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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 1

ベピオゲル2.5%

第2部(モジュール2) CTDの概要(サマリー)

2.7.6 個々の試験のまとめ

マルホ株式会社

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略号一覧 略号 省略していない表現

M6051 過酸化ベンゾイル

M605101 社内試験で使用された有効成分として過酸化ベンゾイルを含有するゲル剤

(申請製剤) (1/2.5) Gel 社で実施した試験に使用された有効成分として1%クリンダマイシ

ン及び2.5%過酸化ベンゾイルを含有する配合剤

ゲル 社で実施した試験に使用された有効成分として1%クリンダマイシ

ン及び1~5%過酸化ベンゾイルを含有する配合剤

ALP Alkaline phosphatase:アルカリフォスファターゼ

ALT Alanine aminotransferase:アラニンアミノトランスフェラーゼ

ANCOVA Analysis of Covariance:共分散分析

ANOVA Analysis of variance:分散分析

AST Asparate aminotransferase:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ

AUC Area under the time-concentration curve:血漿中濃度曲線下面積

AUC0-t 投与後からt時間後(定量下限以上の最終測定時点)までの濃度曲線下面積

Benzagel 有効成分として5%過酸化ベンゾイルを含有する市販薬

Benzamycin 有効成分として5%過酸化ベンゾイル及び3%エリスロマイシンを含有する

市販薬

BID bis in die:1日2回投与

BLQ Below the lower limit of quantification:定量下限未満

BMI Body Mass Index:ボディマス指数

BPO Benzoyl peroxide:過酸化ベンゾイル CDP(CP) Clindamycin phosphate:クリンダマイシンリン酸エステル

CLDM Clindamycin:クリンダマイシン

Cmax Maximal plasma concentration:最高血漿中濃度

CMH Cochran-Mantel-Haenszel:コクラン-マンテル-ヘンツェル検定

Cr Creatinine:クレアチニン

CSC Clinical steering committee:臨床運営委員会 CV(%) Percent of coefficient variation:パーセント変動係数

DDAC Division of dermatology advisory committee:皮膚科諮問委員会

Depogen エストラジオールを含有する市販薬

Depo-Testadiol エストラジオール-テストステロンを含有する市販薬

DTH Delayed type hypersensitivity:遅延型過敏症

EGA Evaluator’s global assessment score:評価者による全般重症度評価スコア

EGSS Evaluator’s global severity score:評価者による全般重症度評価スコア

EM Erythromycin:エリスロマイシン

FAS Full Analysis Set:最大の解析対象集団

FDA Food and drug administration:米国医薬品食品局

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略号 省略していない表現

FRPM Faropenem:ファロペネム

GCP Good Clinical Practice:医薬品の臨床試験の実施の基準

GM Gentamycin:ゲンタマイシン

Gynogen ヨヒンビンを含有する市販薬

γ-GTP γ-Glutamyltranspeptidase:γ-グルタミルトランスペプチダーゼ

Hb Hemoglobin:ヘモグロビン(量) HBs(抗原) Hepatitis B surface (antigen):B型肝炎表面(抗原)

hCG Human chorionic gonadotropin:ヒト絨毛性ゴナドトロピン

HCV Hepatitis C virus:C型肝炎ウイルス

Ht Hematocrit:ヘマトクリット(値)

ICDRG International contact dermatitis research group:国際接触皮膚炎研究班

ITT Intention-To-Treat:ランダム化した全対象者、ITT集団

IUD Intrauterine device:避妊リング

LOCF Last observation carried forward:最終観察の引き延ばし補完法

LSD Least significant differences:最小有意差検定

LSMEAN Least squares means:最小二乗平均

LSSTD Least squares standard deviations:最小二乗標準偏差

MED Minimal erythema dose:最小紅斑量

MedDRA/J Medical Dictionary for Regulatory Activities / Japanese edition:ICH国際医薬用

語集日本語版

MIC Minimal inhibitory concentration:最小発育阻止濃度 MINO Minocycline:ミノサイクリンン NDFX Nadifloxacin:ナジフロキサシン P. acnes Propionibacterium acnes PG Propylene Glycol:プロピレングリコール

Plt Platelet:血小板 PP/PPS Per Protocol Set:治験実施計画書に適合した対象集団、PP集団

PT Preferred Term:基本語

QD quaque die:1日1回投与

RBC Red blood cell:赤血球(数) SAS The Statistical Analysis System S. epidermidis Staphylococcus epidermidis SLS Sodium Lauryl Sulfate:ラウリル硫酸ナトリウム

SOC System Organ Class:器官別大分類

SSA Subject Self Assessment scale:患者による自己評価スケール

T-Bil Total-bilirubin:総ビリルビン

TC Tetracycline:テトラサイクリン

T-Cho Total cholesterol:総コレステロール

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略号 省略していない表現

tmax Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間 UN(BUN) Blood urea nitrogen:尿素窒素

UVA/UVB Ultraviolet A / Ultraviolet B:紫外線A及び紫外線Bを含むフルスペクトルの紫

外線

Valergen エストラジオールを含有する市販薬

VAS Visual Analogue Scale:視覚的アナログ尺度

WBC White blood cell:白血球(数)

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目次 頁

2.7.6 個々の試験のまとめ ...................................................................................................... 6 2.7.6.1 尋常性ざ瘡患者における臨床薬理試験/国内(M605101-03)(添付資料

5.3.3.2-1) .............................................................................................................. 8 2.7.6.2 尋常性ざ瘡患者における第II/III相試験/国内(M605101-01)(添付資料5.3.5.1-1)

.............................................................................................................................. 22 2.7.6.3 尋常性ざ瘡患者における長期投与試験/国内(M605101-02)(添付資料

5.3.5.2-1) ............................................................................................................ 48 2.7.6.4 健康成人における皮膚累積刺激性試験/海外( )(添付資料

5.3.3.1-1)(参考資料) ....................................................................................... 115 2.7.6.5 健康成人における皮膚感作性試験/海外( )(添付資料5.3.3.1-2)(参

考資料) .............................................................................................................. 119 2.7.6.6 健康成人における皮膚光毒性試験/海外( )(添付資料5.3.3.1-3)(参

考資料) .............................................................................................................. 134 2.7.6.7 健康成人における皮膚光アレルギー性試験/海外( )(添付資料

5.3.3.1-4)(参考資料) ....................................................................................... 145 2.7.6.8 尋常性ざ瘡患者における第II相試験/海外( )(添付資料

5.3.5.1-2)(参考資料) ....................................................................................... 173 2.7.6.9 尋常性ざ瘡患者における第III相試験/海外( )(添付資料

5.3.5.1-3)(参考資料) ....................................................................................... 211 2.7.6.10 尋常性ざ瘡患者における第III相試験/海外( )(添付資

料5.3.5.1-4)(参考資料) ................................................................................... 247

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2.7.6 個々の試験のまとめ 尋常性ざ瘡の効能取得を目的とした臨床試験の一覧を表 2.7.6-1に示した。

表 2.7.6-1 尋常性ざ瘡に関する臨床試験

試験の 種類

試験番号 実施国

(資料区分) デザイン

対象被験者 症例数(登録)

用法・用量 投与期間

試験期間 報告書の 添付場所

第I相 M605101-03

日本 (評価)

プラセボ対照 ランダム化 単盲検

臨床薬理試験

尋常性ざ瘡患者:計27例 2.5% M605101群:9例 5%M 605101群:9例 M605101プラセボ群:9例

約0.5 gを顔面全体(眼囲及び

口唇を除く)に塗布 単回10時間

2012.07~ 2012.08

5.3.3.2-1

第II/ III相

M605101-01 日本

(評価)

プラセボ対照 ランダム化 二重盲検

並行群間比較 多施設共同試験

尋常性ざ瘡患者:計609例 2.5% M605101群:204例 5% M605101群:204例 M605101プラセボ群:201例

1日1回(夜)、適量を顔面全

体(眼囲及び口唇を除く)に

塗布 12週間

2012.02~ 2012.10

5.3.5.1-1

第III相 M605101-02

日本 (評価)

ランダム化 非盲検

多施設共同試験

尋常性ざ瘡患者:計459例 2.5% M605101群:231例 5% M605101群:228例

1日1回(夜)、適量を顔面全

体(眼囲及び口唇を除く)に

塗布 52週間

2012.05~ 2013.09

5.3.5.2-1

第I相

米国 (参考)

実薬対照 ランダム化 評価者盲検

皮膚累積刺激性試験

健康成人志願者:35例 A:1%CDP/5%BPO/10%PG B:1%CDP/3%BPO/6%PG C:1%CDP/2.5%BPO/10%PG D:1%CDP/2.5%BPO/5%PG E:1%CDP/2%BPO/4%PG F:1%CDP/1%BPO/10%PG G:1%CDP/1%BPO/2%PG H:0.3%SLS

背部に各治験薬0.1 mLを密

封貼布 週3回、3週間

20 . ~ 20 .

5.3.3.1-1

第I相

米国 (参考)

プラセボ・実薬対照 ランダム化 二重盲検 接触刺激性

皮膚感作性試験

健康成人志願者:241例 A:1%CDP溶液/5%BPOゲル B:1%CDP溶液/プラセボゲル C:プラセボ溶液/5%BPOゲル D:プラセボ溶液/プラセボゲル E:Benzagel(5%BPO) F:Benzamycin(5%BPO/3%EM)

上背部に各治験薬200 mgを含有する半密封パッチを貼

付 感作誘導期:週3回、3週間 チャレンジ期:単回48時間 再チャレンジ期:単回48時間

19 . ~ 19 .

5.3.3.1-2

第I相

米国 (参考)

プラセボ・実薬対照 ランダム化 二重盲検

皮膚光毒性試験

健康成人志願者:12例 A:1%CDP溶液/5%BPOゲル B:プラセボ溶液/5%BPOゲル C:1%CDP溶液/プラセボゲル D:プラセボ溶液/プラセボゲル

背部左右に各治験薬200 mgを含有する半密封パッチを

24時間単回貼付

19 . ~ 19 .

