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2015/10/28 輪島市 まち・ひと・しごと創生 人口ビジョン ―“あい”の風がはぐくむ 快適・活気・夢のまち― 平成 27 年 10 月 輪島市

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Page 1: 人口ビジョン - Wajima · 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」(出生中位(死 亡中位))によると、2060年の総人口は約8,700万人まで減少すると見通されている。

2015/10/28

輪島市 まち・ひと・しごと創生

人口ビジョン ―“あい”の風がはぐくむ 快適・活気・夢のまち―

平成 27 年 10 月

輪島市

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「“あい”の風がはぐくむ 快適・活気・夢のまち」とは、第1次輪島市総合計画(平成

19 年度~平成 28 年度)で定める本市の将来像です。「あいの風」は「あえの風」ともいい、

日本海の沖合から陸へ吹く北東からの爽快な風のことで、古くは万葉集にも詠まれた「東

風(あゆの風)」が転じたものです。

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目次

1.輪島市人口ビジョンの位置付け ············································· 1

2.輪島市人口ビジョンの対象期間 ············································· 1

3.国が掲げる『まち・ひと・しごと創生長期ビジョン』 ························· 1

(1)まち・ひと・しごと長期ビジョンとは ··································· 1

(2)現在の日本が抱える人口問題 ··········································· 1

(3)目指すべき将来の方向 ················································· 1

(4)日本の人口の将来展望 ················································· 2

4.輪島市の人口の現状分析 ·················································· 3

(1)年齢別人口 ··························································· 3

(2)人口の推移 ··························································· 5

(3)人口動態 ····························································· 7

(4)産業別就業者 ························································ 10

5.人口の現状分析まとめ ··················································· 14

(1)止まらない人口減少と少子高齢化 ······································ 14

(2)戻らない若者 ························································ 14

(3)相対的に高い合計特殊出生率 ·········································· 14

(4)企業の後継者問題 ···················································· 14

6.アンケート結果 ························································· 15

(1)20歳以上の市民アンケート ··········································· 15

(2)中高生アンケート ···················································· 28

7.将来人口の推計と分析 ··················································· 33

(1)国立社会保障・人口問題研究所と日本創成会議の人口推計の概要 ·········· 33

(2)国立社会保障・人口問題研究所と日本創成会議の人口推計の結果 ·········· 35

8.人口減少問題に取り組む基本的視点 ········································ 39

9.本市における人口の将来展望 ············································· 40

(1)本市は自然増と社会増のどちらに施策の重点を置くべきか ················ 40

(2)将来人口展望をシミュレートするための仮定 ···························· 41

(3)将来人口シミュレーション結果 ········································ 43

(4)本市の将来人口の設定 ················································ 43

(5)本市の人口の将来展望 ················································ 46

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1.輪島市人口ビジョンの位置付け

輪島市人口ビジョンは、国が掲げる『まち・ひと・しごと創生長期ビジョン』を参照し

ながら、本市における人口動態の現状を把握し、また、市民からの意見を集めることによ

って、目指すべき本市の将来の方向性とそれに伴う人口の将来展望を示すものと位置付け

ます。

また、この人口ビジョンは、この度、人口ビジョンとともに策定する総合戦略の各施策

を立案するために必要なデータを取りまとめたものでもあります。

2.輪島市人口ビジョンの対象期間

国が『まち・ひと・しごと創生長期ビジョン』で示す日本創成会議の推計期間を目途に

2040 年までの本市の将来人口展望を示します。

3.国が掲げる『まち・ひと・しごと創生長期ビジョン』

(1)まち・ひと・しごと長期ビジョンとは

まち・ひと・しごと長期ビジョンは、日本の人口の現状と将来の姿を示し、人口問題に

関する国民の認識の共有を目指すとともに、今後、取り組むべき将来の方向を提示するも

のです。

(2)現在の日本が抱える人口問題

①「人口減少時代」の到来と社会に与える影響

・2008 年に始まった人口減少は今後加速度的に進み、経済規模の縮小を招き、経済社会

に対して大きな重荷となる。

・地方の人口減少が先に始まり、地域経済社会の維持に関して重大な局面を迎えること

となる。

②東京圏への人口の集中

・地方に比べ出生率が低い東京圏に若い世代が集中することによって、日本全体として

の人口減少に結びついている。

(3)目指すべき将来の方向

・将来にわたって「活力ある日本社会」を維持するために

合計特殊出生率が人口置換水準(2.07)に回復することが人口安定の必須条件であ

り、OECD のレポートでは、日本は育児費用軽減や育児休業の取得促進、保育サー

ビス拡充等の対策が講じられれば、合計特殊出生率は 2.0 まで回復する可能性が

あると推計されている。

若い世代の希望が実現すると合計特殊出生率は 1.8 程度に向上する。

人口減少に歯止めがかかると、2060 年に 1億人程度の人口が確保される。

さらに人口構造が「若返る時期」を迎える。

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「人口の安定化」とともに「生産性の向上」が図られると、2050 年代に実質 GDP

成長率は、1.5~2%程度が維持される。

・地方創生がもたらす日本社会の姿

自らの地域資源を活用した、多様な地域社会の形成を目指す。

外部との積極的なつながりにより、新たな視点から活性化を図る。

地方創生が実現すれば、地方が先行して若返る。

東京圏は、世界に開かれた「国際都市」への発展を目指す。

地方創生は日本の創生であり、地方と東京圏がそれぞれの強みを活かし、日本全

体を引っ張っていく。

(4)日本の人口の将来展望

■ 我が国の人口の推移と長期的な見通し ■

○国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成 24年 1月推計)」(出生中位(死

亡中位))によると、2060 年の総人口は約 8,700 万人まで減少すると見通されている。

○仮に、合計特殊出生率が 2030 年に 1.8 程度、2040 年に 2.07 程度(2020 年には 1.6 程度)

まで上昇すると、2060 年の人口は約 1億 200 万人となり、長期的には 9,000 万人程度で概

ね安定的に推移するものと推計される。

○なお、仮に、合計特殊出生率が 1.8 や 2.07 となる年次が 5年ずつ遅くなると、将来の定

住人口が概ね 300 万人程度少なくなると推計される。

まち・ひと・しごと創生長期ビジョン(国の長期ビジョン)より抜粋

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4.輪島市の人口の現状分析

(1)年齢別人口

■ 人口ピラミッド(輪島市,2010(平成 22)年) ■

国勢調査

本市の人口ピラミッドから、20 代前半世代の流出が著しいことが見て取れます。その原

因は、進学や就職によるものと考えられます。また、20代後半から 30代前半世代の厚みが

薄いことから一度市外に出るとなかなか戻らない傾向があることが考えられます。

400 300 200 100 0 100 200 300 400 5000369

121518212427303336394245485154576063666972757881848790939699

女(人)

男(人)

(歳)

(人)

戦争召集

男性死亡率の高さに起因

戦後直後の

出生減時代

第1次

ベビーブーム

第2次ベビーブーム

日本航空高校石川

入学者による増加大学・専門学校等進学

や就職による市外転出

ひのえうまによる出生減

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■ 年齢 3区分別人口構成の推移(輪島市) ■

※2005(平成 17)年以前は門前町との合算 国勢調査

本市は 1990(平成 2)年時点で 21%の超高齢社会の基準を超え、2010(平成 22)年では人口

の 38%が 65 歳以上の高齢者となっています。

20.3

19.0

16.2

13.9

12.0

10.6

9.5

64.4

63.7

62.7

59.5

56.2

54.5

52.2

15.4

17.3

21.0

26.6

31.8

35.0

38.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

1980年

1985年

1990年

1995年

2000年

2005年

2010年

年少人口割合(%) 生産年齢人口割合(%) 老年人口割合(%)

