インド経済改革とビジネスの展望...-4.0-2.0 0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 2014 年...

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財務省財務総合政策研究所 2015年度第3回インド・ワークショップ インド経済改革とビジネスの展望 2016114公益社団法人 日本経済研究センター主任研究員 山田 1

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財務省財務総合政策研究所 2015年度第3回インド・ワークショップ

インド経済改革とビジネスの展望

2016年1月14日 公益社団法人 日本経済研究センター主任研究員

山田 剛

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2014年4-6月 7-9 10-12 2015年1-3月 4-6 7-9

インドのセクター別GDP(GVA)成長率(%、2011年度価格)

GVA GDP 農林水産業 製造業 サービス業

7%台の高成長を確保

(DATA:MOSPI, CSO)

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工業生産は回復基調

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鉱工業生産指数(IIP)伸び率の推移(%)

全体 資本財 消費財

(DATA:CSO)

2014年1月

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・株価 15年2月にSENSEX30が29000超えの最高値更新、その後25000〜26000のレンジで安定、年末終値は26,117.54→しかし1/7に25000割れ ・為替 $1=66ルピー台でひとまず安定推移 ・原油安のボーナス ・規制緩和によるFDIの回帰 ・15年初から計1.25ポイントの利下げ効果

株価はやや弱含み

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インフレは沈静化も、足元反転気配

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年1月

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インドの卸売物価上昇率(%)

全品目 食品 燃料・電気

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消費者物価もやや反転気配

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インドの消費者物価上昇率(%)

統合 農村部 都市部

(DATA:CSO、2014年12月からCPI算出の基準年度を10年度から12年度に変更)

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評価 ・7-9月のGDP成長率は7.4%。製造業が+9.3%と3年ぶり高水準。農業も+2.2%を確保し、モンスーン期の少雨懸念を概ね解消。住宅・インフラの不調を受けて、「建設」がややスローダウン ・15年初から累計1.25ポイントの利下げ、相次ぐFDI規制緩和で投資受け入れ加速 ・7-9月のCAD/GDPは1.6%(前年同期の2.2%から縮小) ・15年12月のMid-year review では15年度について、前回2月の8.1〜8.5%との成長率見通しを7.0〜7.5%に下方修正 ・「7%台では物足りない」との声も ・インフレは沈静化、原油安で消費は増加。個人消費と公共支出は好調だが、税収確保にやや不安も ・Dec.22 モルガン・スタンレー「緩やかだが持続的な回復」 7

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事業展開の「中期的有望国」として、インドが初めて1位に!

中期的(3年程度)に有望な事業展開先

順位 2014年度 得票率 2013年度 得票率 2012年度 得票率

1 インド 45.9 インドネシア 44.9 中国 62.1

2 インドネシア 45.7 インド 43.6 インド 56.4

3 中国 43.7 タイ 38.5 インドネシア 41.8

4 タイ 35.3 中国 37.5 タイ 32.1

5 ベトナム 31.1 ベトナム 30.3 ベトナム 31.7

6 メキシコ 20.2 ブラジル 23.4 ブラジル 25.7

7 ブラジル 16.6 メキシコ 17.2 メキシコ 14.0

8 米国 13.2 ミャンマー 13.1 ロシア 12.5

9 ロシア 12.0 ロシア 12.3 米国 10.3

10 ミャンマー 11.0 米国 11.1 ミャンマー 9.9

(「わが国製造業企業の海外展開に関する調査報告-2014年度海外直接投資アンケート」=JBIC、2014年11月)

※「長期的(10年以上)に有望な事業先」としては、インドは2011年から4年連続で1位。

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衰えない日本企業のインド進出意欲 日系メーカー864社が回答を寄せ、264社(31%)が進出、あるいは事業を拡大する可能性がある、と回答

拡大・進出計画

計画あり 計画なし

インド進出状況

既進出 85(10%) 52(6%)

未進出 30(3%) 697(81%)、うち今後検討の可能性あり、との回答が149(17%)

(経済産業省 H26年度新興国開拓事業(相手国の産業政策・制度構築の支援事業(インド:対インド投資・貿易促進に関する調査))より作成

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成果を上げた安倍首相の訪印 ・新幹線(50年、年利0.1%の円借款供与) ・チェンナイ、アーメダバードメトロ(都市鉄道)への協力 ・防衛装備品に関する技術移転協定 ・日印米、日印豪の三カ国対話促進を確認 ・日印原子力協定の「合意」を歓迎 ・投資促進を再確認、日本工業団地開発を促進

・若手人材1万人の訪日招請 ・「南シナ海における変化」に留意 ・その他「安保理改革」「インドのAPEC参加支持」etc. 10

(Government of India, Press Information Bureau)

