青森の農業はこれからだ!! ~若者が農業で未来を拓く~ · - 63 -...

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- 61 - 人口減少克服プロジェクト編 青森の農業はこれからだ!! ~若者が農業で未来を拓く~ 青森中央学院大学経営法学部 丸山ゼミナール 代表 中村 颯人 TAN YONG SHENG 工藤 幸太郎 髙橋 一公 高橋 空也 亮太 協力メンバー 北谷 洋平 田中 NGUYEN HOANG GIANG PROJECT 5

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人口減少克服プロジェクト編

青森の農業はこれからだ!!

~若者が農業で未来を拓く~

青森中央学院大学経営法学部 丸山ゼミナール

代表 中村 颯人

TAN YONG SHENG

工藤 幸太郎

髙橋 一公

高橋 空也

坪 亮太

協力メンバー 北谷 洋平

田中 蓮

NGUYEN HOANG GIANG

PROJECT 5

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青森県は人口が減少しており、その要因の 1 つが県民の県外流出である。

総務省統計局が公表した「住民基本台帳人口移動報告」によると、平成 25 年の青森県の

転出超過数(転出者数から転入者数を差し引いたもの)は 6,056 人であり、全国で 3 番目

に多い。また、転出超過率(転出超過数/人口)は 0.45%であり、全国で一番高い数値と

なっている。このように、青森県は、転出超過数や転出超過率が高い値となっており、人

口流出が抑制できていない状況である。図 1 は昭和 30 年~平成 22 年の青森県の人口推移

を表したものである。

【図 1:まち・ひと・しごと創生青森県長期人口ビジョン(概要)】

青森県庁 Web サイト http://www.pref.aomori.lg.jp/kensei/seisaku/sousei.html より引用

「青森県基本計画未来を変える挑戦」によれば、18 歳、20 歳、22 歳で大幅な転出超過

となっており、特に若者が県外に流出している。

その原因として考えられるのは、職の少なさであろう。青森県の平成 28 年 12 月の有効

求人倍率は 1.18 であり、全国 38 位となっている。また、内閣府の「平成 25 年度県民経

済計算について」によれば、県民一人あたりの所得は全国 39 位である。このような雇用環

境の悪さから、若者が県外へ流出してしまうことが考えられる。

もっとも、青森県は、高い農業生産額を誇っており、農林水産省の「平成 27 年農業産出

額及び生産農業所得(都道府県別)」によれば、果実においては全国で最も生産額が多く全

体の 10.9%を占める。ただ、就農者の高齢化が進み、青森県においても農業の担い手不足

が深刻化している。

つまり、青森県では職が少ないのではなく、若者が就きたいと思う職が少ないのであり、

需要と供給とのミスマッチが起こっているのではないか。

若者の農業に対するイメージを改善することができれば、若者が農業を職の選択肢とし

1 はじめに

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て考えるようになり、延いては若者の県外流出阻止に貢献できるのではないかと考えた。

