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合格体験記(進学) 東京農業大学・地域環境科学部・地域創成科学科 森林環境科 男子 (平成30年度卒) 私は、森林環境科に入学し3年間様々なことを学び経験してきました。課題研究活動で は山村地域が抱える問題の一つである耕作放棄地の増加問題を取り上げ、仲間や先生と協 力しながら研究を行ってきました。その研究を通して、将来の山村地域が抱える問題に興 味を持ち、専門知識や技術を更に身に着けたいと考え、東京農業大学・地域環境科学部・ 地域創成科学科を志望することにしました。 私が大学へ進学したいと考え始めたのは2年生になってからで、学科を決めた時期は2 年生の夏です。オープンキャンパスには2度参加し、大学の雰囲気だけでなく、教授や学 生の方と実際にお話をし、パンフレットだけでは分からない事を聞くことができました。 私は学力だけでは伝わらない人間性や経験を伝えられるというメリットがあるため、一 般推薦入試を利用して受験することを選択しました。推薦入試に対応できるよう、1年生 から学校の授業・テストや日常生活が充実できるように心掛けてきました。推薦入試は、 面接と小論文、調査書と推薦書を総合的に評価されて合否が決定します。私は、小論文が 苦手だったので、受験日の3か月前から練習するようにしました。志望する学科は一昨年 開設された学科のため、過去の出題テーマが少なく、先生方にテーマを出題してもらい、 練習を行いました。面接練習は、受験日の3週間前から始めました。専門科の先生や進路 指導の先生、担任の先生などと練習をしていただきながら質問対策を行うことで、試験当 日も落ち着いて臨むことができました。入試対策はとても重要であり、手を抜かずに練習 することが大切です。 他に意識したことは、資格取得や農業クラブ、生徒会活動、部活動などです。資格は、 危険物取扱者や車両系建設機械など、十数種類の資格を取得しました。また農業クラブ全 国大会の農業鑑定競技に出場し、優秀賞を受賞しました。森林環境科だからこそ学べるこ とを積極的に勉強することができたと思います。生徒会では副議長になり、様々な仕事を 行いました。これらの活動は、進学だけではなく就職する際にも活かすことができると思 います。 受験は人生を決める行事だと思います。成功するためには、日常生活の充実を心掛け、 様々な経験をすることが大切だと思います。志望大学に合格できるように頑張ってくださ い。 宇都宮大学・農学部・森林科学科 森林環境科 男子 (平成29年度卒) 私は、中学時代から高校では普通科目以外に何か違うことが勉強したいと思っていまし た。小さい頃から相撲教室に通っていた私は高校の相撲部に入ろうと思い、木曽青峰高校を 受験することにしました。その際、木曽青峰高校に行くならこの高校でしかできない勉強が

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合格体験記(進学)

東京農業大学・地域環境科学部・地域創成科学科

森林環境科 男子 (平成30年度卒)

私は、森林環境科に入学し3年間様々なことを学び経験してきました。課題研究活動で

は山村地域が抱える問題の一つである耕作放棄地の増加問題を取り上げ、仲間や先生と協

力しながら研究を行ってきました。その研究を通して、将来の山村地域が抱える問題に興

味を持ち、専門知識や技術を更に身に着けたいと考え、東京農業大学・地域環境科学部・

地域創成科学科を志望することにしました。

私が大学へ進学したいと考え始めたのは2年生になってからで、学科を決めた時期は2

年生の夏です。オープンキャンパスには2度参加し、大学の雰囲気だけでなく、教授や学

生の方と実際にお話をし、パンフレットだけでは分からない事を聞くことができました。

私は学力だけでは伝わらない人間性や経験を伝えられるというメリットがあるため、一

般推薦入試を利用して受験することを選択しました。推薦入試に対応できるよう、1年生

から学校の授業・テストや日常生活が充実できるように心掛けてきました。推薦入試は、

面接と小論文、調査書と推薦書を総合的に評価されて合否が決定します。私は、小論文が

苦手だったので、受験日の3か月前から練習するようにしました。志望する学科は一昨年

開設された学科のため、過去の出題テーマが少なく、先生方にテーマを出題してもらい、

練習を行いました。面接練習は、受験日の3週間前から始めました。専門科の先生や進路

指導の先生、担任の先生などと練習をしていただきながら質問対策を行うことで、試験当

日も落ち着いて臨むことができました。入試対策はとても重要であり、手を抜かずに練習

することが大切です。

他に意識したことは、資格取得や農業クラブ、生徒会活動、部活動などです。資格は、

危険物取扱者や車両系建設機械など、十数種類の資格を取得しました。また農業クラブ全

国大会の農業鑑定競技に出場し、優秀賞を受賞しました。森林環境科だからこそ学べるこ

とを積極的に勉強することができたと思います。生徒会では副議長になり、様々な仕事を

行いました。これらの活動は、進学だけではなく就職する際にも活かすことができると思

います。

受験は人生を決める行事だと思います。成功するためには、日常生活の充実を心掛け、

様々な経験をすることが大切だと思います。志望大学に合格できるように頑張ってくださ

い。

宇都宮大学・農学部・森林科学科

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私は、中学時代から高校では普通科目以外に何か違うことが勉強したいと思っていまし

た。小さい頃から相撲教室に通っていた私は高校の相撲部に入ろうと思い、木曽青峰高校を

受験することにしました。その際、木曽青峰高校に行くならこの高校でしかできない勉強が

Page 2: 合格体験記(進学) - nagano-c.ed.jp€¦ · べる大学への進学を考え、東京農業大学を志望することにしました。夏休みに大学のオープ ンキャンパスに参加し、広大な施設や、研究施設、学科の学習内容などを見て、この大学で

したいと思い、森林環境科への入学を決意しました。私は森林・林業について興味はあった

ものの、全く知識はありませんでした。しかし高校に入学して座学や演習林での様々な実習

を通じ、多くの知識や技術を身に着けることができました。また、県外での販売イベントや

インドネシアへの海外研修への参加、農業クラブ全国大会クラブ員代表者会議、国際ウッド

フェアにおける研究発表、約 20種類の資格の取得や校内の農業クラブ会長を務めさせてい

ただくなど、本当に様々な経験をすることができました。

学校で普通に勉強するだけでは得られない、実際に行動したり、活動に参加したりして初

めて得られる経験や刺激、新しく生まれる考え・知識・技術。それが得られ、自分が成長で

きるチャンスがあるのがこの森林環境科だと思います。私もこれらの経験を通じ森林につ

いてもっと深く学びたいと思い、大学に進学したいと思うようになりました。そして、様々

な大学を調べる中で松枯れ病対策や森林に関する深い知識を身につけられる場所をと考え、

宇都宮大学を志望することにしました。実際に大学の教授とお話をする機会を与えていた

だいたり、オープンキャンパスにも参加し、この大学に行きたいと思う気持ちが更に強くな

りました。

試験の内容は、小論文と面接でした。小論文対策として、過去の出題や先生方に題を設定

していただき小論文を何度も書き、添削していただき、やり直したり新しい題で書いたりを

繰り返し行いました。また森林・林業白書や座学で使う森林科学などの教科書を読み、知識

を身に付けていきました。面接は、多くの先生方に協力していただいて練習を進めました。

そして様々な意見や感想をいただき、話すことや伝え方などを調整しました。試験当日は緊

張しましたが、落ち着いて今までの成果を出すことができました。

森林環境科は自分から積極的に取り組むことで、様々な道が開けます。入学当初は大学へ

の進学は難しいのではないかと感じていましたが、森林環境科だから学べたこと、経験でき

たこと、自分が成長できたことがあり、それらを武器に大学の推薦試験に臨むことができた

ので森林環境科に入学して本当に良かったと感じています。ここでしかできないことに取

り組み、経験し、それを武器に変えて自分の夢や目標、進路に向かって頑張ってください。

東京農業大学・地域環境科学部・森林総合科学科

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私の家は家業として大工をしています。幼いころから木に触れる機会が多く、木や森林の

ことを勉強したいと思い、森林環境科を選びました。木曽青峰高校は長野県内で最も森林の

ことを学習するのに恵まれている環境です。入学後は、様々な実習や日々の授業を通じて林

業に関する知識を深めるうちに、もっと林業の勉強がしたいと考えるようになりました。

中学時代、私の育った南木曽町で起きた土石流災害のこともあり、森林の環境について学

べる大学への進学を考え、東京農業大学を志望することにしました。夏休みに大学のオープ

ンキャンパスに参加し、広大な施設や、研究施設、学科の学習内容などを見て、この大学で

勉強がしたいと思うようになりました。木曽青峰高校には、高校と大学の学校間の信頼関係

や、今までの先輩方のおかげで、毎年、東京農業大学の森林総合科学科の指定校推薦枠があ

ります。私はその入試制度を利用して受験をしました。

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指定校推薦は一般の推薦よりも一日早く行われ、少人数、小規模で行われます。試験内容

は一般の推薦と変わらず、小論文と面接でした。試験は 11月の中旬にあるので、夏頃から

試験に向けて準備を始めました。受験の中で1番必要だと感じたのは小論文の練習です。私

の場合、過去5年間に出題された題名でそれぞれ3回以上、森林環境科の先生方に書き上げ

た内容を添削していただきながら練習を繰り返しました。また、林業や森林に関する本など

を読み、小論文で書き込むことができる知識を蓄えました。本番で出題されたのは、過去5

年間で出題された問題と傾向が異なっており、もっと基礎的なものでした。しかし、様々な

問題を解いて、本も読んでいたおかげですらすらと書くことができました。年によっては、

とても専門的な内容で、事前に資料に目を通さないと書けないような問題の場合があるの

で様々なパターンで小論文の練習をすることが大切だと感じました。

面接のための練習を本格的に始めたのは、試験の2週間前からでした。それでも面接官に

評価いただけるような充実したものでした。自分が勉強したいことを明確にして、そのこと

について伝えることができ、高校でやってきたことをしっかり説明できれば失敗すること

はないと思います。

指定校推薦は、校内の選考さえ通ればかなりの割合で合格できると言われています。しか

し、試験勉強を怠るようなことなく、しっかり勉強をしておけば本番に自信を持って試験に

臨むことができ、大学に入学してからのやる気にもつながると思います。今後も一般試験で

入学してくる人たちと同等の学習をして大学に入学後も良いスタートを切りたいと思いま

す。

岡山理科大学・理学部・化学科

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私が岡山理科大学・理学部・化学科を受験した理由は、幼いころからのあこがれで科学

者になりたいと思ったからです。私は幼い頃から化学が好きで、元素の周期表を見るとワ

クワクしていました。小学校や中学校で習った実験は興味深く、実験の楽しさを知りまし

た。そこで大学でより深い学問を学ぶことによって科学者になる夢を叶えられると感じた

ので大学進学を希望しました。そして私は自分が研究をしたいと思った研究室があったの

で岡山理科大学を選びました。

高校の学科は自然や植物に興味があったので森林環境科に入学しました。森林環境科で

はたくさんの資格を取得できます。その中でも特に危険物や毒物劇物取扱者の資格では、

化学・物理の分野があり、化学を学ぶ上で役に立つことがたくさんありました。試験は面

接と口頭試問ですが、対策として面接練習は数人の先生方に2回ずつ練習していただきま

した。試験の傾向などがわからず化学の学習を全般的に深めていきました。特に理論化学

分野は力を入れて学習しました。

大学に入学してからの学力のことも考えセンター試験の化学を受験することにしまし

た。センター試験対策としては、教科書の語句を説明できるほどに理解し、簡単な問題集

と参考書を買って2ヵ月かけて復習しました。高校では化学基礎を授業で勉強しました

が、わからないところは化学の先生に質問するなど自分でどんどん学習を進めました。私

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の化学の勉強方法は、教科書・参考書(化学の新研究、原点からの化学、新理系の化学)そ

れぞれ一通り読み、その後整理ノートなどの問題集(リード lightノート化学)を使いまし

た。それからは、応用問題集(化学の新演習)を使用しました。問題はできるだけ答えを見

ないで、長い時は2日間学校の休み時間等で考えている事もありました。長期休みは長く

て 12時間くらい、平日は 5時間くらい学習しました。集中できないと思ったらすぐに勉

強はやめたので実際は2~3時間程度だと思います。私はセンター試験対策用の講義を受

けたり、化学の授業を受けていないのですが、集中すれば2ヵ月の学習でセンター試験の

平均点ぐらいの点数を取れると思います。センター試験を受けて感じたことは、時間との

勝負なのでゆっくり考える時間が少ないです。特に問題で何を問われていて、自分の持っ

ている解法の何を使えば一番効率良く解けるかの判断が大切です。センター試験は普段の

勉強と違い暗記の量が多く、記憶の引出を開けるスピードを速くしないといけないので、

できるだけセンター試験対策の問題集や授業を受けた方が良いと思います。普段の勉強法

として、有機化学と無機化学は覚えることが多いのですが、私は語呂をあまり使いません

でした。画像や動画をみてイメージをインプットしました。有機化学と無機化学は

IUPAC命名法を知っているとかなり有利になるので、専門書を購入することをおすすめ

します。理論化学は「化学の新研究」のようにできるだけ細かいところまで記述してある

参考書がおすすめで、細かい理論を理解できれば応用問題も簡単に解くことができます。

最後に、自分の好きな科目は頭に入りやすので、好きな科目を作ることが受験の最大の味

方になると思います。

千葉大学・園芸学部・緑地環境学科

森林環境科 男子 (平成25年度卒)

