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荒廃農地調査データの可視化手法マニュアル
ArcGIS を用いて荒廃農地の kmzファイルを作成し、Google Earth を用いて荒廃農地の分布を可視化する
平成 27年 10 ⽉
国⽴研究開発法⼈ 農業・⾷品産業技術総合研究機構
農村工学研究所
目 次
頁
1.はじめに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
2.必要なもの ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
3.[kmz ファイル作成の手順1]荒廃農地の所在地情報を記載した「個票データ」の作成 ・・・ 2
4.[同 手順 2]個票データと突合する「筆ポリゴン」の作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
5.[同 手順 3]筆ポリゴン属性テーブルに個票シートを結合(1回目の突合) ・・・・・・・・・・ 4
6.[同 手順 4]突合できなかった個票シートのレコードの抽出 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5
7.[同 手順 5]筆ポリゴン属性テーブルの[所在(荒)]の修正 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
8.[同 手順 6]修正した筆ポリゴン属性テーブルに個票シートを結合(最終の突合)・・・・・ 7
9.[同 手順 7]荒廃農地の kmz ファイルの作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
10.⾏政界の kmz ファイルの作成 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
11.Google Earth について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
12.Google Earth での kmz ファイルの利⽤⽅法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
13.おわりに ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16
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1.はじめに
荒廃農地の再⽣利⽤の推進を図るため、荒廃した耕作放棄地の荒廃状況等を⼀筆毎に把握する
調査(農林⽔産省 農村振興局 耕作放棄地活⽤推進室)が 2008 年度から始められました。この
調査は、当初は耕作放棄地全体調査と呼ばれていましたが、2013 年度から荒廃農地の発⽣・解
消状況に関する調査(以下、荒廃農地調査と呼称)と呼ばれるようになりました。また、2009
年 12 ⽉の農地法の改正により、農業委員会が毎年、農地の利⽤状況についての調査(以下、利
⽤状況調査)を⾏うことが法律で義務づけられました。現在、市町村内のすべての農地を対象に
市町村・農業委員会によりこれらの荒廃農地調査と利⽤状況調査が⼀体的に実施されています。
※荒廃農地調査で把握される A 分類の荒廃農地(耕作の放棄により荒廃し、通常の農作業で
は作物の栽培が客観的に不可能となっている農地のうち、再⽣利⽤が可能なもの)と利⽤状
況調査で把握される 1 号遊休農地(現に耕作の目的に供されておらず、かつ、引き続き耕
作の目的に供されないと⾒込まれる農地)は、調査上、同じものとされています。
本マニュアルでは、荒廃農地調査の個票ファイルと⽔⼟⾥情報の筆データ(地番図データ)を
⽤いて ArcGIS(ESRI 社)で荒廃農地の kmzファイルを作成する手法、および、それを Google
Earth(Google 社)で利⽤(Google Earth の航空写真/衛星画像に荒廃農地の位置を表⽰)す
る⽅法を説明します。なお、説明の都合上、T市の 2013 年の荒廃農地調査を対象にしています。
※ kmzファイルは、kml ファイルを ZIP 形式で圧縮したもので、kml ファイルともに Google
Earth で利⽤されるファイル形式です。
※ ArcGIS 以外の GIS ソフトを使って荒廃農地の kmz(kml)ファイルを作成することも可
能です。
2.必要なもの
■荒廃農地調査の個票ファイル(様式1の EXCEL ファイル;図 1)
■⽔⼟⾥情報の筆データ(shape ファイル形式の地番図GIS データ;平面直角座標系;図 2)
■ ArcGIS for Desktop Basic 10.2(汎⽤型 GIS ソフト;税別 39万円)
