東芝ブレーキモートル...東芝ブレーキモートル...

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4EDA000016 取扱説明書 東芝ブレーキモートル <プレミアムゴールドモートル> SBD-Hシリーズ お願い ・この取扱説明書は実際にご使用になるかたのお手元に必ず届くよう、 お取り計らいください。 ・ご使用の前にこの取扱説明書を必ずお読みください。 ・この取扱説明書はいつも取り出せる場所に保管してください。 ・本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。

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Page 1: 東芝ブレーキモートル...東芝ブレーキモートル <プレミアムゴールドモートル> SBD-Hシリーズ お願い ・この取扱説明書は実際にご使用になるかたのお手元に必ず届くよう、

4EDA000016

取扱説明書

東芝ブレーキモートル

<プレミアムゴールドモートル>

SBD-Hシリーズ

お願い

・この取扱説明書は実際にご使用になるかたのお手元に必ず届くよう、

お取り計らいください。

・ご使用の前にこの取扱説明書を必ずお読みください。

・この取扱説明書はいつも取り出せる場所に保管してください。

・本書の内容の一部または全部を無断で転載することは禁止されています。

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安全上のご注意

-i-

4EDA000016

安全上のご注意

この取扱説明書は、運搬・据付・運転・保守点検の作業をされる方や他の方への危害と財産への

損害を未然に防ぎ、安全に正しくお使いいただくために、重要な内容を記載しています。

次の内容(表示・図記号)を良く理解してから本文をお読みになり、記載事項をお守りください。

表示の説明

表示

表示の意味

危険 “回避しないと、死亡又は重傷*1を招く差し迫った危険な状況になるこ

と”を示します。

警告 “回避しないと、死亡又は重傷*1を招くおそれがある危険な状況になるこ

と”を示します。

注意 “回避しないと、軽傷又は中程度の傷害*2を招くおそれがある危険な状況

および物的損害*3のみの発生を招くおそれがあること”を示します。

*1:重傷とは、失明・けが、やけど(高温・低温)、感電、骨折、中毒などで、後遺症が残るもの、

および治療に入院・長期の通院を要するものをさします。

*2:傷害とは、治療に入院や長期の通院を要さない、けが・やけど・感電などをさします。

*3:物的損害とは、財産・資材の破損にかかわる拡大損害をさします。

図記号の説明

図記号 図記号の意味

禁止

“ ”は禁止(してはいけないこと)を示します。

具体的な禁止内容は、図記号の中や近くに絵や文章で指示します。

指示

“ ”は指示(必ずすること)を示します。

具体的な指示内容は、図記号の中や近くに絵や文章で指示します。

免責事項について

• 火災、地震、第三者による行為、その他の事故、お客様の故意または過失、誤用、その他異

常な条件下での使用により生じた損害に関して、当社は一切責任を負いません。

• ブレーキモータの使用または使用不能から生ずる付随的な損害(事業利益の損失、事業の中

断など)に関して、当社は一切責任を負いません。

• 取扱説明書の記載内容を守らないことにより生じた損害に関して、当社は一切責任を負いま

せん。

• 接続機器との組み合わせによる誤動作などから生じた損害に関して、当社は一切責任を負い

ません。

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安全上のご注意

-ii-

4EDA000016

安全上のご注意(つづき) 用途限定について

• 人の生命に関わる装置*1および人の安全に関与し、公共の機能維持に重大な影響をおよ

ぼす装置*2などにお使いになるときは、特別な配慮*3が必要ですので、必ず当社へお知

らせください。配慮せずに使用すると重大な事故を起こす原因となります。

*1 ・手術室用機器

・生命維持装置(人工透析、保育器など)

・有毒ガスなどの排ガス、排煙装置

・消防法、建築基準などの各種法令により設置が義務づけられている装置

・各種安全装置および上記に準ずる装置

*2 ・航空、鉄道、海運など交通管制、または制御を行なう装置

・原子力発電所などの制御を行なう装置

・通信制御装置

・上記に準ずる装置

*3 ・本製品の据付け、運用、管理に関して機器設計者と十分な協議を行ない、本製

品の故障におけるバックアップシステムを事前に構築することをいいます。

• 昇降装置にご使用の場合は装置側に落下防止のための保護装置を設けてください。

昇降体落下による人身事故や装置破損の恐れがあります。

• クリーンルームや食品機械等にお使いになるときは事前に当社へお知らせください。

特別な処置を施してない標準品をそのままお使いになると、軸受ブラケットと固定子枠

のインロー部や軸貫通部からグリースや油分が滲み出ることがあります。油分を嫌う場

所にお使いになるときは特別な配慮が必要です。

• 本ブレーキモータは防爆形ブレーキモータではありません。

爆発性・引火性・腐食性の雰囲気中では使用しないでください。このような雰囲気の所

ではその場所の危険度に適合した防爆形ブレーキモータを使用してください。

作業者について

• 電源および接地線の配線接続作業は、一般電気工作物については電気工事士が行なって

ください。また、自家用電気工作物については、電気主任技術者の指示に従ってくださ

い。

• 運搬・据付・運転・保守点検作業は、専門知識があり、技能を持った方が行なってくだ

さい。また、作業時は必要な保護具(長袖作業服、安全帯、ヘルメット、安全靴、手袋

など)を着用してください。

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安全上のご注意

-iii-

4EDA000016

安全上のご注意(つづき) 危険

禁止

■爆発性、引火性、腐食性ガスや蒸気の雰囲気中に据付けない ガスに引火し、爆発の恐れがあります。

指示

■異常が発生したときは、直ちに元電源を切る

そのまま運転を続けると、火災・感電の恐れがあります。

■停電が発生したときは、直ちに元電源を切る

通電開始時にブレーキモータが動き出し、けがの恐れがあります。

禁止

■運転中は、回転体(軸など)への接近、接触をしない

巻き込まれ、けがの恐れがあります。

■運転中、開口部に手を入れない

けがの恐れがあります。

警告

禁止

■製品仕様を逸脱して使用しない 製品仕様を逸脱して使用すると、火災・感電・やけどの恐れがあります。

指示

■ブレーキモータを運搬するとき

・吊りボルト付きブレーキモータは吊りボルトを使う

・吊りボルトのないものはフレームを両手で持って運ぶ

落下転倒により、けが、破損の恐れがあります。

■吊り具は定格荷重がブレーキモータ質量以上のものを使用する

落下転倒により、けが、破損の恐れがあります。

■周囲条件 表 1(7ページ)の範囲内で使用する

守らないと、火災・感電・けがの恐れがあります。

禁止

■水などの液体のかかるところに据え付けない

火災・感電の恐れがあります。

指示

■天井や壁に取付ける場合は当社に相談する

不適合があると落下し、けがや破損の恐れがあります。

■ベースやフランジ面への取付ボルトは適正トルクで締め付ける

緩みによって、破損やけがの恐れがあります。

適正トルクは表 2(9ページ)をご参照ください。

■露出した回転部は保護カバーなどで覆う

運転中に巻き込まれて、けがの恐れがあります。

禁止

■ブレーキ部に水や油脂などを付着させない

ブレーキ性能が確保できず、暴走や事故の恐れがあります。

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安全上のご注意

-iv-

4EDA000016

安全上のご注意(つづき) 警告

指示

■端子箱内部に触れるときは、元電源を切ってから行なう 感電の恐れがあります。

開放した元電源には“操作禁止”の札を掛け、作業中の誤操作を防止する。

■結線は、表 4 電源との接続方法(13ページ)の結線図によって行なう 間違った配線は、火災・感電の恐れがあります。

■ねじ締めによる配線接続は決められたトルクで締め付ける 火災・感電の恐れがあります。

接地

■アース(接地)をする 漏電したとき、火災・感電の恐れがあります。

指示

■本運転前に電源を投入、遮断してブレーキ動作を確認する

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

■運転開始/停止の時は負荷が安全状態にあることを確認する

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

■運転は許容制動仕事量以下の許容頻度内(表 5 許容頻度(17ページ))