木曽には自然があふれています。私は幼いころからふれあってきた、この美しい自然に

ついて何も知らないままではいけないと思い森林環境科を志望しました。当時の将来の夢

は体育教師と森林とは全く関係がありませんでした。そのため、はじめは木曽の自然を少

し詳しく勉強できたらいいと考えていた程度でしたが、知れば知るほど奥の深い世界で好

奇心がどんどん生まれてきました。森林環境科ではそんな私にインドネシアでの海外研

修、農業クラブの活動、地域の方との交流、課題研究、演習林での実習など多くのことを

経験させてくれました。また自分の可能性に挑戦することもできました。15以上の資格の

取得や農業クラブの全国大会において最優秀賞、文部科学大臣賞受賞。部活動でもインタ

ーハイ出場や国体5位入賞。生徒会長も務めさせてもらいました。何をやるにも全力で取

り組み多くの方に支えてもらいました。こうした中で次第に将来は農業の教員になりたい

と思うようになりました。そのためにより専門的な知識を身に着けたいと思い、三年生の

4月くらいに進路を決めました。決断するまでに時間がかかり、決めるのが遅くなりまし

たが、その分、心からやりたいと思えるものに出会うことができ、その分野を十分に学ぶ

ことができる大学を選択していくことができました。

私の場合、三年間の積み重ねが進路を決定していく中で重要な役割を果たしてくれまし

た。小論文は図やグラフを読み取る図版形式でしたので過去の出題と似たような問題に取

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組んだり、今注目されている単語をひたすら調べました。また英語や数学の補習に参加し

日々学習しました。毎日の積み重ねがあり本当に良かったと思います。

他ではできない経験を積むことができるのが森林環境科の強みです。そしてその強みを

発揮できるよう多くのことに挑み、たくさんの考えとふれあってください。やることが多

く困難もたくさんあると思いますが、そんな時でも妥協せず先生に相談しながらやりたい

ことすべてに挑戦してください。そうすれば自信を持って受験を迎えることができると思

います。受験は高校に入った時から始まっています。目標を高く持ち、それに向かって三

年間で多くの経験をしていけば進路を選択していく際に可能性が広がり、自分自身を成長

させてくれるはずです。その中で本当にやりたいことを見つけ、その道に進んでいけばい

いと思います。焦ることなくゆっくりその道を探していってください。

青峰高校で学んだことを誇りに思い、精一杯全力で受験に立ち向かってください。

帯広畜産大学・畜産学部・畜産科学課程

森林環境科 女子 (平成25年度卒)

私は幼いころから牛や馬などの動物が大好きで、将来は地元の畜産関係の仕事に就こう

と決めていました。北海道では大規模な農業が行われており、飼料の生産や飼育、加工、消

費を一貫して学ぶことができる事や、何より畜産の本場というところに魅力を感じて帯広

畜産大学を受験しました。私が受けた推薦入試 A という入試は全国の農業高校生のための

推薦枠で、試験内容は小論文と面接で配点は共に 100 点でした。農業高校生のくくりであ

っても森林環境科では農業と林業の勉強が中心で畜産の勉強は「課題研究」の「木曽馬の研

究」以外はそれほど経験していなかったことや、年々倍率が上がっていることもありとても

不安でした。

小論文は傾向が掴みにくく、1000 文字という条件以外は毎年全く違う問題形式になるの

で様々な形式で練習しました。「農村白書」やニュースの解説を読んでノートにまとめると

考えがまとまりやすくなります。私は本番までの4週間は1日1本を目標に練習しました。

本番では、運よく前日ホテルで練習した題がそのまま出たので落ち着いて書くことができ

ました。

帯広畜産大学の面接は怖いという噂を聞いていたので緊張して臨みましたが、割とアッ

トホームな雰囲気で、落ち着いて答えれば大丈夫という印象を受けました。オープンキャン

パスや大学セミナーに参加すると面接の役に立つと思います。

東京農業大学・地域環境科学部・森林総合科学科

森林環境科 男子 (平成27年度卒)

私は中学生の頃、高校を選ぶ際、特に何が学びたいかという目的がありませんでした。

ある日、私の親戚の叔父に「行きたい高校が決まっていないなら、木曽青峰高校森林環境

科で学んでみないか。森林環境科は座学もあるが、実習もある。実習では山に行き木を伐

採したり間伐をする。在学中に多数の資格も取得できる。」と教えてもらいました。私は

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幼い頃から自然と触れ合い、山や川で遊ぶのが好きでした。そのため、山で学ぶ実習の話

には凄く興味が湧き、森林環境科に行きたいと思い入学しました。在学中は演習林実習、

緑とふれあうフェスティバル、農業クラブ活動、地域との交流、インドネシア海外研修な

ど様々な行事に参加させて頂きました。行事に参加するたびに自分の意識が高められ、1

5種の資格を取得し、農業クラブの全国大会で優秀賞を受賞し、農業クラブ会長も務めさ

せていただきました。

森林環境科では自分が学ぼうと思えば何でも学ぶことができ、自然と意欲が湧き何事に

も挑戦する姿勢を身に着けることができました。そして、将来は子供たちに山の良さなど

を伝える農業の教師になりたいと考えるようになりました。その目的を達成するために東

京農業大学に進学しようと決めました。志望大学が決まってからは、森林環境科の先生に

小論文と面接の指導をして頂きました。私が進学する目的は森林学を学ぶことにあったの

で、森林の事をよく知る森林環境科の先生との面接は大いに役立ちました。

森林環境科は希望すれば多くの校外活動に参加でき、参加する事によりいろいろな体験

や多くの方との交流ができる。意欲も高まり自分の可能性を広げる事が出来る。森林環境

科には人の可能性を広げるための環境があると思います。自分を高めたいという意欲のあ

る人には森林環境科への進学をお勧めします。壁に当たる事もあると思いますが、先生方

にも相談しやすい環境があるので、壁を乗り越え自分の可能性を広げてください。きっと

その先には素晴らしい夢(進路)が実現します。

東京農業大学・地域環境科学科・森林総合科学科

森林環境科 男子 (平成25年度卒)

私は将来、アーボリストになるためにこの大学を選びました。アーボリストは樹木管理の

高度な技術や樹木医による診断の知識を必要としているので、高校で身に付けた知識と技

術を活かしつつ、更に実践的な学習ができる大学に行きたいと考え決めました。東京農業大

学は「実学主義」をモットーとしており、机上の学習だけにとどまらず、多くのフィールド

ワークを行っていることを大学のオープンキャンパスにおいて知りました。そして「自分が

行きたいのはこの大学だ。」と思いました。

推薦入試対策として、面接練習はとにかく色々な先生にお願いしました。日頃接している

森林環境科の先生方だけではなく、普通教科の先生方にも何度か練習をしていただきまし

た。それにより専門的な質問と一般的な質問のどちらにも対応することができるようにな

りました。小論文は過去に出題のテーマを、完成形になるまで何回も書き直すことが大切で

す。

森林環境科に入り、地域の方との関わりとして演習林を利用した自然観察会「山を歩く会」

の企画運営や、自分達の学習の内容や成果を都市部の人達に評価、認識していただく「森林

の市」にも参加しました。世界や日本を知るために「インドネシア海外研修」にも参加しま

した。学校の授業や実習では演習林の実践的な学習に加え、森林の経営方法や木材の製材方

法、そして様々な資格も取得するなど、本当に幅広く学ぶことができました。

こうした経験は進路を決める時に役立ったのはもちろんですが、オープンキャンパスに

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参加した時に大学の先生より「自分にしかできない経験を面接で話したり、小論文に書き入

れて欲しい。」とアドバイスしてくださったので、面接の場面や小論文を書くにあたり大い

に役立ちました。

私にとって受験をする上で一番大切だったことは、森林環境科の授業や様々な活動で得

ることができた「経験」です。

東京農業大学・地域環境科学部・森林総合科学科

森林環境科 男子 (平成24年度卒)

私は森林環境科に入学し、城山史跡の森や学校の演習林で実施した「自然観察会」をはじ

め、多くの行事を運営したり参加してきました。中でも私はセラピーロードのマップを作る

活動に参加し、このことがきっかけで「森林療法」について特に興味を持ちました。

私は入学当初より大学に進学したいと考えていたので「森林療法」について学ぶことがで

きる学校を調べたていたところ、東京農業大学で熱心に研究されている教授がいることを

知り、実際に大学で行われるオープンキャンパス等に何度か参加し、ここで学びたいという

思いが強くなりました。進学のための対策として夏休みの後半から小論文の練習に取り組

み、自分でもわからないくらいの枚数の小論文を書きました。面接練習は10回ほど行い試

験に挑みました。実際に試験会場に行き最初は緊張しましたが、徐々に落ち着いて試験を受

けることができました。

練習のおかげで合格することができましたが、やはり早めの小論文対策、また書くための

知識を身に付けるために資料を読むということが必要だということを実感しました。面接

では専門科でしか学ぶことのできないことや、体験したことがたくさんあるのでそういっ

たことをアピールすることが大切だと思います。小論文も体験してきたことを活かして書

くと良いと思います。

合格してからも先生方に放課後補習を行っていただき、自分に不足していた部分を身に

付けることができたと思います。一般試験で入学直前まで勉強してくる生徒もたくさんい

るので、推薦で早い時期に合格してからの学習はとても重要だと思います。英語の補習は大

学では必須科目なので特に役立ちました。

東京農業大学・農学部・農学科

森林環境科 男子 (平成25年度卒)

私は森林環境科に入学をし、地域の伝統野菜を研究したり実際に育てる授業の際に、JA

の職員の方が農家の皆さんにアドバイスをしている姿を拝見し「私もこういう仕事をして

みたい。」と感じました。それは私の祖父母が農業を営んでおり、自分も農業に関する仕事

をやってみたいと考えていたためです。そして進学先を検討する中で、地域の農業や作物の

栽培について更に研究、学習することができる東京農業大学を志望校としました。

大学の推薦入学の試験には小論文と面接がありますが、早い段階から進めたのは小論文

対策でした。最初はどう取組んだら良いのか解りませんでしたが、多くの先生方に私が書い

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た論文を見ていただき、添削してもらうことで自分の書き方がだんだん見えてきました。面

接では、自己紹介や入室時の注意などは2年生で受検した FFJ 検定上級位で実施したとお

りでしたが、専門的な分野の質問になっていくと答えられなくなるということがわかり、何

度も面接練習していただいては課題を解決していく取組みをしました。

実際の入学試験における小論文のテーマは今まであまり勉強してこなかった分野のテー

マでした。しかし毎日一緒に放課後の補習を受けていた、友人との会話の中で似たような話

をしたことがあり、そのことをベースに自分なりに書き上げることができました。面接では

基本通りのことと過去に問われた内容が質問され、練習の成果を発揮することができまし

た。そして無事合格することができました。これらの事からいろいろな場面での話を忘れず

自分の知識にすることの必要性と、自分が森林環境科の授業や行事で経験してきたことを

しっかり表現できるように繰り返し練習することが重要だと感じました。

合格後も大学の学習に対応できるように、森林環境科の先生方や大学に合格した友人と

ともに放課後の補習に毎日取組みました。

東京農業大学・農学部・バイオセラピー学科

森林環境科 男子 (平成22年度卒)

私の場合、希望進路を決めるのが遅く3年生の6月頃ようやく東京農業大学に決めまし

た。8月にはオープンキャンパスがあったので、その機会にキャンパス見学をしました。自

分の目で実際に見ると、ホームページやパンフレットなどのような資料とはかなり違った

印象を受けます。希望進路が定まっていなくても必ず行くべきだと思います。見学後はオー

プンキャンパス時に得た情報を基に、コツコツと小論文の勉強をしました。面接練習も受験

の1ヵ月ほど前から始めました。先生方にお願いし6回ほど練習していただきました。その

際感じたことは全く違うタイプ、立場の先生にお願いした方が良い練習になるということ

です。特に1人か2人は皆がお願いするのに勇気がいるような先生にお願いするのが良い

と思います。面接練習は数多くやれば自信もつき、緊張しなくなります。

推薦試験で合格した後は、大学から様々な書類が送られてくるので、確実な手続きが必要

です。入学してからも学習面で苦労することがないように、合格内定後、特に英語と数学の

学習に力を入れ2月、3月の自宅研修期間を有効に利用するように心掛けました。

酪農学園大学・農食環境学群・環境共生学類・野生動物学コース

森林環境科 男子 (平成25年度卒)

私は中学時代どこの高校に行こうか本当に悩んでいましたが、知人より木曽青峰高校の

森林環境科はとても良い所だと勧められ、森林環境科に入学しました。

入学後、各種資格取得や食品、環境など様々なことが学べる専門科目の授業の中でも、演

習林で行う枝打ちや間伐、歩道を整備する経路補修といった実習が、私にとって楽しく充実

し、森林環境科に入って本当に良かったと思いました。実習中一番楽しみにしていたのは野

生動物と遭遇することでした。私は小さい頃から祖母の家で野生動物を目撃しており興味

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があったので、演習林で遭遇した時はとても感動しました。

しかし人間と野生動物の間には深刻な問題があることを知り、実際に演習林で起きてい

る野生動物による被害木を題材に三年生の「課題研究」に取組みました。被害木の特徴は理

解できても野生動物による生態系やなぜ被害木を作ろうとするのかわかりませんでした。

そこでもっと野生動物のことを知りたいと思い、三年生になってから進学を決めました。

酪農学園大学に決めた理由は過去に野生動物を学ぶためにこの大学に進学した先輩がい

るのと、環境共生学類の野生動物学コースでは、北海道の野生動物を代表するヒグマを研究

し保護管理の方法も学べるということです。

私は指定校推薦を受験したので試験は面接のみでした。試験対策としては森林環境科の

先生を中心に指導していただきながら、普段は全く関わっていない先生方にもお願いしま

した。面接試験では「将来何をしたいか」という質問に「動物の保護管理をしながら山の

管理をする公務員になりたい。」と答え、また高校の演習林のことを話したところ、面接

官の先生に大変興味を持っていただき面接試験が盛り上がりました。また、私は資格を多

数取得しており、中でも乙種危険物を全て取得しており高い評価をしていただきました。

資格や森林環境科でしか学べない体験が本当に強力な武器になりました。

大学に行くには普通科目もとても大切ですが、それ以上に自分が今まで取組んきたこと

が大切だと思います。

酪農学園大学・農食環境学群・環境共生学類・野生動物学コース

森林環境科 女子 (平成23年度卒)

