自然エネルギーの地産地消による 地域の活性化を目 …...電源開発の歴史 3...

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自然エネルギーの地産地消による 地域の活性化を目指して 一般社団法人でんき宇奈月プロジェクト 代表理事 大橋 聡司 1 資料4

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自然エネルギーの地産地消による地域の活性化を目指して

一般社団法人でんき宇奈月プロジェクト代表理事 大橋 聡司

1

資料4

2

黒部市

電源開発の歴史

3

日本有数の大自然の地域資源

観光者のニーズとのミスマッチ

20

25

30

35

40

45

50

55

60

宿泊者数

温泉街の危機的状況

(万人)

でんき宇奈月プロジェクトとは

宇奈月温泉において、小水力発電や温泉発電などの自然エネルギーとEVバスによる公共交通事業を導入し、電源開発で発展してきた宇奈月温泉を、先進的なエコ温泉リゾートして観光客誘致を促進するとともに、エネルギーの地産地消により自立した地域づくりを推進するプロジェクト

歩行者優先の街路

温泉街への自動車の乗り入れを一部規制、且つ20Km未満のスローモビリティゾーンとし、歩行者優先のクリーンで安全な温泉街を形成します。

小水力発電でエネルギー自給

温泉街の水路を利用して小水力発電を行います。発電した電気エネルギーは電気自動車の充電に利用したり、街灯に供給するなど地域で活用されます。

EVバスの走る街

公共の交通機関としてEVバスが温泉街を周回し観光客を運びます。騒音、排気ガスがなくエコ温泉地としての魅力を高めます。

電気自動車のレンタル

温泉街にレンタル用の電気自動車等を導入し、観光客にさまざまなタイプの電気自動車・電動アシスト自転車を利用して温泉街や周辺の観光を楽しんでもらいます。

宇奈月温泉は、電気自動車100%の街として世界的に有名なツェルマット(スイス)をモデルとして、先進的なエコ温泉リゾートを目指します。

地熱資源で温泉発電や温水供給

豊かな地熱資源を利用した温泉発電(バイナリー発電)による電力生産と、熱利用による暖房、道路融雪や園芸作物の温室栽培など新しい特産品が生まれます。

でんき自動車

小水力発電

地熱活用

【組織図】

一般社団法人でんき宇奈月プロジェクト

プロジェクト関連企業

富山国際大学

富山高等専門学校

事務局:大高建設㈱

富山県環境技術事業協同組合

富山県小水力利用推進協議会

黒部市(商工観光課・農林整備課)

連携

大高建設㈱

ジオエナジー㈱

川端鐵工㈱

㈳黒部・宇奈月温泉観光局

黒部商工会議所

宇奈月温泉旅館協同組合

宇奈月温泉自治振興会

LENS㈱

宇奈月温泉再生戦略会議

富山大学

富山県立大学

県内企業

りとる㈱

【団体】

(財)とやま環境財団

(財)北陸産業活性化センター

(財)建設業振興基金【企業】

㈱ゼロスポーツ

㈲タケオカ自動車工芸

㈱シンクトゥギャザー

テスラモータース

伊藤忠商事㈱

北陸電力㈱

関西電力㈱

㈱東芝

イーソリューションズ㈱

㈱日本総合研究所

日産自動車㈱

YKK㈱

プロジェクト支援機関・協力者【官庁】

国土交通省 総合政策局

経済産業省 中部経済産業局

文部科学省 科学技術振興機構

農林水産省 農村工学研究所

環境省 地球環境局

【大学】

富山国際大学 上坂教授

富山高等専門学校 丁子副校長

富山大学大学院 上田教授

富山県立大学 立花講師

京都大学大学院 中川教授

茨城大学 小林教授

立命館大学大学院 森教授

立命館大学 岡井准教授

北陸職業能力開発大学校 浅井教授 7

テスラロードスター試乗会

8

2 0 0 9 年 2 0 1 0 年 2 0 1 1 年 2 0 1 2 年 2 0 1 3 年 2 0 1 4 年 2015年

4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3

組織

啓発・主体形成

地熱活用

電気自動車・電気バス

小水力発電

事業提案

事業採択

EVレンタル事業開始

低炭素社会型観光まちづくり講演会開催

小水力発電実証実験開始

宇奈月SPAマラソンでEV活用開始

テスラロードスター試乗会実施

宇奈月温泉まちづくり講演会開催(計4回)

EVバス展示試乗会

テスラ急速充電器設置

温度差発電システム実験開始

発電装置設置場所の選定・装置設計開始(実証実験)

発電装置設置場所の再選定装置設計開始

改造EV実証運行開始

EVバス実証運行開始(~11月)

かわら版毎月発行開始

蓄電型地域交通シンポジウム

行政・市議会との意見交換会

斜面崩壊監視システム模擬実験

7日の会開始(住民との対話)

EVバス本格運行開始

一般社団法人化

小水力発電本格稼働開始

地熱利活用の視察(アイスランド・ドイツ)

地熱利活用の視察(北海道・東北・九州・福島&新潟・奥飛騨)

地熱利活用シンポジウム開催

でんき宇奈月プロジェクト 活動履歴

EVバス小水力発電で充電開始

ツェルマット視察

実行委員会設置 表彰3件

地熱利活用成果報告会開催

無散水融雪装置駐車場完成

・環境とやま県民会議会長表彰・地域再生大賞ブロック賞・低炭素杯2015環境大臣賞金賞

10

先進地(スイス・ツェルマット)視察

電気自動車100%の街づくりを1960年代から実施

第1回低炭素社会型観光まちづくり講演会

低炭素社会型まちづくりに向けた地域理解促進

11情報誌(かわら版)の配布

大学との協働によるワークショップの開催

12

でんき宇奈月プロジェクト開始式(H22.4)

