Ïæ $ b¹ÑÄ p ;©µÄdownload.cyberlink.com/ftpdload/event/jpn/pdr11/power...ÔÔ ÔÔ 1 3 2...
TRANSCRIPT
ビデオ編集ソフト
教材用テキスト
非売品
本テキストは、 「ビデオ編集ソフトPowerDirector11」の教材用テキストになります。
PowerDirector11の基本機能を中心に分かりやすく解説しています。PowerDirector11Ultra、Deluxe、Ultimate な ど の 各 種PowerDirectorシリーズ製品でもお使いいただけます。本テキストをご活用いただき、各種映像教材コンテンツの作成、調べ学習の発表、映像プレゼンテーション(自己表現)などにお役立ていただければ幸いに存じます。
は じ め に
ビデオ編集ソフト“PowerDirector11”教材テキストダウンロードアドレスwww.jp.cyberlink.com/license/text注:仮アド→
目 次
起動および編集モード選択
ビデオの撮り方
1
HINT
1. PowerDirector11の起動2. 編集モードでは「フル機能エディター」選択3. AVCHD形式でのハイビジョン動画記録
………………………………………………2………………………………3…………………………………4
AVCHD対応カメラからの取り込み31. ハードディスクへのコピーおよび映像ファイルの取り込み2. 簡単な映像ファイルの取り込み方3. プロジェクトの保存
…………………6…………………………………………7
…………………………………………………………9
………………………………………………………………1
編集ステップ41. 編集モードで「タイムライン」へのクリップ配置2. 配置したクリップを変更する3. クリップのトリミング4. トランジションで画面切り替え5. テキストのアニメーション設定6. エフェクトの設定7. 映像のなかにサブ映像を配置する8. ナレーションとBGM9. テンプレートを利用したDVDビデオの作成10. その他の便利な機能
……………………………11………………………………………………13
………………………………………………………14……………………………………………18………………………………………………20
……………………………………………………………24…………………………………………27
…………………………………………………………28………………………………31
………………………………………………………34
PowerDirector 11インターフェース画面2 ……………………………5
● ● 1 ● ●
1
3
2
被写体が動いているのだから、カメラはできる限り動かさない! カメラが被写体に合わせて、上下・左右に動くと、見ている人は気分が悪くなってしまいます。
撮影中のカメラの動きはできる限り抑えた方が良いですが、“パン”(撮影地点をA→Bと変えて、見ている人の関心や期待を引くという撮影中テクニックもあります)。パンをする場合には、カメラがあまり急な動きにならないようにしましょう。
急なズームインも見ている人の気分が悪くなる場合があります。また、急なズームは、カメラが被写体に合わせて大きく動く原因にもなります。予め被写体にズームインしてから撮影を開始するようにしましょう。
逆に、あたり前の話ですが、 30秒の映像を30秒以上に長くすることはできません(スローモーションを除く)。撮影の開始と終わりの時間は、ある程度余裕(長めに)をもって撮影しましよう。また長時間連続して撮影し続けるよりも、いくつかのシーンに区切って撮影すると、編集がし易くなります。
ビ デ オ の 撮 り 方
カメラの動き編
ズーム編
編集を前提にする場合の撮影
三脚を使うか、難しい場合には、ネックストラップ(短めに)を首にかけ、カメラを前に出してストラップをピン!と張った状態で、両手で固定して撮りましょう! (手振れも抑えられます)
パンとズームの設定は、1シーンとして考える(撮影ごとに設定する)と無駄な動きがなくなります。パン&ズームを変える場合には、撮影OFFにして再設定→撮影ONを繰り返すと良いでしよう(どんな絵を撮るかを予め、頭の中で描きましょう! )。
パソコンでのビデオ編集は、一度編集しても何度でもやり直しができます(元データに変更を加えてしまった場合を除く)。
なんだか
動いてしまうし
ブレるし…
OK!
短めのストラップを
両手で固定
と張る
● ● 2 ● ●
PowerDirector1
1
の起動
起動および編集モード選択PowerDirectorを使用してビデオ編集するための最初のステップです。Windows 7にて解説していますが、Windows 8クラシックユーザーインターフェースの場合でも手順は同様です。(スタートメニューの表示は異なります)
11
PowerDirectorを起動すると、初めての場合のみ「HD映像」ウィンドウが表示されます。ハイビジョン映像はデータ量が大きいので、実際のデータのかわりに「シャドウファイル」という仮のデータで編集することでパソコンの負荷を軽減できます。通常は「シャドウファイル」機能を使用することで快適な編集が可能となります。「シャドウファイルについて②」(P.4)もお読みください。
Pointシャドウファイルについて①
PowerDirector11の起動PowerDirectorを起動します。起動は2通りの手順から選択できます。A、Bどちらかで起動してください。
1
デスクトップにあるアイコンをダブルクリックします
「スタート」をクリックします
「はい」をクリックします
❶ ❷ ❸
A
B
編集中のプロジェクトを保存してからPowerDirectorを終了します。なお、パソコンの不具合などで突然編集中にデータが消滅することもありえます。編集中でも時々保存しておくと、最後に保存した状態までは保存されています。
TipsPowerDirectorを終了する前に
PowerDirectorを終了する時は、メニューバーから「フ ァ イ ル」→「終了」を選択します
PointPowerDirectorの終了
「すべてのプログラム」をクリックします
フォルダ内の「CyberLink PowerDirector 11」をクリックします
● ● 3 ● ●
編集モードでは「フル機能エディター」選択
編集モードでは「フル機能エディター」選択
❶
❷
②「フル機能エディター」をクリックします
①プロジェクトの縦横比を選択します
起動画面で編集モードを選択します。最初の画面にはエディターが3種類表示されます。通常は「フル機能エディター」でビデオ編集を行ないます。ここではその設定手順を解説します。
編集モードの他の2つのエディターについては本テキストでは説明を省きます。ユーザーガイド(13~18ページ)などで詳細が参照できます。
4ステップで、写真などの静止画像からスライドショーを作成できるモードです。
5ステップでムービーが作成できる、編集作業を自動化したモードです。
2編集作業の前に‥‥
起動するたびに「フル機能エディター」を開くためには、左下のチェックボックスをオンにします。
いつでも環境設定で変更できます。
Point起動時に「フル機能エディター」を開く
起動画面
イージー エディター スライドショー クリエーター
