参考資料 - 数字が語る、日本の舞台芸術の現況...2010/03/04 · 参考資料 -...
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□参考資料 - 数字が語る、日本の舞台芸術の現況 -
(1)日本における文化芸術の現状について -舞台芸術を中心に- p.16
「増加する芸術家人口、発展を遂げてきた日本の舞台芸術。」 図表 ① 芸術家人口の推移 図表 ② 演劇の現状・オーケストラの公演状況 図表 ③ 文化芸術に対する国民意識
(2)文化芸術と経済について p.18
「芸術家人口の増加と高付加価値産業の発展、その相関性。」 図表 ① 芸術家指数とハイテク産業の集積 図表 ② 日本におけるクリエイティブ産業の成長
(3)文化芸術活動への資金供給について p.20
「減少する行政の文化予算、伸び悩む企業メセナ活動費。」 図表 ① 文化庁の予算の推移 図表 ② 地方公共団体の予算の推移 図表 ③ 地方自治体(地方公共団体)の「芸術文化事業費」
図表 ④ 企業メセナ活動費の推移
(4)諸外国の文化政策との比較について p.23
「自国の舞台芸術の発展支援に『消極的』、と評さざるを得ない現状。」 図表 文化関係予算の比較 (関連図表「東アジア各国における演劇人材の養成」→ p.6 参照)
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(1)日本における文化芸術の現状について -舞台芸術を中心に- □ Key Point:増加する芸術家人口、発展を遂げてきた日本の舞台芸術
・ 舞台芸術等の創作に携わる、いわゆる「芸術家人口」は増加傾向 ・ 活発な舞台芸術団体の活動、① 日本における演劇の市場規模はおよそ
1200億円、ライブエンターテインメント市場の 1割を占め、② 主要オ ーケストラの公演回数は年間 3300回、鑑賞者総数は 400万人に達する
・ 芸術の鑑賞、またその創作の営みに関して、国民の 90パーセント以上 が「大切である」と考えている
■ 図表① 芸術家人口の推移
▼日本の「芸術化人口」は増加傾向にあり、1985年からの20年間でおよそ25パーセント増。
「俳優・舞踊家・演芸家」の増加「俳優・舞踊家・演芸家」の増加
53,727
64,46073,487
75,77381,800
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
S60 H2 H7 H12 H17
俳優・舞踊家・演芸家
▼特に俳優や舞踊家等、舞台芸術の担い手はその数を増やしつつあり、1985年からの20年間で50パーセントを超える伸びを示している。
(参照 : 「文化芸術関連データ集」文化庁長官官房政策課、平成19年6月)
▼ 日本の「芸術化人口」は増加傾向にあり、1985年からの20年間でおよそ25パーセント増。
「俳優・舞踊家・演芸家」の増加「俳優・舞踊家・演芸家」の増加
53,727
64,46073,487
75,77381,800
0
20,000
40,000
60,000
80,000
100,000
S60 H2 H7 H12 H17
俳優・舞踊家・演芸家
▼特に俳優や舞踊家等、舞台芸術の担い手はその数を増やしつつあり、1985年からの20年間で50パーセントを超える伸びを示している。
(参照 : 「文化芸術関連データ集」文化庁長官官房政策課、平成19年6月)
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■ 図表 ② 舞台芸術の現状 -演劇の現状・オーケストラの公演状況-
■ 図表 ③ 文化芸術に対する国民意識
▼ アンケート調査回答者のおよそ90パーセントが文化芸術の重要性に関して 「非常に大切だ」、「ある程度大切だ」と回答。
芸術文化への国民意識芸術文化への国民意識
▼ アンケート調査回答者のおよそ90パーセントが文化芸術の重要性に関して 「非常に大切だ」、「ある程度大切だ」と回答。
芸術文化への国民意識芸術文化への国民意識
▼日本における演劇の市場規模はおよそ1200億円(ぴあ総研調べ)、コンサート等を含めたライブ・エンタテインメント市場1兆2000億円のおよそ10パーセントを占める。
地域別地域別 日本国内における演劇の上演回数日本国内における演劇の上演回数
▼日本における主要なオーケストラの演奏会総数は年間およそ3,300回、鑑賞者総数は約400万人に達している(社団法人日本オーケストラ連盟調べ、加盟団体の実績)
▼ 日本における演劇の市場規模はおよそ1200億円(ぴあ総研調べ)、コンサート等を含めたライブ・エンタテインメント市場1兆2000億円のおよそ10パーセントを占める。
地域別地域別 日本国内における演劇の上演回数日本国内における演劇の上演回数
▼日本における主要なオーケストラの演奏会総数は年間およそ3,300回、鑑賞者総数は約400万人に達している(社団法人日本オーケストラ連盟調べ、加盟団体の実績)
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(2)文化芸術と経済について □ Key Point:芸術家人口の増加と高付加価値産業の発展、その相関性
・ デザインや音楽、舞台芸術等の「クリエイティブ経済」関連産業が世界 規模で成長を続けている
・ 芸術家人口の多寡と、ハイテク産業の集積には、一定の相関性が見られ る(トロント大学教授 リチャード・フロリダ氏の研究成果に基づく)
・ 日本においても「クリエイティブ経済」関連産業はその存在感を増して おり、これら諸産業の収入総額はおよそ 35兆円、サービス業全体のお よそ 18パーセントを占めるに至っている