で使用する

許容頻度を超えると発熱によるブレーキの故障、火災、焼損の恐れがあります。

禁止

■端子箱カバーを取外した状態で運転しない

感電の恐れがあります。

■ブレーキ手動解放装置を働かせたまま運転しない

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

■運転中は、定格回転速度以上に回転を上げない

振動の過大化による破損やブレーキ発熱による火災、焼損の恐れがあります。

■停電や異常時などの宙吊り荷はブレーキ手動解放装置で降ろさない

荷はクレーンなど別の手段で降ろすこと ブレーキが効かなくなり、荷の落下による破損とけがの恐れがあります。

指示

■定期点検は、運転を停止し、元電源を切ってから行なう 感電の恐れがあります。

開放した元電源には“操作禁止”の札を掛け、作業中の誤操作を防止する。

分解禁止

■分解・改造・修理(*)をしない

火災・感電・けがの恐れがあります。

*修理は「9.1 ブレーキモータの修理等について」(29ページ)を参照のこと。

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安全上のご注意

-v-

4EDA000016

安全上のご注意(つづき) 注意

禁止

■励磁作動形の機械には使用しない システムとして成り立たず、けがの恐れがあります。

このブレーキモータは無励磁作動形です。動作が逆の機械には使用できません。

■天地を逆にして開梱しない 転倒してけがをする恐れがあります。

■ブレーキリード線を引掛けたり、傷をつけたりしない ブレーキ部の故障の恐れがあります。

接触禁止

■キー溝は素手でさわらない 鋭利な角でけがの恐れがあります。

■絶縁抵抗測定時は、端子に触れない 感電の恐れがあります。

禁止

■持ち運ぶときは、軸端、端子箱、直流電源ユニット、リード線、

ファンカバーを持たない 部品破損により、けがの恐れがあります。

指示

■機械との結合の前に回転方向を確認する 回転方向が合わないと装置破損の恐れがあります。

■負荷との結合はカップリング直結とし、取付け基準を守る 装置破損による破片飛散などにより、けがをする恐れがあります。

■昇降用で使用する時は交流一体切り接続とすること 落下事故の恐れがあります。

■ブレーキモータ単体で回転させるときは、軸に仮止めのキーを取外す

キーが飛散してけがの恐れがあります。

禁止

■ファンカバーを取外したまま運転しない 巻き込まれ、けがの恐れがあります。

点検・調整でファンカバーを取り外した場合は、作業終了後すぐにファンカバー

を取り付けてください。

■ブレーキモータ周辺部に可燃物や通風を妨げるものを置かない 火災の恐れがあります。

接触禁止

■運転中や停止直後はブレーキモータに手や体を接触させない

やけどをする恐れがあります。

指示

■不要の用品や部品を廃棄する場合は、専門の廃棄物処理業者(*)に依頼

する

産業廃棄物の収集・運搬および処分は、許可を受けていない者が行なうと法律に

より罰せられます。

(*)専門の廃棄物処理業者とは、産業廃棄物の収集・運搬業者、産業廃棄物

処分業者を言います。

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はじめに

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4EDA000016

はじめに

このたびは、東芝ブレーキモートルをご採用いただきまして、まことにありがとうござい

ます。

この取扱説明書は、東芝ブレーキモートル(以降、ブレーキモータと称す)をご使用いた

だくときの安全上のご注意と取扱い上の指示事項を示したものです。

本文の主な内容は、受入れ、据付け、運転、保守点検等の取扱い手順および確認事項です。

ご説明の対象は、ブレーキモータを実際に取り扱う専門知識を有する方々としています。

この取扱説明書はブレーキモータ専用に構成されており、モータ単独の詳細な内容は一部

割愛されています。モータについてさらに詳細な内容がご入用の場合は、最寄りの東芝産

業機器システム(株)(29ページ)にお問い合わせください。

ブレーキモータの受入れ、据付け、運転、保守点検等の作業前にお読みいただき、記載事

項をお守りください。

■プレミアムゴールドモートル採用時のご注意

【モータ採用時】

プレミアムゴールドモートルは、発生損失を抑制しているため、標準モータに比べ一般的に回

転速度が速くなります。ポンプや送風機などの負荷で、標準モータを高効率モータに置き換え

た場合、この回転速度が速くなることにより、モータの出力が増加します。モータ効率は高い

のですが、出力が増加することにより、消費電力が増加する場合があります。

また、銅損低減のために(一次、二次)抵抗を低くしているため、始動電流が標準モータに対

し高くなり、ブレーカなどの変更が必要になる場合があります。

【端子箱位置の変更】

枠番号90L~132Mのモータは脚の取り付け位置を変更できる構造となっていますが、お客様で

の脚の取り外しは行わないでください。端子箱位置変更の際はご注文先の支社・支店営業部(29

ページ)もしくは販売店へご連絡下さい。

【エネルギー消費効率】

エネルギー消費効率につきましては試験成績表にてご確認願います。

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目 次

-vii-

4EDA000016

目 次 安全上のご注意 ............................................................................................................................................................ i

はじめに ......................................................................................................................................................................... vi

目 次 ................................................................................................................................................................................ vii

1.概 要 ........................................................................................................................................................................ 1 1.1 形式説明 ....................................................................................................................................................................... 1 1.2 銘 板 .............................................................................................................................................................................. 1 1.3 ブレーキモータの適用 .......................................................................................................................................... 2

2.構造と動作 ........................................................................................................................................................... 3 2.1 構 造 .............................................................................................................................................................................. 3 2.2 ブレーキ部の動作 .................................................................................................................................................... 4

3.受入れ時の作業のしかた ............................................................................................................................. 5 3.1 受入時の確認 ............................................................................................................................................................. 5 3.2 保管のしかた ............................................................................................................................................................. 5 3.3 運搬時の確認 ............................................................................................................................................................. 6

4.据付けのしかた ................................................................................................................................................. 7 4.1 設置場所の確認......................................................................................................................................................... 7 4.2 据付け、固定のしかた .......................................................................................................................................... 8 4.3 負荷との結合のしかた ........................................................................................................................................ 10

5.配線のしかた ................................................................................................................................................... 11 5.1 配線時の確認事項 .................................................................................................................................................. 11 5.2 配線接続の方法....................................................................................................................................................... 12

6.運転のしかた ................................................................................................................................................... 14 6.1 運転前の確認事項 .................................................................................................................................................. 15 6.2 通常運転のしかた .................................................................................................................................................. 16

7.保守点検 ............................................................................................................................................................. 18 7.1 日常点検 ..................................................................................................................................................................... 19 7.2 定期点検 ..................................................................................................................................................................... 20 7.3 ブレーキギャップ(G)の点検と調整方法 ............................................................................................ 21 7.4 ブレーキ手動解放装置の操作方法 ................................................................................................................ 23 7.5 故障と手当 ................................................................................................................................................................ 25 7.6 インナーディスクの交換方法(ご参考) ................................................................................................. 26

8.保 証 .................................................................................................................................................................. 28

9.修理・廃棄・サービスネットワーク ................................................................................................. 29 9.1 ブレーキモータの修理等について ................................................................................................................ 29 9.2 ブレーキモータの廃棄について ..................................................................................................................... 30 9.3 サービスネットワーク ........................................................................................................................................ 30

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1.概 要

-1-

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1.概 要 ここでは形式内容、銘板記載事項、適用について述べます。

1.1 形式説明

■ モータ部

ブレーキモータのモータ部の形式説明を以下に示します。

・形(TYPE)は電気的特徴を示し、相数や回転子構造などを表します。

・式(FORM)は機械的特徴を示し、外被構造や駆動方式などを表します。

形(TYPE)の代表例 式(FORM)の代表例

T K K H3 (15kW以上の例) F C K A BS 21E (屋内形の例)

I K K H3 (15kW未満の例) F C K AW BS 21E (屋外形の例)

■ ブレーキ部

ブレーキモータのブレーキ部の形式説明を以下に示します。

SBD-H - 124 - 075

図 2 ブレーキ部型式説明

I:誘導機(注2)

K:かご形回転子

K:二重かご形

C:直結運転

T:三相(注1)

K:ころがり軸受付

L:フランジ形

A:アルミダイキャストフレーム

K:鋼板フレ-ム

W:屋外形

(注1)15kW未満はTを省きます。

(注2)15kW以上はTKKH3のように「I」を省きます。

H3:高効率機

(IE3:プレミアム効率)

代表例

代表例

BS:直流電磁ブレーキ内臓形

(無励磁作動形)

E:全閉形

F:全閉外扇形

SBD-P:ブレーキ形号(0.4kW以下)(注3)

SBD-H:ブレーキ形号(0.75kW以上)

