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文書番号:JRCA F4000-改定 7 版 食品安全マネジメントシステム審査員の 資格基準及び評価登録手順 定:2014年 9月 1日 改定7版:2018年 9月 1日 一般財団法人 日本規格協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター

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Page 1: 食品安全マネジメントシステム審査員の 資格基準及 …ISO/TS 22003:食品安全マネジメントシステム -食品安全マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関に対する要求項

文書番号:JRCA F4000-改定 7版

食品安全マネジメントシステム審査員の

資格基準及び評価登録手順

制 定:2014年 9月 1日

改定7版:2018年 9月 1日

一般財団法人 日本規格協会

マネジメントシステム審査員評価登録センター

作成 確認 承認

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目 次

1. 適用範囲 ............................................................................................................................... 1

2. 引用文書及び関連文書 ......................................................................................................... 1

第Ⅰ部 審査員の資格基準 ................................................ 2

3. 食品安全マネジメントシステム審査員の力量及び資格区分 ................................................ 2

3.1 食品安全マネジメントシステム審査員の力量 .................................................................... 2

3.2 食品安全マネジメントシステム審査員の資格区分 ............................................................. 4

4.審査員補(新規登録) ........................................................................................................... 5

5.審査員補(資格拡大登録) .................................................................................................... 7

6.審査員(資格拡大登録) ....................................................................................................... 9

7.主任審査員(資格拡大登録) ............................................................................................... 11

8.審査員(格上げ) ................................................................................................................ 13

9.主任審査員(格上げ) ......................................................................................................... 14

10.カテゴリ・サブカテゴリ拡大申請、サブカテゴリ登録 ................................................... 15

11.資格の維持(サーベイランス) ....................................................................................... 16

12.資格の更新 ....................................................................................................................... 17

13.有効な審査実績 ................................................................................................................ 18

14.継続的専門能力開発(CPD) ............................................................................................... 20

15.継続的な確認 .................................................................................................................... 20

16.審査員活動に関する調査 .................................................................................................. 21

17.資格の失効及び回復 ......................................................................................................... 21

18.資格の一時停止及び取消し .............................................................................................. 21

19.資格の再登録 .................................................................................................................... 22

20.再審査申し立て、異議申し立て及び苦情 ........................................................................ 22

第Ⅱ部 審査員の評価登録手順 ........................................... 23

21.審査員資格の登録、維持及び更新 ................................................................................... 23

22.審査員資格の申請及び申請受付 ....................................................................................... 23

23.新規及び資格拡大、カテゴリ・サブカテゴリ拡大、サブカテゴリ登録、格上げ申請の評価

.................................................................................................................................................... 23

24.資格の維持及び更新申請の評価 ....................................................................................... 24

25.資格の一時停止、一時停止の解除及び取消しの手順 ...................................................... 25

附則 ................................................................... 26

付属書1 フードチェーンカテゴリの分類 ................................................................................ 27

付属書2 用語の定義 ................................................................................................................ 28

付属書3 筆記試験と過去に実施していた審査員研修コース修了証の取り扱いについて ........ 31

付属書4 審査員倫理綱領 ......................................................................................................... 32

付属書5 審査員の権利及び義務 .............................................................................................. 33

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付属書6 JRCA 登録審査員資格の公表に係わる遵守事項 ....................................................... 34

付属書7 審査員登録証明書等の記載項目及び登録情報 .......................................................... 37

付属書8 ISO 22000:2018 から ISO22000:2005 への対比 ...................................................... 38

制定・改定履歴 ......................................................... 40

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JRCA F4000-改定 7 版

食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

1. 適用範囲

この文書は、一般財団法人 日本規格協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター

(以下、当センター又は JRCAという)が「食品安全マネジメントシステム(FSMS)審査員」を

評価登録するための基準及び手順を規定する。

申請の手続きについては、JRCA F5650「食品安全マネジメントシステム審査員登録申請等

各種手続きの手引き」にて解説する。

2. 引用文書及び関連文書

2.1 引用文書

この文書で引用する基準文書を以下に示す。

JIS Q 17021-1(ISO/IEC 17021-1):適合性評価

-マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関に対する要求事項-第1部:要求事項

JIS Q 19011(ISO 19011):マネジメントシステム監査のための指針

ISO 22000:食品安全マネジメントシステム

-フードチェーンのあらゆる組織に対する要求事項

ISO/TS 22002:食品安全のための前提条件プログラム

ISO/TS 22003:食品安全マネジメントシステム

-食品安全マネジメントシステムの審査及び認証を行う機関に対する要求事項

2.2 関係文書

この文書に関連する主な基準文書を以下に示す。

JRCA AC100:審査員評価登録に係わる異議申し立て及び苦情の取扱い手順

JRCA F5530:食品安全マネジメントシステム要員認証に係わる再審査申立てに対する取扱い

手順

JRCA F5650:食品安全マネジメントシステム審査員登録申請等各種手続きの手引き

JRCA F2000:食品安全マネジメントシステム審査員に対する料金基準

JAB MS503 :「マネジメントシステム認証機関に対する認定の補足基準-食品安全マネジメン

トシステム-」についての解説

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

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第Ⅰ部 審査員の資格基準

3. 食品安全マネジメントシステム審査員の力量及び資格区分

3.1 食品安全マネジメントシステム審査員の力量

3.1.1 マネジメントシステムの審査及び認証を行う能力

次の項目の知識及び技能を有すること。

・ビジネスマネジメントの実務に関する知識

・審査の原則、実務及び技術に関する知識

・特定のマネジメントシステム規格/規準文書に関する知識

・依頼者の事業分野に関する知識

・依頼者の製品、プロセス及び組織に関する知識

・メモを取り、報告書を作成する技能

・プレゼンテーションの技能

・面談の技能

・審査のマネジメントの技能

3.1.2 食品安全マネジメントシステムの審査及び認証を行う能力

①申請レビューを実施する際に、次の項目を理解していること

・複数サイトにおけるサンプリングの要求事項

・審査工数の要求事項及びその適用

・適用できる HACCP調査数の評価

・ISO/TS22003:2013 の附属書 Aに従った食品のカテゴリ及びサブカテゴリ分類

②フードチェーンカテゴリに関連する次の項目を特定する能力

・PRP

・食品安全ハザード(微生物・化学的・物理的)

・法的要求事項

③次の項目があるかどうか判断する能力

・組織及びその食品カテゴリ又は製品に関連する、全ての特定の季節性要因

・評価対象のカテゴリ及び地理的な地域に関連する、特定の文化的及び社会的慣習

・FSMS、食品、プロセス又はサービスを審査するために求められる特定の要素

④次の項目を確実にする、審査計画の作成能力

・審査チームのメンバーが、審査するための技術的力量をもって、製品及びプロセスを審

査する。

・審査工数が最適化されている。

・ISO/TS22003に規定されている審査の目的が実現可能である。

・特定の FSMSスキームの要求事項が満たされている。

⑤求められる認証範囲及びフードチェーンカテゴリに関連する規定文書、例えば、ISO 22000、

ISO/TS 22002及び/又は他のスキーム認証規格を解釈し、適用する能力。知識には、引用

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

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規格並びにそれらの専門用語及び定義も含む。

⑥次の項目を特定する能力

・食品由来の微生物ハザード

・化学的ハザード

・物理的ハザード

・アレルゲン

・食品安全表示の要求事項

・食品安全の規制

⑦適用可能な(生産国及び仕向け国の)食品安全規則及び表示の要求事項を特定し、順守す

る組織の能力を評価する能力

⑧次の項目を含む、ISO 22000で説明される FSMS、HACCP、ハザード評価及びハザード分析

の原則をフードチェーンカテゴリで適用する能力

・食品安全方針の要求事項

・ハザード分析手法

・ハザード分析の有効性の検証

・FSMS計画の要求事項

・ハザード分析へのインプットとしての顧客仕様及び政府規制の役割

・求められる力量及び権限を含む,食品安全チームの編成及び機能

・適切な管理手段の選択

・許容限界の設定

・妥当性確認の方法論

・検証手段

・FSMS更新の要求事項

・食品試験手法及び試験所の試験結果に信頼性を付与する試験所認定の役割

・不適合製品の管理

・規制上要求される報告の要求事項を含む,撤去及び回収手順(生産国,仕向け国)

・測定機器に対する校正の要求事項

・トレーサビリティの要求事項(例えば,規格,顧客,規制)

・コミュニケーション(内部及び外部)

・経営層の責任

・緊急時の備え

・故意の汚染への予防

・偽装の予防

・要員の力量

・教育・訓練

・供給者の選定及び管理

・苦情

⑨次の項目に関して,フードチェーンカテゴリ及びサブカテゴリの実務及び用語を適用す

る能力

・フードチェーンの関係

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

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・PRP,OPRP,CCPに関する最良の規範

・共通のフードチェーンプロセス

・生産技術及び加工に関する用語

・共通機器

・施設の設計

・包装の形式及びその特性

・微生物学用語及び微生物名

・化学的な用語及び名称

・適正試験所規範

・現場で使用される用語

⑩JIS Q 17021-1及び ISO/TS22003での報告書に対する要求事項,並びに CAB(Conformity

Assessment Body:適合性評価機関)及び/又は FSMSスキームの報告書の要求事項を適用

する能力。

3.2 食品安全マネジメントシステム審査員の資格区分

この基準で定める食品安全マネジメントシステム審査員の資格区分を以下に示す。

3.2.1 審査員補

当センターが、本基準の 4 項又は 5項に定める登録要件を満たしていると評価し登録した

者。

審査員補は、「食品安全マネジメントシステム要員認証に係わる審査員研修コースを承認す

る基準」(JRCA F4050)の 13.2項、13.3項に定める、食品安全マネジメントシステム審査員

に共通して必要となる基本的な知識及び技能を習得し、これらを審査の場面を想定した模擬

演習及び筆記試験において実証することができる。

3.2.2 審査員

審査チームメンバーとして、審査を行うことができる者。

当センターが、本基準の 6 項又は 8項に定める登録要件を満たしていると評価し登録した

者。

審査員は、審査員補に求められる基本的な力量を有し、審査チームメンバーとして、これ

らを実際の審査の場面で適用することができる。

3.2.3 主任審査員

審査チームリーダーとして、審査を統括することができる者。

当センターが、本基準の 7項又は 9項に定める登録要件を満たしていると評価し登録した

者。

主任審査員は、審査チームメンバーとしての力量を実証した上で、実際の審査の場面で、

審査チームリーダーとして、審査を統括することができる。

注)当センターが評価登録を行う、各種のマネジメントシステム審査員に共通して適用される事

項の場合は、“マネジメントシステム審査員”、“MS審査員”の用語も用いる。

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

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4.審査員補(新規登録)

