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理番号:B38413 03404H 極超低騒音型エンジン発電機 DCA-45USKE 防音型エンジン発電機 DCA-45LSKE 取扱説書 安全のた、使用前に必ず本書お読ください。 ■ 安全のた、の 警告 注意の事項は必ず守ってください■ 安全のた、常に本書身近な場所に保管して活用ください。

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  • 整理番号:B38413 03404H

    極超低騒音型エンジン発電機

    DCA-45USKE

    防音型エンジン発電機

    DCA-45LSKE

    取扱説明書

    ■ 安全のため、使用前に必ず本書をお読みください。

    ■ 安全のため、シンボルマークの 警告・ 注意の事項は必ず守ってください。

    ■ 安全のため、常に本書を身近な場所に保管して活用ください。

  • この取扱説明書について

    ◆本機は、可搬型エンジン発電機です。(主要諸元は、P.75 参照)

    ◆本機の取り扱いや、本機を使用した作業等においては、関連する法律(電気事業法、電気

    工事士法、労働安全衛生法、消防法、騒音規正法等)及びそれらに基づく法規等を遵守し

    てください。

    ◆特に本機は、電気事業法に基づく移動用電気工作物に該当します。関連法規に従った取り

    扱い、届け出などを実施してください。(P.82~83 参照)

    ◆本機の取り扱いは、安全にご使用いただくための、十分な知識と技能を有する人が行って

    ください。

    ◆この取扱説明書は、あなたの発電機を十分に使っていただくために正しい取り扱いと必要

    なお手入れについて説明してあります。

    誤った取り扱いは、重傷あるいは死亡事故の原因になります。本書をよく読み、十分

    理解してからご使用ください。

    特に「安全にご使用いただくために」《P.1~8》と、 警告、 注意の項目は、よく

    お読みください。

    ◆使用中にいつでもご覧いただけるよう、常に機械に備えてご活用ください。

    ◆エンジンの詳細な取り扱い、整備方法につきましては、別冊のエンジン取扱説明書をご覧

    ください。

    ◆製品の保証は、付属の製品保証約款によりますのでご覧ください。

    ◇本書が汚損などで読めなくなった場合、担当営業所にご相談の上入手してください。

    ◇装備仕様の変更などにより、本書の内容があなたの機械と合わないことがありますので、

    あらかじめご了承ください。

  • 200 / 400V切替 付

    デンヨーの製品をお買い上げくださいましてありがとうございました。

    このエンジン発電機について

    ご不明な点、お気づきの点、または整備内容について詳しくお知りになりたいことがありまし

    たら何なりとご相談ください。

    相談窓口

    担 当 営 業

    サービス工場

    また本機についてのお問い合わせは、型式と

    製造番号をお知らせください。

    製造番号は主銘板に打刻されています。

    あなたの機械は

    型 式:

    製造番号: です。

    (図はDCA-45LSKE)

    お買い上げ時点で上記に担当営業、サービス工場、製造番号をご記入ください。

    この取扱説明書の末尾に、事業所の案内が記載されています。

  • 1.安全にご使用いただくために―――――――1――――使用する前に、必ずお読みください 本書の見方 1 警告ラベル 2 警告 排ガス注意 4 警告 高電圧・感電注意 4 警告 漏電時の感電 4 警告 電圧切替時の感電 5 警告 可燃ガス発生・バッテリショート・バッテリ液取り扱い 5 警告 回転部注意 5 警告 積み重ね注意 6 注意 火災注意 6 注意 高温部注意 6 注意 熱水・蒸気注意 ラジエータキャップ注意 7 注意 燃料による火災 燃料配管切替装置(三方弁) 7 注意 作業者の注意事項 7 注意 騒音 7 注意 屋内配線禁止 8 注意 運搬注意 8 注意 設置時注意 8

    2.各部の名称―――――――――――――――9――――使う前に知っておきたいこと 2-1.外観と各部の名称 9 2-2.内部の構成機器と名称 10 2-3.操作盤、制御盤と各部の名称 11 2-4.メータ・表示灯の見方 12 2-5.スイッチ、調整器の使い方 17 2-6.燃料配管切替装置(三方弁)の取り扱い 20

    3.運搬、設置――――――――――――――22――――移動・設置する場合は 3-1.機械の運搬方法 22 3-2.機械の設置方法 23

    4.負荷の接続――――――――――――――25――――負荷につなぐには 4-1.出力電圧の切換方法 25 4-2.使用ケーブルの選択 27 4-3.負荷の接続方法 28 4-4.漏電保護装置と接地方法 31

    5.運転方法―――――――――――――――35――――機械を動かすには 5-1.始業点検 36 5-2.始動方法 42 5-3.運転中の取り扱い 45 5-4.停止方法 47 5-5.保護装置 48

    6.オイル・冷却水・燃料について―――――50――――動かすのに必要なもの 6-1.エンジンオイル 50 6-2.冷却水 51 6-3.燃料 52

    7.バッテリの取り扱い――――――――――53――――動かすのに必要なもの 7-1.バッテリ充電時の注意 54 7-2.ブースタケーブルの接続・取り付け 55

    8.定期点検と整備――――――――――――56――――よい状態に保つために 点検サイクル 59 8-1.初回の50時間の点検 60 8-2.100時間ごとの点検 62 8-3.250時間ごとの点検 62 8-4.500時間ごとの点検 64 8-5.1000時間ごとの点検 66 8-6.1500時間ごとの点検 67 8-7.その他の点検と整備 67 8-8.定期点検整備一覧表 68

    9.故障の原因と対策―――――――――――69―――――もしも、不調になったら 10.長期保管――――――――――――――74―――――長期保管する 11.サービスデータ―――――――――――75―――――サービスデータ