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2016年、インド政治・経済の展望 【モディノミクス】

・「土地収用法」改正で国会での実質審議入りは困難か・・・

・GST(モノとサービスの統合税)審議では野党に妥協の兆しも→16年4月に実施するには2月の「予算国会」が最後のチャンスだが・・・。

・労働法改正は依然鬼門か

【政治】

・州議会選展望・・・5~6月にタミルナドゥ、西ベンガル、アッサム州など

で実施

・モディ人気・・・政府の人気は下落気味だが、モディ首相への

人気は根強い

→最近の「Religious Intolerance」拡大の風潮がやや危険

【外交】

・欧米やASEAN各国との関係は依然良好。特に2015年はモディ首相のロシア訪問、パリカル国防相の訪米、安倍首相の訪印などで、大きな成果

・15年5月にはモディ首相が訪中。26件の合意文書に調印。計320億ドルの商談。国境紛争では大きな進展はなかったが・・・。

・12月にはパキスタンとの包括対話再開に合意。モディ首相が電撃的な訪パを果たす

・「インド外交は非同盟から“多角的連携”へとシフト」(M.K.Narayanan 元NSA)

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日本企業のインド進出、質・量ともに拡大

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Jan 2008 Oct 2008 Oct 2009 Oct 2010 Oct 2011 Oct 2012 Oct 2013 Oct 2014

インド進出日系企業の動向(事業所拠点数)

拠点数合計

デリー首都圏・北東インド

東部インド

南部インド

西部インド

バンガロールおよび同市郊外

データ:在ニューデリー日本大使館、JETRO

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Mumbai

Ahmedabad

Neemrana

Chennai Bangalore

The proposed sites for “Japan industrial townships”

Source: Ministry of Economy, Trade and Industry, Japan

【State of Uttar Pradesh】 Greater Noida

【State of Rajasthan】 Neemrana , Ghilot

【State of Gujarat】Mandal

【State of Maharashtra】Supa-Parner

【State of Karnataka】 Tumkur

【State of Tamil Nadu】 OneHub Chennai, Sojitsu-Motherson, and Ponneri

Delhi

【State of Haryana】 Jhajjar

【State of Andhra Pradesh】 Krishnapatnam

サポート体制の拡充①「日本工業団地」

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日本工業団地〜他国による追随の動き ・13年3月、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が、ラジャスタン州ギロットでの韓国企業専用工業団地建設でMOU調印 ・15年6月 中国中小企業協会(CASMEI)、グジャラート州への繊維工業団地建設で州政府と協議 ・15年6月 中国・大連万達集団が、インド国内に職住一致タウンシップ型工業団地の建設計画を表明 【新たな取り組み】 ・15年2月、豊田通商はグジャラート州マンダル工業団地において、

貸し工場や給食・通勤バスサービス、総務・経理などのアドミ・サービスなど、進出企業のサポート事業を展開すると発表。16年10月事業開始予定

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サポート体制の拡充② 各種ローンの実施

・13年11月、南部タミルナドゥ州政府に対し、日系企業進出をサポートするインフラ整備事業に対するプログラム・ローン(TNIPP)を実施、計130億円⇒エンノール港アクセス道路、電力、物流改善、上下水道改善などに使用 ・第2弾は、16年2月にもIT都市バンガロールを擁 する南部カルナタカ州政府と調印見通し ⇒ナルサプル工業団地はじめ道路、電力、水道 整備等に使用へ ・13年5月、JBICとSBIがツーステップローンで9000万ドルの融資枠設定(省エネ、再生可能エネ分野) ・12年2月、JBICとICICI銀行がツーステップローン契約調印(同、3億ドル)

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(JICA)

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サポート体制の拡充③ 「土地収用法」の補完・代替を図る動き

・州政府に責任を取ってもらう保障措置 ・・・経済産業省などが検討中 ⇒つまり、土地売却で後からもめないよう、入居者の土地利用権を保全し、紛争発生時には州政府や州政府開発公社などが責任を負うこと、その際の交渉、損失負担のあり方などを明記した覚書を作成、締結する、というアイデア 弁護士、コンサル等を交えてひな形作成中

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サポート体制の拡充④ インド各州、「ワンストップウインドウ」整備

・南部カルナタカ州、アンドラプラデシュ州などが先行している。 ASEANに倣い、オンライン申請やワンストップ化、複数省庁にまたがる案件の調整役を置くなどの取り組みが始まる ・アンドラプラデシュ州のナイドゥ首相(県知事に相当)は、14年11月、日本語対応可能な日本企業専用デスクの設置や、東京事務所開設などの方針を表明 ・カルナタカ州では、「農地転用」なら申請から120日以内、「工業団地の割り当て」なら30日以内、というように許認可取得にかかる日数の具体的な目標を明記 ・・・背景に「日本企業に対する信頼と期待」