私は小さな頃から屋外で遊ぶことが多く、自然や動物に興味を抱いていました。そして将

来、就職した時に役立つ資格を数多く取得できる森林環境科を選びました。

進路については、高校3年間の学習だけではなく、もっと多くの事を学びたいという思い

から「進学」ということは決めていたものの、具体的な進路先はなかなか決まりませんでし

た。

決め手となったのは、酪農学園大学出身の先生の勧めと、幼い頃からの興味や関心を振り

返った結果「自然や動物が好き」ということにたどり着き、野生動物の勉強をしたいと思い

ました。酪農学園大学では、沢山の学類やコースが設置されていますが、その中に野生動物

学コースがあり、野生動物の保護管理も学べるという内容なので絶対ここだと決めました。

そして一般推薦入試を受験しました。800字程度の小論文「東日本大震災の復興におけ

る自分の考えを述べなさい」というものと、一般的な面接試験でした。小論文対策は森林環

境科の先生がしっかり見てくださったので落ち着いて臨むことができました。面接の内容

は森林環境科の授業における様々な体験や各種イベントへの参加など、武器になるものは

沢山あったのでそれほど苦労しませんでした。オープンキャンパスの感想なども質問され

たので、どんなに遠くても自分の進みたい大学のオープンキャンパスやイベントには絶対

参加すべきです。「野生動物に興味があるようですが、何かイベントに参加したことはあり

ますか。」などの質問も受けましたが、森林環境科で学んだことや参加したイベント、各種

大会などへの参加実績はやはり強いと感じました。また資格取得には特に力を入れていた

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のでそれも評価をいただきました。他にも部活動で出場した大会や、地域のイベントへの参

加も大きな力になりました。

酪農学園大学・農食環境学群・循環農学類・農学コース

森林環境科 男子 (平成23年度卒)

私は、小さい頃から農業や自然とふれあい高校では環境のことを学びたいと思い森林環

境科を選びました。入学後はますます農業に興味がわき、大学進学を決意しました。

そこで、東京農業大学、日本大学、酪農学園大学のオープンキャンパスに参加しました。

実際にオープンキャンパスに参加することで大学や学部の研究内容や、学校の雰囲気がわ

かりました。そして広い北海道の大地で、木曽では学ぶことのできないことを学べる酪農学

園大学に興味を持ちました。そこで酪農学園大学出身の森林環境科の先生に話を聞いたり、

大学に在籍する先輩の話を聞いていくうちにこの大学で農業や環境のことを学びたいとい

う思いが強くなり、酪農学園大学に進学すること決めました。

入学試験は、小論文と面接でした。面接は2年生の時にFFJ検定上級位の面接があった

ので心配な面は少なかったのですが、小論文は初めて書くので限られた時間内で書き上げ

られるか心配でした。しかし、今まで体験したことや学んできたことをもう一度整理して書

き上げたり、参考書を読んだり、何度も練習することによって自分なりの小論文の形を作り

上げました。面接練習は、普段あまり話すことのない先生に面接練習をお願いし一回一回ど

こがダメだったのかを反省することによって苦手な部分をなくしていきました。だんだん

試験が近くなるにつれて、試験に対しての焦りや不安な面が増えていきましたが、先生方の

アドバイスやもう一度自分の書いてきた小論文を見直すことで自信を取り戻しました。本

番当日、小論文は自分が予想していた題とは全く違いましたが、頭の中でもう一度、森林環

境科の授業や活動でで体験してきたことや、学んできたことを思い出し、何とか書きあげる

ことができました。面接はほとんど高校生活や森林環境科で学んできたことに対する質問

だったので緊張せず、落ち着いて答えることができました。

試験の対策は、面接や小論文にかかわらず自分のやってきたことをまとめて放課後の補

習の時間に何度も練習をすることが大切です。合格後も大学入学後に備え放課後の補習を

受けました。

松本大学・人間健康学部・スポーツ健康学科

森林環境科 男子 (平成30年度卒)

私が松本大学に進学しようと思ったのは、2年生になり将来の進路について真剣に考え

始めた頃でした。それまで私は進学か就職で迷っていましたが、学校の行事で松本大学を見

学する機会があり、そこで健康運動指導士という仕事があることを知りました。

進路について真剣に考えていくうちに人の役に立つ仕事に就きたいと考えるようになり、

健康運動指導士という仕事にとても魅力を感じ、就職する地域も木曽やその周辺を考えて

いたので、地域の活性化に力を入れている松本大学に進学しようと考えました。

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試験を受けるにあたり、はじめはAO試験を受けようと考えていましたが、1年生の頃か

らしっかりした学校生活を送るよう心掛け、指定校の推薦基準を満たしていたので、より確

実に合格することができる、指定校推薦を受験しました。

試験内容は文章理解のテストと面接でした。文章理解のテストはオープンキャンパスの

際に頂いた過去の問題を試験の1か月前から繰り返し解き、面接練習は2か月前から進路

担当の先生、担任の先生など様々な先生方に協力していただき、対策しました。

森林環境科に入り多くの資格を取得していたため、面接の際に受け答えができる材料が

豊富にありとても助かりました。どのような資格でも取得しておくことで進学や就職の際

に使うことができるため本当に良かったと実感しました。

私が迷いながらも進路を決めることができたのは、親や先生方のおかげだと思っていま

す。進路をスムーズに決めるためには日々の学校生活を大切に過ごしていくことが大切だ

と思います。

日本体育大学・スポーツ文化学部・武道教育学科

森林環境科 男子 (平成28年度卒)

木曽は多くの森林に囲まれています。幼い頃からあたり前のように触れ合ってきた森林

について多くのことを学びたいと思い私は森林環境科に入学しました。演習林での実習や、

資格取得、課題研究などを通し、様々なことを学習することができました。森林に関する知

識や技術はもちろんですがそれだけではなく、3年間で多くの生きていく術を与えていた

だいたと思います。

部活動ではインターハイ、国民体育大会などに出場することができました。私が日本体育

大学を志願した理由も部活動がきっかけです。2年生の時に出場した新人戦全国大会では

個人戦ベスト 16という成績を収めることができました。その時、日本体育大学の監督から

お誘いをいただき、私はさらに上を目指したいと思い、私の取り組んでいる競技が日本で一

番強い日本体育大学を志願しました。

体育大学なので森林には直接関係はありませんが、森林環境科で得た力を活かし受験に

臨みました。入試では受験前の提出課題がとても多く大変でした。その課題には、森林環境

科で学んだこと、部活動で日本一を目指したいことなどを具体的に書きました。試験当日の

総合考査、集団面接は特に対策はしていませんでしたが、自分の競技への思いがまとまって

いたので問題はありませんでした。

森林環境科や部活動から学び得た力が私の進路に結び付きました。特に、部活動などで進

学を考えている人は3年間の実績と日々の積み重ねが大切です。最後まで諦めずに挑戦し

てください。つまずくことがあっても最後まで続けることが大切です。続けていくうちに多

くの経験をし、多くの人と出会うことができます。その出会いが自分の将来を大きく切り開

いてくれることを私は実感しました。

継続は力なり。森林環境科で学んだ力を活かし、感謝の心を忘れず、最後まで全力で取り

組み、自分の将来を切り開いていってください。

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帝京科学大学・生命環境学部・アニマルサイエンス学科

森林環境科 男子 (平成23年度卒)

私は中学生の頃からセラピーに興味があった事もあり、森林セラピーなども学ぶことが

できる森林環境科を選びました。そしてグリーンライフの授業の中で実際にセラピーの勉

強をしたり、農業クラブにおいて地域の活動に参加していくうちに、アニマルセラピーを学

びたいと思うようになりました。そしてその希望を実現するために帝京科学大学・生命環境

学部を志望しました。

オープンキャンパスでは「犬の行動学」の模擬講義を受けたのですが、学ぶことが楽しく

本当に有意義に感じ、この大学に行きたいという気持ちが強くなりました。

自分の希望がはっきりしたのでAО試験を受けることにしました。試験の内容が自分の

興味のある分野についてのスピーチと面接だったので、スピーチの内容を考え暗記をし、く

り返し練習をしました。面接の練習は予想される質問を考えながら森林環境科の先生に何

回かやっていただきました。森林環境科の授業の内容や資格のことなどを質問され、自信を

持って答えることができました。

大学に合格をしてからは森林環境科の先生や大学に進学をする友達と一緒に、毎日放課

後勉強をして大学に入学してからの勉強に備えました。

森林環境科から大学を目指そうと思ったら普通教科の勉強も大切ですが、たくさんの行

事に参加をして「様々な経験」を積むことが大切だと思います。

岐阜女子大学・家政学部・健康栄養学科

森林環境科 女子 (平成23年度卒)

私は中学生の頃から食と栄養について興味があり、微生物基礎や食品流通を学ぶことが

できる森林環境科に入学しました。

2年生の時に実施された職場体験実習では食品加工販売の施設に行き、お弁当や地域の

食材を作ったり販売したりする中で、食の栄養や安全について更に興味を持ちました。卒業

後はもっと深く専門的に学びたいと思い、管理栄養士の受験資格を得ることができる岐阜

女子大学を選びました。高校3年生になってから大学のオープンキャンパスに何度か行き

「乳酸菌やこうじ菌の観察」や「減塩について」などの体験授業を受けました。

受験はAO入試で、30分間の面接および作文の課題と志願理由書を提出しました。面接

では森林環境科の授業で学習してきた事を多く聞かれ、地域の伝統野菜を自分で栽培して

調理した経験などを深く質問していただきました。志願理由書には高校の専門科目の授業

の経験を生かしながら大学で更に学習を深めたいという内容を記載しました。

合格してからは一般教養をしっかり勉強し入学に備えました。将来、栄養系の学校に行き

たいと思っている人は、生物や化学の知識が必要なので選択授業で選ぶのが良いと思いま

す。

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松本短期大学・幼児保育学科

森林環境科 女子 (平成23年度卒)

私は小学生の頃から小さい子供の面倒を見るのが好きだったので、保育園や幼稚園交流

などを積極的に行なっている森林環境科に入学しました。

高校2年生の夏休みの「ずくだせ研修」では実際に保育園で5日間研修し、保育士の仕事

の大変さや魅力を直接感じ取ることができ、保育士になることを決意しました。

そして志望校をしぼり込む事ができない中で、愛知県の学校のオープンキャンパスにも

参加ました。しかし将来の就職先を真剣に考えた際、県内の学校に進学した方が有利だと考

え、保育士と幼稚園教諭の資格を取得することができる松本短期大学に決めました。

気持ちがしっかり固まったので、AO入試を受けることにし、森林環境科の先生にお願い

して、面接練習や提出するレポート「自分が目指す保育者像」の指導をしていただきました。

また「児童虐待について」と「音楽と子供」の模擬講義を受け、それぞれのレポートを提出

しました。ごく普通の面接試験も受けました。自分で用意した「コンとアキ」という絵本の

音読をした上での面接試験もあり大変でしたが、良い経験ができたと思います。

どこの学校を受験する際も、作文を書いたり面接をすることは多いと思うので、早めに作

文や面接の練習をすることが大切になると思います。また面接練習はできる限りたくさん

の先生にお願いすると良いと思います。

松本短期大学は子供が自然と触れ合うことを大切にしている学校なので、森林環境科に

おける様々な実習のことや、農業クラブで地域や他校の生徒と触れ合ったこと、部活動のこ

となどを熱心に質問していただきましたが、自信を持って答えることができました。

松本大学松商短期大学部・経営情報学科

森林環境科 女子 (平成25年度卒)

私は、就職と進学で進路について相当悩んでいました。先生方から、気になる場所には実

際に足を運んだ方が良いとアドバイスをいただき、本当に多くの企業や学校を見学しまし

た。松本大学松商短期大学部を選んだのは幅広いフィールドの中から自分の興味や目標に

あわせて自由な科目選択ができるので、本当にやりたいと思えることが見つけられるかも

しれないと思えたからです。またこの学校に進学した場合、自分がどんな学校生活を送るか

をだいたい想像することができ、それが大きな決め手になりました。

面接試験の対策として先生方に何回か面接練習していただき、質問に対する返答も考え

ましたが、本番では緊張して事前に考えた通りに返答できるかわかりません。たくさん練習

して場慣れすることが大切だと思います。

受験して感じたことは大切なのは高校時代の様々な経験ということです。森林環境科で

は高校在学中に、いろいろな経験が出来、資格もたくさん取得できます。そういう機会を無

駄にせず、たくさんの経験を積んで欲しいと思います。

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東京農業大学・地域環境科学部・奥多摩演習林技術練習生

森林環境科 男子 (平成22年度卒)

私は森林環境科に入学し、将来は森林に関係する仕事をしたいと感じていました。そして

よりその知識を深めたいと思い、大学への進学を決意しました。

大学のオープンキャンパスにも出席し志望校も決定し、推薦試験を受けることにしまし

た。専門科の先生方や担任の先生、進路指導の先生に面接練習をしていただき、小論文も何

十枚も書きました。しかし、受験当日は予想以上に緊張してしまい、実力を出し切ることが

できず不合格となりました。

数日間は落ち込み、悩んでいましたが、進路の先生から技術練習生という制度があり、本

人の努力次第で、1年後に大学に入学できることを知り、この試験を受けました。試験まで

は大学入試の時と同様に面接、作文の準備をしました。当日はそれほど緊張することはなく、

力を発揮することができました。面接では高校で取得した資格のことや、将来の進路につい

てなどを中心に質問され、作文は「森林の機能」という題名でした。森林環境科の授業の中

で学習してきたことを生かすことができ、合格することができました。

長野県林業大学校

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私はもともと水道設備関係の仕事をしている父の後を継ぎたいと考え、多くの資格を取

得することができる森林環境科に進学しました。進学後は勉学や部活動に全力で取り組ん

できました。また 15種類ほどの資格を取得するほか、学外のイベントにも積極的に参加し

てきました。そして1年生の冬にはインドネシア研修に参加し、他国の森林について学んで

きました。私はその経験を通し、森林と人との共生方法について学びたいと考えるようにな

りました。そんな時去年お世話になった先輩から長野県林業大学校について教えていただ

き、文化祭等への参加を通し、長野県林業大学校への進学を決めました。

私は、一般試験での進学だったため学科試験と面接試験を受けました。学科試験では国語、

数学、英語の総合試験でした。今回の試験を通して感じたことは面接の重要性です。学科試

験では最低限の知識を有しているかの確認程度の問題のため、ほかの受験生との差があま

り出ません。そのため面接試験でのアピールが合格につながると思います。面接ではその人

が今までどんなことをしてきたのかを問われるため、頑張ってきたことを正確に伝えるこ

とが大切だと思います。また他の人と違った活動や課外活動などの話題があれば有利に進

められると感じました。私は部活動の大会での入賞、海外研修、数多くの資格取得、森林環

境科の学外における課外活動といったことに3年間力を注いできたため合格につながった

のだと思います。青峰高校では他校では経験できない活動を行えるため様々な経験を通し

他の人にはない自分らしさを作っていってほしいと思います。

長野県林業大学校

森林環境科 男子 (平成28年度卒)

