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教育開発センター活動報告書 2017年3月 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター

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Page 1: 教育開発センター活動報告書 · 今年度は,英語でシラバスを書くためのセミナ ーと例年設定しているメンタルヘルス, sdを扱うセミナーを設定した。なお,各分科会の

教育開発センター活動報告書

2017年3月

岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター

Page 2: 教育開発センター活動報告書 · 今年度は,英語でシラバスを書くためのセミナ ーと例年設定しているメンタルヘルス, sdを扱うセミナーを設定した。なお,各分科会の

目 次

1 平成28年度全学シンポジウムの開催

・ 教職員研修「第19回桃太郎フォーラム」の開催 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 1

2 平成28年度専門委員会の活動報告及び平成29年度の課題

○ 全学教育システム部門

・ 教育システム専門委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5

・ FD専門委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

・ 岡山大学版教科書WG ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15

・ 学生・教職員教育改善部会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

・ ICT教育推進部会(学習環境ラボ) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

○ 実践教育部門

19

・ 実践教育専門委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21

・ 実践型教育部会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23

・ 社会連携教育専門委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25

《資料》

○ 岡山大学全学教育・学生支援機構組織図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27

○ 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター会議構成図 ・・・・・ 28

○ 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター関係規程 ・・・ 29

○ 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター

委員会委員等名簿 ・・・・

44

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1 平成28年度全学シンポジウムの開催

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平成28年度教職員研修「第19回桃太郎フォーラム」の開催

今般の大学教育改革において,能動的な学習,いわゆる「アクティブ・ラーニング」へ

の取り組みが強く求められている。同時に,学生が学生を支援する活動,ピア・サポート

への機運も高まってきた。そこに共通するのは,学生の教育への関わり方の転換である。

一方的に教育や支援を受ける立場から,教える,支援する立場へ回り,そのことがさらな

る学びにつながるという考え方の転換でもある。無論,学生同士が学ぶといっても教員の

関与は重要な要素であり,職員の協力も今以上に必要となる。そこで,三者が学び合う教

育とはどういうものか,その在り方を考える契機として,今年度の桃太郎フォーラムのテ

ーマを「『共育力』を高める~教員・学生・職員による三者協働型の教育に向けて~」と設

定した。

午前の部は,今年度から実施された岡山大学ティーチング・アワードの表彰式と受賞者

プレゼンテーションを行うこととした。受賞者の都合と進行の都合もあり,受賞者全員に

講演いただくことはできなかったが,4 名から貴重なプレゼンテーションをいただけた。

次年度以降も継続していきたい企画であるが,今年度は主催者側の不手際で決められた時

間を超過してしまい,後の特別講演に影響があったので,改善を図りたい。

午前の部の後半は,関西大学の三浦真琴教授を特別講師に迎え,関西大学の「三者協働

型アクティブ・ラーニングの展開」についての特別講演を企画した。講演では,関西大学

における「アクティブ・ラーニング」の捉え方を説明していただいた後,知識獲得モデル

の構築と関西大学における三者協働体制,また,知識獲得モデルへの転換をわかりやすく

示すための人材「ラーニング・アシスタント(LA)」の解説がなされた。「アクティブ・ラ

ーニング」が目指すべき学習への理解が深まる,刺激的な講演を頂戴できた。この場を借

りて,改めて御礼申し上げる。

午後の部は,4 つの分科会と 3 つのセミナーを設定した(下記一覧参照)。

第 1 分科会は,午前中の議論を引き継ぎ,「学生の共育力」の活用について,他大学の実

践事例を交えて,さらに具体的な議論を行う分科会とした。第 2 から第 4 分科会は,FD 委

員会の検討課題でもあるアクティブ・ラーニングやルーブリック等をテーマとする分科会

とした。

「セミナー」は今年度から新たに設定したもので,分科会よりも参加しやすく,継続的

な学習の機会にすることを企図している。今年度は,英語でシラバスを書くためのセミナ

ーと例年設定しているメンタルヘルス,SD を扱うセミナーを設定した。なお,各分科会の

内容と成果は,「平成 28 年度第 19 回桃太郎フォーラム報告書」(岡山大学教育開発センタ

ーホームページ掲載)を参照いただきたい。

(分科会・セミナー一覧)

第 1 分科会 学生の共育力を活用する教育の実際

第 2 分科会 60 分授業・4 学期制に対応した授業改善事例

第 3 分科会 アクティブ・ラーニングを支える学習環境

第 4 分科会 デザインルーブリック評価の導入〜信頼性の高い成績評価を目指して~

- 1 -

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第 1 セミナー Syllabus Writing in English

第 2 セミナー 答申を読み解く~教育動向を踏まえた日本の高等教育政策について~

(SD 研修)

第 3 セミナー 身近な人の様子が変だと感じたとき~悩んでいる人への周囲の対応~

最後に,参加者アンケートについても触れておく。

今年度の桃太郎フォーラムには,学内外を含め 264 名の参加者があり,前年に比べ 40 名

の減少となっている。これは,昨年度はポスター・セッションに多数が集まり,今年度は

なくなったことの影響が大きいと思われる。前々年度と比較すると 36 名増加しており,参

加者数は増加の傾向にあると思われる。また,ストリーミング配信を今年度も行った。よ

り多くの方に参加していただくために,次年度以降も引き続き行いたい。

教員の属性をみると,教務や FD 関係の委員,2 回目以上の参加が多く,参加者にやや偏

りがあるように思われる。引き続き,幅広い方が興味を持てるテーマを設定するとともに,

参加しやすい開催日や周知方法に工夫をしていきたい。教員としての総経験年数別でみる

と,多い順に「26〜30 年」,「1〜5 年」となっており,そこに合わせた企画,あるいは逆に

参加の少ない層を対象とする企画も検討する余地がある。参加理由として,アクティブ・

ラーニングへの関心をあげる方も多いので,次年度以降も取りあげるべき課題といえる。

職員については,学務系が多く,学生と接する機会がある程度ある方の参加が多いよう

である。幅広い層,部署の参加を増やすには,昨年度も課題としたが,勤務年数や業務内

容に合わせた内容を引き続き検討する必要がある。

研修のあり方を問う設問において,アクティブ・ラーニングの話題であるのにフォーラ

ム自体がアクティブではないとの指摘も散見された。分科会,セミナーにおいては双方向

型を取り入れているが,午前の部では時間が限られていることもあり,十分に取り入れら

れてはいないため,今後検討すべき課題である。

受賞者プレゼンテーション,特別講演,分科会のいずれについても,アンケートでは有

意義とする回答が大部分を占めた。これは偏に本フォーラムにご参加いただいた講師・発

表者の皆様,企画・運営に携わってくださった皆様のご尽力のおかげである。厚く御礼を

申し上げるとともに,次年度以降も引き続きご協力を賜りたい。

なお,岡山大学ティーチング・アワード表彰,特別講演及び各分科会・セミナーの詳細

な内容並びにアンケートの結果については,「平成 28 年度第 19 回桃太郎フォーラム報告

書」(岡山大学教育開発センターホームページ掲載)をご覧いただきたい。

また,次ページに,参考のためプログラムを添付する。

- 2 -

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平成28年度岡⼭⼤学FD・SD研修第19回桃太郎フォーラム

「共育⼒」を⾼める〜教員・学⽣・職員による三者協働型の教育に向けて〜

■午前の部 会 場:創⽴五⼗周年記念館総合司会:和賀 崇(岡⼭⼤学全学教育・学⽣⽀援機構 准教授)

9:00 開場・受付開始

9:30 開会挨拶岡⼭⼤学副学⻑・教育開発センター⻑ 許 南浩

9:35 岡⼭⼤学ティーチング・アワード表彰 表彰式司 会:佐々⽊ 健⼆(岡⼭⼤学ティーチング・アワード表彰選考委員会委員⻑)

9:45

岡⼭⼤学ティーチング・アワード表彰 受賞者プレゼンテーション司 会:佐々⽊ 健⼆(岡⼭⼤学ティーチング・アワード表彰選考委員会委員⻑)

先進教育賞アクティブ・ラーニング分野 優秀教育賞⼤規模授業部⾨「⽣命の基本原理と⽣活の中の⽣物学」

異分野融合先端研究コア 佐藤 伸 准教授

先進教育賞社会連携・社会実践教育分野「現代コミュニティと地域経済」

地域総合研究センター 三村 聡 教授

先進教育賞外国語による授業分野「観光⽂化交流論」

グローバル・パートナーズ ⼩野 真由美 講師

優秀教育賞中規模授業部⾨「対⼈援助のためのメンタライジングとマインドフルネスの⼼理学」

教育学研究科 上地 雄⼀郎 教授

10:45 休憩

10:55

特別講演司 会:中塚 幹也(岡⼭⼤学教育開発センター副センター⻑)

「三者協働型アクティブ・ラーニングの展開:関⻄⼤学の事例」関⻄⼤学教育推進部 三浦 真琴 教授

11:55 各分科会・セミナー紹介全学教育・学⽣⽀援機構 和賀 崇 准教授

12:00 昼休憩※13時から午後の部を開始します。

○日時 平成28年9月1日(木)○会場 創立五十周年記念館(午前)・一般教育棟A棟,B棟,C棟(午後)○主催 岡山大学教育開発センター○申込 岡山大学教育開発センターホームページから

※上記HPに随時,最新情報を掲載します。

【プログラム】

- 3 -

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学生の共育力を活用する教育の実際午前の部を踏まえ,学生の力を活用する教育の実際について,成果や課題,推進にあたり必要な施策等を考えます。コメンテーター:三浦 真琴(関西大学教育推進部教授)

1.「岡山大学のTA制度の現状について」全学教育・学生支援機構 和賀 崇 准教授

2.「愛媛大学『スタディ・ヘルプ・デスク(SHD)』の取り組み~先輩から学ぶ:大学院生による学習支援~」

愛媛大学 阿部 光伸 講師3.「法政大学における学習活動支援の取り組み」

法政大学 近藤 清之 学務部長

60分授業・4学期制に対応した授業改善事例平成28年度から導入した60分授業・4学期制に対応した授業改善の事例について発表し,学生の意見を交えて,メリットや課題,改善策等を考えます。

1.「ミニ実験で体験する物理入門」異分野基礎科学研究所 野原 実 教授

2.「半強制的な反復学修による基礎科目の徹底教育」環境生命科学研究科 泉 実 准教授

3.「学生は60分授業・4学期制をどう思っているか」学生・教職員教育改善専門委員会委員

酒井 也実(環境理工学部2年)・弓岡 弘樹(文学部1年)

アクティブ・ラーニングを支える学習環境デザインアクティブ・ラーニング実現に必要な学習環境に関し,「授業改善」「動画教材の活用」等の観点での実践例を紹介し,「学びを支える工夫」についてディスカッションします。

1.「授業を変える,そのためのトライ」社会文化科学研究科 本村 昌文 准教授

2.「学生の学びを深めるための,反転授業導入の試み」教育学研究科 山田 剛史 教授・TA学生

3.「いま,なぜ,アクティブ・ラーニングか?」全学教育・学生支援機構 大崎 理乃 助教

地域総合研究センター 山田 一隆 准教授・受講生

ルーブリック評価の導入〜信頼性の高い成績評価を目指して~

成績評価の客観性・厳格性を確保するための評価手段としてルーブリックを取り上げ、学内での導入事例を基に成績評価について考えます。

1.「文学部哲学・倫理学分野でのルーブリック構築の試み −プロセスで得られたもの−」

社会文化科学研究科 出村 和彦 教授2.「薬学部でのルーブリック導入事由と事例」

医歯薬学総合研究科 竹内 靖雄 教授

Syllabus Writing in EnglishThis is a writing course focusing on the language and writing skills instructors need to effectively produce syllabi in English. The course will include language input mixed with writing skills work and lots of practice. By the end of the course, participants should feel more confident and able to produce syllabi in natural English that appeal to an international audience.講師:Dean Southorn(British Council)・実施時間:13:00~16:00 使用言語:英語のみ・20人が上限のため,学内限定

