大阪府(おおさかふ)ホームページ [osaka …€¦ · web...
TRANSCRIPT
平成28年6月28日(火)開催
「障がい者雇用スタートアップセミナー」レポート
平成30年度から法定雇用率の引き上げが予定されており、障がい者雇用を取り巻く環境が大きく
様変わりしていく中、事業主及び人事担当者の方々に障がい者の雇用の検討から継続就業のための雇
用管理に役立てていただくための年間を通じたシリーズセミナーを開催しています。
今回はその第1回目「スタートアップセミナー」のレポートです。
○障がい者雇用をすすめるための基礎知識 ~初めての障がい者雇用5つのステップ~
講師:大阪府障がい者雇用促進センター 上席調査役 石田 兼二
・障がい者雇用への行動計画を5つのステップに区分。今回はそのうちの
STEP1 雇用への理解を深める
STEP2 業務の選定(業務出し)
について、様々な具体事例を織り交ぜながら、
検討から雇用へと踏み出すためのきめ細かな
解説が行われました。
・特に雇用、定着のために重要なこととして、
企業のトップの理解と同時に職場で働く人々
の理解と支援が不可欠で、理解を深める手段
として、職場実習の受け入れをすすめられました。
・さらに、困ったことがあればハローワークや当センター、障害者就業・生活支援センター等の行
政
機関に具体的に相談するのが有効だとのこと、どうぞ、当センターにご相談ください。
○先進企業の実例紹介~当社の障がい者雇用の具体事例、配慮ポイント~
講師:有限会社奥進システム 代表取締役 奥脇 学 様
・(有)奥進システムは、社員8名中6名が障がい者の方です。うち3名の方は重度障がい者です。
・障がい者雇用のきっかけは、在宅社員の雇用をはじめるうち、障がい者雇用をすすめられ、まず職
場 実習を受け入れたところからだとのこ
とでした。
・障がい者と働く上での配慮として、お互いの立
場を理解しつつ、建設的な対話を目指すことが
重要と示されました。
・また、雇用、定着の上で最も重要なこととして
キーパーソンの設定を挙げられました。キーパ
ーソンから障がい者の社員に「何かあったら相
談してね」とひと声かけることで、障がい者の
多数お申込みいただきました 。 あ り が と う ご ざ い ます!
社員に安心を与えることにつながり、大きな配
慮となるとのこと。実務に即した具体的な事例紹介、解説をいただきました。
○質疑応答・複数の参加者の方々からご質問をいただきました。そのうちから・・・
Q:精神的に病んでしまい休職した社員が復職した。しかし復職前の業務に戻すとまた発症してしまう
の
ではないかと心配している。会社としてどのように対応すればよいか。
A:発症への気がかりよりも、その社員の障がい特性を理解し、社員が記録する業務日報をこまめに見
る
仕組みを作る等、個別配慮をすることを心掛けてほしい。キーパーソンとの連携も重要である。
・・・等、参加者の方々には熱心に受講いただきました。ありがとうございました。
○受講アンケート
・セミナー受講の感想から・・・
「障がい者の具体的な特性も含めて聞けたことでイメージが湧いた」
「障がい者雇用の基本と流れ、法制度について理解できた」
「業務の切出し方、考え方、実例を交えての内容がわかりやすかった」
「今まで手探りで色々とやってきたことが大きな方向性としては間違っていなかったと確認でき
た」
大阪府では上記セミナーをはじめとした、障がい者雇用に役立つセミナーを多種開催しています。
どうぞご参加ください、お待ち申し上げております。