次ページ 「3. AVCHD形式でのハイビジョン動画記録」へ
● ● 4 ● ●
AVCHD
形式でのハイビジョン動画記録
AVCHD形式でのハイビジョン動画記録
❶
❶ ❷
AVCHD形式の映像データを編集する場合は、「プロジェクトの縦横比」の「16:9」を選択します。
3
ハイビジョン動画記録フォーマットのひとつで、従来のハイビジョン動画記録フォーマットよりも圧縮効率がよいため、DVD程度のディスク容量でもハイビジョン映像を数時間録画することが可能なフォーマットです。ただし、従来のDVD規格と互換性はありません。最近市販のカメラの多くは、この記録形式のカメラです。
PointAVCHD形式について
ハイビジョン映像は容量が非常に大きいために、そのままのデータを編集作業するとパソコンの処理に大きな負担がかかり、時間もかかります。PowerDirectorでは大きいデータを元に「シャドウファイル」という小さいデータを別に作成し、編集はこの「シャドウファイル」で行なうことで快適な操作を実現しています。プレビュー画面では粗く画質が表現されますが、出力は「シャドウファイル」の編集内容を反映した実際のハイビジョン映像を利用するので、画質劣化への影響はありません。なお、「シャドウファイル」の作成にはデータ容量により時間がかかる場合があります。
メディアルームで表示されているクリップの左下のマークは「シャドウファイル」の作成状況を表しています。
Pointシャドウファイルについて②
PowerDirectorを起動し、編集画面を表示するとライブラリーにサンプルデータが表示されるようにデフォルト(初期設定)されています。通常、新しく映像データを編集する場合にはサンプルデータは必要ありません。起動時にサンプルデータを読み込まないように設定を変更できます。
当テキストではサンプルデータを利用する場合があるのでデフォルトを変更しません。PowerDirectorを試行するためにサンプルデータを利用する場合は変更しなくてかまいません。
Tipsサンプルデータの自動表示
メニューバーから①「編集」を選択
②「環境設定」を選択します
①「プロジェクト」を選択
③「OK」ボタンをクリックします
②「PowerDirector起動時にサンプルクリップを自動的に開く」のチェックボックスをクリックして ✓ をはずします
黄色は未完成 緑色は完成
AVCHD形式の映像データを利用する場合、プロジェクトの縦横比を「16:9」に設定しますが、(P.3にて設定)間違って設定した場合など後から縦横比を変更することが可能です。
Tips
● ● 5 ● ●
PowerDirector 1
1
インターフェース画面
環境設定 プロジェクトの縦横比 やり直し 元にもどす編集中のプロジェクト保存
PowerDirector 11 インターフェース画面PowerDirectorの作業領域は次のような画面で構成されています。
22
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
91011
ストーリーボードビュー ボタン
タイムラインビュー ボタン 8
8
8
メニューバー
モードボタン
ルーム
ライブラリーウィンドウ
プレビューウィンドウ
機能ボタン
Magicツール
編集作業領域
各種コマンドをメニューから選択(上記画面はメディア ルーム選択時で表現しています)
ファイル
メディア ルームエフェクト ルームPIP オブジェクト ルームパーティクル ルームタイトル ルームトランジション ルーム音声ミキシング ルーム吹き替え録音 ルームチャプター ルーム字幕 ルーム全てのルームが表示されていない場合は のボタンで表示できます
編集 表示 再生
※右の「Ctrl+N」などの英字表記は ショートカットキーです。
キャプチャー、編集、出力、ディスク作成の各ステップを選択
各種効果を切り替え選択
ルームでの選択に対応した表示に切り替わります。
編集中の動画や画像、オーディオを表示、再生します。
ルームでの選択に対応した各種の作業ボタンが表示されます
作業内容に即したMagicツールのボタンが表示されます
動画編集作業領域。編集内容によって、ストーリーボードビュー、タイムラインビューに切り替えて作業が行えます。
● ● 6 ● ●
ハードディスクへのコピーおよび映像ファイルの取り込み
高精細・高画質ハイビジョン HD画質
SD(スタンダード)画質標準画質
AVCHD形式
DV形式 DV画質
(High Definition)
(Digital Video) (Standardard Definition)
ハイビジョンは高画質
AVCHD対応カメラからの取り込み
ハードディスクへのコピーおよび映像ファイルの取り込み
初めてビデオカメラを接続するとパソコン側で接続したビデオカメラをコントロールする「ドライバー」ソフトウェアが自動的にインストールされます。
次にビデオカメラ側でパソコンとの接続を有効にする操作が必要です。有効にする方法はビデオカメラによって異なりますので、ビデオカメラ側のマニュアルを参照してください。
映像ファイルはあらかじめマイドキュメントなどに新規フォルダをつくり、そのフォルダにカメラ側のAVCHDフォルダをドラッグ&ドロップしてコピーします。
❶
❷
❸
PowerDirectorで「メディアのキャプチャー」と呼ぶ、映像ファイルの取り込みには「キャプチャーモード」を利用できます。しかし、やや手順が多いので、ここではもっと簡単に映像ファイルを取り込むことができる方法を解説します。
PowerDirectorではビデオカメラの映像ファイルをビデオカメラから直接取り込み編集ができます。便利ではありますが、ビデオカメラをパソコンから取り外してしまうと、編集の継続ができなくなる場合があります。そのためここでは映像ファイルをパソコンのハードディスクに一旦コピーして、それをPowerDirectorに取り込み編集する方法を説明します。
パ ソ コ ン を 起 動 し、AVCHD形式に対応したビデオカメラをUSBケーブルでパソコンと接続します。ビデオカメラの電源をONにして完了です。
33
1編集作業の前に‥‥
ビデオカメラを接続するとパソコンがカメラを認識し、「自動再生」ウィンドウが表示されます。ここでは不要なので閉じてください。
Point「自動再生」ウィンドウは閉じる
現在、家庭用デジタルビデオカメラで多く採用されているAVCHD形式は、ハイビジョン録画に対応しており、従来のハイビジョンより圧縮率にすぐれています。そのため、一般的なDVDのディスクにハイビジョン映像を収録したAVCHD形式のDVDを作成することが比較的簡単にできるようになっています。
Point本テキストではAVCHD形式のハイビジョン映像を利用することを前提に解説しています
「閉じる」ボタンをクリックします
イメージ
● ● 7 ● ●
簡単な映像ファイルの取り込み方
「メディアのインポート」アイコンをクリックします
P.6でコピーしたフォルダを開き、AVCHD→BDMV→STREAMフォルダの中の映像ファイルを開きます
①編集するファイルを選択します ②「開く」をクリックします
「メディアファイルのインポート」を選択します
❶ ❷
❸
❹ ❺
ファイルが「メディアルーム」にインポート(取り込み)されました
