切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ...

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北海道ぎょれん広報 [うみ・なかま コミュニケーション] 4 2018 No.354 特集 平成30年度 ぎょれん事業計画-前編- 平成29年度 全道漁協トップセミナー

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Page 1: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

北の魚情報がぎっしり!北海道ぎょれんウェブサイト

www.gyoren.or.jp

北海道ぎょれん広報

発行

/北

海道

漁業

協同

組合

連合

会 

〒060-0003 

北海

道札

幌市

中央

区北

3条西

7丁目

1番地

 企

画・

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TEL,011-281-8665 U

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会社

Hokkaido G

yorenM

agazineNo.354

[うみ・なかま コミュニケーション] 42018

42018No.354

特集

新星マリン漁協

伊藤 智恵さん

・トマト・・・2個・煮たこ足・・・200g・きゅうり・・・1本・玉ねぎ・・・1個

・醤油・・・大さじ3・酢・・・大さじ3・サラダオイル・・・大さじ3・砂糖・・・大さじ1・すりおろし生姜・・・大さじ1

今回は「トマトとたこのサラダ」をご紹介します。たこと一緒に、野菜をたっぷり食べられますよ。玉ねぎを水にさらす時間はお好みでどうぞ。

材料(4人分)

トマトとたこのサラダ

切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ

浜のおかあさん

レシピ

トマトのへたを取り、半分に切って薄切りにする。たこの皮をむいて、薄切りにする。きゅうりを輪切りにする。玉ねぎを薄切りにして、さっと水にさらし水気を切る。Aの材料を混ぜ、ドレッシングを作る。器に①~③を交互に重ねて④をのせ、ドレッシングをかけたら出来上がり。

❷❸❹

❺❻

作り方

平成30年度 ぎょれん事業計画-前編-平成29年度 全道漁協トップセミナー

見開き.indd 1 2018/03/29 13:52

Page 2: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

マグネシウムがたくさん排出さ

れてしまうことが原因です。

 体に取り込まれたマグネシウ

ムは、一部のカルシウムと同じ

く骨に貯蔵され、マグネシウム

が欠乏すると、骨から血中に溶

けだします。ただ、マグネシウ

ムはカルシウムと違い、骨から

取り出す働きが弱く、体内での

元々の量も少ないので、不足し

がちなんです。

 マグネシウムが不足すると、

筋肉にトラブルが起こって筋肉

痛になったり、心筋梗塞などの

心臓の病気になってしまうこと

もあります。また、疲れやすく

なり、集中力の低下、慢性疲労、

循環器系疾患などにも陥りやす

くなるんです。夜寝ているとき

に突然のこむらがえり、それは

まさしくマグネシウム不足かも

しれません!

 ストレスや大量のアルコール、

コーヒーの摂取はマグネシウム

の排出量を増やしてしまうので、

気を付けないといけません。そ

して何より知っていてほしいの

は、カルシウムとマグネシウム

のベストバランスは「2対1」

を理想としていることです。ど

ちらか一方だけを摂るのではな

く、双方をバランスよく摂取す

るようにしましょう。

 マグネシウムは海藻類に多く

含まれるので、お味噌汁にカル

シウムが含まれるお豆腐とわか

めを組み合わせるのは実はベス

 マグネシウムという言葉は

知っていてもどんな働きをする

かをすぐに答えられる人は少な

いかもしれませんね。マグネシ

ウムは16種の必須ミネラルの一

つで、元気な体を維持するため

に欠かせない重要な栄養素です。

 人間の体の中にあるマグネシ

ウムの約3分の2は骨に存在し

てカルシウムやリンと一緒に骨

の構成部分になっています。量

にすると成人の体内で約19gほ

ど。残りの3分の1は筋肉など

の細胞の中にあり、エネルギー

を作ったり、筋肉を動かしたり、

体温の調節、神経伝達、ホルモ

ンの分泌などありとあらゆる働

きをしています。

 ところが、現代の日本人は慢

性的なマグネシウム不足に陥っ

ているといわれているのです。

 食生活が欧米化したことで、

マグネシウムを豊富に含む穀類

や海藻類の摂取量が減ったこと

と、外食やファーストフードの

利用が増え、塩分の摂りすぎで

マグネシウム

・ 骨を構成する・ エネルギーを作る・ 筋肉を動かす・ 体温の調節・ 神経伝達、ホルモンの分泌など

なみまるくんおさかな栄養辞典

トマッチなんですね!海藻類は

一度にたくさん摂るのはなかな

か難しいですよね。いつもの煮

魚にわかめを一緒に添えたり、

納豆ご飯にはしらすとあおさを

プラスしていただくなど、普段

の食生活にちょい足し術でマグ

ネシウム不足を解消しましょう。

マグネシウムの主な働き

昆布

わかめ

昆布、わかめ、あおさなど海藻類マグネシウムを含むおすすめ食品

今月の栄養素は…

「マグネシウム」元気な体を維持するために欠かせない必須ミネラル

今月の管理栄養士

坂下 美樹管理栄養士/調理師/製菓衛生師/フードコーディネーター実母で料理研究家の坂田蓉子に師事(さかた料理研究室主宰)。現在、北海道新聞 生活面「今日の1品」執筆中。「道新文化教室」開催。道新ポケットブック等の料理制作など。平成20年11月「カフェ&料理教室/うららか」オープン。ぎょれんと共にレシピの制作多数。

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北海道ぎょれん広報誌Hokkaido Gyoren MagazineApril 2018 No.354

4[うみ・なかま コミュニケーション]

久しぶりの雨に打たれながら、漁船も春の訪れを感じたでしょうか(標津港)

表紙の写真標津漁協/林 強徳さんご家族です。

浜の家族物語

標津漁協/林 強徳さん ご家族10

なみまるインフォメーション15

全道漁協購買事業推進会議が開催されました14

大漁祈願!

