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2017 年年 年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年年 年年年年年年年年 HIV 年年年年年年年年年年年年年年年年年年 いいいいいいいいいいい 25%い 1 いいいいいいいいいいい/ いいいいいいいい +HIV いいいいいい )) ×100 2017 い いいいいいいいいいいいいいいいい 2018 い い 25 い い 2017 いい HIV いいいいいいい 124 い い 50 いい いいいいいいいいいいい 「」 28.5 いいい %。 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 20.4 15.8 21.8 21.4 26.6 25.6 27.5 30.9 23.9 25.4 24.0 25.5 28.7 30.6 29.9 27.9 27.7 29.7 30.4 30.9 30.8 30.4 29.4 29.8 30.2 22.8 21.9 17.9 18.0 20.4 21.1 20.8 19.8 23.3 19.0 16.3 20.9 いいいいいいいいい いいい いい いいい いいい いい いい いい HIV いいいいい 81.5(71.4) 、、58.0%(48.0)いいいい いいいいいいい HIV いいいいい 20 いい 27.4%(29.3)30 いい 40.3%(36.8)40 いい 21.8%(23.3%)い い 40 い 44.0%(37.5%)30 い 28.0%(16.7%)50 いい 12.0%(25.0%) いい 、。 1980 い い 1970 いいいいい 1980 い い HIV い いいいいいい 1980 い い 1970 い 1990 い い 、。 HIV いいいいいいいいいいいいいいいいい いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい 「」「・」「」 20 い いいいいいいいいい %、 「」 10%い いいいいいいいいいいいいいいいいいい いいいいいい 「」 74.0%(68.8% )。 ※い いいいいい )、 【】 ◆いいいいいいいいいいいいい 2015 いいいいいいいいいいい 25%い い 25 いいいいいいいいいいいいいいいいい HIV い い 、。 ◆いいいいいいいいいいい HIV いいいいいいい 20 いいい 40 いいいい いいいいいいいいい 50いいいいい 30 いいい 40 いいいいいいいいいい いいいいいいいいいい いいいいい い 。、、 いいいいいいいいいいいいいい いいいいいいいいいいいいい いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい (1) 、 。 1 いいいいい いいいいいいいいいいい いいい 【】 MSM いい )、、 HIV いいい いいいい いいいい いいいい いいいいいいいいい

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Page 1: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

2017年度 大阪府におけるエイズ対策の実績及び評価についてⅠ 府の実状に即したHIV感染の予防及びまん延防止のための施策いきなりエイズの比率を 25%前後で維持していく。(1年間のエイズ患者報告数/(エイズ患者報告数+HIV感染者報告数))×100【2017年 後天性免疫不全症候群報告数の状況(2018年1月 25日現在)】          ①2017年のHIV感染者報告数は 124名、エイズ患者報告数は 50名で「いきなりエイズ比率」は 28.5%であった。

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 20170.0

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20.4 15.8

21.8 21.4 26.6 25.6 27.5 30.9

23.9 25.4 24.0 25.5 28.7

30.6 29.9 27.9 27.7 29.7 30.4 30.9

30.8 30.4

29.4 29.8 30.2

22.8 21.9

17.9 18.0 20.4 21.1 20.8 19.8 23.3 19.0

16.3 20.9

いきなりエイズ比率

大阪府 全国 東京都 神奈川 愛知年

②感染経路別では、同性間性的接触が HIV感染者では 81.5%(71.4%)、エイズ患者では、58.0%(48.0%)であった。

③ 年齢構成別では、HIV 感染者では 20 代が 27.4%(29.3% )、30 代が 40.3%(36.8% )、40 代が21.8%(23.3%)と多く、エイズ患者は 40 代 44.0%(37.5%)、 30 代 28.0%(16.7%)、 50 代が12.0%(25.0%)、と多くなっている。出生年代別で表すと 1980年代生が増加し、エイズ患者報告数は1970年生まれと 1980年生まれが増加している。同性間性的接触よる HIV感染においては 1980年生が増加し、エイズ患者は 1970年代生が増加。1990年代生においては、両報告において増加傾向が認められた。

④HIV感染者報告のあった医療機関区分では、「拠点病院」「保健所・保健センター」「委託検査場」が20%台と多く、「その他の病院」が 10%台となっている。

⑤エイズ患者報告のあった医療機関区分は、「拠点病院」が 74.0%(68.8%)と多かった。※カッコ(  )内の数字は、昨年のデータ【評価】

◆いきなりエイズ比率について、2015年度以降の目標値である 25%前後よりやや上昇。エイズ患者報告数は 25年以降高止まりの状態が続いているが、HIV感染者の報告数が減少し、エイズ患者の占める割合が上昇した。

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Page 2: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

◆年代別報告数については、HIV感染者において 20代から 40代に多く、エイズ患者において 50代は減少し、30代から 40代で増加が認められた。幅広い年代において、早期発見、早期治療の対策が必要である。

1 正しい知識の普及啓発及び教育

(1)府民にあらゆる機会を通じ、正しい知識の普及のための情報提供を行う。

【実施内容】                         

医療対策課                                        

① 大阪府ホームページ:訪問数 32,404件、ページビュー数 39,327件(2017年 1月~12月)で2016年より減少。2016年の一時的な増加は梅毒増加についての報道提供によりアクセス数が増加していた。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月0