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私は幼い頃より、林業に従事している両親の影響もあり、森で遊ぶことがとても好きでし

た。そのため私は、大鹿村から木曽青峰高校の森林環境科に入学して三年間森林や林業に関

して多くのことを学んできました。

入学当初は高校を卒業後すぐに公務員となり、両親と同じ森林官になる道を目指そうと

考えていました。しかし高校生活の三年間で、農業クラブ関係の各種イベントや農業鑑定競

技の全国大会、企業見学など様々な体験をする中で、林業関係の仕事をされている方と話す

機会が何度かありました。その中で自分の持っている知識がすぐに現場で使えるものでは

ないということを考えるようになりました。

私が目指している森林官という職業は、指導的な立場として現場で働く人にどのような

作業をするのかを指示する仕事です。現場の状態を見極めその土地に適した作業を考える

ことはもちろん、実際に現場で作業する人にも納得してもらえるような作業計画を立てな

ければなりません。そのため、森林や林業の知識を誰よりも理解していなければなりません。

そこで私は更に上の学校でもっと詳しく学びたいと思い林業大学校を志望しました。

受験内容は面接と小論文だったので、苦手な小論文から準備を始めました。毎日、森林環

境科の先生からテーマをいただき取り組みました。最初は1時間で指定の文量を書き切る

ことができませんでしたが、徐々にスピードが上がり完成させることができるようになり

ました。完成した小論文は、先生に添削してもらい講評をいただきました。毎回私のつたな

い小論文にアドバイスをしてくださった先生方にはとても感謝しています。面接は、寮に舎

監で来てくださった先生方にお願いして毎日行い、学校でも友人に見てもらいながら練習

しました。最初はうまく応答できませんでしたが、練習を重ねていくうちに質問にスムーズ

に答えられるようになり最終的には良い評価をいただけるようになりました。

試験本番では、練習していた題名とは全く違いとても焦りましたが、何とか書き切ること

ができました。面接では、主に高校で取り組んできたことに関して質問されました。私は特

に高校在学中に 17種類の資格を取得してきたので資格のことや、農業鑑定競技の全国大会

や農業クラブの活動に関して聞かれました。

無事合格することができたわけですが、特に感じたのは話題があると強いということで

す。私は部活動や資格取得、勉強、農業クラブの活動など多くのことに全力で取り組んでき

ました。高校三年間で頑張ってきたことが、合格に繋がったのだと思います。折角専門科に

入学したら、そこでしかできないことを積極的に体験してください。

長野県林業大学校

森林環境科 女子 (平成25年度卒)

私は幼いころから「樹木医」になりたいという夢があり、そのために必要な経験や知識

が少しでも身に着けられるのではないかと考え、木曽青峰高校森林環境科へ入学しまし

た。高校入学後、自分の夢を叶えるための手段を調べていく中で就職して独学で学ぶよ

り、進学して学校の授業でしっかり学び資格も得られることに魅力を感じ、1番身近にあ

る長野県林業大学校を志望することにしました。

オープンキャンパスと学校祭だけでなく時間のある時に自主的に授業見学に行きまし

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た。林業大学校の校長先生とも直接お話しすることも出来ました。学校祭では木曽青峰高

校の森林環境科を卒業した先輩や、他の農業高校出身の先輩にもお話を伺い、疑問に思っ

たことを何でもお聞きしました。森林環境科で学んだ知識や技術のおかげで話題に幅が出

て、勉強すればするほど疑問に感じることも多くなり、積極性につながったと思います。

特に農業クラブの活動や資格取得についての話題は大いに盛り上がりました。

高校時代はどんなに小さな努力でも自信に繋がるので積極的に様々な活動に取り組んで

いくべきです。先生方や先輩、友人など多くの人の力を借りて自分の進路を信じ、夢の実

現に向かってください。

京都府立林業大学校・森林林業科・林業専攻

森林環境科 男子 (平成27年度卒)

私は幼い頃から木曽谷の緑豊かな自然が大好きで、小中学校の自由研究では森林に関す

る事を調べていました。その中で学んだ事は現在木曽地方だけでなく、日本各地で林業が衰

退しているという事でした。何故衰退しているのかをより深く学ぶ為に木曽青峰高校森林

環境科に入学しました。

森林経営の授業の中で林業衰退の理由を学びました。「林業従事者の高齢化や減少、それ

に伴う作業能率の低下や森林の荒廃」このままでは木曽谷の森林だけでなく、日本そのもの

が駄目になってしまうと思い鳥肌が立ちました。

私の入学当初の進路希望は森林組合への就職でした。しかしよく考えると「今の自分に日

本の林業を守る知識や力があるのか。」そして「木曽だけではなく他の地域の林業も学びた

い。」と思うようになり進学を決意しました。

進学先を検討する中で気になったのが「京都府立林業大学校」でした。通称「京林大」は

2012年開校と新しく、将来の林業に欠かせない高性能林業機械操作士(ハーベスタやプロセ

ッサ等)の資格や林業先進国であるドイツへの海外研修があり、ここに行けば自分に不足し

ているものを養えると思いました。

推薦入試では、小論文600字と面接官4名による面接試験でした。小論文は「森林林業

に対してこれからどうしていきたいか」という題名で、面接試験の内容は志願理由や卒業後

の進路、自己 PRなどでした。どれも森林環境科の日頃の学習内容や試験に向けて準備して

いたものだったのでスムーズに対応できました。

無事合格し、4月から京都での新生活が始まることに対し、期待や喜びの反面、緊張感の

ある複雑な気持ちですが、森林環境科で学んできたことにプライドを持ち、将来の日本の林

業を担っていけるようしっかり学んできたいと思います。

最終的に進路を決めるのは親でも先生でもなく自分自身です。誤った選択は物事を中途

半端に終わらせてしまいます。焦らず冷静に判断し納得のいく進路先を決めてください。

長野県農業大学校・畜産実科

森林環境科 男子 (平成30年度卒)

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私は、小学生の頃から将来は牛飼いになりたいと思っていました。父が畜産関係の仕事を

しており、祖父が牛を飼育していたため休日は父の仕事について行ったり、牛飼いの仕事を

手伝ってきました。その中で体力を使う仕事が多く、毎日欠かさず牛に餌を与えなくてはな

らない牛飼いは大変だと感じましたが、子牛が生まれる時の感動や牛が市場で高い評価を

受けた時の喜びなどがあり、とてもやり甲斐のある仕事だと感じました。また、普通の人で

はできない経験の中でたくさんの知識や技術が身につけられる仕事でとても楽しく、牛飼

いになりたいという気持ちが年々強くなっていきました。

高校卒業後の進路を決めるにあたり、父の母校ということもあり中学生の頃から意識し

ていた長野県農業大学校・畜産実科へ進学したいと思いました。畜産実科は長野県畜産試験

場という県の施設の中にあり、1年間で畜産を一から学ぶことができます。家畜人工授精師

をはじめ様々な資格を取得でき、実践から短期間で多くの知識や技術を身に着けたいと思

い畜産実科に決めました。青峰高校の全日制から畜産実科へ進学したという実績がなく、入

試データがなかったため県農大のホームページから入試のことを調べました。推薦入試と

一般入試があり私は推薦基準を満たしていたので推薦入試で受験しました。試験内容は小

論文と面接でした。試験対策は1か月前から始めました。小論文は過去2年分の問題を請求

したところ2年とも同じ題だったので、今年も同じだろうと思いその題で小論文練習をし

ました。畜産実科の場合小論文の文字数が 1200字で時間は 60分でした。私はまず 1200字

の小論文をパソコンで入力して作成しました。作成したものを先生に添削して頂き、文章を

完成させました。次に完成させた文章を暗記しました。暗記できたら 60分で原稿用紙に書

くことができるように練習をしました。3~4 回書いているうちに時間内で書き終えるよう

になりました。面接練習は3回行いました。特に質問対策を考えたりはしませんでしたが、

聞かれたことに対する返答をより伝わるように気を付けながら行いました。試験当日はま

ず小論文の試験でした。緊張したため時間ぎりぎりでしたが準備してきたとおりに書き上

げることができました。次に 15分程度の面接試験がありました。試験管は3人でした。志

望理由や高校生活のこと、将来のことなどを質問されましたが特に緊張することもなく答

えることができました。

私の場合は高校に入学する前から将来の夢がはっきりしていたので高校三年間、森林環

境科で多くの資格を取得しました。また直接畜産に関係はないが林業、農業、環境など幅広

い分野の知識と技術を身に着けることができました。3年次の選択授業も将来に生かせそ

うな科目を選択したため充実した1年を送ることができました。高校は三年間しかないの

で早めに進路を決める方が良いと思います。なかなかやりたいことが見つからず進路が決

まらない人もいると思いますが、まずは色々なことに挑戦してみるといいと思います。挑戦

することで得ることものがたくさんあると思います。その中でものの見方や価値観が変わ

りやりたいことが見つかるかもしれないのでいろいろなことに挑戦してみてください。

長野県農業大学校・総合農学科

森林環境科 男子 (平成28年度卒)

私は中学生の頃から、将来は農業関係の仕事に就きたいと思っていたので、森林環境科

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に入学しました。高校に入学後農業や林業について学んでいく中で、県内で育てられてい

る野菜の栽培方法や、伝統野菜についてより学びたいと思うようになり、長野県農業大学

校を志望することにしました。

私は推薦入学試験で受験しました。小論文と数的処理及び基礎知識問題、面接がありま

した。小論文は「将来の夢と農業大学校で学びたいこと」というテーマで 1200字を 60分

で書くものでした。時間が短く、厳しい小論文でしたが、2年生から練習を始めた第一志

望届や、学校で行った小論文練習を思い出し、書き上げることができました。

数的処理及び基礎知識問題は、問題数は 10問で、数学がメインの選択問題でした。資

料請求の際に過去の問題をいただくことができ、傾向がつかめたので、ある程度解くこと

ができました。基礎レベルの数学をしっかり勉強していれば対応できる問題でした。

面接は個人面接で、受験生 1人に対して、3人の面接官で、入室後はとても緊張しまし

た。しかし、FFJ検定上級位の時のことや、森林環境科の先生との面接練習をしていただ

いたことを頭の中でまとめて、落ち着いて臨むことができました。質問は高校生活での思

い出や将来の夢など幅広く質問されましたが、しっかり答えることができました。私は高

校時代、積極的に資格取得をしてきたことで、面接官の方に興味を持っていただくことが

でき、本当に話が弾みました。

私は希望進路の決定が遅く、小論文練習や面接練習の開始が試験の1か月前からになっ

てしまいました。夏休み明けにははっきりと進路を決め、入学試験に備えて勉強を始める

べきだと思います。自分の進路実現に向けて頑張ってください。

長野県松本技術専門校・建築科

森林環境科 男子 (平成26年度卒)

私は祖父や叔父が大工をしており、幼少期より木材や現場を見る機会が多く自然と将来

は大工になりたいと思うようになりました。

森林環境科を選んだのは資格が多く取得できるということと、大工は木材を使う仕事な

ので、森林環境科の授業で土から樹木の性質や山のことを学ぶことにより木を大切にする

大工になることができると思ったことからです。

技術専門校では建築で必要となる加工や、墨付け、家屋の構造などの勉強をして家が建て

られるようになります。私は伝統工法のような技の習得に力を入れたいと考えています。

また入学後は技能五輪にも出場したいと思っています。技能五輪の長野大会が行われた

時に、実際に技術専門校の先輩方が活躍する姿を見て、自分も是非出場したいと思いました。

技能五輪に出場すると多くの方に技を認めてもらえるので、今後の自信にも繋がります。

面接試験では高校で何をしてきたかなどを問われ、農業クラブ会長として森林環境科の

生徒をまとめてきたことや、授業内外の様々な体験をアピールすることができました。森林

環境科では本当に多くのことを学び経験することができ、素晴らしい環境で高校生活を過

ごすことができたと思います。

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長野県公衆衛生専門学校

森林環境科 女子 (平成28年度卒)

私が、歯科衛生士を目指そうと思ったのは、2年生の秋、将来の進路について真剣に考え

始めたころでした。中学の頃は、農業に興味を持ち森林環境科で学ぶことを選びましたが、

森林環境科の授業の中で地域の方々との交流が多かったことから、木曽の人々の健康を守

ることのできる仕事に就きたいと考えました。そしていろいろな医療関係の仕事について

調べ、至ったのが歯科衛生士です。

目指す進路が決まってからは、いくつかの学校を見学に行きました。見学では、その学校

の施設だけでなく雰囲気も見ることができます。私は、学校見学を行う前は別の学校を第一

希望としていました。しかし、実際に見学してみると自分のイメージしていた雰囲気と違い、

第二希望としていた長野県公衆衛生専門学校が自分の学びたい環境であると判断しそこを

選びました。学校を選ぶ際は、進学後に「イメージと違った」と後悔しないよう、ホームペ

ージや資料だけではなく実際に見学に行ってから決めるべきだと思います。

私は推薦試験を受けました。試験内容は面接と小論文です。試験へ向けた対策は、約2ヶ

月前から始めました。面接練習では、いろいろな先生にお願いし回数をこなすことで自信が

つきました。特にあまり話したことのない先生にお願いすると実践的な緊張感を持ってで

きます。また、ある先生から、受験する学校へ送った面接シートの内容を完璧に暗記するよ

うにとアドバイスをいただきました。暗記することで、質問にスムーズに応答でき「できる

人オーラ」が出るそうです。面接シートがない学校でも過去の体験記などで質問されそうな

ことを調べ、スムーズに応答できるように何回も口に出して自然に言えるようにしておく

と良いと思います。小論文は過去の出題テーマだけでなく、いろいろな題で練習することで

書くことに慣れることが必要です。また、一度書いたものを先生に添削していただき完成形

になるまで書き直すことも大切だと思います。

専門科では、多くの資格が取得できることのほかにも、校外活動に参加できる機会がたく

さんあります。私は「インドネシア海外研修」や「聞き書き甲子園」などの活動に参加して

きたことにより人と関わることの楽しさを学びました。こうした活動に参加することによ

り自分の視野が広がり、やりたいことを見つけていくヒントになります。また、それだけで

なくコミュニケーション力を身に着けることができ、経験してきたことは就職や進学試験

で必ず役に立ちます。3年生の進路を決める時期になり、面接で自己アピールできることが

ないと困らないよう、校内活動、校外活動など様々なことに積極的に取り組んでおくことを

お勧めします。

何事も自分で体験し、何度も繰り返し行うことで自信に変わってきます。志望する進路へ

進めるよう頑張ってください。

合格体験記(公務員)

