新世代到達目標型教育プログラムの構築 -...

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新世代到達目標型教育プログラムの構築 教育室学士課程会議 小澤孝一郎 広島大学教育GP総括シンポジウム 【事業報告】 '2012.2.7(

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新世代到達目標型教育プログラムの構築

教育室学士課程会議 小澤孝一郎

広島大学教育GP総括シンポジウム

【事業報告】

'2012.2.7(

Page 2: 新世代到達目標型教育プログラムの構築 - …新世代到達目標型教育プログラムの構築 【本取組の目的】 本学が進めて来た「到達目標型教育プログラム'HiPROSPECTS®(」の実績を踏まえ+

新世代到達目標型教育プログラムの構築

【本取組の目的】

本学が進めて来た「到達目標型教育プログラム'HiPROSPECTS®(」の実績を踏まえ+全国初・広島大学発の“新世代到達目標型教育プログラム”を構築する。

•大学を取り巻く環境の変化'グローバル化+尐子化+高等教育のユニバーサル化等(

•社会が求める大学卒業生像の変化'確かな実力を持った人材の要望(

HiPROSPECTS®の実施'平成18年度〜(

社会の変化

到達目標型教育への転換

'卒業生に求める能力等'到達目標(を明確にし+それを身に付けた学生を社会に輩出する教育への転換(

高等学校等 社会

教育への評価

教育の質の向上+卒業生の質を確保

HiPROSPECTS® スタートまでの経緯

広島大学

広島大学独自の学士課程教育システムの構築

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0(主専攻による質保証の確保と多様な学生ニーズへの対応

1(目指すべき卒業生像'到達目標(の明確化

HiPROSPECTS®の特徴

卒業生の質の確保

特定プログラム'11プログラム( 特定のテーマの学習又は資格取得を目的としたカリキュラム

主専攻プログラム'66プログラム( 各学部・学科等が学士号取得を目的に提供するカリキュラム

多様な学習意欲に対応

'全学生が履修(

'希望者のみ履修(

副専攻プログラム'52プログラム( 他の主専攻プログラムの基礎・概要等の学習を目的としたカリキュラム

本プログラムは+○○として必要とされる+次のような目標の達成を

めざす。

(1) ○○的思考を育成し+教育研究能力を開発する

(2) ○○教育内容に関連した基礎的基本的な認識を形成し+

その研究能力を開発する

(3) 優れた○○実践力を育成する

全てのプログラムで策定

広島大学学士力の形成

2(PDCAサイクルによる

継続的なプログラム改善

Plan

Do

Check

Action プログラム

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3(到達度評価 ,新しい評価方法の導入と履修指導への活用, ○授業科目ごとの成績評価 各授業で得られる「知識・理解」や「能力・技能」

