evoh ガスバリア性樹脂&フィルム「エバール」について...

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NOTICE お問合せ先 エバール事業部 エバール樹脂販売部 〒100-8115 東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル TEL:03-6701-1489 FAX:03-6701-1476 フィルム販売部 東京  〒100-8115 東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービル Tel:03-6701-2023 Fax:03-6701-1476 大阪 〒530-8611 大阪府大阪市北区角田町8 -1 梅田阪急ビルオフィスタワー Tel:06-7635-1772 Fax:06-7635-1307 E-mail:[email protected] http://www.eval.jp/ 14-1080 EVAL1410/ Copyright Kuraray Co. Ltd. Photos used in this brochure are representative of potential product applications only. EVOH ガスバリア性樹脂&フィルム 記載内容は現時点で入手できる資料・情報・データに基づいて作製し、 正確を期していますが保証するものではありません。注意事項は通常 の取り扱いを対象としたもので、必ずしもすべての状況、用途、用法に 適合するものではありません。従って、使用者各位の責任において安全 な管理・使用条件を設定しご利用下さい。 www.evalevoh.com 2016/10/3,000

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Page 1: EVOH ガスバリア性樹脂&フィルム「エバール」について 「エバール」銘柄と特性値 「エバール」 Mグレード 工業用途用に開発され、エチレン含有率が最も低く、最も高いガスバリア性

NOTICE

お問合せ先エバール事業部

エバール樹脂販売部〒100-8115 東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービルTEL:03-6701-1489 FAX:03-6701-1476フィルム販売部 東京 〒100-8115 東京都千代田区大手町1-1-3 大手センタービルTel:03-6701-2023 Fax:03-6701-1476大阪 〒530-8611 大阪府大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビルオフィスタワーTel:06-7635-1772 Fax:06-7635-1307   E-mail:[email protected]://www.eval.jp/

14-1

080

EVAL1410/ Copyright Kuraray Co. Ltd.

Photos used in this brochure are representative of potential product applications only.

EVOH ガスバリア性樹脂&フィルム

記載内容は現時点で入手できる資料・情報・データに基づいて作製し、正確を期していますが保証するものではありません。注意事項は通常の取り扱いを対象としたもので、必ずしもすべての状況、用途、用法に適合するものではありません。従って、使用者各位の責任において安全な管理・使用条件を設定しご利用下さい。 www.evalevoh.com2016/10/3,000

Page 2: EVOH ガスバリア性樹脂&フィルム「エバール」について 「エバール」銘柄と特性値 「エバール」 Mグレード 工業用途用に開発され、エチレン含有率が最も低く、最も高いガスバリア性

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数ミクロンの遮断力「エバール」 「エバール」でもっと便利に安全に

鮮度 風味 二酸化炭素

外層回収層接着接着内層

「エバール」

酸素 におい

「エバール」採用アイテムの標準的な多層構造 各種プラスチックの酸素透過量(同じ厚みでの比較)

各種ポリマーの酸素透過速度(測定条件:20℃)

酸素透過度 (cm3 ・20µm/m

2 ・day・atm)

軽い中が見える電子レンジ加熱可手を切らない

割れない輸送効率化

軽量化絞り出せる

プラスチック容器・蓋

効率的なバックインボックス

プラスチックのみのバリア性容器

プラスチック製ガソリンタンク

金属缶

ガラスのボトル

ガラス容器

金属製ガソリンタンク

 「エバール」は、1972年にクラレが開発に成功し、世界に先駆けて製造をはじめたエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)樹脂です。従来のプラスチックにはない優れた “ガスバリア性 ”を生かし、食品を中心に、医薬品、化粧品、農産物、工業製品の包装容器に使用されるほか、自動車のガソリンタンク等にも採用されています。 クラレ独自の製造技術により、高い品質管理のもとで生産される「エバール」。さらなる品質向上や、高機能化および用途開発のための技術革新を重ねることで、市場を拡大し続けています。 10 mもの厚さのプラスチックでようやく実現できるほどの、物質を遮断する “バリア性 ”が、「エバール」ならわずか1mmで可能になります。実際には、コピー用紙よりも薄いたった数ミクロンの「エバール」が、私たちの身の回りで、さまざまな気体や香り成分、薬効成分、ガソリンなどの透過を “バリア”しています。 「エバール」は、品質や価値、おいしさ、鮮度など、漏らしたくないものを中に閉じ込め、酸素や臭気、汚染物質など、外から入れたくないものをシャットアウト。内側にも外側にも、両面で高い性能を発揮します。 通常、「エバール」は他の樹脂と積層して使われます。多層構造にすることで、薄くても高機能化が可能です。水蒸気を透しにくいポリオレフィンやポリスチレン、強度があるポリアミドと積層されることが多いですが、ポリオレフィンやポリスチレンと積層させる場合は、「エバール」層との間に “接着樹脂 ”が必要です。