    11-1.主要諸元 75 11-2.外形図 76 11-3.発電機結線図 78 11-4.エンジン結線図 80

    12.参考法規――――――――――――――82―――――参考法規

    13.定期交換部品(消耗品)一覧表――――84―――――定期交換部品

    目 次

    デンヨー事業所一覧

  • 本機を他人に貸したり、使わせたりする場合は、取扱方法をよく説明し、

    また、あらかじめこの「取扱説明書」を読むように指導してください。

    本機を勝手に改造しないでください。安全性を損なったり、機能や寿命

    の低下の原因となります。

    無断で改造した場合や本書に述べられた正しい使用目的と異なる場合、

    純正部品以外を使用した場合は、メーカ保証の対象外となりますので

    ご注意ください。

  • - 1 -

    1.安全にご使用いただくために

    本書の見方

    本書では、次に示すシンボルを用いて説明します。

    シンボル

    警告:回避しないと、死亡又は重傷を招くおそれがある危険な状況を示します。

    注意:回避しないと、軽傷または中程度の傷害を招くおそれがある危険な状況及び物的 損害のみの発生するおそれがある場合を示します。

    [注意]:本機を効率よく、出来る限り長期にご使用していただくために、取扱い上注意して

    いただきたいことを示します。

    : 参照ページを示します。

    なお、 注意に記載した事項でも、状況によっては重大な結果に結びつく可能性があります。 いずれも重要な内容を記載していますので、必ず守ってください。

  • - 2 -

    警告ラベル

    機械本体には下図のような位置に、警告ラベルを貼ってあります。

    ○警告ラベルは、いつもきれいにしておいてください。

    ○警告ラベルが破損または紛失した場合は、直ちに下記の銘板番号で最寄りの当社事業所へ

    ご注文のうえ、再度貼り付けてください。

    DCA-45LSKE

    番号 銘 板 名 称 銘 板 番 号

    1 出力端子 B9211 0821A

    2 高温部注意 C9042 0040A

    3 吊り上げ禁止 B9121 0020B

    4 積み重ね注意 C9111 0050A

    5 回転部注意 C9040 0020A

    6 冷却水注意 C9041 0010A

    7 軽油(110L、PL) B9045 0310

    8 排気ガス注意 B9052 0000A

    9 制御板(排気ガス注意・高電圧注意) C9211 0200A

    10 燃料配管切替要領 B9412 0100

    11 設置時注意 B9111 0490

    12 マフラ出口火災注意 B9042 0050

    O P E N

    C L O S E

    B 9 0 5 2 0 0 0 0 A

    1 1 0

  • - 3 -

    DCA-45USKE

    番号 銘 板 名 称 銘 板 番 号

    1 出力端子 B9211 0821A

    2 高温部注意 C9042 0040A

    3 吊り上げ禁止 B9121 0020B

    4 積み重ね注意 C9111 0050A

    5 回転部注意 C9040 0020A

    6 冷却水注意 C9041 0010A

    7 軽油(170L、PL) B9045 0280

    8 排気ガス注意 B9052 0000A

    9 制御板(排気ガス注意・高電圧注意) C9211 0200A

    10 燃料配管切替要領 B9412 0100

    11 設置時注意 B9111 0490

    12 マフラ出口火災注意 B9042 0050

    20 0/ 400V 切 替 付

    O P E N

    C L O S E

    B 9 0 5 2 0 0 0 0 A

    1 7 0

  • - 4 -

    警告 排気ガス注意

    ■換気が不十分ですと、酸素不足やガス中毒により、死亡する

    ことがあります。

    ●建物や遮へい物などで風通しが悪い場所、または排気ガス がこもる場所では使用しないでください。

    ●屋内、倉庫、トンネル、船倉、タンク内など換気の悪い

    場所では使用しないでください。

    ●やむを得ず、上記のような場所で使用する場合は、 排気管を通気の良い所まで延長し、かつ換気装置などを 使い十分な換気を行ってください。

    ●排気出口を通行人や人家に向けないでください。

    警告 高電圧・感電注意

    ■運転中に出力端子に触れると、感電により死亡することがあります。

    ●運転中は出力端子には絶対に触れないでください。 特に手が濡れているときは大変危険です。

    ●結線作業などは、遮断器を切り運転を停止してから行ってください。

    ●常に出力端子カバーを閉じ、固定ボルトを締めて運転して

    ください。

    ●低速アイドリング中でも、ある程度の電圧が発生しています。 必ず完全に停止させてください。

    ■運転中に内部の電路に触れると、感電により死亡することが

    あります。

    ●常に制御盤を閉じ、固定ボルトを締めて運転してください。

    ●常にサイドドアを閉じ、施錠して運転してください。

    警告 漏電時の感電

    ■接地方法を誤ると、漏電保護装置が有効にはたらかず、感電 により死亡することがあります。

    (「4-4.漏電保護装置と接地方法」 P.31)

    ●本機の漏電リレー用接地端子と外箱接地端子、および負荷機器の外箱は、必ず 接地してください。

    ●テストボタンにより、運転開始時に漏電リレーの動作確認を行ってください。

  • - 5 -

    警告

    可燃ガス発生注意

    バッテリショート注意

    バッテリ液取り扱い注意

    ■バッテリは、引火性ガスを発生しますので、取扱いを誤ると爆発を

    起こしたり、大けがをすることがあります。

    ●充電は風通しの良い所で行ってください。 風通しの悪い所で充電すると可燃性ガスが充満し、引火、

    爆発の危険があります。

    ●ブースタケーブルを接続するときなどは、⊕端子と⊖端子を 絶対に接触させないでください。

    スパークし、バッテリから発生する可燃性ガスに引火して

    爆発する恐れがあります。

    ●機械の整備のときは、アース側のケーブルをはずしてください。

    ■バッテリ液は希硫酸です。取扱いを誤ると火傷の危険が あります。

    ● 衣服や皮膚についた場合は、すぐに多量の水で洗い流し

    てください。特に、目に入った時は、ただちに多量の水 で十分洗眼し、医師の手当を受けてください。 最悪の場合、失明にいたる危険があります。 ■バッテリの点検・取扱いは、運転を停止し、アース側の ケーブルをはずした状態で行ってください。

    警告 電圧切替時の感電

    ■運転時に電圧切替板に触れると、感電により死亡することがあります。

    ●本機の漏電リレー用接地端子と外箱接地端子、および負荷機器の外箱

    は、必ず各々単独に接地してください。共有すると、感電を防止でき ない場合があります。

    ■ナットの締め付けが不充分ですと、接続部が発熱し火災の危険があります。

    ●切り替えの際、締め付けナットは充分に締め付けてください。

    警告 回転部注意

    ■運転中の機械の内部には、高速で回転している部分があり危険です。

    ●運転中は、必ずドアを閉じ、施錠してください。

    ●運転中にやむをえずドアを開く場合は、内部に手や 顔などを絶対に入れないでください。

    巻き込まれ、けがをします。

    ●内部の点検・整備などは、運転を停止してから行ってください。

  • - 6 -

    警告 積み重ね注意

    ■誤った積み重ねは、倒壊や落下事故の原因になります。 本機の上に他の機械を積み重ねる場合は、必ず下記事項を守って

    ください。

    ●本機に、ボンネットの損傷やボルト類のゆるみ、欠落などのない ことを確認してください。

    ●本機を、積み重ね状態の重量に耐える固い地盤上に

    水平に置いてください。

    ●積み重ねは2段までとし、上に積み重ねる機械の 重量・寸法は、本機以下にしてください。

    ●右図に示す位置に角材を介し、それぞれの角材に

    平均に重量をかけてください。

    角材は、図のように下になる機械の全幅以上としてください。 図に示す以外の箇所には角材を置かないでください。 積み重ね状態で絶対運転しないでください。倒壊や落下事故の原因になります。

    注意 火災注意

    ■燃料、オイルなどは可燃物です。取扱いを誤ると、引火、火災

    の危険があります。

    ●燃料補給時には、運転を停止してください。また、補給中は くわえタバコなど火気を近づけることは絶対にしないでください。

    ●機械の周りには、燃えやすいもの(紙くず、木くずなど)や、

    危険物(油脂類、火薬など)を置かないでください。

    ●こぼれた燃料・潤滑油はいつもきれいに清掃してください。

    ●30%以下の軽負荷や無負荷運転を長時間続けるとマフラ や排気管内部にカーボンや未燃焼燃料が堆積し、火災の恐れ があります。8-3.(5) 排気系カーボン類堆積の点検の項に 従って、カーボン類を除去してください。( P.63)

    注意 高温部注意

    ■機械の内部には、高温の部分があり危険です。

    ●運転中は必ずドアを閉じ、施錠してください。

    ●運転中にやむをえずドアを開く場合は、内部に手や顔などを 絶対に入れないでください。

    火傷の恐れがあります。

    ●内部の点検・整備などは、運転を停止してから行ってください。

    ●停止後もボンネット内には、熱い部分があります。エンジンが 冷えきるまでは、十分注意してください。

  • - 7 -

    注意 作業者の注意事項

    ■過度の疲労状態、飲酒状態、または薬物を服用して機械を運転しないでください。

    ●不慮の事故やけがを招くことになります。

    ■作業に合った服や、作業に適した安全防護具を着用してください。

    ●だぶだぶの服やネックレスなどは、誤って突起物にひっかかったり巻き込まれ たりして、重傷につながる恐れがあります。

    注意 騒 音

    ■この機械は、ドアを開けた状態で運転すると大きな騒音を発生します。 長時間大騒音にさらされると聴力障害を起こします。

    ●運転中は必ずドアを閉じ、施錠してください。

    ●運転中にやむを得ずドアを開ける場合は、耳栓など、聴力用防具を付けてください。

    注意 熱水・蒸気注意

    ラジエータキャップ注意

    ■水温の高いときに、ラジエータキャップを開けると水蒸気や熱湯が 吹き出すことがあり、危険です。

    ●運転中や停止直後など、水温の高いときはラジエータキャップを

    開けないでください。

    ●冷却水の点検補給は、エンジンが冷えた状態(冷却水温度計 で50℃以下であることを確認してください)で行ってください。

    注意

    燃料による火災 燃料配管切替装置(三方弁)

    ■切替レバーの操作を誤ると火災の原因となり危険です。

    (「2-6. 燃料配管切替装置(三方弁)の取り扱い 」 P.20)

    ● 燃料配管切替装置切替レバーの切替えは確実に止まるまで行って ください。

    ●1つの切替レバーでサクション、リターンとも切替えることができます。 ●運転中の切替えは絶対に行わないでください。

    ●外部配管につぶれ等無いことを確認してください。 切替えを誤りますと、配管の脱落、破裂、燃料の漏れ等により、火災の原因となり、 大変危険です。

  • - 8 -

    注意 屋内配線接続禁止

    ■屋内配線(通常電力会社から受電している配線)に接続すると、 屋内配線および発電機に過電流が流れ、火災や感電事故の危険が あります。また、法規でも禁止されています。