秀 :90点以上 優 :80点以上 良 :70点以上 可 :60点以上 不可

○プログラム目標への到達度評価

単位を修得した場合、到達度を3段階で評価

「非常に優れている」 Best 「優れている」 Modal

「基準に達している」 Threshold

次の1つの評価方法を導入

到達目標へ学生がどの程度近づいているかを確認するため+ ○「知識・理解」「知的能力・技能」「実践的能力・技能」「総合的能力・技能」ごとに評価

○知的能力・技能'生物生産学部:生物圏環境学プログラム(

知識・理解

知的能力・技能

実践的能力・技能

総合的能力・技能

評価項目 非常に優れている

(Best) 優れている

(Modal) 基準に達している

(Threshold) 左記項目を評価する授業科目

水域の環境・資源循環に配慮した海洋生物生産を思考する能力

水域の環境・資源循環に配慮しつつ海洋生物生産を思考し+その手法を検討+検証することができる

水域の環境・資源循環に配慮しつつ海洋生物生産を思考し+その手法を検討することができる

水域の環境・資源循環に配慮しつつ海洋生物生産を思考することができる

水域物質循環論+生物海洋学

食料生産・環境・資源循環に関する文献・統計等資料を収集し+読解する能力

食料生産・環境・資源循環に関する文献・統計等資料を収集し+整理し+適切にまとめて+読解することができる

食料生産・環境・資源循環に関する文献・統計等資料を収集し+整理し+まとめて+読解することができる

食料生産・環境・資源循環に関する文献・統計等資料を収集し+読解することができる

食料社会経済学演習+食料循環経済学演習

チューター+

指導教員

学生

到達へ向けた

エンカレッジメント

評価は+右欄の授業

科目群の総体で行う

B

T

M

B

T

M

Aプログラム 1年

2年

到達度評価とは

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【本取組の概要】

進化

【新たな課題】

FD

教養力

応用力

《新世代到達目標型教育プログラム》

授業評価

アンケート

協 働

初年次教育 専門領域を超えた

PBL教育

主専攻

融合・展開

②教養と専門を融合させた到達目標の設定

③システマティックレビュー教育改善法の構築

HiPROSPECTS®

学際教育

広島大学学士力の形成

プログラム

評価

専門教育

教養教育

①問題発見解決能力の醸成'ハーモナイゼーションPBL教育)

教育改善システムの構築

① 問題発見解決能力向上への全学的取り組み不足

② 教養教育と専門教育の連携不足

③ 教育改善のための全学的評価システムの見直し

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「問題発見解決能力向上への全学的取り組み不足」への対応

【新しい質の醸成】

超域での教養ゼミ

'ハーモナイゼーションPBL(

《新しい質の醸成》

相手の立場で理解する能力の育成 専門外の考えを含め+まとめる能力の育成

環境

グループ

'人社系・理系混成(

融合 共感

平和

グループ

'全分野混成(

尊重

倫理

グループ

'医療系混成(

領域を超えた討論+知識を活用した議論の展開

尐人数指導 尐人数指導

①問題発見解決能力の醸成

'ハーモナイゼーションPBL教育)

【段階的&発展的プロセスの展開】

主専攻 プログラム

超域:

学生

卒業生

企業人

医療人

・・・

学際

教育

展開段階

融合段階

専門領域を超えた PBL教育

初年次教育

'学生(

【段階的&発展的プログラムの展開】

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ハーモナイゼーションPBLの推進

【目標】

大学と社会の双方で重要な+問題発見解決能力の獲得

分野を超えた学生グループによる+「相手の立場で理解する能力」および「専門外の考えを含め+まとめる能力」の育成

全国の学士課程教育の改善に資する。

【成果】

教育の成果を直ちに捉えるのは困難であるが+取組が学生の問題解決能力の向上に繋がっていることは成果として看取できた。

①環境整備と授業公開

②教材開発+ファシリテーター養成

③DVD「PBLの進行」作成

④授業開発の成果:外部評価者による授業評価

⑤授業支援の成果:学生アンケートの結果

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① 環境整備と授業公開

実施各部 平成10年度:医学部・薬学部+総合科学部

平成11年度:*歯学部+総合科学部・文学部・教育学部+生物生産学部

平成12年度:継続

環境整備

授業公開

http://home.hiroshima-u.ac.jp/hipro/The%20Faculty%20of%20Integrated%20Arts%20and%20Sciences.html

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② 教材開発:シナリオ作成

シナリオ作成ワークショップ

「乾杯」

'オリキャンのリーダーのアパートで+先輩A+B+後輩C+D+留学生の5人がオリキャンの打ち上げの相談をしている。(

リーダー:オリキャンが終わったら+班活グループで打ち上げをしようと思うんだけど。どうかな?

先輩A:いいねえ+ぱぁっとやろう!よし+今から打ち合わせと称して酒飲みながら計画するか!

後輩C:先輩+俺たちまだ未成年なんですけど。飲んでいいんですか?

先輩A:いいって。俺なんか高校の時から飲んでるよ。ちょっとくらい大丈夫だから。ちょっと+コンビニで酒とつまみ適当に買ってこいよ。ほい+お金!

【学習項目の抽出】

モラル+ハラスメント+法律・規範+飲酒+アルコールの生体への作用+異文化理解+食文化+など

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② 教材開発 ③DVD「PBLの進行」作成

【開発した教材】

•シナリオ

•ハーモナイゼーションPBLガイドブック

•PBL学習者ガイド

•ファシリテータガイド

•評価表+評価基準

•DVD「PBLの進行」

評価時期 評価対象 規 準具体的な成果'できたこと(

今後の課題・感想評価

'/~2(

FCTより

FCTより

FCTより

各ステップの課題達成に貢献できる

ステップ     ~

における発言・行動

学習計画

各学習項目について、調べるべき文献やデータ等の資料、および調べる方法が分かる

コアタイム0

ステップ     ~

における発言・行動

各ステップの課題達成に貢献できる

)学習者ガイド4ページの評価基準表を参照して評価して下さい

[           ]グループ    氏名[                      ]