■ 図表 ① 芸術家指数とハイテク産業の集積
▼デザイン・音楽・舞台芸術など「クリエイティブ経済」関連産業が世界規模で成長。
「クリエイティブ経済」関連産業の規模「クリエイティブ経済」関連産業の規模
※1 順位は人口100万人以上の49地域を対象にしたもの。※2 原文呼称は「ボヘミアン指数」、作家・デザイナー・ミュージシャン・俳優・画家・ダンサーなど芸術の比率を測定したもの。※3 両図表ともに、「クリエイティブ資本論」(リチャード・フロリダ著、ダイヤモンド社)掲載図表をベースに作成。
▼芸術・文化の盛んな環境が結果として経済成長を加速させる傾向があるとする研究
結果が報告されている。
芸術家指数の高いハイテク産業集積地芸術家指数の高いハイテク産業集積地
産業 世界全体(億ドル)
出版 5060
テレビ・ラジオ 1950
デザイン 1400
音楽 700
映画 570
広告 450
舞台芸術 400
ファッション 120
芸術 90
ハイテク指数順位 ※1 地域 芸術家指数順位 ※2
1 サンフランシスコ 5
2 ボストン 4
3 シアトル 7
4 ロサンゼルス 10
5 ワシントンDC 13
45 ニューオリンズ 41
46 ルイビル 33
47 ジャクソンビル 49
48 メンフィス 40
49 デトロイト 24
▼デザイン・音楽・舞台芸術など「クリエイティブ経済」関連産業が世界規模で成長。
「クリエイティブ経済」関連産業の規模「クリエイティブ経済」関連産業の規模
※1 順位は人口100万人以上の49地域を対象にしたもの。※2 原文呼称は「ボヘミアン指数」、作家・デザイナー・ミュージシャン・俳優・画家・ダンサーなど芸術の比率を測定したもの。※3 両図表ともに、「クリエイティブ資本論」(リチャード・フロリダ著、ダイヤモンド社)掲載図表をベースに作成。
▼芸術・文化の盛んな環境が結果として経済成長を加速させる傾向があるとする研究
結果が報告されている。
芸術家指数の高いハイテク産業集積地芸術家指数の高いハイテク産業集積地
産業 世界全体(億ドル)
出版 5060
テレビ・ラジオ 1950
デザイン 1400
音楽 700
映画 570
広告 450
舞台芸術 400
ファッション 120
芸術 90
ハイテク指数順位 ※1 地域 芸術家指数順位 ※2
1 サンフランシスコ 5
2 ボストン 4
3 シアトル 7
4 ロサンゼルス 10
5 ワシントンDC 13
45 ニューオリンズ 41
46 ルイビル 33
47 ジャクソンビル 49
48 メンフィス 40
49 デトロイト 24
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■ 図表 ② 日本におけるクリエイティブ産業の成長
日本における「クリエイティブ経済」関連産業の現状日本における「クリエイティブ経済」関連産業の現状
※広告、建築、芸術・アンティーク品、工芸品、デザイン、ファッションデザイン、映画・ビデオ、レジャーソフト(ゲーム等)、音楽、演劇、出版、ソフトウェア・コンピュータサービス、テレビ・ラジオ、の13分野の産業
▼日本においても「クリエイティブ経済」関連産業がその従業者数、事業規模等を増加・
拡大する傾向にあり、先進各国の動向を見る限り、これらの産業の成長は、今後も続いていくものと予測される。
日本の創造的産業群の現状
2001年の事業所数は17万6,000件、従業者数は187万8,000人。景気後退の中にあっても、創造的産業群の事業規模は拡大(英国の定義※をベースに日本の産業分類によって再定義した12の産業群を対象、次項以下も同)。
サービス業基本調査から、1999年の創造的産業群の収入を見ると、総額は35兆3,500億円で、サービス業全体の17.5%。サービス業全体より高い伸び。
就業者数の割合に基づいた国際比較では、日本は、米国、英国、香港等より、創造的産業群の就業者が全産業のそれに占める割合が低い。
データ把握の可能な産業に限って輸出入を見ると、テレビゲーム以外、日本は創造的産業群の圧倒的な輸入国。
(参照:福岡市「第1回アイランドシティにおける文化・芸術が息づくまちづくり検討のための懇談会」資料)
日本における「クリエイティブ経済」関連産業の現状日本における「クリエイティブ経済」関連産業の現状
※広告、建築、芸術・アンティーク品、工芸品、デザイン、ファッションデザイン、映画・ビデオ、レジャーソフト(ゲーム等)、音楽、演劇、出版、ソフトウェア・コンピュータサービス、テレビ・ラジオ、の13分野の産業
▼日本においても「クリエイティブ経済」関連産業がその従業者数、事業規模等を増加・
拡大する傾向にあり、先進各国の動向を見る限り、これらの産業の成長は、今後も続いていくものと予測される。
日本の創造的産業群の現状
2001年の事業所数は17万6,000件、従業者数は187万8,000人。景気後退の中にあっても、創造的産業群の事業規模は拡大(英国の定義※をベースに日本の産業分類によって再定義した12の産業群を対象、次項以下も同)。
サービス業基本調査から、1999年の創造的産業群の収入を見ると、総額は35兆3,500億円で、サービス業全体の17.5%。サービス業全体より高い伸び。
就業者数の割合に基づいた国際比較では、日本は、米国、英国、香港等より、創造的産業群の就業者が全産業のそれに占める割合が低い。
データ把握の可能な産業に限って輸出入を見ると、テレビゲーム以外、日本は創造的産業群の圧倒的な輸入国。
(参照:福岡市「第1回アイランドシティにおける文化・芸術が息づくまちづくり検討のための懇談会」資料)
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