国際規格iso29990を用いた学習サービス の質保証・向上の取...

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2013825高等教育質保証学会 高等教育質保証学会 3回大会(京都大学) 国際規格ISO29990を用いた学習サービス 質保証向上取組質保証向上取組多様主体提供する学習機会保証学習成果通用性確保多様主体提供する学習機会保証学習成果通用性確保ISO/TC232国内審議委員会 委員長 宮澤 賀津雄 宮澤 賀津雄 Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved

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  • 2013年8月25日高等教育質保証学会高等教育質保証学会第3回大会(京都大学)

    国際規格ISO29990を用いた学習サービスの質保証・向上の取組みの質保証・向上の取組み

    ~多様な主体が提供する学習機会の質の保証と学習成果の通用性の確保~~多様な主体が提供する学習機会の質の保証と学習成果の通用性の確保~

    ISO/TC232国内審議委員会 委員長宮澤 賀津雄宮澤 賀津雄

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  • EQF:European Qualifications FrameworkEUにおける資格枠組み(EQF)1.

    域内での就労自由化の進展、人材流動化(市場統一)

    EQF:European Qualifications Framework

    EQFA国で取得した資格をB国でどの資格に読み替えるか

    という基準を提供する

    「欧州資格枠組み(EQF)」の採択

    という基準を提供する

    <知識・スキル・能力の観点から8つのレベルを定義>

    レベル1:義務教育終了 ~ レベル8:博士号もしくは相当資格レベル1:義務教育終了 ~ レベル8:博士号もしくは相当資格

    EU加盟国の異なる学歴・資格を同一の枠組みにそろえ、比較を可能に(2010年から試行開始)

    1

    比較を可能に(2010年から試行開始)

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  • UNESCOの国際教育標準分類(ISCED2011)2.

    ISCED(国際教育標準分類)は、教育プログラムおよび

    UNESCOの国際教育標準分類(ISCED2011)2.

    ISCED(国際教育標準分類)は、教育プログラムおよびその結果得られる資格を、教育レベルおよび分野ごとに整理し、各国間で比較可能な統計情報の収集・編集・分整理し、各国間で比較可能な統計情報の収集・編集・分析に適用されている分類である。UNESCO加盟国総会によって公式に採択されている(1976年に開発され、によって公式に採択されている(1976年に開発され、1997年及び2011年に更新された)。

    ISCED2011は、フォーマル及びノンフォーマルな教育プ ISCED2011は、フォーマル及びノンフォーマルな教育プログラムを対象にしている。初期教育、普通教育、再挑戦教育、識字プログラム、成人教育、生涯教育、公開教戦教育、識字プログラム、成人教育、生涯教育、公開教育及び遠隔教育、実習、技術教育又は職業教育、訓練又は特別なニーズに対応する教育を含む。

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  • ISCEDのコーディング3. ISCEDのコーディング ISCEDの分類は、教育プログラム(ISCED-P)及び教育達成

    度(ISCED-A)の並列のコーディングスキームから成る。下

    3.

    度(ISCED-A)の並列のコーディングスキームから成る。下記のとおり、9つの異なるレベルが特定され、更に適応可能な場合には、カテゴリー、サブカテゴリーが特定され、合わせて3ケタのコーディングシステムが使用される。

    ISCED-P(Program:プログラム)0幼児教育

    ISCED-A (Attainment:達成度)0初等未満0幼児教育

    1初等2前期中等3後期中等

    0初等未満1初等2前期中等3後期中等3後期中等

    4高等教育以外の中等後5短期高等6学士号又は同等

    3後期中等4高等教育以外の中等後5短期高等6学士号又は同等6学士号又は同等

    7修士号又は同等8博士号又は同等9分類できず

    6学士号又は同等7修士号又は同等8博士号又は同等9分類できず9分類できず 9分類できず

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  • 国名/地域 ガイドライン名/規格名 策定/運用機関 標準化対象