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(2)人口の推移

■ 総人口の推移(輪島市) ■

※2005(平成 17)年以前は門前町との合算 国勢調査

本市の総人口は1980(昭和 55)年から2010(平成22)年の30年間で当時の約3分の 2まで

減少しています。

■ 世帯数の推移(輪島市) ■

※2005(平成 17)年以前は門前町との合算 国勢調査

人口の減少に伴って市全体の世帯数も減少し続けています。一方、高齢者が住む世帯は

増加傾向にあり、65 歳以上の高齢単身者世帯や高齢夫婦世帯数(夫 65 歳以上,妻 60 歳以上

の夫婦のみの世帯)が 1985(昭和 60)年から 2010(平成 22)年までの 25 年間で 2 倍以上に増

加しています。また、2010(平成 22)年ではこれら 2 種類の世帯で全体の約 34%を占めてい

ます。

1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年

総数(人) 45,115 43,283 40,309 37,133 34,531 32,823 29,858

男(人) 21,665 20,675 19,145 17,496 16,179 15,689 14,146

女(人) 23,450 22,608 21,164 19,637 18,352 17,134 15,712

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年

世帯数(総数) 12,575 12,461 12,312 12,171 11,940 11,366

65歳以上の

高齢単身者世帯数668 839 1,120 1,407 1,636 1,801

高齢夫婦世帯数 745 1,153 1,588 1,905 2,042 2,040

12,575 12,461 12,312 12,171 11,94011,366

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

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■ 地区別人口の推移(輪島市) ■

■ 1995(平成 7)年を 100 としたときの 2010(平成 22)年の人口(輪島市) ■

国勢調査

グラフを見ると、三井地区は日本航空第二高等学校(現在の日本航空高等学校石川)の開

校や能登空港の開港があった時期に人口が増加していますが、どの地区においても概ね減

少傾向が見られます。特に、河井町において減少数が大きいことが見て取れます。

また、1995(平成 7)年を 100 としたときの 2010(平成 22)年の人口の表を見ると、旧門前

町内で人口減少率が高いことがわかります。加えて、舳倉島では人口が半分以下になった

ことが見て取れます。

三井地区 大屋地区 海士町 河原田地区 輪島崎町 門前地区 諸岡地区 阿岸地区 鵠巣地区 町野地区112.0 92.0 87.8 87.0 82.9 79.6 78.6 78.6 77.1 76.1河井町 鳳至町 西保地区 南志見地区 浦上地区 黒島地区 本郷地区 仁岸地区 七浦地区 舳倉島76.0 74.6 72.6 71.5 70.8 70.5 69.6 69.5 66.9 46.0

①鳳至町

④河井町

⑥大屋地区

⑦河原田地区⑧鵠巣地区

⑪三井地区

⑫町野地区

⑰門前地区

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

1995年 2000年 2005年 2010年

地区別人口の推移

①鳳至町 ②海士町 ③舳倉島 ④河井町

⑤輪島崎町 ⑥大屋地区 ⑦河原田地区 ⑧鵠巣地区

⑨南志見地区 ⑩西保地区 ⑪三井地区 ⑫町野地区

⑬仁岸地区 ⑭阿岸地区 ⑮黒島地区 ⑯諸岡地区

⑰門前地区 ⑱本郷地区 ⑲浦上地区 ⑳七浦地区

(人)

⑨⑯

⑲⑩

⑳⑭

② ⑮

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(3)人口動態

■ 自然動態の推移(輪島市) ■

※2005(平成 17)年以前は門前町との合算 輪島市市民課

出生者数から死亡者数を引いた自然増減は減少が続いています。その推移は、出生者数

が減少傾向、死亡者数が増加傾向となっています。近年では 400 人を超える大幅な自然減

少の年が見られます。

■ 合計特殊出生率の推移 ■

厚生労働省 人口動態保健所・市町村別統計

本市の合計特殊出生率※は、全国や石川県全体よりも高い水準で推移していますが、近年

ではその差が縮小傾向にあります。

※合計特殊出生率とは、15~49 歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので、一人の女性が一生の間

に生む子どもの数に相当します。

1.441.36

1.311.38

1.501.43 1.40

1.46

1.901.81

1.711.64

1.00

1.20

1.40

1.60

1.80

2.00

1993~1997年 1998~2002年 2003~2007年 2008~2012年

全国 石川県 輪島市

H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25自然増減数 -104 -122 -193 -114 -197 -194 -246 -174 -173 -321 -204 -259 -230 -281 -243 -311 -299 -305 -342 -353 -371 -419 -436 -420 -381

出生者数 334 314 304 306 267 288 238 245 231 207 226 205 230 203 201 181 182 182 156 147 158 133 143 143 142

死亡者数 438 436 497 420 464 482 484 419 404 528 430 464 460 484 444 492 481 487 498 500 529 552 579 563 523

自然増減数

-600

-400

-200

0

200

400

600

800

死亡者数

出生者数

(人)

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■ 社会動態の推移(輪島市) ■

※2005(平成 17)年以前は門前町との合算 輪島市市民課

転入者数から転出者数を引いた社会増減(純移動)数は、概ね転出超過となっています。

しかし、2001(平成 13)年以降はそれ以前と比べ、年によって社会増減数にばらつきが見ら

れるようになり、2003(平成 15)年には転入超過となっています。転入超過の要因は日本航

空第二高等学校(現在の日本航空高等学校石川)の開校や能登空港の開港、臨空産業団地へ

の企業進出などが考えられます。また、2013(平成 25)年の数値と平成の初頭を比較すると、

転入者数には若干の減少、転出者数は 200 人以上減少している状況となっています。

H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25

社会増減 -408 -460 -496 -481 -342 -335 -392 -369 -274 -297 -342 -343 -311 -143 6 -188 -74 -384 -314 -297 -355 -166 -272 -197 -150

転入者数 813 827 771 768 807 758 769 780 758 707 713 654 570 764 1,028 895 954 767 769 674 644 650 565 678 721

転出者数 1,2211,2871,2671,2491,1491,0931,1611,1491,0321,0041,055 997 881 907 1,0221,0831,0281,1511,083 971 999 816 837 875 871

-600

-400

-200

0

200

400

600

800

1,000

1,200

1,400

転出者数

転入者数

社会増減数(純移動数)(人)

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■ 県内市町との人口移動(輪島市,2013(平成25)年,移動者数が10人以上の市町のみ) ■

住民基本台帳人口移動報告

■県外との人口移動(輪島市,2013(平成 25)年,転入転出のいずれかが 10 人以上の都道府県のみ)■

住民基本台帳人口移動報告

まず、本市から転出する人の移動先を見ると、金沢市が最も多く 193 人となっています。

次いで多いのは東京都の 60 人です。本市の隣接市町を見ると穴水町への転出が 42 人と比

較的多くなっています。一方、本市に転入した人の以前の居住地を見ると、転出と同様に

金沢市が 106 人と最も多くなっています。しかしながら、本市と金沢市との純移動数を見

ると、87 人の転出超過となっており、人口減少の一因となっています。その他、本市との

人口移動が盛んな地域は、首都圏、中京圏、関西圏の三大都市圏となっており、大学進学

や就職による人口流出との関係性の高さが見て取れます。

金沢市 七尾市 小松市 加賀市 羽咋市 かほく市 白山市野々市

市津幡町 内灘町 穴水町 能登町

転入者数 106 13 11 10 6 5 18 9 9 2 14 18

転出者数 193 14 13 2 6 12 22 33 8 8 42 13

純移動数 -87 -1 -2 8 0 -7 -4 -24 1 -6 -28 5

-87

-1 -2 8 0 -7 -4-24

1 -6-28

5

200

150

100

50

0

50

100

150

転出者

全体の23.5%

転入者

全体の15.7%

(人)

北海

埼玉

千葉

東京

神奈

川県

新潟

富山

福井

長野

岐阜

愛知

三重

京都

大阪

兵庫

奈良

山口

福岡

転入者数 17 40 16 31 27 11 20 13 15 13 37 10 17 50 16 11 11 14

転出者数 9 26 24 60 36 8 22 18 12 17 43 4 17 45 19 2 2 20

純移動数 8 14 -8 -29 -9 3 -2 -5 3 -4 -6 6 0 5 -3 9 9 -6

8 14-8

-29-9

3 -2 -5 3 -4 -66 0 5 -3

9 9-6

200

150

100

50

0

50

100

150(人)

転出者

全体の7.3%

転入者

全体の7.4%

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(4)産業別就業者

■ 産業別就業者の推移(輪島市) ■

国勢調査

第 1 次産業の就業者数は他の産業より早い時期に速いペースで減少してきたことがわか

ります。第二次産業(鉱業・採石業・建設業・製造業)と第三次産業(サービス業)も 1990 年

代に入ってから減少傾向であり、特に近年は第二次産業就業者数の減少が著しくなってい

ます。

6,971

5,824

4,885

4,012

2,882 2,6251,902

7,556 7,7767,384 7,222

6,239

4,678

3,480

9,884 9,724 9,9469,131

8,779 8,703

7,842

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年

第1次産業従事者(人) 第2次産業従事者(人) 第3次産業従事者(人)

(人)

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11

■ 男女別産業別人口(大分類) 2010(平成 22)年 ■

国勢調査

本市では、男性は製造業、女性は卸売業・小売業に最も多く従事しています。これらは

輪島塗と朝市によって押し上げているものと考えられます。次いで就業者が多いのは、男

性が建設業、女性が医療・福祉です。高齢者の増加が女性の医療・福祉従事者数を押し上

げているものと考えられます。一方、特化係数に着目すると、やはり第一次産業が高く、

特に漁業は男性で 15.1、女性で 21.6 ポイントと、本市では漁業が非常に盛んであること

を示しています。また同時に農林水産協同組合等が含まれる複合サービス事業従事者も全

国に比べ割合が高くなっています。

0.0

1.0

2.0

3.0

4.0

0

200

400

600

800

1000

1200

1400

農業,林業

漁業

鉱業,採石業,砂利採取業

建設業

製造業

電気・ガス・熱供給・水道業

情報通信業

運輸業,郵便業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・技術サービス業

宿泊業,飲食サービス業

生活関連サービス業,娯楽業

教育,学習支援業

医療,福祉

複合サービス事業

サービス業(他に分類されないもの)

