クラスタ統合ガイド - dell · 2020. 9. 19. · veritas cluster server.....36 veritas...
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Dell EMC NetWorkerバージョン 9.2
クラスタ統合ガイド302-003-792
REV 01
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2017年 7月発行
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2 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
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概要 13スタンドアロン アプリケーション............................................................................14クラスタ アウェア アプリケーション.........................................................................14高可用性アプリケーション.................................................................................14
クラスタの構成 17クラスターの NetWorker のインストール準備...................................................... 18AIX HACMP/PowerHA SystemMirror......................................................... 18
NetWorker HACMP/PowerHA SystemMirror のインストール準備..... 18クラスター アウェア NetWorker クライアントの構成.................................. 19
HP MC/ServiceGuard................................................................................. 19NetWorker MC/ServiceGuard のインストール準備............................ 19NetWorker MC/ServiceGuard の構成............................................ 20
Microsoft Failover Cluster Server............................................................... 21MSFCS クラスタへの NetWorker のインストール準備............................22Windows 2012 およびWindows 2016 での高可用性 NetWorker サーバの構成............................................................................................ 23Windows 2008 での高可用性 NetWorker サーバの構成....................25
SLES高可用性拡張機能............................................................................. 27クラスタ アウェア NetWorker クライアントの構成.................................... 27クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成..................................28
Red Hat Enterprise Linux の高可用性機能.................................................. 30NetWorker RHEL のインストール準備............................................... 30クラスタ アウェア クライアントの構成...................................................... 30RHEL 6.x クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成...................31RHEL 7.3 クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成.................. 32
Sun Cluster および Oracle Solaris Cluster.................................................... 34Sun Cluster または Oracle Solaris Cluster への NetWorker のインストール準備............................................................................................ 34クラスター アウェア NetWorker クライアントの構成................................. 34
VERITAS Cluster Server.............................................................................36VERITAS クラスタへの NetWorker のインストール準備......................... 36VERITAS クラスタでの NetWorker の構成..........................................37
構成のトラブルシューティング............................................................................39バックアップが遅い..............................................................................39NetWorker仮想サーバーが nsrmmd の起動に失敗する...................... 41
高可用性 NetWorker サーバ用のデバイスの構成 43オートチェンジャーと共有テープ デバイスの構成................................................... 44
図
序文
第 1章
第 2章
第 3章
目次
NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド 3
オートチェンジャーと非共有テープ デバイスの構成............................................... 45スタンドアロン ホストのロボットの構成.................................................................47
バックアップ/リカバリの構成 49クラスタの NetWorker環境変数の設定.......................................................... 50NetWorker サーバへのアクセスのクライアントへの制限........................................50NetWorker仮想サーバの構成....................................................................... 51物理ノードのバックアップ用のクライアント リソースの作成.......................................53仮想クライアントのバックアップ用のクライアント リソースの作成............................... 53NetWorker仮想サーバのバックアップ デバイスの構成........................................ 55
ローカル ストレージ ノードにバックアップするように仮想クライアントを構成する..56
クラスタ ノードの手動バックアップの実行.............................................................56非 root または非管理者ユーザーのための手動バックアップの構成............57コマンド プロンプトからの手動バックアップの実行..................................... 58NetWorker User からの手動バックアップの実行...................................58
バックアップのトラブルシューティング....................................................................58RAP エラー: クライアントのリソース情報を抽出できません........................ 58ファイル システムがスケジュール セーブの対象から外された....................... 59ファイル システムのバックアップ情報が誤ったクライアント ファイル インデックスに書き込まれた................................................................................... 60HACMP デバイスにバックアップする際、対応するデバイスが見つからない...60
データのリカバリ..............................................................................................60ローカル ストレージ ノードからリカバリする仮想クライアントの構成.............. 62
リカバリのトラブルシューティング......................................................................... 62NSR サーバ nw_server_name： クライアントの virtual_hostname がNetWorker サーバ上で正しく構成されていません................................. 62
クラスタからの NetWorker ソフトウェアのアンインストール 63HACMP からの NetWorker のアンインストール................................................. 64HP MC/ServiceGuard からの NetWorker のアンインストール........................... 64MSFCS からの NetWorker のアンインストール..................................................64RHEL高可用性からの NetWorker のアンインストール.......................................65SLES HAE からの NetWorker のアンインストール............................................. 65SUN Cluster または Oracle Solaris Cluster からの NetWorker のアンインストール..65VCS からの NetWorker のアンインストール.......................................................66
VCS for Solaris および VCS for Linux からの NetWorker のアンインストール................................................................................................... 66VCS for Windows からの NetWorker のアンインストール..................... 66
高可用性 NetWorker アプリケーションの更新 69NetWorker アプリケーションの更新.................................................................. 70
71
第 4章
第 5章
第 6章
用語集
目次
4 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
高可用性 NetWorker サーバ......................................................................................... 16オートチェンジャーと共有デバイス...................................................................................... 45オートチェンジャーと非共有デバイス...................................................................................46外部のスタンドアロン ストレージ ノード............................................................................... 47
1234
図
NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド 5
図
6 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
はじめに
製品ラインを改善するための努力の一環として、ソフトウェアおよびハードウェアのリビジョンを定期的にリリースしています。そのため、本書で説明されている機能の中には、現在お使いのソフトウェアまたはハードウェアのすべてのバージョンでサポートされているわけではない機能もあります。製品のリリース ノートには、製品の機能に関する最新情報が掲載されています。製品が正常に機能しない、またはこのマニュアルの説明どおりに動作しない場合には、テクニカル サポート プロフェッショナルにお問い合わせください。
このマニュアルには、発行時点で正確だった情報が記載されています。サポート用Web サイト（https://support.emc.com）にアクセスして、このマニュアルの最新バージョンを使用していることを確認してください。
目的このドキュメントでは、NetWorker ソフトウェアをクラスタ環境でインストール、更新、アンインストールする方法を説明します。
対象読者このマニュアルは NetWorker マニュアル セットの一部であり、クラスタ環境で NetWorker ソフトウェアをインストールおよびセットアップする際にシステム管理者が使用することを目的としています。
改訂履歴次の表に、このドキュメントの改訂履歴を示します。
表 1 改訂履歴
リビジョン 日付 説明
01 2016年 7月 28日 NetWorker 9.2.のこのドキュメントの最初のリリース。
関連ドキュメントNetWorker マニュアル セットには、サポート用Web サイトで入手できる次のマニュアルが含まれます。l 「NetWorker オンライン ソフトウェア互換性マトリックス」
NetWorker でサポートされる特定のソフトウェアやハードウェアの構成などの、互換性に関する情報を提供します。このマトリックスにアクセスするには、http://compatibilityguide.emc.com:8080/CompGuideApp/に移動します。
l 「NetWorker管理ガイド」NetWorker ソフトウェアの構成および使用方法が記載されています。
l 「NetWorker NDMP（Network Data Management Protocol）ユーザー ガイド」NetWorker ソフトウェアを使用して NDMP ファイラーのデータ保護を実施する方法について説明します。
l 「NetWorker クラスタ統合ガイド」クラスタ サーバおよびクライアントでの NetWorker ソフトウェアの構成に関連する情報を含みます。
l 「NetWorker インストール ガイド」
NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド 7
サポートされるすべてのオペレーティング システム上でクライアント、ストレージ ノード、サーバ用のNetWorker ソフトウェアをインストール、アンインストール、更新する方法に関する情報が記載されています。
l 「NetWorker の旧リリースからの更新ガイド」NetWorker ソフトウェアを以前にインストールされたリリースから更新する方法について説明します。
l 「NetWorker リリース ノート」最新の NetWorker ソフトウェアの新機能と変更内容、修正された問題、既知の制限、環境とシステム要件に関する情報が記載されています。
l 「NetWorker コマンド リファレンス ガイド」NetWorker のコマンドおよびオプションに関する参照情報が記載されています。
l 「NetWorker Data Domain Boost統合ガイド」NetWorker環境での Data Domain デバイスを使用したデータ重複バックアップおよび保存の計画および構成に関する情報が記載されています。
l 「NetWorkerパフォーマンス最適化計画ガイド」NetWorker の基本的なパフォーマンス チューニング情報が含まれます。
l 「NetWorker サーバ災害復旧および可用性のベスト プラクティス ガイド」NetWorker のディザスタリカバリを設計、計画、実行する方法の詳細な手順について説明します。
l 「NetWorker スナップショット管理統合ガイド」ストレージ アレイのミラー テクノロジーを使用して作成した本番データのスナップショット コピーのカタログ化と管理を行うための機能に関する情報が記載されています。
l 「NetWorker NAS デバイス向けスナップショット管理統合ガイド」NAS デバイスのレプリケーション技術を使用して作成された本番データのスナップショット コピーをカタログ化して管理する機能について説明しています。
l 「NetWorker セキュリティ構成ガイド」NetWorker で使用可能なセキュリティ構成の概要、安全な展開、物理的なセキュリティ管理など、製品の安全な運用を確実にするために必要な事項の概要について説明します。
l 「NetWorker VMware統合ガイド」NetWorker環境で VMware を使用する計画および構成に関する情報が記載されています。
l 「NetWorker エラー メッセージ ガイド」一般的な NetWorker エラー メッセージに関する情報が記載されています。
l 「NetWorker ライセンス ガイド」NetWorker製品および機能のライセンスに関する情報が記載されています。
l 「NetWorker REST API Getting Started Guide」NetWorker REST API を構成して使用し、NetWorker サーバへのプログラミング インターフェイスを作成する方法について説明します。
l 「NetWorker REST API Reference Guide」NetWorker サーバへのプログラミング インターフェイスの作成に使用する NetWorker RESTAPI の仕様概要が記載されています。
l 「NetWorker 9.2 with CloudBoost 2.2統合ガイド」NetWorker と CloudBoost の統合について説明します。
l 「NetWorker 9.2 with CloudBoost 2.2 セキュリティ構成ガイド」NetWorker とクラウド ブーストで使用可能なセキュリティ構成の概要、安全な展開、物理的なセキュリティ管理など、製品の安全な運用を確実にするために必要な事項の概要について説明します。
はじめに
8 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
l NetWorker管理コンソール オンライン ヘルプNetWorker管理コンソールと NetWorker の［管理］ウィンドウで日常の管理タスクを実行する方法を説明しています。オンライン ヘルプを表示するには、メイン メニューで［ヘルプ］をクリックします。
l NetWorker User オンライン ヘルプWindows クライアントのインターフェイスである NetWorker User プログラムを使用して、ネットワーク経由でファイルのバックアップ、復旧、アーカイブ、取得を行うために NetWorker サーバに接続する方法について説明します。
このドキュメントで使用される特記事項の表記規則特別な注意を要する事項には次の表記法を使用します。
事業損失またはデータ消失を招く可能性のある状況を示します。
トピックに不可欠の情報ではなく、付随する情報を示します。
表記規則本書では次の表記規則を使用します。
表 2 表記規則
［太字］ ボタン名、フィールド名、タブ名、メニュー パス名など（ユーザーが選択またはクリックする）インターフェイス要素を示します。ダイアログ ボックス、ページ、ペイン、タイトル付きの画面領域、表ラベル、ウィンドウの名前にも使用します。
斜体 本文内で参照される出版物の完全なタイトルを示します。Monospace 以下の場合に使用：
l システム コードl エラー メッセージやスクリプトなどのシステム出力l パス名、ファイル名、ファイル名拡張子、プロンプト、構文l コマンドおよびオプション
モノスペース斜体 変数に使用します。
モノスペース太字 ユーザーによる入力値を示します。
[ ] 角括弧は、オプション値を示します。
| 垂直線は、他の選択を示します。垂直線は他の選択があることを示します。
{ } 中括弧内は、ユーザーが指定する必要のある内容を示します（例：x、y、z）。
... 省略記号は、例の中で省略した必須ではない情報を示します。
以下の関連資料を使用して、この製品に関する詳細な情報を入手したり、サポートを受けたり、フィードバックを送信したりすることができます。
製品ドキュメントの入手先l https://support.emc.com
l https://community.emc.com
はじめに
NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド 9
サポートの取得方法サポート用Web サイト（https://support.emc.com）を利用すると、ライセンス情報、製品ドキュメント、アドバイザリ、ダウンロード、ハウツーおよびトラブルシューティングの情報にアクセスできます。サポートに問い合わせる前に、この情報に基づいて、製品に関する問題を解決できる場合があります。製品専用のサポート ページにアクセスするには、以下の手順を実行します。
1. https://support.emc.com/products に進みます。2.［名前による製品の検索］ボックスに製品名を入力して、表示される一覧から製品を選択します。
3. 以下のボタンをクリックします。
4.（オプション）製品を［My登録済み製品］に追加するには、製品専用ページで［My保存済み製品に追加］をクリックします。
ナレッジベースナレッジベースには適用可能なソリューションが含まれており、ソリューション番号（たとえば、123456）またはキーワードで検索することができます。ナレッジベースを検索するには、以下の手順を実行します。
1. https://support.emc.com に進みます。2.［詳細検索］をクリックします。画面が更新され、フィルター オプションが表示されます。
3.［サポートの検索またはサービス リクエスト番号の検索］ボックスに、ソリューションの番号またはキーワードを入力します。
4.（オプション）特定の製品に検索を限定するには、［製品別の範囲］ボックスに製品名を入力し、表示された一覧から製品を選択します。
5.［リソースの範囲］リスト ボックスで、［ナレッジベース］を選択します。［ナレッジベースの詳細検索］パネルが表示されます。
6.（オプション）その他のフィルターや詳細オプションを指定します。7. 以下のボタンをクリックします。
ライブ チャットサポート エージェントとの対話型ライブ チャットに参加するには、次の手順を実行します。
1. https://support.emc.com に進みます。2.［サポートとのチャット］をクリックします。
サービス リクエストサポートからの詳細なヘルプが必要な場合は、サービス リクエストを送信します。サービス リクエストを送信するには、次の手順を実行します。
1. https://support.emc.com に進みます。2.［サービス リクエストの作成］をクリックします。
はじめに
10 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
サービス リクエストを作成するには、有効なサポート契約が結ばれている必要があります。有効なサポート契約の入手方法の詳細や、アカウントに関する質問については、担当営業にお問い合わせください。
オープンしたサービス リクエストを確認するには、次の手順を実行します。1. https://support.emc.com に進みます。2.［サービス リクエストの管理］をクリックします。
オンライン コミュニティピアの連絡先、対話、製品サポートおよびソリューションのコンテンツについては、コミュニティ ネットワーク（https://community.emc.com）にアクセスしてください。すべての製品について、対話形式により、カスタマー、パートナー、認定専門資格保持者とオンラインで対話します。
フィードバックを提供する方法マニュアルの正確性、構成、全体的な品質向上のため、お客様からのフィードバックをお待ちしております。フィードバックは、こちらのアドレス宛にお寄せください。[email protected]
