転換・少人数科目 基礎ゼミ · 第3回...

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─ 3 ─ 基礎ゼミ 月 4  ( 2単位).対象学部:全.担当教員:甲田 直美 所属部局等:文学部・文学研究科.開講セメスター: 1 .科目ナンバリング: ZCS-IDS801J.使用言語:日本語. 1 . 授業題目: 言語分析のはじめ方 2 . 授業の目的と概要: 日本語の文章・会話の分析方法について実践を通して学ぶ。言語資料として,近年,大規模な言語コーパスの整備が進んでいる。 日本語のコーパスを運用し,用例を集め,分析する。研究レポートを作成することを通して,言語分析を行い,研究の着眼点やレ ポートのまとめ方について学ぶ。 3 . 学習の到達目標: 言語コーパス作成の観点を検討できる。コンピューターソフトウェアを運用し,言語コーパスを分析することができる。分析した 結果をレポートにまとめ,発表することができる。 4 . 授業の内容・方法と進度予定: 第 1回  言語分析のはじめ方 第 2回  言語のバリエーションと言語資料 第 3回  入手可能な言語資料の紹介:電子化コーパス 1 第 4回  入手可能な言語資料の紹介:電子化コーパス 2 第 5回  言語資料の作成の観点 第 6回  論文の集め方 第 7回  論文読解の方法 第 8回  分析ソフトウェア 第 9回  分析の観点の見つけ方 第10回   研究のまとめ方 第11回   研究発表の方法 第12回   レポートの作成の仕方 第13回   着眼点の見つけ方 第14回   研究の構想 第15回   レポートのアウトラインを書いてみる 5 . 成績評価方法: 授業の参加度および小課題と期末レポート 6 . 教科書および参考書: 7 . 関連 URL: 8 . 授業時間外学習: 授業内で出された課題を作成する。 9 . その他: 転換・少人数科目

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  • ─ 3 ─

    基礎ゼミ月 4 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:甲田 直美 所属部局等:文学部・文学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    言語分析のはじめ方

    2 .授業の目的と概要:    日本語の文章・会話の分析方法について実践を通して学ぶ。言語資料として,近年,大規模な言語コーパスの整備が進んでいる。

    日本語のコーパスを運用し,用例を集め,分析する。研究レポートを作成することを通して,言語分析を行い,研究の着眼点やレポートのまとめ方について学ぶ。

    3 .学習の到達目標:    言語コーパス作成の観点を検討できる。コンピューターソフトウェアを運用し,言語コーパスを分析することができる。分析した

    結果をレポートにまとめ,発表することができる。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   言語分析のはじめ方  第 2 回   言語のバリエーションと言語資料  第 3 回   入手可能な言語資料の紹介:電子化コーパス 1  第 4 回   入手可能な言語資料の紹介:電子化コーパス 2  第 5 回   言語資料の作成の観点  第 6 回   論文の集め方  第 7 回   論文読解の方法  第 8 回   分析ソフトウェア  第 9 回   分析の観点の見つけ方  第10回   研究のまとめ方  第11回   研究発表の方法  第12回   レポートの作成の仕方  第13回   着眼点の見つけ方  第14回   研究の構想  第15回   レポートのアウトラインを書いてみる

    5 .成績評価方法:    授業の参加度および小課題と期末レポート

    6 .教科書および参考書:

    7.関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    授業内で出された課題を作成する。

    9 .その他:

    転換・少人数科目

    転換・少人数科目基礎ゼミ

  • ─ 4 ─

    基礎ゼミ月 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:後藤 斉 所属部局等:文学部・文学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    大槻文彦のマルチな活動 ―国語辞書『言海』とその周辺―

    2 .授業の目的と概要:    大槻文彦は明治期に日本最初の近代的国語辞典『言海』を編纂した国語学者として知られている。しかし、大槻は英学修業からス

    タートしたのであり、その知的関心は、国語辞典と日本語文法の編纂を中心としながらも、歴史、地理地誌、国境意識、洋学史・日欧交渉史、父祖の業績、仙台(伊達藩)、出版印刷、かな文字論、言文一致、音楽など、多岐にわたっていた。

        この授業では、数人のグループに分かれて、それぞれ関連のテーマを選択して、教員からの助言および資料提供を参考にしつつ文献や実地の調査を行ってもらう。その結果を発表し、討議を行う。

    3 .学習の到達目標:  (1)  大槻文彦と『言海』について理解が深まる。  (2)  大槻文彦を手掛かりとして、近世・近代・現代の日本文化の諸相(対外関係を含む)への理解が深まる。  (3)  文献調査および発表のしかたに慣れる。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   授業全体のガイダンス  第 2 回   大槻文彦と『言海』  第 3 回   マルチ人間大槻文彦  第 4 回   テーマ選択のための討議  第 5 回   フィールドワーク  第 6 回   文献調査の方法  第 7 回   文献調査の方法  第 8 回   構想発表  第 9 回   構想発表  第10回   中間報告  第11回   中間報告  第12回   中間報告  第13回   最終発表および討論  第14回   最終発表および討論  第15回   最終発表および討論

    5 .成績評価方法:    最終発表および討論の内容による。

    6 .教科書および参考書:    言葉の海へ 高田宏 新潮社 2018 必読参考書

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    グループごとの、図書館ないしインターネットによる文献調査と読み込み、まとめが必要になる。    選択したテーマによっては実地調査(仙台市内)を行うことが望ましい。

    9 .その他:    講義場所は川内北キャンパス(教室は後日掲示)。    フィールドワークとして 5 月ごろの週末に一関市博物館を見学する予定。

  • ─ 5 ─

    基礎ゼミ月 4 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:小林 隆 所属部局等:文学部・文学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    江戸時代の方言集を読む

    2 .授業の目的と概要:    現在、共通語化の進展とともに、方言への関心が高まってきています。方言がふるさとの温かさを伝えたり、気さくな会話や通信

    にぴったりだったりするからでしょう。ところで、そうした方言への興味は、実は古い時代からありました。江戸時代には、すでに全国的な方言集が成立していたのです。

        この授業では、越谷吾山が編んだ『物類称呼』を取り上げ、それを読み進めながら、江戸時代の方言の状況や、現代に向けての変化の様子などについて考えていきます。

        テキストは江戸時代の版本(くずし字)を使用します。そこから江戸時代の方言の状況を読み取り、現代の方言分布と比較します。現代の方言分布は『日本言語地図』などの方言地図を使って見ていくことにします。

        授業は参加者全員でテキストを読み進め、私が解説を行うとともに、いろいろ議論していきたいと思います。参加人数が少なければ、参加者に発表してもらうことも考えたいと思います。

    3 .学習の到達目標:  (1)  現代方言の歴史的背景に興味をもつこと。  (2)  江戸時代の文献とその読み方について知識を得ること。  (3)  方言地図の利用など方言学の手法に触れること。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   授業への導入  第 2 回   越谷吾山『物類称呼』について  第 3 回   『日本言語地図』等の方言地図について  第 4 回   方言の歴史を探る方法について  第 5 回   具体的な方言の検討(1)  第 6 回   具体的な方言の検討(2)  第 7 回   具体的な方言の検討(3)  第 8 回   具体的な方言の検討(4)  第 9 回   具体的な方言の検討(5)  第10回   具体的な方言の検討(6)  第11回   具体的な方言の検討(7)  第12回   具体的な方言の検討(8)  第13回   具体的な方言の検討(9)  第14回   具体的な方言の検討(10)  第15回   まとめと試験

    5 .成績評価方法:    次の 2 つによって評価する。  ①  平常点(出席状況等)  ②  試験(授業内容に関することがら)

    6 .教科書および参考書:    日本の方言地図 徳川宗賢編 中公新書 1979 参考書    お国ことばを知る方言の地図帳 佐藤亮一監修 小学館 2002 参考書    方言が明かす日本語の歴史 小林隆 岩波書店 2006 参考書    方言の語彙 小林隆編 朝倉書店 2018 参考書

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    授業前には、その時間に取り上げるテキストの範囲をあらかじめ読めるようにしておくこと。授業後には、その時間で取り上げた

