[トヨタ]abs ecbエア抜き プリウスzvw30、プリウ …[トヨタ]abs...

13
[トヨタ]ABS ECB エア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40) 13 [トヨタ]ABS ECB エア抜き 例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40) 概要 次の部品を脱着・交換をった場合は、以下の作業をって下さい。 脱着・交換部品 作業項目 フレキシブルホース(前後) ブレーキシステムエア抜き ➡ 1.通常のエア抜きディスクブレーキシリンダ ASSY(前後) ブレーキブースタポンプ ASSY ブレーキシステムエア抜き ➡ 2.アクチュエータ交換後のエア抜きブレーキブースタ ASSY(マスタシリンダ付き) ブレーキマスタシリンダリザーバ ASSY 注意• フルードエア抜きはシフトポジション P およびパーキングブレーキを 効かせた状態でいます。 • アキュームレータからのフルードリリースによりブレーキフルードが あふれることがあるため、フルード缶はリザーバ注入口にてないで下さい。 • フルードエア抜き作業中はブレーキフルードをリザーバの MIN-MAX レベルの間を保つよう 補充しながらって下さい。 • リザーバのブレーキアクチュエータチューブ No.1(ブレーキブースタポンプ ASSY-リザーバ 間チューブ)取り付けポートよりフルード液面を低下させ、チューブ内にエアが混入すると、 フルードエア抜き作業中のポンプモータ駆動によりブレーキブースタポンプ ASSY 内にエアが 噛み込み、エア抜き困難となります。 • フルードエア抜き実施中にアキュームレータ圧低下によりブザーが作動する場合があるが、 異常ではないので作業はそのまま続けて下さい。 • フルードエア抜きの際、ポンプモータ保護の為連続駆動は 100 秒以内でい、 ペダルを解放してポンプモータ駆動を一旦停止させます。 • フルードエア抜き作業により、圧⼒センサ異常などのダイアグノーシスコードが 記憶されます。フルードエア抜き完了後および手順中に指示がある場合は、 ダイアグノーシスコードを消去して下さい。 • リニア弁オフセット学習はパーキングブレーキ解除状態で実施して下さい。 • 塗装面にブレーキフルードを付着させないで下さい。 付着した場合はただちに洗いとして下さい。 • バキューラなどによる負圧でのブレーキフルードエア抜き作業はわないで下さい。 (ECB のアクチュエータは油路が複雑なため、ブレーキフルードに溶け込んでいた気体が、圧 の低下により気化して気泡が発生する可能性があるため)

Upload: others

Post on 11-Mar-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

[トヨタ]ABS ECB エア抜き (例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

概要 次の部品を脱着・交換を⾏った場合は、以下の作業を⾏って下さい。

脱着・交換部品 作業項目

フレキシブルホース(前後) ブレーキシステムエア抜き ➡ 『1.通常のエア抜き』 ディスクブレーキシリンダ ASSY(前後)

ブレーキブースタポンプ ASSY ブレーキシステムエア抜き ➡

『2.アクチュエータ交換後のエア抜き』 ブレーキブースタ ASSY(マスタシリンダ付き)

ブレーキマスタシリンダリザーバ ASSY

注意:

• フルードエア抜きはシフトポジション P およびパーキングブレーキを 効かせた状態で⾏います。

• アキュームレータからのフルードリリースによりブレーキフルードが あふれることがあるため、フルード缶はリザーバ注入口に⽴てないで下さい。

• フルードエア抜き作業中はブレーキフルードをリザーバの MIN-MAX レベルの間を保つよう補充しながら⾏って下さい。

• リザーバのブレーキアクチュエータチューブ No.1(ブレーキブースタポンプ ASSY-リザーバ間チューブ)取り付けポートよりフルード液面を低下させ、チューブ内にエアが混入すると、 フルードエア抜き作業中のポンプモータ駆動によりブレーキブースタポンプ ASSY 内にエアが噛み込み、エア抜き困難となります。

• フルードエア抜き実施中にアキュームレータ圧低下によりブザーが作動する場合があるが、 異常ではないので作業はそのまま続けて下さい。

• フルードエア抜きの際、ポンプモータ保護の為連続駆動は 100 秒以内で⾏い、 ペダルを解放してポンプモータ駆動を一旦停止させます。

• フルードエア抜き作業により、圧⼒センサ異常などのダイアグノーシスコードが 記憶されます。フルードエア抜き完了後および手順中に指示がある場合は、 ダイアグノーシスコードを消去して下さい。

• リニア弁オフセット学習はパーキングブレーキ解除状態で実施して下さい。 • 塗装面にブレーキフルードを付着させないで下さい。

付着した場合はただちに洗い落として下さい。 • バキューラなどによる負圧でのブレーキフルードエア抜き作業は⾏わないで下さい。

(ECB のアクチュエータは油路が複雑なため、ブレーキフルードに溶け込んでいた気体が、圧⼒の低下により気化して気泡が発生する可能性があるため)

YMT117
YMT117
1

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

手順/操作

注意: • このブレーキフルードがリザーバの MIN-MAX レベルにある事を確認し、 必要に応じて補充して下さい。

1. 通常のエア抜き

1.