浜のほっとニュース16

みなさんのお便りでつくるページ

なみまる おたより箱17

頭すっきり!! ブレイクタイム11

マグネシウムなみまるくん おさかな栄養辞典

01

特集102 平成30年度ぎょれん事業計画 -前編-

特集208 平成29年度 全道漁協トップセミナーが開催されました

特集312 ひとり居酒屋はじめました! 春編

見開き.indd 2-3 2018/03/29 13:52

Page 3: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

特集 平成30年度ぎょれん事業計画 -前編- 特 集SPECIAL

漁協系統の組織力を結集し、総

力を挙げて各種対策に取り組む

 平成29年度の本道漁業生産量は2年連続で

100万トンを大きく下回りました。

 秋鮭をはじめ、ほたて、昆布など主要魚種

の低迷に加えさんま、いかなど多獲性魚の減

少が追い打ちをかけています。

 漁業生産額は、水揚げ減少を背景に浜値が

上昇したことで一定水準を維持したものの、

水産関連業界にも淘汰の波が本格的に押し寄

せており、地域経済にも深刻な影響を及ぼし

ています。

 このような中で本会は平成29年度を始期と

した中期的事業推進方向に掲げた「水産王国

北海道の復活」を目指し各種対策に取り組ん

できました。

 産地加工機能の弱体化は将来に向けての大

きな懸念材料ですが、今年度から回復が見込

まれるオホーツク海ほたての処理対策も含め

産地処理体制の維持に万全を期していきます。

 消費流通面では、このところの急激な価格

高騰が国内外の競争力低下を招いています。

これまで拡大を続けてきた海外市場において

も、海外産地の生産回復や各国での保護貿易

主義の台頭など、輸出事業を取り巻く環境に

逆風が吹き始め、さらに厳しさが増していま

す。

 基軸となる国内市場は消費者の魚離れと相

まって縮小に歯止めがかかっておらず、国内

消費の速やかな回復と安定化に向けて販路拡

充に総力を挙げて取り組んでいきます。

 購買事業については、引き続き漁業用燃油

の安定供給に取り組むとともに、系統ブラン

ド資材の普及拡大を通して漁業経営コストの

削減に引き続き取り組みます。

 また漁政面では顕在化した資源問題への対

処が急がれるところであり、資源回復措置のさ

らなる推進と海域の状況に見合った適切な資

源管理を引き続き行政に要望していくととも

に、経営支援対策や漁業後継者対策等、漁業経

営の安定化と競争力強化を最重要課題として、

各種取り組みを行っていくこととします。

 加えて、国が進める働き方改革に対しては、

業界全体が協調した業務改善による生産性向

上対策が不可欠であり、これに向けた検討・

協議を進めていきます。

 これら厳しい環境の中、「浜のために・浜と

もに」という組織理念に立ち返り、平成30年度

は、北海道漁業の将来を左右する正念場の年

と位置づけ、漁協系統の組織力を結集し、指導・

経済連合会としての機能強化とともに、総力

を挙げて各種対策に取り組むこととします。

 本道漁業は資源の減少傾向が続く中、漁業

資源の早急な回復、維持増大を図ることが喫

緊の課題となっています。また、生産力向上

のための構造改革は進展しているものの、漁

業者の高齢化と減少、漁船等の生産設備の老

朽化が進行しており、更なる取り組みの強化

が必要です。

 ついては、これら課題の解消に向け、海域

の状況に見合った適切な資源管理や資源回復

措置の更なる推進、その実施のための新たな

支援制度の創設とともに、担い手・後継者の

確保、漁業生産設備の更新のための経営支援

対策の充実を図っていく必要があります。

 平成30年度の漁政対策の推進にあたっては、

適切な資源管理と資源増大及び漁業経営の安

定化と競争力強化により、漁業生産力を向上

させることを最重要課題として、「豊かな北海

道漁業の復活」に向けた取り組みを行ってい

くこととします。

(1)適切な資源管理と資源増大に向けた

取り組み

①漁業資源の早急な回復を図るための取り

組み

②適切な資源管理の実施とTAC管理強化

への対応に向けた取り組み

③資源の維持・増大を図るための密漁や有

害生物等外的要因に対する取り組み

④各種漁法・魚種間等での関係漁業者によ

る協議(実践協議会等)の開催を通じた

資源に見合う操業体制の構築を図るため

の取り組み

(2)漁業経営の安定化と競争力強化に向

けた取り組み

①漁船等漁業生産設備取得・更新事業等の

長期継続・拡充に向けた取り組み

②漁業所得向上実現に向けた即効性のある

各支援事業や燃油税制等各種漁業コスト

支援対策の更なる拡充に向けた取り組み

③資源管理及び漁業の成長産業化方針に伴

う国による関係法律の見直しに対する取

り組み

(3)流通安定化に向けた取り組み

①新たな自由貿易化交渉における本道漁業

への影響回避に向けた取り組み

②国内外の水産物消費拡大と流通円滑化に

向けた取り組み

(4)各種災害被害対策に向けた取り組み

①頻発する自然災害対策に向けた取り組み

ぎょれん 佐藤副会長

とう 

指導事業について

平成30年度事業計画

1.漁政対策

②福島第一原発放射能汚染水の海洋放出阻

止に向けた対応の取り組み

 近年、短期間のサイクルで激変している社

会、経済情勢の中で、漁協が直面している様々

な課題も組合員意識とともに多様化していま

す。今後も、漁協に力を結集する中で、組織

的に対処する重要性が更に増していくことか

ら、対処への基本となる組織基盤の確立に向

けて、内部統制強化による経営の適正化と役

職員を初めとする人材の育成・確保への取り

組みを支援していきます。

(1)漁協経営健全化指導の継続実施

①経営健全化が課題となっている漁協に対

する漁協経営強化推進本部を通じた重点

的指導・支援の継続実施

の継続

(1)地域基幹魚種対策の推進

(2)鮮魚加工流通ネットワークによる鮮

魚対策の推進

(3)市場衛生管理体制の強化

○加工

漁協工場・協力会社・関連会社との加工機

能強化

(1)漁協工場・協力会社・関連会社との

組織的連携による機能の強化

(2)原料減少に対応した安定的な稼働体

制の確保

(3)フードディフェンス、品質・衛生管理、

法務体制の更なる高度化

○流通

国内販売対策

(1)多様化するマーケットに対応した商

品開発と販売体制の強化

(2)会員及び重点取引先との関係強化に

よる安定した集荷体制の確立

(3)販売戦略と連動した販促活動の実施

輸出対策

(1)原料輸出体制の維持と末端加工製品

の開発・販売強化

(2)輸出リスク(為替・与信管理)管理

体制の継続

(3)輸出手続き簡素化に向けた行政等との

連携

(2)漁協経営の適正化向上のための指導

監査及び経営指導の充実

①JF全国監査機構による監査を通じた改

善指導の継続実施

②漁協における内部監査の定着に向けた担

当者の育成及び指導

③法令改正に関わる対応他、法令規程等遵

守に向けた実務指導の実施

(3)教育研修活動の充実、支援

①全道漁協教育研修計画(平成28年度〜30

年度)に基づく役職員研修の充実

②次期(平成31年度〜33年度)研修計画策

定に向けたアンケート実施等内容検討

③漁協における体系的かつ自発的な職員研

修実施に向けた取り組み支援

(4)人材育成対策

①漁協青年部活動の支援と組織育成

②全道協力組織(漁業士会、職員協議会等)

の事業活動を通じたリーダー育成

③漁協における協同組合運動啓発活動促進

のための支援(啓発資料提供、講師斡旋等)

(5)指導部門の情報提供

①指導部門情報・ホームページの充実

 海獣等の有害生物による漁業被害軽減に向

けた取り組みを強化するとともに、度重なる気

象災害による被害防止を図るため、流木発生抑

止対策の実現に向けた取り組みを更に強化し、

併せて処理対策事業の効果的な活用推進と新

規事業の創設を求めていきます。

 加えて、全道における植樹活動の発展と拡大

に向けた取り組み強化を図るなど、漁業者が後

世にわたって安心して生産活動に取り組める漁

場環境づくりを目指し、河川と海洋両面におけ

る総合的な環境保全対策の一層の強化を図りま

す。

(1)有害生物による漁業被害防止対策の

強化

①海獣類やザラボヤなどの有害生物による

漁業被害防止対策の拡充強化

②ハンター確保に係わる諸対応の推進

(2)河川と海洋環境保全対策の取り組み強化

①工事濁水・排水対策関連

ア.各管内一体となった総合的かつ効果

的な協議の実施

イ.パトロール活動等による土砂、濁水

流出防止に向けた協議対応

②大規模インフラ整備関連

ア.新幹線トンネル工事に係わる湧水や

有害物質対策の更なる強化

イ.各種道路工事における橋梁架け替え

や改修に係わる協議の推進

③流木等海岸漂着物関連

ア.関係行政や流域自治体および森林関

係団体との一体化による、各地区の河

川実態に見合った流木発生抑止対策の

構築に向けた協議対応

イ.海岸漂着物処理事業の拡充に向けた

取り組み対応

④農業関連

ア.家畜排せつ物流出防止対策の強化

イ.害虫防除に係わる農薬類の流出防止

や農地崩落対策の協議推進

ウ.大規模畜産関連施設建設に係わる排

水処理対策の強化

エ.農業団体との環境改善に向けた建設

的協議の実施

⑤海洋環境関連

ア.サハリン原油開発やタンカー等によ

る油流出事故未然防止対策の推進

イ.油流出事故への対応方法や防除体制

整備に係わる講習会の開催支援

ウ.洋上風力発電等各種エネルギー開発

に係わる協議対応の強化

エ.海底資源調査の関係地域と連携した

協議対応取り進め

(3)森林環境保全対策の推進

①植樹活動未実施漁協の啓発推進と活動資

金確保に向けた対応強化

(1)水揚げ対策

①オホーツク・根室地区

ア.小型化予想における、国内及び輸出

への販売拡大が可能なサイズ別指標価

格の早期提示

イ.指標価格に沿った原貝値決めの実施

ウ.原貝の広域流通による水揚げの円滑化

②噴火湾地区

ア.冷凍原料貝・ボイル製品等の処理仕

向け動向による原貝価格への影響掌握

イ.組合・加工業者との流通状況共有に

よる、市況に沿った原貝価格の形成

ウ.青森県との原貝搬出入及び加工実態

の掌握による製品流通動向の確認

エ.海洋環境の変化に対する安定生産の

継続に向けた情報の発信

オ.加工業者稼働実態、経営内容等の状

況掌握

③留萌地区

ア.H32年産以降の稚貝値決め時期・方

法の課題協議(北海道ほたて漁業振興

協会事業)

④貝毒対策

ア.道・ほたて流通食品協会と連携した

貝毒管理及びトレーサビリティ体制の

強化

イ.青森県・青森県漁連との貝毒・原貝

情報の共有管理体制の継続

⑤生産基盤整備対策

ア.北海道ほたて漁業振興協会・道総研

と連携した安定生産確保に向けた各種

試験調査の実施

 このため、平成30年度においても、秋鮭の

消流安定を図るためには、取り巻く環境の変

化を的確に捉え、秋鮭流通対策協議会と連携

した施策の継続実施が必要不可欠であり、国

内・海外における秋鮭製品の販路堅守に向け

た取り組みを計画的に推進していきます。

(1)生鮮対策

①旬期消費の伸長を目的とした生フィレ・

生筋子の販売強化

②水揚げ状況に連動した生産・販売体制の

整備

③道産秋鮭の認知向上に向けた販促の拡充

④年間を通じたフレッシュ販売の強化(解

凍フィレ他)

⑤生鮮輸出の検討

(2)国内対策

〈親製品〉

①冷凍・定塩フィレ製品の販売強化と現行

販路の死守

②高次加工品(生食、切身、即食品等)の

商品開発並びに販路構築

③需要安定化に向けた国内・海外加工の継続

④道産・天然を訴求した全国的な通年販促

の拡充

⑤補助事業(需給調整事業等)の活用検討

〈魚卵製品〉

①製品の早期消化に向けた販売の強化

②国内・外の販路の再構築と連携強化(量

販、業務筋、外食、中食)

③安定流通に向けた適正処理配分の推進

④販路死守に向けた全国的な通年販促の拡充

(3)輸出対策

〈原料輸出〉

①中国向け販路の再整備

②中国以外の搬出ルートの堅守と販売強化

(台湾、タイ、シンガポール等)

〈製品輸出〉

①中国内販向けの販売強化

②東南アジアを中心とした販路の再構築

③海外加工品も含めた末端製品の搬出ルー

トの確立

(4)その他

①世界標準レベルの水産エコラベル認証取

得に向けた関係機関との連携強化

②輸出環境整備に向けた国・道との連携強

化並びに取り組みの推進

 昨年度の全道ほたて水揚げ数量は前年より

4万トン多い30万トンとなりました。平成30

年度はさらに増産が見込まれ、時化被害やへ

い死の影響による減産から資源は回復に向

かっています。これにより、近年の課題であっ

た加工業者の稼働不足が解決され、今後は水

揚げされる原貝を処理しきれないという新た

な課題の発生が予想されます。

 流通面では、これまで好調であった各国へ

の輸出が停滞しています。これは、米国の水

揚げ回復が大きく影響しており、平成30年

度は過去最高水準の資源量が見込まれていま

す。また、高値により縮小した国内市場は、

製品全般の価格下方修正にも関わらず、消化

はそれほど伸長していない状況にあります。

 平成30年度はほたてを取り巻く様々な課題

に対応し、製品の円滑な消流に繋がるよう、

北海道ほたて漁業振興協会と連携した対策を

計画的に実践していきます。

②「お魚殖やす植樹運動」を広く浸透させ

るためのホームページの充実

 2年連続85万トン前後の水揚げに留まった

ことで、北海道の水産業は過去に類をみない

ほどの厳しい環境にさらされています。

 生産量の減少は水産加工業者に厳しい経営

を余儀なくするとともに、国内消費の減退に

拍車をかけ、また、年々拡大を続けていた海

外輸出も調整局面を迎え、国内外双方を見据

えた販売戦略の構築が課題となっています。

 この状況下、国内外市場に向けて安全・安

心な「北海道ブランド」の発信に努めるとと

もに、各種流通対策・宣伝事業と連動した諸

対策を拡充・強化していきます。

○市場

安定流通・魚価維持のための産地市場対策

 昨年の道内における秋鮭の水揚げは漁期当

初から低調に推移し、その後も本来の水揚げ

に回復する兆しがなく、最終的に数量は昭和

55年以来の最低水準となる5万7百トン、平

均単価は前年を大きく上回る972円/㎏と

なりました。

 製品の状況については、近年経験のない高

値となったことから、漁期中の流通が混乱し、

親・魚卵製品ともに安価な海外物に切り替わ

るなど、国内外の売場が大幅に縮小しており、

危機的状況に直面しています。

 また、魚価は高値を維持しているものの、

世界の鮭鱒供給量は養殖サーモンの安定的な

生産に支えられ350万トン超の体制が継続

しており、今後、水揚げが回復し需給バラン

スが崩れた際には、道産秋鮭にとって更なる

影響が危惧されます。

⑥MSC漁業認証

ア.認証活用による国内外での北海道産

ほたてのブランド化戦略推進

(2)流通対策(北海道ほたて漁業振興協

会と連携)

①国内対策

ア.末端販売先における消費回復及び拡

大に向けた流通対策の実施

イ.国内向け製品生産対策としての製品

形態・価格対策の実施

ウ.消費地における地区別消費特性を踏

まえた宣伝販促の強化

②輸出対策

ア.国内需給バランス維持に向けた輸出促進

イ.米国の日本食レストランの増加傾向

を踏まえた、水漬けしない製品マー

ケットの開拓継続

ウ.冷凍原料貝・活貝輸出の実態掌握と

貝毒管理等の問題点の洗い出し及び対

応策の協議

エ.輸出対象国における偽造品(製品・

安全証紙)対策の継続実施

(3)製品別販売の考え方

①玉冷

ア.小型サイズ製品の集中生産対応とし

て、国内における消費回復への取り組み

イ.小型化の影響による製品化促進策と

して、加工業者間の在庫状況を踏まえ

た製品融通による国内販売の確保

②ボイル

ア.国内における消費回復可能な価格設

定を早期に構築

イ.生産増に対応した販売提案の強化、7

月までの早期販売による市場の活性化

ウ.量販店・外食メニューへの復活、国

内消費者に向けた露出機会の拡大

エ.台湾を初めとした東南アジア市場へ

の輸出促進

③生鮮ほたて

ア.活貝・生鮮むき身・生貝柱等の旬を

訴求した業態別販売展開の強化

④乾貝柱

ア.海扇会・香港八聯の販売機能を踏ま

えた海外戦略の再構築

イ.香港への安定供給を図る為の各組合

と生産量・アソート等の早期掌握に向

けた協議

ウ.格付員との連携による品質(選別・

異物)向上に向けた改善実施

エ.北米を中心とした海外華僑市場向け

販路の情報収集と供給内容の再検討

オ.中華系訪日客向け販売の促進水産庁長官への要請

平成30年度  ぎょれん事業計画-前編-

2.指導・教育事業

 平成30年度が始まりました。今月と来月の2号にわたり、ぎょれんの「平成30年度事業

計画」をご紹介します。

 今月は平成30年度事業計画のうち、漁政対策、指導・教育事業、漁業環境保全対策事業、

販売事業(全体方針及び秋鮭、ほたて)を、来月は「平成30年度ぎょれん事業計画ー後編ー」

として、販売事業のうち、昆布・鮮魚に関する事業と、末端加工品、食の安全・安心対策、宣

伝販促・食育事業、購買事業、経営体制の計画をご紹介します。

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見開き.indd 4-5 2018/03/29 13:52