    ことがらについての関連研究文献を読んでみること。

    9 .その他:

  • ─ 6 ─

    基礎ゼミ月 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:坂井 信之 所属部局等:文学部・文学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    「和食」の文化を科学的に理解する

    2 .授業の目的と概要:    2013年に和食が世界無形文化遺産として登録されたが、和食について日本人自身もよく理解していないことも多い。本科目では、

    和食を文化、マナー、栄養学、医学などの観点から理解することを第一目標とする。なお、授業は講義形式の部分と各自調べたことを発表する演習形式の両方を取り入れた形で実施する。次に、ここで理解し修得した知識を、実際の生活面で活用するため、日本料理の料理人の方々、食品製造会社の研究員の方々などの指導のもと、実習形式により、和食の理解を科学的・文化的な観点から進める。

    3 .学習の到達目標:    和食を理解でき、和食のことを知らない外国人に対してもきちんと説明・デモができるようになる。    知っているふりをしている日本人に正しい和食の知識を伝えることができるようになる。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   導入  第 2 回   和食の文化と健康  第 3 回   官能評価実習  第 4 回   和食のマナー・作法  第 5 回   食べることの心理学概論  第 6 回   ここまでのまとめ 1  グループ・個別  第 7 回   和食の食品化学概論  第 8 回   和食の生理学概論  第 9 回   日本食の健康有益性  第10回   和食の臨床医学概論  第11回   ここまでのまとめ 2  グループ・個別  第12回   だしの取り方・使い方実習  第13回   だしの取り方・使い方実習  第14回   ここまでのまとめ 3  グループ・個別  第15回   和食のプロフェッショナルに話を聞く

    5 .成績評価方法:    授業の参加状況:授業への取り組み:演習発表への貢献= 1 : 2 : 2 で評価する。

    6 .教科書および参考書:

    7.関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    毎回の授業で、予め予告された内容の予習が必要となる。その予習に基づいた発表を毎回の授業でおこなわせ、それに基づき授業

    への取り組みの成績を決定する。また、毎回の授業後にその日の授業で修得した知識や技術等を復習し、次の授業の冒頭に発表する。この復習の状況も成績に反映される。

    9 .その他:    教室:川内北キャンパス(教室は後日掲示)    この授業は複数部局の教員および外部講師などが担当する講義・実習となるため、月曜日 5 講時の授業時間以外に実施することも

    ある。その場合、できるだけ早い時点で通知をおこなう。なお、月曜日 5 講時以外に実施するときには正当な理由のある場合、欠席を許可することもある。事前に担当教員まで相談すること。

  • ─ 7 ─

    基礎ゼミ月 4 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:佐倉 由泰 所属部局等:文学部・文学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    古典籍に学ぶ

    2 .授業の目的と概要:    高等学校の授業等で学んできた古典文学の本文は、長い歴史の中で、いかなる形でどのように伝えられて、私たちの目の前にある

    のだろうか。「古典」と称される作品の多くは、書き写されることで読まれ、書写が重ねられたおかげで現存し、私たちはその本文を読む機会を得ることになった。このようにして伝えられた写本、さらには、江戸時代の版本について、その姿や流通の様態を学ぶ中で、本というもの、読書ということ、写本の文化、出版の文化を幅広く考えて行く。

    3 .学習の到達目標:  (1)  日本の古典文学の典籍について、流通のあり方や享受の様態を学び、その文化的意味を理解する。  (2)  近代の活字文化が現れる以前の本文で古典文学を実際に読むことを通して、古典本文の読解、解釈の進め方を理解する。  (3)  読書ということがいかなる行為であるのかを問い直し、文化、社会における読書の意味を捉え直す。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   古典籍に学ぶということ(ガイダンスとして)  第 2 回   古典籍の姿を学ぶ(1)(概説と質疑応答)  第 3 回   古典籍の姿を学ぶ(2)(概説と質疑応答)  第 4 回   古典籍の姿を学ぶ(3)(問題点の要説と意見交換)  第 5 回   古典籍の流通のあり方を学ぶ(1)(概説と質疑応答)  第 6 回   古典籍の流通のあり方を学ぶ(2)(概説と質疑応答)  第 7 回   古典籍の流通のあり方を学ぶ(3)(問題点の要説と意見交換)  第 8 回   古典籍の本文を読み学ぶ(1)(概説と質疑応答)  第 9 回   古典籍の本文を読み学ぶ(2)(概説と質疑応答)  第10回   古典籍の本文を読み学ぶ(3)(読みの実践と意見交換)  第11回   古典籍の本文を読み学ぶ(4)(読みの実践と意見交換)  第12回   古典籍の本文を読み学ぶ(5)(読みの実践と意見交換)  第13回   古典籍の本文を読み学ぶ(6)(読みの実践と意見交換)  第14回   古典籍の本文を読み学ぶ(7)(問題点の要説と意見交換)  第15回   本というもの、読書ということを改めて考える(意見交換)

    5 .成績評価方法:    出席、質問・意見の提示、調査・考察の発表等の授業への参加のあり方によって評価する。

    6 .教科書および参考書:    実用変体がな かな研究会 編 新典社 1988年 教科書

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    授業展開に即して段階的に思考を深める中で、できるだけ無理なく、相当に高度なことを自然に習得できるよう配慮し工夫するの

    で、思考の機会を逃さず、積極的に授業に参加することが何よりもたいせつであるが、授業時間外には、こうした授業に備えての調査や考察とともに、授業を通して関心を持った問題にかかわる読書と思考にも進んで取り組んでもらいたい。

    9 .その他:    授業は川内北キャンパスで行う(教室は後日掲示)。ただし、 2 回目以降の授業のうち何回かは、川内南キャンパスの附属図書館

    本館で実際に本を見ながら授業を行う機会を設けたい。

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    基礎ゼミ月 4・集中講義 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:桜井 宗信 所属部局等:文学部・文学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    漢訳経典で読む仏教説話

    2 .授業の目的と概要:    古来インドでは多くの説話が語り継がれ,クスッと笑える笑い話や,なるほどなぁと感心させられる教訓譚など,ユーモアと寓意

    に満ちた多くの楽しいお話が今日にまで伝わっています。そしてそれらの中には,宗教文献の中に取り入れられて新たな意義付けと色彩を加えられ,布教に一役買っているものも有ります。

        仏教もその例外ではなく,特に釈尊やその弟子達の行状と関連付けられたもの―ジャータカやアヴァダーナと呼ばれます―の中に有名な話が沢山残されていて,一部は中国で翻訳され(「漢訳経典」)我が国にも伝えられました。

        この授業では沢山有る漢訳仏教説話の中から,特に有名なものの一つである「月の兎」を題材としたものを選び,実際に受講生に翻訳してもらいながら読み進め,「月に兎がいる」という共通のモチーフがどのように展開してヴァリエーションを生み出しているかを理解しながら,併せて仏教漢文読解の基礎練習を行います。

        その修練を生かして夏期休暇中に各自で準備を進め, 9 月中旬予定の集中講義期には,各自に指定された別個の説話について発表してもらいます。

    3 .学習の到達目標:    漢文で書かれた仏教説話を読み解き,その内容を分かり易く発表出来るようになること。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:    第 1 回 イントロダクション  第 2 回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第 3 回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第 4 回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第 5 回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第 6 回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第 7 回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第 8 回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第 9 回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第10回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第11回   漢文仏教説話の講読(受講生による翻訳発表と教員による解説)  第12回   受講生による翻訳・考察発表(集中講義形式)  第13回   受講生による翻訳・考察発表(集中講義形式)  第14回   受講生による翻訳・考察発表(集中講義形式)  第15回   受講生による翻訳・考察発表(集中講義形式)

    5 .成績評価方法:    授業時に示される理解内容,及び発表会での状況を勘案して評価。

    6 .教科書および参考書:

    7.関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    毎時間指名するので,予習として漢文テクストの読解を行うこと。

    9 .その他:  (1)  参考書等は第 1 回目の授業時間に紹介。  (2)  授業場所は川内南キャンパス文学部棟内(詳細は後で掲示)。  (3)  授業実施日(予定): 4 月15日,22日,                5 月13日,20日,27日,                6 月10日,17日,24日,                7 月 1 日, 8 日,22日    ※集中講義形式の授業は 9 月中旬の一日を予定しているが,受講生と相談のうえ決定。  (4)  授業内容上受講生数は10人までとする。

  • ─ 9 ─

    基礎ゼミ月 3 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:島 越郎 所属部局等:文学部・文学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    英文法一歩先へ /Advanced Grammar for English

    2 .授業の目的と概要:    この授業では、これまでに学んできた学習英文法の知識を出発点として、英字新聞、小説、インターネット等々で使われている様々

    な英文の実例を考察しながら、英文法の持つ面白さや奥深さに迫ります。    This  course  begins with  reviewing  the  grammar  of English  that  students  have  learned  so  far,  and  then  introduces  them  to 

    interesting  and  amazing  aspects  of  English  by  providing  a  detailed  account  of  the  principles  and  rules  governing  various sentences in news papers, magazines, novels, or Internet.