そこで、若者の農業に対するイメージをプレゼンテーションにより改善し、就農したいと

思わせることができるかを検証することにした。

検証は次の手順で行った。まず、農業が職として魅力的であることを資料等によって確

認した。次に、若者が農業に対してどのようなイメージを抱いているのかをアンケートに

よって明らかにした。その上位 5 つのイメージが実態を正しく反映したものであるかにつ

いて、聞き取り調査を実施した。そして、若者の農業に対するイメージが実態を正しく反

映していない部分について、実態を伝えて農業に対するイメージを改善することを目的に

約 15 分のプレゼンテーションをし、アンケートによりプレゼンテーションの効果を検証し

た。

(1) 農業の魅力

今回、私たちがなぜ農業に着目したのかというと、青森県の農業は将来性があり、魅

力があると感じたからである。どのようなところが魅力的であるのか。それは、①リン

ゴを筆頭に国外での農産物に対する需要が伸びていること、②新規就農者に対する支援

が充実していること、及び③農地の価格が下がり入手しやすくなっていることである。

① 国外での農産物に対する需要の伸び

青森県のりんごは国内 1 位の生産量を誇っている。国内での需要はもちろん、近年

は国外での需要も高まってきている。

例えば、香港では、青森県産りんごは、安全・安心・高品質であるという認識が高

まり、日本産りんごの香港向け輸出量は、青森県産りんごが 9 割を占めている。2015

年には輸出量が 6,713 トンに上っている。特に王林の人気が高く、10 年前と比べると

約 21 倍の輸出量になっている。

また、ベトナムでは、検疫基準が厳しくなり、2011 年産のりんごから輸入をストッ

プしていたが、政府間交渉を経て、a.有袋りんごであること、b.国が指定した農園で

作られていること、c.ベトナムの検査官の検査に合格していること、などを条件に、

2014 年から取引を再開している。厳しい条件が緩和されれば、りんごの輸出量を大幅

に増やすことができ、ベトナムへの輸出も期待が高まっている。

② 新規就農者に対する支援の充実

新規就農者に対する支援事業も充実しているため、若者が農業に従事しやすい環境

が整っている。以下は、国・青森県・青年農業者等育成センターが行っている事業を

まとめたものである。

a 新規就農チャレンジ

・実施主体:県(営農大学校)

・内容:短期間(10 か月)で実践的な農業知識、技術を習得する実践的な農業研修

・対象者:研修終了後、確実に就農が見込まれる新規就農希望者

2 事前調査

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b 青年就農給付金(準備型)

・給付主体:都道府県または青年農業者等育成センター(財源は国)

・次の主な要件を満たす者に対して年間 150 万円を最長 2 年間給付

〇就農予定時の年齢が 45 歳未満であること

〇県が認める研修機関等で概ね 1 年以上研修すること

〇研修終了後、1 年以内に就農すること

〇自ら農業経営を行う、または農業法人に雇用されて就農すること

c 青年就農給付金(経営開始型)

・給付主体:市町村(財源は国)