AVCHDフォルダのコピーが終了したらPowerDirectorに映像を取り込みます。編集タブの「メディアのインポート」を利用して、「編集モード」画面から映像ファイルをPowerDirectorに取り込む方法があり、より簡単に取り込みが可能です。また、その他の動画ファイルや画像ファイルも「編集モード」画面から取り込むことが可能です。
パソコンのハードディスク に コ ピ ー し た、AVCHD形式の映像ファイルは右図のようにホルダー形式で保存されています。
編集作業の前に‥‥
Point 選択した映像の再生
複数のファイル選択の場合は「Shift」キーか「Ctrl」キーを押しながら選択します
Tips
ファイルは選択して「Delete」キーを押すと「メディアルーム」から削除できます
Tips
AVCHDフォルダー
BDMVフォルダー
STREAMフォルダー
BACKUP CLIPINF PLAYLIST STREAM
①ファイルを選択します
選択した映像はここに表示されます
②「再生」ボタンをクリックします
映像映像映像
2 簡単な映像ファイルの取り込み方
● ● 8 ● ●
彩度-65
簡単な映像ファイルの取り込み方
デジタルカメラの画像も同じように取り込むことが出来ます
「メディアのインポート」アイコンをクリックします
画像ファイルが保存してあるフォルダーを開きます ①ファイルを選択します ②「開く」をクリックします
「メディアファイルのインポート」を選択します
❶ ❷
❸ ❹
❺
ファイルが「メディアルーム」にインポート(取り込み)されました
デジタルカメラの画像データもパソコンのハードディスクにコピーしておきます。直接デジタルカメラから編集すると、接続を取り外すと同時にそのデータが継続して編集出来なくなることになりかねません。PowerDirectorに取り込むのはコピーしたハードディスクのデータからにしましょう。
PowerDirectorが対応するファイルは下記の形式のものです
編集作業の前に‥‥
BMPGIF
JPEGPNGTIFF
ファイルの種類別に表示することができます。「すべてのメディア」プルダウンから選択し、動画のみ、音声のみ、画像のみなどを表示します。
Tips
● ● 9 ● ●
プロジェクトの保存
作業が終了したら保存しますが、パソコンの不具合などで、思わず作業が中断せざるをえない場合もあり、最後に保存した時点から後の編集が消去することもあります。作業途中でも時々保存しておくと、このような場合でも保存した状態から編集を継続することが可能です。
Point
プロジェクトの保存
初めてプロジェクト名を付ける場合
❶
❸
❷
カットやテキストの挿入、様々な特殊効果などのビデオ編集の作業と、その映像を含めた全てを「プロジェクト」と言います。これを「プロジェクトファイル」として保存します。プロジェクトファイルとして保存すると現在編集中の状態を保存します。作業を中断し、再度編集を継続する時は保存した状態から始めることができます。
プロジェクトの保存先はデフォルト(初期設定)では右図のように設定されています。わかりやすい保存先としてプロジェクトファイル用の保存先を作成しておくことも出来ます。
編集作業の前に‥‥ Cドライブ
ドキュメント
CyberLink
PowerDirector
11.0
ここまでに取り込んだ映像・画像をプロジェクトとして保存しましょう。メニューバーの「ファイル」から「プロジェクトに名前を付けて保存…」を選択します。
保存先のフォルダーを開くとファイルが保存されています
①ファイルの保存先フォルダーを開きます
②ファイル名を入力します
③「保存」ボタンをクリックします
3
● ● 10 ● ●
プロジェクトの保存
メニューバーから「ファイル」の「プロジェクトの保存」を選択します
メニューバーから「ファイル」の「プロジェクトを開く」を選択します
開きたい「プロジェクトファイル」をダブルクリックするとPowewDirectorが起動し、同時にそのファイルを自動で開きます。
一度名前を付けたファイルを上書き保存する場合
❶ ❷
プロジェクトファイルに変更を加えて保存すると変更が加えられた状態で上書きされ、変更前のファイルは削除されます。変更前のファイルも残しておく場合は、変更したファィルに「プロジェクトに名前を付けて保存…」から新たに名前を付けて保存してください。
Pointこのアイコンをクリックしても保存できます。またショートカットでの保存はキーボードの「Ctrl」キーと「S」キーを同時に押します。
Tips
プロジェクトファイルを編集中に他のプロジェクトファイルを開くと表示される画面です。これは、現在編集中のプロジェクトで利用しているメディアルームのクリップと、今開くプロジェクトのメディアルームのクリップを一緒にしますか?という確認のメッセージです。 一緒にする場合は「はい」 一緒にしない場合は「いいえ」ボタンをクリックしてください。
ライブラリーに結合しますか?
Tips「ディスクを読み込んでいます」と表示されているときメッセージ画面が表示される場合があります。※ご購入製品によって表示が異なる場合があります。このときは、「アクティブ化」ボタンをクリックしてください。
プロダクトのアクティベーションは、パッケージ製品とライセンス製品で異なる場合があります。
アクティブ化Tips
プロジェクト名を付けたファイルの保存
PowewDirectorが起動している場合
PowewDirectorを起動していない場合
プロジェクトファイルを開く
①プロジェクトファイルの保存先を開きます
②プロジェクトファイルを選択します
③「開く」ボタンをクリックします
● ● 11 ● ●
編集モードで「タイムライン」へのクリップ配置
編集ステップ
編集モードで「タイムライン」へのクリップ配置
「ストーリーボードビュー」ボタンをクリックします
「ストーリーボードビュー」画面に切り変わりました。まだクリップを「ライブラリー」から選択していないので空欄です。尚、クリップは左から右の順序で再生されます。
❶
❷
クリップ(主に映像)の不要なシーンのカットや表示時間を調整する他、クリップから次のクリップへの画面切り替えの特殊効果など様々な機能を利用して編集します。また、映像をセピア色に変える効果を加えたり、文字やBGMを入れるなどで独自のビデオを完成させます。
PowerDirectorでは編集モードのタイムラインの画面に「タイムラインビュー」と「ストーリーボードビュー」の2種が用意されています。再生順序を決める、クリップの配置や並び替えには「ストーリーボードビュー」で作業すると便利です。ここでは「ストーリーボードビュー」を解説しています。
「ライブラリー」に編集に利用するクリップが表示されている必要があります。クリップの取り込みは、P.6~8を参照してください。サンプルデータを表示させて、いろいろな機能を試すこともできます。
44
1編集作業の前に‥‥
PowerDirectorを起動すると自動で表示される画面は「タイムラインビュー」に設定されています
Pointいつでも「タイムラインビュー」ボタンをクリックすると「ストーリーボードビュー」から画面が切り替わります
Point
● ● 12 ● ●
編集モードで「タイムライン」へのクリップ配置
「ライブラリー」に表示されているクリップから1つのクリップを選択します
クリップをドラッグして、配置する位置へドロップすると赤いラインが表示されます。
