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自家用電気工作物の標準的な点検項目について (「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」の一部改正) 平成21年9月2日 九州産業保安監督部 電力安全課

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自家用電気工作物の標準的な点検項目について

(「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」の一部改正)

平成21年9月2日

九州産業保安監督部

電力安全課

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目 次

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥1.改正趣旨 1

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥2.改正概要 2

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1)外部委託契約書等に必要な記載内容 2

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2)月次点検の実施 2

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3)年次点検の実施 2

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥3.外部委託契約書等に必要な記載項目 3

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1)外部委託契約書等に必要な記載項目 3

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2)外部委託契約書等に記載する内容 3

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥4.無停電年次点検の実施について 12

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1)「信頼性が高い」ことの条件の設定 12

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2)同等と認められる点検方法の策定 13

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥5.申請方法 15

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1)手続の流れ 15

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2)外部委託契約書等の作成例 17

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3)提出書類 18

‥‥‥‥‥‥‥‥‥6.自家用電気工作物設置者、電気保安法人、電気管理技術者へのお願い 19

‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-個人1)自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書(例) 20

‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-個人2)自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書(例) 24

‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-法人1)自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書(例) 29

‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-法人2)自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書(例) 33

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-共通1)保安規程別紙(例示)(月次点検・停電年次点検用) 38

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-共通2)保安規程別紙(例示)(月次点検・無停電年次点検用) 45

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-共通3)保安規程別紙(例示)(工事期間中点検用) 53

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-共通4)保安管理業務委託契約書等の要件確認チェックシート 56

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-共通5)無停電年次点検適用要件確認チェックシート 60

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(別添-資料)主任技術者制度の解釈及び運用(内規) 61

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1.改正趣旨

経済産業省原子力安全・保安院は、電気主任技術者の外部委託制度における保安確保の

ために、電気工作物を技術基準に適合するよう維持するために必要な標準的点検内容を整理

し、平成21年5月1日付けで「主任技術者制度の解釈及び運用(内規)」(以下「内規」という)を

改正しました。

今回の改正は、自家用電気工作物の設置者から電気管理技術者や電気保安法人(以下「電

気管理技術者等」という)に委託される、電気事業法施行規則第53条第2項第5号の「事業用

電気工作物の工事、維持及び運用の保安」に関する委託契約書の内容に関するものです。

従来、委託契約書においては、設置者及び委託契約の相手方との相互の義務及び責任その

他必要事項が委託契約書に定められていることが必要でしたが、今回の改正では工事期間中

の点検、月次点検、年次点検を行うことなどについて記載することとなっています。

今回の改正された内規の適用は、平成21年11月1日からとなっており、適用日以降に外部

委託承認を受ける場合は、内規で要求される内容が外部委託契約書等に記載されている必要

があります。

また、既に外部委託承認を受けている事業場や、これから適用日までの間に承認を受ける事

業場についても、内規で要求される内容は自家用電気工作物の保安確保のためにも効果的な

ものであるため、これらの事業場においても改正内容に沿った保安管理業務の実施をしていた

だきますようお願いします。

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2.改正概要

自家用電気工作物の設置者から電気管理技術者等に委託される外部委託契約書等に、以下の

内容を記載することが要求化されました。平成21年11月1日以降は、これらの内容が外部委託契

約書等に記載されていないと、外部委託承認を受けることができません。

(1)外部委託契約書等に必要な記載内容

(2)月次点検の実施

(3)年次点検の実施

a. 電気管理技術者等が、保安規程に基づき保安管理業務を自ら実施すること (3ページ参

照)

b. 設置者が、委託契約書に記載された電気管理技術者等が保安管理業務を行っていること

を確認すること(5ページ参照)

c. 電気管理技術者等が行う月次点検の内容、年次点検を行うこと及びその内容、工事期間

中の点検の内容(6ページ参照)

d. 電気管理技術者等が、事故・故障発生時に臨時点検、再発防止策の指示等を行うこと (9

ページ参照)

e. その他 (10ページ参照)

○ 外観点検で確認する設備(7ページ参照)

a. 引込設備 b. 受電設備 c. 受・配電盤 d. 接地工事

e. 構造物 f. 発電設備 g. 蓄電池設備 h. 負荷設備

○ 測定で確認する内容(7ページ参照)

a. 設備電圧、負荷電流の測定により電圧値の適否及び過負荷等を確認

b. B種接地に係る漏れ電流の測定により低圧回路の絶縁状態を確認

停電により設備を停止状態にして行うもので、月次点検の内容に加え、原則として年に1回

以上、次の各号の確認を行う。(8ページ参照)

a. 低圧電路及び高圧電路の絶縁状態が技術基準を満たしていることを確認

b. 接地抵抗が技術基準を満たしていることを確認

c. 保護継電器の動作特性及び連動動作試験の結果が正常であることを確認

d. 非常用予備発電装置の起動・停止・発電電圧・発電電圧周波数が正常であることを確認

e. 蓄電池設備が劣化していないことを確認

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3.外部委託契約書等に必要な記載項目

(1)外部委託契約書等に必要な記載項目

外部委託契約書等に必要な記載項目として、電気事業法施行規則第53条第2項第5号に「電気

工作物の工事、維持及び運用の保安に関し、設置者及び委託契約の相手方の相互の義務及び責

任その他必要事項が委託契約に定められていること。」とあり、この「義務及び責任」の事項につい

ては内規(4)によりその詳細な内容が規定されています。

(2)外部委託契約書等に記載する内容

外部委託契約書等には次の a .から e .で説明する内容を記載する必要があります。

a. 電気管理技術者等が、保安規程に基づき保安管理業務を自ら実施すること

イ.保安管理業務を自ら実施

電気管理技術者等が行う保安管理業務内容を契約書等に記載することが必要です。また、電気

管理技術者等は、保安管理業務を自ら実施する必要があります。他者へ保安管理業務の実施を依

頼することや、名義貸しを行うことは認められません。ただし、電気保安法人において一定の条件下

で保安管理業務従事者に依頼する場合(内規(2)④参照)を除きます。

電気事業法施行規則 第53条第2項第5号

申請事業場の電気工作物の点検を、別に告示する頻度で行うこと並びに災害、事故その他非常

の場合における当該事業場の電気工作物を設置する者(以下「設置者」という。)と委託契約の相

手方との連絡その他電気工作物の工事、維持及び運用の保安に関し、設置者及び委託契約の相手

方の相互の義務及び責任その他必要事項が委託契約に定められていること。

内規(4)

規則第53条第2項第5号の「事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安に関し、

設置者及び委託契約の相手方の相互の義務及び責任が委託契約に定められていること」は、

次の①から⑥までに掲げる事項を委託契約書等から確認できることとする。

委託契約書等の「等」には、保安規程、覚書などがありますが、委託契約書以外の書類に必要事項を記載する場合は、外部委託契約書の本文に「保安規程に基づき月次点検を実施する」などの記載先の文書が確認できるよう契約書に明記することが必要です。

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ロ.特殊な設備や特殊な設置場所にある設備等

自家用電気工作物であっても、特殊な設備や特殊な設置場所にある設備等について保安管理業

務を除外する場合は、電気管理技術者等の監督の下で点検が行われ記録を確認することを契約書

等に記載することが必要です。

○特殊な設備の例

内規(4)①

外部委託に係る自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の確保を、次のイからホ

までに掲げる基本原則に従って行うこと。

内規(4)①イ

電気管理技術者又は保安業務担当者等(以下「電気管理技術者等」という。)が、保安規程に基

づき、保安管理業務を自ら実施する。

内規(4)①イ ただし書

次の(イ)から(ニ)までに掲げる自家用電気工作物であって、電気管理技術者等の監督の下

で点検が行われ、かつ、その記録が電気管理技術者等により確認されているものに係る保安管理

業務については、この限りでない。

内規(4)①イ(イ)

設備の特殊性のため、専門の知識及び技術を有する者でなければ点検を行うことが困難な自家

用電気工作物(例えば、次の(a)から(e)までのいずれかに該当する自家用電気工作物)

(a)建築基準法(昭和25年法律第201号)第12条第3項の規定に基づき、一級建築士等

の検査を要する建築設備 (例:エレベータ等)

(b)消防法(昭和23年法律第186号)第17条の3の3の規定に基づき、消防設備士免状

の交付を受けている者等の点検を要する消防用設備等又は特殊消防用設備等

(例:自動火災報知器設備等)

(c)労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第45条第2項の規定に基づき、検査業者等

の検査を要することとなる機械 (例:ボイラー等)

(d)機器の精度等の観点から専門の知識及び技術を有する者による調整を要する機器(医療用

機器、オートメーション化された工作機械群等)

(e)内部点検のための分解、組立に特殊な技術を要する機器(密閉型防爆構造機器等)

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○特殊な設置場所の例

○事業場外で使用されている可搬型機器の例

○発電設備のうち電気設備以外の例

b. 設置者が、委託契約書に記載された電気管理技術者等が保安管理業務を行っていることを確認する

こと

イ.電気管理技術者等の本人確認

設置者が、事業場において電気管理技術者等と面接を行い、本人確認をすること。電気管理技術

者等は身分証明書により委託契約書に記載された者であることを明らかにすることを契約書等に記

載することが必要です。

内規(4)①イ(ロ)

設置場所の特殊性のため、電気管理技術者等が点検を行うことが困難な自家用電気工作物(例

えば、次の(a)から(e)までのいずれかの場所に設置される自家用電気工作物)

(a)立入に危険を伴う場所(酸素欠乏危険場所、有毒ガス発生場所、高所での危険作業を伴

う場所、放射線管理区域等)

(b)情報管理のため立入が制限される場所(機密文書保管室、研究室、金庫室、電算室等)

(c)衛生管理のため立入が制限される場所(手術室、無菌室、新生児室、クリーンルーム等)

(d)機密管理のため立入が制限される場所(独居房等)

(e)立入に専門家による特殊な作業を要する場所(密閉場所等)

内規(4)①イ(ハ)

事業場外で使用されている可搬型機器である自家用電気工作物

(例:水中ポンプ、ベルトコンベア、コンプレッサー、ドリル等)

内規(4)①ロ

設置者が、事業場において保安管理業務を行う者と面接等を行い、その者が委託契約書に明記

された電気管理技術者等であることを確認する。このため、電気管理技術者等が、事業場におけ

る保安管理業務を行う際に、その身分を示す証明書により、自らが委託契約書に記された電気管

理技術者等であることを設置者に対して明らかにする。ただし、緊急の場合は、この限りでない。

内規(4)①イ(ニ)

発電設備のうち電気設備以外である自家用電気工作物

(例:風車、水車、ボイラー、タービン等)

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ロ.結果報告、記録の確認及び保存

設置者は、保安管理業務の結果について報告を受け、記録の確認及び保存することを契約書等

に記載することが必要です。

c. 電気管理技術者等が行う月次点検の内容、年次点検を行うこと及びその内容、工事期間中の点検の

内容

イ.工事期間中の点検、月次点検、年次点検

電気管理技術者等が行う保安管理業務について、工事期間中の点検、月次点検、年次点検を実

施することを契約書等に記載することが必要です。

ロ.修理、改造等の指示・助言等

点検結果から、技術基準へ不適合又は不適合のおそれがある場合は、設置者に対し修理、改造

等の指示・助言等を行うことを契約書等に記載することが必要です。

内規(4)①ハ

設置者が、保安管理業務の結果について電気管理技術者等から報告を受け、その記録(当該業

務を実施した電気管理技術者等の氏名を含む。)を確認及び保存する。

内規(4)①ニ

電気管理技術者等が、自家用電気工作物の技術基準への適合状況を確認するため、設置、改造

等の工事期間中(以下単に「工事期間中」という。)の点検、月次点検(規則第53条第2項第5

号に基づき委託契約書に頻度を定める点検であって、設備が運転中の状態において行うものをい

う。以下同じ。)及び年次点検(主として停電により設備を停止状態にして行う点検をいう。以下

同じ。)を行う。

内規(4)①ホ

電気管理技術者等が、工事期間中の点検、月次点検又は年次点検の結果から、技術基準への不

適合又は不適合のおそれがあると判断した場合は、修理、改造等を設置者に指示又は助言する。

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ハ.月次点検

月次点検について、以下の内容を契約書等に記載することが必要です。

月次点検の頻度については、経済産業省告示第249号第4条及び告示第283号、告示362号

を参照ください。(今回の内規改正では月次点検の頻度に変更ありません。)

記載方法については、(別添-共通1)(38ページ参照)、(別添-共通2)(45ページ参照)を参

考にしてください。

上記月次点検のほか、設置者に対し、異常がなかったかどうか問診を行い、異常があった場合は

点検を行うことを契約書等に記載することが必要です。

内規(4)②

月次点検を、次のイからハまでに掲げる要件に従って行うこと。

イ 外観点検を、(イ)に掲げる項目について、(ロ)に掲げる設備等を対象として行

う。

(イ)点検項目

(a)電気工作物の異音、異臭、損傷、汚損等の有無

(b)電線と他物との離隔距離の適否

(c)機械器具、配線の取付け状態及び過熱の有無

(d)接地線等の保安装置の取付け状態

(ロ)対象設備等

(a)引込設備(区分開閉器、引込線、支持物、ケーブル等)

(b)受電設備(断路器、電力用ヒューズ、遮断器、高圧負荷開閉器、変圧器、コ

ンデンサ及びリアクトル、避雷器、計器用変成器、母線等)

(c)受・配電盤

(d)接地工事(接地線、保護管等)

(e)構造物(受電室建物、キュービクル式受・変電設備の金属製外箱等)・配電

設備

(f)発電設備(原動機、発電機、始動装置等)

(g)蓄電池設備

(h)負荷設備(配線、配線器具、低圧機器等)

ロ 次の(イ)及び(ロ)までに掲げる項目の確認のため、当該各項目に定める測定

を行う。

(イ)電圧値の適否及び過負荷等

電圧、負荷電流測定

(ロ)低圧回路の絶縁状態

B種接地工事の接地線に流れる漏えい電流測定

ハ 上記②イ及びロの点検のほか、設置者及びその従事者に、日常巡視等において異

常等がなかったか否かの問診を行い、異常があった場合には、電気管理技術者等とし

ての観点から点検を行う。

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ニ.年次点検

年次点検については、1年に1回以上停電により設備を停止状態にし点検を実施することを契約

書等に記載することが必要です。また、年次点検では月次点検の項目も併せて実施することが必要

です。

なお、無停電年次点検を適用し停電による年次点検を3年に1回以上とする場合は、設備の信頼

性が高いこと、同等の点検が1年に1回以上実施されていることが必要です。この場合、無停電年次

点検を適用する場合でも年次点検の頻度は1年に1回以上となります。停電による年次点検の頻度

が3年に1回以上となるだけですので間違いのないよう御注意ください。

記載方法については、(別添-共通1)(38ページ参照)、(別添-共通2)(45ページ参照)を参

考にしてください。(無停電年次点検の実施方法については「4.無停電年次点検の実施について」

(12ページ)を御参照ください。)

<年次点検の実施サイクル>

○1年に1回以上停電年次点検(原則) ○3年に1回以上停電年次点検(ただし書)

1年目 2年目 3年目 4年目 1年目 2年目 3年目 4年目 5年目

・・・ ・・・

年次点検では以下の項目を確認するため、測定・試験を実施することが必要です。

内規(4)③

年次点検を、月次点検に係る②の要件に加え、次のイ及びロに掲げる要件に従って行うこと。

ロ 次の(イ)から(ホ)までに掲げる項目の確認その他必要に応じた測定・試験

を行う。

(イ)低圧電路の絶縁抵抗が電気設備に関する技術基準を定める省令第58条に規

定された値以上であること並びに高圧電路が大地及び他の電路と絶縁されてい

ること。

(ロ)接地抵抗値が電気設備の技術基準の解釈第19条に規定された値以下である

こと。

(ハ)保護継電器の動作特性試験及び保護継電器と遮断器の連動動作試験の結果が

正常であること。

(ニ)非常用予備発電装置が商用電源停電時に自動的に起動し、送電後停止するこ

と並びに非常用予備発電装置の発電電圧及び発電電圧周波数(回転数)が正常

であること。

(ホ)蓄電池設備のセルの電圧、電解液の比重、温度等が正常であること。

イ 1年に1回以上行う。(ただし、信頼性が高く、かつ、下記③ロの各号と同等と

認められる点検が1年に1回以上行われている機器については、停電により設備を停

止状態にして行う点検を3年に1回以上とすることができる。)

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ホ.工事期間中の点検

工事期間中の点検では、外観点検を行い施行状況及び技術基準への適合状況の確認を行うこと

を契約書等に記載することが必要です。

記載方法については、(別添-共通3)(53ページ参照)を参考にしてください。

d. 電気管理技術者等が、事故・故障発生時に臨時点検、再発防止策の指示等を行うこと

イ.絶縁監視装置

低圧電路の絶縁監視装置が設置されている事業場については、警報発生時に原因調査、適切な

措置、記録の保存を行うことを契約書等に記載することが必要です。

また、絶縁監視装置の警報動作電流の上限値は50ミリアンペアとなります。警報が連続して 5分

以上又は繰り返し受信した場合、電気管理技術者等が処置及び記録の保存を行うことが必要です。

内規(4)④ 工事期間中は、上記②イに定める外観点検を行い、自家用電気工作物の施工状況

及び技術基準への適合状況の確認を行うこと。

内規(4)②イ

外観点検を、(イ)に掲げる項目について、(ロ)に掲げる設備等を対象として行う。

(イ)点検項目

(a)電気工作物の異音、異臭、損傷、汚損等の有無

(b)電線と他物との離隔距離の適否

(c)機械器具、配線の取付け状態及び過熱の有無

(d)接地線等の保安装置の取付け状態

(ロ)対象設備等

(a)引込設備(区分開閉器、引込線、支持物、ケーブル等)

(b)受電設備(断路器、電力用ヒューズ、遮断器、高圧負荷開閉器、変圧器、コ

ンデンサ及びリアクトル、避雷器、計器用変成器、母線等)

(c)受・配電盤

(d)接地工事(接地線、保護管等)

(e)構造物(受電室建物、キュービクル式受・変電設備の金属製外箱等)・配電

設備

(f)発電設備(原動機、発電機、始動装置等)

(g)蓄電池設備

(h)負荷設備(配線、配線器具、低圧機器等)

内規(4)⑤

低圧電路の絶縁状況の適確な監視が可能な装置を有する需要設備については、警報発生時(警

報動作電流(設定の上限値は50ミリアンペアとする。)以上の漏えい電流が発生している旨の警

報(以下「漏えい警報」という。)を連続して5分以上受信した場合又は5分未満の漏えい警報を

繰り返し受信した場合をいう。以下同じ。)に、次のイ及びロに掲げる処置を行うこと。

イ 電気管理技術者等が、警報発生の原因を調査し、適切な措置を行う。

ロ 電気管理技術者等が、警報発生時の受信の記録を3年間保存する。

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ロ.事故・故障発生時

事故・故障発生時の処理を実施することを契約書等に記載することが必要です。

e. その他

その他の項目として、委託契約書等に次の内容を記載することが必要です。

(当項目については、今回の内規改正以前からありましたが、契約書に記載もれのないよう再掲し

ます。)