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木曽広域連合(消防)

森林環境科 男子 (平成30年度卒)

私が消防士に憧れを持つようになったのは小学校6年生の時です。炎に立ち向かう消防

士を実際に見て子供ながらに憧れを持ちました。そして中学生になり高校の進学先を迷っ

ていました。親とも相談をして木曽青峰高校の森林環境科を選びました。決め手となった

のは資格取得です。危険物乙種第4類、高所作業車、ガス溶接をはじめ消防士になるうえ

で有効な資格がたくさんあります。また木曽地域の地形や森林についてたくさんのことが

学べ、木曽を守ることにつながると思いました。

木曽広域連合の合格の決め手となったのは勉強です。公務員の勉強は数的処理など学校

の授業では習わないような特殊な問題もありとても大変です。高校2年生の頃から学校で

開かれる講習会や模擬試験は毎回出席し、様々な問題の対策をして家庭学習へとつなげま

した。また校外で行われる講習にも積極的に出席して、より理解を深めることができまし

た。とにかく繰り返し勉強して問題の傾向をつかむことが大切だと思います。

受験に向けての準備は体力作りと勉強と面接です。体力面は陸上部にも所属していたの

で不安はありませんでしたが、部活動を引退後は体力維持を心掛けながら毎日トレーニン

グをしていました。学科の勉強はとても苦労しました。最初は軽い気持ちで勉強していま

したが、模試や講習を受ける中でどんどん不安が大きくなっていきました。今思うとその

不安な気持ちがあったからこそしっかり勉強に向き合えたと思います。また面接も苦労し

ました。1次の学科試験を合格し、その1週間後に2次試験だったので練習期間が短く大

変でした。1週間で 10人ほどの先生方から面接指導をしていただきました。森林環境科

の各種資格や授業における様々な経験などアピールできる材料も豊富で、かなり自信が持

てるようになりました。

1次試験は自分が今までやってきたことを信じるという強い気持ちを持って受けまし

た。2次試験は体力作りを継続的に行っていたため、自分の中で良い成績を残すことがで

き特にシャトルランは受験者の中でトップでした。面接も緊張はしましたが、試験官に自

分の言いたいことをしっかり伝え、やりきることができました。

公務員はとにかく勉強だと思います。どれだけ体力があっても1次試験が合格しなけれ

ば2次試験には進みません。夏の講習会にできるだけ参加し、どれだけ家庭勉強に打ち込

めるかが合格のカギだと思います。高校生活の中で元気よくはきはきした挨拶ができれば

面接対策にもつながります。面接はできるだけたくさんの先生方に指導してもらうことで

自信を持つことができると思うので練習あるのみです。

大桑村職員

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私は以前から人の役に立つ仕事に就きたいと考えていました。そんな中、大桑村役場の職

員募集があることを知り、公務員という立場で大桑村の豊かな自然や住民の皆さんの生活

を守りたいと思い応募を決意しました。

私はあまり目的もない中で森林環境科に入学しました。そのため最初はなかなか森林の

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ことや農業のことに興味を持つことができませんでした。しかし私の入学と入れ替わりに

卒業した森林環境科の先輩で役場に就職された方がおり、そのことを知った時に私は森林

環境科で学んだ知識を活かして地域に貢献したいという気持ちが強くなりました。その後

は農業クラブ副会長やガス溶接、危険物取扱者、車両系建設機械などの資格を取得し、就職

後に活かせる知識や資格を取得するなど努力を重ねました。

生徒会活動では文化祭を裏方として支える立場になりました。たくさんのスタッフと意

見交換する中で自然とコミュニケーション能力が身に付きました。また、文化祭を作り上げ

る中で想定外の問題に直面することも何度かありました。その時周囲の焦る気持ちに流さ

れることなく、今どうすることが最善の策なのかを考えることを意識してきました。これら

の経験は面接の際や、大桑村の職員として働いていく中で自分のためになる、とても貴重な

体験になりました。

公務員試験の勉強方法については、私はとにかく量をこなしました。公務員試験は問題数

や分野が多いので、どのような出題があるのかを知るとともに様々な問題に慣れることが

必要です。量をこなすことで試験当日どのような問題が出題されても焦らずに集中するこ

とができるようになります。そして専門学校で開催される公務員対策の講習会にも参加す

ることをお勧めします。面接についても同様で練習は数をこなしました。多くの先生に練習

をしていただくことで試験当日、面接官のどのような質問にも対応することができるよう

になります。また面接試験では自分が取得した資格について必ず質問されるので、詳しく内

容を確認しておく必要があると思います。

木祖村職員

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私はこれまで 18年間木祖村で生活してきて、たくさんの村民の方にお世話になったこと

と、自分の大好きな木祖村に貢献したいと考えるようになり木祖村職員の採用試験に応募

することにしました。私が公務員になりたいと思うようになったのは、2年生の1学期、担

任の先生に公務員模試を受験してみないかと勧められ、試しに受験してみました。結果は合

格ラインには程遠いものでした。しかし時間は充分あったので、しっかり準備をして公務員

の道に進もうと決意しました。初めは公務員試験の問題に慣れるのにとても苦労しました。

公務員模試や講習会に積極的に参加したり、自分で過去問題や参考書を購入して、勉強を繰

り返した結果、問題をすらすら解けるようになり、模試の成績も向上してきました。

9月中旬に1次試験が行われ、筆記試験と作文試験が実施されました。筆記試験では普通

の公務員試験とは少し異なる、社会人基礎試験というもので、判断推理や文章理解、時事問

題が中心のものでした。判断推理や文章理解は今まで対策をしてきた効果が表れ、時事問題

では常日頃テレビや新聞などのニュースを見ていたのでスムーズに問題を解くことができ

ました。作文試験は「木祖村役場に就職してチャレンジしてみたいこと」というテーマが出

題されました。事前の対策として受験報告書に書かれていたテーマやそれに類似するテー

マで練習してきました。自分が想像していたテーマと異なり多少戸惑いましたが何とか 40

分で 800字を書き上げることができました。

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10 月の初めに2次試験が行われ、面接試験が実施されました。1次試験が終了した直後

から、担任の先生や部活動の顧問の先生などたくさんの先生方に面接を依頼して、練習を積

み重ねてきました。当日は木祖村の村長、教育長、総務課長の3名の方が面接官でした。面

接では、森林環境科で取得してきた資格のことを高く評価していただいたり、自分の長所や

頑張ってきたことなどについての質問が中心でした。

2次試験から2週間ほど経ち自宅に採用内定通知が届いたときはとても嬉しかったです。

実際に木祖村役場の採用試験を受験して、公務員の試験は民間企業とは試験の内容が異な

るので早い段階から対策をして、試験問題に慣れておく必要があると感じました。

木祖村職員

森林環境科 男子 (平成27年度卒)

私は自然豊かな木祖村で生まれ育ち、成長するにつれてこの村に貢献できるような人材

になりたいと考えるようになり、夢を実現させるために木曽青峰高校の森林環境科に入学

しました。

森林環境科では、森林について学ぶことはもちろん、ガス溶接、アーク溶接、危険物取

扱者、車両系建設機械などの資格講習を通して様々なことを学び、知識や技術を就職後に

活かせるように取組み、高校3年間で数多くの資格を取得することができました。

また部活動はバレーボール部の部長として部員同士や顧問の先生との調整役をしながら、

嬉しいことやつらいことなどたくさんの経験をしました。

文化祭では後夜祭の司会を任され、全校生徒の前でパフォーマンスもしました。そのお

かげでコミュニケーション能力や舞台度胸のようなものも鍛えられ、面接を受ける際大い

に役立ちました。

木祖村役場の就職試験では、時事問題や木祖村をよりよくするためにはどうすれば良い

のかという内容の質問をされました。専門科の学習や、新聞、ニュースをよく目を通して

いたおかげで時事問題についての問題や面接の質問の受け答えができました。木祖村をよ

りよくするために何ができるのかという質問では、森林環境科で学習した知識を活かし水

木沢天然林の整備を行い森林の散策や森林セラピーを行える場を作り観光客を呼び込むこ

とができると答えました。全ての質問に対し部活動でチームをまとめてきた経験や、取得

した資格が役立ち、自信を持って受け答えすることができました。また、自分の持ち前の

明るさや場数を踏むことでついた度胸を面接で発揮できたことも大変プラスになったと思

います。

高校生活で経験してきたこと全てが、就職活動において本当に役に立ったと感じます。

就職してからも木祖村のために貢献できるように精一杯頑張りたいです。

長野県立高等学校実習助手

森林環境科 女子 (平成26年度卒)

私は高校入学当初より、将来は森林環境科で学んだことを活かせる仕事に就きたいと考

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えていました。担任や森林環境科の先生から「農業の実習助手」という職種を教えていただ

き、農業の分野には女性の教員が少ないこと、地域を担う人材の育成に取り組みたいと思っ

たこと、また「若年者選考」という枠ができたことを知り、このチャンスを活かそうと思い

受験を決意しました。

受験対策としてまず直接県庁へ行き過去問集をコピーして繰り返し取り組みました。始

めたのは3年生の夏頃からだったので、広い分野をできるだけたくさん覚えられるように

工夫して勉強しました。書店で購入した教員採用試験用の問題集を繰り返し確認し、公務員

の講習などにも参加しながら勉強しました。一般教養の他に林業、果樹、花卉、野菜、畜産

など専門的な問題も多く出題されるので、林業以外の分野の教科書も勉強しました。小論文

については過去のテーマが抽象的なものだったので志望動機をまとめ、テーマに沿って書

くことができるように何度も先生に添削していただきました。

1次試験は筆記試験と小論文でした。過去の出題に似たような傾向のものが多かったの

で当日は焦らず試験に臨むことができましたが、筆記試験の制限時間が短く見直すことが

できなかったので、早く確実に問題を解く練習をもっとすべきでした。

2次試験は面接でした。実習助手という職業について先生方からたくさんお話をうかが

い、長野県の体罰や飲酒運転などのコンプライアンスについて、教育について教えていただ

きました。そしてできるだけ多くの先生方に面接をしていただき試験に備えました。自分に

しかない体験などをしっかりまとめておくことが重要だと思います。試験当日は3人の面

接官の方から志望動機や実習助手の仕事内容、高校生活のこと、希望勤務地などの質問をし

ていただきました。過去の試験の質問内容とほぼ同じだったので練習通りリラックスして

受け答えができました。

高校では各種研修、生徒会活動、多数の資格取得など頑張って取り組んできました。試験

でもそのことをしっかりアピールすることができました。就職してからも様々な経験を活

かして頑張りたいと思います。

木曽広域連合一般行政職員

森林環境科 男子 (平成26年度卒)

私は高校に入学した時から地域に貢献できる、公務員になりたくてそのために勉強をし

てきました。学校で行われる公務員模試も1年生の時から積極的に受けていました。

森林環境科ではクレーン、玉掛け、ガス溶接、危険物など就職先において有効な資格をた

くさん取得しました。将来実際に使うかわからない資格も取っておいて損はないと思った

ので何でも取得しました。木曽広域連合もそうですが、就職してから資格を取らなければな

らない職場もあると思います。資格を取得しておけば自信にもつながると思いました。

部活動に関しても3年間必ず続けるべきだと思います。私の場合も面接の時には部活動

のことを詳しく質問されたので、成績、実績についてしっかり答えることができました。

農業クラブの県大会や環境フェアなど森林環境科の行事にもたくさん参加して多くのこ

とを学びました。木曽広域連合に合格することができたのは森林環境科の授業や参加して

きた行事などで様々なことを体験し自分を成長させることができたからだと思います。

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私の場合最初に受けた公務員試験は不採用でした。しかし簡単にあきらめることができ

ずにいました。少し遅い時期に木曽広域連合から一般行政職員の募集がありました。自分に

も再びチャンスが来たと思いました。このチャンスは絶対にのがしたくないと思い猛勉強

しました。公務員をあきらめなかったからこそのチャンスだったと思うので、失敗しても最

後まであきらめなければ何とかなるということを実感しました。

国家公務員、長野県職員

森林環境科 女子 (平成24年度卒)

私は入学当初は、進学を目指していました。高校の授業の中で森林について学び、進学し

ても森林環境科で学んだことをより深く学びたいと思っていたからです。しかし学校で日

本の森林や林業の状況を勉強していくうちに、自分も早いうちから森林に係わり、森林や林

業をどうにかしていきたいと思うようになり、公務員になろうと決意しました。

学科試験対策としては進路の先生が斡旋してくださった問題集にしっかり取組み、公務

員模擬試験も毎回試験後、配布される解答・解説を見ながら確認作業を行いました。

私は進路を決めたのが遅く、本格的に勉強を始めたのが2年生の終わり頃からでした。3

年生になると忙しさも増し、勉強をする時間がほとんどありませんでした。夏休みはほぼ毎

日学校へ行き、特に林業の専門分野は森林環境科の先生にお願いして連日補習をしていた

だきました。

専門学校主催の長期休業中の講習会では、数的処理をはじめ問題の感覚的な解き方をわ

かりやすく指導していただき、その後の学習にスムーズに取組めるようになりました。

私の場合、国家公務員、長野県職員のほかにも市町村職員の採用試験も受け、日程的には

きつかったのですが、試験慣れ面接慣れし回を重ねるうちに落ち着いて試験に取組めるよ

うになりました。

1次試験は基礎能力試験と専門試験があり、今まで勉強してきたことではありましたが、

思うようにできず、もっと勉強すべきだったと後悔しました。半ばあきらめていたので合格

通知をいただいた時は本当にうれしかったです。

2次試験は人物試験(面接)です。私は面接が苦手なので、練習の時から緊張してうまく

いきませんでした。森林環境科の先生から「面接してもらうと考えるのではなく、自分の考

えを話しに行くんだと考えなさい。」というアドバイスを受け、その言葉のおかげで緊張せ

ずに受け答えができたと思います。面接は個人面接で、4人の試験官から森林環境科での授

業や活動のことや友達のことなど様々な事を質問されました。特に農業クラブの校内役員

での活動や農業クラブの全国大会の運営のこと、全国大会で受賞したこと、各種イベントに

参加したことなどを深く質問していただき、森林環境科で様々な行事に参加したり、学んで

きたことが本当に役立ちとても良かったと思いました。

忙しくてくじけそうになったことも数えきれないほどありましたが、乗り越えることが

できたことを思い出し、就職してからも頑張りたいです。

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木曽町職員、長野県職員

森林環境科 男子 (平成23年度卒)