アクティブ・ラーニングをめぐる答申の変遷~課題認識と役割の変化~(SD研修)

中央教育審議会の答申をもとに,なぜアクティブ・ラーニングが重要視されているのかなど,答申の背景にある教育動向とそれを踏まえたわが国の高等教育政策について理解を深めます。

講師:文部科学省高等教育局大学振興課長谷川 智 法規係長

身近な人の様子が変だと感じたとき~悩んでいる人への周囲の対応~

学生のこと,職場のこと等で悩んでいる人への周囲の対応について事例を通して理解を深めます。講師:岡山県臨床心理士会会長

川崎医療福祉大学 谷原 弘之 教授

・教職員限定

※分科会・セミナーの開催時間は13:00~15:00の予定です。(第1セミナーのみ16:00まで)

※午前・午後ともに学生のみなさんの参加を歓迎します。

【お問い合わせ先】岡山大学学務部学務企画課教育支援グループTEL:086‐251‐8424 yoshida‐[email protected]‐u.ac.jp

第1分科会会場:一般教育棟C棟C25座長:和賀 崇(全学教育・学生支援機構准教授)

会場:一般教育棟A棟A32座長:矢野正昭(全学教育・学生支援機構准教授)

会場:一般教育棟A棟A36座長:長瀧寛之(全学教育・学生支援機構准教授)

第2分科会

第3分科会 第4分科会会場:一般教育棟B棟B21座長:花谷 正(全学教育・学生支援機構教授)

第1セミナー会場:一般教育棟C棟C32司会:森岡明美(全学教育・学生支援機構准教授) 第2セミナー

会場:創立五十周年記念館大会議室司会:萱野朋子(学務部学務企画課長)

第3セミナー会場:一般教育棟C棟C31司会:平田久子(女性サポート相談室)

清水幸登(保健管理センター)

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2 平成28年度各部門の活動報告及び平成29年度の課題

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教育システム専門委員会

教育システム専門委員会委員長 菅 誠 治(自然科学研究科)

1 教育システム専門委員会の役割

教育システム専門委員会は,全学教育・学生支援機構の専任教員,各学部の代表委員,学務企画課

職員から選出された 16 名の委員で組織され,全学の教養教育,学士教育,大学院教育の教育システ

ムに関する諸課題に取組んでいる。全学教育・学生支援機構教育開発センター全学教育システム部門

教育システム専門委員会内規に掲げる本委員会の役割は,次のとおりである。

(1) 学士課程教育及び大学院教育の内容とシステムについての調査,企画,実施及び評価に関するこ

と。

(2) 大学院教育と学部教育の連携に係る調査及び企画に関すること。

(3) 学習支援システムの改善に関すること。

(4) その他学士教育及び大学院教育システムに関すること。

2 平成28年度の活動状況について

(1) 委員会の再編と活動内容について

新年度開始時は「教育システム委員会」として開催されたが,組織再編成に伴い,年度途中より

「教育システム専門委員会」に改称され,その所掌事項も引き継がれただけでなく,新たな業務も

追加された。また,本委員会には ICT教育に関する事項を取り扱う ICT教育推進部会が新たに置か

れた。

教育システム専門委員会委員は旧システム委員会委員全員が継続し,委員長は交代した。旧シス

テム委員会では,委員会内に 3つのワーキンググループを設けて,16名の委員が分担して当該委員

会の所掌事項について検討していたが,年度途中での委員会の再編・統合の可能性があったことか

ら,今年度は各ワーキングへの分担はせず,全委員で行動計画への対応を行うことにした。

平成 28年度年度計画に対応した活動項目として,

○ 海外留学に伴い取得した単位の換算について

○ 海外の単位互換制度とチューニングされた教育システムの構築について

○ 学部教育と大学院教育の連携したカリキュラムの整備について

○ 教育の内部質保証システムの構築について

○ 卒業生の社会貢献度の実態調査について

などがあり,これに加えて旧委員会からの継続した活動である入学生アンケート・卒業予定者アン

ケートなどの実施も行っている。平成 28年度の主な活動内容は以下のとおりである。

(2) 海外留学に伴い取得した単位の換算について

高等教育開発推進室及び国際教育オフィスと連携して「本学学生が留学先で修得した単位の認定

に関するガイドライン」について審議を進め,全学教育推進委員会において本ガイドライン制定の

承認を得た後,各学部・研究科に通知した。具体的な単位認定の申請方法については,今後,各学

部・研究科において整備することとなった。

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(3) 海外の単位互換制度とチューニングされた教育システムの構築について

海外の単位互換制度とのチューニングに関して,上記ガイドラインを制定した。また,教授方法

については,教育開発センターFD 専門委員会と連携し,英語による授業実施に関する教員研修を

実施した。さらに,カリキュラムの構造や教授方法などに関して,今後も引き続き検討することと

している。

(4) 学部教育と大学院教育の連携したカリキュラムの整備について

学部学生の大学院授業の先取り実践事例の調査として,学部学生が科目等履修生の制度を利用し

て,大学院の授業科目を先取りしているケース及び大学院進学の後に当該授業科目の単位認定を受

けている現状などについて調査した。調査結果からは,全研究科において特に問題を抱えている現

状は見いだせなかったことから,当面,現行の方法を継続することが望ましいとの結論に至った。

(5) 教育の内部質保証システムの構築について

大学改革支援・学位授与機構及び大学基準協会によるガイドライン等をもとに,教育の内部質保

証システムを構成する要素ならびにシステムを検証するための評価項目を調査・整理した。今後,

本学の実態調査と検証を行い,教育現場にフィードバックを行う予定である。

(6) 卒業生の社会貢献度の実態調査について

卒業生の社会貢献度を検証するための全学統一的なアンケートの様式を策定するため,これまで

に各学部・研究科で実施した同種のアンケート調査の様式,実施方法,集計結果等を調査し,項目

等の統一について検討した。

(7) Moodleの導入について

現行の学習管理システムの WebClassについて,ユーザー管理や動画資料の使用をはじめ,種々

の機能不足が指摘されていることから,これに代わるシステムとして Moodleの導入が検討され,

次年度からの Moodleの導入が全学教育推進委員会において承認された。

(8) 新入生アンケート」と「卒業予定者アンケート」の実施と経年分析について

平成 17年度から毎年実施している「新入生アンケート」と「卒業予定者アンケート」調査の集

計・分析を行い,各部局と学科目部会に提示して問題点・課題の明確化を図った。これらの分析結

果は全学教育推進委員会に報告の上,各部局に配布し岡山大学の学士教育上の改善点・問題点につ

いて提言を行った。また,平成 28年度実施の入学生アンケートの調査・集計方法については,60

分授業・4学期制導入の前後のデータを比較検証するため,従来どおりの調査項目で行い,次年度

以降の実施に関しては,継続分析を意識しながら項目の整理・見直しを行うことが決まっている。

一方,卒業予定者アンケートに関しては,大学で獲得した能力・貢献した要素などを問うスタイル

はそのままで,能力や要素の項目についてディプロマポリシーに対応させるよう部分改訂すること

が決まり,平成 28年度実施分に反映された。

(9) その他

ナンバリングの分野コードの追加,「3 ポリシーの策定及び運用に関するガイドライン」に関わ

る対応,カリキュラムマップの変更に関する審議などを行った。

3 平成29年度の課題

教育システム専門委員会は,全学の教育システムに関する諸事項について調査・分析・企画・提言を

行い,岡山大学の教育改善を着実に実施する役割を担っている。第 3期中期計画のロードマップに基づ

く今年度の活動では大部分が継続中のものであり,次年度には実質的な成果が見られるように活動を展

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開する必要がある。平成 29年度の課題及び活動目標は以下のとおりである。

(1) 前年度までに整備した「本学学生が留学先で修得した単位の認定に関するガイドライン」に基づ

き,各学部・研究科における具体的な申請方法等の運用状況について検証するとともに,国際通用

性と互換性のある共同教育システムの整備に向けて,カリキュラムの構造や教授方法などについて

グローバル・パートナーズと共同して調査と議論を開始する。

(2) 社会人へ向けての教育の一環として,大学院教育に教養教育を取り入れるため,各研究科におけ

る分野横断型の授業の実施状況を調査するとともに,その必修化に向けてのシステムを策定する。

(3) 教育の内部質保証システムの構築に向けて,教育の質を分析・評価する方法の開発について引き

続き検討するとともに,教学 IRシステムの確立に向けた活動を進める。

(4) 平成 28年度からスタートした 60分授業・4学期制,教養教育改革に伴う教育カリキュラムや教

養教育科目の再構築に対応するため,経年分析で検証している「新入生アンケート」等の調査・検

証項目を再検討し,分析方法などの見直し,変更を行う。

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Page 12: 教育開発センター活動報告書 · 今年度は,英語でシラバスを書くためのセミナ ーと例年設定しているメンタルヘルス, sdを扱うセミナーを設定した。なお,各分科会の

FD専門委員会

FD専門委員会委員長

中 塚 幹 也(保健学研究科)

1 FD専門委員会の役割

· 学士教育及び大学院教育の授業内容・方法の改善及び開発に関すること

· 教育に関するセミナー,講習会及び教職員研修の企画・実施に関すること。

· 教育成果の調査及び評価に関すること。

· 本学版教科書の作成,編集及び使用状況の改善に関すること。

· その他授業改善に関し必要な事項に関すること。

2 平成28年度の活動状況について

(1) 全 体

○ 教育関係組織の改組にあわせ,平成 28 年 10 月に従前の FD 委員会からメンバー

・ ミッションを引き継ぐ形で FD 専門委員会を設置した。

○ 定例委員会として,FD 委員会を 5 回,FD 専門委員会を 5 回実施した。

なお,FD 専門委員会への改組後は,会議資料のペーパーレス化を実施した。

○ 各委員の分担及びワーキンググループ(WG)の検討課題は以下のとおりとした。

また,一時的な WG として,本委員会外からの委員も加え,シラバス全学統

一フォーマット制定 WG,TA 組織化 WG を編成し,それぞれの WG において,

シラバス全学統一フォーマット,TA・SA 制度の改善について検討を行った。

なお,本学版教科書の作成のため,本委員会の下に岡山大学版教科書作成 WG

を設置した。同 WG の詳細については別項に記載する。

○ 委員長:中塚

○ 教授法開発 WG:和賀(座長),一原(副座長),万代,森,木村,中村

桃太郎フォーラム(全学教職員研修会)の開催,新任・転入教員研修会の開催,全

学 TA 研修会の開催,TA 研修会のオンライン化,SD研修会の開催

○ 学士課程 WG:花谷(座長),澤木(副座長),山口,野上,西田,木村,大原

ルーブリック評価に関する国内外の活用事例の調査,ルーブリックに基づく成

績評価の推進について各部局への依頼,新たに導入した GPA 算定方法の運用状況

の検証

○ 大学院 WG:矢野(座長),千葉(副座長),遊佐,山口,西田,神野,大原

大学院における FD の更なる充実

○ 勉学環境 WG:山下(座長,改組前は副座長),遊佐,澤木,万代,後藤,千葉,

遠山(改組前座長,7 月退職)