 軽量化、デザインの自由度、そして利便性向上などの利点から、金属やガラスのプラスチック化が進んでいます。 プラスチックには多くの素材があり、それぞれの機能的特性を生かすことによって、必要とされる機能を付与することができます。 「エバール」は、汎用樹脂では不足するバリア性を補って、プラスチックによる金属やガラスの代替を可能にしています。

OPP二軸延伸ポリプロピレン

二軸延伸ポリエステル

二軸延伸ナイロン

「エバール」E

「エバール」F

LDPE低密度ポリエチレン

軽量化形状の自由度安全性耐腐食性

65%RH(ISO14663-2 annexC 測定条件)

1

0.1

10

100

1,000

10,000

100%80%60%40%20%0%

BOPP

LDPE

PVDC MXD-6

OPET

PANOPA6

PVC-U

相対湿度 (%RH)

「エバール」Eグレード (44mol% 品 )

「エバール」Fグレード (32mol% 品 )

※当社測定データ

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多彩な機能で、活躍のフィールドを広げる「エバール」

4 5

ガスバリア性「エバール」は、酸素をはじめ、様々なガスに対する高いバリア性を有します。食品の酸化劣化や腐敗の原因となる酸素をコントロールすることは、賞味期限・消費期限の延長の有効な手段と位置づけられ、外からの酸素侵入をブロックしたり、脱気やガス置換によって内部の酸素が除去された状態を維持したりするのに、バリア性能はパッケージの基本性能となっています。そのような時代の要求に応えるのが、「エバール」の優れたガスバリア性。おいしさはそのまま、食品の長期保存を可能にします。

化学物質バリア性「エバール」は化学物質をブロックします。例えば、ヨーロッパでは、再生紙から作られるボール紙に含まれるミネラルオイル(MOSH/MOAH) が中の食品に移行しないよう、「エバール」を使った内袋が用いられています。「エバール」は食品の安全を守ります。

表面光沢性 , 親水性 , 低帯電性「エバール」のクリアで光沢がある素材の特性が着目され、化粧品パッケージに欠かせない加飾性の向上に役立っています。最外層に「エバール」を使用したボトルは高級感があり、ほこりが付きにくい特徴があります。

溶剤バリア性 , 耐溶剤性「エバール」は溶剤もブロック。そのため、有機溶剤や農薬用のボトル、土壌くん蒸用フィルムなどに使用され、大気汚染の原因ともなる薬剤の拡散低減に貢献しています。また、溶剤による膨潤が少ない特徴も有しています。

低熱伝導性・バリア性真空断熱板は、ガラス繊維などの断熱性のある芯材を外装袋に入れて真空にした断熱デバイスです。「エバール」を外装袋に使用することで、長期間にわたって高い真空度を維持します。また、アルミ箔に比べて熱伝導性が低いので、その断熱性能がさらに向上します。

ガソリンバリア性軽量化による省エネルギー、耐腐食性、耐衝撃性等に加えて形状の自由度などの利点があって、自動車用燃料タンクの樹脂化が進んでいます。ガソリンの透過を防ぐためのバリア材として主流となっている「エバール」。欧米で強化された自動車炭化水素排出基準にも対応可能です。

錆び防止 (酸素バリア性 )温水式床暖房用のプラスチック製パイプにも、「エバール」が使われています。パイプ中を循環する温水への酸素の侵入を遮断することで、循環ポンプや給湯器内部の金属部分が腐食するのを防ぎ、床暖房システム全体の長寿命化に貢献しています。世界的な工業規格であるドイツのDIN規格における床暖房パイプ性能基準をクリアしていることに加え、施工しやすいことも評価され、採用が広がっています。透明性

「エバール」の高い透明性で、中身を“見せる ”パッケージが可能です。中身の見える透明なパッケージは、消費者に安心感を与えるだけでなく、中身の新鮮さやおいしさをダイレクトに伝えます。

