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第７回経済産業省FinTech 研究会FinTechは家計管理、資産運用に変革をもたらすのか

2015年12月16日

フィデリティ投信株式会社法人/年金ビジネス本部本庄洋介

UCCA3284

タイプライターテキスト

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参考３

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テキストボックス

日本の個人から見た投資との関わり

|2 第７回経済産業省FinTech 研究会

日本の個人から見た投資との関わり

個人が資産運用（投資）に触れるきっかけが少ない

投資をしていない人は

- ポジティブなイメージを持っていない

- 情報に触れても自分とは縁のないものと思っている

投資をしている人は

- 20～30代は目先のお金やスリルを求めて、

- 40～50代になって老後の資産形成目的が増加

日本でも現役世代が投資に触れる接点は増えてきている


世代別に見る投資の目的

20～30代は目先のお金、40～50代になって老後の資産形成に現実味

注) 標記の数字は各年代の合計を100％として表示、積み上げ棒グラフの帯の大きさはその項目に占めるその年代の比率を示す出所) フィデリティ退職・投資教育研究所サラリーマン1万人アンケート2015年

21.828.6 7.7 12.7 9.6 8.2

1.73.0 0.9

28.3

24.8 5.3 13.9 8.66.5

1.1

3.40.9

38.1

21.4 5.2 9.1 7.0

6.8

0.63.5

1.3

45.419.4 4.3 6.9 4.5

7.90.6 2.1

1.5

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

老後の

資産形成

資産を増やす

には運用しか

方法がない

毎月の生活

費の補てん

おこづかい

が欲しい

ひと儲け

したい

預金だけでは

インフレに

勝てない

と思うから

投資のスリル

を味わいたい

投資を通して

社会の情勢を

知りたい

人に勧めら

れるままに

投資を行な

っている

20代 30代 40代 50代４０/５０代は老後を意識して投資

２０/３０代は日々の生活を充実させるために投資

（単位：％）


世代別に見る確定拠出年金（DC）加入率

どの世代においてもDCを通じた資産運用（投資）との接点は着実に増加

米国・英国における個人（家計）の投資との関わり


米国家計の投資信託保有割合は４４％

出所：ICI “2013 Investment Company Fact Book”

ＤＣ制度の普及、浸透とともに家計の投資信託の保有も普及

現役世代の投信保有者が多い

インセンティブ（税優遇）を伴った職場の資産形成制度が投資への入口に

（投信保有者の6割以上が職場の制度で初めて購入）

若年世代ほど、自立型の老後資産形成を求められている


米英で進む「自動化」の流れ

老後の資産形成を早期から促すための強力なアプローチ

自動加入

自動増額

自動運用（自動資産分散）

任意加入の制度である米国ＤＣにおいて、加入拒否の意思表示を行った従業員のみがＤＣ加入者とならない（意思表示を行わない従業員は加入者となる）制度の法的手当が年金改革法（2006年）にて制定された

給与の一定比率を拠出する制度である米国ＤＣにおいて、拠出率を毎年引き上げるオプションを事業主が設定することを可能に

デフォルト・ファンド（未運用指図商品）を一定の要件を満たした資産分散された商品に定めた場合、事業主は万が一加入者が当該運用によって損失を被った場合でも、訴訟リスクを免れることができるセーフバーバールールを年金改革法により制定

英国政府は、全ての被雇用者をオプトアウト（能動的非加入）方式で適格職域プランに加入させることを決定し、2012年10月か

ら従業員規模に応じて段階的に適用。オプトアウトを選択した従業員は3年毎に自動加入が適用される

自動加入

全事業主が利用可能な政府提供のＤＣプラン（NEST）において自動資産分散が可能となるデフォルト・ファンド（未運用指図商品）としてターゲット・デート・ファンドを設定

自動運用（自動資産分散）

米国におけるフィデリティの金融サービスイノベーションの取組み


米国におけるフィデリティの取組み

難しい、縁遠いと思っている人にも新しいテクノロジーやコンテンツを使って資産運用（投資）を身近に（自分事に）

独創的な金融サービスを開発するためのフィデリティ・ラボの活用

若年層（ミレニアル世代）向けの新しいエクスペリエンスの開発

投資の第一歩を踏み出すためのゲーミフィケーションの研究・開発


AgileDevelopmentRapid development

and deployment

LeanStartup

Iterative prototyping& accelerated learning

DesignThinking

Deep focus oncustomer needs

Fidelity Labs Formula

+ + +Disruptive

ThemesBig ideas that will

transform our work出所：FMR, Fidelity Center for Applied Technology (FCAT)


FCAT / フィデリティ・ラボ

出所：FMR, Fidelity Center for Applied Technology (FCAT)