5.3.3.1-3

CDP:クリンダマイシンリン酸エステル、BPO:過酸化ベンゾイル、PG:プロピレングリコール、 SLS:ラウリル硫酸ナトリウム、EM:エリスロマイシン

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表 2.7.6-1 尋常性ざ瘡に関する臨床試験 (続き)

試験の 種類

試験番号 実施国

(資料区分) デザイン

対象被験者 症例数(登録)

用法・用量 投与期間

試験期間 報告書の 添付場所

第I相

米国 (参考)

プラセボ・実薬対照 ランダム化 二重盲検

皮膚光アレルギー性

試験 刺激性/感作性試験

健康成人志願者:28例 A:1%CDP溶液/5%BPOゲル B:1%CDP溶液/プラセボゲル C:プラセボ溶液/5%BPOゲル D:プラセボ溶液/プラセボゲル

(光アレルギー性試験) 背部に各治験薬200 mgを含

有する半密封パッチを貼付 感作誘導期:週2回、3週間 チャレンジ期:単回、24時間 (刺激/感作性試験) チャレンジ期:1日2回、7日間、肘前窩に治験薬Aを含有

する半密封パッチを貼付

19 . ~ 19 .

5.3.3.1-4

第II相

米国 (参考)

プラセボ・実薬対照 ランダム化 評価者盲検 並行群間比較 多施設共同試験

尋常性ざ瘡患者:計440例 qd群:78例 bid群:79例

1%CLDMゲルqd群:82例 2.5%BPOゲルqd群:79例 2.5%BPOゲルbid群:82例

基剤qd群:40例

1日1回又は1日2回 顔面塗布 12週間

20 . ~ 20 .

5.3.5.1-2

第III相

米国/カナダ/ ベリーズ (参考)

プラセボ・実薬対照 ランダム化 二重盲検

並行群間比較 多施設共同試験

尋常性ざ瘡患者:計1,414例 群:399例

1%CLDMゲル群:408例 2.5%BPOゲル群:406例

基剤群:201例

1日1回 顔面塗布 12週間

20 . ~ 20 .

5.3.5.1-3

第III相

米国 (参考)

プラセボ・実薬対照 ランダム化 二重盲検

並行群間比較 多施設共同試験

尋常性ざ瘡患者:計1,399例 群:398例

1%CLDMゲル群:404例 2.5%BPOゲル群:403例

基剤群:194例

1日1回 顔面塗布 12週間

20 . ~ 20 .

5.3.5.1-4

CDP:クリンダマイシンリン酸エステル、BPO:過酸化ベンゾイル、 :1% CLDMと2.5% BPOの配合剤(ゲル)、CLDM:クリンダマイシン、qd:1日1回投与、bid:1日2回投与

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 8

2.7.6.1 尋常性ざ瘡患者における臨床薬理試験/国内(M605101-03)(添付資料5.3.3.2-1) 2.7.6.1.1 治験方法の概要 治験の表題:M605101の臨床薬理試験 -尋常性ざ瘡患者を対象とした単回投与試験-

治験責任医師:根本 治

治験実施医療機関:医療法人社団 廣仁会 北13条内科・皮膚科クリニック

治験期間:2012年7月17日(最初の被験者の同意取得日) ~2012年8月23日(最終の被験者の観察終了日)

開発フェーズ:第I相

目的:尋常性ざ瘡患者を対象に、M605101を単回投与した際の主代謝物である安息香酸及び馬尿

酸の血漿中濃度推移並びに累積尿中排泄量から全身への移行性を確認する。

治験のデザイン:プラセボ対照、ランダム化、単盲検、臨床薬理試験

対象:尋常性ざ瘡患者

選択基準:以下の基準をすべて満たす患者を対象とした。 (1) 顔面(眼囲及び口唇を除く)に11個以上40個以下の炎症性皮疹(紅色丘疹と膿疱の合計)を

伴う患者 (2) 顔面(眼囲及び口唇を除く)の結節/嚢腫数が2個以下の患者 (3) 年齢:20歳以上50歳未満(同意取得時の年齢) (4) 治験期間中に2泊3日の入院が可能な患者

除外基準:以下のいずれかに該当する患者は本治験に組み入れなかった。 (1) 顔面(眼囲及び口唇を除く)に尋常性ざ瘡以外の疾患のある患者 (2) 治験薬塗布前1週間以内に、薬剤(市販薬、ざ瘡のケアを目的とした医薬部外品及び化粧品

を含む)を使用した患者 (3) 治験薬塗布前4週間以内に、顔面に以下の療法を受けた患者

1) ケミカルピーリング 2) レーザー治療・光線療法

(4) 治験薬塗布前2週間以内に、顔面(眼囲及び口唇を除く)にエステティック施術を受けた患

者 (5) 治験薬塗布前2週間以内に、顔面にスクラブ入り洗顔料を使用した患者 (6) 以下の既往がある患者

治験薬の成分(過酸化ベンゾイル、プロピレングリコール、カルボキシビニルポリマー及

び水酸化カリウム)に対する過敏症(皮膚過敏症を含む) (7) 治験薬塗布前4カ月(120日)以内に他の治験に参加していた患者 (8) 治験薬塗布前4カ月(120日)以内に輸血、輸液を要した手術既往のある患者 (9) 治験薬塗布前4カ月(120日)以内に400 mL以上又は1カ月(30日)以内に200 mL以上の採血

をした患者 (10) 本治験への参加が適切ではない重篤な合併症(全身疾患を含む)を有する患者 (11) 妊娠中及び授乳中の患者 (12) その他、治験責任医師又は治験分担医師が治験への参加を不適切と判断した患者

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目標症例数:27例 2.5% M605101群(2.5%群):9例、 5% M605101群(5%群):9例、 M605101プラセボ群(プラセボ群):9例

一般に小規模の試験により薬物動態を検討する場合に必要な症例数6例~10例を踏まえ、各群9例とした。

前治療:除外基準(2)~(5)の規定に該当する患者を除外

治験薬:2.5%M605101、5%M605101、M605101プラセボ

用量及び投与方法:洗顔後に、治験薬約0.5 gを顔面全体(眼囲及び口唇を除く)に10時間塗布し

た。

治療期間:2日間(治験薬投与期間1日+観察期間)

併用禁止薬剤・併用禁止療法:治験薬塗布後は市販薬を含む薬剤の使用とすべての療法を禁止し

た。

調査・観察項目:表 2.7.6-2の評価スケジュールに従い、調査・観察を行った。 (1) 背景情報調査:生年月日、性別、身長、体重、既往歴、合併症、前治療薬剤、前治療法 (2) 医師診察:自覚症状及び他覚所見、顔面(眼囲及び口唇を除く)の炎症性皮疹数*(紅色丘

疹数、膿疱数)、非炎症性皮疹数*(閉鎖面皰数、開放面皰数)及び結節/嚢腫数* *表 2.7.6-3(皮疹の症状の定義)に従い、計数した。

(3) 治験薬の投与・除去状況:治験薬の塗布時間、除去時間 (4) バイタルサイン:体温(腋窩)、血圧(坐位)、脈拍数(坐位) (5) 臨床検査:血液学的検査、血液生化学的検査 (6) 肝炎ウイルス検査:HBs抗原、HCV抗体 (7) 妊娠検査(妊娠可能と判断された女性):血清hCG

評価基準: (1) 薬物動態学的パラメータ

Cmax、tmax、AUC0-t、累積尿中排泄量(安息香酸及び馬尿酸) (2) 安全性

1) 有害事象(自覚症状及び他覚所見、バイタルサインの異常、臨床検査値の異常変動) 2) バイタルサインの推移 3) 臨床検査値の推移

解析方法: (1) 薬物動態(薬物動態解析対象集団)

血漿中薬物濃度及び累積尿中排泄量は、投与群別に被験者ごとの経時推移図を作成した。

また、投与群別、採血(採尿)ポイントごとの要約統計量を算出し、経時推移図を作成し

た。更に、薬物動態学的パラメータは投与群別に要約統計量を算出した。 血漿中安息香酸及び馬尿酸濃度の定量下限は、それぞれ0.0100 μg/mL及び0.100 μg/mLであ

る。また、尿中安息香酸及び馬尿酸濃度の定量下限は、それぞれ0.0250 μg/mL及び12.5 μg/mLである。累積尿中安息香酸及び馬尿酸排泄量は、尿中安息香酸及び馬尿酸濃度に尿量を乗

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じ、治験薬塗布後について積算した。経時推移図、測定時点ごとの要約統計量、累積尿中

排泄量の算出時、BLQ(Below the lower limit of quantification)は0として取り扱った。すべ

ての測定時点がBLQの場合、Cmax、tmax、AUC0-tはすべてNC(Not Calculated)と取り扱った。 (2) 安全性(安全性解析対象集団)

有害事象は、投与群別、因果関係別、重症度別、部位別の発現例数及び発現率を集計し

た。バイタルサイン、臨床検査(定量値)は投与群ごとに、検査項目別、評価時期別の要

約統計量を算出し、前後プロット図を作成した。

表 2.7.6-2 評価スケジュール

実施時期 項目

事前1) 前日 時間

来院 入院 0 0.5 1 2 3 4 6 8 10 12 24 中止時

同意取得 ○

背景情報調査 ○ ○2)

医師診察 ○ ○ ○2) ○ ○ ○

食事制限(絶食) 夕食後 夕食後

治験薬の塗布 ○

バイタルサイン ○2) ○ ○ ○

採 血

臨床検査 ○ ○ ○ ○

肝炎ウイルス検査 ○

妊娠検査3) ○ ○4)

