遒隔地設置型超音波式風向風速計 tm2...

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TM2-Ver1.0.1

遠隔地設置型

超音波式風向風速計

TM2

取扱い説明書


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目次

TM2 について ........................................................................................................................................... 3 注意事項 .................................................................................................................................................... 3 同梱品 ....................................................................................................................................................... 4 設置手順 .................................................................................................................................................... 6

TM2 アップローダーのインターネット接続テスト............................................................................... 6 仮設テスト ............................................................................................................................................. 8

TM2 レシーバーの設置 ........................................................................................................................... 11 TM2 風向風速計の設置 ........................................................................................................................... 12 起動用クロックとバッテリーの設置 ....................................................................................................... 12 設置完了後のテスト ................................................................................................................................ 13 バッテリー持続時間 ................................................................................................................................ 13 交換用バッテリー .................................................................................................................................... 13 太陽電池の充電能力について .................................................................................................................. 13 TM2 風向風速計の起動と電源の切断について ....................................................................................... 14 データー通信で送られる風向風速 ........................................................................................................... 14 音声放送で送信される風向風速 .............................................................................................................. 14 データー通信の通信可能距離 .................................................................................................................. 14 風向風速情報アップロード用の専用 Web ページについて ..................................................................... 14


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TM2 について

TM2 は遠隔地設置用の超音波式風向風速計測システムです。

蓄電池と太陽電池を備えた風向風速計を電源やネット接続環境の無いテイクオフやランディングに設置

し、レシーバーを電源とネット接続環境のある場所に設置することで、テイクオフ場やランディング場

の風向風速をインターネット経由でリアルタイムに知ることができます。

また、音声送信機能を備えているので、フライト中でも特定小電力無線機を用いてランディング場の風

向風速を知ることができます。

注意事項

TM2 風向風速計は風雨に耐えるよう防滴性能を持つように設計されていますが、垂直に立てないと防滴

性能はなく、正しい測定もできません。

設置場所は雨以外の水がかからない場所を選んでください。

海水、湖水、河川、または放水の水が掛かってしまうような場所では故障の原因となる場合があります。

この部分(WM7)を持って持ち上げないこと

TM2 風向風速計の最上部に取り付けられている計測器

（WM7）はデリケートな計測器です。この部分を持って TM2

風向風速計を持ち上げると計測部に強い力が加わって故障す

る恐れがありますので、持ち上げるときは必ず計測部より下

の本体部分、または鉄製のフレームを持ってください。ま

た、太陽電池を持って持ち上げることも避けるようお願いし

ます。

WM7 は静電気に弱い電子部品が使われています。設置作業

の際などに WM7 の計測部にある金属部品に触れないようご

注意ください。電子部品が静電破壊する恐れがあります。

この部分の金属部品に触れないこと


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同梱品

① TM2 風向風速計

風向風速を計測する計測器(WM7)と計測データーを送信するための無線機、太陽電池パネルで構成

されています。長さ 9m の電源ケーブルと起動用通信ケーブルが接続されていて、付属のバンド

で直径 4~5 ㎝程度のポールの先端に取り付けることができます。

② 防滴プラボックス

バッテリーと起動用クロックを収納するためのボックスで、ポールの下部に取り付けることができま

す。

③ バッテリー

太陽電池パネルで発電した電力を蓄えるための蓄電池で、定格電圧 12V の通信工業用鉛電池が適合

します。

④ 起動用クロック

普通の目覚まし時計を改造してモジュラージャックを取り付けた起動用クロックです。アラームを

鳴動させると風向風速計が起動します。

①

⑤

② ④

③

⑥

⑦


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⑤ TM2 レシーバー

風向風速計から無線で送られてくるデーターを受け取るための受信機で、付属のバンドで直径 3~5

㎝程度のポールの先端に取り付けることができます。技術基準に適合した市販の特定小電力無線機

が内蔵されていて、10m のケーブルが接続されています。このケーブルを屋内に引き込み、TM2 ア

ップローダーに接続します。

⑥ TM2 アップローダー

TM2 レシーバーからのケーブルを接続し、さらに AC アダプターと LAN ケーブルを接続します。

TM2 風向風速計から無線で送られてくる風向風速を受信すると LCD 表示パネルに表示し、さらに

LAN ケーブル経由でインターネットに接続し、風向風速とテレメトリー情報を Web ページにアプ

ロードします。

LAN ケーブルは同梱されていませんので別途ご用意ください。

⑦ AC アダプター

TM2 アップローダー用の AC アダプターです。

⑧ TM2 セットアップシート

注文時にお受けしたセットアップ項目と専用 Web ページのアドレスが記載されています。


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設置手順

TM2 アップローダーのインターネット接続テスト

1) アップローダーのテストスイッチを右（TEST 側）に倒します。

2) ルーターまたはハブの LAN ポートとアップローダーの LAN ポートを LAN ケーブルで接続します。

（LAN ケーブルは別途ご用意ください）

テストスイッチ

LAN ポート

AC アダプタジャック

miniUSB ポート（使用しません）

前面


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3) AC アダプターのプラグを差し込んで電源を入れてください。

