アースエンジェル の...
TRANSCRIPT
アースエンジェルの世界
ドリーン・バーチュー
読者のみなさんへ
この本の目的は、天使の話を羅列することだけではありません。また、天使という言葉の定義について論じていくわけでもありません。〝アースエンジェル〟という言葉から、善き行いをする人々を連想する人は多いはずです。この本では本物のアースエンジェルの姿について詳しく触れていきます。ごく普通の意味合いで言う天使という言葉のニュアンスに慣れている人は驚き、大きなショックを受けるかもしれません。 この本では、アースエンジェルをいくつかのグループに分けて話を進めていきます。グループ分けの意図について、誤った理解をしてしまう人がいるかもしれません。ここではっきり申し上げておきますが、私が行うのはそれぞれのタイプのアースエンジェルの性格や行動パターン、そして肉体的な特徴に基づいたグループ分けにすぎません。占星術の本と同じです。アースエンジェルなら、この本のコンセプトに共感してくれるはずです。ただ、内容を誤解してしまう人も、反感を抱いてしまう人もいると思います。私の意図は読者のみなさんを助け、癒すことにありますが、こうした行いが物議を醸すこともあります。
『アースエンジェル』の初版が 2002 年に出版され、2007 年に改訂版が出版される中、さまざまな機会をいただき、多くの人たちに対してアースエンジェルの概念についてお話ししてきました。アースエンジェルの認証プログラムでは、グループ分けについてより詳しく学び、生徒のみなさんが属するグループを明らかにしていく過程のお手伝いもしています。こうした過程で、新しいグルー
2
プも加わりました。この本には、グループ分けを始めとするアースエンジェルに関する最新情報を盛り込んであります。前著、そして私が www.RealmReader.com というサイトで行っているビデオ講座の内容も網羅しました。 アースエンジェルについて教え始めたばかりの頃、グループ分けの概念に自分は当てはまらないと感じる人たちがいることを知りました。私はこうしたタイプの人たちを〝ダブラー（複数のグループの要素を宿す人たち）〟〝シェイプシフター（姿を変える人たち）〟あるいは〝エボルバー（進化する魂）〟と呼んでいました。いずれも、多くのグループに属した経験があり、一つのグループだけに限定できない資質を宿す人たちという意味です。 やがて、こうしたタイプの人たちがまったく新しいグループに属していることがわかりました。新しいグループの分類にとりかかって以来、疑問に感じていたことが次々に解決し、研究にも新しい方向性が見え始めたのです。そして、前の 2 冊の本の内容に照らし合わせて考えても、新しい情報を得ることができました。 この本にも、前の 2 冊の『アースエンジェル』本と同じ内容が記されている個所があります。でも、それ以上に新しい情報を盛り込んで作った本なので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。 前の 2 冊では、より正確なグループ分けのために長い質問リストを作りました。この本では、自分が属するグループをより簡単に見きわめられるよう、各章の冒頭に簡単な質問リストを記してあります。 これから先も、新しいグループが発見されていくと思います。読者のみなさんのご意見はいつでも大歓迎です。
ドリーン・バーチュー
読者のみなさんへ
3
読者のみなさんへ 2
まえがき アースエンジェルであるということ 7
PART 1
中 核となるグ ループ 27
第 1 章 ● インカーネイテッド・エンジェル 29
第 2 章 ● インカーネイテッド・エレメンタル 55
第 3 章 ● スターピープル 81
第 4 章 ● ワイズワン 101
C O N T E N T S
PART 2
グ ループ 複 合 型 のアースエンジェル 123
第 5 章 ● ミスティック・エンジェル 125
第 6 章 ● ナイト・パラディンとギャラクティック・ナイト 130
第 7 章 ● アラジン・ジーニー 136
