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2 2014.8.7 電子黒板の基礎講座 講習資料 『電子黒板の基本操作と活用例』 1.ICTとは ちなみに,ITは経済の分野で使われることが多い(経済産業省)。 1)ICTの教育分野への活用推進の背景や実情 平成20年1月の中央教育審議会答申において、「社会の変化への対応の観点から教科等を横断して 改善すべき事項」の一つとして情報教育が挙げられ、学習指導要領(改訂)において、情報教育および 教科指導におけるICT活用について充実が図られた。 ICTの教育現場への活用としては、平成21年度の補正予算によって学校ICT環境整備事業が進 められ、全国の小中学校にデジタルテレビ・パソコン・校内LANなどの設備・機器が導入された。 しかし、実際に授業を行う教育現場からは、これらICT機器をどの様に活用して効率化に繋げれば よいのか、ハード面だけでなくソフト面の拡充が早急に望まれるとの声が寄せられた。さらに、 そこで、文部科学省や機器メーカーなどが、全国の小学校・中学校でのICT教育事例を集め、教育 分野へのICTの普及を促進している。 自治体によって環境整備に大きな差! ・すべてのテレビをデジタル化 ・校務用パソコンを教員1名に1台 ・教育用パソコン児童生徒3.6人に1台 ・すべての普通教室に校内LANを整備 指導要領に記載された! ICT:Information and Communication Technology 情報通信技術 『IT技術の総称であり,特に公共サービスの分野において使われる用語(総務省)である。』

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2

2014.8.7

電子黒板の基礎講座

講習資料

『電子黒板の基本操作と活用例』

1.ICTとは

ちなみに,ITは経済の分野で使われることが多い(経済産業省)。

1)ICTの教育分野への活用推進の背景や実情

平成20年1月の中央教育審議会答申において、「社会の変化への対応の観点から教科等を横断して

改善すべき事項」の一つとして情報教育が挙げられ、学習指導要領(改訂)において、情報教育および

教科指導におけるICT活用について充実が図られた。

ICTの教育現場への活用としては、平成21年度の補正予算によって学校ICT環境整備事業が進

められ、全国の小中学校にデジタルテレビ・パソコン・校内LANなどの設備・機器が導入された。

しかし、実際に授業を行う教育現場からは、これらICT機器をどの様に活用して効率化に繋げれば

よいのか、ハード面だけでなくソフト面の拡充が早急に望まれるとの声が寄せられた。さらに、

そこで、文部科学省や機器メーカーなどが、全国の小学校・中学校でのICT教育事例を集め、教育

分野へのICTの普及を促進している。

自治体によって環境整備に大きな差!

・すべてのテレビをデジタル化

・校務用パソコンを教員1名に1台

・教育用パソコン児童生徒3.6人に1台

・すべての普通教室に校内LANを整備

指導要領に記載された!

ICT:Information and Communication Technology = 情報通信技術

『IT技術の総称であり,特に公共サービスの分野において使われる用語(総務省)である。』

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2)ICT機器の紹介

①実物投影機(書画カメラ)