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サポート体制の拡充⑤

インド発中東・アフリカ行きをにらんだ 日印企業マッチングの促進

・13年9月の茂木経済産業相訪印に際し日印合意 ・日印企業のマッチングには大きなチャンスがあるが、現状では情報不足⇒そこでデータベース、与信情報の充実目指す ・日本企業によるインドでの展開可能性が大きい11分

野を選ぶ⇒食品、化粧品などの消費財、自動車部品、生産用・汎用機械、ゲーム・コンテンツ、教育など ・インドからの中東・アフリカ展開を視野に入れ、化学・医薬品、自動車関連、機械などの業種を選別

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日本企業との協業に関心がある、 いくつかのインド企業が候補として出揃う

【ゴドレジ・アグロベット】(食品・農業資材)・・・ゴドレジ・グループの一角。中東・アフリカに拠点があり、アフリカで活発なM&Aを展開してきた 【マリコ】(化粧品・トイレタリー) ・・・消費財大手、中東・ アフリカに拠点あり。 【アナンド・グループ】 (自動車部品)・・・南ア、トルコ、イランなどに輸出。日本各社とJVや技術提携あり 【ウフレックス】(パッケージング機械、包装資材)・・・ドバイ、エジプトにも生産拠点。 19

(ゴドレジ・アグロベット社HPより)

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インドビジネス展開上の注意点 ・世界銀行の「Doing Business 2015ランキング」で189カ国中142位」・・・政府は3年以内にトップ30入りを目指しているが・・・。 ⇒原因=インフラ、許認可、税制、契約履行度合いなど ・WEFの「The Global Competitiveness Report 2014-15」では144カ国中71位。インフラ、労働市場の効率性、マクロ経済の安定度、技術力などに問題があるため ・提携相手のインド企業に潜む問題点。買収・JVに際して難しいデューディリ、提携完了後にもトラブルが・・・。海外での競業禁止取り決めをめぐる対立も・・・ ・土地取得を巡って後から揉めるケースも ・自動車関連産業を中心に労働争議で狙い撃ちされやすい ・増資などに際して借り入れの困難さ ・法規制・執行に対する予測可能性が低い ・遅れる税制改革、 「政治」「民主主義」リスク ・高い離職率、人材引き抜きが恒常化。 大卒のemployabilityの問題も顕在化 人口100万人都市圏が約90も点在 →多店舗、多拠点展開が不可欠→コスト増

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日本企業による最近の主なインド事業展開(自動車関連)時期 企業名 事業内容 備考

2013年1月 ナブテスコ MKミンダ・グループと商用車向け機器製造合弁会社設立 ウッタラカンド州パントナガル

〃ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクー

ター(HMSI)マネサール工場内にR&D、生産、購買品質管理部門を統合したテ

クニカル・センターを開設2月 ブリヂストン プネー(チャカン)に新工場完成

〃 KYB地場大手コンマット・システムズに資本参加し、合弁でのコンクリート

ミキサー車等製造販売会社設立

グジャラート州バドダラ郊外のポル工場で13年7月生産開始予定。初年度

200台目標

〃 ケーヒン カルナタカ州ドタバラプルに第3工場二輪車向けキャブレターを14年度1270万台、16年度に1500万台生産へ。現在①チャカン②バワルの二工場あり

〃 日本発条オラガダムに印クリシュナ・グループ、仏フォルシアと合弁会社「ニッパツ・エ

フ・クリシュナ・インド・オートモティブ・シーティング」設立

日発のインド合弁は3社目。出資比率はニッパツ51%、クリシュナ30%、フォルシア

19%。13年12月生産開始予定

3月 カルソニック・カンセイL&Tインテグレーテッド・テクノロジーサービス(L&T IES)と提携し、チェンナイ

にチェンナイにグローアル・エンジニアリング・センター開設

〃 いすゞ自動車 アンドラプラデシュ州スリシティへの進出決定、州政府とMOU

年産12万台のLCV工場建設、15~16年の稼動目指す。当面はピックアップトラック「MU-7」をCKD生産へ。12万

台中4万台を輸出4月 クラリオン ニューデリーに販売子会社設立〃 ホンダ 2014年中にタプカラの第2工場を年産12万台に増強 第1工場と合わせて24万台体制に

〃 ヤマハ発動機ウッタルプラデシュ州スラジプルにR&D拠点となる新会社「ヤハマ・モーターR&Dインディア」を設立。12年設置の調達センター機能も取り込む

〃 〃 500㌦の100ccバイク開発計画を発表 チェンナイに新工場建設中〃 日本発条(NHKニッパツ) スリシティに第2工場着工 1996年にマネサールに第1工場