    ●本機を屋内配線には接続しないでください。

    注意 運搬注意

    ■機械の吊り上げや、運搬は次のように行ってください

    ●機械の吊り上げは、ボンネット上部中央の吊り金具を使用 して行ってください。

    ●吊り上げた機械の下には絶対に入らないでください。

    運転中に吊り上げたり、移動したりしないでください。 ファンの破損など、致命的な故障につながる恐れがあ ります。

    ●機械などをトラックに積むときは、図のように左右のロ ープ掛けを用いて、しっかりと固定してください。

    この機械の寸法など詳細は、「11-2.外形図」を参照してく

    ださい。( P.76~77 )

    ■ロープ掛けや、はしご部分で吊り上げないでください。 それだけの強度がありませんので、落下する恐れがあります。

    ■燃料タンクに燃料を給油口ぎりぎりまで入れて運搬しないでください。運搬中に燃料給油口から燃料があふれ出したり、気温の上昇による熱膨張で燃料があふれ出す恐れがあります。

    注意 設置時注意

    ■機械の配管系統に破損等が発生すると、機外へオイル類が漏れる 恐れがあります。

    ●設置環境に応じて防油堤との併用を行ってください。

  • - 9 -

    2.各部の名称

    2-1.外観と各部の名称

    (図はDCA-45LSKE)

  • - 10 -

    2-2.内部の構成機器と名称

    (図はDCA-45LSKE)

  • - 11 -

    2-3.操作盤、制御盤と各部の名称

    1 周波数計 12 エンジン計器パネル

    2 交流電流計 デジタル表示

    回転速度、水温、油圧、バッテリ充電電圧、

    積算時間

    警報表示

    水温上昇、油圧低下、エアクリーナ目詰まり、

    燃料残量低下

    燃料残量段階表示

    3 交流電圧計

    4 電圧調整器

    5 遮断器(三相出力用)

    6 遮断器(単相出力用)

    7 電源表示灯

    8 漏電継電器 13 スタータスイッチ

    9 パネルライト 14 予熱/異常表示灯

    10 環境ベース液量警報灯 15 非常停止ボタン

    11 パネルライトスイッチ 16 速度切替スイッチ

    17 周波数切替スイッチ

    18 出力電圧表示灯

  • - 12 -

    2-4.メータ・表示灯の見方

    エンジン計器パネル

    (1)数値表示部

    エンジン回転速度、エンジン潤滑油圧力、バッテリ充電電圧、エンジン冷却水温度を表示します。

    項目 単位 表示内容 内容

    ENGINE SPEED

    min-1 エンジン回転速度

    エンジンの 1 分間の回転数を示します。50Hz のときは

    1500min-1、60Hz のときは 1800min-1を示します。

    OIL PRESS

    ×100kPa エンジン潤滑油圧力

    運転中2~4×100kPa{2~4kg/cm2}を示していれば

    正常です。

    [注意]エンジンが冷えているとスタート直後はそれ以上

    になることがあります。正常圧力になるまで暖機

    運転を行ってください。

    BATTERY

    V バッテリ充電電圧 運転時、12.5V 以上を示していれば正常です。

    WATER TEMP

    ℃ エンジン冷却水温度

    運転中65~101℃を示していれば正常です。

    [注意]それ以上の値を示したときは、負荷を切り速度

    切替スイッチにて冷機運転状態(アイドリング

    状態)にし、温度が下がるのを待ってください。

  • - 13 -

    (2)燃料残量表示部

    機械搭載の燃料タンク内の燃料残量を示します。

    満タン時は緑色ランプが全数点灯しますが、

    残量が少なくなるにつれてランプ点灯数が減り、

    ランプの数が1個になると「EMPTY」マーク

    が点灯します。

    ランプが1個になった場合はすみやかに燃料を

    補給してください。

    ランプの点灯個数とタンク内の燃料の量の関係

    はおおよそ右表の通りとなります。

    (3)エンジン異常時の予警報と記憶

    「エンジン冷却水温」、「エンジン潤滑油圧力」、「バッテリ充電電圧」に異常が生じた場合、

    下記表示モードになります。

    ①異常箇所の数値が点滅表示に変わります。

    ②運転中に異常値が正常値に戻った場合、点滅表示は解除されます。

    ③異常状態のままでエンジンが非常停止した場合又は手動停止した場合、異常値を記憶し、

    エンジン再始動後もその異常値を点滅表示します。「エンジン回転数」は過速度により非

    常停止した場合のみ異常値を記憶し、その値を点滅表示します。

    この場合、異常原因を確認し、処置した後で「RESET」ボタンを5秒以上押し続けて

    ください。異常内容がリセットされ通常状態に戻ります。

    それぞれの予警報の設定値は「5-5.保護装置」を参照してください。( P.48)

    (4)積算時間表示部

    ①スタータスイッチを運転の位置にし、積算時間表示部の右側にある切替ボタンを押すこと

    により、

    ・積算時間計 「ODO」

    ・区間時間計 「TRIP A」

    ・区間時間計 「TRIP B」

    の切替ができます。

    ②区間時間計を「0」にリセットする場合は、「TRIP A」又は「TRIP B」を

    表示させてから、1秒以上切替ボタンを押してください。

    D C A - 4 5 L S K E D C A - 4 5 U S K E

    ランプ

    の個数

    燃料残量 (L)

    (タンク容量 110L)

    燃料残量 (L)

    (タンク容量 170L)

    9 95~ 満 150 ~ 満

    8 90~95 140~150

    7 80~90 130~140

    6 70~80 120~130

    5 60~70 110~120

    4 50~60 100~110

    3 45~50 90~100

    2 35~45 80~ 90

    1 空 ~35 空 ~ 80

  • - 14 -

    (5)積算時間計表示用の内部電池について

    ・デジタル表示モニタ充電式の内部電池と充電回路を内蔵しております。停止中は内部電池を

    電源として積算時間計を表示します。また内部電池の充電は、通常にエンジンを始動し運転

    することで行われます。

    ・長時間使用しない場合など内部電池の消耗が進み完全に放電した場合、電池の活性化に時間

    を要し、数分の充電では電池が回復せず積算時間計を表示しません。完全放電から30分間

    の充電では約30分しか表示しませんが、3時間以上充電すると10日間以上表示が可能に

    なります。充電時間と表示日数は下表を目安にしてください。

    完全放電後バックアップ電池の充電所要時間と表示日数の関係

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    90

    100

    0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24

    充電時間(hr)

    表示

    日数

    (日

    表示日数

  • - 15 -

    発電機用メータ

    (1)周波数計

    電源の周波数を指示します。運転中 50Hz または 60Hz を指示して

    いるか確認してください。

    (2)交流電流計

    接続された負荷に流れる電流値を指示します。

    定格電流値以下で使用していることを確認してください。

    三相負荷と単相負荷の両方を同時に使用した場合は、それぞれの

    電流値の合計を指示します。

    三相または、単相負荷の単独使用の場合は、それぞれの電流値を

    指示します。

    電流計切替スイッチで各相の電流を確認できます。

    (3)交流電圧計

    出力電圧を指示します。運転中は 50Hz のとき 200V または 400V、

    60Hz のとき 220V または 440V を指しているか確認してください。

    表示灯・警報灯

    (1)予熱/異常表示灯

    スタータスイッチを“運転”の位置にするだけで、自動的に予熱が始

    まり予熱表示灯が点灯します。予熱表示灯の消灯で予熱の完了となり

    ます。

    また、エンジン側のトラブルにより非常停止した場合、長短の点滅の

    組み合わせにより故障診断を表示します。

    (詳細は、「5-5.保護装置」を参照してください。 P.48)

    (2)出力電圧表示灯

    ランプ点灯時は 400V 級、消灯時は 200V 級です。

    スタータスイッチを「運転」の位置にして出力電圧を確認してください。

    ( 4-1.出力電圧の切換方法 P.25)

    注意 負荷の破損及び発電機の故障!400V級

    三相4線式

    出 力 電 圧

  • - 16 -

    (3)警報灯

    異常箇所を表示する装置です。

    ①オーバーヒート(WATER TEMP.)

    冷却水温度が異常に上昇すると点灯します。運転中点灯した

    場合は非常停止装置により、エンジンはただちに自動停止します。

    ( エンジン冷却水の点検 P.37)

    ②油圧低下(OIL PRESS.)