はじめに
NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド 11
はじめに
12 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
第 1章
概要
このドキュメントでは、NetWorker ソフトウェアをクラスタ環境で構成、使用する方法を説明します。また、このガイドでは、NetWorker をクラスタ化されたホストにインストールする前に知っておく必要があるクラスタ特有の情報を記載します。NetWorker ソフトウェアは、クラスタの各物理ノードにインストールする必要があります。このガイドでは、NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については説明しません。NetWorker ソフトウェアをサポートされているオペレーティング システムにインストールする方法については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照してください。NetWorker ソフトウェアをクラスタで構成するには、次のいずれかの方法を使用します。
l スタンドアロン アプリケーション................................................................................... 14l クラスタ アウェア アプリケーション................................................................................ 14l 高可用性アプリケーション........................................................................................ 14
概要 13
スタンドアロン アプリケーションNetWorker サーバ、ストレージ ノード、またはクライアント ソフトウェアをスタンドアロン アプリケーションとしてインストールすると、必要なデーモンが各ノードで実行されるようになります。NetWorker デーモンはノードで停止した場合でも、クラスタ管理ソフトウェアによって自動で再起動されることはありません。構成では、次のようになります。l NetWorkerは、どのノードが共有ディスクを所有しているかを認識しない。常に共有ディスクの
バックアップが存在するようにするには、共有ディスクおよびローカル ディスクをバックアップするよう各物理ノードの NetWorker クライアント リソースを構成する。
l 共有ディスクを所有または管理していない物理ノードが行う共有ディスクのバックアップは、必ず失敗する。
l NetWorkerは、共有ディスクを所有している物理ノードに、共有バックアップのクライアント ファイル インデックス エントリーを書き込む。
l 共有ディスクのバックアップからデータをリカバリするには、バックアップ時にどの物理ノードが共有ディスクを所有していたかを確認する必要がある。
クラスタ アウェア アプリケーションサポートされているオペレーティング システムでクラスター アウェア NetWorker のクライアントを構成すると、必要なすべてのデーモンが各物理ノードで実行されるようになります。NetWorker デーモンはノードで停止した場合でも、クラスター管理ソフトウェアによって自動で再起動されることはありません。クラスタ アウェア NetWorker アプリケーションは、クラスタで実行される仮想アプリケーションのパス所有権を確認する。これにより、NetWorker ソフトウェアは共有ファイル システムをバックアップし、仮想クライアントにクライアント ファイル インデックス エントリーを書き込むことができるようになる。クラスタ アウェア NetWorker アプリケーションを構成する場合は、以下を行っておく必要があります。l 共有ディスクをバックアップするために、クラスタ内に仮想ノードの NetWorker クライアント リソー
スを作成する。l ローカル ディスクをバックアップするために、各物理ノードに NetWorker クライアント リソースを
作成する。l 共有ディスクのバックアップ データのリカバリ先にする仮想ノードを選択する。
高可用性アプリケーションWindows、SLES、RHEL オペレーティング システムなどのサポート対象プラットフォームで、NetWorker サーバソフトウェアを高可用性アプリケーションとして構成することができます。高可用性 NetWorker サーバサーバは、NetWorker仮想サーバとも呼ばれます。NetWorker サーバ ソフトウェアが高可用性アプリケーションの場合は、以下が行われます。l アクティブ ノードは、NetWorker サーバ デーモンを実行し、共有ドライブのグローバル/nsr ま
たは C:\Program Files\EMC NetWorker\nsr ディレクトリにアクセスする。l パッシブ ノードは、NetWorker クライアント デーモン nsrexecd を実行する。l フェールオーバーが行われると、新しいアクティブ ノードが NetWorker サーバ デーモンを実行す
る。
概要
14 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
l NetWorker仮想サーバでは、どのクラスタ ノードが NetWorker サーバ アプリケーションを所有しているかに関係なく、NetWorker仮想ホストの IP アドレスとホスト名が使用される。
l NetWorkerは、クラスタで実行される仮想アプリケーションのパス所有権を確認する。これにより、NetWorker ソフトウェアは共有ファイル システムをバックアップし、仮想クライアントにクライアント ファイル インデックス エントリーを書き込むことができるようになる。
高可用性 NetWorker サーバを構成する場合は、以下を行っている必要があります。l 共有ディスクをバックアップするために、クラスタ内に仮想ノードの NetWorker クライアント リソー
スを作成する。l ローカル ディスクをバックアップするために、各物理ノードに NetWorker クライアント リソースを
作成する。l 共有ディスクのバックアップ データのリカバリ先にする仮想ノードを選択する。次の図は、2台のノードと 1台の仮想サーバから構成される一般的なクラスタ構成における、高可用性 NetWorker サーバの例を示しています。この図で示す構成は次のとおりです。l ノード 1、clus_phy1は、ローカル ディスクがある物理ノードである。l ノード 2、clus_phy2は、ローカル ディスクがある物理ノードである。l 仮想サーバ、clus_vir1：
n 共有ディスクを所有する。ボリューム マネージャで共有ディスクを管理する。n ノード 1 とノード 2 の間でフェールオーバーできる。ただし、NetWorker サーバ ソフトウェアは一度に 1 つのノードでのみ実行する。
概要
高可用性アプリケーション 15
図 1 高可用性 NetWorker サーバ
概要
16 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
第 2章
クラスタの構成
この章では、クラスタへの NetWorker のインストール準備方法と、各クラスタでの NetWorker の構成方法を説明します。各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、次の手順を実行します。クラスタ化された環境に NetWorker ソフトウェアをインストールおよび更新する手順は、クラスタ化されていない環境でこのソフトウェアをインストール、更新する手順と同じです。NetWorker をサポートされている各オペレーティング システムにインストールする方法については、「「NetWorker クラスタ統合ガイド」」を参照してください。
l クラスターの NetWorker のインストール準備..............................................................18l AIX HACMP/PowerHA SystemMirror.................................................................18l HP MC/ServiceGuard.........................................................................................19l Microsoft Failover Cluster Server....................................................................... 21l SLES高可用性拡張機能.....................................................................................27l Red Hat Enterprise Linux の高可用性機能.......................................................... 30l Sun Cluster および Oracle Solaris Cluster............................................................ 34l VERITAS Cluster Server.................................................................................... 36l 構成のトラブルシューティング................................................................................... 39
クラスタの構成 17
クラスターの NetWorkerのインストール準備このセクションでは、NetWorker ソフトウェアをクラスターのノードにインストール前に確認するべき一般情報について説明します。l 物理ノード名と仮想ノード名がともに DNS（ドメイン名システム）で解決できることを確認する。l 各物理ノード上での hostname コマンドの出力は、ping可能な IP アドレスと対応していなけ
ればならない。l 仮想ホスト名は、DNS または NIS（ネットワーク情報サービス）で公開できる。l 使用するオペレーティング システム用の最新のクラスタ パッチをインストールする。l 各クラスタ ノードで、プライベート ディスクの同じ場所にソフトウェアをインストールする。
AIX HACMP/PowerHA SystemMirrorこのセクションでは、NetWorker ソフトウェアをインストールする前に、AIX HACMP/PowerHASystemMirror クラスターを準備する方法について説明します。このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、NetWorker クライアントをクラスタ アウェア アプリケーションとして構成する方法についても説明します。NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照すること。
このセクションで説明している内容は、NetWorker をスタンドアロン アプリケーションとしてインストールする場合には適用されません。
NetWorker HACMP/PowerHA SystemMirror のインストール準備AIX HACMP/PowerHA SystemMirror の NetWorker ソフトウェアのインストール前にこのセクションを参照してください。l 物理クライアントをバックアップする
n 各ノードには、永続 IP または HACMP環境の制御外で構成された追加 NIC が必要となる。
n NetWorker では物理クライアントに一意に接続するアドレスが必要となる。HACMP forAIX のサービスおよびブート アドレスは、この要件を満たさない。これは、リソース グループを接続するときに、IP アドレスの引き継ぎ（IPAT）に設定されたクラスタが、ブート アドレスをサービス アドレスに置き換えるためである。
l リソース グループを定義せずに IP アドレスの引き継ぎ（IPAT）を使用する場合には、ブート アドレスを使用してホストに接続する必要がある。サービス アドレスは物理ノードではなく、リソースグループに関連づけられています。
l 物理クライアントの専用 NIC が使用するアドレスと同等の名前にホスト名を設定する。このNIC を、en0などのプライマリ ネットワーク アダプターとして構成します。
l サービス アドレスは物理ノードではなく、リソース グループに関連づけられています。hostnameコマンドのコンピュータ上の出力は、ping可能な IP アドレスと対応していなければなりません。コンピュータのホスト名も、物理クライアントの永続的 IP または専用 NIC が使用するアドレスと
クラスタの構成
18 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
同等の名前に設定にされている必要がある。永続的 IP または専用 NIC のいずれを使う場合でも、プライマリ ネットワーク アダプタ（たとえば、en0）を使用する必要がある。
クラスター アウェア NetWorker クライアントの構成クラスタ アウェア NetWorker クライアントは、クラスタ化された IP アドレスとクラスタ内の共有ファイルシステムを認識します。クラスタ アウェア NetWorker クライアントを構成し、仮想ノードのクライアント リソースを作成できるようにするには、次の手順を実行します。
はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. クラスター構成スクリプト/usr/sbin/networker.cluster を実行します。2. ［続行しますか? [Yes]?］プロンプトで、［Yes］と入力します。3. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]?］プ
ロンプトで、NetWorker をインストールする際に指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。例：/space/nsr。
HP MC/ServiceGuardこのセクションでは、NetWorker ソフトウェアをインストールする前に、HP MC/ServiceGuard クラスターを準備する方法について説明します。 このセクションでは、クラスタの各物理ノードにNetWorker ソフトウェアをインストールした後で、NetWorker クライアントをクラスタ アウェア アプリケーションとして構成する方法についても説明します。NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照すること。
このセクションで説明している内容は、NetWorker をスタンドアロン アプリケーションとしてインストールする場合には適用されません。
NetWorker MC/ServiceGuard のインストール準備MC/ServiceGuard の NetWorker ソフトウェアのインストール前にこのセクションを参照してください。l クラスタ サービスを再起動後に自動的に起動するには、 /etc/rc.config.d/
cmcluster ファイルに AUTOSTART_CMCLD=1 の値を設定します。l HP-UX11.11/ServiceGuard11.16 の場合にのみ、次の手順を実行し、NetWorker デーモン
を必ず起動します。1. /opt/networker/bin/nsr_mk_cluinfo.sg ファイルを編集します。2. 次の行を検索します。FS=`cmgetconf -v 0 -p ${pkg_name}
3. 0 を-v オプションから削除します。
FS=`cmgetconf -v -p ${pkg_name}
クラスタの構成
クラスター アウェア NetWorker クライアントの構成 19
4. ファイルを保存します。
NetWorker MC/ServiceGuard の構成各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、LC統合フレームワーク メソッドか非 LC統合フレームワーク メソッドを使用して、NetWorker ソフトウェアを構成できます。LC統合フレームワークを使用するメリットは、次のとおりです。l 1個のパッケージで複数の IP をサポートする。l lcmap キャッシュ メカニズムをサポートする。l NetWorker.clucheck および.nsr_cluster ファイルの作成と構成は不要です。 構
成処理によって、自動的に nsr_mk_cluinfo および lcmap ファイルが/opt/networker/bin ディレクトリに作成され、使用されます。
非 LC統合フレームワーク メソッドのみ—構成ファイルの作成このセクションでは、クラスタで NetWorker を構成する場合に非 LC統合フレームワーク メソッドに必要となる構成ファイルを作成する方法について説明します。手順
1. アクティブ ノードで、NetWorker.clucheck および.nsr_cluster ファイルを/etc/cmcluster ディレクトリに作成します。次に例を挙げます。
touch /etc/cmcluster/NetWorker.cluchecktouch /etc/cmcluster/.nsr_cluster
すべてのユーザーに.nsr_cluster ファイルの読み取り所有権とアクセス権があることを確認します。
2. .nsr_cluster ファイル内でMC/ServiceGuard またはMC/LockManagerパッケージ用にマウント ポイントを定義します。NetWorker共有マウント ポイントを追加します。
次に例を挙げます。
pkgname:published_ip_address:owned_path[:...]
ここで、l published_ip_addressは、共有ディスクを所有するパッケージに割り当てられたアドレス。IPv6 アドレスは、角括弧で囲むこと。IPv4 アドレスも角括弧で囲むことができるが、必須ではない。
l owned_pathはマウント ポイントへのパス。追加のパスはコロンで区切ること。次に例を挙げます。l IPv6 アドレス：
[3ffe:80c0:22c:74:230:6eff:fe4c:2128]:/share/nw
クラスタの構成
20 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
l IPv4 アドレス：
192.168.109.10:/share/nw
ディスク リソースが含まれない HP-UX MC/ServiceGuardパッケージの場合は、.nsr_cluster ファイルにエントリーを追加する必要はありません。そのクラスタ ノードの唯一のパッケージがオンラインのディスクレスのパッケージである場合は、バックアップ時に var/admin メッセージ ファイルに cmgetconf のメッセージが出力されることがあります。このメッセージを回避するには、マウントするファイル システムをマウント ポイントに割り当て、このマウント ポイント、パッケージ名、IP アドレスを.nsr_cluster ファイルに追加します。NetWorker ソフトウェアではファイル システムはバックアップされません。ただし、ディスクレスのパッケージのフェールオーバー先となる各クラスタ ノード上のファイル システムをマウントすることができます。
3. NetWorker.clucheck および.nsr_cluster ファイルを、各パッシブ ノードの/etc/cmcluster ディレクトリにコピーします。
クラスター アウェア NetWorker クライアントの構成クラスタ アウェア NetWorker クライアントは、クラスタ化された IP アドレスとクラスタ内の共有ファイルシステムを認識します。クラスタ アウェア NetWorker クライアントを構成し、仮想ノードのクライアント リソースを作成できるようにするには、次の手順を実行します。
はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NetWorker ソフトウェアに必要なリソース タイプを定義するため、クラスター構成スクリプト ファイル/opt/networker/bin/networker.cluster を実行します。
2. ［続行しますか? [Yes]?］プロンプトで、Yes と入力します。3. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]］?プ
ロンプトで、インストール手順で指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。
4. ［更新された NetWorker統合フレームワークを使用しますか? はい、またはいいえ[はい]?］プロンプトで、次の手順を実行します。l 非 LC統合メソッドを使用する場合は、No と入力します。l LC統合メソッドを使用するには、「Yes」と入力します。
Microsoft Failover Cluster Serverこのセクションでは、NetWorker ソフトウェアをインストールする前に、AD接続クラスタを含む、MSFCS（Microsoft Failover Cluster Server）クラスタを準備する方法について説明します。また、このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、クラスタの各物理ノード上で NetWorker サーバ ソフトウェアを高可用性として構成する方法についても説明します。
クラスタの構成
Microsoft Failover Cluster Server 21
NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照すること。
このセクションで説明している内容は、NetWorker をスタンドアロン アプリケーションとしてインストールする場合には適用されません。
MSFCS クラスタへの NetWorker のインストール準備MSFCS クラスタの NetWorker ソフトウェアのインストール前にこのセクションを参照してください。l NetWorker ソフトウェアのインストール後にクラスタ ノードを再起動する。再起動しないと、クラ
スタ管理者プログラムを開始できない。クラスタ管理者プログラムを起動できない場合は、クラスタ管理者インターフェイスを閉じて、コマンド ラインで次のコマンドを実行して、ソフトウェアを再ロードする。
regsvr32 /u nsrdresex.dll
l AD（アクティブ ディレクトリ）ドメインや DNS ドメインなど、複数のドメインのメンバーになっているホストをバックアップするには、AD ドメイン名を以下に定義する必要がある。n NetWorker サーバ上のホスト ファイル。n NetWorker サーバ上のクライアント リソースの Alias属性。
l WINDOWS ROLES AND FEATURES セーブセットには、MSFCS データベースが含まれている。WINDOWS ROLES AND FEATURES セーブセットをバックアップすると、クラスタ構成は NetWorker により自動的にバックアップされます。クラスタはMSFCS データベースを 2 つのノードで同期的に維持します。結果として、1 つのノードでのデータベース バックアップが他のノードで行われた変更を反映しない場合がある。
l NetWorker サーバおよびクライアント ソフトウェアは、CSV（クラスタの共有ボリューム）付きWindows Continuous Availability用に構成されたWIndows 2016、Windows Server2012、Windows Server 2012 R2 ファイル サーバ上で、ファイル システム データをバックアップ、リカバリできる。CSV および重複排除 CSVバックアップのサポートには、完全、増分、incr_synth_full レベルがあります。NetWorkerは CSV および重複排除 CSVバックアップをサポートしますが、次の制限があります。n ボリュームを重要なボリュームにできない。n CSV とローカル ディスクを同じボリューム シャドウ コピー セットにシャドウ コピーすることはできない。
NetWorker ソフトウェアは、SQL データベースや Hyper-V仮想マシンなどの CSV または重複排除 CSV に保存されたMicrosoft アプリケーション データを保護しません。Microsoft アプリケーション データを保護するには、NetWorker Module for Microsoft（NMM）ソフトウェアを使用します。Microsoft アプリケーション データ固有のバックアップおよびリカバリ手順の詳細については、NMM のマニュアルを参照してください。
重複排除 CSV ボリュームのバックアップとリカバリを実行するための詳細については、「NetWorker管理ガイド」のWindows向けに最適化された重複排除セクションを参照してください。
クラスタの構成
22 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
Windows 2012 およびWindows 2016 での高可用性 NetWorker サーバの構成このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、NetWorker サーバ ソフトウェアを高可用性アプリケーションとして構成する方法、およびNetWorker クライアントをクラスタ アウェア アプリケーションとして構成する方法を説明します。
各物理ノードで管理者ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. クラスタ ノード上で、regcnsrd -c と入力して、NetWorker サーバ リソースを作成します。
2. 残りのクラスタ ノード上で、regcnsrd -r と入力して、NetWorker サーバ リソースを登録します。次のようなメッセージが表示されたら、y と入力します。このマシンが NetWorker サーバ リソースのリソース拡張を登録するクラスタのメンバーですか?