094:ブレーキ外径寸法 94mm

124:ブレーキ外径寸法 124mm

150:ブレーキ外径寸法 150mm

165:ブレーキ外径寸法 165mm

020:ブレーキ制動トルク 2Nm

040:ブレーキ制動トルク 4Nm

075:ブレーキ制動トルク 7.5Nm

150:ブレーキ制動トルク 15Nm

220:ブレーキ制動トルク 22Nm

370:ブレーキ制動トルク 37Nm

550:ブレーキ制動トルク 55Nm

750:ブレーキ制動トルク 75Nm

(注3)0.4kW以下はトップランナー規制の

対象外となります。したがって

標準効率モータとなり、ブレーキ形式も

従来形(SBD-P)となります。

シリーズ名称は0.75kW以上と統一し、

SBD-Hシリーズとなります。

21E:ワールドエナジー21Eシリーズ

8:ワールドエナジー8シリーズ

図 1 モータ部形式説明

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1.概 要

-2-

4EDA000016

1.2 銘 板

■ モータ銘板

図 3 モータ銘板記載内容

■ ブレーキ銘板

図 4 ブレーキ銘板(銘板取付け有の場合)

1.3 ブレーキモータの適用

警告

禁止

■製品仕様を逸脱して使用しない 製品仕様を逸脱して使用すると、火災・感電・やけどの恐れがあります。

注意

禁止

■励磁作動形の機械には使用しない システムとして成り立たず、けがの恐れがあります。

このブレーキモータは無励磁作動形です。動作が逆の機械には使用できません。

このブレーキモータは、ブレーキコイルに電圧を印加した時にブレーキが解放される無励磁作動

形です。動作が逆の励磁作動形の機械には使用できません。

ブレーキモータの用途、使用目的があっていることを確認してから機械に組込んでください。

また、いかなる場合でも製品仕様を逸脱して使用しないでください。

ブレーキ形式

直流電源ユニット ブレーキトルク

効率クラス

定格効率

定格出力 極数 形記号

式記号 定格電圧

定格周波数

定格電流

定格回転数

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2.構造と動作

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4EDA000016

2.構造と動作

2.1 構 造 このブレーキモートル<SBD-Hシリーズ>は、モータ部とブレーキ部で構成されています。

モータ部は、JISC4213に準拠した全閉形または全閉外扇形のモータです。ブレーキ部は、

無励磁作動形(スプリング制動形)乾式複板直流電磁ブレーキで、モータの反負荷側ベアリング

ブラケットに取り付けられています。(図 5参照)

図 5 構造断面図(IKH3-FCKABS21E-4極-1.5kW(SBD-H150-150)の例)

番号 部 品 名 称 番号 部 品 名 称

1 ヨーク 14 C形止め輪(ハブ固定用)

2 マグネットコイル 15 C形止め輪(ファン固定用)

3 アーマチュア 16 直流電源ユニット

4 エンドプレート 17 十字穴付なべ小ねじ

5 ディスタンスカラー 18 電源ユニット取付板

6 ハブ 19 モータ

7 防振ばね 20 ファンカバー

8 インナーディスク 21 ファンカバー取付ねじ

9 作動ばね 22 六角ボルト

10 シムワッシャ 23 シャフト

11 ブレーキ固定ボルト 24 ファン

12 ブレーキ取付ボルト 25 ベアリングブラケット(反負荷側)

13 キー 26 端子箱カバー

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2.構造と動作

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4EDA000016

2.2 ブレーキ部の動作 ブレーキモータの始動時と停止時におけるブレーキの動作を述べます。(図 5 参照)

■ 始動時 ブレーキモータに電源を投入すると、マグネットコイル②に直流電流が流れ、アーマチュア

③は、作動ばね⑨の力に打ち勝ってマグネットコイル②側に瞬時に吸引されます。この状

態で、ブレーキは解放され、モータと回転を共にするインナーディスク⑧とアーマチュア

③の間およびエンドプレート④の間にギャップが生じ、ブレーキモータは回転し始めます。

■ 停止時 運転中のブレーキモータの電源を切ると、マグネットコイル②の吸引力がなくなり、アーマ

チュア③は、作動ばね⑨によってエンドプレート④側に押し戻されます。この状態で、

モータと回転を共にするインナーディスク⑧とエンドプレート④の間およびアーマチュ

ア③の間に制動力が発生し、ブレーキモータは急速に停止します。

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3.受入れ時の作業のしかた

-5-

4EDA000016

3.受入れ時の作業のしかた

警告

指示

■ブレーキモータを運搬するとき

・吊りボルト付きブレーキモータは吊りボルトを使う

・吊りボルトのないものはフレームを両手で持って運ぶ

落下転倒により、けが、破損の恐れがあります。

■吊り具は定格荷重がブレーキモータ質量以上のものを使用する

落下転倒により、けが、破損の恐れがあります。

注意

禁止

■天地を逆にして開梱しない 転倒してけがをする恐れがあります。

■ブレーキリード線を引掛けたり、傷をつけたりしない ブレーキ部の故障の恐れがあります。

接触禁止

■キー溝は素手でさわらない 鋭利な角でけがの恐れがあります。

■絶縁抵抗測定時は、端子に触れない 感電の恐れがあります。

禁止

■持ち運ぶときは、軸端、端子箱、直流電源ユニット、リード線、

ファンカバーを持たない

部品破損により、けがの恐れがあります。

ここでは、受入れチェック、据付けまでの保管、運搬のしかたを述べます。

3.1 受入時の確認 受入れ時には次の事項を確認してください。

・解梱時は天地を逆にしないこと。

・銘板(図 3、図 4)に記載されている定格事項がご要求のものと一致していること。

・変色、変形、外傷がないこと。

・部品の破損、ねじなどのゆるみがないこと。

※確認時に素手でキー溝に触れないでください。

また、ブレーキリード線を引掛けたり、傷をつけたりしないでください。

3.2 保管のしかた ■ ブレーキモータは箱に入れたまま保管し、以下の項目を実施してください。

・保管場所の周囲条件は「表 1 設置場所の周囲条件(7ページ)」と同じにする。

・ブレーキモータを積み重ねて置いたり、ブレーキモータの上に重量物等を置かない。

・床面への直置きを避け、簀の子等を敷く。

・壁際から30cm以上離して置き雨水がかからない場所とする。

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3.受入れ時の作業のしかた

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4EDA000016

■ 長期間保管する場合は、3ヶ月ごとに次の項目を確認してください。

・ブレーキ解放後、軸を手(*)で回し、滑らかに回り、異常音がないこと。(軸受の発錆防止)

(*)素手でキー溝に触れないでください。

・リード線とアース間の絶縁抵抗が1MΩ以上あること。(図 6)

測定時には、端子に触れないでください。

・長期保管についての詳細は別冊の長期保管要領書

(4EDA000013)を参照願います。

図 6 絶縁抵抗の測定

3.3 運搬時の確認

ブレーキモータを運搬するときは、ブレーキモータの大きさ、質量、梱包状態等に留意し、作業

を進めてください。作業に必要な保護具(手袋など)を着用してください。

また、運搬時にブレーキリード線を引掛けたり、傷をつけたりしないようご留意ください。

■ 吊りボルト付きのもの

お願い

・ブレーキモータの吊りボルトを使用して機械装置全体を吊らないでください。

・ブレーキモータの吊りボルトはブレーキモータ単体の吊り上げのみに使用くだ

さい。

・ブレーキモータの質量を確認し、定格荷重の合った吊り具を

選ぶこと。

・吊り上げ用フックを吊りボルトにかけて吊り上げること。

(図 7)

・急激な吊上げ、吊下げ、発進、停止をして、ブレーキモータに

衝撃を与えないように運搬すること。

図 7 吊りボルト付の

ブレーキモータ運搬

■ 吊りボルトのないもの

・フレームを両手で持ち、運ぶこと。(図 8)

・軸端、端子箱、直流電源ユニット、リード線、

ファンカバーを持たないこと。

・運搬中に衝撃を与えないこと。

図 8 吊りボルトのない

ブレーキモータの運搬

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4.据付けのしかた

-7-

4EDA000016

4.据付けのしかた

ここでは、設置場所の確認、据付け、機械に結合までの一連の作業について述べます。設置場所

への運搬作業は、「3.3 運搬時の確認(6ページ)」に従って行なってください。

お願い ・ブレーキモータの上部あるいは近辺で工事を行なうときはブレーキモータ全体

を覆い、工具の落下などによる損傷、塵埃による汚損等を防止してください。

4.1 設置場所の確認

危険

禁止

■爆発性、引火性、腐食性ガスや蒸気の雰囲気中に据付けない

ガスに引火し、爆発の恐れがあります。

警告

指示

■周囲条件 表 1(7ページ)の範囲内で使用する

守らないと、火災・感電・けがの恐れがあります。

禁止

■水などの液体のかかるところに据え付けない

火災・感電の恐れがあります。

ブレーキモータは表 1の条件を満たす場所に設置してください。

なお、受入れや保管時など一時的に仮置きする場合も、同じ条件の場所を選んでください。

表 1 設置場所の周囲条件

項 目 内 容

設 置 場 所 屋 内(水滴、飛沫のかかる恐れがないこと)