    運転中、消灯していれば正常です。

    エンジン始動時、スタータスイッチを“運転”の位置にすると

    点灯し、エンジン始動後油圧が上昇すると消灯します。

    運転中点灯した場合は、非常停止装置により、エンジンはただち

    に自動停止します。

    ( エンジンオイルの点検 P.36)

    ③エアクリーナ目詰まり(AIR FILTER)

    エアクリーナのエレメントが目詰まりしたときに点灯します。

    点灯した場合は速やかにエレメントを清掃または交換してくだ

    さい。

    ( エアクリーナエレメントの清掃 P.61)

    ( エアクリーナエレメントの交換 P.65)

    それぞれの設定値は「5-5. 保護装置」を参照してください。

    ( P.50)

    (4)環境ベース液量警報灯

    環境ベース内の液量が半分程度となった時点灯します。

    始業点検とあわせて、ランプが点灯した場合は、すみやかに

    環境ベースのドレンをしてください。

    ( 環境ベースドレン P.39)

    [注意] 傾斜地で使用、保管した場合、環境ベース液量警報灯が点

    灯するまでに環境ベースから水等があふれる可能性があり

    ます。

    [注意]発電機の出力電圧は表示灯のようにセットされていま

    す。接続する負荷側の入力電圧と出力電圧が一致して

    いるか確認してください。

    電圧が一致しない場合、負荷の破損および発電機の故

    障の原因となります。

  • - 17 -

    2-5.スイッチ、調整器の使い方

    スイッチ

    (1)スタータスイッチ

    ① 停止

    運転時以外はこの位置にしておきます。また、この位置で

    キーの出し入れができます。

    ② 予熱・運転

    外気温度が低いときの始動に用います。予熱表示灯が消灯するま

    でこの位置にし、すぐに“始動”に回してください。

    運転中はこの位置にしておきます。

    ③ 始動

    エンジンを始動する位置です。始動後キーから手を離すと

    自動的に“運転”の位置に戻ります。

    (2)速度切替スイッチ

    ① 始動/アイドリング

    アイドリング運転を継続します。寒冷時の場合はこの位置で十分

    暖機運転を行ってください。停止する場合はこの位置で数分間冷

    機運転をしてから停止してください。

    ② 運転

    常に周波数切替スイッチで設定した回転速度になります。

    [注意] 暖機・冷機運転時は、“始動/アイドリング”の位置にし、

    定速運転時(50Hz または 60Hz)は、“運転”の位置にして

    ください。負荷運転中は切り替え操作を行わないでください。

    (3)非常停止ボタン

    ボタンを押すとエンジンはただちに停止します。

    [注意] 非常時以外は使用しないでください。エンジンが停止したら、

    ロックを解除し元の位置に戻してください。押したままの

    ロック状態になっているとエンジンは始動しません。

  • - 18 -

    (4)周波数切替スイッチ(ロック式)

    周波数を切り替えるスイッチです。(誤動作防止のためロック式と

    なっています。引っ張りながら切り替えてください。)

    [注意]負荷運転中は切り替え操作を行わないでください。

    引っ張らずに動かそうとすると破損する恐れがあります。

    (5)パネルライトスイッチ

    パネルライトを点灯させるスイッチです。

    [注意]エンジン停止後、パネルライトの消し忘れに注意してくだ

    さい。バッテリあがりの原因になります。

    (6)三相用遮断器

    負荷側に電気を供給するためのメインスイッチです。

    負荷側の短絡またはオーバーロードの場合には、遮断して発電機を

    保護する役目をします。

    また過電流継電器や漏電リレーにより信号を受けて、遮断器に内蔵

    トリップコイルにより、遮断器を遮断し、発電機保護の役目をします。

    [注意] 負荷の“ON”、“OFF”は、この遮断器では行わな

    いでください。遮断器が故障する恐れがあります。

    過電流などにより遮断した場合、遮断器のハンドルは“ON”と

    “OFF”の中間位置で止まります。これをトリップ状態といい

    ます。

    この場合、ハンドルをいったん“OFF”の位置まで押し下げ、

    リセットしないと“ON”にできません。

    (7)単相用遮断器

    単相補助出力用の遮断器です。過電流及び漏電時に遮断します。

    [注意]負荷の“ON”、“OFF”は、この遮断器では行わな

    いでください。遮断器が故障する恐れがあります。

    過電流などにより遮断した場合、遮断器のハンドルは“ON”と

    “OFF”の中間位置で止まります。これをトリップ状態といい

    ます。

    この場合、ハンドルをいったん“OFF”の位置まで押し下げ、

    リセットしないと“ON”にできません。

  • - 19 -

    (9)単相コンセント用サーキットプロテクタ

    単相コンセント用のサーキットプロテクタです。過電流時に遮断しま

    す。プロテクタがトリップした場合には、原因を特定した後、

    “ON”にしてください。

    [注意]負荷の“ON”、“OFF”は、このプロテクタでは行わ

    ないでください。プロテクタが故障する恐れがあります。

    電圧調整器・過電流継電器

    (1)電圧調整器

    出力電圧を調整するつまみです。右へ回すと電圧が上がり、

    左へ回すと電圧が下がります。

    50Hz のとき 200V または 400V、60Hz のとき 220V または 440V に調整

    してください。

    (2)過電流継電器

    過電流が流れた場合、遮断器(三相用)をトリップさせる

    リレーです。

    (3)ヒューズ

    エンジン回路に過電流が流れた場合に回路を保護するためのヒューズです。

    ヒューズが切れた場合、運転を停止し、その原因を取り除き、制御盤を開けてヒューズを

    交換してください。

    (ヒューズは必ず同じアンペア数の物と交換してください。)

    メインヒューズ(制御盤内) :65A

    ヒューズ BOX 内ヒューズ(制御箱内):ヒューズ BOX 銘板参照

    予熱保護用ヒューズ(制御箱内) :100A

  • - 20 -

    2-6.燃料配管切替装置(三方弁)の取り扱い

    (1)装置の概要

    この装置は、機械搭載の燃料タンクからエンジンに給油している燃料を、切替レバーにより

    搭載タンクを使用しないで直接機外のタンク(外部タンク)からも給油できるようにしたも

    のです。

    (2)操作の方法

    ①搭載タンクを使用する場合

    搭載タンクを使用する場合は「図1」のように

    切替レバーを搭載タンク側に切替えてください。

    [注意] 外部タンクへ接続していない場合は

    外部タンク接続口をプラグにて必ず

    ふさいでください。切替レバーを誤

    って操作した場合に燃料が流出し、

    火災の原因となり危険です。

    ②外部タンクを使用する場合

    外部タンクを使用する場合の配管作業は「図1」の状態で行ってください。

    配管作業は外部タンク接続口のプラグを外し、「図2」のように行ってください。

    正しく配管されたことを確認の上、切替レバー

    を「図2」のように切替えてください。

    [注意] 外部タンクへの配管等の変更の際は

    必ず「図1」のように切替レバーを

    切替えてください。配管作業中に燃

    料が流出し、火災の原因となります。

    注意 燃料による火災

    燃料配管切替装置(三方弁)

    ■切替レバーの操作を誤ると火災の原因となり危険です。 ●燃料配管切替装置切替レバーの切り替えは確実に止まるまで行ってください。 ●1つの切替レバーでサクション、リターンとも切り替えることができます。 ●運転中の切り替えは絶対に行わないでください。

    ●外部配管につぶれ等無いことを確認してください。 切り替えを誤りますと、配管の脱落、破裂、燃料の漏れ等により、火災の原因となり、 大変危険です。

    図1(搭載タンク使用時)

    図2 (外部タンク使用時)

  • - 21 -

    (3)配管および取扱上の注意

    ●配管作業は必ず機械が停止していることを確認して、「図1」の切替レバーの位置で行

    ってください。

    ●配管用として内径 8mm~10mm 位の耐油ホースを使用してください。特に寒冷地で使用さ

    れる場合は、できるだけ内径の大きなホースを使用してください。

    ●外部タンクはできるだけ機械の近くに設置してください。

    ●外部タンクは常にタンク油面が、機械の設置面に対して、0~+3mになるように設置

    してください。

    ●外部タンク内部の水やゴミを吸込まないように、外部タンクのサクション吸入口はタン

    クの底面から 15mm~20mm 位上方にセットしてください。(図2のA部参照)

    ●外部タンクへ給油する場合は水やゴミが入らないように十分注意してください。

    ●外部タンクを使用する場合は戻り配管も必ず接続し、詰りや抵抗の無いように配管して

    ください。燃料が詰まったり、抵抗が増えると燃料漏れの原因となります。

    ●外部タンク接続用ホース継手は使用するホースの内径に合わせ、下表のホース継手を

    ご使用ください。(機械には付属しておりません)

