冷媒被覆銅管 仕様書 · 2019. 10. 24. · 1.適用範囲...
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冷媒被覆銅管
仕様書
KES006B
掲載内容
1.適用範囲・・・・・・・・・ 12.仕様・・・・・・・・・・・・・ 13.品番,寸法 ・・・・・・・・ 24.特性 ・・・・・・・・・・・・・ 65.参考資料・・・・・・・・・ 10
1.適用範囲
本仕様書は弊社が販売する冷媒被覆銅管(以下被覆銅管)に適用します。
2.被覆銅管仕様
2-1銅管仕様(1)種類
銅管はリン脱酸銅継目無管 JIS H3300 C1220T 適合品(2)化学成分及び機械的性質
銅管の化学成分及び機械的性質を表-1,2に示します。
表-1 JIS H3300 C1220T-0(ペアコイル、シングルコイル用)
表-2 JIS H3300 C1220T-1/2H (直管用)
項目化学成分(%) 機械的性質
Cu P引張り強さ
(N/mm2)
伸び
(%)規格値 99.90以上 0.015~0.040 205以上 40以上
実測値 99.96 0.026 245 52
項目化学成分(%) 機械的性質
Cu P引張り強さ
(N/mm2)規格値 99.90以上 0.015~0.040 245~325
実測値 99.96 0.022 280
2-2.保温材仕様(1)材質、種類
・保温材は化学架橋30倍発泡ポリエチレン JIS A 9511A-PE-C-2 準拠品・難燃性については国土交通省仕様 公共建築工事標準仕様書で指示されている
JCDA0009難燃性に適合
(2)品質・保温材の特性(JIS A 9511 A-PE-C-2)を表―3に示します。
表-3 保温材特性
項目 単位 規格値 実測値
密 度 Kg/m3 20以上 36
熱 伝 導 率 ( 平 均 温 度 2 0 ℃ ) W/m・K 0.043以下 0.037
透湿係数(厚さ25mm当たり) ng/m2・s・Pa 20以下 2.9
引 張 強 さ N/cm2 14以上 38
吸 水 量 g/100cm2 2.0以下 0.17
厚 さ 収 縮 率 ( 1 2 0 ± 5 ℃ ) % 7以下 2.0
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冷媒被覆銅管
3.品番、寸法
3-1.ペアコイル(K-HP)ペアコイル(K-HP)の品番、寸法を表-4 に示します。
表-4ペアコイル(K-HP)の品番、寸法
品番
種別
(対応
冷媒)
銅管
外径
(mm)
銅管
肉厚
(mm)
保温材
厚
(mm)
保温材
外径
(mm)
長さ
(m)
K-HP23E 3種 6.35 0.8 8 24
20
9.52 0.8 8 27
K-HP24E 2種 6.35 0.8 8 24
12.70 0.8 10 34
K-HP35E 3種 9.52 0.8 8 24
15.88 1.0 10 38
K-HP36E *1*2 2種 9.52 0.8 8 24
19.05 1.2 10 41
K-HP2330E 3種 6.35 0.8 8 24 30
9.52 0.8 8 27
3-2.シングルコイル(K-HS).シングルコイル(K-HS)の品番、寸法を表-5 に示します。
表-5.シングルコイル(K-HS)の品番、寸法
品番
種別
(対応
冷媒)
国土交通省
仕様適合*3
(日本銅センター
JCDA0009
難燃仕様適合)
銅管
外径
(mm)
銅管
肉厚
(mm)
保温材
厚
(mm)
保温材
外径
(mm)
長さ
(m)
K-HS2E 3種
適合
(液管 *3)
6.35 0.8 8 24
20
K-HS3E 3種 9.52 0.8 27
K-HS4E 2種 12.70 0.8
10
34
K-HS5E 2種 15.88 1.0 38
K-HS6E *1*2 2種 19.05 1.2 41
注) ・*1 R410A,R32に使用時曲げる場合、銅管外径の4倍以上にしてください。・*2 フレア加工する場合は、肉厚に対応したフレアツールをご使用ください。・*3 液管に使用する場合のみ国土交通省仕様として適合しています。・銅管の質別はO材とします。
注) ・*1 R410A,R32に使用時曲げる場合、銅管外径の4倍以上にしてください。・*2 フレア加工する場合は、肉厚に対応したフレアツールをご使用ください。・銅管の質別はO材とします。