食品安全マネジメントシステム審査員補への新規登録申請者は、4.1項から4.7項に定める要

件を満たすこと。

4.1 実務経験

(1) FSMS審査員補登録に必要な実務経験を以下に示す。

①高等学校卒業、又はこれと同等以上の教育を受けている、若しくは同等以上の学力を

有していること。

②5年以上の常勤による(フードチェーン関連産業)実務経験を有していること。ただ

し、高等学校卒業後に教育期間が 1 年以上の教育機関を修了している者は、業務経験

を 1 年減じることができる。

③2年以上の品質保証又は食品安全職務における実務経験を有していること。品質保証

又は食品安全職務における実務経験としては、例えば以下のような業務がある。

・畜産、水産、農業による生産

・食品製造、動物の飼料製造

・外食、中食産業

・食品流通、輸送/保管サービスの提供

・食品衛生サービス

・食品包装資材の製造

・添加物/酵素/加工助剤、農薬/肥料/洗浄剤の製造

(2) 上記(1)の②及び③の実務経験に関し、当センターは申請者から提供された、通算6ヵ月

以上のカテゴリ・サブカテゴリ(分類は「付属書1」参照)の業務経験について、申請す

るカテゴリ・サブカテゴリにおいて、用語、知識及び技能を適用する力量要件を評価する。

注 1)カテゴリ・サブカテゴリの登録は任意とする。

注2)JRCA F4000-改定 5版「2.3.2申請時の資格基準および必要な提出物(審査員補、審

査員、主任審査員に共通)」におけるレポートによるカテゴリ・サブカテゴリの申

請は、2019 年 3月 31日までに受理した申請をもって、終了する。

4.2 審査員研修コースの修了

当センターが承認する食品安全マネジメントシステムのフォーマル研修コース(「付属書2」

の 3項参照)を、申請日から過去5年以内に修了していること。

注)フォーマル研修コースの修了から、すでに5年を過ぎている場合、または、ISO 22000:2005

対応の研修コースである場合は、「付属書3」を参照すること。

4.3 基礎微生物学及び基礎化学の知識証明

以下の(1)、(2)、(3)のいずれかにより、基礎微生物学及び基礎化学のそれぞれの知識の要

件を満たすこと。

(1) 高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)において 1単位以上を取得

以下の①、②のいずれかの要件を満たすこと。

①高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)を卒業/修了し得られる成績証明書。

②高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)で科目履修し得られる単位証明書。

注 1)科目名として、基礎微生物学には、微生物学、基礎微生物学、応用微生物学、醗酵

微生物学、食品微生物学などがあり、基礎化学には、化学、有機化学、応用化学、

工業化学、化学工学、生化学、食品化学などがある。他科目については、評価時に

科目内容を説明したシラバスなどの資料を確認した上で認める場合がある。過去の

例では生物学 4単位取得で基礎微生物学の知識の証明と判断している。

注 2)科目履修の例としては、放送大学では、基礎微生物学として、初歩からの生物学、

暮らしに役立つバイオサイエンスがあり、基礎化学として、基礎化学、初歩からの

化学がある。

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

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(2) 当センターが登録した講習コース(JRCAホームページ参照)の修了証

(3) レポート等

以下の①、②、③のいずれかの 5000字程度のレポートにより、要件を満たすこと。

①知識証明のために作成した論述。

②執筆した論文、書籍(申請者の名前が確認できること)。

③講師を務めた際のテキスト、配布資料 (申請者の名前が確認できること)

4.4 HACCP教育訓練証明

以下の(1)、(2)、(3)のいずれかにより、HACCP 教育訓練の要件を満たすこと。

(1) 概ね 3日間の HACCP 講習の修了

以下の①、②のいずれかの要件を満たすこと。

①厚生省生活衛生局食品保健・乳肉衛生課長連名通知 衛食第三十一号・衛乳第三十六

号(平成 9 年 2 月 3 日)「総合衛生管理製造過程の承認制度に係る「HA CCP システ

ムについて相当程度の知識を持つと認められる者」の要件等について」の内容を満た

す講習。

②農林水産省食糧産業局関係事業 食品の品質管理体制強化対策事業の対象 HACCP 研修

会として認定されたことのある概ね 3日間の講習。

(2) 高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)において前項の(1)①と同等である科目内容

で 1単位以上を取得

以下の①、②のいずれかの要件を満たすこと。

①高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)を卒業/修了し得られる成績証明書。

②高校卒業後の教育機関(大学、専門学校など)で科目履修し得られる単位証明書。

注)科目内容を説明したシラバスなどの資料を求める場合がある。

(3) レポート等

以下の①、②、③のいずれかの要件を満たすこと。

①知識証明のために作成した 5,000字程度の論述レポート。

HACCP の 7 原則、従来の衛生管理との違い等を理解していること。

ハザード分析に必要な情報を収集し、ハザード分析を行い、ハザードの原因物

質、ハザードの要因及び防止措置を示したハザードリストを作成について理解

していること。

CCP を適切に特定し、その理由を理解していること。

CCP に対し、管理基準、モニタリング、改善措置、検証、記録維持管理を適切

に設定する方法を理解していること。

PRP に求められる要件を理解していること。

②執筆した論文、書籍(申請者の名前が確認できること)。

③講師を務めた際のテキスト、配布資料 (申請者の名前が確認できること)

4.5 推薦

マネジメントシステム審査を行う者に望ましいとされる個人的特質を十分に備えている

ことの(1)及び(2)の要件を満たすこと。

(1) 倫理的であること、心が広いこと、外交的であること、観察力があること、知覚が鋭い

こと、適応性があること、粘り強いこと、決断力があること、自立的であること。

(2) 4 年以上の業務上の関係がある人 2 名から推薦を受けていること。ただし、2 名から推薦

を受けられない者は、雇用者または契約先責任者からの1通に減じることができる。

4.6 審査員倫理綱領の遵守

当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。

4.7 評価申請料・登録料の支払い

申請及び登録に必要な費用を当センターに支払うこと。

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

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5.審査員補(資格拡大登録)

公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)、情報マネジメントシステム認定センター

(ISMS-AC)等の IAF 加盟認定機関の「認定」を取得している要員認証機関に登録している

品質、情報セキュリティ又は環境のマネジメントシステム(QMS、ISMS又は EMS)審査員補、

審査員又は主任審査員は、次の 5.1項のとおり、食品安全マネジメントシステム審査員補へ

資格拡大登録の申請を行うことができる。

資格拡大登録申請者は、5.2項から 5.8項に定める要件を満たすこと。

5.1 資格拡大登録の対象

(1) QMSの審査員補、審査員又は主任審査員が、FSMS審査員補へ登録申請する。

(2) ISMSの審査員補、審査員又は主任審査員が、FSMS審査員補へ登録申請する。

(3) EMSの審査員補、審査員又は主任審査員が、FSMS審査員補へ登録申請する。

5.2 実務経験、又は、フードチェーン関連産業 ISO9001審査の有効な審査実績

以下の(1)、(2)のいずれかにより、フードチェーンカテゴリ及びサブカテゴリの実務及び

用語を適用する能力に関する要件を満たすこと。

(1) 実務経験

4.1項に定める要件を満たすこと。

(2) フードチェーン関連産業 ISO9001審査の審査経験及び有効な審査実績

以下の 2 つの要件を満たすこと。なお、本項の要件では、カテゴリ・サブカテゴリの登録

はできない。

①QMS の審査員補、審査員又は主任審査員が、フードチェーン関連産業の審査経験を 5

年以上有することについて、5 年以上の業務上の関係がある人 2 名から推薦を受ける

こと。ただし、2 名から推薦を受けられない者は、雇用者または契約先責任者からの

1通に減じることができる。

②申請日より遡る 2年間に少なくとも 2回のフードチェーン関連産業 ISO9001 審査の有

効な審査実績記録を提出すること。

5.3 審査員研修コースの修了

当センターが承認する食品安全マネジメントシステムのフォーマル研修コース又は資格拡

大研修コース(「付属書2」の 3項参照)を、申請日から過去5年以内に修了していること。

注)フォーマル研修コース又は資格拡大研修コースの修了から、すでに5年を過ぎている場

合、または、ISO 22000:2005 対応の研修コースである場合は、「付属書3」を参照する

こと。

5.4 基礎微生物学及び基礎化学の知識証明

4.3項に定める要件を満たすこと。

5.5 HACCP教育訓練証明

4.4項に定める要件を満たすこと。

5.6 推薦

以下の(1)、(2)のいずれかの推薦を受けること。

(1) 4.5項に定める要件を満たすこと。

(2) 5.2(2)項による申請者は、5.6(1)項を満たすことに加え、フードチェーンの品質保証又

は食品安全職務に関する十分な力量を十分に備えている要件を 5.2(2)①項によって、

満たすこと。

5.7 審査員倫理綱領の遵守

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当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。

5.8 評価申請料・登録料の支払い

申請及び登録に必要な費用を当センターに支払うこと。

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6.審査員(資格拡大登録)

公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)、情報マネジメントシステム認定センター

(ISMS-AC)等の IAF 加盟認定機関の「認定」を取得している要員認証機関に登録している

品質、情報セキュリティ又は環境のマネジメントシステム(QMS、ISMS 又は EMS)審査員、

主任審査員は、次の 6.1項のとおり、食品安全マネジメントシステム審査員へ資格拡大登録

の申請を行うことができる。

資格拡大登録申請者は、6.2項から 6.9項に定める要件を満たすこと。

2019年 3月 31日までに受理した申請をもって、本項資格拡大登録申請を終了する。

6.1 資格拡大登録の対象

(1) QMSの審査員又は主任審査員が、FSMS審査員へ登録申請する。

(2) ISMSの審査員又は主任審査員が、FSMS審査員へ登録申請する。

(3) EMSの審査員又は主任審査員が、FSMS審査員へ登録申請する。

6.2 実務経験

4.1項に定める要件を満たすこと。

6.3 有効な審査実績

以下の(1)から(4)のすべての要件を満たすこと。

(1) 申請日より遡る 3年間に 4つの組織の FSMS審査の実施していること。

(2) 準備/文書審査/現地審査/報告書作成の、各々の審査日数の合計が 12 日間以上(審査毎

に各々の審査日数は現地審査日数を超えないこと。)であること。

(3) 主任審査員または審査員資格者(FSMS審査員でなくてもよいが、13(1)b)の要件を

満たすこと。申請者が FSMS以外の MS主任審査員の場合は申請者本人でも良い。)が 1名

加わって行われた審査であること。

(4) ISO22000の箇条 4以降のすべての項目を 1 回以上審査していること。

6.4 審査員研修コースの修了

5.3項に定める要件を満たすこと。

6.5 基礎微生物学及び基礎化学の知識証明

4.3項に定める要件を満たすこと。

6.6 HACCP教育訓練証明

4.4項に定める要件を満たすこと。

6.7 推薦

以下の(1)、(2)の要件を満たすこと。

(1) 4.5項に定める要件を満たすこと。

(2) 以下の①~③の力量を持っていることについて、主任審査員または審査員のもとで行な

った審査で実証し、その主任審査員または審査員 計 2名から推薦を受けていること。た

だし、2 名から推薦を受けられない者は、雇用者または契約先責任者からの1通に減じ

ることができる。

①審査日程にもとづき、自らの審査計画を詳細化することができる。

②審査チーム内の責任分担について提案することができる。

③審査計画通りに審査を行い、審査結果をまとめることができる。

6.8 審査員倫理綱領の遵守

当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。

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6.9 評価申請料・登録料の支払い

申請及び登録に必要な費用を当センターに支払うこと。

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

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7.主任審査員(資格拡大登録)