※1

②電子黒板

※1

③タブレットパソコンおよび端末

※2

学びの基本となる「書く」という操作を学習端末上でも可能にした。パソコンと同様の機能に加

え、持ち運びしながら使え、ペンや指での入力も可能。また、電子黒板と連携すると、児童・生徒

の考え方を全体で共有でき、子ども同士が互いに学び合い、高め合う学びができる。それにより、

集中力や理解力を高める双方向型の授業が可能になる。

電子黒板は、インタラクティブ・ホワイトボードとも呼ばれる。黒板に教材を大きく提示したり、

自由に書き込んだりでき、その画面はいつでも保存・修正が可能である。簡単に言えば、画面上で

パソコンを操作しているのである。周辺機器の充実により、活用の幅が広がる。

実物投影機(書画カメラ)は、プロジェクターと組み合わせて、立体物やノート、教科書やプリ

ント、実験などの観察状況、実演をその場で共有したいときにすぐ提示することができる。大画面

に拡大投写することで、児童・生徒の興味、関心、理解を深め学習効果を向上させる機器として、

教育現場を中心に活用されている。また、会議などの場で資料を投写するなどの用途でも効果的に

利用できる。

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④プロジェクター

※1

3)環境整備の例

①K市時代(CIT環境が充実)の門間学級の場合

ICT環境では様々な場面で活用が可能。パソコンの画面や実物投影機での映像を投影することは

もちろん、投影型電子黒板では重要な機器。最近では、電子黒板機能を内蔵したものもある。

天井吊り下げ型

プロジェクター 収納型スクリーン

実物投影機

スイッチ式コンセントに表示

収納カバーでコードをまとめ

机の横にコードを引っ掛ける

不使用時は棚へ

投映の四隅にシールが見える

機器を使わない

時、コード類は机

の横や前面に引っ

掛けてある。

プロジェクター

の起動からパソコ

ンなどの機器設

置・準備は、5分

以内でできるよう

にしている。

ユニット型電子黒板

シールで撮影位置

と設置位置を表示

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②C市時代(ICT環境が不十分)の門間学級の場合

ICT環境が充実 ○ 項目 × ICT環境が不十分

スクリーンや画面上でPCが操作可能にな

る。(本資料参照) 電子黒板

スクリーンや画面上の操作はできない。

教室でインターネットが使用可能。検索、

映像、サイボウズなど活用の幅が広がる。

教室から職員室やPC室などのプリンター

で印刷が可能。

教室で教職員共通フォルダなどが開ける。

(授業、出席簿など)

見たいものをすぐに見せられる。

校内LAN

職員室やPC室のみでインターネットが

使用可能。

教室でデータを作成したとしても、印刷

はいつも職員室のPCから。

動画や番組は一度データを別の媒体に保

存しなければならない。

児童用PCがノート型であったり、タブレ

ット端末が充実したりすれば、校内どこで

も使用が可能。(注意:セキュリティ)

無線LAN

有線LANが届く範囲で利用可能。

機器や端末の台数分のLANケーブルが

必要。

いろいろな物を映し出すことができる。見

せたいときに見せられる。

配線さえクリアできれば、画面を大きく映

し出すことが可能。

プロジェクター

テレビなど大きなモニター画面があれば

よい。

プロジェクターがなければならないが、ノ

ートや手元の細かな動きを拡大して映すこ

とができる。(音楽、家庭、図工なども有効)

映像を動画として保存可能。

実物投影機

手もとが見えるように、集合させ口頭説

明する。

児童が書いたものや作成したものを瞬時

に映し出すことはできない。

校内中、どこにでも持ち運ぶことができる。

各教室に校内LANが設置されていれば、

どこでも変わらず仕事が可能。

ノートPC

職員室から持ち出せない。

私物ノートPCを利用。校内LANなど

インターネットにも接続できない。

職員室にレーザー4台、インク2台。PC

室にレーザー1台、A1プリンター1台。

レーザーは100枚まで可能で、通信など

の写真印刷がきれい。

プリンター

職員室にレーザーが2台。どちらも印刷

設定が荒い。基本1枚まで。

複数印刷の場合は、印刷機を使用。

文字印刷だけであれば問題なし。

行政が事業を利用し早期から積極的にIC

Tを導入した。

教師が積極的に利用。有効性をアピール。

その他

周辺市町村から大きく後れをとってい

る。行政がICTに対して消極的。

教師も有効性を知らない。または否定的。

実物投影機

ポータブル

プロジェクター

黒板に直接映し出す。

チョークで書き込む

程度。映像を見せる場

合は、模造紙を貼る。

黒板横に常備。

学校にある3台のうち使え

る1台がここにあるため、み

んなここから借りていく。

(ある意味で保管場所)

RGBケーブルのみ。

LANやUSBケーブル

もない。

学校にある2台のうち1台

がここにある。ときどき借

りる人がいる程度。

被写体に応じて黄色と青色シートを置く

教卓の裏側にひっかけている

ICT環境によってこんなにも違う! どの教室でも使えるようにしたい!