授業スタイル及び授業時間内自主学習・授業時間外学習時間の確保・促進状況

等に関する調査・アンケートの実施,図書館や自主学習スペース,e-Learning

システム等 ICT の利用状況の調査・アンケートの実施,シラバスと Moodle との

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Page 13: 教育開発センター活動報告書 · 今年度は,英語でシラバスを書くためのセミナ ーと例年設定しているメンタルヘルス, sdを扱うセミナーを設定した。なお,各分科会の

連携に関する提言,WebClass の e-ポートフォリオ機能の活用に関する研修会の

開催,Moodle マニュアルの全学への提示,教育改革に合わせた学習環境に必要な

機材・教室等の整備・導入に関する提言

○ 授業評価アンケート WG:長瀧(座長),後藤(副座長),一原,神野,森,堀内,中村

授業評価アンケート集計結果の分析,Web による授業評価アンケートの試行,

岡山大学ティーチング・アワード表彰制度の周知・啓発

○ シラバス全学統一フォーマット制定 WG(時限):中塚(座長),一原,後藤,万

代,花谷,和賀,長瀧,佐々木,菅

シラバス全学統一フォーマットの制定

※本 WG には全学教育・学生支援機構から,佐々木副機構長・菅全学教育シス

テム部門長が委員に加わった。

○ TA 組織化 WG(時限):中塚(座長),山下,野上,大原,花谷,和賀,長瀧,

佐々木,菅,太刀掛,原田,中山,大貫

TA・SA 制度の改善

※本 WG には全学教育・学生支援機構から,佐々木副機構長・菅全学教育シス

テム部門長・太刀掛准教授・原田准教授・中山助教,文学部から大貫准教授が

委員に加わった。

○ 学生・教職員教育改善専門委員会連携:和賀(教員側座長),矢野(教員側副座

長),野上

○ 事務委員:中村

○ 事務担当:吉田

(2) 教授法開発について

○ 平成 28 年度第 1 回 TA 研修会を企画,実施した。研修は講演とコミュニケーシ

ョン能力を高めるワークショップを組み合わせた形式でプレ FD の観点を盛り込

みながら行い,出席した TA には参加証明書を発行した。昨年度より,教養教育

科目を担当する TA 以外にも全学の TA 及び関連の教員に向けて参加を呼びかけて

いることもあり,前年度より多くの参加者があった。加えて,研修会を録画し,

研修会資料とともに WebClass で配信し,オンラインで受講できるようにした。

○ 平成 28 年度第 1 回 FD・SD ワークショップを「平成 28 年度国立大学法人岡山

大学オリエンテーション及び新任教職員研修」の一部として企画,実施した。。

講演内容を精選し,教員,職員を交えたグループワークを行い,双方向性のある

FD・SD として開催した。

○ 岡山大学教職員研修「第 19 回桃太郎フォーラム」を企画,実施した。「『共

育力』を高める~教員・学生・職員による三者協働型の教育に向けて~」をテー

マとし,264 名が参加した。午前の部では特別講演に加え,今年度よりティーチ

ング・アワード受賞者のプレゼンテーションを行った。午後は,4 つの分科会を

企画した。また,今年度より午後の部に「セミナー」を 3 テーマ設定して開催し,

参加の敷居を下げ,継続的な内容も扱えるプログラムに改良した。分科会・セミ

ナーでは,大学のグローバル化・英語など外国語での授業実施,アクティブ・ラ

ーニングを取り入れた授業実施等を扱った。また,午前の部については,動画の

- 9 -

Page 14: 教育開発センター活動報告書 · 今年度は,英語でシラバスを書くためのセミナ ーと例年設定しているメンタルヘルス, sdを扱うセミナーを設定した。なお,各分科会の

ストリーミング配信を行うとともに,録画し,後日のホームページでの視聴を可

能とすることで,参加者の増加を促進した。

○ 平成 28 年度第 2 回 TA 研修会を企画,実施した。内容等は第 1 回と同様とした。

今回についても研修会を録画し,研修会資料とともに WebClass で配信し,オン

ラインで受講できるようにした。

○ 平成 28 年度第 2 回新任・転入教員研修会を企画,開催した。第 2 回は第 1 回

と違い教員のみの研修会であるが,内容は前回と同様,講演とワークショップを

組み合わせた構成とした。

○ 学習環境ラボと連携し,アドビシステムズ社の全面協力のもと,プレゼンテー

ション技法について英語で学ぶガー・レイノルズ氏特別講義「プレゼンテーショ

ン Zen」を 10 月,効果的なプレゼンテーション素材の作成について学ぶ Photoshop

セミナーを 11 月に開催した。

○ 学習環境ラボと連携し,山口大学から講師を招き,e-learning に必要な知的財

産権に関する知識を学ぶ「e-learning 教材開発のための著作権セミナー」を 10

月に実施した。同セミナーについては録画し,後日のホームページでの視聴を可

能とした。

○ アルク教育社から講師を招き,英語で行う授業に関する研修会「英語で効果的

に教えるために」を 11 月に 2 日間に渡って実施した。

○ 学生総合支援センターと連携し,同センター教員及び文部科学省課長補佐を講

師とし,政策動向や本学の学生支援システム,窓口対応で心がけるべきことにつ

いて学ぶ「大学職員として,障がいのある学生への対応で心がけてほしいこと~

新たに始まった『障害者差別解消法』を理解する~」を企画,開催した。

○ 学生総合支援センターと連携し,同センター教員及び文部科学省課長補佐を講

師とし,政策動向や本学の学生支援システム,窓口対応で心がけるべきことにつ

いて学ぶ「大学職員として,障がいのある学生への対応で心がけてほしいこと~

新たに始まった『障害者差別解消法』を理解する~」を企画,開催した。

※平成 28 年度実施 FD・SD・TA 研修一覧

開催日 研修名 参加者数

4 月 5 日(金) 平成 28 年度国立大学法人岡山大学オ

リエンテーション及び新任教職員研修

(FD・SD ワークショップ)

58 名(教員 31 名,

職員 27 名)

4 月 13 日(水) 第 1 回 TA 研修会 63 名(学生 51 名,

教員 12 名)

9 月 1 日(木) 平成 28 年度第 19 回桃太郎フォーラム 264名(学内 217 名,

学外 47 名)

9 月 29 日(水) 第 2 回 TA 研修会 38 名(学生 33 名,

教員 5 名)

10 月 6 日(木) 第 2 回新任・転入教員研修会 16 名(教員 16 名)

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10 月 18 日(火) ガー・レイノルズ氏特別講義「プレゼ

ンテーション Zen」

461名(学生 373名,

教員 59 名,職員 29

名)

10 月 27 日(木) e-learning教材開発のための著作権セ

ミナー

11 名(教員 9 名,

職員 2 名)

11 月 9 日(水) スペシャルセミナー「Photoshop を使

った効果的なプレゼンテーション作

成」

27 名(学生 22 名,

教員 3 名,職員 2

名)

11 月 9 日(水)

11 月 10 日(木)

英語授業実施に向けた教員研修「英語

で効果的に教えるために」

18 名(教員 18 名)

12 月 15 日(木) 大学職員として、障がいのある学生へ

の対応で心がけてほしいこと

~新たに始まった「障害者差別解消法」

を理解する~

56 名(教員 11 名,

職員 43 名,学外 2

名)

(3) 学士課程について

○ 「桃太郎フォーラム」にて,「ルーブリック評価の導入~信頼性の高い成績評

価を目指して」をテーマとした分科会を設けた。同分科会では,「文学部哲学・

倫理学分野でのルーブリック構築の試み」(文学部・出村和彦教授),「薬学

部でのルーブリック導入事由と事例」(薬学部・竹内靖雄教授)の 2 件の講演

があり,ルーブリック導入の経緯と開発の取り組み,さらに活用状況などに関

する話題提供を受けて,様々な要素や側面から成績評価の方法と基準の設定な

どについて意見交換を行なった。成績評価の客観性・厳格性を確保するための

評価手段として,ルーブリックは有効であることが確認されたが,まだ学内で

の利用事例は少なく,ルーブリック評価をいかに普及させるかが今後の課題と

なった。

○ 国内外のルーブリック利用事例を調査収集し,「ルーブリック参考事例集」

としてまとめた。さらにこれを参考資料として添付し,各部局にルーブリック

に基づく成績評価の導入・推進を依頼した。

○ 今年度より新たに導入した GPA 算出方法について,各位部局における活用状

況や変更による影響などを調査し,その運用の実態を検証した。

(4) 大学院について

○ 大学院における FD について,学内外の現状及び事例を調査し,その結果を報

告した。

(5) 勉学環境について

○ 授業スタイルアンケートを授業担当教員を対象として第 1 学期に試行し、結果

を解析した。また、授業スタイルとともに授業時間内自主学習・授業時間外学習

時間の確保・促進状況について確認する質問項目を追加したアンケートを,第 4

学期に Web 上で授業担当教員全員を対象に実施した。

○ 図書館や自主学習スペース,e‐Learning システム(WebClass)等の ICT の利

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用状況等の改善に向けた調査用のアンケートを作成のうえ調査を実施し,利用状

