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一般財団法人 電気安全環境研究所 技術基準解釈別表第八の不適合事例 2019.4

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  • 一般財団法人 電気安全環境研究所

    技術基準解釈別表第八の不適合事例

    2019.4

  • 2

    本日の予定(目次)

    1章 METI試買テストの概要

    2章 輸入品が試買テストで不適合となる背景

    3章 技術基準解釈別表第八の不適合事例

  • 3

    1章

    METI試買テストの概要

  • METI試買テストの概要

    4

    電気用品安全法(昭和36 年11 月16 日法律第234 号、以下「法」という。)は、製造又は輸入の事業を行う者(以下、「届出事業者」という。)が自らの責任で電気用品に対する技術基準の適合性確認や完成品に対する検査を行うことを義務付けています。その上で、届出事業者は、こうした法的義務を果たしたことを示すため、当該電気用品にPSEマークを表示して販売することができます。

    規制当局として、毎年度市場で流通している電気用品を購入し、届出事業者が法的義務を適切に履行しているか確認するために「試買テスト」を行っています。

    試買テストにおいて確認された技術基準に適合しない電気用品については、当該届出事業者において適切に是正し、再発防止対策を講ずるよう指導を行っております。

    試買テストの対象品目は、電気用品安全規制の対象となる全ての電気用品(457品目)を対象としていますが、予算の制約もあることから3~5年間程度で規制対象品目全てを一巡するように、計画的に選定することとしています。

    【平成29年度電気用品安全法試買テスト結果の概要の“1.はじめに”より抜粋】

  • 5

    平成29年度試買テストの内訳

    ※フォローアップ:事故事例等を踏まえて選定した品目

    分類 試買テストが実施された電気用品(抜粋) 品目数 機種数

    ①業務用機器(配線器材)

    コードリール、延長コードセット、蛍光灯用ソケット、合成樹脂製電線管 等

    25品目 53機種

    ②業務用機器(配線器材以外)

    電気天火、電気フライヤー、電熱マット、換気扇、電気乾燥機、インターホン 等

    32品目 83機種

    ③家庭用機器(フォローアップ※)

    電気ストーブ、電気製氷機、テレビジョン受信機、リチウムイオン蓄電池、直流電源装置 等

    18品目 73機種

    ④省エネ機器電気冷蔵庫、電気洗濯機、蛍光ランプ、エル・イー・ディー・ランプ 等

    12品目 48機種

    合 計 87品目 257機種

    METI試買テストの概要

  • 6

    平成29年度不適合の内訳

    選 定 品目数 技術基準解釈(不適合)

    PSE表示(不適合)

    ①配線器材関係 5品目 7機種 (13.2%) 2機種 ( 3.8%)

    ②配線器材以外 33品目 38機種 (45.8%) 10機種 (12.0%)

    ③家庭用機器(フォローアップ)

    17品目 35機種 (47.9%) 2機種 ( 2.7%)

    ④省エネ機器 13品目 23機種 (47.9%) 4機種 ( 8.3%)

    計 68品目 103機種 (40.1%) 18機種 ( 7.0%)

    平成28年度(参考) 65品目 121機種(37.1%) 12機種 ( 3.7%)