イ.保安業務担当者等の氏名等

電気保安法人の場合は、点検を行う保安業務担当者等の氏名等が契約書の別紙等で定められ

ていることを契約書等に記載することが必要です。

ロ.委託契約の内容

委託契約の内容は、保安管理業務の委託のみの内容であることが必要です。保安管理業務以外

内規(4)⑥

事故・故障発生時に、次のイからニまでに掲げる処置を行うこと。

イ 事故・故障の発生や発生するおそれの連絡を設置者又はその従業者から受けた場合は、電

気管理技術者等が、現状の確認、送電停止、電気工作物の切り離し等に関する指示を行う。

ロ 電気管理技術者等が、事故・故障の状況に応じて、臨時点検を行う。

ハ 事故・故障の原因が判明した場合は、電気管理技術者等が、同様の事故・故障を再発させ

ないための対策について、設置者に指示又は助言を行う。

ニ 電気関係報告規則に基づく事故報告を行う必要がある場合は、電気管理技術者等が、設置

者に対し、事故報告するよう指示を行う。

電気事業法施行規則 第53条第2項

経済産業大臣は、第52条第2項の承認の申請が次の各号のいずれにも適合していると認める

ときでなければ、同項の承認をしてはならない。

一 委託契約の相手方が前条の要件に該当していること。

二 委託契約の相手方が前条第二号の要件に該当する者である場合は、保安業務担当者が定め

られていること。

内規(3)

規則第53条第2項第2号については、委託契約書に保安業務担当者を明確にする

旨が記載されており、かつ、保安業務担当者及び当該保安業務担当者が指示して点検

を行わせる保安業務従事者(以下「保安業務担当者等」という。)の氏名及び生年月

日並びに主任技術者免状の種類及び番号が委託契約書の別紙等で定められていること

を要することとする。

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の業務を委託契約書に記載することはできません。

ハ.点検頻度、連絡義務及び連絡責任者

電気工作物の点検頻度、事故発生時等の電気管理技術者等への連絡及び電気管理技術者等に

連絡する責任者の選任について契約書等に記載することが必要です。

ニ.誠実な職務の実施

電気管理技術者等は、保安管理業務を誠実に実施することを契約書等に記載することが必要で

す。

ホ.電気管理技術者等の意見の尊重

設置者は、電気管理技術者等の意見を尊重することを契約書等に記載することが必要です。

電気事業法施行規則 第53条第2項第3号

委託契約は、保安管理業務を委託することのみを内容とする契約であること。

電気事業法施行規則 第53条第2項第5号

申請事業場の電気工作物の点検を、別に告示する頻度で行うこと並びに災害、事故その他非常

の場合における当該事業場の電気工作物を設置する者(以下「設置者」という。)と委託契約の相

手方(委託契約の相手方が前条第二号の要件に該当する者の場合にあっては保安業務担当者を含

む。)との連絡その他電気工作物の工事、維持及び運用の保安に関し、設置者及び委託契約の相手

方の相互の義務及び責任その他必要事項が委託契約に定められていること。

内規(5)

規則第53条第2項第5号の「その他必要事項」は、規則第52条第2項の承認を受けよう

とする者(以下「設置者」という。)が当該事業場について、電気工作物の工事、維持及び運

用に関する保安のため必要な事項を委託契約の相手方に連絡する責任者(設備容量が

6,000キロボルトアンペア以上の需要設備にあっては2.(1)②イからホに掲げる者と同

等以上の知識及び技能を有する者)が選任されていることとする。

電気事業法施行規則 第53条第3項

第52条第2項の承認に係る委託契約の相手方のうち前条第一号の要件に該当する者(以下「電

気管理技術者」という。)及び前条第二号の要件に該当する者(以下「電気保安法人」という。)

並びに保安業務従事者は、その職務を誠実に行わなければならない。

また、電気保安法人は、その保安業務従事者にその職務を誠実に行わせなければならない。

電気事業法施行規則 第53条第4項

第52条第2項の承認を受けた者は、その承認に係る事業場の電気工作物の工事、維持及び運

用の保安を確保するに当たり、その承認に係る委託契約の相手方の意見を尊重しなければならな

い。

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4.無停電年次点検の実施について

無停電年次点検を適用し停電による年次点検を3年1回以上としたい場合は、適用に当たり「信

頼性が高い」ことの条件適合と、内規(4)③ロの各号の点検項目と「同等と認められる点検」が1年

に1回以上実施されることが必要です。

記載方法については、(別添-共通2)(45ページ参照)を参考にしてください。

(1)「信頼性が高い」ことの条件の設定

「信頼性が高い」ことの条件を、あらかじめ以下の例示を参考に電気保安法人、電気管理技術者

ごとに条件を作成してください。条件を作成後、契約書・保安規程等に記載し、適用したい事業場が

当条件に適合しているかどうか電気管理技術者等が事前に確認を行い、条件に適合する事業場の

み無停電年次点検を実施できることとなります。条件に適合しない事業場は停電による1年に1回以

上の点検となります。

【「信頼性が高い」事の条件項目の例示】

経済産業省告示249号第4条第1項第7号の信頼性が高い需要設備に適合する設備

①構外にわたる高圧電線路がないもの

②柱上に設置した高圧変圧器がないもの

③高圧負荷開閉器(キュービクル内に設置するものを除く)に可燃性絶縁油を使用

していないもの

④保安上の責任分界点又はこれに近い箇所に地絡保護継電器付高圧交流負荷開閉器

又は地絡遮断器が設置されているもの

⑤責任分界点から主遮断装置の間に電力需給用計器用変成器、地絡保護継電器用変

成器、受電電圧確認用変成器、主遮断器開閉状態表示変成器及び主遮断器操作用

変成器以外の変成器がないもの

その他

①高圧受電設備の設置状況が良好であること。

②技術基準の不適合がないこと。

③前回の年次点検の結果が良好であること。

④高圧受電設備の設置環境が良好であること。 等

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(2)同等と認められる点検方法の策定

「信頼性が高い」ことの条件に適合する事業場において、無停電年次点検で実施される点検が、

内規(4)③ロの各号の点検項目と同等であることが必要です。

同等と認められる点検については、以下の例示を参考に保安法人、電気管理技術者ごとに同等

と認められる点検方法を策定してください。策定した点検方法については、契約書、保安規程等に記

載し、これらに基づき無停電年次点検を実施してください。

また、以下の例示以外の点検方法については、内規と同等の点検方法であることの説明をしてい

だく場合があります。

【同等と認められる点検の例示】

(イ)低圧電路の絶縁抵抗が電気設備に関する技術基準を定める省令第58条に規定された値以上で

あること並びに高圧電路が大地及びほかの電路と絶縁されていること。

(ロ)接地抵抗値が電気設備の技術基準の解釈第19条に規定された値以下であること。

(ハ)保護継電器の動作特性試験及び保護継電器と遮断器の連動動作試験の結果が正常であること。

(ニ)非常用予備発電装置が商用電源停電時に自動的に起動し、送電後停止すること並びに非常用予

備発電装置の発電電圧及び発電電圧周波数(回転数)が正常であること。

【点検例】

・測定できる箇所は測定

・超音波式放電探知器による部分放電測定

・非接触式放射温度計による温度測定

・変圧器のB種接地線におけるクランプリークメーターによる漏えい電流の測定

・絶縁監視装置による漏えい電流の監視記録の確認

・過去の点検結果の評価分析確認※ 等

【点検例】

・測定できる箇所は測定

・設置設備の外観点検

・過去の点検結果の評価分析確認※ 等

【点検例】

・試験できる箇所は試験

・設置設備の外観点検

・過去の点検結果の評価分析確認※ 等

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(ホ)蓄電池設備のセルの電圧、電解液の比重、温度等が正常であること。

※例示の(イ)から(ホ)中の過去の点検結果の評価分析確認については、前回の月次点検結果・年

次点検結果と今回の点検結果の比較、経年劣化の分析、設備の設置状況・動作状況の確認、技

術基準の適合状況など総合的な確認を行ってください。単に、過去記録の確認(前回の判定は良

であったというだけの確認など)だけでは認められません。

【点検例】

・自動起動・停止できる場合は自動起動・停止により試験

・手動による起動停止試験、発電電圧、発電電圧周波数の確認

・過去の点検結果の評価分析確認※ 等

【点検例】

・測定できる箇所は測定

・過去の点検結果の評価分析確認※ 等

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5.申請方法

平成21年11月1日以降に外部委託承認申請を行う場合は、内規で要求される内容が外部委託

契約書等に記載されている必要がありますので、必要事項を契約書等に記載の上、外部委託承認

申請を行ってください。

万が一、平成21年11月1日以降の申請で必要事項が記載されていない場合は、契約書等の記

載の修正を依頼することがありますので御注意ください。

また、現在の契約書・保安規程等様式の記載内容が内規に適合しているかどうか分からない場

合は、九州産業保安監督部電力安全課において事前内容審査も行っておりますので、遠慮なく御相

談ください。

(1)手続の流れ

①事前内容審査の場合

以下は、外部委託承認申請前に契約書等の内容審査を行う場合のフローです。通常はこちらの

順序で申請を行ってください。

【設置者】 【九州産業保安監督部】

契約締結(毎年停電年次点検実施)

確認

報告

外部委託承認申請書作成 保安監督部へ申請

契約書等事前内容審査

外部委託承認保安管理業務開始

内容確認

契約書・保安規程等(案)作成

【無停電年次点検を適用する場合のみ】

「信頼性が高いこと」の条件設定及び

「同等と認められる点検方法」の策定

【無停電年次点検を適用する場合のみ】「信頼性が高い」ことの条件確認

契約締結(無停電年次点検実施)

信頼性が高い場合

信頼性が高くない場合

無停電点検の条件、点検方法を契約書等に明記

無停電年次点検

適用希望停電年次点検

保安監督部へ提出

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②申請時に内容審査の場合

以下は、外部委託承認申請後に契約書等の内容審査を行う場合のフローです。この順序では、

契約書等に修正があった場合は、承認に時間を要する場合がありますので、通常は事前内容審査

のフローの順序で申請を行ってください。

【設置者】 【九州産業保安監督部】

(上記①、②の補足説明)

①各フローでは、「信頼性が高いこと」の条件設定、「同等と認められる点検方法」の策定、契約

書・保安規程(案)の作成を設置者が行うこととしていますが、電気保安法人、電気管理技術者

が作成し、事前審査を受けることも可能です。

②事前内容審査を行う頻度は、内規適用後最初の1件目の外部委託申請前に行い、以後、同じ

フォーマットの契約書・保安規程等で申請する場合は、事前内容審査を省略します。事前審査

契約締結(毎年停電で年次点検実施)

確認

外部委託承認申請書作成 保安監督部へ申請

契約書等内容審査

外部委託承認保安管理業務開始

内容確認

契約書・保安規程等(案)作成

【無停電年次点検を適用する場合のみ】

「信頼性が高いこと」の条件設定及び

「同等と認められる点検方法」の策定

【無停電年次点検を適用する場合のみ】「信頼性が高い」ことの条件確認

契約締結(無停電年次点検実施)

信頼性が高い場合

信頼性が高くない場合

無停電点検の条件、点検方法を契約書等に明記

無停電年次点検

希望

停電年次点検

希望

報告

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時と異なるフォーマットの契約書・保安規程等の場合は、その都度内容審査を行います。

③無停電年次点検を適用する場合の「信頼性が高い」ことの条件確認は、電気管理技術者等の

責任において確実に実施してください。内規の要件に適合せずに無停電年次点検を実施した

場合、処分の対象となる可能性がありますので、御注意ください。

(2)外部委託契約書等の作成例

外部委託契約書等の作成例です。作成の参考にしてください。また、内容は設備の設置状況等に

より必要に応じ内容を修正して使用してください。

①契約書作成例<契約書の本文タイプ>

内規の要件を契約書本文に記載した例です。なお、工事期間中の点検、月次点検、年次点検の

内容については、契約書本文に記載すると契約書枚数が多くなるため、保安規程に記載することと

しています。

○自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書(例)

個人事業者用・・・(別添-個人1)(20ページ参照)

法人用・・・・・・・・・(別添-法人1)(29ページ参照)

②契約書作成例<契約書の別紙タイプ>

内規の要件を契約書本文には記載せず、契約書別紙に記載した例です。なお、契約書本文・保安

規程と契約書別紙の記載内容が矛盾のないよう注意が必要です。

○自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書(例)【別紙タイプ作成例】

個人事業者用・・・(別添-個人2)(24ページ参照)

法人用・・・・・・・・・(別添-法人2)(33ページ参照)

③保安規程作成例

保安規程本文については従来のものを使用し、内規の要件となる工事期間中の点検、月次点

検、年次点検の内容を保安規程別紙に記載した例です。なお、従来の保安規程本文に添付する場

合は、保安規程本文の内容と保安規程別紙の内容に矛盾のないよう注意が必要です。

○月次点検、停電年次点検用保安規程 共通様式・・・・・・・(別添-共通1)(38ページ参照)

○月次点検、無停電年次点検用保安規程 共通様式・・・・・・・(別添-共通2)(45ページ参照)

○工事期間中点検用保安規程 共通様式・・・・・・・(別添-共通3)(53ページ参照)

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④チェックシート

作成した外部委託契約書、保安規程等については、以下のチェックシートにより、内規の要件を満

足しているか各自チェックを行ってください。

○保安管理業務委託契約書等の要件確認チェックシート

共通様式・・・・・・・(別添-共通4)(56ページ参照)

○無停電年次点検適用要件確認チェックシート

共通様式・・・・・・・(別添-共通5)(60ページ参照)

(3)提出書類

「信頼性が高いこと」の条件、「同等と認められる点検方法」、契約書・保安規程(案)について、外

部委託申請前に内容審査を受けたい場合は、以下の書類を九州産業保安監督部電力安全課自家

用係あてに提出してください。

提出方法は、郵送、FAX、窓口に持参などいずれでも結構です。

①契約書(案)

②保安規程(案)

③「信頼性が高いこと」の条件、「同等と認められる点検方法」を定めた書類(保安規程等)

※無停電年次点検を適用する場合のみ提出

④保安管理業務委託契約書の要件確認チェックシート

※提出前に自己チェックを行ったものを提出

⑤無停電年次点検適用要件確認チェックシート

※無停電年次点検を適用する場合のみ提出

※提出前に自己チェックを行ったものを提出

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6.自家用電気工作物設置者、電気保安法人、電気管理技術者へのお願い

(1)内規改正直後は審査業務に時間を要するため、承認希望日までに余裕をもって申請書を提出し

てください。

(2)申請前に内規の要件に適合するかどうか、九州産業保安監督電力安全課において随時事前相

談を受け付けておりますので、希望の方は御連絡ください。

(3)平成21年10月31日以前の委託契約締結分でまだ申請を行っていない方は、平成21年11月1

日以降の申請からは改正内規での審査となりますので、御注意ください。

(4)託契約書等に必要な記載がない場合は、追加・修正等行っていただく場合がありますので、御注

意ください。特に、電気管理技術者等のモデル契約書フォーマットを使用しないオリジナルの契約

の場合は、内規要件の記載もれがないよう契約締結前に入念にチェックしてください。

(5)既に外部委託承認を受けている事業場や、これから平成21年11月1日までの間に承認を受け

る事業場についても、内規で要求される内容は自家用電気工作物の保安確保のためにも効果的

なものであるため、これらの事業場においても改正内規に沿った保安管理業務の実施をしていた

だきますようお願いします。

(6)最近の外部委託承認申請について、申請書、契約書等の誤字、脱字が非常に多いため、提出前

に必ずチェックのうえ提出してください。

以上、御不明な点がございましたら、御連絡ください。

【提出先・問い合わせ先】

原子力安全・保安院

九州産業保安監督部 電力安全課 自家用係

〒812-0013 福岡市博多区博多駅東2丁目11番1号

TEL 092-482-5521 FAX 092-482-5973

様式につきましては、以下HPの申請様式・手続集 から

ダウンロード可能です。

http://www.nisa.meti.go.jp/safety-kyushu/

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(例)自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書

○○○○ (以下 甲 といいます。)と○○○○ (以下 乙 といいます。)とは 甲の保安規程に基づき 甲が「 」 「 」 、 、

設置する自家用電気工作物の工事 維持及び運用に関する保安の監督に係る業務 以下 保安管理業務 といい、 ( 「 」

ます )の委託について、次のとおり契約を締結します。。

第1条(契約対象電気工作物の概要)

契約対象電気工作物の概要は次のとおりとします。

(1) 事 業 場 の 名 称 ○○○○○○○○○○ ○○○○

(2) 事業場の所在地 ○○県○○市○○町○-○-○

(3) 需要設備

ア.設備容量 ○,○○○ キロボルトアンペア

イ.受電電力 ○,○○○ キロワット

ウ.受電電圧 ○,○○○ ボルト

(4) 非常用予備発電装置

ア.発電機定格容量 ○○○ キロボルトアンペア

イ.発電機定格電圧 ○○○ ボルト

ウ.原動機の種類 ○○○○○○

(5) 発電所

ア.発電機定格容量 ○○○ キロボルトアンペア

イ.発電機定格電圧 ○○○ ボルト

ウ.原動機の種類 ○○○○○○

(6) 配電線路

ア.電圧 ○○○ ボルト

イ.亘長 ○○○ メートル

第2条(委託業務の内容)

1 乙が実施する保安管理業務は、次項を除き次の各号によるものとします。

定期的な点検 測定及び試験 その細目及び具体的基(1) 前条に掲げる電気工作物の維持及び運用について、 、 (

準は 保安規程のとおり を行い 経済産業省令で定める技術基準への不適合又は不適合のおそれがあ、 ) 、

ると判断した場合は、修理、改造等を設置者に指示又は助言すること。

(2) 事故・故障の発生や発生するおそれの連絡を甲又はその従業者から受けた場合 乙は 現状の、 、

確認 送電停止 電気工作物の切り離し等に関する指示を行い 乙は 事故・故障の状況に応じ、 、 、 、

て 臨時点検を行うこと 事故・故障の原因が判明した場合 乙は 同様の事故・故障を再発さ、 。 、 、

せないための対策について 甲に指示又は助言を行うこと また 電気関係報告規則に基づく事、 。 、

故報告を行う必要がある場合、乙は、甲に対し、事故報告するよう指示を行うこと。

(3) 電気事業法第107条第3項に規定する立入検査の立ち会いを行うこと。

(4) 前条に掲げる電気工作物の工事 維持及び運用に関する経済産業大臣への提出書類及び図面について そ、 、

の作成及び手続きの助言を行うこと。

(5) 前条に掲げる電気工作物の設置又は変更の工事について、自家用電気工作物の技術基準への適合状況

を確認するため 設計の審査 工事期間中の点検及び竣工検査を行い 必要に応じそのとるべき措置につ、 、 、

いて甲に報告すること。

2 前項の乙に委託する保安管理業務のうち 次の各号のいずれかに該当する電気工作物については 甲は乙の、 、

監督の下 点検 測定及び試験の全部又は一部を電気工事業者 電気機器製造業者等に依頼して行い 乙は、 、 、 、

その記録を確認するものとします。これに関し、甲の求めに応じ乙は助言を行うこととします。このほか、

乙は当該電気工作物の保安について、甲に対し助言ができるものとします。

(1) 設備の特殊性のため 専門の知識及び技術を有する者でなければ点検を行うことが困難な自家、

用電気工作物(次のア.からオ.までのいずれかに該当する自家用電気工作物)