公務(他に分類されるものを除く)

分類不能の産業

特化係数

産業人口

男性従業者数(人) 女性従業者数(人) 特化係数(男) 特化係数(女)

(人)

漁業の特化係数 男:15.1 女:21.6

特化係数とは、全国国内における地域の特定の産業の相対的な集積度(強み)を示した指標である。X産業の特化係数=本市のX産業の就業者比率/全国のX産業の就業者比率

↓ 男

9.7%女

7.7%

↓ 男

5.9%女

3.6%

↓ 男

0.0%女

0.0%

↓ 男

15.7%女

2.8%

↓ 男

15.9%女

14.4%

↓ 男

0.5%女

0.2%

↓ 男

0.4%女

0.3%

↓ 男

4.9%女

1.1%

↓ 男

12.0%女

19.1%

↓ 男

1.0%女

2.1%↓ 男

0.4%女

0.3% ↓ 男

1.8%女

1.1%

↓ 男

3.7%女

8.6%

↓ 男

1.9%女

3.9%

↓ 男

3.5%女

5.0%

↓ 男

3.6%女

17.9%

↓ 男

1.8%女

1.4%

↓ 男

5.6%女

3.6%

↓ 男

7.1%女

2.5%

↓ 男

4.6%女

4.4%

第一次産業

第二次産業

第三次産業

『→』以下の数値は、

輪島市の男女それぞれの全就業者に占める

従業者割合を示す

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■ 年齢階級別産業人口と平均年齢(輪島市,2010(平成 22)年) ■

国勢調査

電気・ガス・熱供給・水道業や情報通信業、金融業・保険業、公務以外の産業は全て平

均年齢が 45 歳を上回っています。特に漁業・林業は 67.1 歳と非常に高齢化が進んでいる

状況です。漆器産業を含む製造業も 8 割以上が 40 歳以上となっており、今後技術や技能

を受け継ぐ若者の割合が低くなっています。

67.1

54.7 51.0 52.3

42.9 40.2

52.0 52.3

43.9

52.4 50.0

52.8 51.4 48.4

46.6 45.9

53.5

41.8

54.6

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

80.0

90.0

100.0

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

農業,林業

漁業

建設業

製造業

電気・ガス・熱供給・水道業

情報通信業

運輸業,郵便業

卸売業,小売業

金融業,保険業

不動産業,物品賃貸業

学術研究,専門・技術サービス業

宿泊業,飲食サービス業

生活関連サービス業,娯楽業

教育,学習支援業

医療,福祉

複合サービス事業

サービス業(他に分類されないもの)

公務(他に分類されるものを除く)

分類不能の産業

平均年齢

15~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上 平均年齢

第三次産業

(歳)

第一次産業

第二次産業

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■ 各年齢階級の就業産業分野(輪島市,2010(平成 22)年) ■

国勢調査

第一次産業は 60 歳以上から就業割合が高くなりますが、59歳以下ではどの年齢階級でも

同様の割合となっています。15~29 歳の職業選択に着目すると、漆器産業を含む製造業は、

他の年齢階級に比べれば割合が低いものの、10%程度を占めています。また、15~29 歳は

30~39 歳に比べ建設業の割合が減り、公務や宿泊業・飲食サービス業が上昇しています。

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

15~29歳 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上

分類不能の産業

公務(他に分類されるものを除く)

サービス業(他に分類されないもの)

複合サービス事業

医療,福祉

教育,学習支援業

生活関連サービス業,娯楽業

宿泊業,飲食サービス業

学術研究,専門・技術サービス業

不動産業,物品賃貸業

金融業,保険業

卸売業,小売業

運輸業,郵便業

情報通信業

電気・ガス・熱供給・水道業

製造業

建設業

漁業

農業,林業

第三次産業

第二次産業

第一次産業

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5.人口の現状分析まとめ

(1)止まらない人口減少と少子高齢化

本市の人口は昭和より減少を続け、1980(昭和 55)年から 2010(平成 22)年の 30 年間で当

時の人口の約 3分の 2まで減少しています(5 頁参照)。

また同時に少子高齢化が進んでおり、2010(平成 22)年では、住民の 38%が 65 歳以上の高

齢者です(4 頁参照)。

(2)戻らない若者

本市にある中学・高校卒業後の進路となる機関については、総合大学が無く、航空関係

の専門学校が 1校と漆芸技術研修所があるのみのため、高等教育機関進学率 80%まで上昇し

ている近年では、必然的に本市から一度出ていく若者が多くなります。

しかし、高等教育機関を卒業した世代 20 代後半から 30 代前半世代の人口ピラミッドの

厚みが十分ではありません(3頁参照)。すなわち、多くの若者がUターンしていないことが

分かります。

(3)相対的に高い合計特殊出生率

近年では全国や石川県全体の水準に近づきつつありますが、それでも本市の合計特殊出

生率は相対的に高い位置を維持しており、出生のポテンシャルは高いことが伺えます(7 頁

参照)。しかし、本市の合計特殊出生率が低下傾向にある原因としては、夫婦が 2人目以降

の子どもに意識が向かないことや、全国的に取り上げられている未婚率の上昇が考えられ

ます。

(4)企業の後継者問題

多くの産業で平均年齢が 45 歳を上回っています(12 頁参照)。特に漁業・林業は 67.1 歳

と非常に高齢化が進んでいる状況です。漆器産業を含む製造業も 8割以上が 40歳以上とな

っており、今後技術や技能を受け継ぐ若者の割合が低くなっています。伝統的な技術に限

らず、企業存続への課題になります。

参考:その他統計データから見た本市の動向と特徴

・本市の純移動数は、能登空港が開港した 2007(平成 15)年以外転出超過ですが、平成の初

頭に比べ、その値は小さくなっています(8頁参照)。

・本市の人口移動の相手先としては、首都圏をはじめとした大都市圏よりも、石川県の県

庁所在地である金沢市の比重が高くなっています(9 頁参照)。

・本市の産業は、第 1 次産業の就業者割合が非常に高く、とりわけ漁業が全国平均から突

出しています(11 頁参照)。

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6.アンケート結果

この度の総合戦略を策定するにあたっても、市民のニーズを反映するため、設問に新た

な工夫を凝らしながら、市民アンケートと中高生アンケートを実施しました。

(1)20歳以上の市民アンケート

①市民アンケートの概要

・調査対象 輪島市内に住む 20 歳以上の男女

・調査方法 アンケート用紙を郵送にて配布・郵送にて回収

・実施時期 2015(平成 27)年 7月 17 日~24日

・配布数 2,600

・回収数 688

・回収率 26.4%

■ 回答者の性別・年齢別階級(N=688) ■

■ 回答者の配偶者の有無(N=652) ■

既婚60%

未婚40%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

割合

20~24歳男 20~24歳女 25~29歳男 25~29歳女 30~34歳男 30~34歳女

35~39歳男 35~39歳女 40~44歳男 40~44歳女 45~49歳男 45~49歳女

50~54歳男 50~54歳女 55~59歳男 55~59歳女 60~64歳男 60~64歳女

65~69歳男 65~69歳女 70~74歳男 70~74歳女 75~80歳男 75~80歳女

80~84歳男 80~84歳女 85歳~男 85歳~女 無回答

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■ 回答者の職業(当てはまるものすべてに回答,N=688,回答者数=676) ■

「その他」の内容…団体職員、運送業など

4.6

0.9

1.3

6.2

4.0

5.3

0.7

4.3

3.0

0.3

9.8

3.0

14.8

12.7

2.7

2.7

13.0

12.6

農業

林業

漁業

建設業

製造業(漆器関連)

製造業(漆器関連以外)

卸・小売(漆器関連)

卸・小売(漆器関連以外)

飲食業

宿泊業

医療・福祉

教育・学習支援

サービス業

公務員

学生

無職(求職中)

無職(求職中以外)

その他

0.0 2.0 4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0

回答者数に占める割合(%)