イグニッションスイッチが OFF である事を

確認し、S-DMT-1 を⾞両に接続します。

2.

イグニッションスイッチを ON にします。

(ブレーキペダルを踏まずに、

プッシュスタートスイッチを 2 回押します)

3.

『メーカー選択』画面から

〔国産乗⽤⾞〕 - 〔トヨタ/レクサス〕 を

選択して[ENTER]を押します。

4.

『地域設定』画面から 〔日本〕 を選択して

[ENTER]を押します。

ブレーキを踏まずに、2 回プッシュします。

YMT117
YMT117
YMT117
2

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

5.

『⾞両選択』画面から 〔自動検出〕 を選択して

[ENTER]を押します。

その後、⾞両を正しく選択します。

6.

『トヨタ メインメニュー』画面で

〔作業サポート〕 を選択して

[ENTER]を押します。

YMT117
YMT117
3

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

7.

⾞両搭載システムの確認が始まります。

8.

『作業サポート』画面が表示されましたら、

〔ABS/VSC〕 を選択して

[ENTER] を押します。

9.

『ABS サポート』画面が表示されましたら、

〔エア抜き〕 を選択して

[ENTER]を押します。

10.

『エア抜きの種類を選択』が表示されましたら、

〔通常のエア抜き〕 を選択して

[ENTER]を押します。

11.

エア抜きについての説明が表示されますので、

確認後[ENTER]を押して、画面を進めます。

YMT117
YMT117
4

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

12.

条件を確認して下さい。

条件を満たしてから[ENTER]を

押して下さい。

13.

ブレーキペダルを踏んだ状態で、

RR輪(リヤ右)のブリーダプラグを緩めて、

[ENTER]を押して下さい。

14.

エアが抜けるまでブレーキペダルを

踏み続けます。エアが抜けたら、

ブリーダプラグを締め、ブレーキペダルを離して

下さい。その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

15.

ブレーキペダルを踏んだ状態で、

RL輪(リヤ左)のブリーダプラグを緩めて、

[ENTER]を押して下さい。

16.

エアが抜けるまでブレーキペダルを

踏み続けます。エアが抜けたら、

ブリーダプラグを締め、ブレーキペダルを離して

下さい。 その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

YMT117
YMT117
5

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

17.

ブレーキペダルをペダリング後、

踏んだ状態で FL輪(フロント左)の

ブリーダプラグを緩めて、

[ENTER]を押して下さい。

18.

エアが抜けたら、ブリーダプラグを締め、

ブレーキペダルを離して下さい。

その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

19.

ブレーキペダルをペダリング後、

踏んだ状態で、FR輪(フロント右)の

ブリーダプラグを緩めて、

[ENTER]を押して下さい。

20.

エアが抜けたら、ブリーダプラグを締め、

ブレーキペダルを離して下さい。

その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

21.

アキュームレータの減圧→蓄圧を

画面に従い⾏います。

同じ作業を画面の手順に従い、6回⾏います

※画面右上に 1/6 から 6/6 まで

カウントが表示されます。

YMT117
YMT117
6

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

22.

アキュームレータを減圧しています。

(残り時間のカウントが 0 になると、

自動的に次の画面が表示されます)

23.

ABS モータポンプが停止し、

作動音が聞こえなくなったら、

[ENTER]を押して下さい。

24.

手順「21.」〜「23.」 まで計 6回終了すると、

次のステップに進みます。

ブレーキフルードをリザーバタンクの

MAX ラインに調整し、

[ENTER]を押して下さい。

25.

ABS モータポンプが停止し、作動音が聞こえな

くなったら、イグニッションを OFF にし、

リザーバレベルスイッチ用コネクタを

元に戻して下さい。

その後[ENTER]を押して下さい。

26.

以上でエア抜き作業は終了です。

各シリンダーのブリーダプラグの締め付け、

フルードの漏れの点検、故障コードの消去を

⾏って下さい。

YMT117
YMT117
YMT117
7

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

2. アクチュエータ交換後のエア抜き

「1. 通常のエア抜き」の 1〜9 迄進めて下さい。

1.

『エア抜きの種類を選択』が表示されましたら、

〔アクチュエータ交換後〕 を選択して

[ENTER]を押します。

2.

エア抜きについての説明が表示されますので、

確認後、[ENTER]を押して、画面を進めます。

3.