Page 4: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

特集 平成30年度ぎょれん事業計画 -前編-

漁協系統の組織力を結集し、総

力を挙げて各種対策に取り組む

 平成29年度の本道漁業生産量は2年連続で

100万トンを大きく下回りました。

 秋鮭をはじめ、ほたて、昆布など主要魚種

の低迷に加えさんま、いかなど多獲性魚の減

少が追い打ちをかけています。

 漁業生産額は、水揚げ減少を背景に浜値が

上昇したことで一定水準を維持したものの、

水産関連業界にも淘汰の波が本格的に押し寄

せており、地域経済にも深刻な影響を及ぼし

ています。

 このような中で本会は平成29年度を始期と

した中期的事業推進方向に掲げた「水産王国

北海道の復活」を目指し各種対策に取り組ん

できました。

 産地加工機能の弱体化は将来に向けての大

きな懸念材料ですが、今年度から回復が見込

まれるオホーツク海ほたての処理対策も含め

産地処理体制の維持に万全を期していきます。

 消費流通面では、このところの急激な価格

高騰が国内外の競争力低下を招いています。

これまで拡大を続けてきた海外市場において

も、海外産地の生産回復や各国での保護貿易

主義の台頭など、輸出事業を取り巻く環境に

逆風が吹き始め、さらに厳しさが増していま

す。

 基軸となる国内市場は消費者の魚離れと相

まって縮小に歯止めがかかっておらず、国内

消費の速やかな回復と安定化に向けて販路拡

充に総力を挙げて取り組んでいきます。

 購買事業については、引き続き漁業用燃油

の安定供給に取り組むとともに、系統ブラン

ド資材の普及拡大を通して漁業経営コストの

削減に引き続き取り組みます。

 また漁政面では顕在化した資源問題への対

処が急がれるところであり、資源回復措置のさ

らなる推進と海域の状況に見合った適切な資

源管理を引き続き行政に要望していくととも

に、経営支援対策や漁業後継者対策等、漁業経

営の安定化と競争力強化を最重要課題として、

各種取り組みを行っていくこととします。

 加えて、国が進める働き方改革に対しては、

業界全体が協調した業務改善による生産性向

上対策が不可欠であり、これに向けた検討・

協議を進めていきます。

 これら厳しい環境の中、「浜のために・浜と

もに」という組織理念に立ち返り、平成30年度

は、北海道漁業の将来を左右する正念場の年

と位置づけ、漁協系統の組織力を結集し、指導・

経済連合会としての機能強化とともに、総力

を挙げて各種対策に取り組むこととします。

 本道漁業は資源の減少傾向が続く中、漁業

資源の早急な回復、維持増大を図ることが喫

緊の課題となっています。また、生産力向上

のための構造改革は進展しているものの、漁

業者の高齢化と減少、漁船等の生産設備の老

朽化が進行しており、更なる取り組みの強化

が必要です。

 ついては、これら課題の解消に向け、海域

の状況に見合った適切な資源管理や資源回復

措置の更なる推進、その実施のための新たな

支援制度の創設とともに、担い手・後継者の

確保、漁業生産設備の更新のための経営支援

対策の充実を図っていく必要があります。

 平成30年度の漁政対策の推進にあたっては、

適切な資源管理と資源増大及び漁業経営の安

定化と競争力強化により、漁業生産力を向上

させることを最重要課題として、「豊かな北海

道漁業の復活」に向けた取り組みを行ってい

くこととします。

(1)適切な資源管理と資源増大に向けた

取り組み

①漁業資源の早急な回復を図るための取り

組み

②適切な資源管理の実施とTAC管理強化

への対応に向けた取り組み

③資源の維持・増大を図るための密漁や有

害生物等外的要因に対する取り組み

④各種漁法・魚種間等での関係漁業者によ

る協議(実践協議会等)の開催を通じた

資源に見合う操業体制の構築を図るため

の取り組み

(2)漁業経営の安定化と競争力強化に向

けた取り組み

①漁船等漁業生産設備取得・更新事業等の

長期継続・拡充に向けた取り組み

②漁業所得向上実現に向けた即効性のある

各支援事業や燃油税制等各種漁業コスト

支援対策の更なる拡充に向けた取り組み

③資源管理及び漁業の成長産業化方針に伴

う国による関係法律の見直しに対する取

り組み

(3)流通安定化に向けた取り組み

①新たな自由貿易化交渉における本道漁業

への影響回避に向けた取り組み

②国内外の水産物消費拡大と流通円滑化に

向けた取り組み

(4)各種災害被害対策に向けた取り組み

①頻発する自然災害対策に向けた取り組み

②福島第一原発放射能汚染水の海洋放出阻

止に向けた対応の取り組み

 近年、短期間のサイクルで激変している社

会、経済情勢の中で、漁協が直面している様々

な課題も組合員意識とともに多様化していま

す。今後も、漁協に力を結集する中で、組織

的に対処する重要性が更に増していくことか

ら、対処への基本となる組織基盤の確立に向

けて、内部統制強化による経営の適正化と役

職員を初めとする人材の育成・確保への取り

組みを支援していきます。

(1)漁協経営健全化指導の継続実施

①経営健全化が課題となっている漁協に対

する漁協経営強化推進本部を通じた重点

的指導・支援の継続実施

の継続

(1)地域基幹魚種対策の推進

(2)鮮魚加工流通ネットワークによる鮮

魚対策の推進

(3)市場衛生管理体制の強化

○加工

漁協工場・協力会社・関連会社との加工機

能強化

(1)漁協工場・協力会社・関連会社との

組織的連携による機能の強化

(2)原料減少に対応した安定的な稼働体

制の確保

(3)フードディフェンス、品質・衛生管理、

法務体制の更なる高度化

○流通

国内販売対策

(1)多様化するマーケットに対応した商

品開発と販売体制の強化

(2)会員及び重点取引先との関係強化に

よる安定した集荷体制の確立

(3)販売戦略と連動した販促活動の実施

輸出対策

(1)原料輸出体制の維持と末端加工製品

の開発・販売強化

(2)輸出リスク(為替・与信管理)管理

体制の継続

(3)輸出手続き簡素化に向けた行政等との

連携

(2)漁協経営の適正化向上のための指導

監査及び経営指導の充実

①JF全国監査機構による監査を通じた改

善指導の継続実施

②漁協における内部監査の定着に向けた担

当者の育成及び指導

③法令改正に関わる対応他、法令規程等遵

守に向けた実務指導の実施

(3)教育研修活動の充実、支援

①全道漁協教育研修計画(平成28年度〜30

年度)に基づく役職員研修の充実

②次期(平成31年度〜33年度)研修計画策

定に向けたアンケート実施等内容検討

③漁協における体系的かつ自発的な職員研

修実施に向けた取り組み支援

(4)人材育成対策

①漁協青年部活動の支援と組織育成

②全道協力組織(漁業士会、職員協議会等)

の事業活動を通じたリーダー育成

③漁協における協同組合運動啓発活動促進

のための支援(啓発資料提供、講師斡旋等)

(5)指導部門の情報提供

①指導部門情報・ホームページの充実

 海獣等の有害生物による漁業被害軽減に向

けた取り組みを強化するとともに、度重なる気

象災害による被害防止を図るため、流木発生抑

止対策の実現に向けた取り組みを更に強化し、

併せて処理対策事業の効果的な活用推進と新

規事業の創設を求めていきます。

 加えて、全道における植樹活動の発展と拡大

に向けた取り組み強化を図るなど、漁業者が後

世にわたって安心して生産活動に取り組める漁

場環境づくりを目指し、河川と海洋両面におけ

る総合的な環境保全対策の一層の強化を図りま

す。

(1)有害生物による漁業被害防止対策の

強化

①海獣類やザラボヤなどの有害生物による

漁業被害防止対策の拡充強化

②ハンター確保に係わる諸対応の推進

(2)河川と海洋環境保全対策の取り組み強化

①工事濁水・排水対策関連

ア.各管内一体となった総合的かつ効果

的な協議の実施

イ.パトロール活動等による土砂、濁水

流出防止に向けた協議対応

②大規模インフラ整備関連

ア.新幹線トンネル工事に係わる湧水や

有害物質対策の更なる強化

イ.各種道路工事における橋梁架け替え

や改修に係わる協議の推進

③流木等海岸漂着物関連

ア.関係行政や流域自治体および森林関

係団体との一体化による、各地区の河

川実態に見合った流木発生抑止対策の

構築に向けた協議対応

イ.海岸漂着物処理事業の拡充に向けた

取り組み対応

④農業関連

ア.家畜排せつ物流出防止対策の強化

イ.害虫防除に係わる農薬類の流出防止

や農地崩落対策の協議推進

ウ.大規模畜産関連施設建設に係わる排

水処理対策の強化

エ.農業団体との環境改善に向けた建設

的協議の実施

⑤海洋環境関連

ア.サハリン原油開発やタンカー等によ

る油流出事故未然防止対策の推進

イ.油流出事故への対応方法や防除体制

整備に係わる講習会の開催支援

ウ.洋上風力発電等各種エネルギー開発

に係わる協議対応の強化

エ.海底資源調査の関係地域と連携した

協議対応取り進め

(3)森林環境保全対策の推進

①植樹活動未実施漁協の啓発推進と活動資

金確保に向けた対応強化

(1)水揚げ対策

①オホーツク・根室地区

ア.小型化予想における、国内及び輸出

への販売拡大が可能なサイズ別指標価

格の早期提示

イ.指標価格に沿った原貝値決めの実施

ウ.原貝の広域流通による水揚げの円滑化

②噴火湾地区

ア.冷凍原料貝・ボイル製品等の処理仕

向け動向による原貝価格への影響掌握

イ.組合・加工業者との流通状況共有に

よる、市況に沿った原貝価格の形成

ウ.青森県との原貝搬出入及び加工実態

の掌握による製品流通動向の確認

エ.海洋環境の変化に対する安定生産の

継続に向けた情報の発信

オ.加工業者稼働実態、経営内容等の状

況掌握

③留萌地区

ア.H32年産以降の稚貝値決め時期・方

法の課題協議(北海道ほたて漁業振興

協会事業)