    学習サービスの質保証を取り巻く背景(海外)4.国名/地域 ガイドライン名/規格名 策定/運用機関 標準化対象

    EUThe European Qualifications Framework

    for Lifelong Learning (EQF)「生涯学習に関する欧州規格枠組み」

    欧州議会・欧州連合理事会

    組織&

    コースEU

    「生涯学習に関する欧州規格枠組み」

    Das QM STUFEN-MODELL nach PAS 1037:2004「品質管理ステージモデル(PAS1037:2004)の

    欧州連合理事会

    DIN

    コース*各国の国家資格に基づく

    組織独 「品質管理ステージモデル(PAS1037:2004)の適用指針と実施補助手段」

    Quality Assurance in Further Education and Training-Policy and Guidelines for Providers v1.2

    DIN(ドイツ規格化協会)

    FETAC

    組織

    アイルランド

    Training-Policy and Guidelines for Providers v1.2「継続教育訓練における品質保障

    ー実施機関用方針および指針 VER1.2」

    FETAC(継続教育訓練資格

    カウンシル)*資格(教育訓練法)に基づき

    設立された資格授与機関

    組織&

    コース

    米国

    ANSI/IACET STANDARDS for Continuing Education and Training

    「ANSI(アメリカ規格協会)・IACET(国際継続教育)

    ANSI(アメリカ規格協会)・

    IACET 組織

    豪州

    「ANSI(アメリカ規格協会)・IACET(国際継続教育)策定 継続教育・訓練に関する標準」

    Australian Qualifications Framework

    IACET(国際継続教育訓練協会)

    AQF(オーストラリア教育資格 コース

    4

    豪州Australian Qualifications Framework

    「オーストラリア教育資格システム」(オーストラリア教育資格

    システム諮問委員会)

    コース

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  • ISO(国際標準化機構)とは・・・5.1947年に設立されたスイスの法人格を持つ非政府組織

    目的

    国家間の製品やサービスの交換を助けるために、標準化活動の発展を促進すること国家間の製品やサービスの交換を助けるために、標準化活動の発展を促進すること知的、科学的、技術的、そして経済的活動における国家間協力を発展させること

    会員数 164ヶ国(正会員+準会員)

    (2012年7月現在)規格数 19,000規格以上

    近年、鉱工業分野以外の提案が増加中。 サービス分野におけるISOの近年、鉱工業分野以外の提案が増加中。 サービス分野におけるISOの全般的な取り組み方針について、今後、議論が進められていく予定。

    金融サービス〔TC68〕 市場調査〔TC225〕 観光及び関連サービス〔TC228〕飲料水及び下水サービス〔TC224〕 心理分析サービス〔PC230〕

    TMB(技術管理評議会)において、サービス分野へのISOの対応方策について議論を行う

    飲料水及び下水サービス〔TC224〕 心理分析サービス〔PC230〕ブランド価値評価〔PC231〕 格付けサービス〔PC235〕

    サービス分野(第三次産業)に関する標準化の増大

    TMB(技術管理評議会)において、サービス分野へのISOの対応方策について議論を行うSAG (Strategic Advisory Group)の設置について検討中。

    5

    サービス分野(第三次産業)に関する標準化の増大

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  • 6. ISOでの専門委員会の新設2006年11月設立教育サービス分野の国際化が背景

    ドイツが幹事国及び幹事長

    第232番目の専門委員会(→TC232と略記)

    名称:Learning services outside formal education直訳:公式教育外の学習サービス直訳:公式教育外の学習サービス

    旧名称:Learning services for non-formal education and training〔旧訳〕 非公式教育訓練分野における学習サービス

    〈Pメンバー〉 会議に参加し、TCに付議される全ての問題、調査文書、及び国際規格の最終文書に対する投票義務を持つ。オーストリア、ブルガリア、カナダ、中国、フィンランド、フランス、ドイツ(幹事国)、アイルランド、イタリア、日本、ケニア、韓国、ルクセンブルグ、ポルトガル、ロシア、イギリス、アメリカ(計17カ国)イタリア、日本、ケニア、韓国、ルクセンブルグ、ポルトガル、ロシア、イギリス、アメリカ(計17カ国)

    〈Oメンバー〉 会議に参加し、文書の配布を受ける権利を持つ。オーストラリア、ベルギー、デンマーク、香港(通信会員)、インド、マレーシア、モロッコ、オランダ、

    ポーランド、ルーマニア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ(計16カ国)

    66

    ポーランド、ルーマニア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、ウクライナ(計16カ国)2013.6.10現在

    Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved 6

  • 7. ISO/TC232国内審議団体発足のリリース

    7Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved

  • 8.規格名称

    ISO29990:2010 規格の概要規格名称

    ISO29990:非公式教育・訓練における学習サービス-サービス事業者向け基本的要求事項

    (原文:Learning services for non-formal education and training

    規格範囲非公式教育訓練分野における学習サービス及び当該事業者を対象とした

    (原文:Learning services for non-formal education and trainingBasic requirements for service providers)

    非公式教育訓練分野における学習サービス及び当該事業者を対象とした基本要求事項(義務教育等の公式教育は含まない)

    非公式教育訓練分野における学習サービスの計画、開発、提供に関する共通の

    規格の目的

    非公式教育訓練分野における学習サービスの計画、開発、提供に関する共通の基準と、専門的な教育訓練プログラム実施のための包括的な質保証のモデルを事業者に提供すること。

    規格の対象と想定される日本のサービス事業者公式教育を補完する学習塾英語学校に代表される語学教室民間が主体となる職業訓練機関

    資格取得を目的とする教育機関企業内研修を請負う研修事業者生涯学習を支援する各種講座・教室 等

    規格承認・発行日

    民間が主体となる職業訓練機関

    ISO/FDIS29990投票の結果、規格として承認(2010.8.9)、発行された(2010.9.1)

    生涯学習を支援する各種講座・教室 等

    8Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved

    ISO/FDIS29990投票の結果、規格として承認(2010.8.9)、発行された(2010.9.1)

  • 日本での主な教育訓練サービス9.非公式教育訓練分野公式教育訓練分野

    大学・大学院

    公的機関 高等学校

    特別支援学校 高等専門学校

    短期大学公的機関

    教育サービス

    小・中学校

    高等学校

    幼稚園

    専修学校

    各種学校サービス提供機関

    語学学校

    幼稚園公的職業訓練機関

    民間機関

    提供機関

    生涯教育機関

    学習塾/予備校株式会社立学校民間機関 幼児教育機関

    企業研修事業者

    (NPO)

    民間職業訓練機関 企業研修事業者民間職業訓練機関

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  • ISO29990:2010 「序文」より10.

    本国際規格は、非公式教育・訓練・人材育成の企画、開発、提供に本国際規格は、非公式教育・訓練・人材育成の企画、開発、提供に関し、学習サービス事業者と顧客に対して、質の高い専門的な業務及びパフォーマンスのための汎用モデル及び共通の枠組みを提供することを目的としている。本国際規格では、学習者及びプロセスのすることを目的としている。本国際規格では、学習者及びプロセスの結果に着目するとともに、学習サービス提供のあらゆる形態を包含するため、“訓練”ではなく“学習サービス”という用語を用いる。

    本国際規格は、学習サービス事業者のコンピテンシーに焦点を当てている。本国際規格は、学習サービスを利用しようとする組織及び個人が、コンピテンシー・能力開発に対するニーズや期待に対応できる学習サービス事業者を選択できるように支援することもその目的としており、また、学習サービス事業者の認証に利用可能である。ており、また、学習サービス事業者の認証に利用可能である。

    Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved 10

  • ISO29990:2010 「附属書D」より〔序文〕

    11.〔序文〕本国際規格は、学習サービス事業者のコンピテンシーに焦点を当てている。

    学習サービス事業者が有すべきコア・コンピテンシーの例

    焦点を当てている。

    ・学習理論の適用 ・対象分野に関する専門性 ・学習支援教材の選定及び活用 ・特別なニーズ及び多様性への対応・学習の評価 ・学習方法論の適用 ・カリキュラムの開発 ・学習ニーズの特定 ・ラーニング・テクノロジーの活用

    学習サービスの提供に関連するコンピテンシー

    ・効果的なリスニング及びコミュニケーション ・プレゼンテーション ・他者に対する動機付け ・活動の促進・コンフリクト・マネジメント ・継続的な専門能力開発 ・効果的な情報技術の利用 ・異文化に関する理解・平等及び多様性に関連する問題に対する配慮 ・行動規範又は価値基準に関する宣言の遵守