    3 .学習の到達目標:    英文法規則の背後にある基本的な考え方を理解し、新たに学んだ考え方を様々な実例に当てはめながら、自分が理解した英文法の

    仕組みを分かりやすく説明できるようになる。    Students will understand the basic  ideas behind various rules of English grammar and be able to describe them in their own 

    words by applying them to specific sentences.

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   オリエンテーション /Orientation  第 2 回   動詞と基本文型 /Verb and Basic Sentence Pattern  第 3 回   状態を表す動詞と動作を表す動詞 /Stative and Action Verb  第 4 回   時制 /Tense  第 5 回   進行形と完了形 /Progressive and Perfective Forms  第 6 回   不定詞 /Infinitive  第 7 回   動名詞 /Gerund  第 8 回   分詞 /Participle  第 9 回   受動態 /Passive  第10回   助動詞 /Auxiliary Verb  第11回   名詞と代名詞 /Noun and Pronoun  第12回   形容詞と副詞 /Adjective and Adverb  第13回   比較変化 /Comparison  第14回   否定 /Negation  第15回   まとめ /Summary

    5 .成績評価方法:    発表(50%)と期末レポート(50%)    Presentation(50%)and Term Paper(50%)

    6 .教科書および参考書:

    7.関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    到達目標や授業内容に応じた準備学習が求められる。    Students are required to prepare for class according to the goal and contents of each class.

    9 .その他:    教材は毎回の授業でプリントを配付する。    References are handed out at every class.    英語に興味のある学生、特に、英語教員を将来目指す学生を歓迎します。    This course is suitable for students who are interested in English, especially those who want to become an English teacher in 

    the future.

  • ─ 10 ─

    基礎ゼミ月 3・ 4・ 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:中島 平 所属部局等:教育学部・教育学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    自己観察

    2 .授業の目的と概要:    自己観察の実践を通して、自分とは何かを探求する。    そのためには自ら方法を選択して自己観察を行う意志と、その結果を自分で引き受ける責任が必要となる。よって自分の意志で物

    事を選択し、その結果に対して自分で責任を負えることが、本授業を受講する条件となる。    担当教員は、これまで学んできた中で、最も素晴らしいと感じた自己理解の方法と、自己コントロールの方法を伝える。受講者は、

    その実践を自ら行うことで自己理解を深め、自己コントロールを身につける。

    3 .学習の到達目標:  ・  どのような活動が自分にとっての心地よさ、しっくり感をもたらすのかを認識できる。  ・  自らのパーソナリティタイプを見出す。  ・  自己観察が十分できるだけの集中力を養う。  ・  自らの心の働きを観察し、自分が持つ観念に気づくとともに、その働きを変えることができる。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:    学習効果を最大化するため、授業はかなり変則的となる。学習者の進度により、(特に後半の)予定は変わる可能性がある。  1 .  4 /15の 3 コマ、 4 コマ。オリエンテーションである。(第1, 2 回)  2 .  4 /22の 3 コマ、4 コマ(第3, 4 回)。 ユングのパーソナリティタイプ及び自己理解のためのメソッドである MBTI について学ぶ。  3 .  5 /13, 5 /20の 3 コマ , 4 コマ , 5 コマ(第5,6,7,8,9,10回)MBTI のフィードバック実践。  3 .  5 /27の 3 コマ、 4 コマ(第11,12回)。ここまでのまとめと、集中力のトレーニング実践状況の確認。  4 .  6 / 3 の 3 コマ(第13回)。観察方法を学ぶ。  5 .  6 /10の 3 コマ(第14回)。観察力のトレーニング進捗状況の確認。  6 .  6 /17の 3 コマ(第15回)。全体のまとめ。

    5 .成績評価方法:  ・  ほぼ毎回のレポート(40%)  ・  最終レポート(60%)

    6 .教科書および参考書:

    7.関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    ほぼ毎回レポートが課されるので、そのレポートを作成するための時間外学習(40分以上)が必要となる。

    9 .その他:  ・  講義場所は川内北キャンパス(教室は後日掲示)  ・  受講者人数は最大で16名。  ・  物事を自分の意志で選択し、自分でその結果を引き受けられることを受講の条件とする。  ・  集中力と観察力を養うために、Apple や Google の研修などでも取り入れられている瞑想の技法などを使用する。  ・  これまで毎年 1 〜 2 名最終レポートを提出できない受講者がいた。特に第 4 、第 5 希望の受講者。その厳しさを覚悟した上で受

    講すること。

  • ─ 11 ─

    基礎ゼミ月 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:後藤 武俊 所属部局等:教育学部・教育学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    教育のオルタナティブ(今とは違うあり方)を構想する

    2 .授業の目的と概要:    私たちは、誰もが、幼少期から青年期にかけて多くの時間を「学校」という空間で過ごし、「教育」という名目で様々な活動を行っ

    てきました。そのため、学校や教育に関する様々な事柄を<あたりまえ>のことと見なしがちです。例えば、教師 1 人と同年齢の生徒40人前後が「クラス」を形成し、これを基本単位として授業が行われるという<あたりまえ>、「授業」とは45〜50分単位で矢継ぎ早に様々な教科を学ぶものであり、その成果が「テスト」によって測られ、「成績」が付けられるという<あたりまえ>、中学から高校、高校から大学に移行する際にはペーパーテストによる「受験」があり、合格しなければ高校や大学では学べないという<あたりまえ>などです。

        しかし、こうした<あたりまえ>が合わず、教育や学校から離脱する生徒が数多く存在しています(不登校や中途退学の問題)。また、現在の政治・経済・社会の急速な変化のなかで、この<あたりまえ>自体を大きく変える必要にも迫られています。

        そこで、本基礎ゼミでは、教育改革の新しい動きを踏まえながら、こうした学校や教育をめぐる<あたりまえ>を問い直し、自分なりのオルタナティブ(今とは異なるあり方)を構想することを目指します。現代の学校・教育に関する沢山の文献を読み、考え、議論し、文章を書くことで、大学における学びへの基本的な構えを形成することも目的としています。

    3 .学習の到達目標:  ・  文献を批判的に読み、自分なりの「問い」を導く能力の獲得  ・  社会問題や教育問題を多面的に捉え、思考する能力の獲得  ・  自らテーマを立て、必要な文献を収集し、レポートを作成する習慣の形成  ・  グループでのディスカッションを通じて研究テーマを深化させる経験の獲得

    4 .授業の内容・方法と進度予定:    本授業は、グループで共通の文献を読み、ディスカッションを行い、それに基づいて小レポートを作成することを基本的な作業と

    します。さらに、グループのメンバーを何度か入れ替えて、可能な限り多くの人と議論できるような場づくりをします。  第 1 回   オリエンテーション・グループづくり・アイスブレイク  第 2 回   知的複眼思考法とは何か/創造的読書で思考力を鍛える  第 3 回   考えるための作文技法  第 4 回   問いの立てかたと展開のしかた  第 5 回   複眼思考を身につける  第 6 回   図書館での文献検索実習  第 7 回   そもそも教育は何のため?/「学力」とは何か  第 8 回   学びの個別化/学びの協同化(協同的な学び)  第 9 回   学びのプロジェクト化(プロジェクト型の学び)/学力評価と入学試験  第10回   学校空間の再構築/教師の資質  第11回   教育からつくる社会/具体的ヴィジョンとプラン  第12回   文献の読み進め方・まとめ方  第13回   ブックレビュー大会①(各自で選んだ文献の内容報告)  第14回   ブックレビュー大会②(各自で選んだ文献の内容報告)  第15回   グループ毎の研究成果報告会