13

電気自動車・電動自転車レンタル事業

14

延対寺荘横の生活用水(落差20m・水量0.2t/s)

想定発電量29kw

宇奈月公民館裏の用水(落差15m・水量0.03~0.08t/s)

想定発電量5~8kw

小水力発電事業に向けての調査、データの収集

15

16

宇奈月谷小水力発電施設(でんきウォー太郎1号)起動

発電所名 宇奈月谷小水力発電所

水系・河川 黒部川・宇奈月谷川

発電形式 自家消費

水車形式 ターゴ型

最大使用水量(㎥/S) 0.04㎥/S有効落差(m) 9.24m出力(kw) 2.20KW運転開始年月 2014年6月

バッテリー着脱式電気自動車の開発

小水力で発電した電気の電気自動車用蓄電設備 17

ツェルマットのバッテリー着脱式電気自動車バス

18

EVバス(10人乗り・低速仕様)の開発

時速19kmで走行歩行者の視線で街中が良く見える人にやさしいスピードです。街のスケールが車から人へとコンパクトに。

小さな車体普通乗用車と同じサイズのコンパクトな車体です。街中をゆっくり走っても邪魔になりません。それでも楽々10人乗り。

ドアは無くてもOKドアが無ければますます楽に乗り降りできるので、まさに

水平エスカレーター

小さなタイヤ、低い床タイヤサイズは軽自動車と同じ12インチ。だから床の高さも30センチで低く乗り降りも楽々。

バッテリーは椅子下で交換可能1充電当たりの走行距離は約30km。しかし簡単に交換可能なので、運行距離には支障なし。さらに晴れた日は屋根にある太陽光パネルの発電で走行距離が10km程度伸長します。 19

温泉街の公共交通として

小型EVバス(EMU)を運行

20

EVバスの開発着脱式バッテリー

&ホイールインモーター

21

EVバス(EMU)運行事業

EVバス(EMU)の運行土曜・日曜・祝日運行(4月~11月)

22

富山地鉄宇奈月温泉駅

宇奈月国際会館「セレネ」

峡谷鉄道駅トロッコ電車

観光協会足湯・休憩所

宇奈月公園足湯

ホテルグリーン喜泉

エコテクノロジーに関するアジア国際サミットが宇奈月温泉で開催

第2回全国小水力発電サミットが宇奈月温泉で開催

でんき宇奈月プロジェクトの波及効果

子どもたちの環境教育に活用

26

地元大学によるEV製作

TV放送で全国に紹介

NHK「ひるブラ」

テレビ朝日 「モーニングバード」

BSジャパン 「空から日本を見てみよう」

視察団体の来訪

0

100

200

300

400

500

600

700

800

平成24年度 平成25年度 平成26年度

まちづくりの先進モデルとして表彰

第5回地域再生大賞東海・北陸ブロック賞

平成26年度富山県地球温暖化防止県民大会

環境とやま県民会議会長賞

低炭素杯2015 地域エネルギー部門金賞(環境大臣賞)

地中熱HP地熱

太陽光

風力

小水力

農村地帯用EV薪ストーブ薪ボイラー温室栽培

地域グリッド 山林

電気の流れ熱の流れ木質の流れ地域給湯 ロードヒーティング

宇奈月地区の自然エネルギー地産池消構想

温泉熱

公共施設

EVバス

自然エネルギー地産池消構想

黒部市宇奈月町音沢地区の取組み

富山地方鉄道音沢駅

<黒部市宇奈月町音沢地区>黒部川中流の山村(宇奈月温泉下流3km)

世帯数 約100世帯人口 約340人小学生 15名高齢化率 約60%

音沢地区

地域の問題:高齢化による交通弱者

黒部川下流からの遠景

1.路線バスが無く、富山地方鉄道が住民の足駅までの距離(400~700m)、坂道・・・高齢化に伴って遠さが増大買い物における毎日の料金負担・・・(最寄りの商店まで片道280円)

2.黒部市からの移動販売(商店街と商工会議所が運営)の停止3.病院までの交通費増大

電鉄黒部駅まで電車で片道570円(タクシーだと片道約6,000円)

買い物と病院通いのための、日常の足の確保が最大の問題

小水力発電の収益で地域の不便を解消できないか?

地域での合意形成が図られ来年から本格的なプランニング

コミュニティによるコミュニティバスの運行事業構想

音沢地区小水力発電所の計画(案)

音谷

取水位置音谷の用水取水付近から取水林道沿いに約80mの落差取水量は約0.3t/s程度と想定

有効落差: 約80m使用水量: 約0.3m3/s最大出力: 約160kW年間稼働率:約60%年間発電量:約850,000kWh

発電位置

音沢地区

0.00

0.50

1.00

1.50

2.00

2.50

3.00

3.50

鹿

包蔵水力/面積(GWh/km2)

(GWh/km2) 地熱ポテンシャル

その地方ならではの地域資源を活かしその地(宇奈月)にしかない物語を創る新規事業

地域の課題解決

全国からの採用

ベンチャー企業の設立

地方創生

雇用の創出

ご清聴ありがとうございました