冷 媒 温 度 -20~40℃(凍結がないこと)

湿 度 85%(相対)以下(結露がないこと)

標 高 1000m以下

ガス・蒸気 爆発性、引火性、腐食性ガスや蒸気がないこと

振 動 0.5G以下

特に次の事項を確認してください。

・爆発性、引火性、腐食性ガスや蒸気がない場所であること。

・浸水、冠水の恐れがない場所であること。

・過度な塵埃がない場所であること。

・異常な衝撃が外部から加わらない場所であること。(0.5G以下)

・保守点検に支障のないよう、機器間隔が確保できていること。

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4.据付けのしかた

-8-

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・ファンカバーと障害物の間は10cm以上の隙間があること。

・ブレーキモータの質量、騒音に対して十分に耐える基礎強度、周囲環境であること。

・直射日光があたらない場所であること。

・空気がよどまないよう換気されていること。

4.2 据付け、固定のしかた

警告

指示

■天井や壁に取付ける場合は当社に相談する

不適合があると落下し、けがや破損の恐れがあります。

■ベースやフランジ面への取付ボルトは適正トルクで締め付ける

緩みによって、破損やけがの恐れがあります。

適正トルクは表 2(9ページ)をご参照ください。

■露出した回転部は保護カバーなどで覆う

運転中に巻き込まれて、けがの恐れがあります。

禁止

■ブレーキ部に水や油脂などを付着させない

ブレーキ性能が確保できず、暴走や事故の恐れがあります。

お願い

・このブレーキモータは軸水平取付専用です。軸下向取付や軸上向取付の場合は

当社までお問い合わせください。

・ファンなどのランナを取付ける場合、運転中にランナに塵埃が付着してアンバ

ランスとなり軸受をいためますので、ご相談ください。

・ブレーキモータの吊りボルトは、取付けた状態でご使用ください。万一取外し

て使用する場合は、ねじ穴から水や異物が浸入しないように対策願います。

ブレーキモータの固定には、脚取付けのものとフランジ取付けのものがあります。

天井や壁にブレーキモータを取付けて使用する場合は、条件によって落下の恐れがありますので

当社にご相談ください。

据付け、固定は次の手順で進めてください。

1)軸端に塗ってある防錆油と、フランジ形のフランジ面をきれいに清掃する。

2)ベースやフランジを取り付ける位置と取付け穴の寸法を確認する。

3)方向、位置を調整し、取付ボルトで固定する。

取付ボルトの締付トルクを表 2に示します。

負荷との結合作業時に、再度位置決めの微調整が必要になります。

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4.据付けのしかた

-9-

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表 2 取付ボルトの締付トルク

■ 軟鋼ボルトの締付トルク ■ 黄銅ボルトの締付トルク

亜鉛メッキ、重クロム酸処理したボルトで

鉄鋼製品部を締付ける場合に適用する。他

の場合も下限締付力を確保する。

無処理の黄銅ボルトで銅製品部又は黄

銅製品部を締付ける場合に適用する。

ボルト 締付トルク(N・m) ボルト 締付トルク(N・m)

M3 0.5 ~ 0.7 M3 0.4 ~ 0.6

M3.5 0.8 ~ 1.2 M3.5 0.7 ~ 0.95

M4 1.3 ~ 1.7 M4 1.1 ~ 1.4

M5 2.55 ~ 3.45 M5 2.1 ~ 2.85

M6 4.2 ~ 5.7 M6 3.35 ~ 4.55

M8 10.0 ~ 13.5 M8 8.3 ~ 11.3

M10 20.9 ~ 28.2 M10 16.7 ~ 22.6

M12 37.6 ~ 50.8 M12 31.7 ~ 42.9

(注)トルク値の設定はトルクドライバー又はトルクレンチの最小目盛で上記基準内とする。

4)シャフトなどの露出した回転部は保護カバー

などで覆う。(図 9)

図 9 保護カバーの取付

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4.据付けのしかた

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4.3 負荷との結合のしかた

警告

禁止

■ブレーキ部に水や油脂などを付着させない

ブレーキ性能が確保できず、暴走や事故の恐れがあります。

注意

指示

■機械との結合の前に回転方向を確認する 回転方向が合わないと装置破損の恐れがあります。

■負荷との結合はカップリング直結とし、取付け基準を守る 装置破損による破片飛散などにより、けがをする恐れがあります。

負荷との結合はカップリング直結とします。チェーンやベルト掛けの場合は当社にご相談くだ

さい。

負荷量がブレーキモータの定格に適合していることを確認してから、作業を進めてください。

■ カップリングの取付け手順

1)カップリングの取付け部を油などで潤滑し、樹脂製ハンマーで軽く打って圧入する。

お願い

・ファンカバーを下にした状態で、ハンマーで打たないでください。

ファンカバーの破損やファンカバー取付けボルトの緩みが生じます。

・ブレーキ部に油などを付着させないように注意してください。

2)ブレーキモータと相手機械(負荷)の回転方向を確認する。

3)ブレーキモータと相手機械の軸(シャフト)の中心が一直線になるように芯出しする。

取付けの誤差許容範囲は、表 3に従ってください。

表 3 カップリング取付けの許容範囲

項目 リジッド

カップリング

フレキシブル

カップリング

A寸法 0.03mm以下 0.05mm以下

B寸法 0.03mm以下 0.04mm以下

X寸法 0mm以下 メーカ指定値

図 10 カップリング取付け精度

4)カップリングを固定する。

準備されたカップリングの指示に従って固定してください。

お願い ・ブレーキモータの軸と相手機械の軸を平行にかみ合わせる「はすば歯車」

など、軸方向に荷重が加わる取付けの場合は当社までご相談ください。

X A

B X

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5.配線のしかた

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5.配線のしかた

警告

指示

■端子箱内部に触れるときは、元電源を切ってから行なう 感電の恐れがあります。

開放した元電源には“操作禁止”の札を掛け、作業中の誤操作を防止する。

■結線は、表 4 電源との接続方法(13ページ)の結線図によって行なう 間違った配線は、火災・感電の恐れがあります。

■ねじ締めによる配線接続は決められたトルクで締め付ける 火災・感電の恐れがあります。

接地

■アース(接地)をする 漏電したとき、火災・感電の恐れがあります。

注意

禁止

■ブレーキリード線を引掛けたり、傷をつけたりしない ブレーキ部の故障の恐れがあります。

指示

■昇降用で使用する時は交流一体切り接続とすること 落下事故の恐れがあります。

お願い

・インバータでブレーキモータを使用する時は事前に当社に連絡ください。

・保護装置はブレーキモータに付属していません。電気設備技術基準では、モー

タ過負荷保護装置の取付けが義務づけられています。お客様にて取付けをお願い

します。

・過負荷保護装置以外の漏電遮断器などの保護装置も設置されることを推奨しま

す。

ここでは、配線時の確認事項、配線接続の方法について述べます。

電源および接地線の配線作業は電気工事士が行なってください。

配線作業時にはブレーキリード線を引掛けたり、傷をつけたりしないようご留意ください。

5.1 配線時の確認事項

配線接続にあたっては、次の事項をご確認ください。

1)端子箱内に触れるときは、元電源を切ること。

2)電気設備技術基準や内線規程および電力会社の規程に従うこと。

3)結線は、表 4 電源との接続方法(13ページ)の結線図によって行なうこと。

4)ねじ締めによる配線接続は決められたトルクで締め付けること。

5)アース端子は確実に接地すること。

6)配線完了後は、ブレーキモータ端子箱カバーを元通りに取付けること。

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5.配線のしかた

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5.2 配線接続の方法

このブレーキモータのブレーキは直流形のため直流電源が必要です。本SBDシリーズは交流か

ら直流を得るための直流電源ユニットを本体に装備しています。ブレーキの口出線はこの直流電

源ユニットを介してモータの口出線およびモータ部の端子台に接続されます。

ブレーキモータと電源との接続方法は 表 4 に示す(A)~(F)のパターンがあります。

一般的には(A)交流一体切りを採用します。

昇降用でブレーキモータを使用する場合は、必ず(A)交流一体切りを採用してください。

ブレーキの解放を遠隔地から電気的に行なう場合やデッドタイムを短くする場合は、(B)(C)