5月 大同工業二輪車用チェーン製造販売子会社ダイドウ・インディアに増資、Rs3

億→5.5億に5、9月実施

〃 HMSI 第3工場(カルナタカ州ナルサプル)完成、6月稼働開始9月 三菱ふそう オラガダム工場で生産した大型トラックをケニア、スリランカ市場で発表

10月 ブリヂストン プネー工場能力増強を発表260億ルピー投資し、乗用車用ラジアルを年産4000→15年末1万本、バ

ス・トラック用同400本→1000本

12月 日立オートモティブ・システムズアセンダス、日揮、みずほ銀、アイレオが手掛けるチェンナイ

近郊の総合工業団地「ワンハブ・チェンナイ」に入居決定

2014年1月 スズキアーメダバードに100%出資の四輪生産子会社「Suzuki Motor

Gujarat」設立〃 いすゞ自動車 スリ・シティの新工場着工

3月 万能工業(安城市)自動車用照明部品のルマックス子会社ルマックス・オート・テクノロジー

ズと合弁企業(45:55)設立変速シフトレバーを生産開始

〃 横浜ゴム ハリヤナ州バハドゥルガルの新工場が生産開始 日産2000本→8000本に

〃 日立製作所タミルナエドゥ州マハバリプラムに自動車部品工場建設へ。州政府と

MOU

〃 小倉クラッチ ハリヤナ州に生産子会社設立決定14年6月会社設立、15年1月稼働開

始予定

〃 日立金属子会社・南陽金属とともに自動車用鋳物のRPS Vikas casting

と Garima vikas metalsを子会社化自動車用高靱性ダクタイル鋳鉄の

生産・供給体制を強化

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5月 三菱ふそうアフリカ向けインド製戦略車「FUSO」トラックをジンバブエで発

売ケニア。タンザニア、ザンビアに次いで4カ国目。今後ウガンダにも投入予定

〃 三菱ふそう ダイムラ-・インディア・コマーシャル・ビークルFUSOブランドのトラックをバングラ

デシュで発売

8月 リケンアムテック・インディアと合弁で自動車用鋳造部品の製造・販売会社

を設立(ラジャスタン州ビワディ)

10月 住友商事住商三井オートリーシング・インディアとともに、印自動車関連サービ

ス業のカーズオンレント(COR)のオートリース事業を買収〃 パナソニック 自動車部品大手USOミンダと鉛蓄電池製造の合弁企業設立 60:40、年産200万個予定

〃 エフ・シー・シーリコ・オートとの合弁のクラッチ・メーカー「FCC RICO」の全株式を

取得

11月 愛三工業現法のアイサン・オートパーツ・インディアがスリ・シティ工業団地内に新工場を完成。ディーゼル用などのスロットルや廃ガス再循環装置など

を製造へ

〃 エフ・シー・シーリコ・オートとの合弁解消に伴い、グルガオンに100%出資のクラッチ製

造・販売会社を設立

12月 日産日産の投資部門日産IHが、アショク・レイランドのエンジニアリング会社ヒ

ンドゥージャ・テックの株式32%を取得

〃 日系自動車関連中堅7社 アーメダバード郊外のビタラプル工業団地に進出決定

三菱アルミニウムのインド子会社MAエクストールジョン・インディア、テイ・エステック(朝霞市)、ロキ・グループ(浜松市)の印合弁ロキ・ミンダなど。数社は近く操業開始

〃 豊田合成豊田通商、UNOミンダとハリヤナ州バワルに自動車用ゴム

ホース生産合弁設立比率は44:51:4

〃 日鍛バルブ スリシティ工業団地内に工場完成

2015年1月 スズキ グジャラート州ハンサンプルの新工場で定礎式

第1ライン(Rs300億)は17年5月稼働予定。年産15万台。第2、第3ラインも各Rs250億投資予定。生産車の

10-15%を輸出へ

3月 三菱ふそうダイムラ・インディア・コマーシャル・ビークルがふそうブランドのミキサー車

のタイ向け輸出開始4月 日立オートモティブ・システムズ チェンナイで自動車機器システム工場を竣工 15年10月稼動開始予定

5月 日産自動車アショク・レイランドとの合弁によるミニバン生産を中止、アショクは出

資額減損処理

〃 コマツ印子会社のコマツ・インディアがチェンナイにパワーショベル工場建

設、開所式2013年にL&Tとのパワーショベル合弁を

解消

〃 GSユアサタタとの合弁、タタ・オートコンプ・ジーワイ・バッテリー(本社プネー)の二

輪車用蓄電池工場が操業開始

〃 三菱ふそうインドでダイムラー・ブランドの大型トラックを発売。チェンナイ近郊

オラガダムにバス工場を開設

9月 日産自動車GT-Rや370Zなどの高級スポーツカー、SUVをインド市場に投

入する計画を発表

(各種報道、ニュースリリース、ボンベイ証券取引所への報告書などから作成)

