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飯塚市中心市街地の再生 飯塚市中心市街地の再生 ~交通・医療・住居・商業の一体化による ~交通・医療・住居・商業の一体化による 暮らしやすさの空間づくり~ 暮らしやすさの空間づくり~ 飯塚市 平成27年10月28日 飯塚市企画調整部地域連携都市政策室 久原 美保

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飯塚市中心市街地の再生飯塚市中心市街地の再生~交通・医療・住居・商業の一体化による~交通・医療・住居・商業の一体化による

暮らしやすさの空間づくり~暮らしやすさの空間づくり~

飯塚市

平成27年10月28日飯塚市企画調整部地域連携都市政策室

久原 美保

Page 2: 飯塚市中心市街地の再生 - MLIT飯塚市中心市街地の再生 ~交通・医療・住居・商業の一体化による 暮らしやすさの空間づくり~ 飯塚市

1 飯塚市の概要

2 中心市街地の交通拠点形成の取り組み

3 吉原町再開発事業の概要

4 その他の活性化事業の紹介

中心市街地活性化基本計画イメージロゴ「iizuka」(九州大学大学院生作成:当時)

5 バスターミナル周辺の新たな動き

6 飯塚市の公共交通網形成の経緯

7 官民一体となった地域公共交通網の形成へ

8 今後のまちづくりの展開~立地適正化計画策定の取り組み

9 まとめ

2

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Fukuoka Pref.

飯塚市

Japan

Kyushu

1-1 飯塚市の位置、人口、面積

■飯塚市の概要・人口 13.1万人(平成27年)・面積 214.07k㎡

c.f.東京都・人口 13,222,760 (平成25年)・面積 2,188 km² 3

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八幡ICまで車で30分若宮ICまで車で30分福岡ICまで 車で50分

北九州空港まで 車で55分福岡空港まで車で50分新飯塚⇔博多駅 約40分小倉駅まで 約60分

1-1-2 飯塚市の位置

国道バイパスが市内を縦横に走る県央のロケーション

4

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石炭産業「筑豊炭田」全国一の出炭量、人口急増

江戸

明治

長崎街道の宿場町として繁栄(飯塚宿、内野宿)

1-2 飯塚市の成り立ち

5

エネルギー革命炭鉱閉山による疲弊→ 企業、3大学(近畿大学産業理工学部、近畿大学九州短期大学、九州工業大学情報工学部)誘致

平成18年 1市4町合併→ 福岡県4番目の人口規模に

昭和

平成

選炭風景筑豊銘菓 千鳥屋・ひよ子

九州工業大学情報工学部

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旧伊藤伝右衛門邸

1-3 飯塚市の観光資源

4月下旬~5月上旬 端午の節句展2月中旬~3月末 いいづか雛のまつり

雛のまつり 座敷雛

嘉穂劇場全国座長大会商店街お練り風景(9月)

直行バス でんえもん号

6

福岡市天神高速バスターミナル~嘉穂劇場~旧伊藤伝右衛門邸

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1-4 飯塚市の公共交通網

7バス運営主体;民間バス事業者(西鉄バス・JRバス)9路線、飯塚市(コミュニティバス)3路線鉄道運営主体:JR九州(篠栗線、筑豊本線、後藤寺線)⇒市内11駅

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①ロードサイド型郊外店の相次ぐ出店 *近年では撤退と出店の繰り返し

~市民の利便性は格段に飛躍

②街なかの規模の大きな商業施設の移転・閉鎖、水害・火災の発生

⇒大規模低未利用地の顕在化⇒中心市街地の空洞化

⇒商業機能の低下が進行⇒まちの魅力の低下⇒来街頻度の減少

③中心商店街における顧客・住民ニーズへの対応の不足

~商業者の高齢化と担い手の不足

④高等学校の郊外移転(昭和56年 *跡地に文化会館・図書館建設)

2-1 中心市街地活性化の取り組みの背景

④高等学校の郊外移転(昭和56年 *跡地に文化会館・図書館建設)

⑤居住者の減少⇒まちの活力低下

♠ 地域コミュニティの崩壊

♠ 市民の利便性の低下と車のない人の

自立的な暮らしの喪失

♠ 新たなインフラ整備による

都市経営コストの増大

拡散型の都市構造による都市の持続可能性の危機~中心市街地活性化の必要性~

☆ 古くから、交通の要衝である中心市街地

☆ 多年にわたる民・公の投資の蓄積がある

中心市街地

☆ 「まちの顔」として、交流と賑わいの

拠点機能を担っている中心市街地

8

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歩行者通行量と居住人口の推移(中心市街地活性化基本計画策定時)