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17

■ 住んでいる地区での暮らしの満足度(N=666,2015(平成 27)年アンケート) ■

■ 住んでいる地区での暮らしの満足度(旧輪島市,1999(平成 11)年アンケート) ■

2.3

3.0

3.0

1.9

2.9

3.9

6.9

5.3

2.2

3.0

4.7

7.2

19.0

5.7

11.8

11.6

9.7

9.9

15.2

18.2

14.6

5.1

12.0

18.7

13.7

32.4

27.3

38.9

26.2

55.2

33.4

56.1

46.3

55.8

50.1

59.9

37.2

48.9

38.3

34.2

27.4

30.6

21.5

33.3

17.0

20.0

17.0

27.3

15.5

23.7

17.5

7.4

30.5

18.8

28.6

11.7

20.5

7.8

8.6

7.4

15.4

9.6

15.6

12.6

2.8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

娯楽や余暇を過ごす場の充実度

文化・スポーツ施設の充実度

都市圏への移動のしやすさ

地震や大雨などの災害時の安全対策

病院などの医療機関の便利さ

集会施設など地域施設の充実度

身近な生活道路の整備状況

老人ホームや保育所等の福祉施設の便利さ

商売や勤め等の営業活動のしやすさ

地域でのふれあいや交流活動の機会

日常における買い物の便利さ

通勤や通学の便利さ

まわりの静けさ、地域の清潔度

満足 まあ満足 普通 やや不満 不満

8.6

13.4

26.1

9.1

32.2

27.3

39.1

17.2

16.9

26.6

52.7

45.0

65.3

69.9

58.9

55.5

53.8

53.0

48.8

48.1

46.7

39.9

37.7

33.9

29.8

24.4

18.3

24.5

15.6

33.7

12.1

20.5

10.3

33.2

39.7

32.7

10.6

21.4

8.3

3.2

3.2

2.8

3.4

2.7

3.4

2.5

2.9

3.5

3.0

2.8

3.8

2.0

0% 20% 40% 60% 80% 100%

娯楽や余暇を過ごす場の充実度

文化・スポーツ施設の充実度

都市圏への移動のしやすさ

地震や大雨などの災害時の安全対策

病院などの医療機関の便利さ

集会施設など地域施設の充実度

身近な生活道路の整備状況

老人ホームや保育所等の福祉施設の便利さ

商売や勤め等の営業活動のしやすさ

地域でのふれあいや交流活動の機会

日常における買い物の便利さ

通勤や通学の便利さ

まわりの静けさ、地域の清潔度

満足 不満 わからない 無回答

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■ 住んでいる地区での暮らしの満足度(旧門前町,2001(平成 13)年アンケート) ■

「まわりの静けさ、地域の清潔度」が最も満足度の高い項目であることは、前回と変化

はありませんでした。また、前回とは回答の選択肢を変更しておりますが、多くの項目に

おいて不満割合が減少しており、特に「集会施設など地域施設の充実度」等の項目におい

ては大きく減少している結果となっています。「娯楽や余暇を過ごす場の充実度」に対して

最も不満が上がっていることについて過去と現在で変化はありませんでした。2015(平成

27)年の結果のみを見ると、半数以上の項目で普通以上の満足度となっていますが、先述し

た「娯楽や余暇を過ごす場の充実度」や「都市圏への移動のしやすさ」、「病院などの医療

機関の便利さ」に対して、半数以上の市民が不満を持っていることが見て取れます。

3.4

4.4

10.6

2.7

5.5

5.8

19.1

6.5

3.4

4.6

8.0

13.2

52.1

11.5

21.5

32.5

14.0

23.1

15.4

39.0

23.2

10.9

20.9

34.2

33.7

37.6

26.3

28.2

24.6

19.1

32.0

35.2

25.3

19.5

16.4

20.9

30.6

20.2

3.9

48.0

23.4

18.3

16.1

30.1

24.8

13.0

14.7

13.8

12.1

22.9

18.6

2.2

9.7

21.2

13.2

47.2

8.9

17.9

3.6

35.7

50.9

40.2

3.9

12.0

3.4

1.0

1.2

0.9

0.9

0.5

0.9

0.3

4.4

1.4

0.3

2.4

0.7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

娯楽や余暇を過ごす場

文化・スポーツ施設

幹線道路の整備

災害時の安全対策

医療機関の便利さ

地域施設の充実度

身近な生活道路

福祉施設の便利さ

営業活動のしやすさ

地域交流活動の機会

日常の買い物の便利さ

通勤や通学の便利さ

まわりの静けさ

満足 まあ満足 やや不満 不満 分からない 無回答

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■ 日ごろ大切に思っていること ■

(3 つ選択※,全体 N=1968・回答者数=669,20~39 歳 N=919・回答者数=310)

「その他」の内容…祭りなどのイベント、生活環境・衣食住のバランス、地域の活性化など

※3つ未満の回答も集計の対象とした

市民全体を見ると、日ごろ最も大切に思っていることは、「自身を含む家族の健康」であ

り、他の項目と比較して非常に重視していることが見て取れます。次に割合が高いのは「家

計の安定」や「仕事の状況」など、お金に関わることが挙がっています。

20~39 歳に絞って見ると、「余暇や趣味の時間」を大切にしている市民の割合が高くなっ

ていることが見て取れます。

68.0

39.8

31.2

30.3

20.5

18.2

17.6

17.3

16.4

16.3

7.2

4.0

3.6

2.5

1.0

54.2

35.8

34.2

41.6

21.9

19.4

19.4

20.6

15.2

15.5

5.5

5.5

4.2

2.3

1.3

0 10 20 30 40 50 60 70 80

自身を含む家族の健康

家計の安定

仕事の状況(雇用の安定等)

余暇・趣味の時間

働き甲斐・仕事の充実度

おいしく、新鮮な食

子どもの教育環境

友人関係

豊かな自然環境

家族関係

地域コミュニティ

スポーツ環境

誇れる歴史・文化

社会奉仕・ボランティア活動

その他

全体 20~39歳

(%)

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20

■ 市に優先的に取り組んで欲しい事 ■

(3 つ選択※,全体 N=1889・回答者数=646,20~39 歳 N=924・回答者数=312,

2015(平成 27)年アンケート)

「その他」の内容…スポーツの大会誘致、障害のある子どもの住みやすい環境づくり、自営業者への支援

など

※3つ未満の回答も集計の対象とした

市民は市に対して、企業誘致や企業支援等の「雇用の場の拡大」に最も期待しているこ

とが見て取れます。また、「子どもを育てやすい環境づくり」や「保健・医療対策」が 30%

以上を占めています。

20~39 歳に焦点を当てると、「子どもを育てやすい環境づくり」についての割合が一段と

高くなっていることや「都市的な賑わいの場づくり」の割合が高いことが特徴として挙げ

られます。

55.0

37.3

35.9

27.7

18.3

17.3

16.1

14.4

14.1

13.9

12.1

9.3

8.8

6.8

3.4

2.0

51.9

44.6

34.0

19.6

15.7

18.6

15.4

21.5

14.1

13.5

14.4

10.9

8.7

7.7

4.2

1.6

0 10 20 30 40 50 60

雇用の場の拡大(企業誘致・企業支援等)

子どもを育てやすい環境づくり

保健・医療対策

高齢者や障がい者などの福祉

地場産業の振興(農林漁業、伝統産業)

移住・定住施策の推進

自然環境の保全

都市的な賑わいの場づくり

基幹的な道路や身近な道路などの整備

教育環境や生涯学習の環境づくり

観光誘客や交流の促進

商店街の振興

交通安全や消防・防災対策

誇れる歴史・文化の発信

海外との交流や国際化の推進

その他

全体 20~39歳

(%)

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21

■ 輪島市がさらに活性化し、魅力を高めていくために、今後力をいれなければならな

いと思う事(3つまで選択,2006(平成 18)年アンケート) ■

53.3

38.6

36.8

20.5

18.5

18.1

16.0

14.6

12.8

12.7

12.6

8.2

4.0

3.9

2.4

1.8

2.6

福祉や医療施設を充実して、誰もが安心して

暮らせるようにする

企業や工場などを誘致して、雇用機会を増

やす

豊かな自然環境や景観資源を守り、美しいま

ちをつくる

輪島らしさが感じられる快適で美しい住環境

を整備する

農林漁業や伝統産業の振興・ブランド化によ

り、魅力を高める

文化財など歴史・伝統の保全と活用を進める

事業

大学や各種学校などを誘致して、若者の定

住や流入を促進する

観光施設の充実や新しい観光資源を見つ

け、観光をより盛んにする

大都市圏との交通の利便性を高める

特色ある学校づくりを進め、魅力ある教育環

境を整える

レクリエーションやイベントなど、交流の場・

機会を充実する

商店街の振興や新たな商業空間の整備な

ど、商業空間の魅力を高める

海外との交流や国際化などを進める

市に所縁のある著名人を核として、伝統文化

や新たな文化を発信する

わからない

その他

不明

0 10 20 30 40 50 60(%)

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22

■ 予算を地域づくりのどの仕事に優先的に使ってほしいか(4つまで選択,旧門前

町,2001(平成 13)年アンケート) ■

2001(平成13)年や2006(平成18)年に行ったアンケートにおいても項目は少し異なります

が、同義の設問を設けています。今回実施した結果(全体)と比較すると、「雇用の場・機会」

の拡大が何れも高い割合を示しています。

40.2 38.5

33.3 29.4

25.1 24.1

23.4 17.9

17.4 17.3 17.1

15.2 15.0

14.0 12.8 12.6

12.0 9.1

7.7 3.2 3.1

11.5

企業誘致などの雇用拡大

子どもを育てやすい環境

保険・医療対策

道路の整備

地場産業の振興

高齢者の福祉

観光・リゾートの充実

公園の整備

自然環境保全

文化・スポーツの振興

ゴミ処理・リサイクル

下水道の整備

新しい宅地開発

都市的なにぎわいの場

教育環境の整備

生涯学習の環境

地域活動や集会施設

街並み景観や緑化

消防・防災対策

国際化の推進

その他

無回答

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0 (%)