公益財団法人日本適合性認定協会(JAB)、情報マネジメントシステム認定センター

(ISMS-AC)等の IAF 加盟認定機関の「認定」を取得している要員認証機関に登録している

品質、情報セキュリティ又は環境のマネジメントシステム(QMS、ISMS 又は EMS)主任審査

員は、次の 7.1項のとおり、食品安全マネジメントシステム主任審査員へ資格拡大登録の申

請を行うことができる。

資格拡大登録申請者は、7.2項から 7.9項に定める要件を満たすこと。

2019年 3月 31日までに受理した申請をもって、本項資格拡大登録申請を終了する。

7.1 資格拡大登録の対象

(1) QMSの主任審査員が、FSMS主任審査員へ登録申請する。

(2) ISMSの主任審査員が、FSMS主任審査員へ登録申請する。

(3) EMSの主任審査員が、FSMS主任審査員へ登録申請する。

7.2 実務経験

4.1項に定める要件を満たすこと。

7.3 有効な審査実績

以下の(1)及び、(1)とは異なる審査実績において(2)から(5)のすべての要件を満たすこと。

(1) 6.3項に定める要件を満たすこと。

(2) 申請日より遡る 2年間にリーダーとして 3 回の FSMS審査の実施していること。

(3) 準備/文書審査/現地審査/報告書作成の、各々の審査日数の合計が 15 日間以上(審査毎

に各々の審査日数は現地審査日数を超えないこと。)であること。

(4) 主任審査員(FSMS審査員でなくてもよいが、13(1)b)の要件を満たすこと。申請者

が MS 主任審査員の場合は申請者本人でも良い。)が 1 名加わって行われた審査であるこ

と。

(5) ISO22000の箇条 4以降のすべての項目を 1 回以上審査していること。

7.4 審査員研修コースの修了

5.3項に定める要件を満たすこと。

7.5 基礎微生物学及び基礎化学の知識証明

4.3項に定める要件を満たすこと。

7.6 HACCP教育訓練証明

4.4項に定める要件を満たすこと。

7.7 推薦

以下の①~⑥の力量を持っていることについて、主任審査員のもとで行なった審査で実証し、その主任審査員計 2 名から推薦を受けていること。ただし、2 名から推薦を受けられない者は、雇用者または契約先責任者からの1通に減じることができる。 ①審査プログラムの統括 ②メンバーの分担の指定 ③審査計画の立案・実施 ④審査報告書の作成・提出 ⑤審査員補の審査の力量を向上させるための指導と助言 ⑥審査員のリーダーとしての力量を向上させるための指導と助言

7.8 審査員倫理綱領の遵守

当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

12

7.9 評価申請料・登録料の支払い

申請及び登録に必要な費用を当センターに支払うこと。

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13

8.審査員(格上げ)

食品安全マネジメントシステムの審査員資格区分への登録申請者は、8.1項から8.6項に定め

る要件を満たすこと。

8.1 前提条件

食品安全マネジメントシステムの審査員補として、当センターに登録され、尚且つ、サブ

カテゴリを登録していること。

8.2 必要な審査実績

申請日から、審査員への格上げ申請前3年以内に、審査チームメンバーとして、“有効な審

査実績”(13項参照)である FSMS審査を4回以上、かつ審査日数合計12日以上の実績を有

すること。

さらに、次の①~④の条件を満たすこと。

①審査実績は、4つ以上の異なる組織に対するものであること。(「付属書2」の 2.1項参

照)

②審査日数合計とは、準備/文書審査/現地審査/報告書作成の、各々の審査日数の合計で

あること。(審査毎に各々の審査日数は現地審査日数を超えないこと。)

③主任審査員または審査員資格者(FSMS審査員でなくてもよいが、13(1)b)の要件を

満たすこと。申請者が FSMS 以外の MS 主任審査員の場合は申請者本人でも良い。)が 1

名加わって行われた審査であること。

④ISO22000 の箇条 4 以降のすべての項目(〇.〇の 2 桁まで)を申請者本人が 1 回以上審

査していること。

注)上記④における「ISO22000 の箇条 4 以降のすべての項目」とは、2021 年 6 月 18

日までは、「ISO 22000:2005を用いた審査の場合はその箇条 4以降のすべての項目

(4.1~8.5)」又は「ISO22000:2018 を用いた審査の場合はその箇条 4 以降のすべ

ての項目(4.1~10.3)」とする。その際、複数の審査実績を合算できる。

ただし、複数の審査実績を用いる際に新旧の規格が混在する場合は、ISO 22000:2018

と ISO22000:2005との対比(付属書8)に基づき ISO22000:2005 の箇条に換算し、

網羅していることを証明する資料を併せて提出すること。

8.3 審査実績の証明

8.2 項のすべての審査実績について、監査依頼者(認証機関等)又は、受審組織のマネジ

メントシステム責任者又は、審査チームリーダーから、審査が申請書記載どおりに実施され

たことの証明を受けること。

8.4推薦

6.7 項に定める要件を満たすこと。

8.5 審査員倫理綱領の遵守

当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。

8.6 必要な費用の支払い

必要な費用を当センターに支払うこと。

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14

9.主任審査員(格上げ)

食品安全マネジメントシステムの主任審査員資格への登録申請者は、9.1項から 9.6項に定める要件を満たすこと。

9.1 前提条件 食品安全マネジメントシステムの審査員補又は、審査員として、当センターに登録され、

尚且つ、サブカテゴリを登録していること。

9.2 必要なリーダー審査実績

9.2.1審査員から格上げの場合

申請日より遡る 2 年間に、審査チームリーダーとして、“有効な審査実績”(11項参照)である FSMS審査を3回以上、かつ審査日数合計15日以上の実績を有すること。 さらに、次の①~③の条件を満たすこと。 ①審査実績は、3つ以上の異なる組織に対するものであること。(「付属書2」の 2.1項参照)

②審査日数合計とは、準備/文書審査/現地審査/報告書作成の、各々の審査日数の合計で

あること。(審査毎に各々の審査日数は現地審査日数を超えないこと。)

③主任審査員(FSMS審査員でなくてもよいが、13(1)b)の要件を満たすこと。申請者が MS主任審査員の場合は申請者本人でも良い。)が 1名加わって行われた審査であること。

④ISO22000の箇条 4 以降のすべての項目(〇.〇の 2 桁まで)を申請者本人が 1 回以上審査していること。

注)上記④における「ISO22000 の箇条 4 以降のすべての項目」とは、2021 年 6 月 18

日までは、「ISO 22000:2005を用いた審査の場合はその箇条 4以降のすべての項目

(4.1~8.5)」又は「ISO22000:2018 を用いた審査の場合はその箇条 4 以降のすべ

ての項目(4.1~10.3)」とする。その際、複数の審査実績を合算できる。ただし、

複数の審査実績を用いる際に新旧の規格が混在する場合は、ISO 22000:2018 と

ISO22000:2005 との対比(付属書8)に基づき ISO22000:2005 の箇条に換算し、

網羅していることを証明する資料を併せて提出すること。

9.2.2審査員補から直接主任審査員に格上げの場合

8 項及び 9.2.1項に定める要件をすべて満たすこと。 また、審査実績はすべて異なる実績であること。

9.3 審査実績の証明 9.2項のすべての審査チームリーダー審査実績について、監査依頼者(認証機関等)又は、

受審組織のマネジメントシステム責任者から、審査が申請書記載どおりに実施されたことの証明を受けること。

9.4 推薦 7.7 項に定める要件を満たすこと。

9.5 審査員倫理綱領の遵守 当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。

9.6必要な費用の支払い 必要な費用を当センターに支払うこと。

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15

10.カテゴリ・サブカテゴリ拡大申請、サブカテゴリ登録

食品安全マネジメントシステムのカテゴリ・サブカテゴリ拡大申請者又は、サブカテゴリ

登録申請者は、10.1項から10.6項に定める要件を満たすこと。

10.1 前提条件

食品安全マネジメントシステムの審査員補又は、審査員又は、主任審査員として、当セン

ターに登録されていること。

10.2申請カテゴリ・サブカテゴリの力量

10.2.1 カテゴリ・サブカテゴリ拡大申請の場合

申請するカテゴリ・サブカテゴリ(分類は「付属書1」参照)において、用語、知識及び

技能を適用する力量要件を満たすこと。

次の①、②のいずれかの条件を満たすこと。

①申請カテゴリ・サブカテゴリで 6ヶ月間フルタイムの業務経験

②申請カテゴリ・サブカテゴリを当センターに登録している審査員又は主任審査員の監督

下で、申請カテゴリ・サブカテゴリの FSMS 審査における有効な審査実績を申請日より

遡る 3年間に4回以上、且つ、審査日数の合計が 12日間以上

10.2.2サブカテゴリ登録申請の場合

既に登録されているカテゴリ内のサブカテゴリにおいて、用語、知識及び技能を適用する

力量要件を、カテゴリ登録を行った際の 6 ヶ月間以上のフルタイムの業務経験によって満た

すこと。

10.3 受審組織による証明

10.2項のすべての審査実績について、監査依頼者(認証機関等)又は、受審組織のマネジ

メントシステム責任者又は、審査チームリーダーから、審査が申請書記載どおりに実施され

たことの証明を受けること。

10.4 審査能力の確認

10.2項のすべての審査実績について、審査チ-ム内の申請カテゴリ・サブカテゴリを当セ

ンターに登録している審査員又は主任審査員による観察、指導及び助言を通じて、審査能力

の確認がされていること。

10.5 審査員倫理綱領の遵守

当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。

10.6 評価申請料・登録料の支払い

カテゴリ・サブカテゴリ拡大申請者は、申請及び登録に必要な費用を当センターに支払う

こと。

サブカテゴリ登録申請者は、申請及び登録に必要な費用は無料。

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16

11.資格の維持(サーベイランス)

審査員資格を維持するためには、登録資格の有効期間(3年間)において、資格登録日又

は更新日から1年毎に、資格の維持(サーベイランス)申請を行い、11.1 項から 11.5 項に

定める要件を満たすこと。

また、15項及び 16項に定める継続的な確認及び調査において問題が認められないこと。

11.1 必要な審査実績

11.1.1 審査員補の場合

審査員補は、審査実績を提出する必要はない。

11.1.2 審査員、主任審査員の場合

審査員及び主任審査員は、以下をすべて満たす審査実績4件又は審査日数が 10日以上とな

るよう提出すること。

(1)前年の資格維持申請受付日(前年が資格更新の場合は、資格更新申請受付日)を起点と

して、今回の資格維持申請日までの期間に行なった、“有効な審査実績”(13項参照)で

あること。

(2)審査実績の証明

監査依頼者(認証機関等)又は、受審組織のマネジメントシステム責任者又は、審査チ

ームリーダーから、審査が申請書記載どおりに実施されたことの証明を受けること。

11.2 必要な継続的専門能力開発(CPD)実績

審査員補、審査員及び、主任審査員は、前年の資格維持申請受付日(前年が資格更新の場

合は、資格更新申請受付日)を起点として、今回の資格維持申請日までの期間を対象とする

継続的専門能力開発(CPD)の実績を提出すること(14項参照)。

審査員補は5時間、審査員及び主任審査員は15時間の CPDが必要である。

11.3 資格変更による資格の維持

主任審査員は、11.1項及び 11.2項について、主任審査員としての要件を満たしていない場合であっても、審査員又は審査員補としての要件を満たしている場合は、審査員又は審査員補に資格区分を変更して、資格維持することができる。 審査員は、11.1項及び 11.2項について、審査員としての要件を満たしていない場合であっ

