 88.6%
表2-1 アンケート回答率
※ 回答数は、回答用紙の返信数を集計したもの。返信はあったが回答の記載がない質問もあるため、質問によって回答数は若干異なる。
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表2-2 法人及び個人団体の基本情報
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法人 個人団体 全体
保安業務従事者・電気管理技術者数(人)(1法人・団体あたり平均)
1504(39.6)
1167(48.6)
2671(43.1)
受託事業場数(件)(1法人・団体あたり平均)(1人あたり平均)
73063(1922.7)(48.6)
36914(1538.1)(31.6)
109977(1773.8) (41.2)
設備容量(1事業場あたり平均)(kVA) 341.0 406.3 362.9
換算点数(1人あたり平均)(点) 25.9 21.2 23.8
平均年齢(歳) 55.7 67.2 60.7
絶縁監視装置設置による隔月点検の割合(%) 83.4 31.5 65.9
2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(1)アンケート回答状況
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図2-1 法人・個人団体の所属人数別分布
p.3
2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(1)アンケート回答状況
60%の法人・団体は5人以下
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(1)アンケート回答状況
• 少人数の法人・団体においては、万一、1人が欠員となった場合に点数制限内で全受託事業場を担当できるか、休日夜間においても緊急時の対応に支障はないか等、改めて体制を再確認するとともに、体制強化に努めていただきたい。
• 法人においては、少人数であっても組織的にマネジメントシステムを機能させる必要があることに留意し、定期的にレビューを行ってマネジメントシステムを適宜見直し、その結果を確実に報告しなければならない。
• また、個人団体においては、比較的年齢層も高いことから、健康面にも注意し、必要に応じて補助業務の支援を受ける等、安全作業の徹底に努めていただきたい。
• 少人数の法人・団体においては、万一、1人が欠員となった場合に点数制限内で全受託事業場を担当できるか、休日夜間においても緊急時の対応に支障はないか等、改めて体制を再確認するとともに、体制強化に努めていただきたい。
• 法人においては、少人数であっても組織的にマネジメントシステムを機能させる必要があることに留意し、定期的にレビューを行ってマネジメントシステムを適宜見直し、その結果を確実に報告しなければならない。
• また、個人団体においては、比較的年齢層も高いことから、健康面にも注意し、必要に応じて補助業務の支援を受ける等、安全作業の徹底に努めていただきたい。
アンケート回答状況からの留意点
p.3
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
1年目 2年目 3年目
停電点検
1年目 2年目 3年目
無停電点検
停電点検
無停電点検
停電点検
停電点検
一般的な年次点検(無停電点検なし)
無停電点検あり
p.4
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
1年目 2年目 3年目
無停電点検
停電点検
無停電点検
「信頼性の高い機器」であって
「停電点検と同等の点検」を実施する場合、年次点検を無停電とすることができる
無停電点検の実施要件
p.4
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
(1)設備を構成する個々の機械器具において、設計上、製作上又は施工上支障があるものではないこと。
(2)保安上の観点から、設備構成に一定の信頼性が認められるものであること。
(3)設備環境上支障のあるものではないこと。ただし、適切な対策が講じられているものは除く。
(4)使用実績又は維持管理状況を踏まえて、次回の停電年次点検まで(3年後まで)の間における設備の信頼性に支障が認められるものではないこと。
(5)保安管理に係る体制に支障のあるものではないこと。(例:年次点検(停電及び無停電)の実施方法が、保安規程又は保安規程の下部規程等に定められていること。)
「信頼性の高い機器」の要件
p.4p.51
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
