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(我が国財政をめぐる現状等について) 2019年10月3日 資料1

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説 明 資 料(我が国財政をめぐる現状等について)

2019年10月3日

資料1

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1

2025年度

同時に

国・地方を合わせたプライマリーバランス(PB)を黒字化

財政健全化目標

2019~2021年度の予算編成における歳出改革の方針

目標の実現に向けて

社会保障関係費

・全世代型社会保障制度を着実に構築するため、総合的な議論を進め、2020年度の「骨太方針」において、政策を取りまとめ、改革を具体化。基盤強化期間内(2019年度~2021年度)から改革を実行に移す。

・計画の中間時点(2021年度)で進捗状況の評価を行い、2025年度に向け、その後の歳出・歳入改革の取組に反映。

非社会保障関係費

2019~2021年度の間、経済・物価動向等を踏まえ、社会保障関係費の実質的な増加を高齢化による増加分に相当する伸びにおさめる

地方の歳出水準

債務残高対GDP比の安定的な引下げ

経済・物価動向等を踏まえつつ、施策の優先順位の洗い直し、無駄の徹底排除と予算の重点化など、これまでどおり歳出改革の取組を継続

地方の財源について、2018年度の計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保

「新経済・財政再生計画」(2018年6月策定)のポイント

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(予測)

▲ 0.5

0.6

0.1

0.80.4

▲ 0.1

▲ 0.3

0.2

0.8

▲0.0

0.3

0.20.1

▲0.0

0.3

2.4

▲ 0.9

1.0

▲ 0.1

1.3

0.8

0.9 1.0

2.6

▲ 0.4

1.30.9

1.9

0.70.9 1.2

2.6

2.2

2.8

0.7

2.0

0.5

1.72.0

▲ 2.0

▲ 1.0

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020

今回試算 参考試算

内需寄与度 民需寄与度

公需寄与度 外需寄与度

実質GDP成長率 名目GDP成長率

(前年度比、%、%程度)

実績

実質、名目GDP成長率の推移

経済見通し(内閣府年央試算)の概要

主要経済指標の推移

2018年度実績

(%)

2019年度政府経済見通し

(%程度)

2019年度今回試算

(%程度)

2020年度参考試算

(%程度)

実質GDP 0.7 1.3 0.9 1.2

民間消費 0.4 1.2 0.9 1.0

民間企業設備 3.5 2.7 2.5 1.9

内需寄与度 (0.8) (1.4) (1.2) (1.0)

民需寄与度 (0.8) (1.1) (0.9) ―

公需寄与度 (▲0.0) (0.2) (0.3) ―

外需寄与度 (▲0.1) (▲0.0) (▲0.3) (0.2)

名目GDP 0.5 2.4 1.7 2.0

GDPデフレーター※ ▲0.2 1.1 0.8 0.8

消費者物価(総合)※ 0.7 1.1 0.7 0.8

(※)消費税率引上げの物価上昇率への影響を機械的に試算すると、2019年度、2020年度ともに、消費者物価(総合)では0.5%ポイント程度、GDPデフレーターでは0.4%ポイント程度と見込まれる。また、消費税率引上げに伴い実施される教育無償化の消費者物価(総合)への影響を試算すると、幼児教育・保育無償化は2019年度、年度ともに▲0.3%ポイント程度、高等教育無償化は2020年度に▲0.1%ポイント程度と見込まれる。

※ 令和元年7月29日 経済財政諮問会議提出(内閣府)

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「中長期の経済財政に関する試算」(中長期試算)の概要※ 令和元年7月31日 経済財政諮問会議提出(内閣府)

公債等残高中間指標(180%台前半)

▲2.4%

(▲13.3兆円)

▲2.7%

(▲15.1兆円)

▲2.1%

(▲12.1兆円)

▲1.5%

(▲8.8兆円)

▲0.4%

(▲2.3兆円)

▲0.0%

(▲0.3兆円)

0.2%

(1.6兆円)

0.5%

(3.4兆円)

▲6.0%

▲5.0%

▲4.0%

▲3.0%

▲2.0%

▲1.0%

0.0%

1.0%

2.0%

2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028

成長実現今回 ベースライン今回 成長実現前回 ベースライン前回 PB黒字化目標 PB中間指標(▲1.5%)

年度

国・地方PB(対GDP比)

1.2% 1.5% 1.5%1.4% 1.2%

0.5%

1.7%2.0%

2.0%

2.7%

3.3%

3.4%

3.2%

0.0%

0.5%

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

3.0%

3.5%

4.0%

2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 年度

<名目経済成長率>

前回

▲0.2%

(▲1.1兆円)

▲2.4%

▲2.7%

(▲15.1兆円)

▲2.1%

▲1.5%

▲0.4%

(▲2.3兆円)

▲0.0%

0.5%

▲6.0%

▲5.0%

▲4.0%

▲3.0%

▲2.0%

▲1.0%

0.0%

1.0%

2.0%

2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 年度

<国・地方 PB対GDP比>

190.4% 186.8%186.1%

186.1%

191.8% 191.8%190.6%

188.8%

171.7%

159.9%

150%

155%

160%

165%

170%

175%

180%

185%

190%

195%

2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 年度

<公債等残高対GDP比>

0.8%

1.7%

0.0%

0.0%

0.0%

0.0%

1.3%

2.9%

-0.5%

0.0%

0.5%

1.0%

1.5%

2.0%

2.5%

3.0%

3.5%

4.0%

2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 年度

<名目長期金利>

今回

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2.令和2年度予算編成等について

① 消費税率引上げの需要変動に対する影響の程度や最新の経済状況等を踏まえ、歳出改革の取組を継続するとの方針とは別途、令和2年度当初予算においても適切な規模の臨時・特別の措置を講ずることとし、その具体的な内容については、令和2年度予算の編成過程において検討する。