の別切り(スターデルタ始動時は、(D)(E)の別切り)を採用します。

インバータ運転の場合は、(F)インバータ使用の場合を採用しますが、この場合は事前に当社

にご相談ください。

(C)(E)直流別切りと(F)インバータ使用の場合は、別途直流電源ユニットを用意し、標

準装備の直流電源ユニットと取替える必要があります。

参考:交流一体切りは、直流別切りに比べてデットタイムが長くなります。

それは、電源を遮断した時に、モータに発生する残留電圧が一体接続されているブレー

キコイルに加わり、マグネットの吸引を持続させるためです。

デットタイム:電源を遮断してからブレーキが効き始めるまでの時間

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5.配線のしかた

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表 4 電源との接続方法(標準電圧:AC200~220Vの場合) 適 用 接続方法 備 考

全電圧始動時

交流一体切(A)

出荷時の標準設定です。

電源電圧:AC200~220V

交流別切(B)

ブレーキを別操作する場合。

直流電源ユニットの接続を変更する必要があります。

電源電圧:AC200~220V

直流別切(C) 特にデッドタイムを短くする場合。

別途直流電源ユニットを用意して、変更する必要があ

ります。

3.7kW以下:MH-10

5.5kW以上:MH-34

電源電圧:AC200~220V

スターデルタ始動時 (5.5kW以上)

交流別切(D)

5.5kW、7.5kWにおいて、スターデルタ始動を行なう

場合。

電源電圧:AC200~220V

直流別切(E)

5.5kW、7.5kWのスターデルタ始動において、デッドタ

イムを短くしたい場合。

別途直流電源ユニットMH-34を用意して変更する必要

があります。

電源電圧:AC200~220V

インバータ駆動時

インバータ運転の場合(F) インバータにてブレーキモータを駆動する場合。

別途直流電源ユニットを用意して、変更する必要があ

ります。

3.7kW以下:MH-10、5.5kW以上:MH-34

必ずインバータの1次側(商用電源)から接続する回

路としてください。また、インバータの運転信号を切

ってから、ブレーキがかかるようなインターロックを

とってください。

MC:電磁接触器 OLR:過負荷継電器 MCCB:ノーヒューズ遮断器

MH-22T、MH-20、MH-10、MH-33、MH-34:直流電源ユニット

お願い ・AC200~220V以外の場合は、当社にご相談ください。

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6.運転のしかた

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6.運転のしかた

危険

指示

■異常が発生したときは、直ちに元電源を切る

そのまま運転を続けると、火災・感電の恐れがあります。

■停電が発生したときは、直ちに元電源を切る 通電開始時にブレーキモータが動き出し、けがの恐れがあります。

禁止

■運転中は、回転体(軸など)への接近、接触をしない

巻き込まれ、けがの恐れがあります。

■運転中、開口部に手を入れない

けがの恐れがあります。

警告

指示

■端子箱内部に触れるときは、元電源を切ってから行なう 感電の恐れがあります。

開放した元電源には“操作禁止”の札を掛け、作業中の誤操作を防止する。

■本運転前に電源を投入、遮断してブレーキ動作を確認する

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

■運転開始/停止の時は負荷が安全状態にあることを確認する

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

■運転は許容制動仕事量以下の許容頻度内(表 5 許容頻度(17ページ))で

使用する

許容頻度を超えると発熱によるブレーキの故障、火災、焼損の恐れがあります。

禁止

■端子箱カバーを取外した状態で運転しない

感電の恐れがあります。

■ブレーキ手動解放装置を働かせたまま運転しない

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

■ブレーキ部に水や油脂などを付着させない

ブレーキ性能が確保できず、暴走や事故の恐れがあります。

■運転中は、定格回転速度以上に回転を上げない

振動の過大化による破損やブレーキ発熱による火災、焼損の恐れがあります。

■停電や異常時などの宙吊り荷はブレーキ手動解放装置で降ろさない

荷はクレーンなど別の手段で降ろすこと

ブレーキが効かなくなり、荷の落下による破損とけがの恐れがあります。

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6.運転のしかた

-15-

4EDA000016

注意

禁止

■ファンカバーを取外したまま運転しない 巻き込まれ、けがの恐れがあります。

点検・調整でファンカバーを取り外した場合は、作業終了後すぐにファンカバー

を取り付けてください。

指示

■ブレーキモータ単体で回転させるときは、軸に仮止めのキーを取外す

キーが飛散してけがの恐れがあります。

禁止

■ブレーキモータ周辺部に可燃物や通風を妨げるものを置かない

火災の恐れがあります。

接触禁止

■運転中や停止直後はブレーキモータに手や体を接触させない

やけどをする恐れがあります。

ここでは、運転前の確認事項、通常運転のしかたについて述べます。

異常があった場合は、後に述べる「表 10 ブレーキモータの故障と早期手当法(25ページ)」

をご参照のうえ対処してください。

6.1 運転前の確認事項

■ 電源を投入する前の確認事項

・回転部には保護カバーなどの接触防止処置が行

なわれていること。(図 11)

・端子の接続が正しく行なわれており、結露がな

いこと。

・アースが確実に接続されていること。

・各部の締付けに緩みがないこと。

・端子箱カバーやファンカバーが取付けられていること。

図 11 電源投入前の確認箇所

■ 試運転確認事項

次の手順で試運転してください。

1)ブレーキモータ単体で回転させるときは、軸に仮止めのキーを取り外す。

2)ブレーキモータの電源入れる。

3)回転方向を確認する。

4)異常音、振動が発生していないことを確認する。

5)ブレーキモータの電源を切る。

6)電源スイッチを投入、遮断してブレーキが正常に働くことを確認する。

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6.運転のしかた

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6.2 通常運転のしかた

■ 運転環境の再確認

・ブレーキモータの周辺部に可燃物や通風を妨げる物が置いてないこと。

・保護カバーやキャップ類が正規の状態に装着されていること。

・ブレーキ手動解放装置が働いていないこと。

・ブレーキ部に水や油脂などがかかったり、付着したりしないこと。

■ 運転・停止

・ブレーキモータや接続機器に人が触れていないこと、また回転部近くに人がいないことを

確認する。

・負荷が運転に支障ない状態に有ることを確認して電源スイッチを入れる。

・停止の場合は、負荷が停止しても支障ない状態に有ることを確認してから電源を切る。

・ブレーキによる制動が正常に働いていることを確認する。

■ 運転時の遵守事項

・許容制動仕事量以下の許容頻度内で使用すること。(表 5(17ページ)参照)

(許容頻度を超えて使用すると発熱が大きくなり制動作用が弱くなります)

・定格回転速度以上に回転を上げないこと。

(振動が大きくなったり、ブレーキ部の過熱で制動作用が弱くなります)

・運転中、軸受の異常音、ブレーキモータ本体の異常振動、異様な臭いなどがないこと。

・運転中は、回転体(軸など)への接近、接触をしないこと。

・運転中は、回転部に手を入れたりしないこと。

・ブレーキモータ枠は高温になります。運転中や停止直後は、手や体を接触させないこと。

■ 異常時の対応のしかた

・異常(停電も含む)が発生したときはすぐに元電源を切ること。

・宙吊りの荷がある時、ブレーキ手動解放装置を働かせて降ろさないこと。

(途中でブレーキがきかなくなり、荷が落下する恐れがあります)

・宙吊りの荷はクレーンなど他の手段を用いて降ろすこと。

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6.運転のしかた

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表 5 許容頻度 単位(回/時間)

極数 条件 0.2kW 0.4kW 0.75kW 1.5kW 2.2kW 3.7kW 5.5kW 7.5kW

負荷時間率

25%ED 1000 900 900 800 700 550 450 400

50%ED 800 800 700 650 500 400 300 250

75%ED 700 700 340 300 250 170 150 120

負荷 慣性モーメント(kgm2) 0.0009 0.0013 0.00436 0.00631 0.01041 0.02175 0.04081 0.05281

負荷時間率

25%ED - 900 900 800 800 700 600 -

50%ED - 800 750 700 550 450 400 -

75%ED - 800 350 300 250 230 190 -

負荷 慣性モーメント(kgm2) - 0.0033 0.00679 0.01453 0.02999 0.04881 0.06801 -

(注)(1)本表は50Hzの場合を示します。60Hzの場合は上表の値の80%になります。

(2)負荷慣性モーメントが上表以外の場合は次の計算式で求めてください。

(3)