④貝毒対策

ア.道・ほたて流通食品協会と連携した

貝毒管理及びトレーサビリティ体制の

強化

イ.青森県・青森県漁連との貝毒・原貝

情報の共有管理体制の継続

⑤生産基盤整備対策

ア.北海道ほたて漁業振興協会・道総研

と連携した安定生産確保に向けた各種

試験調査の実施

 このため、平成30年度においても、秋鮭の

消流安定を図るためには、取り巻く環境の変

化を的確に捉え、秋鮭流通対策協議会と連携

した施策の継続実施が必要不可欠であり、国

内・海外における秋鮭製品の販路堅守に向け

た取り組みを計画的に推進していきます。

(1)生鮮対策

①旬期消費の伸長を目的とした生フィレ・

生筋子の販売強化

②水揚げ状況に連動した生産・販売体制の

整備

③道産秋鮭の認知向上に向けた販促の拡充

④年間を通じたフレッシュ販売の強化(解

凍フィレ他)

⑤生鮮輸出の検討

(2)国内対策

〈親製品〉

①冷凍・定塩フィレ製品の販売強化と現行

販路の死守

②高次加工品(生食、切身、即食品等)の

商品開発並びに販路構築

③需要安定化に向けた国内・海外加工の継続

④道産・天然を訴求した全国的な通年販促

の拡充

⑤補助事業(需給調整事業等)の活用検討

〈魚卵製品〉

①製品の早期消化に向けた販売の強化

②国内・外の販路の再構築と連携強化(量

販、業務筋、外食、中食)

③安定流通に向けた適正処理配分の推進

④販路死守に向けた全国的な通年販促の拡充

(3)輸出対策

〈原料輸出〉

①中国向け販路の再整備

②中国以外の搬出ルートの堅守と販売強化

(台湾、タイ、シンガポール等)

〈製品輸出〉

①中国内販向けの販売強化

②東南アジアを中心とした販路の再構築

③海外加工品も含めた末端製品の搬出ルー

トの確立

(4)その他

①世界標準レベルの水産エコラベル認証取

得に向けた関係機関との連携強化

②輸出環境整備に向けた国・道との連携強

化並びに取り組みの推進

 昨年度の全道ほたて水揚げ数量は前年より

4万トン多い30万トンとなりました。平成30

年度はさらに増産が見込まれ、時化被害やへ

い死の影響による減産から資源は回復に向

かっています。これにより、近年の課題であっ

た加工業者の稼働不足が解決され、今後は水

揚げされる原貝を処理しきれないという新た

な課題の発生が予想されます。

 流通面では、これまで好調であった各国へ

の輸出が停滞しています。これは、米国の水

揚げ回復が大きく影響しており、平成30年

度は過去最高水準の資源量が見込まれていま

す。また、高値により縮小した国内市場は、

製品全般の価格下方修正にも関わらず、消化

はそれほど伸長していない状況にあります。

 平成30年度はほたてを取り巻く様々な課題

に対応し、製品の円滑な消流に繋がるよう、

北海道ほたて漁業振興協会と連携した対策を

計画的に実践していきます。

②「お魚殖やす植樹運動」を広く浸透させ

るためのホームページの充実

 2年連続85万トン前後の水揚げに留まった

ことで、北海道の水産業は過去に類をみない

ほどの厳しい環境にさらされています。

 生産量の減少は水産加工業者に厳しい経営

を余儀なくするとともに、国内消費の減退に

拍車をかけ、また、年々拡大を続けていた海

外輸出も調整局面を迎え、国内外双方を見据

えた販売戦略の構築が課題となっています。

 この状況下、国内外市場に向けて安全・安

心な「北海道ブランド」の発信に努めるとと

もに、各種流通対策・宣伝事業と連動した諸

対策を拡充・強化していきます。

○市場

安定流通・魚価維持のための産地市場対策

 昨年の道内における秋鮭の水揚げは漁期当

初から低調に推移し、その後も本来の水揚げ

に回復する兆しがなく、最終的に数量は昭和

55年以来の最低水準となる5万7百トン、平

均単価は前年を大きく上回る972円/㎏と

なりました。

 製品の状況については、近年経験のない高

値となったことから、漁期中の流通が混乱し、

親・魚卵製品ともに安価な海外物に切り替わ

るなど、国内外の売場が大幅に縮小しており、

危機的状況に直面しています。

 また、魚価は高値を維持しているものの、

世界の鮭鱒供給量は養殖サーモンの安定的な

生産に支えられ350万トン超の体制が継続

しており、今後、水揚げが回復し需給バラン

スが崩れた際には、道産秋鮭にとって更なる

影響が危惧されます。

全道で行われる「お魚殖やす植樹運動」

3.漁業環境保全対策

⑥MSC漁業認証

ア.認証活用による国内外での北海道産

ほたてのブランド化戦略推進

(2)流通対策(北海道ほたて漁業振興協

会と連携)

①国内対策

ア.末端販売先における消費回復及び拡

大に向けた流通対策の実施

イ.国内向け製品生産対策としての製品

形態・価格対策の実施

ウ.消費地における地区別消費特性を踏

まえた宣伝販促の強化

②輸出対策

ア.国内需給バランス維持に向けた輸出促進

イ.米国の日本食レストランの増加傾向

を踏まえた、水漬けしない製品マー

ケットの開拓継続

ウ.冷凍原料貝・活貝輸出の実態掌握と

貝毒管理等の問題点の洗い出し及び対

応策の協議

エ.輸出対象国における偽造品(製品・

安全証紙)対策の継続実施

(3)製品別販売の考え方

①玉冷

ア.小型サイズ製品の集中生産対応とし

て、国内における消費回復への取り組み

イ.小型化の影響による製品化促進策と

して、加工業者間の在庫状況を踏まえ

た製品融通による国内販売の確保

②ボイル

販売事業について

1.秋鮭

ア.国内における消費回復可能な価格設

定を早期に構築

イ.生産増に対応した販売提案の強化、7

月までの早期販売による市場の活性化

ウ.量販店・外食メニューへの復活、国

内消費者に向けた露出機会の拡大

エ.台湾を初めとした東南アジア市場へ

の輸出促進

③生鮮ほたて

ア.活貝・生鮮むき身・生貝柱等の旬を

訴求した業態別販売展開の強化

④乾貝柱

ア.海扇会・香港八聯の販売機能を踏ま

えた海外戦略の再構築

イ.香港への安定供給を図る為の各組合

と生産量・アソート等の早期掌握に向

けた協議

ウ.格付員との連携による品質(選別・

異物)向上に向けた改善実施

エ.北米を中心とした海外華僑市場向け

販路の情報収集と供給内容の再検討

オ.中華系訪日客向け販売の促進

漁協の一般職員を対象とした、全道漁協職員研修会

きざ

本道漁業生産量・金額の推移(1月~12月)

0

250

500

750

1,000

1,250

1,500

1,750

2,000

0

1,000

2,000

3,000

4,000(単位:千トン) (単位:億円)