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冷媒被覆銅管
3-3. シングルコイル保温材15mm(K-HSM).シングルコイル保温材15mm(K-HSM)の品番、寸法を表-6 に示します。
表-6.シングルコイル保温材15mm(K-HSM)の品番、寸法
品番
種別
(対応
冷媒)
国土交通省
仕様適合*3
(日本銅センター
JCDA0009
難燃仕様適合)
銅管
外径
(mm)
銅管
肉厚
(mm)
保温材
厚
(mm)
保温材
外径
(mm)
長さ
(m)
K-HSM2E 3種
適合
(液管 *3)
6.35 0.8
15
38.5
20
K-HSM3E 3種 9.52 0.8 41.5
K-HSM4E 2種 12.70 0.8 44.5
K-HSM5E 2種 15.88 1.0 49
K-HSM6E *1*2 2種 19.05 1.2 52注) ・*1 R410A,R32に使用時、,曲げる場合は銅管外径の4倍以上にしてください。
・*2 フレア加工する場合は、肉厚に対応したフレアツールをご使用ください。・*3 液管に使用する場合のみ国土交通省仕様として適合しています。・銅管の質別はO材とします。
3-4. 高断熱シングルコイル国土交通省仕様(K-HSH)高断熱シングルコイル国土交通省仕様(K-HSH)の品番、寸法を表-7 に示します。
表-7.高断熱シングルコイル国土交通省仕様(K-HSH)の品番、寸法
品番
種別
(対応
冷媒)
国土交通省
仕様適合
(日本銅センター
JCDA0009
難燃仕様適合)
銅管
外径
(mm)
銅管
肉厚
(mm)
保温材
厚
(mm)
保温材
外径
(mm)
長さ
(m)
K-HSH2E 3種
適合
6.35 0.8
20
48
20
K-HSH3E 3種 9.52 0.8 51
K-HSH4E 2種 12.70 0.8 54
K-HSH5E 2種 15.88 1.0 58
K-HSH6E *1*2 2種 19.05 1.2 61
注) ・*1 R410A,R32に使用時、曲げる場合は銅管外径の4倍以上にしてください。・*2 フレア加工する場合は、肉厚に対応したフレアツールをご使用ください。・銅管の質別はO材とします。・生産工場により、保温材の内外層の厚み比率が異なる場合があります。
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冷媒被覆銅管
3-6 直管(K-HC)直管(K-HC)の品番、寸法を表-9 に示します。
表-9直管(K-HC)の品番、寸法
品番
種別
(対応
冷媒)
国土交通省
仕様適合*3
(日本銅センター
JCDA0009
難燃仕様適合)
銅管
外径
(mm)
銅管
肉厚
(mm)
保温材
厚
(mm)
保温材
外径
(mm)
長さ
(m)
K-HC3B 3種 適合(液管*3) 9.52 0.8 8 27
4
K-HC4B 3種 適合(液管*3) 12.70 0.8
10
34.5
K-HC5B 3種 適合(液管*3) 15.88 1.0 38
K-HC6B 3種 19.05 1.0 41
K-HC7B 3種 22.22 1.0 45
K-HC10B 3種 25.40 1.0 48
K-HC11B*1 2種 28.58 1.0 51.5
K-HC12B*1 2種 31.75 1.1 54.5
K-HC13B 1種 34.92 1.1 57.5
K-HC14B*1 2種 38.10 1.35 60.5
K-HC15B 1種 41.28 1.20 64
K-HC16B 1種 44.45 1.25 67
K-HC20B 1種 50.80 1.40 73.5
注) ・*1 R410A,R32に使用時、ベンダーで曲げる場合は、曲げ半径が銅管外径の4倍以上のベンダーを使用してください。
・*3 液管に使用する場合のみ国土交通省仕様として適合しています。・ 銅管質別は1/2H材とし、片側拡管ありとします。
3-5 高断熱.ペアコイル国土交通省仕様(K-HPH)高断熱.ペアコイル国土交通省仕様(K-HPH)の品番、寸法を表-8 に示します。
表-8高断熱.ペアコイル国土交通省仕様(K-HPH)の品番、寸法
品番
種別
(対応
冷媒)
銅管
外径
(mm)
銅管
肉厚
(mm)
保温材
厚
(mm)
保温材
外径
(mm)
長さ
(m)
K-HPH23E 3種 6.35 0.8 8 24.5