    入口と出口で1台当り2本必要です。

    接続ホース内径(D) 継手サイズ 部品番号

    φ8mm R1/2×φ8 Y06020 22920

    φ9mm R1/2×φ9 Y06020 22258

    φ10mm R1/2×φ10 Y06020 22257

  • - 22 -

    3.運搬、設置

    3-1.機械の運搬方法

    注意 運搬注意

    ■機械の吊り上げや、運搬は次のように行ってください

    ●機械の吊り上げは、ボンネット上部中央の吊り金具を使用 して行ってください。

    ●吊り上げた機械の下には絶対に入らないでください。

    運転中に吊り上げたり、移動したりしないでください。 ファンの破損など、致命的な故障につながる恐れがあ ります。

    ●機械などをトラックに積むときは、図のように左右のロ ープ掛けを用いて、しっかりと固定してください。

    この機械の寸法など詳細は、「11-2.外形図」を参照してく

    ださい。( P.76~77)

    ■ロープ掛けや、はしご部分で吊り上げないでください。 それだけの強度がありませんので、落下する恐れがあります。

    ■燃料タンクに燃料を給油口ぎりぎりまで入れて運搬しないでください。運搬中に燃料給油口 から燃料があふれ出したり、気温の上昇による熱膨張で燃料があふれ出す恐れがあります。

  • - 23 -

    3-2.機械の設置方法

    警告 排気ガス注意

    ■換気が不十分ですと、酸素不足やガス中毒により、死亡する ことがあります。

    ●建物や遮へい物などで風通しが悪い場所、または排気ガスが

    こもる場所では使用しないでください。

    ●屋内、倉庫、トンネル、船倉、タンク内など換気の悪い 場所では使用しないでください。

    ●やむを得ず、上記のような場所で使用する場合は、

    排気管を通気の良い所まで延長し、かつ換気装置などを 使い十分な換気を行ってください。

    ●排気出口を通行人や人家に向けないでください。

    注意 設置時注意

    ■機械の配管系統に破損等が発生すると、機外へオイル類が漏れる 恐れがあります。

    ●設置環境に応じて防油堤との併用を行ってください。

    振動に注意

    本機の運転中は、内部でエンジンが回転しているため、振動を発生します。

    据え付けの際は、次のことを注意してください。

    ①本機は、固い地盤上に水平に置いてください。

    凹凸のある所での運転は、異常な振動が発生する恐れがあります。

    ②周囲に民家がある場合など、苦情が出る恐れがある場合は、しっかりした基礎工事施工の

    上据え付けてください。機械の発生振動レベル、基礎工事方法など詳細は、弊社事業所へ

    お問い合わせください。

    騒音に注意

    本機の運転中は、内部でエンジンが回転しているため、ドアを開けると大きな騒音を発生し

    ます。また、ドアを閉じてもあるレベルの騒音は残ります。

    ①据え付け後は、必ずドアを閉じ施錠してください。

    ②周囲に民家がある場合など、苦情が出る恐れがある場合は、別途防音対策を施工してくだ

    さい。機械の発生騒音レベルは、弊社事業所へお問い合わせください。

  • - 24 -

    設置要領

    ●本機は、固い地盤上に水平に置いてください。

    ●制御盤および燃料給油口側は、運転操作、燃料給油が行えるよう1m以上のスペースを

    取ってください。

    ●制御盤側より見て左右両面は、エンジン各部の点検、潤滑油の補給、負荷へのケーブル

    接続などの作業を行えるよう、約 1.2m以上のスペースを取ってください。

    ●上面は、ラジエータを通って出る温かい空気(排風)と排気ガスが排出できるようにすると

    同時に、ラジエータへの給水作業に必要な広さが必要です。

    ●砂ぼこりや塩分の多い所での運転は、ラジエータの目詰まりや故障、電装部品の絶縁不良

    の原因となりますので、保守、管理を十分行ってください。

    屋内据付の際の注意事項

    ●排気ガスは、排気管で屋外まで導き出してください。

    ●排風は、ダクトなどにより屋外まで導き出してください。

    ●オーバーヒートしないよう十分な大きさの吸気口を設けてください。

    ●屋内の換気が不十分ですと、屋内温度が相当上がり本機に影響が出ますので十分換気を

    行ってください。

    ●必要換気量などの詳細は、弊社事業所へお問い合わせください。

  • - 25 -

    4.負荷の接続

    4-1.出力電圧の切替方法

    警告 高電圧・感電注意

    ■ 運転中に出力端子に触れると、感電により 死亡することがあります。

    ●電圧の切り替えなどで制御盤を開ける

    場合は、遮断器を切り運転を停止させて てから行ってください。

    本機は複電圧仕様となっています。使用する負荷の電圧に合わせて電圧切替板により出力

    電圧を切り替えてください。

    出力電圧切替方法

    電圧切替板により出力電圧を 200/220V または、400/440V に切り替えることができます。

    発電機を工場から出荷する場合、出力電圧の設定は特別の指定がない限り、通常は 200/220V

    仕様になっています。作業の必要に応じて次の手順で目的の出力電圧に切り替えてください。

    ①エンジンが停止していることを確認してください。

    (必ずバッテリアース側のケーブルを外してから作業を行ってください。)

    ②電圧切替板は制御箱内にあります。最初に制御板を開けます。

    警告 電圧切替時の感電

    ■運転時に電圧切替板に触れると、感電により死亡することがあります。

    ●本機の漏電リレー用接地端子と外箱接地端子、および負荷機器の外箱

    は、必ず各々単独に接地してください。共有すると、感電を防止でき ない場合があります。

    ■ナットの締め付けが不充分ですと、接続部が発熱し火災の危険があります。

    ●切り替えの際、締め付けナットは充分に締め付けてください。

  • - 26 -

    ③目的の出力電圧に合わせるために、下図のように配線

    をセットしてください。

    (U2の左にあるスイッチは出力電圧表示灯を点灯さ

    せる為のものです。400V 級に正しく配線、締め付けさ

    れていれば、スイッチが自動的に押され出力電圧表示

    灯が点灯します。)

    [注意]下図にて点線で示してある線は電圧切替板の裏側に接続されています。

    通常は外さないでください。

    ④最後に制御板を閉めてください。

    [注意]配線の接続を間違えると、発電機が焼損することがあります。

    切り替えの際、締付ボルトは十分に締め付けてください。もし締め付けが

    不十分ですと焼損の原因となります。

    注意 負荷の破損及び発電機の故障!400V級

    三相4線式

    出 力 電 圧

  • - 27 -

    4-2.使用ケーブルの選択

    使用ケーブルはケーブルに流すことのできる許容電流と本機から負荷までの距離を考慮のうえ、

    十分な太さのものを使用してください。

    ケーブルに流れる負荷電流が許容電流を超えると過熱により焼損したり、また長さに対して

    細すぎると電気器具の入力電圧が下がり、仕事量が低下したり、作動しないことがあります。

    下記の簡略式で求めた電圧降下eが、定格電圧の5%以内になるようにケーブルの長さと太さを

    選定してください。

    ケーブルの長さと太さと使用電流から電圧降下を求める三相3線式の簡略式

    3)()(

    )(

    58

    1)(

    2×××= A

    mm

    mV 電流I

    太さS

    長さL電圧降下e

    キャブタイヤケーブル(単芯と三芯)の許容電流と長さと太さと使用電流の関係は次表のように

    なります。(ただし、使用電圧は 200V、電圧降下を 10V 以下とします。)

    キャブタイヤケーブル単芯の場合 (単位:mm2)

    50m 以下 75m 100m 125m 150m 200m

    50A 8 14 22 22 30 38

    100A 22 30 38 50 50 60

    200A 60 60 60 80 100 125

    300A 100 100 100 125 150 200

    キャブタイヤケーブル三芯の場合 (単位;mm2)