況の解析,改善提案を行った。

○ 各部局のシラバスに関し,英語版シラバスの記載状況を調査し,とりわけ外国

人留学生の科目選択に際して重要な項目(施設名称,授業科目名称)について,

必ず記載するよう要請を行った。

○ シラバスと LMS の連携等システム面の機能化・効率化の方策について,学習環

境ラボと連携して検討し,次年度より新たに導入する LMS である Moodle におい

て,シラバス記載の授業科目に対応するコースを自動的に構築することで,授業

担当教員の LMS 活用における負担を減らすこととし,実際に Moodle 導入と同時

に実現することとし,3 月に全学に報告した。

○ 学習環境ラボと連携し,3 月に Moodle のマニュアルを作成し,全学に提示した。

(6) 授業評価アンケートについて

○ 学部・部会・研究科における専門教育科目及び教養教育科目の全科目を対象に,

1~4 学期とも学生による授業評価アンケートを実施した。平成 28 年度は 4 学期

制に移行することから,用紙代の節約のため回答用紙を B5 サイズへ変更し,ま

た有効回答者基準の成績確定者から履修確定者への変更などを実施することで,

早期の集計結果フィードバックを実現した。

○ 平成 27 年度後期分・平成 28 年度 1,2 学期分の授業評価アンケートの集計結

果を通知するとともに,その結果に対する分析を学部・部会・研究科の責任者に

依頼した。さらに,その分析結果について,全学教育推進委員会に報告した。

○ 授業評価アンケートの完全 Web 化へ向けて,平成 28 年度は 1〜4 学期とも,希

望教員の担当授業において Web による授業評価アンケートを実施した.実施した

教員からは概ね Web でのアンケート実施が有効であり,また次学期も継続実施を

希望する旨の意見が得られた。

○ 平成 27 年度の調査結果から,アンケート結果の分析方法が部局ごとにまちま

ちであったことから,詳細な分析が行われていた文学部でのアンケート分析手法

を実施した教員に FD 委員会委員としての協力を依頼し,同手法を全学のアンケ

ート結果に対して適用した。この結果,「授業のわかりやすさ」と「学生参加型

学習」が学習意欲向上に有効である傾向が確認されると同時に,学部によってそ

の傾向に差があることも確認された。一方分析の中で,現在の質問項目に相関の

高い質問項目の存在が確認され,授業評価アンケート改善に向けて質問内容の削

減・整理などを検討することになった。また本分析手法は高い専門性が求められ

るため部局に取り入れるにはなお課題があることも確認し,今後有効な分析手法

を広く共有するための方策を継続的に検討することとなった。

○ 「岡山大学ティーチング・アワード表彰」について,平成 27 年度開講の教養教

育科目について,推薦をもとに選考委員会による選定を経て受賞科目を決定し,

Web 上で公開した。平成 28 年度開講科目についても,同表彰の学内周知のため,

メールによる「先進教育賞」の対象科目推薦の呼びかけを定期的に行うとともに,

周知用ポスターの掲示も行った。

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(7) シラバス全学統一フォーマットについて

○ 各学部,研究科等のシラバス記載項目を調査するとともに,60 分授業・4 学期

制の導入に伴う新たに設定すべき項目について検討を行い,10 月にシラバス全学

統一フォーマット案を作成し,11 月の全学教育推進委員会に提出し,承認された。

(8) TA 組織化について

○ TA 制度の改革について検討を行い,その結果をとりまとめ,3 月に,SA 制度の

全学導入,TA・SA と授業とのマッチング改善を主な内容とする提言を行った。

3 平成29年度への課題について

(1) 委員会活動全般について

○ これまで実施してきた FD 活動のほとんどを継続して実施していくとともに,

各 WG が行った検証,提言に基づいた種々のシステムの改善を行う。

○ 引き続き,60 分授業・4 学期制の導入及び教養教育改革に対応した FD 活動を

行う。

○ 「スーパーグローバル大学創成事業」への採択を受け,外国語による授業実施

に向けた教職員研修を実施するなど,同事業の推進に資する FD 活動を行う。

(2) 教授法開発について

○ 課題解決型教育,実践型社会連携教育,地域交流教育プログラムなどにおける

学生の自主学習を促進させるための優秀事例を調査し,公表する。

○ 「桃太郎フォーラム」,「FD・SD 研修会」等,各種研修会への参加者の固定化

を防ぎ,より幅広く参加者を集める方策を検討するとともに,ニーズや職階等に

応じた研修内容を検討する。また,映像配信を活用するなどして,参加者の増加

に努める。

○ FD・プレ FD・SD の観点での教職員の能力評価法の開発及び教員の FD 研修への

参加の必須化について検討する。

○ 平成 28 年度に提言した TA・SA 制度改革案に基づき,TA・SA のよりよいマッチ

ングに取り組むとともに,TA 等活用に必要な環境整備を進める。TA 研修会につ

いては,引き続き参加者を増やす方策及び必須化のための方策を検討するととも

に,内容の充実や高度化及び待遇の改善,優秀な TA・SA 及び TA・SA を活用した

優秀な授業の顕彰方法を検討する。

○ ティーチング・チップスを更新し,岡山大学の教育改革の情報,桃太郎フォー

ラムや FD 専門委員会の検討成果等を反映する。

(3) 学士課程について

○ 成績評価の客観性と国際通用性を担保するため,ルーブリックによる成績評

価の導入・推進について啓発するとともに,教員や学生に対しアンケートなどに

よる実態調査を行い改善を図る。

(4) 大学院について

○ 引き続き,大学院における FD について実態調査と事例収集を行い,その改善

について検討する。

(5) 勉学環境について

○ 学習環境ラボと連携し,Moodle の仕組みを使った e-ポートフォリオシステム

を整備する。また,その活用について,教員,学生などを対象に研修を行うと

ともに,支援の体制を強化する。

○ 新たに導入された共通シラバス(英語版を含む)について記載状況を調査する

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Page 18: 教育開発センター活動報告書 · 今年度は,英語でシラバスを書くためのセミナ ーと例年設定しているメンタルヘルス, sdを扱うセミナーを設定した。なお,各分科会の

とともに,教員,学生に対し,アンケート等の調査を行い,シラバスシステム

及び記載項目になお改善すべき点がないかを検討する。

○ 外国語の習得など,各種の自主学習に必要な設備や教材について,教員,学

生の要望を把握する。

○ ソーシャルラーニングスペース(L-cafe)等の学術情報・設備・環境を活用し

た学修・教育に関するサポートの充実を図る。

○ ICT を活用した双方向型の授業について他大学の事例を調査し,全学に提供す

ることにより,導入を推進する。

○ 学習環境の多言語化について外国人留学生の要望を調査し,提言する

(6) 授業評価アンケートについて

○ アンケートの実施について,4 学期制への移行にともなうアンケート実施や結

果分析への影響の分析,また実行方法の変更による効果の確認を行い,授業評

価アンケート実施方法の改善に向けての検証を行う。

○ 授業評価アンケートの全学的な傾向についての詳細な分析結果をもとに,ア

ンケート質問項目の改善についても継続的に検討するとともに,有用なアンケ

ート分析手法を部局を超えて広く共有する方法について検討する。

○ 授業評価アンケートの完全 Web 化について,平成 28 年度の希望教員に対する

実施の分析結果をもとに,次年度以降早期の完全 Web 化を目指して準備を行う。

○ 「岡山大学ティーチング・アワード表彰」について,平成 28 年度対象科目か

らの選考を円滑に行い,表彰を実施する。また,ティーチングアワード表彰の

周知方法や選出方法について,継続的に改善点を検討する。

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岡山大学版教科書WG

岡山大学版教科書WG座長

佐々木 健 二(全学教育・学生支援機構)

1 岡山大学版教科書WGの役割

岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター全学教育システム部門 FD 専門委

員会内規第 8 条の規定に基づき,FD 専門委員会の下に岡山大学教科書 WG (以下「教科

書 WG という。)を置き,必要な事項に関して,次のとおり申し合わせするものとする。

(1) 本学版教科書の作成,編集及び推進に関すること。

(2) 本学における教科書の使用状況の改善に関すること。

(3) その他本学版教科書の作成に関し必要な事項に関すること。

大学教育を効果的に且つ能率よく実施するためには,個々の授業の内容に即した適切

な教科書を用いることが望ましい。しかし,日本の大学教育では伝統的に教科書を用い

ない講義が主流であり,本学においても教科書の使用率は決して高くない。このような

教科書の使用状況は,それぞれの授業内容に適した既刊の教科書がないということに最

大の要因がある。そこで,本学における教科書の使用状況を改善し,教育課程の一層の

実質化を図ることを目的として,本学の教育事情に最適化した内容,レベル,価格の「岡

山大学版」教科書の出版を大学として支援することになった。この岡山大学版教科書の

出版に係る支援事業を所掌することが本WGの主要な役割である。

2 平成28年度の活動状況について

(1) 岡山大学版教科書の刊行

教養教育に加えて,学部専門教育及び大学院の授業科目を対象として,岡山

大学版教科書の編纂支援の公募を3回(4月, 5月,9月)行った。4月の公募で

は1件の応募があり1件を採択した。また,5月の公募では,3件の応募があり3

件を採択した。9月の公募は,1件の応募があり1件を採択した。

電子版については,紙媒体の教科書を購入した者に限り閲覧できる形式で公開

している。

(2) 岡山大学版教科書に係るアンケートの実施

「先行執筆された岡山大学版教科書の利用状況」に関する調査結果,並びに

今後実施される予定の授業内容等の標準化のために各学部・部局が取り組んで

いる方策あるいは課題等についての調査結果,岡山大学版教科書を使用した学

生の理解度,使いやすさなどに関する調査結果と,それに対するFD委員会の提

案を踏まえ,同委員会と連携しながら,教科書編纂の問題点・課題の解決に向

けて検討を行った。

3 平成29年度の課題について

岡山大学版教科書出版支援事業は,開始から 8 年が経過し,関係各位のご尽力により

順調に軌道に乗りつつある。しかし,この 8 年で本学の教科書使用状況が大幅に改善さ

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Page 20: 教育開発センター活動報告書 · 今年度は,英語でシラバスを書くためのセミナ ーと例年設定しているメンタルヘルス, sdを扱うセミナーを設定した。なお,各分科会の

れたわけではない。今後も,学部授業科目(教養教育科目,専門教育科目),特に大学

院授業科目において,本学の教育事情に最適化した内容,レベルであって,学生が購入

しやすい低廉な価格の岡山大学版教科書の編纂を引き続き支援するとともに,授業内容

の標準化のため,共通教科書の作成に努めていく必要がある。また,岡山大学版教科書

の選定にあたっては,学生目線に立った望ましい条件を検討すべきと考えている。

さらに,従来の編纂支援事業だけではなく,図版等を業者に依頼し,より丁寧な

製本化を心掛けたものやより簡易製本化を進めたものを作成する等,製本方法を現

行より多様化し,簡易な教科書を作成できるようにしたい。また,学生に対して,

教科書化を希望する授業科目をアンケート調査し,それを基に授業担当教員に教科

書編纂を働きかけること等を行っていきたい。

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学生・教職員教育改善部会

学生・教職員教育改善部会副部会長

和 賀 崇(全学教育・学生支援機構)

1 学生・教職員教育改善部会の役割

本部会は,本学の特色あるFDとして平成13年度から本格的に推進している学生参画型

教育改善の中核的存在として機能している組織である。「学生・教員FD検討会」,「学

生・教職員教育改善専門委員会」と組織や名称を変更し,平成28年度の全学教育・学生

支援機構の組織整備に伴い,FD専門委員会の下部組織として現名称に変更された。

組織変更後も,「部会は,全学教育・学生支援機構教育開発センターFD専門委員会と

密接な連携を図りつつ,学生・教員・職員相互の協力のもと,教育全般に関する企画・

提言を行い,岡山大学の教育の改善を推進することを目的とする」(全学教育・学生支

援機構教育開発センター学生・教職員教育改善部会要項第2条)と主たる目的に大きな

変化はなく,本学の教育改善に学生の視点を活かす役割を担っている。

活動内容は,以下の5点である。これは,全学教育・学生支援機構教育開発センター

全学教育システム部門FD専門委員会内規第6条に規定されており,「学生・教員FD検討

会」期から引き継いでいるものである。

(1) 授業改善の企画・提言に関すること。

(2) カリキュラムの企画・提言に関すること。

(3) 新しい授業科目の企画・提言に関すること。

(4) 新入生履修相談会の企画・運営に関すること。

(5) その他教育の改善に関すること。

なお,本部会は,これらに関する協議・検討を綿密かつ効率的に行うため,2つのワ

ーキング・グループ(WG)に分かれて恒常的な活動を行っている。月に1回程度全部会

委員が参加する会議を開催し,活動内容に関する進捗報告及び審議をしている。

2 平成28年度の活動状況について

今年度も昨年度と同様に活発な活動を展開することができた。今年度の主な活動

内容は,以下の通りである。

(1) 新入生のための学部別履修相談会の企画・実施

(2) 第12回教育改善学生交流(i*See2016)の企画・開催

(3) 他大学学生FDイベントへの学生派遣

(4) 外国人学生との交流会の企画・試行

(5) 第13回教育改善学生交流(i*See2017)の検討

(6) 平成29年度履修相談会の検討

(7) 学習環境等に関する学生調査の実施

(8) 桃太郎フォーラムへの学生委員の登壇

(9) 中国・四地区大学教育研究会への学生委員の登壇

以下,内容的に特筆すべき点を中心に詳述する。

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4月に開催した履修相談会は多くの新入生の参加があり,成功裏に終了した。新