クリップが配置されました
選択したクリップは「プレビュー」で確認できます
❶
❷
❸
「ストーリーボードビュー」に配置したクリップは順序の変更や削除をあとでも行なえます
Point「ストーリーボードビュー」に配置したクリップには ✓ が付くので、すでに配置を終えたかがわかります。
Point
「ライブラリー」に表示されているクリップから複数選択します。連続して選択するには、Shiftキーを押しながら選択します。またはCtrlキーを押しながら選択すると複数選択が可能です。
「選択したトラックに挿入」ボタンをクリックします
クリップが複数配置されました
❶
❷
❸
1つづつクリップをドラッグして配置する場合 複数のクリップを挿入ボタンで配置する場合
● ● 13 ● ●
配置したクリップを変更する
配置したクリップを変更する「ストーリーボードビュー」に配置したクリップは、並びを変えて再生順序を変更することができます。また、不要になったクリップは削除することもできますが、削除したクリップを再び配置することもできます。
削除するクリップは「ライブラリー」に表示されているクリップではありません。ここで削除するクリップは「ストーリーボードビュー」に配置したクリップとなります。
2編集作業の前に‥‥
移動するクリップを選択し、移動する位置までドラッグすると、赤いラインが表示されます。
ドロップすると赤いラインの位置にクリップが移動します
❶
❷
❸
削除するクリップを選択し、キーボードの「Delete」キーを押します
「削除して同じトラックのクリップを移動する」を選択します
選択したクリップが削除され、右側のクリップが左に移動しました。
クリップの再生順序変更
●すべての並べ替え、削除が済んだらプレビューウィンドウの「▶」ボタンをクリックして再生してみましょう。
クリップの削除
ライブラリー内のクリップは削除しない
❶
❷
ビデオトラックに音声が含まれるサブクリップを配置すると、オーディオトラックにリンクして自動的にその音声が追加されます。この追加はタイムラインビューの時に表示されます。
Point
Tipsプレビューウィンドウで再生確認
「クリップモード」ボタン選択したクリップやトランジションのみ再生することができます
「ムービーモード」ボタンプロジェクトのムービー全てを再生することができます
スライダーで再生開始点を調整できます。スライダーが左端にあれば先頭から再生を開始します。
● ● 14 ● ●
クリップのトリミング
クリップのトリミング
①トリミングするクリップを選択するとクリップが青く変化します
「トリミングウィンドウ」が表示されます。「シングルトリミング」タブをクリックします。❷
トリミングは表示範囲(時間)の調整や不要シーンのカットを行なう作業です。PowerDirectorでは、作業内容に適したトリミング機能がいくつも用意されており、PowerDirector v11では「リップル編集」などの便利な機能も搭載されました。ここではクリップの「開始」「終了」位置と、中間位置をトリミングで調整します。
最初のクリップの選択は「ス ト ー リ ー ボ ー ドビュー」でも行なえますが、トリミングは「タイムラインビュー」での作業となります。
3編集作業の前に‥‥
「トリミング」ボタンはクリップを選択すると表示されます
Point
❶
クリップの「開始」位置と「終了」位置のトリミングトリミングウィンドウを利用した「シングルトリミング」
「タイムラインビュー」ボタン
「シングルトリミング」タブ
「開始位置」ハンドル
再生コントロール再生範囲(オリジナル:元のクリップ全て 出力:トリミング後のクリップのみ)
決定後タイムラインへ反映させる
タイムライン(ブルー:必要 グレー:不要)
開始位置のタイムコード
開始位置のフレーム映像
終了位置のタイムコード
終了位置のフレーム映像
スライダー 「終了位置」ハンドル
「マルチトリミング」タブ プレビューウィンドウ
クリップの長さ(デュレーション)
②「トリミング」ボタンをクリックします
● ● 15 ● ●
クリップのトリミング
①「オリジナル」が選択されているのを確認します。ここでは全体の内容を確認します。
②コントローラーの「再生」ボタンをクリックすると選択したクリップの映像が「プレビューウィンドウ」に再生されます。
①「出力」ボタンをクリックします。ここでは設定した範囲のみ再生されます。
トリミングウィンドウで設定した範囲がタイムラインに反映されました。ここでのトリミング結果が出力されます。
②「再生」ボタンをクリックします。範囲をカットした前後の部分が問題ないか確認します。
③決定したら「OK」ボタンをクリックします
開始したい位置に「開始位置」ハンドルを右にドラッグします。(あとでやり直しはできます)
終了したい位置に「終了位置」ハンドルを左にドラッグします。(あとでやり直しはできます)
カットされた不要な部分はグレーで表示されます
❸
❻
❼
❹
❺
「タイムコード」で「開始位置」「終了位置」の微調整ができます
Tips
● ● 16 ● ●
クリップのトリミング
映 像
タイトル 配置
BA C D
配置
配置
配置
エフェクト
映 像
タイトル
エフェクト
A C D
①トリミングするクリップを選択します
マウスが に変わったら開始位置までマウスを右にドラッグします
②マウスをクリップの始端に合わせます
終了位置がトリミングされました
❶
❷
①空いた部分をクリックして選択します
②マウスを右クリックすると表示されるプルダウンメニューから「削除して削除したクリップ以降のすべてのタイムラインクリップを移動する」を選択します
空き部分が削除され、クリップが左に移動しました。
❸
❺
❼
①終了位置まで左にマウスをドラッグします
②プルダウンメニューが表示されるので「トリミングして同じトラックのクリップを移動する」を選択します ※ただし、一番最後に配置したクリップの場合はこのメッセージはでません
❻
❹
「タイムラインビュー」を利用した簡単なトリミング
移動した分だけ空きができたのでこの部分を削除します
最初にクリップの開始位置をトリミングします
次にクリップの終了位置をトリミングします
クリップの終端位置にマウスを合わせます※クリップが選択されていない場合は再度トリミングするクリップを選択します
映像クリップを削除して移動すると他のトラックに配置したタイトルなどのクリップも一緒に移動します。これをリップル編集と言います。削除したクリップのみを移動することも選択できます。
Point リップル編集について
リップル編集機能
削除して同じトラックのクリップ移動
Bクリップを削除する前
他のトラックのクリップ位置は移動しない
削除して全てのトラックのクリップ移動映 像
タイトル
エフェクト
配置
配置
配置削除
A C D
※ただし、削除した空きの部分に他のクリップがある場合はそのクリップは移動しません。
配置
配置配置
● ● 17 ● ●
クリップのトリミング
トリミングするクリップを選択し、「トリミング」ボタンをクリックします
図のように「スライダー」をドラッグするか、「プレイヤー コントロール」を使用して「開始位置」を決めます。
図のように「スライダー」をドラッグするか、「プレイヤー コントロール」を使用して今度は「終了位置」を決めます。