H26 H27 H29H28H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

出典:北海道水産林務部「北海道水産現勢」※H29は速報値

金額生産量

5 | | 4

見開き.indd 6-7 2018/03/29 13:52

Page 5: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

特集 平成30年度ぎょれん事業計画 -前編-

漁協系統の組織力を結集し、総

力を挙げて各種対策に取り組む

 平成29年度の本道漁業生産量は2年連続で

100万トンを大きく下回りました。

 秋鮭をはじめ、ほたて、昆布など主要魚種

の低迷に加えさんま、いかなど多獲性魚の減

少が追い打ちをかけています。

 漁業生産額は、水揚げ減少を背景に浜値が

上昇したことで一定水準を維持したものの、

水産関連業界にも淘汰の波が本格的に押し寄

せており、地域経済にも深刻な影響を及ぼし

ています。

 このような中で本会は平成29年度を始期と

した中期的事業推進方向に掲げた「水産王国

北海道の復活」を目指し各種対策に取り組ん

できました。

 産地加工機能の弱体化は将来に向けての大

きな懸念材料ですが、今年度から回復が見込

まれるオホーツク海ほたての処理対策も含め

産地処理体制の維持に万全を期していきます。

 消費流通面では、このところの急激な価格

高騰が国内外の競争力低下を招いています。

これまで拡大を続けてきた海外市場において

も、海外産地の生産回復や各国での保護貿易

主義の台頭など、輸出事業を取り巻く環境に

逆風が吹き始め、さらに厳しさが増していま

す。

 基軸となる国内市場は消費者の魚離れと相

まって縮小に歯止めがかかっておらず、国内

消費の速やかな回復と安定化に向けて販路拡

充に総力を挙げて取り組んでいきます。

 購買事業については、引き続き漁業用燃油

の安定供給に取り組むとともに、系統ブラン

ド資材の普及拡大を通して漁業経営コストの

削減に引き続き取り組みます。

 また漁政面では顕在化した資源問題への対

処が急がれるところであり、資源回復措置のさ

らなる推進と海域の状況に見合った適切な資

源管理を引き続き行政に要望していくととも

に、経営支援対策や漁業後継者対策等、漁業経

営の安定化と競争力強化を最重要課題として、

各種取り組みを行っていくこととします。

 加えて、国が進める働き方改革に対しては、

業界全体が協調した業務改善による生産性向

上対策が不可欠であり、これに向けた検討・

協議を進めていきます。

 これら厳しい環境の中、「浜のために・浜と

もに」という組織理念に立ち返り、平成30年度

は、北海道漁業の将来を左右する正念場の年

と位置づけ、漁協系統の組織力を結集し、指導・

経済連合会としての機能強化とともに、総力

を挙げて各種対策に取り組むこととします。

 本道漁業は資源の減少傾向が続く中、漁業

資源の早急な回復、維持増大を図ることが喫

緊の課題となっています。また、生産力向上

のための構造改革は進展しているものの、漁

業者の高齢化と減少、漁船等の生産設備の老

朽化が進行しており、更なる取り組みの強化

が必要です。

 ついては、これら課題の解消に向け、海域

の状況に見合った適切な資源管理や資源回復

措置の更なる推進、その実施のための新たな

支援制度の創設とともに、担い手・後継者の

確保、漁業生産設備の更新のための経営支援

対策の充実を図っていく必要があります。

 平成30年度の漁政対策の推進にあたっては、

適切な資源管理と資源増大及び漁業経営の安

定化と競争力強化により、漁業生産力を向上

させることを最重要課題として、「豊かな北海

道漁業の復活」に向けた取り組みを行ってい

くこととします。

(1)適切な資源管理と資源増大に向けた

取り組み

①漁業資源の早急な回復を図るための取り

組み

②適切な資源管理の実施とTAC管理強化

への対応に向けた取り組み

③資源の維持・増大を図るための密漁や有

害生物等外的要因に対する取り組み

④各種漁法・魚種間等での関係漁業者によ

る協議(実践協議会等)の開催を通じた

資源に見合う操業体制の構築を図るため

の取り組み

(2)漁業経営の安定化と競争力強化に向

けた取り組み

①漁船等漁業生産設備取得・更新事業等の

長期継続・拡充に向けた取り組み

②漁業所得向上実現に向けた即効性のある

各支援事業や燃油税制等各種漁業コスト

支援対策の更なる拡充に向けた取り組み

③資源管理及び漁業の成長産業化方針に伴

う国による関係法律の見直しに対する取

り組み

(3)流通安定化に向けた取り組み

①新たな自由貿易化交渉における本道漁業

への影響回避に向けた取り組み

②国内外の水産物消費拡大と流通円滑化に

向けた取り組み

(4)各種災害被害対策に向けた取り組み

①頻発する自然災害対策に向けた取り組み

②福島第一原発放射能汚染水の海洋放出阻

止に向けた対応の取り組み

 近年、短期間のサイクルで激変している社

会、経済情勢の中で、漁協が直面している様々

な課題も組合員意識とともに多様化していま

す。今後も、漁協に力を結集する中で、組織

的に対処する重要性が更に増していくことか

ら、対処への基本となる組織基盤の確立に向

けて、内部統制強化による経営の適正化と役

職員を初めとする人材の育成・確保への取り

組みを支援していきます。

(1)漁協経営健全化指導の継続実施

①経営健全化が課題となっている漁協に対

する漁協経営強化推進本部を通じた重点

的指導・支援の継続実施

の継続

(1)地域基幹魚種対策の推進

(2)鮮魚加工流通ネットワークによる鮮

魚対策の推進

(3)市場衛生管理体制の強化

○加工

漁協工場・協力会社・関連会社との加工機

能強化

(1)漁協工場・協力会社・関連会社との

組織的連携による機能の強化

(2)原料減少に対応した安定的な稼働体

制の確保

(3)フードディフェンス、品質・衛生管理、

法務体制の更なる高度化

○流通

国内販売対策

(1)多様化するマーケットに対応した商

品開発と販売体制の強化

(2)会員及び重点取引先との関係強化に

よる安定した集荷体制の確立

(3)販売戦略と連動した販促活動の実施

輸出対策

(1)原料輸出体制の維持と末端加工製品

の開発・販売強化

(2)輸出リスク(為替・与信管理)管理

体制の継続

(3)輸出手続き簡素化に向けた行政等との

連携

(2)漁協経営の適正化向上のための指導

監査及び経営指導の充実

①JF全国監査機構による監査を通じた改

善指導の継続実施

②漁協における内部監査の定着に向けた担

当者の育成及び指導

③法令改正に関わる対応他、法令規程等遵

守に向けた実務指導の実施

(3)教育研修活動の充実、支援

①全道漁協教育研修計画(平成28年度〜30

年度)に基づく役職員研修の充実

②次期(平成31年度〜33年度)研修計画策

定に向けたアンケート実施等内容検討

③漁協における体系的かつ自発的な職員研

修実施に向けた取り組み支援

(4)人材育成対策

①漁協青年部活動の支援と組織育成

②全道協力組織(漁業士会、職員協議会等)

の事業活動を通じたリーダー育成

③漁協における協同組合運動啓発活動促進

のための支援(啓発資料提供、講師斡旋等)

(5)指導部門の情報提供

①指導部門情報・ホームページの充実

 海獣等の有害生物による漁業被害軽減に向

けた取り組みを強化するとともに、度重なる気

象災害による被害防止を図るため、流木発生抑

止対策の実現に向けた取り組みを更に強化し、

併せて処理対策事業の効果的な活用推進と新

規事業の創設を求めていきます。

 加えて、全道における植樹活動の発展と拡大

に向けた取り組み強化を図るなど、漁業者が後

世にわたって安心して生産活動に取り組める漁

場環境づくりを目指し、河川と海洋両面におけ

る総合的な環境保全対策の一層の強化を図りま

す。

(1)有害生物による漁業被害防止対策の

強化

①海獣類やザラボヤなどの有害生物による

漁業被害防止対策の拡充強化

②ハンター確保に係わる諸対応の推進

(2)河川と海洋環境保全対策の取り組み強化

①工事濁水・排水対策関連

ア.各管内一体となった総合的かつ効果

的な協議の実施

イ.パトロール活動等による土砂、濁水

流出防止に向けた協議対応

②大規模インフラ整備関連

ア.新幹線トンネル工事に係わる湧水や

有害物質対策の更なる強化

イ.各種道路工事における橋梁架け替え

や改修に係わる協議の推進

③流木等海岸漂着物関連

ア.関係行政や流域自治体および森林関

係団体との一体化による、各地区の河

川実態に見合った流木発生抑止対策の

構築に向けた協議対応

イ.海岸漂着物処理事業の拡充に向けた

取り組み対応

④農業関連

ア.家畜排せつ物流出防止対策の強化

イ.害虫防除に係わる農薬類の流出防止

や農地崩落対策の協議推進

ウ.大規模畜産関連施設建設に係わる排

水処理対策の強化

エ.農業団体との環境改善に向けた建設

的協議の実施

⑤海洋環境関連

ア.サハリン原油開発やタンカー等によ

る油流出事故未然防止対策の推進

イ.油流出事故への対応方法や防除体制

整備に係わる講習会の開催支援

ウ.洋上風力発電等各種エネルギー開発

に係わる協議対応の強化

エ.海底資源調査の関係地域と連携した

協議対応取り進め

(3)森林環境保全対策の推進

①植樹活動未実施漁協の啓発推進と活動資

金確保に向けた対応強化

(1)水揚げ対策

①オホーツク・根室地区

ア.小型化予想における、国内及び輸出

への販売拡大が可能なサイズ別指標価

格の早期提示

イ.指標価格に沿った原貝値決めの実施

ウ.原貝の広域流通による水揚げの円滑化

②噴火湾地区

ア.冷凍原料貝・ボイル製品等の処理仕

向け動向による原貝価格への影響掌握

イ.組合・加工業者との流通状況共有に

よる、市況に沿った原貝価格の形成

ウ.青森県との原貝搬出入及び加工実態

の掌握による製品流通動向の確認

エ.海洋環境の変化に対する安定生産の

継続に向けた情報の発信

オ.加工業者稼働実態、経営内容等の状

況掌握

③留萌地区

ア.H32年産以降の稚貝値決め時期・方

法の課題協議(北海道ほたて漁業振興

協会事業)

④貝毒対策

ア.道・ほたて流通食品協会と連携した

貝毒管理及びトレーサビリティ体制の

強化

イ.青森県・青森県漁連との貝毒・原貝

情報の共有管理体制の継続

⑤生産基盤整備対策

ア.北海道ほたて漁業振興協会・道総研

と連携した安定生産確保に向けた各種

試験調査の実施

 このため、平成30年度においても、秋鮭の

消流安定を図るためには、取り巻く環境の変

化を的確に捉え、秋鮭流通対策協議会と連携

した施策の継続実施が必要不可欠であり、国

内・海外における秋鮭製品の販路堅守に向け

た取り組みを計画的に推進していきます。

(1)生鮮対策

①旬期消費の伸長を目的とした生フィレ・

生筋子の販売強化

②水揚げ状況に連動した生産・販売体制の

整備

③道産秋鮭の認知向上に向けた販促の拡充

④年間を通じたフレッシュ販売の強化(解

凍フィレ他)

⑤生鮮輸出の検討

(2)国内対策

〈親製品〉

①冷凍・定塩フィレ製品の販売強化と現行

販路の死守

②高次加工品(生食、切身、即食品等)の

商品開発並びに販路構築

③需要安定化に向けた国内・海外加工の継続

④道産・天然を訴求した全国的な通年販促

の拡充

⑤補助事業(需給調整事業等)の活用検討

〈魚卵製品〉

①製品の早期消化に向けた販売の強化

②国内・外の販路の再構築と連携強化(量

販、業務筋、外食、中食)

③安定流通に向けた適正処理配分の推進

④販路死守に向けた全国的な通年販促の拡充

(3)輸出対策

〈原料輸出〉

①中国向け販路の再整備

②中国以外の搬出ルートの堅守と販売強化

(台湾、タイ、シンガポール等)

〈製品輸出〉

①中国内販向けの販売強化

②東南アジアを中心とした販路の再構築

③海外加工品も含めた末端製品の搬出ルー

トの確立

(4)その他

①世界標準レベルの水産エコラベル認証取

得に向けた関係機関との連携強化

②輸出環境整備に向けた国・道との連携強

化並びに取り組みの推進

 昨年度の全道ほたて水揚げ数量は前年より

4万トン多い30万トンとなりました。平成30

年度はさらに増産が見込まれ、時化被害やへ

い死の影響による減産から資源は回復に向

かっています。これにより、近年の課題であっ

た加工業者の稼働不足が解決され、今後は水

揚げされる原貝を処理しきれないという新た

な課題の発生が予想されます。

 流通面では、これまで好調であった各国へ

の輸出が停滞しています。これは、米国の水

揚げ回復が大きく影響しており、平成30年

度は過去最高水準の資源量が見込まれていま

す。また、高値により縮小した国内市場は、

製品全般の価格下方修正にも関わらず、消化

はそれほど伸長していない状況にあります。

 平成30年度はほたてを取り巻く様々な課題

に対応し、製品の円滑な消流に繋がるよう、

北海道ほたて漁業振興協会と連携した対策を

計画的に実践していきます。

②「お魚殖やす植樹運動」を広く浸透させ

るためのホームページの充実

 2年連続85万トン前後の水揚げに留まった

ことで、北海道の水産業は過去に類をみない

ほどの厳しい環境にさらされています。

 生産量の減少は水産加工業者に厳しい経営

を余儀なくするとともに、国内消費の減退に

拍車をかけ、また、年々拡大を続けていた海

外輸出も調整局面を迎え、国内外双方を見据

えた販売戦略の構築が課題となっています。

 この状況下、国内外市場に向けて安全・安

心な「北海道ブランド」の発信に努めるとと

もに、各種流通対策・宣伝事業と連動した諸

対策を拡充・強化していきます。

○市場

安定流通・魚価維持のための産地市場対策

 昨年の道内における秋鮭の水揚げは漁期当

初から低調に推移し、その後も本来の水揚げ

に回復する兆しがなく、最終的に数量は昭和

55年以来の最低水準となる5万7百トン、平

均単価は前年を大きく上回る972円/㎏と

なりました。

 製品の状況については、近年経験のない高

値となったことから、漁期中の流通が混乱し、

親・魚卵製品ともに安価な海外物に切り替わ

るなど、国内外の売場が大幅に縮小しており、

危機的状況に直面しています。

 また、魚価は高値を維持しているものの、

世界の鮭鱒供給量は養殖サーモンの安定的な

生産に支えられ350万トン超の体制が継続

しており、今後、水揚げが回復し需給バラン

スが崩れた際には、道産秋鮭にとって更なる

影響が危惧されます。

旬期には、全国の量販店で秋鮭をPR

⑥MSC漁業認証

ア.認証活用による国内外での北海道産

ほたてのブランド化戦略推進

(2)流通対策(北海道ほたて漁業振興協

会と連携)