・次の主な要件を満たす者に対して、年間最大 150 万円を最長 5 年間給付

〇45 歳未満で独立・自営就農すること

※独立・自営就農とは次の要件をすべて満たすこと

農地の所有権又は利用権を持っていること、機械を所有するか借りていること、

本人名義で出荷すること、経常収支を本人名義の通帳・帳簿で管理すること。

〇就農する市町村の「人・農地プラン」に位置付けられていること等

〇就農後の所得(本給付金以外)が 350 万円未満であること

③ 農地の入手しやすさ

昔と比べると農地の価格が安くなっているため農地が入手しやすい環境になって

いる。

耕作目的として売買する場合に、売り手・買い手の双方が妥当とみて実際に取り引

きされるであろう、中田・中畑価格(調査地区における収量水準や生産条件等が標準

的な田および畑)を調査した青森県農業会議「平成 28 年田畑売買価格等に関する調査

結果(概要)」によれば、次に示すように、平成 28 年度も中田・中畑ともに価格が下

落している。

a 中田価格の年次別推移

平成 28 年の農用地区域における耕作目的自作地売買価格は、10aあたりの県平

均価格が 591,000 円で対前年比 1.5%下落している。また、平成 8 年以降 21 年連続

の下落となり、最高価格だった昭和 58 年の 2,238,000 円と比較すると 29.4%の水

準まで下落している。

b 中畑価格の年次別推移

平成 28 年の農用地区域における耕作目的自作地売買価格(農用地区域)は、10

aあたりの県平均価格が、451,000 円で対前年比 2.4%下落し、中田価格と同様に、

平成 8 年以降 21 年連続の下落となっており、最高価格だった昭和 58 年の 1,657,000

円と比較すると 27.2%の水準まで下落している。

また、同資料によれば、生産量日本一を誇るりんご園においても、その価格は昭和

61 年が 1,619,000 円であるのに対し、平成 28 年は 493,000 円と他の農地と同様に大

幅に下落している。

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(2) 若者の農業に対するイメージ調査結果

詳細は参考資料として添付したアンケート用紙に委ねるが、アンケートは、農業に対

して抱いているイメージに近いものを選択する方式で行った。

弘前実業高等学校農業経営科の 1 年生から 3 年生までの約 120 名及び青森中央学院大

学経営法学部 1 年生の約 200 名にご協力頂いた。弘前実業高校については、先方の先生

方にアンケートの配布と回収をお願いし、青森中央学院大学については自分たちが説明

とともにアンケートの配布と回収を行った。

それぞれの実施日は、弘前実業高校が 2016 年 11 月 1 日であり、青森中央学院大学が

2016 年 11 月 15 日である。

なお、アンケート対象者の選定理由は、本プロジェクトのメンバーの出身高校のうち

ご協力が得られた高校であること及び大学 1 年生は高校生に近い感覚を持っていると思

われることである。

① 弘前実業高校の生徒が抱く農業のイメージ

弘前実業高校農業経営科の生徒 120 人の農業に対するイメージ上位 5 つは次の通り

である。

順位 イメージ 割合

1 天気に左右される 17%

2 体力が必要 14%

3 所得が不安定 13%

4 知識が必要 13%

5 人手不足 12%

② 青森中央学院大学の 1 年生が抱く農業のイメージ

青森中央学院大学経営法学部 1 年生 196 人の農業に対するイメージ上位 5 つは次の

通りである。

順位 イメージ 割合

1 天気に左右される 20%

2 人手不足 15%

3 体力が必要 15%

4 所得が不安定 13%

5 知識が必要 10%

③ アンケートから分かったこと

2 つのアンケートから明らかになったことは、農業に対するイメージ上位 5 つの順

位こそ弘前実業高校と青森中央学院大学とでは違うが、その内容は一致していること

である。したがって、この 5 つが若者の農業に対するイメージを代表しているものと

いえよう。

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上記のアンケートから判明した若者が農業に対して抱いているイメージ 5 つが、実態に

合っているのかについて聞き取り調査を下記の通りに行った。

2016 年 12 月 1 日(木)有限会社ならおかファーム(於:ならおかファーム本社)

2016 年 12 月 3 日(土)りんご王者決定戦への出場者 3 名(於:ヒロロ)

2016 年 12 月 8 日(木)青森県庁農林水産部構造政策課(於:青森県庁)