3. ［NetWorker サーバ］のリソース タイプが存在することを確認します。a.［フェイルオーバー クラスタ管理］プログラムで、クラスタの名前を右クリックし、［プロパティ］を選択します。
b.［リソース タイプ］タブで、［ユーザー定義のリソースの種類］リストに［NetWorker サーバ］リソースが存在していることを確認します。
4. ［アクション］メニューで［役割に基づくレプリカの構成］を選択します。［高可用性ウィザード］が表示されます。
5. ［開始する前に］ページで、［次へ］をクリックします。6. ［ロールの選択］ページで、［他のサーバ］をクリックして［次へ］をクリックします。
NetWorker仮想サーバには、一般アプリケーションのリソースを作成しないでください。
7. ［クライアント アクセス ポイント］ページで、ID に存在しないホスト名と使用可能な IP アドレスを指定し、［次へ］をクリックします。
［クライアント アクセス ポイント］リソース タイプに NetWorker サーバの仮想 ID を定義し、ウィザードで DNS のホスト名と IP アドレスを登録します。
8. ［記憶域の選択］ページで、共有 nsr ディレクトリの共有ストレージ ボリュームを選択し、［次へ］をクリックします。
9. ［リソースの種類の選択］リストで NetWorker サーバのリソース タイプを選択し、［次へ］をクリックします。
10. ［確認］ページで、リソースの構成を確認し、［次へ］をクリックします。［高可用性ウィザード］によってリソースのコンポーネントおよびグループが作成されます。［サマリー］ページが表示されると、次のようなメッセージが表示されますが、無視してかまいません。
クラスタの構成
Windows 2012 およびWindows 2016 での高可用性 NetWorker サーバの構成 23
リソースをさらに構成する必要がある可能性があるため、クラスタ化されたロールは開始されません。構成を完了し、クラスタ化されたロールを開始します。
11. ［完了］をクリックします。12. ［ロール］ウィンドウで、新しい NetWorker ロールを選択し、［リソース］タブで次の手順を
実行します。a.［サーバ名］セクションで、NetWorker サーバ リソースを展開し、新しい IP アドレス リソースを右クリックして、［プロパティ］を選択します。
b.［依存関係］タブで、［依存関係］リストから NetWorker サーバ リソースに関連する共有ディスクを選択し、［OK］をクリックします。
c.［他のリソース］セクションで、［新しい NetWorker サーバ］を右クリックし、［プロパティ］を選択します。
d.［依存関係］タブの［リソース］リストで、NetWorker リソースの名前を選択します。
［ServerName］フィールドと［AdditionalArguments］フィールドは空白のままにします。
e.［パラメーター］タブの［NsrDir］フィールドに、NetWorker が nsr ディレクトリを作成する共有ドライブ上のパスを指定します。例：e:\nsr。
［ServerName］フィールドと［AdditionalArguments］フィールドは空白のままにします。
f.［OK］をクリックします。
複数の NetWorker サーバ リソースを作成しないでください。複数の NetWorker サーバ リソース インスタンスを作成すると、既存の NetWorker サーバ リソースの機能に影響が生じます。
NetWorker サーバ リソースとその共有ディスク間の依存関係を設定します。13. NetWorker クラスタ リソースを右クリックし、［ロールの開始］を選択します。
NetWorker サーバ リソースを起動します。14. ［NetWorker サーバ ］リソースの状態が［オンライン］に変わったことを確認します。
NetWorker デーモンのデフォルト タイムアウトの変更NetWorker サーバのフェールオーバーは、任意の NetWorker サーバ デーモンを起動する時間が10分超過した場合に発生します。
フェールオーバーを回避するには、［フェール オーバークラスタ マネージャ］ プログラムを使用してNetWorker デーモンのデフォルトのタイムアウトを変更します。
クラスタの構成
24 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
手順1. クラスタを展開し、［ロール］を選択します。［ロール］ウィンドウで、新しい NetWorker ロールを選択します。［リソース］タブで、［新しい NetWorker サーバ］リソースを右クリックし、［プロパティ］を選択します。
2. NetWorker サーバのクラスタ リソースの［Parameters］タブで、［AdditionalArguments］フィールドの値を編集し、ServerStartupTimeout キーワードを追加します。例えば、ServerStartupTimeout=timeここで、timeは数値（秒）です。
ServerStartupTimeout のキーワードでは、大文字と小文字が区別されます。
Windows 2008 での高可用性 NetWorker サーバの構成このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、NetWorker サーバ ソフトウェアを高可用性アプリケーションとして構成する方法、およびNetWorker クライアントをクラスタ アウェア アプリケーションとして構成する方法を説明します。
各物理ノードで管理者ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. クラスタ ノード上で、regcnsrd -c と入力して、NetWorker サーバ リソースを作成します。
2. 残りのクラスタ ノード上で、regcnsrd -r と入力して、NetWorker サーバ リソースを登録します。次のようなメッセージが表示されたら、y と入力します。このマシンが NetWorker サーバ リソースのリソース拡張を登録するクラスタのメンバーですか?
3. ［NetWorker サーバ］のリソース タイプが存在することを確認します。a.［フェイルオーバー クラスタ管理］プログラムで、クラスタの名前を右クリックし、［プロパティ］を選択します。
b.［リソース タイプ］タブで、［ユーザー定義のリソースの種類］リストに［NetWorker サーバ］リソースが存在していることを確認します。
4. ［アクション］メニューから、［サービスまたはアプリケーションの構成］を選択します。［高可用性ウィザード］が表示されます。
5. ［開始する前に］ページで、［次へ］をクリックします。6. ［サービスまたはアプリケーションの選択］ページで、［その他のサーバ］を選択し、［次へ］
をクリックします。
NetWorker仮想サーバには、一般アプリケーションのリソースを作成しないでください。
7. ［クライアント アクセス ポイント］ページで、ID に存在しないホスト名と使用可能な IP アドレスを指定し、［次へ］をクリックします。
クラスタの構成
Windows 2008 での高可用性 NetWorker サーバの構成 25
［クライアント アクセス ポイント］リソース タイプに NetWorker サーバの仮想 ID を定義し、ウィザードで DNS のホスト名と IP アドレスを登録します。
8. ［記憶域の選択］ページで、共有 nsr ディレクトリの共有ストレージ ボリュームを選択し、［次へ］をクリックします。
9. ［リソースの種類の選択］リストで NetWorker サーバのリソース タイプを選択し、［次へ］をクリックします。
10. ［確認］ページで、リソースの構成を確認し、［次へ］をクリックします。［高可用性ウィザード］によってリソースのコンポーネントおよびグループが作成されます。［サマリー］ページが表示されると、次のようなメッセージが表示されますが、無視してかまいません。
リソースをさらに構成する必要がある可能性があるため、グループはオンラインにはなりません。構成を完了して、グループをオンラインにしてください。
11. ［完了］をクリックします。12. ［サービスとアプリケーション］を展開し、新しい NetWorker サーバ リソースを選択して、以
下の手順を実行します。a.［サーバ名］セクションで、NetWorker サーバ リソースを展開し、新しい IP アドレス リソースを右クリックして、［プロパティ］を選択します。
b.［依存関係］タブで、［依存関係］リストから NetWorker サーバ リソースに関連する共有ディスクを選択し、［OK］をクリックします。
c.［他のリソース］セクションで、［新しい NetWorker サーバ］を右クリックし、［プロパティ］を選択します。
d.［依存関係］タブの［リソース］リストで、NetWorker リソースの名前を選択します。
［ServerName］フィールドと［AdditionalArguments］フィールドは空白のままにします。
e.［パラメーター］タブの［NsrDir］フィールドに、NetWorker が nsr ディレクトリを作成する共有ドライブ上のパスを指定します。例：e:\nsr。
［ServerName］フィールドと［AdditionalArguments］フィールドは空白のままにします。
f.［OK］をクリックします。
複数の NetWorker サーバ リソースを作成しないでください。複数の NetWorker サーバ リソース インスタンスを作成すると、既存の NetWorker サーバ リソースの機能に影響が生じます。
NetWorker サーバ リソースとその共有ディスク間の依存関係を設定します。
クラスタの構成
26 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
13. NetWorker クラスタ サービスを右クリックし、［このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする］を選択します。NetWorker サーバ リソースを起動します。
14. ［NetWorker サーバ ］リソースの状態が［オンライン］に変わったことを確認します。
NetWorker デーモンのデフォルト タイムアウトの変更NetWorker サーバのフェールオーバーは、任意の NetWorker サーバ デーモンを起動する時間が10分超過した場合に発生します。
フェールオーバーを回避するには、［フェール オーバークラスタ マネージャ］ プログラムを使用してNetWorker デーモンのデフォルトのタイムアウトを変更します。手順
1. クラスタを展開し、［サービスとアプリケーション］を展開します。［サーバ名］セクションで、NetWorker サーバ リソースを展開し、［新しい NetWorker サーバ］リソースを右クリックして、［プロパティ］を選択します。
2. NetWorker サーバのクラスタ リソースの［Parameters］タブで、［AdditionalArguments］フィールドの値を編集し、ServerStartupTimeout キーワードを追加します。例えば、ServerStartupTimeout=timeここで、timeは数値（秒）です。
ServerStartupTimeout のキーワードでは、大文字と小文字が区別されます。
SLES高可用性拡張機能このセクションでは、NetWorker ソフトウェアをインストールする前に、SLES高可用性拡張機能（SLES HAE）クラスタを準備する方法について説明します。このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、NetWorker クライアントをクラスタ アウェアアプリケーションとして構成する方法についても説明します。NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照すること。SLES HAEは 3 つのクラスタ管理ツールを備えています。Pacemaker GUI、HA Web Konsole および crm シェルです。
このセクションで説明している内容は、NetWorker をスタンドアロン アプリケーションとしてインストールする場合には適用されません。
クラスタ アウェア NetWorker クライアントの構成クラスタ アウェア NetWorker クライアントは、クラスタ化された IP アドレスとクラスタ内の共有ファイルシステムを認識します。クラスタ アウェア NetWorker クライアントを構成し、仮想ノードのクライアント リソースを作成できるようにするには、次の手順を実行します。
はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。
クラスタの構成
SLES高可用性拡張機能 27
手順1. NetWorker ソフトウェアに必要なリソース タイプを定義するため、クラスター構成スクリプト ファイル/usr/sbin/networker.cluster［］を実行します。
2. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]?］プロンプトで、インストール手順で指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。 次に例を挙げます。 /nsr.
3. ［NetWorker サーバとクライアントの両方を構成しますか Yes or No [Yes]?］プロンプトで、No と入力します。
クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成高可用性 NetWorker サーバを構成するには、各アクティブ ノードと各パッシブ ノードを構成する必要があります。はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NetWorker ソフトウェアに必要なリソース タイプを定義するため、クラスター構成スクリプト ファイル/usr/sbin/networker.cluster［］を実行します。
2. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]?］プロンプトで、インストール手順で指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。 次に例を挙げます。 /nsr.
3. ［NetWorker サーバとクライアントの両方を構成しますか ］ > ［Yes or No [Yes]?］プロンプトで、Yes と入力します。
4. ［共有 nsr ディレクトリの作成先/保存先のパスは?］プロンプトで、高可用性 NetWorkerサーバの構成情報が格納されている、グローバルにマウントされている/nsr ディレクトリのパス名を入力します。 次に例を挙げます。 /share1.
5. ［NetWorker で使用する論理ホスト名を入力しますか?］プロンプトで、高可用性NetWorker サーバの公開された論理ホスト名を入力します。 次に例を挙げます。clus_vir1.
後で構成を変更する場合は、 networker.cluster -r オプションを実行してから、もう一度 networker.cluster コマンドを実行します。
6. 特定のノードで、NetWorker リソースからなる必須のリソース グループを作成します。a. 次のように入力して、crm ツールを開始します。crm configure
b. nsr ディレクトリ用のファイル システム リソースを作成します。たとえば、次のように入力します。primitive fs ocf:heartbeat:Filesystem \operations $id="fs-operations" \op monitor interval="20" timeout="40" \params device="/dev/sdb1" directory="/share1"fstype="ext3"
c. NetWorker サーバ名の IP アドレス リソースを作成します。たとえば、次のように入力します。
クラスタの構成
28 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
primitive ip ocf:heartbeat:IPaddr \operations $id="ip-operations" \op monitor interval="5s" timeout="20s" \params ip="10.5.172.250" cidr_netmask="255.255.254.0"nic="eth1"
d. NetWorker サーバリソースを作成します。たとえば、次のように入力します。
primitive nws ocf:EMC_NetWorker:Server \operations $id="nws-operations" \op monitor interval="100" timeout="100" \op start interval="0" timeout="120" \op stop interval="0" timeout="120" \op migrate_to interval="0" timeout="60" \op migrate_from interval="0" timeout="120" \op meta-data interval="0" timeout="10" \op validate-all interval="0" timeout="10" \meta is-managed="true"
環境の要件に合わせてタイムアウト値を調整します。
SLES 11 SP4 の場合、次のサポート対象外のデフォルト操作は含めないでください。
op meta-data interval="0" timeout="10" \op validate-all interval="0" timeout="10" \
e. NetWorker サーバ リソース グループにファイル システム、NetWorker サーバ、IP アドレス リソースが含まれるように定義します。たとえば、次のように入力します。group NW_group fs ip nws
f. 次のように入力して、変更をコミットします。commit
7. SLES 11 SP4 に限り、次の手順を実行します。a. Pacemaker GUI を開きます。b.［クラスタへのログイン］をクリックして高可用性クラスタ サーバに接続し、ユーザー名とパスワードを入力し、［OK］クリックします。
c. 左側のナビゲーション ペインで構成を展開し、［リソース］クリックします。d. アイテム［NW_group］をクリックし、［編集］をクリックします。
［グループの編集］ダイアログ ボックスが表示されます。e.［プリミティブ］タブで、アイテム［nws］をクリックし、［編集］をクリックします。
［プリミティブの編集］ボックスが表示されます。f.［操作］タブで、［追加］をクリックし、［meta-data］と［validate-all］を選択します。
g.［OK］をクリックし、Pacemaker GUI を終了します。
クラスタの構成
クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成 29
Red Hat Enterprise Linuxの高可用性機能このセクションでは、NetWorker ソフトウェアをインストールする前に、Red Hat Enterprise Linux（RHEL）高可用性アドオンを準備する方法について説明します。 このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、NetWorker クライアントをクラスタ アウェア アプリケーションとして構成する方法についても説明します。
このセクションで説明している内容は、NetWorker をスタンドアロン アプリケーションとしてインストールする場合には適用されません。
NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照すること。
NetWorker RHEL のインストール準備RHEL の NetWorker ソフトウェアのインストール前にこのセクションを参照してください。NetWorker サーバー ソフトウェアをインストールおよび構成する前に、次の作業を実行します。l クラスターで共有ボリューム グループと論理ボリュームを作成します。l Conga Web インターフェイスをインストールし、luci サービスを起動します。 次に例を挙げま
す。
yum install luci
service luci start
クラスタ アウェア クライアントの構成クラスタ アウェア NetWorker クライアントは、クラスタ化された IP アドレスとクラスタ内の共有ファイルシステムを認識します。クラスタ アウェア NetWorker クライアントを構成し、仮想ノードのクライアント リソースを作成できるようにするには、次の手順を実行します。
はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NetWorker ソフトウェアに必要なリソース タイプを定義するため、クラスタ構成スクリプト ファイル /usr/sbin/networker.cluster を実行します。クラスタ構成スクリプトが Red Hat Cluster Manager を検出します。
2. ［このために NetWorker を構成しますか[Yes]?］プロンプトで、次のように入力します。3. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]］?プ
ロンプトで、インストール手順で指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。例：/nsr。
4. ［NetWorker サーバとクライアントの両方を構成しますか Yes or No [Yes]?］プロンプトで、No と入力します。
クラスタの構成
30 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
RHEL 6.x クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、NetWorker サーバ ソフトウェアを高可用性アプリケーションとして構成する方法、およびNetWorker クライアントをクラスタ アウェア アプリケーションとして構成する方法を説明します。
はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NetWorker ソフトウェアに必要なリソース タイプを定義するため、クラスタ構成スクリプト ファイル /usr/sbin/networker.cluster を実行します。クラスタ構成スクリプトが Red Hat Cluster Manager を検出します。
2. ［このために NetWorker を構成しますか[Yes]?］プロンプトで、次のように入力します。Yes.
3. ［続行しますか? [Yes]?］プロンプトで、次のように入力します。Yes.
構成スクリプトが NetWorker サービスを停止します。4. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]］?プ
ロンプトで、インストール手順で指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。例：/nsr。
5. ［NetWorker サーバとクライアントの両方を構成しますか Yes or No [Yes]?］プロンプトで、次のようにと入力します。Yes.
