洗面器取り付け寸法及び設計施工 ... - toto ltd. · 分 類 品 番 補強部位 品...

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用途 商業施設・ 交通施設等 オフィス等 対象者 小学生~成人 成人 洗面器 750 800 手洗器 800 カウンター 高さ あふれ面 高さ (100)以上 (100)以上 補強板 注1 柱もしくはスタッド 施工例 ※補強板の両端は 角材などを用い て、柱・間柱・ス タッドに必ず固 定してください ※1補強板は角材などを用いて両端を、柱・間柱な どの建築の躯体にしっかり固定してください。 (100)以上 (100)以上 1KN 補強板24 壁下地12 (100)以上 補強板24 壁下地12 (例)L250の場合 メジシール 施工例 事前施工情報 洗面器取付高さ 洗面器・手洗器の設置高さについて、本製品を 快適にご使用いただくために、洗面器・手洗器 のあふれ面高さ、カウンター高さは下記の表を 参考に取り付けてください。 !標準洗面器・手洗器あふれ面高さ 標準カウンター高さ ※商業施設・交通施設等にて連立されている、 洗面器・手洗器のうち、幼児向けに高さを下 げて設置する場合は、 2006 12 20 日に施行 された「バリアフリー新法」に関連したガイ ドライン「公共交通機関の旅客施設に関する 移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフ リー整備ガイドライン(旅客施設編))」 (国土 交通省発行)に記載されている 550 ㎜をおす すめします。 ※保育園、幼稚園等の幼児施設に設置し、幼児 が使用する流し及び洗面器で、ポップアップ やゴム栓等で水ためができる使用の組み合わ せは、幼児の安全性を考慮し当社ではおすす めしていません。 洗面器・手洗器についての設計施工情報 ⑴壁掛け洗面器・手洗器の施工方法は必ず 1018 1022 ページの壁補強等に関する資料をご確 認のうえ設置壁の強度を確保ください。 ⑵合板を使用した補強板、壁下地の算定は洗面 器・手洗器のリム先端に1KNの加重をかけ た場合を想定しています。 さまざまな身体状況の方が使用され、より強 度が求められる場合や湿度の高い場所、下地 材、補強板の腐食が考えられる場所には 1022 ページのC形チャンネルでの補強をおこなっ てください。 ⑶洗面器・手洗器が接する下地材に被水するお それがある場合は、耐水性の仕上げ材を使用 し、下地材・補強板の吸水による強度低下を 防止してください。 また、必ず洗面器・手洗器と壁の間にシリ コーン系シール材(メジシール)を充てんし、 水の浸入を防止してください。 ※当社が指定する商品以外の組合せ、施工方法、 ご使用方法をおこなった場合は、当社による 品質保証ができないことがありますので、あ らかじめご了承ください。 洗面器取り付け寸法及び設計施工情報 洗面器 471

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Page 1: 洗面器取り付け寸法及び設計施工 ... - Toto Ltd. · 分 類 品 番 補強部位 品 番 下地の 厚み[㎜] ※1 補強板の 厚み[㎜] 流し sk6, sk7 バックハンガーt9r

用途 商業施設・交通施設等 オフィス等

対象者 小学生~成人 成人洗面器 750㎜

800㎜手洗器 800㎜

カウンター高さ

あふれ面高さ

(100)以上

(100)以上

補強板 注1 柱もしくはスタッド施工例

※補強板の両端は角材などを用いて、柱・間柱・スタッドに必ず固定してください

※1補強板は角材などを用いて両端を、柱・間柱などの建築の躯体にしっかり固定してください。

(100)以上

(100)以上

1KN

補強板24

壁下地12

(100)以上

補強板24壁下地12

(例)L250の場合

メジシール施工例

事前施工情報

洗面器取付高さ洗面器・手洗器の設置高さについて、本製品を快適にご使用いただくために、洗面器・手洗器のあふれ面高さ、カウンター高さは下記の表を参考に取り付けてください。�標準洗面器・手洗器あふれ面高さ標準カウンター高さ

※商業施設・交通施設等にて連立されている、洗面器・手洗器のうち、幼児向けに高さを下げて設置する場合は、2006年12月20日に施行された「バリアフリー新法」に関連したガイドライン「公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(バリアフリー整備ガイドライン(旅客施設編))」(国土交通省発行)に記載されている550㎜をおすすめします。