第 8 章 ● アトランティアン 141
第 9 章 ● インカーネイテッド・ケルビム 146
第 10 章 ● ミスティック・スターとコズミック・エンジェル 152
第 11 章 ● レプラコーン 158
第 12 章 ● マーピープル 163
第 13 章 ● グループの判断がつかないとき 174
あとがき みなさんを頼りにしています 184
著者について 190
この本に収録されているのは実話のみです。すべての関係者から掲載の同意を得た上で、契約書を取り交わしてあります。また、偽名を使うよう希望した3人と、イニシャルだけを使うよう希望した2人を除き、すべて実名を記してあります。自ら進み出て体験を語ってくれた人すべてに心から感謝します。一つひとつの体験を分かち合うことが、私たちすべての心を豊かにしてくれるでしょう。
まえがき
アースエンジェルであるということ
ほかの人たちと違う。地球という惑星で〝降ろされた〟まま、誰かが迎えにきてくれるのを待っているような気がする。こういう感覚が少しでもあるなら、あなたはアースエンジェルかもしれません。〝ライトワーカー〟あるいは〝スターシード〟という言葉が使われることもあります。呼び名は何であれ、世界をよりよい場所にするため力を惜しまないという明確な目的を宿して生まれてきた人たちを意味します。
すべての人がそれぞれの役割を持って生まれ、学び、成長します。私たち人間は、一人ひとりが忍耐や許しの心、あるいは思いやりといったテーマを選んで学びを重ねていきますが、アースエンジェルは個人レベルに限らず、世界全体のために役立つ行いを自らの使命として選びます。
癒すことや教えること、ほかの人々を助けることに情熱を感じ、才能があるにもかかわらず自尊心が低すぎたり、中毒症状や体重のことで悩んでいたり、困難な人間関係に置かれているなら、あなたはアースエンジェルかもしれません。鋭い感性を持ち、いかなる形の暴力にも耐えがたい怒りを感じる人もまた、アースエンジェルである可能性が高いといえるでしょう。
まえがき
7
すべての人の魂はたった一つの聖なる源＝ソースから発していますが、性格や身体的特徴は環境や経歴が大きな要素となるようです。たとえば、毎日のようにサーフィンをして浜辺で過ごしている人は、毎日都会のビルの中のオフィスで過ごしている人とは外見も考え方も違います。
同じように、過去世や前世も影響をもたらします。家系と同じく、魂の系譜が外見や行動パターン、そして人生の目的を形作るのです。もう一度言っておきます。すべての人が、内側ではまったく同じです。すべての人の内側で、聖なる光があるがままの美しさで輝きを放っています。ただ、ライトワーカーに宿る魂には、地球から遠く離れた場所で過ごした記憶が刻まれているかもしれません。天使界やエレメンタルの世界、あるいはほかの惑星での体験がライトワーカーとしての今のあなたを形作っています。今のあなたは人間の肉体を持って生きていますが、魂は旅人のような感覚を抱いているでしょう。あなたの本質は魂です。
もちろん、すべての人がアースエンジェルであるわけではありません。この役割を担わせるため、神は最も大きく明るく輝く光である真摯な魂を選びました。アースエンジェルではない人々は、今の人生を成長と休息、あるいは娯楽に充てるために生きています。明らかな形でスピリチュアリティを感じることはできないかもしれませんが、こうした人たちもまた聖なる光であることに変わりはありません。抱いている目的がより人間的で、物質世界的であるだけです。
8
アースエンジェルの重要な使命
アースエンジェルとしてのあなたは、癒しと奇跡に取り囲まれながら存在している力の強いライトワーカーです。あなたは、物質世界に生まれて、教えと癒しのエネルギーを広げるという聖なる使命を受け容れました。今現在、それはうまくいっていますか？ 物質世界での人生に違和感があるなら、自分の魂の源を思い出すことで答えや安らぎ、そして導きを得ましょう。
自分が〝インカーネイテッド・エンジェル（転生天使）〟あるいは〝インカーネイテッド・エレメンタル（転生元素霊）〟というグループに属するアースエンジェルであることに気づく人がいるかもしれません。