ア 建築基準法 昭和25年法律第201号 第12条第3項の規定に基づき 一級建築士等の. ( ) 、

検査を要する建築設備

別添-個人1当契約書の記載内容について、必要に応じ内容を修正して使用してください。

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イ 消防法 昭和23年法律第186号 第17条の3の3の規定に基づき 消防設備士免状の. ( ) 、

交付を受けている者等の点検を要する消防用設備等又は特殊消防用設備等

ウ 労働安全衛生法 昭和47年法律第57号 第45条第2項の規定に基づき 検査業者等の. ( ) 、

検査を要することとなる機械

エ 機器の精度等の観点から専門の知識及び技術を有する者による調整を要する機器 医療用機. (

器、オートメーション化された工作機械群等)

オ.内部点検のための分解、組立に特殊な技術を要する機器(密閉型防爆構造機器等)

.(2) 設置場所の特殊性のため、乙が点検を行うことが困難な自家用電気工作物(次のア.からオ

までのいずれかの場所に設置される自家用電気工作物)

ア 立入に危険を伴う場所 酸素欠乏危険場所 有毒ガス発生場所 高所での危険作業を伴う場. ( 、 、

所、放射線管理区域等)

イ.情報管理のため立入が制限される場所(機密文書保管室、研究室、金庫室、電算室等)

ウ.衛生管理のため立入が制限される場所(手術室、無菌室、新生児室、クリーンルーム等)

エ.機密管理のため立入が制限される場所(独居房等)

オ.立入に専門家による特殊な作業を要する場所(密閉場所等)

(3) 事業場外で使用されている可搬型機器である自家用電気工作物

(4) 発電設備のうち電気設備以外である自家用電気工作物

第3条(点検の頻度と監視装置)

1 第2条第1項に定める乙が定期的に行う点検内容は によるものとし、点検の頻度は次のとおりと保安規程※1

します。

(1) 月次点検 隔月1回以上

(3) 臨時点検 必要の都度

(4) 工事期間中 毎週1回以上

(5) 竣工検査 必要の都度

2 上記点検のほか 甲及びその従事者に 日常巡視等において異常等がなかったか否かの問診を行、 、

い、異常があった場合には、乙は点検を行うものとします。

3 低圧電路の絶縁状況の適確な監視が可能な装置 絶縁監視装置 を設置する場合 乙は警報発生時( ) 、

警報動作電流 設定の上限値は50ミリアンペアとする 以上の漏えい電流が発生している旨の( ( 。)

警報を連続して5分以上受信した場合又は5分未満の漏えい警報を繰り返し受信した場合をいう )。

に、次の掲げる処置を行うものとします。

(1) 乙は、警報発生の原因を調査し、適切な措置を行う。

(2) 乙は、警報発生時の受信の記録を3年間保存する。

第4条(委託手数料)

1 第2条第1項第1号から第3号に掲げる業務に対する手数料は、次のとおりとします。

ただし 第2条第1項第1号に定める業務を平日の乙の執務時間以外に実施する場合の手数料は 別に乙の、 、

定める規定によりその都度算定します。

基準月額手数料 ( **,***円 (消費税を含む )) 。

2 前項以外の手数料は、乙の別に定める規定によりその都度算定します。

第5条(支払条件等)

1 甲は次の支払条件のいずれかにより、前条の手数料を乙に支払うものとします。

なお、新規契約時及び契約内容変更等の初回支払い日は、乙の指定した日とします。

(1) 毎月払い 前条手数料を毎月月末までに支払うものとします。

(2) 6か月前払い 前条手数料の6か月分を○月○日及び○月○日までに支払うものとします この場合 前。 、

払い割引きとして基準月額手数料から○%を割引くものとします。

【停電による年次点検が1年に1回以上実施の場合の記載例】

(2) 年次点検 毎年1回以上(主として設備の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験)

【停電による年次点検が3年に1回以上実施の場合の記載例】

(2) 年次点検A 1年1回以上(主として設備の運転中に行う点検、測定及び試験)※2

年次点検B 3年1回以上(主として設備の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験)

※1 保安規程に通達要件である月次点検、年次点検、工事期間中(施工状況、技術基準の適合状況)の点検内

容を記載してください。

※2 無停電年次点検を適用する場合は、その点検方法などが保安規程等に記載されていることが必要です。

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(3) 1か年前払い 前条手数料の12か月分を○月○日までに支払うものとします この場合 前払い割引き。 、

として基準月額手数料から○%を割引くものとします。

2 前条第2項の手数料は、乙の指定する日までに支払うこととします。

なお、支払期限を超えた場合は、それぞれの割引は適用しないものとします。

3 甲の乙に対する支払いは 原則として乙の指定する金融機関に払い込むものとし 払込日をもって支払われ、 、

たものとします。

4 前条第1項の手数料の支払いを、口座振替で支払う場合は、割り引きすることがあります。

5 契約が消滅し又は変更した場合は、必要に応じて手数料の精算をするものとします。

6 甲の申し出等により支払い条件を変更した場合は、前条に定める金額にかかわらず別に乙の定める規定によ

り算定した委託手数料とします (割引後手数料を記載した場合のみ必要)。

7 前各項の手数料には、消費税法及び地方税法に定める税率で算定した消費税額を別途加算するものとします。

第6条(連絡責任者等)

1 甲は 電気工作物の工事 維持及び運用に関する保安のための巡視を行う者を定めるとともに この契約の、 、 、

履行に関して乙と連絡する連絡責任者を定めて、その氏名、連絡方法等を乙に通知するものとします。

2 甲は、前項の連絡責任者に事故がある場合は、その業務を代行させるため代務者を定め、ただちにその氏名、

連絡方法等を乙に通知するものとします。

3 甲は、前各項に変更が生じた場合は、ただちに乙に通知するものとします。

4 甲は、連絡責任者又はその代務者を、乙の行う保安管理業務に立ち会わせるものとします。

5 甲は 需要設備の設備容量が6,000キロボルトアンペア以上の場合 連絡責任者として第1種電気工事士又、 、

はそれと同等以上の資格を有するものをあてるものとします。

第7条(甲及び乙の協力及び義務)

1 甲は、乙が保安管理業務の実施にあたり、乙が報告、助言した事項又は乙と協議決定した事項については、

すみやかに必要な措置をとり、その意見を尊重するものとします。

2 乙は、保安管理業務を誠実に行うものとします。

第8条(電気管理技術者の資格等)

1 甲は 乙が事業場において保安管理業務を行う際に面接等を行い 委託契約書に明記された本人、 、

であることを確認することとします また 乙は その身分を提示する身分証明書により本人であ。 、 、

ることを明らかにすることとします。ただし、緊急な場合を除くものとします。

2 乙は、甲の保安規程に基づき、保安管理業務を自ら実施するものとします。

第9条(記録の保存)

甲は 乙が行う保安管理業務の結果について 終了時に乙から報告を受けるとともに 実施者氏、 、 、

名及び点検結果等に係る記録を確認及び保存するもとのとします。

第10条(通知義務)

甲は電気事故 その他災害が発生した場合又は発生するおそれがある場合は 直ちに乙に連絡す、 、

るものとする。

第11条(損害賠償)

乙の故意または過失により甲に対して損害を与えた場合は 乙は損害賠償の責任を負うものとします ただ、 。

し、乙の責に帰することのできない事由によるときはこの限りではありません。

第12条(機密の保持)

乙は、業務上知り得た甲の機密を他にもらさないものとします。

第13条(契約期間内の更改)

甲及び乙が次の各号のいずれかに該当する場合は 契約期間内でも契約を更改することができるものとしま、

す。

(1) 設備容量が変更された場合

(2) 受電電圧が変更された場合

(3) 発電装置の発電機定格容量、定格電圧又は原動機の種類が変更された場合

(4) 発電所の発電機定格容量、定格電圧又は原動機の種類が変更された場合

(5) 配電線路の亘長、電源供給器数又は配電線路電圧が変更された場合

(6) 甲が保安規程を変更する場合

(7) 乙が保安業務受託規程又は保安業務手数料細則等を変更する場合

第14条(契約の解除等)

1 次のいずれかに該当する場合は、相互に契約を解除することができる。

(1) 甲又は乙のいずれかが、本契約に基づく義務に違反した場合

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- 23 -

(2) 甲が手数料の支払いを遅滞した場合

2 前項のほか 甲乙いずれかの都合により契約を解除しようとする場合は 1箇月前迄にその旨文書により通、 、

知し、甲乙相互が合意したうえで解除できるものとします。

3 契約書第1条に掲げる自家用電気工作物が 次の各号のいずれかに該当する場合は この契約は効力を失う、 、

ものとします。

(1) 廃止された場合

(2) 外部委託先承認申請の承認を取り消された場合

(3) 一般用電気工作物となった場合

(4) 受電電圧が7,000ボルトをこえた場合

(5) 発電所の出力が1,000キロワット以上となった場合

(6) 構外にわたる配電線路の電圧が600ボルトをこえた場合

第15条(契約期間)

この契約の有効期間は、平成 年 月 日から平成 年 月 日までとします。

ただし、この保安管理業務の委託契約の期間満了までに、甲乙いずれからも書面による申し出がない場合は、

1年間契約を継続するものとし、以後もこの例によるものとします。

第16条(契約事項等の解釈)

契約事項の解釈について疑義を生じた場合 又は契約に定めのない事項については 甲と乙は誠意をもって、 、

協議するものとします。

以上契約の証として、この契約書を2通作成し、甲、乙が各1通を保有するものとします。

平成 年 月 日

委託者(甲)

住 所

氏 名

受託者(乙)

住 所

氏 名

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- 24 -

自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書(例)【別紙タイプ作成例】

○○○○ (以下「甲」といいます。)と○○○○ (以下「乙」といいます。)とは、甲の保安規程に

基づき、甲が設置する自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督に係る業務(以

下「保安管理業務」といいます )の委託について、以下及び とおり契約を締結しま。 契約書別紙す。

第1条(契約対象電気工作物の概要)

契約対象電気工作物の概要は次のとおりとします。

(1) 事 業 場 の 名 称 ○○○○○○○○○○ ○○○○

(2) 事業場の所在地 ○○県○○市○○町○-○-○

(3) 需要設備

ア.設備容量 ○,○○○ キロボルトアンペア

イ.受電電力 ○,○○○ キロワット

ウ.受電電圧 ○,○○○ ボルト

(省略)

第2条

(省略)

第3条(点検の頻度)

1 第2条第1項に定める乙が定期的に行う点検内容は によるものとし、点検の頻度は保安規程※1

次のとおりとします。

(1) 月次点検 隔月1回以上

(3) 臨時点検 必要の都度

(4) 工事期間中 毎週1回以上

(5) 竣工検査 必要の都度

第4条

(以下省略)

別添-個人2

当契約書本文及び別紙の記載内容について、契約書

本紙の記載内容と重複する箇所があれば適宜修正して

使用してください。

また、契約書本紙や保安規程等の内容と矛盾がない

ようにしてください (例:契約書別紙では1年に1回。

以上年次点検を実施とあるが、保安規程では3年に1

回以上実施とある など)

【停電による年次点検が3年に1回以上実施の場合の記載例】

(2) 年次点検A 1年1回以上(主として設備の運転中に行う点検、測定及び試験)※2

年次点検B 3年1回以上(主として設備の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験)

【停電による年次点検が1年に1回以上実施の場合の記載例】(2) 年次点検 毎年1回以上(主として設備の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験)

※2 無停電年次点検を適用する場合は、その点検方法など

が保安規程等に記載されていることが必要です。

※1 保安規程に通達要件である月次点検、年次点検、

工事期間中(施工状況、技術基準の適合状況)の点検内

容を記載してください。

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(契約書別紙)

(甲乙の義務)

① 乙は、その職務を誠実に行う。

② 甲は、事業場の電気工作物の工事、維持及び運用の保安を確保するに当たり、乙の意

見を尊重する。

③ 甲は電気事故、その他災害が発生した場合又は発生するおそれがある場合は、直ちに

乙に連絡するものとする。

(委託契約書に明記された者による保安管理業務の実施等)

、 、 、① 乙は 外部委託に係る自家用電気工作物の工事 維持及び運用に関する保安の確保を

次のイからホまでに掲げる基本原則に従い行う。

イ 乙は、保安規程に基づき、保安管理業務を自ら実施する。ただし、次の(イ)から

( ) 、 、 、ニ までに掲げる自家用電気工作物であって 乙の監督の下で点検が行われ かつ

その記録が乙により確認されているものに係る保安管理業務については、この限りで

ない。

(イ)設備の特殊性のため、専門の知識及び技術を有する者でなければ点検を行うこと

が困難な自家用電気工作物(例えば、次の(a)から(e)までのいずれかに該当す

る自家用電気工作物)

(a)建築基準法(昭和25年法律第201号)第12条第3項の規定に基づき、一

級建築士等の検査を要する建築設備

(b)消防法(昭和23年法律第186号)第17条の3の3の規定に基づき、消防

設備士免状の交付を受けている者等の点検を要する消防用設備等又は特殊消防用設

備等

(c)労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第45条第2項の規定に基づき、

検査業者等の検査を要することとなる機械

(d)機器の精度等の観点から専門の知識及び技術を有する者による調整を要する機

器(医療用機器、オートメーション化された工作機械群等)

(e)内部点検のための分解、組立に特殊な技術を要する機器(密閉型防爆構造機器

等)

(ロ)設置場所の特殊性のため、乙が点検を行うことが困難な自家用電気工作物(例え

ば、次の(a)から(e)までのいずれかの場所に設置される自家用電気工作物)

(a)立入に危険を伴う場所(酸素欠乏危険場所、有毒ガス発生場所、高所での危険

作業を伴う場所、放射線管理区域等)

(b)情報管理のため立入が制限される場所(機密文書保管室、研究室、金庫室、電

算室等)

(c)衛生管理のため立入が制限される場所(手術室、無菌室、新生児室、クリーン

ルーム等)

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(d)機密管理のため立入が制限される場所(独居房等)

(e)立入に専門家による特殊な作業を要する場所(密閉場所等)

(ハ)事業場外で使用されている可搬型機器である自家用電気工作物

(ニ)発電設備のうち電気設備以外である自家用電気工作物

ロ 甲は、事業場において乙と面接等を行い、その者が委託契約書に明記された者であ

ることを確認する。このため、乙は、事業場における保安管理業務を行う際に、その

身分を示す証明書により、自らが委託契約書に記された者であることを甲に対して明

らかにする。ただし、緊急の場合は、この限りでない。

ハ 甲は、保安管理業務の結果について乙から報告を受け、その記録及び当該業務実施

者の氏名を確認及び保存する。

ニ 乙は、自家用電気工作物の技術基準への適合状況を確認するため、設置、改造等の

工事期間中(以下単に「工事期間中」という )の点検、月次点検(規則第53条第。

2項第5号に基づき委託契約書に頻度を定める点検であって、設備が運転中の状態に

おいて行うものをいう。以下同じ )及び年次点検(主として停電により設備を停止。

状態にして行う点検をいう。以下同じ )を行う。。

ホ 乙は、工事期間中の点検、月次点検又は年次点検の結果から、技術基準への不適合

、 、 。又は不適合のおそれがあると判断した場合は 修理 改造等を甲に指示又は助言する

② 乙は、月次点検を、次のイからハまでに掲げる要件に従って行う。

イ 外観点検を (イ)に掲げる項目について (ロ)に掲げる設備等を対象として行、 、

う。

(イ)点検項目

(a)電気工作物の異音、異臭、損傷、汚損等の有無

(b)電線と他物との離隔距離の適否

(c)機械器具、配線の取付け状態及び過熱の有無

(d)接地線等の保安装置の取付け状態

(ロ)対象設備等

(a)引込設備(区分開閉器、引込線、支持物、ケーブル等)

(b)受電設備(断路器、電力用ヒューズ、遮断器、高圧負荷開閉器、変圧器、コン

デンサ及びリアクトル、避雷器、計器用変成器、母線等)

(c)受・配電盤

(d)接地工事(接地線、保護管等)

(e)構造物(受電室建物、キュービクル式受・変電設備の金属製外箱等 ・配電設)

(f)発電設備(原動機、発電機、始動装置等)

(g)蓄電池設備

(h)負荷設備(配線、配線器具、低圧機器等)

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ロ 次の(イ)及び(ロ)までに掲げる項目の確認のため、当該各項目に定める測定を

行う。

(イ)電圧値の適否及び過負荷等

電圧、負荷電流測定

(ロ)低圧回路の絶縁状態

B種接地工事の接地線に流れる漏えい電流測定

ハ 上記②イ及びロの点検のほか、甲及びその従事者に、日常巡視等において異常等が

なかったか否かの問診を行い、異常があった場合には、乙としての観点から点検を行

う。

③ 乙は、年次点検を、月次点検に係る②の要件に加え、次のイ及びロに掲げる要件に従

って行う。

イ 1年に1回以上行う (ただし、保安規程に定める「信頼性が高いこと」の条件に。

適合することを乙が事前に確認し、かつ、保安規程に定める無停電年次点検が1年に

1回以上行われている機器については、停電により設備を停止状態にして行う点検を

3年に1回以上とすることができる )。

ロ 次の(イ)から(ホ)までに掲げる項目の確認その他必要に応じた測定・試験を行

う。

(イ)低圧電路の絶縁抵抗が電気設備に関する技術基準を定める省令第58条に規定さ

。れた値以上であること並びに高圧電路が大地及び他の電路と絶縁されていること

( ) 。ロ 接地抵抗値が電気設備の技術基準の解釈第19条に規定された値以下であること

(ハ)保護継電器の動作特性試験及び保護継電器と遮断器の連動動作試験の結果が正常

であること。

(ニ)非常用予備発電装置が商用電源停電時に自動的に起動し、送電後停止すること並

びに非常用予備発電装置の発電電圧及び発電電圧周波数(回転数)が正常である

こと。

(ホ)蓄電池設備のセルの電圧、電解液の比重、温度等が正常であること。

④ 乙は、工事期間中は、上記②イに定める外観点検を行い、自家用電気工作物の施工状

況及び技術基準への適合状況の確認を行う。

⑤ 低圧電路の絶縁状況の適確な監視が可能な装置を有する需要設備については、乙は、

警報発生時(警報動作電流(設定の上限値は50ミリアンペアとする )以上の漏えい。

電流が発生している旨の警報(以下「漏えい警報」という )を連続して5分以上受信。

した場合又は5分未満の漏えい警報を繰り返し受信した場合をいう。以下同じ )に、。

次のイ及びロに掲げる処置を行う。

イ 乙は、警報発生の原因を調査し、適切な措置を行う。

ロ 乙は、警報発生時の受信の記録を3年間保存する。

⑥ 乙は、事故・故障発生時に、次のイからニまでに掲げる処置を行う。

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イ 事故・故障の発生や発生するおそれの連絡を甲又はその従業者から受けた場合は、