米国フィデリティにおけるイノベーション創出ラボ


フィデリティ・ラボで現在取り組んでいる研究・開発テーマ

Bitcoin / BlockchainDigital GuidanceEmerging InterfacesGamificationOpen SourceOngoing FCAT Initiatives:–Social, Mobile, Analytics/Big Data, Cloud




フィデリティ・ラボで現在取り組んでいる研究・開発テーマ


Fidelity.com/mymoneyLaunched in September 2013

Simple, Relevant – Content written in jargon-free, straightforward language and delivered via channel of choice

Educational – Videos and lifestyle content, including Fidelity guidance

and perspectives and tools, like Cinch Budgeting

Insightful – Budgeting and other tools to help millennials take action with

their money

Targeted – Testing new media tactics that resonate with young investors,

particularly social media/content marketing

出所：FMR,

若年層向けコンテンツの開発


Stock City for Oculus Rift新しい金融データのディスプレイの方法としての、バーチャル・リアリティ（仮想現実）の開発


金融教育における新しい試み（ゲーミフィケーション）


金融教育における新しい試み（ゲーミフィケーション）

人間を夢中にさせる要素を意識した体系的なコンテンツ開発

⇒最初の一歩を踏み出すための“習うより慣れろ”

複数種類から成るコンテンツのポートフォリオ

資産形成のための「自動化」アプローチを補完

効果測定を行いながらコンテンツを継続的に改良


Accomplishment

Avoidance

Empowerment

Meaning

Ownership

Scarcity

Social Influence

Unpredictability

Gamification人間（の性質）に焦点を当てたコンテンツ・デザイン



Gamificationコールセンター・スタッフの金融知力向上をクイズやゲームを通して支援



Beat the Benchmark資産配分の重要性を学べるゲームとクイズを通して投資の基礎を分かりやすく解説



My Simulated Life Investment GameDCの活用を通した長期視点の資産運用の価値を”見える化”することで、積立意欲を促進



まとめ

投資との接点を増やす仕組みを整え、

「自動化」の仕組み作りも行いながら、

最初の一歩を踏み出すためのアプローチを工夫することで、

金融教育はさらに効果を発揮する。

その一例として、ゲーミフィケーション。

参考資料


世代別に見る保有投資商品

64.111.8

13.1 12.7 8.7 25.4 18.8 14.5 9.9 15.73.0 2.6

68.09.1

15.6 12.1 7.4 25.0 17.1 15.2 8.116.9

2.5

2.5

70.78.1

15.0 13.2 8.8 26.4 18.1 16.5 9.0

14.6

4.9

2.7

74.6 8.1 14.1 12.8 8.6 25.6 18.4 18.9 10.48.6

6.23.2

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

日本の株式外国の株式外貨預金日本の債券外国の債券日本株に

投資する

投資信託

外国株に

投資する

投資信託

毎月分配型

の投資信託

その他の

投資信託

外国為替

証拠金取引

（ＦＸ）

不動産変額年金

20代 30代 40代 50代

注) 標記の数字は各年代の合計を100％として表示(ただし複数回答可のため、上記資料では同一年代の各項目を足し合わせると100％を超える)、積み上げ棒グラフの帯の大きさはその項目に占めるその年代の比率を示す出所) フィデリティ退職・投資教育研究所サラリーマン1万人アンケート2015年

20～30代はFX投資の割合が高い

２０／３０代はＦＸ投資が多い

（単位：％）


職場でのＤＣ加入が投資と接点を持つきっかけに

インセンティブ（税優遇）を伴った職場の資産形成制度が投資への

入口に



若年世代ほどＤＣやＩＲＡ（個人退職勘定）への依存率が高い

確定給付型（DB）制度の減少とともに、若年世代ほど、自立型の老後資産

形成を求められている

若年世代ならではの「時間」という資産の使い方がこれまで以上に重要に



英国個人金融資産から見た投資との接点

英国では「保険・年金」制度を通じた株式・投資信託の保有が

多い

英国日本 2011 2012 2013 2014 比率 2014 比率

個人金融資産 50,576 52,401 52,459 59,302 100.0% 1694 100.0% 現金・預金 12,481 13,060 13,571 14,171 23.9% 890 52.5% 債券 392 368 316 480 0.8% 25 1.5% 株式 4,763 4,370 4,780 5,101 8.6% 162 9.6% 投資信託 1,366 1,293 1,810 2,439 4.1% 92 5.4% 保険・年金 30,006 31,339 29,992 35,103 59.2% 447 26.4% その他 1,611 1,974 1,990 2,008 3.4% 78 4.6%

(出所) 英国はOffice of National Statistics, National Account, Households and non-profit institutions serving households. 日本は日銀統計。

(単位：億ポンド、兆円)

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