    50m 以下 75m 100m 125m 150m 200m

    50A 14 14 22 22 30 38

    100A 38 38 38 50 50 60

    200A 38×2 本 38×2 本 38×2 本 50×2 本 50×2 本 60×2 本

    300A 60×2 本 60×2 本 60×2 本 60×2 本 80×2 本 100×2 本

    電流 長さ

    電流 長さ

  • - 28 -

    4-3.負荷の接続方法

    警告 高電圧・感電注意

    ■運転中に出力端子に触れると、感電により死亡することが あります。

    ●負荷との接続をする場合、必ず制御盤の遮断器を切り、

    運転を停止させてから行ってください。

    ●運転するときには、出力端子カバーを閉じ、固定ボルトを 締めてください。

    ■傷んだケーブルの使用は、感電の原因となります。

    また、締め付けが不十分ですと、接続部が発熱し、 火災の危険があります。

    ●接続は傷みのないケーブルを使用し、出力端子にしっかりと

    締め付けてください。

    注意 配線注意

    ■誤配線により負荷や発電機が故障する恐れがあります。 負荷の回路方式や発電機の出力および出力端子が一致 していることを運転前にも確認してください。

    注意 屋内配線接続禁止

    ■屋内配線(通常電力会社から受電している配線)に 接続すると、屋内配線および発電機に過電流が流れ、 火災や感電事故の危険があります。 また、法規でも禁止されています。

    ●本機を屋内配線に接続しないでください。

  • - 29 -

    (1)三相4線式端子の締付方法

    [注意] 負荷を接続するときは、締付ボルトをスパナな

    どで十分に締め付けてください。もし締め付け

    が不十分ですと、焼損の原因となります。

    (2)三相4線式端子の接続方法

    使用する負荷と相数と電圧を確認して接続してください。

    [注意] 誤った配線接続は、負荷側機器を破損させたり発電機の故障原因にもなります。

    三相負荷ではU,V,Wの相順にもご注意ください。

  • - 30 -

    (3)単相出力端子とコンセントの使用について

    出力端子部に、単相(50/60Hz,100/110V)の

    出力端子2セット及び、コンセント4個が装備されています。

    これらの単相用遮断器は、制御盤面に付いています。

    (コンセントには、単相用遮断器の他に個別のサーキット

    プロテクタが付いています。)

    コンセント使用の場合は単相用遮断器を“ON”にした後、

    サーキットプロテクタを“ON”にしてください。

    交流電圧計が200/220Vまたは400/440Vを

    指示している時は、単相出力及びコンセントの電圧は、

    100V/110Vです。

    「11-1. 主要諸元」を参照してください。( P.75)

    (4)負荷接続上の注意

    ①出力端子と負荷の間に、負荷を開閉する

    ためのスイッチを必ず設けてください。

    発電機の遮断器で直接負荷を“ON,OFF”

    すると遮断器が故障する恐れがあります。

    ②接続は傷みのないケーブルを使用して、

    出力端子にしっかりと締め付けてください。

    傷んだケーブルの使用は、感電の原因とな

    ります。また締め付けが不十分ですと、接続部が発熱し、火災の危険があります。

    ③負荷との接続をする場合、必ず制御盤の遮断器を「OFF」にし、運転を停止させてか

    ら行ってください。

    ④負荷との接続ケーブルは、出力端子部において他の出力端子と接触しないようにしてく

    ださい。

    ⑤負荷の接続が終わったら、出力端子カバーを閉じ、固定ボルトで締めてください。

    [注意]単相出力端子1の容量は、コンセント1とあわ

    せて6.0/6.6kVA(50/60Hz)まで、

    単相出力端子2は、コンセント2とあわせて

    6.0/6.6kVAまで使用できます。

    コンセントは、それぞれ1.5/1.65kVA

    まで使用できます。

    単相出力端子及びコンセント使用時は、その出力

    分だけ三相出力が低下しますので三相・単相同時

    の使用の際は十分注意してください。

    このとき、各相(U,V,W)の各電流値及び、

    負荷容量の合計が定格以内に収まるようにして

    ください。

    単相出力端子1とコンセント1は U 相を、単相出

    力端子2とコンセント2は W相を使用しています。

  • - 31 -

    4-4.漏電保護装置と接地方法

    警告 漏電時の感電

    ■接地方法を誤ると、漏電保護装置が有効にはたらかず、 感電により死亡することがあります。

    ●本機の漏電リレー用接地端子と外箱接地端子、および負荷機器の

    外箱は、必ず接地してください。

    装置の概要

    本機は、運転中使用負荷の絶縁不良などにより

    生じた漏電を検知し、回路を遮断することにより

    感電などの事故を防ぐために、漏電リレーを

    装備しています。

    この漏電リレーは、三相出力側および単相出力側の

    それぞれの漏電に対して検出を行い、漏電のあった

    側の遮断器をトリップさせます。漏電リレーの感度

    は 30mA となっています。

    使用法を誤りますと漏電に対してリレーを使用しな

    い場合より危険な状態になることがありますので、

    ご熟読の上正しく使用されますようお願い致します。

    より安全のため、負荷機器に近いところに負荷機器

    毎にも漏電遮断器を取り付けてください。

    [注意] ご要望に応じて他の感度電流の取り付けも可能です。ただし、その場合必要と

    する接地抵抗値、接地用コンデンサの容量などが異なってきますので別途弊社

    事業所にご相談ください。

    また、感度電流 30mA を超える場合(100、200、500mA など)は、感電防止用と

    しては不十分となります。その場合、各負荷ごとには感度電流 30mA 以下の漏電

    遮断器を取り付けてください。

    感度電流の選定に関する詳しい情報は、内線規定の 151-2 項「漏電遮断器など

    の選定」を参照してください。

  • - 32 -

    接地方法

    漏電保護装置を確実に働かせるために、電気工事士の資格を有する人が次の接地工事を必ず実施し

    てください。

    (1)本機の接地

    出力端子板の漏電リレー用接地端子と、

    外箱接地端子を下記により接地してくだ

    さい。

    ①漏電リレー用接地端子の接地

    接地用ケーブルの太さは、5.5mm2以上と

    してください。

    通常は付属のアース棒を使用できますが、

    接地条件により接地抵抗 100Ω以下を満足

    できない場合は、接地表面積の大きなアー

    ス棒を準備してください。

    電気設備技術基準によるところのD種接地

    工事(第3種接地工事)で、接地抵抗が

    100Ω以下になるように接地してください。

    ②外箱接地端子の接地

    接地用ケーブルの太さは、電気設備技術基準により発電機容量に見合った太さを選定して

    ください。

    下記接地抵抗を満足できるアース棒を準備してください。

    電気設備技術基準によるところのD種接地工事(第3種接地工事)で、接地抵抗が 100Ω

    以下になるように接地してください。

    (ただし、使用電圧が 300Vを超える場合は、C種接地工事(特別第3種接地工事)で、

    接地抵抗が 10Ω以下になるように接地してください。)

    (2)負荷機器の接地

    本機の場合と同様に、負荷機器の外箱にも接地工事を施してください。

    接地用ケーブルの太さは、電気設備技術基準により負荷容量に見合った太さを選定して

    ください。下記接地抵抗を満足できるアース棒を準備してください。

    負荷機器の接地工事はD種接地工事(第3種接地工事)で接地抵抗は 500Ω以下として

    ください。

    ただし、漏電リレーの感度が 100mA を超える(200mA, 500mA など)ものにした場合、

    使用電圧が 300V以下であれば 100Ω以下、300Vを超える場合は 10Ω以下としてください。

    [注意]本機に漏電リレーが装備されているからといって、負荷側の接地を省くことは

    できません。負荷側の接地は漏電を少しでも早く検知するためにぜひとも必要です。

    もし接地をとらない場合は、人体を流れる電流によって漏電を検知しなければ

    ならず、大変危険です。

  • - 33 -

    (3)共用接地について

    接地工事は、漏電リレー用接地、外箱接地、負荷機器接地を各々独立に接地することが

    原則ですが、現場の状況により独立接地が困難な場合には下図の例のように共用接地す

    ることができます。ただし、その場合次の点に注意の上施工してください。

    ①共用接地ケーブルの太さは、各接地に要求される太さの最大値としてください。

    ②共用接地の接地抵抗は、各接地に要求される接地抵抗値の最小値としてください。

    ③特に各端子の締め付けを確実に施工してください。

    ④下図の例以外の方法については、別途お問い合わせください。

    (4)接地工事施工時の注意

    ①アース棒は、日陰で湿気の多い場所に打ち込んで、上端が十分土中に隠れるようにして

    ください。

    ②人通りの多い場所に埋設する場合は、引っかからないようにリード線を確実にクランプ

    してください。

    ③リード線を延長する場合は次のように接続してください。

    1)接続は、ハンダ付けまたはスリーブで確実に行い、さらに接続部を絶縁テープで

    巻いてください。

    2)接続部分は地上に出してください。

    ④避雷針用接地場所から2m以内の場所には埋設しないでください。

    ⑤電話器用接地線とは共用しないでください。

    ⑥A種(第1種)、B種(第2種)接地線とは共用しないでください。

  • - 34 -

    (5)動作確認

    安全のため、運転開始時に漏電リレーの動作を下記要領で確認してください。

    ①本機を、「5-2. 始動方法」に従って始動して

    ください。( P.42)