制度に伴う学年暦の変更により,学部別オリエンテーションと同時に,かつボラ

ンティアの支援を得ずに開催せざるを得なかったため,学部との連携不足や学生

委員の負担増を招くこととなったのは反省すべき点である。

9月にはi*See2016を「本当の『学生FD』を見つける!~真の改善へつながる企

画とは?~」をテーマに開催し,学内外の90名(20機関)が参加した。参加者の積

極的な参加もあり,全員が参加したフォーラム,小グループに分かれてのグルー

プ・ディスカッションともに盛会とすることができた。

なお,i*Seeで他大学の学生と交流したことにより,学外イベントへの参加気運

が高まり,学外の学生FDイベント「ピア・サポート Active Conference~新入生支

援改革~」(会場:名城大学),「宮島交流会~繋ぐ学生の輪~」(会場:広島経

済大学セミナーハウス)に学生委員及び教員委員を派遣することとなった。これら

のイベントでは,グループ・ワーク等に参加して他大学等の関係者とテーマについ

て議論した。こういったイベントに積極的に参加することは,本学の学生参画型教

育改善の存在感を高め,意欲や新たな知見を得る貴重な機会であり,本部会の活動

に有益である限りは今後も積極的に参加したい。

その他,中国・四国地区大学教育研究会には「学生にとって本当に『良い』授業

とは」のテーマで,桃太郎フォーラムには「学生は60分授業・4学期制をどう思っ

ているか」のテーマで学生委員が意見を発表した。

3 平成29年度の課題について

継続して課題としているのは,大学教育の課題について,できるだけ具体的な学

生参画型教育改善の有用性を示すことである。全国的に,いわゆる「学生FD」に取

り組む大学も増え,その認知度も高まる中,本部会は先進校として学外からも注目

されており,学生参画型教育改善のフロンティアを切り拓いていくことが本部会の

責務でもある。

また,実質的に活動する学生委員数を確保するための方策を検討する必要がある。

本部会の学生委員は,必ずしも全員が本部会の意義や趣旨をよく理解した上で委員

になるわけでもない。サークル・部活等に取り組む者も多く,実質的に活動する学

生委員が限られる傾向にある。加えて,学生の時間割が過密になったため,全員が

集まることが難しくなり,SNS等を活用しても,委員間の意思疎通や協議が停滞す

る場面がみられた。平成28年度からは,学部推薦以外の学生委員を積極的に募集す

ることとしており,これ以外にも有効な対策があれば講じることとしたい。

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【全学教育システム部門】

ICT教育推進部会(学習環境ラボ)

ICT教育推進部会長

長 瀧 寛 之(学教育・学生支援機構全)

1 ICT教育推進部会(学習環境ラボ)の役割

学習環境ラボは,前年度に設置された学習環境ラボ設置準備室の活動を母体とし,

岡山大学で進めている教育方法の改革,学生の自修の強化・充実,アウトカム基盤

型教育の実践に関する取り組みを加速させることを目的とし,主に以下の役割を担

う部会として正式に発足した。

(1) 情報機器の利活用による,新しい学習環境の実現への研究・開発,導入・普及

(2) 情報機器を含めた学習環境の専門的設計と提案

2 平成28年度の活動状況について

(1) ICT活用教育の推進について

岡山大学における「多様なメディアを高度に利用して行う授業」の実践を可

能とするため,「メディア授業」および「メディア授業科目」実施に向けての

取扱要項とガイドラインを制定し,Web上で公開した。

電子教材作成における技術の啓発として,7月と10月にプレゼンテーションデ

ザインをテーマとしたセミナーを開催した。またこれに連動して電子プレゼン

テーション資料作成のワークショップを合わせて開催した。

学習管理 システム WebClassの利用促進のため,講習会を9月に実施した他,

WebClassを活用したアクティブ・ラーニングの実現可能性について検討を行った。

また学習管理システムの現状分析を行った結果をもとにMoodleの有用性を提案

し,結果として次年度からの導入が決定した。Moodle導入にあたって学内関係者と

業者で協議を行い,WebClassでの課題を解消するための詳細な仕様を策定した。

(2) 著作権eラーニング活用のための著作権教育プログラム

e-Learning教材開発とその利用の適切な促進を目的とし,山口大学の協力を

得て著作権教育の教材作成を行った。これに合わせ,山口大学から講師を招き,

e-Learning教材開発のための著作権セミナーを開催した。セミナーにおける参加者

からの反応も教材の作成に反映させた。

なお,セミナー実施の際に参加者から,学内に著作権処理に関して相談できる窓

口が存在しないことに不安を覚えるという意見があり,現在の岡山大学の課題とし

て検討することとなった。

(3) 動画教材を活用した高大接続授業の実現

動画教材を活用した教育モデルの開発として,動画教材を活用した高大接続

授業の実践を行った。本実践は文学部の本村昌文准教授,岡山県高等学校教育

研究会国語部会の協力を得て実現した。実践形態は,高校の授業で扱う題材に

ついて,大学の学問的視点から分析した内容の紹介し,高校の授業内で議論す

るテーマを投げかけるという内容の動画教材を作成し,高校では予めその動画

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を視聴した上で通常授業を展開するというものである。教材作成にあたっては,

動画で講義を行う大学教員と授業を行う高校教員が複数回に渡り議論を行い,

適切な教材の内容を固めていった。また動画教材については,当初は大規模な

オンラインコース配信のノウハウ取得も想定してMOOCプラットフォームの活

用を想定していたが不可能となったため,学習環境ラボにて動画作成を行い,

学内サーバを用いて配信を行った。

複数の高校にて1月〜2月に実践を行い,実施した高校教員からは,生徒から大

学での学び方について大いに刺激を受けた反応があった動画教材であることで,家

庭学習の促進と授業内容の深化が可能となったなど,総じて高い評価を得た。高大

接続において動画教材の有用性が確認できたことから,今後の継続的な実践を可能

とするための方策を検討することとなった。

(4) アクティブ・ラーニングの推進について

学内でのアクティブ・ラーニング実践事例の情報共有とともに,過去の学習

環境ラボがこれまで支援した学習環境デザイン活動について,桃太郎フォーラ

ムの分科会にて紹介を行った。

3 平成29年度の課題について

(1) ICT活用教育の推進について

平成29年度に導入される新しい学習管理システムMoodieの,現システムから

のスムーズな移行と普及拡大へのサポートのための取り組みを実施するとと

もに,Moodleの機能を活用して新しく実現可能な授業実践手法を整理し,ティ

ーチングTipsとしてまとめ公開する。

(2) 著作権教育について

今後教員個人によるオンライン教材の作成・発信の増加が見込まれる中,オンラ

イン教材作成・出版における適切な著作権処理をサポートする体制が必要と考えら

れることから,その実現可能性について検討し,関係部署への提言を行う。

(3) 動画を利用した教育方法の開発について

動画教材を活用した高大接続授業について一定の成果が認められたことか

ら,これらの活動を継続的に,また多方面で実践可能とするための体制を確立

する。

また,蓄積した動画作成のノウハウを一般化した形で学内に提案するととも

に,教員によるメディア授業など動画教材の活用を促進するために必要となる

機材や環境の整備を,これまでの動画利用教育の事例を分析することで提案す

る。

(4) アクティブ・ラーニングの推進について

情報機器の活用によるアクティブ・ラーニングの効果的な実施について,学

内外の実際の事例を調査して学内への継続的な情報提供を行うとともに,学内

の既存機器の有効活用や新しい情報機器の導入について提案を行う。

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【実践教育部門】

実践教育専門委員会

実践教育専門委員会委員長

前 田 芳 男(地域総合研究センター)

1 実践教育専門委員会の役割

本専門委員会は,以下の事柄に関して,各部局の代表者からなる会議で審議・検

討し,本学における実践型教育を推進することを役割とする。

(1) 実践教育の企画・提案に関すること

(2) 実践教育の教育方法に関すること。

(3) 実践教育の授業評価及び改善に関すること。

(4) その他実践教育の推進に関すること。

2 平成28年度の活動状況について

平成28年度は,以下の活動を行った。

(1) 実践型専門委員会の開催

① 第1回(平成28年11月9日(水))

各委員に実践教育専門委員会の位置づけ,実践型教育の推進方針案につい

て説明があり,その後実践型教育の全学展開方針等について審議した。また,

実践型科目の開講状況の把握と学生への周知徹底を図るため,シラバスへの

「実践型科目である旨」の記載について審議した。さらに,実践型教育につ

いて,履修の手引き,学生便覧又は掲示でのお知らせを検討することが確認

された。教員に対しての説明については,HP での説明資料掲載に加えて,必

要があれば教授会等で説明をする案が出された。

② 第2回(平成28年12月13日(火))

実践型教育推進のための学生委員会(仮称)の設置について説明し,学生

の募集方法,会議結果の活用及び会議運営等について種々意見交換が行われ,

これらの意見を踏まえ設置案を作成することとなった。また,実践型社会連

携に該当する卒業研究・修士研究等の調査について,アンケート調査を実施

することが提案され,その方法や質問内容について検討した。続いて平成

29 年度教養教育科目(実践知科目)の開講予定について報告があった。

③ 第3回(平成29年1月17日(火))

実践型教育推進学生委員会の設置案について説明があり,審議の結果,原

案のとおり全学教育推進委員会へ諮ることとなった。また,その内容が実践

型社会連携教育に該当する卒業研究・修士研究等の調査について説明があり,

種々協議の結果,調査内容について再検討することとし,継続審議すること

となった。

(2) 実践型科目のシラバス等への明記について

実践型社会連携科目について,学生便覧に説明書きを加えるとともに,一般教養

科目,専門科目のシラバスにおいて,当該科目が実践型である旨を明記することを

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全学教育推進会議に諮り,了承された。これにより,当該科目のシラバス上での把

握ができるようになり目標管理が容易となるほか,学生においても実践型科目の目

的を理解し,受講計画を立てやすくなるなどの効果が期待される。

(3) ポートランド視察報告会の開催について

平成 28 年 12 月 15 日(木)岡山大学高等教育フォーラムとして,「ポートランドに

学ぶ実践型教育」を開催した。これは,10 月 25 日~28 日に地域総合研究当センタ

ーから 3 名の教員が参加したポートランド州立大(PSU)での「CBL(Community Based

Learning)研修」の報告会として行ったものである。フォーラム開催当日は,PSU

から,同大公共・行政管理学部准教授 学部長/公共サービス研究・実践センター 副

センター長の西芝雅美氏においでいただいた。学内の教職員,学生に加え,他大学

や高校の教員,さらには商工会議所,民間企業,岡山県庁,岡山市役所,市町村役

場,NPO,ボランティア活動する市民などから約 60 人が参加した。遠くは東京や四

国からも参加があった。

(4) リスクマネジメントの研究

本委員会の下に置いた実践型教育部会を中心に,学務部など関係部局と連携して,

実践型科目の実施に伴い発生する様々なリスクについて,その管理のあり方を検討

し,マニュアル化に取り組んでいる。

3 平成29年度の課題について

平成29年度の課題は以下のとおりである。

(1) 実践型科目の拡充

一般教養及び専門教育において,実践型科目の拡充を図り,より多くの学生

が当該科目を履修できる体制を整える。

(2) 実践型教育推進のための学生部会(仮称)の設置

実践型科目についての改善提案や新規授業のアイデア提供,優れた授業の紹

介,実践型授業の対外PR活動等をするための学生部会を,1年程度を目途に試

行的に動かし,その後正式な部会へと発展させる。

(3) コンサルティング機能の強化

実践型科目の開発や授業改善,リスクマネジメント等にためのコンサルティ

ング機能を強化し,内外の事例収集や先導校との情報交換を進め,実践型教育

の全学展開を推進する。

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実践型教育部会

実践型教育部会・部会長

山 田 一 隆(地域総合研究センター)