47,478

38,692

3,799

3,8213,814

3,751

3,696 3,646 3,700

3,750

3,800

3,850

45,000

50,000

55,000

60,000

(平日+休日)人 人

2-2 中心市街地の歩行者通行量と居住人口の推移

推計実績

38,692 36,97536,453

28,532

30,170

28,44726,645

25,361

24,183 23,103

22,111

21,200

20,364

3,575

3,5713,534

3,696

3,671

3,646

3,621

3,596

3,572

3,570

3,350

3,400

3,450

3,500

3,550

3,600

3,650

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

歩行者通行量 居住人口

9

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基本となる考え方①定住環境づくりのための機能(子育て・医療・交通)の確保・向上②居住者にとって魅力ある生活空間としての商業環境の形成③居住者、来街者、商業者のコミュニケーションを促進する交流空間の形成+④健康を実感できる中心市街地の形成

暮らしやすさの付加価値として、「健幸都市いいづか」を推進(*)健幸都市:スマート・ウエルネス・シティ(筑波大学・久野先生提唱)

2-3 活性化の基本的な考え方

SWC首長研究会に加入(H23.7.15)「市民誰もが健康かつ生きがいを持ち、安心安全で豊かな生活を営むことができる都市」(次世代に対応した健幸都市)を目指し、健康をまちづくりの中核に捉え、様々な政策を実行する首長研究会(平成21.11設立)

⇒いいづか健幸都市基本計画(H26.3策定)<内閣府特定地域再生事業>

飯塚市中心市街地活性化基本計画

平成24年3月29日 内閣総理大臣認定

計画期間 平成24年度から平成28年度まで(5年間)

区域 99.6ha(JR新飯塚駅-飯塚バスターミナル周辺区域)

スマート・ウエルネス・シティ構想「イメージイラスト」

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交通結節点としてのバスターミナルの再生

医療関連施設の街なか移転、分譲住宅の整備

2-4 活性化の取り組み~吉原町1番地区第一種市街地再開発事業

住・交・医が一体となった街なか居住の象徴(シンボル)

目的

平成27年6月竣工 11

戦後から昭和40年頃 昭和41年頃 解体前のバスセンター

西鉄飯塚バスターミナルの変遷

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飯塚バスターミナルの動き バスターミナル周辺の動き 郊外の動き

S41

S60

西鉄バスセンター開設(S41)飯塚商工会議所ビルの完成(S45)本町商店街にダイマル商店の開店

(S49)ジャスコ飯塚店の開店(S51)

商店街隣接の県立高校が郊外へ移転(S56)

S61飯塚西鉄名店街(1階~3階)を改装し、エマックス・イイヅカとして全館開店(S63)

中心商店街でポイント付与事業を開始(H6) 大規模小売店の相次ぐ郊

中心市街地での賑わいと交流を創出

3-1 取り組みの背景と課題

H9

ジャスコ飯塚店の閉店(H8)本町商店街が中小企業庁「元気のある商店街100」に選定(H9)東町商店街火災で19店舗が全半焼

(H17)

外出店(H5~)ジャスコ穂波店(現イオン穂波SC)の開店(H6)

H10

H20

エマックス・イイヅカ(バスセンター上層部)の閉鎖(H10) 吉原町地区市街地再開発ビル「あい

タウン」の完成(H15)豪雨災害で中心商店街はほぼ全店が浸水被害(H15)中心商店街が中小企業庁「がんばる商店街77選に選定(H17)飯塚東町の火災で6店舗が全半焼(H17)飯塚本町の大火災(焼失15棟、焼失延べ床面積4,086㎡(H20)

中心市街地の疲弊顕著

中心市街地の空洞化

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H21年

H22年

飯塚市主導でバスターミナル近隣住民による協議会を立ち上げ

西日本鉄道株式会社と協議開始本市における中心市街地活性化のための課題や必要性を説明西鉄による独自調査を踏まえ、事業参画に合意

~地権者・西日本鉄道株式会社との合意形成

13

H22年

H23年

西鉄による独自調査を踏まえ、事業参画に合意

再開発の手法でバスターミナルの再生を目指すことを確認

西鉄の参加のもと地権者と勉強会を開催(計7回)し、事業の仕組みについて地権者で合意

⇒吉原町1番地区市街地再開発準備組合の設立

保留床売却先の検討開始⇒切り口<教育>・<医療>・<観光>etc.