    5 .成績評価方法:    グループ討議への参加・貢献30%、毎回の小レポート40%、最終レポート30%

    6 .教科書および参考書:    知的複眼思考法 苅谷剛彦 講談社 2002     教育の力 苫野一徳 講談社 2014

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:  ・  教科書の指定箇所及び論文を読み、印象に残った点・疑問点を書き出してくる(毎回)。  ・  内容のレジュメ(概要)を作成してくる(担当回)。  ・  授業内でのディスカッションを踏まえて、小レポートを作成する。

    9 .その他:

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    基礎ゼミ木 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:上埜 高志 所属部局等:教育学部・教育学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    「眠りを科学する」

    2 .授業の目的と概要:    睡眠は、重要な生命現象の一つであるが、毎日、繰り返されていることもあり、日常的には、とくに注目されることもない。しか

    し、睡眠障害がときには深刻なことがあるが、その障害のメカニズム、睡眠そのもののメカニズムは必ずしも解明されていない。そこで睡眠という生命現象を知るために、睡眠を実際に測定し、その結果を分析・考察する。ついで、睡眠の意義を一般社会へ周知することを試みる。

    3 .学習の到達目標:    睡眠という生命現象についての測定の方法を理解する。    データを分析・考察することを学ぶ。    研究成果の公表、一般社会への周知の方法を学ぶ。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   オリエンテーション、睡眠を知る  第 2 回   睡眠を測る(1)  第 3 回   睡眠を測る(2)  第 4 回   睡眠を考える(1)  第 5 回   睡眠を考える(2)  第 6 回   睡眠を測る(3)  第 7 回   睡眠を測る(4)  第 8 回   睡眠を測る(5)  第 9 回   睡眠を測る(6)  第10回   睡眠を測る(7)  第11回   睡眠を測る(8)  第12回   研究発表会(予行演習)  第13回   研究発表会(最終)  第14回   講演会(広報)(1)  第15回   講演会(広報)(2)

    5 .成績評価方法:    発表(個人)20%+20%、発表(グループ)30%、レポート30%

    6 .教科書および参考書:    快適睡眠のすすめ(岩波新書) 堀忠雄 岩波書店 2000     睡眠のはなし(中公新書) 内山真 中央公論新社 2014     睡眠の科学 ・ 改訂新版(ブルーバックス) 櫻井武 講談社 2017

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    睡眠日誌の作成

    9 .その他:    初回:川内南キャンパス文科系総合研究棟(教室は後日掲示)

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    基礎ゼミ月 5・集中講義 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:尾野 嘉邦、杉浦 元亮、河村 和徳、齋藤 五大 所属部局等:法学部・法学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    実験で社会・人間行動を理解する-実験社会科学入門

    2 .授業の目的と概要:    本授業では、部局をまたいだ教員や学外の研究者らによるオムニバス講義を通じて、学際融合型の社会科学研究の最前線に触れる。

    具体的には、政治学や心理学、脳科学を中心として、社会科学の最先端の研究内容や手法、国際学術誌への投稿プロセスなどについて紹介する。ニューロサイエンスや生命科学、AI を活用したテキスト分析・顔形態分析など、工学や自然科学の知見が社会科学にどのように活用されうるのか、そしてどのような貢献が可能なのかについても意見交換を行う。

    3 .学習の到達目標:    社会科学研究の動向と最先端の研究手法について学ぶとともに、研究論文を書き、国内外で研究発表ができるようになることを目

    指す。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   イントロダクション  第 2 回   社会科学のアプローチ(データと因果推論)  第 3 回   自然実験の活用  第 4 回   サーベイ実験の活用  第 5 回   脳神経科学の社会科学への応用  第 6 回   テキスト分析(どんなテクニックがあるのか)  第 7 回   研究ツールの紹介(R と RStudio の活用)  第 8 回   発表スキル(海外の学会で発表するということ)  第 9 回   出版スキル(海外のジャーナルに論文を出すということ)  第10回   研究者による研究結果の発表(ビジュアルキューの政治的影響)  第11回   研究者による研究結果の発表(移民受け入れに対する政治的反応)  第12回   研究者による研究結果の発表(ジェンダー・ステレオタイプと投票行動)  第13回   学生による研究案のプレゼンテーション 1  第14回   学生による研究案のプレゼンテーション 2  第15回   (課外活動として)実験政治学ワークショップへの出席    単なる座学にとどまらず、研究案の作成・発表など、参加型の授業が中心となる予定である。また、授業の一部は集中授業とし、

    研究会やセミナー、選挙学会への参加など、授業時間外の活動が予定されている。なお、授業内容の一部は参加者の関心に応じて変更の可能性がある。

    5 .成績評価方法:    授業中の発言内容、授業後に提出が求められるレスポンスメモ、研究案及びそのプレゼンテーションに基づいて成績評価を行う。

    6 .教科書および参考書:    はじめての RStudio: エラーメッセージなんかこわくない 浅野 正彦 オーム社 2018 参考    R による計量政治学 浅野 正彦 オーム社 2018 参考

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    授業時間外に、学内で開催される研究会や実験政治学ワークショップ、選挙学会などへの出席が求められる。

    9 .その他:    講義場所は川内北キャンパス(教室は後日掲示)とするが、授業によっては川内南キャンパスなどで行う場合がある。また、一部

    は集中講義として不定期に開講する予定である。

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    基礎ゼミ月 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:石綿 はる美 所属部局等:法学部・法学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    「家族」をめぐる法律問題―「家族」を法的視点で見てみよう―

    2 .授業の目的と概要:    今、新聞やテレビでは、家族をめぐる様々な問題が、毎日取り上げられています。児童虐待、特別養子縁組、生殖補助医療を利用

    して子どもを持つこと、離婚後の親子の交流、海外のニュースとして、同性婚という話を見たことがある人もいるかもしれません。夫婦別姓の容認を求める訴訟や非嫡出子の相続分差別の違憲判決という話を皆さんは、中学校や高校の授業で勉強したことがあるかもしれません。

        この演習では、家族をめぐる様々な問題の中から、各自が一つの問題を選び、それについて調査・分析することを通じ、現代の家族をめぐる問題をについて基本的な理解を得ると同時に、自分なりの見解を発表できることを目指します。扱う問題は、日本の問題でも外国の問題でも構いません。

    3 .学習の到達目標:  ・  これから大学での学習を行うために必要な、資料の収集・調査方法及び、報告・質疑応答に関する基本的な能力を身につける。  ・  家族法に関する基本的な知識を獲得する。  ・  一つの問題を法律的に分析する力、その問題について多面的に検討する力を身につける。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   導入①    図書館・法学部図書室の使い方や文献の調査方法、演習内容についての簡単なレクチャー  第 2 回   導入②    各自の興味のあるテーマを発表しながら、家族をめぐる問題についての概要を理解する。  第 3 回   グループワーク    演習全体をいくつかのグループに分け、取り扱おうと考えているテーマについて、グループ内で各自報告する。  第 4 回   テーマ報告    各自が扱おうと思うと考えるテーマ、検討の方法について報告をし、それについて参加者・教員がコメントをする。  第 5 回   中間報告①    各人がテーマについて調査した内容を報告する。参加者・教員はそれに対してコメントをし、最終報告までに何をすべきかについ

    て明確にする。  第 6 回   中間報告②  第 7 回   中間報告③  第 8 回   中間報告④  第 9 回   最終報告①  第10回   最終報告②  第11回   最終報告③  第12回   最終報告④  第13回   最終報告⑤  第14回   最終報告⑥  第15回   総括