薬物濃度測定 ○2) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

尿中薬物濃度測定5) ○2) ○ ○ ○ ○ ○ ○

有害事象調査 ○ 1): 入院日の30日~7日前 2): 治験薬塗布前に実施 3): 妊娠可能と判断される女性を対象に実施 4): 事前検査日が治験薬塗布日より2週間以上前の場合に実施した 5): 治験薬塗布前日は就寝前に排尿し、治験薬塗布日は塗布直前の尿を採取した。治験薬塗布後は蓄尿した

表 2.7.6-3 皮疹の症状の定義

症状 定義

炎症性 皮疹

紅色丘疹 直径1 cmまでの紅色の隆起性の毛孔一致性丘疹

膿疱 紅色丘疹の頂点に黄色の膿を有するものから、全体が

黄白色を呈するものまでみられ、時に圧痛を伴う

非炎症性 皮疹

閉鎖面皰 肉眼的に毛孔が開口せず、皮膚内の黄白色の小結節と

して認められる

開放面皰 毛孔が開口し、そこに黒褐色の物質が点状に充満して

みられる

結節/嚢腫 直径1 cm以上の境界明瞭なしこりである

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2.7.6.1.2 被験者の内訳とその取扱い (1) 症例の内訳

被験者の内訳を図 2.7.6-1に示した。49例の患者が治験参加に同意し、事前検査を受けた。

事前検査及び治験薬塗布前の適格性確認で選択基準に合致し、除外基準に抵触しない被験

者から27例を治験に組み入れた。組み入れた被験者全員に治験薬が塗布され、全例が完了

となった。 文書同意が得られた患者

49例

A日程 20例

B日程 13例

C日程 16例

登録/割付例 27例

2.5% 9例

5% 9例

プラセボ 9例

完了例 27例

中止例 0例

2.5% 9例

2.5% 0例

5% 9例

5% 0例

プラセボ 9例

プラセボ 0例

総括報告書 図10-1(5.3.3.2-1)から引用

図 2.7.6-1 被験者の内訳 (2) 治験実施計画書の逸脱

本治験では、治験実施計画書から逸脱した症例を認めなかった。 (3) 解析したデータセット

除外症例はいなかったことから、すべての被験者(27例)を薬物動態解析対象集団及び

安全性解析対象集団とし、解析を実施した。

2.7.6.1.3 人口統計学的及び他の基準値の特性 薬物動態解析対象集団の人口統計学的及び他の基準値の特性を、表 2.7.6-4に示した。男女の割

合はいずれの投与群も男66.7%(6/9例)、女33.3%(3/9例)であり、年齢(平均±標準偏差)は、

2.5%群、5%群、プラセボ群でそれぞれ、22.8±2.9歳、23.1±2.4歳、22.1±2.3歳であった。炎症性皮

疹数(平均±標準偏差)は、2.5%群、5%群、プラセボ群でそれぞれ、19.0±6.6個、18.6±9.1個、17.4±4.7個であり、非炎症性皮疹数(平均±標準偏差)はそれぞれ、14.7±7.1個、17.7±5.5個、16.3±8.9個で

あった。すべての背景因子は、投与群間で明確な差は認められなかった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 12

表 2.7.6-4 人口統計学的及び他の基準値の特性(薬物動態解析対象集団) 項目 2.5% 5% プラセボ 薬物動態解析対象集団 例数 9 9 9 性別 男 例数 (%) 6 (66.7) 6 (66.7) 6 (66.7)

女 例数 (%) 3 (33.3) 3 (33.3) 3 (33.3) 年齢 例数 9 9 9 (歳) 平均値 22.8 23.1 22.1

標準偏差 2.9 2.4 2.3

最小値 20 20 20

中央値 22 23 21

最大値 27 27 27 身長 例数 9 9 9 (cm) 平均値 170.59 168.98 170.28

標準偏差 7.03 6.18 10.41

最小値 154.9 159.8 156.5

中央値 171.6 168.8 171.1

最大値 179.5 179.2 186.7 体重 例数 9 9 9 (kg) 平均値 61.73 61.09 57.86

標準偏差 10.51 6.31 10.38

最小値 44.8 51.7 47.7

中央値 61.0 62.5 57.7

最大値 76.0 71.8 76.3 BMI 例数 9 9 9 (kg/m2) 平均値 21.08 21.34 19.82

標準偏差 2.38 1.23 1.95

最小値 17.4 19.7 17.9

中央値 20.7 21.5 19.2

最大値 24.1 23.0 24.1 既往歴 あり 例数 (%) 0 (0) 0 (0) 0 (0)

なし 例数 (%) 9 (100) 9 (100) 9 (100) 合併症 あり 例数 (%) 0 (0) 0 (0) 0 (0)

なし 例数 (%) 9 (100) 9 (100) 9 (100) 前治療薬剤 あり 例数 (%) 5 (55.6) 1 (11.1) 4 (44.4)

なし 例数 (%) 4 (44.4) 8 (88.9) 5 (55.6) 前治療法 あり 例数 (%) 0 (0) 0 (0) 0 (0)

なし 例数 (%) 9 (100) 9 (100) 9 (100) 炎症性皮疹数 例数 9 9 9 (個) 平均値 19.0 18.6 17.4

標準偏差 6.6 9.1 4.7

最小値 11 11 12

中央値 18 16 17

最大値 34 38 24 非炎症性皮疹数 例数 9 9 9 (個) 平均値 14.7 17.7 16.3

標準偏差 7.1 5.5 8.9

最小値 5 10 6

中央値 14 17 13

最大値 27 26 32 総括報告書 表11-1(5.3.3.2-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 13

2.7.6.1.4 薬物動態 (1) 血漿中安息香酸濃度及び血漿中馬尿酸濃度の推移

2.5%群、5%群及びプラセボ群の被験者ごとの血漿中安息香酸濃度の経時的推移を図 2.7.6-2~図 2.7.6-4及び表 2.7.6-5に、血漿中馬尿酸濃度の経時的推移を図 2.7.6-5~図 2.7.6-7及び表 2.7.6-6に示した。

2.5%群の血漿中安息香酸濃度は、治験薬塗布後0.5時間から4時間で全例定量可能であり、

塗布2時間後に最高濃度0.01717±0.00659 μg/mLに達した後、塗布6時間後以降では9例中5例以上の被験者でBLQであった。5%群の血漿中安息香酸濃度は、治験薬塗布後0.5時間から4時間の各時点で7例から9例の被験者で定量可能であり、塗布1時間後に最高濃度0.01513± 0.00372 μg/mL(全例定量範囲内)に達した後、塗布6時間後以降では平均血漿中安息香酸濃

度は0.00129~0.00970 μg/mLと定量下限である0.0100 μg/mLを下回る結果であった。プラセ

ボ群の血漿中安息香酸濃度は、すべての時点でBLQを示す被験者が6例以上確認された。塗

布6時間後に最高濃度0.00741±0.01154 μg/mL(6例でBLQ)を示した後、塗布8~12時間後で

は、すべての被験者で安息香酸が検出されなかった。 血漿中馬尿酸濃度の平均は、2.5%群、5%群及びプラセボ群のいずれにおいても、治験薬

塗布前が最高濃度(0.1849±0.1784、0.2454±0.2529及び0.1617±0.1541 μg/mL)であり、その

後は経時的に低下した。 (2) 薬物動態学的パラメータ

2.5%群、5%群、プラセボ群の薬物動態学的パラメータの要約統計量を表 2.7.6-7に示した。 1) 安息香酸

2.5%群及び5%群における血漿中安息香酸濃度のCmaxはそれぞれ0.01967± 0.00628及び

0.01966±0.00760 μg/mL、tmaxは2.61±2.34及び1.67±2.44 h、AUC0-tは0.137±0.122及び0.127± 0.087 μg·h/mLであった。プラセボ群のCmaxは0.01885±0.00670 μg/mL、AUC0-tは0.072± 0.081 μg·h/mLであった。tmaxは6.92±8.70 hであり、その範囲は0.5~24 hとばらつきが大き

かった。 2) 馬尿酸

2.5%群及び5%群における血漿中馬尿酸濃度のCmaxはそれぞれ0.2617±0.1420及び

0.3163±0.2432 μg/mL、 tmaxは5.00±9.14及び0.07±0.19 h、AUC0-tは2.724±1.936及び1.935± 1.517 μg·h/mLであった。プラセボ群におけるCmaxは0.1969±0.1370 μg/mL、tmaxは0.63±1.38 h、AUC0-tは0.639±1.206 μg·h/mLであった。

(3) 安息香酸及び馬尿酸の累積尿中排泄量 2.5%群、5%群、プラセボ群の安息香酸の累積尿中排泄量の推移を表 2.7.6-8に、馬尿酸の

累積尿中排泄量の推移を表 2.7.6-9に示した。 治験薬塗布後24時間までの安息香酸累積尿中排泄量は、2.5%群、5%群及びプラセボ群で

それぞれ、14.7389±24.1080、11.4964±11.3405及び1.2741±2.7961 μgとなり、ばらつきが大き

く製剤濃度に依存した安息香酸累積尿中排泄量の増加は認められなかった。 治験薬塗布後24時間までの馬尿酸累積尿中排泄量は、2.5%群、5%群及びプラセボ群でそ

れぞれ72427.8±39458.0、56012.2±38125.5及び40623.4±25147.6 μgとなり、ばらつきが大きく

製剤濃度に依存した馬尿酸累積尿中排泄量の増加は認められなかった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 14

総括報告書 図11-1(5.3.3.2-1)から引用 図 2.7.6-2 血漿中安息香酸濃度の投与群別、被験者ごとの経時推移(2.5%M605101)

総括報告書 図11-2(5.3.3.2-1)から引用 図 2.7.6-3 血漿中安息香酸濃度の投与群別、被験者ごとの経時推移(5%M605101)