電気管理技術者等が、現状の確認、送電停止、電気工作物の切り離し等に関する指示

を行う。

ロ 乙は、事故・故障の状況に応じて、臨時点検を行う。

ハ 事故・故障の原因が判明した場合、乙は、同様の事故・故障を再発させないための

対策について、甲に指示又は助言を行う。

ニ 電気関係報告規則に基づく事故報告を行う必要がある場合は、乙は、甲に対し、事

故報告するよう指示を行う。

(連絡責任者の選任)

甲は、電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安のため必要な事項を委託契約の相

手方に連絡する責任者(設備容量が6,000キロボルトアンペア以上の需要設備にあっ

ては第一種電気工事士及び技能を有する者)を選任し、乙へ通知する。

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(例)自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書

○○○○ (以下 甲 といいます。)と○○保安法人株式会社 (以下 乙 といいます。)とは 甲の保安規程に「 」 「 」 、

基づき 甲が設置する自家用電気工作物の工事 維持及び運用に関する保安の監督に係る業務 以下 保安管理、 、 ( 「

業務」といいます )の委託について、次のとおり契約を締結します。。

第1条(契約対象電気工作物の概要)

契約対象電気工作物の概要は次のとおりとします。

(1) 事 業 場 の 名 称 ○○○○○○○○○○ ○○○○

(2) 事業場の所在地 ○○県○○市○○町○-○-○

(3) 需要設備

ア.設備容量 ○,○○○ キロボルトアンペア

イ.受電電力 ○,○○○ キロワット

ウ.受電電圧 ○,○○○ ボルト

(4) 非常用予備発電装置

ア.発電機定格容量 ○○○ キロボルトアンペア

イ.発電機定格電圧 ○○○ ボルト

ウ.原動機の種類 ○○○○○○

(5) 発電所

ア.発電機定格容量 ○○○ キロボルトアンペア

イ.発電機定格電圧 ○○○ ボルト

ウ.原動機の種類 ○○○○○○

(6) 配電線路

ア.電圧 ○○○ ボルト

イ.亘長 ○○○ メートル

第2条(委託業務の内容)

1 乙が実施する保安管理業務は、次項を除き次の各号によるものとします。

定期的な点検 測定及び試験 その細目及び具体的基(1) 前条に掲げる電気工作物の維持及び運用について、 、 (

準は 保安規程のとおり を行い 経済産業省令で定める技術基準への不適合又は不適合のおそれがあ、 ) 、

ると判断した場合は、修理、改造等を設置者に指示又は助言すること。

(2) 事故・故障の発生や発生するおそれの連絡を甲又はその従業者から受けた場合 乙は 現状の、 、

確認 送電停止 電気工作物の切り離し等に関する指示を行い 乙は 事故・故障の状況に応じ、 、 、 、

て 臨時点検を行うこと 事故・故障の原因が判明した場合 乙は 同様の事故・故障を再発さ、 。 、 、

せないための対策について 甲に指示又は助言を行うこと また 電気関係報告規則に基づく事、 。 、

故報告を行う必要がある場合、乙は、甲に対し、事故報告するよう指示を行うこと。

(3) 電気事業法第107条第3項に規定する立入検査の立ち会いを行うこと。

(4) 前条に掲げる電気工作物の工事 維持及び運用に関する経済産業大臣への提出書類及び図面について そ、 、

の作成及び手続きの助言を行うこと。

(5) 前条に掲げる電気工作物の設置又は変更の工事について、自家用電気工作物の技術基準への適合状況

を確認するため 設計の審査 工事期間中の点検及び竣工検査を行い 必要に応じそのとるべき措置につ、 、 、

いて甲に報告すること。

前項の乙に委託する保安管理業務のうち 次の各号のいずれかに該当する電気工作物については 甲は乙の2 、 、

監督の下 点検 測定及び試験の全部又は一部を電気工事業者 電気機器製造業者等に依頼して行い 乙は、 、 、 、

その記録を確認するものとします。これに関し、甲の求めに応じ乙は助言を行うこととします。このほか、

乙は当該電気工作物の保安について、甲に対し助言ができるものとします。

(1) 設備の特殊性のため 専門の知識及び技術を有する者でなければ点検を行うことが困難な自家、

用電気工作物(次のア.からオ.までのいずれかに該当する自家用電気工作物)

ア 建築基準法 昭和25年法律第201号 第12条第3項の規定に基づき 一級建築士等の. ( ) 、

検査を要する建築設備

別添-法人1当契約書の記載内容について、必要に応じ内容を修正して使用してください。

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イ 消防法 昭和23年法律第186号 第17条の3の3の規定に基づき 消防設備士免状の. ( ) 、

交付を受けている者等の点検を要する消防用設備等又は特殊消防用設備等

ウ 労働安全衛生法 昭和47年法律第57号 第45条第2項の規定に基づき 検査業者等の. ( ) 、

検査を要することとなる機械

エ 機器の精度等の観点から専門の知識及び技術を有する者による調整を要する機器 医療用機. (

器、オートメーション化された工作機械群等)

オ.内部点検のための分解、組立に特殊な技術を要する機器(密閉型防爆構造機器等)

.(2) 設置場所の特殊性のため、乙が点検を行うことが困難な自家用電気工作物(次のア.からオ

までのいずれかの場所に設置される自家用電気工作物)

ア 立入に危険を伴う場所 酸素欠乏危険場所 有毒ガス発生場所 高所での危険作業を伴う場. ( 、 、

所、放射線管理区域等)

イ.情報管理のため立入が制限される場所(機密文書保管室、研究室、金庫室、電算室等)

ウ.衛生管理のため立入が制限される場所(手術室、無菌室、新生児室、クリーンルーム等)

エ.機密管理のため立入が制限される場所(独居房等)

オ.立入に専門家による特殊な作業を要する場所(密閉場所等)

(3) 事業場外で使用されている可搬型機器である自家用電気工作物

(4) 発電設備のうち電気設備以外である自家用電気工作物

第3条(点検の頻度と監視装置)

1 第2条第1項に定める乙が定期的に行う点検内容は によるものとし、点検の頻度は次のとおりと保安規程※1

します。

(1) 月次点検 隔月1回以上

(3) 臨時点検 必要の都度

(4) 工事期間中 毎週1回以上

(5) 竣工検査 必要の都度

2 上記点検のほか 甲及びその従事者に 日常巡視等において異常等がなかったか否かの問診を行、 、

い、異常があった場合には、乙は点検を行うものとします。

3 低圧電路の絶縁状況の適確な監視が可能な装置 絶縁監視装置 を設置する場合 乙は警報発生時( ) 、

警報動作電流 設定の上限値は50ミリアンペアとする 以上の漏えい電流が発生している旨の( ( 。)

警報を連続して5分以上受信した場合又は5分未満の漏えい警報を繰り返し受信した場合をいう )。

に、次の掲げる処置を行うものとします。

(1) 乙は、警報発生の原因を調査し、適切な措置を行う。

(2) 乙は、警報発生時の受信の記録を3年間保存する。

第4条(委託手数料)

1 第2条第1項第1号から第3号に掲げる業務に対する手数料は、次のとおりとします。

ただし 第2条第1項第1号に定める業務を平日の乙の執務時間以外に実施する場合の手数料は 別に乙の、 、

定める規定によりその都度算定します。

基準月額手数料 ( **,***円 (消費税を含む )) 。

2 前項以外の手数料は、乙の別に定める規定によりその都度算定します。

第5条(支払条件等)

1 甲は次の支払条件のいずれかにより、前条の手数料を乙に支払うものとします。

なお、新規契約時及び契約内容変更等の初回支払い日は、乙の指定した日とします。

(1) 毎月払い 前条手数料を毎月月末までに支払うものとします。

(2) 6か月前払い 前条手数料の6か月分を○月○日及び○月○日までに支払うものとします この場合 前。 、

払い割引きとして基準月額手数料から○%を割引くものとします。

【停電による年次点検が1年に1回以上実施の場合の記載例】

(2) 年次点検 毎年1回以上(主として設備の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験)

【停電による年次点検が3年に1回以上実施の場合の記載例】

(2) 年次点検A 1年1回以上(主として設備の運転中に行う点検、測定及び試験)※2

年次点検B 3年1回以上(主として設備の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験)

※1 保安規程に通達要件である月次点検、年次点検、工事期間中(施工状況、技術基準の適合状況)の点検内

容を記載してください。

※2 無停電年次点検を適用する場合は、その点検方法などが保安規程等に記載されていることが必要です。

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(3) 1か年前払い 前条手数料の12か月分を○月○日までに支払うものとします この場合 前払い割引き。 、

として基準月額手数料から○%を割引くものとします。

2 前条第2項の手数料は、乙の指定する日までに支払うこととします。

なお、支払期限を超えた場合は、それぞれの割引は適用しないものとします。

3 甲の乙に対する支払いは 原則として乙の指定する金融機関に払い込むものとし 払込日をもって支払われ、 、

たものとします。

4 前条第1項の手数料の支払いを、口座振替で支払う場合は、割り引きすることがあります。

5 契約が消滅し又は変更した場合は、必要に応じて手数料の精算をするものとします。

6 甲の申し出等により支払い条件を変更した場合は、前条に定める金額にかかわらず別に乙の定める規定によ

り算定した委託手数料とします (割引後手数料を記載した場合のみ必要)。

7 前各項の手数料には、消費税法及び地方税法に定める税率で算定した消費税額を別途加算するものとします。

第6条(連絡責任者等)

1 甲は 電気工作物の工事 維持及び運用に関する保安のための巡視を行う者を定めるとともに この契約の、 、 、

履行に関して乙と連絡する連絡責任者を定めて、その氏名、連絡方法等を乙に通知するものとします。

2 甲は、前項の連絡責任者に事故がある場合は、その業務を代行させるため代務者を定め、ただちにその氏名、

連絡方法等を乙に通知するものとします。

3 甲は、前各項に変更が生じた場合は、ただちに乙に通知するものとします。

4 甲は、連絡責任者又はその代務者を、乙の行う保安管理業務に立ち会わせるものとします。

5 甲は 需要設備の設備容量が6,000キロボルトアンペア以上の場合 連絡責任者として第1種電気工事士又、 、

はそれと同等以上の資格を有するものをあてるものとします。

第7条(甲及び乙の協力及び義務)

1 甲は、乙が保安管理業務の実施にあたり、乙が報告、助言した事項又は乙と協議決定した事項については、

すみやかに必要な措置をとり、その意見を尊重するものとします。

2 乙は、保安管理業務を誠実に行うものとします。

第8条(保安業務担当者の資格等)

1 甲は 乙の保安業務担当者が事業場において保安管理業務を行う際に面接等を行い その者が委託、 、

契約書に明記された本人であることを確認することとします また 保安業務担当者は その身分。 、 、

を提示する身分証明書により保安業務担当者であることを明らかにすることとします ただし 緊。 、

急な場合を除くものとします。

2 乙の保安業務担当者は、甲の保安規程に基づき、保安管理業務を自ら実施するものとします。

3 乙の保安業務担当者は 必要に応じ他の保安業務担当者 以下 保安業務従事者 という に 保安管理、 ( 、「 」 。) 、

業務の一部を実施させることができるものとします。

4 乙の保安業務担当者並びに保安業務従事者は 必要に応じ補助者を同行し 保安管理業務の実施を補助させ、 、

ることができるものとします。

5 乙は 前各項で定める保安業務担当者並びに保安業務従事者の氏名 生年月日 主任技術者免状、 、 、

、の種類及び番号を、乙の事業所への連絡方法とともに、書面をもって甲にお知らせするとともに

甲は面接等により本人の確認を行うこととします。

なお、保安業務担当者等の変更を行う必要が生じた場合にあっても同様とします。

第9条(記録の保存)

甲は 乙が行う保安管理業務の結果について 終了時に乙から報告を受けるとともに 実施者氏、 、 、

名及び点検結果等に係る記録を確認及び保存するもとのとします。

第10条(通知義務)

甲は電気事故 その他災害が発生した場合又は発生するおそれがある場合は 直ちに乙に連絡す、 、

るものとする。

第11条(損害賠償)

乙の故意または過失により甲に対して損害を与えた場合は 乙は損害賠償の責任を負うものとします ただ、 。

し、乙の責に帰することのできない事由によるときはこの限りではありません。

第12条(機密の保持)

乙は、業務上知り得た甲の機密を他にもらさないものとします。

第13条(契約期間内の更改)

甲及び乙が次の各号のいずれかに該当する場合は 契約期間内でも契約を更改することができるものとしま、

す。

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- 32 -

(1) 設備容量が変更された場合

(2) 受電電圧が変更された場合

(3) 発電装置の発電機定格容量、定格電圧又は原動機の種類が変更された場合

(4) 発電所の発電機定格容量、定格電圧又は原動機の種類が変更された場合

(5) 配電線路の亘長、電源供給器数又は配電線路電圧が変更された場合

(6) 甲が保安規程を変更する場合

(7) 乙が保安業務受託規程又は保安業務手数料細則等を変更する場合

第14条(契約の解除等)

1 次のいずれかに該当する場合は、相互に契約を解除することができる。

(1) 甲又は乙のいずれかが、本契約に基づく義務に違反した場合

(2) 甲が手数料の支払いを遅滞した場合

2 前項のほか 甲乙いずれかの都合により契約を解除しようとする場合は 1箇月前迄にその旨文書により通、 、

知し、甲乙相互が合意したうえで解除できるものとします。

3 契約書第1条に掲げる自家用電気工作物が 次の各号のいずれかに該当する場合は この契約は効力を失う、 、

ものとします。

(1) 廃止された場合

(2) 外部委託先承認申請の承認を取り消された場合

(3) 一般用電気工作物となった場合

(4) 受電電圧が7,000ボルトをこえた場合

(5) 発電所の出力が1,000キロワット以上となった場合

(6) 構外にわたる配電線路の電圧が600ボルトをこえた場合

第15条(契約期間)

この契約の有効期間は、平成 年 月 日から平成 年 月 日までとします。

ただし、この保安管理業務の委託契約の期間満了までに、甲乙いずれからも書面による申し出がない場合は、

1年間契約を継続するものとし、以後もこの例によるものとします。

第16条(契約事項等の解釈)

契約事項の解釈について疑義を生じた場合 又は契約に定めのない事項については 甲と乙は誠意をもって、 、

協議するものとします。

以上契約の証として、この契約書を2通作成し、甲、乙が各1通を保有するものとします。

平成21年11月○日

委託者(甲)

住 所

氏 名

受託者(乙)

住 所

氏 名

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- 33 -

自家用電気工作物の保安管理業務に関する委託契約書(例)【別紙タイプ作成例】

○○○○ (以下「甲」といいます。)と○○保安法人株式会社 (以下「乙」といいます。)とは、甲

の保安規程に基づき、甲が設置する自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督に

係る業務(以下「保安管理業務」といいます )の委託について、以下及び とおり契。 契約書別紙約を締結します。

第1条(契約対象電気工作物の概要)

契約対象電気工作物の概要は次のとおりとします。

(1) 事 業 場 の 名 称 ○○○○○○○○○○ ○○○○

(2) 事業場の所在地 ○○県○○市○○町○-○-○

(3) 需要設備

ア.設備容量 ○,○○○ キロボルトアンペア

イ.受電電力 ○,○○○ キロワット

ウ.受電電圧 ○,○○○ ボルト

(省略)

第2条

(省略)

第3条(点検の頻度)

1 第2条第1項に定める乙が定期的に行う点検内容は によるものとし、点検の頻度は保安規程※1

次のとおりとします。

(1) 月次点検 隔月1回以上

(3) 臨時点検 必要の都度

(4) 工事期間中 毎週1回以上

(5) 竣工検査 必要の都度

第4条

(以下省略)

【停電による年次点検が3年に1回以上実施の場合の記載例】

(2) 年次点検A 1年1回以上(主として設備の運転中に行う点検、測定及び試験)※2

年次点検B 3年1回以上(主として設備の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験)

別添-法人2

当契約書本文及び別紙の記載内容について、契約書本紙の記載内容と重複する箇所があれば適宜修正して

使用してください。

また、契約書本紙や保安規程等の内容と矛盾がない

ようにしてください (例:契約書別紙では1年に1回。

以上年次点検を実施とあるが、保安規程では3年に1

回以上実施とある など)

【停電による年次点検が1年に1回以上実施の場合の記載例】(2) 年次点検 毎年1回以上(主として設備の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験)

※2 無停電年次点検を適用する場合は、その点検方法など

が保安規程等に記載されていることが必要です。

※1 保安規程に通達要件である月次点検、年次点検、

工事期間中(施工状況、技術基準の適合状況)の点検内

容を記載してください。

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(契約書別紙)

(甲乙の義務)

① 乙は、その職務を誠実に行う。

② 甲は、事業場の電気工作物の工事、維持及び運用の保安を確保するに当たり、乙の意

見を尊重する。

③ 甲は電気事故、その他災害が発生した場合又は発生するおそれがある場合は、直ちに

乙に連絡するものとする。

(担当者の明確化)

、 。 、乙の保安業務担当者には 電気事業法施行規則に適合する者をあてるものとする 乙は

保安業務担当者及び当該保安業務担当者が指示して点検を行わせる保安業務従事者の氏名

及び生年月日並びに主任技術者免状の種類及び番号を書面をもって通知する。

(委託契約書に明記された者による保安管理業務の実施等)

、 、 、① 乙は 外部委託に係る自家用電気工作物の工事 維持及び運用に関する保安の確保を

次のイからホまでに掲げる基本原則に従い行う。

イ 乙は、保安規程に基づき、保安管理業務を自ら実施する。ただし、次の(イ)から

( ) 、 、 、ニ までに掲げる自家用電気工作物であって 乙の監督の下で点検が行われ かつ

その記録が乙により確認されているものに係る保安管理業務については、この限りで

ない。

(イ)設備の特殊性のため、専門の知識及び技術を有する者でなければ点検を行うこと

が困難な自家用電気工作物(例えば、次の(a)から(e)までのいずれかに該当す

る自家用電気工作物)