20
9.52 0.8 20 51.5
K-HPH24E 2種 6.35 0.8 8 24.5
12.70 0.8 20 55.0
K-HPH35E 3種 9.52 0.8 8 27.5
15.88 1.0 20 58.5
注) ・銅管の質別はO材とします。
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冷媒被覆銅管
3-7 直管 保温材20m (K-HCH、K-HCT)直管 保温材20m (K-HCH、K-HCT)の品番、寸法を表-10 に示します。
表-10直管 保温材20m(K-HCH、K-HCT)の品番、寸法
注) ・*1 R410A,R32に使用時、ベンダーで曲げる場合は、曲げ半径が銅管外径の4倍以上のベンダーを使用してください。
・ 銅管質別は1/2H材とし、片側拡管ありとします。
品番
種別
(対応
冷媒)
国土交通省
仕様適合
(日本銅センター
JCDA0009
難燃仕様適合)
銅管
外径
(mm)
銅管
肉厚
(mm)
保温材
厚
(mm)
保温材
外径
(mm)
長さ
(m)
K-HCH3B 3種 適合 9.52 0.8
20
51
4
K-HCH4B 3種 適合 12.70 0.8 54.5
K-HCH5B 3種 適合 15.88 1.0 58
K-HCT6B 3種 19.05 1.0 61
K-HCT7B 3種 22.22 1.0 65
K-HCT10B 3種 25.40 1.0 68
K-HCT11B*1 2種 28.58 1.0 71.5
K-HCT12B*1 2種 31.75 1.1 74.5
K-HCT14B*1 2種 38.10 1.35 80.5
品番
種別
(対応
冷媒)
国土交通省
仕様適合
(日本銅センター
JCDA0009
難燃仕様適合)
銅管
外径
(mm)
銅管
肉厚
(mm)
保温材
厚
(mm)
保温材
外径
(mm)
長さ
(m)
K-HCH3B 3種
適合
9.52 0.8
20
51
4
K-HCH4B 3種 12.70 0.8 54.5
K-HCH5B 3種 15.88 1.0 58
K-HCH6B 3種 19.05 1.05 61
K-HCH7B 3種 22.22 1.20 65
K-HCH10B 3種 25.40 1.35 68
K-HCH11B*1 3種 28.58 1.55 71.5
K-HCH12B*1 3種 31.75 1.70 74.5
K-HCH14B*1 3種 38.10 2.00 80.5
K-HCH16B*1 3種 44.45 2.30 87
3-8 高断熱直管 国土交通省仕様 (K-HCH)高断熱直管 国土交通省仕様 (K-HCH)の品番、寸法を表-11 に示します。
表-11高断熱直管 国土交通省仕様 (K-HCH)の品番、寸法
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冷媒被覆銅管
温度差Δt 10M 20M 30M 40M 50M
60℃ 10.3 20.7 30.9 41.3 51.680℃ 13.7 27.5 41.3 55.1 68.8100℃ 17.2 34.4 51.6 68.8 86.0
配管長
表-12銅管の熱伸縮量 (単位:mm)
4 銅管及び保温材の特性
4-1銅管の熱伸縮量銅管の熱伸縮量は、配管長、温度変化、線膨張係数に比例します。銅管の熱伸縮量を表-12 に示します。
銅管の熱伸縮量 Δl=L×Δt × 17.2 ×10-6
Δl : 熱伸縮量(mm)L : 配管長(mm)Δt : 配管使用温度(冷媒温度)と配管施工時温度との差(℃)
銅の線膨張係数:17.2 ×10-6 (1/℃) 日本銅センター資料より
4-2銅管の最小曲げ半径銅管コイルの最小曲げ半径を表-13 に示します。
銅管外径 最小曲げ半径6.35 30mm以上9.52 39mm以上12.70 51mm以上15.88 64mm以上19.05 77mm以上
表-13銅管の最小曲げ半径
4-3保温材の物性保温材の物性を表-14 に示します。
表-14 保温材の物性項目 単位 実測値 試験方法密度 g/cm3 36 JIS K6767
引張強度 N/cm2 38.0 JIS K6767引張強度(2%) N/cm2 4 JIS K6767
伸び率 % 153 JIS K6767
表-15 保温材の耐熱温度、難燃性能
単位
℃ -40~120