以下(イ)から(ホ)の各号で確認すべき事項に関して、当該事項を満足している蓋然性が高いと認められる方法によるものであること。
(イ)低圧電路の絶縁抵抗が電気設備に関する技術基準を定める省令第58条で規定された値以上であること並びに高圧電路が大地及び他の電路と絶縁されていること。
(ロ)接地抵抗値が電気設備の技術基準の解釈第17条で規定された値以下であること。
(ハ)保護継電器の動作特性試験及び保護継電器と遮断器の連動動作試験の結果が正常であること。
(ニ)非常用予備発電装置が商用電源停電時に自動的に起動し、送電後停止すること並びに非常用予備発電装置の発電電圧及び発電電圧周波数(回転数)が正常であること。
(ホ)蓄電池設備のセルの電圧、電解液の比重、温度等が正常であること。
「停電点検と同等と認められる点検」の要件
p.4p.52
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
図2-2 無停電点検実施有無の状況 図2-3 無停電点検実施事業場の割合
37%の法人・団体は無停電点検なし
法人と個人団体で大きく異なる
p.5
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
図2-4 無停電点検に要する業務量の分布
39%の法人・団体は2人・時間以下
p.5
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
図2-5 「信頼性の高い機器」の要件判定方法策定状況
図2-6 「無停電点検」の要件判定方法策定状況
41~60%の法人・団体で不備
p.6
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
図2-7 停電点検の実施人数(平均) 図2-8 停電点検の実施時間(平均)
無停電点検を実施している場合の方が停電点検にかける業務量は多い
p.7
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
図2-9 停電点検の遅延・未実施の状況 図2-10 停電点検の遅延・未実施事業場の割合
61%の法人、79%の団体で年次点検の遅延あり
個人団体の方が遅延している事業場の割合が多い
p.8
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
設置者側の電気使用状況等により停電がとりにくい
• 24時間営業、操業、マンション、パソコンの使用、病院、介護施設のため停電がとれない
• コンピューターサーバーの電源が停止できない
• スーパー冷蔵冷凍食品の品質低下のため
• 旅館サービス業、ホテルの宿泊客の関係 等
• 24時間営業、操業、マンション、パソコンの使用、病院、介護施設のため停電がとれない
• コンピューターサーバーの電源が停止できない
• スーパー冷蔵冷凍食品の品質低下のため
• 旅館サービス業、ホテルの宿泊客の関係 等
設置者側で費用負担等の理解が得られない
• 設備全面更新直後・経済的な理由
• 停電対応に伴うCPU対応費用発生
• 点検費用・運用設備(サーバー等の停止復元に費用がいる)
• 工場閉鎖近し、費用節減等
• 設備全面更新直後・経済的な理由
• 停電対応に伴うCPU対応費用発生
• 点検費用・運用設備(サーバー等の停止復元に費用がいる)
• 工場閉鎖近し、費用節減等
設置者・使用者側のその他都合により理解が得られない
• 客先の理解不足、事業者が停電させてくれない
• 全テナントの了解が得られない等
• 停電点検に対する(保守規程等に対する)理解が浅い。 等
• 客先の理解不足、事業者が停電させてくれない
• 全テナントの了解が得られない等
• 停電点検に対する(保守規程等に対する)理解が浅い。 等
年次点検遅延・未実施の主な理由
p.38
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
図2-11 停電依頼回数(平均) 図2-12 停電依頼開始時期
個人団体の方が停電依頼回数が少ない
個人団体の方が停電依頼開始時期が遅い
p.8
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
設置者への依頼方法の工夫
• 早めに月例点検時の記録、パンフレット資料と共に必要性を丁寧に説明
• 法令、事故例を文書で提示
• 事故による停電した時の影響(波及事故による損害、責任等)を説明している
• テナント用の停電周知ビラを作成している 等
• 早めに月例点検時の記録、パンフレット資料と共に必要性を丁寧に説明
• 法令、事故例を文書で提示
• 事故による停電した時の影響(波及事故による損害、責任等)を説明している
• テナント用の停電周知ビラを作成している 等
実施時期、実施時間の工夫
• 停電日時を設置者にあわせたり、(休日、深夜、早朝、盆、正月、昼休み)作業人数の増加、停電前の準備をしっかり行い作業時間を短縮する