総括報告書 図11-3(5.3.3.2-1)から引用 図 2.7.6-4 血漿中安息香酸濃度の投与群別、被験者ごとの経時推移(M605101プラセボ)

●MP-05 ▲MP-08 ■MP-09 ◆MP-11 ○MP-13 △MP-17 □MP-19 ◇MP-24 *MP-25

血漿中安息香酸濃度(μg/mL)

0.00

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

治験薬塗布後時間(時間後)

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24

●●

●●

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◇ ◇*

**

**

**

* *

●MP-01 ▲MP-06 ■MP-07 ◆MP-12 ○MP-14 △MP-18 □MP-22 ◇MP-23 *MP-26

血漿

中安

息香

酸濃

度(

μg/

mL)

0.00

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

治験薬塗布後時間(時間後)

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24

●●

▲▲

▲▲

▲ ▲

▲▲

▲ ▲■

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◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇* *

* * * * * * *

●MP-02 ▲MP-03 ■MP-04 ◆MP-10 ○MP-15 △MP-16 □MP-20 ◇MP-21 *MP-27

血漿

中安

息香

酸濃

度(

μg/

mL)

0.00

0.01

0.02

0.03

0.04

0.05

治験薬塗布後時間(時間後)

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●

▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲ ▲■ ■ ■ ■ ■ ■

■ ■ ■ ■◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

○ ○ ○ ○△ △ △ △ △ △ △ △ △ △

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 15

表 2.7.6-5 血漿中安息香酸濃度の推移 薬物動態解析対象集団(27例)

BLQ未満 BLQ以上

投与群 測定時期 例数 平均値 標準偏差 最小値 25%点 中央値 75%点 最大値 例 (%) 例 (%)

2.5% 治験薬塗布前 9 0.01068 0.00891 0.0000 0.0000 0.0120 0.0193 0.0223

3 (33.3) 6 (66.7)

治験薬塗布後0.5時間 9 0.01549 0.00511 0.0103 0.0124 0.0133 0.0182 0.0267

0 (0) 9 (100)

治験薬塗布後1時間 9 0.01606 0.00611 0.0120 0.0129 0.0140 0.0146 0.0311

0 (0) 9 (100)

治験薬塗布後2時間 9 0.01717 0.00659 0.0111 0.0139 0.0153 0.0172 0.0320

0 (0) 9 (100)

治験薬塗布後3時間 9 0.01594 0.00561 0.0108 0.0135 0.0140 0.0162 0.0302

0 (0) 9 (100)

治験薬塗布後4時間 9 0.01587 0.00557 0.0112 0.0130 0.0136 0.0168 0.0285

0 (0) 9 (100)

治験薬塗布後6時間 9 0.00496 0.00785 0.0000 0.0000 0.0000 0.0107 0.0205

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後8時間 9 0.00791 0.01058 0.0000 0.0000 0.0000 0.0111 0.0265

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後10時間 9 0.00638 0.00762 0.0000 0.0000 0.0000 0.0136 0.0160

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後12時間 9 0.00592 0.00717 0.0000 0.0000 0.0000 0.0125 0.0167

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後24時間 9 0.00172 0.00517 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0155

8 (88.9) 1 (11.1)

5% 治験薬塗布前 9 0.00453 0.00702 0.0000 0.0000 0.0000 0.0107 0.0175

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後0.5時間 9 0.01239 0.00750 0.0000 0.0113 0.0150 0.0166 0.0203

2 (22.2) 7 (77.8)

治験薬塗布後1時間 9 0.01513 0.00372 0.0104 0.0128 0.0155 0.0167 0.0225

0 (0) 9 (100)

治験薬塗布後2時間 9 0.01388 0.00247 0.0104 0.0118 0.0143 0.0153 0.0172

0 (0) 9 (100)

治験薬塗布後3時間 9 0.01142 0.00660 0.0000 0.0133 0.0134 0.0151 0.0173

2 (22.2) 7 (77.8)

治験薬塗布後4時間 9 0.01072 0.00626 0.0000 0.0119 0.0130 0.0139 0.0171

2 (22.2) 7 (77.8)

治験薬塗布後6時間 9 0.00696 0.00687 0.0000 0.0000 0.0105 0.0119 0.0172

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後8時間 9 0.00970 0.01243 0.0000 0.0000 0.0116 0.0122 0.0386

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後10時間 9 0.00852 0.00651 0.0000 0.0000 0.0119 0.0129 0.0156

3 (33.3) 6 (66.7)

治験薬塗布後12時間 9 0.00634 0.00782 0.0000 0.0000 0.0000 0.0130 0.0194

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後24時間 9 0.00129 0.00387 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0116

8 (88.9) 1 (11.1)

プラセボ 治験薬塗布前 9 0.00574 0.00923 0.0000 0.0000 0.0000 0.0103 0.0235

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後0.5時間 9 0.00574 0.00954 0.0000 0.0000 0.0000 0.0106 0.0264

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後1時間 9 0.00504 0.00801 0.0000 0.0000 0.0000 0.0116 0.0212

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後2時間 9 0.00246 0.00737 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0221

8 (88.9) 1 (11.1)

治験薬塗布後3時間 9 0.00240 0.00478 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0116

7 (77.8) 2 (22.2)

治験薬塗布後4時間 9 0.00490 0.00739 0.0000 0.0000 0.0000 0.0130 0.0160

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後6時間 9 0.00741 0.01154 0.0000 0.0000 0.0000 0.0159 0.0283

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後8時間 9 0.00000 0.00000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

9 (100) 0 (0)

治験薬塗布後10時間 9 0.00000 0.00000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

9 (100) 0 (0)

治験薬塗布後12時間 9 0.00000 0.00000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000

9 (100) 0 (0)

治験薬塗布後24時間 9 0.00323 0.00642 0.0000 0.0000 0.0000 0.0000 0.0148

7 (77.8) 2 (22.2)

(μg/mL)

総括報告書 表11-2(5.3.3.2-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 16

総括報告書 図11-4(5.3.3.2-1)から引用 図 2.7.6-5 血漿中馬尿酸濃度の投与群別、被験者ごとの経時推移(2.5%M605101)

総括報告書 図11-5(5.3.3.2-1)から引用 図 2.7.6-6 血漿中馬尿酸濃度の投与群別、被験者ごとの経時推移(5%M605101)

総括報告書 図11-6(5.3.3.2-1)から引用 図 2.7.6-7 血漿中馬尿酸濃度の投与群別、被験者ごとの経時推移(M605101プラセボ)

●MP-05 ▲MP-08 ■MP-09 ◆MP-11 ○MP-13 △MP-17 □MP-19 ◇MP-24 *MP-25

血漿中馬尿酸濃度(μg/mL)

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

治験薬塗布後時間(時間後)

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24

●● ● ● ● ● ●

●●

● ●

▲▲

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▲■ ■■

■ ■

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◇* * * * * * * * * * *

●MP-01 ▲MP-06 ■MP-07 ◆MP-12 ○MP-14 △MP-18 □MP-22 ◇MP-23 *MP-26

血漿中馬尿酸濃度(μg/mL)

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

治験薬塗布後時間(時間後)

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24

● ●

●● ●

▲▲

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▲ ▲■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

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○○

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●MP-02 ▲MP-03 ■MP-04 ◆MP-10 ○MP-15 △MP-16 □MP-20 ◇MP-21 *MP-27

血漿中馬尿酸濃度(μg/mL)

0.0

0.2

0.4

0.6

0.8

1.0

治験薬塗布後時間(時間後)

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24

●● ● ● ●

● ● ● ● ●

▲▲

▲▲

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 17

表 2.7.6-6 血漿中馬尿酸濃度の推移 薬物動態解析対象集団(27例)

BLQ未満 BLQ以上

投与群 測定時期 例数 平均値 標準偏差 最小値 25%点 中央値 75%点 最大値 例 (%) 例 (%)

2.5% 治験薬塗布前 9 0.1849 0.1784 0.000 0.000 0.218 0.235 0.526

3 (33.3) 6 (66.7)

治験薬塗布後0.5時間 9 0.1496 0.1394 0.000 0.000 0.112 0.255 0.356

3 (33.3) 6 (66.7)

治験薬塗布後1時間 9 0.1327 0.1404 0.000 0.000 0.105 0.247 0.335

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後2時間 9 0.1094 0.1334 0.000 0.000 0.000 0.226 0.320

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後3時間 9 0.1017 0.1220 0.000 0.000 0.000 0.213 0.268

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後4時間 9 0.0976 0.1173 0.000 0.000 0.000 0.202 0.265

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後6時間 9 0.0816 0.0970 0.000 0.000 0.000 0.177 0.203

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後8時間 9 0.0657 0.0785 0.000 0.000 0.000 0.143 0.170

5 (55.6) 4 (44.4)

治験薬塗布後10時間 9 0.0831 0.0833 0.000 0.000 0.113 0.151 0.210

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後12時間 9 0.0884 0.0757 0.000 0.000 0.102 0.129 0.223

3 (33.3) 6 (66.7)

治験薬塗布後24時間 9 0.0997 0.1176 0.000 0.000 0.106 0.130 0.346

4 (44.4) 5 (55.6)

5% 治験薬塗布前 9 0.2454 0.2529 0.000 0.127 0.164 0.265 0.790

2 (22.2) 7 (77.8)

治験薬塗布後0.5時間 9 0.1769 0.2559 0.000 0.000 0.112 0.184 0.777

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後1時間 9 0.1510 0.2060 0.000 0.000 0.113 0.155 0.619

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後2時間 9 0.1234 0.1532 0.000 0.000 0.113 0.147 0.449

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後3時間 9 0.0990 0.1067 0.000 0.000 0.111 0.152 0.279

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後4時間 9 0.0851 0.0857 0.000 0.000 0.110 0.152 0.198

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後6時間 9 0.0467 0.0702 0.000 0.000 0.000 0.132 0.152