許容頻度 = 上表の値 × 表の負荷慣性モーメント+モータ慣性モーメント

実負荷慣性モーメント+モータ慣性モーメント

負荷時間率( %ED) = 運転時間

×100 運転時間+停止時間

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7.保守点検

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7.保守点検

危険

禁止

■運転中は、回転体(軸など)への接近、接触をしない

巻き込まれ、けがの恐れがあります。

■運転中、開口部に手を入れない

けがの恐れがあります。

警告

指示

■定期点検は、運転を停止し、元電源を切ってから行なう 感電の恐れがあります。

開放した元電源には“操作禁止”の札を掛け、作業中の誤操作を防止する。

■端子箱内部に触れるときは、元電源を切ってから行なう 感電の恐れがあります。

開放した元電源には“操作禁止”の札を掛け、作業中の誤操作を防止する。

■運転開始/停止の時は負荷が安全状態にあることを確認する

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

■本運転前に電源を投入、遮断してブレーキ動作を確認する

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

分解禁止

■分解・改造・修理(*)をしない

火災・感電・けがの恐れがあります。

*修理は「9.1 ブレーキモータの修理等について」(29ページ)を参照のこと。

禁止

■ブレーキ部に水や油脂などを付着させない

ブレーキ性能が確保できず、暴走や事故の恐れがあります。

■ブレーキ手動解放装置を働かせたまま運転しない

荷の落下や暴走事故の恐れがあります。

■停電や異常時などの宙吊り荷はブレーキ手動解放装置で降ろさない

荷はクレーンなど別の手段で降ろすこと ブレーキが効かなくなり、荷の落下による破損とけがの恐れがあります。

注意

接触禁止

■運転中や停止直後はブレーキモータに手や体を接触させない

やけどをする恐れがあります。

■絶縁抵抗測定時は、端子に触れない 感電の恐れがあります。

禁止

■ファンカバーを取外したまま運転しない 巻き込まれ、けがの恐れがあります。

点検・調整でファンカバーを取り外した場合は、作業終了後すぐにファンカバー

を取り付けてください。

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7.保守点検

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保守点検は、関連機器についての保守点検知識と技能のある方が実施してください。

元電源を切って保守作業点検をするとき以外は、カバー類を取り付けておいてください。

保守点検で異常が見つかったときは、「表 10 ブレーキモータの故障と早期手当法(25ペー

ジ)」に従って点検し、対策を講じてください。

分解手入れについては、最寄りの各サービス担当部門(30ページ)までご相談ください。

7.1 日常点検 日常は、運転状態にあるブレーキモータ内部の細かい点検はできませんが、次の項目について、

常に状況を把握されますと、異常の早期発見に役立ちます。

・外観、音、においなどの日常点検

・ブレーキモータおよび周辺の温度監視

・ブレーキモータおよび周辺の振動状態

次に日常点検についての詳細内容を述べます。この点検内容と、このときの運転状況を記録して

おくことをお奨めします。

■ 日常点検項目

下表をもとに点検してください。

表 6 日常点検表

点検項目 点検要領 推定原因 対 策 備 考

締付け部 接続部の変色

締付け部の緩み 増締め *1 *1:増締めは、規定の

トルクで行なってく

ださい。

「表 2(9ページ)」

*2:ごみ、ほこりは電気掃

除機で吸い取ってく

ださい。

*3:最寄りの各サービス

担当部門(30ページ)

にお問い合わせくだ

さい。

*4:結露原因を調査し、必

要に応じて除湿器を

設置してください。

汚れ 清 掃 *2

電 線、

ケーブル

損 傷 外傷、亀裂 交換修理

腐食変形 異物付着、汚れ 清 掃 *2

端子箱 変色、発錆、腐食

塗料の劣化 再塗装

水滴、等の付着 水分浸入の防止

特殊ガスの存在 ガス侵入の防止

局部過熱 詳細調査要 *3

ブレーキ 音 インナーディス

クの摩耗

ギャップ調整

*3 制動時間

全 体

異常な臭気 過負荷 負荷の低減

局部過熱 詳細調査要 *3

結 露

*4

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7.保守点検

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7.2 定期点検

警告

指示

■定期点検は、運転を停止し、元電源を切ってから行なう 感電の恐れがあります。

開放した元電源には“操作禁止”の札を掛け、作業中の誤操作を防止する。

定期点検は、運転を停止し、元電源を切ってから行なってください。

また、遮断した元電源には“操作禁止”の札をかけて作業中の誤操作を防止してください。

定期点検は、使用条件により点検間隔は異なりますが、目安として1回/6ヶ月で実施していた

だければ支障なく運転できます。

1)軸受

・ 軸受はシールドベアリングを採用し、長寿命のグリースを封入しています。定期点検で

は、軸受まわりのごみを清掃してください。

なお、軸受の交換が必要な場合は、最寄りの各サービス担当部門(30ページ)にご相談くだ

さい。

(交換時に損傷を与えたり、使用する軸受を間違える恐れがありますので、軸受交換は専

門家にお任せください。)

使用する軸受は、銘板(図 3参照)に表示のものとし、軸受内部すきまの記号表示のない

ものは、CMすきま(電動機用すきま)のものです。

2)ブレーキギャップ(G)の点検と調整

・ ブレーキモータを長期間使用しますと制動仕事量に応じてインナーディスクが摩耗し、

ブレーキギャップ(G)が大きくなり、ブレーキ性能が低下します。ブレーキギャップ

(G)は定期的に点検・調整が必要です。

・ 点検と調整方法は 「7.3 ブレーキギャップ(G)の点検と調整方法」に従ってください。

3)ブレーキ手動解放装置の操作

・ 電源を入れずに手動でブレーキを解放する場合に操作します。定期点検時に動作の確認

を行なってください。

・ ただし、宙吊りの荷があるなどブレーキに負荷がかかっているときは、落下の危険があ

りますので、ブレーキ手動解放装置の操作を行なわないでください。宙吊りの荷は、ク

レーンなど他の手段で降ろしてください。

・ 操作方法は「7.4 ブレーキ手動解放装置の操作方法」に従ってください。

4)「表 6 日常点検表」による点検、および「表 10 ブレーキモータの故障と早期手当法」

の原因記述項目について詳細点検を行なってください。

5)インナーディスクの交換(ご参考)

・インナーディスクの厚さが使用限界厚さになった時、またはギャップ調整範囲を超えた時は

交換が必要です。ただし、交換には専門の技術者を要しますので各サービス担当部門(30

ページ)にお申しつけください。

・ご参考に交換方法を「7.6 インナーディスクの交換方法(ご参考)」に示しますがお客様で

は行なわないでください。

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7.保守点検

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7.3 ブレーキギャップ(G)の点検と調整方法

■ ブレーキギャップ(G)の点検方法

1)ファンカバー取付ねじ㉑を緩め、ファンカバー⑳を取り外します。

2)ヨーク①とアーマチュア③の間にシックネスゲージを挿入して、円周3箇所でブレーキ

ギャップ(隙間G)を測定します。ブレーキギャップは、限界値に近づいていたら、調整

が必要です。

表 7 ブレーキギャップ(隙間G)の値 単位:mm

ブレーキ形式 インナーディスクの厚み ブレーキギャップ(隙間G)値

初期値 限界値 初期値 限界値

SBD-H124-075 8 7.4 0.3 0.6

SBD-H150-150/220 9 8.4 0.3 0.6

SBD-H165-370 9 8.1 0.3 0.6

SBD-H165-550/750 9 7.8 0.3 0.7

お願い

・ブレーキギャップが大きくなると、ブレーキ動作音が大きくなってきます。

騒音のレベルが気になる場合は限界値に達してない場合でも調整をお願いしま

す。

図 12 ブレーキ部詳細とギャップ測定

シックネスゲージ

挿入方向

ブレーキギャップ

隙間G

シックネスゲージ

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7.保守点検

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■ ブレーキギャップ(G)の調整方法

1)ブレーキギャップ測定後、ファン㉔を取り外します。

2)ブレーキ取付ボルト⑫を均等に緩め、ブレーキを取り外し、エンドプレート④を上向きに

かつ水平に置いてください。

3)ブレーキ固定ボルト⑪を緩め、エンドプレート④、ディスタンスカラー⑤、シムワッシ

ャ⑩、ブレーキ固定ボルト⑪を同時に抜き取ります。(この時、シムワッシャ⑩が脱落

しないようにご注意ください)