ても、審査員補としての要件を満たしている場合は、審査員補に資格区分を変更して、資格維持することができる。

11.4 審査員倫理綱領の遵守

当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。

11.5 評価申請料・登録料の支払い

申請及び登録に必要な費用を当センターに支払うこと。

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17

12.資格の更新

審査員資格の有効期間は、資格登録日又は更新日から3年間とする。 審査員資格の有効期間を更新するためには、資格登録又は更新から3年毎に、資格の更新

申請を行い、12.1項から 12.6項に定める要件を満たすこと。 また、15項及び 16項に定める継続的な確認及び調査において問題が認められないこと。

12.1 必要な審査実績 12.1.1 審査員補の場合

審査員補は審査実績を提出する必要はない。 12.1.2 審査員、主任審査員の場合

審査員及び主任審査員は、以下をすべて満たす審査実績4件又は審査日数が 10 日以上となるよう提出すること。 (1)前年の資格維持申請受付日(前年が資格更新の場合は、資格更新申請受付日)を起点と

して、今回の資格維持申請日までの期間に行なった、“有効な審査実績”(13項参照)で

あること。

(2)審査実績の証明

監査依頼者(認証機関等)又は、受審組織のマネジメントシステム責任者又は、審査チ

ームリーダーから、審査が申請書記載どおりに実施されたことの証明を受けること。

12.2 必要な継続的専門能力開発(CPD)実績

審査員補、審査員及び主任審査員は、前年の資格維持申請受付日を起点として、今回の資格更新申請日までの期間を対象とする継続的専門能力開発(CPD)の実績を提出すること(14項参照)。

審査員補は5時間、審査員及び主任審査員は、15時間の CPDが必要である。 12.3 資格変更による資格の更新

主任審査員は、12.1項及び 12.2項について、主任審査員としての要件を満たしていない場合であっても、審査員又は審査員補としての要件を満たしている場合は、審査員又は審査員補に資格区分を変更して、資格更新することができる。 審査員は、12.1項及び 12.2項について、審査員としての要件を満たしていない場合であっ

ても、審査員補としての要件を満たしている場合は、審査員補に資格区分を変更して、資格更新することができる。

12.4 三年間の活動の「まとめ」

審査実績及び CPD 実績に加えて、別途、3年間の審査員活動を振り返り、文書にまとめて提出することを推奨する。 この「三年間活動のまとめ」は、前回の更新以降の審査活動を「審査実績一覧」にしてま

とめる。若しくは活動内容をレポート形式で記述する方法がある。また、「三年間活動のまとめ」に費やした時間は、最大3時間まで CPD実績として算入できる。

12.5 審査員倫理綱領の遵守

当センターが定める「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)を遵守すること。 12.6 評価申請料・登録料の支払い

申請及び登録に必要な費用を当センターに支払うこと。

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18

13.有効な審査実績

当センターへの申請において有効とする審査実績は、以下の(1)~(4)の要件を申請者本人が

すべて満たす審査(“有効な審査実績”という)であること。

(1) 以下を基準文書とする食品安全マネジメントシステム審査の実績であること。

a) ISO 22000 食品安全マネジメントシステム

-フードチェーンのあらゆる組織に対する要求事項

b) その他の、a)をすべて含むか、又はa)に相当すると認められるマネジメントシステム関

連規格

例)①JIS Q 9001(ISO 9001)品質マネジメントシステム-要求事項

ISO9001とHACCPの組合せ審査、フードチェーン(ISO/TS22003:2013附属書A

のカテゴリ・サブカテゴリ)におけるISO9001審査

②GFSI承認スキーム

FSSC22000 食品安全管理システム認証など

③JFS-C規格

④コンサルタントが指導先に対して行った審査のうち、第三者的に審査を行うことが

契約等に明記されている①から③に該当する審査

(2) JIS Q 17021-1及びISO/TS 22003、又はJRCAが同等と認める規格・基準(注)に従って実施

された第三者審査の実績であること。

ただし、初回認証審査(登録審査)の場合、第1段階審査だけでは1回の実績とは認めら

れない。第1段階及び第2段階を通した審査、又は第2段階審査への参加で、1回の審査実

績とする。

第三者審査に加えて、JIS Q 19011に従って実施された第一者監査(内部監査)及び第二

者監査の実績も可とする。

ただし、第一者監査(内部監査)については、申請者(監査員)の所属する部門と被監査

部門とが異なること(自部門の監査でないこと)を条件とする。

上記いずれの規格に従って実施された審査(監査)であっても、以下の要件を満たしてい

ること。

①審査(監査)計画に基づいて実施された審査(監査)であること

・審査(監査)目的

・審査(監査)基準

・審査(監査)対象範囲(組織、機能等)

・日時、場所

・審査工数、時間

・審査チーム(リーダー、メンバー)及び同行者の役割、責任

②初回会議の実施

③審査(監査)所見及び審査(監査)結論の作成

④最終会議の実施

(注)JIS Q 17021-1又はJIS Q 19011以外の国際規格、国内規格、その他の基準に従って実

施された審査(監査)実績については、上記(1)の基準文書に対応して、JRCAが適切

と判断する場合に認められる。

(3) 現地における審査活動(実地審査)が、実働6時間以上であること。

2つ以上の審査基準に基づく複合審査/統合審査の場合は、食品安全マネジメントシステ

ムに関わる現地審査活動が、実働6時間以上であること。

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19

注1)日数の計算法は以下の考え方を参考にすること。

日数の計算は、準備、文書審査、現地審査、報告書作成を別々に行い、現地審査日数を

上限として各々の日数を申請書に記入すること。

1日あたり6時間に満たない日は、実績時間を6時間で割り、小数第1位まで(第2位

以下切捨て)算出する。

1日あたり6時間を超える日は、時間数によらず1日とする。6時間を超えた時間を他

の日に振替えることはできない。

例) 1日目7時間+2日目3.5時間の審査の場合

1日目の日数=1日、2日目の日数=0.5日(3.5時間/6時間≒0.5 小

数第2位以下は切捨て)で計1.5日

(4) 食品安全マネジメントシステムの全面的な審査であること。

正当な理由により適用されない要求事項がある場合や、サーベイランス審査(定期維持

審査)でシステム機能の確認に意図した重みづけ(重点化)を行なっている場合等であっ

ても、システム全体を対象として行った審査であれば有効な審査実績として取り扱う。

ただし、特定の不適合に対する是正処置確認のための審査や立入審査のように、特別な

目的のために審査対象がシステム機能の一部に限定された審査は除外する。

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

20

14.継続的専門能力開発(CPD)

14.1 専門能力開発の対象となる活動

継続的専門能力開発(CPD)は、食品安全マネジメントシステム審査員としての能力維持・向

上に直接的又は間接的に寄与する活動であって、以下の事項を対象とする。

①FSMS規格及びその関連規格の理解

②マネジメントシステムの基本概念及び原則

③品質管理の技法、改善ツール、統計的手法

④審査技術の習得及び向上

⑤カテゴリ・サブカテゴリの専門能力の向上

⑥食品安全技術、技法

14.2 専門能力開発の方法と証明

(1)専門能力開発の方法

継続的専門能力開発(CPD)の方法には、以下の種類がある。

1)研修等への参加

例)①JRCA登録 CPDコース

②IAF 加盟認定機関から当該 MS の認定を取得している MS 認証機関の所属審査員を対象と

した研修

③一般参加が可能な研修コース

④講師として参加した講演会

2)自己学習等

例)①読書

②webサイト利用による個人学習

③グループ学習

④論文、書籍、テキストなどの著作物の執筆

(2)専門能力開発の証明

①JRCA登録 CPDコースの修了証による。

②IAF加盟認定機関から当該 MSの認定を取得している MS認証機関の研修管理者による出

席証明のための押印又は署名及びプログラムなどの添付による。

③一般参加が可能な研修コースは、レポート作成による。

④講師として参加した講演会については、レポート作成による。

⑤自己学習等は、レポート作成による。

(3)以下の方法による専門能力開発の証明は、2019 年 3月 31日まで受理して終了する。

課題を実施した物的証拠または本人以外の証明が必要である。

(例)

・専門能力開発実績記録(JRCA F5120-09)に、上司のサインまたは主催者のサイン

・(2)①及び②は除く修了証や CPDログシートの添付

・執筆した本・テキスト(氏名記載部分および表紙)の添付

・氏名記載のある議事録等の記録の添付

15.継続的な確認

当センターは、登録された MS審査員又はその利害関係者から、審査員活動に影響を与える

可能性のある重大な変更の報告、審査員活動に係わる苦情又は情報提供があった場合、以下

の事項を確認し、問題がある場合は必要な対応を行う。

(1) 「審査員倫理網領」を含む本資格基準への違反が無いこと。

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21

(2) 変更の報告、苦情又は情報提供の内容が、当該 MS 審査員の登録、維持又は更新の要件に

抵触していないこと。

16.審査員活動に関する調査

当センターは、登録されている MS審査員から提出された審査実績の信頼性及び適切性につ

いて、受審組織又は審査実施機関に対して調査を行う場合がある。

また、当センターは、登録されている MS 審査員の適切な審査員活動について疑義又は問題

が発見された場合、必要な調査を行う場合がある。

17.資格の失効及び回復

17.1 登録資格の失効

次の事項が発生した場合、該当するMS審査員の登録資格は失効する。

(1)当センターによる評価及び判定の結果、11項に定める資格維持、又は 12項に定める資格

更新の要件を満たすことができなかった場合。

なお、下位の資格区分の要件は満たしていて、本人の希望がある場合は、資格区分を変

更して登録継続することができる。

(2)資格維持の場合は維持手続き期限日から3ヵ月以内、更新の場合は有効期限日までに、必

要な申請書類の提出及び費用の払い込みがなかった場合。

(3)審査の基準規格が改訂された場合であって、当センターが定める資格移行に関する要件を

満たすことができなかった場合。

(4)当該 MS審査員から資格放棄の届出があった場合。

17.2資格の回復

資格が失効した場合でも、失効してから3か月以内に必要な申請書類の提出及び費用の払

い込みがあり、当該 MS審査員の資格登録継続の意思が確認できた場合は、当センターは、資

格の維持又は更新等の要件を満たすことを確認したうえで、失効前と同一の資格区分で登録

を継続する。

また、やむを得ない事情があって、定められた期間内に必要な手続きが実施できない場合、

原則として資格の失効から6ヶ月以内であれば、資格の維持又は更新等の要件を満たす必要

な手続きを完了することによって、失効前と同一の資格区分で登録を継続することができる。

ただし、事前に申請が遅れる理由及び経緯が書面にて提出されている場合に限る。

18.資格の一時停止及び取消し

18.1 資格の一時停止

当センターは、次の事項が発生した場合、当該 MS審査員の審査員資格を一時停止する。

(1)当該MS審査員からの申請内容、資格登録に関わる継続的な確認又は審査員活動に関する調

査において容認できない問題が検出された場合。

(2) 「審査員倫理綱領」(「付属書4」参照)、「審査員の権利及び義務」(「付属書5」参照)

若しくは「審査員資格の公表に係わる遵守事項」(「付属書6」参照)に関して、容認でき

ない違反があった場合。

(3)当センターへ提出書類に関して故意又は悪質な虚偽の記載があった場合。

(4)その他、審査員資格の一時停止が必要と判断する事象が発見された場合。

18.2 資格一時停止の解除

当センターは、上記の事項によって審査員資格の一時停止を行った場合、定められた期間

内に、適切な修正及び是正処置が実施され、これらが解決されたと判断した場合は、当該 MS

審査員の資格停止を解除する。

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22

18.3 資格の取消し

当センターは、17.1項によって審査員資格の一時停止を行った場合、定められた期間内に、

適切な修正及び是正処置が完了せず、これらの問題が解決されないと判断した場合は、当該

MS審査員の資格を取消す。

19.資格の再登録

過去に、当センターの MS審査員として登録していて現在は登録されていない者が、再登録

を希望する場合は、新規登録又は資格拡大登録の要件(4項又は 5項又は 6 項又は 7項参照)