地球外生命体（ＥＴ）が転生した〝スターピープル（星の民）〟〝マーピープル（海の民）〟〝ケルビム（智天使）〟〝アトランティアン（アトランティス人）〟〝レプラコーン（アイルランドの妖精）〟〝ギャラクティック・ナイト
（銀河の騎士）〟〝ナイト・オブ・パラディン（パラディンの騎士）〟〝ソーサレス（女魔法使い）〟や〝ハイ・プリーステス（女教皇）〟そして〝ウィザード（魔法使い）〟が転生した〝ワイズワン（賢者）〟というグループに属しているかもしれません。あなたは、アースエンジェルという名の熟練した奉仕者なのです。すでに〝インカーネイテッド・エンジェル〟あるいは〝インカーネイテッド・エレメンタル〟として物質世界で生きた経験があるかもしれません。でも、前世でも人間だったと心から信じているため、生まれ変わ
まえがき
9
りや転生の記憶を忘れてしまっているのです。 〝アースエンジェル〟と〝インカーネイテッド・エンジェル〟を混同してはいけません。〝インカーネイテッド・エンジェル〟は、数多くあるグループの中の一つの名前です。そして、アースエンジェルという言葉は、総称として使います。 〝インディゴ〟と〝クリスタル〟という二つのグループを正確に見きわめるためにはどうしたらよいのか、という質問をよく受けます。答えから言ってしまうと、インディゴもクリスタルもグループの名前ではありません。いずれもアースエンジェルのグループ分けではなく、エネルギーに基づいた魂の資質の分類、および人生の目的を基にした分類の際に使う言葉です。つまり、インディゴでありながらアースエンジェルであるという人も存在します。クリスタルも同じです。
スピリチュアリティから考えた自分のルーツを知ることで、性格や行動パターン、癖などについてよりよく理解できるでしょう。占星術の太陽宮による分類に似ています。
アースエンジェルとのワーク
私は天使や霊媒能力、そして霊感を媒体としたリーディングを行っています。私のクライアントにはライトワーカーが多いのですが、与えられた使命
10
を全うする気持ちを固めるまでに時間がかかることは否めません。初めて会ったアースエンジェルは、一生忘れないでしょう。このクライア
ントは女性で、私は彼女の肩のあたりに意識を集中させ、オーラとスピリットガイドを見ようとしていました。すると、左肩から動脈のような感じがする棒に似たものが上に向かって伸びています。視線を上げていった私は息を呑みました。彼女の頭上に、宇宙船としか形容できないものが浮かんでいたのです。かなりの速さで回転しています。ＵＦＯやＥＴにはまったく興味がありません。興味がないだけではなく、反感に近い気持ちを抱いていました。私はこれをクライアントに伝えるのを躊
ちゅうちょ
躇しましたが、自分のビジョンを信じ、言葉を尽くして伝えるのがリーダーの務めです。それに、私が理解できなくても、感じたままを伝えれば、クライアントが自分で理解してくれることが多かったのです。
そして私は息を深く吸い込み、吐き出して、こう言いました。「宇宙船のようなものがあなたの頭上に浮かんでいます」
すると彼女は「ああ、そうですね」と当たり前のことについて話しているような口調で答えました。「これまでもずっと一緒でした」
私は驚いてしまいました。ちなみに、彼女はどこにでもいる女性という外見です。とても落ち着いた口調で話し、教養もあり、スピリチュアリティに基づく気づきもしていることが感じられました。現実離れした考え方の要素など一つも思い当たりません。
先入観を捨てて話を聞いてみると、彼女にとってこの宇宙船は守護天使の
まえがき
11
ような役割を果たすもので、物心ついた頃からずっとそばにいて彼女を見守り、彼女が必要とする情報を与え続けてきてくれたというのです。夢の中で宇宙船に乗ったこともあると言っていました。
この体験から間もなくして、私は地球外生命体とつながりを持つ数人のクライアントと会うことになりました。共通する性格や行動パターンを読み取ることもできました。〝スターピープル〟特有のオーラの色、顔の造作、人間関係における特徴、そして担う使命などに気づくようになったのです。