(a)建築基準法(昭和25年法律第201号)第12条第3項の規定に基づき、一

級建築士等の検査を要する建築設備

(b)消防法(昭和23年法律第186号)第17条の3の3の規定に基づき、消防

設備士免状の交付を受けている者等の点検を要する消防用設備等又は特殊消防用設

備等

(c)労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第45条第2項の規定に基づき、

検査業者等の検査を要することとなる機械

(d)機器の精度等の観点から専門の知識及び技術を有する者による調整を要する機

器(医療用機器、オートメーション化された工作機械群等)

(e)内部点検のための分解、組立に特殊な技術を要する機器(密閉型防爆構造機器

等)

(ロ)設置場所の特殊性のため、乙が点検を行うことが困難な自家用電気工作物(例え

ば、次の(a)から(e)までのいずれかの場所に設置される自家用電気工作物)

(a)立入に危険を伴う場所(酸素欠乏危険場所、有毒ガス発生場所、高所での危険

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作業を伴う場所、放射線管理区域等)

(b)情報管理のため立入が制限される場所(機密文書保管室、研究室、金庫室、電

算室等)

(c)衛生管理のため立入が制限される場所(手術室、無菌室、新生児室、クリーン

ルーム等)

(d)機密管理のため立入が制限される場所(独居房等)

(e)立入に専門家による特殊な作業を要する場所(密閉場所等)

(ハ)事業場外で使用されている可搬型機器である自家用電気工作物

(ニ)発電設備のうち電気設備以外である自家用電気工作物

ロ 甲は、事業場において乙の保安業務担当者と面接等を行い、その者が委託契約書に

明記された者であることを確認する。このため、乙の保安業務担当者が、事業場にお

ける保安管理業務を行う際に、その身分を示す証明書により、自らが委託契約書に記

された者であることを甲に対して明らかにする。ただし、緊急の場合は、この限りで

ない。

ハ 甲は、保安管理業務の結果について乙から報告を受け、その記録及び当該業務実施

者の氏名を確認及び保存する。

ニ 乙は、自家用電気工作物の技術基準への適合状況を確認するため、設置、改造等の

工事期間中(以下単に「工事期間中」という )の点検、月次点検(規則第53条第。

2項第5号に基づき委託契約書に頻度を定める点検であって、設備が運転中の状態に

おいて行うものをいう。以下同じ )及び年次点検(主として停電により設備を停止。

状態にして行う点検をいう。以下同じ )を行う。。

ホ 乙は、工事期間中の点検、月次点検又は年次点検の結果から、技術基準への不適合

、 、 。又は不適合のおそれがあると判断した場合は 修理 改造等を甲に指示又は助言する

② 乙は、月次点検を、次のイからハまでに掲げる要件に従って行う。

イ 外観点検を (イ)に掲げる項目について (ロ)に掲げる設備等を対象として行、 、

う。

(イ)点検項目

(a)電気工作物の異音、異臭、損傷、汚損等の有無

(b)電線と他物との離隔距離の適否

(c)機械器具、配線の取付け状態及び過熱の有無

(d)接地線等の保安装置の取付け状態

(ロ)対象設備等

(a)引込設備(区分開閉器、引込線、支持物、ケーブル等)

(b)受電設備(断路器、電力用ヒューズ、遮断器、高圧負荷開閉器、変圧器、コン

デンサ及びリアクトル、避雷器、計器用変成器、母線等)

(c)受・配電盤

(d)接地工事(接地線、保護管等)

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(e)構造物(受電室建物、キュービクル式受・変電設備の金属製外箱等 ・配電設)

(f)発電設備(原動機、発電機、始動装置等)

(g)蓄電池設備

(h)負荷設備(配線、配線器具、低圧機器等)

ロ 次の(イ)及び(ロ)までに掲げる項目の確認のため、当該各項目に定める測定を

行う。

(イ)電圧値の適否及び過負荷等

電圧、負荷電流測定

(ロ)低圧回路の絶縁状態

B種接地工事の接地線に流れる漏えい電流測定

ハ 上記②イ及びロの点検のほか、甲及びその従事者に、日常巡視等において異常等が

なかったか否かの問診を行い、異常があった場合には、乙としての観点から点検を行

う。

③ 乙は、年次点検を、月次点検に係る②の要件に加え、次のイ及びロに掲げる要件に従

って行う。

イ 1年に1回以上行う (ただし、保安規程に定める「信頼性が高いこと」の条件に。

適合することを乙が事前に確認し、かつ、保安規程に定める無停電年次点検が1年に

1回以上行われている機器については、停電により設備を停止状態にして行う点検を

3年に1回以上とすることができる )。

ロ 次の(イ)から(ホ)までに掲げる項目の確認その他必要に応じた測定・試験を行

う。

(イ)低圧電路の絶縁抵抗が電気設備に関する技術基準を定める省令第58条に規定さ

。れた値以上であること並びに高圧電路が大地及び他の電路と絶縁されていること

( ) 。ロ 接地抵抗値が電気設備の技術基準の解釈第19条に規定された値以下であること

(ハ)保護継電器の動作特性試験及び保護継電器と遮断器の連動動作試験の結果が正常

であること。

(ニ)非常用予備発電装置が商用電源停電時に自動的に起動し、送電後停止すること並

びに非常用予備発電装置の発電電圧及び発電電圧周波数(回転数)が正常である

こと。

(ホ)蓄電池設備のセルの電圧、電解液の比重、温度等が正常であること。

④ 乙は、工事期間中は、上記②イに定める外観点検を行い、自家用電気工作物の施工状

況及び技術基準への適合状況の確認を行う。

⑤ 低圧電路の絶縁状況の適確な監視が可能な装置を有する需要設備については、乙は、

警報発生時(警報動作電流(設定の上限値は50ミリアンペアとする )以上の漏えい。

電流が発生している旨の警報(以下「漏えい警報」という )を連続して5分以上受信。

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- 37 -

した場合又は5分未満の漏えい警報を繰り返し受信した場合をいう。以下同じ )に、。

次のイ及びロに掲げる処置を行う。

イ 乙は、警報発生の原因を調査し、適切な措置を行う。

ロ 乙は、警報発生時の受信の記録を3年間保存する。

⑥ 乙は、事故・故障発生時に、次のイからニまでに掲げる処置を行う。

イ 事故・故障の発生や発生するおそれの連絡を甲又はその従業者から受けた場合は、

電気管理技術者等が、現状の確認、送電停止、電気工作物の切り離し等に関する指示

を行う。

ロ 乙は、事故・故障の状況に応じて、臨時点検を行う。

ハ 事故・故障の原因が判明した場合は、乙は、同様の事故・故障を再発させないため

の対策について、甲に指示又は助言を行う。

ニ 電気関係報告規則に基づく事故報告を行う必要がある場合は、乙は、甲に対し、事

故報告するよう指示を行う。

(連絡責任者の選任)

甲は、電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安のため必要な事項を委託契約の相

手方に連絡する責任者(設備容量が6,000キロボルトアンペア以上の需要設備にあっ

ては第一種電気工事士及び技能を有する者)を選任し、乙へ通知する。

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「保安規程別紙(例示)」

点検、測定及び試験の基準(例示)

電気工作物の点検、測定及び試験は、原則として次の基準により行うものとする。

1 点検の種類(1) 月次点検は、主として施設の運転中に行う点検、測定及び試験をいう。(2) 年次点検は、主として施設の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験をいう。(3) 臨時点検は、異常が発生した場合の原因探求等をいう。(4) 工事期間中の点検は、設置又は変更の工事期間中において、工事期間中でないと点検できない

箇所を重点的に行う点検をいう。(5) 竣工検査は、設置又は変更の工事が完成した場合において、関係法令等に基づき施工されて

いるか確認する精密な点検、測定及び試験をいう。

2 点検の実施回数(1) 月次点検、年次点検

① 月次点検の実施回数は、経済産業省「告示第249号」に基づくものとする。② 年次点検は、1年に1回以上行うものとする。

(2) 臨時点検必要の都度実施するものとする。

(3) 工事期間中の点検工事期間中において毎週1回以上行うものとする。

(4) 竣工検査工事完成後行うものとする。

当保安規程別紙(例示)については、従来の保安規程本

文と組み合わせて使用してください。また、必要に応じ内

容を修正して使用してください。

別添-共通1月次点検・停電年次点検用

- 38 -

工事完成後行うものとする。

3 点検の方法(1) 外観点検とは、次に掲げる項目について運転中の施設を肉眼又は双眼鏡によるほか、音響、

臭覚及び温度計等により点検することをいう。① 電気工作物の異音、異臭、損傷、汚損等の有無② 電線と他物との離隔距離の適否③ 機械器具、配線の取付け状態及び過熱の有無④ 接地線等の保安装置の取付け状態

(2) 観察点検とは、施設の運転を停止して、上記点検のほか、手指を接触させて点検することをいう。

(3) 工事期間中の点検とは、上記(1)に定める外観点検を行い、自家用電気工作物の施工状況及び技術基準への適合状況の確認を行うことをいう。

- 38 -

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4 維持及び運用に関する点検、測定及び試験項目

(1) 需要設備

責任分界となる 外 観 点 検 ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

引 込 線 等 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

電線及び支持物 継 電 器 動 作 試 験 ○

ケ ー ブ ル 継電器との結合動作試験 ○

遮 断 器 外 観 点 検 ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

継 電 器 動 作 試 験 ○

継電器との結合動作試験 ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

変 圧 器 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 試 験 ○

電 気 工 作 物

(含む二次

点検、測定及び試験項目 月次点検 年次点検

臨時点検

断 路 器

電 力 用 ヒ ュ ー ズ

避 雷 器

計 器 用 変 成 器

母 線

電力用コンデンサ

そ の 他 高 圧 機 器

- 39 -

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

配 電 盤 外 観 点 検 ○ ○

及 び 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○

制 御 回 路 観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

継 電 器 動 作 試 験 ○

受電設備の建物・室 外 観 点 検 ○ ○

キュービクルの外箱 観 察 点 検 ○

接 地 装 置 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

次受電設備

断 路 器

電 力 用 ヒ ュ ー ズ

避 雷 器

計 器 用 変 成 器

母 線

電力用コンデンサ

そ の 他 高 圧 機 器

- 39 -

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外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

原 動 機 外 観 点 検 ○ ○

及 び 観 察 点 検 ○

付 属 装 置 保 護 装 置 動 作 試 験 ○

始 動 停 止 試 験 ○ ※1 ○

発 電 機 外 観 点 検 ○ ○

及 び 発電電圧・周波数等測定 ○ ○

励 磁 装 置 観 察 点 検 ○

接 地 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

同左同左受 電 設 備 に 準 ず る

電気使用場所の設備

電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目 月次点検

非常用予備発電設備

同左受 電 設 備 に 準 ず る

配電設備

同左

年次点検 臨時点検

開 閉 器

遮 断 器

変 圧 器

配 電 線 路

電 線及 び 支 持 物

接 地 装 置

電 動 機

電 熱 機

電 気 溶 接 機

照 明 装 置

配線及び配線器具

そ の 他 機 器 類

接 地 装 置

開閉器・遮断器・配電盤

発電設備の建物・室

キュービクルの外箱

原動機・付属装置

- 40 -

外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

受 電 設 備 に 準 ず る 同左

蓄 電 池 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

液 量 点 検 ○

電圧・比重・液温測定 ○

充 電 装 置 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

絶 縁 監 視 装 置 外 観 点 検 ○ ○

設定値確認・検知動作試験 ○ ○

自動伝送試験 ○ ○

設定値の誤差確認 ○

同左

小出力発電設備

非常用予備発電設備に準ずる

蓄電池設備

同左

同左

開 閉 器

遮 断 器

変 圧 器

配 電 線 路

電 線及 び 支 持 物

接 地 装 置

電 動 機

電 熱 機

電 気 溶 接 機

照 明 装 置

配線及び配線器具

そ の 他 機 器 類

接 地 装 置

開閉器・遮断器・配電盤

発電設備の建物・室

キュービクルの外箱

原動機・付属装置

発電機・励磁装置

水力設備及び付属装置

風力設備及び付属装置

太陽電池及び付属装置

燃料電池及び付属装置

接 地 装 置

開閉器・遮断器・配電盤

発電設備の建物・室

キュービクルの外箱

- 40 -

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(2) 火力発電所(内燃力又はガスタービン)

原 動 機 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

機 関 の 調 整 ・ 整 備 ○

発 電 機 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

配 電 盤 等 外 観 点 検 ○ ○

遮 断 器 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

変 圧 器 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

制 御 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○

保護継電器 継電器との結合動作試験 ○

等 継電器動作特性試験 ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

制 御 装 置 試 験 ○

起 動 停 止 試 験 ○

始 動 用 設 備 外 観 点 検 ○ ○

蓄 電 池 観 察 点 検 ○

月次点検電 気 工 作 物 年次点検点検、測定及び試験項目

臨時点検

- 41 -

蓄 電 池 観 察 点 検 ○

充 電 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

電気始動装置 接 地 抵 抗 測 定 ○

充 気 装 置 蓄電池電圧・比重・液温測定 ○

付 属 装 置

燃料供給施設 外 観 点 検 ○ ○

(貯蔵・供給設備) 観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

冷 却 装 置 外 観 点 検 ○ ○

(冷却器・熱交換器) 観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

発 電 機 室 内 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

(注) ※ 1を付した項目は、自動で起動及び停止を行うものとする。

- 41 -

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(3) 風力発電所

原 動 機 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

機 関 の 調 整 ・ 整 備 ○

発 電 機 外 観 点 検 ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

配 電 盤 等 外 観 点 検 ○ ○

遮 断 器 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

変 圧 器 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

制 御 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○

保護継電器 継電器との結合動作試験 ○

等 継電器動作特性試験 ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

制 御 装 置 試 験 ○

蓄 電 池 設 備 外 観 点 検 ○ ○

蓄 電 池 観 察 点 検 ○

電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目 月次点検 年次点検

臨時点検

- 42 -

蓄 電 池 観 察 点 検 ○

充 電 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

付 属 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○

蓄電池電圧・比重・液温測定 ○

発電機室内 外 観 点 検 ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

- 42 -

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(4) 太陽電池発電所

光電池設備 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

蓄 電 池 設 備 外 観 点 検 ○ ○

蓄 電 池 観 察 点 検 ○

充 電 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

付 属 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○

蓄電池電圧・比重・液温測定 ○

電力変換装置 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

配 電 盤 等 外 観 点 検 ○ ○

遮 断 器 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

変 圧 器 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

制 御 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○

保護継電器 継電器との結合動作試験 ○

等 継電器動作特性試験 ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 試 験 ○

年次点検電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目 月次点検 臨時点検

- 43 -

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

制 御 装 置 試 験 ○

- 43 -

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(5) 燃料電池発電所

電池本体 外 観 点 検 ○ ○

燃料供給系 観 察 点 検 ○

空 気 系 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

水 蒸 気 系 接 地 抵 抗 測 定 ○

配置ガス系

排 気 系

電池収納系

電力変換装置 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

配 電 盤 等 外 観 点 検 ○ ○

遮 断 器 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

変 圧 器 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

制 御 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○

保護継電器 継電器との結合動作試験 ○

等 継電器動作特性試験 ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目

臨時点検月次点検 年次点検

- 44 -

内 部 点 検 ○

制 御 装 置 試 験 ○

- 44 -

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「保安規程別紙(例示)」

点検、測定及び試験の基準(例示)

電気工作物の点検、測定及び試験は、原則として次の基準により行うものとする。

1 点検の種類(1) 月次点検は、主として施設の運転中に行う点検、測定及び試験をいう。(2) 年次点検Aは、主として施設の運転中に行う精密な点検、測定及び試験をいう。

※ただし、発電所については施設の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験をいう。(3) 年次点検Bは、主として施設の運転を停止して行う精密な点検、測定及び試験をいう。(4) 臨時点検は、異常が発生した場合の原因探求等をいう。(5) 工事期間中の点検は、設置又は変更の工事期間中において、工事期間中でないと点検できない

箇所を重点的に行う点検をいう。(6) 竣工検査は、設置又は変更の工事が完成した場合において、関係法令等に基づき施工されて

いるか確認する精密な点検、測定及び試験をいう。

2 点検の実施回数(1) 月次点検、年次点検

① 月次点検の実施回数は、経済産業省「告示第249号」に基づくものとする。② 年次点検Aは、3年に2回以上行うものとする。③ 年次点検Bは、3年に1回以上行うものとする。※ 年次点検Bを実施した翌年度から起算して3年以内に、次回の年次点検Bを行うものとする。※ 設備の条件等により年次点検Aを行うことができない場合は、年次点検Bを1年に1回以上

行うものとする。

当保安規程別紙(例示)については、従来の保安規程本

文と組み合わせて使用してください。また、必要に応じ内

容を修正して使用してください。

別添-共通2月次点検・無停電年次点検用

- 45 -

行うものとする。(2) 臨時点検

必要の都度実施するものとする。(3) 工事期間中の点検

工事期間中において毎週1回以上行うものとする。(4) 竣工検査

工事完成後行うものとする。

3 点検の方法(1) 外観点検とは、次に掲げる項目について運転中の施設を肉眼又は双眼鏡によるほか、音響、

臭覚及び温度計等により点検することをいう。① 電気工作物の異音、異臭、損傷、汚損等の有無② 電線と他物との離隔距離の適否③ 機械器具、配線の取付け状態及び過熱の有無④ 接地線等の保安装置の取付け状態

(2) 観察点検とは、施設の運転を停止して、上記点検のほか、手指を接触させて点検することをいう。

(3) 工事期間中の点検とは、上記(1)に定める外観点検を行い、自家用電気工作物の施工状況及び技術基準への適合状況の確認を行うことをいう。

4 無停電年次点検(年次点検A)の実施方法(1) 無停電年次点検(年次点検A)は、[電気管理技術者/保安法人]が次の条件に全て適合

するか確認を行い、適合する場合、設置者と協議のうえ実施する。(実施条件)

① 構外にわたる高圧電線路がないもの② 柱上に設置した高圧変圧器がないもの③ 高圧負荷開閉器(キュービクル内に設置するものを除く)に可燃性絶縁油を使用していないもの④ 保安上の責任分界点又はこれに近い箇所に地絡保護継電器付高圧交流負荷開閉器又は地絡遮断器

が設置されているもの⑤ 責任分界点から主遮断装置の間に電力需給用計器用変成器、地絡保護継電器用変成器、

- 45 -

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受電電圧確認用変成器、主遮断器開閉状態表示変成器及び主遮断器操作用変成器以外の変成器がないもの

⑥ 高圧受電設備の設置状況が良好であること。⑦ 技術基準の不適合がないこと。⑧ 前回の年次点検の結果が良好であること。⑨ 高圧受電設備の設置環境が良好であること。