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20000府ホームページ【訪問数】 2015

年2016年

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1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月0

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20000府ホームページ【ページビュー数】 2015

年2016年

Page 3: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

②ページ別では、HIV情報→梅毒→針刺し事故時の対応→その他の順でアクセス数が多かった。③「HIV検査を受ける人を対象としたアンケート結果」(以下「アンケート結果」)(別紙①)において、府保健所の受検前に目にした資材で、「HIV検査相談マップ」に次いで、「おおさかエイズ情報NOW(ホームページ)」が多く、CCNでも多かった。MSMにおいては、MSM向け資材の認知度の高さが認められた。

④大阪府携帯サイト:訪問数 2,326件、ページビュー数 2,531件(2017年 1月~12月)で、前年の同時期の訪問数 3,383件、ページビュー数 4,038件に比べ、減少した。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月0

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500 2017年大阪府携帯サイトアクセス数

訪問数PV数

⑤エイズ予防週間実行委員会(大阪府、保健所設置市合同)での事業の実施:【啓発事業】エイズウィークス 2017と協働で、「御堂筋オータムパーティー 2017」(11月 12日)にブースを出展し、大阪エイズ啓発キャラクター「アイやん」(以下「アイやん」)と共に、啓発

グッズを合計 4,000セット(実行委員会提供 2,000 セット)配布するなど、大勢の府民に啓発を

行った。また、映像広告として、12月 15日(金)~12月 28日(木)にシネマアドバタイジングで映

3

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月

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30002017  年ページ別 閲覧数

HIV情報梅毒針刺しその他

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月

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25002017  年ページ別 訪問数

HIV情報梅毒針刺しその他

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画「スターウォーズ 最後のジェダイ」の上映前(映画予告編の前)に「世界エイズデー」広告を放

映(15 秒)した。11月 24日(金)~12月 8日(金)に YouTube上にシネマアドバタイジングと同

様の広告を 38,000 回放映(15 秒)した。平均的な視聴率で性別の視聴差はなかったが、18 歳~24 歳

の若年層の視聴率が高い傾向で年齢別の視聴差が認めた。また、WEBサイトへの誘導数は平均の 5倍と非常に高い数値であった。

【臨時検査事業】 ・9月 8日(金)17:30~20:30  受検者数 25人 (陽性者 0人・梅毒陽性 4人)

・11月 11(土)13:00~16:00  受検者数 31人(陽性者 0人・梅毒陽性 2人)

⑥(公財)エイズ予防財団主唱「大阪エイズウィークス 2017」(世界エイズデーを含む 11月 18日~12月 10日の 23日間)にエイズ予防週間実行委員会として後援団体となり、各行事への参画、広報

を行った。

⑦保健所設置市と協働で啓発パンフレット「おおさかエイズ情報 NOW」を作成し、HIV検査受検者等

への啓発・教育に使用した。

保健所 (別紙②)                                   

○HIV予防週間・世界エイズデーを中心とし、管内市町村等関係機関へポスターや啓発グッズの配布、

地域の健康祭りの場における活動、コミュニティー FM ラジオや地域の店舗、公共交通機関と協働し、

地域住民への啓発活動、保健所ロビーでの HIV予防啓発コーナーの設置等、実施した。また、地域企業

の新入社員向け健康教育の協力を行った。

【評価】

医療対策課

◆エイズ予防週間実行委員会活動や大阪エイズウィークス 2017 への参画により、広域的、効率的な啓

発ができた。

◆受検前に目にする資材の中では、ホームページ閲覧数の割合が高いが、ホームページ、携帯サイトの

閲覧数が減少している。今年度は YouTube 動画の配信による、インターネットを介した啓発活動を

実施しており、一定の効果が認められているため、閲覧のきっかけとなる有効な手法については、今

後の検討が必要。また、ホームページ、携帯サイトの閲覧の際に、受検行動へ誘導できるような内容

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Page 5: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

の充実も更に図る必要がある。

保健所

◆青少年への啓発では、特に大学と協働し啓発活動や資材の提供を行っており、活動が定着してきてい

る。また、大学祭では学生以外の若者の来訪者も多く、広く啓発の機会となっている。

◆コミュニティー FM ラジオや店舗など地域の資源を活用し、特に世界エイズデーに合わせ各保健所の

検査事業の案内等、啓発事業を展開しており、地域の実情に応じた事業が実施できている。また、新

たな協力店舗の開拓を行い、より多くの府民への啓発を目指した取り組みを実施している。

(2)各個別施策層に対して、社会的背景に即した具体的な情報提供を行う

【実施内容】                                

医療対策課 (別紙③④)

①MSM・薬物依存者・風俗業従事者を対象とした性感染症学習会:CBOの協力を得て年 4 回開催。今

年度から、より対象に焦点を当て、性感染症の予防に対する意識付けや、実践するスキルを身に付け

ることに重点を置いた、より具体的な内容を実施した。

② 青少年を対象とした事業(別紙⑤)