    技術基準解釈 PSE表示

    適 合93.0%

    不適合7.0%

    不適合40.1%適 合

    59.9%

    METI試買テストの概要

  • 7

    平成29年度不適合項目の内訳-技術基準解釈

    技術基準解釈不適合項目

    不適合数 割合

    ①表示 53 23%

    ②取扱説明書等 32 14%

    ③アース機構 23 10%

    ④空間距離 17 7%

    ⑤形状・組立・操作 16 7%

    ⑥雑音の強さ 15 6%

    ⑦平常温度 9 4%

    ⑧消費電力等の許容差 5 2%

    ⑨その他 65 27%

    合 計 235 100%

    ①表示23%

    ②取扱説明書等

    14%

    ③アース機構10%④空間距離

    7%

    ⑤形状・組立・操作7%

    ⑥雑音の強さ6%

    ⑦平常温

    度4%

    ⑧消費

    電力等

    の許容

    差2%

    ⑨その他27%

    取扱説明書については解釈別表第十二を適用した場合に不適合が多い。赤字について本日説明。

    METI試買テストの概要

  • 8

    2章

    輸入品が試買テストで不適合となる背景

  • 輸入品の注意点

    米国や欧州向けの製品をそのまま日本に持ってくることができるとは限らない。

    9

    ①海外製品を日本の事情に合わせるための設計変更が必要。

    ②海外の規格と日本の基準との相違があるための設計変更が必要。

    輸入品の場合は、上記①及び②の対応ができていない場合に試買テストで不適合になるケースが多い。

    例:表示が異なる。 例:空間距離の規定値が異なる。

  • ①海外向け製品と日本向け製品の相違

    10

    • プラグ形状の相違→プラグの変更

    • 電圧や周波数の相違→電線の変更

    電圧が違うことによって断面積を変更→電熱装置やモーターの変更

    消費電力、温度上昇、電波雑音などが変化→アースの必要性の有無に関する変更

    • 言語や取扱いの習慣の相違→日本語取扱説明書の必要性や表示など

    日本向けに、手直しして輸入する必要があるかもしれない。中身が別物となることも。

    120V 60Hz極性付の平行刃

    230V50Hz丸ピン(電圧やプラグが違う国も有)

    100V50/60Hz極性無しの平行刃

  • ②適用する技術基準の相違

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    IEC規格国際規格

    EN規格

    UL規格ULが独自に策定した基準

    CCC規格

    JISIECを国内事情にあわせて整合した規格が多い

    別紙IECに整合した

    解釈基準

    解釈別表第一から別表第九(旧省令第1項)日本独自の安全規格に適合する

    解釈別表第十二(旧省令第2項)国際整合化された安全規格※に

    適合する

    IECとは関係ない場合が多い電気用品の技術上の基準を定める省令

    安全上重要な要素を規定

    自己適合証明

    客観的データ等により適合性を

    確認

    ※IECが基本だが、一部ISOもある

    適合する方法①

    適合する方法②

    適合する方法③

    電気用品安全法の基準と海外の基準との関係性(概念)

    IECと整合化されたものもある

  • 電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈

    • 別表第一 電線及び電気温床線

    • 別表第二 電線管、フロアダクト及び線樋並びにこれらの附属品

    • 別表第三 ヒューズ

    • 別表第四 配線器具

    • 別表第五 電流制限器

    • 別表第六 小形単相変圧器及び放電灯用安定器

    • 別表第七 電気用品安全法施行令(昭和三十七年政令第三百二十四号)別表第二

    第六号に掲げる小形交流電動機

    • 別表第八 電気用品安全法施行令(昭和三十七年政令第三百二十四号)別表第一

    第六号から第九号まで及び別表第二第七号から第十一号までに掲げる交流用電気

    機械器具並びに携帯発電機

    • 別表第九 リチウムイオン蓄電池

    • 別表第十 雑音の強さ

    • 別表第十一 電気用品に使用される絶縁物の使用温度の上限値

    • 別表第十二 国際規格等に準拠した基準

    12

  • 電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈について

    本解釈は、電気用品の技術上の基準を定める省令(平成25年経済産業省令

    第34号。 以下「省令」という。)に定める技術的要件を満たすべき技術的

    内容を具体的に示したものである。

    電気用品が、2以上の機能を有する場合にあっては、それぞれの機能に係る

    解釈を適用しなければならない。

    また、この解釈に規定がない限り、別表第一から別表第十一までと別表第十

    二は、それぞれ独立した体系であることから、両者を混用してはならない。

    なお、省令に定める技術的要件を満たすべき技術的内容は、この解釈に限定

    されるものではなく、省令に照らして十分な保安水準の確保が達成できる技術

    的根拠があれば、省令に適合するものと判断するものである。

    Copyright© JAPAN ELECTRICAL SAFETY & ENVIRONMENT TECHNOLOGY LABORATORIES. All Rights Reserved13