(2) 年次点検Aの導入初年度は年次点検Bを実施する。(3) 年次点検Aは、「5 維持及び運用に関する点検、測定及び試験項目」に従い以下の内容を実施

する。①絶縁抵抗測定

②接地抵抗測定

③継電器動作試験及び継電器との結合動作試験

④非常用予備発電装置の始動停止試験及び発電電圧・周波数等測定

⑤蓄電池設備の電圧・比重・液温測定

絶縁抵抗測定が可能な箇所については、測定を行う。絶縁抵抗測定ができない箇所については、超音波式放電探知器による部分放電測定(絶縁診断)及び非接触式放射温度計による温度測定(過熱診断)を実施して判定する。低圧電路の絶縁状態については、必要に応じてクランプリークメータによる変圧器B種接地線における漏えい電流の測定及び絶縁監視装置の漏えい電流監視記録確認を実施して判定する。また、前回試験記録の評価分析も併せて行い判定する。

測定が可能な箇所については、接地抵抗の測定を行う。測定ができない箇所については、設備の外観点検及び前回試験記録の評価分析を行い判定する。

試験が可能な箇所については、継電器動作試験及び継電器との結合動作試験を行う。試験ができない箇所については、設備の外観点検及び前回試験記録の評価分析を行い判定する。

自動起動が可能な場合は、自動起動により始動停止試験及び発電電圧・周波数等測定を行う。自動起動できない場合は、手動にて起動停止試験を行い、発電電圧、周波数の確認を行う。また、前回試験記録の評価分析も併せて行い判定する。

測定が可能な場合は、セル電圧、電解液の比重測定、温度等の測定を行う。測定ができな 場合は 設備 外観点検及び前回試験記録 評価分析を行 判定する

- 46 -

(4) 判定基準

(5) 判定結果の処理

測定ができない場合は、設備の外観点検及び前回試験記録の評価分析を行い判定する。

測定・判定結果については、[電気管理技術者/保安法人]は速やかに設置者に説明を行う。判定結果が再測定の場合は、早期に再測定を実施し、要点検の場合は、臨時点検及び精密検査を実施する。実施結果が不良と判明した場合は、改修が確認されるまで年次点検Bにより点検を実施する。

別紙2「年次点検Aにおける判定基準」により判定を行い、結果を別紙3「測定記録」に記入する。

※①から⑤の前回試験記録との評価分析については、前回の月次点検結果・年次点検結果と今回の点検結果の比較、経年劣化の分析、設備の設置状況・動作状況の確認、技術基準の適合状況などにより総合的に確認を行う。

当保安規程別紙(例示)には、無停電年次点検の判定基準、

記録様式を添付しておりませんので、各自、点検方法・内容、

使用する測定機器等に応じ判定基準、記録様式を作成して

ください。

- 46 -

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5 維持及び運用に関する点検、測定及び試験項目

(1) 需要設備

年次点検

責任分界となる 外 観 点 検 ○ ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

引 込 線 等 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

電線及び支持物 継 電 器 動 作 試 験 ○ ○

ケ ー ブ ル 継電器との結合動作試験 ○ ○

遮 断 器 外 観 点 検 ○ ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

継 電 器 動 作 試 験 ○ ○

継電器との結合動作試験 ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

変 圧 器 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 試 験 ○

点検、測定及び試験項目

臨時点検月次点検年次点検A 年次点検B

電 気 工 作 物

(含む二次

断 路 器

電 力 用 ヒ ュ ー ズ

避 雷 器

計 器 用 変 成 器

母 線

電力用コンデンサ

そ の 他 高 圧 機 器

- 47 -

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

配 電 盤 外 観 点 検 ○ ○ ○

及 び 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○ ○

制 御 回 路 観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

継 電 器 動 作 試 験 ○ ○

受電設備の建物・室 外 観 点 検 ○ ○ ○

キュービクルの外箱 観 察 点 検 ○

接 地 装 置 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

ど次受電設備

断 路 器

電 力 用 ヒ ュ ー ズ

避 雷 器

計 器 用 変 成 器

母 線

電力用コンデンサ

そ の 他 高 圧 機 器

- 47 -

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年次点検

年次点検A 年次点検B

外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

原 動 機 外 観 点 検 ○ ○ ○

及 び 観 察 点 検 ○

付 属 装 置 保 護 装 置 動 作 試 験 ○ ○

始 動 停 止 試 験 ○ ○ ※1 ○

発 電 機 外 観 点 検 ○ ○ ○

及 び 発電電圧・周波数等測定 ○ ○ ○

励 磁 装 置 観 察 点 検 ○

接 地 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目

同左 同左同左

臨時点検

配電設備

受 電 設 備 に 準 ず る

電気使用場所の設備

月次点検

非常用予備発電設備

同左受 電 設 備 に 準 ず る 同左同左

開 閉 器

遮 断 器

変 圧 器

配 電 線 路

電 線及 び 支 持 物

接 地 装 置

電 動 機

電 熱 機

電 気 溶 接 機

照 明 装 置

配線及び配線器具

そ の 他 機 器 類

接 地 装 置

開閉器・遮断器・配電盤

発電設備の建物・室

キュービクルの外箱

原動機・付属装置

- 48 -

外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

受 電 設 備 に 準 ず る 同左 同左 同左

蓄 電 池 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○

液 量 点 検 ○ ○

電圧・比重・液温測定 ○ ○

充 電 装 置 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

絶 縁 監 視 装 置 外 観 点 検 ○ ○ ○

設定値確認・検知動作試験 ○ ○ ○

自動伝送試験 ○ ○ ○

設定値の誤差確認 ○ ○

同左同左

小出力発電設備

同左非常用予備発電設備に準ずる

蓄電池設備

開 閉 器

遮 断 器

変 圧 器

配 電 線 路

電 線及 び 支 持 物

接 地 装 置

電 動 機

電 熱 機

電 気 溶 接 機

照 明 装 置

配線及び配線器具

そ の 他 機 器 類

接 地 装 置

開閉器・遮断器・配電盤

発電設備の建物・室

キュービクルの外箱

原動機・付属装置

発電機・励磁装置

水力設備及び付属装置

風力設備及び付属装置

太陽電池及び付属装置

燃料電池及び付属装置

接 地 装 置

開閉器・遮断器・配電盤

発電設備の建物・室

キュービクルの外箱

- 48 -

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(2) 火力発電所(内燃力又はガスタービン)

原 動 機 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

機 関 の 調 整 ・ 整 備 ○ ○

発 電 機 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

配 電 盤 等 外 観 点 検 ○ ○ ○

遮 断 器 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○ ○

変 圧 器 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

制 御 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

保護継電器 継電器との結合動作試験 ○ ○

等 継電器動作特性試験 ○ ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

制 御 装 置 試 験 ○ ○

起 動 停 止 試 験 ○ ○

始 動 用 設 備 外 観 点 検 ○ ○ ○

蓄 電 池 観 察 点 検 ○ ○

月次点検 臨時点検電 気 工 作 物 年次点検A点検、測定及び試験項目 年次点検B

- 49 -

蓄 電 池 観 察 点 検 ○ ○

充 電 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

電気始動装置 接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

充 気 装 置 蓄電池電圧・比重・液温測定 ○ ○

付 属 装 置

燃料供給施設 外 観 点 検 ○ ○ ○

(貯蔵・供給設備) 観 察 点 検 ○ ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

冷 却 装 置 外 観 点 検 ○ ○ ○

(冷却器・熱交換器) 観 察 点 検 ○ ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

発 電 機 室 内 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

(注) ※ 1を付した項目は、自動で起動及び停止を行うものとする。

- 49 -

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(3) 風力発電所

原 動 機 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

機 関 の 調 整 ・ 整 備 ○ ○

発 電 機 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

配 電 盤 等 外 観 点 検 ○ ○ ○

遮 断 器 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○ ○

変 圧 器 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

制 御 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

保護継電器 継電器との結合動作試験 ○ ○

等 継電器動作特性試験 ○ ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

制 御 装 置 試 験 ○ ○

蓄 電 池 設 備 外 観 点 検 ○ ○ ○

蓄 電 池 観 察 点 検 ○ ○

電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目 月次点検 年次点検A 臨時点検

年次点検B

- 50 -

蓄 電 池 観 察 点 検 ○ ○

充 電 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

付 属 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

蓄電池電圧・比重・液温測定 ○ ○

発電機室内 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

- 50 -

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(4) 太陽電池発電所

光電池設備 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

蓄 電 池 設 備 外 観 点 検 ○ ○ ○

蓄 電 池 観 察 点 検 ○ ○

充 電 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

付 属 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

蓄電池電圧・比重・液温測定 ○ ○

電力変換装置 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

配 電 盤 等 外 観 点 検 ○ ○ ○

遮 断 器 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○ ○

変 圧 器 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

制 御 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

保護継電器 継電器との結合動作試験 ○ ○

等 継電器動作特性試験 ○ ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 試 験 ○

点検、測定及び試験項目 月次点検 年次点検A

年次点検B 臨時点検

電 気 工 作 物

- 51 -

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

制 御 装 置 試 験 ○ ○

- 51 -

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(5) 燃料電池発電所

電池本体 外 観 点 検 ○ ○ ○

燃料供給系 観 察 点 検 ○ ○

空 気 系 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

水 蒸 気 系 接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

配置ガス系

排 気 系

電池収納系

電力変換装置 外 観 点 検 ○ ○ ○

観 察 点 検 ○ ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

配 電 盤 等 外 観 点 検 ○ ○ ○

遮 断 器 電 圧 ・ 電 流 測 定 ○ ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○ ○

変 圧 器 絶 縁 抵 抗 測 定 ○ ○

制 御 装 置 接 地 抵 抗 測 定 ○ ○

保護継電器 継電器との結合動作試験 ○ ○

等 継電器動作特性試験 ○ ○

漏 え い 電 流 測 定 ○ ○ ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

内 部 点 検 ○

電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目 月次点検 年次点検A 年次点検B 臨時点検

- 52 -

内 部 点 検 ○

制 御 装 置 試 験 ○ ○

- 52 -

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「保安規程別紙(例示)」

工事に関する点検、測定及び試験項目

(1) 需要設備

責任分界となる 外 観 点 検 ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

引 込 線 等 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

電線及び支持物 継 電 器 動 作 試 験 ○

ケ ー ブ ル 継電器との結合動作試験 ○

遮 断 器 外 観 点 検 ○ ○

開 閉 器 観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

継 電 器 動 作 試 験 ○

継電器との結合動作試験 ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

変 圧 器 内 部 点 検 ○

配 電 盤 外 観 点 検 ○ ○

電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目 竣工検査工事期間中の

点検

(含む

断 路 器

電 力 用 ヒ ュ ー ズ

避 雷 器計 器 用 変 成 器

母 線

電 力 用 コ ン デ ン サそ の 他 高 圧 機 器

当保安規程別紙(例示)については、従来の保安

規程本文と組み合わせて使用してください。また、

必要に応じ内容を修正して使用してください。

別添-共通3工事期間中用

- 53 -

及 び 観 察 点 検 ○

制 御 回 路 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

継 電 器 動 作 試 験 ○

受電設備の建物・室 外 観 点 検 ○ ○

キュービクルの外箱 観 察 点 検 ○

接 地 装 置 外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

絶 縁 監 視 装 置 外 観 点 検 ○ ○

受 電 設 備 に 準 ず る 同左 同左

む二次受電設備

配電設備

電気使用場所の設備

断 路 器

電 力 用 ヒ ュ ー ズ

避 雷 器計 器 用 変 成 器

母 線

電 力 用 コ ン デ ン サそ の 他 高 圧 機 器

開 閉 器遮 断 器変 圧 器配 電 線 路電線及び支持物接 地 装 置

電 動 機電 熱 機電 気 溶 接 機照 明 装 置配線及び配線器具そ の 他 機 器 類接 地 装 置

当保安規程別紙(例示)については、従来の保安

規程本文と組み合わせて使用してください。また、

必要に応じ内容を修正して使用してください。

別添-共通3工事期間中用

- 53 -

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原 動 機 外 観 点 検 ○ ○

及 び 観 察 点 検 ○

付 属 装 置 保 護 装 置 動 作 試 験 ○

始 動 停 止 試 験 ○

発 電 機 外 観 点 検 ○ ○

及 び 発電電圧・周波数等測定 ○

励 磁 装 置 観 察 点 検 ○

接 地 装 置 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

外 観 点 検 ○ ○

観 察 点 検 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

蓄 電 池 外 観 点 検 ○ ○

及 び 観 察 点 検 ○

充 電 装 置 液 量 点 検 ○

電圧・比重・液温測定 ○

蓄電池設

同左

竣工検査電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目工事期間中の

点検

非常用予備発電設備

(

小出力発電設備含む

)

同左受 電 設 備 に 準 ず る開閉器・遮断器・配電盤

発電設備の建物・室

キュービクルの外箱

水力設備及び付属装置

風力設備及び付属装置

太陽電池及び付属装置

燃料電池及び付属装置

- 54 -

電圧 比重 液温測定 ○

絶 縁 抵 抗 測 定 ○

接 地 抵 抗 測 定 ○

(注)

設備

(1) 工事期間中の巡視、点検において、点検の一部又は全部を[電気管理技術者/保安法人]以外の者に実施させる場合は、[電気管理技術者/保安法人]の監督のもとに行い、その結果の記録を掲示し、[電気管理技術者/保安法人]からの指導、助言を受けるものとする。

(2) 竣工検査において、点検、測定及び試験項目の一部又は全部を[電気管理技術者/保安法人]以外の者に実施させる場合は、[電気管理技術者/保安法人]に立ち会わせるとともに、点検、測定及び試験の結果の記録を掲示し、[電気管理技術者/保安法人]は必要に応じて指導、助言するものとする。

- 54 -

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(2) 発電所(火力、風力、太陽電池、燃料電池)

原 動 機 外 観 点 検 ○ ○

発 電 機 観 察 点 検 ○

配 電 盤 等 機 関 の 調 整 ・ 整 備 ○

始 動 用 設 備 絶 縁 抵 抗 測 定 ○

蓄 電 池 設 備 接 地 抵 抗 測 定 ○

燃料供給施設 継電器との結合動作試験 ○

冷 却 装 置 継電器動作特性試験 ○

絶 縁 油 の 点 検 ・ 試 験 ○

発 電 機 室 内 内 部 点 検 ○

光電池設備 制 御 装 置 試 験 ○

電 池 本 体 起 動 停 止 試 験 ○

電力変換装置 蓄電池電圧・比重・液温測定 ○

(注) (1) 工事期間中の巡視、点検において、点検の一部又は全部を[電気管理技術者/保安法人]以外の者に実施させる場合は、[電気管理技術者/保安法人]の監督のもとに行い、その結果の記録を掲示し、[電気管理技術者/保安法人]からの指導、助言を受けるものとする。

(2) 竣工検査において、点検、測定及び試験項目の一部又は全部を[電気管理技術者/保安法人]以外の者に実施させる場合は、[電気管理技術者/保安法人]に立ち会わせるとともに 点検 測定及び試験の結果の記録を掲示し [電気管理技術者/保安法人]は必要

電 気 工 作 物 点検、測定及び試験項目工事期間中の

点検竣工検査

- 55 -

ともに、点検、測定及び試験の結果の記録を掲示し、[電気管理技術者/保安法人]は必要に応じて指導、助言するものとする。

- 55 -

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月 日 (組織名 )

№ 保安管理業務委託契約書等の要件確認チェックシートチェック欄

該当文書、条項、ページ

○主任技術者制度の解釈及び運用(内規)平成21年5月1日付け平成21・04・15原院第1号

1

- - -

- - -

2-1

2-2

2-3

3

( )建築基準法(昭和 年法律第 号)第 条第 項 規定に基づき 級建

(委託契約書に明記された者による保安管理業務の実施等)(4)規則第53条第2項第5号の「事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安に関し、

設置者及び委託契約の相手方の相互の義務及び責任が委託契約に定められていること」は、次の①から⑥までに掲げる事項を委託契約書等から確認できることとする。

① 外部委託に係る自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の確保を、次のイからホまでに掲げる基本原則に従って行うこと。

イ 電気管理技術者又は保安業務担当者等(以下「電気管理技術者等」という。)が、保安規程に基づき、保安管理業務を自ら実施する。

(イ)設備の特殊性のため、専門の知識及び技術を有する者でなければ点検を行うことが困難な自家用電気工作物(例えば、次の(a)から(e)までのいずれかに該当する自家用電気工作物)

ただし、次の(イ)から(ニ)までに掲げる自家用電気工作物であって、電気管理技術者等の監督の下で点検が行われ、

かつ、その記録が電気管理技術者等により確認されているものに係る保安管理業務については、この限りでない。

(法人の保安業務担当者等の明確化) 【法人のみ】(3)規則第53条第2項第2号については、委託契約書に保安業務担当者を明確にする旨

が記載されており、かつ、保安業務担当者及び当該保安業務担当者が指示して点検を行わせる保安業務従事者(以下「保安業務担当者等」という。)の氏名及び生年月日並びに主任技術者免状の種類及び番号が委託契約書の別紙等で定められていることを要することとする。

別添-共通4作成した契約書、保安規程等については、当チェックシートによ

り内規の要件に適合するかどうか各自でチェックしてください。

(a)建築基準法(昭和25年法律第201号)第12条第3項の規定に基づき、一級建築士等の検査を要する建築設備

(b)消防法(昭和23年法律第186号)第17条の3の3の規定に基づき、消防設備士免状の交付を受けている者等の点検を要する消防用設備等又は特殊消防用設備等

(c)労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第45条第2項の規定に基づき、検査業者等の検査を要することとなる機械

(d)機器の精度等の観点から専門の知識及び技術を有する者による調整を要する機器(医療用機器、オートメーション化された工作機械群等)

(e)内部点検のための分解、組立に特殊な技術を要する機器(密閉型防爆構造機器等)

4

(a)立入に危険を伴う場所(酸素欠乏危険場所、有毒ガス発生場所、高所での危険作業を伴う場所、放射線管理区域等)

(b)情報管理のため立入が制限される場所(機密文書保管室、研究室、金庫室、電算室等)

(c)衛生管理のため立入が制限される場所(手術室、無菌室、新生児室、クリーンルーム等)

(d)機密管理のため立入が制限される場所(独居房等)

(e)立入に専門家による特殊な作業を要する場所(密閉場所等)

5

(ロ)設置場所の特殊性のため、電気管理技術者等が点検を行うことが困難な自家用電気工作物(例えば、次の(a)から(e)までのいずれかの場所に設置される自家用電気工作物)

(ハ)事業場外で使用されている可搬型機器である自家用電気工作物

別添-共通4作成した契約書、保安規程等については、当チェックシートによ

り内規の要件に適合するかどうか各自でチェックしてください。

- 56 -

Page 59: 主任技術者制度 の解釈及 び運用 (内規 )」の一部改正 ) · a.電気管理技術者等 が、保安規程 に基づき 保安管理業務 を自ら実施 すること