私は、高校1年生の頃から公務員の仕事に就きたいと考えていました。それは自分が地域

のために力になれる存在になりたいと思っていたからです。

公務員の試験はマーク式の問題だったので簡単なのだろうと思っていましたが、1年生

から受けていた模擬試験の結果は目標にしていた点を取ることができず、まだまだ勉強し

ていかなければいけないと思いました。定期的に模擬試験を受けながら勉強を進めていま

したが、本格的に取組んだのは3年生になってからでした。

部活動を引退して、毎日森林環境科の先生方にご指導いただきながら学校で2~3時間

勉強をし、家でもできる限りの時間参考書に取組みました。試験問題は規則性があるものが

多く、解いていくうちに基本的なものはわかるようになりました。

そして国家公務員、長野県職員、木曽町職員の3種の試験を、受験しました。1次試験の

教養試験では勉強をして臨んでもわからない問題が多くありました。試験結果は、長野県職

員と木曽町職員に合格することができました。

2次試験は、長野県職員は適性検査(性格検査)、作文試験、集団討論、個人面接があり

ました。木曽町職員は集団面接でした。

長野県職員の2次試験の1日目は作文試験、適正検査で、2日目は集団討論、個人面接を

行いました。作文は練習をしていたので、すらすら書くことができました。集団討論は、議

題に対する答えよりも話し合いへの入り方などが大切だということがわかり、安心してで

きました。

木曽町職員の試験は、集団面接でした。森林環境科の授業の中で福島の街中を測量する授

業で多くの対策ができました。実際に町を歩きながら先生と一緒に木曽町の良い所や問題

点など話をし、本当に良い対策ができたと思います。試験時間が50分と長い試験だったの

ですが、自分の意見をしっかり伝えることができ充実した試験になりました。

どちらの面接においても部活動のことや、森林環境科の授業で体験してきたこと、資格取

得についての質問があり自信を持って答えることができました。意見発表の学校代表とな

り木曽町のことや木材利用についていろいろ調べてから県大会に出場したことも大いに役

立ちました。

最終的に長野県職員と木曽町職員の2つに合格することができました。筆記試験でも、面

接試験でも、自信が持てるようになるまでとことんやるのが良いと思います。人生で一番の

大勝負なので頑張ることができて本当に良かったです。

愛知県警察官

森林環境科 男子 (平成25年度卒)

私は多くの資格を取得でき、将来就職するのに有利な森林環境科を選びました。

高校入学後、真剣に進路を考える中で、小学生の頃から憧れていた警察官になろうと思い

ました。警察官は正義感あふれる職業で、曲がったことが好きではない私は間違ったことを

した人を取締り正すという仕事にやりがいを感じます。2年生の夏頃、木曽警察署の方と進

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路指導室でお話する機会があり、警察官になろうという気持ちが一層強くなりました。

まずは一次試験に向けて参考書を買い、勉強することにしました。中には学校の授業では

習わないような特殊な問題もあり勉強しても手が付けられないことがありました。しかし

大原学園や上田情報ビジネス専門学校が開いてくださった講習会に出席し、問題の解き方

をわかりやすく教えて頂けたので、とても良い勉強になりました。それからは教えていただ

いた内容が頭から抜けないうちに、繰り返し問題を解きました。

二次試験に向けては、クレペリン検査があるのでとにかく計算の練習をしました。また体

力試験のために走ったり、筋力トレーニングを行いました。森林環境科の演習林における実

習も自然と体力トレーニングになりました。面接の練習では先生に面接官をやって頂いた

り、自分で聞かれそうな質問や答えを考え紙に書き出しました。

試験当日、適性試験と体力試験は問題なくクリアできました。面接は先生からの質問とほ

ぼ同じ内容だったのであわてることはありませんでした。面接試験を受けて改めて実感し

たのが森林環境科に入学して本当に良かったということです。森林環境科では様々な分野

の勉強、実習、資格を取得することができ、その経験が面接の中で活かされたからです。特

に乙種第4類危険物取扱者資格について答えている時に面接官の表情が本当に感心してく

ださっているように見えました。

私が警察官採用試験を受けて感じたことは、とにかく勉強をすること。わからないことが

あればすぐに聞くということが大切だということです。また私の場合、夢が叶った後の楽し

みなことをイメージしたらそれもとても励みになりました。それぞれの夢に向かって頑張

ってください。

合格体験記(就職)

株式会社原鉄

森林環境科 男子 (平成30年度卒)

私が進路について考え始めたのは2年生の後半からでした。2年生の1月頃進路指導の

先生と面談する機会がありました。私は就職を考えており、多くの職種の中で「溶接」また

は「機械」に携わる仕事に就きたいと伝え、何社か企業を教えていただきました。その中で

興味を持った企業が原鉄でした。3年生の夏休み中に企業見学に行く機会があり、伺ってみ

ると従業員の方々がとても楽しそうに仕事をされており、重機や機械が豊富でした。実際に

見学をして仕事にやりがいを感じることができる企業だと思い応募することに決めました。

求人票で試験内容の確認をし、面接・作文・SPIの3種類の試験がある事を確認しました。

書店でSPI対策の問題集を購入して勉強しましたが、私は計算問題の解答に時間がかか

り、目安の時間を大幅に経過してしまい時間を短縮するのに苦労しました。

作文試験の題名は「自然と私」ということを事前に知らされたので、学校で原稿用紙をい

ただき、家で練習をしました。自然の分野は高校で専門的に学んできたことだったので比較

的簡単に書く事ができました。作文・SPIともに見直しが大切でした。確認すると簡単な

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計算ミスや誤字が多かったので見直しをすることをしっかりと行いました。

就職試験当日は身だしなみを整えて集合時間に間に合うように家を出ました。私は試験

会場まで自動車で向かったので、車内で日程の確認、SPI・作文の復習を行いました。会

場に着くまでに最も大切なことは落ち着くことです。深呼吸をしたり、音楽を聴いたりして

心を落ち着かせました。

私が就職試験の際に頑張って良かったと思ったことは、「資格取得」です。面接時に資格

の話題になり、取得した資格の多さに面接官の方々が感心され、これだけの資格を取れる高

校は珍しいと高く評価してくださいました。頑張って沢山の資格を取得して本当に良かっ

たと思います。社会人としてルールを守り仕事にやりがいを感じられる職場で頑張ってい

きたいです。

長野オリンパス株式会社

森林環境科 男子 (平成30年度卒)

私が長野オリンパスに興味を持ったのは、仕事の内容や企業理念、福利厚生面も充実して

いること。そして兄がこの会社に就職しておりとても良い企業だという話をいつも聞いて

おり応募する企業の候補に考えていました。8月に会社見学に伺った際、ノーベル生理学・

医学賞を受賞した山中伸弥教授も、オリンパス製の顕微鏡を使っていることを知り、世界で

戦える企業だと思ったのと同時に、やり甲斐のある仕事だと思い、この会社に応募すること

にしました。

私は高校在学中、学習には手を抜きませんでした。どの道に進むにしても基礎学力や学業

成績が必要だと思ったからです。その結果、就職試験に出題された学科試験やSPIにも充

分対応することができました。応募先を決めた日から、帰宅後は毎日4時間ぐらい勉強する

ようにしました。それだけ長時間勉強できたのも、勉強する習慣が身に付いていたからだと

思います。

長野オリンパスの面接試験は、個人面接でした。学校で面接練習した際に先生方に質問し

ていただいたことの方が難しかったと思います。面接練習は色々な先生にやっていただき、

様々な質問に対応できるようにしておくことが大切です。

私は、森林環境科で様々な資格を取得し、専門科の授業の中でも様々なことを体験するこ

とができました。それらのことを面接試験の時に質問していただき試験管の方との会話が

広がりとても充実した面接になりました。高校時代にはできるだけ多くの資格を取得し

様々な経験をしておくことが大切だと実感しました。

東海交通機械株式会社

森林環境科 男子 (平成30年度卒)

私が進路について真剣に考え始めたのは2年生の冬ぐらいです。3年生の先輩が進路の

話などをしているのを耳にし、1年後は自分も進路を決めなければならないと思うと少し

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焦りを感じました。最初に進路の面談をしたのは進路指導の先生とでした。面談をしながら

3年生に送付されてきた求人票や会社案内を見せていただきました。その中で自分が興味

を持ったのが JR関係の仕事でした。しかし興味は持ったものの当時の私は看護師にも興味

を持っていたため、その時には決め切ることができませんでした。そして3年生になってか

らは様々な大学や企業の見学をしました。そうする中でやはり自分は物作りが好きなのだ

と再認識することができました。私は特にリニアモーターカーに興味があり、リニアの仕事

ができる JRのグループ企業の東海交通機械に応募することに決めました。

それからは専門学校が主催する鉄道業界の就職セミナーに参加したり、学校の進路指導

室でいただいた問題集や、書店で購入した問題集にひたすら取り組みました。また面接対策

ではどんな質問をされても答えられるように色々な先生にお願いして何度も練習していた

だきました。面接練習で出された質問と答えをノートにメモして、自分の言葉で答えること

ができるように訓練しました。考えた言葉を暗記して喋るのではなく、キーワードを頭の中

に入れて自分の言葉にするように心掛け練習を繰り返しました。

試験当日1番注意したことは、集合時間に絶対に間に合うようにということでした。また

試験会場が名古屋市だったため電車の中では今まで勉強してきた問題集などを再度見返し

ながら勉強しました。試験では筆記試験や面接、グループディスカッション、適性検査など

がありました。筆記試験は他の応募者も対策をしてきているので、面接やグループディスカ

ッションなどで差をつけるのが大切だと思います。私の場合、森林環境科で約 20種類の資

格を取得しており、機械や工具の使い方や構造、自然や環境のこと、仲間と協力することな

ど様々なことを高校三年間で学んできたということがとても大きな自信になりました。

後輩の皆さんへのアドバイスとしては2つのことがあります。1つは部活動です。私の場

合テニスが好きで、自分より強い人にも勝ちたいと思い、テニスに夢中に取り組みました。

2つ目は毎日の授業を大切にすることです。三年間授業中はしっかり先生の話を聞いて大

切なところはメモを取り、実習では自ら進んで行動するなどやるべき事は最後までしっか

り行うことを心掛けました。目の前にあることには何でも一生懸命に取り組めば結果は必

ずついてくると思います。後輩の皆さんも頑張ってください。

木曽農業協同組合

森林環境科 女子 (平成29年度卒)

私は自然や動物が好きで森林環境科に入学しました。高校に入った時に森林環境科の先

生が「資格はどんなにたくさん持っていても荷物にはならない。今取れる環境にいる間にた

くさん取っておくといいよ。」と話してくれました。私はその話を聞いたときに高校生活で

の大きな目標ができました。それからたくさんの資格に挑戦し、高校在学中に 19の資格を

取得しました。履歴書の資格取得の欄に収まりきらないほどの資格を取得することができ、

自分の自信にもつながりました。

応募前にはどういう組織か知るために事業所見学に行かせていただき、農業協同組合は

農業経営者を資金面や技術面でサポートしていると知り、ぜひこの職場で働きたいと感じ

ました。試験は筆記試験と面接試験でした。私は特に面接試験を頑張りたいと思っていまし

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た。農業協同組合は人と接する場面が多い職場なので面接での印象はとても大切です。良い

印象を持っていただけるように笑顔とはきはきと話すことを意識して面接に臨みました。

農業経営者の方々が安心して農業に従事できる環境にできるように精一杯頑張りたいと

思います。

大河建設株式会社

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私は小さい頃、祖父から小学校のプールを作ったこと、中学校にあった「野人の理想」

という大きな石を運ぶ時の幹事だったこと、上高地にある河童橋の架け替えを行った話な

どを聞いてきました。私はこの話を聞いて建設土木の仕事に興味を持ちました。そして父

から職業に生かせる資格をたくさん取得することができる学校があると聞き、木曽青峰高

校の森林環境科に入学しました。入学後、私は森林の勉強をする中で演習林における実習

があり、山の中でたくさんのことを行い、森林や屋外で作業することの楽しさを学びまし

た。

3年生になり職場見学で大河建設を訪問した際、和んだ雰囲気と社員の方が皆一生懸命

仕事をしている姿を見て、ここで働きたいと思いました。

また私は3年間で10数種類の資格を取得することができ、履歴書を作成する際、資格

の欄がいっぱいになったことは、自分にとって大きな自信になりました。

試験は面接試験で、面接の練習を友人や先生方にしていただきました。特に面接試験で

気を付けたことは声の大きさと、準備していない質問に対して落ち着いて答えることで

す。緊張しましたが、スムーズに質問に答えることができました。

入社後の目標は、まだ取得していない資格を積極的に取得し、仕事の内容や手順をしっ

かり理解し、必要とされる人材になりたいと思います。

株式会イケタニ

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私は、高校入学当初は進路につてはっきりとした目標がなかったので、とりあえずの目