1 実践型教育部会の役割

実践型教育部会は,以下の各号に掲げる事柄について審議する。

(1) 実践教育の企画・提案に関すること。

(2) 実践教育の教育方法に関すること。

(3) 実践教育の授業評価及び改善に関すること。

(4) その他実践教育の推進に関すること。

2 平成28年度の活動状況について

平成28年度の活動状況については以下のとおりである。

(1) 実践型社会連携教育科目の展開にかかるリスク管理の推進体制についての検討

実践型社会連携教育は,第3期中期目標期間中に全学展開し,相当数の学生の受講

を促進する予定である。実践型科目は,一定時間,学生と教員が学外へ出向き企業

等の社会と連携することが含まれるため,従来,本学が実施していた実習,インタ

ーンシップに加えて,更に学外での教育活動の機会が増加することとなり,事故(怪

我・病気等),受入先とのトラブルなどのインシデントの増加が予測され,何らか

の対応準備が必要であると考える。

本学での,事件・事故の発生に関する対応は,基本的には部局毎に個別対応を行

いながら,全学へ報告をあげることにより大学としての対応が必要な場合は,共同

して対応を行っている。しかしながら,実際の事件事故の対応の窓口が部局になっ

ているため,全学としての直接対応のノウハウの蓄積,大学としての対応の方法論

などは明確化できていなかったのが実情となっている。

以上のことを踏まえ,学内の関係部署が協力し,全学的に対応事例集,関係資料

の取りまとめを行いながら,リスク管理意識の醸成を図っていくことが必要である

との認識から,関係部課を横断する「合同チーム」を組成し,対応を検討し行動す

ることとした。

本取組みは,平成27年度途中から,関係部課による会合が重ねられ,各部局への

現状調べの実施(平成28年1月)を皮切りに,行動への移行してきたものである。今

次,実践型教育部会の設置に伴って,本部会のタスクフォースとして機能すること

に位置付けた。

平成28年1月に実施した現状調べの集約内容から,1)教員向けの対応,2)学生向け

の対応,3)事務体制の整備,3点に取り組む必要性が浮き彫りとなった。

1) 教員向けの対応について

教員が担当する科目に,どのようなリスクが潜んでいるのかを確認する「チ

ェックリスト」,気付いたリスクにどのように対応すべきかを確認する「フロ

ーチャート」,確認した対応策への一次窓口となり,学生向けの共通教材的な

ものを提供,注意喚起事項を提示する「ポータルサイト」の整備,が検討され

た。

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2) 学生向けの対応について

実践型社会連携科目の科目担当者に使ってもらえそうな「共通教材的なもの」,

リスクを含め実践型社会連携科目へ学生を誘う「ガイダンス科目」,リスク管

理に関する「e-learning」教材の作成,が検討された。

3) 事務体制の整備について

科目担当者や学生が,安心してキャンパス外での実践型社会連携教育に取り

組むためには,彼ら自身の緊張感と合わせ,「何かあった時には,迅速に対応

してくれる支援体制」の存在が欠かせない。学生と教職員の生命と学修・教育

の環境を安全に保証するための事務体制の整備が必要であることが確認された。

単なるマニュアルの整備にとどまらず,既存・新設のマニュアルを活用した

訓練の実施を通して,実際の事案発生時に適切で迅速な対応が行えるかどうか

を検証することが必要である。グローバル・パートナーズにおける取組みを参

照し,「生きた事務体制の整備」を進めることが,教学環境と労務環境の改善

に資すると考える。

(2) 実践型科目の全学的な展開状況に関する現状調べに向けた実施課題についての検討

平成28年度第3回実践教育専門委員会で論議され,継続審議となった「その内容が

実践型社会連携教育に該当する卒業研究・修士研究等の調査」について,質問紙の

設計と実施方法の検討などの実施課題の検討を本部会で進めつつあるところである。

3 平成29年度の課題について

実践教育専門委員会の活動と動機を取りながら,平成29年度は,主に以下の課題に

取り組むことが想定される。

(1) 実践型科目の拡充

教養教育及び専門教育において,実践型科目の拡充を図り,より多くの学生が当

該科目を履修できる体制を整える。

(2) 実践型教育推進のための学生部会(仮称)の設置

実践型科目についての改善提案や新規授業のアイデア提供,優れた授業の紹介,

実践型授業の対外PR活動等をするための学生部会を1年程度を目途に試行的に動か

し,その後正式な部会へと発展させる。

(3) コンサルティング機能の強化

実践型科目の開発や授業改善,リスクマネジメント等にためのコンサルティング

機能を強化し,内外の事例収集や先導校との情報交換を進め,実践型教育の全学展

開を推進する。

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【実践教育部門】

社会連携教育専門委員会

社会連携教育専門委員会委員長

花 谷 正(全学教育・学生支援機構)

1 社会連携教育専門委員会の役割

社会連携教育専門委員会は(1)公開講座の開催等の生涯学習に関する事項,(2)他の大学等との教

育連携事業に関する事項,(3)社会との教育連携事業に関する事項の3つの所掌項目を分担し,それら

の企画・立案,ならびに中期目標・中期計画に沿った取り組みを実施している。

2 平成28年度の活動状況について

(1) 生涯学習に関するもの

① 平成28年度は岡山大学公開講座として,学部・大学院から31講座を開講・実施した。また,

社会連携教育専門委員会独自の企画として,部局の開設する公開講座とは別に,本学の進

める先端的な研究の内容や成果を広く地域の人々に知ってもらうことを目的として,タイ

トルに「岡山大学先端研究講座」を冠した全学公開講座を平成24年度より実施している。

今年度は「岡山大学先端研究講座」として,6月に「室温超伝導への挑戦」(受講者45人),

10月に「地球環境と生物の生存を支える光合成の仕組みとクリーンエネルギーへの応用」(受

講者27人),「ニュートリノ観測から宇宙の歴史を読む」(受講者57人)の3講座を開講した。

実施要項の改定から5年目となるが,先端研究の成果を地域の人へ還元するという役割を十

分に果たしていると思われる。

② 本学公開講座の開講状況(平成22〜27年度)の検証から,本事業は順調に運用されており,

岡山大学の知を地域社会に生かすための社会人教育の場としての役割を充分果たしている

と考えられる。

リカレント教育を推進していくためには,本事業を継続して開催するとともに,今後も

アンケートなどで要望を調査しながら,受講者の学習意欲を充足させることのできる,より

ニーズにあった科目提供をしていくことが必要である。今まで「岡山大学先端研究講座」で

は自然科学・生命科学系の研究成果だけが公開されていたため,「岡山大学全学公開講座実

施計画」を見直し,人文社会科学・教育学系の研究成果も公開しやすくなるよう改正した。

③ 保健学研究科との連携によって,特別の課程(履修証明プログラム)として,『「妊娠中か

らの母子支援」即戦力育成プログラム』を引き続き実施した。平成28年度の受講者は27名で

あり,本プログラムは順調に運用されている。

(2) 他の大学等との教育連携に関するもの

① 「大学コンソーシアム岡山」では,県下16大学との単位互換事業を引き続き実施した。平

成28年度については,対面型授業科目では8名(8科目)の単位互換生を本学に受け入れ,2

名(2科目)を他大学に派遣した。また,コーディネート科目については,本学から,10名お

よび他大学からは24名が履修した。ライブ型配信科目では本学配信の1科目を2名(1大学)の

学生が履修し,本学からは,2大学(2科目)に対して3名を単位互換生として派遣した。今年

度から,VOD型遠隔科目は中止となったため,全体の受講生数は減少しているが,対面授業な

どに関しては例年並みである。今後も,ポスター掲示や大学ホームページへの掲載等を通じ

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て学生への周知・広報を行い,受講生の増加を図りたい。

(3) 社会との教育連携に関するもの

① 「大学コンソーシアム岡山」と地元新聞社が共同開催している社会人向け講座「吉備創生

カレッジ」に関しては,平成28年度には本学から3講座(前期2講座,後期1講座)を提供し

た。他大学や大学以外の外部組織との連携を推進することにより,効率的かつ多様な教育の

提供が可能となっている。

3 平成29年度への課題について

(1) 従来から実施してきた地域・社会連携,他大学や地域教育機関等との教育連携に関する活動を

継続するだけでなく,教育連携の推進に向けた本学の取り組みを検証し,魅力ある教育を地域・

社会に提供することを目指す。

(2) 全学公開講座を継続して開催すると共に,引き続き公開講座の受入れ状況と受講者の要望を調

査し,大学の知をより効果的に社会に公開できるよう方策を検討する。

(3) 「大学コンソーシアム岡山」における事業活動を通じて,大学間連携を引き続き推進する。

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【資料】

○ 岡山大学全学教育・学生支援機構組織図

○ 岡山大学全学教育・学生支援機構

教育開発センター組織図

○ 岡山大学全学教育・学生支援機構

教育開発センター関係規程

○ 岡山大学全学教育・学生支援機構

教育開発センター委員会委員等名簿

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○教養教育部⾨○外国語教育部⾨○⽇本語教育部⾨

○キャリア⽀援部⾨○⽣活⽀援部⾨

全学教育・学⽣⽀援機構

全学教育推進委員会

関連する教育担当全学組織

地域総合研究センター*1、グローバル⼈材育成院*2、グローバル・ディスカバリー・プログラム*2

グローバル・パートナーズ*2

教育担当理事・副学⻑

学⻑

○⼊試・広報部⾨○⾼⼤接続R&D部⾨

業務*1,*2は,それぞれ共同で⾏う

【組織図】

基幹教育センター

アドミッションセンター

学⽣総合⽀援センター

機構⻑:教育担当理事副機構⻑:機構⻑が指名(複数も可)センター⻑:機構⻑が指名副センター⻑:必要に応じ機構⻑が指名部⾨⻑:必要に応じて部⾨⻑を置く

全学アドミッション委員会

全学学⽣総合⽀援委員会

教育研究評議会

部局

機構運営会議 ⾼等教育開発推進室

教育開発センター

○全学教育システム部⾨○実践教育部⾨*1

部門会議

国際教育オフィス*2

全学教育・学生支援機構組織図

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岡山大学全学教育・学生支援機構規程

平成28年 3月31日

岡 大 規 程 第 4号

(趣旨)

第1条 この規程は,国立大学法人岡山大学管理学則(平成16年岡大学則第1号。以下

「管理学則」という。)第27条第5項の規定に基づき,岡山大学全学教育・学生支援

機構(以下「機構」という。)の組織及び運営に関し,必要な事項を定める。

(活動方針)

第2条 機構は,岡山大学の理念・教育目標を達成するための質の高い活動を行うため,

学部・研究科及び他の全学組織と連携しながら,機構の専任教員と部局等からの兼担教

員が密に協働し,統合的に活動する。

(自己評価)

