実験廃棄物の 分別・収集・処理について ·...

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実験廃棄物の 分別・収集・処理について 平成24年6月27日(水) 工学部百周年記念館 環境安全センター 本件のご相談は、運営基盤管理部 人事・労務ユニット 安全・衛生管理チームの 安全担当(環境安全センターの事務担当)にお願いします。 内線:3234(担当:片山) E-mail[email protected] 1

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Page 1: 実験廃棄物の 分別・収集・処理について · 熊本大学における廃棄物処理に関する基本的事項 3 (分別) 1.熊本大学から排出される廃棄物の分別は、「分別収集

実験廃棄物の

分別・収集・処理について 平成24年6月27日(水) 工学部百周年記念館

環境安全センター

本件のご相談は、運営基盤管理部 人事・労務ユニット 安全・衛生管理チームの

安全担当(環境安全センターの事務担当)にお願いします。

内線:3234(担当:片山) E-mail:[email protected]

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Page 2: 実験廃棄物の 分別・収集・処理について · 熊本大学における廃棄物処理に関する基本的事項 3 (分別) 1.熊本大学から排出される廃棄物の分別は、「分別収集

廃棄物の分類

廃棄物

事業系一般廃棄物

産業廃棄物

特別管理産業廃棄物

事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他政令で定める廃棄物

産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性その他の人の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有するもの

可燃物(焼却処分) 不燃物(埋立処分)

産業廃棄物以外の廃棄物

現状: 実験で使用した廃棄物も混在

基本的には、生活で排出される廃棄物

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資源物

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熊本大学における廃棄物処理に関する基本的事項

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(分別)

1.熊本大学から排出される廃棄物の分別は、「分別収集 ごみの分け方、出し方」(平成21年9月24日環境委員会(当時)で決定)及び別紙の「熊本大学廃棄物分別区分」に基づき行う。

(保管) 2.熊本大学から排出される廃棄物の保管は、部局が環境・安全・衛生上支障のないように行う。

(収集、運搬及び処分)

3.熊本大学から排出される廃棄物の収集、運搬及び処分は、部局が一般廃棄物処理業者または産業廃棄物処理業者に委託する。

ただし、「可燃物」、「不燃物」、「びん」、「スチール缶」、「アルミ缶」、「ペットボトル」、「金属類」の収集、運搬及び処分は、大学(附属病院を除く)で一般廃棄物処理業者に委託する。また、「廃蛍光管」、「廃電池」、「廃鉛蓄電池」、「生活系危険物」、「有害汚泥」「水銀含有機具類」、「不用薬品」、「実験廃液」の収集、運搬及び処分は、環境安全センターが産業廃棄物処理業者に委託する。

4.一般廃棄物処理業者及び産業廃棄物処理業者に廃棄物の収集・運搬・処分を委託した場合は、委託契約の担当者がそれら一連の処理の工程を確認するように努める。

5.委託契約の担当者は、廃棄物の種類ごとに排出量を集計する。

(その他) 6.その他、見直しが必要な場合は施設・環境委員会で検討する。

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各地区にあるごみ集積場所の集積物 4

これらの中に、明らかに実験で使用した廃棄物が混ざっている

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本学の産業廃棄物の分類

大分類 分別区分 収集、運搬及び 処分の担当

産業廃棄物 実験廃液 環境安全センター

特別管理産業廃棄物

大分類 分別区分 収集、運搬及び 処分の担当

産業廃棄物

金属くず

部局(附属病院を含む) ガラスくず・陶磁器くず

コンクリートくず

廃プラスチック類

廃蛍光管

環境安全センター

廃電池

廃鉛蓄電池

生活系危険物

特別管理産業廃棄物

有害汚泥

水銀含有器具類

不用薬品

感染性産業廃棄物 部局(附属病院を含む)

<固形>

<液体>

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本来は、実験で発生した廃棄物は、「産業廃棄物」として取り扱う

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現状把握(1) 6

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現状把握(2) 7

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現状把握(3) 8

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実験廃棄物の他大学の現状

調査大学数:52

(国立大学法人)

弘前大学、秋田大学、筑波大学、千葉大学、東京大学、東京工業大学、金沢大学、福井大学、信州大学、岐阜大学、名古屋大学、名古屋工業大学、豊橋技術大学、滋賀大学、京都工芸繊維大学、神戸大学、和歌山大学、島根大学、山口大学、徳島大学、高知大学、九州大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学など

熊本大学環境安全センターニュース Vol. 2より

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実験廃棄物とは

定義:実験で直接使用した廃棄物(未使用も含む) ※施設・環境委員会(平成24年5月28日)で承認

産業廃棄物 分別区分

種別(環境安全 センター提案)

具体例

廃プラスティック類 有害汚泥 感染性廃棄物 など

実験系可燃物

使い捨て(ディスポーサブル)のプラスチック(ピペッター用チップ、ピペット等)、ゲル(エチジウムブロマイドは感染性廃棄物とする。)、紙類(ろ紙、薬包紙など)、手袋、アルミホイル等

ガラスくず・陶磁器くず など

実験系不燃物 ビーカー、ピペット、サンプル瓶、500mL未満の容量の薬品瓶、るつぼ等

廃薬品瓶 薬品が入っていた500mL~3L容量の薬品瓶

金属くず など

実験系不燃物 金属製スパーテル(注射針は感染性廃棄物とする。)等

廃薬品缶 薬品が入っていた一斗缶、小型ドラム缶等

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本学における実験廃棄物の流れ

各部局

環境安全センター 一括収集

事業場による収集 部局による収集

外部の専門業者による処理(焼却処理)

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環境安全センターによる実験廃棄物の収集・運搬

保管 各グループ(または各部局)