その結果、若者が農業に対して抱くイメージが当てはまる部分もあるが、実態とは異な

る部分もあることが判明した。イメージ項目ごとの聞き取り調査の結果は次の通りである。

(1) 「天候に左右される」について

ビニールなどの多少の対策はできるが、やはり天候の災害を防ぐことは難しい。しか

し、落果したリンゴはジュースやジャムに加工して出荷することが出来る。このような

工夫をすることにより、損を減らすどころか、逆に利益を上げることが出来る。

(2) 「体力が必要」について

機械による作業と地域農家の方々との協力によって解決することができる。その後の

資料等の調査で、農林水産省の調べでは、機械化により農作業の時間が短縮しているこ

とを確認した。以下は、その調査結果である。

作業種類 時間/10a 削減率 作業種類 時間/10a 削減率

育 苗 7.4→3.2 ▲57% 管 理 10.8→6.2 ▲43%

耕起整地 11.4→3.5 ▲69% 刈取脱穀 35.5→3.5 ▲90%

田 植 23.2→3.3 ▲86% そ の 他 16.5→3.8 ▲77%

除 草 13.0→1.3 ▲90%

引用:農林水産省 www.maff.go.jp/j/council/sizai/kikai/16/pdf/data2_2.pdf

(3) 「所得が不安定」について

法人化することで、所得は安定し、経営状態が良くなるのではないかという仮説を立

てたが、実際は、法人化が直接に収入増や、所得の安定につながるわけではないことが

わかった。

しかし、法人化して従業員を雇うことで責任感が生まれる。また、法人化することによ

り、所得配分による事業主への課税軽減や、定率課税の法人税の適用など税制面の恩恵を

受けることができ、その分を給料などに回すことが出来る。さらに、顧客の信頼を受けや

すくなり、顧客に安心を与えることができ、聞き取り調査をしたある株式会社では、法人

化する前は 1,500 万円だった売り上げが、法人化した後は 4,000 万円に増えたとのことで

あった。もっとも、この売り上げ増は法人化のみの影響ではなく、インターネット販売な

ど市場価格に影響されない独自の販路拡大があってこその成果とのことであった。

3 聞き取り調査

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(4) 「知識が必要」について

知識不足に対する支援として、青森県営農大学校で新規就農チャレンジ研修を行って

おり、農作業実践、農業基礎講義などを習うことができる。青森県では、台風などの災

害があった時に相談窓口を設置したり、青色申告の相談や輸送手段最適化セミナー実施

など、様々な支援を行っている。

もっとも、話を伺った農家の方は、研修で座学することも大切だが、現場で学ぶこと

も大切であり、「現場でなければ知識、技術は身につかない」と言っていた。また、地元

農家との情報交換もできるため、多少知識が足りなくても、農業をやってみることも大

切であるとの意見もあった。

(5) 「人手不足」について

ハローワークなどを活用して人手不足を解消しようとしているが、なかなか集まらな

いのが現状であるとの意見があった。一方で、近年は、SNSを使ってアルバイトを募

集しており、人手に困っていないとの意見もあった。

ならおかファームさんでの聞き取り調査の様子

(1) プレゼンテーションの概要

聞き取り調査の結果をメインに、文献やインターネットで不足する部分を調査して、

若者が農業に対して抱くイメージを改善することを目的に、約 15 分間のプレゼンテーシ

ョンを行い、その直後にアンケートを実施した。

対象は、農業に関するイメージ調査にご協力頂いた弘前実業高等学校農業経営科約

120 名の生徒さんと青森中央学院大学経営法学部 1 年生約 200 名で、2016 年 12 月 14 日

(水)・15 日(木)に弘前実業高校で、2016 年 12 月 16 日(金)に青森中央学院大学で

4 イメージ改善プレゼンテーションの実施

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それぞれプレゼンテーションを実施した。

なお、アンケートは農業に対するイメージ調査の際に使ったのと同じものを用い、イ

メージがどのように変化したのかを分析した。

プレゼンテーションは、青森県の人口推移などの青森県が置かれている現状から始め、

農就者の高齢化などの青森県の農業の課題を確認してから、若者が農業に対して抱いて

いるイメージ 5 つを示して、それらが実態を反映している部分としていない部分がある

ことを指摘し、実態を反映していたとしても、イメージの背後にある不安を解消するた

めの方法や支援があることを紹介するという流れで行った。

弘前実業高等学校におけるプレゼンテーションの様子

(2) プレゼンテーションの効果分析

① 農業のイメージに関する変化について

このグラフから、天候に左右される、体力が必要、人手不足の 3 つはプレゼン前よ

り後のほうが、下がっていることがわかる。所得が不安定と知識が必要の 2 つは、あ

まり変化が見られなかった。

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3の(2)で引用した農林水産省のデータを示したことにより、体力が必要と考える