①「マークイン」ボタンをクリックします
②開始位置が設定されました
クリップのタイムライン上で表示されている範囲
①「マークアウト」ボタンをクリックします
①「出力」ボタンをクリックします
②「再生」ボタンをクリックして、「プレビューウィンドウ」で確認します。
「OK」ボタンをクリックします
②終了位置が設定されました
「トリミングウィンドウ」の「マルチトリミング」タブをクリックします
「トリミング」ボタンはクリップを選択すると表示されます
Point
❶ ❷
❸ ❹
❻
❼
❽
❺
トリミングウィンドウを利用した「マルチトリミング」
「マルチトリミング」を利用すると「トリミング結果の反転」ボタンで必要なシーンと不要なシーン(カット)のどちらかを選択できます。また、複数のトリミングをまとめて行なえるので便利です。
シングルトリミング(反転機能はない) マルチトリミング
不要なシーン 不要なシーン必要なシーン 不要なシーン 不要なシーン必要なシーン
不要なシーン 必要なシーン必要なシーン
マルチトリミングで反転すると
他にトリミングを継続する場合は❸~❻を繰り返します
Point 設定した範囲が不要の場合は「トリミング結果の反転」ボタンをクリックします
Point トリミングして選択した部分は選択したセグメントとして表示されます
分割されたシーンから不要なシーンを削除したい場合は、セグメント内のサムネイルをクリックして削除ボタン(ゴミ箱のアイコン)をクリックします。
Point
Tips「オリジナル」ボタンクリップ全てのムービー再生
「出力」ボタントリミング範囲のみの再生
マークイン、マークアウトした前後の部分がカットされました。
● ● 18 ● ●
トランジションで画面切り替え
トランジションで画面切り替え
①「トランジションルーム」をクリックします
②トランジションの種類は種類別に分かれているので好きなものを選びましょう
①「トランジション」をクリップとクリップの間にドラッグ&ドロップすると設定が表示されます
②「再生」ボタンをクリックして、「プレビューウィンドウ」で確認します。変更する場合は「①」の「トランジション」の上に新しい「トランジション」を再度ドラッグ&ドロップします。
③利用する「トランジション」を選択します。「スライダー」をドラッグすると表示されていないトランジションが表示されます。
④「プ レ ビ ュ ーウィンドウ」に選択した「トランジション」の効果が表示されるので確認します
❶
❷
前のクリップと次のクリップの間に特殊な効果を設定してスムーズな画面の切り替えを可能にします。これを「トランジション」といい、“動作”は「オーバーラップ」「クロス」の2種類、“効果”は多種類用意されており、表示時間を自由に調整することもできます。自動的に全てのクリップに設定することもできますが、ここでは省略します。
4編集作業の前に‥‥
削除する「トランジション」を選択し、「削除」ボタンをクリックす る か、キ ー ボ ー ド の「Delete」キーを押します。
Point「タイムラインビュー」の表示でクリップが小さい場合は「スライダー」か「拡大」ボタンで大きくできます
Tips「トランジション」を削除するには
日付や時間 テーマやモノ 風景や場所
トランジションはスムーズな画面転換を可能にしますが、多様しすぎると乱雑な印象になってしまいます。右図のような大きい転換部で利用するのと、トランジションの多種類の利用も「控えめに」がポイントです。
スライダー
縮小・拡大ボタン
スライダー
● ● 19 ● ●
トランジションで画面切り替え
①「トランジション」の上部か下部をクリックします
①「クロス」を選択します
②「OK」を クリックします
「クロス」に替わり、クリップの時間は重なる前の長さに戻ります。
②「修正」ボタンをクリックします
❶
❷ ❸
❸
「修正」ボタンは「トランジション」をクリックしないと表示されません
Point
Tips 環境設定でデフォルト値の動作と表示時間「2秒」を変更する
前のクリップの終了部と次のクリップの開始部を重ね合わせて、この重ねたところでトランジションが動作します。重ね合わせるのでその分、ムービー全体の所要時間も短くなります。
前のクリップの終端と次のクリップの始端の転換部前後でトランジションが動作します。クリップは重ねないのでムービー全体の所要時間に変化はありません。
トランジションの動作は「オーバーラップ」と「クロス」の2種類
「オーバーラップ」から「クロス」への切り替え
「トランジション」の表示時間変更
オーバーラップ──デフォルト(初期設定)
クロス
前のクリップオーバーラップトランジション
クロストランジション
次のクリップ
重なり分の移動時間
前のクリップ 次のクリップ
設定した「ページめくりトランジション」(オーバーラップ)の再生
①「環境設定」ボタン をクリック
②「編集」ボタンを クリック③「トランジション」 の秒数を変更④「OK」ボタンを クリック※変更した秒数は 「OK」確定後作業 のトランジション から適用されます
「トランジション」の終端(始端でもよい)にマウスを合わせます
マウスを右(始端では左)にドラッグします
トランジションの上部か下部を選択します
「トランジション」の表示時間が長くなりました。
※「オーバーラップ」と「クロス」の使い分けは、ムービー全体の長さを変えたくない場合は「クロス」を、自然な合成が良ければ「オーバーラップ」を選択しましょう。
● ● 20 ● ●
テキストのアニメーション設定
テキストのアニメーション設定
①「タイトルルーム」ボタンをクリックします
②[すべてのコンテンツ」を選択します
③テンプレートの「デフォルト」を選択します
④テンプレートがプレビューウィンドウに表示されます
「プリセット文字」の「▶」をクリックします
メインタイトルを配置する位置にスライダーをドラッグします
①❶で決めたスライダーの赤い線の先頭にテンプレートを合わせるとスライダーの赤線が一瞬黒に変わるのでそこでドラッグします
②テンプレートをダブルクリックします
❶
❷
❸ ❹
ここでのアニメーションとは、「タイトルルーム」の「タイトルデザイナー」を利用してタイトルにデザインや動きの効果を付けることです。用意されている豊富なテンプレートを選択して設定を進めるので、何度でも変更が可能です。また、ムービーの要所場面に入れたい説明文などの「テロップ」も設定します。
フォントはWindowsに搭載されているフォントを利用します。「タイトルデザイナー」での文字デザインは元のフォントに表現を付加するもので、ゴシック体を明朝体に変えるようなものではありません。搭載フォント以外のフォントを利用する場合は、そのフォントをインストールしておく必要があります。
5編集作業の前に‥‥
「プ レ ビ ュ ーウィンドウ」でもスライダーをドラッグして配置できます
Tips
メインタイトルとサブタイトルの設定
搭載されているフォント、
デザインの変更
「タイトルデザイナー」が表示されました
テキストトラック
● ● 21 ● ●
テキストのアニメーション設定
①テンプレートを選択します
②デザインが反映されます
①次にサブタイトルを設定します。「タイトルの挿入」ボタンをクリックします。
②文字を入力する位置をクリックしてサブタイトルを入力して「Enter」キーを押します
③文字を選択し、メインタイトル作成と同 様 に❺と❼~❽の手順で設定します。