② 海外発の下方リスクに十分目配りし、経済・金融への影響を迅速に把握するとともに、リスクが顕在化する場合には、機動的なマクロ経済政策を躊躇なく実行する。

③ 令和2年度予算は、骨太方針2018及び本方針に基づき、経済・財政一体改革を着実に推進するとともに、引き続き、新経済・財政再生計画で定める目安に沿った予算編成を行う。

④ 次世代型行政サービスへの改革、「見える化」の徹底・拡大などの国民各層の意識改革や行動変容につながる歳出改革等に向けた取組への予算の重点配分を推進する。

⑤ PDCAサイクルの実効性を高めるため、各府省は、全ての歳出分野において行政事業レビューを徹底的に実施するとともに、EBPMを推進し、予算の質の向上と効果の検証に取り組む。

経済財政運営と改革の基本方針2019(令和元年6月21日閣議決定)(抄)

第4章 当面の経済財政運営と令和2年度予算編成に向けた考え方

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1.趣旨

少子高齢化と同時にライフスタイルが多様となる中で、誰もが安心できる社会保障制度に関わる検討を行うため、

全世代型社会保障検討会議(以下「検討会議」という。)を開催する。

2.構成

議長 安倍 晋三 内閣総理大臣

議長代理 西村 康稔 全世代型社会保障改革担当大臣

構成員 麻生 太郎 副総理 兼 財務大臣

菅 義偉 内閣官房長官

高市早苗 総務大臣

加藤勝信 厚生労働大臣

菅原一秀 経済産業大臣

(有識者)

遠藤久夫 国立社会保障・人口問題研究所所長

翁 百合 株式会社日本総合研究所理事長

鎌田耕一 東洋大学名誉教授

櫻田謙悟 SOMPO ホールディングス株式会社

グループCEO 取締役 代表執行役社長

清家 篤 日本私立学校振興・共済事業団理事長

中西宏明 株式会社日立製作所 取締役会長 兼 執行役

新浪剛史 サントリーホールディングス株式会社

代表取締役社長

増田寛也 東京大学公共政策大学院客員教授

柳川範之 東京大学大学院経済学研究科教授

(有識者は五十音順)

全世代型社会保障検討会議(第1回 令和元年9月20日開催)

全世代型社会保障検討会議の開催について(令和元年9月18日)(抄)

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6出典:(上段)欧州委員会、(下段)ドイツ連邦財務省、ドイツ連邦統計局

欧州の財政に関する動向

目標

財政収支均衡 or 構造的財政収支▲0.5%以内

評価指標

① 中期財政計画(構造的財政収支▲0.5%への改善)② 歳出ベンチマーク(歳出伸率<潜在成長率)

逸脱していると認められた場合、制裁措置(有利子預託金)

予防的措置

開始要件

財政収支▲3.0%以上 or 債務残高60%以下

抵触していると認められた場合、制裁措置(無利子預託金、罰金)

是正的措置

例外規定

① 債務残高の超過分を毎年5%ずつ削減② 開始要件の超過が例外的かつ一時的

(政府が制御不能な外部要因、深刻な経済悪化、構造改革や投資の増加、等)

理解が困難、観察が不可能。推計手法が極端に細かい。

二つの指標のうち、都合のよい方で評価する傾向。GDPギャップ等の推計値が欧州委と加盟国間で異なり、適用の判断が両者の交渉に大きく依存。

2.ドイツ連邦政府による「気候変動対策プログラム2030」の公表(2019年9月20日)

〇 国際合意である気候変動対策目標を達成するため、ドイツ連立政権は、政策パッケージを合意。

〇 財政規模は、2023年までの4年間で約540億ユーロ(対GDP比約1.7%)。ただし、収入面の施策も含まれており、連邦政府は、「財政収支を均衡させる予定だ(注)」と述べている。(注)同パッケージの歳出超過額は約120億ユーロ(対GDP比約0.3%)

1.EUの財政規律に関するEFB(欧州財政委員会)の指摘 (2019年9月11日)

・自動車税を炭素排出量に連動するよう改正・航空税の引上げ・自動車や暖房機器等の燃料の販売企業に対して、炭素排出量取引制度を導入(注)2025年までは固定価格、2026年以降は入札により価格決定 等

・電気自動車の購入支援・鉄道旅券の付加価値税に軽減税率を適用(19%→7%)・エネルギー効率の良い改築への財政的支援・再生可能エネルギーを用いた暖房機器への買換え支援 等

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今後の我が国の経済・財政の課題

少子高齢化の進行

現役世代の減少

潜在成長率の低下

受益と負担の乖離

国際的な環境の不透明性の拡大

・ 構造改革の推進と潜在成長率の引き上げ

・ 真に必要な分野への重点的・効率的な資源の投入

・ 給付を受ける側・負担する側の双方の視点に立った社会保障制度の持続可能性の確保

(受益と負担のバランス)

・ 財政への信認の維持

・ 財政余力の確保

・ 財政健全化に向けた国民の理解の促進とコンセンサスの形成

我が国の経済・財政をめぐる状況 「質の高い予算」に向けた視点