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後8時間 9 0.0449 0.0719 0.000 0.000 0.000 0.102 0.193

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後10時間 9 0.0460 0.0710 0.000 0.000 0.000 0.102 0.167

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後12時間 9 0.0249 0.0496 0.000 0.000 0.000 0.000 0.122

7 (77.8) 2 (22.2)

治験薬塗布後24時間 9 0.0459 0.0717 0.000 0.000 0.000 0.106 0.183

6 (66.7) 3 (33.3)

プラセボ 治験薬塗布前 9 0.1617 0.1541 0.000 0.114 0.136 0.182 0.523

2 (22.2) 7 (77.8)

治験薬塗布後0.5時間 9 0.1100 0.1322 0.000 0.000 0.117 0.162 0.397

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後1時間 9 0.1026 0.1239 0.000 0.000 0.102 0.149 0.370

4 (44.4) 5 (55.6)

治験薬塗布後2時間 9 0.0629 0.1048 0.000 0.000 0.000 0.106 0.287

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後3時間 9 0.0580 0.0934 0.000 0.000 0.000 0.103 0.238

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後4時間 9 0.0477 0.0746 0.000 0.000 0.000 0.102 0.187

6 (66.7) 3 (33.3)

治験薬塗布後6時間 9 0.0162 0.0487 0.000 0.000 0.000 0.000 0.146

8 (88.9) 1 (11.1)

治験薬塗布後8時間 9 0.0000 0.0000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000

9 (100) 0 (0)

治験薬塗布後10時間 9 0.0137 0.0410 0.000 0.000 0.000 0.000 0.123

8 (88.9) 1 (11.1)

治験薬塗布後12時間 9 0.0233 0.0463 0.000 0.000 0.000 0.000 0.105

7 (77.8) 2 (22.2)

治験薬塗布後24時間 9 0.0163 0.0490 0.000 0.000 0.000 0.000 0.147

8 (88.9) 1 (11.1)

(μg/mL)

総括報告書 表11-3(5.3.3.2-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 18

表 2.7.6-7 薬物動態学的パラメータ 薬物動態解析対象集団(27例)

項目 安息香酸 馬尿酸

2.5% 5% プラセボ 2.5% 5% プラセボ Cmax 例数 9 9 6 7 7 8 (μg/mL) 平均値 0.01967 0.01966 0.01885 0.2617 0.3163 0.1969

標準偏差 0.00628 0.00760 0.00670 0.1420 0.2432 0.1370

最小値 0.0139 0.0131 0.0126 0.121 0.127 0.102

25%点 0.0152 0.0167 0.0148 0.121 0.158 0.1200

中央値 0.0172 0.0175 0.01550 0.235 0.212 0.1590

75%点 0.0231 0.0191 0.0264 0.356 0.498 0.1960

最大値 0.0320 0.0386 0.0283 0.526 0.790 0.523

例数(0以外) 9 9 6 7 7 8

幾何平均 0.01888 0.01870 0.01795 0.2317 0.2563 0.1709

CV(%) 30.2 32.2 34.5 57.5 74.9 55.4 tmax 例数 9 9 6 7 7 8 (h) 平均値 2.61 1.67 6.92 5.00 0.07 0.63

標準偏差 2.34 2.44 8.70 9.14 0.19 1.38

最小値 0.0 0.0 0.5 0.0 0.0 0.0

25%点 2.0 0.5 1.0 0.0 0.0 0.00

中央値 2.0 1.0 5.00 0.5 0.0 0.00

75%点 3.0 1.0 6.0 10.0 0.0 0.50

最大値 8.0 8.0 24.0 24.0 0.5 4.0

例数(0以外) ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐

幾何平均 ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐

CV(%) ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ ‐ AUC0-t 例数 9 9 6 7 6 8 (μg·h/mL) 平均値 0.137 0.127 0.072 2.724 1.935 0.639

標準偏差 0.122 0.087 0.081 1.936 1.517 1.206

最小値 0.05 0.02 0.01 0.42 0.45 0.05

25%点 0.08 0.08 0.01 0.73 1.06 0.065

中央値 0.10 0.12 0.050 2.26 1.385 0.130

75%点 0.15 0.17 0.09 3.83 2.68 0.550

最大値 0.45 0.30 0.22 6.00 4.65 3.57

例数(0以外) 9 9 6 7 6 8

幾何平均 0.109 0.093 0.038 1.999 1.500 0.207 CV(%) 71.8 121.0 207.8 121.7 94.7 283.7 総括報告書 表11-4(5.3.3.2-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 19

表 2.7.6-8 累積尿中安息香酸排泄量の推移 薬物動態解析対象集団(27例)

投与群 累積時期 例数 平均値 標準偏差 最小値 25%点 中央値 75%点 最大値

2.5% 治験薬塗布前 9 20.8489 39.0128 0.000 0.000 0.000 24.940 120.200

0~2時間 9 2.2191 3.7498 0.000 0.000 0.000 3.432 10.300

0~4時間 9 2.6529 4.1156 0.000 0.000 0.000 6.240 10.300

0~8時間 9 3.5856 5.8339 0.000 0.000 0.000 6.240 15.280

0~12時間 9 5.0667 9.6306 0.000 0.000 0.000 6.240 28.610

0~24時間 9 14.7389 24.1080 0.000 0.000 0.000 25.150 63.600

5% 治験薬塗布前 9 13.1804 32.3693 0.000 0.000 0.000 8.304 98.700

0~2時間 9 1.5018 3.7047 0.000 0.000 0.000 0.000 11.160

0~4時間 9 3.0387 4.2370 0.000 0.000 0.000 6.224 11.160

0~8時間 9 4.5076 5.2276 0.000 0.000 2.356 7.608 13.220

0~12時間 9 9.1353 9.4164 0.000 2.356 7.608 11.190 30.630

0~24時間 9 11.4964 11.3405 0.000 2.356 7.608 19.680 30.630 プラセボ 治験薬塗布前 9 0.0000 0.0000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000

0~2時間 9 0.0000 0.0000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000

0~4時間 9 0.0000 0.0000 0.000 0.000 0.000 0.000 0.000

0~8時間 9 0.9024 2.7073 0.000 0.000 0.000 0.000 8.122

0~12時間 9 1.0384 2.6870 0.000 0.000 0.000 0.000 8.122

0~24時間 9 1.2741 2.7961 0.000 0.000 0.000 0.000 8.122

(μg)

総括報告書 表11-5(5.3.3.2-1)から引用

表 2.7.6-9 累積尿中馬尿酸排泄量の推移

薬物動態解析対象集団(27例)

投与群 累積時期 例数 平均値 標準偏差 最小値 25%点 中央値 75%点 最大値

2.5% 治験薬塗布前 9 39604.1 27650.1 6182 19400 42840 55180 85670

0~2時間 9 13149.0 8463.1 2188 4187 14000 17710 27980

0~4時間 9 21156.7 13567.5 2188 8464 19150 31200 40690

0~8時間 9 30932.3 17997.6 5591 13420 31710 45880 53500

0~12時間 9 42665.7 26740.6 8821 16860 47510 64320 78390

0~24時間 9 72427.8 39458.0 17100 35370 84500 89140 123400

5% 治験薬塗布前 9 27849.6 20073.6 7422 17700 21350 30360 70950

0~2時間 9 11896.2 12330.2 0 3936 8535 12800 36290

0~4時間 9 19724.6 23793.7 0 3936 14830 17350 68360

0~8時間 9 29887.4 30881.3 4818 9444 20240 25260 86360

0~12時間 9 38301.6 32158.8 7820 12000 31720 41680 96050

0~24時間 9 56012.2 38125.5 18590 22630 40350 76230 123000 プラセボ 治験薬塗布前 9 24942.6 21620.8 4833 16930 18570 20830 77520

0~2時間 9 8765.2 5572.8 0 7691 8883 10170 19550

0~4時間 9 13178.7 10424.3 0 8294 11510 13260 37540

0~8時間 9 17925.9 13295.2 0 11250 14670 18750 44940

0~12時間 9 21801.1 14703.5 0 15660 20310 23460 53140

0~24時間 9 40623.4 25147.6 6061 29240 38880 53640 93690

(μg)

総括報告書 表11-6(5.3.3.2-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 20

2.7.6.1.5 安全性 (1) 治験薬の暴露状況

組み入れられたすべての被験者(27例)に、治験薬が塗布された。すなわち、治験薬

(2.5%M605101、5%M605101、M605101プラセボのいずれか)約0.5 gを顔面全体(眼囲及

び口唇を除く)に塗布し、10時間後に除去した。 (2) 有害事象

器官別・症状別の有害事象の集計を表 2.7.6-10に示した。なお、有害事象の因果関係

は、「否定できる」、「否定できない」で分類した。 本治験では、死亡、重篤な有害事象及び重要な有害事象はみられなかった。 5%群で、9例中1例に有害事象がみられた。その内容は、「鼻咽頭炎」、「血中ビリルビ

ン増加」、「体温上昇」及び「心拍数増加」であったが、重症度はすべて軽度であり、治

験薬との因果関係は否定された。また、有害事象に対する処置なしで回復した。 2.5%群及びプラセボ群では有害事象はみられなかった。

表 2.7.6-10 器官別・症状別の有害事象の集計

[器官別大分類(SOC)] 因果関係を問わない

因果関係が否定できない

症状(PT) 2.5% 5% プラセボ 2.5% 5% プラセボ

例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 9 9 9 9 9 9 有害事象発現例 0 (0) 1 (11.1) 0 (0)

0 (0) 0 (0) 0 (0)

[感染症および寄生虫症] 0 (0) 1 (11.1) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0)

鼻咽頭炎 0 (0) 1 (11.1) 0 (0)

0 (0) 0 (0) 0 (0)

[臨床検査] 0 (0) 1 (11.1) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0)