図 1 荒廃農地調査の個票(様式 1)
2013
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■Google Earth または Google Earth Pro(ど
ちらも無償)
■ EXCEL(表計算ソフト;Microsoft 社)
※⽔⼟⾥情報は、農林⽔産省の⽔⼟⾥情報利活
⽤促進事業により 2006 〜 2010 年度に各都
道府県の⼟地改良事業団体連合会が整備した
GIS データ(航空写真オルソ画像、筆や耕区
のデータ)です。利⽤にあたっては各都道府
県の⼟地改良事業団体連合会にお問い合わせ
下さい。なお、市町村の税務課が筆データを整備・更新していて、その筆データを税務課か
ら借⽤可能であれば、⽔⼟⾥情報の筆データでなくともかまいません。
※Google Earth Pro は今年の 1⽉末まで有料(年間 399 ドル)でしたが、現在は無償で利
⽤できます。Google Earth Pro では⾼解像度印刷が可能です。利⽤にあたっては、使⽤許
諾ガイドライン(Google 社のWeb サイト)をよくお読み下さい。本マニュアルの作図は、
使⽤許諾ガイドラインに沿っていると考えています。
3.[kmzファイル作成の手順1]荒廃農地の所在地情報を記載した「個票データ」の作成
EXCEL を⽤いて 2013 年の荒廃農地調査の個票ファイルから、2013 年に荒廃農地であると
判断された農地の所在地情報を抽出します。
まず、様式1の EXCEL のシート(図 1)から、条件①『調査⽇の年が「2013」』、条件②『2013
年の荒廃農地区分が「A 分類」または「B 分類」』、条件③『2013 年の荒廃農地区分の新旧別が
「再発⽣」』、条件④『2013 年の解消分類が空⽩』のうち、条件①、②、③をすべて満たすレコ
ード(=⼀度解消されたことのある荒廃農地の筆の⾏)、および、条件①、②、④をすべて満た
すレコード(=⼀度も解消されたことのない荒廃農地の筆の⾏)を抽出します(【並び替え】を
利⽤)。
※これは T 市の例です。市町村によってデータの記⼊⽅法が多少異なっているかも知れない
ので、記⼊⽅法をよく分析して 2013 年に荒廃農地であった筆を抽出して下さい。
次に、シートのフィールド(列)を図 3 のように整理し、「個票データ.xls」という名前(シ
ート名はデフォルトの「Sheet1」)で保存します。フィールド名(⾒出し)は、通番、⼤字・地
番、地目、面積、農振法および区分です。
■通番・・・個票に振られている通し番号
■⼤字・地番・・・⼤字を B列、本番を C列、枝番をD列とした場合、
=IF(D2=0,B2&TEXT(C2,“ 0 ”),B2&TEXT(C2,“ 0 ”)&“-”&TEXT(D2,“ 0 ”))という計算式
で与えます。
図 2 筆データ
- 3 -
■地目、面積・・・農地基本台帳に記載されている地目、面積。基本的に法務局の登記簿に記載
されている地目、面積(m2)と同じです。※現況地目、実面積ではありません。
■農振法・・・農地基本台帳に記載されている区域情報。ここでは、農⽤地区域内にある場合に
は「農⽤地区域内」という値を与え、それ以外の場合には「・」という値を与えます。
■区分・・・A 分類(再⽣利⽤が可能な荒廃農地)の場合には「2013 荒廃農地(A)」、B分類(再
⽣利⽤が困難と⾒込まれる荒廃農地)の場合には「2013 荒廃農地(B)」という値を与えま
す。
※ ArcGIS は EXCEL ファイルを直接開けます。ただし、拡張子が.xlsx であるとうまく開け
なかったので、ここでは拡張子を.xls(Excel 97-2003 形式)にして保存しています。
4.[同 手順 2]個票データと突合する「筆ポリゴン」の作成
⽔⼟⾥情報の筆データ(shape ファイル)の属性テーブルは、多数のフィールド(列)から
なっています。ArcGIS でその属性テーブルを図 4 のように整理し、shape ファイルを「筆ポリ
ゴン.shp」という名前で保存します。フィールド名は、⼤字(登)、地番(登)、所在(登)、登
記簿地目、登記簿面積、GIS 面積、⼤字(荒)、地番(荒)、所在(荒)、突合結果です。
■⼤字(登)・・・登記簿の⼤字名。T 市の場合、筆データの属性テーブルの[OOAZA]にその
値が格納されています。【フィールド演算】で =[OOAZA]という式で与えます。
■地番(登)・・・登記簿の地番。[N̲DFB]にその値が格納されています。
■所在(登)・・・登記簿の⼤字+地番。【フィールド演算】で =[⼤字(登)]&[地番(登)]
という式で与えます。
■登記簿地目・・・登記簿の地目。[NI̲C2̲TIMO]にその値が格納されています。