※保育園、幼稚園等の幼児施設に設置し、幼児が使用する流し及び洗面器で、ポップアップやゴム栓等で水ためができる使用の組み合わせは、幼児の安全性を考慮し当社ではおすすめしていません。

洗面器・手洗器についての設計施工情報⑴壁掛け洗面器・手洗器の施工方法は必ず1018~1022ページの壁補強等に関する資料をご確認のうえ設置壁の強度を確保ください。

⑵合板を使用した補強板、壁下地の算定は洗面器・手洗器のリム先端に1KNの加重をかけた場合を想定しています。さまざまな身体状況の方が使用され、より強度が求められる場合や湿度の高い場所、下地材、補強板の腐食が考えられる場所には1022ページのC形チャンネルでの補強をおこなってください。

⑶洗面器・手洗器が接する下地材に被水するおそれがある場合は、耐水性の仕上げ材を使用し、下地材・補強板の吸水による強度低下を防止してください。また、必ず洗面器・手洗器と壁の間にシリコーン系シール材(メジシール)を充てんし、水の浸入を防止してください。

※当社が指定する商品以外の組合せ、施工方法、ご使用方法をおこなった場合は、当社による品質保証ができないことがありますので、あらかじめご了承ください。

洗面器取り付け寸法及び設計施工情報

洗面所/

ユーティリティー

洗面器

洗面器取り付け寸法及び設計施工情報

471

Page 2: 洗面器取り付け寸法及び設計施工 ... - Toto Ltd. · 分 類 品 番 補強部位 品 番 下地の 厚み[㎜] ※1 補強板の 厚み[㎜] 流し sk6, sk7 バックハンガーt9r

分 類 品 番 補強部位 品 番 下地の厚み[㎜]

※1補強板の厚み[㎜]

流し SK6, SK7バックハンガー T9R

※212以上

12以上ブラケット T8WF380R

SK22Aバックハンガー T9R 12以上壁フランジ T37PGEP, T37PE

SK35バックハンガー T9R

12以上壁フランジ HP551VPR, HP551VURTW450W

SK73R ビス TA1S 12以上

SK322バックハンガー T9R 12以上壁フランジ T37PGEP, T37PE 12以上

SK500 バックハンガー TL220D 12以上SK507 バックハンガー T9R 12以上SK510・D バックハンガー TL220D 24以上

手洗器 L30D・DM バックハンガー TL220D 24以上L112 バックハンガー T9R 24以上L650D バックハンガー TL250-1D 24以上L870・A・AM・M バックハンガー T9N 12以上L90DR ビス TA3N 12以上LS40DBZ ブラケット HM40S 12以上LS850 バックハンガー T9R 12以上

洗面器 L103A・CF・CFG・D・DMP バックハンガー TL220D 24以上LS125D・DM, LS135D・DM バックハンガー TL125D 12以上L210C・CM・D・DML250A・AM・C・CF・CM・D・DM バックハンガー TL250D 24以上

L260C・CM, L270C・CM・D・DM バックハンガー TL220D 24以上L530 ブラケット TL516GR, TL516GLR 24以上L505・L546U・L548U・L587UL582S・CS・CMS ブラケット TL516GR 24以上

L620 ブラケット TL516GLR 24以上L710C・CM バックハンガー T9R 24以上LS704C・CMLS721C・CMLS722C・CM

バックハンガー TL220D 24以上

LS800・DM・G・GM バックハンガー T9RA 12以上壁フランジ HP800F, HP800EFMVRS45P・S ブラケット 製品に同梱 24以上MLRA50A・B 固定金具一式 MX60014 24以上MLRB32AAL・ABL・BAL・BBLMLRB32AAR・ABR・BAR・BBR 固定金具一式 MX60013 24以上

1.壁補強と下地について洗面器などを壁に取り付ける際は、バックハンガー部やビス固定部の木ねじが抜けないように、壁裏に十分な補強をしてください。補強が不十分な場合は洗面器などに荷重がかかった際に、器具ががたついたり落下する場合があるため、下表を目安にJAS規格合板で補強してください。ただし補強した合板(補強板)はねじの抜け力を確保するためのものであり、壁自体の強度を確保するためのものではないためご注意ください。2.壁仕上げについて上記施工の場合の壁仕上げは、下地の上に仕上げを行なってください。器具(洗面器など)を使用する上で壁に水がかかるおそれのある場合は耐水性・防水性能のある仕上げ材をご使用ください。また、合わせて取付けねじやビスを伝って水の浸水が想定される場合はシリコン系シール材(メジシール)を塗布するなどの処置を行ってください。