    ②負荷側の遮断器が全て「OFF」であることを

    確認してください。

    ③本機の三相・単相双方の遮断器を「ON」にして

    ください。

    ④漏電リレー表面のテストボタンを押してください。

    これで漏電リレー表面の漏電表示(赤色)が点灯し、

    三相・単相双方の遮断器が遮断すれば正常です。

    ⑤リセットボタンを押し、遮断器をいったん「OFF」の

    位置まで戻せば再び遮断器を「ON」にできます。

    漏電リレーは一度動作すればリセットボタンを押すか、

    本機を止めるまで動作状態を保持します。

    (6)漏電リレー動作時の処置

    漏電リレーが動作した場合、運転を停止して、各部の絶縁抵抗を測定し、漏電箇所を

    修理してから再始動してください。

  • - 35 -

    5.運転方法

    始業点検から停止まで

    始動前には、必ず「始業点検」を行ってください。

    始業点検

    オイル、冷却水

    燃料の点検

    環境ベースドレン

    運転時間数に応じて

    各部の点検を

    行ってください。 始 動

    本機および負荷となる

    機械周囲の安全を確認し、

    周囲の人に合図をしてから

    始動してください。

    運 転

    機械内部には、回転部、高温部、高電圧部があります。 安全と、騒音防止のため、ドアを閉めて運転してください。

    [注意]警報灯が点灯したときは、すぐに運転を停止し

    異常箇所を点検してください。

    [注意]オイル、水、排気ガスの漏れや、異常音がないか

    確認してください。

    停 止

    定期点検

  • - 36 -

    5-1.始業点検

    警告 回転部注意

    ■機械の内部には、高速で回転している部分があり危険です。

    ●運転中は、必ずドアを閉じ、施錠してください。 ●内部の点検・整備などは、運転を停止してから

    行ってください。

    始業点検は、故障の防止のため、次の項目を必ず行ってください。

    (1)エンジンオイルの点検

    (2)エンジン冷却水の点検

    (3)ファンベルトの点検

    (4)燃料の点検

    (5)燃料配管切替装置(三方弁)の点検

    (6)環境ベースドレン

    (7)バッテリ液の点検

    (8)漏電保護用接地の点検

    (9)水、油漏れの点検

    (10)各部のゆるみなどの点検

    (11)機械内外の異物などの除去

    (1)エンジンオイルの点検

    (別冊エンジンの取扱説明書を併せてお読みください。)

    ①エンジンオイル量は、オイルレベルゲージで点検し、

    常にHとLの間にあることを確認してください。

    ②下限より少ないときは、すぐに補充してください。

    ③同時にオイルの汚れも点検してください。

    [注意]オイルも少しずつ消費され減りますので、特に長時間連続運転する場合は、途中

    で足りなくならないように、オイルの量に注意してください。

  • - 37 -

    (2)エンジン冷却水の点検

    (別冊エンジンの取扱説明書を併せてお読みください。)

    注意 熱水・蒸気注意

    ラジエータキャップ注意

    ■水温の高い時に、ラジエータキャップを開けると水蒸気や

    熱湯が吹き出すことがあり、危険です。

    ●運転中や停止直後など、水温の高いときにはラジエータ

    キャップを開けないでください。

    ●冷却水の点検補給は、エンジンが冷えた状態(冷却水温

    度計で50℃以下であることを確認してください。)で

    行ってください。

    ①リザーブタンク内の冷却水が、FULL~LOW

    レベル範囲内にあるか点検してください。

    ②下限より少ないときは、すぐ補充してください。

    ③通常はリザーブタンク内のレベルを点検する

    だけで結構ですが、週に一回はラジエータ

    キャップを開け、ラジエータ本体にも水があるか

    確認してください。

    [注意]点検、補給後、ラジエータキャップを

    取り付ける時は、右いっぱいまで

    締め付けてください。

    確実に締まってないと、冷却水が蒸発して

    しまい、エンジンの重大故障になります。

  • - 38 -

    (3)ファンベルトの点検

    (別冊エンジンの取扱説明書を併せてお読みください。)

    ベルトの張り、伸びを点検してください。

    同時にベルトの傷を点検し、異常が認められた場合

    は速やかに交換してください。

    ベルトの調整および交換の際は、エンジンメーカの

    取扱説明書に従って行ってください。

    (4)燃料の点検

    運転中に燃料がなくならないよう運転前に必要な量であるかを確認してください。

    また、時々燃料タンクのドレンプラグをゆるめて、タンクの底に溜まった沈殿物、

    混入水をドレンしてください。

    本機は環境ベースと燃料タンク本体両方にバルブが付いています。通常はタンク本体の

    バルブを常時開にして、環境ベース側のバルブの開閉でドレンを行ってください。

    また、燃料フィルタの透明ケースに水や沈殿物がたまっていたら、ドレンプラグを開い

    て排出してください。

    [注意]ドレンは容器に排出し、産業廃棄物として適切な廃棄処理をしてください。

    [注意]燃料タンクに燃料を給油口ぎりぎり まで入れないでください。 気温の上昇による熱膨張で燃料が あふれ出す恐れがあります。

    ファンベルト部品番号

    品 番 メーカ メーカ品番

    Y06020 11440 クボタ 1G517-97011

    オルタネータプーリとファンプーリの

    中央部を親指で押して(約10kg)

    たわみが約7~9mm

  • - 39 -

    (5)燃料配管切替装置(三方弁)の点検

    ( 燃料配管切替装置の取り扱い P.20)

    ①燃料配管ホースの緩み、傷等がないか確認してください。

    ②切替レバーが使用するタンク側(搭載タンク側、または外部タンク側)に確実に切替

    えてあるか確認してください。

    ③外部配管につぶれ等が無いことを確認してください。

    [注意] 切替えを誤りますと配管の脱落、破裂、燃料の漏れ等により火災の原因となり

    危険です。

    (6)環境ベースドレン

    環境ベースドレンのバルブを開け、環境ベース内にたまった沈殿物、混入水をドレンして

    ください。

    [注意]ドレンは容器に排出し、産業廃棄物として適切な廃棄処理をしてください。

  • - 40 -

    (7)バッテリ液の点検

    警告 バッテリ液取り扱い注意

    ■バッテリ液は希硫酸です。取扱いを誤ると火傷の危険があります。

    ●衣服や皮膚についた場合は、すぐに多量の水で洗い流してください。 特に、目に入った時は、ただちに多量の水で十分洗眼し、医師の手当 を受けてください。

    最悪の場合、失明にいたる危険があります。

    バッテリの液口(キャップ)を取り外して、液面が規定液面(極板から 10~12mm 上)まで

    なければ、蒸留水を補給してください。

    (8)外箱接地および漏電リレー用接地の点検

    本機の漏電リレー用接地、外箱接地および、

    負荷機器の接地が確実になされていることを

    確認してください。

    (接地方法については、 P.32~33)

    「O」端子を直接アースしないでください。

  • - 41 -

    (9)水、油漏れの点検

    機械の周囲を一回りし、ドアを開けた内部に油や水の漏れた跡がないか点検してください。

    漏れがあるときは、漏れている箇所を調べ、漏れを止めてください。直らないときは、当社

    のサービス工場に依頼してください。

    (10)各部ボルト、ナットのゆるみ点検・増締め

    各部ボルト、ナットのゆるみを点検し、ゆるんでいれば増締めしてください。特にエアクリ

    ーナ、マフラ取付部、ターボチャージャ取付部。

    電気配線の断線、ショート、ターミナルのゆるみなどに注意してください。

    (11)機械内外の異物などの除去

    機械内部に工具、ウエスなどがないか点検し、あれば片付けてください。

    マフラやエンジン周辺部にゴミや燃えやすい物などがないか点検し、あれば取り除いて

    ください。

    機械の吸気口、排気口がゴミやシートなどによりふさがれていないか点検し、あれば取り

    除いてください。

  • - 42 -

    5-2.始動方法 下記に始動動作の流れを示します。( )内の数字は制御盤面の数字を表します。

    ① 非常停止ボタン解除確認(0) [注意]エンジン始動前に油水分離器

    のコックが「開」 位置であることを

    確認してください。

    ② 遮断器“OFF”確認(1)