■登記簿面積・・・登記簿の面積(m2)。[NI̲A1]にその値が格納されています。
■GIS 面積・・・ポリゴンの面積(m2)。【ジオメトリ演算】で求めます。
■⼤字(荒)・・・荒廃農地調査個票の⼤字名。この段階では【フィールド演算】ですべてのレ
コードに[⼤字(登)]と同じ値を与えます(突合を⾏ってから適宜修正)。
■地番(荒)・・・荒廃農地調査個票の地番。同様に[地番(登)]と同じ値を与えます。
■所在(荒)・・・荒廃農地調査個票の⼤字+地番。同様に[所在(登)]と同じ値を与えます。
図 3 個票データ.xls の Sheet1(個票シート)
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■突合結果・・・この段階ではすべてのレコードに「・」という値を与えます(突合を⾏ってか
ら、突合できたレコードの値を「○」に修正)。
5.[同 手順 3]筆ポリゴン属性テーブルに個票シートを結合(1回目の突合)
ArcGIS で「筆ポリゴン.shp」の属性テーブル(図 4;以下、筆ポリゴン属性テーブル)と「個
票データ.xls」の Sheet1$(図 3;以下、個
票シート)を開きます。
まず、【結合】で図 5 のように筆ポリゴン
属性テーブルの[所在(荒)]と個票シート
の[⼤字・地番]を突合フィールドに指定し、
筆ポリゴン属性テーブルに個票シートを結合
させます。結合オプションを「⼀致するレコ
ードのみを保持」にしているので、図 6 のよ
うに筆属性テーブルの⾏のうち個票シートと
突合できたレコードのみが表⽰されます。
次に、結合したままで[エディタ]ツール
バーの【編集の開始】で筆ポリゴンを編集状
態にし、筆属性テーブルの[突合結果]に「○」
という値を与えてから、ファイルを保存し、
編集を終了します。
図 4 筆ポリゴン.shp の属性テーブル(筆ポリゴン属性テーブル)
図5 【結合】の設定画面 1
図 6 筆ポリゴン属性テーブルに個票シートを結合させた状態
「・」を「○」に修正する
筆ポリゴンの属性 個票シートの属性
- 5 -
最後に、結合を解除してから、【属性検索】で[突合結果]='○'という条件式により、突合で
きた筆のレコードを選択状態にし、[コンテンツ]ウィンドウ内の筆ポリゴンを右クリックし、
【データのエクスポート([選択フィーチャ]を選択)】で「1 回目で突合できた筆.shp」という
名前で保存します。その属性テーブルを図 7に⽰しました。
6.[同 手順 4]突合できなかった個票シートのレコードの抽出
まず、【結合】で図 8 のように個票シート
の[⼤字・地番]と「1 回目で突合できた筆
.shp」の属性テーブルの[所在(荒)]を突
合フィールドに指定し、個票シートに同属性
テーブル(図 7)を結合させます。結合オプ
ションを[すべてのレコードを保持]にして
いるので、個票シートのレコードのうち、突
合できたレコードには[突合結果]に「○」
が⼊り、それ以外のレコードには[突合結果]
に「<NULL>(※データなし)」が⼊った状
態で表⽰されます。
次に、[コンテンツ]ウィンドウ内の個票
シート(「Sheet1$」)を右クリックし、【エ
クスポート([選択フィーチャ]を選択)】で、
ファイルの種類を「dBASE」にして「1 回目
突合結果.dbf」という名前で保存します。
最後に、EXCEL を⽤いて、その「1 回目突合結果.dbf」(図 9)を開きます。そして、フィー
図 8 【結合】の設定画面 2
図 7 1回目で突合できた筆.shp の属性テーブル
図 9 1 回目突合結果.dbf
- 6 -
ルドを[通番]、[⼤字・地番]、[面積]のみに
するとともに、[突合結果]が「○」であるレ
コードを削除し、「1 回目で突合できなかった筆
.xls」(図 10)という名前で保存します。
7.[同 手順 5]筆ポリゴン属性テーブルの[所在(荒)]の修正
EXCEL でその「1 回目で突合できなかった筆.xls」(図 10;A とします)を開きます。また、
ArcGIS で筆ポリゴン属性テーブル(図 4;B とします)を開き、[所在(登)]の値でレコード
(⾏)をソートし、[エディタ]ツールバーの【編集の開始】で筆ポリゴンを編集状態にします。
そして、Aの[⼤字・地番]の値(=突合できなかった個票の⼤字・地番)を Bの[所在(荒)]
の値(筆ポリゴンの⼤字・地番)と照合し、次のような違いが確認できた場合には、B の[⼤字
(荒)]の値または[地番(荒)]の値を修正します。
●⼤字名の表記の違い:例えば、Aの[⼤字・地番]の値が「霞ヶ関 117」であるのに対し、B
の[所在(荒)]の値が「霞が関 117」である場合、B の[⼤字(荒)]の値を「霞ヶ関」
に修正します。ここで、「霞が関・・・」であるレコード(⾏)の数が多い場合には、B の[⼤