6. ［次について現在およびサイト固有の値を追加しますか：/usr/sbin/nw_redhat のNSR_SHARED_DISK_DIR および NSR_SERVICE_ID? Yes or No [Yes]?］プロンプトで、Yes と入力します。
7. ［共有 nsr ディレクトリの作成先/保存先のパスは?］プロンプトで、高可用性 NetWorkerサーバの構成情報が格納されている、グローバルにマウントされている/nsr ディレクトリのパス名を入力します。例：/vg1。
8. ［NetWorker で使用する論理ホスト名を入力しますか?］プロンプトで、高可用性NetWorker サーバの公開された論理ホスト名を入力します。例：clus_vir1。後で構成を変更する場合は、 networker.cluster -r オプションを実行してから、もう一度 networker.cluster コマンドを実行します。
構成スクリプトが nw_redhat ファイルと lcmap ファイルを作成します。9. サービス グループを作成します。
a. Conga Web インターフェイスに接続します。b.［サービス］タブの［追加］をクリックします。c.［サービス名］フィールドで、リソースの名前を指定します。例：rg1。
10. 共有ボリューム用の LVM リソースをサービス グループに追加します。a.［リソースの追加］をクリックします。b.［グローバル リソース］ドロップダウンから、［HA LVM］を選択します。c.［名前］フィールドで、リソースの名前を指定します。例：ha_lvm_vg1。d.［ボリューム グループ名］フィールドで、/nsr ディレクトリを含む共有ディスクのボリュームグループの名前を指定します。例：vg1。
クラスタの構成
RHEL 6.x クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成 31
e.［論理ボリューム名］フィールドで、論理ボリューム名を指定します。例：vg1_1v。11. 共有ファイル システム用のファイル システム リソースをサービス グループに追加します。
a.［HA LVM リソース］セクションで、［子リソースの追加］をクリックします。b.［グローバル リソース］ドロップダウンから、［ファイル システム］を選択します。c.［名前］フィールドで、ファイル システムの名前を指定します。例：ha_fs_vg1 。d.［マウント ポイント］フィールドで、マウント ポイントを指定します。例：/vg1。e.［デバイス、FS ラベル、または UUID］フィールドで、デバイス情報を指定します。例：
device "/dev/vg1/vg1_lv"12. グループに IP アドレス リソースを追加します。
a.［ファイル システム］セクションで、［子リソースの追加］をクリックします。b.［グローバル リソース］ドロップダウンから、［IP アドレス］を選択します。c.［IP アドレス］フィールドで、仮想 NetWorker サーバの IP アドレスを指定します。d. オプションで、［ネットマスク］フィールドで、IP アドレスに関連づけられたネットマスクを指定します。
13. そのグループにスクリプト リソースを追加します。a.［IP アドレス］セクションで、［子リソースの追加］をクリックします。b.［グローバル リソース］ドロップダウンから、［スクリプト］を選択します。c.［名前］フィールドで、スクリプト リソースの名前を指定します。例：nwserver。d.［パス］フィールドで、スクリプト ファイルへのパスを指定します。例：/usr/sbin/nw_redhat。
14. ［送信］をクリックします。
RHEL 7.3 クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker をインストールした後で、NetWorker サーバソフトウェアを高可用性アプリケーションとして構成する方法について説明します。はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。
高可用性 NetWorker サーバを構成するには、各アクティブ ノードと各パッシブ ノードを構成する必要があります。手順
1. NetWorker に必要なリソース タイプを定義するため、クラスタ構成スクリプト ファイル/usr/sbin/networker.cluster を実行します。
2. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]］?プロンプトで、インストール手順で指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。例：/nsr。
3. ［NetWorker サーバとクライアントの両方を構成しますか> はい、またはいいえ［Yes］? ］プロンプトに、Yes と入力します。
4. ［共有 nsr ディレクトリの作成先/保存先のパスは?］プロンプトで、高可用性 NetWorkerサーバの構成情報が格納されている、グローバルにマウントされている/nsr ディレクトリのパス名を入力します。例：/share1
クラスタの構成
32 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
5. ［NetWorker で使用する論理ホスト名を入力しますか?］プロンプトで、高可用性NetWorker サーバの公開された論理ホスト名を入力します。例：clus_vir1。後で構成を変更する場合は、networker.cluster –r オプションを実行してから、もう一度 networker.cluster コマンドを実行します。
6. 特定のノードで、NetWorker リソースからなる必須のリソース グループを作成します。a. nsr ディレクトリ用のファイル システム リソースを作成します。たとえば、次のように入力します。
pcs resource create fs ocf:heartbeat:Filesystem \device="/dev/sdb1" directory="/share_storage" fstype=ext3 \op monitor interval="20" timeout="40" \--group NW_group
--group NW_group を実行すると、ファイル システム リソースがリソース グループに追加されます。
b. NetWorker サーバ名の IP アドレス リソースを作成します。たとえば、次のように入力します。
pcs resource create ip ocf:heartbeat:IPaddr \ip="192.168.8.108" cidr_netmask=24 nic="eno16777736" \op monitor interval="5s" timeout="20s" \--group NW_group
--group NW_group を実行すると、ファイル システム リソースがリソース グループに追加されます。
c. NetWorker サーバリソースを作成します。たとえば、次のように入力します。
pcs resource create nws ocf:EMC_NetWorker:Server \op monitor interval="100" timeout="100" \op start interval="0" timeout="120" \op stop interval="0" timeout="60" \op migrate_to interval="0" timeout="60" \op migrate_from interval="0" timeout="120" \op meta-data interval="0" timeout="10" \op validate-all interval="0" timeout="10" \meta is-managed="true"--group NW_group
--group NW_group を実行すると、ファイル システム リソースがリソース グループに追加されます。
7. 任意のリソースが起動しない場合は、共有ボリュームがマウントされていることを確認します。共有ボリュームがマウントされていない場合、ボリュームを手動でマウントし、次のコマンドを入力して、ステータスをリセットします。
クラスタの構成
RHEL 7.3 クラスタでの高可用性 NetWorker サーバの構成 33
pcs resource cleanup nws
Sun Clusterおよび Oracle Solaris Clusterこのセクションでは、NetWorker ソフトウェアをインストールする前に Sun Cluster または OracleSolaris Cluster を準備する方法について説明します。 このセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールした後で、NetWorker クライアントをクラスタ アウェア アプリケーションとして構成する方法についても説明します。NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照すること。
このセクションで説明している内容は、NetWorker をスタンドアロン アプリケーションとしてインストールする場合には適用されません。
Sun Cluster または Oracle Solaris Cluster への NetWorker のインストール準備Sun Cluster または Oracle Solaris Cluster の NetWorker ソフトウェアのインストール前にこのセクションを参照してください。NetWorker ソフトウェアをインストールする前に、次の手順を実行します。l クラスタに Volume Manager ソフトウェアをインストールする。次に例を挙げます。Solaris
Volume Manager。l PATH環境変数に /usr/sbin および /usr/cluster/bin ディレクトリが含まれてい
ることを確認します。l リソース グループが、グローバルにマウントされた各ファイル システム（/global/.devices/...ファイ
ル システムを除く）を所有していることを確認します。グローバルにマウントされたファイル システム（/global/.devices/...ファイル システムを除く）をリソース グループが所有できるようにするには、1個の NetWorker クライアント タイプ リソースのみでファイル システムを指定します。NetWorker クライアント タイプ リソースでグローバル ファイル システムの所有権を誤って構成すると、クラスター ノードごとに複数のバックアップ コピーが作成されます。
クラスター アウェア NetWorker クライアントの構成クラスタ アウェア NetWorker クライアントは、クラスタ化された IP アドレスとクラスタ内の共有ファイルシステムを認識します。クラスタ アウェア NetWorker クライアントを構成し、仮想ノードのクライアント リソースを作成できるようにするには、次の手順を実行します。
はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NetWorker ソフトウェアに必要なリソース タイプを定義するため、クラスター構成スクリプト ファイル/usr/sbin/networker.cluster を実行します。
2. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]］?プロンプトで、インストール手順で指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。例：/nsr 。
3. クラスターの特定のノード上に、バックアップ用のリソース グループと LGTO.clnt リソース用のリソース インスタンスを作成します。
クラスタの構成
34 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
a. リソース グループを作成します。clresourcegroup create resource_group_nameたとえば、backups リソース グループを作成するには、次のように入力します。clresourcegroup create backups
リソース グループには、グローバルにマウントされたすべてのファイル システム（/global/.devices/...ファイル システムを除く）が含まれる必要があります。グローバルにマウントされたすべてのファイル システム（/global/.devices/...ファイル システムを除く）には、NetWorker クライアント リソース タイプが含まれている必要があります。ファイル システムの構成が失敗すると、クラスタ ノードごとに複数のバックアップ コピーが作成されます。
b. 新しいリソース グループに論理ホスト名リソース タイプを追加します。clreslogicalhostname create -g resource_group_namelogical_nameたとえば、論理ホスト名が clus_vir1 の場合、次のように入力します。clreslogicalhostname create -g backups clus_vir1
c. オプションで、SUNW.HAStoragePlus リソース タイプのインスタンスを作成するには、次のように入力します。l HAStoragePlus リソース タイプがクラスタ内に登録されているかどうかを判断します。clresourcetype list
l 必要に応じて、HAStoragePlus リソース タイプをクラスタ内に登録します。clresourcetype register SUNW.HAStoragePlus
l SUNW.HAStoragePlus リソースを作成します。clresource create -g resource_group_name -tSUNW.HAStoragePlus -xFilesystemMountPoints=pathname_1,pathname_2[,...]-xAffinityOn=True hastorageplusたとえば、マウント ポイントが/global/db および/global/space であるリソースを作成するには、次のように入力します。clresource create -g backups -t SUNW.HAStoragePlus -x \FilesystemMountPoints=/global/db,\ /global/space -xAffinityOn=True hastorageplusSUNW.HAStoragePlus のリソースおよびローカルにマウントされるグローバル システムの詳細については、Sun Cluster のマニュアルを参照してください。
d. LGTO.clnt リソースのインスタンスを作成します。clresource create -g resource_group_name -t LGTO.clnt -xclientname=virtual_hostname -xowned_paths=pathname_1,pathname_2[,...] client各項目の意味は次のとおりです。
クラスタの構成
クラスター アウェア NetWorker クライアントの構成 35
l virtual_hostnameは仮想ホスト名として構成する Sun Cluster の論理ホスト名（SUNW.LogicalHostname）または共有アドレス（SUNW.SharedAddress）によって使用されるリソースの名前である。
l owned_pathsは、バックアップする共有ストレージ デバイスにあるファイル システムまたは未フォーマット デバイスをコンマで区切ったリストである。次に例を挙げます。clresource create -g backups -t LGTO.clnt -xclientname=clus_vir1 -x owned_paths=/global/db,/global/space client論理ホストのリソース名が、それが指定するホスト名と異なる場合は、clientnamehensuu を仮想ホスト名として定義し、network_resource プロパティを論理ホストのリソース名に設定します。次に例を挙げます。clresource create -g resource_group_name -t LGTO.clnt -xclientname=virtual_hostname -xnetwork_resource=virtual_hostname -xowned_paths=pathname_1,pathname_2[,...] client
VERITAS Cluster Serverこのセクションでは、VCS（VERITAS Cluster Server）上で NetWorker クライアントをクラスターアウェア クライアントとして構成する方法について説明します。構成する前に、NetWorker ソフトウェアをクラスターの各物理ノードに個別にインストールする必要があります。NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照すること。
このセクションで説明している内容は、NetWorker をスタンドアロン アプリケーションとしてインストールする場合には適用されません。
VERITAS クラスタへの NetWorker のインストール準備Linux または Solaris VERITAS クラスターの NetWorker ソフトウェアのインストール前にこのセクションを参照してください。l VERITAS Cluster Server のインストール ディレクトリと構成ディレクトリがデフォルトのディレクト
リと異なる場合は、次の環境変数を設定する。n VCS_HOMEデフォルトのディレクトリは、/opt/VRTSvcs です。
n VCS_CONFデフォルトのディレクトリは、/etc/VRTSvcs です。
l PATH環境変数に /usr/sbin および$VCS_HOME/bin ディレクトリが含まれていることを確認します。 デフォルトでは、$VCS_HOME ディレクトリは /opt/VRTSvcs/bin です。
クラスタの構成
36 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
VERITAS クラスタでの NetWorker の構成VCS（VERITAS Cluster Server）でのこのセクションでは、クラスタの各物理ノードに NetWorkerソフトウェアをインストールした後で、NetWorker クライアントをクラスタ アウェア アプリケーションとして構成する方法についても説明します。
NetWorker クライアント リソース インスタンスの作成このセクションで説明している内容は、Windows および UNIX に適用されます。
手順l また、NetWorker仮想サーバは、以下のどの VCS グループにも NWClient リソース タイプの
インスタンスが必要です。n バックアップする未フォーマット デバイスまたは未フォーマット論理ボリュームを含むグループ。n 複数の IP タイプ リソースを含むグループ。n 自動的に検出されない次のようなストレージ リソースを含むグループ 例：
– 依存グループ内に定義されたストレージ リソース。– タイプがMount または CFSmount ではないストレージ リソース。
l オプションで、次の構成で、NetWorker仮想サーバの NWClient リソース タイプのインスタンスを作成します。n フェイルオーバー VCS グループに IP タイプ リソースが 1 つしかない場合n 共有デバイス上の所有ファイル システムが同じサービス グループ内のマウント タイプ リソースのインスタンスである場合
NWClient リソースについてNWClient リソースを作成する前に、このセクションを読んで、NWClient リソースの構造をよく理解してください。次の表に、必要な NWClient リソース属性について説明します。
表 3 NWClient リソース タイプの属性
必要な属性 タイプと次元 定義
IPAddress 文字列、スカラ 仮想 NetWorker クライアントのIP アドレス。一致するアドレス属性を持つ IP タイプ リソースがサービス グループに存在する必要があります。
Owned_paths 文字列、ベクトル 共有ストレージ デバイス上のファイル システムまたは未フォーマット デバイスのリスト。これらのファイル システムまたは未フォーマット デバイスは、IP アドレス属性に指定された仮想 NetWorker クライアントに所有される。
クラスタの構成
VERITAS クラスタでの NetWorker の構成 37
例 1 NWClient リソースの構成例
NWClient リソースの構成例を次に示します。NWClient nw_helene (IPAddress="137.69.104.251"Owned_paths={ "/shared1", "/shared2", "/dev/rdsk/c1t4d0s4" }
Solaris および Linux でのクラスター アウェア NetWorker クライアントの構成クラスタ アウェア NetWorker クライアントは、クラスタ化された IP アドレスとクラスタ内の共有ファイルシステムを認識します。クラスタ アウェア NetWorker クライアントを構成し、仮想ノードのクライアント リソースを作成できるようにするには、次の手順を実行します。
はじめに各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NetWorker ソフトウェアに必要なリソース タイプを定義するため、クラスター構成スクリプト ファイル /usr/sbin/networker.cluster を実行します。
2. ［このために NetWorker を構成しますか[Yes]?］プロンプトで、Yes と入力します。3. ［続行しますか? [Yes]?］プロンプトで、Yes と入力します。4. ［ローカル NetWorker データベースがインストールされているディレクトリを入力[/nsr]?］プ
ロンプトで、NetWorker をインストールする際に指定したローカル NetWorker データベースのディレクトリの場所を入力します。次に例を挙げます。/space/nsr