    5 .成績評価方法:    出席と演習への積極的な取り組み姿勢を重視します。平常点(出席及び演習中の発言)30%、中間報告30%、最終報告40%の割合

    で評価します。

    6 .教科書および参考書:    家族と法 二宮周平 岩波新書 2007     18歳から考える家族と法 二宮周平 法律文化社 2018

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    自らの中間報告、最終報告の担当回には、自分で選択したテーマについて、事前に調査をし、レジュメを作成の上、当日の報告に

    臨むこと。    自らの報告回以外も、各回のテーマについての基本文献を予習段階で読んでくること。

    9 .その他:    講義場所は川内北キャンパス(教室は後日掲示)を予定しています。    参加者の希望があれば、家庭裁判所の見学を行うことも検討します。

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    基礎ゼミ木 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:藤岡 祐治 所属部局等:法学部・法学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    英字新聞を読む

    2 .授業の目的と概要:    この授業は,英字新聞(The Economist)を題材として,英語を正確に読み解く能力を養うと同時に,論理的に物事を考え,議論

    できるようになることを目的とします。はじめの数回は担当教員が指定した記事を全員で読み議論しますが,その後は受講者がその興味や関心に応じて選んだ記事について読み,議論することになります。授業の前半ではどちらかというと記事の内容を理解することに重点を置きますが,授業の後半では内容を理解した上で議論を行うことに重点を置きます。いくつかのグループを作り,報告を行うことを考えています。

    3 .学習の到達目標:  ・  英語を正確に読み解けるようになること。  ・  論説の論理構成を理解した上で,批判的に読めるようになること。  ・  議論において適切な質疑応答をできるようになること。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   オリエンテーション  第 2 回   全員による議論  第 3 回   全員による議論  第 4 回   全員による議論  第 5 回   グループ報告①  第 6 回   グループ報告②  第 7 回   グループ報告③  第 8 回   グループ報告④  第 9 回   グループ報告⑤  第10回   グループ報告⑥  第11回   グループ報告⑦  第12回   グループ報告⑧  第13回   グループ報告⑨  第14回   グループ報告⑩  第15回   総括

    5 .成績評価方法:    出席及び授業への取り組み(50%)と報告(50%)によって評価します。

    6 .教科書および参考書:    The Economist

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    毎週一定程度の分量の英語を読み,その内容を理解した上で,自分なりの考えをまとめてくることが求められます。報告を担当す

    る回については資料を作成する必要があります。また,グループ発表の場合は,授業時間外にグループで集まって作業をすることになります。

    9 .その他:    講義場所は川内北キャンパス(教室は後日掲示)です。

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    基礎ゼミ木 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:ローツ マイア 所属部局等:法学部・法学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    家族、法と社会―家族の在り方と子どもの利益を考える

    2 .授業の目的と概要:    この授業では、現代社会における家族をめぐる諸問題(代理出産等のような生殖補助医療、ひとり親家庭と子どもの貧困、親が育

    てられない子どもたちの養護等)について、法及びその他の観点から検討する。教員が選んだ(大きい)テーマについて各自でより深く研究をし、具体的な課題を洗い出し、他の受講生との話し合いと議論を通して自分なりの解決策を考えることを目的とする。

    3 .学習の到達目標:  ・  あるテーマについて自ら調べ、具体的な課題を見つける力を身につける。  ・  家族に関わる社会問題を、法的観点を含めた様々な観点から検討する力を身につける。  ・  自ら調べて考えたことについて、人の前で説得力のある発表をするスキルを身につける。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   オリエンテーション    授業の進行予定の説明。大学での学び方について話し合おう:予習の仕方、ノートの取り方、文献の読み方・調べ方の基礎。    第 2 回〜第 5 回は、この授業で研究する以下の 4 つのテーマに関する基礎的知識を身に付ける。授業にのぞむ前に、指定された文

    献(ほとんどが日本語の文献であるが、英語のものもある)を読み、(事前に授業で配布される)準備シートへ記入する。授業では主にこの準備シートに基づいて、グループで話し合い議論をする。具体的には、以下のテーマを扱う予定である。

      第 2 回   基礎的知識の獲得・グループでの議論(1)(テーマ:生殖補助医療と親、子ども、社会の利益)  第 3 回   基礎的知識の獲得・グループでの議論(2)(テーマ:血がつながっていない親子―日本の養子縁組と里親制度の課題)  第 4 回   基礎的知識の獲得・グループでの議論(3)(テーマ:同性婚とレインボー・ファミリー)  第 5 回   基礎的知識の獲得・グループでの議論(4)(テーマ:ひとり親家庭と子どもの貧困)    第 6 回から第 9 回までは、これまで授業で扱ったテーマについて、(以上の 4 つの大きい)テーマごとにグループに分かれる。授

    業時間外では、受講者それぞれが自身が選んだ問題の背景や現況等について、自身で更なる研究を進め、より具体的な課題を洗い出す。最終的にはその課題に対する自分なりの解決策を提案する。授業時間内には、グループ内で、各自が自身の研究の進行状況や調べたこと、疑問、これからの予定等について簡潔に説明し合い、議論する。

        第10回から第14回までは、それぞれの受講者が自分の研究について発表する(質疑応答の時間も設ける)。  第15回   総括    *以上は概ねの進行予定であり、受講者数等により若干変更される可能性があります。

    5 .成績評価方法:    出席、準備シート、mini progress report、授業への積極的な取り組み姿勢と最終発表を総合的に評価。

    6 .教科書および参考書:    18歳から考える家族と法 二宮周平 法律文化社 2018     代理母問題を考える 辻村みよ子 岩波ジュニア新書 2012     子どもの貧困 阿部彩 岩波新書 2008     ひとり親家庭 赤石千衣子 岩波新書 2014     家族と法ー比較家族法への招待 大村敦志 左右社 2014     日本の養子縁組ー社会的養護施策の位置づけと展望 ビーター・ヘイズ、土生としえ 赤石書店 2011

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    きちんと予習をし、第 2 回から第 5 回までは準備シートを記入する。最終発表に向けて段階的・継続的に各自の研究を進める(文

    献の検索と熟読、知識と疑問の整理等)。

    9 .その他:    講義場所は川内北キャンパス(教室は後日掲示)    第 2 回目〜第 5 回目の授業の予習文献として読む文献の中に、日本語の文献とともに、英語の文献もある。なお、準備シートの記

    入、グループ・ディスカッション、発表等は全部日本語で行う(ぜひ英語での発表に挑戦してみたい、というご希望があれば、個別に相談に応じる)。

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    基礎ゼミ月 3 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:小田中 直樹 所属部局等:経済学部・経済学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    多読のレッスン2 .授業の目的と概要:  ・  大学に入ると、これまでと比較して大量のテクストを読むことが必要になります。このゼミでは「とにかく読む、わかってもわからなくても読む、わ

    からなかったら聞く」をコンセプトとして、テクストの大量読書を習慣として身につけることを最大の目的とします。  ・  テクストとしては、比較的最近のものも含めて「古典」と呼ばれるもの、つまり「知っておかないと、ちょっと恥ずかしいもの」の翻訳を利用し、大

    体一週間に500ページに目を通すことを目安とします。  ・  テクストを通底するテーマとしては「人間とは何か」を採用します。(a)まずは脳科学・認知科学・進化生物学などの知見から「そもそも人間とはな

    にか」を理解し、(b)ついで心理学・社会学の古典を利用して「人間の性質はどんなものか」を考え、(c)最後に政治学・経済学の古典を読みながら「なぜ人間は社会を作るのか」を検討します。