字(荒)]の値が「霞が関」であるレコードをすべて選択し、【フィールド演算】で[⼤字
(荒)]="霞ヶ関"という式によりその選択レコードの[⼤字(荒)]に「霞ヶ関」という値
を与えれば効率的に修正できます(※このように⼀括修正ができるように[所在(荒)]で
はなく「⼤字(荒)]を修正することにしました)。
●枝番の有無の違い:例えば、A の[⼤字・地番]の値が「観⾳台 216-1」(※枝番あり)で
あるのに対し、Bの[所在(荒)]の値が「観⾳台 216」(※枝番なし)である場合、Aの[面
積]の値(個票の面積)が B の[登記簿面積]または[GIS 面積]の値とほぼ同じであれ
ば、B の[地番(荒)]の値を「216」から「216-1」に修正します(※この修正にあたっ
ては、航空写真オルソ画像に「観⾳台 216」の筆ポリゴンを重ねて、明らかに荒廃してい
ることを確認するのが望ましい)。
次に、B の[所在(荒)]に対して、【フィールド演算】で =[⼤字(荒)]&[地番(荒)]と
いう式で「⼀部修正した⼤字+地番」を与えます。
※ T 市の場合、個票シート(図 3)に 3333 件のレコードがありました。そのうち 7 件のレ
コードは[⼤字・地番]の値が他のレコードと重複([面積]の値のみ異なる)していたの
で、それを除くと実質的なレコード数は 3326 件でした。また、1 回目で突合できなかった
レコードは 90 件あり、そのうち上記の⽅法で 55 件のレコードの[所在(荒)]を修正しま
した。その結果、次の手順で 3326 件のうち 3291 件(99%)を突合させることができま
した。なお、修正したレコードの約 8 割は、⼤字名の表記の違い(「⾼⾒原5丁目」と「⾼
⾒原五丁目」、「中菅間」と「中菅ま」、「要元南口堀」と「要元南口の堀」等)によるもの
図 10 1 回目で突合できなかった筆.xls
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でした。
8.[同 手順 6]修正した筆ポリゴン属性テーブルに個票シートを結合(最終の突合)
まず、手順 3の前半と同様のことを⾏います。① ArcGIS で筆ポリゴン属性テーブルと個票シ
ートを開き、図 5 のように、筆ポリゴン属性テーブルの[所在(荒)]と個票シートの[⼤字・
地番]を突合フィールドに指定し、筆ポリゴン属性テーブルに個票シートを結合させます(結合
オプションは[⼀致するレコードのみを保持])。②結合したままで[エディタ]ツールバーの
【編集の開始】で筆ポリゴンを編集状態にし、筆属性テーブルの[突合結果]に「○」という値
を与えてから、ファイルを保存し、編集を終了します。
次に、結合を解除しないままで、[コンテンツ]ウィンドウ内の筆ポリゴンを右クリックし、.....
【データのエクスポート】で「⼀時.shp」という名前で保存します(その属性テーブルのフィ
ールドは図 6と同じ)。
次に、その「⼀時.shp」を[コンテンツ]ウィ
ンドウに追加し、レイヤプロパティを開きます。
そして、[フィールド]タブの[表⽰フィールドの
選択]で、所在(登)、登記簿地目、登記簿面積、GIS
面積、所在(荒)、通番、地目、面積、農振法、区
分のみにチェックをつけます(図 11)。
最後に、「⼀時.shp」の属性テーブルを開き、【属
性検索】で[区分]='2013 荒廃農地(A)'という
条件式により、A 分類のレコードを選択状態にし、
【データのエクスポート】で「2013 荒廃農地(A)
の筆.shp」という名前で保存します。同様に、【属
性検索】で[区分]='2013 荒廃農地(B)'という
条件式により、B 分類のレコードを選択状態にし、
【データのエクスポート】で「2013 荒廃農地(B)
の筆.shp」という名前で保存します。
9.[同 手順 7]荒廃農地の kmzファイルの作成
まず、「2013 荒廃農地(A).shp」を[コンテンツ]ウィンドウに追加し、レイヤプロパティ
を開き、次のように設定します。
■[⼀般]タブ・・・レイヤ名を「T 市 2013 荒廃農地A(濃い桃色は農⽤地区域内、薄い桃色
はそれ以外)」にします。
※Google Earth の[場所]パネルでこのレイヤ名が表記されるようになります。
■[表⽰]タブ・・・表⽰式のフィールドを「所在(登)」にします。
図 11 ⼀時.shp のプロパティの設定
- 8 -
※Google Earth の[場所]パネルで各図形(筆ポリゴン)に登記簿の⼤字+地番が表記さ
れるようになります。後述するように、[場所]パネルでその図形をクリックすると、その
図形を画像上で検索することができます。その⽅法で図形を検索する際に、⼤字+地番では
なく、個票の通し番号で検索できるようにしたい場合には、表⽰式のフィールドを「通番」
にします。
■[シンボル]タブ・・・【カテゴリ】>【個別値】を選択し、フィールドを「農振法」にし、[す