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② ファシリテーター養成

ファシリテーター養成ワークショップ

•学内:約70名のファシリテーター候補者を養成

•学外:創価大学WSへ講師を派遣

創価大学ワークショップ

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④ 授業開発の成果:外部評価者による授業評価

【ハーモナイゼーションPBL成果アセスメント】

対象:平成23年度前期「教養ゼミ」

評価者:高等専門学校教員

評価結果:

0(本取組で開発したシナリオなどを使用して実施した結果+教養ゼミの目標への到達という点でPBLの成果は認められた。

1(多様な構成員からなるグループ討論により+学生が努力し+能力を向上させたことも記名アンケートの結果から捉えることができた。

2(本取組で狙う「ハーモナイゼーション」という点では+生物生産学部の中だけではなく学部を超えた構成による実施が望ましいという課題も指摘された。

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⑤ 授業支援の成果:学生アンケートの結果

対象:平成23年度前期「教養ゼミ」

回答率:73%

アンケート結果:

教養ゼミによる成果

PBL非支援対象

課題発見

資料収集

論理的思考

多面的視点

プレゼンテー・・

その他

PBL支援対象

課題発見

資料収集

論理的思考

多面的視点

プレゼンテー・・

その他

プレゼンテー・・

課題発見

資料収集

論理的思考

多面的視点

その他

PBL支援対象'歯学部(

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②教養と専門を融合させた到達目標の設定 「教養教育と専門教育の連携不足」への対応

【教養と専門を融合させた到達目標の設定】

【学生のモティベーションを向上させる到達目標の提示と実践】

国際法を遵守し+世界的な協調を保ちつつ+永続的に水産資源を活用するために+海洋生物生産に関する知識+技能+態度を修得する。

先端技術

国際協調+国際法+地球環境

海洋生物生産

教養科目 物質循環と地球環境

気候と生物 国際関係論 文化人類学B

マクロ経済学入門 国際法入門 ・・・

専門科目 水域物質循環論+ 生物海洋学 ・・・

専門科目 海洋生物生産学実験

'生命科学+バイオテクノロジー・・・(

応用力

教養力 'リベラルアーツ(

応用力 教養と専門を

融合させた

到達目標の設定

教養力 'リベラルアーツ(

横に広がる専門教育

教養教育

広 島 大 学 学 士 力 の 形 成

専門教育

特化した専門教育

専門教育

教養教育

具体的方策

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教養教育と専門教育を融合させた到達目標の設定

【目標】

教養教育と専門教育を融合させた到達目標を設定することにより+より明確な到達目標を持つ広島大学学士力の形成

全国の大学における学士力設定に資する。

【成果】

本取組により可視化+言語化することで+各主専攻プログラムにおける教養教育位置づけの再検討が始まった。

①教養教育到達目標の策定

②プログラム体系図の作成

③事例収集

④課題の共有:国際シンポジウム

⑤主専攻プログラムにおける自己点検

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【教養ゼミ】

1. 基礎的な方法で資料を収集できる。

2. 特定の事象から課題を発見し+説明できる。

3. 論拠を明らかにした議論や効果的なプレゼンテーションを行うことができる。

【平和科目】

1. 多角的な視点から平和について考え+自分の意見を述べることができる。

2. 理念と現実の葛藤を含め+平和を妨げる種々の要因とそこでの複雑な様相について理解し+説明できる。

・・・・

① 教養と専門を融合させた到達目標の設定

教養教育本部→教養教育の科目区分における到達目標を策定

主専攻プログラムへの導入

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※主専攻プログラムにおける教養教育科目の位置づけを可視化し+双方を貫く到達目標を設定する。'平成23年度プログラムから実施(

② プログラム体系図の作成

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薬学プログラム体系図

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目的:総合研究大学における教養教育と専門教育の連携のあり方について+米国の大学の訪問調査を実施