    3 .学習の到達目標:  ・  大量の読書を苦痛と(あまり)思わなくなること。  ・  さまざまな分野の古典に触れることをイヤがらなくなること。  ・  本にカネを使うことに諦めがつくこと。  ・  わからないことを「わからない」といえるようになること。4 .授業の内容・方法と進度予定:    第 1 回:オリエンテーション    第 2 回:ドーキンス『利己的な遺伝子』(原著1976)を読む    第 3 回:ワトソン『二重らせん』(原著1968)を読む    第 4 回:ラマチャンドラン『脳のなかの幽霊』(原著1998)を読む    第 5 回:ディスカッション on そもそも人間とは何か    第 6 回:フロム『自由からの逃走』(原著1941)を読む    第 7 回:ミルグラム『服従の心理』(1974)を読む    第 8 回:オルテガ『大衆の反逆』(原著1930)を読む    第 9 回:ディスカッション on 人間の性質はどんなものか    第10回:ホッブズ『リヴァイアサン』(原著1651)を読む    第11回:ロック『統治二論』(原著1690)を読む    第12回:スミス『道徳感情論』(原著1759)を読む    第13回:ディスカッション on な ぜ゙人間は社会を作るのか    第14回:予備回(一回で終わらない本がある危険性があるので)    第15回:総合ディスカッション  ・  参加者諸君が各回のテクストを事前に読み、内容を(わかったか・わからなかったかを含めて)理解してきたことを前提としてゼミを進めます。した

    がって、予習は必須です。復習は不要です。  ・  通常の回では、ぼくが参加者諸君を指名しながら議論を進めます。  ・  ディスカッションの回では、それまで読んだ各 3 冊の本について、わからなかった点を中心として議論します。5 .成績評価方法:  ・  授業への(単なる出席ではなく)参加を評価します。6 .教科書および参考書:    利己的な遺伝子・40周年記念版 ドーキンス 紀伊国屋書店 2018 教科書    二重らせん ワトソン 講談社ブルーバックス 2012 教科書    脳のなかの幽霊 ラマチャンドラン 角川文庫 2011 教科書    自由からの逃走 フロム 東京創元社 1951 教科書    服従の心理 ミルグラム 河出文庫 2012 教科書    大衆の反逆 オルテガ 筑摩学芸文庫 1995 教科書    リヴァイアサン(上・下) ホッブズ 光文社古典新訳文庫 2018 教科書    統治二論 ロック 岩波文庫 2010 教科書    道徳感情論 スミス 講談社学術文庫 2013 教科書7 .関連 URL:8 .授業時間外学習:  ・  通常の回については、テクストを読み、わかったこと、わからなかったこと、疑問、などを確認しておいてください。これが予習となります。  ・  ディスカッションの回については、議論したいポイント(ここ、全然わからないんだけど、とか)を考えてきてください。これが予習となります。  ・  復習は不要です。9 .その他: (a)場所    初回:川内北キャンパス(教室は後日掲示)。    初回以降:教室を変更する場合は、初回オリエンテーションで連絡します。 (b)注意事項  ・  内容が認知科学から経済学まで多岐にわたるので、わからなくて当たり前です。ぼくも、専門はフランス社会経済史なので、わからないことだらけ

    です。  ・  というわけで、わからないことは「わからない」といえるようになることも、授業の目的のひとつです。  ・  「わからないこと」は、恥ずかしいことではありません。恥ずかしいことがあるとすれば、それは「わかろうとしないこと」です。  ・  ただし、黙っていては、時間のムダです。とにかく、ムリヤリでもよいので議論に参加することを期待します。「ここ、わからないんだけど」で十分オッ

    ケーです。  ・  テクスト代は、全部あわせて約14000円(ワオ !!)になります。図書館で借りると本文に線を引けなくなるので、あきらめて、かならずすべて購入し

    てください。  ・  一回あたり500ページ前後の事前読書が必要となるので、一定の予習時間を要します。  ・  欠席する場合は、かならず事前に、メールなど(メールがベスト)でぼくに連絡してください。  ・  無断欠席を 2 回した場合は、履修放棄とみなします。  ・  全学の会議が入るため、時間変更や休講・補講などが生じる可能性があります。この点については、初回のオリエンテーションで説明します。  ・  その他注意事項についても、初回のオリエンテーションで説明します。

  • ─ 18 ─

    基礎ゼミ月 4 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:黒瀬 一弘 所属部局等:経済学部・経済学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    「日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか」考えてみよう

    2 .授業の目的と概要:    バブル崩壊以降,日本は他の先進国とは対照的に長期停滞に陥り,未だ完全に立ち直ったとは言い難い状況にある。その間に日本

    を取り巻く国際環境は経済的にも政治的にも大きく変わり,国民経済のかじ取りがますます難しい状況になってきており,国民には様々な不安が蔓延している。

        長期停滞の原因は何であろうか?変化した国際情勢をどのように特徴づけることができるであろうか?そうした問題を幅広い観点から政治的・経済的に考察することを目的とする。

    3 .学習の到達目標:    1)  主に第 2 次大戦後の日本の発展を理解する。    2)  特に,経済の発展の政治の関係を理解する。    3)  日本を取り巻く国際情勢の歴史・現代の特徴を理解する。    4)  日本国民の豊かな暮らしと安全を維持するために,これからなすべきことは何かということに関して自分自身の見解を持つこ

    とができるようになる。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:    受講生には 1 グループ 4 名からなるグループを形成してもらう。授業は講義,輪読,グループワーク・報告の 3 つから成り立つ。

    「失われた20年」を考察するうえで,どのような観点・論点があるのかを理解するために,下記に挙げた書籍(船橋洋一『検証日本の「失われた20年」』)をテキストとして輪読を行う。輪読にはグループ毎の報告を義務付ける。最初に報告の仕方を学んでもらうために最初は担当教員が講義を行う。輪読して「失われた20年」を考察するうえでの観点・論点を理解したら,それらをグループ毎に考えていく。最後にグループ学習の成果の発表を義務付ける。

        受講生が何名になるかにしたがってグループの数が違ってくるので,輪読やグループ学習の回数に若干の違いがでるかもしれないが,以下のようなスケジュールで授業を進める予定である。

        第 1 回:オリエンテーション    第 2 回:講義    第 3 回:講義もしくは輪読    第 4 回:輪読    第 5 回:輪読    第 6 回:輪読    第 7 回:講義    第 8 回:グループ学習    第 9 回:グループ学習    第10回:グループ学習    第11回:グループ学習    第12回:グループ学習    第13回:グループ報告    第14回:グループ報告    第15回:グループ報告    輪読やグループ学習に必要な他の文献は授業中に紹介する。

    5 .成績評価方法:    出席:40%,クラスパフォーマンス:30%,グループ学習・報告:30%

    6 .教科書および参考書:    検証 日本の「失われた20年」 船橋洋一 東洋経済新報社 2015     国際公共財の政治経済学 佐々木隆生 岩波書店 2010

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    輪読を行う際には予習として全員がテキストを熟読してくることを義務付ける。グループ学習を行う際には,グループ毎の学習の

    進捗状況に応じてグループ毎に授業までに調べてくることがあるかを毎回確認すること。グループ学習・報告はテキストの内容を前提とするので,テキストの内容を理解できるまで復讐することが必要である。

    9 .その他:    受講生からの要望があれば,授業外でも担当教員の研究室で指導を行う。決まったオフィスアワーは設けないので,事前にメール

    でアポイントを取るようにして下さい。

  • ─ 19 ─

    基礎ゼミ月 4 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:菅原 歩 所属部局等:経済学部・経済学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    企業研究のプレゼンテーション    Presentation on Company Research2 .授業の目的と概要:    目的:①チーム作業、プレゼン、討論の演習、②企業研究の入門    概要:マーケティングを題材として、受講者(のチーム)が企業活動についての調査、プレゼン、討論を行う。    Purposes: 1)Introductions to group work, presentation, and discussion; 2)Introduction to company research    Summary: Groups of participants will do research, presentation, and discussion on companies you chose mainly focusing on their marketing activities.3 .学習の到達目標:  ・  第一の目標は、大学でのアクティブラーニングの実践として、チームによる調査、プレゼン資料作成、プレゼンの討論の経験を積むことです。  ・  その他、内容に即したより具体的な目標としては以下のものがあります。  ・  内容面(1):「何を売るか」を軸にして実際の企業活動のイメージを豊富に持つ。  ・  内容面(2):既存の初歩的な理論を、企業活動の解釈に適用できるようになる。  ・  方法面:文献資料調査の初歩的なスキルを身につける。    The  goal  of  the  class  is  that  students  experience  research  by  a  team, making  presentation  by  a  team  and  discussions  as  an  active  learning  in 

    university.    More practical aims are;    1)  To get more concrete images on company business mainly focusing on what they sell.    2)  To be able to apply basic marketing theories to cases of companies' real business.    3)  To get basic skill on doing research literature and information about topics you are interested in.4 .授業の内容・方法と進度予定:  ・  内容・方法:下記 5 のテキストの各章で示されている考え方に沿って、テキストで上げられた事例とは別の事例を受講者のチームが調査して、プレゼ