文字の枠にマウスカーソルを合わせて のマークに変わったら文字を移動させたい位置にドラッグ&ドロップしてレイアウトを調整します
「保存」ボタンをクリックします 「タイムライン」に設定が反映されました。
タイトルを変更する時はクリップをダブルクリックして、再設定します。
タイトルクリップを右クリックして「所要時間」の変更も可能です。変更したら「OK」をクリックします。
③「マイタイトル」をドラッグして選択し、キーボードの「delete」キーで一旦削除します
①メインタイトルを新しく入力して「Enter」キーを押します
②ドラッグかダブルクリックして、入力した文字全体を選択します
デフォルトフォントのサイズなどを変更しましょう。「フォントタイプの設定」をクリックするとパラメーターが表示されます。「▼」をクリックすると数値などが表示されます。
数字表記部をテンキー入力でもサイズ変更できます
搭載フォントから選ぶことができます
①カラーボックスをクリックします②変更する色を選択します
③「OK」をクリックします
❺
❼
❽ ❾
❻
10
11
①タイトルデザイナー内の「名前を付…」ボタンをクリックします②テンプレート名を入力し、「OK」ボタンをクリックします
「タイトルルーム」の「カスタム」の中に新規テンプレートとして保存されます
Point カスタムテンプレートとして新規登録
フォント選択
サイズ選択
表示時間の調整■ドラッグで調整
■時間指定で調整
色の選択
終端にカーソルを合わせます
左にドラッグします(長くする時は右ドラッグ)
ドラッグした位置で表示時間が短くなりました
作成したタイトルを新規テンプレートとして登録できます
● ● 22 ● ●
テキストのアニメーション設定
①スクロールバーをドラッグして、エフェクトを選択します。
②エフェクトを選択するとプレビューウィンドウにアニメーションが表示されます。「開始エフェクト」をクリックして閉じます。
②「開始エフェクト」で「エフェクトタイプ」の「ワイプ」を選択します
「フェード」を選択します
同様に「終了エフ ェ ク ト」で「フェード」を選択します
①次に、メインタイトルの表示のあとにサブタイトルが表示されるように設定しましょう。クリップの始点を右にドラッグします。
②「保存」ボタンをクリックすると「タイムライン」に反映され、タイトルデザイナーを終了します。プレビューウィンドウに再生して効果を確認してみましょう。
①サブタイトルを選択します
①同様に「終了エフェクト」でエフェクトを選択します
②再生ボタンをクリックすると「プレビューウィンドウ」で確認することができます。
メインタイトルをアニメーション設定しましょう。タイトルクリップをダブルクリックして「タイトルデザイナー」を表示します。
❶ ❷
❸
❻
❼ ❽ ❾
❹
❺
①モーションを設定する文字(ここではメインタイトル)をタイムラインで選択します
②「選択オブジェクト」で文字を確認します
③「モーション」タブをクリックします
④アニメーションの開始を設定するには「開始エフェクト」をクリックします
アニメーションエフェクト(効果)の設定
次に、サブタイトルのアニメーション設定しましょう。「タイトルデザイナー」が表示されていなかったらダブルクリックで表示します。
● ● 23 ● ●
テキストのアニメーション設定
「タイトルクリップ」をダブルクリックすると「タイトルデザイナー」が表示されます
①「再生』ボタンをクリックします
③「保存」ボタンをクリックします
②「保存」する前に再生速度、画像とのタイミングなどを確認します
❶
❷
❸
❺
❹
編集画面タイムライン上でクリップの始端、終端をドラッグするとクリップの長さによって速度が変わります。
Pointテロップの再生速度の調整
場所の名前やちょっとした説明などの文章が映像の右から左へ流れていくように設定します。
「タイムラインスライダー」をテロップの始端位置(テロップを入れたい位置)までドラッグします
「入力ウィンドウ」か「プレビューウィンドウ」のサンプルを一旦削除して文章を入力します
①「タイトルルーム」をクリックします
②「スクロール」を選択します
③「左へスクロール」をタイトルトラックにドラッグ&ドロップします
テロップの設定
● ● 24 ● ●
エフェクトの設定
エフェクトの設定
①エフェクトを選択します ②プレビューウィンドウで効果を確認します
①「エフェクトルーム」ボタンをクリックします
②「すべてのコンテンツ」からカテゴリーを選択します。ここでは「スタイル」を選択しています。その他にも様々な種類を用意しています。
クリップを配置しておきます
❶
❷
❸
エフェクトとは、映像や画像のクリップに様々な特殊効果を設定する機能です。エフェクトはテンプレートから選択します。テンプレートの「エンボス」は映像に凸凹の効果をつけたり、「カラークレヨン」では映像を華やかにするなどの特殊効果があらかじめ設定されています。エフェクトはその効果を自由に調整してカスタマイズも可能です。また、同じクリップに複数のエフェクトを設定することもできます。
エフェクトを設定するトラックは、ビデオトラックに配置した全ての①「クリップ本体」《複数のエフェクトを設定可能》と②「エフェクトトラック」《トリミング可能》の2種類があり、《 》で表記したような設定の編集に特徴があります。効果はどちらでも同様です。また、2種類の設定は併用することが可能です。
6編集作業の前に‥‥
エフェクトの設定は「タイムラインビュー」で設定します
エフェクトの設定
クリップ本体のトラック
エフェクト用トラック
エフェクトの設定は拡大縮小のスライダーかボタンでクリップを拡大しておくと詳細の作業がしやすくなります。ここでも拡大して表示しています。
Tips
①
②
● ● 25 ● ●
エフェクトの設定
エフェクトが設定されると右記のマークが表示されます
「再生」ボタンをクリックしてプレビューウィンドウでエフェクトの効果を確認します
この部分にはエフェクトは掛かりません
エフェクトが設定されました
クリップ本体に配置した場合のみ1つのクリップに複数のエフェクトを設定することができます。すでにエフェクト設定が済んだクリップに新しいエフェクトをドラッグ&ドロップします。また、ビデオトラックに配置した全てのクリップにエフェクトが配置可能です。
Point
エフェクトトラックに配置した場合はクリップの始端、終端をドラッグしてトリミングが可能です。
Point
❺ ❺
❻ ❻
「再生」ボタンをクリックしてプレビューウィンドウでエフェクトの効果を確認します。また、「ムービーモード」ボタン(P.13Tips参照)でエフェクトの掛かっている部分、掛かっていない部分を確認してみましょう。
エフェクトをクリップ上にドラッグ&ドロップします
エフェクトをエフェクトトラックの開始位置にドラッグ&ドロップします
❹ ❹クリップ本体に設定する場合 エフェクトトラックに設定する場合
終端にカーソルを合わせます
ドラッグします
● ● 26 ● ●
エフェクトの設定
①タイムラインビューでエフェクトが設定されているクリップを選択します
「エフェクトの設定」パネルが表示されるので、スライダーをドラッグして効果のかかり方を調整します。設定が終わったら×□の「閉じる」ボタンをクリックします。