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23

■ 勤め先に優先的に取り組んで欲しい事 ■

(3 つ選択※,全体 N=1499・回答者数=532,20~39 歳,N784・回答者数=273)

※自営業者は優先的に取り組みたいこと

「その他」の内容…安全な仕事環境、仕事量の安定・開拓など

※3つ未満の回答も集計の対象とした

市民(全体)は勤め先に対して、「仕事と生活のバランスの確保」を最も求めていることが

わかります。次に続くのは、「雇用の維持・拡大」、「給料の安定」と安定性を求める傾向が

見られます。

20~39 歳に絞って見ても、ほぼ全体と同様の傾向が見られます。しかし、給料に関わる

部分や技能向上の機会に対する部分で勤め先への期待が若干大きいことが見て取れます。

51.3

42.7

36.8

30.6

25.8

24.1

20.1

15.8

15.2

8.8

7.5

3.0

51.3

40.3

38.8

35.9

29.7

23.4

15.8

17.2

16.1

7.3

9.9

1.5

0 10 20 30 40 50 60

仕事と生活のバランス確保

雇用の維持・拡大

給料の安定

休暇の取得促進

成果に応じた給料(決算賞与等)

福利厚生の充実

安全・安心な商品・サービスの提供

職業訓練や技能向上機会の提供

多様な就業形態(就業時間帯等)

企業の社会的責任(CSR)に配慮した行動

雇用・昇進の機会均等

その他

全体 20~39歳

(%)

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24

■ 結婚願望(N=254) ■

■ 結婚したい年齢(N=132) ■

※結婚したい年齢を回答した 132 人のうち 78 人(59.1%)が 30 歳未満

未婚者のうち、半数以上が結婚したいと考えており、特に 30 歳までに結婚したいという

市民が多いことが分かります。

■ 結婚していない理由(当てはまるもの全て選択,N=237,回答者数=155) ■

「その他」の内容…職業柄難しい、もうしばらく一人で居たいなど

結婚していない理由として、「出会いがない」ことを半数弱の人が挙げています。

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

20歳 22歳 24歳 26歳 28歳 30歳 32歳 34歳 36歳 38歳 40歳 42歳 44歳 46歳 48歳 50歳 52歳 54歳 56歳 58歳 60歳

(%)

45.2 32.3

20.6 18.7

14.2 7.1

6.5 8.4

出会いがない

経済的な理由により難しい

自分に自信がない

結婚するにはまだ若い

出会いはあるが理想の相手がいない

家庭的な理由により難しい

近々結婚する予定

その他

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0

結婚したいと

思う

61%

結婚したいと

思わない

39%

(%)

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■ 優先的に取り組んで欲しい子育て支援 ■

(3 つ選択※,全体 N=1351・回答者数=480,20~39 歳 N=799・回答者数=279)

「その他」の内容…屋内でも遊べる施設の整備、図書館の整備など

※3つ未満の回答も集計の対象とした

教育費や保育費といった経済的支援が最も求められていることがわかります。この回答

内容と回答者の年齢との関係を分析してみますと、教育費の負担軽減を求める声は各世代

にわたり高い状況となっています。次いで、子どもが病気にかかった時のサポートが重視

されています。また、教育水準の向上を求める声も高いことが特筆されます。

67.1

42.9

37.5

36.0

26.5

26.0

25.2

16.5

3.8

68.5

48.7

39.8

31.9

25.1

28.3

24.0

16.8

3.2

教育費の負担軽減

保育費の負担軽減

病児・病後児保育環境の充実

教育水準の向上

屋外遊具施設の整備

配偶者の協力が得られやすい環境づくり

放課後の活動の充実(クラブ活動・児童クラブ等)

同居・近居支援

その他

0 10 20 30 40 50 60 70 80

全体 20~39歳

(%)

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■ 優先的に取り組んで欲しい子育て支援 ■

(3 つ選択※,男女年齢別,男性全体 N=640・回答者数=228,20~39 歳男性 N=384・回答者数

=134,女性全体 N=706・回答者数=250,20~39 歳女性 N=415・回答者数=145)

※3つ未満の回答も集計の対象とした

男性と女性で優先して欲しいと考える支援に差が見られます。女性は子どもの健康や安

全を男性よりも重視する傾向が見られます。男性は同居・近居の支援を望む声が女性より

も多いことが特徴として挙げられます。また、年齢別で見ると、20~39 歳女性は、女性全

体の中で特に保育費の負担軽減に対する取組を望んでいることがわかります。

68.4

45.6

32.5

35.5

21.1

26.8

25.4

22.8

2.6

69.4

47.0

34.3

32.1

21.6

29.9

28.4

23.1

0.7

66.0

40.8

42.4

36.4

31.2

25.6

24.8

10.8

4.4

67.6

50.3

44.8

31.7

28.3

26.9

20.0

11.0

5.5

教育費の負担軽減

保育費の負担軽減

病児・病後児保育環境の充実

教育水準の向上

屋外遊具施設の整備

配偶者の協力が得られやすい環境づくり

放課後の活動の充実(クラブ活動・児童クラブ等)

同居・近居支援

その他

0 10 20 30 40 50 60 70 80

男全体 20~39歳男 女全体 20~39歳女

(%)

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■ 今後 5年間の輪島のまちづくりに対する要望(自由記述) ■

・企業誘致や雇用の拡大を希望する内容(50 件)

・買い物施設や飲食店、娯楽施設の誘致を希望する内容(29 件)

・観光業の振興を希望する内容(27 件)

・公園をはじめとする子どもの遊び場の整備を希望する内容(22 件)

・子育て支援の充実を希望する内容(22 件)

・医療の充実を希望する内容(19 件)

・UターンやIターンなど移住者の受け入れを積極的にすべきとする内容(16 件)

・公園やスポーツ施設以外の公共施設の整備や維持管理に対する要望(16 件)

・公共交通の利便性の向上や周知活動への要望(16 件)

・道路や歩道の整備に対する要望(推進意見 15 件、反対意見 4件)

・人口減少対策を希望する内容(15 件)

・高齢者福祉の充実を希望する内容(12 件)

・若者が住みやすい環境づくりに対する要望(10 件)

・労働者の福利厚生や待遇の改善を希望する内容(9 件)

・公営住宅をはじめとする住宅に対する環境や経済的支援に対する要望(7件)

・教育水準の向上への要望(7件)

・自然保護を希望する内容(6件)

・空き家対策に対する要望(5件)

・税負担軽減を希望する内容(5 件)

・スポーツ施設の充実を希望する内容(4 件)

・高等教育機関の誘致を希望する内容(4 件)

・市民の交通マナーに対する要望(3 件)

・漆器産業の拡大や後継者への支援に対する要望(3 件)

・小中学校の統廃合に対する要望(推進意見 1件、反対意見 3件)

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28

(2)中高生アンケート

①中高生アンケートの概要

・調査対象 輪島市内の全公立中学高校の全生徒

・調査方法 各校にて配布、回収

・実施時期 2015(平成 27)年 7月

・配布数 1,191

・回収数 1,124

・回収率 94.4%

②アンケート結果

■ 回答者の学年と性別(N=1124) ■

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

割合

中学1年生男 中学1年生女 中学2年生男 中学2年生女 中学3年生男

中学3年生女 高校1年生男 高校1年生女 高校2年生男 高校2年生女

高校3年生男 高校3年生女 無回答

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■ 今の輪島市で自慢できることは何か(2つ自由回答※,N=1960,回答者数=1015) ■

「その他」の内容…マリンタウン、町並みがきれいであること、住みやすいところなど

※2つ未満の回答も集計の対象とした

中高生にとって本市の自慢できることは、「自然豊か」が最も多く、朝の連続テレビ小説

の「まれ」や「輪島塗(伝統工芸)」が続きました。

42.3

34.6

31.4

23.0

17.8

14.5

8.2

3.5

3.1

2.5

1.7

10.6

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 45.0

自然豊かであること

まれ

輪島塗(伝統工芸)

食に関すること

千枚田

朝市

人柄

祭り・キリコ

静かなこと、安心して暮らせること

總持寺

観光地であること

その他

(%)

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30

■ 10 年後、輪島市内で生活していると思うか(N=1120,2015(平成 27)年アンケート) ■

■ 10 年後、輪島市内で生活していると思うか(N=1828,1999(平成 11)年アンケート) ■

1999(平成 11)年では、中学校や高校、高等教育機関を卒業した後、輪島市に残る、もし

くは戻って来ることを考えている中高生は 20%でしたが、2015(平成 27)年では約 30%に割合

が上昇しています。しかし、それでもなお、約 70%は市外に出ることを考えています。

輪島市内で

生活している29%

輪島市内で

生活していな

70%

無回答

1%

輪島市内で

生活している20%

輪島市内で

生活していな

80%

無回答

0%

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■ (10 年後、輪島市内で生活していないと考える中高生に対して)