べての値を追加]ボタンを押します。そして、値が「農⽤地区域内」であるポリゴンのスタ
イル(色づけ等)を幅 3.0 の濃い桃色のアウトライン(塗りつぶしなし)、値が「・」であ
るポリゴンのスタイルを幅 3.0 の薄い桃色のアウトライン(塗りつぶしなし)とします。
※Google Earth で筆ポリゴンがこのスタイルで表⽰されるようになります。
■[フィールド]タブ・・・「FID」と「Shape」以外のフィールドにチェックをつけます。
■[HTML ポップアップ]タブ・・・[ポップアップツールを使⽤してレイヤのコンテンツを表
⽰]にチェックをつけ、[表⽰フィールドをテーブルとして表⽰]を選択します。
※Google Earth で筆ポリゴンをクリックした際に表⽰されるポップアップウィンドウに、
[フィールド]タブでチェックをつけたフィールドが表⽰されるようになります。
図 12 2013 荒廃農地(A)の筆.shp のレイヤプロパティの設定
T
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次に、[コンテンツ]ウィンドウでにチェックを⼊れて、筆ポリゴンをマップに表⽰させます
(筆ポリゴンが選択された状態にしないように)。この状態で、[ArcToolbox]ウィンドウの【変
換ツール】>【KML へ変換】>【レイヤ→ KML】を⽤いて「2013 荒廃農地(A).shp」を「T
市の 2013 荒廃農地(A).kmz」に変換します。
同様にして「2013 荒廃農地(B).shp」を「T 市の 2013 荒廃農地(B).kmz」に変換しま
す。ただし、[⼀般]タブの設定では、レイヤ名を「T 市 2013 荒廃農地 B(濃い赤色は農⽤地
区域内、薄い赤色はそれ以外)」にし、[シンボル]タブの設定では、値が「農⽤地区域内」で
あるポリゴンのスタイルを幅 3.0 の濃い赤色のアウトライン、値が「・」であるポリゴンのス
タイルを幅 3.0 の薄い赤色のアウトラインとします。
10.⾏政界の kmzファイルの作成
Google Earth の[レイヤ]パネルで「境界線や地名」の「境界」にチェックをつけると⾏政
界(市町村界)を表⽰させることができますが、別途に⾏政界の kmz ファイルを作成しておく
と便利です。その作成⽅法を簡単に説明します。
まず、国⼟数値情報ダウンロードサービス(国⼟交通省)を利⽤して茨城県の平成 26 年度の
⾏政区域データをダウンロードします。このデータは、フィーチャタイプがポリゴン、座標系が
地理座標系(緯度・経度)・世界測地系(⽇本測地系 2000)である shape ファイル形式の GIS
データです。
次に、ArcGIS の[ArcCatalog] ウィンドウで(別途に⽤意した作業⽤の)任意のフォルダ
を右クリックし、【新規作成】>【シェープファイル】を選択します。そうすると[シェープフ
ァイルの新規作成]ウィンドウが表⽰されるので、名前を「T 市の⾏政界ライン」、フィーチャ
タイプを「ポリライン」にするとともに、右下の[編集]ボタンを押して座標系を投影座標系の
「平面直角座標系 第 9系(JGD2000)」にし、OKボタンを押します。その結果、[コンテンツ]
ウィンドウに「T 市の⾏政界ライン.shp」が追加されます(チェックがついたままにしておいて
下さい)。
次に、[エディタ]ツールバーの【編集の開始】でその「T 市の⾏政界ライン」を編集状態に
します。
次に、⾏政区域データをマップに表⽰させ、T 市のポリゴンを選択し、メニューの【編集】で
<コピー>をした後、<貼り付け>を⾏います。そうすると[貼り付け]ウィンドウが表⽰され
るので、フィーチャを作成するレイヤの選択で「T 市の⾏政界ライン」をターゲットとします。
さらに、ファイルを保存し、編集を終了します。その結果、T 市のポリラインからなる「T 市の
⾏政界ライン.shp」が作成されます。
次に、そのレイヤプロパティを開き、[シンボル]タブで[単⼀シンボル]を選択し、ライン
のスタイルを幅 3.0・⻩色とします。
最後に、[ArcToolbox]ウィンドウの【変換ツール】>【KML へ変換】>【レイヤ→ KML】
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を⽤いて「T市の⾏政界ライン.shp」を「T市の⾏政界ライン.kmz」に変換します。
※フィーチャタイプがポリゴンである⾏政界 shape ファイルを kmz ファイルに変換し、それ
をGoogle Earth で表⽰した場合、荒廃農地ポリゴン以外の画像エリアをクリックすると⾏
政界に関するポップアップウィンドウが表⽰されることになり、その都度、それを閉じなけ
ればならず、うっとうしいです。そのため、フィーチャタイプがポリラインである⾏政界