    ファシリテーターとしての個人的資質に関連する人的コンピテンシー

    ・平等及び多様性に関連する問題に対する配慮 ・行動規範又は価値基準に関する宣言の遵守・ガイダンス、カウンセリング及びメンタリング

    ファシリテーターが学習を顧客の経営目標に結びつける能力に

    ・新しい発想・取組、及び新技術の利用 ・事業運営力(企画、予算管理) ・利害関係者との適切な対応・学習に関する方針の策定及び管理 ・関係の構築など、利害関係者とのネットワーク形成 ・業績管理・社会的、技術的、産業的、政治的、文化レベルなどの側面において、変化し続ける仕事の性質の理解

    ファシリテーターが学習を顧客の経営目標に結びつける能力に関連するビジネスコンピテンシー

    ・社会的、技術的、産業的、政治的、文化レベルなどの側面において、変化し続ける仕事の性質の理解・コミュニケーションを管理するためのテクノロジーの利用 ・組織の発展と効率化に関する取組 ・学習管理

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  • ISO29990:2010 の基本的要求事項12.

    <二つの構造><二つの構造>

    学習サービスに関する要求事項

    〔学習プログラムおよびプロセス〕

    マネジメントに関する要求事項

    〔学習サービス事業者のマネジメント〕

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  • 〔学習プログラムおよびプロセス〕

    学習サービスに関する要求事項

    1.学習ニーズの明確化

    〔学習プログラムおよびプロセス〕

    1.学習ニーズの明確化

    2.学習サービスの設計

    (1)利害関係者のニーズ (2)学習内容及びプロセス〈ニーズの集約方法、ニーズの分析/確定方法/方針〉

    学習サービス 2.学習サービスの設計

    (1)学習サービスの目的及び適用範囲の特定(2)学習の活用に対するサポート及びモニタリング方法の特定(3)カリキュラムプランニング

    〈学習サービスの設計/開発プロセスの確立〉学習サービス事前準備段階

    3.学習サービスの実施

    (3)カリキュラムプランニング

    (1)情報提供及びオリエンテーション〈確実な情報提供及びオリエンテーション〉

    学習サービス実施段階

    4.学習サービス提供のモニタリング

    (1)情報提供及びオリエンテーション(2)学習のための人的・物的資源の利用可能性の確保(3)学習環境

    実施段階

    4.学習サービス提供のモニタリング

    5.学習サービス事業者によって行われる評価

    〈確実なフィードバック情報の収集〉

    〈学習者の評価の正当性、学習サービスの評価の妥当性〉

    学習サービス終了段階

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    (1)評価の目標及び範囲 (2)学習の評価 (3)学習サービスの評価〈学習者の評価の正当性、学習サービスの評価の妥当性〉

  • 〔学習サービス事業者のマネジメント〕

    マネジメントに関する要求事項

    ●マネジメントシステムの確立

    品質方針の設定

    〔学習サービス事業者のマネジメント〕

    ● 品質方針の設定

    ● マネジメントレビューの実施

    ●確実な予防措置及び是正措置の確立●確実な予防措置及び是正措置の確立

    ● 確実な財務管理及びリスク管理

    ●確実なスタッフ及び協力者のコンピテンシーの管理

    確実な相互コミュニケーションの実施●確実な相互コミュニケーションの実施

    ●確実な人的・物的資源の管理

    ●確実な内部監査の実施

    ●利害関係者からのフィードバックシステムの確立

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  • ISO29990 の適合性評価(認証)開発の必要性13.認証申請

    認証認証機関学習サービス事業者

    《外部監査》《外部監査》《内部監査》《内部監査》

    認証 (第三者)(第一者)

    “質保証”は、“規格”を制定しただけでは役立たない。“質保証”は、“規格”を制定しただけでは役立たない。“規格”に規定された“要求事項”を満たしているか確認する

    “適合性評価”の手段(=認証)が必要である。

    しかし、

    ISO29990は、「サービス規格」であり、マネージメントシステム規格ではない。 日本では教育サービスを対象とした適合性評価の方法が確立さ

    しかし、

    ない。 日本では教育サービスを対象とした適合性評価の方法が確立されていない。

    ISO29990発行を踏まえ、その適合性評価の対象としての学習サービス事業者の立場から、

    15

    適合性評価の手段について業界横断的に取組むことが必須。

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  • ISO29990 の適合性評価(認証)の確立ISO29990発行を踏まえ、