• 高圧受電部、低圧負荷設備の点検日別に実施。
• 実施月日・時間を無条件にし実施申込(相手に合わせる) 等
• 停電日時を設置者にあわせたり、(休日、深夜、早朝、盆、正月、昼休み)作業人数の増加、停電前の準備をしっかり行い作業時間を短縮する
• 高圧受電部、低圧負荷設備の点検日別に実施。
• 実施月日・時間を無条件にし実施申込(相手に合わせる) 等
実施方法の工夫
• 停電時間を短くする為活線メガや接地抵抗計を用いて停電時間の短縮する
• バイパス回路を設ける• リレー接点端子台を事前に作っておく
• 緊急な復電に対応できる点検方法をとる
• 短時間で行うので開閉器の状態を確認する等通電中に準備しておく 等
• 停電時間を短くする為活線メガや接地抵抗計を用いて停電時間の短縮する
• バイパス回路を設ける• リレー接点端子台を事前に作っておく
• 緊急な復電に対応できる点検方法をとる
• 短時間で行うので開閉器の状態を確認する等通電中に準備しておく 等
停電点検の実施にあたって工夫している主な内容
p.35
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
• 無停電点検の実施に関して、内規等に定められた信頼性の高い要件の判定方法や点検方法を定めていない法人・個人団体は約半数にも上り、また、具体的な実施方法や判定基準が不明確なマニュアルもある。
• 無停電点検が一定の保安水準を担保する状態で適切に実施されているか懸念されることから、改めて内規等の規制要求事項を確認した上で、点検方法や判定基準を具体化したマニュアル及び記録様式を作成しなければならない。特に、平成25年に明確化された各要件も踏まえて、早急に見直す必要がある。
• 無停電点検の実施に関して、内規等に定められた信頼性の高い要件の判定方法や点検方法を定めていない法人・個人団体は約半数にも上り、また、具体的な実施方法や判定基準が不明確なマニュアルもある。
• 無停電点検が一定の保安水準を担保する状態で適切に実施されているか懸念されることから、改めて内規等の規制要求事項を確認した上で、点検方法や判定基準を具体化したマニュアル及び記録様式を作成しなければならない。特に、平成25年に明確化された各要件も踏まえて、早急に見直す必要がある。
年次点検の留意点(1)
p.8
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(2)年次点検の実施状況
• 個人団体は、毎年停電点検を実施している割合が多いが、停電点検の遅延や未実施も多い。停電点検の遅延や未実施の理由は、設置者側の理由によるところが大半だが、個人団体では特に、停電依頼を早めに行い、依頼回数も多くする等、設置者に対する保安教育を充実させて保安意識向上を図る必要がある。
• また、個人団体は停電点検にかける人数も比較的少ないが、多くの人数で準備作業も入念に行って停電時間を短縮している例も参考に、作業人員を充実させる等して、停電点検を確実に実施するよう努めなければならない。
• 個人団体は、毎年停電点検を実施している割合が多いが、停電点検の遅延や未実施も多い。停電点検の遅延や未実施の理由は、設置者側の理由によるところが大半だが、個人団体では特に、停電依頼を早めに行い、依頼回数も多くする等、設置者に対する保安教育を充実させて保安意識向上を図る必要がある。
• また、個人団体は停電点検にかける人数も比較的少ないが、多くの人数で準備作業も入念に行って停電時間を短縮している例も参考に、作業人員を充実させる等して、停電点検を確実に実施するよう努めなければならない。
年次点検の留意点(2)
p.8
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
<現行> <変更後>6ヶ月に1回 ⇒ 2ヶ月~6ヶ月に1回
<現行> <変更後>6ヶ月に1回 ⇒ 6ヶ月に1回(変更なし)
平成27年4月1日からの変更内容
p.9
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
p.9
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
p.57
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
p.58
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
p.59
Q1.「点検頻度確認フロー」の設備容量の考え方は?
90kVA 10kVA
パワコンへ 所内電灯負荷へ
責任分界点
発電所の設備容量は、
90+10 = 100kVA
Tr.A Tr.B
Q2.周期の延伸が認められる条件として「火災が生じた場合に技術員へ警報する装置の施設」があるが、パネルにも火災報知器が必要か?