shape ファイルを作成し、それを kmz ファイルに変換することにしました。
11.Google Earth について
●Google Earth を起動させると図 13 のような画面が表⽰されます。ビュー画面に表⽰して
いる画像は、2014 年 3⽉ 22 ⽇撮影されたの航空写真画像です。Google Earth には、図 14 に
⽰すエリアについて 2014 年 3 ⽉に撮影された航空写真画像が掲載されており、茨城県の場合、
ほとんどのエリアでその航空写真画像を表⽰することができます。
図 13 Google Earth の画面
[場所]パネル
ビュー画面
Google Earthより
図 14 2014 年 3 ⽉撮影の航空写真が掲載されているエリア(Google のブログより)
図 15 スライダーによる画像の切り替え
2012.3.16の画像 2014.3.22の画像
スライダー
ボタン
荒廃農地 「いばらきの畑地再生事業」で整備中
Google Earthより Google Earthより
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●Google Earth、Google Earth Pro とも操作⽅法は同じです。説明の都合上、「Google Earth」
を⽤いていますが、それは「Google Earth Pro」に置き換えられます。
●時計の絵柄のボタンを押すと図 15 のようなスライダーが表⽰されます。スライダーを左に
動かせば古い画像(航空写真画像または⾼解像度衛星画像)、右に動かせば新しい画像を表⽰さ
せることができます。
●例えば筑波⼭の画像を表⽰した状態で、メニューの【表⽰】で[ここを開始位置とする]を
選ぶと、Google Earth の起動した際にその画像が表⽰されるようになり、便利です。
● Google Earth のビュー画面は 3Dモードなので、図 16 のように傾斜をつけて表⽰するこ
とができますが、傾斜をつけずに表⽰(つまり真下を⾒下ろした表⽰)する⽅が画像は⾒やすい
です。しかし、荒廃農地ポリゴンをダブルク
リックしたりすると、自動的に傾斜がついた
表⽰になってしまいます(不便)。そうなった
場合には、メニューの【表⽰】>【リセット】
で[傾斜]または[傾斜とコンパス]を選ん
で下さい。⼀度、荒廃農地ポリゴン以外のエ
リアをマウスでクリックしてから、Alt キー
を押しながらキーボードの「R」を押しても
同様の操作ができます。
12.Google Earth での kmzファイルの利用⽅法
● kmz ファイルが格納されているフォルダをエクスプローラーで開き、「T 市の 2013 荒廃農
地(A).kmz」を Google Earth のビュー画面にマウスでドラッグ&ドロップすれば、図 17 の
ように、kmz ファイルが開き、荒廃農地の筆ポリゴンを表⽰させることができます。
図 16 傾斜をつけて表⽰した画面
筑波山
Google Earthより
図 17 kmz ファイルを Google Earth で開く⽅法
T
TTT
Google Earthより
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● kmz ファイルを開くと、自動的に傾斜が
ついた表⽰になってしまうので、⼀度、筆ポリ
ゴン以外のエリアをマウスでクリックしてから
「Alt」+「R」キーで<傾斜>を解除します。
●[場所]パネルには、「お気に⼊り」フォ
ルダと「保留」フォルダがあり、「T 市の 2013
荒廃農地(A).kmz」というアイテムは「保留」
フォルダに⼊ります。「保留」フォルダに kmz
ファイルが⼊っている状態で Google Earth を
終了しようとすると、図 18 のように、「保留」
フォルダに⼊っているアイテムを破棄するか、
破棄せずに「お気に⼊り」フォルダに保存する
か尋ねられます。「お気に⼊り」フォルダにアイ
テムが溜まってくると、Google Earth の起動が
遅くなるので、筆者は、破棄を選んでいます(必
要な時に kmz ファイルをビュー画面にマウスで
ドラッグ&ドロップ)。なお、「お気に⼊り」フ
ォルダを右クリックして【追加】>【フォルダ】
で「いろいろ」という名前を⼊れると、「お気に
⼊り」フォルダ内に「いろいろ」という名前の
新規フォルダができます。「T 市の⾏政界ライン
.kmz」のようなよく表⽰するアイテムは、「保留」
フォルダから「いろいろ」という名前にマウス
でドラッグ&ドロップして、図 19 のように配置
(保存)しておくと便利です。なお、フォルダ
内に複数のアイテムがある場合、その中の⼀つ
をそのフォルダ名にドラッグ&ドロップすると
フォルダ内の先頭に配置されます。先頭に配置
されているアイテムの図形から先に描画される