最初に「DTMF170917 test4」と表示されます。6 桁の数字はバージョン番号なので異なることがありま

す。

続けて DHCP サーバーから取得した IP アドレスとアクセス先のドメイン名などが表示された後、最後

に「Congratulations! WM connection su」という接続成功のメッセージが表示されます。

数分ほど待ってもこの表示が現れないときはなんらかの障害で接続できていません。

TM2 アップローダーのプログラムは DHCP サーバーを用いた一般的なホームネットワーク環境にあわ

せて設計されていますが、固定 IP アドレス環境や特殊なファイアーウォールが設置されている場合は障

害が発生する可能性があります。

TM2 アップローダーで用いている Arduino マイコンのスケッチは公開していますので、ご利用のネット

接続環境にあわせて変更してください。

Parawind では個別の環境に合わせたカスタマイズサービスは行っておりません。


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仮設テスト

TM2 風向風速計を高所に設置する前に仮設テストを行って動作を確認してください。

1) 接続テストの済んだ TM2アップローダーの電源を切って（ACアダプターをコンセントから抜いて）、

テストスイッチを通常（TEST と反対）側に倒し、レシーバーから出ているモジュラーケーブルを

TM2 アップローダー背面のジャックに接続してから、再び AC アダプターを接続して TM2 アップロ

ーダーの電源を入れてください。

背面

モジュラージャック


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3) TM2 風向風速計から出ている電源ケー

ブルのワニ口クリップを電池に接続し

てください。

プラスとマイナスを間違えないよう色にご

注意ください。

2) TM2 風向風速計から出ているモジュ

ラーケーブルを起動用クロックのジ

ャックに接続してください。

4) 起動用クロックの「アラームモニター」

ボタンを押してアラームを鳴動させて

ください。

アラームが数十秒程度鳴動すると風向

風速計の電源が入り、無線送信が始まり

ます。

特定小電力無線機があれば、風向風速計

の送信周波数にあわせて受信すること

で送信の状態をモニターすることがで

きます。


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＊の文字は点滅しています。これが点滅していないときは、なんらかの不具合が発生して TM2 アッ