血中ビリルビン増加 0 (0) 1 (11.1) 0 (0)

0 (0) 0 (0) 0 (0)

体温上昇 0 (0) 1 (11.1) 0 (0)

0 (0) 0 (0) 0 (0)

心拍数増加 0 (0) 1 (11.1) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 事象名:MedDRA/J Ver.15.1 総括報告書 表12-3(5.3.3.2-1)から引用

(3) 臨床検査値 1) 治験期間を通しての臨床検査値

臨床検査値の各項目で、測定時期(治験薬塗布前日、治験薬塗布24時間後)ごとに要

約統計量を求めた。いずれの投与群も、WBCは減少傾向が、T-Bilは増加傾向が見られた

が、投与群間で差はみられなかった。その他、治験薬塗布前後で平均値が大きく変動し

た項目は認められなかった。 2) 個々の患者の変化

臨床検査値の各項目について、治験薬塗布前日と治験薬塗布24時間後の前後プロット

から、治験薬の影響を検討した。WBCは、いずれの投与群も治験薬塗布前日と比較して

治験薬塗布24時間後に低い値を示す被験者がみられたが、大きな変動を示す被験者は認

められず、日内変動によるものと考えた。5%群の1例は、治験薬塗布24時間後に異常変

動の基準を超えるT-Bil値の上昇を示したが、その他の被験者は、大きな変動を示さなか

った。その他の検査項目は、いずれの投与群においても治験薬塗布前後で変化はみられ

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 21

なかった。 (4) バイタルサイン、身体的所見及び安全性に関連する他の観察項目

バイタルサインの各項目で、測定時期(治験薬塗布前、治験薬塗布10時間後、治験薬塗

布24時間後)ごとに要約統計量を求めた。また、治験薬塗布前と治験薬塗布10時間後、治

験薬塗布前と治験薬塗布24時間後の前後プロットから、治験薬の影響を検討した。 5%群で「体温上昇」及び「心拍数増加」が1例みられたが、その他の被験者では、体温、

血圧、脈拍数において異常変動は認められなかった。 2.7.6.1.6 結論

(1) 薬物動態 治験薬塗布後0.5時間から4時間の血漿中安息香酸濃度は、2.5%群及び5%群に比較してプ

ラセボ群では、BLQを示す症例が多かった。実薬塗布により血漿中安息香酸濃度が上昇し

たことから、M605101中のBPOは安息香酸として全身循環に移行することが示唆された。な

お、製剤濃度に依存した吸収性の違いは認められなかった。 一方、血漿中馬尿酸濃度は、いずれの群も治験薬塗布前に最大を示し、その後は経時的

に減少した。また、実薬塗布後に見られた血漿中安息香酸濃度の上昇に伴う血漿中馬尿酸

濃度の変化は認められなかった。これらのことから、M605101より吸収された安息香酸由来

の血漿中馬尿酸については評価できなかった。 血漿中安息香酸及び馬尿酸はプラセボ群でも検出されたことから、入院前の食事などに

由来する外因性の安息香酸の影響があると考えた。 (2) 安全性

有害事象は、5%群の1例にのみ認められ、その内訳は、「鼻咽頭炎」、「血中ビリルビン増

加」、「体温上昇」及び「心拍数増加」であるが、すべて軽度であり、処置なく回復した。

因果関係が否定できない有害事象は、いずれの群においても認められなかった。バイタル

サイン及び臨床検査値の推移において、臨床的に問題となる変動はみられなかった。 (3) 結論

本治験条件下においては、M605101中BPOは皮膚を透過し、安息香酸として全身へ移行す

ることが示唆された。しかしながら、プラセボ投与群と実薬投与群で血漿中安息香酸及び

馬尿酸濃度に大きな違いはなかったことから、日常の食事などで摂取される外因性の安息

香酸を考慮した場合、安全性上、特に問題ないと推察した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 22

2.7.6.2 尋常性ざ瘡患者における第II/III相試験/国内(M605101-01)(添付資料5.3.5.1-1) 2.7.6.2.1 治験方法の概要 治験の表題:M605101の尋常性ざ瘡を対象とした第II / III相臨床試験(12週間投与)

治験責任医師:足立 準、他計32名

治験実施医療機関:あだち皮フ科クリニック、他計30施設

治験期間:2012年2月9日(最初の患者の同意取得日) ~2012年10月18日(最終の患者の観察終了日)

開発フェーズ:第II / III相

目的:M605101の尋常性ざ瘡に対する有効性、安全性を検証し、臨床推奨濃度を決定することを

目的として、尋常性ざ瘡患者に2.5% M605101、5% M605101又はM605101プラセボを1日1回12週間

投与する二重盲検/無作為割付/プラセボ対照/並行群間比較/多施設共同臨床試験を実施した。

有効性の主要評価項目は、炎症性皮疹数の減少率とした。

治験のデザイン:二重盲検、ランダム化、プラセボ対照、並行群間比較、多施設共同臨床試験

対象:尋常性ざ瘡患者

選択基準:観察開始日及び治療開始日に以下の基準をすべて満たす患者を対象とした。 (1) 顔面(眼囲及び口唇を除く)に11個以上40個以下の炎症性皮疹(紅色丘疹と膿疱の合計)を

伴う患者 (2) 顔面(眼囲及び口唇を除く)に20個以上100個以下の非炎症性皮疹(閉鎖面皰と開放面皰の

合計)を伴う患者 (3) 顔面(眼囲及び口唇を除く)の結節/嚢腫数が2個以下の患者 (4) 年齢:12歳以上50歳未満(同意取得時の年齢) (5) 外来患者

除外基準:観察開始日又は治療開始日に以下の基準のいずれかに該当する患者は治験に組み入れ

なかった。 ・観察開始日に確認する除外基準:(1)~(3)、(12)~(15)、(18) ・治療開始日に確認する除外基準:(1)~(18) (1) 治験薬の評価に影響を及ぼすと考えられる合併症(尋常性ざ瘡以外のざ瘡(集簇性ざ瘡、

ステロイドざ瘡、壊死性ざ瘡、職業性ざ瘡等)及び酒さ等)を顔面(眼囲及び口唇を除く)

に伴う患者 (2) 治験期間中(観察開始日から治療開始日12週後又は中止日まで)に顔面に皮疹が生じる可

能性のある皮膚疾患(アトピー性皮膚炎等)を合併する患者 (3) 月経周期に伴い、有効性評価に影響を及ぼす程のざ瘡の症状の変動が認められる患者 (4) 治療開始日前12週間以内に、レチノイドあるいはレチノイド様作用を有する薬剤を内服又

は顔面へ外用した患者 (5) 治療開始日12週間前から治療開始日4週間前までに、抗菌剤の全身投与医薬品(内服及び注

射等全身作用を目的としたもの)を合計14日以上使用した患者 (6) 治療開始日前4週間以内に、以下の全身投与医薬品(内服及び注射等全身作用を目的とした

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もの)を使用した患者 • ざ瘡治療薬(ビタミンB2及びB6は使用可とする。) • ステロイド • 抗菌剤 • その他、治験薬の有効性の評価に影響を及ぼすと考えられる薬剤(海外で使用されている

ざ瘡治療薬、ビタミンD3誘導体、ホルモン剤等) (7) 治療開始日前4週間以内に、顔面に以下の療法を受けた患者

• ケミカルピーリング • レーザー治療・光線療法 • 面皰吸引・圧出 • その他、ざ瘡の治療を目的とした療法

(8) 治療開始日前2週間以内に、顔面(眼囲及び口唇を除く)に以下の局所投与医薬品を使用し

た患者 • ざ瘡治療薬 • ステロイド • 抗菌剤 • その他、治験薬の有効性評価に影響を及ぼすと考えられる薬剤(海外で使用されているざ

瘡治療薬、ビタミンD3誘導体、ホルモン剤等) (9) 治療開始日前2週間以内に、顔面(眼囲及び口唇を除く)にエステティック施術を受けた患

者 (10) 治療開始日前2週間以内に、ざ瘡のケアを目的とした医薬部外品及び化粧品(スクラブ入り

洗顔料、アゼライン酸含有化粧品等)を顔面へ使用した患者 (11) 治療開始日前4カ月(120日)以内に、他の治験に参加していた患者 (12) 本治験に参加したことがある患者 (13) 治験薬の成分(過酸化ベンゾイル、プロピレングリコール、カルボキシビニルポリマー及

び水酸化カリウム)に対する過敏症(皮膚過敏症を含む)の既往がある患者 (14) 本治験への参加が適切ではない重篤な合併症(全身疾患を含む)を有する患者 (15) 妊娠中又は治験期間中(観察開始日から治療開始日12週後又は中止日まで)に妊娠を希望

する患者及び授乳中の患者 (16) 観察期間の治験薬の投与遵守率が70%未満の患者 (17) 観察期間における炎症性皮疹数の減少率が30%以上の患者 (18) その他、治験責任医師又は治験分担医師が不適切と判断した患者

目標症例数:600例(本登録例数:609例) • 2.5% M605101群:200例(204例) • 5% M605101群:200例(204例) • M605101プラセボ群:200例(201例)

海外第III相試験(012)(添付資料5.3.5.1-3)及び海外第III相試験(017)(添付資料5.3.5.1-4)の

成績に基づき、12週時における炎症性皮疹数の変化率の差(2.5% M605101群v.s. M605101プラセボ

群)を15、その標準偏差を44と見積もった。有意水準両側5%の2標本t検定を用いて、90%以上の

検出力でこの差を検出するためには、1群あたり約182例以上の症例数が必要である。本試験では

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閉手順を用いるため、5% M605101群と2.5% M605101群の12週時における炎症性皮疹数の減少率