シールで撮影位置を表示

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2.電子黒板とは

1)基本的な機能

①操作

②書き込み

③保存

※3

最近の電子黒板は「すぐ保存して、すぐ呼び出せる」のが特徴である。提示していた画面と一緒

に書き込んだ内容を画像や動画で保存することができ、保存した内容は考えを並べて比較したり、

前回の授業の振り返りに活用したり、印刷して配付したりすることができる。

何と言っても一番の良さは、画面に直接書き込みができることである。シンプルな使い方として

は、教科書やプリントを映して線を引いたり、図表に印を付けたりすることで、どこを指示してい

るのかが明確となる。

投影された画面上でパソコンを直接操作できる。「提示されている場所」と「発言や操作する場所」

が一致している。教師は機器操作のために行ったり来たりする無駄な時間をなくし、児童・生徒は

どこを見てよいか迷うことなく集中して授業に臨むことができる。

また、児童・生徒が操作することも可能である。何度もやり直しが簡単にできるため、理解する

まで繰り返し取り組むこともできる。

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2)機器の型式

①ユニット型

②デスクトップ型

③プロジェクター取り付け型

④ボード型・ボード一体型

プロジェクターと併用。画面サイズが最も大きく、移動も楽にできる。指で操作できるものもある。

既存のプロジェクターに取り付けるだけで電子黒板に早変わり。

教室間を移動して活用でき、映す場所を選ばない。至近距離で大画面投映することが可能。

プロジェクターと併用。黒板にも貼り付けられるため、機器の場所をとることはない。

・準 備 ○

・場 所 ◎

・移 動 ◎

・鮮 明 △

・サイズ ○

・価 格 中

・準 備 ○

・場 所 △

・移 動 ○

・鮮 明 ○

・サイズ ◎

・価 格 中

ポケットサイズ

のユニット

・準 備 ○

・場 所 ◎

・移 動 ◎

・鮮 明 △

・サイズ ○

・価 格 中

・準 備 ○

・場 所 ◎

・移 動 ◎

・鮮 明 △

・サイズ ○

・価 格 低

自動キャブレーション(位置設定)機能搭載

のものがおすすめ!

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⑤一体型(プラズマテレビ型)

⑥壁掛け型(スライド式もある)

※1

※3

3)投映方式

①前方投映方式(フロントプロジェクション)

②後方投映方式(リアプロジェクション)

③テレビ方式

プロジェクターによる投映型に比べ、映像が明るく鮮明である。

しかし、画面サイズを大きくしようとすれば、それだけ高価とな

る。また、重要があるため、移動や設置場所が限定される。

スクリーン後方からプロジェクターで透過的に投映する方式。

操作者が児童・生徒に向き合ったときに光で目がくらむことがな

い。後方に広いスペースが必要。

スクリーンの前方からプロジェクターで投映する方式。操作者

のがスクリーンの前に立つと体の影ができてしまい、操作しづら

い場合がある。

固定式。プロジェクターが電子黒板そのもの。短焦点投映方式のため、影ができづらい。オートキ

ャブレーション機能なので準備が簡単で操作性も向上。

プロジェクターと一体。画面が明るく見やすいがやや小さい。影ができないのが特徴。

・準 備 ◎

・場 所 ○

・移 動 ○

・鮮 明 ◎

・サイズ △

・価 格 高

・準 備 ◎

・場 所 ◎

・移 動 △

・鮮 明 ○

・サイズ ◎

・価 格 高

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④短焦点投映方式(短焦点プロジェクション)

※4

4)基本操作

①キャブレーション(画面位置設定)

・ペンを使って設定する。最近は自動設定のものもある。

②操作シート

・マグネットタイプのものとデスクトップ上に設定するものがある。

a.マウス

・通常のマウス用のポインタになり、操作が可能。

b.拡大(虫眼鏡)

・ペンで囲った部分を拡大表示。ペンで書き込んだ情報は、拡大解除後も縮小されて残される。

c.消去(クリーナー)