Windows でのクラスタ アウェア NetWorker クライアントの構成クラスタ アウェア NetWorker クライアントは、クラスタ化された IP アドレスとクラスタ内の共有ファイルシステムを認識します。クラスタ アウェア NetWorker クライアントを構成し、仮想ノードのクライアント リソースを作成できるようにするには、次の手順を実行します。
管理者ユーザーとして各物理ノードにログインし、クラスタ構成バイナリNetWorker_installation_path\lc_config.exe を実行して、NetWorker ソフトウェアに必要なリソース タイプを定義します。
リソース タイプの登録とリソース インスタンスの作成NWClient リソースを登録し、Windows または UNIX で NWClient リソース インスタンスを作成します。はじめにroot ユーザー（UNIX の場合）または Administrator（Windows の場合）として、次の手順を実行します。手順
1. 既存の VCS構成を保存し、main.cf ファイルの修正中にこれ以上変更しないようにするには、次のように入力します。haconf -dump -maker
2. すべてのノード上の VCS ソフトウェアを停止し、リソースを使用可能な状態にしておくため、次のように入力します。hastop -all -force
クラスタの構成
38 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
3. main.cf ファイルのバックアップ コピーを作成するため、次のように入力します。l UNIX システムの場合：
cd /etc/VRTSvcs/conf/configcp main.cf main.cf.orig
l Windows システムの場合：cd C:\Program Files\Veritas\cluster server\conf\config cpmain.cf main.cf.orig
4. VCS構成ディレクトリにある NWClient リソース定義ファイルをコピーするため、次のように入力します。l UNIX システムの場合：
cp /etc/VRTSvcs/conf/NWClient.cf /etc/VRTSvcs/conf /config/NWClient.cfWindows システムの場合：cp C:\Program Files\Veritas\cluster server\conf\NWClient.cfC:\Program Files\Veritas\cluster server\conf\config\NWClient.cf
5. NWClient リソース タイプと NWClient リソース タイプのインスタンスを main.cf ファイルに追加するには、次の操作を実行します。a. 以下のコマンドを入力します。include "NWClient.cf"
b. ファイルを保存して閉じます。c. main.cf ファイルの構文を確認するため、次のように入力します。
hacf -verify config
d. クラスタ内の残りのノードにログインし、次のように入力します。hastart
e. VCS エンジンを起動するため、次のように入力します。hastart
f. すべてのサービス グループのステータスを確認するため、次のように入力します。hagrp -display
g. NWClient リソース インスタンスを、それを必要とするサービス グループに追加します。
構成のトラブルシューティングこのセクションでは、クラスタの NetWorker構成上の問題のトラブルシューティング方法を説明します。
バックアップが遅いlcmap プログラムは、クラスタ ノードに対してクエリーを実行して、リソース グループのパス所有者などの情報を含むマップを作成します。大規模なクラスタ構成では、lcmap が終了するまでに長い時
クラスタの構成
構成のトラブルシューティング 39
間がかかり、そのため特定のオペレーションの処理速度が遅くなります。この状況は、バックアップ時間が非常に長くなるなどの形で現れます。このような状況では、クラスタ キャッシュ タイムアウトの調整を検討します。この属性は、NetWorkerクライアントにクラスタ マップ情報をキャッシュするときの時間（秒単位）を指定します。クラスタ キャッシュ タイムアウト属性の編集は慎重に行ってください。次の要因によって、属性の値が数分から数日まで変わることがあります。l クラスタ構成の変更の頻度。l リソース グループ フェイルオーバーの可能性。l NetWorker処理の頻度。大きすぎる値を設定した場合、古いクラスタ マップとなり、パスの解決が正しくなくなる可能性があります。たとえば、クラスタ キャッシュ タイムアウト値を 86400（1日）に設定すると、クラスタ マップへの変更は最大で 1日間キャプチャされません。クラスタ マップ情報が次のリフレッシュ期間より前に変更されると、一部のパスが正しく解決されない可能性があります。
小さすぎる値を設定すると、キャッシュ更新が頻繁に発生し、パフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。1 つの物理クラスタ ノードで実験し、最適なタイムアウト値を判断してください。この属性を調整してもパフォーマンスが大きく改善されない場合は、この属性値を 0（ゼロ）にリセットします。属性値がゼロの場合、属性が NetWorker で使用されません。
クラスタ キャッシュ タイムアウト属性の編集クラスタ キャッシュ タイムアウト属性は、NetWorker クライアントの NSRLA データベースにあり、NetWorker がクラスタ向けに構成されている場合にのみ表示されます。たとえば、UNIX では、networker.cluster スクリプトが実行されて nsrexecd プログラムが再起動されると、NetWorkerクライアントがクラスター向けに構成されます。クラスター キャッシュ タイムアウト値を編集するには、UNIX の場合は root ユーザー、Windows の場合は管理者として、各物理ノード上で以下の手順を実行します。手順
1. NSRLA データベースに接続します。nsradmin -p nsrexecd
2. ［NSRLA］リソース属性の現在の設定を表示します。たとえば、次のように入力します。print type:NSRLA
3. クラスタ キャッシュ タイムアウト属性の値を変更します。たとえば、次のように入力します。updatevalue cluster cache timeout:
ここで、valueはタイムアウト値（秒）です。値 0（ゼロ）はキャッシュを使用しないことを指定します。
4. 変更の確認メッセージが表示されたら、次を入力します。Yes
5. 属性が更新されたことを確認し、次を入力します。print type:NSRLANetWorker により、NSRLA データベースが新しいキャッシュ値で更新されます。更新された値は、前のタイムアウト値に基づいて行われる次回のキャッシュ更新後に有効になります。
クラスタの構成
40 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
6. タイムアウト値を直ちに有効にするには、物理ノード上の次のキャッシュ ファイルを削除します。l UNIX：［/tmp/lcmap.out］l Windows：NetWorker_install_path［\nsr\bin\lcmap.out］
NetWorker仮想サーバーが nsrmmd の起動に失敗するNetWorker仮想サーバーが NetWorker ストレージ ノードで nsrmmd プロセスを起動できない場合、次のようなメッセージが NetWorker サーバー daemon.raw ファイルに出力されます。
06/08/00 10:00:11 nsrmon #217: connect to nsrexec prog 390113 vers 1 on `uranus' failed: RPC error: Remote system error06/08/00 10:00:11 nsrd: media notice: check storage node: uranus (RPC error: Remote system error)06/08/00 10:00:11 nsrd: media info: restarting nsrmmd #1 on uranus in 2 minute(s)06/08/00 10:02:12 nsrd: media info: restarting nsrmmd #1 on uranus now06/08/00 10:02:42 nsrmon #183: connect to nsrexec prog 390113 vers 1 on `
nsrexecd デーモン（UNIX ホストの場合）または NetWorker Remote Exec サービス（Windows ホストの場合）がストレージ ノードで実行されていない場合にも、このエラーは書き込まれます。この問題を解決するには、nsrexecd プロセス（UNIX の場合）または NetWorker RemoteExec サービス（Windows の場合）を起動します。
クラスタの構成
NetWorker仮想サーバーが nsrmmd の起動に失敗する 41
クラスタの構成
42 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
第 3章
高可用性 NetWorker サーバ用のデバイスの構成
NetWorkerは、テープ、AFTD、Data Domain デバイスを使用したクラスタ ホスト データのバックアップをサポートしています。この章では、オートチェンジャーおよびテープ デバイスを使用して高可用性NetWorker サーバをバックアップする場合に使用される、3 つの共通の構成シナリオについて説明します。AFTD および Data Domain デバイスを構成する方法について記述している「「NetWorker管理ガイド」」と「「NetWorker Data Domain Boost統合ガイド」」の情報は、クラスタ化されているホストとクラスタ化されていないホストの両方に適用されます。
l オートチェンジャーと共有テープ デバイスの構成...........................................................44l オートチェンジャーと非共有テープ デバイスの構成.......................................................45l スタンドアロン ホストのロボットの構成........................................................................ 47
高可用性 NetWorker サーバ用のデバイスの構成 43
オートチェンジャーと共有テープ デバイスの構成この構成では、NetWorker仮想サーバでロボット アームを管理します。NetWorkerは、DDS（Dynamic Drive Sharing）を使用して、仮想ノードと各物理ノードがテープ デバイスを共有できるようにします。個々の物理ノードおよび仮想ノードは、バックアップ データをネットワーク経由でなく直接テープ デバイスに送信します。この構成は、バックアップ データの大部分が非アクティブな物理ノードのデータである場合に使用します。共有オートチェンジャーと DDS デバイスを構成する前に、次の手順を実行します。
手順1. デバイス共有インフラストラクチャが、オートチェンジャーと NetWorker サーバ リソースを所有するノードの間におけるパス セッションを完全に分離して保護するようにする。ストレイ バスシグナルおよび他のノードからのセッションへの不正なアクセスからパスを保護する。
NetWorker サーバを所有しているノード以外のノードのプロセスがテープ デバイスにアクセスできる場合は、データが破損する可能性がある。NetWorker ソフトウェアは、このデータの破損を検出しないことがあります。
2. ロボット アームおよびすべてのドライブをクラスタ内の各物理ノードにゾーニングする。3. 各ノードでロボットへのパスとテープ ドライブへのパスを同様に構成する（バス、ターゲットおよ
び LUN）。4. ノード デバイスの再割り当て予約コマンドを使用してブリッジを構成している場合は、それら
のコマンドを NetWorker仮想サーバ上の nsrrc起動スクリプトに追加する。「「NetWorker管理ガイド」」を参照して、nsrrc スクリプトを変更する方法についてご確認ください。
5. 各物理ノードにクラスタ ベンダー提供のロボット アーム用特殊デバイス ファイルをインストールする。特殊デバイス ファイルにより、テープまたはオートチェンジャーのデバイス ドライバへのリンクが作成される。すべてのノードで、同じデバイスのリンクに付ける名前が同一になるようにします。クラスタ ノード全体で一致する特殊デバイス ファイルがない場合は、クラスタ内のすべての物理ノードで、同じ PCI スロットにファイバ HBA を取り付ける必要があります。
次の図では、この構成オプションをグラフィカルに表しています。
高可用性 NetWorker サーバ用のデバイスの構成
44 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
図 2 オートチェンジャーと共有デバイス
6. NMC デバイス構成ウィザードを使用してオートチェンジャーとデバイスを構成するには、ストレージ ノード名とプレフィックス名の入力を求められたら、clus_vir1仮想サーバのホスト名を指定します。NMC を使用してオートチェンジャーとデバイスを構成する方法については、「「NetWorker管理ガイド」」を参照のこと。
7. jbconfig コマンドを使用してオートチェンジャーとデバイスを構成するには、NetWorkerサーバ リソースを所有する物理ノード上で jbconfig -s clus_vir1 を実行します。a. プレフィックスとして使用するホスト名の入力を求められたら、仮想サーバ名 clus_vir1 を指定します。
b. 共有デバイスの構成を確認するメッセージが表示されたら、［はい］を選択する。NMC を使用してオートチェンジャーとデバイスを構成する方法については、「「NetWorker管理ガイド」」を参照のこと。
8. 各ホストのストレージ ノード属性値は次のとおり。l clus_phys1: clus_phys1l clus_phys2: clus_phys2l clus_vir1: nsrserverhost各クラスタ ノード向けにクライアント リソースを構成する方法については、バックアップとリカバリの構成を参照のこと。
9. フェイルオーバーが発生すると、NetWorkerは、フェイルオーバー ノードで実行中だったsavegroup オペレーションをリロケートして再開する。標準のオートチェンジャーの操作（例：インベントリの実行、ラベル付け、マウント、またはボリュームのアンマウント）は、新しいフェールオーバー ノード上では自動的に再開しません。
オートチェンジャーと非共有テープ デバイスの構成この構成では、ロボット アームとテープ デバイスを仮想ノード専用に構成します。NetWorker仮想サーバおよび、NetWorker サーバ リソースを所有する物理ノードは、バックアップ データを直接テー
高可用性 NetWorker サーバ用のデバイスの構成
オートチェンジャーと非共有テープ デバイスの構成 45
プ デバイスに送信します。非アクティブな物理ノードは、バックアップ データをネットワーク経由でテープ デバイスに送信します。この構成は、バックアップ データの大部分がアクティブな物理ノード、共有ディスク リソース、およびクラスタ外部のホストからのデータである場合に使用します。
次の図では、この構成オプションをグラフィカルに表しています。図 3 オートチェンジャーと非共有デバイス
この例では、非共有テープ デバイスとオートチェンジャーを構成するのに次の手順を使用します。
手順1. NMC デバイス構成ウィザードを使用してオートチェンジャーとデバイスを構成するには、ストレージ ノード名とプレフィックス名の入力を求められたら、clus_vir1仮想サーバのホスト名を指定します。NMC を使用してオートチェンジャーとデバイスを構成する方法については、「「NetWorker管理ガイド」」を参照のこと。
2. jbconfig コマンドを使用してオートチェンジャーとデバイスを構成するには、NetWorkerサーバ リソースを所有する物理ノード上で jbconfig -s clus_vir1 を実行します。l プレフィックスとして使用するホスト名の入力を求められたら、仮想サーバ名 clus_vir1 を指定します。
l 共有デバイスの構成を確認するメッセージが表示されたら、［はい］を選択する。「「NetWorker管理ガイド」」を参照して、jbconfig を使用したオートチェンジャーとデバイスを構成する方法についてご確認ください。
3. 各ホストのストレージ ノード属性値は次のとおり。l clus_phys1: nsrserverhost
l clus_phys2: nsrserverhost
l clus_vir1: nsrserverhost
高可用性 NetWorker サーバ用のデバイスの構成
46 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
各クラスタ ノード向けにクライアント リソースを構成する方法については、「バックアップ/リカバリの構成」を参照してください。
スタンドアロン ホストのロボットの構成クラスタ ノード間でバス ターゲット LUN を一致させることができない場合や、クラスタ内にNetWorker サーバがない場合には、ロボット アームを制御するクラスタの外部のストレージ ノードとしてスタンドアロンの物理ホストを設定できます。スタンドアロンの物理ホストでは、ファイバ チャネルまたは SCSI接続により、ロボット アームを制御します。クラスタ内の各ノードは、バックアップ データをネットワーク経由でテープ デバイスに送信します。NetWorker仮想サーバがインデックスおよびブートストラップをバックアップするには、ローカル デバイスが必要です。
次の図では、この構成オプションをグラフィカルに表しています。図 4 外部のスタンドアロン ストレージ ノード
この例では、スタンドアロン ストレージ ノードを構成するのに次の手順を実行します。l NetWorker仮想サーバでローカル デバイス AFTD1 を使用して、ブートストラップおよびインデッ
クスをバックアップします。l NMC デバイス構成ウィザードを使用してオートチェンジャーとデバイスを構成するには、ストレー
ジ ノード名とプレフィックス名の入力を求められたら、ext_SN スタンドアロンのホスト名を指定します。
l jbconfig コマンドを使用してオートチェンジャーとデバイスを構成するには、ext_SN でjbconfig -s clu_vir1 を実行します。「「NetWorker管理ガイド」」を参照して、jbconfig を使用したオートチェンジャーとデバイスを構成する方法についてご確認ください。n プレフィックスとして使用するホスト名の入力を求められたら、外部ストレージ ノード ext_SNを入力する。
高可用性 NetWorker サーバ用のデバイスの構成
スタンドアロン ホストのロボットの構成 47
n 共有デバイスの構成を確認するメッセージが表示されたら、［はい］を選択する。l 各ホストの［クライアント］ リソースの［ストレージ ノード］属性値は、次のとおりです。
n clus_phys1: clus_phys1
n clus_phys2: clus_phys2
n clus_vir1: nsrserverhost
各クラスタ ノード向けにクライアント リソースを構成する方法については、「バックアップ/リカバリの構成」を参照してください。
高可用性 NetWorker サーバ用のデバイスの構成
48 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
第 4章
バックアップ/リカバリの構成
この章では、クラスタでは、仮想ノードおよび物理ノードのバックアップ方法と、ローカル ストレージ ノードにバックアップする仮想クライアントの構成方法について説明します。
NetWorker では、リソース グループ（MC/ServiceGuard用のリソース サービス）に対して複数のIP アドレスを使用できる。ただし、仮想クライアント リソースを構成する場合は、これらの IP アドレスのうち 1 つのみを使用する。NetWorker クライアント リソースの名前は、短い名前、IP アドレスに対応する FQDN、または IP アドレスにすることができます。例：resgrp1はクラスタに定義されているリソース グループで、このグループには 2 つの IP リソース IP1 と IP2 が定義されています。IP1 の IPアドレスが NetWorker クライアント リソースとして定義される場合、resgrp1内のすべての共有パスは IP1 インデックスの IP アドレスで保存されます。
l クラスタの NetWorker環境変数の設定..................................................................50l NetWorker サーバへのアクセスのクライアントへの制限............................................... 50l NetWorker仮想サーバの構成...............................................................................51l 物理ノードのバックアップ用のクライアント リソースの作成.............................................. 53l 仮想クライアントのバックアップ用のクライアント リソースの作成.......................................53l NetWorker仮想サーバのバックアップ デバイスの構成................................................55l クラスタ ノードの手動バックアップの実行.................................................................... 56l バックアップのトラブルシューティング............................................................................58l データのリカバリ..................................................................................................... 60l リカバリのトラブルシューティング.................................................................................62