①国内対策

ア.末端販売先における消費回復及び拡

大に向けた流通対策の実施

イ.国内向け製品生産対策としての製品

形態・価格対策の実施

ウ.消費地における地区別消費特性を踏

まえた宣伝販促の強化

②輸出対策

ア.国内需給バランス維持に向けた輸出促進

イ.米国の日本食レストランの増加傾向

を踏まえた、水漬けしない製品マー

ケットの開拓継続

ウ.冷凍原料貝・活貝輸出の実態掌握と

貝毒管理等の問題点の洗い出し及び対

応策の協議

エ.輸出対象国における偽造品(製品・

安全証紙)対策の継続実施

(3)製品別販売の考え方

①玉冷

ア.小型サイズ製品の集中生産対応とし

て、国内における消費回復への取り組み

イ.小型化の影響による製品化促進策と

して、加工業者間の在庫状況を踏まえ

た製品融通による国内販売の確保

②ボイル

ア.国内における消費回復可能な価格設

定を早期に構築

イ.生産増に対応した販売提案の強化、7

月までの早期販売による市場の活性化

ウ.量販店・外食メニューへの復活、国

内消費者に向けた露出機会の拡大

エ.台湾を初めとした東南アジア市場へ

の輸出促進

③生鮮ほたて

ア.活貝・生鮮むき身・生貝柱等の旬を

訴求した業態別販売展開の強化

④乾貝柱

ア.海扇会・香港八聯の販売機能を踏ま

えた海外戦略の再構築

イ.香港への安定供給を図る為の各組合

と生産量・アソート等の早期掌握に向

けた協議

ウ.格付員との連携による品質(選別・

異物)向上に向けた改善実施

エ.北米を中心とした海外華僑市場向け

販路の情報収集と供給内容の再検討

オ.中華系訪日客向け販売の促進

2.ほたて

ほたて水揚げと平均浜値推移

0

50

100

150

200

250

300

350

400

450

500(千トン) (円)

H20 H21 H22 H23 H24 H25

434

124

430

104

411

133

385

152

417

137

443

H26 H27 H28 H29

195

道ぎょれん集計※H29数量は見込、単価は2月末

483

182

数量(トン)単価(k@)

277

307

230

333 259 300

0

50

100

150

200

250

300

350

400 (円) 秋鮭水揚量・単価推移(全国:4月~3月)

(千トン)

H27 H28 H29道ぎょれん集計

北海道水揚量本州水揚量

北海道単価本州単価

H21 H22 H23 H24 H26H25H20

@430

@399

@269

106

@556

@739

@468

@586

@948

@972

17

154

190

38

116

38

152

@326

@418

149124

26

123

14

110

114@520

14

100

145

@378

24

121

132123

75

14

89

51

1263

@446

@47925

107

0

50

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0

100

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300

400

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600

700

800

900

1,000

@454

@532

@445@412

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Page 6: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

 演 『北海道日本ハムファイターズの

           人材育成』

 私は香川の漁師の家で生まれ育ち、祖父はの

り養殖を、父はぶりの養殖をいずれも県内で早

い時期に始めた人でした。その遺伝か、私も新

しいことをするのが好きで、今では当たり前と

なっていますが、当時は禁止されていたウェイ

トトレーニングや、オリンピアンが行うような

ものだったメンタルトレーニングを野球に取り

入れました。

 北海道に移転して15年、5回のリーグ優勝、

2回の日本一を成し遂げ、今でこそ常勝チー

ムとなりましたが、私が入団した当時の日本

ハムファイターズ(以下ファイターズ)は、

弱小チームでした。

 私は現役時代は1度も優勝したことがあり

ませんでしたが、指導者となるからには優勝

したい。引退後、球団職員として世界一強い

チーム、ニューヨークヤンキースへコーチ留

学をしました。そこで驚いたのは、一軍から

六軍の選手のみならず、グラウンド整備、清

掃まで、ヤンキースに関わる全ての人が世界

一のチームとなることを目指している事でし

た。チームの一員であることに誇りを持ち、

自らの役割をきちんと果たしていました。

 ファイターズに戻り、二軍コーチになった

際、選手に「日本一

になりたいか?」と

問いました。我々は

目指したところにし

か行けず、日本一を

目指すことはすぐに

できる。「今日は日

本一の練習ができた

か」と日々選手に問

いながら練習をしま

した。

 勝利には実力・チームワーク・運が必要

 2006年、ファイターズは44年振りに日

前日本ハムファイターズ内野守備走塁コーチ兼

作戦担当白井 一幸さん

本一となりました。日本一を目指し、それに

ふさわしい練習をした結果が出ました。

 野球で勝つには、「実力・チームワーク・運」

が必要です。1つ目の実力を高めるためには

練習も欠かせません。量と強度のバランスが

取れた「質」の高い練習が理想的です。質が

高いというのは、目的に対し、効果的なもの

を言います。また、ファイターズでは、移動

日になることも多い月曜日を完全休養日とし

ています。他球団では練習日にすることもあ

りますが、この日に休めなかったら、きちん

と休める日がなくなってしまう。休むことも

質の高い練習を維持するために必要なんです。

また、「頑張っているのに結果が出ない」とい

う人もいます。そんな時には、頑張る方向性

が正しいのか、頑張ること自体が大切になっ

ていないか考えることも必要です。

 2つ目のチームワーク。これは、仲が良い

こととは違います。目標を同一として、自ら

の役割と責任を全うし、他者がそうでない時

には見て見ぬふりをしないで関わり続けられ

ることができる人たちのことです。こうある

ことで、自分も伸び、相手も伸び、チームも

伸びていきます。能力・実力のある、良い選

手を集めるだけでは強いチームにはなりませ

ん。良い選手というのは影響力があるので、

そういう選手が数人、同じ方向を向いてエネ

ルギーを発揮することが大切なのです。それ

が「チームワーク」になります。

 そして、3つ目の運。運は「引き寄せる」も

のです。日々の練習や試合など、色々なことに

 3月3日(金)、札幌の第2水産ビルにおい

て、ぎょれんと信漁連の共催により、「平成2

9年度全道漁協トップセミナー」が開催さ

れ、全道の漁協組合長や専務・参事、系統団体

の役員等約120名が参加しました。当日は

生憎の悪天候による出席予定者の欠席や講

師の変更など、慌ただしい中で開催となりま

した。今回は急な依頼にもかかわらず快く

講師を引き受けて頂いた、前日本ハムファイ

ターズ内野守備走塁コーチ兼作戦担当の白

井一幸さんの講演内容をご紹介します。

平成29年度全道漁協トップセミナーが開催されました

平成29年度 全道漁協トップセミナー

昭和36年6月7日香川県生れ志度商業高校・

駒澤大学卒。

昭和59年・ドラフト1位で日本ハムファイターズ

入団。

昭和62年・ベストナインとゴールデングラブ賞受

賞。

平成3年・自身最高の打率.311でリーグ3

位、最高出塁率とカムバック賞を受賞。

平成6年・二塁手のシーズン最高守備率日本

記録と連続守備機会無失策のパ・リーグ記録

達成。

平成8年・日本ハムファイターズの球団職員と

なり、ニューヨーク・ヤンキースへコーチ留学。

平成11年・二軍総合コーチ、平成12年に二軍監

督を経て、平成14年からヘッドコーチに就任。ヒ

ルマン監督の参謀役を務め、平成18年・19年と

球団史上初となる二年連続パ・リーグ制覇の栄

冠を勝ち取る。特に、選手育成については主体

性を持たせる指導法としてコーチングを導入。

二軍選手を連覇時の主力選手に育て、内外よ

り高い評価を得た。

平成19年・シーズン終了後退団。

平成20年・カンザスシティロイヤルズ特別コーチ

兼スカウトアドバイザー。

平成23年・横浜DeNAベイスターズニ軍監督

就任。

平成24年・中畑清監督就任に伴い、一軍守備

走塁コーチ就任。シーズン終了後退団。

平成26年より、北海道日本ハムファイターズ内

野守備走塁コーチ兼作戦担当に復帰。

平成28年、10年ぶりの日本一に貢献し、平成

29年、退団。

白井

 一幸さん紹介

全力で取り組むと、それは実力や人望、信頼に

つながり、同じ結果でも評価が変わります。同

じミスでも、「あいつならやりかねない」となる

一方、「あいつのミスなら俺が取り返す」と奮起

し、良い結果につながります。それが「運」を引

き寄せ、運が良くなるということだと思います。

 プロ野球には80年の歴史があり、練習内容

はどこもそうは変わりません。だからこそ、

取り組み方で結果に差が出ます。結果を変え

たければ、考え方を変え、行動を変える。「世

界一の練習をする」という考え方に変えるこ

とは今すぐできるのです。

 選手が成長するために、チームが強くなる

ために関わり続けるのがコーチの仕事。関わ

り続けることで選手に嫌われることもありま

す。それでも、我々にできるのは、ひたすら

種を蒔いて、環境を整え、手塩にかけて育て

るだけ。選手には、「やるかやらないかは自分

で決めなさい。その結果、試合に出られるか

の責任も自分でとりなさい」と言っています。

最終的な決定は相手にゆだねているのです。

9 | | 8

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 次のクロスワードを完成させ、○印に当たる言葉をうまく並べてください。年度初めの4月を迎え、学校や職場に新しいメンバーが加わる季節となりました。子どもも大人も、新しい環境に身を置けば誰でも最初はピカピカの新人さん。環境が変わった人も変わらなかった人も、フレッシュな気持ちを忘れずに過ごしていきたいですね。

くわしい応募方法は、17ページをご覧ください。抽選で5名様に図書カードをプレゼントします。

解 答 となります。

間違いは5つです。

※答えは17ページにあります。

紙幣を入れる財布カラオケ好きが握って放さないもの観客が手に汗握る〇〇〇〇戦小学生が背負う鞄の定番九分九〇〇間違いないこれをくぐって神社に参拝地球の表面の3割はこれなぜだか似ている?〇〇〇の空似将来に備えて蓄えておくことカフェもある人気の「にゃんこ」サウスポーと呼ばれる〇〇〇投手春は意外と乾燥する季節。お肌にはこれが必要気難しい顔をすると皺が寄るところ銀行に預けても借りてもつく

①③⑥⑦⑨⑩⑫⑭⑮⑰⑲⑳㉒㉓

○印に当たる言葉をうまく並べてください。

3月号の解答と当選者コオリワリ

クロスワードパズル

間違いさがし

※右と左の絵には、5ヵ所の異なるところがあります。 さあ、見つけてください。 (印刷のズレや汚れは関係ありません。)

タテのカギ

ヨ コ の カ ギ

ブレイクタイム Break Time

①②③④⑤⑥⑧⑩⑪ ⑬⑯⑱⑲⑳㉑

秋が紅葉狩りなら、春は? 動物などを生きたまま捕獲すること開演時には上がるコックリ、コックリ…船を漕いでる状態足に合うものを履こう冬の間、待ち遠しかった季節衣類の汚れを落とす方法北海道新幹線も通る青函〇〇〇〇針の穴に通して縫物飼い犬がはめている日本の三大〇〇〇は「うに・からすみ・このわた」〇〇〇を割りながら進む砕氷遊覧船

「いくら」の親天に任す時もあるお医者さんのこと

1 2

6

1312

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87

9 10

43 5

18

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20 21

22 23

17

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1 2

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7

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43 5

18 19

15 16

20 21

17

14

ヒイ ンセ

イ レ

カワナラ ガ ママ ハ

キルガノ オチイリ

チイ リ ヤウ

カツ

トシユ

ム バ ンコリシ マシンン ミ

ンモシ ヨチ セ

( )( )( )( )( )