4)シムワッシャ⑩を規定ギャップになるまで、抜き取ります。

(例:調整前のブレーキギャップが0.6mmの場合は、0.3mmの厚さ分を抜き取り

ます)

5)シムワッシャ⑩を調整後、逆の手順で各部品を取り付けます。

6)ブレーキ固定ボルト⑪とブレーキ取付ボルト⑫を、規定トルク(表 8)で締付けます。

7)電源を投入、遮断してブレーキが確実に動作することを確認してください。

8)ファン㉔とファンカバー⑳を取付けます。

表 8 ブレーキ固定ボルト用締付トルク

ブレーキ形式 ブレーキ固定ボルト本数-サイズ 締付けトルク(N・m)

SBD-H124-075 3-M6×30 10

SBD-H150-150/220 3-M6×35 10

SBD-H165-370 3-M8×40 25

SBD-H165-550/750 4-M8×45 25

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7.保守点検

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7.4 ブレーキ手動解放装置の操作方法

警告

禁止

■停電や異常時などの宙吊り荷はブレーキ手動解放装置で降ろさない

荷はクレーンなど別の手段で降ろすこと ブレーキが効かなくなり、荷の落下による破損とけがの恐れがあります。

ブレーキを開放する方法は、ボルト式とレバー式の2種類があります。

標準仕様では、ボルト式を装備します。レバー式はご注文により取り付けます。

■ ボルト式ブレーキ手動解放装置の操作方法

モータを運転せずにブレーキのみを解放させるには、モータ電源を入れずにブレーキ電源のみ

を入れると可能です。電源を入れずにブレーキを解放する場合は、次の方法で行うことが出来

ます。

1)ファンカバー⑳、C形止め輪⑮、ファン㉔を取り外します。(図 12参照)

2)ヨーク①に設けてある2ケ所の穴を通し、アーマチュア③に設けてある2箇所のねじ穴に、

ボルトをねじ込み、均等に締める事によって、アーマチュア③は、ヨーク①側に引っ張ら

れ、インナーディスク⑧はフリーとなり、モータ軸が解放されます。使用するボルトは、

ネジ部が 表 9 のボルト長さのものを2個用意してください。

3)手動解放操作後は必ず元の状態に戻してください。

表 9 手動解放ボルト

ブレーキ形式 手動解放ボルト本数×サイズ ボルト長さ(mm)

SBD- H124-075 2-M6 30

SBD- H150-150/220 2-M6 40

SBD- H165-370 2-M8 40

SBD- H165-550/750 2-M8 40

図 13 ボルト式ブレーキ手動解放装置

手動解放ボルト

隙間

手動解放用ねじ穴

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7.保守点検

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■ レバー式ブレーキ手動解放装置の操作方法(ご注文対応)

1)電源(モータおよびブレーキ)を切ります。

2)付属のレバー㉗ をアーム㉘にねじ込みます。

3)レバー ㉗を図 14 レバー式ブレーキ開放装置の矢印の方向(軸方向)に引いてくだ

さい。

4)アーマチュア③が引っ張られてインナーディスク⑧が解放され、同時にモータシャフト

も解放されます。

5)手動解放操作後は、レバー㉗から手を離すと元に戻りブレーキがかかった状態になります。

6)レバー ㉗をアーム㉘より取外してください。

レバー ㉗は大切に保管してください。

図 14 レバー式ブレーキ開放装置

番号 部 品 名 称 番号 部 品 名 称

1 ヨーク 27 レバー

3 アーマチュア 28 アーム

4 エンドプレート

8 インナーディスク

ブレーキ制動状態

ギャップ

(①と③の間)

㉘ ㉗ ③

ブレーキ開放状態(アンロック式)

(③と⑧の間、④と⑧の間)

解放

㉘ ㉗ ③

ギャップ

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7.保守点検

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7.5 故障と手当 ブレーキモータの一般的な故障とその早期手当法について示します。

表 10 ブレーキモータの故障と早期手当法

現 象

故障の原因

ブレーキが動作しない

ブレーキのききが悪くスリップする

制動時間が長くなった

モータが回転しない

うなる・音がする

負荷をかけると不具合が起る

処 置 実 施

難易度

ブレー

キギャ

ップ

ブレーキギャップ大 ○ ○ ○ ○ ブレーキギャップの調整 A

ブレーキギャップ大

(インナーディスク摩耗大) ○ インナーディスクの交換 C

ギャップ調整した時の調整不良 ○ ○ ブレーキギャップの再調整 A

ブレーキギャップの不良 ○ ○ ○ ○ ブレーキギャップの調整 A

制動面

制動面の錆付 ○ ○ ブレーキ部品の清掃 C

制動面に異物、油等の付着 ○ ○ ブレーキ部の清掃 C

制動が不均一 ○ ○ インナーディスクの擦り合

せ B

運転

ブレーキコイルの断線・短絡 ○ ○ ○ ブレーキコイルの交換 C

電源電圧が低いか印加なし ○ ○ 規定電圧印加 A

電源ユニットの故障 ○ ○ ○ 電源ユニットの交換 C

ベアリングの異常 ○ ○ ベアリングの交換 C

手動解放装置が動作している ○ 手動解放装置を戻す A

負荷

との

連結

慣性モーメント(J)が大きい ○ ブレーキの選定 A

負荷がロックしている ○ ○ 負荷、安全装置の点検、調査 A

負荷が大きすぎる ○ ○ 負荷を定格まで下げるか

モータ容量を大きくする A

配線

単相運転 ○ 電源調査と回路の点検 B

電圧降下 ○ ○ 電圧を定格まで上げる A

ヒューズが溶断 ○ ○ ○ 規定のものと取替える B

実施難易度 A:お客様にて実施 B,C:各サービス担当部門(30ページ)に連絡

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7.保守点検

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7.6 インナーディスクの交換方法(ご参考)

※※この作業は専門の技術者を要しますので必ず最寄りの各サービス担当部門(30ペー

ジ)にお申しつけください。※※

インナーディスク⑧の厚さが表 7の使用限界厚さになった時、またはシムワッシャ⑩を全て取

り除いてブレーキギャップ(G)の調整ができなくなった時は、インナーディスク⑧を新品と交

換します。

インナーディスク⑧を寿命限界まで使用した時は、アーマチュア③とエンドプレート④の摩擦面

も荒れており、インナーディスク⑧、アーマチュア③、エンドプレート④、シムワッシャ⑩を同

時に新品と交換する必要があります。

■ 交換手順

1)ファンカバー⑳とファン㉔を取り外します。

2)ブレーキ固定ボルト⑪を均等に緩めてください。

3)エンドプレート④、シムワッシャ⑩、ディスタンスカラー⑤を取り外します。

4)インナーディスク⑧を取り外します。

5)アーマチュア③、作動ばね⑨を取り外します。

6)各部品に付着している摩耗粉を清掃してください。

7)再組立の場合は逆の手順で各部品を取り付けます。

(作動ばね⑨が脱落しないようにご注意ください)

8)新しいインナーディスク⑧をハブ⑥に取付ける。ハブ⑥の上を滑らかに移動することを

確認してください。

(インナーディスク⑧は挿入方向が決まっていますので図 15で確認してください)

9)新しいシムワッシャ⑩を追加します。均等の枚数にして取り付けます。

(ブレーキ形式 SBD-H124とSBD-H150/220はアーマチュア③とディスタンスカラー⑤の関係

位置が決められていますので図 16に従ってください)

10)ブレーキ固定ボルト⑪3本を規定締付けトルク(表 5)で均一に締付けてください。

11)ブレーキギャップ(G)が規定値内であることをシックネスゲージで確認してください。

12)電源を投入、遮断してブレーキが確実に動作することを確認してください。

13)ファン㉔とファンカバー⑳を取り付けます。

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7.保守点検

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図 15 インナーディスク⑧の詳細図

ブレーキ形式 T t ブレーキ形式 T

SBD-H124-075 14 10.5 SBD-H165-370 15.5(6等配)

SBD-H150-150/220 14 10.4 SBD-H165-550/750 15.5(8等配)