プローダーが停止しています。上の行のその他の文字は無視してください。

下の行の左側に 10 分間の平均風向風速が、右側に最大瞬間風向風速が表示されます。

風向表示は英字 3 文字の 16 方位表記です。風速は m/S です。

5) 平均／最大風向風速の計測結果の送

信を始めるまでには起動から 10 分～

20 分程度の時間がかかります。 20

分程度経過後に TM2 アップローダー

の LCD 表示画面の下の行に風向風速

が表示されることを確認してくださ

い。

上の行の文字列は送信されてくる

DTMF コードとその他のテスト用の

コードです。

6) TM2 アップローダー

個別の Web ページに

アクセスして風向風速

情報がアップロードさ

れていることを確認し

てください。

以上で仮設テストは終了

です。全てのケーブルを

外してください。


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TM2 レシーバーの設置

TM2 レシーバーは屋外に設置できるよう、防滴構造の塩ビパイプケースに納められていて、付属のバン

ドで直径 3~5 ㎝程のパイプの先端に取り付けることができます。

屋内に設置しても TM2 風向風速計の設置場所から明瞭に電波が届く状態であれば問題ありません。屋

外に設置する場合はケーブルの出ている口が下になるようにしてください。

ケーブルを屋内に引き込んで、TM2 アップローダーを屋内に設置してください。

ケーブルは適宜インシュロックタイまたはビニールテープなどでパイプに固定してください。

ケーブルをバンドやフレームに挟み込まないようご注意ください。


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TM2 風向風速計の設置

起動用クロックとバッテリーの設置

TM2風向風速計は付属のバンドで直径 3~5㎝程

のパイプの先端に取り付けることができます。

設置時に最上部の計測部に強い力が加わらない

ようにご注意ください。

また、計測部の金属部品に触れないようご注意

ください。

2 組のケーブルをパイプに沿わせて配線し、防滴

ボックスの下面の穴を通してボックス内に引き

込んでください。

ケーブルは適宜インシュロックタイまたはビニ

ールテープなどでパイプに固定してください。

設置時にケーブルをポールやフレーム、金属バ

ンドなどに挟み込まないようご注意ください。

計測部の▼マークを真北に向けて設置してくだ

さい。（太陽電池が真南を向きます）

防滴プラボックスをポールに固定してケ

ーブルを引き込んだら、ケーブルの余っ

た部分は束ねてボックス内のフックに紐

などで括り付けてください。

クロックのアラーム時刻を設定して、ス

ライドスイッチをアラームの位置に合わ

せ、モジュラーケーブルをクロックのモ

ジュラージャックに差し込んでくださ

い。

クロックはボックス内の上の棚に置いて

ください。

バッテリーをボックス内の下部に置き、

ベルクロテープでしっかり固定してくだ

さい。

電源ケーブルのワニ口クリップを電池に

接続してください。プラスとマイナス

を間違えないよう色にご注意ください。


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設置完了後のテスト

設置完了後はアラームセットした時刻を待つか、アラームモニターボタンを押してアラームを鳴動させ、

仮設テストのときと同様にテストしてください。

TM2 風向風速計をマニュアルで停止させるときは、電池のクリップの一方を外して数秒待ってから取り

付けるか、専用 Web ページのカレンダーに OFF 時刻の設定をして停止させてください。

バッテリー持続時間

太陽電池に十分な太陽光線が当たっていない状態では、バッテリーの電力だけで駆動されます。

附属のバッテリーのみで連続稼働した時の持続時間

音声放送がありのとき約 80 時間

音声放送がなしのとき約 96 時間

音声放送は 1 分毎に瞬間風向風速を、10 分毎に平均／最大瞬間風向風速を放送する条件。

無線環境が厳しく、データー通信が成立しにくい状態では送信量が増えるため、持続時間が短くなるこ

とがあります。

附属のバッテリーは、市販の 12V 鉛電池用充電器で充電することができます。

交換用バッテリー

交換用バッテリーは定格電圧が 12V の通信工業用鉛電池が適合します。

太陽電池の充電能力について

太陽電池に直射日光が当たっている状態でのみ蓄電池への充電が行われます。曇り空などで直射日光

が当たっていない状態では充電されません。

建物や木立の陰が太陽電池パネル上の一部分にでも差してしまうとその間も発電されなくなります。

実力テストでは、風向風速計の稼働時間が一日 12 時間程度で晴天が続いていれば 7.2Ah 蓄電池の充電量

と放電量の収支はプラスで連日稼働できています。

雲天や雨天が続いてバッテリーの放電が進み、蓄電池の電圧が 12V を下回ると自動的に停止します。

また、バッテリーの電圧が低い状態では、起動クロックのアラームが鳴動しても起動できないことがあ

ります。

バッテリーを外して充電器で充電するか、天候が回復して太陽電池が発電することでバッテリーが充電

されれば、次回のアラームの鳴動で起動します。

風向風速計が停止している状態でも太陽電池が発電すれば蓄電池は充電されます。


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TM2 風向風速計の起動と電源の切断について

TM2 風向風速計は防滴プラボックスに収納するクロックのアラームが鳴動することによって起動します。

出荷時にセットアップした稼働時間が経過すると自動的に電源が切れますが、その他に電池の電圧低下

を検出すると電池を保護するために自動的に電源が切れます。

また、専用 Web ページのカレンダーに電源 OFF 時刻を書き込んでおくと、その時刻以降に TM2 アップ

ローダーが TM2 風向風速計からデーター通信を受け取った時、電源切断の指示信号を返信することで

TM2 風向風速計の電源が切れます。

アラーム以外に起動する手段はありません。

起動時間はアラームの設定時間なので容易に変更できますが、稼働時間は TM2 風向風速計に内蔵のメモ

リーにセットアップしますので、変更するときは修理扱いとなります。

データー通信で送られる風向風速

データー通信では 10 分間平均の 16 方位風向情報と 0.1m 単位の風速情報を送信しています。

音声放送で送信される風向風速

音声放送は 1 分毎に瞬間風向風速を、10 分毎に 10 分間の平均／最大瞬間風向風速を録音音声の再生に

よって放送します。

瞬間風向風速は放送直前の 3 秒間平均の風向風速です。1 分間平均ではありませんのでご注意ください。

音声放送では、風速情報を 0.5m 単位にまるめて音声に変換しています。

たとえば、風速 1.2m は 1m に、風速 1.3m は 1.5m にまるめられます。

したがって、風速に関しては Web 上に表示される風速と音声放送される風速は完全には一致しません。

風向は同じ 16 方位で放送されます。

データー通信の通信可能距離

TM2 は送信機、受信機共に通常の特定小電力トランシーバーを内蔵して通信しています。

トランシーバーのカタログ上では見通し１~２Km が通信可能な距離です。

TM2 風向風速計と TM2 レシーバーを設置した場所の間で、市販の特定小電力トランシーバーを使って

明瞭に通話できる位置関係であればデーター通信も可能と考えられます。

風向風速情報アップロード用の専用 Web ページについて

風向風速情報アップロード用の Web ページは Parawind から無償で提供されます。

WM7 風向風速計は気象業務法で定められた気象観測機器としての検定は受けていません。

風向風速情報の取り扱いは気象業務法を順守するようご注意ください。

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