次 と々見つかるグループ
私は、眠っている間、そしてリーディングや瞑想の最中にメッセージを送ってくれるガイドや天使たちから多くの情報を得ています。こうした中で、講演を行うときの聴衆やクライアントと会うとき、ほかのグループの生まれ変わりにも意識を向けるよう告げられました。
最初に調べたのは、〝インカーネイテッド・エンジェル（転生天使）〟です。このグループに属する男女は天使のような可愛らしい顔と大きな体が特徴で、共依存的な人間関係を体験していることが少なくありません。よく喋り、謝罪の言葉をしばしば口にします。そして、いつも誰かを助けています。たとえば、私のクライアントであるローリーという看護師の女性は典型的なインカーネイテッド・エンジェルです。優しく魅力的な彼女の髪は美しいブロン
12
ドで、女性らしい丸みを帯びた体とハート型の顔をしています。アルコール中毒の夫を長年助け続けてきましたが、とうとう離婚という痛み多き決断に踏み切りました。今の彼女は、持って生まれた癒しの能力を活かしていく方法論を模索しています。
次に気づいたのは、〝インカーネイテッド・エレメンタル（転生元素霊）〟というグループです。代表例として、ジェインというクライアントを紹介しましょう。赤毛を少年のように短く切ったヘアスタイルが似合う細身のジェインは、つま先が反り返った靴とベルトップも似合うはずです。職業は犬のトリマーで、動物の権利を訴える運動に没頭しています。フィアンセがいましたが、ジェインが生まれ育った山から離れたがっていたので、婚約を解消しました。「彼は、都会に引っ越すことを考えていました」とジェインは語ります。「自然に囲まれて暮らすことができないのなら、私は死んだも同然です。木もない都会で暮らすことなど考えられませんでした」
私は長い間、アースエンジェルのグループはインカーネイテッド・エンジェル／エレメンタルと、スターピープルしかないと思っていました。私自身がカウンセリングを行っている生徒さんたちに関していえば、80 パーセントを三つのグループのいずれかに分けることができたのです。生徒さんたちに、グループごとに座ってもらうこともありました。そうすると、話をしながら涙を流したり、大きな声で笑い合ったり、「本当？ あなたもそうなの？ 私もそういうことがあるの！」と尋ねる声があちこちから聞こえます。同じ
まえがき
13
グループの人たちは、よく似た体験をしているのです。でも、どのグループにも属さない人が必ずいました。「私たち〝人間〟はど
うなのでしょうか？」と尋ねられたことも一度や二度ではありません。答えをもたらしてくれたのは、息子のグラントでした。ノース・マイアミ
で開催したエンジェルセラピープラクティショナー®（ATP®）の認定コースに出席していたグラントは、キャンドルを使ったマニフェステーションと癒しについて話しました。グラントはスピリチュアリティについて長い間学び、参加者と分かち合うべき知識を積み重ねていました。そして話の終わりに、彼は聴衆に向かってこう言ったのです。「僕は、アースエンジェルの４番目のグループを知っています。僕自身がこのグループに属しているからです。このグループの名前は〝インカーネイテッド・ウィザード〟です。さらに細かく分けるなら、女教皇、魔女、騎士、そして魔法使いが転生した姿です」
会場が聴衆のため息で満たされました。そして「それなら理解できる」とか、「私もそのグループだと思う！」という大きな声があちこちで上がりました。グラントの説明で納得できる人たちがたくさんいたのです。
その後、私は多くの人たちから話を聞いた上で、このグループを〝ワイズワン（賢者）〟と名付けることにしました。アースエンジェルのグループ分けについて講演したり、文章を書いたりするたびに、大きな反響が寄せられます（さらに検証を続けた結果、〝ナイト（騎士）〟が別のグループであることも明らかになりました。詳しくは後述します）。
14