が等しい場合、各投与群で約182例以上の症例数が必要となることから、中止や脱落を考慮して、

一群あたりの目標症例数を200例とした。

治験薬: 観察期間用治験薬:M605101プラセボ 治療期間用治験薬:2.5% M605101、5% M605101、M605101プラセボ

用量及び投与方法:1日1回(夜)、洗顔後に水分をよく拭き取った後、観察期間用治験薬又は治療

期間用治験薬を顔面全体(眼囲及び口唇を除く)に適量を塗布した。

投与期間:治療開始日前の2週間を観察期間とし、治療開始後12週間を治療期間とした。

前治療:除外基準(4)~(10)の規定に該当する患者を除外

併用禁止薬剤: (1) 以下の全身投与医薬品(内服及び注射等全身作用を目的としたもの)

• ざ瘡治療薬(ビタミンB2及びB6は使用可とした。) • ステロイド • 抗菌剤 • その他、治験薬の有効性評価に影響を及ぼすと考えられる薬剤(海外で使用されているざ

瘡治療薬、ビタミンD3誘導体、ホルモン剤等) (2) 以下の局所投与医薬品の顔面(眼囲及び口唇を除く)への使用(点眼剤、耳鼻科用剤は除

く) • ざ瘡治療薬 • ステロイド • 抗菌剤 • その他、治験薬の有効性評価に影響を及ぼすと考えられる薬剤(海外で使用されているざ

瘡治療薬、ビタミンD3誘導体、ホルモン剤等)

併用禁止療法: (1) 顔面へ以下の療法

• ケミカルピーリング • レーザー治療・光線療法 • 面皰吸引・圧出 • その他、ざ瘡の治療を目的とした療法

(2) 顔面(眼囲及び口唇を除く)に対するエステティック施術 (3) ざ瘡のケアを目的とした医薬部外品及び化粧品(スクラブ入り洗顔料、アゼライン酸含有

化粧品等)の顔面への使用

併用可能薬:観察開始日から12週間後又は中止日までは、ざ瘡の適応を有するビタミンB2及びB6

の内服は、用法・用量を変更しないこととした。

調査・観察項目:表 2.7.6-11の評価スケジュールに従い、調査・観察を行った。 (1) 医師診察

1) 表 2.7.6-12に示す定義に基づき、顔面(眼囲及び口唇を除く)の炎症性皮疹数(紅色丘

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疹数、膿疱数)、非炎症性皮疹数(閉鎖面皰数と開放面皰数の合計)及び結節/嚢腫数を

計測した。 2) 表 2.7.6-13に示す判定基準に従って、皮膚安全性スコア(鱗屑、紅斑)を判定した。 3) 併用薬剤・療法、顔面(眼囲及び口唇を除く)に対するエステティック施術、ざ瘡のケ

アを目的とした医薬部外品及び化粧品(スクラブ入り洗顔料、アゼライン酸含有化粧品

等)の顔面への併用を調査した。 4) 自覚症状及び他覚所見等を調査した。

(2) 写真撮影 (3) 患者背景:観察開始日には、生年月日、性別、過敏症の既往歴、合併症及び併用薬剤・併

用療法について調査した。治療開始日には、併用薬剤・併用療法について調査した。 (4) 治験薬の投与遵守状況 (5) 臨床検査:血液学的検査、血液生化学的検査、妊娠検査(妊娠可能な女性を対象)

評価基準: (1) 有効性

1) 主要評価項目 治療開始日に対する最終評価時の炎症性皮疹数の減少率

2) 副次評価項目 a) 最終評価時の総皮疹数*及び非炎症性皮疹数の減少率 b) 最終評価時の総皮疹数*、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の減少数 c) 各評価日の総皮疹数*、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の経時推移 d) 各評価日の総皮疹数*、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の減少率の経時推移 e) 各評価日の総皮疹数*、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の減少数の経時推移

*総皮疹数:非炎症性皮疹数と炎症性皮疹数の合計

(2) 安全性 安全性は、有害事象(自覚症状及び他覚所見、臨床検査値異常変動)、皮膚安全性スコア

(鱗屑、紅斑)及び臨床検査値で評価した。

解析方法: (1) 有効性(FAS、PPS)

1) 主要評価項目 投与群別に要約統計量(例数、平均、標準偏差、最小値、25%点、中央値、75%点、

最大値)及び95%信頼区間を算出した。また、投与群別にカテゴリ化した減少率ごとの

例数及び割合を集計した。 2.5% M605101群とM605101プラセボ群、5% M605101群とM605101プラセボ群の比較は、

ノン・パラメトリックな2標本Wilcoxon検定を用いて、検定の繰り返しによる第一種の過

誤の増大を防止するために、閉手順で実施した。検定の有意水準は、両側5%とした。 2) 副次評価項目

投与群別に要約統計量(例数、平均、標準偏差、最小値、25%点、中央値、75%点、

最大値)及び95%信頼区間を算出した。2.5% M605101群とM605101プラセボ群、5% M605101群とM605101プラセボ群の比較は、多重性の調整は行わず、ノン・パラメトリ

ックな2標本Wilcoxon検定で実施した。

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(2) 安全性評価(安全性解析対象集団) 1) 有害事象

有害事象名は、Medical Dictionary for Regulatory Activities / Japanese edition(MedDRA/J)Version 15.0を用いて、System Organ Class(SOC)及びPreferred Term(PT)に読み替え、

集計した。治療期間中に発現した有害事象は、投与群別、因果関係別に発現例数、発現

率を集計した。また、重症度別にも同様の解析を行った。 2) 皮膚安全性スコア

連続変量とみなして、投与群別・評価時期別に要約統計量(例数、平均、標準偏差、

最小値、中央値、最大値)を算出した。また、投与群別・評価時期別に各スコアの頻度

分布を求めた。 3) 臨床検査

投与群別・評価時期別に要約統計量(例数、平均、標準偏差、最小値、中央値、最大

値)を算出した。

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表 2.7.6-11 評価スケジュール

観察 開始日

治療開始日 (無作為化) 2週後 4週後 6週後 8週後 10週後

12週後 又は 中止日

同意取得 ○ 医師診察 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

写真撮影 ○ ○ ○ ○ ○

適格性確認 ○ ○ 患者背景 ○ ○ 症例登録 仮登録 本登録 観察期間用

治験薬の投与

治療期間用 治験薬の投与

治験薬の使用状況 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

有害事象調査 臨床検査 ○ ○ ○ ○ ○

妊娠検査* ○ ○ *妊娠可能な女性を対象に実施した。

表 2.7.6-12 皮疹の症状の定義

症状 定義

炎症性 皮疹

紅色丘疹 直径1 cmまでの紅色の隆起性の毛孔一致性丘疹

膿疱 紅色丘疹の頂点に黄色の膿を有するものから、全体が黄

白色を呈するものまでみられ、時に圧痛を伴う

非炎症性 皮疹

閉鎖面皰 肉眼的に毛孔が開口せず、皮膚内の黄白色の小結節とし

て認められる

開放面皰 毛孔が開口し、そこに黒褐色の物質が点状に充満してみ

られる

結節/嚢腫 直径1 cm以上の境界明瞭なしこりである

表 2.7.6-13 皮膚安全性スコアの判定基準 皮膚所見 スコア 判定基準

鱗屑

0 鱗屑は認められない

1 わずかに細かな鱗屑が顔面の限定した部位に存在する

2 中等度の細かな鱗屑が顔面全体に認められる

3 重度の鱗屑及び皮膚剥離が顔面全体に認められる

紅斑

0 紅斑なし

1 淡紅色の紅斑

2 明らかな紅斑

3 重度の明らかな鮮赤色~暗赤色の紅斑

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2.7.6.2.2 患者の内訳とその取扱い (1) 患者の内訳

患者の内訳を図 2.7.6-8に、本登録後に中止となった患者の中止理由の内訳を表 2.7.6-14に示した。治験参加に同意した患者の内、679例が仮登録となった。本登録までに70例が中

止となり、本登録となった609例に治験薬が割り付けられ、全例投与された。治験中止とな

った患者数及び中止理由は、投与群間で明確な違いはなかった。

総括報告書 図10-1(5.3.5.1-1)から引用

図 2.7.6-8 患者の内訳

仮登録された患者:679例

本登録された患者:609例

治験薬が投与された患者:609例

2.5% M605101群 204例

5% M605101群 204例

M605101プラセボ群 201例

完了 193例

完了 192例

完了 193例

中止 11例

中止 12例

中止 8例

本登録に至らなかった患者:70例

治験薬が投与されなかった患者:0例

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表 2.7.6-14 中止理由の内訳(本登録後の中止例) 計 2.5% 5% プラセボ

例数 例数 例数 例数

本登録例 609 204 204 201 完了例 578 193 192 193 中止 31 11 12 8

患者の安全性を損なう恐れがあると判断した 0 0 0 0

有害事象により、治験の継続が困難となった 12 6 5 1

他の治療が必要な程度の原疾患の悪化により、治験の継続

が困難となった 1 1 0 0

治験責任医師又は治験分担医師により、顔面の炎症性皮疹

(紅色丘疹及び膿疱)及び非炎症性皮疹(閉鎖面皰及び開

放面皰)が全て消失したと判断された 0 0 0 0

選択基準違反又は除外基準抵触が判明した 0 0 0 0

患者の都合により、治験の継続が困難となった(治験中止

の申し出、転居、日程上の不都合、不来院等) 13 3 4 6

治験依頼者により治験が中止された 0 0 0 0

治験責任医師又は治験分担医師が治験の継続が不適切と判

断した 5 1 3 1

2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、プラセボ:M605101プラセボ群 総括報告書 表10-2(5.3.5.1-1)から引用