■府教育庁との連携により、教職員対象の「性に関する指導」支援研修会において、産婦人科医によ

る性感染症の講演会を開催(8月 18日)し、養護教諭 138名、教諭 66名、准校長・主席 3名、教育委員会 4名の出席があった。また、毎年継続して開催している性感染症予防講習会(8月 29日)では、214名の参加があった。アンケート結果(回収 183件、回収率 85.5%)(別紙⑤):

新規参加者は 146名(約 80%)で、51%が養護教諭、15%が保健体育科の教諭であった。ほぼ全

5

参加数 対象・テーマ

第 1 回 22名 若年層のMSM向け性感染症予防学習会

第 2 回 5名 薬物の現状・薬物と性感染症についての学習会

第 3 回 5名 セックスワーカー向け性感染症予防学習会

第 4 回 14名 外国人向け性感染症予防学習会

Page 6: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

員が「とてもよかった」又は「よかった」と回答している。今後学校で進めたい取組として、性感

染症および LGBT への理解について教員向けの研修会の開催、生徒への正しい知識の教育、具体的

な感染症予防の知識の啓発などの意見が多かった。特に LGBT への対応について関心が高かった。

■新成人へのパンフレットの配布:2017年度の成人式で配布するパンフレットを、政令市を除き希

望のあった 28市町村(計 19,040 部)へ提供した。

■NPO 等が実施する、高校等での HIV感染症に関する健康教育について、学校などに情報提供する

と共に、健康教育の際の資材を提供した。

保健所 (別紙⑥)                               

○青少年を対象とした事業

■啓発活動:10 校の中・高校、27大学(短大・専門学校含む)にて学生と協働して HIVに関する啓発等を実施。3大学において、アイやんの着ぐるみを使用した啓発活動を実施した。1大学では昨年

に引き続き、学生内のイントラネットを利用した予防啓発の情報発信を実施した。他、教育委員会

への資料配布等、情報提供した。

■健康教育の実施:高校1校、8大学(2016年度 4大学)にて性感染症に関する健康教育を実施し

た。

■ピアエデュケーター育成の取組:1高校と1大学にてピアエデュケーター育成の取り組みを実施し

た。

■ 1大学に対する HIV相談の有無の調査において、HIVの相談は無く、LGBTの相談はあるとの結果があった。

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【評価】

医療対策課

◆行政では実施困難な個別施策層(MSM・SW 等)を対象とし学習会を、CBOの協力を得て実施するこ

とができた。参加人数は少数であったが、テーマ別充実した内容の学習会を実施できた。

◆教職員を対象とした講習会については、受講により、教員自身が身近な問題としての意識を持ち、教

育現場における性感染症教育の必要性を認識できる機会となり、今後、学校現場での教員及び生徒に

対する性感染症予防教育の広がりが期待できる。

保健所

◆青少年向けの健康教育は、実施校が増加できた。また、数校において、実施の時期を新入生オリエン

テーション時や夏休み前の学生指導時の機会を利用し、より多くの学生を対象にできる機会を捉えて

実施することができた。

◆MSMを中心とした多様な性に対する HIV及び性感染症予防の必要性を念頭に、学校側にアプローチ

する必要がある。

◆青少年向けの啓発活動は、特に大学と協働し啓発活動や資材の提供を行っており、活動が定着してき

ている。また、大学祭では学生以外の若者の来訪者も多く、広く啓発の機会となっている。

◆ピアエデュケーター育成の取り組みにおいては、今年度新たに高校 1 校において実施することができ

ており、生徒・学生自らがHIV予防活動の支援者となる機会を増やすことができた。

(3)医療従事者等へ研修会等を行う。

【実施内容】                                

医療対策課 

①高齢者等介護施設向け研修会の開催(別紙⑦):厚労科研エイズ対策政策事業(以下「厚労科研」)

※研究班(1)主催で、福祉部高齢介護室介護事業者課の協力のもと、高齢介護施設等職員を対象とした

研修会を年 1 回(9月 8日)開催し、109名(80機関)参加があった。

 アンケート結果:(回収 101件 回収率 92.7%):HIV 陽性者「受け入れ経験あり」は 6名(7.5%,行政機関除く)。研修内容は「よく理解できた・理解できた」が 92.1%、HIV 陽性者への認識・イメー

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Page 8: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

ジについて「変わった・少し変わった」が 85.1%であった。今後の受け入れについては、「問題な

い」は 33.8%(行政機関を除く N=80)、入所施設職員 54名の内では 37.0%であった。「問題が

ある」の自由記載では、「スタッフ全体の理解が必要性、研修や勉強会が必要」との回答が多かっ

た。HIV 陽性者の受け入れを円滑に行うために必要なこととして、「HIV感染症に関する研修会」

(78.2%)、「施設・事業所内の意思統一」(72.2%)、「スタンダードプリコーションに関する

研修」(70.0%)の順に多くなっている。② 福祉部高齢介護室との連携事業:介護事業者課が実施する「介護保険施設集団指導」及び「サービス

付高齢者向け住宅指導・研修会」にて、「社会福祉施設で働く皆さんへ」の啓発チラシ 1,370 部の配

付を依頼。

③歯科診療所向け研修会の開催:HIV感染者への地域での歯科診療受け入れを拡充するため、大阪府歯

科医師会と共催で、地域の歯科医師を対象とした研修会を開催(10月 7日)し、112名の参加が

あった。アンケート結果(回収 72件):研修内容について、88.7%が「よかった」と回答。また今

後HIV感染者の受け入れが可能と回答したのは 57名(72.2%)であった。④HIV感染者地域医療体制連携構築事業の実施:大阪府医師会に委託し、エイズ診療拠点病院と大阪府