輪島市に戻るとしたら、どんな条件が必要か(N=758,2015(平成 27)年アンケート) ■

「その他」の内容…両親と住むことになったら、疲れたら、など

■ (10 年後、輪島市内で生活していないと考える中高生に対して)

輪島市に戻るとしたら、どんな条件が必要か(N=1465,1999(平成 11)年アンケート) ■

以前と変わらず現在も、本市に若者が戻ってくるようにするためには、生活の利便性を

高めることや、働く場所を創出することが求められると考えられます。

ショッピングが便

利で、遊ぶ場所

がたくさんあれば33%

自分の望む職業

や働く場所が近く

にあったら30%

大都会や金

沢市との交通

の便がもっと良くなれば

13%

いまはも

どるつもり

はないけれど、きっ

と将来は

もどる8%

絶対もどらない7%

結婚する相手が

輪島市の人なら5%

その他3%

無回答1%

ショッピングが便

利で、遊ぶ場所

がたくさんあれば23%

自分の望む職業

や働く場所が近く

にあったら21%

いまはもどるつも

りはないけれど、

きっと将来はもどる

14%

絶対もど

らない10%

大都会や金沢市

との交通の便が

もっと良くなれば7%

結婚する相

手が輪島市

の人なら6%

その他5%

無回答14%

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■ 将来、輪島市はどんなまちになって欲しいか ■

(2 つ選択※,N=1830,回答者数=1098,2015(平成 27)年アンケート)

「その他」の内容…自然や伝統を守りながらも都会的なまち、人が優しく便利で賑わいのあるまちなど

※2つ未満の回答も集計の対象とした

■ 将来、輪島市はどんなまちになって欲しいか ■

(2 つ選択,N=3656,回答者数=1828,1999(平成 11)年アンケート)

1999(平成 11)年に行ったアンケートと比較すると、都会的なまちやアミューズメント機

能を望む中高生の割合が減少していることが見て取れます。一方、伝統を大切にして、都

会からの観光客で賑わうまちを望む中高生の割合が増えていることがわかります。2015(平

成 27)年に着目すると生活の利便性が高い都会的なまちを望む声が多い一方で、自然をまも

る静かなまちを望む声がそれに続いています。

39.9

36.9

30.9

25.2

20.3

13.8

13.6

11.5

4.8

3.1

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0

暮らしが便利で楽しみもある、都会的なまち

大勢の人達で賑わうアミューズメント機能のあるまち

伝統を大切にし、都会から多くの観光客が訪れるまち

田舎っぽくても良い、開発よりも自然をまもる静かなまち

福祉や健康づくりが充実して、住んでいる人々に優しいまち

教育・文化・スポーツなどの水準が高いまち

企業誘致などによって経済的に豊かで活気のあるまち

農林水産業・商業が栄え、小さくても個性・特色のあるまち

その他

無回答

(%)

37.5

32.1

25.9

25.2

13.8

10.5

9.7

7.1

3.6

1.4

0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0

昔からの伝統などを大切にし、

都会などから多くの観光客がくるまち

ショッピングなどくらしが便利で楽しい都会的なまち

田舎っぽくてもいい。開発よりも自然をまもる静かなまち

たくさんの人たちが遊びや買い物、そしてレクリエーションや

イベントなども楽しめる大きな施設(建物など)のあるまち

福祉や健康づくりが充実して、住んでいる人にやさしいまち

教育・文化・スポーツなどの水準が高いまち

いまの農林水産業や商業などが栄え、

小さくても個性・特色のあるまち

輪島に新しくきた会社などによって

経済的に豊かで活気のあるまち

その他

無回答

(%)

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33

7.将来人口の推計と分析

(1)国立社会保障・人口問題研究所と日本創成会議の人口推計の概要

国立社会保障・人口問題研究所の人口推計と日本創成会議の人口推計は概ね同じ方法で

すが、純移動率の考え方のみ異なります。

①推計期間

・2040(平成 52)年までの 5年ごと

②推計方法

●2010(平成 22)年国勢調査を基準人口とするコーホート要因法

・コーホート要因法は、各コーホート(男女・5歳階級別)の将来の 5年ごとの人口変化を

捉えることによって将来人口を推計する方法である。

●その 5年間の変化を見るための要素として以下の 4指標が推計に用いられる

・生残率:5年後の男女・年齢(5歳階級)別生残率(5年後に生存している人の割合)

→高齢者は生残率が低くなる

・純移動率:基準年次とその 5年前からの社会動態(転入・転出)による変化

・子ども女性比(出生):15~49 歳女性に占める 0~4歳人口の割合

・出生性比:出生児の男女比

③生残率の仮定値について

・原則として、55~59 歳→60~64 歳以下では、2005(平成 17)年→2010(平成 22)年の全

国と都道府県の生残率の相対的格差から算出される生残率を都道府県内市町村に対し

て一律に適用されている。

・原則として、60~64 歳→65~69 歳以上では、上記に加えて、2000(平成 12)年→2005(平

成 17)年の都道府県と市町村の生残率の相対的格差から算出される生残率を市町村別

に適用されている。

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34

④純移動率の仮定値について

国立社会保障・人口問題研究所

・本市の仮定値の基準年次は 2005(平成 17)年から 2010(平成 22)年(補正をかけている地域も

ある)

・国立社会保障・人口問題研究所が行った過去のデータの検証の結果、将来は徐々に縮

小していく(転入・転出数が均衡する傾向になる)と仮定するのが妥当と判断されてい

る。

・その結果、原則として、基準年次の純移動率が 2015(平成 27)~2020(平成 32)年までに

定率で 0.5 倍に縮小し、その後はその値を 2035(平成 47)~年 2040(平成 52)年まで一

定と仮定されている。

日本創成会議

・全国の総移動数が国立社会保障・人口問題研究所の 2010(平成 22)~2015(平成 27)年の

推計値から縮小せずに、2035(平成 47)年~2040(平成 52)年まで概ね同水準で推移する

と仮定されている。

⑤子ども女性比(出生)の仮定値について

・出生の仮定値に関して、年齢別出生率を用いるのが一般的であるが、最新の国立社会

保障人口問題研究所の推計の場合は子ども女性比を用いられている。理由は、市区町

村別の年齢別出生数は年による変動が大きいことや、市区町村の中には 5 歳階級別の

女性人口が非常に少ない場合がみられるためである。

・国立社会保障・人口問題研究所が行った過去のデータの検証の結果、全国の推移と各

自治体の推移は同様になるものと仮定するのが妥当と判断され、2010 年の子ども女性

比の全国と各自治体との格差(比)が将来も一定であると仮定されている。

・将来の合計特殊出生率の仮定値は、算出した各自治体の将来の 5 年ごとの子ども女性

比に全国一律の換算率を乗ずることで算出している。その換算率は、国立社会保障・

人口問題研究所の全国推計における合計特殊出生率と子ども女性比との関係から推計

されたものであり、5年ごとに推計されている。

⑥出生性比(出生時の男女比)の仮定値について

・全国推計により算出されている全国の 2015(平成 27)年以降 2040(平成 52)年までの 0-4

歳性比を各年次の仮定値とし、全自治体の 0-4 歳推計人口に一律に適用されている。

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2015/10/28

35

(2)国立社会保障・人口問題研究所と日本創成会議の人口推計の結果

①国立社会保障・人口問題研究所の推計

2010(平成 22)年国勢調査を基準とした、2013(平成 25)年 3月発表の国立社会保障・人口

問題研究所の人口推計結果を以下に示します。

■ 国立社会保障・人口問題研究所による人口推計(輪島市) ■

国立社会保障・人口問題研究所

本市の人口は引き続き減少し、2030(平成42)年には2万人を下回ると推計されています。

これまで増加傾向であった 65 歳以上の高齢者数も 2015(平成 27)年をピークに減少に転じ

るものと見られます。また、これまで減少を続けてきた本市の合計特殊出生率は、2025(平

成 37)年に減少が止まり、その後は横ばいに推移すると推測されています。

2,850 2,349 1,941 1,644 1,416 1,266 1,167

15,64113,002

11,2299,762

8,662 7,729 6,810

11,367

11,683

11,279

10,5479,539

8,4577,463

合計

29,858合計

27,034合計

24,449合計

21,953合計

19,617合計

17,452 合計

15,440

1.64

1.40 1.37 1.35 1.35 1.35 1.35

0.00

0.25

0.50

0.75

1.00

1.25

1.50

1.75

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

合計特殊出生率

推計人口

年少人口(人) 生産年齢人口(人) 老年人口(人) 合計特殊出生率(tfr)

(人)

Page 39: 人口ビジョン - Wajima · 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」(出生中位(死 亡中位))によると、2060年の総人口は約8,700万人まで減少すると見通されている。