  • 14

    3章

    技術基準解釈別表第八の不適合事例

  • 技術基準解釈別表第八の不適合事例

    本日は、毎年の試買テストで不適合が多い、

    次の要求事項について説明します。

    表示

    空間距離

    アース機構

    消費電力の許容差

    雑音の強さ

    その他(二重絶縁)

    15

  • 不適合事例(ランプの表示:基準解釈)

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    (別表第八1(2)ラ)

    器体の一部を取り付け、又は取りはずすものにあっては、次に適合すること。(イ) 取り付け、又は取りはずしの動作が容易に、確実に、かつ、安全にできること。(ロ) 電球又は放電管の取換え又は清掃のために開閉する部分の締付けは、容易に、確実に、かつ、安全にできること。

    照明用の電球、放電管等を有している場合は、それらの近傍又は外郭の見やすい箇所に、適合ランプの種類及び定格電圧(放電ランプを除く)の表示が必要

    (例) 「白熱電球 100V 60Wまで」、 「蛍光灯 FL40S」

  • 不適合事例(ランプの表示)

    17

    照明用の電球、放電管等を有してるが、適合ランプの種類及び定格電圧(放電ランプを除く)が表示されていなかった。

    <不適合事例>

  • 不適合事例(高圧注意表示:基準解釈)

    18

    (別表第八1(2)テ)

    極性が異なる充電部相互間又は充電部と人が触れるおそれのある非充電金属部との間の尖頭電圧が600Vを越える部分を有するものにあっては、その近傍又は外郭の見やすい箇所に容易に消えない方法で高圧のため注意を要する旨を表示すること。ただし、家庭用電位治療器にあっては、この限りでない。

  • 不適合事例(高圧注意表示)

    19

    機器内部にある高電圧発生ユニットの出力尖頭電圧が1500Vであるにもかかわらず、高圧のため注意を要する旨の表示がなかった。

    感電注意の表示は、不十分

    <不適合事例>

  • 不適合事例(ヒューズの表示:基準解釈)

    20

    (別表第八1(2)マ)

    ヒューズを取り付けるものにあっては、その銘板またはヒューズの取付け部に、電流ヒューズにあっては定格電流を、温度ヒューズにあっては定格動作温度を、容易に消えない方法で表示すること。ただし、取り換えることができないヒューズにあっては、この限りでない。

    電流ヒューズ … 定格電流 (A又はmA)

    温度ヒューズ … 定格動作温度 (℃)

    ヒューズそのものへの表示は、この項目の表示に代えることはできない。

    家電の国際規格であるIEC 60335-1では、ヒューズ本体の型番又は特性・定格表示でよいため、近傍又は銘板表示は必ずしも必要がない。

  • 不適合事例(ヒューズの表示)

    21

    交換可能のヒューズを使用してるが、ヒューズの定格電流の表示が近傍又は銘板になかった。

    ※カバーへの表示は、原則認められない

    <不適合事例>

  • 不適合事例(銘板表示:基準解釈)

    22

    附表第六に規定する表示の方法により表示すること。

    附表第六(抜粋)

    電気用品 表示すべき事項 表示の方法

    直流電源装置 1 定格電圧2 定格入力容量3 定格周波数4 定格出力電圧5 定格2次電流6 自動車スタータ用に使用するものにあっては、その旨7 おもちや用のものにあっては、その旨8 二重絶縁構造のものにあっては、回の記号

    表面の見やすい箇所に容易に消えない方法で表示すること。

    (別表第八1(12) 表示)

    IT機器の国際規格であるIEC 60950-1等では、容量表示ではなく、A表示となっている。

  • 不適合事例(銘板表示)

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    ABC Co.,Ltd.