№ 保安管理業務委託契約書等の要件確認チェックシートチェック欄

該当文書、条項、ページ

6

7-1

7-2

7-3

8-1

8-2

9-1

9-2

9-3

10

11

12

13

(a)電気工作物の異音、異臭、損傷、汚損等の有無

(ニ)発電設備のうち電気設備以外である自家用電気工作物

ロ 設置者が、事業場において保安管理業務を行う者と面接等を行い、その者が委託契約書に明記された電気管理技術者等であることを確認する。

ハ 設置者が、保安管理業務の結果について電気管理技術者等から報告を受け、

ニ 電気管理技術者等が、自家用電気工作物の技術基準への適合状況を確認するため、設置、改造等の工事期間中(以下単に「工事期間中」という。)の点検、

ホ 電気管理技術者等が、工事期間中の点検、月次点検又は年次点検の結果から、技術基準への不適合又は不適合のおそれがあると判断した場合は、修理、改造等を設置者に指示又は助言する。

② 月次点検を、次のイからハまでに掲げる要件に従って行うこと。

このため、電気管理技術者等が、事業場における保安管理業務を行う際に、その身分を示す証明書により、自らが委託契約書に記された電気管理技術者等であることを設置者に対して明らかにする。

ただし、緊急の場合は、この限りでない。

その記録(当該業務を実施した電気管理技術者等の氏名を含む。)を確認及び保存する。

月次点検(規則第53条第2項第5号に基づき委託契約書に頻度を定める点検であって、設備が運転中の状態において行うものをいう。以下同じ。)及び

イ 外観点検を、(イ)に掲げる項目について、(ロ)に掲げる設備等を対象として行う。

(イ)点検項目

年次点検(主として停電により設備を停止状態にして行う点検をいう。以下同じ。)を行う。

(b)電線と他物との離隔距離の適否

(c)機械器具、配線の取付け状態及び過熱の有無

(d)接地線等の保安装置の取付け状態

14

(a)引込設備(区分開閉器、引込線、支持物、ケーブル等)

(b)受電設備(断路器、電力用ヒューズ、遮断器、高圧負荷開閉器、変圧器、コンデンサ及びリアクトル、避雷器、計器用変成器、母線等)

(c)受・配電盤

(d)接地工事(接地線、保護管等)(e)構造物(受電室建物、キュービクル式受・変電設備の金属製外箱等)・配電設備(f)発電設備(原動機、発電機、始動装置等)

(g)蓄電池設備

(h)負荷設備(配線、配線器具、低圧機器等)

15

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18-1

18-2

19

20-1

(ロ)対象設備等

ロ 次の(イ)及び(ロ)までに掲げる項目の確認のため、当該各項目に定める測定を行う。

(イ)電圧値の適否及び過負荷等電圧、負荷電流測定

(ロ)低圧回路の絶縁状態B種接地工事の接地線に流れる漏えい電流測定

ハ 上記②イ及びロの点検のほか、設置者及びその従事者に、日常巡視等において異常等がなかったか否かの問診を行い、

③ 年次点検を、月次点検に係る②の要件に加え、次のイ及びロに掲げる要件に従って行うこと。

イ 1年に1回以上行う。

異常があった場合には、電気管理技術者等としての観点から点検を行う。

- 57 -

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№ 保安管理業務委託契約書等の要件確認チェックシートチェック欄

該当文書、条項、ページ

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(ハ)保護継電器の動作特性試験及び保護継電器と遮断器の連動動作試験の結果が正常であること。

(ニ)非常用予備発電装置が商用電源停電時に自動的に起動し、送電後停止すること並びに非常用予備発電装置の発電電圧及び発電電圧周波数(回転数)が正常であること。

(ホ)蓄電池設備のセルの電圧、電解液の比重、温度等が正常であること。

④ 工事期間中は、上記②イに定める外観点検を行い、自家用電気工作物の施工状況及び技術基準への適合状況の確認を行うこと。

⑤ 低圧電路の絶縁状況の適確な監視が可能な装置を有する需要設備については、警報発生時(警報動作電流(設定の上限値は50ミリアンペアとする。)以上の漏えい電流が発生している旨の警報(以下「漏えい警報」という。)を連続して5分以上受信した場合又は5分未満の漏えい警報を繰り返し受信した場合をいう。以下同じ。)に、次のイ及びロに掲げる処置を行うこと。

イ 電気管理技術者等が、警報発生の原因を調査し、適切な措置を行う。

⑥ 事故 故障発生時に 次のイからニまでに掲げる処置を行うこと

ロ 次の(イ)から(ホ)までに掲げる項目の確認その他必要に応じた測定・試験を行う。

(イ)低圧電路の絶縁抵抗が電気設備に関する技術基準を定める省令第58条に規定された値以上であること並びに高圧電路が大地及び他の電路と絶縁されていること。

(ロ)接地抵抗値が電気設備の技術基準の解釈第19条に規定された値以下であること。

(ただし、信頼性が高く、かつ、下記③ロの各号と同等と認められる点検が1年に1回以上行われている機器については、停電により設備を停止状態にして行う点検を3年に1回以上とすることができる。)

ロ 電気管理技術者等が、警報発生時の受信の記録を3年間保存する。

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ロ 電気管理技術者等が、事故・故障の状況に応じて、臨時点検を行う。

ハ 事故・故障の原因が判明した場合は、電気管理技術者等が、同様の事故・故障を再発させないための対策について、設置者に指示又は助言を行う。

ニ 電気関係報告規則に基づく事故報告を行う必要がある場合は、電気管理技術者等が、設置者に対し、事故報告するよう指示を行う。

⑥ 事故・故障発生時に、次のイからニまでに掲げる処置を行うこと。

イ 事故・故障の発生や発生するおそれの連絡を設置者又はその従業者から受けた場合は、電気管理技術者等が、現状の確認、送電停止、電気工作物の切り離し等に関する指示を行う。

(連絡責任者の選任)(5)規則第53条第2項第5号の「その他必要事項」は、規則第52条第2項の承認を受けよ

うとする者(以下「設置者」という。)が当該事業場について、電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安のため必要な事項を委託契約の相手方に連絡する責任者(設備容量が6,000キロボルトアンペア以上の需要設備にあっては2.(1)②イからホに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有する者)が選任されていることとする。

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№ 保安管理業務委託契約書等の要件確認チェックシートチェック欄

該当文書、条項、ページ

○電気事業法施行規則

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電気事業法施行規則 第53条第4項第52条第2項の承認を受けた者は、その承認に係る事業場の電気工作物の工事、維持

及び運用の保安を確保するに当たり、その承認に係る委託契約の相手方の意見を尊重しなければならない。

電気事業法施行規則 第53条第2項第3号委託契約は、保安管理業務を委託することのみを内容とする契約であること。

電気事業法施行規則 第53条第2項第5号申請事業場の電気工作物の点検を、別に告示する頻度で行うこと並びに災害、事故その他

非常の場合における当該事業場の電気工作物を設置する者(以下「設置者」という。)と委託契約の相手方(委託契約の相手方が前条第二号の要件に該当する者の場合にあっては保安業務担当者を含む。)との連絡その他電気工作物の工事、維持及び運用の保安に関し、設置者及び委託契約の相手方の相互の義務及び責任その他必要事項が委託契約に定められていること。

電気事業法施行規則 第53条第3項第52条第2項の承認に係る委託契約の相手方のうち前条第一号の要件に該当する者

(以下「電気管理技術者」という。)及び前 条第二号の要件に該当する者(以下「電気保安法人」という。)並びに保安業務従事者は、その職務を誠実に行わなければならない。

また、電気保安法人は、その保安業務従事者にその職務を誠実に行わせなければならない。

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月 日 (組織名 )

№無停電年次点検適用要件確認チェック

シートチェック内容 チェック欄

該当文書、条項、ページ

○主任技術者制度の解釈及び運用(内規)平成21年5月1日付け平成21・04・15原院第1号

1-1

無停電点検の適用するにあたり「信頼性が高い」事の条件が要領等に定められているか。

【「信頼性が高い」事の条件の例示】経済産業省告示249号第4条第1項第7号の信頼性が高い需要設備①構外にわたる高圧電線路がないもの②柱上に設置した高圧変圧器がないもの③高圧負荷開閉器(キュービクル内に設置するものを除く)に可燃性絶縁油を使用していないもの④保安上の責任分界点又はこれに近い箇所に地絡保護継電器付高圧交流負荷開閉器又は地絡遮断器が設置されているもの⑤責任分界点から主遮断装置の間に電力需給用計器用変成器、地絡保護継電器用変成器、受電電圧確認用変成器、主遮断器開閉状態表示変成器及び主遮断器操作用変成器以外の変成器がないもの

その他①高圧受電設備が良好であること。②技術基準の不適合がないこと。③前回の年次点検の結果が良好であること。④高圧受電設備の設置環境が良好であること。

1-2

同等と認められる点検が1年に1回以上実施することとなっているか。停電による点検が3年に1回以上実施することとなっているか。

2同等と認められる点検の方法が要領等に定められているか。

- -ロ 次の(イ)から(ホ)までに掲げる項目の確認その他必要に応じた測定・試験を行う。

イ 1年に1回以上行う。(ただし、信頼性が高く、かつ、下記③ロの各号と同等と認められる点検が1年に1回以上行われている機器については、停電により設備を停止状態にして行う点検を3年に1回以上とすることができる。)

別添-共通5策定した無停電年次点検の点検方法等について、当チェック

シートにより内規要件の適合するかどうか各自でチェックしてく

3

【例示】測定できる箇所は測定超音波式部分放電探査器による部分放電音測定変圧器のB種接地線におけるクランプリークメーターによる漏えい電流の測定非接触式放射温度計による温度測定絶縁監視装置による漏えい電流の監視記録の確認過去の点検結果の評価分析確認※

4

【例示】測定できる箇所は測定外観点検過去の点検結果の評価分析確認※

5

【例示】測定できる箇所は測定外観点検過去の点検結果の評価分析確認※

6

【例示】自動で起動停止可能の場合は自動にて測定手動による起動停止試験、発電電圧、発電電圧周波数の確認過去の点検結果の評価分析確認※

7

【例示】測定できる箇所は測定外観点検過去の点検結果の評価分析確認※

※過去の点検結果の評価分析確認は、前回の月次点検結果・年次点検結果と今回の点検結果の比較、経年劣化の分析、設備の設置状況・動作状況の確認、技術基準の適合状況など総合的な確認を行ってください。単に、過去記録の確認(前回の判定は良であったというだけの確認など)だけでは認められません。

(ホ)蓄電池設備のセルの電圧、電解液の比重、温度等が正常であること。

行う。

(イ)低圧電路の絶縁抵抗が電気設備に関する技術基準を定める省令第58条に規定された値以上であること並びに高圧電路が大地及び他の電路と絶縁されていること。

(ロ)接地抵抗値が電気設備の技術基準の解釈第19条に規定された値以下であること。

(ハ)保護継電器の動作特性試験及び保護継電器と遮断器の連動動作試験の結果が正常であること。

(ニ)非常用予備発電装置が商用電源停電時に自動的に起動し、送電後停止すること並びに非常用予備発電装置の発電電圧及び発電電圧周波数(回転数)が正常であること。

別添-共通5策定した無停電年次点検の点検方法等について、当チェック

シートにより内規要件の適合するかどうか各自でチェックしてく

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経 済 産 業 省

平成17・03・22原院第1号

平成17年3月28日

改正 平成 18・03・17原院第 1号平 成 1 8 年 4 月1 日

改正 平成 18・05・26原院第 6号平 成 1 8 年 7 月1 日

改正 平成 21・04・15原院第 1号平 成 2 1 年 5 月1 日

主任技術者制度の解釈及び運用(内規)

経済産業省原子力安全・保安院長 松永 和夫

電気事業法(昭和39年法律第170号。以下「法」という。)第43条第1項の選任、法第

43条第2項の許可、電気事業法施行規則(平成7年通商産業省令第77号。以下「規則」とい

う。)第52条第2項の承認及び規則第52条第3項ただし書の承認について、下記のとおり解

釈及び運用方針を定め運用することとする。

なお、当該規定の解釈はこの内規に限定されるものではなく、法及び規則に照らして十分な保

安水準の確保ができる根拠があれば、当該規定に適合するものと判断する。

1.法第43条第1項の選任については、次のとおり解釈する。

(1)法第43条第1項の選任において、規則第52条第1項の規定に従って選任される電気

主任技術者は、原則として、事業用電気工作物を設置する者(以下1.において「設置

者」という。)又はその従業員でなければならない。ただし、自家用電気工作物について

は、次のいずれかの要件を満たす者から選任する場合は、この限りでない。

① 労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律

別添-資料

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- 62 -

(昭和60年法律第88号)第2条第2号に規定する派遣労働者であって、選任する事

業場に常時勤務する者。ただし、同法第26条に基づく労働者派遣契約において次のイ

からハまでに掲げる事項がすべて約されている場合に限る。

イ 設置者は、自家用電気工作物の工事、維持及び運用の保安を確保するにあたり、電

気主任技術者として選任する者の意見を尊重すること。

ロ 自家用電気工作物の工事、維持及び運用に従事する者は、電気主任技術者として選

任する者がその保安のためにする指示に従うこと。

ハ 電気主任技術者として選任する者は、自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関

する保安の監督の職務を誠実に行うこと。

② 設置者から自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の監督に係る業務の

委託を受けている者(以下「受託者」という。)又はその従業員であって、選任する事

業場に常時勤務する者。ただし、当該委託契約において、(1)①イからハまでに掲げ

る事項がすべて約されている場合に限る。

(2)(1)②の受託者が、当該自家用電気工作物の維持・管理の主体であって、当該自家用

電気工作物について法第39条第1項の義務を果たすことが明らかな場合は、受託者を設

置者とみなし、当該受託者(以下「みなし設置者」という。)が電気主任技術者の選任を

行うことを認める。また、(1)の規定は、電気主任技術者を選任するみなし設置者に準

用する。この場合において、(1)中「設置者」とあるのは「みなし設置者」と読み替え

るものとする。

なお、この取扱いは、法第43条第2項の許可並びに規則第52条第2項及び第3項た

だし書の承認についても、同様とする。

2.法第43条第2項の許可は、次の基準により行うものとする。

(1)電気主任技術者に係る法第43条第2項の許可は、その申請が次の①及び②の要件に適

合し、かつ、電気工作物の工事、維持及び運用の保安上支障がないと認められる場合に限

り、行うものとする。

① 電気主任技術者を選任しようとする事業場又は設備が次のいずれかに該当すること。

イ 次に掲げる設備又は事業場のみを直接統括する事業場

(イ)出力500キロワット未満の発電所((ホ)に掲げるものを除く。)

(ロ)電圧10,000ボルト未満の変電所

(ハ)最大電力500キロワット未満の需要設備((ホ)に掲げるものを除く。)

(ニ)電圧10,000ボルト未満の送電線路又は配電線路を管理する事業場

(ホ)非自航船用電気設備(非自航船に設置される電気工作物の総合体をいう。以下同

じ。)であって出力1,000キロワット未満の発電所又は最大電力1,000キ

ロワット未満の需要設備

ロ 次に掲げる設備又は事業場の設置の工事のための事業場

(イ)出力500キロワット未満の発電所((ホ)に掲げるものを除く。)

(ロ)電圧10,000ボルト未満の変電所

(ハ)最大電力500キロワット未満の需要設備((ホ)に掲げるものを除く。)

(ニ)電圧10,000ボルト未満の送電線路

(ホ)非自航船用電気設備(非自航船に設置される電気工作物の総合体をいう。以下同

じ。)であって出力1,000キロワット未満の発電所又は最大電力1,000キ

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ロワット未満の需要設備

② 電気主任技術者として選任しようとする者が、次のいずれかに該当すること。

イ 学校教育法(昭和22年法律第26号)による高等学校又はこれと同等以上の教育施

設において、電気事業法の規定に基づく主任技術者の資格等に関する省令(昭和40年

通商産業省令第52号)第7条第1項各号の科目を修めて卒業した者

ロ 電気工事士法(昭和35年法律第139号)第3条第1項に規定する第1種電気工

事士(ハに掲げる者であって、同法第4条第3項第1号に該当する者として免状の交

付を受けた者を除く。)

ハ 電気工事士法第6条に規定する第1種電気工事士試験に合格した者

ニ 旧電気工事技術者検定規則(昭和34年通商産業省告示第329号)による高圧電

気工事技術者の検定に合格した者

ホ 公益事業局長又は通商産業局長の指定を受けた高圧試験に合格した者

ヘ その申請が最大電力100キロワット未満(非自航船用電気設備にあっては最大電

力300キロワット未満)の需要設備又は電圧600ボルト以下の配電線路を管理す

る事業場のみを直接統括する事業場に係る場合は、イからホまでに掲げる者のほか、

次のいずれかに該当する者

(イ)電気工事士法第3条第2項に規定する第2種電気工事士

(ロ)学校教育法による短期大学若しくは高等専門学校又はこれらと同等以上の教育

施設の電気工学科以外の工学に関する学科において一般電気工学(実験を含

む。)に関する科目を修めて卒業した者

ト イからホまでに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有する者、又はへに規定する

場合にあっては、へ(イ)若しくは(ロ)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有

する者

(2)ダム水路主任技術者に係る法第43条第2項の許可は、その申請が次の①及び②の要件

に適合し、かつ、電気工作物の工事、維持及び運用の保安上支障がないと認められる場合

に限り、行うものとする。

① ダム水路主任技術者を選任しようとする事業場が次のいずれかに該当すること。

イ 直接統括する水力発電所が出力500キロワット未満のものである事業場

ロ 出力500キロワット未満の水力発電所の設置の工事のための事業場

② ダム水路主任技術者として選任しようとする者が次のいずれかに該当すること。

イ 学校教育法による高等学校又はこれらと同等以上の教育施設において土木工学の課

程を修めて卒業した者

ロ イに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認められる者

ハ 出力100キロワット未満の水力発電所に係る場合は、イ又はロに掲げる者のほ

か、土木技術に関し相当の知識及び技能を有すると認められる者

(3)ボイラー・タービン主任技術者に係る法第43条第2項の許可は、その申請が次の①及

び②の要件に適合し、かつ、電気工作物の工事、維持及び運用の保安上支障がないと認め

られる場合に限り、行うものとする。

① ボイラー・タービン主任技術者を選任しようとする事業場又は設備が、火力発電所

(内燃力を原動力とするものを除く。以下本項において同じ。)、火力発電所の設置の

工事のための事業場若しくは火力発電所を直接統括する事業場又は燃料電池発電所若し

くは燃料電池発電所の設置の工事のための事業場であること。

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② ボイラー・タービン主任技術者として選任しようとする者が、次のいずれかに該当す