食品衛生性● 日本:食品衛生法(厚生省告示370号)およびポリオレフィン等衛生協議会自主基準に適合し、確認証明書を取得して   います。● アメリカ:米国FDA(Food and Drug Administration)の食品・医薬品関連の安全・衛生に関する公示規則 (21CFR177.1360)  に適合しています。 ● ヨーロッパ:EUにおける食品接触用プラスチック材料製品に関する2011年 1月 14日付欧州委員会規則(No.10/2011)に 収載されています。※一部のグレードには制限がありますので、詳細については別途お問い合わせください。⦆

保香性・フレーバー非吸着性「エバール」は、風味や香気に対するバリア性にも優れています。食品のフレーバーを外に漏らさないので、嗜好品や香辛料用のパッケージに広く用いられています。また、外部からの移り香もブロックしておいしさを守ります。さらに、フレーバー成分が吸着しにくい特性を有していることから、「エバール」を最内層に用いることでそれらの減少を防ぎ、できたての豊かな香りを保持します。

1) 食品包装用途 2) 非食品用途 

3) 省資源・省エネルギーへの貢献 

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「エバール」について 「エバール」銘柄と特性値

「エバール」 Mグレード工業用途用に開発され、エチレン含有率が最も低く、最も高いガスバリア性を有しています。

「エバール」 Lグレード食品包装用途用の中ではエチレン含有率が最も低いため、ガスバリア性が高く、ボトルやフレキシブル用途に使用されています。

「エバール」 Fグレード高いガスバリア性と良好な成形加工性を兼ね備えた、すべての用途に使用できる標準的なものです。

「エバール」 Cグレード高速製膜性が必要な共押出コーティングに最適です。

「エバール」 Hグレードガスバリア性とロングラン性、成形加工性のバランスがとれています。

「エバール」 Eグレードエチレンの含有率が高いため、柔軟性や成形加工性が良好で、幅広い加工条件に対応できます。

「エバール」 Gグレードエチレンの含有率が最も高く、延伸、シュリンクフィルム用途に適しています。

6 7

グレード エチレン含有率(mol%)

密度*1

(g/cm³)MFR*2(g/10min)

融点(°C)

ガラス転移点*3(°C)

酸素透過速度*4

(cm³・20µm/m²・day・atm)用途

L171B 27 1.21 4.0*5 190 63 0.1 ハイバリア用途F101B 32 1.19 1.6 183 60 0.3 燃料タンク, ボトル, チューブF171B 32 1.19 1.6 183 60 0.3 ボトル, シート, フィルム, チューブH171B 38 1.17 1.7 172 56 0.7 ボトル, シート, フィルム, チューブE105B 44 1.14 5.5 165 53 1.9 シート, フィルム, チューブG156B 48*1 20℃ *2 190℃, 2,160 g *3 Dry *4 20℃×65%RH, ISO14663-2 annex C *5 210℃, 2,160 g

*1 20℃ *2 190℃, 2,160 g *3 Dry *4 20℃×65%RH, ISO14663-2 annex C *5 210℃, 2,160 g

各用途や加工方法に適した特殊グレードをご用意しています。詳細はお問合せ下さい。

*1 ISO14663-2

「エバール」をより一層使いやすくするために、特殊助剤を上市しています。詳細はお問合せ下さい。● 回収助剤  ● パージング剤

1.12 6.4 157 50 3.7 ストレッチ, シュリンクフィルム

グレード タイプ 厚み(µm)

エチレン含有率(mol%)

密度(g/cm³) (cm³/m²・day・atm)

20°C 65% RH

用途

EF-XL 12 32 1.20 0.4 ハイバリアEF-F 12 32 1.20 0.6 ハイバリア 深絞り成形EF-E 30 44 1.14 1.0 深絞り成形 バリアシーラントEF-CR 15 32 1.18 1.5 高温ボイル レトルト 深絞り成形VM-XLHF-ME

15 32 1.20 <0.05 超ハイバリア12 ー 1.10 ー 艶消し壁紙

27 1.21 190 63 0.1 L銘柄の低粘度タイプL104B32 1.19 4.4 183 60 0.3 F銘柄の低粘度タイプF104B35 1.18 8.5 177 58 0.5 共押出コート、射出成形C109B44 1.14 1.7 165 53 1.9 E銘柄の高粘度タイプE171B44 1.14 2.5 165 53 1.9 E銘柄の中粘度タイプE173B