医師会との連絡会議を開催(12月 27日)、HIV 地域医療連携研修会開催(1月 31日)。⑤エイズ予防財団によるHIV感染者・エイズ患者の在宅医療・介護の環境整備事業「実地研修事業」:

大阪市立総合医療センターが受諾する、「実地研修事業」を関係者等に周知・広報。申込者 4名。⑥ 厚労科研※研究班(2)による学校職員等向け、HIV 等研修会の案内:研修名:「わが国における HIV感染・性感染症の流行状況(他)」(2月 17日)」について周知協力。

⑦商工労働部との連携事業:HIV 陽性者の障害者雇用率制度を活用した就労支援を目的とし、障がい者

雇用を予定する事業所向け「障がい者雇用促進セミナー」(2018年 3月予定)にて、「HIV感染症における身体障害者手帳(免疫機能障がい)取得者の現状について」を講義予定。啓発リーフレット

「職場と HIV・エイズ」を改正し、三部局連携で実施する企業向けセミナー「公正採用新任基礎研

修」にて、合計 1,500 部配付した。

保健所 (別紙⑧)

① 管内介護事業所等対象の研修会・講義の開催:7保健所にて、介護施設職員等を対象とした研修会・

健康教育等を実施(合計 12 回、延べ 181機関・289名参加)。研修後のアンケート結果の一部で、

「できれば関わりたくない」などの回答が見られた。HIV/AIDS 研修単独開催は 4 回であり、う

ち、2 回は拠点病院に講師を依頼した。その他は、施設管理職が出席する会議や感染症全般の健康教

育の機会を活用した。

②医療機関対象の研修会の開催:1病院にて、管内 26医療機関の感染管理担当向けに「医療機関にお

ける血液暴露時の対応」についての研修会を開催。

③訪問看護、市町村福祉部、介護施設、地区医師会、医療機関へパンフレット等を配布した。

【評価】

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Page 9: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

医療対策課

◆高齢者等介護施設向け研修会では、福祉部高齢介護室との連携により高齢介護事業所への周知が行き

届き、100名を超す参加者があった。アンケート結果から、受講前は、介護等職員の HIV感染症への

知識不足により誤解や偏見があったものの、研修受講により改善が期待できること、受け入れに向け

ては、施設内の研修会や勉強会を開催し、職員の意識統一を図る必要性の認識を得ることができた。

昨年度に引き続き、保健所職員の参加も多く、地域での啓発に発展することが期待できる。

◆大阪府歯科医師会と共催で研修会を開催することで、毎年 100名を超える参加が得られている。協力

診療所への支援及び協力診療所の拡大をめざし、継続した取り組みが必要。

◆厚労科研研究班が実施する研修会等を情報提供することで、府が実施困難な、より専門的な研修会の

機会を関係機関に提供できた。

◆商工労働部を中心とした企業向けセミナーで、講義を実施。障がい者雇用を進める事業所への啓発の

機会を得ることができた。

保健所

◆地域のおける介護施設等への研修会については、施設管理職が出席する機会を捉えるなど、工夫して

実施することができている。また、研修を受講しても偏見が払拭できない意見もあることから、正し

い知識の普及啓発を、繰り返し継続して伝えていく必要がある。

◆地域における「医療機関における血液暴露時の対応」の研修会の開催により、地域における受け入れ

医療機関の拡大が期待される。

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2 検査・相談体制の充実   

(1)検査を希望する府民に対し、検査及び相談の機会を提供する。

【実施内容】     ※CCN:chotCASTなんば

ハイリスク層

  

医療対策課

①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の 6,550件に比べ、増加した(2017年度 4月~12月は 5,320件)。検査別では、通常検査 2,362件(火曜日 1,236件、木曜日 1,126 件)、即日検査 4,574 件(土曜日 2,325 件、日曜日 2,249 件)であった。2016年は、通常検査 2,405件(火曜日 1,356件、木曜日 1,049件)、即日検査 4,145件(土曜日 2,266件、日曜日 1,879件)であり、通常検査が微減(-43件)し、即日検査が増加(429件)した。陽性率は 0.53%(37名)で 2016年の陽性率(35名)と同率であった。(2017年度(4月~12月)では 0.51%)。また、6月より HIV検査と同時受検による梅毒即日検査を導入した。導入後の HIV即日検査受検者における梅毒即日検査の受検率は、97.7%、通常検査に

おいては 99.5%であった。②CCN「アンケート結果」(2017年 1月~9月)(別紙①)より、受検の満足度は、「話し方」88.9%、「質問しやすい雰囲気」88.4%、「安心できる雰囲気」88.0%、「プライバシー