に従って、改めて審査員補として登録申請を行う必要がある。

なお、当センターは 18.3項の事由により資格取消しとなった者からの再登録の申請は受理

しない。

20.再審査申し立て、異議申し立て及び苦情

当センターは、登録申請者及び登録された MS 審査員から、再審査申し立て、異議申し立

て及び苦情があった場合、再審査申し立てについては、「食品安全マネジメントシステム要

員認証に係わる再審査に対する取扱い手順」(JRCA F5530)に、異議申し立て及び苦情につ

いては、「審査員評価登録に係わる異議申し立て及び苦情の取扱い手順」(JRCA AC100)に従

って対応する。

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23

第Ⅱ部 審査員の評価登録手順

21.審査員資格の登録、維持及び更新

審査員資格の新規及び資格拡大登録、カテゴリ・サブカテゴリ拡大登録、サブカテゴリ登

録、格上げ審査員として登録されるためには、「第Ⅰ部 審査員の資格基準」に対する適合可

否について、当センターの評価を受けて、これに合格すること。

登録された MS 審査員が、その登録を継続するためには、登録の有効期間内において1年

毎に資格維持の評価を受けて、これに合格すること。また、3年間の有効期間が終了する時

点で資格更新の評価を受けて、これに合格し、有効期間を更新すること。格上げ登録、カテ

ゴリ・サブカテゴリ拡大登録、サブカテゴリ登録によって資格の認証サイクル及び 有効期

間は変わらない。

審査員の資格基準の変更等により、当センターが必要と定めた場合、登録された MS 審査

員は、当該事項に対して、当センターが設定した期間内に必要な対応を行い、当センターの

評価を受けて、これに合格すること。

当センターは、審査員の資格基準等の重要な変更を行う場合、必要に応じて変更内容及び

その発効日を決定する前に、利害関係者の意見を考慮する。また、必要に応じて事前に適切

な予告、若しくは適用猶予期間を設ける。

22.審査員資格の申請及び申請受付

当センターは、新規及び資格拡大登録、カテゴリ・サブカテゴリ拡大登録、格上げ審査員登

録、サブカテゴリ登録、並びに資格の維持及び更新のため、申請者に対して、登録要件を満た

すことを証明する申請書類の提出を求め、「第Ⅰ部 審査員の資格基準」に対する適合可否の

評価を行う。

申請者及び登録されたMS審査員は、「第Ⅰ部 審査員の資格基準」に適合することを示すた

めに以下の手続きを行うこと。

①申請書の作成。

②登録要件を満たすことを実証する書類の準備。

③必要な申請料・登録料の払い込み(JRCA F2000参照)。

④申請書、必要書類及び申請料・登録料払い込み記録の提出。

資格の維持及び更新の場合は、当該資格の維持手続き期限日又は有効期限日の3か月前か

ら申請を受付ける。

23.新規及び資格拡大、カテゴリ・サブカテゴリ拡大、サブカテゴリ登録、格上げ申請の

評価

23.1 書類評価

新規及び資格拡大登録、カテゴリ・サブカテゴリ拡大登録、サブカテゴリ登録、格上げ審

査員登録のために申請者から提出された申請書類等については、当センターが力量を認めた

評価者が、その内容を評価する。内容に不備があった場合は、あらかじめ期限を定めて追加

資料等の提出を求め、再評価を行う。

必要な要件を満たすことができないと判断された場合は、新規及び資格拡大登録、カテゴ

リ・サブカテゴリ拡大登録、サブカテゴリ登録、格上げ審査員登録不可の評価とする。

23.2 審査実績評価

格上げ申請の場合、当センターは、申請者が実施した審査の受審組織に対して、審査実績

が申請どおりであること、及び審査が JIS Q 19011 の「4 監査の原則」を遵守して行われた

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24

ことを確認する場合がある。

23.3 判定

当センターは、評価者による評価プロセスが適切に実施されたことを判定し、申請者の新規

及び資格拡大登録、カテゴリ・サブカテゴリ拡大登録、サブカテゴリ登録、格上げ審査員登録

の可否を決定する。

当センターは、新規及び資格拡大登録、カテゴリ・サブカテゴリ拡大登録、サブカテゴリ登

録、格上げ審査員登録可否の判定に際し、必要な場合は申請者に対して面接を行うことができ

る。

23.4 判定結果の通知

当センターは、申請者に判定結果を書面で通知する。

23.5 審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)の交付

当センターは、新規及び資格拡大登録、格上げ及びカテゴリ・サブカテゴリ拡大登録可と判

定された申請者に対して、審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)を交付する。

23.6 登録情報の公開

(a)登録番号、資格種別及び区分の公開

当センターは、登録された MS審査員の登録番号、資格種別及び区分を JRCAホームページ

で公開する。

(b)氏名、地域、連絡先、及びカテゴリ・サブカテゴリの公開

当センターは、当該 MS 審査員の同意がある場合、(a)項に加えて、登録された MS 審査員

の氏名、地域、連絡先、及びカテゴリ・サブカテゴリ(登録者のみ)を JRCA ホームページ

で公開する。

24.資格の維持及び更新申請の評価

24.1 資格の維持又は更新申請書類の提出依頼

当センターは、資格の維持手続き期限日又は有効期限日の約2ヶ月前に、当該 MS審査員に

対して、資格の維持又は更新に必要な申請書類の提出、並びに必要な申請料・登録料の払い

込みに関する案内を送付する。

24.2 書類評価

資格の維持又は更新のために申請者から提出された申請書類等については、当センターが

力量を認めた評価者が、その内容を評価する。内容に不備があった場合は、あらかじめ期限

を定めて追加資料等の提出を求め、再評価を行う。

必要な要件を満たすことができないと判断された場合は、資格の維持又は更新不可の評価

とする。

ただし、下位の資格区分の要件を満たしていて、必要な申請料・登録料の払い込みがあり、

本人の希望がある場合は、資格区分を変更して資格の維持又は更新可の評価とする。

24.3 審査実績評価

当センターは、当該 MS 審査員が実施した審査の受審組織に対して、審査実績が申請どお

りであること、及び審査が JIS Q 19011の「4 監査の原則」を遵守して行われたことを確認

する場合がある。

24.4 判定

当センターは、評価者による評価プロセスが適切に実施されたことを判定し、当該MS審査員

の資格維持又は更新の可否を決定する。

当センターは、資格維持又は更新可否の判定に際し、必要な場合は、当該MS審査員に対して

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面接を行うことができる。

24.5 判定結果の通知

当センターは、当該 MS審査員に判定結果を書面で通知する。

24.6 審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)の交付、登録情報の変更

更新申請の場合、当センターは、更新可と判定された MS審査員に対して、審査員登録証明

書及び審査員登録証(登録カード)を交付する。

また、下位の資格区分に変更して資格の維持又は更新可と判定された MS審査員に対しては、

変更された区分での審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)を交付する。

当センターは、17.1 項により資格失効となった MS 審査員に対して、無効となった審査員

登録証明書及び審査員登録証(登録カード)の返却又は廃棄を要請する。

また、無効となった資格に関して、JRCAホームページの公開対象から削除し、必要な場合

は該当する公開情報を変更する。

25.資格の一時停止、一時停止の解除及び取消しの手順

25.1 資格の一時停止

当センターは、18.1 項に定める審査員資格の一時停止に該当する事項又はその疑いがある

事象を検出した場合、必要な調査を行って事実関係を明確にする。

この調査結果に基づき、「第Ⅰ部 審査員の資格基準」に従って、該当する場合は、当該

MS審査員の資格一時停止及びその対応報告を求める期限を決定する。

当センターは、資格一時停止の判定に際し、必要な場合は、当該 MS審査員に対して面接を

行うことができる。

25.2 一時停止の解除

当センターは、定められた期間内に、資格一時停止となった MS審査員が適切な修正及び是

正処置を実施し、これらが解決されたと判断した場合、当該 MS審査員の資格の一時停止解除

を決定する。

25.3 資格取消し

当センターは、定められた期間内に、資格一時停止となった MS 審査員による必要な修正

及び是正処置が完了せず、これらの問題が解決されないと判断した場合、当該 MS 審査員の

資格取消しを決定する。

当センターは、資格取消しの判定に際し、必要な場合は当該 MS 審査員に対して面接を行

うことができる。

25.4 判定結果の通知

当センターは、審査員資格の一時停止、一時停止の解除、若しくは取消しを行う場合、当

該 MS審査員に判定結果を書面で通知する。

25.5 審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)の返却、登録情報の変更

当センターは、審査員資格の一時停止、若しくは取消しとなった審査員に対して、当該資

格の審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)の返却を要請する。また、無効となっ

た資格に関して、JRCAホームページの公開対象から削除する。

資格一時停止が解除された MS審査員に対しては、有効となった審査員登録証明書及び審査

員登録証(登録カード)を再交付し、JRCAホームページの公開対象に復帰する。

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附則

この基準は、2018年9月1日から適用する。

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付属書1 フードチェーンカテゴリの分類

ISO/TS 22003:2013 附属書Aの表A.1からフードチェーンカテゴリ・サブカテゴリの分類を以下に示す。

カテゴリ サブカテゴリ 含まれる活動の例

畜産・水産

(動物生産)

AⅠ 肉/乳/卵/蜂蜜のための畜

肉、卵、乳又はハチミツの生産に利用される動物(魚

及び海産物を除く)の飼育

育成、保護、わなによる捕獲、狩猟(狩猟時のと畜)

これに関連する農場でのパッキングa及び保管

AⅡ 魚及び海産物の生産 魚肉の生産に利用される魚及び海産物の飼育

養殖、保護、わなによる捕獲、漁獲(水揚げ時の殺

処理)

これに関連する農場でのパッキング a及び保管

農業

(植物生産)

BⅠ 農業(穀類及び豆類を除く) 植物[穀類及び豆類を除く、食用の園芸作物(果実、

野菜、香辛料、きのこ類など)及び水生植物]の栽

培又は収穫

これに関連する農場でのパッキング a及び保管

BⅡ 穀類及び豆類の農業 食用の穀類及び豆類の栽培又は収穫

これに関連する農場でのパッキング a 及び保管

食品製造 CⅠ 腐敗しやすい動物性製品の

加工

魚及び海産物、肉、卵、酪農製品並びに魚加工品を

含む、動物性製品の製造

CⅡ 腐敗しやすい植物性製品の

加工

果実、生ジュース、野菜、穀類、ナッツ及び豆類を

含む、植物性製品の製造

CⅢ 腐敗しやすい動物性製品及

び植物性製品の加工(混合

製品)