ので、複数のアイテムの間で図形が重なってい
てそれらの上下を⼊れ替えたい場合、その⽅法
で配置の順序を変えます。
●図 19 のようにアイテムにチェックを⼊れる
と、チェックを⼊れたアイテムが図 20 のように
2014 年 3 ⽉ 22 ⽇撮影の航空写真画像画像の上
図 19 [場所]パネルの状態
T
TT
図 18 Google Earth 終了時のメッセージ
図 20 T 市の荒廃農地の分布
Google Earthより
- 13 -
に表⽰されます。
●図 21 のように筆ポリゴンをクリックすると、ポップアップウィンドウが表⽰され、荒廃農
地の情報がわかります。
●[場所]パネルで、アイテム名の左についている三角印をクリックすると、図 22 のように
アイテムに含まれている図形(筆ポリゴン)の⼀覧が表⽰されます。図形の右側には、前述の手
順 7 の[表⽰]タブの設定で表⽰式のフィールドとして指定した[所在(登)]の値(登記簿の
⼤字+地番)が記されています。図形はその値の順に並んでいないので(※図形は kmz ファイ
ルに変換した shape ファイルのポリゴン作成順に並んでいるようです)、検索対象が探しやすい
ように、図 22 のように、「T 市 2013 荒廃農地A(濃い桃色は農⽤地区域内、薄い桃色はそれ
以外)」というアイテム名を右クリックしてポップアップメニューから[名前順]を選んで、「⼤
字+地番」の順にソートして下さい(※⼤字名の並びは漢字の読み⽅の順になっていないことに
留意して下さい)。例えば「⼤字+地番」が「⽊六本 911」である図形をダブルクリックすると、
図 21 ポップアップウィンドウ
Google Earthより
図 22 アイテムの図形リストとアイテム右クリック時のメニュー
右クリック
TT
T
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⽊六本 911 にある筆ポリゴンがビュー画面の中⼼に位置するように画像が動き、かつ、その筆
ポリゴンのポップアップウィンドウが表⽰されま
す。このようして「⼤字+地番」で荒廃農地を検索
することができます。
● 2014 年 3 ⽉ 22 ⽇撮影の航空写真画像は非常
に⾼解像度なので、画像を拡⼤して目視すれば、図 23
のように、荒廃農地とされていても明らかに耕作地
であると判読できる場合が多いです。荒廃農地調査
結果の正誤のチェックができます。
●筆ポリゴンの削除、形状変更、スタイル(色づ
け等)を⾏ったり、筆ポリゴンを新規作成したりす
ることができます。その⽅法を説明します。
①ビュー画面内で修正したい筆ポリゴンを右クリ
ックします。そうすると図 22 に⽰したポップアッ
プメニューと同じものが表⽰されます。【削除】を
選べば、その筆ポリゴンは削除されます。【プロパ
ティ】を選べば、図 24 のようなウィンドウが表⽰
されるので、[スタイル、色]タブを開いて、色を
指定して透過度を 100%にすればその筆ポリゴンは
色塗りされます。同ウィンドウが表⽰されている時、
ビュー画面で図形が変形できる状態になっているの
で、マウスでその筆ポリゴンの形状を変更すること
ができます。
②「場所」パネルでアイテム名を右クリックして
ポップアップメニューから【追加】>【ポリゴン】
を選べば、図 24 のウィンドウと同じウィンドウが
開きます。同ウィンドウが表⽰されている時、ビュ
ー画面で新規に図形を作成できる状態になっている
ので、マウスでクリックを続けて図形を描けば、筆
ポリゴンが新規作成され、図 22 の図形⼀覧の最後
尾に追加されます。なお、同ウィンドウの[説明]
タブを開き、⽩枠のエリアに、図 25 のように他の
筆ポリゴンのコードをコピペして適当に修正すれ
ば、その筆ポリゴンに属性値を与えることができま
す。ポリゴンの面積([GIS 面積])は、同ウィンドウの[測定]タブを開けばわかります。
図 23 調査結果の正誤チェック
耕作地
荒廃農地
Google Earthより
図 24 ポップアップメニュー 1
図 25 ポップアップメニュー 2
既存のポリゴンのテキストをコピペ
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③修正したアイテムを保存しておきたけ
れば、修正したアイテムをドラッグ&ドロ
ップで「保留」フォルダから「お気に⼊り」
フォルダ内に配置(保存)するか、修正し
たアイテムを右クリックしてポップアップ
メニュー(図 22)から【名前をつけて場所
を保存】を選んで、kmz ファイルとして保
存します。
●Google Earth Pro を利⽤すれば、メニ
ューの【ファイル】>【保存】>【イメー
ジを保存印刷】を選べば(または画像保存
ボタンを押せば)、図 26 の上段のように画