    ンを行う。次に受講者どうしで討論を行う。最後に受講者がプレゼンと討論の評価を行う。テキスト各章の考え方については、講師が適宜解説を行う。  第 1 回   授業の進め方の説明  第 2 回   解説 0 :テキスト 1 章+プレゼンのイメージ  第 3 回   解説 1 :テキスト 3 ・ 4 ・ 5 章  第 4 回   各チームのプレゼン 1  第 5 回   各チームのプレゼン 1  第 6 回   各チームのプレゼン 1  第 7 回   解説 2 : 7 ・ 8 ・ 9 章  第 8 回   各チームのプレゼン 2  第 9 回   各チームのプレゼン 2  第10回   各チームのプレゼン 2  第11回   解説 3 :10・11・13章  第12回   各チームのプレゼン 3  第13回   各チームのプレゼン 3  第14回   各チームのプレゼン 3  第15回   全体の振り返り    ※チームの人数、プレゼン回数は受講者数によって変わる可能性があります。    Contents and Schedule: Based on the theories and ideas in the textbook, you will choose a case and make a presentation on it. Then all participants 

    will discuss about it. Finally, audiences will evaluate the presentation and the discussion. On the theories and ideas in the textbook, the lecturer will explain them.

        1  Introduction on the class    2  Lecture(0)Chapter  1  of the textbook and introduction on presentation    3  Lecture(1)Chapters 3, 4, and  5    4  Presentations by groups(1)    5  Presentations by groups(1)    6  Presentations by groups(1)    7  Lecture(2)Chapters 7, 8, and  9    8  Presentations by groups(2)    9  Presentations by groups(2)    10 Presentations by groups(2)    11 Lecture(3)Chapters 10, 11, and 13    12 Presentations by groups(3)    13 Presentations by groups(3)    14 Presentations by groups(3)    15 Review of overall class    * Number of students in a group and how many times of presentations by each group depend on the number of students in the class.5 .成績評価方法:  ・  8 割以上の出席を合格の前提とします。その上で、プレゼン内容(50%)と聞き手としての討論への貢献(質問など)(50%)で評価します。聞き流

    しにせずに討論に実効性を持たせるためです。    80%  or more  class  attendance  is  a  prerequisite  to  get  grade  of  the  class.  In  addition  to  that,  each  student  is  evaluated  based  on  the  quality  of 

    presentations(50%)and contributions to discussions as audience. Contribution as audience is very important to make discussions effective.6 .教科書および参考書:    『 1 からのマーケティング 第 3 版』 石井淳蔵・廣田章光 中央経済社 2009年 教科書7 .関連 URL:8 .授業時間外学習:  ・  解説の回の前にはテキストの該当章を読んでおく。  ・  チームによるプレゼン作成。    Preparations are reading chapters before lecture part and making presentations by your team.9 .その他:    テキストを変更する可能性が少しだけあります。その際は掲示などで事前にお知らせします。

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    基礎ゼミ月 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:高浦 康有 所属部局等:経済学部・経済学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    めざせ!社会起業家

    2 .授業の目的と概要:    社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー:social entrepreneur)とは、地域社会が抱える問題を営利・非営利の事業活動によっ

    て市民の立場から解決をめざす起業家のことをいい、その存在は社会変革のインパクトをもたらすものとして、わが国でも約10年前から注目されてきました。本演習では、東北の社会起業家の具体的な事例に数多く接するとともに、彼らの発想力、問題解決能力、事業構想力から、受講生各自の今後のキャリア形成や生き方のヒントを探っていきます。

    3 .学習の到達目標:    社会起業家の理念や問題意識、事業スキルにふれることで、地域社会の問題への関心を深めるとともに、その問題解決に主体的に

    関わろうとする意欲を高め、また自分なりの実践的な哲学や世界観を形成することをも目標とします。さらに、他の受講生との討議を通じたコミュニケーション力の向上、ビジネス・プランの共同作成を通じた企画力、調査力、チームワーク力などの養成をめざします。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  1 .  講義&事例紹介「社会起業家とは何か」  2 .  ゲスト講義(地域活性、障害者支援、子ども支援等に取り組む仙台・東北の社会起業家の招聘と事例紹介)  3 .  グループ・ワーク(ソーシャル・ビジネス・プランの発表:ゲスト各社に対して、社会問題解決のための独自の事業プランを共

    同で立案してもらいます)    講義は川内北キャンパスにて実施予定。

    5 .成績評価方法:    クラス討議への参加・貢献度、グループ・プランの内容(構想力、独創性など)、最終レポート等をもとに総合的に評価します。

    通常履修について障害のある受講生については、相応の配慮をいたしますので、事前にご相談ください。

    6 .教科書および参考書:    社会起業家 社会責任ビジネスの新しい潮流 斎藤槙 岩波新書 2004 参考書    チェンジメーカー 社会起業家が世の中を変える 渡邊奈々 日経 BP 社 2005 参考書    NPO と企業 協働へのチャレンジ 岸田眞代、高浦康有 同文舘 2003 参考書    実践ソーシャルイノベーション  - 知を価値に変えたコミュニティ・企業・NPO 野中 郁次郎 , 廣瀬 文乃 , 平田 透 千倉書房 

    2014 参考書    ソーシャルデザイン 50の方法 - あなたが世界を変えるとき 今一生 中公新書ラクレ 2013 参考書

    7 .関連 URL:    https://www.facebook.com/groups/takaura2019kiso/

    8 .授業時間外学習:    本演習ではグループ・ワークが主となるため、講義時間以外の打ち合わせに参加することも場合により求められます。    またゲスト来訪時は、事前に HP 等で各社の事業内容を見て質問内容を考えてもらい、授業後は感想を述べてもらいます。

    9 .その他:    本演習では、ゲストへの事前質問・事後感想の受付やグループ・メンバー間の連絡等のため、facebook の非公開グループページ

    を利用します。    本演習配属が決まりましたら、フェイスブックの個人ページを開設の上、下記ページを検索し、「参加する」のボタンを押して承

    認を受けてください。    高浦【基礎ゼミ2019】    https://www.facebook.com/groups/takaura2019kiso/    ***    はじめてフェイスブック登録される方への注意:    登録時の生年月日については「友達」「友達の友達」の範囲においてデフォルトで公開されることがあります。あとで「公開しない」

    ように設定することは可能です。その方法については下記ページ等をご参照ください。    facebook navi「自分の誕生日を見ることができる人を変更する方法」    http://f-navigation.jp/manual/function/bdfriends.html    ***    担当教員のプロフィールや連絡先については、本学経済学部 HP 教員紹介欄(下記 URL)にて確認できます。    http://www.econ.tohoku.ac.jp/~takaura/

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    基礎ゼミ月 3 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:大谷 潤 所属部局等:経済学部・経済学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    会社の企画、投資家目線でライバル会社を分析しよう

    2 .授業の目的と概要:    日本には約360万の会社があり、各社が収益を上げ、成長しようとしのぎを削っている。    本授業では、自分たちの会社を企画し、成長のための戦略を作成・発表します。    その際、事業モデルの参考とするため、自分たちの会社のライバルとなる各上場企業が開示している有価証券報告書やアニュアル

    レポートなどを読みます。これらの開示書類中に記載された業界の課題や、各社の戦略を参考に、自分たちの会社が成長するためのアイディアを考えます。

    3 .学習の到達目標:  ・  企業法の役割や資本市場の基本的な仕組みを理解する。  ・  企業情報の収集・分析を通じて、情報の取扱い方を学ぶと同時に、分析した情報を他人に分かりやすく伝えるためのプレゼン