標準グレード

準・標準グレード

特殊助剤

特殊グレード

Ethylene and Vinyl ALcohol

(CH2-CH2)m (CH2-CH)n

OH

「エバール」はエチレン -ビニルアルコール共重合体樹脂です。エチレンとビニルアルコールという2つの異なる化学構造を併せ持つことにより、エチレン成分の優れた溶融成形加工性と、ポリビニルアルコールの高いガスバリア性や耐油性、透明性を有するのが特徴で、主にエチレンとビニルアルコールの組成比率によって、それらの性能が変化します。また、「エバール」を構成する成分が、炭素、酸素、水素のみであることから、焼却時に有毒ガスを発生せず、燃焼カロリーも低いことから、環境への負荷が小さい材料です。

M

L

H

F

C

24

25

26

27

28

29

30

31

32

33

34

35

36

37

38

39

40

41

42

43

44

45

46

47

48

49

50

mol%

mol%

mol%

mol%

mol%

mol%

mol% G

E

「エバール」のグレード

グレード

8.0*5

シート成形時の熱成形性や延伸性を向上させた銘柄です。 SPシリーズ J171B2次加工性改良耐屈曲性や耐クラック性に優れる銘柄です。 FS201B柔軟化

耐衝撃強度を改善した銘柄です。 LA170B耐衝撃改良ガソリンタンク用のハイバリア銘柄です。 M100Bガソリンタンク用

温水式床暖房用パイプなど、パイプ用途向けに耐候性を向上させています。レトルト処理時に発生するフィルムの白化や剥離が発生しにくい銘柄です。

FP101B, EP105BFR101B, LR171B

パイプ用レトルト用

特徴 標準グレードとの違い グレード

酸素透過速度 *1

樹脂グレード

フィルムグレード

エチレン含有率(mol%)

密度*1

(g/cm³)MFR*2(g/10min)

融点(°C)

ガラス転移点*3(°C)

酸素透過速度*4

(cm³・20µm/m²・day・atm)用途

2軸延伸無延伸無延伸無延伸

2軸延伸アルミ蒸着 無延伸

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「エバール」の酸素透過度と厚みには反比例の関係があり、厚みが大きくなるほど透過する酸素の量は少なくなります。

「エバール」の酸素透過度は相対湿度によって変わります。通常「エバール」は防湿性のある他樹脂と積層して使われるため、実際に使用される湿度領域では安定した高い酸素バリア性を発現します。

他樹脂との多層構造体で使われる「エバール」層の相対湿度は、配置される位置によって変化します。 内容物が液体の場合、より外側に配置される方が「エバール」層の相対湿度は低下し、高いバリア性が期待できます。 一方、内容物が乾燥品の場合は、より内側に配置される方が相対湿度が低下します。

8 9

サンプル H2(20℃)

「エバール」F101B 30*「エバール」E105B 200OPA ーCPA ーOPET ー

ーOPPLDPE

10,000

N2(25℃)0.0170.1312ー8

3,100730

CO2(25℃)0.817.1205ー110

42,0009,100

He(25℃)1604102,000ー3,100

28,000ー

(測定条件:0%RH 単位:cc・20μm/m2・day・atm)

※「OX-TRAN」にて測定

* F171Bの値

内容物が液体の場合外側

65%RH

OPP /「エバール」/ LDPE 20 / 15 / 50 µm

OPP /「エバール」/ LDPE 20 / 15 / 50 µm

100%RH84%RH 80%RH

100%RH91%RH

内側 外側 内側 外側 内側 外側 内側

外側 内側 外側 内側外側 内側 外側 内側

OPP/EVAL™/LDPEµm 20/15/50

65%RH

10%RH

34%RH

80%RH

10%RH

40%RH

65%RH

OPP/EVAL™/LDPEµm 20/15/50

100%RH84%RH 80%RH

100%RH91%RH

内容物が乾燥品の場合

OPP /「エバール」/ LDPE20 / 15 / 50 µm

10%RH

34%RH

OPP /「エバール」/ LDPE 20 / 15 / 50 µm

80%RH

10%RH

40%RH

65%RH

OPA /「エバール」/ LDPE 15 / 15 / 50 µm

OPA /「エバール」/ LDPE 15 / 15 / 50 µm

100%RH

66%RH80%RH

100%RH81%RH

65%RH

10%RH

63%RH80%RH

10%RH

77%RH65%RH

80%RH100%RH

Exterior

OPA /「エバール」/ LDPE 15 / 15 / 50 µm

65%RH

10%RH

63%RH

OPA /「エバール」/ LDPE 15 / 15 / 50 µm

80%RH

10%RH

77%RH

酸素透過速度 (cm³・20µm/m²・day・atm)