図 16 アーマチュア③の詳細図

厚み アーマチュア③側 エンドプレート④側

※※

T

t

T

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8.保 証

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8.保 証

下記内容により、無償で修理および調整を行います。

1.正常な据付けおよび取扱いのもとで納入後1年以内に故障が発生し、その原因が明らかに

当社の設計、製作上の責任に帰するときは、無償で修理いたします。

2.保証の範囲は納入品本体のみとします。

3.保証期間内でも次のような場合は有償となります。

1)ご使用の誤り、および不当な修理や改造による故障および損傷

2)お買いあげ後の落下および運送上の故障および損傷

3)火災、塩害、ガス害、地震、風水害、落雷、電圧異常およびその他の天災地変を原因

とする故障および損傷

4)ブレーキモータの機能(用途)以外に使用された場合の損傷

5)取扱説明書やカタログ等の記載内容を守らないことにより生じた損傷

4.別に定める保証条件がある場合、そちらが優先します。

5.保証は日本国内においてのみ有効です。

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9.修理・廃棄・サービスネットワーク

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9.修理・廃棄・サービスネットワーク

9.1 ブレーキモータの修理等について 故障、修理、その他お問い合わせの節は、ご注文先または下記支社・支店、もしくは各サービス

担当部門(30ページ)までご連絡ください。(下記支社・支店やサービス担当部門の所在地、電

話番号等の連絡先は変更される場合があります。ご了承願います。)

なお、故障のご照会には次の事項を明記願います。

■ 故障のご照会 ・ブレーキモータの銘板記載事項

特に ①TYPE ②FORM ③POLE ④kW ⑤SERIAL NO.をお忘れなく。

・故障箇所とその状態(写真があれば写真を)

・使用状態(電圧、電流、負荷の大きさ、力率、設置状況、周囲温度など)

・運転経過、始動方式、相手機械、整備履歴

東芝産業機器システム株式会社

名 称 郵便番号 所 在 地 電話番号

本 社 212-0013 神奈川県川崎市幸区堀川町580(ソリッドスクエア西館9階) 044-520-0390

首 都 圏 支 社 212-0013 神奈川県川崎市幸区堀川町580(ソリッドスクエア西館9階) 044-520-0870

西東京営業所 190-0012 東京都立川市曙町1-36-3(東芝立川ビル2階) 042-522-1661

東 日 本 支 社 330-0835 埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-318(みづほビル2階) 048-631-1048

北 海 道 支 店 063-0814 北海道札幌市西区琴似四条2-1-2 011-624-1188

東 北 支 店 984-0051 宮城県仙台市若林区新寺1-4-5(ノースピア3階) 022-296-2266

群 馬 支 店 370-0814 群馬県高崎市栄町14-5(内堀ビル8階) 027-386-6034

新 潟 営 業 所 950-0088 新潟県新潟市中央区万代3-1-1(メディアシップビル10階) 025-241-1418

栃 木 支 店 321-0925 栃木県宇都宮市東簗瀬1-26-14 028-634-0261

埼 玉 支 店 330-0835 埼玉県さいたま市大宮区北袋町1-318(みづほビル2階) 048-631-1048

中 部 支 社 451-0064 愛知県名古屋市西区名西2-33-10(東芝名古屋ビル8階) 050-3191-0670

北 陸 支 店 930-0008 富山県富山市神通本町1-1-19

(いちご富山駅西ビル4階(株)東芝 北陸支社内) 076-432-7121

福井営業担当 910-0001 福井県福井市大願寺2-9-1(福井開発ビル7階) 0776-24-3330

静 岡 支 店 410-0055 静岡県沼津市高島本町16-16

(大樹生命沼津高島本町ビル3階) 055-922-8926

浜松営業担当 430-0929 静岡県浜松市中区中央3-9-3(UNビル4階) 053-458-1048

信 州 支 店 390-0815 長野県松本市深志2-5-26(松本第一ビル4階) 0263-35-5021

関 西 支 社 530-0017 大阪府大阪市北区角田町8-1

(梅田阪急ビル オフィスタワー28階) 06-6130-2285

京 都 支 店 600-8421 京都府京都市下京区綾小路通烏丸西入童侍者町167

(AYA四条烏丸ビル8階) 075-353-6021

姫 路 支 店 670-0964 兵庫県姫路市豊沢町140(新姫路ビル7階) 079-226-0222

中 国 支 店 732-0052 広島県広島市東区光町1-12-20(もみじ広島光町ビル5階) 082-263-0325

福 山 支 店 720-0811 広島県福山市紅葉町2-27(日本生命福山ビル3階) 084-999-5177

四 国 支 店 760-0065 香川県高松市朝日町2-2-22(東芝高松ビルB棟2階) 087-811-5883

九 州 支 社 810-0072 福岡県福岡市中央区長浜2-4-1(東芝福岡ビル8階) 092-735-3512

鹿児島営業所 890-0053 鹿児島県鹿児島市中央町13-1

(熊本ファミリー不動産鹿児島ビル5階) 099-296-9681

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9.修理・廃棄・サービスネットワーク

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9.2 ブレーキモータの廃棄について

注意

指示

■不要の用品や部品を廃棄する場合は、専門の廃棄物処理業者(*)に依頼

する

産業廃棄物の収集・運搬および処分は、許可を受けていない者が行なうと法律

により罰せられます。

(*)専門の廃棄物処理業者とは、産業廃棄物の収集・運搬業者、産業廃棄物

処分業者を言います。

ブレーキモータは、樹脂類、鋼材、銅、アルミニュームなどを使用しています。廃棄するときは、

専門の廃棄物処理業者に依頼し処理してください。産業廃棄物の収集・運搬および処分は、認可

を受けていない者が行なうと法律により罰せられます。

9.3 サービスネットワーク

東芝産業機器システム(株)のサービス担当部門

【東日本サービス部】

名 称 郵便番号 所 在 地 電 話 FAX

北海道・関東・関信越

地区サービス担当 212-0013

川崎市幸区堀川町580

ソリッドスクエア西館9階 044-520-0819 044-520-0510

東北地区サービス担当 984-0051 仙台市若林区新寺1-4-5 ノースピア3階 022-292-2422 022-296-2275

【西日本サービス部】

名 称 郵便番号 所 在 地 電 話 FAX

関西地区サービス担当 530-0017 大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビル オフィスタワー28階 06-6130-2291 06-6130-1143

東海・北陸

地区サービス担当 451-0064 名古屋市西区名西2-33-10 東芝名古屋ビル8階 050-3191-0675 052-523-9231

中四国地区サービス担当 720-0811 福山市紅葉町2-27 日本生命福山ビル3階 084-999-5178 084-999-5179

九州地区サービス担当 810-0072 福岡市中央区長浜2-4-1 東芝福岡ビル8階 092-735-3522 092-735-3596

便利な部品センター

予防保全やリフレッシュのための交換部品は、全国10ヶ所の部品センターへ。

東芝電機品部品センター名 郵便番号 所在地 電 話 FAX

北海道・関東地区部品センター(三井工業(株)内) 190-0021 立川市羽衣町1-4-2 042-523-1333 042-523-1335

東北地区部品センター((有)東北電機サービス内) 984-0042 仙台市若林区大和町4-10-1 022-788-3427 022-788-3428

関信越地区部品センター((株)イートラスト内) 940-0871 長岡市北陽1-53-54 0258-21-2500 0258-21-2542

中部・東海地区部品センター((株)名古屋電機製作所内) 454-0013 名古屋市中川区八熊2-3-3 052-331-1631 052-322-1800

北陸地区部品センター((株)森山電機製作所内) 930-0814 富山市下冨居1-39-13 076-433-3788 076-442-5272

関西地区部品センター((株)宮浦製作所内) 555-0012 大阪市西淀川区御幣島3-8-34 06-6471-8061 06-6471-8322

関西地区部品センター(トウバンテクノ(株)内) 578-0964 東大阪市新庄西1-11 06-6744-4005 06-6744-4006

関西地区部品センター(日本電研工業(株)内) 671-0232 姫路市御国野町御着266 079-252-2913 079-252-6373

中四国地区部品センター(中外テクノス(株)内) 733-0013 広島市西区横川新町10-21 082-532-1713 082-532-1641

九州地区部品センター((株)興電舎内) 882-0862 延岡市浜町222-1 0982-20-2050 0982-20-7009

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合格証

試験検

査合格

之印

本品について、ご照会またはお気付きの点がありましたら、銘板

の試験番号、併記の上、ご注文先の支社・支店・営業部・特約店・

販売店へご連絡ください。

2019-10