    14.ISO29990発行を踏まえ、

    その適合性評価の対象としての学習サービス事業者の立場から、適合性評価の手段について業界横断的に取組むことが必須。

    学習サービス分野に関する国内認証スキームの検討

    適合性評価の手段について業界横断的に取組むことが必須。

    学習サービス分野に関する国内認証スキームの検討

    ISO29990サービス認証スキーム検討委員会

    事務局

    学識経験者・有識者 〔オブザーバー〕学識経験者・有識者社団法人全国産業人能力開発団体連合会

    全国専修学校各種学校総連合会社団法人全国外国語教育振興協会財団法人日本語教育振興協会

    文部科学省厚生労働省経済産業省

    財団法人日本語教育振興協会民間語学教育事業者協議会社団法人全国学習塾協会

    一般社団法人人材育成と教育サービス協議会

    〔オブザーバー〕

    日本労働組合総連合会日本経済団体連合会

    16

    一般社団法人人材育成と教育サービス協議会ISO/TC232国内審議委員会 など

    日本経済団体連合会日本商工会議所など

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  • 適合性評価に関係する機関/委員会の全体像学習サービスを最適に

    15.認定・公平性委員会認定・公平性委員会

    公平部通報

    学習サービスを最適に認証出来る要員の育成とその継続的な質担保

    認定部

    公平部通報

    認証要員研修機関申請

    審査員評価登録センター

    審査員研修コース

    【組織内独立機関】労働組合関係者、経済界代表者、訓練機関代表者

    登録

    登録センター内部監査員養成

    承認

    評価

    申請

    研修

    試験

    訓練機関代表者等

    認証要員候補者

    認定/監督

    公平性の確保

    登録

    評価

    申請

    研修・

    試験

    認証要員候補者監督 確保

    認証機関認証機関 学習サービス事業者学習サービス事業者

    異議

    認証機関認証機関

    ISO29990の認証スキームを満たす(Guide65/ISO DIS17065を満たす)

    学習サービス事業者学習サービス事業者

    教育訓練サービス基準ISO29990を満たすことが要求事項

    認証認証

    17

    〔認証スキームの記載範囲〕

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  • 16. 「国内認証スキーム」:認証区分

    サービス区分

    【サービス(事業)区分と事業者区分】事業者区分

    職業に関する能力の向上を目的とした学習サービスの質の向上のための基準として利用される

    Ⅰ類

    サービス区分

    法令に基づく公的な制度(枠組み)に

    事業者区分

    進学及び学力向上を目的とした

    のための基準として利用されることを想定。

    な制度(枠組み)によって一定の質保証がなされている事業者

    A群

    進学及び学力向上を目的とした学習サービスの質の向上のための基準として利用されることを想定。

    Ⅱ類

    事業者

    健康・芸術・教養など生活を豊かにする学習サービスの質の向上のための基準として利用される

    Ⅲ類A群以外の事業者B群

    のための基準として利用されることを想定。

    (例) 学校で進学等のサービスならば区分は 「A群Ⅱ類」

    1818Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved 18

  • 17. 「国内認証スキーム」:認証マーク

    1919Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved 19

  • 18. 「国内認証スキーム」による認証

    2020Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved 20

  • ISO29990に関する省庁の動向(厚生労働省)19.職業能力開発促進法に基づく「第9次職業能力開発基本計画」(平成23年4月15日告示)より抜粋(平成23年4月15日告示)より抜粋

    『民間教育訓練機関等の実施する職業訓練の品質を維持・向上

    させるため、非公式教育・訓練における学習サービスに係わる国させるため、非公式教育・訓練における学習サービスに係わる国

    際規格であるISO29990の発行を踏まえ、公的職業訓練の質の

    保証および向上、民間教育訓練機関の質の保証および向上の保証および向上、民間教育訓練機関の質の保証および向上の

    支援、民間教育訓練機関を委託訓練や今後創設が予定される

    求職者支援制度における訓練の実施機関として活用する場合求職者支援制度における訓練の実施機関として活用する場合

    の質の保証および向上等のツールとしてガイドラインを早期に策

    定し、その普及・促進を図っていく。』定し、その普及・促進を図っていく。』

    21Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved

  • 厚生労働省ガイドライン 報道発表資料(1)20.