条件を確認して下さい。

リザーバレベルスイッチコネクターがすでに切り

離されている場合は、[ENTER]を押して

手順「5.」へ進めて下さい。

4.

イグニッションスイッチを OFF にします。

その状態で 2 分間待機した後、リザーバレベルス

イッチコネクターを切り離します。

作業が終わりましたら、[ENTER]を

押して下さい。

*イグニッションスイッチを OFF にした後、

リザーバレベルスイッチコネクターを

切り離すまでドア開閉、ブレーキペダル操作を

⾏わないで下さい。

YMT117
YMT117
8

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

5.

ブレーキペダルを踏んだ状態で、

RR輪(リヤ右)のブリーダプラグを緩めて、

[ENTER]を押して下さい。

6.

エアが抜けるまでブレーキペダルを

踏み続けます。エアが抜けたら、

ブリーダプラグを締め、ブレーキペダルを

離して下さい。 その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

7.

ブレーキペダルを踏んだ状態で、

RL輪(リヤ左)のブリーダプラグを緩めて、

[ENTER]を押して下さい。

8.

エアが抜けるまでブレーキペダルを

踏み続けます。エアが抜けたら、

ブリーダプラグを締め、ブレーキペダルを

離して下さい。 その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

9.

ブレーキペダルをペダリング後、

踏んだ状態で FL輪(フロント左)の

ブリーダプラグを緩めて、

[ENTER]を押して下さい。

YMT117
YMT117
9

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

10.

エアが抜けたら、ブリーダプラグを締め、

ブレーキペダルを離して下さい。

その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

11.

ブレーキペダルをペダリング後、

踏んだ状態で、FR輪(フロント右)の

ブリーダプラグを緩めて、

[ENTER]を押して下さい。

12.

エアが抜けたら、ブリーダプラグを締め、

ブレーキペダルを離して下さい。

その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

13.

ストロークシミュレータバルブのエア抜きを⾏い

ます。手順「14.」〜「16.」の作業は、30 以内

に⾏って下さい。

14.

ストロークシミュレータのブリーダプラグを

緩めて、エアが抜けるまでブレーキペダルを

ペダリングして下さい。エアが抜けたら、

ブリーダプラグを締めて、[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

YMT117
YMT117
10

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

15.

ブレーキペダルを踏み込んだ状態で FL輪のブリ

ーダプラグを緩めて、エアが抜けるまでブレーキ

ペダルを踏み続けて下さい。エアが抜けたら、

ブリーダプラグを締めて、ブレーキペダルを放し

て下さい。その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

16.

ブレーキペダルを踏み込んだ状態で FR輪のブリ

ーダプラグを緩めて、エアが抜けるまでブレーキ

ペダルを踏み続けて下さい。エアが抜けたら、

ブリーダプラグを締めて、ブレーキペダルを放し

て下さい。その後[ENTER]を押して、

次のステップに進みます。

17.

手順「14.」〜「16.」の作業が

終了したことを、確認して[ENTER]を

押します。

18.

アクチュエータが駆動します。

次の画面に切替わるまでお待ち下さい。

YMT117
YMT117
11

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

19.

アキュームレータの減圧→蓄圧を

画面に従い⾏います。

同じ作業を画面の手順に従い、6回⾏います。

※画面右上に 1/6 から 6/6 まで

カウントが表示されます。

20.

アキュームレータを減圧しています。

(残り時間のカウントが 0 になると、

自動的に次の画面が表示されます)

21.

ABS モータポンプが停止し、

作動音が聞こえなくなったら、

[ENTER]を押して下さい。

22.

手順「19.」〜「21.」 まで計 6回終了すると、

次のステップに進みます。

ブレーキフルードをリザーバタンクの

MAX ラインに調整し、

[ENTER]を押して下さい。

23.

ABS モータポンプが停止し、作動音が

聞こえなくなったら、イグニッションを

OFF にし、リザーバレベルスイッチ用コネクタを

元に戻して下さい。

その後[ENTER]を押して下さい。

YMT117
YMT117
12

[トヨタ]ABS ECBエア抜き(例:プリウス ZVW30、プリウスα ZVW40)

13

24.

リニア弁オフセット学習を⾏います。

イグニッションを ON(Ready OFF)にします。

パーキングブレーキを解除します。

以上の作業を⾏った後、[ENTER]を

押して下さい。

25.

リニア弁オフセット学習中に関しての説明が

表示されます。

ブレーキウォーニングランプ(⻩)の点滅が 1 秒周

期から 0.25 秒周期の早い点滅になりましたら、

パーキングブレーキを引いて下さい。その後、

[ENTER]を押して下さい。

26.

以上でエア抜き作業は終了です。

各シリンダーのブリーダプラグの締め付け、

フルードの漏れの点検、故障コードの消去を

⾏って下さい。

YMT117
YMT117
13