複数のエフェクトを設定すると「エフェクトの設定」ウィンドウにエフェクト名が表示されます
「エフェクトの設定」パネルが表示されるので、スライダーをドラッグして効果のかかり方を調整します
②「エフェクト」ボタンをクリックします
①タイムラインビューでエフェクトクリップを選択します
①タイムラインビューでエフェクトクリップを選択します
②「修正」ボタンをクリックします
❷❷
❷❷
❸
※エフェクトによって変更が可能な機能のみがパネルに表示されます。 例として上の「ポップアート」では「割合」のみ変更が可能です。
❶ ❶カスタマイズでデフォルト(初期設定)を変更する
❶ ❶エフェクトを削除する
クリップ本体に設定した場合 エフェクトトラックに設定した場合
①タイムラインビューでエフェクトが設定されているクリップを選択します
②「エフェクト」ボタンをクリックします ②「削除」ボタンをクリックします
①エフェクトを選択します
②「-」ボタンをクリックします
エフェクトが削除されマークも消えました
エフェクトクリップが削除されました
● ● 27 ● ●
映像のなかにサブ映像を配置する
映像のなかにサブ映像を配置する
「サブクリップ」を選択します
サブクリップ画面が小さく設定されました
画面をドラッグして表示位置を確定します
プレビューウィンドウの「▶」ボタンで再生してみましょう
「プレビューウィンドウ」に表示されているサブクリップ画面の周囲に「○」のハンドルが付くので四隅のどれかをドラッグしてサイズを小さく調整します。様子をみながら繰り返し微調整してもかまいません。
メディアルームをクリックして「ライブラリーウィンドウ」から
①メインクリップを「1.」のビデオトラックへ
②サブ(小さくする)クリップを「2.」のビデオトラックへ
それぞれドラッグ&ドロップします
❶
❷
❸
❹ ❺
テレビなどの映像を観ていると小さな映像が画面の下などに表示されることがあります。これを「ピクチャー・イン・ピクチャー」といいます。PowerDirectorでもこの機能が搭載されています。サブとなる小さい場面の表示サイズを調整して、その表示位置を自由に設定できます。
クリップの重なり順序は下層にあるクリップほど、上の階層に配置されます。
7編集作業の前に‥‥
この アイコンをクリックすると、タイムラインに「ビデオ/オーディオ」トラックを追加できます。
Point トラックの追加
ビデオ&オーディオ
エフェクト
ビデオ&オーディオ
サブ映像
テキスト
ナレーション
● ● 28 ● ●
ナレーションとBGM
プレビュー画面を見ながら吹き替え録音を行ないます。「録音/停止」ボタンをクリックするとプレビューウィンドウでクリップの再生が始まり録音が開始されます。もう一度クリックすると、録音は停止します。
「吹き替え録音ルーム」を選択します
「吹き替え録音ルーム」のパネルに切り替わります
ナレーションを録音するクリップを選択します録音中は音声の強弱がカラーゲージに反映されます
ナレーションを入れたいところにスライダーを移動して 「録音」ボタンを押すと、プレビューウィンドウでクリップの再生が始まります。
ナレーションが終了したら 「停止」すると トラックにナレーションが設定されます
❶ ❷
❸
❹
映像を見ながらナレーションを録音したり、BGMを設定することでより完成度の高いプロジェクトムービーに仕上がります。BGMはここでは、予め取り込んだ音声クリップ(WMAやMP3データ)をBGMに設定し、トリミングなどの編集を行ないます。
ナレーションにはマイクが必要です。また、BGMに利用するための音声クリップが予め用意されていることが必要です。ここでの説明ではサンプルを使用しています。オーディオデータは「ライブラリ」→「ミュージック」に保存されています。
8編集作業の前に‥‥
Tips
音声はボイストラックに自動的に配置され、動画とともに再生されます。
Tips
Point
Tips
ナレーションの録音
ナレーションとBGM
フェードイン/フェードアウト
録音設定
吹き替え録音中に、他の全ての音声をミュートする場合に選択します。
・デバイス 「音声デバイス」か 「音声入力」の指定・プロファイル 録音音質の設定・環境設定 時間制限、3秒後の録音開始を設定。 フェードイン/フェードアウトの設定。録音音量レベル
● ● 29 ● ●
ナレーションとBGM
メニューが表示されるので「メディアファイルのインポート」を選択します
「すべてのメディア」から「音声」を選択するとオーディオデータのみが表示されます
タイムラインのミュージックトラック )へ選択したBGM用ファイルをドラッグ&ドロップします
❶
❸
❺ ❻
❹
❷
「タイムラインルーラー」上でマウスを右クリックし、「ムービー全体の表示」を選択します。
Tipsムービーの一部しか表示されていなくて全体がわかりにくいときは
BGMの設定
❶ ❶
~を~する~する場合 ~する場合
「メディアのインポート」アイコンをクリックします
「メディアルーム」を選択、表示します。
②ファイルを選択します
①ミュージックファイルの入ったフォルダを選択します
③「開く」をクリックします
ナレーションとBGM
● ● 30 ● ●
②「再生」ボタンをクリックしてムービーを再生します
数値を調整したらビデオを再生して確認しましょう
「ボリュームキー」が設定され、音量レベルが調整されます
①「音声ミキシングルーム」を開きます
②「ミュージックトラック」クリップを選択します
①「ミュージックトラック」を選択します
ムービーの再生を確認しながら、「音楽」のスライダーをドラッグして上下させます
オーディオクリップの終端にマウスを合わせます。マウスが に変わったら
マウスを左にドラッグします
❼
クリップすべてが適正な音声レベルで録音されていない場合の調整を自動で行ないます。音声ミキシングにある「標準化」ボタンをクリックすると、クリップの高低を自動で調整し、音量を一定に整えて均一の音量レベルに標準化してくれる機能です。
Tips 「音量の正規化」とは
「ボリュームキー」を左右にドラッグして位置の変更が可能です。また、ボリュームキーを削除することも可能です。削除はミュージックトラックの外に削除したいボリュームキーをドラッグします。
Point ボリュームキーの移動と削除
❶ ❶
❷❷
音量レベルの調整
長いオーディオデータのトリミング
全体の音量を調整する場合 映像の音声を優先する場合などの部分調整
①「主音量コントロール」の数値を変更します
※ボイス(ナレーション)の音量も同様に変更ができます
②スライダーが上下しても数値の変更ができます
上記Tipsで❼説明した フ ェ ー ド イ ン、フェードアウトは音声ミキシングルームの「フェードインフェードアウト」ボタンで簡単に設定もできます
Point
ボリュームキーを利用したフェードアウトの設定。フェードインは同様にBGM先頭で調整します。
Tips 音量をフェードイン、フェードアウトするには
中央の線上にマウスを合わせてクリックしボリュームキーを設定します
左右にドラッグしてフェードアウトの始まり位置を調整します
中央線の終端をクリックして下にドラッグします。なお、終端を下げると自動的にボリュームキーが設定されます。
● ● 31 ● ●
テンプレートを利用したD
VD
ビデオの作成
テンプレートを利用したDVDビデオの作成