・消しゴムのように部分的に消したり、一括消去したりすることができる。

d.ホワイトボード(白い画面)

・スクリーン全体が自由な書き込みボードになる。素材や背景図(データで用意されている)

を簡単に呼び出して使うことができる。10枚まで開くことができ、「次へ」「前へ」ボタン

で簡単に呼び出したり、上下左右など2枚のボードを並べたりすることができる。

e.ペン

・色、太さ、形を選択することができる。書き込んだ文字や形を自動できれいに変換してくれ

るものもある。

f.カメラ

・表示されている画面を画像データとして保存。簡単に呼び出すことができる。

g.ムービー

・画面上の操作を録画し、後から再生することができる。

h.ソフト

・事前に登録しておくことで、すぐにソフトやホームページなどが立ち上がる。

プロジェクターが壁やボードと一体となっていることが多く、

プロジェクターの場所をとることがない。影ができづらいため、

眩しくなくペンを操作しやすい。

可動式もある。既存の黒板の

上に設置することもできる。

これだけは

覚えておきたい!

おすすめ!

おすすめ!

簡単操作!

使い分ける

比較が可能!

おすすめ!

再生・比較・印刷なんでも!

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3.電子黒板の活用法

1)先生の活用(授業ツールとして)

①板書

・素材を操作して

・テンプレートの活用

・ペンの色、線の太さ、図形が簡単に

②説明・解説

・昨日の板書が復活!

・テレビ感覚で!

・児童・生徒と同じ学習環境で!

・注目させたいものを拡大して!

・考えの比較

③実演

・イメージで伝える!

・リアルな手本!(実物投影機)

④コンテンツ

・動画を止めて観察(動画クリップ、NHKデジタル教材等)

・効果的な教材提示(自作コンテンツ、PowerPoint、アプリ等)

・直観的なイメージ(書写動画等)

・興味・関心を広げる

・概念の理解を助ける(図形など)

⑤話し合い・交流

・児童・生徒の意見をフィードバック!

・パソコンで使った児童・生徒のデータを提示!

(ポスター、パンフレット等)

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2)児童・生徒の活用(学習ツールとして)

①回答

・デジカメで簡単準備!

・直接書き込み!

・ワークシートに!

②説明

・図形を動かして!(Flash教材)

・書き込みながら!

・瞬時に発表資料へ!

③発表

・書き込んでも元通り!(プレゼン資料に書き込み保存)

・アナログをデジタル化!

(デジカメ、スキャナー)

④コンテンツ

・漢字の学習が楽しくなる(デジタル教科書等)

・ゲーム感覚で振り返り(Yahoo!きっず学習ゲーム等)

⑤話し合い

・グループ決めや作戦会議に!

※3

※5

3)その他

・保護者懇談会で!

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4.今後の課題

1)石狩管内の学校の実態から見える課題

2)ICT活用に向けた取り組み(できること・やるべきこと)

①すぐに個人でできること

②チーム(学校)としてやるべきこと(校内連携と学校・行政間の連携)

5.演習

1)模擬授業

「3.電子黒板の活用法」を参照に見てください。

2)実技・操作体験

6.引用・参考文献

※1「エプソン/製品情報/ビジネスプロジェクター」 http://www.epson.jp/products/offirio/emp/ekokuban/

※2「学校とICT(ICT活用教育を支援するマガジン)」 ウェブ版 http://www.sky-school-ict.net/

※3「電子黒板普及推進に資する調査研究事業サイト」 http://edusight.uchida.co.jp/e-iwb/

※4「電子黒板.jp」 http://www.denshikokuban.jp/index.htm

※5「ウチダ・スクール・ウェブ・ジャパン/初等中等教育」 http://school.uchida.co.jp/index.cfm/19,html

とにかく使って慣れること!

使わなければ設置してもらえない!

使える環境整備を!

管理職、事務、研究部を巻き込こむ!

とにかく使う! 使って慣れる!

実践の蓄積・発信・交流!

まずは各校の実情を交流しましょう!