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日本企業によるインドでの事業展開(消費財)

23

時期 企業名 事業内容 備考

2013年1月 三菱鉛筆 傘下のリンク・ペン&プラスチックスがノート市場に再参入

3月 コーセー印医薬メーカー・エルダー・ファーマとJV設立合意、化粧品の現地

生産・販売へ新会社はコーセー・エルダー・インディア(コー

セー60%、エルダー40%)

5月 三井物産+カゴメ印大手食用油メーカー「ルチ・ソヤ」(本社インドール)と合弁で

(60:40)トマト加工・販売会社「ルチ・カゴメフーズ」(ムンバイ)設立

6月 貝印 16年めどにインドに自社工場建設へニューデリー近郊。キッチン用品や 美

容雑貨を生産へ

7月 ピジョンウッタル・プラデシュ州グレーター・ノイダ工業団地内に哺乳瓶等の工場

建設。13年10月着工、15年1月から順次操業開始。投資額10.4億円

〃 ロイス・コンフェクト ムンバイのパラディアム・モール内に1号店。3年で20店舗目標〃 資生堂 ムンバイに100%現地法人「資生堂インディア」設立 14年4月営業開始予定

9月 コクヨ 印文具メーカー・リディ・エンタープライゼスと事業譲渡契約に締結

10月 ユニ・チャームアンドラプラデシュ州の工業団地スリ・シティでインド第2工場の建設に着手。投資額25億ルピー、15年7月完工予定。16.2万平方㍍。

第1工場はラジャスタン州マジラカサス。2020年までにインド事業の売り上げ

を9000億㍓目標に

12月 味の素アセンダス、日揮、みずほ銀、アイレオが手掛けるチェンナイ

近郊の総合工業団地「ワンハブ・チェンナイ」に入居決定〃 高砂香料 〃

2104年3月 東洋水産+味の素チェンナイに即席麺生産合弁「マルちゃん味の素インディア」設

立2016年度発売目標、10年後に年間

5億食目標〃 コーセー エルダー・ファーマとの合弁設立を断念し、100%子会社設立へ〃 シャチハタ マハラシュトラ州にも進出発表〃 コクヨカムリン ノート市場に進出

5月 シャチハタ筆記具、カラーペン市場に参入、事務用「アートライン」シリー

ズ投入

98年チェンナイ工場設立。法廷闘争の末、14年に独ファーバーカステルとの販

売提携解消6月 マンダム インドに新工場建設計画を表明 3年以内メド

2015年1月 コクヨカムリン ムンバイ近郊パタルガンガ工業団地で新工場定礎式 投資Rs10億、16年稼働開始予定

2月 ヤクルト アメダバードでヤクルトの販売を開始08年以降、デリー首都圏やバンガロー

ル、ハイデラバード、チェンナイなどに販路拡大

3月 三菱商事+日清食品インド、ベトナム、タイ、シンガポールでの即席麺事業で提携。

三菱が各法人の議決権の34%取得

4月 日清食品 飲料メーカー、ヘクター・ベバレッジズと販売提携日清の販路で「ペーパー・ボート」ブラン

ドの飲料を販売

〃 コーセー新スキンケア・ブランド「スパウェイク」(7品目13アイテム)を発売。インド市

場に初進出

〃 カゴメ米食品会社プリファード・ブランズ・インターナショナルを買収し、インド

国内の外食チェーン向け事業を拡大

6月 良品計画リライアンス・リテールのアパレル部門、リライアンス・ブランズと合弁会社を設

立すると発表7月 アシックス デリーにランニング用品専門店「アシックス・シティ・ウォーク」を開店

(各種報道、ニュースリリース、ボンベイ証券取引所への報告書などから作成)

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日本企業によるインドでの事業展開(サービス)

24

時期 企業名 事業内容 備考

2013年2月 近鉄エクスプレス 印法人KWEインドがデリー国際空港事務所を開設

〃 イオンクレジットサービスRBIからノンバンクのライセンスのライセンスを取得し、家電販売店約

100店でバイヤーパーチェス事業を開始

イオンクレジット・サービス・インディア(イオンクレジット55%、エーデルワイス・フィナンシャルサービス25%、イオンクレジット・マレーシア20%)

〃 住友商事 インドでの工業団地開発のための事前調査に着手CII主催セミナーで沖広克也会長兼

社長が表明3月 郵船ロジスティクス ラクノウ、ルディアナ、パトナ、ボパールに新倉庫建設、と発表 12年12月~13年2月にかけて〃 千葉銀行 SBIと業務提携〃 三井住友銀行 ニューデリー支店開設