    ③ 周波数切替スイッチ切替(2)

    ④ 速度切替スイッチ切替“始動/アイドリング”(3)

    ⑤ スタータスイッチ“運転”(4)

    自動予熱(予熱中表示灯点灯)

    予熱表示灯消灯確認 その水温に見合った時間自動

    予熱します。

    ⑥ スタータスイッチ“始動”(4)

    エンジン始動

    スタータスイッチ“運転”(4) <寒冷時>

    ⑦ 暖機運転(約 5 分) 暖機運転(十分に)

    ⑧ 速度切替スイッチ切替“運転”(3)

    ⑨ 電圧調整(5)

    ⑩ 遮断器 ON 送電開始(6)

  • - 43 -

    注意

    ●本機および負荷側の遮断器を“ON”にした状態で始動しないでください。

    エンジンが始動するとすぐに電気が負荷の方に流れてしまい、感電や負荷の故障を まねく恐れがあります。

    [注意]エンジン始動前に油水分離器のコックが「開」位置であること

    を確認してください。コックが「閉」位置の状態でエンジンを

    始動させるとエンジン故障の原因になります。

    ① 非常停止ボタンのロックが解除されているこ

    とを確認してください。

    ② 本機および負荷側の遮断器が“OFF”である

    ことを確認してください。

    ③ 周波数切替スイッチを使用する周波数に切り替

    えてください。

    (必ず手前に引きながら切り替えてください。)

    ④ 速度切替スイッチを“始動/アイドリング”の

    位置にしてください。

    ⑤ スタータスイッチを“予熱・運転”の位置にして

    ください。

    自動的に予熱が開始され、予熱表示灯が点灯しま

    す。そのときの水温に見合った時間自動予熱され、

    終了すると、予熱表示灯は消灯します。

    ⑥ スタータスイッチを“始動”の位置へ回してくだ

    さい。

    予熱表示灯が消灯したら、スタータスイッチを

    ゆっくり“始動”まで回し、エンジンを始動させ

    てください。エンジンが始動したらスタータスイ

    ッチから手を離してください。自動的に“予熱・

    運転”の位置にもどります。スタータは 15 秒以上

    回さないでください。スタータが故障したり、バ

    ッテリ上がりの原因になります。エンジンが完全

    に停止したことを確認し、しばらくしてから再始

    動してください。

  • - 44 -

    ⑦ 暖機運転をします。

    始動後、油圧・水温・エアクリーナ目詰まりの

    各警報灯が消灯していることを確認してくださ

    い。アイドリング回転は約 1000min-1を示しま

    す。始動後は、5分以上暖機運転を行ってくだ

    さい。

    [注意]寒冷時の場合、速度切替スイッチを

    “始動/アイドリング”の位置にして、

    十分に暖機運転をしてください。

    ⑧ 暖機運転終了後、速度切替スイッチを“運転”

    の位置にしてください。

    目的の周波数計になっているか確認してくださ

    い。

    ⑨ 電圧調整器にて規定電圧に合わせてくださ

    い。

    ⑩ 遮断器を“ON”にすることによって送電状

    態になります。

    無負荷回転速度(周波数)

    50Hz 運転 1500min-1(約 50.0Hz)

    60Hz 運転 1800min-1(約 60.0Hz)

  • - 45 -

    5-3.運転中の取り扱い

    (1)始動後の点検

    ①各メータやランプ類が正常な状態を示しているか確認してください。

    正常状態:警報灯全消灯

    ( P.16)

    ②エンジンの排気色は正常か、また異常音や異常振動がないか確認してください。

    排気色状態

    無色、薄青色:正常

    黒色 :不良、不完全燃焼しています。

    白色 :不良、オイル上がりでオイルが燃焼しています。

    ③漏電リレーの動作確認

    安全のため、運転開始時に漏電リレーの動作を

    下記要領で確認してください。

    1)負荷側の遮断器が全て「OFF」であることを

    確認してください。

    2)本機の三相・単相双方の遮断器を「ON」に

    してください。

    3)漏電リレー表面のテストボタンを押します。

    これで漏電リレー表面の漏電表示(赤色)が

    点灯し、単相・三相双方の遮断器が遮断すれ

    ば正常です。

    4)リセットボタンを押し、遮断器をいったん

    “OFF”の位置まで戻せば再び遮断器を

    「ON」にできます。

    漏電リレーは一度動作すればリセットボタンを

    押すか、本機を止めるまで動作状態を保持します。

  • - 46 -

    (2)運転中の調整

    負荷運転中、回転計、周波数計、交流電

    圧計が右の図のようになるように電圧調

    整器で合わせてください。

    [注意]負荷運転中に、速度切替スイッチ

    を“始動/アイドリング”にしな

    いでください。速度が下がると、

    発電機の電圧と周波数が低下して

    しまいます。負荷作業機器が働か

    ないばかりでなく、これらの故障

    になることがあります。

    [注意]運転中に、バッテリを外さないで

    ください。エンジンが正常に停止

    しなくなるばかりでなく、電装品

    が故障します。

    (3)電動ファン(DCA-45USKEのみ)

    本機はラジエータ冷却用に電動ファンを用いております。運転中の回転確認および、電動

    ファンの異音、異常振動がないか確認してください。

    電動ファンは発電機より電源をとっていますので、始動時、低速アイドリングでは回転し

    ない場合があります。回転を上げ発電が確立し、電源表示灯が点灯すると回転します。

    一旦、電圧が確立したらエンジン回転を下げても電動ファンは回転し続けます。

    [注意] 始動直後の長時間低速アイドリングおよび、エンジン停止直後再始動の低速アイ

    ドリングは、水温の異常上昇を招くことがありますので注意してください。

    やむを得ず長時間の低速アイドリングを行う場合は、一旦エンジン回転を上げ、

    発電を確立させ、電動ファンが回転することを確認してください。電動ファンに

    過電流が流れたり、短絡した場合、また、ひも等がファンに巻き付き回転に抵抗

    が生じた場合等、ファンの電源を切る次の機器が装備されています。

    ヒューズ

    制御箱内にある電動ファン用のヒューズが切れた場合は、原因を

    取り除いた後ヒューズを交換し、運転時電動ファンが回転するこ

    とを確認してください。

    回転計 周波数計 交流電圧計

    1,800min-1 60Hz 220V 440V

    回転計 周波数計 交流電圧計

    1,500min-1 50Hz 200V 400V

    60Hz

    50Hz

  • - 47 -

    5-4.停止方法

    ① 負荷側の遮断器を“OFF”にしてください。

    ② 本機の遮断器を“OFF”にしてください。

    ③ 速度切替スイッチを“始動/アイドリング”の

    位置にして約5分間冷機運転してください。

    ④ スタータスイッチを“停止”の位置にして

    運転を停止してください。

    ⑤ スタータスイッチのキーを抜き、保管して

    ください。

    ⑥ パネルライトの消灯を確認してください。

    ⑦ 燃料残量を点検し、補給しておいてください。

    ⑧ オイル、燃料、水などが漏れていないか点検

    しておいてください。

    [注意]運転中に油水分離器のコックを「閉」位置にしてもエンジンは

    停止しないことがあります。運転の停止は「非常停止ボタン」

    か「スタータスイッチ」でおこなってください。

    [注意]緊急停止させたい場合は、非常停止ボタンを押してください。

  • - 48 -

    5-5.保護装置

    本機は運転中の異常に対し、各種の保護装置、非常停止装置が装備されています。警報灯が点灯

    した場合には、速やかに運転を停止し、異常箇所を点検整備してください。

    保護装置一覧表

    動作内容

    警報内容

    遮断器

    遮断

    エンジン

    停止

    ランプ

    表示 はたらき

    油 圧 低 下

    - - ○

    (数値点滅)

    エンジンの油圧が異常に低下したとき

    設定:130 kPa{1.3kg/cm2}

    - 停止 ○

    (警報灯)

    エンジンの油圧が異常に低下したとき

    設定:49kPa{1.0kg/cm2}

    水 温 上 昇

    - - ○

    (数値点滅)

    エンジンの水温が異常に高くなったとき

    設定:105℃