像保存に関係するボタンが表⽰され、[地図
のオプション]でタイトル、スケール等を表
⽰するか否かを設定でき、[解像度]で JPEG
ファイルとして出⼒する画像の解像度を設
定することができます。その解像度は、航
空写真画像の解像度に対応したものであり、
解像度を⾼くすると筆ポリゴン(線幅は 3.0)
の枠線は相対的に細くなってしまいます。
図 26 の中段と下段は、解像度をそれぞれ
1527 × 940、4800 × 2954 として出⼒し
た JPEG ファイルを開いた画像です。4800
× 2954 の設定で出⼒すると筆ポリゴンの枠線はかなり細くなることがわかります。4800 ×
2954 の設定で筆ポリゴンの枠線を適度な太さで描きたければ、筆ポリゴンを⼀つずつ選択して
【プロパティ】>[スタイル、色]タブ(図 24)で線幅を 9.0 程度に⼤きくする必要がありま
す。なお、「T 市の 2013 荒廃農地(A).kmz」は、筆ポリゴンを「濃い桃色は農⽤地区域内、
薄い桃色はそれ以外」として色分けしていますが、農⽤地区域内か否かの区分をせず、すべての
筆ポリゴンに同じスタイルを与えてもいいのであれば、[場所]パネルの筆ポリゴンでアイテム
名を右クリックしてポップアップメニューの【プロパティ】>[スタイル、色]タブで線幅を 9.0
にすれば、すべての筆ポリゴンの線幅を⼀度に変更することができます。タイトル、スケール等
の表⽰サイズは、[地図のオプション]の[Scaling]で変更することができます。
【ファイル】>【印刷】を選べば(または印刷ボタンを押せば)、印刷の質を低・中・⾼から
選択して、プリンター出⼒または PDF 出⼒を⾏うことができますが、この場合にも、印刷の質
を⾼くすると、筆ポリゴン(線幅は 3.0)の枠線は相対的に細くなってしまいます。
図 26 解像度による出⼒画像の違い
解像度:1527×940
解像度:4800×2954
Google Earthより
Google Earthより
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●図 27 の⽔色の線は、3次メッシュ(基
準地域メッシュ)と呼ばれる緯度・経度
に基づいて区切られた約 1km 四⽅の区域
です(図 27)。例えば、国⼟数値情報ダ
ウンロードサービス(国⼟交通省)を利
⽤して、⼟地利⽤ 3次メッシュデータ(ポ
リゴン、地理座標系・世界測地系、shape
ファイル形式)をダウンロードし、その
属性テーブルのフィールドを 3 次メッシ
ュコードのみにすれば、3 次メッシュの
shape ファイルが作成できます(T 市の
場合、1次メッシュコードが 5340、5439、
5440 のファイルをダウンロードし、
ArcGIS の【マージ】でそれらを 1 つにま
とめてから、T 市が位置する 3 次メッシ
ュを選択し、shape ファイルを作成)。図
27 に⽰した 3 次メッシュは、その 3 次メ
ッシュの shape ファイルを kmz ファイル
に変換(Google Earth でメッシュをクリ
ックした際にコードが読み取れるように、
フィーチャタイプを「ポリライン」にせ
ず、「ポリゴン」のままで変換)したもの
です。3 次メッシュを利⽤すると、表⽰し
ている画像あるいは保存した画像が市町
村内のどの位置にあるのかが容易に把握
できて便利です。
13.おわりに
荒廃農地の kmz ファイルの作成を⼟地改良事業団体連合会等に依頼すると、1 市町村あたり
20 〜 30 万円ほど経費がかかるかも知れませんが、各市町村・農業委員会にはぜひ荒廃農地の
kmz ファイルを作成してもらいたいと思っています。Google Earth(pro)を⽤いて荒廃農地
調査データを可視化すれば、調査データの正誤チェックを⾏ったり(Google Earth に新しい航
空写真画像が掲載されている場合)、次回の調査の効率化、荒廃農地解消の推進等を図ることが
できます。本マニュアルがその⼀助となれば幸いです。
図 27 3 次メッシュ(⽔色)
Google Earthより
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荒廃農地調査データの可視化手法マニュアル
〜ArcGIS を⽤いて荒廃農地の kmz ファイルを作成し、
Google Earth を⽤いて荒廃農地の分布を可視化する〜
平成 27 年 10 ⽉
国⽴研究開発法⼈ 農業・⾷品産業技術総合研究機構 農村工学研究所
問い合わせ先:
国⽴研究開発法⼈ 農業・⾷品産業技術総合研究機構
農村工学研究所 農村基盤研究領域 資源情報担当(福本昌⼈)
〒 305-8609 茨城県つくば市観⾳台 2-1-6
TEL:029-838-7535(資源情報担当)
※本書からの転載・複製を⾏う場合は、当所の許可を得て下さい。