ピザ、ラザニア、サンドイッチ、団子、惣菜をふく

む、動物性製品及び植物性製品の混合による製造

CⅣ 常温保存製品の加工 あらゆる食材による、常温で保管および販売される

食品(缶詰食品、ビスケット、スナック菓子、油、

飲料水、飲料、パスタ、穀粉、砂糖、食塩等)の製

動物の飼料

製造

DⅠ 飼料の製造 畜産動物及び養殖魚向けの、単一の食材または複数

の食材の混合による飼料の製造

DⅡ ペットフードの製造 畜産以外の動物向けの、単一の食材または複数の食

材の混合による飼料の製造

E ケータリング 調理場または外部調理場における、消費を目的とし

た食品の調理、保管、又は該当する場合は配送

流通 FⅠ 小売/卸売り 顧客への最終食品の提供(小売店、店舗、卸売業者)

FⅡ 食品の仲買/取引 自社の顧客向けの、又は他者の仲介業者としての食

品の売買

これに関連する包装作業b

輸送及び

保管サービスの

提供

GⅠ 腐敗しやすい食品及び飼料

の輸送及び保管サービスの

提供

保管施設および配送車両を使用した、腐敗しやすい

食品及び飼料の保管及び輸送作業

これに関連する包装作業 b

GⅡ 常温保存食品及び飼料の輸

送及び保管サービスの提供

保管施設および配送車両を使用した、常温保存食品

及び飼料の保管及び輸送作業

これに関連する包装作業 b

サービス 給水、有害生物(そ(鼠)族、昆虫等)の防除、清掃・

洗浄サービス、廃棄物処理を含む、食品の安全な製

造に関連するサービスの提供

I 食品包装、及び包装資材の製造 食品包装資材の製造

J 装置の製造 食品加工装置及び自動販売機の製造開発

(製化学)化学製品の製造 食品及び飼料に加える添加物、ビタミン、ミネラル、

培養物、香料、酵素及び加工助剤の製造

農薬、化学薬品、肥料、製造・洗浄剤(の製造)

a “農場でのパッキング作業”とは、製品の変更及び加工を行わずにパッキングすることを指す。

b ”これに関連する包装作業”とは、製品の変更及び加工を行わず、また元の包装の変更を行わずに包装するこ

とを指す。

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付属書2 用語の定義

この基準文書で用いる主な用語及び定義は、「2.引用文書及び関連文書」による他、次による。

1.資格登録申請

1.1 申請受付日

当センターが、必要な申請書類を受領した日。申請受付日は、審査実績及び継続的専門能

力開発(CPD)の対象期間算定の起点となる。

1.2 資格の有効期限日

新規登録又は資格拡大登録、若しくは資格更新の日の3年後の前日。

1.3 資格の維持手続き期限日

新規登録又は資格拡大登録、若しくは資格更新の日の1年後及び2年後の前日。

1.4 資格変更

当該マネジメントシステムの、現在保有する審査員補、審査員又は主任審査員の資格区分

を、他の資格区分に変更すること。この中で上位の資格区分に変更することを“格上げ”と

いう。

1.5 カテゴリ・サブカテゴリ拡大

当該マネジメントシステムの、現在保有するカテゴリ・サブカテゴリに、他のカテゴリ・

サブカテゴリを追加すること。

2.審査(監査)

2.1 異なる組織、異なるマネジメントシステム組織

認証登録されている組織の場合は、認証単位が異なる組織。認証登録されていない場合は、

マネジメントシステムを規定する文書(マニュアル等)が異なる組織。

2.2 現地審査日数

現地において審査活動を行った日数の合計。実働6時間以上の審査時間がある日を1日と

する。

審査時間が6時間に満たない審査日がある場合は、1回の審査について、1日毎の現地審

査時間(6時間を超える場合は6時間まで)を合計して6時間で割った日数(少数点以下第

2位切捨て)。

3.審査員研修コース

3.1 フォーマル研修コース

当センターが承認した審査員研修コースであって、当センターが評価登録を行うマネジメ

ントシステム審査員への登録を希望する際に、修了しなければならない研修コース。

3.2 資格拡大研修コース

当センターが承認した審査員研修コースであって、品質、情報セキュリティ、食品安全又

は環境のいずれかのマネジメントシステム審査員が、当センターが評価登録を行う他のマネ

ジメントシステム審査員への登録を希望する場合に、フォーマル研修コースの代替とするこ

とができる研修コース。

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3.3 個人の行動の継続的評価

JIS Q 19011 の「7.2.2 個人の行動」について、審査員研修コースの全期間を通じて実施

される、受講生の態度、研修への取組み姿勢、コミュニケーションスキル等の評価。研修機

関が行う研修コース修了の評価項目の一つ。

3.4 実技評価

審査員研修コースの中で、実際の審査の場面を想定して行う、受講生の審査技術に関する

評価。研修機関が行う研修コース修了の評価項目の一つ。

3.5 JRCA筆記試験

フォーマル研修コース又は資格拡大研修コースの全課程に参加し、個人の行動の継続的評

価及び実技評価に合格した者に対して実施される筆記試験。試験問題の作成、実施(研修機

関へ委託)、採点・評価は当センターが責任を持つ。当センターが行う研修コース修了の評

価項目の一つ。

3.6 審査員研修コースの修了

フォーマル研修コース又は資格拡大研修コースの全課程に参加し、個人の行動の継続的評

価及び審査技能に関する実技評価、さらに JRCA筆記試験のすべてに合格することをいう。

4.継続的専門能力開発(CPD)

当センターに登録している MS審査員が、当該マネジメントシステムの審査能力の維持又は

向上を目的として、継続的に実施する能力開発。

5.マネジメントシステム審査員

5.1 品質マネジメントシステム審査員

一般財団法人日本規格協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)に、

品質マネジメントシステムの審査員補(QMS 審査員補)、審査員(QMS 審査員)、主任審査員

(QMS主任審査員)、又はエキスパート審査員(QMSエキスパート審査員)として登録されて

いる者。

5.2情報セキュリティマネジメントシステム審査員

一般財団法人日本規格協会 マネジメントシステム審査員評価登録センター(JRCA)に、

情報セキュリティマネジメントシステムの審査員補(ISMS審査員補)、審査員(ISMS審査員)、

主任審査員(ISMS 主任審査員)、又はエキスパート審査員(ISMS エキスパート審査員)とし

て登録されている者。

5.3 環境マネジメントシステム審査員

一般社団法人産業環境管理協会 環境マネジメントシステム審査員評価登録センター

(CEAR)に、環境マネジメントシステムの審査員補(EMS審査員補)、審査員(EMS審査員)、

又は主任審査員(EMS 主任審査員)として登録されている者。

6.再審査申し立て、異議申し立て及び苦情

6.1 再審査申し立てとは

評価登録の決定の通知を受けた登録申請者、候補者、登録者が、その決定を承服せず、す

でに提出している申請書類を補足するものと見なせる資料(追加提出資料)を提出すること

により、当初の申請内容に変更を加えることなく再度の審査を文書により求めること。

6.2 異議申し立て

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当センターへの登録申請者又は登録されたMS審査員が、審査員評価登録に関わる当センター

の決定に対して再考を求めること。(再審査申立ては含まない)

6.3 苦情

個人又は組織が、当センター又は当センターに登録されている MS審査員の活動に対して改

善を求めること。

7.登録の公表

7.1 審査員登録証明書

MS 審査員が、「審査員の資格基準」に適合し、当センターに登録されていることを示す証

書。

7.2 審査員登録証(登録カード)

MS 審査員が、「審査員の資格基準」に適合し、当センターに登録されていることを提示す

るために、審査活動の際に携帯するカード。

7.3 審査員登録情報

当センターが、MS審査員登録のために管理する情報。

以上

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付属書3 筆記試験と過去に実施していた審査員研修コース修了証の取り扱いについて

1. 過去(現在は実施していない)の審査員研修コース修了証などの取扱い

過去に実施していた(現在は実施していない)JFARB(一般財団法人食品産業センター日本食

品安全マネジメントシステム評価登録機関)承認の審査員研修コース(5日間以上)又は短縮

コース(3日間以上)の修了証は、当センター承認の審査員研修コース(5日間以上)又は短

縮コース(3日間以上)の修了証と同等に取り扱う。

2. JRCA筆記試験を受験していない研修修了者の取扱い

申請日時点で有効な版の ISO22000規格を用いた研修を修了し、JRCA筆記試験を未受験また

は、再試験を予定している者は資格申請の前に受験し合格していること。

3.審査員研修コース修了から5年を過ぎている場合の登録申請方法

当センター承認のフォーマル研修コース又は資格拡大研修コースの修了証(合格証)が、

発行日からすでに5年を過ぎている場合は、改めて「JRCA筆記試験」を受験してこれに合格

し、その合格日から1年以内であれば、研修コース修了として登録申請を行うことができる。

なお、この「JRCA筆記試験」に不合格となった場合は、受験日から1年以内に1回に限り、

再受験を認める。

4.ISO 22000:2005対応の審査員研修コース修了者の取扱い

新規又は資格拡大登録申請に必要な、当センター承認のフォーマル研修コース又は資格拡

大研修コースの修了証(合格証)が、ISO 22000:2005 対応である場合は、修了証の発行日か

ら5年以内であれば、2005 年版対応の資格として申請することができる。この場合は、2021

年 6月 18日までに、ISO 22000:2018を理解していることを示す「継続的専門能力開発(CPD)

実績の記録」(様式 F5120-09)、及び必要に応じて研修修了証写し、研修プログラム、「2018

年版改訂規格学習の記録(FSMS 審査員)」(様式 F5120-09C)を提出し、改訂規格対応の資格

に移行すること。

また、2021 年 6 月 19 日以降に、新規又は資格拡大登録申請する場合であって、当センタ

ー承認のフォーマル研修コース又は資格拡大研修コースの修了証(発行日から5年以内)が、

ISO 22000:2005対応である場合は、ISO 22000:2018を理解していることを示す「継続的専門

能力開発(CPD)実績の記録」(様式 F5120-09)、及び必要に応じて研修修了証写し、研修プログ

ラム、「2018年版改訂規格学習の記録(FSMS審査員)」(様式 F5120-09C)も同時に提出し、最

初から改訂規格対応の資格として申請すること。

注1)移行における研修修了証について

当該修了証は以下の研修におけるものをいう。

①JRCA登録 ISO 22000 差分研修

②IAF加盟認定機関から当該 MSの認定を取得している MS認証機関が主催する研修

(所属する審査員を対象とする改訂規格に関する研修であり、FDIS以降の規格に関する改

訂内容を全て網羅していることが確認できるプログラムを必ず提出すること)

注2)2018年版改訂規格学習の記録(様式 F5120-09C)について

様式 F5120-09Cは以下の場合において使用する。

①IAF 加盟認定機関から当該 MS の認定を取得している MS 認証機関が主催する研修の修了証

の代替

②一般に参加できる研修

③自己学習

以上

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付属書4 審査員倫理綱領

(法令・基準の遵守)

1.マネジメントシステム審査員は、法令、認証制度の基準及び当センターの基準、手順に従う。

2.マネジメントシステム審査員は、この綱領に定められていない事項についても自ら守るべき

職業倫理のあることを認識し、マネジメントシステム審査員の名誉と良識においてこの綱領の

精神に従う。

(自律)

3.マネジメントシステム審査員は、深い知識と高い技術の保持に努め、マネジメントシステム

審査員としての名誉を重んじ、つねに偏見がなく、専門的で厳格な態度で行動し、信義にもと

るような行為をしない。

4.マネジメントシステム審査員は、審査や審査員評価登録のプロセスの清廉さを汚しかねない

虚偽の情報や、誤った情報を流さない。

5.マネジメントシステム審査員は、当センターや審査員評価登録のプロセスに対する信用を損

なわない行動をとる。また、この綱領を含め遵守しなければならない事項に対する違反が申し

立てられた時には、その調査に協力する。

(公正性)