バックアップ/リカバリの構成 49
クラスタの NetWorker環境変数の設定UNIX クラスタの場合、グローバルな/nsr/nsrrc ファイルで高可用性 NetWorker サーバの環境変数を指定します。「「NetWorker管理ガイド」」を参照して、/nsr/nsrrc ファイルの使用方法についてご確認ください。クラスタ アウェアかスタンドアロンの UNIX NetWorker ホストの環境変数を定義するには、ローカルの/nsr ディレクトリで/nsr/nsrrc ファイルを変更または作成します。
NetWorker サーバへのアクセスのクライアントへの制限デフォルトでは、どの NetWorker サーバも、NetWorker ホストをバックアップし、任意のNetWorker ホストへのダイレクト リカバリを実行できます。NetWorker サーバへのアクセスを制限するには、NetWorker ホスト上の servers ファイルを使用します。
複数の servers ファイルが、高可用性 NetWorker サーバまたはクラスタ アウェア クライアントによって使用されます。NetWorker サーバへのアクセスをクラスタ ノードに制限するには、次の servers ファイルを作成、編集する必要があります。l グローバルの servers ファイル。共有ドライブにある。l ローカルの servers ファイル。各物理クラスタ ノードにある。
クラスタ ノード上のスタンドアロン NetWorker アプリケーションは、/nsr/res/servers（UNIX）か NetWorker_installation_path\nsr\res（Windows）にある 1 つの servers ファイルを使用します。
NetWorker サーバへのアクセスをクラスタ ノードに制限するには、次の手順を実行します。
手順1. 高可用性 NetWorker サーバまたはクラスタ アウェア NetWorker クライアントの場合は、アクティブなクラスタ ノード上で NetWorker仮想サーバをオフラインにします。l Windows 2008 のMSFCS の場合は、［フェイルオーバー クラスタ管理］プログラムで、
NetWorker クラスタ サービスを右クリックし、［このサービスまたはアプリケーションをオフラインにする］を選択する。
l Windows 2012 のMSFCS の場合は、［フェールオーバー クラスタ管理］プログラムで、NetWorker クラスタ リソースを右クリックし、［ロールの停止］を選択する。
2. 各ノード上で、NetWorker プロセスを停止します。l Linux または UNIX では、コマンド プロンプトから次のように入力する。nsr_shutdownl Windows の場合は、NetWorker Remote Exec サービスを停止する。これによって、
NetWorker サーバ上で NetWorker Backup and Recover サービスも停止する。3. 各物理ノード上で、servers ファイルを作成または編集します。
l UNIX：/nsr/res/serversl Windows：NetWorker_installation_path\nsr\res\servers
4. NetWorker ホストへのアクセスを必要とする各 NetWorker サーバの短い名前およびFDQN を各行に指定します。
NetWorker サーバが高可用性である場合、次のようにします。
バックアップ/リカバリの構成
50 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
a. NetWorker の論理または仮想ホスト名のエントリーを最初に追加します。b. 物理ホストごとにエントリーを追加します。例：clus_vir1clus_vir1.corp.comclus_phys1clus_phys1.corp.comclus_phys2clus_phys2.corp.com
servers ファイルにホストがない場合は、任意の NetWorker サーバでホストをバックアップしたりホストへのダイレクト リカバリを実行することができます。
5. 共有ディスクにアクセスできるノード上で、グローバルの servers ファイルを編集します。
グローバルの servers ファイルに定義されたホスト名を、各物理ノード上のローカルのservers ファイルのホスト名と同じにします。
6. Linux の場合に限り、NetWorker ブートタイム起動ファイル/etc/init.d/networker を編集し、存在する nsrexecd -s引数を削除します。たとえば、/etc/init.d/networker に次のエントリーがあるとします。nsrexecd -s venus -s mars
このエントリーが次のようになるよう、ファイルを変更します。nsrexecd
7. 各ノードで NetWorker デーモンを開始します。8. 高可用性 NetWorker ホストの場合に限り、NetWorker アプリケーションをオンラインにし
ます。l Windows 2008 のMSFCS の場合は、フェールオーバー クラスタ管理プログラムで、
NetWorker クラスタ サービスを右クリックし、［このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする］を選択する。
l Windows 2012 のMSFCS の場合は、フェールオーバー クラスタ管理プログラムで、NetWorker クラスタ リソースを右クリックし、［ロールの開始］を選択する。NetWorker サーバ リソースの状態がオンラインに変わったことを確認します。
NetWorker仮想サーバの構成このセクションは、高可用性 NetWorker サーバにのみ適用されるもので、NetWorker仮想サーバの構成および共有ディスクのバックアップを行う方法を説明します。NetWorker では、1 つのリソース グループに複数の IP アドレスを使用できます。ただし、仮想クライアント リソースを構成する場合は、これらの IP アドレスのうち 1 つのみを使用する。NetWorker クライアント リソースの名前は、短い名前、IP アドレスに対応する FQDN（完全修飾ドメイン名）、または IP アドレスにすることができます。
バックアップ/リカバリの構成
NetWorker仮想サーバの構成 51
例：resgrp1はクラスタに定義されているリソース グループで、このグループには 2 つの IP リソースIP1 と IP2 が定義されています。IP1 の IP アドレスが NetWorker クライアント リソースとして定義される場合、resgrp1内のすべての共有パスは IP1 インデックスの IP アドレスで保存されます。NetWorker仮想サーバを構成するには、次の手順を実行します。
手順1. NMC を使用して、NetWorker仮想サーバに接続します。2. ［構成］ウィンドウで［NetWorker サーバ］を右クリックして、［プロパティ］を選択します。3. ［管理者］属性に、RHEL の各物理ノードの root ユーザー アカウントを指定します。
Windows の各物理ノードの場合は、管理者とWindows の各物理ノードのシステム アカウントを指定します。例：RHEL の物理ノードの場合：
root@clus_phys1root@clus_phys2
Windows の物理ノードの場合：
administrator@clus_phys1system@clus_phys1administrator@clus_phys2system@clus_phys2
4. ［OK］をクリックします。5. ロックボックスのみを使用するように構成された NetWorker サーバの場合は、次の手順を
実行します。a. 左ナビゲーション ペインで、クライアントを選択します。b. NetWorker仮想サービスのクライアント リソースを右クリックし、［クライアント プロパティの変更］を選択します。
c.［グローバル（2/2）］タブで、［リモート アクセス］フィールドの各クラスタ ノードの名前を指定します。
l RHEL クラスタ ノードの場合、hostname コマンドを使用するときに表示されるホストの名前を指定します。
l Windows クラスタ ノードの場合、［コントロール パネル］ > ［システム］ > ［コンピューター名］フィールドに表示される完全なコンピューター名を使用します。
6. ［OK］をクリックします。
ロックボックスを使用するように NetWorker サーバを構成する場合、仮想ノードが別のクラスタ ノードにフェールオーバーする前に、［リモート アクセス］フィールドを更新する必要があります。フェイルオーバーの前に［リモート アクセス］フィールドを更新しない場合、ロックボックスリソースを削除して作成する必要があります。ロックボックス リソースを構成する方法については、「NetWorker セキュリティ構成ガイド」を参照してください。
バックアップ/リカバリの構成
52 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
物理ノードのバックアップ用のクライアント リソースの作成このセクションでは、物理クラスタ ノードのローカル ディスクをバックアップするための NetWorker クライアント リソースを作成する方法について説明します。手順
1. NMC で NetWorker サーバに接続します。高可用性 NetWorker サーバには、仮想ノード名を使用して接続します。
2. ［保護］をクリックし、［グループ］を選択します。［グループ］ リソースを構成するか、物理ノードをバックアップする既存のグループを選択します。
3. クラスタ内の物理ノードごとに NetWorker クライアントを作成します。a.［クライアント］を右クリックし、［作成］を選択します。b.［名前］属性に、物理クライアントの名前を入力します。c.［セーブセット］フィールドで、ローカル ディスクまたは［すべて］を指定します。
Windows の場合、定数ディスクは指定しないでください。
ALL セーブセットl 共有ディスクは含まれません。l 物理ノードに属するローカル ディスクが含まれます。l Windows クラスタの DISASTER_RECOVERY:\セーブセットが含まれます。l Windows 2012 クラスタのWINDOWS ROLES AND FEATURES セーブセットが含まれます。
d.［グループ］属性に、ステップ 2 で構成した［グループ］を選択します。e. 必要な場合、［クライアント］のプロパティ ウィンドウで残りの属性を定義し、［OK］をクリックします。
仮想クライアントのバックアップ用のクライアント リソースの作成このセクションでは、重複排除対応 CSV を含む、共有ディスクまたは CSV（クラスタの共有ボリューム）をバックアップするための NetWorker クライアント リソースを作成する方法について説明します。クラスタ アウェア クライアントおよび NetWorker仮想サーバに対して次の手順を実行します。手順
1. NMC を使用して NetWorker サーバに接続します。高可用性 NetWorker サーバには、仮想ノード名を使用して接続します。
2. ［保護］をクリックし、［ポリシー］と［ワークフロー］を作成してクラスタ ノードをバックアップするか、既存のワークフローを選択します。
3. 仮想ノードごとに NetWorker クライアント リソースを作成します。
Microsoft フェイルオーバー クラスタでは、仮想クライアントに対応するネットワーク名リソースの名前を構成したこと、およびそのリソースを、バックアップに使用するディスクを含むリソースグループに追加したことを確認します。ネットワーク名リソースのフル ネームは、NetWorker
バックアップ/リカバリの構成
物理ノードのバックアップ用のクライアント リソースの作成 53
クライアント リソースの名前、またはそのエイリアスのいずれかに一致している必要があります。
4. ［セーブセット］フィールドでバックアップするセーブセットを指定します。バックアップするには、次の手順を実行します。l 共有ドライブと仮想クライアントに属する CSV をすべてバックアップする場合は、［すべて］を指定します。
l 仮想クライアントに属する共有ディスクの単一ドライブ ボリュームをバックアップする場合は、ドライブ ボリューム記号を指定します。単一ドライブ ボリュームをバックアップする場合の指定例には、「G:\」があります。単一の CSV をバックアップする場合は、C:\clusterstorage\volumeX を指定します。ここで、Xはボリューム番号で、C: はシステム ドライブです。
重複排除された CSV ボリュームのサブディレクトリを指定する場合、サブディレクトリがマウント ポイントのルートである場合を除き、NetWorkerは最適化されていない状態のデータ重複排除バックアップを作成します。
5. HACMP の場合に限り、［エイリアス］属性にブート アダプタ名を追加します。6. ［グローバル（1/2）］タブの［リモート アクセス］フィールドで、クラスタ内の物理ノードごとに
システム アカウント（Windows の場合）か root ユーザー アカウント（UNIX の場合）を指定します。UNIX の物理ノードの場合：root@clus_phys1 root@clus_phys2Windows の物理ノードの場合：system@clus_phys1 system@clus_phys2
7. 必要に応じて、［アプリケーションとモジュール］タブの［アプリケーション情報］フィールドに環境変数を指定します。l スナップショットの管理バックアップの場合に限り、［NSR_PS_SHARED_DIR］変数を使用して共有ディレクトリを指定します。例：NSR_PS_SHARED_DIR=P:\shareSnapShotバックアップの構成方法については、NetWorker スナップショット管理統合ガイドを参照してください。
l Windows Server 2012 およびWindows 2012 R2 CSV、および重複排除されたCSVバックアップのみ：重複排除された CSVバックアップの一部として、優先ノードは CSV ボリュームの所有権をそれ自体に移動しようとします。所有権の移動が成功すると、NetWorkerはローカルでバックアップを実行します。所有権の移動が失敗すると、NetWorkerは SMB でバックアップを実行します。CSV所有権が移動すると、バックアップの完了後に、NetWorkerは所有権を元のノードにリストアします。必要に応じて、バックアップを優先的に実行するクラスタ ノードを指定できます。優先するサーバを指定するには、PSOL（NetWorker クライアント優先サーバ順序リスト）変数 NSR_CSV_PSOL を使用します。PSOL を指定しない場合、NetWorkerは現在のホスト サーバ ノード（仮想ノード）を使用して、バックアップを実行します。PSOL を指定する前に、次の情報を確認してください。
バックアップ/リカバリの構成
54 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
n save.exe プロセスは、リストで最初に使用可能なサーバを使用して、CSVバックアップを開始する。応答したノードのうち、最も上に表示されているノードが、優先されるバックアップ ホストになる。PSOL に指定されたノードが使用可能でない場合、NetWorkerは［現在のホスト サーバ］ノードでバックアップを試行する。
n NetWorker クライアントのリモート アクセス リスト属性には、識別されたクラスタ ノードが含まれていなければならない。
n ノード名を指定するときには、NetBIOS名を使用する。ノードの IP アドレスやFQDNは指定できない。
PSOL を指定するには、クライアント リソースの［アプリケーション情報］属性にキー/値のペアを指定します。キー/値のペアを次の形式で指定します。NSR_CSV_PSOL=MachineName1,MachineName2,MachineName3...たとえば、物理ノード clus_phys2 が仮想ノード clus_vir1 のクラスタ リソースを所有しているとします。この場合、デフォルトでは clus_vir1 がバックアップ リクエストを実行します。オペレーションの負荷を軽減するため、clus_phy1 を、セーブ オペレーションを優先的に開始するノードとして定義する。clus_phy1 が使用不可の場合は、NetWorkerはclus_phy2 を使用してセーブ オペレーションを開始しようとします。clus_vir1 クライアント リソースの NSR_CSV_PSOL変数は、次の値に設定されます。NSR_CSV_PSOL=MachineName1,MachineName2,MachineName3...物理ノードがバックアップを実行するのに対し、NetWorkerはそのバックアップ情報を仮想クライアント リソースのクライアント ファイル インデックスに保存します。この CSV のバックアップをリカバリする場合は、ソース クライアントとして clus_vir1 を指定します。
8. 重複排除された CSVバックアップの場合に限り、最適化されていない重複排除バックアップを構成するには、［セーブ オペレーション］属性の［VSS:NSR_DEDUP_NON_OPTIMIZED=yes］を指定します。
9. 必要な場合、［クライアントのプロパティ］ウィンドウで残りの属性を定義し、［OK］をクリックします。
NetWorker仮想サーバのバックアップ デバイスの構成NetWorker仮想サーバで、ブートストラップおよびサーバ インデックスを保存するには、ローカルのバックアップ デバイスが必要です。常に使用可能なデバイスを確保するには、NetWorker仮想サーバに属するデバイスを物理ノード間で共有されるよう構成します。手順
1. NMC を使用して、NetWorker仮想サーバのクライアント リソースのプロパティを編集します。
2. ［グローバル（2/2）］を選択します。3. ［ストレージ ノード］属性に、各物理クラスタ ノードと nsrserverhost をこの順に指定しま
す。
バックアップ/リカバリの構成
NetWorker仮想サーバのバックアップ デバイスの構成 55
MSFCSは共有テープをサポートしていません。NetWorker仮想サーバを、共有バスに接続されているテープ デバイスとともに構成することはできません。また、MSFCSは共有バスに接続されているディスク デバイスもサポートしています。共有バスに接続されているファイル タイプ デバイスは使用しないでください。
ローカル ストレージ ノードにバックアップするように仮想クライアントを構成するデフォルトでは、NetWorkerは、仮想クライアント内のデータを、仮想クライアント リソースの［ストレージ ノード］属性で最も上に表示されているストレージ ノードに送信します。キーワード curphyhost を使用すると、仮想クライアントのバックアップを、仮想クライアントを現在所有している物理ホスト上のストレージ ノード デバイスに転送できます。curphyhost キーワードは仮想クライアントにのみ適用できます。このキーワードは、ストレージ ノード リソースの［クローン ストレージ ノード］属性や NetWorker仮想サーバのクライアント リソースには指定しないでください。指定すると、予期しない動作が行われる可能性があります。たとえば、ブートストラップやオンライン インデックスのバックアップが、NetWorker仮想サーバのローカル デバイスではなく、仮想クライアントのローカル ストレージ ノードに書き込まれることがあります。
クライアント リソース内で［Autoselect storage node］属性を有効にした場合、NetWorkerはそのクライアントに対応する curphyhost設定を上書きします。「NetWorker管理ガイド」を参照して、［Autoselect storage node］属性の詳細について、ご確認ください。
たとえば、2 つのノードを持つ次のようなクラスタを構成しているとします。l ノード A および Bは、クラスタ内の物理ノードl 仮想クライアント saturnは、ノード A に置かれているか、ノード B にフェイルオーバーできる
仮想クライアントの［ストレージ ノード］属性に curphyhost を指定しないバックアップでは、バックアップ データはノード A上のリモート デバイス（rd=）に転送されます。saturn がノード B にフェイルオーバーし、saturn のバックアップが開始された場合でも、バックアップ データは引き続きノード A上のリモート デバイス（rd=）に転送されます。saturn の［ストレージ ノード］属性の最初に curphyhost を指定している場合、saturn がノード B にフェイルオーバーして saturn のバックアップが開始されたときに、バックアップ データはノード B のリモート デバイス（rd=）に転送されます。これは、フェイルオーバーの後、saturn がノード B、つまり現在の物理ホストに存在するようになるためです。次の手順では、curphyhost を使用する方法を説明します。
手順1. NMC で仮想クライアント リソースのプロパティを編集します。2. ［グローバル（2/2）］を選択します。3. ［ストレージ ノード］属性にキーワード「curphyhost」を追加します。