保護」85.7%が、「満足」と回答している。

③クリニック検査:平成 24年度から 26年度に地域医療再生基金事業として実施してきた、MSM対象のクリニック検査を、平成 27年度より重点都道府県等特別対策事業として、大阪府の経常

事業に位置付け、年 1 回即日検査を実施。2017年度は 9月~12月に 9医療機関にて即日検査(府事業)を、2医療機関にて通常検査(研究所事業)を実施した。2017年(1月~12月)の受検者数は 378件(即日検査 269件、通常検査 109件)で、陽性率は 1.32%であった。広報はCBOの協力により、資材を商業施設等へのアウトリーチ及びホームページに掲載した。

保健所

①保健所での HIV検査の実施:2017年の受検者数は 2,223件(即日検査 1,140件、通常検査

10

①クリニック検査キャンペーン:個別施策層 MSMに限定した検査

③保健所検査:広く府民の相談・検査の受け皿としての検査 

②CCN※検査:就労者・学生などに配慮した利便性の良い検査

Page 11: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

1,083件)であった(2017年度 4月~12月は 1,728件)。2016年 2,199件(即日検査 1,014件、通常検査 1,185 件)に比べ増加した。陽性者は合計 4名で(即日検査 3名、通常検査 1名)、陽性率は 0.18%であった。2016年の 8名、陽性率 0.36%より半数に減少した。また、即日検査場(4保健所)にて、7月より HIV検査と同時受検による梅毒即日検査を導入した。(HIV即日検査受検者における梅毒即日検査の受検率は、94.6%、通常検査においては 97.0%)

②保健所での電話等相談(検査時相談を除く):保健所での電話等相談件数は 1,455件で、2016年 1,376件と比べ、増加した。

2013年から2017年HIV検査・陽性件数集計表   ※(府+研):研究所実施検査との合計数

2013年から2017年HIV検査件数月別集計表    ※※クリニック検査:府事業分のみ

2013年から2017年HIV検査陽性者件数月別集計表  

11

検査実績受検者数 陽性率 受検者数 陽性率 受検者数 陽性率 受検者数 陽性率 受検者数 陽性率

クリニック検査(府) 283 2.12% 432 2.08% 424 1.89% 119 1.68% 269 1.86%CCN(府市委託) 6,521 0.46% 7,490 0.47% 7,006 0.67% 6,550 0.53% 6,936 0.53%

(保健所 府全域) 9,002 0.36% 9,926 0.29% 8,824 0.40% 8,612 0.42% 8,985 0.35%各市直営委託 309 0.00% 240 0.00% 365 2.19% 353 0.85% 264 1.14%各市委託 161 0.00% 169 1.18% 144 0.00% 111 0.00% 89 0.00%合計 16,276 0.42% 18,257 0.41% 16,763 0.58% 15,745 0.48% 16,543 0.46%

+クリニック検査(府 研)※ 437 3.43% 485 2.68% 576 2.08% 309 2.59% 378 1.32%

2017年2013年 2014年 2015年 2016年

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計

CCN 571 476 569 582 566 579 675 473 623 647 596 579 6,936クリニック検査※ ※ 24 67 - - - - - - 55 43 38 42 269保健所 140 185 170 181 179 203 189 198 202 189 178 209 2,223合計 735 728 739 763 745 782 864 671 880 879 812 830 9,428CCN 649 552 571 493 516 504 556 431 569 608 551 550 6,550クリニック検査※ ※ - - - - - - - 27 92 - - - 119保健所 215 212 230 181 141 183 156 166 158 202 156 199 2,199H28合計 864 764 801 674 657 687 712 624 819 810 707 749 8,868CCN 560 525 578 543 626 617 549 564 592 588 625 639 7,006クリニック検査※ ※ 61 88 - - - - 98 67 110 - - - 424保健所 242 232 242 211 176 242 208 210 195 216 187 240 2,601H27合計 863 845 820 754 802 859 855 841 897 804 812 879 10,031CCN 657 596 667 558 641 753 685 574 582 622 668 487 7,490クリニック検査※ ※ 59 142 - - - - 16 69 88 - - 58 432保健所 334 303 303 248 290 313 247 281 232 269 245 225 3,290H26合計 1,050 1,041 970 806 931 1,066 948 924 902 891 913 770 11,212CCN 432 430 502 520 510 608 545 529 585 627 542 691 6,521クリニック検査※ ※ - - - - - - - 80 142 - - 61 283保健所 246 310 276 257 278 249 267 275 281 322 313 508 3,582H25合計 678 740 778 777 788 857 812 884 1008 949 855 1260 10,386