典型的なワイズワンとして、フィリスという女性を紹介したいと思います。楕円形の顔に大きな目が印象的で、しばしば遠くを見つめるような仕草をします。長い髪をしていて、優雅で威厳に満ちた物腰を崩しません。『アヴァロンの霧』（原題『The Mists of Avalon』）、『指輪物語』、『ハリー・ポッターと賢者の石』といった映画を見て、かつて自分が身に付けていた魔法の力をすぐに思い出したそうです。前世で魔女として串刺しにされ、火あぶりの刑に処された記憶も鮮明に残っています。
私はかつて、第５のグループとして〝ウォーク・イン（入れ替わり）〟というタイプの人々を挙げていました。人生の目的を達成するため、子ども時代や青春時代の辛い経験を省いて直接大人の体に入ることを選ぶ魂が存在します。このグループに属する人たちは、重要な役割を果たす進化した魂を宿していますが、真の意味でアースエンジェルと呼ぶことはできないかもしれません。アースエンジェルのグループとしては成立しないような気がするのです。ウォーク・インはグループではなく、状態を示す言葉と思ってください。こうした理由から、この本ではグループとしては記していません。
この本では、『アースエンジェル』の出版以降に存在が明らかになった数々のグループを紹介していきます。かつて〝ダブラー〟〝シェイプシフター〟あるいは〝エボルバー〟と呼んでいたグループの情報も充実しました。はっきりとした形で確認できていないグループもまだあるでしょう。多くの人たちと会って話を聞いていくことが必要です。
2014 年現在、第３版であるこの本にはこれまで以上に多くのグループに関
まえがき
15
する情報を盛り込んであります。〝インカーネイテッド・ケルビム（転生智天使）〟や〝アトランティアン（アトランティス人）〟〝ミスティック・スター（神秘の星）〟そして〝コズミック・エンジェル（宇宙の天使）〟など、新しく見つかったグループや複数のグループの複合型についても詳しく触れていきます。
この本の第２版をまったく新しい本であると誤解してしまった人たちからたくさんのご意見をいただきました。ここでお断りしておきますが、この本は『アースエンジェル』（ＪＭＡ・アソシエイツ）の第３版です。新しく見つかったグループに関しては新しい情報を盛り込んでいますが、基本的な内容は初版と同じであり、重複する部分があることをご理解ください。
知識がもたらす癒しの効果
アースエンジェルをグループ別に分けるという概念について論じ始めた頃から、何らかの誤解を招く可能性は想定していました。だからこそ、詳しい部分の話は偏見のない人たちが集まる認定コースでしかしませんでした。しかも、インカーネイテッド・エンジェル／エレメンタル、そしてスターピープルについて話をするのは、コースの過程がかなり進むまで待つことにしていたのです。
やがて、グループ分けの話をするたびに、生徒さんたちが安堵と癒しを感
16
じてくれるようになりました。次に紹介するのは、この本を書くにあたってアンケートに協力してくれたアースエンジェルたちの意見です。
「自分が属するグループがわかり、とても安心しました。自分を変わり者だと思うこともなくなり、初めて仲間がいる気持ちを味わうことができました」
「グループについて学んだ今、自分の行動が間違っていないことに気づきました」
「自分と同じ気持ちの人がいることを知るだけでも安心できます」
「いつもほかの人たちと違うと思っていましたが、納得できました」
「どんなことをしても人を助けようとする気持ちの理由がわかりました。以前の私は何も知りませんでした」
ガイドに仕向けられてする行い、グループ分けに関する情報の公開、そして癒しの効果に後押しされながら、私は学びを深めていく気持ちを強めました。
実は、この本を書き始めようとしたことは数回あります。でもそのたびに（これまでは）、公の場でアースエンジェルのグループ分けに関して語るタイ
まえがき
17