    テーション能力を伸ばす。  ・  グループワークを通じて、コミュニケーション能力、自主性、独創性などを伸ばす。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   オリエンテーション・自己紹介  第 2 回   会社とは(講義)  第 3 回   会社の基本的な設計を考える  第 4 回   発表・・・会社の基本設計  第 5 回   上場会社に課される情報開示ルール(講義)  第 6 回   同じ事業内容の会社を見つける  第 7 回   経営戦略・経営環境・対処すべき課題の意味(講義)  第 8 回   自社を取り巻く環境、ライバル企業を知る  第 9 回   発表・・・自社のライバル、業界の状況  第10回   ビジネスモデル・競争優位性とは(講義)  第11回   ライバル企業の競争優位性分析  第12回   MD & A の意味、コーポレート・ガバナンスの大切さ(講義)  第13回   ライバル企業の業績分析、見習う点は何か  第14回   自社の戦略を考える  第15回   最終発表

    5 .成績評価方法:    出席(15%)、グループ・ワークへの参加・貢献度(45%)及び発表内容(40%)で評価します。

    6 .教科書および参考書:

    7.関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    各グループは、必要に応じ、授業において発表する資料を、事前に共同で作成する。

    9 .その他:  ・  初回: 4 月15日(月)川内北キャンパス(教室は後日掲示)。  ・  テキストは特に使用せず、必要に応じて参考資料を配布します。  ・  日頃から、新聞等を読み企業活動や経済の動き等に対する関心を高めておくことが望まれます。  ・  授業日数の不足を補うため補講を行う予定。ゼミ選択の際、月曜日  4  講時に予定が考えられる者はこの点に留意してください

    (補講時間は授業開始後に相談)。  ・  オフィスアワー:月曜日 10:00〜12:00

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    基礎ゼミ木 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:花村 昌樹 所属部局等:理学部・理学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    幾何学のたのしみ

    2 .授業の目的と概要:    おもに初等的な幾何学(ユークリッド幾何学)を題材として,数学の論理,証明,考え方,発見の仕方について学ぶ.

    3 .学習の到達目標:    ユークリッド幾何学は,少ない基礎知識で,数学の論証の仕方を学ぶことができる分野である.    高校までに習得した内容をさらに深める形で,ユークリッド幾何学を系統的に眺め,さらに学生が問題を解き,それを他の人に説

    明することを目標とする.

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   全体の概観  第 2 回   ピタゴラスの定理,余弦定理,Pappus の定理  第 3 回   前回の内容の問題演習  第 4 回   三角形の外心,内心,垂心 , 重心,オイラーの定理, 9 点円  第 5 回   前回の内容の問題演習  第 6 回   メラネウスの定理,チェバの定理,デザルグの定理  第 7 回   前回の内容の問題演習  第 8 回   円の内接四角形,外接四角形(トレミーの定理,ニュートンの定理など)  第 9 回   前回の内容の問題演習  第10回   方べきの定理,円周上の 6 点に関するパスカルの定理  第11回   前回の内容の問題演習  第12回   辺の長さの和の最大最小問題(シュワルツの問題,シュタイナーの問題など)  第13回   前回の内容の問題演習  第14回   円錐曲線  第15回   前回の内容の問題演習

    5 .成績評価方法:    少人数のグループに分かれて,それぞれが協力して問題を解き,それを全員に対して発表すると形で行う.    協力と,発表の様子で成績を評価する.

    6 .教科書および参考書:

    7.関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    小グループで,指定されたテキストを学び,問題を解くことが求められる.

    9 .その他:    初回:川内北キャンパス(教室は後日掲示)    初回以降:青葉山キャンパス(教室は初回オリエンテーションで連絡)

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    基礎ゼミ月 4・ 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:田中 一之 所属部局等:理学部・理学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    解ける問題・解けない問題

    2 .授業の目的と概要:    身近なパズルの問題を数学的に抽象化して,論理的思考の有用性と限界を学ぶ.試験の問題はうまく解けることが前提になってい

    るが,数学の問題でもいい加減に作れば解のないものができてしまう.問題がなぜ解けないかを知ることは,単に解く以上に頭を使い,クリエーティブな発想が要求される.このゼミでは,まず有名なパズルを題材にして解ける・解けないを判断する方法について教員が説明する.その後,受講者は 3 人程度の小グループに分かれて,それぞれにパズル的な問題を調査分析して発表する.とくに数学の予備知識は仮定しないが,各自で文献等を調べる必要があるので数学書を読む力はかなり要る.また,グループワークやプレゼンテーションの準備も必要である.

    3 .学習の到達目標:    パズルの問題を題材に数学の論理的思考と研究法を学ぶ.具体的には、  ①  問題を数学的に表現できる。  ②  解ける問題と解けない問題の判断について説明できる。  ③  自主的に調べ,仲間と討論し,その結果を発表する能力を身につける。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:  第 1 回   導入  第 2 回   タイル・パズルの考え方  第 3 回   グラフ・パズルの考え方  第 4 回   スライド・パズルの考え方  第 5 回   結び目の考え方    第 6 回ー第 7 回 第 1 回報告と討論  第 8 回   算木の考え方  第 9 回   置換パズルの考え方  第10回   決定不能パズルの考え方  第11回   帽子パズルの考え方    第12回ー第13回 第 2 回報告と討論  第14回   ペグソリティアの考え方  第15回   総括    ※本ゼミは基本的に月曜 4  講時に行う.報告発表などで時間を取る場合には月曜 4 , 5 講時を使って,その分休みの週を設ける.

    5 .成績評価方法:    ゼミへの参加(30%),発表(40%),最終レポート(30%)によって評価する.

    6 .教科書および参考書:    チューリングと超パズル 解ける問題と解けない問題 田中一之 東京大学出版会 2013 教科書

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    教科書の精読,文献調査,考察,発表のための準備,最終レポートの作成.

    9 .その他:    講義場所は川内北キャンパス(教室は後日掲示)

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    基礎ゼミ月 5 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:岩渕 司 所属部局等:理学部・理学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    モデリングと微分方程式

    2 .授業の目的と概要:    目的:微分方程式を用いたモデリングとその解析について学ぶ。    概要:自然現象や社会現象に現れる「変化」を記述するために、「微分方程式」が用いられている。微分方程式では「解」にあた

    る概念が「関数」であり、その導関数の関係式として方程式が与えられる。現象の変化の法則に基づき、どのように微分方程式を導出するか?さらにそれをどのように解析するか?について、講義とグループワークを通して学ぶ。

    3 .学習の到達目標:  ・  微分方程式にまつわる諸概念について理解する。  ・  微分方程式の導出法について理解する。  ・  簡単な微分方程式が解けるようになる。

    4 .授業の内容・方法と進度予定:    第 1 回 ガイダンス    第 2 回 微分方程式とは    第 3 回 簡単な微分方程式の解法    第 4 回 モデリングと解析(1)    第 5 回 モデリングと解析(2)    第 6 回 線形微分方程式    第 7 回 モデリングと解析(3)    第 8 回 モデリングと解析(4)    第 9 回 連立微分方程式    第10回 モデリングと解析(5)    第11回 モデリングと解析(6)    第12回 数値解析    第13回 モデリングと解析(7)    第14回 モデリングと解析(8)    第15回 まとめ

    5 .成績評価方法:    グループワークの実施状況、発表内容、レポート、また必要に応じて実施する小テストや試験の結果を総合的に考慮する。

    6 .教科書および参考書:    微分方程式で数学モデルを作ろう デヴィッド・バージェス・モラグ・ボリー(著), 垣田 高夫(翻訳) 日本評論社 1990

    7 .関連 URL:

    8 .授業時間外学習:    毎回の授業の復習と課題の実施

    9 .その他:    初回:川内北キャンパス(教室は後日掲示)    初回以降:青葉山キャンパス(教室は初回オリエンテーションで連絡)

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    基礎ゼミ月 3・ 4 ( 2単位).対象学部:全.担当教員:須藤 彰三 所属部局等:理学部・理学研究科.開講セメスター: 1.科目ナンバリング:ZCS-IDS801J.使用言語:日本語.

    1.授業題目:    原子を見る

    2 .授業の目的と概要:    われられの身の回りの物質は、全て原子で構成されています。身の回りの物質の大きさは、メートル [m] を単