人が減った。また、SNS を活用することで人手不足を解消できることを伝えることに

よって、人手に困る印象は改善した。

このことから、具体案を示すことが高校生のイメージを変えることに効果的である

といえそうである。

② 農業につきたいと思うかどうかについての変化

このグラフから、農業につきたいと思うと考えた生徒が増えたが、つきたいと思わ

ない生徒も増えた。

このことから、農業の実態を伝えることで若者が抱く農業へのイメージを改善する

ことは可能であるが、就農したいとまで思わせることは難しいといえる。また、販路

拡大などの自助努力を強調するとかえって難しそうな印象を与え、農業から遠ざけて

しまうこともあり得るといえそうである。

プレゼンについての高校生からの感想には、「農業は将来性がある産業だと感じた」、「所

得は少ないイメージが変わった」という感想もみられた。

このことから、私たちは、農業の現状や新たな取り組みなどについて、具体例や数字を

挙げて生徒に直接伝えるような環境を設けることが大事なのではないかと考えた。

今回、調査を通じてわかったことではあるが、青森県でも、地域農業を支える新規就農

者定着促進事業として高校生へ農業のPRを行っている。そのような活動を通して、農業

に興味を持つ若者を増やしていけるのではないかと感じた。

〈参考資料〉

・東奥日報 2016 年 11 月 27 日朝刊 「県産リンゴ香港輸出急増 15 年産前年比 1.2 倍 6000

トン越え」

・朝日新聞 2016 年 11 月 25 日朝刊 「リンゴ 200 トンベトナムへ 『ふじ』『陸奥』・・・

輸出量昨年産の 10 倍計画」

6 参考文献等

5 まとめ

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〈参考 URL〉

・一般社団法人青森県農業会議 「平成 28 年田畑売買価格等に関する調査結果(概要)」

(http://aomorikaigi.com/pdf/h28_tahatabaibai_ryokin_tyosakekka.pdf 2017 年 2

月 9 日確認)

・青森県庁「青森県の人口減少対策」

(http://www.pref.aomori.lg.jp/kensei/seisaku/sousei.html 2016 年 12 月 1 日確

認)

・農林水産省「青年就農給付金」

(http://www.maff.go.jp/j/new_farmer/n_syunou/roudou.html 2016 年 2 月 16 日確認)

・農林水産省 「農業機械をめぐる現状と対策」

(www.maff.go.jp/j/council/sizai/kikai/16/pdf/data2_2.pdf 2017 年 2 月 16 日確認)

・青森県営農大学校「新規就農チャレンジ研修」

(http://www.applenet.jp/~einou/common/Training-2.html 2017 年 2 月 16 日確認)

・青森県農林水産政策課「『台風等による農作物被害対策相談窓口』を設置しました」

(http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/nosui/taifu_sodanmadoguchi.html 2017 年 2 月

16 日確認)

・青森県団体経営改善課「農業者のための収入保険への加入に向けて、青色申告を始めましょう!」

(http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/dantai/syuunyuuhokenn_00.html 2017 年 2 月

16 日確認)

・青森県港湾航空課「青森県産品・輸送手段の最適化セミナー(7 月 1 日)を開催します!」

(http://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kendo/kowan/H28_yusousaitekika_seminer.html 2017

年 2 月 16 日確認)

・経営ハッカー「農業法人とは?設立要件から税金などの基本知識まとめ」

(https://keiei.freee.co.jp/2015/04/28/nougyo_houjin_zeikin/ 2017 年 2 月 16 日確認)

・青森県企画調整課「青森県基本計画未来を変える挑戦」

(http://www.pref.aomori.lg.jp/kensei/seisaku/plan2014.html 2017 年 2 月 23 日確認)

・内閣府「平成 25 年度県民経済計算について」

(www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kenmin/files/contents/pdf/gaiyou.pdf 2017 年 2

月 23 日確認)

・農林水産省「平成 27 年農業産出額及び生産農業所得(都道府県別)」

(http://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/nougyou_sansyutu/ 2017 年 2 月 23 日確認)

〈謝 辞〉

調査にご協力頂いた、有限会社ならおかファーム様、りんご王者決定戦に出場された皆

様、青森県庁農林水産部構造政策課の皆様、青森県立弘前実業高等学校農業経営科の生徒・

教職員の皆様、青森中央学院大学経営法学部一学年の皆様に改めて感謝申し上げます。

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農業へのイメージ調査(抜粋*)

*アンケート回答者属性調査部分は割愛

丸山ゼミ 1 年一同

1 現時点で、あなたが農業に対して抱いているイメージに最も近いものを 2 つに○をつ

けてください。

・楽しい ・所得が多そう ・所得が少なそう ・所得が不安定 ・知識が必要

・忙しそう ・暇そう ・体力が必要 ・天気に左右される ・将来性がない

・将来性がある ・人手不足 ・食べ物に困らない

・その他( )