西谷内優菜さん竹内ユキ子さんS . Y さん神成 正枝さん鈴木 麻代さん

小 樽 市函 館 市苫小牧市利尻富士町札 幌 市

 「浜の家族物語」では、「なみまるくん」の表紙に登場いただいたご家族を紹介します。今回は、標津漁協の林さんご一家です。 標津の水産物をより多くの人に知ってもらいたい  春はなまこ漁、夏はえび漁、秋はたこ漁、冬はかれいとたら刺し網漁と忙しい日々を送っている強徳さん。両親が青森から標津に来て漁師になった2代目です。「浜の仕事は全部楽しいよ。大変なこともあったけど、嫌なことはなかった。小学校の頃から漁師になりたかったしね。青森の親戚もほたて漁師をしてて、そっちに遊びに行った時もほたて漁を手伝ってる」と笑います。 様々な部会に所属する漁師の横のつながりを作ろうと、「標津漁師会」を立ち上げて2年目。副会長として、道の駅での直売会や農業団体と協力した食堂のイベントなどに取り組んでいます。「今年はより良い形で活動ができるよう、一般社団法人化を目指しています。標津の水産物の魅力をより多くの人に知ってもらいたいですね」と抱負を話してくれました。 

4人姉弟に犬1匹、猫3匹の賑やか家族  佑妃さんは隣町の別海出身。結婚後、強徳さんの

「指導」で魚の網外しなどを習得しました。その甲斐あってか、作業の速さは強徳さんも太鼓判。「魚外すのは楽しいですよ」と佑妃さんも笑います。 長女の和華芭ちゃんは中学1年生。陸仕事の際には、妹たちを従えて網の補修を行うしっかり者です。次女 志唯奈ちゃんは小学校5年生。負けず嫌いな所がパパそっくりで、将来は漁師になりたいそう。三女 妃茉莉ちゃんは小学校2年生。かわいいものが好きで、ネイリストに憧れているそうです。三姉妹はそろって柔道に打ち込む日々を送っています。4月には2歳になる長男 強心くんはアンパンマンに登場するてんどんまんがお気に入り。ペットの犬や猫たちも格好の遊び相手です。 「これからは、船を自分で直せるように、溶接機が欲しいかな」と話す強徳さん。なまこ漁の時期を迎え、忙しくも充実した新年度が始まります。

はやし

家 族物 語浜の

今月の

表紙に登場いただいたご家族を紹介いたします。

【林さんご一家】 林 強徳さん(34歳)、佑妃さん(32歳)、和華芭ちゃん(12歳)、志唯奈ちゃん(10歳)、妃茉莉ちゃん(7歳)、強心くん(1歳)わ か ば し い な ひ ま り きょうしん

※写真は強徳さんの母 徳子さんと共にとくこ

つよのり ゆうきはやし

標津漁協 林さんご家族

7 | | 10

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Page 8: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

 にしんは春告魚とも呼ばれ、小樽での群来はメディアでも紹介されることの多い春の風物詩。「にしん」は春の季語でもあります。明治~昭和初期のにしん漁が盛んだった時代に多く生産された「鰊粕」は、菜種や綿花の栽培時に肥料として大量に使用されていたそうです。北前船の時代、昆布とともににしんは松前藩の経済を支える商品でした。現在でも、身はもちろん、かずのこや子持ち昆布、京都名物にしんそばなどとして広く食べられています。昨年、今年と水揚げは増加傾向。今後も安定した水揚げが続くことが期待されます。 なお、にしんはヨーロッパでも食べられており、「世界一臭い食べ物」と言われることもある「シュールストレミング」は塩漬けにしんの缶詰です。 

 札幌のぎょれん本所近くの魚屋さんの品ぞろえにも季節の移り変わりを感じます。今回のお品書きは、にしんの塩焼き、黒そいの塩煮、あさりと春キャベツの蒸し物の春らしい3品です。

はじめました! 水産王国北海道には旬に食べたいお魚が目白押し。そこで料理の趣味と、「浜のおかあさん料理教室」担当4年のアシスタント経験を生かし、矢幡職員がお魚料理に挑戦。一人居酒屋の調理人とおいしさ伝えるレポーターの一人二役で、旬の魚を紹介します。

く  き

にしん

 黒そいも日本各地で漁獲され、北海道では春と秋に多く漁獲されます。白身で上品な味わいから、「北の鯛」などと呼ばれることもあるようです。室蘭市では「市の魚」にも指定されています。 卵ではなく、少し成長した仔魚で産み落とす生態を持っています。

黒そい

 北海道では8月が産卵期のあさりですが、多く漁獲される本州以西では春と秋の2回産卵期があり、それに向けて栄養をため込むこの時期が旬とされています。好きな海の幸ランキングでは、えびに次いで2位にランクイン(2017.6/マルハニチロ調べ)するなど、通年安定して手に入る、身近な食材です。

 にしんはシンプルな塩焼き、黒そいは昆布としょうがで塩煮、あさりは春キャベツとレンジで蒸し煮にしました。少し小さめのにしんの為か、特徴的なY字の骨も気にならず、しっとりとした身と香ばしい皮がおいしさを引き立てていました。黒そいは熱湯に入れたので魚の臭みも出ず、昆布だしの旨みと添えた菜の花も相まって魚の甘味を感じる一品になりました。身離れがとても良く、鯛に例えられることも納得です。北海道のあさりは大きいと感じることが多いですが、今回のように蒸し物にすると見た目にも華やかで食べごたえを感じます。冷凍もでき、和洋中、何にでも使いやすいのもあさりの魅力です。 旬の食材は、おいしく価格も手ごろで栄養もたっぷりと嬉しいことがたくさん。お腹も心も満たされる、おいしい料理ができました。

あさり

できあがり!

春編

本日のお品書き

・にしんの塩焼き

・黒そいの塩煮

・あさりと春キャベツの蒸し物

0

5,000

10,000

15,000

20,000(t)

北海道のにしん水揚量

S62S63平成元

H2H3H4H5H6H7H8H9H10H11H12H13H14H15H16H17H18H19H20H21H22H23H24H25H26H27H28

北海道水産林務部

おいしく

いただき

ました

札幌の魚屋でも春の魚が増えてきました

あさりはシリコンスチーマーを使用して調理しました(上)いざ実食。いただきます(下)

尾びれに塩をしっかりつけて形を保ち、香ばしく焼き上げます

調理時間

20分

13 | | 12

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Page 9: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

系統ブランド資材展示風景

ています。講演では専門

メーカーならではの映像や

資料を用いた説明があり、

参加者は熱心にメモを取り

ながら知識の向上に努めま

した。

 会議は平成30年度のぎょ

れん購買事業方針及び推進

内容の説明に始まり、最新

の石油情勢についての解説

がありました。続いてぎょ

れん購買部の若手職員によ

り「段ボール製品の動向」

「コカコーラ製品の利用」

「高圧洗浄機ジェットパ

ワーについて」の紹介があ

りました。

 また今回の会議では、

ぎょれんマリノサポート、

ぎょれん設計センター両社

の業務内容や営業エリアの

説明が行われ、グループ会

全道漁協購買事業推進会議が開催されました

 3月9日(金)、ロイトン札幌にて、全道の漁協購買担当者とぎょれん及びグループ会社が参加して、「平成29年度全道漁協購買事業推進会議」が開催されました。 本会議は系統購買事業全般についての認識を共有化し、購買製品の研修で専門知識の向上を目指すとともに、全道規模での連携を強化する目的で開催されています。

無結節網の国内トップメーカーである日東製網㈱により、映像資料を駆使した定置網に係る研修会が開催されました

社を含めたぎょれんの購買

業務体制について紹介しま

した。

 休憩後に開催された研修

会では、「ロープの基礎知

識とGKスーパーロープに

ついて」と題した研修が行

われ、系統ブランドGK

ロープの製造元である株式

会社魚津製綱所・晒屋営業

部長による講演がありまし

た。

 該社のロープは航海練習

帆船「海王丸」にも使用さ

れており、国内有数のロー

プメーカーとしても知られ

研 修 会

会場の後方には系統ブランド資材が展示され、商品の特徴などが紹介されました

ぎょれん購買事業の平成30年度事業方針を説明する、購買部・中村部長

全道各地区の購買事業担当者が参加し、研鑽を深めました

GKスーパロープは、浜の皆様のご意見をもとに開発されました

さらし や

けん さん

13 | | 14

こん

うらべ

もんたに

01川と海の繋がり、農林年金制度の完了について研鑽を深めました

漁場環境保全研修会、全道漁協指導部門担当者会議が開催されました 2月14日(水)に全道漁協漁場環境保全研修会(主催:北海道漁業環境保全対策本部)、翌15日(木)全道漁協指導部門担当者会議(主催:漁政部)がともに札幌市のホテルポールスター札幌で開催されました。 漁場環境保全研修会には、漁協職員をはじめ、関係行政や自治体の職員など約120名が出席し、北海道大学大学院 門谷名誉教授による、汽水域環境と漁業資源について根室の風蓮湖を例にした講演、さけます・内水面水試 卜部主査からは、河川環境と秋鮭の遡上・産卵について、ダムのスリット化などの事例を交えた講演がそれぞれ行われました。質疑応答では、河川由来の土砂による港湾の環境変化について質問が出るなど、出席者から高い関心が寄せられました。 指導部門担当者会議では、農林年金に係る制度完了に向けた所要財源の確保などについて、農林漁業団体職員共済組合 成瀬企画部長より説明が行われたほか、道水産林務部西川主幹、高橋主査により、平成30年度水産関係の国費・道費予算についての説明が行われました。

日高地区の講師を務めた気象予報士菅井貴子さん。地元の天気を明るくわかりやすい語り口で解説していただきました

消費地での生協会員を対象とした料理教室について発表したえりも漁協川﨑部長

02

01

帯広・釧路で釧勝地区漁青連が出前授業を実施

漁業についての理解を深めてもらう授業を行いました 釧勝地区漁協青年部連絡協議会では今年、帯広と釧路の7つの小学校で1~3月に「漁師さんの出前授業」を行っています。2月6日(火)の帯広市立開西小学校では、4年生43名へ竹田監事(大津漁協)、辻田理事(広尾漁協)2名を先生に授業を行いました。DVDや実際の漁具を使用して操業について学習したほか、定置網の模型やロープワーク実習、おさかなクイズにより、楽しく漁業を学んだ子供たち。休み時間にはカッパの試着も行い、興味津々で青年部員を取り囲んでいました。 竹田監事は「海とのかかわりが少ないこの帯広から、漁師をやりたいという子どもが出てきてくれたらうれしい。出前授業は続けていくことが重要だと思うので、来年以降も引き続き継続していきたいです」と話し、来年以降の開催にも意欲を見せました。

新たに得た知見を青年部活動へ活かしていきます

全道各地で地区漁青連大会が開催されました 2月から3月にかけ、漁協青年部員相互の研鑽に努める地区大会が各地で開催されました。 日高地区では、気象予報士の菅井貴子さんを講師に「地球環境と異常気象」と題したお話を伺いました。講演では特に今年度の積雪の多さとその要因についてわかりやすく解説頂いたほか、会場となった静内の天候についてもお話しいただくなど、身近な内容が大好評でした。 50回の記念大会となった小樽地区では、地元小樽ビールの社員を講師に招き、魚とビールの相性や人の口に入るものをつくるこだわりについて学びました。いずれの地区でも見識を深め、青年部活動に活かせる大会となったようです。