衛生陶器を設置する際の壁補強・壁仕上げについて(乾式工法)補強材が合板補強

参考資料

資料

衛生陶器を設置する際の

壁補強(乾式工法)

1018

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分 類 品 番 補強部位 品 番下地の厚み[㎜]

※1補強板の厚み[㎜]

洗髪器 S305DNU バックハンガー TK305H

※212以上

24以上小便器 U310・GY・GW

バックハンガー T9R12以上

壁フランジ T64CP, T64CW

UFS800CE,UFS860CS・CES・CKS

バックハンガー 製品に同梱12以上

壁フランジ T64CP(セット品番に含む)UFS800CEZ,UFS860CSZ・CESZ・CKSZ

バックハンガー 製品に同梱12以上

壁フランジ T64CW(セット品番に含む)

UFS900R・WR・JS・JCSバックハンガー 製品に同梱

12以上壁フランジ HP900(セット品番に含む)

UFS900MR・WMR・JMS・JCMSバックハンガー 製品に同梱

12以上壁フランジ HP900M(セット品番に含む)

UFS900M1R・WM1R・JM1S・JCM1Sバックハンガー 製品に同梱

12以上壁フランジ HP901M(セット品番に含む)

UFH557, UFH560バックハンガー T9RA

12以上壁フランジ HP500(セット品番に含む)

UFH557Z, UFH560Zバックハンガー T9RA

12以上壁フランジ HP500E(セット品番に含む)

UFH500, UFH570バックハンガー T9R

12以上壁フランジ HP500(セット品番に含む)

UFH500Z, UFH570Zバックハンガー T9R

12以上壁フランジ HP500E(セット品番に含む)

タンク S534B, S535B, S570B, S570BKS,S570BF, S670BU・BFU ビス 金具セット品番に同梱 12以上

S31, S300BK ビス 金具セット品番に同梱 12以上大便器 C550SU, C743PVN 壁フランジ HP551VPR, HP551VUR

TW450W※2※312以上

※312以上

使用するビスのねじ部が補強板に充分かかることをご確認ください。※1 JAS規格合板をご使用ください。※2 JAS規格合板12㎜以上か同等以上の圧縮強度を有する材料(硬質石膏ボード12.5㎜等)を使用

ください。石こうボードは壁自体の強度が弱いため、直接洗面器などを取り付けないでください。洗面器などを取り付ける場合は、洗面器などを取り付ける壁を合板に取り替えてください。石こうボードに直接洗面器などを取り付けると、洗面器などに荷重がかかった際にボードが破壊し、洗面器などが外れるおそれがあります。

※3 壁掛大便器スタンドとの併用の場合は9㎜以上※4 さまざまな身体状況の方が使用され、より強度が求められる現場においては1022ページ記載

のC型チャンネルでの補強をおすすめします。《試算条件》

�リム先端に1KNの荷重をかけた場合を想定。詳細は471ページを参照ください。

の場合ハイドロセラ・ウォールの施工については、212~216ページを参照ください。

参考資料

資料

衛生陶器を設置する際の

壁補強(乾式工法)

1019

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分 類 品 番 補強部位 品 番下地の厚み[㎜]

補強材(C形チャンネル)2.3㎜ 3.2㎜

流しSK6, SK7

バックハンガー T9R

※112以上

○ -ブラケット T8WF380R - -

SK22Aバックハンガー T9R ○ -壁フランジ T37PGEP, T37PE - -

SK35

バックハンガー T9R ○ -

壁フランジHP551VPR, HP551VURTW450W

- -

SK73R ビス TA1S - -

SK322バックハンガー T9R ○ -壁フランジ T37PGEP, T37PE - -

SK500 バックハンガー TL220D ○ -SK507 バックハンガー T9R ○ -SK510・D バックハンガー TL220D ○ -

手洗器 L30D・DM バックハンガー TL220D - ○L650D バックハンガー TL250-1D ○ -L870・A・AM・M バックハンガー T9N - ○L90DR ビス TA3N - -LS40DBZ ブラケット HM40S - -

L112・LS850APA・ASA・BPA・BSA・CPAR・CSAR・DPA・DSA・EPA・ESA

バックハンガー T9R ○ -

洗面器などを壁に取り付ける際は、壁が石こうボードのみではビスの引き抜き強度不足により、洗面器などが落下するおそれがあります。補強が不十分な場合は、洗面器などに荷重がかかった際に洗面器などががたついたり、落下したりする場合がありますので下表を目安に補強してください。その際、壁仕上げが不明の場合は板厚3.2㎜以上のC形チャンネルの使用をおすすめします。