クラスタ ノードの手動バックアップの実行クラスタ内の物理または仮想ノードを手動でバックアップするには、UNIX およびWindows のコマンド プロンプトを使用するか、NetWorker ユーザー GUI（Windows のみ）を使用します｡
バックアップ/リカバリの構成
56 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
このセクションでは、非 root アカウントや非管理者アカウントで手動バックアップができるようNetWorker を構成する方法と、実際に手動バックアップを実行する方法を説明します。
非 root または非管理者ユーザーのための手動バックアップの構成バックアップ操作は lcmap スクリプトを使用し、クラスターに問い合わせ、パスの所有者を決定します。 非 root アカウント（UNIX）や非管理者アカウント（Windows）で手動バックアップを実行する場合、NetWorker ではパス所有者情報を決定できません。 結果として、NetWorkerは、仮想ノードのクライアント ファイル インデックスではなく、ファイル システムを所有する物理ノードのクライアント ファイル インデックスに対して、バックアップ情報を書き込みます。このセクションでは、各サポート対象のオペレーティング システムを構成し、lcmap スクリプトがクラスターに問い合わせ、非 root または非管理者ユーザーのパス所有者を決定できるようにする方法について説明します。
HP MC/ServiceGuard での非 root アカウントの使用HP MC/ServiceGuard上で、仮想クラスタ クライアントから非 root権限でデータを手動バックアップするには、次のいずれかの操作を行います。l クラスタの各ノードで、非 root アカウントのホーム ディレクトリ内の .rhosts ファイルに各クラ
スタ ノードのホスト名が含まれていることを確認する。例：
nodeAnodeB
l クラスタの各ノードで root ユーザーとして/etc/cmcluster/cmclnodelist ファイルを編集または作成し、このファイルに次の情報を追加する。
nodeA user_namenodeB user_name
cmclnodelist ファイルが存在する場合、クラスタ ソフトウェアはすべての .rhosts ファイルを無視します。
MSFCS での非管理者アカウントの使用MSFCS上で非管理者権限を使用して仮想クラスタ ライアントからデータを手動でバックアップするには、ユーザーがクラスタ リソースにアクセスできるように、クラスタでセキュリティ記述子のプロパティを変更します。次に例を挙げます。
Cluster ClusterName/prop "security descriptor"=DOMAIN\USER ,grant,f:security
VCS for UNIX での非 root アカウントの使用VCS で非 root ユーザーとして物理または仮想クラスタ クライアントを手動でバックアップする場合、パスワードの入力を求められます。パスワードの入力を回避するには、次の手順を実行します。l VCS 4.0 の場合は、AllowNativeCliUsers属性を 1 に設定する。
バックアップ/リカバリの構成
非 root または非管理者ユーザーのための手動バックアップの構成 57
l VCSバージョン 4.1以降の場合は、VCS の halogin コマンドを使用して、認証情報を保存する。
VCS認証のセットアップ方法については、VCS のマニュアルを参照してください。
VCS for Windows での非管理者アカウントの使用Windows 2008 およびWindows 2008 R2版の VCS 6.0 の場合、バックアップを実行するには、NetWorker User アプリケーションまたはコマンド プロンプト ウィンドウを管理者として起動する必要があります。次に例を挙げます。l NetWorker User アプリケーションからバックアップ オペレーションを開始するには、
NetWorker User アプリケーションを右クリックし、［管理者として実行］を選択する。l コマンド プロンプトからバックアップ オペレーションを開始するには、［コマンド プロンプト］アプリケ
ーションを右クリックし、［管理者として実行］を選択する。
コマンド プロンプトからの手動バックアップの実行仮想または物理ノードを手動でバックアップするには、save コマンドを使用します。次に例を挙げます。
save -c client save_set
この場合、l clientは、共有ディスクのデータをバックアップする場合は仮想ホスト名、save コマンドを実行す
るノードのローカル データをバックアップする場合は物理ノードのホスト名。l save_set には、バックアップ データのパスを指定する。
NetWorker User からの手動バックアップの実行Windows物理ノードでは、NetWorker User プログラムを使用して共有またはローカルのデータをバックアップできます。共有データをバックアップする場合は、アクティブな物理ノードで NetWorker User を開始します。
バックアップのトラブルシューティングこのセクションでは、次のようなよく発生するバックアップおよび構成に関するエラーの解決策を示します。
RAP エラー: クライアントのリソース情報を抽出できませんこのメッセージが表示されるのは、各物理ノードに NetWorker クライアント リソースがないために、NetWorker サーバが仮想クラスタ クライアントをバックアップできなかった場合です。
この問題を解決するには、仮想クラスター クライアントを所有できる物理ノードごとにクライアント リソースを作成し、バックアップを開始します。
バックアップ/リカバリの構成
58 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
ファイル システムがスケジュール セーブの対象から外されたクラスタ環境では、NetWorker ソフトウェアは以下の 2 システムを区別する必要があります。l 物理クライアントに関連づけられたファイル システムl リソース グループ（仮想クライアント）が管理するファイル システムこれらのタイプのファイル システムを識別するために、NetWorkerはパス所有者の規則という条件を使用します。これらの規則は、バックアップ セーブセットに関する情報が含まれるクライアント ファイル インデックスを決定します。デフォルトでは、パス所有者の規則で競合が発生すると、NetWorker ソフトウェアによって次の処理が実行されます。l スケジュールされたセーブセットをバックアップし、仮想 NetWorker クライアントがセーブセット情
報を複数のクライアント ファイル インデックスに書き込めないようにします。l ファイル システムを所有するクライアントと、ファイル システムをバックアップするように構成されて
いるクライアント リソースが一致するように考慮します。次の条件では、NetWorker でスケジュールされたセーブ中に、ファイル システム バックアップが省略されます。l 物理クライアント リソースの［セーブセット］属性に仮想クライアント内のファイル システムがあ
る。l 仮想クライアント リソースの［セーブセット］属性に物理クライアント内のファイル システムがあ
る。次のセクションで説明されているいずれかの方法で、この問題を解決します。
クライアントの［セーブセット］属性の修正クライアント内にあるファイル システムのみをバックアップするよう NetWorker クライアントを構成します。
1. nsrpolicy コマンドを使用して、NetWorkerパス所有者の規則を確認し、クライアント内のファイル システムのリストを表示します。
2. クライアント内にあるファイル システムのみを含めるよう、クライアントの［セーブセット］属性を変更します。
デフォルトのパス所有者の規則の上書きクライアントが所有しないファイル システムを NetWorker で強制的にバックアップするには、クライアント上の NetWorker bin ディレクトリに pathownerignore ファイルを作成します。このファイルによって、NetWorkerはデフォルトのパス所有者の規則を無視し、ファイル システム セーブセットに関する情報を正しい所有者のクライアント ファイル インデックスに書き込みます。
バックアップ情報が正しいクライアント ファイル インデックスに保存されたことを確認するには、mminfo コマンドを使用します。設計上、［NMC サーバー グループ詳細］ウィンドウには、セーブセットを構成した物理クライアントにバックアップが対応することが示されます。
バックアップ/リカバリの構成
ファイル システムがスケジュール セーブの対象から外された 59
ファイル システムのバックアップ情報が誤ったクライアント ファイル インデックスに書き込まれたバックアップ時にクライアントに pathownerignore ファイルがある場合、NetWorkerは、クライアント内にないセーブセットをバックアップするが、バックアップ セーブセットに関する情報をファイル システムが属するホストのクライアント ファイル インデックスに書き込みます。
どのクライアント ファイル インデックスにセーブセット情報が含まれるかを確認するため、verbose オプションを設定してテスト プローブを実行します。たとえば、savegrp -pv -c client_namegroup_name ここで、l client_nameはクラスタ クライアントの名前である。l group_nameは、クライアントのバックアップが含まれているグループの名前である。NetWorker で強制的にセーブセット情報を、ファイル システムがないクライアントに書き込むには、次の作業のいずれかを実行します。l 手動セーブ処理の場合は、-c オプションの save コマンドを使用して、クライアントの名前をセ
ーブセット情報とともに指定します。l スケジュールされたセーブ処理の場合、NetWorker で強制的にセーブセット情報を、セーブセ
ットをバックアップするクライアントのインデックスに書き込みます。l 1. NMC でクライアントのプロパティを編集する。
2.［アプリケーションとモジュール］タブを選択する。3. Backup command属性に、save コマンドと、セーブセット情報を格納するクライアントの名前を次のように指定する。
save -c client_name
バックアップ情報が正しいクライアント ファイル インデックスに保存されたことを確認するには、mminfo コマンドを使用します。設計上、［NMC サーバ グループ詳細］ウィンドウおよび savegrp
完了レポートには、バックアップが、セーブセットを構成した物理クライアントに対応することが示されます。
HACMP デバイスにバックアップする際、対応するデバイスが見つからないこのエラー メッセージが表示されるのは、プライマリ NIC に IP アドレスを関連づけずに物理ノード名を構成したために、AIX HACMP クラスターに接続されているデバイスへのバックアップが失敗した場合です。この問題を解決するには、プライマリ NIC の物理ノード IP アドレスを構成します。 詳細については、NetWorker HACMP のインストール準備を参照してください。
データのリカバリこのセクションでは、仮想クライアントに属する共有ディスクからデータをリカバリする方法について説明します。
バックアップ/リカバリの構成
60 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
物理クラスタ クライアントにあるプライベート ディスクで開始されたデータのリカバリ手順は、クラスタの一部ではないホストからデータをリカバリする手順と同じです。詳細については、「「NetWorker管理ガイド」」を参照してください。Windows クラスタをリカバリするには、「NetWorker管理ガイド」の「Windows BMR（ベア メタル リカバリ）」の章に記載されている詳細情報を参照します。
仮想クライアントに属する共有ディスクからバックアップしたデータをリカバリするには、次の操作を行います。手順
1. 仮想クライアントへのリモート アクセスを正しく構成しておきます。a. NMC で仮想クライアント リソースのプロパティを編集します。b.［グローバル（2/2）］タブの［リモート アクセス］属性に、必ず各物理クラスタ ノードの
root ユーザーまたは管理者ユーザーのエントリーを指定します。2. ［NSR_CSV_PSOL］変数を使用するクライアント用の CSVバックアップをリカバリするた
め、優先サーバ順序リスト内の各ホストのシステム アカウントには必ず NetWorker オペレーター ユーザー グループのメンバーを指定します。
たとえば、次の変数を使用して CSV ボリュームを指定するよう仮想ノード クライアント リソースを構成するとします。NSR_CSV_PSOL=clu_virt1、clu_virt2。この場合、NetWorkerオペレーター ユーザー グループには次のユーザーを指定します。
system@clu_virt1system@clu_virt2
3. 仮想クライアントのファイル システムをマウントします。4. データをリカバリします。
l Windows で NetWorker User プログラムを使用する場合、ソース クライアントは仮想クライアントである。
l コマンド ラインによるリカバリを実行する場合、［recover］コマンドと［-c］オプションを使用して、リカバリ対象のクライアントの名前を指定します。例：recover -s server_name -c virtual_client
-c virtual_clientは、仮想クライアントが所有するグローバル ファイル システムから［recover］コマンドを実行する場合に任意指定です。詳細については、マニュアル ページの recover、または「「NetWorker コマンド リファレンス ガイド」」を参照してください。n Windows 2008 およびWindows 2008 R2版の VCS 6.0 を使用してデータをリカバリする場合には、NetWorker User プログラムまたはコマンド プロンプト ウィンドウを管理者として起動することも必要になります。
n NetWorker User アプリケーションからリカバリ操作を開始するには、NetWorkerUser アプリケーションを右クリックし、［管理者として実行］を選択します。
n コマンド プロンプトからリカバリ操作を開始するには、コマンド プロンプト アプリケーションを右クリックし、［管理者として実行］を選択します。
バックアップ/リカバリの構成
データのリカバリ 61
ローカル ストレージ ノードからリカバリする仮想クライアントの構成仮想クライアント データのリカバリ オペレーション中、NetWorkerは、デバイス内の必要とされるボリュームを、仮想クライアント リソースの［リカバリ ストレージ ノード］属性で最も上に表示されているストレージ ノードにマウントしようとします。
キーワード currechost を使用すると、仮想クライアントのリカバリで、ストレージ ノード デバイス内の必要とされるボリュームを、その仮想クライアントを配下に持つ物理ホストにマウントするように指示できます。
curphyhost キーワードは仮想クライアントのリカバリにのみ適用されます。このキーワードは、ストレージ ノード リソースの［クローン ストレージ ノード］属性や NetWorker仮想サーバーのクライアントリソースには指定しないでください。指定すると、予期しない動作が行われる可能性があります。たとえば、ブートストラップやオンライン インデックスのバックアップが、NetWorker仮想サーバーのローカル デバイスではなく、仮想クライアントのローカル ストレージ ノードに書き込まれることがあります。
ローカル ストレージ ノードからの仮想クライアント データのリカバリを構成する場合、次の制限が適用されます。l ネットワーク上に currechost という名前のホストまたはマシンが存在しないことを確認する必
要があります。l 「currechost」は、仮想クライアントのストレージ ノード リソースの［クローン ストレージ ノード］
属性には指定しないこと。l キーワード currechost を仮想サーバーのクライアント リソースの［ストレージ ノード］属性ま
たは［リカバリ ストレージ ノード］属性に適用しないでください。ローカル ストレージ ノードからリカバリするように仮想クライアントを構成するには、次の手順を実行します。手順
1. NMC で仮想クライアント リソースのプロパティを編集します。2. ［グローバル（2/2）］タブの［ストレージ ノード］属性または［リカバリ ストレージ ノード］
属性に、キーワード currechost を追加します。目的の優先順位に基づいて、このキーワードをリスト内の適切な場所に配置します。リストの一番上のキーワードが、最も優先順位が高くなります。このキーワードがリスト内の唯一のキーワードではないことを確認します。
リカバリのトラブルシューティングこのセクションでは、クラスター ノードのバックアップからデータをリカバリする際に発生する問題に対し、解決策を示します。
NSR サーバ nw_server_name： クライアントの virtual_hostname が NetWorker サーバ上で正しく構成されていません
このメッセージが表示されるのは、クラスタ外の NetWorker サーバでバックアップされていた高可用性 NetWorker サーバの物理ノードから、データをリカバリしようとする場合です。 この問題を解決するには、外部の NetWorker サーバ上に高可用性仮想 NetWorker サーバのクライアント リソースを作成し、リカバリ オペレーションを再試行します。
バックアップ/リカバリの構成
62 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
第 5章
クラスタからの NetWorker ソフトウェアのアンインストール
NetWorker サーバ ソフトウェアを削除するには、事前にクラスタから NetWorker構成を削除する必要があります。このセクションでは、高可用性 NetWorker サーバをオフラインにし、クラスタからNetWorker構成を削除する方法について説明します。このセクションで説明している内容は、NetWorker サーバ ソフトウェアがスタンドアロン アプリケーションである（クラスタによって管理されていない）場合や、当該のクライアント ソフトウェアのみがインストールされている場合には、適用されません。クラスタから NetWorker ソフトウェアを削除する手順は、スタンドアロン マシンから同ソフトウェアを削除する手順と同じです。NetWorker ソフトウェアを削除する方法については、「NetWorker インストール ガイド」を参照してください。
l HACMP からの NetWorker のアンインストール.........................................................64l HP MC/ServiceGuard からの NetWorker のアンインストール................................... 64l MSFCS からの NetWorker のアンインストール......................................................... 64l RHEL高可用性からの NetWorker のアンインストール.............................................. 65l SLES HAE からの NetWorker のアンインストール.....................................................65l SUN Cluster または Oracle Solaris Cluster からの NetWorker のアンインストール......65l VCS からの NetWorker のアンインストール...............................................................66
クラスタからの NetWorker ソフトウェアのアンインストール 63
HACMPからの NetWorkerのアンインストールはじめにクラスタの各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールする場合、まずクラスタからNetWorker構成を削除し、次に NetWorker ソフトウェアを削除します。手順
1. 各クラスタ ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。2. NetWorker デーモンをシャットダウンします。
nsr_shutdown
3. NetWorker構成を削除します。networker.cluster -r
4. NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。詳細な手順については、「NetWorker インストール ガイド」を参照してください。
HP MC/ServiceGuardからの NetWorkerのアンインストールはじめにクラスタの各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールする場合、まずクラスタからNetWorker構成を削除し、次に NetWorker ソフトウェアを削除します。各物理ノードで root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NetWorker デーモンを終了します。nsr_shutdown
2. クラスタから NetWorker構成を削除します。/opt/networker/bin/networker.cluster -r
3. NetWorker サービスを停止します。nsr_shutdown
4. NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。詳細な手順については、「NetWorker インストール ガイド」を参照してください。