    100V 500W 50/60HzOUTPUT: 12VDC 5A

    直流電源装置の例

    PSE マーク及び登録検査機関の名称又は略号(施行規則で規定)

    製造/輸入事業者 (届出事業者)の名称又は略号(施行規則で規定)

    電気定格等(技術基準の解釈で規定)

    <不適合事例>

    定格入力容量(VA)の表示がなかった。

  • 不適合事例(沿面距離・空間距離:基準解釈)

    24

    (別表第八1(2)ト)

    極性が異なる充電部相互間、充電部とアースするおそれのある非充電金属部との間及び充電部と人が触れるおそれのある非金属部の表面との間の空間距離(沿面距離を含む。)は、器具又は器具の部分ごとにそれぞれ次の表に適合すること。以下省略

    空間距離及び沿面距離の一例 (100Vの場合)

    その他の部分 (単位:mm)

    じんあいが侵入し難い箇所 その他の箇所

    極性が異なる充電部間 1.5 2.5

    充電部とアースするおそれのある非充電金属部又は人が触れるおそれのある非金属部の表面との間

    1.5 2

    ※要注意

    ※要求事項が国際規格と比較して厳しいため、プリントパターンや海外で共通的に使用されている部品について絶縁距離が不足することが多い。

  • 不適合事例(沿面距離・空間距離:基準解釈補足)

    25

    じんあいが侵入しがたい箇所とは

    原則:密閉された容器等により空気の流通にさらされない部分をいう。また、次に示す部分にあってはこれと同等の保護が施されている部分とみなす。

    1. プリント基板のコーティング部分

    2. 開口部のない箱の内部及びビロード又はこれと同程度にじんあいを通さないものによって閉ざされた部分

    3. じんあいが侵入する空隙がある場合であって、空隙が1mm以下で、かつ、その空隙から30mm以上離れている部分

  • 不適合事例(沿面距離・空間距離 1)

    26

    絶縁距離が技術基準の要求値を満たしていなかった。(沿面距離・空間距離)

    1)保護装置となるバイメタルサーモの電極間の距離が2.1mm

    2)プリント基板の距離が1.0mm

    <不適合事例>

  • 不適合事例(沿面距離・空間距離 2)

    27

    シーズヒーターのヒーター端子とヒーター外郭金属間が1.5mmであった。

    <不適合事例>

  • シーズヒーター(補足)

    28

    シーズヒーターは、主に調理用の電熱器具に多く使用されている。例えば、電気ホットープレート、ワッフルアイロン、電気こんろ、電気魚焼き器。調理用以外には、電気温水器、オイル式電気ストーブ、投げ込み湯沸かし器など。

  • 不適合事例(人が触れる非金属部:基準解釈)

    29

    (別表第八1(2)ツ(ハ))

    (ハ) 人が触れるおそれのある非金属部の表面は、二重絶縁又は強化絶縁により充電部から絶縁されていること。ただし、アース機構に接続された金属の外側にある部分は、この限りでない。

    アース機構を有しているものは、アースできない非金属部に二重絶縁又は強化絶縁が必要になるため、基礎絶縁だけでは不適合になる。

    保護アース端子(口出し線も可) 充電部

    金属部

    付加絶縁

    2ピンプラグ基礎絶縁

    強化絶縁

  • 不適合事例(アース機構付機器の変圧器の二次側)

    30

    一次回路

    × 基礎絶縁で分離○ 二重絶縁又は強化絶縁で分離

    二次回路が可触

  • 不適合事例(アース用の表示:基準解釈)

    31

    (別表第八1(2)ツ(ニ))

    アース機構の表示は、次に適合すること。

    a アース線には、そのもの又はその近傍に容易に消えない方法でアース用である旨の表示を付してあること。ただし、アース線に緑と黄の配色を施した電線は、この限りでない。

    b アース用端子には、そのもの(容易に取り外せる端子ねじを除く。)又はその近傍に容易に消えない方法でアース用である旨の表示を付してあること。ただし、器体の内部にある端子であって、アース線を取り換えることができないものにあっては、この限りでない。

  • 不適合事例(アース用の表示)