    「民間教育訓練機関における職業訓練サービスガイドライン」を策定

    ~民間の職業訓練サービスの質の向上を図るための国内初のガイドライン~

    平成23年12月22日

    厚生労働省は本日、「民間教育訓練機関における職業訓練サービスガイドライン」(以下

    ~民間の職業訓練サービスの質の向上を図るための国内初のガイドライン~

    厚生労働省は本日、「民間教育訓練機関における職業訓練サービスガイドライン」(以下「ガイドライン」)を策定しましたので、公表いたします。これは、PDCAサイクルを活用した職業訓練の運営等により、民間教育訓練機関が実施する職業訓練サービスの質の保証と確保を図るためのツールとして、初めて定めたものです。保を図るためのツールとして、初めて定めたものです。

    【ガイドラインの位置付け】ガイドラインは、国際規格の「ISO29990」(非公式教育・訓練のための学習サービス-サー

    ビス事業者向け基本的要求事項)」(※)を踏まえ、民間教育訓練機関が職業訓練サービスビス事業者向け基本的要求事項)」(※)を踏まえ、民間教育訓練機関が職業訓練サービスの質の向上を図るために取り組むべき事項を具体的に説明したもので、そうした取り組みを行う際に活用するツールとして位置付けています。

    ※ 非公式教育・訓練分野の企画、開発、提供に関する共通認識を、学習サービス事業者と顧客に提供することなどを目的として、2010年9月に国際標準化機構(ISO)が発行した国際規格です。

    22

    た国際規格です。

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  • 厚生労働省ガイドライン 報道発表資料(2)

    平成23年12月22日

    21.

    「民間教育訓練機関における職業訓練サービスガイドライン」を策定

    ~民間の職業訓練サービスの質の向上を図るための国内初のガイドライン~

    平成23年12月22日

    【ガイドラインの内容】

    ~民間の職業訓練サービスの質の向上を図るための国内初のガイドライン~

    【ガイドラインの内容】

    ガイドラインは、職業訓練サービスを提供中またはこれから提供予定の民間教育訓練機関

    を対象として、以下の内容などを記載しています。

    ・ PDCAサイクルを活用した職業訓練の運営例

    ・ 民間教育訓練機関が職業訓練サービスの質の向上を図るための取り組み・ 民間教育訓練機関が職業訓練サービスの質の向上を図るための取り組み

    ・ 職業訓練サービスの質の向上を実現するための基盤となる民間教育訓練機関の

    マネジメントの取り組み

    ・ 民間教育訓練機関が実際に取り組んでいる職業訓練サービスの質の向上を図るため・ 民間教育訓練機関が実際に取り組んでいる職業訓練サービスの質の向上を図るため

    の実践例(参考資料)

    ・ 民間教育訓練機関が職業訓練サービスの改善を図るための自己診断表(参考資料)

    23Copyright(c)2013 Kazuo Miyazawa All Rights Reserved

  • ISO29990に関する省庁の動向(文部科学省)22.「教育振興基本計画」とは?教育基本法の第17条の1に基づき、5か年毎に策定される計画5か年毎に策定される計画

    (教育振興基本計画)第十七条 政府は、教育の振興に関する第十七条 政府は、教育の振興に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、教育の振興に関する施策についての基本的な方針及び講ずべき施策その他必要な事項について、基本的な計画を定め、これを国会に報告するとともに、公表しなけこれを国会に報告するとともに、公表しなければならない。

    第1期教育振興基本計画(平成20年7月~平成25年3月)(平成20年7月~平成25年3月)第2期教育振興基本計画(平成25年4月~平成30年3月)

    24

    (平成25年4月~平成30年3月)

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  • 「第2期教育振興基本計画」

    ISO29990に関する省庁の動向(文部科学省)23.「第2期教育振興基本計画」平成25年6月14日付閣議決定

    基本施策12:学習の質の保証と学習成果の評価・活用の推進

    【基本的考え方】○ 学習者が,安心して,質の高い学習を行うことができ,また,○ 学習者が,安心して,質の高い学習を行うことができ,また,その学習の成果が評価され,社会で幅広く通用するための環境を構築する。境を構築する。○ このため,多様な主体が提供する学習機会の質保証・向上を推進するとともに,習得した知識技能を評価し,その結果を広く活用する仕組み等を構築する。く活用する仕組み等を構築する。