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■ 年齢 3区分別人口構成の推計(輪島市) ■

国立社会保障・人口問題研究所

本市の年齢 3区分別人口構成は、2030(平成 42)年まで高齢者比率が上昇するものの、そ

の後は、徐々に下がるものと推測されています。しかしながら、40%を超える高い比率で

推移することに変化は無く、15 歳から 64 歳の生産年齢人口を現役世代とすると、1 人の

現役世代でほぼ 1人の高齢者を支えなければならない状況が続くと予測されています。

9.5

8.7

7.9

7.5

7.2

7.3

7.6

52.4

48.1

45.9

44.5

44.2

44.3

44.1

38.1

43.2

46.1

48.0

48.6

48.5

48.3

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2010年

2015年

2020年

2025年

2030年

2035年

2040年

年少人口割合(%) 生産年齢人口割合(%) 老年人口割合(%)

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②日本創成会議の推計

2014(平成26)年5月に発表された、日本創成会議による人口推計結果を以下に示します。

■ 日本創成会議による人口推計(輪島市) ■

日本創成会議

※ 推計時に端数が出るため、3 区分人口の合計の値と、合計の値が異なる場合がある

日本創成会議では国立社会保障・人口問題研究所の推計値よりさらに人口が減少すると

推計されており、2040(平成 52)年には 15,000 人を割り込むと推測されています。

2,850 2,349 1,917 1,580 1,302 1,098 944

15,64113,000

11,0289,318

7,9886,810

5,645

11,367

11,682

11,190

10,373

9,297

8,1527,117

合計

29,858合計

27,032合計

24,135合計

21,271合計

18,587合計

16,061合計

13,706

1.64

1.40 1.37 1.35 1.35 1.35 1.35

0.00

0.25

0.50

0.75

1.00

1.25

1.50

1.75

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

合計特殊出生率

推計人口

年少人口(人) 生産年齢人口(人) 老年人口(人) 合計特殊出生率(tfr)

(人)

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■ 年齢 3区分別人口構成の推計(輪島市) ■

日本創成会議

日本創成会議による推計値では、65 歳以上の高齢者の割合が上昇し続け、2030(平成 42)

年には全人口の半分以上になると予測されています。

9.5%

8.7%

7.9%

7.4%

7.0%

6.8%

6.9%

52.4%

48.1%

45.7%

43.8%

43.0%

42.4%

41.2%

38.1%

43.2%

46.4%

48.8%

50.0%

50.8%

51.9%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2010年

2015年

2020年

2025年

2030年

2035年

2040年

年少人口割合(%) 生産年齢人口割合(%) 老年人口割合(%)

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8.人口減少問題に取り組む基本的視点

本市では昭和の時代より人口減少と同時に少子高齢化が進んでいます。

人口の変動は、「人口変動の三要素」とよばれる出生・死亡・移動によってのみ変動する

とされています。本市では、特に出生と移動に関して、以下の 3 つの人口減少問題に対す

る基本的視点を掲げます。

①若い世代が安心して暮らせる環境の整備

高等教育機関を卒業した年齢層が安心して戻って来られるように、また、本市出身では

ない人にも興味を持ってもらえるように、雇用環境を中心とする若い世代が抱える不安を

克服するまちを目指す必要があります。

②若い世代が安心して結婚・出産できる環境の整備

長期的な視点で見ると、出生による年少人口の確保が必須です。そのために、結婚から

出産・子育ての環境を充実させ、国県より相対的に高い出生率の傾向を維持することが重

要です。市民アンケートの結果、独身の人の半数弱が「出会いがない」ことを理由に結婚

していないことがわかりました。その結果を踏まえ、出会いに対する支援から行っていく

必要があります。

③移住者受け入れ体制の充実による定住の促進

内閣官房が 2014(平成 26)年に行った「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」の中

で、東京都民の約 4 割が東京都以外への移住を予定または検討したいと思っていることが

わかっています。本市も受け入れ体制を一層強化することや総合的なブランド力を向上さ

せることで移住先の候補として認知してもらえるよう努めます。

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9.本市における人口の将来展望

今回の人口ビジョンと総合戦略の策定において重要視されている事項の中に、目標の明

確化(数値化)および客観的な現状分析と将来予測が含まれています。人口の将来見通しを

立てることによって、具体性のある総合戦略の策定に資するものと考えられます。

(1)本市は自然増と社会増のどちらに施策の重点を置くべきか

■ 自然増減と社会増減の影響度(将来) ■

国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口」に基づきまち・ひと・しごと創生本部

※①自然増減の影響度…社人研推計準拠において合計特殊出生率が平成 42(2030)年までに人口置換水準

(2.1)まで上昇すると仮定した際の総人口を社人研推計準拠の総人口で割った値をパーセント表記にし

たときの数値によって 5段階に整理したもの。

「1」=100%未満、「2」=100~105%、「3」=105~110%、「4」=110~115%、「5」=115%以上

※②社会増減の影響度…社人研準拠の総人口において合計特殊出生率が平成 42(2030)年までに人口置換水

準(2.1)まで上昇し、かつ移動(純移動率)がゼロ(均衡)で推移すると仮定した際の総人口を社人研推計

準拠において合計特殊出生率が平成42(2030)年までに人口置換水準(2.1)まで上昇すると仮定した際の

総人口で割った値をパーセント表記したときの数値によって 5段階に整理したもの。

「1」=100%未満、「2」=100~110%、「3」=110~120%、「4」=120~130%、「5」=130%以上

※③社人研推計準拠…国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(平成 25 年 3 月推計)」

の 2040 年までの傾向を延長して、まち・ひと・しごと創生本部事務局において推計したもの。

本市の現在の人口動態を鑑みると、転出超過・出生率低下どちらも中程度に進んでいる

ものと考えられ、合計特殊出生率を上げる施策、転入者数を増やす施策、どちらも将来の

総人口への影響度は同等にあるものと推測されています。しかしながら、年齢階級別人口

構成を考えた際には、合計特殊出生率を上げることに注力した方がより良い結果になるも

のと考えられます。

1 2 3 4 5 総計

1 川北町能美市、野々市市

津幡町、金沢市5

(26.3%)

2白山市、中能登町

かほく市、小松市

内灘町5

(26.3%)

3 穴水町加賀市、志賀町、

輪島市、七尾市、羽咋市

宝達志水町7

(36.8%)

4 珠洲市、能登町2

(10.5%)

5

総計1

(5.3%)5

(26.3%)11

(57.9%)2

(10.5%)19

(100%)

自 然 増 減 の 影 響 度 (2040 年 )

社会増減の影響度

(

2040年

)

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(2)将来人口展望をシミュレートするための仮定

①出生(自然増減)に関する仮定

■ 本市の仮定値と日本創成会議仮定値の比較(出生) ■

※1 2005-2010 年の合計特殊出生率は厚生労働省「人口動態保健所・市町村別統計」の 2008-2012 年の

※2 2005-2010 年の一年当たりの出生数は 2010 年国勢調査の 0~4歳人口を 5で除した値

154 131

105 86 74 63 55

154 153 177

210 257

288 315

1.64

1.40 1.37 1.35 1.35 1.35 1.35

1.64 1.64

1.94

2.24

2.54 2.60 2.60

0

0.5

1

1.5

2

2.5

3

0

100

200

300

400

500

600

700

800

900

1000

2005-2010年 2010-2015年 2015-2020年 2020-2025年 2025-2030年 2030-2035年 2035-2040年

合計特殊出生率

一年当たりの出生数(

人)

一年当たりの出生数(日本創成会議準拠) 一年当たりの出生数(本市の仮定値)

合計特殊出生率(日本創成会議準拠) 合計特殊出生率(本市の仮定値)

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②人口移動(社会増減)に関する仮定

■ 本市の仮定値と日本創成会議仮定値の比較(人口移動) ■

※2005-2010 年の一年当たりの純移動数は国勢調査の 2005-2010 年の純移動数を 5で除した値

-255

-174 -154 -146 -136 -131

-110

-255

-174

165 165 175 176 183

-300

-250

-200

-150

-100

-50

0

50

100

150

200

250

2005-2010年 2010-2015年 2015-2020年 2020-2025年 2025-2030年 2030-2035年 2035-2040年

一年当たりの純移動数(

人)

一年当たりの純移動数(日本創成会議準拠) 一年当たりの純移動数(本市の仮定値)

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(3)将来人口シミュレーション結果

(2)で求めた仮定値によるシミュレーションの他に比較対象としていくつかの推計結

果を併記します。

①国立社会保障・人口問題研究所の推計値

・人口減少対策に関して現状のまま推移した際の将来人口の推計として掲載

②日本創成会議の推計値

・出生に関する仮定は、国立社会保障・人口問題研究所と同じ

・純移動率の仮定は、国立社会保障・人口問題研究所の 2010(平成 22)→2015(平成 27)