再開発事業実施へGOサイン

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【スマート・ウェルネス・シティ研究会への参画】◇H23.7月、「健幸都市」を目指す首長の研究会「スマート・ウェルネス・シティ研究会」に全国で16番目に加入◇「健康」をまちづくり全体の視点で捉え、健康長寿社会における住み続けたいまちを展開

【誰もが歩いて暮らせるまちの実現】

◇飯塚緑道整備事業、新飯塚地区歩行者空間整備事業:ウォーキングやスロージョギングの場を整備

◇商店街内で健康促進事業を実施~空き店舗に「街なか交流・健康ひろば」を整備

背景

14

飯塚医師会に対して、医師会関連施設(検診・検査センター、看護高等専修学校、訪問看護ステーション、医師会館)の再開発ビル移転を打診

※医師会に運営を委託していた休日夜間急患センターの移転含む

中心市街地活性化事業への理解と協力のもと、再開発ビルへの入居について合意

長寿社会における住み続けたいまちを展開 舗に「街なか交流・健康ひろば」を整備

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3-5ー1 サンメディラック飯塚の概要

施設概要

交通・医療・住居・商業機能からなる複合施設

あんしん未来へ、はこぶ街

名称の由来

事業コンセプト

サンメディラック飯塚ロゴ

バスターミナル

飯塚市の未来を明るく照らす「太陽=SUN」、分譲マンションシリーズ名「サンリヤン」

の「サン」から始まり、医療関連施設「メディカル」や交通拠点「トラフィック」のエッセ

ンスを入れることで、「医療や交通の面から飯塚の中心」となる期待感・可能性を表現

15サンメディラック飯塚

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3-5-2 サンメディラック飯塚の概要(フロアガイド)

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【所在地】 福岡県飯塚市吉原町1番1号【地区面積】 5,263.72㎡【延床面積】 14,712.42㎡【事業期間】 平成23年度~平成27年度

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飯塚緑道

4-1 活性化事業前の飯塚の風景

火災跡地

しんいいづか商店街

新飯塚駅空き地

ダイマル跡地

バスセンター

17

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飯塚緑道

平成28年度の中心市街地の風景(一部イメージ)

バスセンター

ダイマル跡地 本町東地区

しんいいづか商店街

健康交流ひろば

18

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36,453

28,447

25,361

38,692

36,975

28,532

30,170

25,168

25,07325,326

25,400

26,800

25,094 28,000

33,000

38,000

(平日+休日)人

4-2-1 歩行者通行量の達成状況(平成26年度)

H28 目標値26,800人

増加人数

H22 基準値26,645人

19

『平成26年度目標値に対する達成率』

25,086人(実績値) / 25,326人(目標値) = 99.05%

26,645

24,18323,103

22,111 21,200 20,364

28,532

25,253 23,570

25,086

18,000

23,000

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

活性化事業を行わなかった場合の歩行者通行量

活性化事業を行った場合の歩行者通行量

歩行者通行量の実績値

増加人数6,436人

H28 推計値20,364人

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3,7993,821

3,671

3,621

3,8143,751

3,646 3,620

3,596

3,820

3,696 3,634

3,639

3,600

3,650

3,700

3,750

3,800

3,850

3,900人

H22 基準値3,696人

4-2-2 居住人口の達成状況(平成26年度)

H28 目標値3,820人

増加人数250人

H28 推計値

20

『平成26年度目標値に対する達成率』

3,639人(実績値) / 3,620人(目標値) = 100.52%

3,621

3,596

3,572 3,570 3,534

3,646 3,632

3,450

3,500

3,550

3,600

H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28

活性化事業を行わなかった場合の居住人口 活性化事業を行った場合の居住人口

居住人口の実績値

H28 推計値3,570人

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○飯塚市中心市街地活性化基本計画の波及効果による民間事業が検討され始めました。1)A社 <吉原町、市内企業>【事業内容】地域の個性や生活者のニーズを把握し、まちの魅力を高める方策を含め、中心市街地の商業施設に求められる機能等を明確にし、不足する機能の補完及び住民ニーズに即した商業施設整備を図るため事業計画の作成を開始(平成26年度~)

2)B社 <吉原町、市内企業>

5-1 民間事業者による市街地形成の取り組み

21

2)B社 <吉原町、市内企業>【事業内容】居住者、来街者、商業者の交流による商業の活性化を図り、新たな中心市街地の魅力を創出するため複合商業施設の機能に関する調査を開始(平成27年度~)

3)C社 <本町、市内商業者>【事業内容】歴史遺産長崎街道飯塚宿跡である本町商店街において、魅力あるギャラリー空間を設置し、商店街への来街者増加による商店街活性化を図るため、街なかギャラリー空間設置に関する実現性調査を開始

(平成27年度~)

◇上記の取り組みを経済産業省等の支援により具体化

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平成18年3月に1市4町で合併。合併前の4自治体でそれぞれ独自に実施されてい