ミングは今ではないと感じ続けていたのです。『エンジェル・ヒーリング』（ダイヤモンド社）という本に、インカーネイテッド・エンジェル／エレメンタル、ウォーク・インとスターピープルについて書いた章を設けました。ニューエイジ系の雑誌に掲載され、その後、私のサイト（www.angeltherapy.com）で紹介した記事もあります。多くの人たちが興味を示してくれて、講演でもアースエンジェルのグループ分けに関してたくさんの質問を受けるようになりました。
以前エグゼクティブ・アシスタントとして働いてくれていたブロニー・ダニエルズという女性は、自分がスターピープルであることを自覚していました。私がこのグループについて詳しく語るのを聞いて、気づいたそうです
（ほかの多くのスターピープルと同じく、彼女はレイキに関する知識が豊富でした）。特にプレアデス（北半球に見える星団）に共鳴を感じていたブロニーは、トランス状態に陥って、私の目の前でプレアデス語を話したことが２回あります。そして彼女は、この本を書くことを私に強く勧めてくれました。彼女の気持ちが私を動かしてくれたと言っても過言ではありません。彼女がいたからこそ、本を書くべき正しいタイミングをとらえることができました。
企画書を書き上げ、出版元のヘイハウス社に提出すると「次の会議で話し合う」という返事をもらいました。変わったテーマだから躊
ちゅうちょ
躇されているのだろうか、と心配している私のために、ブロニーと彼女の友だちのスターピープルが集まって、この企画が通るよう祈りを捧げてくれました。その結果、ヘイハウス社は出版を決定してくれただけではなく、改訂版まで出して
18
くれることになったのです。こうして出来上がったのが、あなたが今手に持ってくれている本です。
次にすべきことは、アースエンジェルとして転生している人たちに対するアンケート調査でした。まず、私のニュースレターの購読者とブロニーの友だち、そしてエンジェルセラピープラクティショナー®の認定コースを修了した人々に協力してもらうことにしました。きちんとした回答を返してくれるのは12 人くらいだろうと思っていたのですが、ネット上で質問が拡散し、想像できなかったほど多くの人たちから回答が寄せられたのは、嬉しい驚きでした。
前述したように、この本は第３版です。前の２冊が発売されて以来、さらにたくさんの読者のみなさんからご意見やお手紙をいただいています。この本がたくさんの人たちにとって助けになっているとおっしゃっていただき、感謝しています。私は、自分の本が助けとなるよういつも祈っています。
2014 年、私は、アースエンジェルのグループを基にしたリーディングのコースを開設することにしました。このコースで認定するのは〝サーティファイド・レルム・リーダー〟という資格です。資格取得については、www.RealmReader.com をご覧ください。
まえがき
19
アースエンジェルの特徴
すべてのタイプのアースエンジェルに共通する特徴がいくつかあります。この本では、共通する特徴と併せ、各章ごとにそれぞれのグループごとの特質を説明していきます。まず、以下の文章を見てください。
▶︎ほかの人と違う。距離感がある。避けられている気がする私が出会ったり、インタビューをしたり、あるいはアンケートに協力して
くれたほぼすべてのアースエンジェルに共通するのは、自分はほかの人たちと違うという漠然とした感覚です。ワイズワンのグループを除き、この感覚は大人になっても消えません。たとえ劣悪な環境であっても、地球上で転生を何回も体験しているので、ワイズワンは物質世界での暮らしを快適に感じます。自分を含めたアースエンジェルがほかの人たちと違うこと、ほかの人たちから避けられがちであることを理解しているのです。
インカーネイテッド・エンジェルであるケリーは、こう語ります。「なじめないという感覚がいつも拭えません。社会から除け者にされているような気持ちがずっとありました。小学校では、みんなから変わった子だと思われていました。その頃はとても気になって、誰も私のことを好きじゃないと思いました。何時間もただ座って、ひたすら泣き続けることもありました。どうして変わり者だと思われるのだろう。どうしようもなくて、自分が
20
哀れに感じられて仕方なかったのです。周囲の人たちすべてから愛されたかった私は、何とかして溶け込もうと思