2 あなたは農業に興味をお持ちですか。自分の考えに一番近いものに○をつけてくださ

い。

・とても興味がある ・興味がある ・どちらともいえない

・あまり興味がない ・興味がない

3 あなたは将来農業を始めたい・やりたいと思いますか。自分の考えに一番近いものに

○をつけてください。

・とても思う ・思う ・どちらともいえない ・あまり思わない

・思わない

4 農業を始めたい・やりたいと思うと答えた方に質問です。始めるにあたり、一番苦労

しそうな点はどのようなことですか。あなたの考えに近いものに○をつけてください。

(複数回答可)

・資金調達 ・人手不足 ・土地不足 ・知識不足 ・技術不足

・その他( )

5 本日のプレゼンの感想など、ご意見、ご感想があればご自由にお答えください。

ご協力ありがとうございました。調査に役立てたいと思います。

7 参考資料

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工藤 幸太郎

私は今回の調査を通じて、現場で農業を行っている人と普段農業に全く関わりを持たな

い人とでは意識の差は大きいと感じました。私たちが農業に対して抱いているイメージと

農家の方々が感じている農業の実態は異なるものが多かったです。また、今回の調査で特

に印象深かったことは、お話を伺った農業従事者のうち、比較的若い方々は農業に将来性

が非常にあると強く訴えていたことです。高校生がそのような方々との農業に関するイベ

ントを開催することで、農業に興味を持ってもらうことができるかもしれないと感じまし

た。初めて、このような調査・研究を行ったが正直とても難しかったです。しかし、来年

度以降につながることが多くあったので、来年度以降に生かしたいと思います。

田中 蓮

今まで青森県の農業のことについて詳しく知りませんでしたが、このプロジェクトに参

加し自ら調査することによって、農業の現状や新たな魅力について知ることができました。

1 年生ながらにしてこのような貴重な体験をすることができ良かったと思います。この活

動を通して学んだ事や反省点などを今後に活かしていきたいと思います。今後も、今回分

かった農業の課題について前向きに取り組んでいきたいです。

髙橋 一公

私は、今回の調査で、農業に対するイメージが大きく変わりました。農業は天気に左右

されると思っていましたが、台風などで傷ついたりんごをジュースに加工することで、か

えって利益を得ることができることがわかりました。このことから、一見不利に見えるこ

とでも、積極的かつ主体的に考えることでプラスに変えることができることを学びました。

北谷 洋平

私はこの県庁のプロジェクトに参加し、普段経験できないようなことを経験することが

できました。青森県の農業の現状について、私の知らなかったことを多く発見できたので

よかったです。今後も機会があれば、青森県の将来を考える活動に参加したいと思います。

中村 颯人

今回のプロジェクトに参加し、学生として成長できました。企業へのアポ取りから訪問

まで自分たちで行うのは初めてなこともあり、先生をはじめ青森県企画政策部企画調整課

の田澤さんにも大変お世話になりました。活動を通して様々な経験ができたことが今活動

の大きな収穫になりました。

高橋 空也

私がこのプロジェクトで学んだことは、複数の計画を持つ大切さです。当初の計画が上

手くいかず、改めて計画を立てることになったのですが、時間だけが経過してなかなか新

たな計画を立てることができず、終盤にあわてることになりました。だから、計画通りに

行かないことを見越して、複数の計画を立てることが必要だと感じました。私は青森県出

○ 調査研究に参加しての感想

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身で将来は青森市で働きたいと考えています。その青森について、見直す機会ができたこ

とや、知らないことを知ることが出来たのでこれからも青森を知り、自分にできることを

考えていきたいと思います。

坪 亮太

もともと私たちは、今回のテーマとは違うテーマでプロジェクトを進めていました。し

かし 8 月下旬頃、事情によりそのテーマで進めることができなくなったために、新たにテ

ーマを考えるところからやりなおすことになり、かなり短い期間で調査・実証を進めなく

てはならなくなりました。発表用データの提出期限の約 1 週間前に実証調査を行うなど、

今思うとかなり無理のある形になっていました。そのようなことから、知識等の充実はも

ちろんですが、何事もなかなか思う通りに行かないことや、長期的な計画の大変さを学び

ました。今回のプロジェクトに参加して、自分自身のスキルアップができたと思います。

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