標として、とにかく資格をたくさん取ろうと決めました。資格を持っていれば自分の職業

の可能性が広がっていくと考えたからです。

3年生になり就職先を探してみると、自分がどんな仕事に向いているのか、自分はどん

な職に就いて働きたいのか想像できずに悩んでいました。そんな中で進路指導の先生が普

段の私の活動や性格などから、いくつかの候補を挙げてくださいました。それでも、具体

的に想像できなかった私は、いくつかの企業を見学させていただきました。そしてその中

の一社の株式会社イケタニは、主にレンズの加工を行っている会社で、研磨などを行って

おり、私は趣味でパソコン操作や細かいものを製作したりするのが好きなので、この会社

の仕事は自分に合っているのではないかと思い応募を決めました。

入社試験は、簡単な数学の問題、面接、作文(アンケートのようなもの)でした。面接

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では先生方に面接練習をお願いして練習し、自分の癖を直そうとしました。実際の面接で

は、志望理由や、血液型、資格のこと、親にどんなことで怒られたか、など様々なことを

質問されましたが、自分のペースで相手にしっかりと伝わるように、大きな声でわかりや

すく自分の意思を伝えることができました。数学の問題は、どんな問題が出るかわかりま

せんでしたが、対応できるように勉強していました。「簡単な問題」とお聞きしていた通

りあまり難しくなく、落ち着いて考えることができました。作文は、アンケートのような

もので、質問に対して、その意味をしっかりと理解し、それに対する自分の答えを、わか

りやすく書くことができました。

私が進路をスムーズに決めることができたのも、親や進路指導、クラス担任の先生方の

おかげだと思っています。自分が進路を決める時に困らないように、日々の学校生活を大

切に送っていくことが大切だと思いました。

栗山木工有限会社

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私は、高校入学前から高校卒業後は就職しようと考えていたので森林環境科に入学しま

した。三年生になり部活動を引退してから本格的に就職活動が始まり、郡内の様々な業種の

企業を見学させていただきました。迷った末に、重要文化財の建造物の屋根板を製作する事

にやり甲斐を感じ栗山木工に応募しようと決めました。

就職をする際に強い武器になるのは資格です。資格取得は自分が森林環境科に入った理

由の1つでもあります。資格は学習の評価とは別にアピールできるポイントです。実際に栗

山木工では高校の3年間で取得してきた天井クレーンやチェーンソー、フォークリフトや

玉掛けなど様々な資格を必要とします。資格はいくらあっても困らないので学校で取得で

きる資格はできる限り取得した方が有利になると思います。

栗山木工の入社試験は、面接試験のみでしたが面接練習は事前にたくさんの先生とやっ

ておいた方が本番で対応しやすいと思うので何回やっても良いと思います。しっかりと自

分の考えや実績が伝わる内容ではっきり話すことが大切だと思います。

無事に内定をいただけたので、今まで取り組んできたことはしっかり役立っていると感

じました。内定をいただいて終わりではなく、これからも気を引き締めていく事が大切だと

思います。入社後も立派な社会人として活躍したいと思います。

セイコーエプソン株式会社

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

中学生の頃、木曽青峰高校での応募先を理数科か森林環境科で迷いました。最終的に私

は自然が好きであり、また様々なことが経験できて、この地域にしかないことをたくさん

学習できる森林環境科に応募することに決めました。

森林環境科に入学後は、どのような進路にでも対応できるように、普通科目にも専門科

目にも一生懸命取り組みました。3年生になり、どういう進路に進むのが良いか悩んでい

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た際に、進路指導の先生からセイコーエプソン株式会社から求人票が届いていることをお

聞きしました。セイコーエプソンは将来情報関係の仕事に就きたいと考えていた自分にと

って、本当に身近に名前を耳にする企業でした。また県内でも業績がトップの企業でもあ

り、進路先を迷っている自分にとってこれが運命だと思いました。両親ともよく相談した

上でセイコーエプソンに応募することにしました。

夏休み中に塩尻市広丘の事業所を見学した際に学科試験について質問したところ、高校

生レベルで特に難しい内容ではないと担当の方は説明してくださいました。私は一般常識

程度が出題されると思い、その対策をしていました。ところが試験当日に学科試験を始め

ると本当に難しい問題が出題され、通常の授業で習う内容の発展の更に発展というレベル

でした。これから応募される方は事前に準備しておかないと相当厳しいと思います。制限

時間が短く問題を解くために時間をかけ過ぎすることもできません。国・数・英のほかに

時事問題という分野もありましたが、これも直感で解かなければ時間が足りません。

面接は普通の面接ですが、集団面接に慣れない場合は友達を集めて練習すると本番で緊

張しないと思います。適性検査はアンケートのようなものとクレペリン検査でした。クレ

ペリン検査は本番の時間と同様に何回も練習しておくべきです。試験への対策がしっかり

できていれば良い結果が待っているはずです。皆さん頑張ってください。

株式会社トーエネック長野支店

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私が木曽青峰高校の森林環境科を選んだ理由は、私が好きな屋外におけるフィールドワ

ークが多いことや、多くの資格を取得することができて就職する際、選択の幅が広がると思

ったからです。

3年生になりいよいよ自分の応募先を決める時期になりました。進路指導室には多くの

求人票が届けられたので、どの企業が一番良いか、自分に合っている職種は何なのか決める

のが少し大変でした。しかし進路の先生が私に合いそうな企業の求人をいくつか紹介して

くださり、その中から興味の湧く企業を絞り込み最終的に、高い所に登って自然に囲まれた

中で作業が出来、森林環境科で取り組んだチェーンソーや刈り払い機を使う場面もあり、地

域にも貢献できる株式会社トーエネッックに応募することに決めました。

応募先が決まってからは本格的に入社試験の対策をすることになり、面接練習と筆記試

験の準備をしました。面接ではあらかじめどのようなことが質問されそうかを進路の先生

に教えていただき、それをメインに練習し、筆記は先生から渡された教材と自分で購入した

教材の2冊の問題集で勉強を行いました。株式会社トーエネッックは電気を扱う企業なの

で電気関連の問題が出題されると思っていましたが、電気科以外の応募者のための問題と

して一般常識問題が出るようだったので、問題集も一般常識のものを購入しました。

入社試験当日は、試験対策として準備してきたことがそのまま実施された様な感じでし

た。面接内容も部活動への取り組みや、体力があるか、高所作業は大丈夫かなど質問され、

うまく受け答えができました。筆記試験も大半の問題を解くことができました。

今回、私は木曽青峰高校の先輩方の就職実績がない企業へ応募しましたが、しっかり準備

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していたので採用していただくことができました。

レンゴー株式会社松本分工場

森林環境科 女子 (平成29年度卒)

私は1・2年生の頃は進学か就職のどちらにしようか悩んでいました。しかし3年生にな

る直前に自分は進学して何を学びたいのかということを考えた時に、すぐに答えが出ませ

んでした。自分で何を学びたいか分からないのに進学をして意味があるのだろうかと思い

就職の道を選びました。

私はフォークリフトやクレーン、玉掛けなど在学中に取得した資格を生かしたいと思っ

たこと、事務仕事よりも体を使った仕事の方が性に合っていること、陰で人の役に立ちたい

と思ったということなどから、レンゴー株式会社松本分工場に会社訪問をしました。人事担

当の方からの丁寧な説明や、大きな工場の中で少人数ではあるが、自分の仕事に責任を持っ

てしっかりと取り組んでいらっしゃった社員の皆さんの姿勢に、ここなら自分の力を発揮

し、会社に貢献することができると感じ応募を決めました。

試験は三日間あり、一日目に筆記試験、二日目、三日目に面接試験を受けました。筆記試

験はクレペリンと職業適性検査でした。面接は一次面接と二次面接に分かれており、一次面

接は応募先である松本分工場の方と、二次面接は本社の長野工場の方との面接でした。クレ

ペリンと職業適性検査は事前に準備しておいたので困ることはありませんでした。面接も

先生方に協力していただき様々な指導をしていただいたおかげで自分の伝えたいことをし

っかりと伝えることが出来ました。その甲斐あって無事に内定をいただくことが出来まし

た。

進路で迷うことがあると思いますが「自分は何をしたいのか」を一番に考えてどの道に進

むのかを決めていくといいと思います。大変なこともありますが、自分で決めた道をしっか

りと歩んでいくことが自分のためになると思うので頑張ってください。

名工建設株式会社

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私は、高校に入り多くの資格を取得し、しっかりした企業に就職したいと考えていまし

た。また、入るからには一生続けられるような仕事をしたいとも考えていました。私は人

と話すことが好きで、接客業も良いと最初の頃は考えていました。ホテルや販売の仕事、

美容師といったどれも華やかな職業でした。しかし自分の性格を考えた時に長く続けられ

るのか自信が持てませんでした。そんな中、2つ上の先輩がJR東海旅客鉄道株式会社の

鉄道の線路の保守を行う部門に就職するということで、そこから保線という仕事を知りま

した。

それからは、専門学校で開催される鉄道セミナーに積極的に参加し、試験問題でもある

SPIという公務員試験に出てくるような問題も勉強してきました。そんな中、名工建設

という会社の存在を知り、JRより現場に近い立場で作業を行えるということで、現場作

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業が好きな私はとても興味を持ちました。そこで、実際に会社見学をし、名工建設株式会

社に応募しようと決心しました。

そこからは、進路実現に向けて数多くの面接練習を重ねてきました。また、森林の慣れ

親しんだ先生だけではなく、数回しか話したことがないような普通教科の先生とも練習を

していただき、質を高めてきました。

試験では、硬くならないようにと考えていましたが、どうしても緊張はしてしまいまし

た。しかし、面接前になぜ名工建設株式会社に入りたいのかを考えたら、とても気持ちが

軽くなりました。そのおかげもあって、面接もはきはきと自分のペースで話すことができ

ました。

日々の生活の中で得るものがたくさんあると思います。勉強も例外ではありません。し

かし、社会に出て一番大切だと思うことは、挨拶だと思います。挨拶のできない人間は、

第一印象から悪くなり信用も失ってしまいます。ですので、高校生活を送る中で様々な人

と会話をしてコミュニケーション能力を養って進路実現に役立たせてください。

株式会社大同キャスティングス

森林環境科 男子 (平成29年度卒)

私は、森林環境科で取得してきた様々な資格を生かしたいと思い、様々な企業を見学しま

したが、最終的に株式会社大同キャスティングスに就職したいと考えました。

面接練習は、それほど多くはやっていませんが2週間前くらいから始めた方が良いと感

じました。また、面接では、言いたいこと、考えていることを文として覚えるのではなく、

伝えたい言葉をキーワードとして覚えたほうが、台本のセリフではなく自分の言葉で伝え

る事ができます。

試験当日は、面接と SPI(マークシート)のような問題と性格診断(マークシート)を受

けました。学科試験は、学校で買った本や問題集をやっていたのでそれほど難しくはありま

せんでした。面接は、試験官が6名で30分くらいでした。内容としては志望理由、自己P

R、資格(危険物取扱者、モノレール、フォークリフト、伐木作業者など)、趣味、森林環

境科の授業内容など基本的なものなどが多く事前に提出した面接カードからの質問がほと

んどでした。

試験官の方から「森林環境科で取得してきた資格があれば、就職してから資格を取得する

必要はないね。」と言われました。大同キャスティングスは自動車や鉄道などのインフラ設

備に興味があり、森林環境科で取得した資格を生かして仕事がしたい人にはおすすめの企

業です。

上松電子株式会社

森林環境科 男子 (平成28年度卒)

森林環境科では、フォークリフトやクレーン、溶接など様々な機械を授業で扱ったり、

資格を取得してきました。3年生になると間伐材を使って椅子などを作る、物作りの授業

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も増え、機械や物作りの実習を通して製造業に興味を持ち、製造業を志望することに決め

ました。様々な企業を調べ、上松電子の職種や、会社の雰囲気、企業理念などにひかれ応

募することを決めました。試験内容は、クレペリン検査と手腕能力検査、面接、作文と簡

単な小テストがありました。

まず、面接練習は、試験1か月前くらいから始めました。面接では、自分の言いたいこ

とをキーワードとして覚えておくと良いと思います。ほとんどの質問がアドリブで返答す

ることになると思いますが、キーワードがあると相手と自然に会話をしている感じをつか

めると思います、予想外の質問にも対応できたり、簡潔に返答できます。作文は何度も書

くことが大切だと思います。作文は一度で納得のいく物は書けないと思います。何度も書

いて何度も先生にアドバイスを頂いて文章に慣れていくことが大切です。

試験を終えて感じたことは、教養基礎をもっとしっかりやっておけばよかったというこ

とです。試験当日は簡単な小テストを受けましたが、あまり良い出来ではありませんでし

た。問題の内容としては、教養基礎で学ぶ一般常識がほとんどでした。教養基礎では本当

に基礎の知識を身につけることができます。どんなに難しい問題でも基礎の知識が身につ

いてないと解けないと思うので、しっかり勉強しておくべきです。

進路を決めるということは大変ですし、不安もあるかもしれませんが、ポジティブに考

えていけば、良い方向に決まっていくと思うので頑張ってください。

〈JR東海〉東海旅客鉄道株式会社

森林環境科 男子 (平成27年度卒)

私は森林環境科に入学し、森林の管理作業から資格取得、独自の発想を活かした課題研究

など他では味わうことができない様々な経験をしてきました。実習を通して培った経験と

履歴書にびっしり埋まった資格は自分にとって大きな財産となり自信にもなりました。

希望進路を考える中で、私にとって鉄道の仕事は幼い頃からの憧れの職業で、高校の通学

でも毎日利用しており、人々の生活を支える仕事に携われるというところにも大きな魅力

を感じ、東海旅客鉄道の「運輸」の職種を目指すことにしました。

進路実現に向け、専門学校が開く鉄道セミナーに参加し、鉄道業界について深く学習しま

した。セミナーでは試験対策プリントをいただきましたが、これだけでは不足しているので

書店で SPI の参考書を購入し、試験勉強に取組みました。一般教養の漢字と SPI の基礎的

な問題を中心に繰り返し学習しました。

面接練習はとにかく何度も先生方にお願いし、その都度アドバイスを頂きました。実際の

面接試験では志望動機から始まり学校生活、部活動など深く質問を受けました。

東海旅客鉄道の「運輸」の職種は多くのお客様と接するのでコミュニケーション能力や礼

儀作法が重要となり、高校の部活動の経験が大きく活かされます。面接試験では練習通り緊

張せずに笑顔でハキハキと答えることを心掛けました。

希望進路を実現させるために高校生活で頑張ってほしいことが3つあります。それは本

気で勉強、本気で部活動、本気で遊ぶということです。どれも高校生活を充実させるために

欠かせないものです。何事にも全力で取り組んで悔いのない進路選択をしてください。

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〈JR東海〉東海旅客鉄道株式会社

森林環境科 男子 (平成24年度卒)