02第23回全国青年・女性漁業者交流大会で道内団体が発表

農林中央金庫理事長賞、JF全国女性連・JF全国漁青連会長賞を受賞しました 3月1日(木)、2日(金)に東京都千代田区で「第23回全国青年・女性漁業者交流大会」が開催されました。この大会で発表される内容は、各都道府県の漁業者交流大会で発表されたもののうち、優秀なものが推薦されており、北海道からは1月に開催された漁業者交流会で選抜されています。 内容に応じて5つの分科会に分かれて発表され、網走漁協藻琴第一部会の「藻琴の水が育む「寒シジミ」の安定生産を目指して―袋網蓄養による操業の効率化―」と、えりも漁協えりも岬地区女性部の「パルシステム生活協同組合連合会との交流事業―漁協の協力組織として、届けた浜の思い―」がともに農林中央金庫理事長賞を、標津漁協ほっかいえび漁業着業者の「ホッカイエビの資源管理―ゼロからの再出発 できることから一歩ずつ―」がJF全国女性連・JF全国漁青連会長賞を受賞しました。 えりも漁協えりも岬地区女性部川﨑尚子部長は、「皆で一丸となった取り組みが評価されたこと、北海道から参加した3組がそろって受賞できたことをとてもうれしく思います。これからも関係者一同協力して事業にあたり、昆布の魅力を広めていきたいです」と今後の意気込みを話しました。

漁場環境保全研修会冒頭で、「河川や沿岸の環境にいったい何が起きているのか一緒に考えていきたい」と挨拶した今漁業環境保全対策本部長

定置網の模型を使って漁の仕組みを説明する辻田理事。「未来を担う子ども達が漁業に興味をもってくれる一端になったら嬉しい」と笑います

けん さんつな

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Page 10: 切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ トマトとたこ …めを組み合わせるのは実はベスシウムが含まれるお豆腐とわか含まれるので、お味噌汁にカル

 当管内では3月の中旬より各地でかれい刺し網が本格化し、浜はにぎわいを見せています。また、3月末からはほたて稚貝の出荷作業も始まります。えび篭漁も解禁となり、当管内を代表する、かれい、ほたて、えびの水揚げで浜は更に活気付く時期になってきました。今年の春漁は時化が少なく、安全に操業し、豊漁になることを祈念しています。

 近年稀にみる豪雪をもたらした今年の冬にも終わりをつげ、うららかな春の陽気を感じることができるようになってきました。管内オホーツク地区では3月中旬よりほたての漁場造成や毛がに籠漁・なまこ漁といった春漁が本格的にスタートし、浜は賑わいをみせています。少しずつ暖かくなり、これから忙しさを増していきますが今後も安全操業、大漁を心より祈願しています。

 4月に入りオホーツクも徐々に春めいてきており、本格的な海明けを迎えようとしています。3月中旬からは紋別・網走の底曳網漁、ほたての漁場造成や毛がに漁もスタートしており、浜では賑わいを見せています。今後は刺網漁等も始まり春漁が本格化していきますが、浜の皆様の安全操業と益々の豊漁を祈願しています。

 3月12日より、別海漁協のほっき桁網漁が始まりました。初日は約4.2tの水揚げがあり、浜値はk@380~310でした(昨年の同時期:約3.6t浜値k@420~360)。今後の水揚げに期待がかかります。また、野付漁協では、黒がれいの水揚げがまとまり、日産で6t前後水揚げされ、浜は大きな賑わいをみせています。関係者におかれましては今後の安全な操業と豊漁となることを祈念しています。

 先週末から少しずつ春の日差しが感じられるようになってきた当管内ですが、海は相変わらず時化が多く、満足に漁に出られない日が続いています。その為、たこやにしん、毛がになど、この時期の主役たちの水揚げが例年に比べ落ち込んでしまっています。しかし、鮭鱒以西船が出漁にむけて準備するなど、既に来年度へ向けて動き始めていますので、2018年度の大漁と安全操業を祈願しています。

 今冬は例年にない大雪に見舞われた日高管内でしたが、3月中旬に到来した大雨と暖気が路面を覆っていた大量の雪を一気に融かし、春が駆け足で訪れるのを感じます。3月に入り、管内各地でつぶ籠漁・えび籠漁が解禁となりましたが、時化模様の日が多く、スタートダッシュを決めることはできませんでした。漁期は秋まで続くので、今後の水揚げに期待したいところです。

 当管内のほたて漁は序盤時化等により、なかなか思うような水揚げが出来ていませんでした。今月はおおむね順調に水揚げが進み、終盤戦に向け、スパートをかけています。また、各地かれい類を中心に、鱒など様々な魚種が揚がるようになり季節の変わり目が感じられるようになりました。生産者の安全と大漁を祈願します。

 渡島管内では3月に入り、ほたて加工貝の水揚が最盛期を迎えています。大幅減産で終えた昨シーズンでしたが、今シーズンは3月20日時点で約21,500t(昨シーズン最終実績:9,557t)と、大幅な回復を見せています。また、今シーズンの計画は管内6単協合わせ51,500tを見込んでおり、計画達成に向けて今後の水揚げに期待がかかります。

 今年は、過去数年間で積雪が最も多い冬となりましたが、ここに来てようやく暖かくなり、春の訪れを感じさせる日々が続いています。桧山管内の春漁と言えば「さくらます」が代表的で、主に一本釣りと定置網漁で水揚げされます。漁期は3月末頃から5月頃までで、この時期のさくらますは雪解け水により身が引き締まっており、脂の乗りが良いのが特徴です。塩焼きはもちろん、ムニエルなどの素材にもピッタリです。

大漁祈願!  ハシリから大漁が続いた管内にしん

漁は3月末で終漁となりました。時化が多かったものの水揚げ量は近年で一番だった一昨年に匹敵する豊漁に沸きました。石狩湾漁協では、昨年に続き漁期を10日余り残して3月15日で切り上げる等、資源管理の意識も根付いています。3月上旬からはえび籠漁、4月1日からはほたて稚貝の出荷が始まり、前浜では春を迎えて、一段と活気づいています。

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9ページの間違いさがしの答え

みなさんのお便りでつくるページです。

なみまる

おたより箱

from

readers

降雪の山がうらめしい。残り少ない

浜の現役老夫婦、磯での海藻採りの

春を穏やかにすごし1年でも多く浜

で働くよう体力づくりに励んでる

日々!

(函館市 竹内ユキ子さん 79歳)

待ちどおしかった春も、あともう少し

ですね。

(函館市 ふくふくさん 36歳)

皆様からのお便り、写真、イラストをお待ちしています!

編集部からのお知らせ

今年の鰊漁は終盤に入ってます。

(小樽市 宮古知行さん)

港の中で鰊の群来がありました。海

藻に産み付けてありました。来年が楽

しみです。

(小樽市 宮古登美子さん)

年明けから天候不良が多いように感

じます。気を付けて沖に行って欲しい

と思います。

(苫小牧市 S・Yさん 31歳)

今年は各地雪がおおいので事故が大

変。皆様も充分気を付けて下さいませ。

(札幌市 鈴木麻代さん 48歳)

今年は雪が多くて、と言ってやってい

た雪かきも、3月も中に入りめども

立ち、やれやれと言った状態です。そ

のあい間のなみまるくんは心の支え

です。頑張って下さい!!

(利尻富士町 神成正枝さん 62歳)

好漁だった鰊漁も、終りに近づいて

きました。これからのかれい、たこ漁

に期待しています。

(小樽市 大髙康弘さん 73歳)

雪解けが早くて桜の時期が待ち遠し

いです。

(函館市 脇穂菜美さん 22歳)

 さよなら三月、出会いの四月。広報

誌の担当になり5回目の春を迎えま

した。常に心がけていることは、「読ん

でみたいと思わせる特集」と「読んで

ほしい特集」のバランス。体は「中古

品」ですが、気持ちは「新車」の心意気

でスタートしたいと思います。(阿部)

新年度になり、なみまるくん担当も

5年目を迎えました。鮮度は多少下

がったかもしれませんが、その分旨み

が出てくる(はず)!!と奮起している

ところです。今年も、たくさんの浜の

取り組みや素敵な家族、読んでくださ

る方に役に立つことを伝えていきた

いと思いますので、どうぞよろしくお

願いいたします。     

(矢幡)

 今月でなみまるくん担当を卒業す

ることになりました。昨年4月になみ

まるくん作成のお仕事についてから、

もう一年。あっという間の一年間でし

た。作成に関わって最初に印刷から上

がってきた一冊を手に取ったときの気

持ちを、今でも覚えています。今後と

も広報なみまるくんを、引き続きよろ

しくお願いいたします! 

(工藤ゆ)

編集後記

公益社団法人 北海道海難防止・水難救済センター

築きましょう 海難事故のない浜を

次の①~③を明記の上、ご応募ください。抽選で5名様に図書カードをプレゼントします。

①なみまるおたより箱への投稿(お便り、写真、イラスト等)や、広報なみまるくん4月号への感想・ご意見など(※150字程度まで)

 ②11ページのクロスワードの答え ③住所・氏名・年齢・電話番号

※「なみまるおたより箱」には①からご紹介します。ご応募いただいた方の個人情報は、図書カード進呈や、お便り、写真、イラスト等の掲載(氏名、年齢、市町村名)にのみ使用いたします。写真やイラストは、返却できませんのでご了承ください。

〈宛先〉 4月18日までにお送りください。 (郵便) 〒060-0003    札幌市中央区北3条西7丁目1番地    北海道ぎょれん 総務企画部 広報担当 

(FAX) 011-242-3543 (電子メール) [email protected]

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北の魚情報がぎっしり!北海道ぎょれんウェブサイト

www.gyoren.or.jp

北海道ぎょれん広報

発行

/北

海道

漁業

協同

組合

連合

会 

〒060-0003 

北海

道札

幌市

中央

区北

3条西

7丁目

1番地

 企

画・

編集

/総

務企

画部

 広

報担

当 

TEL,011-281-8665 U

RL http://w

ww

.gyoren.or.jp 印

刷/

佐藤

印刷

株式

会社

Hokkaido G

yorenM

agazineNo.354

[うみ・なかま コミュニケーション] 42018

42018No.354

特集

新星マリン漁協

伊藤 智恵さん

・トマト・・・2個・煮たこ足・・・200g・きゅうり・・・1本・玉ねぎ・・・1個

・醤油・・・大さじ3・酢・・・大さじ3・サラダオイル・・・大さじ3・砂糖・・・大さじ1・すりおろし生姜・・・大さじ1

今回は「トマトとたこのサラダ」をご紹介します。たこと一緒に、野菜をたっぷり食べられますよ。玉ねぎを水にさらす時間はお好みでどうぞ。

材料(4人分)

トマトとたこのサラダ

切って重ねて色鮮やかに、お手軽サラダレシピ

浜のおかあさん

レシピ

トマトのへたを取り、半分に切って薄切りにする。たこの皮をむいて、薄切りにする。きゅうりを輪切りにする。玉ねぎを薄切りにして、さっと水にさらし水気を切る。Aの材料を混ぜ、ドレッシングを作る。器に①~③を交互に重ねて④をのせ、ドレッシングをかけたら出来上がり。

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作り方

平成30年度 ぎょれん事業計画-前編-平成29年度 全道漁協トップセミナー

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