5. 非 LC統合メソッドを使用して NetWorker ソフトウェアを構成した場合は、/etc/cmcluster/NetWorker.clucheck ファイルを削除します。
MSFCSからの NetWorkerのアンインストール各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。詳細な手順については、「NetWorker インストール ガイド」を参照してください。
クラスタからの NetWorker ソフトウェアのアンインストール
64 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
RHEL高可用性からの NetWorkerのアンインストールはじめにクラスタの各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールする場合、まずクラスタからNetWorker構成を削除し、次に NetWorker ソフトウェアを削除します。手順
1. クラスタ内の各ノードに対して次の操作を実行します。a. NetWorker デーモンを停止します。nsr_shutdown
b. NetWorker構成を削除します。networkr.cluster -r
2. NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。
詳細な手順については、「NetWorker インストール ガイド」を参照してください。
SLES HAEからの NetWorkerのアンインストールはじめにクラスタの各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールする場合、まずクラスタからNetWorker構成を削除し、次に NetWorker ソフトウェアを削除します。root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. クラスター内の各ノードに対して次の操作を実行します。a. NetWorker デーモンを停止します。nsr_shutdown
b. NetWorker構成を削除します。networker.cluster -r
c. NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。詳細な手順については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照してください。
SUN Cluster または Oracle Solaris Clusterからの NetWorkerのアンインストール
はじめにクラスタの各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールする場合、まずクラスタからNetWorker構成を削除し、次に NetWorker ソフトウェアを削除します。root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. クラスター内の各ノードに対して次の操作を実行します。
クラスタからの NetWorker ソフトウェアのアンインストール
RHEL高可用性からの NetWorker のアンインストール 65
a. NetWorker デーモンを停止します。nsr_shutdown
b. クラスターから NetWorker構成を削除します。networker.cluster -r
2. NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。詳細な手順については、「「NetWorkerインストール ガイド」」を参照してください。
VCSからの NetWorkerのアンインストールこのセクションでは、クラスタから NetWorker構成を削除し、Solaris、Linux およびWindows からNetWorker ソフトウェアを削除する方法について説明します。
VCS for Solaris および VCS for Linux からの NetWorker のアンインストールはじめにクラスタの各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールする場合、まずクラスタからNetWorker構成を削除し、次に NetWorker ソフトウェアを削除します。root ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NWClient リソース タイプのすべてのインスタンスを削除し、構成から NWClient タイプの定義を削除します。詳細については、hares (1m)および hatype(1m)のマニュアル ページを参照してください。
2. 各クラスター ノードに対して次の操作を実行します。a. NetWorker デーモンをシャットダウンします。nsr_shutdown
b. NetWorker構成を削除します。networker.cluster -r
c. NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。詳細な手順については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照してください。
VCS for Windows からの NetWorker のアンインストールはじめにクラスタの各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールする場合、まずクラスタからNetWorker構成を削除し、次に NetWorker ソフトウェアを削除します。管理者ユーザーになり、次の手順を実行します。手順
1. NWClient リソース タイプのすべてのインスタンスを削除し、構成から NWClient タイプの定義を削除します。
2. クラスター内の各ノードに対して次の操作を実行します。a. NetWorker のサービスを停止します。
クラスタからの NetWorker ソフトウェアのアンインストール
66 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
b. コマンド プロンプトを使用して、クラスタから NetWorker構成を削除します。たとえば、次のように入力します。lc_config.exe-r
c. NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。詳細な手順については、「「NetWorker インストール ガイド」」を参照してください。
クラスタからの NetWorker ソフトウェアのアンインストール
VCS for Windows からの NetWorker のアンインストール 67
クラスタからの NetWorker ソフトウェアのアンインストール
68 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
第 6章
高可用性 NetWorker アプリケーションの更新
この章では、高可用性クラスタ環境で NetWorker ソフトウェアを更新する方法の概要を示します。
l NetWorker アプリケーションの更新..........................................................................70
高可用性 NetWorker アプリケーションの更新 69
NetWorker アプリケーションの更新クラスタ内の各ノード上で、次の手順を実行します。手順
1. クラスタ内の各ノードから NetWorker ソフトウェアをアンインストールします。「クラスタからのNetWorker ソフトウェアのアンインストール」では、各サポート対象クラスタから NetWorkerソフトウェアを削除する方法について説明します。
2. クラスタの各ノードに NetWorker ソフトウェアをインストールします。NetWorker ソフトウェアをインストールする方法については、「NetWorker インストール ガイド」を参照してください。
3. クラスタ内の NetWorker ソフトウェアを構成します。「クラスタの構成」では、各サポート対象クラスタから NetWorker ソフトウェアを構成する方法について説明します。
高可用性 NetWorker アプリケーションの更新
70 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
用語集
この用語集では、このガイドで使用されている用語の定義について説明します。
A
AFTD（アドバンスト ファイル タイプ デバイス）
ボリューム マネージャを使用して複数のコンカレント バックアップ/リカバリ操作を有効化し、利用可能なディスク領域を動的に拡張するディスク ストレージ デバイス。
B
BMR Windows ベア メタル リカバリ。以前は災害復旧と呼ばれていました。BMR の詳細については、NetWorker管理ガイドの「Windows ベア メタル リカバリ」の章を参照してください。
N
networker_install_path インストール処理により NetWorker ソフトウェアが配置されるパス、つまりディレクトリ。l AIX： /usr/sbin
l Linux： /usr/bin
l Solaris： /usr/sbin
l HP-UX： /opt/networker/bin
l Windows（新規インストール）： C:\Program Files\EMC NetWorker\nsr\bin
l Windows（更新）： C:\Program Files\Legato\nsr\bin
NetWorker サーバ NetWorker サーバ ソフトウェアを実行しているネットワーク上のコンピュータ。オンライン インデックスを保持し、同じネットワーク上のクライアントやストレージ ノードに、バックアップ サービスとリストア サービスを提供します。
NMC（NetWorker管理コンソール）
NetWorker サーバとクライアントの管理に使用されるソフトウェア プログラム。NMC サーバは、すべての NetWorker プロセスに対してレポート作成機能および監視機能も提供します。
S
save クライアント ファイルをバックアップ ボリューム メディアにバックアップし、オンライン インデックスにデータのエントリーを作成する、NetWorker のコマンド。
NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド 71
い
Enabler ソフトウェアを起動するための一意のコード。l 評価 Enabler または一時 Enablerは、一定期間が経過すると使用期間が終了します。l 基本 Enablerは、ソフトウェアの基本機能のロックを解除します。l アドオン Enablerは、ライブラリ サポートなどの追加機能または製品のロックを解除します。ライセンス キー以下を参照してください。 .
か
仮想クライアント クラスター内の高可用性サービス/アプリケーションのデータをバックアップする NetWorker クライアントリソース。 仮想クライアントは、1 つのクラスタ ノードから別のクラスタ ノードにフェイルオーバーできます。HACMP/PowerHA for UNIX の場合、仮想クライアントは、高可用性リソース グループに関連づけられたクライアントです。 リソース グループで定義されたファイル システムは仮想クライアントに属します。 仮想クライアントはサービス アドレスを使用します。 HACMP/PowerHA for AIX リソース グループには、NetWorker仮想クライアントと見なされるための IP サービス ラベルを含める必要があります。
管理されるアプリケーション コンソール サーバから監視および/または管理されるプログラム。
管理者 一般にネットワーク コンピューター上のソフトウェアをインストール、構成、維持し、ユーザーの追加やユーザー権限の定義を行う人物。
き
共有ディスク クラスタ内の複数のノードに接続されているストレージ ディスク。
認証コード 対応するイネーブラ コードと組み合わせて使用して、特定のホスト コンピューター上で恒久的に使用するためにソフトウェアをロック解除する一意のコード。ライセンス キー以下を参照してください。 。
く
クライアント バックアップ サーバ ソフトウェアを使用してデータをバックアップおよびリストアできるコンピュータ、ワークステーション、アプリケーション サーバなど、ネットワーク上のホスト。
クライアント ファイル インデックス
バックアップしたすべてのデータベース オブジェクト、ファイル、ファイル システムをトラッキングするために、NetWorker サーバによって管理されるデータベース。NetWorker サーバでは、クライアント コンピュータごとに、1 つのファイル インデックスを保持しています。トラッキング情報は、各バックアップのブラウズ時刻が期限切れになった後に、インデックスからパージされます。
クライアント・リソース クライアントでバックアップされるセーブセットを特定する NetWorker サーバ リソース。 クライアント リソースはまた、スケジュールやブラウズ ポリシー、保存ポリシーなど、セーブセットのバックアップについての情報も指定します。
クラスタ仮想サーバー クラスタ ネットワーク名。クラスタ サーバ名またはクラスタ エイリアスとも呼ばれます。 クラスタ仮想サーバーには独自の IP アドレスがあり、1個のクラスタ ノードから別のクラスタ ノードにフェイルオーバーできるクラスタ アプリケーションを起動します。
用語集
72 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
クラスタ クライアント クラスター内の NetWorker クライアント。仮想クライアント、または物理ノードの 1 つに属しているプライベート データをバックアップする NetWorker クライアント リソースのいずれかです。
グループ 指定した 1 つのスケジュールまたは条件のセットに応じて、バックアップをまとめて実施するように構成された 1台以上のクライアント コンピュータ。
け
現在のホスト サーバー クラスタ コア リソースをホストしているか、クラスタ グループを所有しているクラスタ物理ノード。 クラスタ仮想サーバーは、スケジュール設定された NetWorker のバックアップのために現在のホスト サーバに解決されます。
こ
高可用性アプリケーション クラスタ環境にインストールされ、フェイルオーバー機能が構成されたアプリケーション。 MC/ServiceGuard クラスタでは、高可用性パッケージと呼ばれます。
高可用性パッケージ HP MC/ServiceGuard クラスタ環境にインストールされ、フェイルオーバー機能が構成されたアプリケーション。
コンソール サーバ NMC（NetWorker管理コンソール）以下を参照してください。 .
さ
サービス アドレス HACMP/PowerHA for AIX環境の高可用性サービスで使用されるアドレス。
災害復旧 ハードウェアに故障が発生したときまたはソフトウェアが破損したときにデータおよび業務活動をリストアおよびリカバリすること。
す
スケジュール バックアップ 指定した時刻に 1 つ以上の NetWorker クライアントのグループに対して自動的にバックアップを開始するように構成されたバックアップ。スケジュール バックアップは、セーブセットを生成します。
スタンドアロン サーバ クラスターで実行し、高可用性アプリケーションとしては構成されていない NetWorker サーバー。 スタンドアロン サーバはフェイルオーバー機能を持ちません。
ストレージ デバイス デバイス以下を参照してください。 .
ストレージ ノード 物理的に接続しているストレージ デバイスまたはライブラリを管理するコンピュータ。そのバックアップ操作は、制御側 NetWorker サーバから管理されます。通常、NetWorker サーバ以外のホストにある「リモート」のストレージ ノードのことを指します。
用語集
NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド 73
せ
セーブセット 1. バックアップまたはスナップショット ロールオーバー操作によりストレージ メディアにコピーされるファイルのグループまたはファイル システム。
2. 特定のバックアップまたはロールオーバーの NetWorker メディア データベース レコード。
そ
属性 リソースの名前または値のプロパティ。
て
データゾーン NetWorker サーバによって管理されるクライアント、ストレージ デバイス、ストレージ ノードのグループ。
クローン作成 1. コンピュータ ソフトウェアで更新、検索、取得をすばやく簡単にできるように整理されたデータの集合。
2. DBMS（データベース管理システム）のインスタンス。単純な場合は、多くのレコードが格納された 1 つのファイルになり、各レコードには同じフィールドのセットが含まれます。
デバイス 1. バックアップ ボリュームを格納できるストレージ フォルダまたはストレージ ユニット。 デバイスには、サーバやストレージ ノードに接続されたテープ デバイス、光ドライブ、オートチェンジャ、ディスクなどがあります。
2. ストレージ ハードウェアを表す一般的な用語。3. DDS（ダイナミック ドライブ共有）が有効な場合は、物理ドライブへのアクセス パス。
デバイス共有インフラストラクチャ
クラスタ内の複数のノードがデバイスへのアクセスを共有することを可能にするハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア。
の
ノード クラスタのメンバーである物理コンピューター。
ノード名 物理ノードの HACMP/PowerHA for AIX定義名。
は
パス名 ファイルにアクセスするために、オペレーティング システムに指示する命令のセット。l 絶対パス名は、ルート ディレクトリを起点としてディレクトリ ツリー上のファイルの場所を示します。l 相対パス名は、現在の位置を起点としてファイルの場所を示します。
バックアップ 1. データベース、アプリケーション データ、コンピュータ システム全体の複製。元のデータから切り離して保存され、元のデータが失われたり破損したりした場合にこのバックアップを使用してリカバリできます。
2. バックアップとして使用するためにデータをボリュームに保存する操作。
用語集
74 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド
バックアップ グループ グループ以下を参照してください。 .
ふ
ブート アドレス ノードのブートアップ時、HACMP/PowerHA for AIX の起動前に、ノード名で使用されるアドレス。
ブートストラップ 災害復旧手順に必要なセーブセット。 ブートストラップは、NetWorker サーバ上に存在する メディアデータベース、リソース データベース、およびサーバ インデックスという 3 つのコンポーネントで構成されます。
フェイルオーバーふぇいるおーばー
ハードウェアまたはソフトウェアに問題が発生した際に、リソースを移動してアプリケーションの可用性を確保する手段。 2 つのノードから構成されるフェイルオーバー機能では、一方のクラスタ ノードで問題が発生した際に、サーバ オペレーションをもう一方のクラスタ ノードに切り替えることができます。 フェイルオーバー機能は、リソース管理ツールとしても使用できます。
フェイルオーバー クラスタ HA クラスタまたはフェイルオーバー クラスタとも呼ばれるWindows の高可用性クラスタは、最小限のダウンタイムで信頼して使用できるサーバ アプリケーションをサポートするコンピュータのグループです。システム コンポーネントで障害が発生した場合にサービスを継続する、グループまたはクラスタ内の冗長コンピュータを活用することで動作します。
物理クライアント 物理ノードに関連づけられたクライアント。 たとえば、/と/usr ファイル システムは物理クライアントに属します。
物理ホスト アドレス（物理ホスト名）
物理クライアントで使用されるアドレス。 HACMP for AIX 4.5 の場合、これは永続的 IP アドレスと同じ名前になります。
プライベート ディスク クラスタ ノード上のローカル ディスク。 プライベート ディスクを、クラスタ内の別のノードは使用できません。
ほ
ホスト ネットワーク上のコンピュータ。
ホスト ID コンピュータを一意に識別する 8文字の英数字からなる番号。
ホスト名 ネットワークに接続されている物理または仮想ホスト コンピュータの名前またはアドレス。
め
メディア インデックス NetWorker サーバで管理しているすべてのデータとボリュームについて、ストレージ ボリュームの場所とライフサイクルのステータスに関するインデックス付きのエントリーが保存されるデータベース。メディア データベースとも呼ばれます。
ら
ライセンス キー 特定の製品リリースの恒久的な使用を可能にするための Enabler と認証コードの組み合わせ。 アクティブ化キーとも呼ばれます。
用語集
NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド 75
り
リカバリ 特定のポイント イン タイムの状態を復元するため、バックアップ ストレージのデータ ファイルをクライアントにリストアし、トランザクション（REDO）ログをデータに適用すること。
リソース NetWorker サーバまたはそのクライアントのオペレーションのプロパティを設定する属性を構成できるソフトウェア コンポーネント。クライアント、デバイス、スケジュール、グループ、およびポリシーが、すべての NetWorker リソースです。
リソース グループ（アプリケーション サービス）
仮想サーバの AutoStart定義名。
リソース データベース 構成された各リソースの情報を格納する NetWorker データベース。
リモート デバイス 1. NetWorker サーバから分離されたストレージ ノードに接続しているストレージ デバイス。2. オフサイトの場所にあるストレージ デバイス。災害復旧のためにプライマリ ストレージ デバイスのデータ コピーが保存されます。
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76 NetWorker 9.2 クラスタ統合ガイド