4月 ゼンリン グルガオンに支店開設11年8月に印地図最大手C.E.インフォシ

ステム社と資本・業務提携

〃 川崎汽船 現法Kライン・インディアが内航オペレータ業務を開始まずは鉄鉱石・石炭などのばら積み

輸送

5月 電通印子会社電通メディア・アンド・ホールディングス・インディア(DMHI)が、デジタル・クリエーティブ・エージェンシー大手ウェブチャトニー・ストゥディオの株式

80%を取得することで合意

6月 日立ソリューションズ日立ソリューションズ・アメリカの子会社として日立ソリューションズ・インディ

ア(チェンナイ)を設立、7月から営業開始。〃 三井住友信託、日本生命 リライアンス・キャピタルが新設する新銀行に出資

〃 NEXCO東日本IL&FS傘下の道路運営会社IL&FSトランポーテーション・ネットワークスと

提携

8月 川崎汽船子会社Kライン・インディアがムンバイで海務関連業務サービス開

始〃 リクルート 印人材紹介ニューグリッドコンサルティングを買収 経営幹部の人材紹介9月 鴻池運輸とメディアホールディングス グルガオンに医療材料データベース配信合弁会社設立

〃フィナンシャル・・エージェンシー(東京海

上系)インド現法営業開始

10月 ノムラ・シンガポール 民間銀カルナタカ銀行の株式0.62%、117.4万株を1.2億㍓で取得12月 ネットプライスドットコム モバイル決済ソリューションのシトラスペイの株式取得

〃 デジタルガレージオンライン決済子会社Econotext Asiaを通じて印同業のシトラスに

出資$460万、外部株主としてはセコイアに

次いで2位に

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25

2014年1月オークローンマーケティング(NTTドコモ

傘下)印TVCスカイショップと提携しネット通販事業に参入、と報道

〃 北国銀行 SBIと業務提携

2月 アウトソーシング(静岡市) 印同業のアルプ・コンサルティング(バンガロール)を約3億ルピーで買収主に日系企業向けに製造業やIT関

連人材を派遣

〃 三井物産米ゴールドマン・サックスと共同で、食品企業グローバル・ベバレジズ&

フーズ社(GBFPL)にRs31.5億出資GBFPLはゴドレジ・コンシューマーOBのア

ルムガム・マヘンドラン氏が創業

3月 日立システムズ印ITサービス大手のマイクロクリニックの株式76%取得、社名を

「日立システムズ・マイクロクリニック」に。

〃 NEXICO東日本 道路建設SPV、Pune-Sholapur RDC の株式9%取得道路PPP事業に試験参入。PSRDC

社はITNL社が100%出資

5月 ソニー・ミュージック・エンタテインメント携帯・ネット用音楽配信プラットフォーム構築のインフォビーム・デジ

タル・エンタテインメントの株式26%を取得

7月 電通イージス・ネットワークインド最大の屋外・交通広告会社マイルストーンの株式51%を

取得し買収段階的に株を買い増し完全子会社

化へ

11月 バルティ・ソフトバンク コンテンツ制作・配信のベンチャー、スクープフープに出資株式の36.5%取得、推定1億ルピー

前後

〃 日本生命リライアンス・キャピタル・アセット・マネジメントに65億ルピー追加出資、出

資比率35%に〃 ケアネット 製薬企業向けソリューション大手インデジン・ライフシステムズを買収

2015年1月 電通総合デジタル・エージェンシーのWATメディアの株式90%取得で

合意デジタル・メディアに優位性

2月 豊田通商グジャラート州のマンダル工業団地内に進出し、貸工場やインフ

ラサービスの提供を開始へ16年3月に竣工後、10月に営業開

始へ

3月 パソナ日系企業向け経営者や役員などローカルエグゼクティブ人材に特化

した専門チームを新設

〃 三井住友信託銀リライアンス・キャピタルが設立する新銀行への参加に際し、

新株優先割り当てによる自社株2.77%分の譲渡を受ける総額37.1億ルピー

5月ワークスアプリケーションズ(東

京)印IT企業IVTLインフォビュー・テクノロジーズ(チェンナイ)の株式過

半数を取得し連結子会社化

インフォビューのワークスアプリ向け人員を15年7月の500人から18年までに

2000人に増やす計画

6月 良品計画リライアンス・リテールのアパレル部門、リライアンス・ブランズと合弁会社を設

立すると発表

〃 ソースネクスト印ソフト企業ステラ・インフォメーション・テクノロジーと提携、データ復元ソフト

を日本で発売

10月 電通印マーケティング会社ファウンテンヘッド・エンタテインメントの株式90%を

取得すると発表

〃 ヤマトHD子会社のヤマトロジスティクス・インディアがアーメダバードとチェンナイにオ

フィス設立〃 NTTコミュニケーションズ インドのデータセンター事業に200億ルピー追加投資を検討

11月 三井物産テレビ通販大手ナートプルに34.3億ルピー追加投資、計47.9億ル

ピーに

〃 日本生命リライアンス・インシュランスへの出資比率を26%⇒49%に引き上げ、

社名もリライアンス・ニッポン・ライフインシュランスに変更

(各種報道、ニュースリリース、ボンベイ証券取引所への報告書などから作成)