A.はい、必要です。なお、機器の短絡や地絡などの検知により警報を技術員へ発することで火災が起きたことを覚知できる設備でも可能です。
A.図のとおり足し算して考えます。ただし、Tr.BがTr.Aの2次側にある場合はTr.Aの設備容量が発電所の設備容量になります。
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
上記「圧縮係数」を用いて太陽電池発電設備全体(パネル、パワコン等含む)の換算係数を算出
する例は下記のとおり。
(例) 全量買取制度に基づく出力500kWの太陽電池発電設備を2ヶ月点検で受託する場合→ 0.6(発電所の換算係数) × 0.36(圧縮係数) =0.216
告示第249号第3条表中「発電所」の項目における「出力300Kw以上600kw未満」の換算係数
上記表中、「2ヶ月毎以上」の圧縮係数
現行の圧縮係数0.25→受変電設備のある太陽電池発電所は全て点数増加!
p.10
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
保安規程変更届出書を提出して下さい。提出書類は以下のとおり。保安規程変更届出書(様式42)変更を必要とする理由書点検頻度確認フロー委託契約書(写)委託契約の相手方の執務に関する説明書(別表):いわゆる点数表のこと
保安法人又は管理技術者協会ごとに一覧表(フロー図添付)を提出して下さい。提出書類は以下のとおり。
保安法人の皆様月例の定期報告にてご報告下さい。
管理技術者の皆様協会でとりまとめの上、対象事業場一覧表にてご報告下さい。
点検頻度変更を伴う事業場
点数のみ変更の事業場
p.10
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
図2-13 モジュール及びパワコンの月次点検頻度
図2-14 受変電設備の月次点検頻度
50件→点検頻度の変更が必要
p.11
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
図2-15 制度改正に伴う契約変更数 図2-16 契約変更に係る設置者への説明状況
p.12
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
図2-17 制度改正に伴う点数試算状況 図2-18 制度改正に伴う点数試算結果
12名→年度内に事業場引継ぎ等、対応が必要
全太陽電池発電所の点数変更が必要
p.12
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(3)太陽電池発電所について
• 受変電設備の点検頻度が年2回の発電所が、法人・個人団体併せて50件ある。平成27年4月1日までに設置者との契約変更を行った上で、保安規程変更手続きが必要。
• 改正後の点数の試算状況は、14%の発電所で終了していない。契約変更の必要がなくても、全ての太陽電池発電所で点数が変更(点数増加)となるので、点数試算を早急に行う必要がある。
• 点数試算の結果、12名が点数超過となっている。点数試算を行った結果、点数超過となる見込みがある場合は、担当事業場を別の人に引き継ぐ等、予め対応しておく必要がある。
• 受変電設備の点検頻度が年2回の発電所が、法人・個人団体併せて50件ある。平成27年4月1日までに設置者との契約変更を行った上で、保安規程変更手続きが必要。
• 改正後の点数の試算状況は、14%の発電所で終了していない。契約変更の必要がなくても、全ての太陽電池発電所で点数が変更(点数増加)となるので、点数試算を早急に行う必要がある。
• 点数試算の結果、12名が点数超過となっている。点数試算を行った結果、点数超過となる見込みがある場合は、担当事業場を別の人に引き継ぐ等、予め対応しておく必要がある。
太陽電池発電所点検頻度の留意点
p.11
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-19 保安業務従事者への教育頻度(年間平均)
図2-20 保安業務従事者への教育時間(1人あたり年間平均)
p.13
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-21 保安業務従事者への教育計画の有無 図2-22 保安業務従事者への教育内容
65%の法人で教育計画がない
p.13
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-23 設置者への保安教育方法 図2-24 設置者への保安教育頻度(年間平均)
資料を用いた説明が望ましい
p.14
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-25 設置者への保安教育時間(1回あたり平均)
図2-26 保安教育対象者
多くの社員に教育することがが望ましい
p.14
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-27 保安業務従事者の定年前後の割合 図2-28 定年後の1日あたり勤務時間
p.15
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-29 定年後の1月あたり勤務日数 図2-30 定年後の時間外勤務の有無
正社員と同等の勤務形態が必要
p.15
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-31 告示に定められた各機器の校正管理状況
43%で不備→ 校正管理が必要
p.15
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-32 マネジメントレビューの対象 図2-33 マネジメントレビューにおける不適合件数
約4割未実施→ レビューが必要
自ら不適合を検出して自主的に改善できているか?