収集頻度 原則として月2回

収集方法 3トントラックによる巡回収集と計量

収集体制 収集場所で部局担当者と環境安全センター担当者の立会

収集場所 部局ごとに応じる

計量 部局ごとに応じる

予算 排出量に応じた受益者負担

処理方法 焼却処理

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実験系可燃物

具体例 使い捨て(ディスポーサブル)のプラスチック(ピペッター用チップ、ピペット等)、ゲル(エチジウムブロマイドは感染性廃棄物とする。)、紙類(ろ紙、薬包紙など)、手袋、アルミホイル等

保管方法 透明なポリ袋(45L容量程度)に入れる。袋に化学物質取扱グループ名、担当者氏名、連絡先(内線)をマジックで記入する。

注意点

・水気はできる限り切って下さい(異臭防止、液漏防止) ・実験廃棄物がポリ袋を破らないようにして下さい(作業者の接触、運搬中の落下) ・バイオハザードのマークがついた表示などは外して下さい(作業者の不安) ・ポリ袋に連絡先等が書かれていない場合は収集しません(ルールの徹底)

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実験系不燃物

注意点

・水気はできる限り切って下さい(異臭防止、液漏防止) ・段ボールは古紙類を利用するか、業者からもらって下さい(配布はしません) ・段ボールの底が抜けないような重さにして下さい(作業者の安全) ・金属類が多い場合は、金属類だけまとめて下さい(法律の問題) ・段ボールに連絡先等が書かれていない場合は収集しません(ルールの徹底)

具体例 ビーカー、ピペット、サンプル瓶、500mL未満の容量の薬品瓶、金属製スパーテル(注射針は感染性廃棄物とする。)、るつぼ等

保管方法 透明なポリ袋(45L容量程度)に入れて、それを段ボールに詰める。その際、段ボールの蓋は閉めない。段ボールに化学物質取扱グループ名、担当者氏名、連絡先(内線)をマジックで記入する。

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Page 15: 実験廃棄物の 分別・収集・処理について · 熊本大学における廃棄物処理に関する基本的事項 3 (分別) 1.熊本大学から排出される廃棄物の分別は、「分別収集

廃薬品瓶

注意点

・水気はできる限り切って下さい(異臭防止、液漏防止) ・表示をはがす必要はありません(排出の簡略化) ・ポリ袋が破けない程度の重量にして下さい(運搬の安全) ・質が良ければ、将来的にリサイクルしたいと考えています(環境への配慮)

具体例 薬品が入っていた500mL~3L容量の薬品瓶

保管方法 洗浄後、乾燥させて透明なポリ袋(45L容量程度)に入れる。

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廃薬品缶

注意点 ・水気はできる限り切って下さい(異臭防止、液漏防止) ・表示をはがす必要はありません(排出の簡略化)

具体例 薬品が入っていた一斗缶、小型ドラム缶等(200Lのドラム缶は除く)

保管方法 洗浄後、乾燥させる。

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環境安全センターで収集できないもの

放射性廃棄物、国際規制物資、感染性廃棄物、PCB、ダイオキシン類、アスベスト、火薬類、麻薬、覚せい剤、覚せい剤原料、実験機器、コンクリート等の多量に出る廃材、200Lのドラム缶、その他特殊な取扱いが必要なもの

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Q&A

Q1:動物実験で使用していない注射針は、実験系不燃物として排出してもいいですか?

A1:注射針は、動物実験で使用していなくても、見た目が感染性廃棄物とみなされますので「擬似性感染性廃棄物」として、特別管理産業廃棄物扱いになります。環境安全センターでは感染性廃棄物は取り扱っていませんので、各部局の指示に従って下さい。

Q2:エチジウムブロマイドを含むゲルは、実験系可燃物として排出してもいいですか?

A2:エチジウムブロマイドは、本学の環境安全による歴史により「特別管理産業廃棄物」として取り扱われています。そのため運搬業者が嫌がっています。またエチジウムブロマイドは、臭素を含むため焼却中の煙が発色するため、業者側が嫌がっています。現在、各業者と調整中ですので、今まで通り、各部局の指示に従って下さい。

Q3:液体が少し入った容器(具体的には、遠沈管やチューブなどに微量の液体が付着しているもの)は実験系可燃物または実験系不燃物で排出してもいいですか?

A3:できる限り、水気は切って排出してください。ただし汚泥状態(固体と液体が混ざった状態)や量が少ない場合は、そのまま排出してください。ただし多量の汚泥は、年1回の「有害汚泥」で排出してください。

Q4:固体(化学物質等)が付着した容器(具体的には、遠沈管やチューブなどに微量の固体が付着しているもの)は、実験系可燃物または実験系不燃物で排出してもいいですか?

A4:少量の付着物であれば構いません。多量の汚泥は「有害汚泥」で排出して下さい。

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環境安全センターによる 実験廃棄物の収集開始日と場所

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部局名 収集場所

教育学部 講義棟1階オープンスぺース東側

教養教育機構 共用棟黒髪3

理学部 理学部2号館東

工学部 工学部研究棟Ⅱ-2 実習工場B 工学部研究棟Ⅰ

衝撃・極限環境研究センター 衝撃・極限環境研究センター

沿岸域環境科学教育研究センター

バイオエレクトリクス研究センター 共用棟黒髪3

先進マグネシウム国際研究センター 工学部研究棟Ⅰ

大学院先導機構 共用棟黒髪2

第一回収集日:平成24年7月5日(木) 第二回収集日:平成24年7月19日(木)

・基本的に第1、3木曜日を考えています

・実験廃液と同じように、ある程度、時間を指定して収集作業を行います

※事前に通知します