年度

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計 陽性率CCN 5 2 3 1 5 4 5 3 2 2 3 2 37 0.53%クリニック検査※ ※ 1 3 - - - - - - 0 0 0 1 5 1.86%保健所 1 0 1 0 0 0 0 0 1 0 1 0 4 0.18%合計 7 5 4 1 5 4 5 3 3 2 4 3 46 0.49%CCN 4 2 2 1 2 2 6 1 5 6 3 1 35 0.53%クリニック検査※ ※ - - - - - - - 1 1 - - - 2 1.68%保健所 2 1 2 0 0 0 1 1 0 0 1 8 0.36%H28合計 6 3 2 3 2 2 6 3 7 6 3 2 45 0.51%CCN 6 2 7 7 5 3 2 5 5 3 2 0 47 0.67%クリニック検査※ ※ 1 2 - - - 0 3 2 0 - - - 8 1.89%保健所 1 0 0 0 0 0 1 0 1 0 2 0 5 0.19%H27合計 8 4 7 7 5 3 6 7 6 3 4 0 60 0.60%CCN 5 2 3 5 3 3 3 4 3 1 1 2 35 0.47%クリニック検査※ ※ 1 2 - - - - 0 3 3 - - 0 9 2.08%保健所 1 0 2 0 1 0 0 1 1 2 8 0.24%H26合計 7 4 5 5 4 3 3 8 7 1 3 2 52 0.46%CCN 0 0 0 5 4 4 4 2 2 7 1 1 30 0.46%クリニック検査※ ※ - - - - - - - 5 1 - - 0 6 2.12%保健所 1 1 1 0 1 0 0 1 0 1 2 2 10 0.28%H25合計 1 1 1 5 5 4 4 8 3 8 3 3 46 0.44%

2017年

2016年

2015年

2014年

2013年

年度

Page 12: 大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka … · Web view①CCNでの委託検査の実施:2017年の受検者数は、6,936件で、2016年の6,550件に比べ、増加した(2017年度4月~12月は5,320件)。検査別では、通常検査2,362件(火曜日1,236件、木曜日1,126件)、即日検査4,574件(土曜日

③アンケート結果(2017年)(別紙①)より、受検の満足度は、「話し方」92.0%、「質問しやすい雰囲気」91.8%、「安心できる雰囲気」90.7%、「プライバシー保護」87.0%が「満足」と回答している。

【評価】

医療対策課

◆CCNの受検者数は増加し、年度目標値の 6,400件を超える見通し。陽性率は、2016年と同率で、2017年度目標の 0.6%より下回る見通しであるが、2016年度 0.50%と大きな差は無く、

一定の陽性率は保っており、検査が必要な層への検査機会の提供はできていると考える。

◆CCNでの受検者の満足度はどの項目も「満足」が約 90%を占め、今後も満足度の高い検査の維

持が必要。

◆クリニック検査は、個別施策層である MSMに特化した検査であり、陽性率(府+研究班数)は

CNNの 3.5 倍となっている。また、キャンペーン期間以外も委託診療所より HIV感染症及び梅毒の発生届出があり、 診療所でのMSMの性感染症の相談・検査が定着している。

保健所

◆保健所の受検者数は 2016年度を上回る見通し。保健所が受検可能な検査場であることの認知度

を高め、受検機会の提供を維持していくことが必要である。

◆受検者の満足度はどの項目も「満足」が約 90%となっており、満足度の高い検査が提供できている。

◆保健所、CCNともに受検者数は増加している一方、HIV感染者報告数は減少しており、必要な人へ検査が行き届いているか検討が必要である。

(2)各個別施策層に対して、検査及び相談の機会を提供する。

12

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【実施内容】

医療対策課

①CCNでの HIV検査における個別施策層(MSM)の受検者割合は、「アンケート結果」(別紙①)より 2014年 18.6%、2015年 21.1%、2016年 24.4%、2017年 24.1%で、2015年以降は 20%以上の割合である。 

②MSM対象クリニック検査を実施 (9月~12月)。【再掲】③ 外国人エイズ電話相談事業を、チャーム(NPO 法人)への委託により、大阪市と共同で実施して

いる。(火曜日:英語・スペイン語・ポルトガル語、水曜日:タイ語、木曜日:英語、フィリピ

ン語)

相談件数は 206件であった。保健所

①保健所での HIV検査における個別施策層(MSM)の受検者割合は、「アンケート結果」(別紙①)より平成 2014年 9.0%、2015年 10.1%、2016年 11.8%、2017年 10.4%と、10%前後で推移している。

②CBOの協力を得て、MSM向け積極的広報(ポストカード等)を守口保健所にて実施。

③「アンケート結果」(別紙①)で、MSMにおける「話し方」「雰囲気」等の満足度は、約 90%が「満足」と回答している。今後もHIV検査時におけるMSMに配慮した資材の活用や、職員を

対象とした研修会の実施等により、受検しやすい環境の整備が必要である。

【評価】

医療対策課

◆CCNにおけるMSM受検者割合は 20%を維持し、目標値である「20%以上」に達している。◆クリニック検査では個別施策層であるMSMが安心して受検できる機会の提供となっており、陽

性率も高く、効果的な検査機会の提供が行われている。【再掲】

保健所

◆保健所におけるMSM受検者割合は 10.4%であり、目標値である「8%以上」を維持している。保健所の立地等の条件により保健所間での割合の差があるため、目標値を高く設定することは困