p.16
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
図2-34 内部監査の実施頻度 図2-35 内部監査の対象業務
47%未実施→正しくレビューできているか?
p.16
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
• 65%の法人で保安業務従事者に対する教育計画がない。マネジメント規程に基づき、計画的に保安業務従事者の教育を実施し、レビューの際にはこれまでの業務における不適合状況等を踏まえて教育の有効性を評価した上で、次期教育計画を策定し、継続的に保安業務従事者の能力向上、法人としての業務品質向上に努める必要がある。
• 設置者に対する保安教育は、資料を用いて、可能な限り多くの社員に対して実施することが望ましい。また、契約上、事故・故障時には、保安業務従事者等は設置者に対して、現状の確認、送電停止、電気工作物の切り離し等に関する指示を行う必要があることを踏まえ、事故・故障発生の措置に関する保安教育を実施しておかなければならない。
• 65%の法人で保安業務従事者に対する教育計画がない。マネジメント規程に基づき、計画的に保安業務従事者の教育を実施し、レビューの際にはこれまでの業務における不適合状況等を踏まえて教育の有効性を評価した上で、次期教育計画を策定し、継続的に保安業務従事者の能力向上、法人としての業務品質向上に努める必要がある。
• 設置者に対する保安教育は、資料を用いて、可能な限り多くの社員に対して実施することが望ましい。また、契約上、事故・故障時には、保安業務従事者等は設置者に対して、現状の確認、送電停止、電気工作物の切り離し等に関する指示を行う必要があることを踏まえ、事故・故障発生の措置に関する保安教育を実施しておかなければならない。
マネジメント規程遵守状況の留意点(1)
p.17
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
• 定年後の嘱託・再雇用等の雇用契約においては、勤務時間、勤務日数が少なく、時間外勤務がない法人も見られるが、休日夜間においても緊急時の対応に支障がないよう、正社員と同等の雇用条件とする必要がある。
• 検査に使用する機器の校正は、全ての機器が校正できていない法人が43%も見られた。これら検査機器は、使用頻度等に関わらず、測定結果は技術基準に適合しているかも含めて、検査の信頼性に関わる重要なものであるため、全て校正を実施し、校正期限を超過している機器や校正されていない機器は使用しないよう管理を徹底する必要がある。
• 定年後の嘱託・再雇用等の雇用契約においては、勤務時間、勤務日数が少なく、時間外勤務がない法人も見られるが、休日夜間においても緊急時の対応に支障がないよう、正社員と同等の雇用条件とする必要がある。
• 検査に使用する機器の校正は、全ての機器が校正できていない法人が43%も見られた。これら検査機器は、使用頻度等に関わらず、測定結果は技術基準に適合しているかも含めて、検査の信頼性に関わる重要なものであるため、全て校正を実施し、校正期限を超過している機器や校正されていない機器は使用しないよう管理を徹底する必要がある。
マネジメント規程遵守状況の留意点(2)
p.17
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2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状(4)電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
• レビューにおいては、マネジメント規程、保安管理業務契約及び保安規程の内容に適合しない状態はないかを確認するとともに、各規定類が最新の法令に適合しているか文書レビューも実施する必要がある。また、レビューの結果、何らかの不適合状態が発見されることがあると思われるが、業務の実施方法や保安業務従事者への教育内容等を適宜見直し、再発防止のための是正措置を確実に講じなければならない。
• 内部監査は47%の法人では実施されていない。保安業務従事者が適正に法令及びマネジメント規程等を遵守しているかを実地及び記録で確認し、この結果を踏まえて必要に応じて不適合管理及び是正処置を講じ、マネジメントレビューに繋げるためにも、少なくとも年に1回は内部監査を実施するべきである。
• レビューにおいては、マネジメント規程、保安管理業務契約及び保安規程の内容に適合しない状態はないかを確認するとともに、各規定類が最新の法令に適合しているか文書レビューも実施する必要がある。また、レビューの結果、何らかの不適合状態が発見されることがあると思われるが、業務の実施方法や保安業務従事者への教育内容等を適宜見直し、再発防止のための是正措置を確実に講じなければならない。