6.マネジメントシステム審査員は、つねに適切な注意と判断によって審査を行い、全審査過程

を通じて公正を貫き、受審組織あるいは特定人の要求に迎合しない。

7.いかなる利害関係者にも組みすることなく、またいかなる者とも業務に影響を及ぼしかねな

い個人的な関係を作らない。

8.審査を受ける組織、その組織の従業者、利害関係者から勧誘、供託、贈り物、その他一切の

利得を受けない。

(秘密保持)

9.マネジメントシステム審査員は、業務上知り得た秘密及び情報等を、他に漏らし又は個人的

に利用しない。

10.審査を実施するに当たっては、審査を受ける者と認証機関が文書によって行った取り決め

から逸脱する情報の公開、並びに議論をしない。

(自己研鑽)

11.マネジメントシステム審査員は、マネジメントシステム審査員としての社会的使命の重要

性を認識し、つねに自己の力量の開発、研鑽に努め、忠実な業務の遂行を通じて、審査に対

する信頼の向上に努める。

12.マネジメントシステム審査員は、自己の業務に対する苦情、評価等を謙虚に受け止め、再

発防止を確実に行うと共に、自己の力量向上に努める。

(マネジメントシステム審査員間の規律)

13.マネジメントシステム審査員は、みだりに他のマネジメントシステム審査員を誹謗し又は

その名誉を傷つけない。

14.マネジメントシステム審査員は、共同で業務を行うに当たり、相互に協議し、誠意をもっ

て分担業務を遂行する。

(地位利用の禁止)

15.マネジメントシステム審査員は、受審組織等に対し、マネジメントシステム審査員の立場

を利用して、自己又は第三者の利益を図るような行為をしない。

(違反者の通知)

16.マネジメントシステム審査員は、他のマネジメントシステム審査員に、この綱領に違反す

る行為があり、あるいはその疑いがあることを知った時には、当センターに通知する。

以上

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食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

33

付属書5 審査員の権利及び義務

1. 登録申請者及び審査員の権利

当センターへの登録申請者及び登録された MS 審査員は、次の権利を有する。

a)MS審査員は、当センターへ登録されている範囲内において、その登録に関する表明を行う

ことができる。

b)MS 審査員は、「JRCA 登録審査員資格の公表に係わる遵守事項」に従って、当センターのロ

ゴマークを使用することができる。

c)当センターによる判定結果又は評価登録業務に対して、異議申し立て及び苦情を申し出る

ことができる。

d)MS審査員は、有効期限日前であっても、登録資格の放棄を申し出ることができる。

2. 登録申請者及び審査員の義務

当センターへの登録申請者及び登録された MS 審査員は、次の義務を負う。

a)「審査員倫理綱領」、「JRCA登録審査員資格の公表に係わる遵守事項」を含む、本基準文書

の規定に従う。

b)当センターに対し、評価登録の実施に必要なすべての情報を提供する。

c)審査実施の際は、審査員登録証(登録カード)を携帯する。

d)次の状況となった場合は、無効となった資格の当センター登録に関わる表明を中止し、誤

用を防ぐために、当該資格の審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)を返却す

るか又は廃棄する。また、当該資格についてロゴマークの使用がある場合は、これを中止

する。

ⅰ)登録資格が失効した場合(資格放棄を含む)

ⅱ)登録資格の区分が変更された場合

e)登録資格の一時停止又は取消しを受けた場合は、無効となった資格の当センター登録に関

わる表明を中止し、当該資格の審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)を当セ

ンターに返却する。また、当該資格についてロゴマークの使用がある場合は、これを中止

する。

3.登録情報などの変更の報告

登録された MS審査員は、登録情報に変更が生じた場合、速やかに当センターに書面で報告

すること。なお、一部の登録情報は、JRCAホームページの「審査員のページ」にて、登録者

自身で変更手続きを行うことが出来る。

また、適切な審査活動の実施が不可能となるような重大な変更が生じた場合は、速やかに

当センターに書面で報告すること。

4.利害関係者から受けた苦情の報告

登録された MS審査員は、利害関係者から自身の審査活動に関する苦情を受けた場合、その

内容及び対応の計画または完了を、速やかに当センターに書面で報告すること。

以上

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JRCA F4000-改定 7 版

食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

34

付属書6 JRCA 登録審査員資格の公表に係わる遵守事項

1.適用範囲

この遵守事項は、一般財団法人日本規格協会マネジメントシステム審査員評価登録センター

(以下、当センター又はJRCAという)が登録した審査員(以下、審査員という)が、自らの審

査員資格に関して公表する際に遵守しなければならない事項等について定める。

2.審査員資格の公表における表示方法

2.1 表示事項

審査員が、JRCA登録されていることを公表する場合は、JRCAロゴマーク(4項参照)を表示

する場合又はしない場合を含めて、登録対象マネジメントシステム、審査員資格区分の記述、

及び登録番号をすべて表示しなければならない。

【表示例】 JRCA登録 食品安全マネジメントシステム主任審査員(F9999)

FSMS審査員(JRCA登録No. F9999)

JRCA 食品安全審査員補(F9999)

注)誤解を与えない表示であれば、上記以外でも可。

2.2 公表可能期間

2.2.1 審査員は、JRCAロゴマークを表示する場合又はしない場合を含めて、登録の有効期間内に

おいてのみ、JRCA登録されていることを公表することができる。

2.2.2 登録資格の失効、一時停止又は取消しがあった場合、当該審査員は、JRCA登録の公表を中止

し、JRCA登録を記載した印刷物又はウェブサイト等の表示は削除しなければならない。

3.誤った公表方法に対する処置

3.1 審査員が本遵守事項に違反して審査員資格に関する公表を行った場合、当センターは、修正及

び必要な場合は是正処置を要求する。

3.2 当センターの修正及び是正処置要求に対して適切な対応がとられない場合、当センターは、当

該審査員の登録資格の一時停止又は取消しを行う場合がある。

4.JRCAロゴマークの表示方法

4.1 JRCAロゴマーク

4.1.1 JRCAロゴマークは、図1に示すもので、マーク部とロゴ部よりなる。マーク部とロゴ部は

分離せず、常に一体で表示する。

4.1.2 「新 JRCAロゴマーク」は、2018年 4月 1日より適用する。従来から使用している「旧 JRCA

ロゴマーク」は、2021 年 3 月 31 日まで、「新 JRCA ロゴマーク」と同等のものとして表示

できる。

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35

図1 JRCAロゴマーク

4.2 JRCAロゴマークの使用及び管理

4.2.1 審査員は、JRCAロゴマークを本人の「名刺」にのみ表示することができる。JRCAロゴマーク

は単独で使用せず、上記2項の規定に従って表示しなければならない。

4.2.2 当センターは、審査員から要請があった場合、JRCAロゴマークの清刷(電子データ)を提供

する。JRCAロゴマークを名刺に表示する場合は、JRCAから提供された清刷を分解又は変更す

ることなく使用しなければならない。

4.2.3 「新 JRCAロゴマーク」を使用する場合は、ロゴマークの周囲に、マーク横幅の 1/4以上の

余白を設けなければならない。また、縦 10mm 以上の大きさで使用しなければならない(図

2参照)。

「新 JRCAロゴマーク」の色は、マーク上部の丸が赤色グラデーション、マーク下部が青

色グラデーション、ロゴ部は黒色とする(基本色は図3参照)。または、全体をモノクロで

表示してもよい。

「旧JRCAロゴマーク」の色は、マーク部が緑色(DIC377)、ロゴ部は黒色とする。または、

全体をモノクロで表示してもよい。

いずれの場合も、「JRCAロゴマーク」であることが明確に識別できるように、全体を地色

と明瞭な対比を持たせて表示しなければならない。

4.2.4 JRCAロゴマークを拡大又は縮小して表示する場合は、図1と同じ縦横比で使用しなければな

らない。

4.2.5 審査員は、当センターが提供したJRCAロゴマーク清刷の保護、紛失及び漏洩防止のため、適

切な管理を行わなければならない。

4.2.6 名刺作成のため、JRCAロゴマークの電子データを業者に提供する場合、審査員は、JRCAロゴ

マークの電子データを提供する業者の記録を維持し、当該業者に対して、JRCAロゴマークの

電子データの保護及び漏洩防止のため、適切な管理を行うよう要求しなければならない。

マーク部

ロゴ部

【新 JRCA ロゴマーク】

2018年 4月 1日より適用

【旧 JRCAロゴマーク】

2021年 3月 31日まで使用可

マーク部 ロゴ部

≪新JRCAロゴマーク デザインの意図≫

『両手を上に向かって広げている人』のシルエットは、資格取得者が『世界』あるいは『未来』に向かって希望を抱いて躍進しようとする姿を表しています。また日本規格協会のロゴカラーと親和性をもたせ、活動的で発展的なイメージを赤、信頼と安心のイメージを青のグラデーションで表現しています。

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36

図2 新JRCAロゴマーク使用時の余白及び最小サイズ

図3 新JRCAロゴマークの基本色(CMYK(RGB)グラデーション)

以上

マーク横幅(A)の 1/4 以上の余白を設ける

縦 10mm以上の大きさで使用する

C 100% M 75% Y 8% K 50%

(R 0% G 39% B 97%)

C 100% M 75% Y 8%

(R 0% G 72% B 150%)

C 50% M 37% Y 4%

(R 140% G 152% B 199%)

C 100% M 100% K 50%

(R 145% G 0% B 0%)

C 100% Y 100%

(R 230% G 0% B 18%)

K 100%

(R 35% G 24% B 21%) グラデーション

グラデーション

グラデーション

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37

付属書7 審査員登録証明書等の記載項目及び登録情報

1.審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)の記載項目

審査員登録証明書及び審査員登録証(登録カード)の記載項目

記載項目 審査員登録証明書 審査員登録証(登録カード)

氏名 ○ ○

生年月日(注) ○ ―

適用される資格基準 ○ ―

登録番号 ○ ○

顔写真 ― ○

審査可能なマネジメントシス

テム規格及び発行年

○ ○

資格種別及び区分 ○ ○

カテゴリ・サブカテゴリ * *

登録日 ○ ―

有効期限日 ○ ○

発行機関名(当センター) ○ ○

○:記載あり、―:記載なし、*:登録者のみ

2.審査員登録情報

当センターが、マネジメントシステム審査員登録のために管理する情報を下表に示す。

マネジメントシステム審査員の登録情報

氏名(漢字、カナ、ローマ字) *ローマ字表記方法:

「姓」はすべて大文字、「名」は頭文字は大文字、他は小文字

生年月日(西暦)

自宅 住所、郵便番号

電話、FAX

勤務先

(該当する場合)

名称

所属、役職

所在地、郵便番号

電話、FAX

e-メールアドレス

所属する MS認証機関(該当する場合)

カテゴリ・サブカテゴリ(審査員補の登録希望者、審査員及び主任

審査員)

JRCAからの連絡先(自宅/勤務先)

JRCAホームページでの登録情報の公開方法

以上

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38

付属書8 ISO 22000:2018 から ISO22000:2005 への対比

ISO 22000:2018 の附属書 B(参考)「ISO 22000:2018 と ISO22000:2005 との対比」の

「表 B.1-主構成」を基に作成。

ISO 22000:2018 ISO22000:2005

4 組織の状況 新規見出し

4.1 組織およびその状況の理解 新規

4.2 利害関係者のニーズ及び期待の理解 新規

4.3 食品安全マネジメントシステムの適用範囲の決定 4.1(及び新規)