第3条 機構は,機構に係る点検及び評価(以下「自己評価」という。)を行い,その結

果を公表する。

2 前項の自己評価については,岡山大学の職員以外の者による検証を受けるよう努める

ものとする。

(教育研究活動等の状況等の公表)

第4条 機構は,機構の教育研究活動等の状況について,定期的に公表する。

(業務)

第5条 機構は,次の各号に掲げる業務を推進するとともに,調査研究,企画,開発及び

提言を行う。

一 全学の教育システムの整備に関すること。

二 入学者選抜,高大接続に関すること。

三 教養教育,国際教育及びその他全学共通教育に関すること。

四 学修支援に関すること。

五 学生の生活支援に関すること。

六 キャリア支援及び就職支援に関すること。

七 その他機構長が必要と認めた事項に関すること。

(機構内センター等)

第6条 機構に,前条の業務を遂行するため,次の各号に掲げる組織(以下「センター」

という。)を置く。

一 高等教育開発推進室

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二 教育開発センター

三 基幹教育センター

四 アドミッションセンター

五 学生総合支援センター

六 国際教育オフィス

2 前項のセンターに,次の各号のとおり部門を置く。

一 教育開発センター 全学教育システム部門,実践教育部門

二 基幹教育センター 教養教育部門,外国語教育部門,日本語教育部門

三 アドミッションセンター 入試・広報部門,高大接続R&D部門

四 学生総合支援センター キャリア支援部門,生活支援部門

(職員)

第7条 機構は,次の各号に掲げる職員で構成する。

一 機構長

二 副機構長

三 機構の各センターの長(以下「センター長」という。)

四 専任教員

五 兼担教員

六 その他必要な職員

2 前項に定める職員のほか,必要に応じ,機構の各センターの副の長(副室長及び副オ

フィス長を含む。以下「副センター長」という。)及び部門長を加えることができる。

(機構長)

第8条 機構長は,教育担当理事が兼ねる副学長をもって充てる。

2 機構長は,機構を代表し,その業務を総括する。

(副機構長)

第9条 副機構長は,機構長の指名に基づき,学長が任命する。

2 副機構長の任期は,2年とし,再任を妨げない。ただし,欠員を生じた場合の後任者

の任期は,前任者の残任期間とする。

3 副機構長は,機構長の業務を補佐し,機構長に事故があるときは,その職務を代理す

る。

(センター長)

第10条 センター長は,機構長の指名に基づき,学長が任命する。

2 センター長の任期は,2年とし,再任を妨げない。ただし,欠員を生じた場合の後任

者の任期は,前任者の残任期間とする。

3 センター長は,各センターの業務を掌理する。

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(副センター長及び部門長)

第11条 機構のセンター及びその部門に,必要に応じて副センター長又は部門長を置く

ことができる。

2 前項の規定により副センター長又は部門長を置く場合は,機構長の指名に基づき学長

が任命するものとする。また,任期は2年以内とし,再任を妨げない。

3 副センター長は,当該センター長を補佐し,センター長に事故があるときは,その職

務を代理する。

4 部門長は,当該部門の業務を処理する。

(専任教員)

第12条 機構の専任教員は,その職務内容に応じて,各センターに配置する。

(兼担教員)

第13条 学長は、機構長の推薦に基づき本学の教員に,機構の兼担教員として機構に兼

ねて勤務を命ずる。

(運営会議)

第14条 機構に,管理学則第50条第4項に規定する教授会としての運営委員会として,

岡山大学全学教育・学生支援機構運営会議(以下「運営会議」という。)を置く。

2 運営会議に関し,必要な事項は,別に定める。

(事務)

第15条 機構の事務は,学務部において処理する。

(雑則)

第16条 この規程に定めるもののほか,機構の組織及び運営に関し必要な事項は,機構

長が別に定めることができるものとする。

附 則

この規程は,平成28年4月1日から施行する。

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岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター内規

平成28年 4月 1日

全学教育・学生支援機構長裁定

機 構 内 規 第 2 号

(趣旨)

第1条 この内規は,岡山大学全学教育・学生支援機構規程(平成28年岡大規程第4号。

以下「機構規程」という。)第16条の規定に基づき,岡山大学全学教育・学生支援機

構教育開発センター(以下「教育開発センター」という。)の組織及び運営に関し,必

要な事項を定める。

(活動方針)

第2条 教育開発センターは,機構規程第2条に規定する活動方針に基づき,及び機構規

程第6条第1項に定める機構内センター(室及びオフィスを含む。)並びに教育サテラ

イトである地域総合研究センターと連携し,活動する。

(目的)

第3条 教育開発センターは,本学における学士教育及び大学院教育の教育システムの企

画・開発・運営を行うとともに,教育改善(FD活動)及び教育の社会的貢献に関する

円滑な企画・運営を担い,実践型教育に関する企画・開発・提案を行うとともに,教育

方法等に関する諸課題に取り組み,本学の実践型教育を推進することを目的とする。

(業務)

第4条 教育開発センターは,次の各号に掲げる業務を行う。

一 教育システム全般に関わる研究,開発及び企画

二 教育の内容・方法及び授業改善(FD)に関わる研究,開発及び企画

三 教育の評価方法の研究

四 教育の企画,運営及び実施に関する事項

五 教育の社会的貢献に関する企画運営及び実施に関する事項

六 その他センター長が必要と認めた事項に関すること。

(職員)

第5条 教育開発センターは,次の各号に掲げる職員で構成する。

一 センター長

二 専任教員

三 兼担教員

四 その他必要な職員

2 前項に定める職員のほか,必要に応じ,副センター長及び部門長を加えることができ

る。

(センター長等)

第6条 教育開発センターのセンター長,副センター長及び部門長に関する事項は,機構

規程第10条及び第11条に規定するところによる。

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(専任教員)

第7条 専任教員は,機構長の決定に基づき,機構規程第12条に規定するところにより,

配置するものとする。

(兼担教員)

第8条 兼担教員は,センター長からの適任者候補者の申出に基づき,機構規程第13条

に規定するところにより,兼ねて勤務をするものとする。

(運営会議)

第9条 教育開発センターに,教育開発センターの運営に関する事項を審議するため,教

育開発センター運営会議(以下「運営会議」という。)を置くことができる。

2 運営会議の組織,運営等に関し,必要な事項は,センター長が定めることができるも

のとする。

(部門会議)

第10条 教育開発センターに,機構規程第6条第2項に定める部門に,当該部門の業務

遂行等に関する事項を審議する部門会議をそれぞれ置く。

2 部門会議は,部門長,専任教員,兼担教員等で構成する。

3 部門会議の運営等に関する事項は,当該部門長が定めることができるものとする。

(専門委員会,部会,ワーキングの設置)

第11条 教育開発センターに,第3条の目的を遂行するため,専門的事項を調査研究す

る必要があるときは,センター長の判断により,専門委員会を置くことができる。

2 前項の専門委員会は,センター長,運営会議又は部門の下に置く。

3 第1項の専門委員会に,必要に応じて,具体的事項の検討又は作業実施に関する管理,

監督を行う部会を置くことができる。

4 センター長,運営会議,部門,専門委員会又は部会の下に特定事項を一時的に検討す

るワーキングを置くことができる。

(事務)

第12条 教育開発センターの事務は,学務部学務企画課において処理する。

(雑則)

第13条 この内規に定めるもののほか,教育開発センターの運営に関し必要な事項は,

センター長が定めることができるものとする。

附 則

この内規は,平成28年4月1日から施行する。

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全学教育・学生支援機構教育開発センター全学教育システム部門

教育システム専門委員会内規

平成28年 9月28日

全学教育・学生支援機構

教育開発センター長裁定

(設置)

第1条 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター内規(平成28年機構内規第

2号)第11条第1項の規定に基づき,岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発セン

ター(以下「センター」という。)の全学教育システム部門の下に教育システム専門委員

会(以下「専門委員会」という。)を置く。

(審議事項)

第2条 専門委員会は,次の各号に掲げる事項を審議する。

一 学士課程教育及び大学院教育の内容とシステムについての調査,企画,実施及び評

価に関すること。

二 大学院教育と学部教育の連携に係る調査及び企画に関すること。

三 学習支援システムの改善に関すること。

四 その他学士教育及び大学院教育システムに関すること。

(組織)

第3条 専門委員会は,次の各号に掲げる者で組織する。

一 センターの教員のうちからセンター長が推薦する者 若干人

二 各学部から推薦された教員 各1人(医学部については2人)

三 その他センター長が必要と認めた者

2 前項第2号及び第3号の委員の任期は,2年とし,再任することができる。ただし,

欠員が生じた場合の後任者の任期は,前任者の残任期間とする。

(委員長等)

第4条 専門委員会に委員長を置き,必要がある場合は副委員長を置くことができる。委

員長はセンター長が指名し,副委員長は委員長が指名する。

2 委員長は,専門委員会を招集し,その議長となる。

3 副委員長又は委員長があらかじめ指名する委員は,委員長を補佐し,委員長に事故が

あるときは,その職務を代理する。

(委員以外の者の出席)

第5条 委員長が必要と認める場合は,委員以外の者の出席を求め,その意見を聞くこと

ができる。

(ICT教育推進部会)

第6条 専門委員会にICT教育推進部会を置き,第2条第3号のうち次の各号に掲げる

事項を検討する。

一 ICT教育に関する調査,企画及び実施に関すること。

二 情報機器を含めた学習環境の整備に関すること。

三 学務系情報システムに関すること。

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四 その他ICT教育に関すること。

2 ICT教育推進部会は,センター長が必要と認めた者で組織する。

3 ICT教育推進部会に部会長を置き,センター長が指名する。

4 部会長は,ICT教育推進部会を招集し,その議長となる。

(事務)

第7条 専門委員会及びICT教育推進部会の事務は,学務部学務企画課及び学務部学務

情報システム開発室において処理する。

(雑則)

第8条 この内規に定めるもののほか,専門委員会及びICT教育推進部会の運営に関し

必要な事項は,センター長が別に定めることができる。

附 則

1 この内規は,平成28年10月1日から施行する。

2 この内規の施行後最初に選出される第3条第1項第2号及び第3号の委員の任期は,

同条第2項本文の規定にかかわらず,平成30年3月31日までとする。

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全学教育・学生支援機構教育開発センター全学教育システム部門FD専門委員会内規

平成28年 9月28日 全学教育・学生支援機構 教育開発センター長裁定

(設置)

第1条 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター内規(平成28年機構内規第

2号)第11条第1項の規定に基づき,岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発セン

ター(以下「センター」という。)の全学教育システム部門の下にFD専門委員会(以下

「専門委員会」という。)を置く。 (審議事項)

第2条 専門委員会は,次の各号に掲げる事項を審議する。 一 学士教育及び大学院教育の授業内容・方法の改善及び開発に関すること。 二 教育に関するセミナー,講習会及び教職員研修の企画・実施に関すること。 三 教育成果の調査及び評価に関すること。 四 本学版教科書の作成,編集及び使用状況の改善に関すること。 五 その他授業改善に関すること。 (組織)

第3条 専門委員会は,次の各号に掲げる者で組織する。 一 センターの教員のうちからセンター長が推薦する者 若干人 二 各学部から推薦された教員 各1人(医学部については2人) 三 その他センター長が必要と認めた者

2 前項第2号及び第3号の委員の任期は,2年とし,再任することができる。ただし,

欠員が生じた場合の後任者の任期は,前任者の残任期間とする。 (委員長等)