参考資料

資料

衛生陶器を設置する際の壁補強(乾式工法)補強材がC形チャンネルの場合

衛生陶器を設置する際の

壁補強(乾式工法)

1020

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分 類 品 番 補強部位 品 番下地の厚み[㎜]

補強材(C形チャンネル)2.3㎜ 3.2㎜

洗面器 L103A・CF・CFG・D・DMPL260C・CM, L270C・CM・D・DMLS704C・CMLS721C・CMLS722C・CM

バックハンガー TL220D

※112以上

- ○

LS125D・DMLS135D・DM

バックハンガー TL125D - ○

L530 ブラケット TL516GR, TL516GLR - -

L505・L546U・L548U・L587UL582S・CS・CMS

ブラケット TL516GR - -

L620 ブラケット TL516GLR - -L710C・CM※ バックハンガー T9R - ○

LS800・DM・G・GMバックハンガー T9RA ○ -壁フランジ HP800F, HP800EF - -

MVRS45P・S ブラケット 製品に同梱 - -MLRA50A・B 固定金具一式 MX60014 - ○

MLRB32AAL・ABL・BAL・BBLMLRB32AAR・ABR・BAR・BBR

固定金具一式 MX60013 - ○

洗髪器 S305DNU バックハンガー TK305H - ○

使用するビスのねじ部が補強板に充分かかることをご確認ください。※1 JAS規格合板12㎜以上か同等以上の圧縮強度を有する材料(硬質石膏ボード12.5㎜等)をご使

用ください。※ L710の壁補強の例を1022ページに示します。

参考資料

資料

ハイドロセラ・ウォールの施工については、212~216ページを参照ください。

衛生陶器を設置する際の

壁補強(乾式工法)

1021

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ランナー

(JIS 65形以上)

Lアングル

ランナー

*振れ止め*壁の強度を確保 するため必ず通 してください。 C-100×50×20

(t 2.3 または t 3.2)

補強用鋼材

スタッド

Lアングル 壁仕上げ面

側面図

C-100×50×20t 2.3 または t 3.2

40×40× t 3補強用鋼材

2050

100

100※1100※1

303※1 ※1

303

500

450

12

800 ※2 580

450

180

800Lアングル

スタッド

床仕上げ面

Lアングルスタッド

補強用鋼材

補強用鋼材*Lアングルの両端を スタンド・柱などに必ず 固定してください。

スタッド

床仕上げ面

スタッド スタッド スタッド

補強用鋼材

(例)L710壁補強 バックハンガー・陶器の固定にはドリルねじを使用ください。材質:ステンレス呼び:�5長さ:50㎜種類:なべ十字ドリルねじ

(陶器の固定には、サラ十字ドリルねじ)

※1 使用するドリルねじが、補強用鋼材に充分にかかる様にスタッドの幅、補強用鋼材の本数・高さを調整ください。

※2 洗面器取付高さ:800㎜の場合。

骨組みと壁仕上げについて1.骨組みについて①スタッド(軽量鉄骨)はJIS65形以上をご使用ください。②陶器の荷重を受けるため、陶器設置部のスタッドの間隔は300㎜程度にしてください。③補強用鋼材は1020・1021ページに従い、C形チャンネル(100×50×20㎜)を必ずご使用ください。L形アングルは、スタッド・柱などの建築の躯体に溶接、またはビスで必ず固定してください。

④排水が壁の場合は、中央のスタッド切断部の開口に忘れずに設けてください。

2.壁仕上げについて上記骨組みの場合の壁仕上げは、JAS規格合板12㎜以上か同等以上の圧縮強度を有する材料の上に仕上げを行ってください。石こうボードは壁自体の強度が弱いため、直接洗面器などを取り付けると荷重がかかったさいに、ねじ部からボードが破壊し外れるおそれがあります。上記内容は軽鉄枠での洗面器の引き抜き強度を考えた補強を示した例であり、洗面器等が接触する下地材が石膏ボードなどで吸水による強度低下や、圧迫による割れなどが想定されますので強度が確保できる仕上げ材に変更いただくよう配慮願います。

壁掛け洗面器(補強材/C形チャンネル使用施工例)

参考資料

資料

衛生陶器を設置する際の

壁補強(乾式工法)

1022