私は木曽青峰高校の森林環境科に入学後、11種類の資格を取得することができました。

履歴書を作成する際に、資格の欄に入りきらない程の資格を取得することができたことは、

自分にとって大きな自信になりました。

私の場合、最初から JR東海を希望していたわけではありません。就職活動をする時期に

なり、応募先を迷っていた時に、進路指導の先生に紹介され興味を持ちました。そして夏休

みに実際に企業見学をし、応募しようという決意が固まりました。

その後は試験の内容を確認し、自分が苦手なものを徹底的に勉強しました。書店で一般常

識と基礎学力の書籍を購入し、登下校時の列車の車内や空いている時間はとにかく勉強す

るようにしました。

学科の問題はSPIというレベルの問題も出題されるということで、SPIの問題集も

購入し、電車を用いた時間の計算問題などを特に勉強しました。

面接練習では、森林環境科の先生方に一から指導していただき、自分が答えた内容につい

ても何度も指導をしていただきました。実際の面接試験では、志望動機の他には部活動につ

いての質問が多く、チーム内での自分の役割や戦績、努力してきたことなど細かく聞いてい

ただきました。「施設」の職種は体力と他人とのコミュニケーション能力が重要となり、そ

れを継続する力も大切だと思うので、高校での部活動の経験が大いに活かされます。試験時

はあまり緊張せず素直に笑顔でできると良いと思います。

〈JR東海〉東海旅客鉄道株式会社

森林環境科 男子 (平成23年度卒)

私は木曽青峰高校の学科を選ぶ際、資格取得に積極的な森林環境科にしました。そして3

年間で車両系建設機械や玉掛け、クレーンなど10種類以上の資格を取得することができ

ました。これは会社に提出する履歴書の資格の欄にも書ききれないほどで、とても充実した

内容の履歴書を作成することができました。数多くの資格を取得できたことは自分にとっ

て大きな自信や財産になりました。

森林環境科では実習の時間や課外活動を通して、友人と協力をしたり、地域の方や資格講

習の講師の先生方など外部の方々と係わる場面がたくさんあります。森林環境科ならでは

の取組みが多いので、普通科目の授業だけでは学べないことをより多く学ぶことができる

のが最大の魅力だと思います。

私が東海旅客鉄道を志望した理由は、小さい頃から旅行で利用することも多く、憧れてい

た職業だったからです。鉄道は今では人々の生活になくてはならない存在です。そういう仕

事に携われることができるのは、とても誇れることだと思います。

入社するためには一般教養と、社会的常識を身につける必要があります。専門科では、教

養基礎の時間に一般教養の漢字や、計算問題、時事問題をしっかり勉強することができます。

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政治経済の授業も大いに役に立ちました。他にもSPIの問題集の中の基礎的な問題を中

心に取組み学科試験の準備をしました。

高校生活をどれだけ充実して過ごせたかで、人生は大きく左右されると思います。勉強、

部活動、そして資格取得など自分のスキルを高めるために多くのことにチャレンジすべき

だと思います。

日本郵便株式会社 信越支社

森林環境科 男子 (平成24年度卒)

私は1・2年生の時は人の役に立つ仕事に就きたいと思い、公務員の仕事などに興味を

持っていました。公務員の教養試験対策の問題集を購入しコツコツと勉強をし、学校で行わ

れる公務員の模擬試験も定期的に受験していました。

そんな中、進路の先生から郵便事業の求人があることを教えていただきました。私は部活

動などでもいろいろな学校の生徒や先生方と交流する機会に恵まれており、人と関わる仕

事も良いものだと感じていたので、郵便事業の仕事に興味を抱くようになりました。

夏休み中に郵便事業の人事担当の方が学校までお見えになり、郵便事業の仕事の内容や

役割について詳しく教えてくださいました。それから毎日公務員試験の問題集を復習した

り、教養基礎の勉強に集中して取組みました。面接も様々な先生にお願いし、何度も練習を

していただきました。

そして木曽福島郵便局にて選考試験を受けました。試験の内容は、一般常識、面接、適性

検査でした。一般常識では、数学と国語の2科目がありマークシート方式で数学は5択、国

語は4択で答える問題でした。数学は自信がありましたが、国語は文章読解の力も試される

内容で日頃からの読書量が問われるものでした。面接では手紙や年賀状を貰って嬉しく心

に響く事なども質問されました。試験の一週間後に無事採用内定通知をいただくことがで

きました。

信越支社は長野県と新潟県の2県のエリアで郵便物を配達する仕事です。配属先はまだ

わかりませんが、どこに配属されても地域の人に愛される郵便局員になりたいと思います。

進路は早い段階から志望先を決めて自分が興味を持つことができて、なおかつやり甲斐

を感じる仕事を選ぶことが重要だと思います。皆さんも自分の進路に向かって頑張ってく

ださい。

日本卓球株式会社

森林環境科 男子 (平成25年度卒)

私は森林環境科には、森林や樹木に関する仕事がしたいという思うがあり入学しました。

そういう中で日本卓球株式会社に入社を志すきっかけとなった大きな出来事があります。

それは森林環境科の卓球部の先輩が日本卓球株式会社に入社したことです。私は中学生の

頃から卓球が大好きで、いつかは卓球関係の仕事に就きたいと考えていましたが、現実には

難しいだろうと諦めていました。そんな中、先輩が日本卓球株式会社へ入社した話を聞き、

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夢をもう一度追おうと決め懸命に部活や、生徒会活動、そして卓球のラケットの材料となる

木曽ヒノキをはじめとした樹木の勉強に取り組みました。

先輩の引退後は私が部長を任されることになりました。部長に選ばれた時には「自分が部

長になっていいのか。」と少々戸惑いがありました。しかし自分を変えようとがんばり、少

し手を抜いていた部活動にも手を抜かないという気持ちで懸命に取り組みました。その中

で一生懸命やるから楽しいんだと気付きました。3年生の最後の大会では3回戦で敗退し

県大会に進むことはできませんでしたが、一生懸命頑張る姿を後輩に見せることができ、気

持ち良く引退することができました。

卓球部の顧問の先生や進路指導の先生と相談する中で、夏休みに日本卓球株式会社で企

業研修させていただく機会をいただきました。研修は茨城県の物流センターや工場と東京

本社にお世話になりました。工場や物流センターでは沢山の卓球用具に囲まれて仕事をし

ました。ラケットやラバー、ボールなど高く積み上げられており見上げてしまうほどでした。

卓球用具が好きな私にとって、とても幸せな時間でした。東京本社では、全国ホープス卓球

大会の開催時に会場に出店するお手伝いもさせていただきました。普段は用具を購入する

側なので、販売する側になることができ貴重な体験でした。そして日本卓球株式会社へ入社

することができました。

就職するにも進学するにも部活動、生徒会活動や日頃の授業を積極的に行うべきだと思

います。企業の方とお話をする時に、これはがんばったと胸を張って言えることを一つでも

多く作っておくといいと思います。

有限会社昭光産業

森林環境科 男子 (平成27年度卒)

私は高校在学中に数多くの資格を取得できることに魅力を感じ、森林環境科を選びまし

た。在学中には数多くの資格に挑戦し、充実してはいたものの大変な3年間でした。資格取

得以外でも、実習の中で間伐作業をした際、ノコギリで受け口と追い口を作り、樹木が「ミ

シッ」という音を立てながら倒れていくのを体験し、何とも言えない瞬間でした。

就職活動の時期になり、進路指導室で閲覧した求人の中から応募する企業を検討し、会社

訪問することになりました。訪問時に人事担当の方と私が取得した資格の話題になり、クレ

ーン、玉掛け、フォークリフトなどは職場ですぐに役に立つ資格だということを知りました。

面接試験では自分の趣味で描いていた絵のことについて質問され、スマートフォンに保

存している作品をお見せしました。私は高校時代、部活動もしていないし勉強も得意ではあ

りませんでしたが、多くの資格を取得していたことにより、企業で働くことができると評価

していただき、採用していただくことができました。

森林環境科は資格取得や将来使うことができる技術をたくさん学ばせてくれます。森林

環境科に入学して本当に良かったと思います。

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大栄産業株式会社

森林環境科 男子 (平成25年度卒)

私は、小さい頃から機械や重機が大好きで、将来は機械や重機を使いこなす仕事をしたい

考えていました。そして、その夢をかなえられる場所は木曽青峰高校森林環境科しかないと

思い入学を決めました。そして夢を実現するために取れる資格は全て取得しようと思い必

死で頑張りました。その甲斐あって高校在学中に車両建設機械やクレーン、情報処理、IS

O、危険物取扱者など 18種類の資格を取得することができました。

2年生の3月には大栄産業株式会社に、森林環境科の先生と一緒に会社見学にうかがい

ました。仕事の内容などをお聞きし、社内の見学もさせていただきましたが、この会社なら

今まで取得してきた資格や、森林環境科で学んできたことをフルに活かすことができる、自

分のやりたいことが思い切りできる素晴らしい場所だと思いました。

試験は面接、一般常識、パソコンの操作、作文でした。その中で面接で自分をしっかり出

そうと思い、先生方に何度も練習していただきました。そのおかげで試験では練習で準備し

た内容以外の質問もありましたが、落ち着いて答えることができました。

進路は出来る限り早く目標を決め、それに向けて授業や資格、様々な行事に参加して経験

を積み、進路実現に役立ててほしいと思います。

ハラケンホームセンター

森林環境科 男子 (平成25年度卒)

森林環境科では各種資格取得や機械の授業、演習林にける実習において様々な道具や工

具などを使用してきました。その中でどんな作業をするにしても最適なツールが必要で、安

全にもつながるということを学びました。そして実際に現場で働いている方にも良いアド

バイスやサポートができれば面白いと思うようになりました。

私は進学か就職か迷い、興味を持った学校や企業には訪問しましたが進路決定には多く

の時間を費やしました。最初の企業訪問から数か月たってから決心しハラケンホームセン

ターへの応募を決めました。そして履歴書を作成することから始めました。森林環境科に

おいて資格の枠の中に書ききれない程多くの資格を取得しており、充実した内容の履歴書

を作成することができ、内定をいただくことができました。

ハラケンホームセンターはプロ用の道具も各種揃えられており、多くのことを覚える必

要があります。入社後はお客様のご要望にしっかり応えられるような社員になれるよう精

一杯頑張りたいと思います。

木曽南部森林組合

森林環境科 男子 (平成22年度卒)

私は中学時代からとにかく山や自然が大好きで、森林環境科なら好きなことを思い切り

勉強できると思い森林環境科を選びました。森林環境科では、山や自然、環境について勉強

することができ、また社会に出てから役立つ資格も数多く取得することができました。

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6月には森林組合に興味関心がある生徒4名で「木曽森林組合」を訪問しました。仕事の

内容や、魅力、大変な部分のお話をお聞きする中で、自分が勉強してきたことや、取得して

きた資格をフルに生かせる素晴らしい仕事だと思いました。

説明してくださった森林組合の方も森林環境科の授業で学習している内容や、私たちの

ヘルメットに貼ってある数多くの資格のステッカーを見てとても驚いておられました。

先生方にご指導いただきながら面接と作文の対策をしっかり行うことにより、内定する

ことができました。林業の仕事に就くという私の夢が実現し本当に良かったと思います。

進路の先生から卒業後も卒業生による進路講話や、後輩の実習指導などで学校へ来るよ

うにお話をいただいていますが、その時お役にたてるような立派な社会人になりたいと思

います。

田中社寺株式会社

森林環境科 男子 (平成23年度卒)

私の場合、高校3年生になるまで田中社寺株式会社という企業のことを全く知りません

でした。私が興味を持ったのは、田中社寺の社員の方々が森林環境科の授業の時間、DVD

を見せていただきながら会社のことを説明してくださってからです。

仕事の内容は三重県にある伊勢神宮や、長野市の善光寺に代表される国宝・重要文化財な

どの建造物の屋根工事に使用する桧皮葺(ひわだぶき)材料を全国のヒノキより採取すると

いうものです。

興味を持った生徒数名で南木曽町の作業現場に見学に行き、森林環境科で学んできたこ

とが活かせる仕事であり、古くからの伝統と文化遺産を守り、後世に継承することができる

という使命にも大きな魅力を感じました。

選考方法は面接と学科試験ということで、面接の練習では何人かの先生方にお願いし、練

習を繰り返しました。面接で大切なことは自分の意志や考えを自信を持って答えることで

す。学科試験は一般常識問題を勉強して苦手な分野を持たないように準備しました。

しっかり準備をして就職試験に臨んだので、試験当日は楽な気持ちで受けることができ

ました。

入社後の目標としては、仕事の内容や手順をしっかり理解し、必要とされる人材になりた

いと考えております。

山崎製パン株式会社

森林環境科 女子 (平成25年度卒)

私は、どういう進路にでも対応できるように、学習の面でも森林環境科の活動面でも何に

でも積極的に取組むようにしてきました。

進路決定については、かなり遅い時期まで進学か就職かが決まらず悩んでいましたが、森

林環境科の先輩が山崎製パンに就職していることを知り、実際に会社訪問にうかがった上

で悩み抜いた結果、進学をして学生生活している姿より、就職をして働いている自分の姿の

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方が想像することができ就職することに決めました。

私は細かい作業を継続的に行うことや、何かを作り上げることが好きで、それが活かせる

仕事に就きたいと思い、山崎製パンを希望しました。

試験は、適性検査と面接だったので、自分でコツコツ準備をしたり、面接の練習を友人や

先生方にしていただきました。特に面接試験で気をつけたことは声の大きさと、準備してい

ない質問に対しても落ち着いて答えることです。試験では緊張はしましたが自分が森林環

境科で学んできたことをしっかり答えることができました。様々な行事に参加するなど多

くの経験をしてきて本当に良かったと思いました。