「ディスク作成」ボタンをクリックします※「ディスク作成」画面❷に切り替わります
選択したテンプレートが表示されます。「すべてのページに適用」ボタンをクリックします。(ルートメニュー/チャプターメニューのすべてに適用)
①「メニューの環境設定」タブをクリックします
「メニュー構造」をクリックするとチャプターの設定がツリー形式で表示されます
②テンプレートをひとつ選び、クリックします。
❶
❸ ❹
❷
編集が完了したプロジェクトファイルをDVDメディアに作成すると完成です。メインタイトルとなる「ルートメニュー」の他に、チャプターメニュー(目次のようなもの)を設定すれば再生したい場所の先頭にジャンプができるメニュー付きのDVDビデオとして作成が可能です。ディスク形式を「ブルーレイディスク」にするとBlu-rayディスクも作成できます。
テンプレートはチャプターごとにタイトルをつけることができますが、予めチャプターを設定しておくことが必要です。「チャプタールーム」→「自動チャプターの設定」では自動設定が3種類用意されています。
9編集作業の前に‥‥
メニューの無いDVDビデオとして作成する場合は「メニューなし」のテンプレートを選択します。「メニューなし」はディスクをDVDプレーヤーにセットするとすぐに再生をスタートさせる場合に便利です。
Point
「適用」はプレビューウィンドウに表示されているメニューのみに適用されます
Tips
自動で設定するのではなく、チャプターを任意の位置に設定するには、設定したい位置にタイムラインスライダーを合わせ、「チャプタールーム」の「現在の位置にチャプターを追加」ボタンをクリックして設定します。
テンプレートを選んでメニューを作成
「コンテンツ」タブ「メニューの環境設定」タブ
メニューナビゲーションプレビューウィンドウ
「プレビュー」ボタン「ディスク書き込み」ボタン
「メニュー構造」ボタンディスクメニュープロパティ
「2Dディスク」タブ/「3Dディスク」タブ
● ● 32 ● ●
テンプレートを利用したD
VD
ビデオの作成
ルートメニューのタイトルを変更します。「メニュー構造」ボタンをクリックします。
タイトルを変更します。入力すると左上のテキストボックスに表示され、確定するとプレビューウィンドウ内のタイトルに反映されます。
「マイビデオ」をクリックします プレビューウィンドウの「My Videos」をドラッグなどで選択します
❺ ❼
❻
❽
❾
タイトル文字のフォントやフォントサイズは、ディスクメニューフォントプロパティで変更が可能です
Tipsフォントの変更
現在配置してある文字の位置は、その文字をドラッグ&ドロップすることで変更できます。
Tips 位置の変更
「プレビュー」ボタンをクリックして設定した内容を確認します
内容に問題がなければ、×□をクリックして終了します。
※ここでの設定がこのあとのDVD作成時に反映されます
ディスクメニュープロパティ
● ● 33 ● ●
テンプレートを利用したD
VD
ビデオの作成
「2Dで書き込み」ボタンをクリックします
書き込みが開始されます。※完了時間はデータ量やパソコンのパフォーマンスなどにより異なります。
①ディスク名を半角英数字で入力します。(漢字などは使用してはいけません)
②「書き込み開始」ボタンをクリックします
「OK」ボタンをクリックします 「閉じる」ボタンをクリッ
クします
❶
❸
❺ ❻ ❼
❹
❷●DVDDVD-R, DVD-RW, DVD+R, DVD+RW●VCD*/SVCD(2Dディスクのみ)CD-R, CD-RW
Point
「フォルダーの作成」はDVDに書き込む内容と同じファイル内容を、パソコンのハードディスクに記録/作成する機能です。
Tips
対応ディスク形式
完成したディスクは市販のDVDプレーヤーで再生することができますPoint DVDディスクの完成
DVDビデオの作成
書き込むためのDVDディスクをパソコンに挿入します
①「2Dディスク」タブをクリックします
②ディスクドライブは「DVD」を選択します
③動画の形式を選択します※ここでは「DVD Video ワイド16:9」を選択します
④オーディオの設定を行ないます※ここでは「Dolby Digital」「2チャンネル」を選択します
● ● 34 ● ●
その他の便利な機能
その他の便利な機能
「パワーツール」ボタンをクリックします
「動画逆再生」ボタンをクリックします
①「動画速度」ボタンをクリックします
②「動画速度の調整」ボタンをクリックします③スライダーをドラッグするか可変速の数字を入力しなおして調整します
タイトルクリップをダブルクリックします。
逆再生か速度調整するクリップを選択します
逆再生が設定されるとクリップに マークが表示されます
①「リフレクション」を選択します②「リフレクションの適用」をクリックします③「距離」「透明度」のスライダーをドラッグして調整します④終了したら「保存」ボタンをクリックします
※反転文字の位置が下すぎるようでしたら文字を上にドラッグしてバランス調整します
「タイトルデザイナー」が起動します
10
❶
❷ ❷文字を水平方向に反転させる 文字に飾りをつける
❸
❹
❸動画を逆から再生する 動画の速度を調整する
「タイトルデザイナー」で文字のカスタマイズ
❶ ❷「パワーツール」で動画逆再生・速度調整
①「境界線の設定」を選択します②「境界線の適用」をクリックします ③各スライダーをドラッグすると文字の飾り効果が調整されます④終了したら「保存」ボタンをクリックします
※「境界線の適用」をクリックしない場合は飾りはつきません
● ● 35 ● ●
その他の便利な機能
光の種類には太陽光の自然な光源の他にも、蛍光灯や白熱灯など人工的な光源も存在します。ひとが色を認識する場合は異なる光源でも「白・赤・緑・青」と、どのような色でも変化はありません。しかし、デジタルカメラは光の種類に大きく影響される場合があります。その影響の補正に「ホワイト」を自然な白に表示するように調整することで、ほかの色も自動的に正しい色味に近づけるという方法があります。これを「ホワイトバランスの調整」と呼んでいます。
Tips
「補正/強調」ツールに関する詳細は、「iHelp」でも解説されています
Tips
調整するクリップをクリックします
「色調整」をクリックします
「補正/強調」ボタンをクリックします
選択したビデオクリップには マークが表示されます
プレビューウィンドウを確認しながらスライダーを左右にドラッグして調整します
プレビューウィンドウを確認しながらスライダーを左右にドラッグして調整します
調整が終了したら「すべてに適用」ボタンをクリックします
「輝度」「彩度」を調整して夏の日の晴天のイメージに変えてみました
ここでは選択したビデオクリップ全体の調整を行ないます。開始/終了位置をカスタマイズ(指定)することも可能ですが、その場合は「キーフレームの設定」パネルから設定します。紙面の都合によりここでは説明を省きますが、ユーザーガイドP.85に詳細が解説されています。
❶
❹ ❹
❺
❻
調整が終了したら「すべてに適用」ボタンをクリックします
❻
❺
❷ ❸
色を調整する ホワイトバランスを調整する
「補正/強調」でクリップのカラーバランスを調整する
「iHelp」ボタン
「ホワイトバランス」をクリックします
ホワイトバランスについて
サイバーリンク株式会社
JP.cyberlink.com