- 被覆銅管の状態で JCDA0009難燃性適合
特性性能
項目
耐熱温度
難燃性試験
4-4保温材の耐熱温度、難燃性能保温材の耐熱温度、難燃性能を表―15に示します。
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冷媒被覆銅管
4-5 保温材の伸縮保温材長さ方向の収縮率について表-16に示します。
保温材は長さ方向に最大2%程度(4m当たり80mm)収縮しますので保温材の収縮による引張り力に耐えうる処置が必要です。。
処置例: 保温材端面を接着するコニシボンド ウルトラ多用途SUプレミアムソフト使用
詳細施工要領は次ページ参照
処置例の処置部引張強度を表-17 に示します。
表-16 保温材の長さ収縮率項目 実測値 規格値 試験方法
長さ収縮率 2% - JIS A9511厚さ収縮率 2% 7%以下 厚さ収縮率試験方法
直管品番 銅管径 保温厚 保温断面積 処置部引張強度保温材収縮力(2%変形時) 注
mm mm cm2 N N
処置例保温材端面接着工法
K-HC10B 25.4 10 12 294 48
K-HCH10B 25.4 20 30 741 120
表-17 処置部引張強度(24h養生後)実測値
注.保温材収縮力(2%変形時)について
保温材引張試験での2%変形時の実測値です。この力が収縮力になります。
■結果の要約
収縮力に対し処置部強度は余裕がありはがれることはありません。
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冷媒被覆銅管
品番 K-HBT50B
シート寸法 幅50mm×長さ10m×厚さ1mm
材質 発泡ポリエチレン
使用環境温度 -10℃~60℃
■注意保温材粘着シートは、養生時に発生する、外力による接着部剥離を防止するために、使用するものです。
「接着剤を使用せず、粘着シートのみを使用した場合、保温材収縮には効果ありません。」
冷媒被覆銅管 保温材接着工法 施工要領
■使用部材
●接着剤:コニシ(株)製 ウルトラ多用途SUプレミアムソフト
●保温材粘着シート
■施工手順
保温材片側端面部に、接着剤付属のへらを用いて、接着剤を均一に塗布してください。
保温材接着部に、保温材粘着シートを1.5周巻きつけて、接続部が外れないようにしてください。※2
接着剤塗布後すぐに、端面同士がずれないよう、貼り合わせてください。※1
保温材粘着シートを巻き付けた状態で、24時間養生してください。
※1 本接着剤は速乾タイプです。塗布後1分以内に貼り合わせてください。※2 接着工法では、接着面を24時間養生する必要があります。職人による養生工程を削減するため、
弊社では保温材粘着シート(K-HBT50B)の使用を推奨しております。
①
②
③
④
ウルトラ多用途SUプレミアムソフト 保温材粘着シート仕様
4-6
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冷媒被覆銅管
4-7. 防露性能グラフ
. 各銅管径別防露性能グラフを表-3 に示します。
表-6. 各銅管径別防露性能グラフ 冷媒温度5℃
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冷媒被覆銅管
表-3 揮発性有機化合物(VOC)の含有有無化学物質名 含有有無
ホルムアルデヒド 無アセトアルデヒド 無トルエン 無キシレン 無エチルベンゼン 無スチレン 無パラジクロルベンゼン 無テトラデカン 無クロルピリホス 無フェノブカルブ 無ダイアジノン 無フタル酸ジ-n-ブチル 無フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 無ノナナール 無
種別 最高使用圧力 対応冷媒
第1種 3.45MPa R407C、R22等
第2種 4.30MPa R410A、R407C、R32等
第3種 4.80MPa R410A、R407C、R32等
5.参考資料
5-1銅管の種別
銅管の種別を表-3 に示します。第1種の銅管は冷媒R410A、R32のエアコンには使用できませんので注意してください。
5-2揮発性有機化合物(VOC) の含有有無
被覆銅管における揮発性有機化合物(VOC) の含有有無を表-3 に示します。
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冷媒被覆銅管