• 内部監査は47%の法人では実施されていない。保安業務従事者が適正に法令及びマネジメント規程等を遵守しているかを実地及び記録で確認し、この結果を踏まえて必要に応じて不適合管理及び是正処置を講じ、マネジメントレビューに繋げるためにも、少なくとも年に1回は内部監査を実施するべきである。
マネジメント規程遵守状況の留意点(3)
p.17
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本日の説明項目
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• 自家用電気工作物設置事業場数の推移• 自家用電気工作物設置事業場数の推移
1.近畿支部管内の自家用電気工作物の事業場数
• アンケート回答状況• 年次点検の実施状況• 太陽電池発電所• 電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
• アンケート回答状況• 年次点検の実施状況• 太陽電池発電所• 電気保安法人のマネジメント規程遵守状況
2.電気保安法人及び電気管理技術者の保安業務の現状
• 事故の発生状況• 立入検査結果からみた留意点• 事故の発生状況• 立入検査結果からみた留意点
3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果からみた留意点
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図3-1 事故の発生状況
外部委託事業場における事故の増加傾向大
3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果(1)事故の発生状況
p.18
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3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果(1)事故の発生状況
• 低圧機器の絶縁不良及び接地不良による感電死亡が3件発生しており、その他、低圧回路の絶縁不良による感電負傷や低圧回路焼損事例もある。月次点検及び年次点検において、低圧部分まで確実に点検されていない事例が見られるため、低圧部まで確実に点検する必要がある。
• 工事業者等の過失による感電死傷事故では、保安業務担当者等に連絡なく作業している中で、誤って感電する事例が多く見られる。設置者と共に受電室やキュービクルの鍵管理を徹底する必要がある。設置者に対しては、充電部に接近する可能性のある作業がある場合は、必ず保安業務担当者等へ事前連絡するよう保安教育していただきたい。
• 低圧機器の絶縁不良及び接地不良による感電死亡が3件発生しており、その他、低圧回路の絶縁不良による感電負傷や低圧回路焼損事例もある。月次点検及び年次点検において、低圧部分まで確実に点検されていない事例が見られるため、低圧部まで確実に点検する必要がある。
• 工事業者等の過失による感電死傷事故では、保安業務担当者等に連絡なく作業している中で、誤って感電する事例が多く見られる。設置者と共に受電室やキュービクルの鍵管理を徹底する必要がある。設置者に対しては、充電部に接近する可能性のある作業がある場合は、必ず保安業務担当者等へ事前連絡するよう保安教育していただきたい。
事故発生状況の留意点(1)
p.18
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3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果(1)事故の発生状況
• 電気管理技術者自らの感電負傷事故が3件発生している。電気保安管理業務には長年の経験があると思われるが、注意を怠ることなく、必ず防護具を着用し、必要に応じて複数名で安全作業を徹底していただきたい。
• 電気管理技術者自らの感電負傷事故が3件発生している。電気保安管理業務には長年の経験があると思われるが、注意を怠ることなく、必ず防護具を着用し、必要に応じて複数名で安全作業を徹底していただきたい。
事故発生状況の留意点(2)
p.19
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図3-3 立入検査における技術基準に関する指摘事項
特に低圧絶縁不良が増加傾向
3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果(2)立入検査結果
低圧負荷設備の接地不良と低圧絶縁不良が約半数
p.21
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3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果(2)立入検査結果