た福祉バス等の運行形態等を見直し、再編。飯塚市全域の交通体系に。

コミュニティバス実証運行開始(H21~H23年度)

利用者、民間交通事業者、道路管理者、県警等で構成する地域公共交通協議会を組織

平成20年

平成21年

6-1 飯塚市の公共交通網形成の経緯

22

(H21~H23年度)市内全域を運行ルートに

平成27年

コミュニティバス、予約乗り合いタクシー(デマンド型)の併用運行開始地域内はデマンド交通で、地域間はコミュニティバスで

街なか循環バスの運行開始(H27.H28年度予定)

中心市街地を循環

平成24年

平成21年

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★地域住民独自でバスを運行

7-1 各機関の連携による、利用しやすい地域公共交通の実現

鯰田地区まちづくり協議会が、今年度から地区住民の買い物や通院を支援するための買物送迎用ワゴンの試験運行を開始(8月~12月の間の10日間(土曜日のみ))。停留所はショッピングセンター、病院、JR駅等。

(注)まちづくり協議会とは…各地域におけるまちづくりを推進することを目的とし、自律性と主体性を基本としながら、地域住民の民意や総意を代表し、地域

まちづくり協議会の自主的な活動

★交通事業者等の協力で、スムーズな乗り継ぎを実現

再生した西鉄飯塚バスターミナル内に街なか循環バスが乗り入れ。(H27.8.24~)

西日本鉄道㈱との連携

筑穂地域に隣接したJR桂川駅に、コミュニティバスのバス停を設置

JR九州、隣接自治体との連携

自律性と主体性を基本としながら、地域住民の民意や総意を代表し、地域づくりに取り組む組織。

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拠点連携型都市づくりの一環として中心市街地の活性化に着手

民・官による中心市街地への投資

地域拠点の形成、中心拠点と地域、地域間の連携に課題⇒持続可能な都市づくりが不十分

8-1 多極ネットワーク型コンパクトシティ形成への挑戦

⇒持続可能な都市づくりが不十分

人口減少や高齢化が進展していく中で、まちのかたちはどうあるべきか、都市構造の観点から将来への対応を考えていくべき

国)「多極ネットワーク型コンパクトシティ」を人口減少下での持続可能な都市構造と捉え、都市再生特別措置法の改正

立地適正化計画の策定に着手(H27~2年間)24

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立地適正化計画 計画期間 :平成4月から平成39年3月まで

“都市機能が相当程度集積し、あるいは、将来、集積が見込まれる地域”で、『本市の顔となる地域』

中心拠点とは

地域拠点とは

8-2 拠点連携型都市の構築イメージ

居住環境の確保・向上や人口密度の維持等の施策を講じることで、“周辺地域を含んだ地域住民の暮らしが守られ、地域の交流拠点となり得る地域”で、『将来に亘り生活圏の中心となる地域』

地域拠点とは

中心拠点・地域拠点、集落を交通ネットワークで結ぶことにより、地域間の連携や交流を活発にすること。

拠点の連携とは

25

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8-3 多様な関係者との連携~地域連携都市政策協議会の設置

構成員等 構成員等

計画の策定主体 飯塚市 企画調整部・ 都市建設部

まちづくりの推進を図る活動を行う者

大学

九州工業大学情報工学部

都道府県 福岡県 都市計画課近畿大学

産業理工学部

医療 飯塚医師会近畿大学

九州短期大学

高齢社会対策推進協議会 自治会 飯塚市自治会連合会

計画策定をともに行う、多様な関係者で構成される協議会

図る活動を行う者

都市機能(*1)に関する民間事業者等

福祉

飯塚市老人クラブ連合会 農業 福岡嘉穂農業協同組合

商業

飯塚商工会議所男女共同参画推進ネットワーク

同左

飯塚市商工会 飯塚青年会議所 同左

子育て 子ども・子育て会議 オブザーバー 国土交通省九州地方整備局都市・住宅整備課

交通

九州旅客鉄道㈱

西日本鉄道㈱

不動産全般福岡県宅地建物取引業協会筑豊支部会員

(*1)都市機能とは、

医療、福祉、商業その他の都市の居住者の共同の福祉又は利便を図るために必要な機能(都市再生特別措置法第81条第1項を引用)

26

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持続可能

人口密度を維持

9 持続可能な都市の構築

■地方都市の課題=急速な人口減少と高齢化、地域経済の停滞等■<数の減少>を密度の維持・上昇で克服

持続可能な都市地域コミュニティの維持 継続的な民間投資の確保

歩いて暮らせる都市構造の形成 都市機能の確保・維持

公共交通◆拠点間の交通ネットワーク化◆区域内外を結ぶ交通アクセス

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