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26

日本企業による最近の主なインドでのM&A案件時期 企業名 事業内容 備考

2013年9月 コクヨ 印文具メーカー・リディ・エンタープライゼスと事業譲渡契約に締結

〃 東芝 変圧器・開閉器メーカーのヴィジャイ・エレクトカルズの買収で合意 13年11月メド買収完了、200億円〃 大森機械工業 印同業マルチ・パック・システムズの株式51%を20億ルピーで取得

10月 LIXILグループアルミサッシ大手スター・アルビルドの株式70%をDLFなどから

取得、残りも創業者から買い取りへ10億円弱

〃 ノムラ・シンガポール 民間銀カルナタカ銀行の株式0.62%、117.4万株を1.2億㍓で取得

12月 日立 印決済サービス大手プリズム・ペイメント・サービスを買収14年2月CCEAが承認、投資額

Rs154億に〃 シーエーシー IT企業Accelを買収

〃 デジタルガレージオンライン決済子会社Econotext Asiaを通じて印同業のシトラスに

出資$460万、外部株主としてはセコイアに

次いで2位に

2014年3月 日立システムズ印ITサービス大手のマイクロクリニックの株式76%取得、社名を

「日立システムズ・マイクロクリニック」に。

〃 NEXICO東日本 道路建設SPV、Pune-Sholapur RDC の株式9%取得道路PPP事業に試験参入。PSRDC

社はITNL社が100%出資〃 明電舎 印変圧器メーカーPrime Electric ltd. の株式23%を取得

5月 ソニー・ミュージック・エンタテインメント携帯・ネット用音楽配信プラットフォーム構築のインフォビーム・デジ

タル・エンタテインメントの株式26%を取得6月 明治HD/Meiji Seika Pharma 医薬品受託製造のメドライクを買収合意7月 大同特殊鋼 特殊鋼専業のサンフラッグ・アイアン&スチールに10%出資

〃 電通イージス・ネットワークインド最大の屋外・交通広告会社マイルストーンの株式51%を

取得し買収段階的に株を買い増し完全子会社化へ

〃 椿本チェイン マヒンドラ・コンベヤ・システムズを買収

9月 川西工業西Grupo Antolin との自動車用内装製造合弁会社Ak-TEKの

全株式を取得し100%子会社化

10月 住友商事住商三井オートリーシング・インディアとともに、印自動車関連サービ

スのカーズオンレントのオートリース事業を買収

11月 バルティ・ソフトバンク コンテンツ制作・配信のベンチャー、スクープフープを買収株式の36.5%取得、推定1億ルピー前後

〃 日本生命リライアンス・キャピタル・アセット・マネジメントに65億ルピー追加出資、出

資比率35%に

〃 伊藤忠子会社を通じて印LPガス供給大手イージス・グループ・インターナショナ

ルに40%出資558万ドル

〃 ケアネット 製薬企業向けソリューション大手インデジン・ライフシステムズを買収

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27

2015年1月 電通総合デジタル・エージェンシーのWATメディアの株式90%取得で

合意デジタル・メディアに優位性

4月 コニカミノルタ販売子会社コニカミノルタ・ビジネス・ソリューションズ・インディアを通じ、インドのプロダクション・プリンツ販売大手モノテック・システムズのPP向け

事業を買収〃 東ソー 体外診断薬メーカーのライラック・メディカルを買収 糖尿病検査機器などの販売を強化

〃 カゴメ米食品会社プリファード・ブランズ・インターナショナルを買収し、インド

国内の外食チェーン向け事業を拡大

5月 ワークスアプリケーションズ印IT企業インフォビュー・テクノロジーズ(チェンナイ)の株式の過半数を取

得し子会社化

7月 巴川製作所印絶縁紙製造・販売のオーラ・ペーパー・インダストリーズの株式を

60%まで追加取得し、子会社化すると発表(それまでに40%→49%まで出資)