いました。でも、誰かのために何かをしているときだけしか人とつながっているという実感が得られないのです。こういう私の気持ちを利用している人がいかに多かったかを知ったのは、ずっと後のことです。
今の私は、自分がインカーネイテッド・エンジェルであることを理解していて、自分という存在をこれまでと違った視点から見ることができます。ほかの人たちと違っても、何の問題もないこともわかりました。自分らしくあればよいと悟ったのです。だから、好きになってもらおうとして何かをすることもなくなりました」
外見や興味、そして行動が違うから、からかわれる。ときにひどい言葉を浴びせられる。アースエンジェルにはよくあることです。テリーという女性は、スターピープルです。彼女はこう語ります。「姉や妹は私を〝ＵＦＯから落ちてきた子〟と言っていました」
今のテリーは、姉や妹の言葉に秘められた本当の意味を理解しています。もちろん、傷つけられたと感じることもありません。
▶︎ほかの人たちの感情や化学製品、暴力に対する過敏さほかの人たちが発する感情や物理的感覚にさらされるのが苦手なアースエ
ンジェルは、人混みの中にいられません。アレルギーがあることが多いので、化学薬品を使った食べ物や洗剤、製品も避けます。また、いかなる形の暴力
まえがき
21
も忌み嫌います。口論、マスコミで伝えられるネガティブなニュース、暴力的な映画など、すべて避けます。こうしたデリケートな面を「過敏だ」などという言葉でからかわれることも少なくないでしょう。でも、この種の過敏さこそ、アースエンジェルが地球にもたらす聖なる贈りものなのです。過敏であるからこそ、自分が必要とされる場面を感じ取ることができるのです。この感覚が消えることはありません。
アースエンジェルであるシェリーは、こう語ります。「子どもの頃から、人混みは大嫌いでした。うるさくて、雑然とした場所も嫌でした。私は共感能力が高すぎるので、自分がいる場所のエネルギーのレベルが少しでも上がると、意識がもうろうとしてしまうのです。ほかの人と一緒にいるのも辛いので、一人で暮らすのが一番だと思っています」
▶︎高い目的意識人生の目的をはっきりと認識していなくても、人を癒し、ものごとを伝え
ることが自分の役割であるという意識が根づいています。インカーネイテッド・エンジェルのスタヴは、こんな言葉で説明してくれました。「僕は、自分の人生の目的が、教え、癒し、奉仕することであるのを常に自覚しながら生きてきました。問題が山積している世界の中、自分の役割を果たすことが大切だと思っています。自分の本当の役割はまだわかりませんが、どんな形でも協力は惜しみません」
22
▶︎人間関係の問題アースエンジェルは、子供に対する愛情が欠如していたり、虐待行為を働
いたりする両親に育てられることが多いようです。なぜでしょうか？ 転生するにあたり、機能不全の家族に愛と癒しをもたらす役割を自ら望んだからです。こうした家族に、癒しの媒体となる子どもとして〝派遣〟されることもあります。子どもの頃のアースエンジェルは、両親とも兄弟姉妹とも共通点がまったく見出せず、養子のように感じてしまうこともあります。物理的な家族ではあるものの、スピリチュアルな意味合いでの家族ではないのです。
生きている間に急速な成長をするために、困難な環境の家族をあえて選んで生まれてくるアースエンジェルもいます。家族にとっては、文字通り天使と言ってよい存在です。ところが不幸なことに、愛と癒しを最も必要とする家族に限って、自分たちから遠ざかってしまう傾向が否めません。家族の中にいる天使に気づかず、光と善性に脅威を感じてしまうのです。
大人になってからは、友人や恋人として虐待的な人を選んでしまうかもしれません。不誠実だったり、言葉や肉体的暴力、そして薬物中毒で苦しめられたり、愛情が示されないことに悩まされることもあるでしょう。自分の人間関係の特殊性を意識し、理解しようとする姿勢が、悪循環を断つ唯一の方法です。
▶︎知らない人から個人的な相談を受けるアースエンジェルには、まったく知らない人からきわめて個人的な内容の