酸素透過速度 (cm³/m² ・day・atm)

at 20°C, 65% RH

酸素透過速度の厚み依存性

「エバール」と他樹脂のガス透過速度比較

Ar(35℃)ー1.60ー60ー

19,0008,100

Ar(50℃)0.57.0ー150ー

46,00028,000

Kr(35℃)ーーー23ー

25,0006,900

Kr(50℃)0.41.8ー68ー

74,00023,000

酸素以外のガスに対しても、良好なバリア性を示します。

サンプル

「エバール」F「エバール」EOPAOPPLDPE

クロロホルム

0.20.2116.937406900

キシレン

<0.04<0.061.19350813

メチルエチルケトン

0.090.133.3812185

ケロシン

<0.04<0.060.4853190

(単位:g・20μm/m2・day・atm)

有機溶剤に対しても高いバリア性を示します。

有機溶剤に対して、高い耐性を有しています。 溶剤 SP値

キシレン 8.8エチルアセテート 9.1ベンゼン 9.2アセトン 9.9ピリジン 10.7

ーエタノールサラダ油

12.7

20℃ 1ヶ月

00000.5

01.5

00000

0.045.2

20℃ 6ヶ月

00000.3

ー2.0

重量増加(wt%)

0.80.20.80.61.2

ー12.0

(測定条件:膨潤法  SP値:「エバール」F = 19.0, PA6 = 12.7)

20℃ 1年

000.0400.5

0.12.3

F101B PA6 F101B PA6 F101B PA60.70.31.01.21.2

0.211.4

酸素透過速度の湿度依存性

65%RH

有機溶剤と化学品耐性

「エバール」と他樹脂の有機溶剤透過速度比較

測定状態

液相

気相

単位

ppm

mg/g

(測定法:クラレ法)

「エバール」と他樹脂の成分吸着量比較

性能最適化のための構造設計

EF-E

28080<500.21.7

フレーバー成分

d-リモネンn-酢酸ブチル酢酸エチル1-メントール

サリチル酸メチル

LDPE

1,480420<509.626.0

CPP

2,040610<502135

65%RH(ISO14663-2 annexC 測定条件)

0.01

1

0.1

相対湿度(%RH)100%80%60%40%20%0%

10

100

0.1

0.01

1

「エバール」層の厚み(μm)

1000100101

10

100

L171B

H171BE105B

F101B

Eグレード (44mol% 品)

Gグレード (48mol% 品)

Hグレード (38mol% 品)

Fグレード (32mol% 品)

Lグレード (27mol% 品)

「エバール」のガスバリア性 「エバール」のその他特性

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24,000t/yニジニノブゴルド・ロシア

バリア材料のグローバルリーダーを目指して

「エバール」の生産拠点「エバール」の研究開発拠点「エバール」の営業拠点

シンガポール米国、ヒューストン 岡山県、倉敷市ベルギー、アントワープ

 クラレが創業当初から大切にしてきたことは、やがて来る世の中と、そこに生きる人びとのために、常に私たちにできることを考えるという「独創」の精神です。 これは、「世のため人のため、

ひ と

他人のやれないことをやる」というユニークな企業文化として、今なおしっかり引き継がれ、クラレの価値となり、躍進の原動力となっています。

 そんなクラレが15年の歳月をかけて開発した「エバール」。プラスチックの中で最高レベルの優れたガスバリア性を持ち、内容物の変質・劣化を防ぐ性質から食品包装材として市場に定着しています。さらに、自動車燃料タンクや真空断熱板などの非食品分野へも、その用途の広がりをみせており、「エバール」は現代生活に不可欠な存在となっています。  「エバール」はグローバル化も果たし、バリア材料のスタンダードとして世界中で使われるようになりました。その第1歩となる米国への本格輸出は1982年にスタートしました。しかし旺盛な需要に対応するために1986年にはヒューストンで現地生産を開始しました。時期の差はあるものの、欧州でも米国と同様の展開を図り、その結果、1999年には日米欧の三極体制が整備されました。また、開発や販売拠点を各国に配置して、グローバルな視点に立った対応にも努めています。

 私たちは、「エバール」で蓄積した技術やノウハウと、クラレグループが保有する高分子化学・合成化学技術を融合することで、新たなバリアニーズに対応できる独創的な技術を世の中に提供していきます。

ニューデリー・インド

バンコク・タイ

シンガポール

岡山10 ,000t/y

47,000t/yヒューストン・米国

アントワープ・ベルギー

東京

倉敷上海・中国

*1. 2018年央から58,000t/y*2. 2017年から35,000t/y

*1

*2