難であるが、MSMが受検した際に不快な経験をしないなど、対応のスキル UPや環境整備等の配

慮をしている取組の成果と考えられる。

◆CBOの協力を得て、MSM への保健所検査の広報機会を拡充することができた。

13

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(3)検査結果が陽性であった場合、必要な情報提供を行うとともに、適切に相談につなげる。

【実施内容】

医療対策課

①保健所 HIV検査における陽性告知場面に対応できるよう、カウンセリング研修会において、講

義・ロールプレーにおける実践的体験講座を実施した。また、地域での陽性者支援対応事例をと

おして、陽性者及び陽性者家族、地域の医療機関への支援体制を検討・共有し、地域での支援活

動に役立てた。(別紙④)

② 各保健所に拠点病院の診療状況や、陽性者向けパンフレット(以下「たんぽぽ」)等の資材を提

供した。

保健所

① 各保健所にて、陽性者告知場面のシミュレーションを計画・実施し、いつでも対応できるよう、

告知の準備に取り組んでいる。

3 発生動向調査等による府内の状況把握並びに調査研究の推進

(1)HIV及び性感染症の発生動向等について分析、評価を行い、府民等に対し情報提供を行う。

【実施内容】                          

医療対策課

①感染症情報サーベイランスシステム(以下「NESID」)にて、「大阪府におけるエイズ発生動向」を作

成し、大阪府ホームページに掲載するとともに、市町村や拠点病院等関係機関に送付し情報提供を行っ

ている。

②梅毒の増加について、毎月、ホームページへにて速報を掲載し、府民に注意喚起を行った。また、正し

い知識の普及啓発と感染の拡大防止を目的に、若年層向けのチラシを作成した。

Ⅱ 医療を提供する体制の確保のための施策

1 総合的なエイズ医療体制の確保と診療の質の向上

(1)各拠点病院の機能について把握し医療機関や保健サービス機関等へ情報提供を行う。

14

【今後の方策】①NESIDを活用した発生動向の把握と府民等への情報提供を適宜発信していく。②その他の性感染症の発生動向とともに、啓発活動を実施していく。

【今後の方策】① 各保健所の陽性告知の準備性を高めるため、研修会や事例検討会を実施していく。② 各保健所において告知の態勢を維持するために、陽性告知のシミュレーション等の実施を計画・継続していく。

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【実施内容】

医療対策課

①大阪府感染症対策審議会 エイズ対策及び医療連携推進部会エイズ医療委員会(以下、エイズ医療委員会)の開催:年 1 回(11月 8日)開催。20名の専門委員の参加があった。部会開催にあたり各拠点病院

のHIV感染者の診療状況、院内の診療体制、一般病院における針刺し事故時の HIV感染予防に対する受け入れ体制の調査を実施。委員会にて情報共有し、課題等検討を行った。また、一般病院における針刺

し事故時の HIV感染予防に対する受け入れ体制について、ホームページの情報更新を行い、広く情報提

供を行った。

  (別紙⑨)

【「一般病院における針刺し事故」ホームページ閲覧数】

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月0

50100150200250300

府ホームページ 【訪問】

2015

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月0

50100150200250300350

府ホームページ 【ページビュー】

2...

2 連携の強化による良質かつ適切な医療・福祉等提供体制の充実。

(1)拠点病院間の診療連携等により適切な医療を提供する。

【実施内容】

医療対策課

15

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①大阪府感染症審議会エイズ対策及び医療連携推進部会 エイズ医療委員会の開催【再掲】:

①、府域全体において各検査場の効果検証の実施について②多言語に対応できる通訳の配置について③

歯科医師会における HIV感染者等歯科診療連携体制構築事業報告③診断後の医療機関受診の実態につい

て④大阪府医師会による地域医療体制構築事業の報告と課題について⑤新規 HIV感染者の受診先の偏りについて⑥予防投薬の事例における今後自費診療の可能性について、等の内容について意見交換がされ

た。

②HIV感染者地域医療体制連携構築事業の実施【再掲】:大阪府医師会に委託し、「エイズ診療拠点病院と

大阪府医師会の連絡会」の開催、「HIV医療連携研修会」を実施。地域の協力医療機関の拡充に向け

た、拠点病院と地域の協力医療機関との連携について検討を行った。

③大阪府HIV感染者等歯科診療連携体制構築事業の運用:拠点病院からの照会に対し、大阪府歯科医師会

により地域の歯科診療所の紹介を行っている。

④エイズ予防財団による HIV感染者・エイズ患者の在宅医療・介護の環境整備事業「支援チーム派遣事

業」【再掲】:大阪市立総合医療センターが受託する「支援チーム派遣事業」をホームページ等で広報

を実施。

【評価】

◆拠点病院間の連携は行えているが、HIV 陽性者の高齢化等により、拠点病院間の連携のみでは対応でき

ない課題が残っている。

◆HIV感染者地域医療体制構築事業において、患者主体の適切な医療の提供に向けて、拠点病院間及び地域

の協力医療機関との連携について、今後も協議していく必要がある。

◆歯科診療連携体制構築事業について、拠点病院間でも定着しつつある。

◆精神科救急・急性期受入れ医療機関及び周産期医療センターへのアプローチするに至っていない。

(2)地域における医科及び歯科診療所の開拓を行う。

【実施内容】

医療対策課

①大阪府HIV感染者等歯科診療連携体制構築事業の実施【再掲】

②HIV感染者地域医療体制構築事業の実施【再掲】

保健所

① 管内医療機関、福祉(高齢・障がい者)事業所等対象の研修会の開催【再掲】

② 管内医療機関・医師会・歯科医師会への啓発活動【再掲】

16

【今後の方策】①大阪府医師会及び大阪府歯科医師会との協同事業により、拠点病院と地域の医療機関の連携を促

進する。【再掲】② 各保健所において、HIV 陽性者の相談に対応できるよう、地域の実情に応じて医療・福祉機関の受入体制の把握や開拓のための取り組みを行う。【再掲】