まえがき
23
相談を持ちかけられることがよくあります。「あなたは信じられる気がする」と言われたことはありませんか？
アリサンはこう言います。「知らない人から相談されることはしょっちゅうあります。人でいっぱいの部屋にいると、いつの間にか誰かが近寄ってきて、初対面とは思えないような個人的な話を切り出すのです」
こうした傾向が特に高いのは、インカーネイテッド・エンジェルです。ほかのグループのアースエンジェルは、こうした状況を避けるためのボディーランゲージを習得しているようです。心を開いてとことん話し合うことを好むインカーネイテッド・エンジェルの資質も大きく影響しているでしょう。
▶︎外見が実年齢より若い体によい食べ物を選び、定期的なエクササイズを欠かさず、健康に気を
使っているため（あるいはスピリチュアリティがそのまま外見に現れるため）、アースエンジェルは実年齢よりも若く見える人が多いようです。私が行ったアンケートでも、ほとんどの人が年齢を教えると驚かれると答えました。ある女性は、30 代になるまでアルコールを買おうとするたびに年齢を確かめられたそうです。例外的なのはワイズワンです。髪が白くなるのが早く、厳粛な表情をしていることが多く、涙袋が目立ち、体全体の姿勢などが実年齢よりも上に見られる原因として挙げられるでしょう。
24
▶︎自分自身あるいは家族が中毒症状を経験している食べ物であれ薬物であれ、アルコールやタバコ、そして人間関係であれ、
外的要因や影響を求めるタイプのアースエンジェルがいます。これは、ほかの人たちと違うという感覚や自分に担わされた役割の重さを忘れるための行動でしょう。とあるアースエンジェルは、次のように語っています。「薬物やアルコールで、生きることが楽に思える。気持ちが軽くなって、心地よい麻痺感覚を得られるからだ。なぜここにいるのか。それも忘れることができる。ドラッグのせいで使命が後回しになってしまったが、当時は一番大切に思えた」
▶︎片方の耳だけに響く音ほとんどのアースエンジェル（すべてではありません）が、片方の耳だけ
に響く高い鈴のような音を体験します。ストレスがかかる状況で起きることもあれば、唐突に起きることもあるようです。こうした音に関する医学的な理由（あごの骨がきしむ音など）は、もちろん除外して考えたほうがよいでしょう。耳障りなのですが、こうした音を媒体にして、物質世界での問題を解決するために必要な情報がもたらされることが多いのです。アースエンジェルとしての使命に関する指示と導きも含まれています。あまりにもうるさく感じるときは、音量を下げてくれるように、天に祈りを捧げればよいでしょう。
＊＊＊
まえがき
25
この本は、あなたに関して書かれた、あなたのための本です。ほかの人と違うことで受けた傷。異常なまでに豊かな感受性。あふれんばかりの創造性。世間一般の常識や期待、そして組織の規範から外れてしまう感覚。すべての痛みが癒されることを心から願っています。
▶︎自分が属するグループを知る各章に、これまで存在が明らかになっているグループについての詳細を記
しています。よく読んで、自分が属するグループを探してみてください。鳥肌や筋肉の緊張、あるいは既視感などに意識を向けてください。複数のグループに属する可能性が感じられたら（あるいは一つも見つからなかったら）、まだ存在が確認されていないグループに属するタイプのアースエンジェルなのかもしれません。
それぞれのグループに、目に表れる特徴があります。誰かに頼んで、グループ分けを手伝ってもらうのもよいでしょう。エンジェルセラピープラクティショナー ®（ AT P ®）、認定レルム・リーダー ™、エンジェルイントゥイティブ ™ などの各コースを修了している人に依頼すれば、より詳しいことがわかるはずです。ワークショップを開催している人たちもいます。
どのグループに属しているにせよ、みなさんが創造主の愛し子であることは変わりません。ほかの人たちと同じく、とても大切な人生の目的を宿しています。みなさんが転生の舞台としてこの地球を選んでくれたことをとても嬉しく思います。
26