年の移動数が縮小せずに、2040(平成 52)年まで概ね同水準で推移すると仮定

・国立社会保障・人口問題研究所の推計値と同様に人口減少対策に関して現状のまま推

移した際の将来人口のパターンの一つとして掲載

③国の長期ビジョンに整合させた推計値

・国の長期ビジョンに掲げられた合計特殊出生率に整合させた仮定値を適用

→2020(平成 32)年:1.60、2030(平成 42)年:1.80、2040(平成 52)年に 2.07 に到達する

ように設定

④本市独自の目標値((2)で求めた仮定値)

・2040(平成 52)年時点で 25,000 人以上の人口を維持するように設定

(4)本市の将来人口の設定

本年実施される国勢調査の状況や将来人口の設定は単なる推定ではなく、その在り方や

捉え方が地方「創生」に取り組む人々の意識を変える影響等を総括的に考慮しなければな

らないとの考え方から、2040(平成 52)年時点で 25,000 人以上の人口を維持することを目標

値と設定します。

数値としては非常に高いものがありますが、合計特殊出生率や移住定住策等についての

国県施策との連携や元々相対的に高い合計特殊出生率であることなどの特性を活かすと共

に、総合戦略に掲げる様々な施策を官民挙げて総合的に推進することにより取り組んで行

きます。

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■ 将来人口シミュレーション結果(輪島市) ■

パターン1(社人研準拠)

パターン2(日本創成会議準

拠)

パターン3(国の長期ビジョン

に整合=人口置換水準)

パターン4(本市の仮定値)

10,000

11,000

12,000

13,000

14,000

15,000

16,000

17,000

18,000

19,000

20,000

21,000

22,000

23,000

24,000

25,000

26,000

27,000

28,000

29,000

30,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

将来推計人口(

人)

パターン 4(本市の目標値)

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■ 将来人口シミュレーション結果詳細(輪島市) ■

2010年H22

2015年H27

2020年H32

2025年H37

2030年H42

2035年H47

2040年H52

総人口(人) 29,858 27,034 24,449 21,953 19,617 17,452 15,440年少人口比率 9.5% 8.7% 8.0% 7.5% 7.2% 7.2% 7.6%生産年齢人口比率 52.4% 48.1% 45.9% 44.5% 44.2% 44.3% 44.1%老年人口比率 38.1% 43.2% 46.1% 48.0% 48.6% 48.5% 48.3% 75歳以上人口比率 22.2% 24.7% 26.2% 30.5% 32.7% 33.9% 33.5%合計特殊出生率 1.64 1.40 1.37 1.35 1.35 1.35 1.35一年当たりの出生数※1 154 131 108 93 84 78 73一年当たりの純移動数※2 -255 -174 -94 -74 -64 -56 -39

総人口(人) 29,858 27,032 24,135 21,271 18,587 16,061 13,706年少人口比率 9.5% 8.7% 7.9% 7.4% 7.0% 6.8% 6.9%生産年齢人口比率 52.4% 48.1% 45.7% 43.8% 43.0% 42.4% 41.2%老年人口比率 38.1% 43.2% 46.4% 48.8% 50.0% 50.8% 51.9% 75歳以上人口比率 22.2% 24.7% 26.3% 30.8% 33.3% 35.2% 35.6%合計特殊出生率 1.64 1.40 1.37 1.35 1.35 1.35 1.35一年当たりの出生数※1 154 131 105 86 74 63 55一年当たりの純移動数※2 -255 -174 -154 -146 -136 -131 -110

総人口(人) 29,858 27,032 24,539 22,162 19,969 17,999 16,181年少人口比率 9.5% 8.7% 8.3% 8.4% 8.8% 9.5% 10.6%生産年齢人口比率 52.4% 48.1% 45.8% 44.0% 43.4% 43.5% 43.3%老年人口比率 38.1% 43.2% 45.9% 47.6% 47.8% 47.0% 46.1% 75歳以上人口比率 22.2% 24.7% 26.1% 30.2% 32.1% 32.9% 32.0%合計特殊出生率 1.64 1.40 1.60 1.70 1.80 1.95 2.07一年当たりの出生数※1 154 131 126 118 113 114 117一年当たりの純移動数※2 -255 -174 -94 -74 -65 -54 -43

総人口(人) 29,858 27,143 26,202 25,457 25,134 25,111 25,310年少人口比率 9.5% 9.1% 9.5% 11.1% 13.3% 15.6% 17.5%生産年齢人口比率 52.4% 47.9% 47.2% 46.7% 47.4% 48.7% 50.3%老年人口比率 38.1% 43.0% 43.3% 42.2% 39.3% 35.7% 32.2% 75歳以上人口比率 22.2% 24.6% 24.7% 26.7% 26.1% 24.4% 21.7%合計特殊出生率 1.64 1.64 1.94 2.24 2.54 2.60 2.60一年当たりの出生数※1 154 153 177 210 257 288 315一年当たりの純移動数※2 -255 -174 165 165 175 176 183

※1:2010年の一年当たりの出生数は2010年国勢調査の0~4歳人口を5で除した値※2:2010年の一年当たりの純移動数は2005→2010年の純移動数を5で除した値

①国立社会保障・人口問題研究所の推計値

②日本創成会議の推計値

③国の長期ビジョン

に整合

④本市の仮定値

純移動数とは転入者数と転出者数の差。(転入者数)―(転出者数)で算出される。

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(5)本市の人口の将来展望

本市独自の目標値における将来人口の年齢 3区分人口のそれぞれの見通しを示した上で、

日本創成会議推計と比較します。

■ 本市の目標値による人口推計(輪島市) ■

2,850 2,460 2,486 2,829 3,348 3,904 4,429

15,64113,000 12,356 11,885 11,904 12,241 12,732

11,367

11,682 11,360 10,743 9,881 8,966 8,149

合計

29,858

合計

27,143合計

26,202合計

25,457合計

25,134合計

25,111合計

25,310

1.64 1.64

1.94

2.24

2.54 2.60 2.60

0.00

0.25

0.50

0.75

1.00

1.25

1.50

1.75

2.00

2.25

2.50

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

35,000

40,000

45,000

50,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

合計特殊出生率

推計人口

年少人口(人) 生産年齢人口(人) 老年人口(人) 合計特殊出生率(tfr)

(人)

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■ 年齢 3区分別人口構成の推計(輪島市) ■

■ 年少人口(0~14 歳)の比較(輪島市) ■

2,850

2,349 1,917

1,5801,302

1,098944

2,850

2,460 2,486

2,829

3,348

3,904

4,429

9.5% 8.7% 7.9% 7.4% 7.0% 6.8% 6.9%

9.5% 9.1% 9.5% 11.1% 13.3% 15.5%17.5%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

0

500

1,000

1,500

2,000

2,500

3,000

3,500

4,000

4,500

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

年少人口割合

年少人口(

人)

年少人口(日本創成会議準拠) 年少人口(本市の仮定値)

年少人口割合(日本創成会議準拠) 年少人口割合(本市の仮定値)

日本創成会議準拠

日本創成会議準拠

本市の目標値

本市の目標値

9.5

9.1

9.5

11.1

13.3

15.5

17.5

52.4

47.9

47.2

46.7

47.4

48.7

50.3

38.1

43.0

43.4

42.2

39.3

35.7

32.2

0% 20% 40% 60% 80% 100%

2010年

2015年

2020年

2025年

2030年

2035年

2040年

年少人口割合(%) 生産年齢人口割合(%) 老年人口割合(%)

老年人口割合

日本創成会議推計

38.1%

43.2%

46.4%

48.8%

50.0%

50.8%

51.9%

Page 51: 人口ビジョン - Wajima · 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成24年1月推計)」(出生中位(死 亡中位))によると、2060年の総人口は約8,700万人まで減少すると見通されている。

2015/10/28

48

■ 生産年齢人口(15~64 歳)の比較(輪島市) ■

■ 老年人口(65 歳以上)の比較(輪島市) ■

15,641

13,000

11,0289,318

7,9886,810

5,645

15,641

13,000 12,356 11,885 11,904 12,241 12,732

52.4%

48.1%45.7%

43.8% 43.0% 42.4% 41.2%

52.4%

47.9% 47.2% 46.7% 47.4% 48.7% 50.3%

-10%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

生産年齢人口割合

生産年齢人口(

人)

生産年齢人口(日本創成会議準拠) 生産年齢人口(本市の仮定値)

生産年齢人口割合(日本創成会議準拠) 生産年齢人口割合(本市の仮定値)

本市の目標値

日本創成会議準拠

本市の目標値

日本創成会議準拠

11,367 11,682 11,19010,373

9,2978,152

7,117

11,367 11,682 11,360 10,7439,881

8,9668,149

38.1%

43.2%46.4%

48.8% 50.0% 50.8% 51.9%

38.1%

43.0% 43.4% 42.2%39.3%

35.7%

32.2%

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

0

5,000

10,000

15,000

20,000

25,000

30,000

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年

老年人口割合

老年人口(

人)

老年人口(日本創成会議準拠) 老年人口(本市の仮定値)

老年人口割合(日本創成会議準拠) 老年人口割合(本市の仮定値)

本市の目標値

日本創成会議準拠

本市の目標値

日本創成会議準拠