• 低圧負荷設備の接地未施工については、改修が比較的容易であるにも関わらず多数見られることから、保安業務担当者等による月次点検及び年次点検が確実に実施されていない結果と考えられる。外部委託契約や保安規程において、月次点検では負荷設備も対象に接地線取り付け状態を確認し、年次点検ではさらに接地抵抗測定を実施することが定められていることを再確認し、高圧機器のみならず、低圧負荷機器も含め確実に点検しなければならない。なお、低圧負荷機器は、使用者側の方で増設や移設が行われることも多いが、連絡責任者に対する問診にて設備変更状態を把握するとともに、主任技術者としての観点から点検することが必要となる。
• 低圧負荷設備の接地未施工については、改修が比較的容易であるにも関わらず多数見られることから、保安業務担当者等による月次点検及び年次点検が確実に実施されていない結果と考えられる。外部委託契約や保安規程において、月次点検では負荷設備も対象に接地線取り付け状態を確認し、年次点検ではさらに接地抵抗測定を実施することが定められていることを再確認し、高圧機器のみならず、低圧負荷機器も含め確実に点検しなければならない。なお、低圧負荷機器は、使用者側の方で増設や移設が行われることも多いが、連絡責任者に対する問診にて設備変更状態を把握するとともに、主任技術者としての観点から点検することが必要となる。
立入検査結果からの留意点(1)
p.21
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3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果(2)立入検査結果
• 低圧回路の絶縁不良については、絶縁抵抗測定は実施されているものの、測定結果を踏まえ改修がなされていない状態で、保安業務担当者等が設置者に改修依頼していない場合と、改修依頼を受けた設置者が改修していない場合がある。外部委託契約において、技術基準不適合や不適合のおそれがあるときは修理、改造等を設置者に指示又は助言するよう定められていることを再確認し、絶縁抵抗測定結果が不良となった場合は、不良箇所を特定して速やかに改修依頼する必要がある。なお、依頼の際は、一般公衆に身近な低圧回路でもあることから、感電負傷や漏電火災の危険性等、リスクを分かりやすく説明することが重要となる。
• 低圧回路の絶縁不良については、絶縁抵抗測定は実施されているものの、測定結果を踏まえ改修がなされていない状態で、保安業務担当者等が設置者に改修依頼していない場合と、改修依頼を受けた設置者が改修していない場合がある。外部委託契約において、技術基準不適合や不適合のおそれがあるときは修理、改造等を設置者に指示又は助言するよう定められていることを再確認し、絶縁抵抗測定結果が不良となった場合は、不良箇所を特定して速やかに改修依頼する必要がある。なお、依頼の際は、一般公衆に身近な低圧回路でもあることから、感電負傷や漏電火災の危険性等、リスクを分かりやすく説明することが重要となる。
立入検査結果からの留意点(2)
p.21
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中部近畿産業保安監督部近畿支部Kinki branch of Chubu Kinki Industrial safety and Inspection
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3.外部委託事業場における事故発生状況及び立入検査結果(2)立入検査結果
• アンケート結果で示されたとおり、近年は特に、絶縁監視装置設置による隔月点検と、無停電点検実施による停電点検の延伸化が多い。絶縁監視装置及び無停電点検には一定の効果は認められるものの、無停電点検では異常なしとされながら電気事故が発生し、その後の停電点検で絶縁不良箇所や接地不良が多数見つかるような事例も複数見られることから、少ない頻度の月次点検及び停電点検の場合は特に、設置者とのコミュニケーションを密にとりながら、低圧回路も含めて入念に点検を実施する必要がある。
• アンケート結果で示されたとおり、近年は特に、絶縁監視装置設置による隔月点検と、無停電点検実施による停電点検の延伸化が多い。絶縁監視装置及び無停電点検には一定の効果は認められるものの、無停電点検では異常なしとされながら電気事故が発生し、その後の停電点検で絶縁不良箇所や接地不良が多数見つかるような事例も複数見られることから、少ない頻度の月次点検及び停電点検の場合は特に、設置者とのコミュニケーションを密にとりながら、低圧回路も含めて入念に点検を実施する必要がある。
立入検査結果からの留意点(3)
p.21
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中部近畿産業保安監督部近畿支部Kinki branch of Chubu Kinki Industrial safety and Inspection
ご静聴ありがとうございました。
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