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(3)精神医学的に介入が必要又は外国人等、医療情報等を提供時に配慮が必要なケースに対し、適切な

対応を行う体制を整備する。

【実施内容】

医療対策課

①エイズ専門相談員派遣事業:委託検査場医療機関からの要請に対し、エイズ専門相談員を派遣した(1

医療機関 計 7件)。②保健所における HIV検査で、外国人が来所した時に検査の流れを伝えるツールとして、5か国語版(中

国語、韓国語、タイ語、英語、フィリピン語)の説明ファイルを各保健所に整備。

③保健所における HIV検査で、外国人に対する陽性告知時に外国語対応が可能なエイズ専門相談員(1名:英語、ポルトガル語、スペイン語対応)を派遣できるよう体制を整備。

④冊子「たんぽぽ」(平成 28年度改正版)を要望のあった拠点病院へ配布した。

【評価】

医療対策課

◆エイズ専門相談員派遣事業について、医療機関からの依頼がない状況であったため、従来の府ホーム

ページや拠点病院への案内に加えた積極的な周知が必要。

◆外国語対応可能なエイズ専門相談員が限られ、陽性告知時の外国語対応に柔軟に対応できないことが予

測される。

(4)保健所等による在宅療養の支援を促進する。

17

【今後の方策】①HIV 陽性者向け冊子「たんぽぽ」送付時及び研修会開催時にエイズ専門相談員派遣事業の案内を行う等、積極的な PRを継続する。

②検査場における HIV検査結果説明の際に外国語対応が必要な場合、NPO 法人の通訳派遣事業など協力を依頼する。

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【実施内容】

医療対策課

① 長期療養が必要な HIV 陽性者の状況や地域で必要な支援について、国立病院機構大阪医療センターと大

阪府及び保健所設置市との連絡会議開催(2018年 2月予定)。今年度より、地域における支援体制の構

築を目的に、府保健所感染症チームリーダーの出席を予定している。

保健所

① 各保健所による HIV 陽性者在宅支援:2017年の HIV 陽性者継続支援ケースは保健所実数で 9名(5保健所)であった。支援内容の延件数(訪問・面接・電話)は、精神的支援が 17件と最も多く、次いで内

服支援(抗HIV 薬)11件、その他(受診状況確認・体調確認等)が1 8件、関係機関コーディネートが

4件であった。【評価】

◆保健所が支援するHIV 陽性者数は少なく、必要な支援体制や制度等の情報が共有されにくい。

◆保健所が直接介入する制度等がないため、地域の対象者の実情を把握することは難しいが、ニーズがあ

れば対応し、支援を継続することができている。

3 良質かつ適切な医療等の提供のための人材育成及び活用

(4)相談に関わる保健・医療・福祉関係者の人材育成を行う。

18

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【実施内容】                               

医療対策課(別紙④)

①HIV相談に関わる保健所職員等への研修の実施:HIV基礎研修、エイズカウンセリング研修等、検査相

談スキルアップのための研修会を開催した。また国立保健医療科学院での「エイズ対策研修」に医師 1名、保健師 2名を、エイズ予防財団主催の「HIV検査相談研修会(大阪)」に7名の保健師を派遣

し、2016年度より、それぞれ 1名増員した。②高齢者等介護施設職員向け研修会の開催【再掲】

③歯科医師会向け研修会の開催【再掲】

④HIV感染者の多様なニーズに対応できる地域医療体制構築事業の実施【再掲】

⑤エイズ予防財団によるHIV感染者・エイズ患者の在宅医療・介護の環境整備事業の周知

【再掲】

⑥ 厚労科研研究班が開催する研修会等の周知【再掲】

保健所(別紙⑧)

① 管内医療機関、福祉(高齢・障がい者)事業所等対象の研修会の開催【再掲】

② 管内行政職員との連携等:1保健所にて市の教育委員会へ啓発資材の配布を実施。1保健所にて保健所

にて市の高齢介護課、障がい福祉課等の関係行政職員向け健康教育を実施。【再掲】

※厚生労働科学研究費補助金エイズ対策政策研究事業研究班

(1)「HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究」

研究代表者 白阪 琢磨 氏(国立病院機構大阪医療センターHIV/AIDS先端医療開発センター)

(2)「都市部の若年男女におけるHIV感染リスク行動に関する研究」班

     研究代表者 日高 庸晴 氏(宝塚大学 看護学部)

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