    32

    アース用口出し線にアース用である旨の表示がなかった。

    <不適合事例>

    緑と黄色の配色を施した電線以外は、表示が必要となる。

  • 不適合事例(消費電力)

    33

    電気髪ごての定格銘板に「100V, 100W」と表示されていたが実測値は80W(-20%)であった。

    (基準解釈:別表第八1(4))

    定格消費電力等を表示しなければならないものにあっては、消費電力等は、この表に特別に規定するものを除き、次に適合すること。

    許容差の表(抜粋)

    種類 定格消費電力(W) 許容差(%)

    電熱器具 20を超え100以下 ±15

    その他のもの 30を超え100以下 ±20

    <不適合事例>

    モデル1234

    ABC株式会社

    国際規格では、マイナス側の規制はない。

  • 不適合事例(雑音の強さ:基準解釈)

    34

    (別表第十第5章 電熱器具、電動力応用機器及び配線器具等)

    2 許容値

    2.2 雑音端子電圧の許容値

    (1) 連続性雑音端子電圧の許容値

    (以下省略)

    連続性雑音端子電圧(電源端子)は、周波数が526.5kHz以上5MHz以下の範囲にあっては56dB以下、5MHzを超え30MHz以下の範囲にあっては60dB以下であること。

  • 35

    不適合事例(雑音の強さ)

    扇風機で、通常運転時に測定した「連続性雑音端子電圧」の値が、「65dB」であった。

    直流電源装置で、吸収クランプを用いて測定した「雑音電力」は「60dB」であった。

    テレビジョン受信機で、通常使用時に測定した「雑音電界強度」は 「60dB」であった。

    <不適合事例>

  • 不適合事例(その他:二重絶縁構造:基準解釈)

    36

    (別表第八1(7) 二重絶縁構造)

    ル 電源電線は、別表第一の規定又は別表第十二の規定に適合するキャブタイヤコード若しくはキャブタイヤケーブルであって、その断面積が0.75mm2以上のものであること。ただし、以下省略

    (ビニルキャブタイヤコード)

  • 不適合事例(その他:二重絶縁構造)

    37

    <不適合事例>二重絶縁構造であるにもかかわらず電源電線に平形ビニルコード(保護被覆なし)を使用していた。

    製品銘板

    二重絶縁構造の記号

  • 理解度チェックシート

    問題 回答

    Q1:国際規格に適合したものは、解釈別表第八に必ず適合する。

    Q2:表示は、原則として日本語にする必要がある。

    Q3:国際規格に適合した部品であれば、解釈別表第八の絶縁距離の規定を満たす。

    Q4:アース付き機器であれば、アースされていない基礎絶縁部分に可触であってもよい。

    Q5:緑色のアース線を使用していても、アースである旨の表示は必要である。

    38

    答え:Q1-×,Q2-○,Q3-×,Q4-×,Q5-○

  • 39

  • おまけ 不適合事例(別表第十二:取扱説明書)

    • 解釈別表第八には、取扱説明書に関する要求事項があまりない。

    • 解釈別表第十二には、取扱説明書に関する要求事項が多い。

    40

    解釈別表第十二を適用する場合、取扱説明書の記載要求が不足することが多い

    使用者向けの取扱説明書は、日本語で用意すること。

    J60335-1(H27)(JIS C 9335-1:2014)7.12.5電源コードについて,取扱説明書又は据付説明書は,次の内容を含んでいなければならない。− 特別に製作したコードをもつ X 形取付けの機器の場合:電源コードが破損した場合,製造業者又はそのサービス代理店から入手可能な特別なコード又はその

    組立品と交換しなければならない。− Y 形取付けの機器の場合:電源コードが破損した場合,コードの交換は危険を防止するために,製造業者若しくはその代理店又

    は同等の有資格者によって行わなければならない。− Z 形取付けの機器の場合:電源コードは,交換することができない。コードが破損した場合,機器は廃棄しなければならない。

    例:J60335-1を適用した場合は、コードを交換について、使用者がコードを交換するもの(X形取付け)以外は、次の記載が取扱説明書に必要となる。