訪問大学:カリフォルニア大学バークレー校およびサンタクルーズ校+スタンフォード大学

成果:全ての学生が共通して身につけるべき力をどのように考え+カリキュラムに反映せ+教育を実施するのかについて多くの示唆を得た。

③ 事例収集

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実施日:平成23年3月3+4日

会場:広島国際会議場

参加者:158名'学内90名+学外68名; うち学生20名(

④ 課題の共有:国際シンポジウム

第一部「学士課程教育の質保証」

「学士課程教育の構築にむけた現状と課題」 樋口 聰 '文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室長(

「カリフォルニア大学バークレー校における学修を重視した学士課程教育の教育評価の文化の構築」 Cynthia Schrager(UCバークレー校教育計画・施設担当副学長補佐)

「新世代到達目標型教育プログラムの構築」 小澤 孝一郎 '広島大学学士課程会議議長(

「ICUにおける学生の主体的アカデミックプランニングと教育の質保証」 森島 泰則 '国際基督教大学アカデミックプランニング・センター長(

パネルディスカッション 〈パネリスト〉 樋口 聰+Cynthia Schrager+小澤孝一郎+森島泰則 〈コメンテーター〉 吉田 香奈 '山口大学大学教育センター准教授( 古澤 修一 '広島大学生物圏科学研究科副研究科長(

第二部「学士課程教育の内容の革新」

「広島大学における学士課程教育改革の成果と課題」 上 真一 (広島大学理事・副学長〈教育担当〉(

「学士課程コアカリキュラムにおける共通必修科の開発: バークレーにおけるアメリカンカルチャーズ」 Victoria Robinson (UCバークレー校「アメリカンカルチャーズ」コーディネーター(

「広島大学における平和教育の新たな展開,教養教育における平和科目区分の導入,」 川野 徳幸 '広島大学平和希求委員会平和教育部座長(

「三重大ブランドの環境人材養成プログラム」 朴 恵淑 (三重大学学長補佐〈環境ISO担当〉)

パネルディスカッション 〈パネリスト〉

上 真一+Victria Robinson+川野徳幸+朴 恵淑

〈コメンテーター〉

森島 泰則'国際基督教大学アカデミックプランニング・センター長(

黄 福涛 (広島大学高等教育研究開発センター教授)

於保 幸正 (広島大学教養教育本部副本部長)

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④ 課題の共有:国際シンポジウム

・ユニークな取り組みが多く+とても興味深く聴かせていただきました。

・地域の特徴がとてもよく出て+それをうまく取り込んで教育ができているような気がした。

基調講演・事例発表'第一部(

基調講演・事例発表'第二部(

パネルディスカッション'第一部(

パネルディスカッション'第二部(

やや不満

やや満足

不満

満足

不明

やや不満

やや満足

不満

満足

やや不満

やや満足

不満

満足

不明

やや不満

やや満足

不満

満足

不明

1% 2% 11%

5% 0%

1%

3%

8%

0%

【アンケート結果】

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③システマティックレビュー教育改善法の構築

「教育改善のための全学的評価システムの見直し」への対応

【学生と教員の協働による改善システム】

【学生と教員組織の協働による改善システム】

FD:ポートフォ リオの作成→自己点検・

評価・改善

ポートフォリオの作成による改善目標の明確化 授業改善

学生の到達度の自己評価による教員への定性的フィードバック

授業評価

アンケート:

学生からのフィードバック

学生

教員

目標設定の見直し

授業方法の改善

学生意識の向上・・・・

学生による評価と教員

による評価に違い

教員

共に築く教育

プログラム評価:

到達度評価の活用による点検・

評価・改善

学生の到達度の自己評価によるプログラムへの定量的フィードバック

学生

プログラム教員による学生の到達度評価データの集積 教員

プログラム改善

学生と教員組織の協

働によるプログラム

改善のシステム化

教員会 ↓

目標設定の見直し 授業科目設定の見直し

学生への情報提供 ・・・・

エビデンスに基づく広島大学学士力の形成

学生と教員の協働による

授業改善のシステム化

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システマティックレビュー教育改善法の構築

【目標】

到達度評価を活用した「学生と教員'組織(の協働による教育改善システム」の実践により+エビデンスに基づいたシステマティックレビューによる教育改善法を構築する。

学士課程教育全体の点検・評価・改善を図る。

【成果】

システマティックと呼べるレベルに至ってないまでも+「新世代」の到達目標型教育プログラム構築への動きを作りだした。

①FD記録と振り返りシステムの導入:教育改善ポートフォリオ

②プログラム評価アンケート実施と分析

③課題の共有:国際シンポジウム

④プログラム評価アンケートを踏まえた教育改善策の検討

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教育改善ポートフォリオの導入と活用

① FD記録と振り返りシステムの導入

FD研修会場での参加者のICカードから職員番号を読み取り

ICカード読み取り装置

各教員のFD参加記録及び

成果報告を表示

教員活動状況 調査システム

FD参加

参加者記録

FD成果報告 教員

実施・支援する研修について

参加者名簿作成・管理

人材育成推進室'FD部会(

事務担当'教育室(

参加者名簿

約3,500件のFD参加記録

127件が成果報告 IC

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②学生によるプログラム評価アンケートの実施と分析'平成22年前期〜(

1. '認知(主専攻プログラム説明書'詳述書(を読んだことがあるか。

2. '理解(主専攻プログラムの到達目標+学習の成果'具体的に身につく「知識・理解」及び「能力・技能」(+評価項目等を理解しているか。

3. '項目/授業(主専攻プログラム評価項目と評価する授業の関係を理解しているか。

4. '意識(授業の履修に際して+学習の成果'具体的に身につく「知識・理解」及び「能力・技能」(を意識して受けたか。

5. '期待(提供されている科目を履修することにより+主専攻プログラムが掲げている到達目標を達成できると思うか。

6. '履修指導(ガイダンスや個別指導等による学習・履修指導の適切であったか。

7. '自己評価(当該授業科目において+評価項目をどの程度達成できたか。

8. '授業科目の適切性(到達度を判断する上で+授業科目は適切であったか。

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②学生によるプログラム評価アンケートの実施と分析

全学 回答率:13%'1877.7741(

評点

良い 悪い

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システマティックレビュー'到達度評価(表示例

「非常に優れている」 Best

「優れている」 Modal

「基準に達している」 Threshold

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学生によるプログラム評価アンケート集計結果'一部抜粋(

評点

7.自己評価

評価は,

B…3 M…2

T…1 N…0

で換算

成果項目 教員評価 (平均値)

自己評価 (平均値)

教員と学生評価の 平均乖離値

知識理解 2.58 1.80 1.01

知的能力・技能 2.60 1.90 0.98

実践的能力・技能 2.80 1.66 1.21

総合的能力・技能 2.98 1.80 1.18

成果項目 教員評価 (平均値)

自己評価 (平均値)

教員と学生評価の 平均乖離値

知識理解 2.36 2.13 0.70

知的能力・技能 2.71 2.20 0.74

実践的能力・技能 2.78 2.26 0.68

総合的能力・技能 2.75 2.25 0.63

Aプログラム

Bプログラム

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学生によるプログラム評価アンケート集計結果'一部抜粋(

Cプログラム

Dプログラム

評点

適切性は,

3'適切である(~0'適切でない(

の3段階で回答

8.授業科目の適切性

評価項目 回答授業科 目数'延べ数(

適切性 '平均値(

1 161 3.05 2 40 3.15 3 40 3.23 4 49 3.08 5 10 3.10 6 40 2.80

集計 340 3.06

評価項目 回答授業科 目数'延べ数(

適切性 '平均値(

1 7 3.86 2 23 3.74 3 30 3.83 4 7 3.86

集計 67 3.81

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プログラム評価アンケートの分析結果

⑤到達目標型教育プログラム評価アンケートを踏まえた教育改善策の検討

「到達目標型教育プログラム実質化ワーキンググループ」を教育担当理事・副学長の元に設置

66の各主専攻プログラム担当教員会との情報交換会を実施しており+より実質化された「新世代到達目標型教育プログラムの構築」を目指している。

ワーキング資料:学生の自己評価と教員の評価の乖離の集計・グラフなど

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情報の発信

0-講演・報告

平成22年度:4件'大学教育改革合同フォーラム分科会「大学の質保証」など(

平成23年度:1件'金沢大学 大学教育開発・支援センター「第9回大学教育セミナー」など(

1-調査・取材

平成22年度:2件'山口大学+新潟大学など(

平成23年度:0件'読売新聞社(

2-記事等

平成22年度:0件'VIEW21)

平成23年度:1件'大学教育学会誌など(

3-英語による情報発信

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ご清聴ありがとうございました。

本事業の実施にあたり+多方面の皆様からご支援を賜りました。 厚く御礼申し上げます。