4.4 食品安全マネジメントシステム 4.1

5 リーダーシップ 新規見出し

5.1 リーダーシップ及びコミットメント 5.1、7.4.3(及び新

規)

5.2 方針 5.2(及び新規)

5.3 組織の役割、責任及び権限 5.4、5.5、7.3.2(及

び新規)

6 計画 新規見出し

6.1 リスク及び機会への取組み 新規

6.2 食品安全マネジメントシステムの目標及びそれを達成するため

の計画策定 5.3(及び新規)

6.3 変更の計画

7 支援 新規見出し

7.1 資源 1、4.1、6.2、6.3、

6.4(及び新規)

7.2 力量 6.2、7.3.2(及び新

規)

7.3 認識 6.2.2

7.4 コミュニケーション 5.6、6.2.2

7.5 文書化した情報 4.2、5.6.1

8 運用 新規見出し

8.1 運用の計画及び管理 新規

8.2 前提条件プログラム(PRPs) 7.2

8.3 トレーサビリティシステム 7.9(及び新規)

8.4 緊急事態への準備及び対応 5.7(及び新規)

8.5 ハザードの管理 7.3、7.4、7.5、7.6、

8.2(及び新規)

8.6 PRPs及びハザード管理プランを規定する情報の更新 7.7

8.7 モニタリング及び測定の管理 8.3

8.8 PRPs及びハザード管理プランに関する検証 7.8、8.4.2

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JRCA F4000-改定 7 版

食品安全マネジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録手順

39

ISO 22000:2018 ISO22000:2005

8.9 製品及び工程の不適合の管理 7.10

9 パフォーマンス評価 新規見出し

9.1 モニタリング、測定、分析及び評価 新規見出し

9.1.1 一般 新規

9.1.2 分析及び評価 8.4.2、8.4.3

9.2 内部監査 8.4.1

9.3 マネジメントレビュー 5.8(及び新規)

9.3.1 一般 5.2、5.8.1

9.3.2 マネジメントレビューへのインプット 5.8.2(及び新規)

9.3.3 マネジメントレビューからのアウトプット 5.8.1、5.8.3

10 改善 新規見出し

10.1 不適合及び是正処置 新規

10.2 継続的改善 8.1、8.5.1

10.3 食品安全マネジメントシステムの更新継続的改善 8.5.2

以上

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JRCA F4000-改定 7 版

制定・改定履歴

40

制定・改定履歴

版番号 制定、改定年月日 制定、改定内容

制定 2014年 9月 1日 当センターに登録する食品安全マネジメントシステム

審査員が満足しなければならない基準、手続き及び手引

きとして制定。

改定 1版 2015年 4月 1日 ISO/IEC 17021:2011、ISO/TS22003:2013改訂に伴い、

以下の改定を行った。

1.3要求される力量を改定した。

文書内の用語「技術分野」を「カテゴリ・サブカテゴリ」

に変更した

表1を ISO/TS22003:2007のフードチェーンカテゴリに

対応していた技術分野から、ISO/TS22003:2013のカテ

ゴリ・サブカテゴリに変更した

1.4.2 表題の登録単位をカテゴリ・サブカテゴリ登録に

変更し、カテゴリ登録は必須、サブカテゴリ登録は任意

とした。

2.1 新規申請が「初回申請」と「拡大申請」に区分され

ていることを追記した。

2.5 表題に(拡大申請)と追記し、対象となるマネジメ

ントシステム審査員についての記載を追加した

2.6表題に(拡大申請)と追記

3 「分野」を「カテゴリ・サブカテゴリ」に変更した

3.1 サブカテゴリ登録申請についての定義を追加した

3.7 サブカテゴリ登録申請についての基準を追加した

様式「マネジメントシステム審査員登録申請(JRCA

F5120-01)」の名称変更に伴い「提出物」の名称を変更

した

様式「初回・拡大登録申請に添付する資料一覧(JRCA

F5120-11)」の名称変更に伴い「提出物」の名称を変更

した

様式「食品安全マネジメント分野の業務経歴及びカテゴ

リ・サブカテゴリの業務経験(JRCAF5120-05)」に名称変

更に伴い「提出物」の名称を変更した

様式「サブカテゴリ登録申請添付資料(JRCA F5120-14)」

の新規作成に伴い「提出物」に追加した

改定 2版 2015年 10月 1日 1.6、1.7を、4.5、6に記述し直した上での記述上の整

理を行った。

2.3手続きの流れを分かり易くするため、新規申請フロ

ーを変更した。

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JRCA F4000-改定 7 版

制定・改定履歴

41

2.3.1新規申請に必要な提出物の俯瞰を加えた。

2.3.2新規申請に必要な共通提出物をまとめた。

2.3.2の基礎微生物学の知識の証明の要件である放送

大学の講座目の見直しを行った。また、スキーム変更に

係わりのない業務経験記述の解説の変更を行った

2.4、2.5、2.6を 2.3.2により、記述の整理を行った。

2.7他の要員認証機関登録者が JRCAに登録する場合手

続きについて記述した。

2.8筆記試験を研修実施後に実施するに当たり、実施方

法を中心に記述を拡充した。

2.9筆記試験を研修コース終了時に実施する変更に伴

い、カテゴリ、サブカテゴリ評価・判定の記述を追加し

た。

4.5項で義務、6項で権利、付属書 4で JRCA登録審査員

資格の公表に係わる遵守事項を、明示追加して、記述の

整理を行い、同内容の 1.6、1.7を削除した。

5.1の付属書 3に関連したスキーム変更に係わりのない

文言の追加

5.7スキーム変更に係わりのない文言の追加

6スキーム変更に係わりのない文言の追加

付属書 1、付属書 2、付属書 3、付属書 4スキーム変更

に係わりのない文言の追加

改定3版 2016年 11月 1日 1) 有効期間を 3年として、更新を 3 年毎に登録日また

は更新日から 1年毎に維持を行うよう変更を行っ

た。(1.4.1 項)

2) 審査員補の新規登録者はカテゴリ・サブカテゴリの

登録を任意とした。(1.4.2項)

3) 「2.3.2 新規申請に共通して必要な提出物」を

「2.3.2 新規申請時の資格基準および必要な提出物

(審査員補、審査員、主任審査員に共通)」に変更

4) 「フードチェーン関連産業の ISO9001 審査員・主任

審査員」から登録申請の場合は、「フードチェーン

関連産業 ISO9001審査の有効な審査実績」を業務経

験に代えられることを追加した。(2.3.2項)

5) 「2.4審査員補の登録申請における資格基準と提出

物」の個人的特質を 2.3.2項の提出物に組込み、統

合した。関連して 2.5項以降の項番が繰り上がった。

6) 「2.5 直接審査員への登録申請(資格拡大)におけ

る資格基準と提出物」の個人的特質を 2.3.2項の提

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JRCA F4000-改定 7 版

制定・改定履歴

42

出物に組込み、統合した。

7) 実行計画またはスケジュールを添付することで有

効な審査実績を明確にした。(2.4、2.5、3.3、3.6、

3.7、4.3項)

8) 審査実績の日数計算方法を分かり易く変更した。

(2.5、3.3、4.3項)

9) 格上、カテゴリ・サブカテゴリ拡大、サブカテゴリ

登録によって資格の 有効期間は変わらないことを

追加した。(3.1項)

10)格上の登録料払込みについて削除した。(3.2項)

11)登録維持申請及び登録更新申請について記述を追

加した。(4項)

12)審査員補の登録更新に必要な提出物の記述を追加

した。(4.2.2項)

13)審査員、主任審査員の登録更新に必要な提出物の記

述を追加した。(4.3.2項)

14)「公開内容の登録方法」を追記し公開内容について

登録方法を明記した。(4.7項)

15)やむを得ない事情の場合は 6ヵ月まで失効解除の手

続きを行えることの記述を追加した。(5.4項)

16)その他スキーム変更に係わらない文言の変更を行

った。

改定4版 2017年 1月 20日 1) 休止の基準は、失効解除手続きが 6ヵ月まで伸びた

こと、eメールの普及で海外からの維持更新に関す

る手続きも可能になったことを踏まえて削除した。

2) 初回申請という表現に変えて新規申請とした。(2

項)

3) 再登録について、申請理由も評価判定さることを明

記したことと、筆記試験を行うこととを追記した。

(5.6項)

改定5版 2017年 9月 22日 1) 曖昧であった対象期間を「前年の資格維持申請受付

日(前年が資格更新の場合は、資格更新申請受付日)

を起点として、今回の資格維持(又は更新)申請日

までの期間を対象とする」として明確化した。

(4.2.1 項、4.3.1項)

2) 「様式12 資格放棄の届」を追加した。(8項)

改定6版 2018年 4月 1日 1) 手続きを JRCA F5650「食品安全マネジメントシステ

ム審査員登録申請等各種手続きの手引き」に集約

し、本文書の規定する内容を他 MSと同様に資格基

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JRCA F4000-改定 7 版

制定・改定履歴

43

準と評価登録手順として JRCA F4000「食品安全マネ

ジメントシステム審査員の資格基準及び評価登録

手順」に改定した。

2) JRCA F5530「食品安全マネジメントシステム要員認

証に係わる再審査、異議申し立てに対する取扱い手

順」から「食品安全マネジメントシステム要員認証

に係わる再審査に対する取扱い手順」に変更しを再

審査申立ての手順に関する記述に絞り込んだため、

紐づけ文書名を変更した。

3) 異議申立ての手順を JRCA AC100に紐づけし直した。

4) 新規登録申請時の申請カテゴリ・サブカテゴリのレ

ポートによる力量の証明を廃止した。(4.1(2)項)

5) 概ね3日間の HACCP講習の要件(厚労省通知、農水

省補助金事業、単位証明)を追加した。(4.4項)

6) 直接に、審査員資格及び、主任審査員資格に資格拡

大登録申請を受理できる期間を 2019年 3月 31日ま

でとした。(6項、7項)

7) 専門能力開発のレポート以外の証明方法の「研修修

了証、上司又は主催者の押印/署名、著作物」を 2019

年 3月 31日までに受理した申請で終了し、新たに、

専門能力開発のレポート以外の証明方法を「JRCA登

録研修コース修了証、IAF加盟認定機関が認定した

MS認証機関の研修管理者による出席証明のための

押印/署名及びプログラムなどの添付」とした。

(14.2 項)

8) 新ロゴマーク取扱いについて追記した。(付属書 6)

9) JRCA F4100「食品安全マネジメントシステム要員認

証に係わる審査員登録証明書及び審査員登録証の

様式に関する基準」を付属書 7に記載して、F4000

に統合した。

10)F4000の改定 6版と改定 5版の比較表を別添した。

改定7版 2018年 9月 1日 1) 格上げ時の「ISO22000の箇条 4以降のすべての項目

を 1回以上審査していること。」に関する対応方法

を追記した。

2) ISO 22000:2005対応の審査員研修コース修了者の取

扱いの説明と移行に関する注意事項を追加した。

(付属書 3)

3) ISO 22000:2018から ISO22000:2005への対比を追加

した。(付属書 8)

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JRCA F4000-改定 7 版

制定・改定履歴

44

4) 誤字等の修正。