第4条 専門委員会に委員長を置き,必要がある場合は副委員長を置くことができる。委

員長はセンター長が指名し,副委員長は委員長が指名する。 2 委員長は,専門委員会を招集し,その議長となる。 3 副委員長又は委員長があらかじめ指名する委員は,委員長を補佐し,委員長に事故が

あるときは,その職務を代理する。 (委員以外の者の出席)

第5条 委員長が必要と認める場合は,委員以外の者の出席を求め,その意見を聞くこと

ができる。 (学生・教職員教育改善部会) 第6条 専門委員会に学生・教職員教育改善部会を置き,第2条第1号のうち次の各号に

掲げる事項を検討する。 一 授業改善の企画・提言に関すること。 二 カリキュラムの企画・提言に関すること。 三 新しい授業科目の企画・提言に関すること。 四 新入生履修相談会の企画・運営に関すること。

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五 その他教育の改善に関すること。 2 学生・教職員教育改善部会は,次の各号に掲げる者で組織する。 一 各学部から推薦された学生委員 各2人 二 学生・教職員教育改善部会から推薦された学生委員 若干人 三 各学部から推薦された教員委員 各1人 四 センター教員及びFD専門委員会から推薦された教員委員 若干人 五 事務職員 六 その他センター長が必要と認めた者 3 前項の委員の任期は,第1号委員の任期は2年とし,第2号から第6号までの委員の

任期は1年とし,委員に欠員が生じた場合は,後任者を任命することができるものとす

る。この場合の後任者の任期は,前任者の残任期間とする。 4 学生・教職員教育改善部会に部会長を置き,必要がある場合は副部会長を置くことが

できる。部会長は委員の互選により選出し,副部会長は部会長が指名する。 5 部会長は,学生・教職員教育改善部会を招集し,その議長となる。 6 副部会長又は部会長があらかじめ指名する委員は,部会長を補佐し,部会長に事故が

あるときは,その職務を代行する。 (事務)

第7条 専門委員会及び学生・教職員教育改善部会の事務は,学務部学務企画課において

処理する。 (雑則)

第8条 この内規に定めるもののほか,専門委員会及び学生・教職員教育改善部会の運営

に関し必要な事項は,センター長が別に定めることができる。

附 則 1 この内規は,平成28年10月1日から施行する。 2 この内規の施行後最初に選出される第3条第1項第2号及び第3号の委員の任期は,

同条第2項本文の規定にかかわらず,平成30年3月31日までとする。 3 この内規の施行後最初に選出される第6条第2項の各委員の任期は,同条第3項本文

の規定にかかわらず,従前の教育開発センター学生・教職員教育改善専門委員会委員の

任期の残任期間とする。

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全学教育・学生支援機構教育開発センター学生・教職員教育改善部会要項

平成28年 9月28日 全学教育・学生支援機構 教育開発センター長裁定

(総則)

第1条 全学教育・学生支援機構教育開発センター全学教育システム部門FD専門委員会

内規(以下「内規」という。)第6条に定める学生・教職員教育改善部会(以下「部会」

という。)に関しての必要事項については,内規第6条第1項から第6項に規定するほ

か,この要項の定めるところによる。

(目的)

第2条 部会は,全学教育・学生支援機構教育開発センターFD専門委員会と密接な連携

を図りつつ,学生・教員・職員相互の協力のもと,教育全般に関する企画・提言を行い,

岡山大学の教育の改善を推進することを目的とする。

(部会長の選任方法)

第3条 内規第6条第4項に定める部会長の選任は,内規第6条第2項第1号及び第2号

の委員のうちから互選によって選出する。

(ワーキング・グループ等)

第4条 部会における検討を円滑に進めるため,ワーキング・グループを設置する。

2 広報,記録及びワーキング・グループ相互の連絡調整等を行うため,総務会を設置す

る。

3 ワーキング・グループ及び総務会に関し,必要な事項は別に定める。

(委員以外の者の出席)

第5条 部会は,必要があるときは,関係学生及び教職員の出席を求め,その意見を聞く

ことができる。

(雑則)

第6条 この要項に定めるもののほか,部会の運営に関し必要な事項は別に定める。

附 則

この要項は,平成28年10月1日から施行する。

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学生・教職員教育改善部会申合せ

平成28年 9月28日 全学教育・学生支援機構 教育開発センター長裁定

全学教育・学生支援機構教育開発センター学生・教職員教育改善部会要項(以下「要項」

という。)第4条第3項及び第6条の規定に基づき,次のとおり申し合わせる。

1.全学教育・学生支援機構教育開発センター全学教育システム部門FD専門委員会内規

(以下「内規」という。)第6条第2項第6号に定める委員には,第1号及び第2号委

員のうち,残留を希望した委員を含む。

2.内規第6条第2項の第6号委員のうち学生については,本人の希望により部会(以下

「全体会」という。)の承認を得て,同条第2項第2号委員に変更できる。

3.原則として,全体会の事前(約1週間前)にリーダー会を開催する。リーダー会は,

部会長,副部会長及び各ワーキング・グループ(以下「WG」という。)の代表及び部

会長が必要と認めた委員で組織する。リーダー会は部会長が招集し,各WGから提出さ

れた議題に関して,審議事項,報告事項及びその他の事項として適切性を判断し,全体

会の会議資料として取りまとめ,総務会に提出する。

4.要項第4条第2項の総務会は,基本的には部会長・副部会長で組織するが,これに各

WGの代表及び部会長が必要と認めた委員を加えることができる。

5.委任状は,全体会よりも優先されることが妥当と判断できる行事(授業,会議,出張

等)への出席・参加の場合のみ認める。委任する相手は部会長あるいは委員とする。1

名の委員が委任される有効人数は1名とし,所属するWGのリーダーあるいは委員へ委

任することが望ましい。委任状の提出方法は,委任依頼者と欠席理由を明記し,部会長

あるいはWGリーダーに提出(メール可)する。

6.総務会が緊急性を要すると判断した議案については,特例としてメールその他の手段

による通信会議で代用することができる。この方法により仮決定した内容は直後の全体

会で事後承認を得る。

附 則

この申合せは,平成28年10月1日から施行する。

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全学教育・学生支援機構教育開発センター実践教育部門実践教育専門委員会内規

平成28年 9月28日 全学教育・学生支援機構 教育開発センター長裁定

(設置)

第1条 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター内規(平成28年機構内規第

2号)第11条第1項の規定に基づき,岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発セン

ター(以下「センター」という。)の実践教育部門の下に実践教育専門委員会(以下「専

門委員会」という。)を置く。 (審議事項)

第2条 専門委員会は,次の各号に掲げる事項を審議する。 一 実践教育の企画・提案に関すること。

二 実践教育の教育方法に関すること。

三 実践教育の授業評価及び改善に関すること。

四 その他実践教育の推進に関すること。

(組織)

第3条 専門委員会は,次の各号に掲げる者で組織する。 一 地域総合研究センターの教員のうちからセンター長が推薦する者 若干人 二 各学部から推薦された教員 各1人(医学部については2人) 三 その他センター長が必要と認めた者

2 前項第2号及び第3号の委員の任期は,2年とし,再任することができる。ただし,

欠員が生じた場合の後任者の任期は,前任者の残任期間とする。 (委員長等)

第4条 専門委員会に委員長を置き,必要がある場合は副委員長を置くことができる。委

員長はセンター長が指名し,副委員長は委員長が指名する。 2 委員長は,専門委員会を招集し,その議長となる。 3 副委員長又は委員長があらかじめ指名する委員は,委員長を補佐し,委員長に事故が

あるときは,その職務を代理する。 (委員以外の者の出席)

第5条 委員長が必要と認める場合は,委員以外の者の出席を求め,その意見を聞くこと

ができる。 (実践型教育部会) 第6条 専門委員会に実践型教育部会を置き,第2条の各号に掲げる事項を検討する。 2 実践型教育部会は,次の各号に掲げる者で組織する。 一 地域総合研究センターの教員のうちからセンター長が推薦する者 二 専門委員会委員のうち,次に掲げる者 イ 社会科学系の学部の委員のうちからセンター長が推薦する者 2人

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ロ 自然科学系の学部の委員のうちからセンター長が推薦する者 2人 ハ 生命科学系の学部の委員のうちからセンター長が推薦する者 2人 三 その他センター長が必要と認めた者 3 前項第2号及び第3号の委員の任期は,2年とし,再任することができる。ただし,

欠員が生じた場合の後任者の任期は,前任者の残任期間とする。 4 実践型教育部会に部会長を置き,センター長が指名する。 5 部会長は,実践型教育部会を招集し,その議長となる。 (事務)

第7条 専門委員会及び実践型教育部会の事務は,学務部学務企画課の協力を得て,総務・

企画部社会連携支援室において処理する。 (雑則)

第8条 この内規に定めるもののほか,専門委員会及び実践型教育部会の運営に関し必要

な事項は,センター長が別に定めることができる。

附 則 1 この内規は,平成28年10月1日から施行する。 2 この内規の施行後最初に選出される第3条第1項第2号及び第3号の委員の任期は,

同条第2項本文の規定にかかわらず,平成30年3月31日までとする。

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全学教育・学生支援機構教育開発センター実践教育部門 社会連携教育専門委員会内規

平成28年 9月28日 全学教育・学生支援機構 教育開発センター長裁定

(設置)

第1条 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター内規(平成28年機構内規第

2号)第11条第1項の規定に基づき,岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発セン

ター(以下「センター」という。)の実践教育部門の下に社会連携教育専門委員会(以下

「専門委員会」という。)を置く。 (審議事項)

第2条 専門委員会は,次の各号に掲げる事項を審議する。 一 公開講座等の全学的な企画と実施に関すること。 二 他の大学等との連携事業に係る企画・実施に関すること。 三 社会との教育連携事業に係る企画・実施に関すること。 四 その他社会連携に関すること。 (組織)

第3条 専門委員会は,次の各号に掲げる者で組織する。 一 センターの教員のうちからセンター長が推薦する者 若干人 二 その他センター長が必要と認めた者

2 前項第2号の委員の任期は,2年とし,再任することができる。ただし,欠員が生じ

た場合の後任者の任期は,前任者の残任期間とする。 (委員長等)

第4条 専門委員会に委員長を置き,必要がある場合は副委員長を置くことができる。委

員長はセンター長が指名し,副委員長は委員長が指名する。 2 委員長は,専門委員会を招集し,その議長となる。 3 副委員長又は委員長があらかじめ指名する委員は,委員長を補佐し,委員長に事故が

あるときは,その職務を代理する。 (委員以外の者の出席)

第5条 委員長が必要と認める場合は,委員以外の者の出席を求め,その意見を聞くこと

ができる。 (事務)

第6条 専門委員会の事務は,学務部学務企画課において処理する。 (雑則)

第7条 この内規に定めるもののほか,専門委員会の運営に関し必要な事項は,センター

長が別に定めることができる。

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附 則

1 この内規は,平成28年10月1日から施行する。 2 この内規の施行後最初に選出される第3条第1項第2号の委員の任期は,同条第2項

本文の規定にかかわらず,従前の教育開発センター社会連携委員会委員の任期の残任期

間とする。

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教育開発センター活動報告書

平成29年3月発行

発 行 岡山大学教育開発センター

〒700-8530 岡山市北区津島中2-1-1

編 集 岡山大学全学教育・学生支援機構教育開発センター

岡山大学学務部学務企画課

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