電子黒板向け e-learningコンテンツ生成法に関する研究

室蘭工業大学

電気電子工学科　　佐々木　竜太

電子黒板の普及

電子黒板は全国 54.9 ％の小・中・高校に普及

「学校における教育の情報化等の実態に

　関する調査」 文部科学省　 2009 年度

文部科学省の「学校 ICT 環境整備事業」

による予算公布で広まる

背景

ICT( 情報通信技術 ) の活用

教師のコンピュータ活用率は 77.4 ％

効果的な資料などを作成できる教師は

58.4 ％( 「学校における教育の情報化等の実態に関する調査」を元に算

出 )

背景

効果的な資料作成の困難さ

生徒の印象に残る資料が望ましい

従来 黒板、教師の話などが中心

　静的になりがち、集中力が続かない

今後 プレゼンテーションや動画も活用

　動的、興味を持ちやすく、集中力向上

… 実際は

「効果的な資料」とは

資料作成に手間がかかる

単調な進行― 集中力散漫

スライド 5スライド 4スライド 3スライド 2スライド 1

電子黒板用の動的な教材製作の簡便化

( プレゼンテーションを用いたものに特化 )

目的

通常 本研究

インタラクティブ― 生徒に体験させる

製作した教材の授業での活用

目的

Teacher

Student

一　体　型　　　地デジ＋感圧部

ボ ー ド 型　　　ホワイトボード

ユニット型　　　マグネット貼付

※ 今回はボード型の使用を想定

　 (SMARTBOARD 　 SB660)

電子黒板の方式

名称「 susmelecs 」 ( サスメレックス )

プレゼンテーションソフトを用いた e

ラーニングコンテンツの制作補助ソフト

( マクロを使用 )

Microsoft Office PowerPoint に対応

(2003, 2007, 2010 に対応 )

本システムの概要

アプリケーションに行わせたい処理を、

プログラム言語で記述

　　　 インタラクティブな処理も行える

マクロとは

通常 マクロ

マウス中心の操作 記述による操作

教員が教材作成時に行うこと本システムの概要

問題・回答スライドを作成

ノートに移動スライドを記述

移動スライド関連付けマクロを実行

テンプレートファイルを開く

作成ファイルを保存

テンプレートファイルにマクロを埋込

別 フ ァ イ ル に 保 存 し 、

動作の関連付けができる

ようにする

仕様

テンプレートマクロ

デザイン

文章などのひな形

デザインやマクロ (.potx 除く ) を埋め込める

テンプレートファイル ( ～ .pot, ～ .potx, ～ .potm)

移動スライド関連付けマクロ

マクロで移動スライドの関連付けを行う

本システムの概要

ノートの内容の読込・解析

ノートの内容と図形の文字を比較

スライド移動動作の関連付け

文字入りのオートシェイプ (図形 ) に、

スライド移動操作を関連付ける

移動操作はノートで指定

本システムの概要

#[Text],[MoveSlide],[NextSlide]

[Text]：関連付けたいオートシェイプ上の文字列

[MoveSlide]：移動先のスライド番号

[NextSlide]：次に移動する問題のスライド番号

ノートにおける動作関連付けの為の書式

スライド移動動作図形クリック　　　別のスライドへ移動

(図形ごとに移動スライドを変更 )

解答を選択

スライド移動動作図形クリック　　　別のスライドへ移動

(図形ごとに移動スライドを変更 )

正解スライド 不正解スライド

スライド移動動作図形クリック　　　別のスライドへ移動

(図形ごとに移動スライドを変更 )

次の問題へ 元の問題へ戻る

指導時の実行手順

スライドを電子黒板上で実行

本システムの概要

スライドショーを表示

関連付けられた図形をタッチ

指定スライドに移動

作成したプレゼンテーションを開く

多岐選択型の問題に対応

( スライド製作は各自で行う )

製作できる問題

多岐選択型の問題に対応

( スライド製作は各自で行う )

製作できる問題

テンプレートからスライドを開く

操作方法

マクロを有効にする必要あり

操作方法

問題スライド・解答スライドの製作を行う

操作方法

ボタンの動作やヒントをノートで記述

操作方法

「開発」タブの表示　　　マクロの実行

　　　ノート読み込みと文字列照合

操作方法

指示に従って関連付け作業を行う

別ファイルに保存する

保存したファイルをプレゼンテーション

として表示する

操作方法

保存

表示

英語の問題について、次のページ以降に

動作例を示します。

その他の作成例、及びマクロ埋込テンプレート

は

http://par.mcr.muroran-it.ac.jp

　 /~ohkama/sasaki/

にサンプルを用意しましたので、ぜひ

ご覧ください。

動作例

I _______ some pictures yesterday.

Question

taked

took

has taken

He has a fever.

He may _______________.

Question

enjoy playing guitar

watch a movie

have a cold

試作のマクロは完成

問題形式の増加

問題・解答スライド用のテンプレート

( 問題や画像そのもの ) を増やす

現状・課題