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  • 「第2期教育振興基本計画」

    ISO29990に関する省庁の動向(文部科学省)24.「第2期教育振興基本計画」平成25年6月14日付閣議決定

    【主な取組】12-1多様な主体が提供する学習機会の質の保証・向上の推進

    民間教育事業者における評価・情報公開に関するガイドラインの策定・普及やISO29990(非公式教育・訓練サービスに係る国際標準)

    多様な主体が提供する学習機会の質の保証・向上の推進

    定・普及やISO29990(非公式教育・訓練サービスに係る国際標準)(※)等の質の保証・向上の取組への支援など,生涯学習・社会教育分野における評価・情報公開等の仕組みを構築し,普及する。また,文部科学省認定社会通信教育の改善に向けた取組をさらに進めるこ文部科学省認定社会通信教育の改善に向けた取組をさらに進めることにより,良質な学習機会の充実を図る。さらに,社会教育施設の質の向上に向けて,基本施策30-1に記載した取組を進める。

    ※ 非公式教育・訓練分野の学習サービス事業者向けに,事業者の学習サービスの品質向上を図ることを目的として,2010年9月に国際標準化機構(ISO)が発行した国際規格。

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  • 「第2期教育振興基本計画」

    ISO29990に対する省庁の動向(文部科学省)25.「第2期教育振興基本計画」平成25年6月14日付閣議決定

    【主な取組】12-2修得した知識・技能等を評価し評価結果を広く活用する修得した知識・技能等を評価し評価結果を広く活用する仕組みの構築

    教育支援人材等の人材認証制度など,学習者の学習成果の評価・活用のための仕組みを構築する。また,民間検定試験実施事業者等における自己評価・情報公開の取組を更に普及させることにより,検定試験等の社会的通用性を高める。さらに,国や関係機関において,青少年の体験を高める。さらに,国や関係機関において,青少年の体験活動の成果に対する評価・顕彰の仕組みの構築を図る。

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  • 「第2期教育振興基本計画」

    ISO29990に対する省庁の動向(文部科学省)26.「第2期教育振興基本計画」平成25年6月14日付閣議決定

    【主な取組】12-3ICTの活用による学習の質の保証・向上及び学習成果のICTの活用による学習の質の保証・向上及び学習成果の評価・活用の推進

    デジタルコンテンツの実態に関する調査研究等を実施するとともに,その質の保証や普及・奨励を図るための仕組みを構築し,平成26年度を目途に本格運用を開始する。また,を構築し,平成26年度を目途に本格運用を開始する。また,民間団体と地方公共団体等が連携して実施するICTを活用した学習成果の評価や社会的通用性の向上に資する取用した学習成果の評価や社会的通用性の向上に資する取組(eポートフォリオ,eパスポート)を支援し,その成果を普及する。

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    及する。

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  • TBT:貿易の技術的障害に関する協定(Agreement on Technical Barriers to Trade)WTO/TBT協定と国際規格(ISO/IEC)の関係

    (参考)

    WTO/TBT協定は、各国に対し強制規格や適合性評価手続きの作成や改正を行う際および政府調達協定に、

    TBT:貿易の技術的障害に関する協定(Agreement on Technical Barriers to Trade)

    作成や改正を行う際および政府調達協定に、原則、国際規格(ISO/IEC等)を基礎とすることを義務づけ。

    WTO/TBT協定 (1995)中国のWTO加盟 (2001)

    国際標準が各国の国内市場でも採用されることになるため、巨大な国際標準が各国の国内市場でも採用されることになるため、巨大な中国市場も睨んで、欧米先進国では、自国産業の国際競争力強化

    の観点から活発な国際標準化活動を実施

    我が国の積極的な国際標準化活動我が国の積極的な国際標準化活動 JISの国際規格との整合JISの国際規格との整合

    (注)WTO/TBT協定(貿易の技術的障害に関する協定) 第2条4項および付属書3 (抜粋)加盟国は、強制/任意規格を必要とする場合において、関連する国際規格が存在するとき又はその仕上がりが目前であるときは、当該国際規格又はその関連部分を強制/任意規

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    (資料出典:経済産業省)

    又はその仕上がりが目前であるときは、当該国際規格又はその関連部分を強制/任意規格の基礎として用いる。 (略)