8月 オルガノムルガッパ・グループのポルーテック社に49%出資し、インドで水処理

ビジネスを展開へ

10月 電通印マーケティング会社ファウンテンヘッド・エンタテインメントの株式90%を取得すると発表

〃 住友林業印家具・キッチンメーカーのスペースウッド・ファーニッシャーズと資本・業務提携。住林がスペース株の26%取得

11月 三井物産 TV通販大手ナートプルに34.3億ルピー追加出資 4月にも13.6億ルピー出資

〃 豊田通商豊田通商インディア、鈴豊製鋼とともに印鋼線メーカー「ミラ&ミラ・インダストリーズ(チェンナイ)」を買収

〃 日本生命リライアンス・ライフ・インシュアランスへの出資比率を26%→49%に引き上げ、社名もリライアンス・ニッポン・ライフインシュアランスに変更

23%分をRs226.5億で買い増し

(各種報道、ニュースリリース、ボンベイ証券取引所への報告書などから作成)

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個別業界の動向①

28

【運輸・ロジスティクス】2012年1月 鴻池運輸 現法設立

12.5 名港海運   〃12.6 近鉄エクスプレス 印企業とのJV設立合意12.7 佐川急便HD 印中堅運輸に26%出資13.2 近鉄エクスプレス デリー空港に事務所開設13.3 郵船ロジステジクス 4地方都市に新倉庫建設13.4 川崎汽船 現法が内航船業務開始13.8 〃 ムンバイで海務サービス開始15.9 日本郵船 グジャラート州ピパパブ港から自動車輸出開始15.10 ヤマトHD 子会社がアーメダバードとチェンナイにオフィス開設

【化粧品】2012年3月 マンダム 現地法人設立

12.11 ロート製薬 メンソレータム・リップなど発売13.3 コーセー 印企業とのJV設立合意13.7 資生堂 ムンバイに現地法人設立14.6 マンダム インドに新工場建設計画を表明15.4 コーセー インドにスキンケア・ブランド投入

【文具】2012年3月 三菱鉛筆 地場メーカーを買収

13.1 〃 ノート市場に参入13.9 コクヨ 印文具メーカーから事業譲渡14.2 シャチハタ マーカーペンなど500品目を市場に投入14.4 〃 マハラシュトラ州に進出14.4 コクヨカムリン ノート市場に進出14.5 シャチハタ 事務用筆記具に進出15.1 コクヨカムリン ムンバイ近郊で新工場定礎式

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個別業界の動向②

29

【広告・プロモーション】

2012年3月 電通プロモ、イベント、CI、グッズ製作などのJV子会社設立

12.8 〃 地場クリエイティブ企業に51%出資12.8 大広 営業拠点開設12.10 アドウェイズ 印ネット広告会社に66%出資12.12 マイクロアド 現地法人設立14.7 電通イージス・ネットワーク インド最大の屋外広告会社に51%出資15.1 電通 地場デジタルメディア企業を買収15.1 電通 地場マーケティング会社を買収

【食品】2012年4月 ヤクルト チェンナイでヤクルトを発売

12.6 サントリー地場食品企業に51%出資し、ノンアルコール飲料市場に参入

13.5 三井物産+カゴメ 印食用油大手とトマト加工JV設立13.7 ロイズ・コンフェクト ムンバイのモール内にインド1号店

13.12 味の素チェンナイ近郊の総合工業団地「ワンハブ・チェンナイ」に入居決定

14.1 日清食品 オリッサ州に第3工場建設発表14.3 東洋水産+味の素 チェンナイに即席麺合弁設立14.6 明治HD 医薬品製造受託のメドライクを買収15.2 ヤクルト グジャラート州アーメダバードでヤクルト発売15.4 日清食品 地場飲料メーカーと提携

〃 カゴメ米食品会社を買収し、印外食チェーン向け事業を強化

【農業関連】2012年1月 大塚アグリテクノ 印農薬大手とJV設立

12.12 SDSバイオテック 印農薬・肥料大手に65%出資14.4 ヤンマー+三井物産 ムルガッパGの肥料大手と農機製造・販売JV設立14.11 日本農薬 印同業を買収15.5 三菱農機 M&Mと農機分野で提携15.8 三菱商事 印農業肥料公社と農薬販売JV設立〃 クボタ+三菱商事 インド市場向けトラクター発売

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個別業界の動向③

30

【その他ユニークな企業進出例】

2014年3月 NEXICO東日本道路建設SPVに9%出資、道路PPP事業に試験参入

14.5 ソニー・ミュージック・エンターテインメント携帯・ネット向け音楽配信プラットホーム構築会社に26%出資

14.11 タマホーム 星企業とJV設立し、インドで住宅開発に参入15.3 ワコール インドの下着市場に再参入

15.8 オルガノムルガッパGの同業とJV設立し、インドで水処理ビジネス開始

15.1 住友林業 印家具・キッチンメーカーと資本・業務提携

15.2 豊田通商グジャラート州マンダル工業団地に進出し、貸工場やイビジネスサポート・サービスを展開すると発表