ること。

イ 出力5,000キロワット未満かつ圧力1,470キロパスカル未満の火力発電所

若しくは燃料電池発電所、当該発電所の設置の工事のための事業場又は火力発電所を

直接統括する事業場であってその直接統括する発電所の出力の合計が5,000キロ

ワット未満のものに係る場合は、次のいずれかに該当する者。

(イ)学校教育法による高等学校又はこれらと同等以上の教育施設において機械工学

の課程を修めて卒業した者

(ロ)船舶職員及び小型船舶操縦者法(昭和26年法律第149号)第5条第1項第

2号イの1級海技士(機関)としての海技士の免許を受けている者

(ハ)ボイラー及び圧力容器安全規則(昭和47年労働省令第33号)第97条第1

号の特級ボイラー技士免許又は同条第2号の1級ボイラー技士免許を受けている

(ニ)エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和54年法律第49号)第9条第

1項のエネルギー管理士免状の交付を受けている者(エネルギー管理士の試験及

び免状の交付に関する規則(昭和59年通商産業省令第15号)第29条の表の

上欄に掲げる熱分野専門区分に応じた同表の下欄に掲げる試験課目又は同規則別

表第1の第1欄に掲げる熱分野専門区分に応じた同表の第2欄に掲げる修了試験

課目に合格したことによりエネルギー管理士免状の交付を受けた者に限る。)

(ホ)技術士法(昭和58年法律第25号)第2条第1項の技術士(機械部門に限

る。)の2次試験に合格した者

(へ)(イ)から(ホ)までに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めら

れる者

ロ 圧力2,940キロパスカル未満の火力発電所若しくは燃料電池発電所、当該発電

所の設置の工事のための事業場又は火力発電所を直接統括する事業場(イに規定する

ものを除く。)に係る場合は、次のいずれかに該当する者。

(イ)学校教育法による短期大学若しくは高等専門学校又はこれらと同等以上の教育

施設において機械工学の課程を修めて卒業した者

(ロ)イに掲げる者であって、圧力1,470キロパスカル以上の火力発電所又は燃

料電池発電所の工事、維持又は運用に関する実務に通算して3年以上従事した者

ハ 圧力5,880キロパスカル未満の火力発電所若しくは燃料電池発電所又は当該発

電所の設置の工事のための事業場に係る場合は、次のいずれかに該当する者

(イ)学校教育法による大学(短期大学を除く。)又はこれと同等以上の教育施設に

おいて機械工学の課程を修めて卒業した者

(ロ)ロに掲げる者であって圧力2,450キロパスカル以上の火力発電所又は燃料

電池発電所の工事、維持又は運用に関する実務に通算して2年以上従事した者

ニ 圧力5,880キロパスカル以上の火力発電所若しくは燃料電池発電所又は当該発電

所の設置の工事のための事業場に係る場合は、ハに掲げる者であって、圧力2,450

キロパスカル以上の火力発電所又は燃料電池発電所の工事、維持又は運用に関する実務

に通算して3年以上従事した者

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- 65 -

3.規則第52条第2項の承認は、次の基準により行うものとする。

(個人事業者の兼業等)

(1)規則第52条の2第1号ホについては、保安管理業務の計画的かつ確実な遂行に支障

が生じないことを担保するため、保安管理業務の内容の適切性及び実効性について厳格

に審査するとともに、個人事業者が他に職業を有している場合には審査にあたり特に慎

重を期することとする。

(法人のマネジメントシステム)

(2)規則第52条の2第2号ニについては、保安管理業務の計画的かつ確実な遂行に支障

が生じないことを担保するため、保安管理業務の内容の適切性及び実効性について厳格

に審査することとする。承認にあたっては、次の①から④の項目が満たされていること

を要することとし、これらの項目については、法人の社内規程等に明確かつ具体的に規

定されており、点検を含む保安管理業務の適切な実施に確実に反映されることが担保さ

れていることを要することとする。

① 保安業務従事者は規則第52条第2項の承認の申請に係る委託契約の相手方の法人

(以下「法人」という。)の役員又は従業員であること。

② 法人は、保安管理業務の遂行体制を構築し、保安業務担当者が明確な責任の下に保

安管理業務を実施すること。また、あらかじめ定められた間隔で保安管理業務のレ

ビューを行い適切な改善を図ること。

③ 保安業務担当者は、保安管理業務以外の職務(電気工作物の保安に関するものを除

く。)を兼務しないこと。

④ 保安業務担当者は事業場の点検を自ら行うこと。ただし、保安業務担当者が保安業

務従事者に事業場の点検を行わせる場合は、以下のイからニに掲げる全ての要件に該

当していること。

イ 保安業務担当者が自らの職務上の指揮命令関係にある保安業務従事者に適切に指

示して点検を行わせるとともに、点検の結果に関する報告が当該保安業務従事者か

ら的確に行われる体制となっていること。

ロ 保安業務担当者が点検を指示した保安業務従事者との業務の分担内容が明確に

なっていること。その際、保安業務担当者が自らは保安業務従事者の監督を行うこ

ととして、事業場の点検の大部分を保安業務従事者に行わせるなど、自ら実施する

保安管理業務の内容が形式的なものとなっていないこと。このため、保安業務担当

者に係る勤務体制等について厳格に審査を行う。

ハ 特定の保安業務従事者に著しく偏って点検を行わせることとなっていないこと。

このため、保安業務従事者が保安業務担当者から指示を受けて点検する事業場につ

いては、経済産業省告示(平成15年経済産業省告示第249号)第3条第2項の

値(以下「告示の値」という。)を当該保安業務担当者から職務上の指揮命令関係

にある保安業務従事者の総数で除した値又は告示の値に0.2を乗じた値のいずれ

か小さい方の値を超えないこと。

枠内が外部委託制度に関係する事項です。

アンダーラインの箇所が外部委託制度に関す

る主な改正箇所です。

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- 66 -

ニ 保安業務従事者は、複数の保安業務担当者から点検の指示を受けないこと。

(法人の保安業務担当者等の明確化)

(3)規則第53条第2項第2号については、委託契約書に保安業務担当者を明確にする旨

が記載されており、かつ、保安業務担当者及び当該保安業務担当者が指示して点検を行

わせる保安業務従事者(以下「保安業務担当者等」という。)の氏名及び生年月日並び

に主任技術者免状の種類及び番号が委託契約書の別紙等で定められていることを要する

こととする。

(委託契約書に明記された者による保安管理業務の実施等)

(4)規則第53条第2項第5号の「事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安に関

し、設置者及び委託契約の相手方の相互の義務及び責任が委託契約に定められているこ

と」は、次の①から⑥までに掲げる事項を委託契約書等から確認できることとする。

① 外部委託に係る自家用電気工作物の工事、維持及び運用に関する保安の確保を、次

のイからホまでに掲げる基本原則に従って行うこと。

イ 電気管理技術者又は保安業務担当者等(以下「電気管理技術者等」という。)

が、保安規程に基づき、保安管理業務を自ら実施する。ただし、次の(イ)から

(ニ)までに掲げる自家用電気工作物であって、電気管理技術者等の監督の下で点

検が行われ、かつ、その記録が電気管理技術者等により確認されているものに係る

保安管理業務については、この限りでない。

(イ)設備の特殊性のため、専門の知識及び技術を有する者でなければ点検を行う

ことが困難な自家用電気工作物(例えば、次の(a)から(e)までのいずれ

かに該当する自家用電気工作物)

(a)建築基準法(昭和25年法律第201号)第12条第3項の規定に基づ

き、一級建築士等の検査を要する建築設備

(b)消防法(昭和23年法律第186号)第17条の3の3の規定に基づ

き、消防設備士免状の交付を受けている者等の点検を要する消防用設備等

又は特殊消防用設備等

(c)労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第45条第2項の規定に基

づき、検査業者等の検査を要することとなる機械

(d)機器の精度等の観点から専門の知識及び技術を有する者による調整を要

する機器(医療用機器、オートメーション化された工作機械群等)

(e)内部点検のための分解、組立に特殊な技術を要する機器(密閉型防爆構

造機器等)

(ロ)設置場所の特殊性のため、電気管理技術者等が点検を行うことが困難な自家

用電気工作物(例えば、次の(a)から(e)までのいずれかの場所に設置さ

れる自家用電気工作物)

(a)立入に危険を伴う場所(酸素欠乏危険場所、有毒ガス発生場所、高所で

の危険作業を伴う場所、放射線管理区域等)

(b)情報管理のため立入が制限される場所(機密文書保管室、研究室、金庫

室、電算室等)

(c)衛生管理のため立入が制限される場所(手術室、無菌室、新生児室、ク

リーンルーム等)

(d)機密管理のため立入が制限される場所(独居房等)

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(e)立入に専門家による特殊な作業を要する場所(密閉場所等)

(ハ)事業場外で使用されている可搬型機器である自家用電気工作物

(ニ)発電設備のうち電気設備以外である自家用電気工作物

ロ 設置者が、事業場において保安管理業務を行う者と面接等を行い、その者が委託

契約書に明記された電気管理技術者等であることを確認する。このため、電気管理

技術者等が、事業場における保安管理業務を行う際に、その身分を示す証明書によ

り、自らが委託契約書に記された電気管理技術者等であることを設置者に対して明

らかにする。ただし、緊急の場合は、この限りでない。

ハ 設置者が、保安管理業務の結果について電気管理技術者等から報告を受け、その

記録(当該業務を実施した電気管理技術者等の氏名を含む。)を確認及び保存す

る。

ニ 電気管理技術者等が、自家用電気工作物の技術基準への適合状況を確認するた

め、設置、改造等の工事期間中(以下単に「工事期間中」という。)の点検、月次

点検(規則第53条第2項第5号に基づき委託契約書に頻度を定める点検であっ

て、設備が運転中の状態において行うものをいう。以下同じ。)及び年次点検(主

として停電により設備を停止状態にして行う点検をいう。以下同じ。)を行う。

ホ 電気管理技術者等が、工事期間中の点検、月次点検又は年次点検の結果から、技

術基準への不適合又は不適合のおそれがあると判断した場合は、修理、改造等を設

置者に指示又は助言する。

② 月次点検を、次のイからハまでに掲げる要件に従って行うこと。

イ 外観点検を、(イ)に掲げる項目について、(ロ)に掲げる設備等を対象として

行う。

(イ)点検項目

(a)電気工作物の異音、異臭、損傷、汚損等の有無

(b)電線と他物との離隔距離の適否

(c)機械器具、配線の取付け状態及び過熱の有無

(d)接地線等の保安装置の取付け状態

(ロ)対象設備等

(a)引込設備(区分開閉器、引込線、支持物、ケーブル等)

(b)受電設備(断路器、電力用ヒューズ、遮断器、高圧負荷開閉器、変圧

器、コンデンサ及びリアクトル、避雷器、計器用変成器、母線等)

(c)受・配電盤

(d)接地工事(接地線、保護管等)

(e)構造物(受電室建物、キュービクル式受・変電設備の金属製外箱等)・

配電設備

(f)発電設備(原動機、発電機、始動装置等)

(g)蓄電池設備

(h)負荷設備(配線、配線器具、低圧機器等)

ロ 次の(イ)及び(ロ)までに掲げる項目の確認のため、当該各項目に定める測定

を行う。

(イ)電圧値の適否及び過負荷等

電圧、負荷電流測定

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(ロ)低圧回路の絶縁状態

B種接地工事の接地線に流れる漏えい電流測定

ハ 上記②イ及びロの点検のほか、設置者及びその従事者に、日常巡視等において異

常等がなかったか否かの問診を行い、異常があった場合には、電気管理技術者等と

しての観点から点検を行う。

③ 年次点検を、月次点検に係る②の要件に加え、次のイ及びロに掲げる要件に従って

行うこと。

イ 1年に1回以上行う。(ただし、信頼性が高く、かつ、下記③ロの各号と同等と

認められる点検が1年に1回以上行われている機器については、停電により設備を

停止状態にして行う点検を3年に1回以上とすることができる。)

ロ 次の(イ)から(ホ)までに掲げる項目の確認その他必要に応じた測定・試験を

行う。

(イ)低圧電路の絶縁抵抗が電気設備に関する技術基準を定める省令第58条に規

定された値以上であること並びに高圧電路が大地及び他の電路と絶縁されてい

ること。

(ロ)接地抵抗値が電気設備の技術基準の解釈第19条に規定された値以下である

こと。

(ハ)保護継電器の動作特性試験及び保護継電器と遮断器の連動動作試験の結果が

正常であること。

(ニ)非常用予備発電装置が商用電源停電時に自動的に起動し、送電後停止するこ

と並びに非常用予備発電装置の発電電圧及び発電電圧周波数(回転数)が正常

であること。

(ホ)蓄電池設備のセルの電圧、電解液の比重、温度等が正常であること。

④ 工事期間中は、上記②イに定める外観点検を行い、自家用電気工作物の施工状況及

び技術基準への適合状況の確認を行うこと。

⑤ 低圧電路の絶縁状況の適確な監視が可能な装置を有する需要設備については、警報

発生時(警報動作電流(設定の上限値は50ミリアンペアとする。)以上の漏えい電

流が発生している旨の警報(以下「漏えい警報」という。)を連続して5分以上受信

した場合又は5分未満の漏えい警報を繰り返し受信した場合をいう。以下同じ。)

に、次のイ及びロに掲げる処置を行うこと。

イ 電気管理技術者等が、警報発生の原因を調査し、適切な措置を行う。

ロ 電気管理技術者等が、警報発生時の受信の記録を3年間保存する。

⑥ 事故・故障発生時に、次のイからニまでに掲げる処置を行うこと。

イ 事故・故障の発生や発生するおそれの連絡を設置者又はその従業者から受けた場

合は、電気管理技術者等が、現状の確認、送電停止、電気工作物の切り離し等に関

する指示を行う。

ロ 電気管理技術者等が、事故・故障の状況に応じて、臨時点検を行う。

ハ 事故・故障の原因が判明した場合は、電気管理技術者等が、同様の事故・故障を

再発させないための対策について、設置者に指示又は助言を行う。

ニ 電気関係報告規則に基づく事故報告を行う必要がある場合は、電気管理技術者等

が、設置者に対し、事故報告するよう指示を行う。

(連絡責任者の選任)

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(5)規則第53条第2項第5号の「その他必要事項」は、規則第52条第2項の承認を受

けようとする者(以下「設置者」という。)が当該事業場について、電気工作物の工

事、維持及び運用に関する保安のため必要な事項を委託契約の相手方に連絡する責任者

(設備容量が6,000キロボルトアンペア以上の需要設備にあっては2.(1)②イ

からホに掲げる者と同等以上の知識及び技能を有する者)が選任されていることとす

る。

(事業場への到達時間)

(6)規則第53条第2項第6号中「遅滞なく到達」とは、2時間以内に到達することを要

することとする。

(過疎地域等の自家用電気工作物に対する措置)

(7)申請に係る自家用電気工作物が過疎地域自立促進特別措置法(平成12年法律第15

号)第2条第1項に規定する過疎地域、離島振興法(昭和28年法律第72号)第2条

第1項の規定により指定された離島振興対策実施地域又は沖縄振興特別措置法(平成1

4年法律第14号)第3条第3号に規定する離島に設置される場合には、当該申請の審

査に当たっては保安管理業務の円滑かつ適切な実施に支障が生じないよう配慮すること

とする。

4.規則第52条第3項ただし書の承認は、次の基準により行うものとする。

(1)電気主任技術者に係る規則第52条第3項ただし書の承認は、その申請が次の①から

④に掲げる要件に適合する場合に行うものとする。

なお、兼任させようとする事業場若しくは設備の最大電力が2,000キロワット以上

となる場合又は兼任させようとする事業場若しくは設備が6以上となる場合は、保安業務

の遂行上支障となる場合が多いと考えられるので、特に慎重を期することとする。

① 兼任させようとする者が兼任する事業場が次のいずれかに該当すること。

イ 兼任させようとする者が常時勤務する事業場の事業用電気工作物を設置する者の

事業場

ロ 兼任させようとする者が常時勤務する事業場の事業用電気工作物を設置する者の

親会社又は子会社である者の事業場

ハ 兼任させようとする者が常時勤務する事業場の事業用電気工作物を設置する者と

同一の親会社の子会社である者の事業場

② 兼任させようとする者が、第1種電気主任技術者免状、第2種電気主任技術者免状又

は第3種電気主任技術者免状の交付を受けていること。

③ 兼任させようとする者の執務の状況が次に適合すること。

イ 兼任させようとする事業場又は設備は、兼任させようとする者が常時勤務する事業

場又はその者の住所から2時間以内に到達できるところにあること。

ロ 点検は、規則第53条第2項第5号の頻度に準じて行うこと。

④ 電気主任技術者が常時勤務しない事業場の場合は、電気工作物の工事、維持及び運用

のために必要な事項を電気主任技術者に連絡する責任者が選任されていること。

(2)ダム水路主任技術者に係る規則第52条第3項ただし書の承認は、その申請が次の①か

ら④に掲げる要件に適合する場合に行うものとする。

① 兼任させようとする者が、第1種ダム水路主任技術者免状又は第2種ダム水路主任技

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術者免状の交付を受けていること。

② 兼任させようとする水力発電所が、既に選任されているものと同一水系又は近傍水系

にあること。

(3)ボイラー・タービン主任技術者(規則第52条第1項の表第5号の事業場に選任され

るものに限る。)に係る規則第52条第3項ただし書の承認は、その申請が次の①から

④に掲げる要件に適合する場合に行うものとする。

① 兼任させようとする事業場又は設備は2以下とすること。ただし、兼任させようと

する事業場又は設備が既に選任されているものと同一の又は隣接する構内にある場合

は、この限りでない。

② 兼任させようとする者が、第1種ボイラー・タービン主任技術者免状又は第2種ボ

イラー・タービン主任技術者免状の交付を受けていること。

③ 兼任させようとする事業場は、兼任させようとする者が常時勤務する事業場から

30分以内に到達できるところにあること。ただし、申請に係る者が兼任する事業場

の発電設備が休止中(事業場内の全ての発電設備が運転を停止し、かつ、事業場内に

発電のための燃料が残されていない状態をいう。④において同じ。)であって、運転

再開を目的とする工事、点検等が開始されるまでの期間については、2時間以内に到

達できるところにあればよいものとする。

④ 兼任させようとする者が兼任する事業場には、発電設備の工事、維持及び運用に関

する保安を確保するための体制が整備されているとともに、必要な事項をボイラー・

タービン主任技術者に連絡する責任者が選任されていること。ただし、兼任させよう

とする者が兼任する事業場の発電設備が休止中であって、運転再開を目的とする工

事、点検等が開始されるまでの期間については、この限りでない。

附 則(平成17・03・22原院第1号)

この規程は、平成17年3月28日から施行する。

なお、平成15年10月1日付け「主任技術者制度の運用について(内規)」(平成15・

09・11原院第1号)及び平成7年12月1日付け「ビル管理会社の電気主任技術者の選任に

ついて」(7公技第4号)は、廃止する。

附 則(平成18・03・17原院第1号)

この規程は、平成18年4月1日から施行する。

附 則(平成18・05・26原院第6号)

この規程は、平成18年7月1日から施行する。

附 則(平成21・04・15原院第1号)

この規程は、平成21年11月1日から施行する。ただし、施行の前日までになされている

規則第52条第2項の承認の申請については、なお従前の例による。

平成21年11月1日以降の外部

委託承認申請については、改正内規

の要件に従い申請してください。。