(2) 治験実施計画書からの逸脱

治験実施計画書からの重要な逸脱を表 2.7.6-15に示した。4.4%(27/609例)の患者で治験

実施計画書からの重要な逸脱がみられた。その内訳は、「組入基準を満たしていないにも関

わらず、治験に組み入れられた患者」が1例、「治験期間中に中止基準に該当するようにな

ったが、中止されなかった患者」が1例、「治療方法や用量が不適切であった患者」が3例、

「禁止されている併用療法を受けた患者」が23例、「重大なGCP違反(原資料の紛失)が認

められた患者」が1例であった。投与群別の逸脱状況に明確な違いはみられなかった。

表 2.7.6-15 治験実施計画書からの重要な逸脱

投与群 逸脱例数(例) 分類別例数(例)* a b c d e

全体 27/609 1 1 3 23 1 2.5% M605101 9/204 1 - 2 7 1 5% M605101 9/204 - - - 9 - M605101プラセボ 9/201 - 1 1 7 -

*:治験実施計画書からの重要な逸脱の分類 a:組入基準を満たしていないにも関わらず、治験に組み入れられた患者 b:治験期間中に中止基準に該当するようになったが、中止されなかった患者 c:治療方法や用量が不適切であった患者 d:禁止されている併用療法を受けた患者 e:重大なGCP違反(原資料の紛失)が認められた患者 総括報告書 表10-3(5.3.5.1-1)から引用

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(3) 解析したデータセット 解析対象集団の構成を、表 2.7.6-16に示した。本登録された609例(2.5% M605101群:204

例、5% M605101群:204例、M605101プラセボ群:201例)の患者に治験薬が投与され、す

べての患者で安全性に関する評価が実施されたことから、全例を安全性解析対象集団とし

た。治療期間中に有効性の評価が一度も実施されなかった患者(1例)及び原資料の紛失が

認められた患者(1例)を除く、607例(2.5% M605101群:203例、5% M605101群:203例、

M605101プラセボ群:201例)がFASとして有効性評価の対象となった。

表 2.7.6-16 解析対象集団の構成

計 2.5% M605101群

5% M605101群

M605101 プラセボ群

本登録された症例 609例 204例 204例 201例 安全性解析対象集団 609例 204例 204例 201例 FAS 607例 203例 203例 201例 PPS 544例 184例 179例 181例

総括報告書 表11-1(5.3.5.1-1)から引用、一部改変

(4) 患者の妊娠

除外基準として「妊娠中又は治験期間中(観察開始日から治療開始日12週後又は中止日

まで)に妊娠を希望する患者及び授乳中の患者」を設定するとともに治験中は患者に対し

て「妊娠を確実に避けること(コンドームやペッサリー等を使用する。ただし、経口避妊

薬(ピル)は使用しない)」を指導したが、表 2.7.6-17に示す5例の患者で妊娠が確認された。

緊急用キーコードを開封し、M605101プラセボが投与されたことが判明した患者を除き、治

験実施計画書に従って追跡調査を実施した。その結果、いずれの患者の母体及び新生児に

異常はみられなかった。

表 2.7.6-17 妊娠した患者の一覧 投与薬剤 経過

(1) 2.5%

M605101

12週後の検査で血清hCGが高値を示した。産婦人科を受診し、妊娠が確定した。追跡調査

を実施し、妊娠36週で出産し、母子ともに退院し、産後の経過は良好であることを確認し

た。

(2) M605101 プラセボ

治験薬投与開始41日目に患者より「妊娠簡易検査で陽性」との連絡を受け、来院を指示し、

中止とした。婦人科でhCG尿検査・超音波検査を実施し、妊娠が確定した。緊急用キーコ

ードの開封を要請した結果、M605101プラセボと判明し、追跡調査を終了した。

(3) 5%

M605101 12週後の検査で血清hCGが高値を示した。産婦人科を受診し、妊娠が確定した。追跡調査

を実施し、正常分娩にて女児を出産し、母子ともに健康であることを確認した。

(4) 5%

M605101

治験薬投与開始53日目に患者より、「妊娠簡易検査で陽性」との連絡を受け、来院を指示し、

中止とした。産婦人科を受診し、妊娠が確定した。追跡調査の結果、自然分娩にて男児を

出産し、母子ともに健康であることを確認した。

(5) 2.5%

M605101 12週後の検査で血清hCGが高値を示した。産婦人科を受診し、妊娠が確定した。追跡調査

を実施し、女児を出産した。出産時のトラブルはなく、退院したことを確認した。

総括報告書 表10-4(5.3.5.1-1)から引用、一部改変

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2.7.6.2.3 人口統計学的及び他の基準値の特性 FASの人口統計学的及び他の基準値の特性を表 2.7.6-18及び表 2.7.6-19に示した。FASは、いず

れの投与群も女性が多かった。年齢の分布は、投与群間で差はみられず、16歳以上20歳以下の患

者が最も多く、次いで12歳以上15歳以下、21歳以上25歳以下であり、この範囲の含まれる患者は

80%以上を占めた。過敏症の既往歴、治療期間の併用薬剤及び併用療法、治療開始日の各皮疹数

は、投与群間で明確な違いはみられなかった。

表 2.7.6-18 人口統計学的及び他の基準値の特性(FAS)

2.5% M605101 5% M605101 M605101プラセボ

例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

203 203 201

性別 男 84 (41.4) 79 (38.9) 91 (45.3) 女 119 (58.6) 124 (61.1) 110 (54.7) 年齢 12-15歳 52 (25.6) 46 (22.7) 57 (28.4) (歳) 16-20歳 84 (41.4) 80 (39.4) 85 (42.3)

21-25歳 36 (17.7) 44 (21.7) 33 (16.4)

26-30歳 18 (8.9) 21 (10.3) 15 (7.5)

31-35歳 11 (5.4) 8 (3.9) 6 (3.0)

36-40歳 1 (0.5) 4 (2.0) 3 (1.5)

41-45歳 1 (0.5) 0 2 (1.0)

46-49歳 0 0 0

過敏症の既往歴 あり 15 (7.4) 12 (5.9) 14 (7.0) なし 188 (92.6) 191 (94.1) 187 (93.0) 治療期間の併用薬剤 あり 88 (43.3) 110 (54.2) 96 (47.8) なし 115 (56.7) 93 (45.8) 105 (52.2) 治療期間の併用療法 あり 10 (4.9) 9 (4.4) 14 (7.0) なし 193 (95.1) 194 (95.6) 187 (93.0) 総括報告書 表11-4(5.3.5.1-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 32

表 2.7.6-19 人口統計学的及び他の基準値の特性(要約統計量、FAS)

例数 平均値 標準偏差 最小値 中央値 最大値

年齢 2.5% M605101 203 19.5 5.7 12 18.0 42 (歳) 5% M605101 203 20.0 5.6 12 19.0 39

M605101プラセボ 201 19.2 5.5 12 18.0 41

治療開始日の 2.5% M605101 203 20.1 7.8 11 18.0 40 炎症性皮疹数 5% M605101 203 20.1 8.0 11 18.0 40 (個) M605101プラセボ 201 20.1 7.6 11 18.0 40 治療開始日の 2.5% M605101 203 15.9 7.3 0 15.0 39 紅色丘疹数 5% M605101 203 15.6 6.7 1 14.0 35 (個) M605101プラセボ 201 16.1 7.0 0 15.0 38 治療開始日の 2.5% M605101 203 4.3 4.5 0 3.0 33 膿疱数 5% M605101 203 4.5 4.9 0 3.0 24 (個) M605101プラセボ 201 4.0 4.7 0 2.0 24 治療開始日の 2.5% M605101 203 54.9 19.6 31 50.0 125 総皮疹数 5% M605101 203 55.9 21.6 31 51.0 134 (個) M605101プラセボ 201 56.5 21.9 31 51.0 140 治療開始日の 2.5% M605101 203 34.7 15.8 20 29.0 90 非炎症性皮疹数 5% M605101 203 35.8 17.3 20 30.0 96 (個) M605101プラセボ 201 36.4 17.8 20 30.0 100 治療開始日の 2.5% M605101 203 0.1 0.3 0 0.0 2 結節/嚢腫数 5% M605101 203 0.1 0.3 0 0.0 2 (個) M605101プラセボ 201 0.1 0.3 0 0.0 2 総括報告書 表11-5(5.3.5.1-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 33

2.7.6.2.4 有効性 (1) 主要評価項目(最終評価時の炎症性皮疹数の減少率)

FASを対象とした最終評価時の炎症性皮疹数の減少率を表 2.7.6-20に示した。 2.5% M605101群及び5% M605101群の減少率の中央値は、72.73%及び75.00%とほぼ同様の

値を示したが、M605101プラセボ群の減少率の中央値は41.67%であった。 第一種の過誤の増大を防ぐため、閉手順にて、まず、5% M605101群とM605101プラセボ

群で比較した結果、投与群間で統計学的に有意な差が認められた(2標本Wilcoxon検定、

p<0.001)。次に、2.5% M605101群とM605101プラセボ群で比較した結果、投与群間で統計学

的に有意な差が認められた(2標本Wilcoxon検定、p<0.001)。

表 2.7.6-20 最終評価時の炎症性皮疹数の減少数及び減少率(FAS) 項目 投与群 例数 25%点 中央値 75%点 Pとの差* 差の95%Cl* vs. P* 治療 2.5% 203 14 18 26 - - - 開始日 5% 203 14 18 26 - - - (個) P 201 14 18 24 - - - 最終 2.5% 203 2 5 11 -5 - - 評価時 5% 203 2 4 9 -5 - - (個) P 201 6 11 19 - - - 減少数 2.5% 203 8 12 18 5 4~7 p<0.001 (個) 5% 203 9 12 18 6 5~8 p<0.001

P 201 1 7 12 - - - 減少率 2.5% 203 46.15 72.73 87.50 25.72 19.23~32.89 p<0.001 (%) 5% 203 60.00 75.00 85.71 28.03 21.57~34.92 p<0.001

P 201 6.25 41.67 66.67 - - - *中央値の差及び差の95%Cl(信頼区間):ホッジス・レーマンの推定量 検定:2標本Wilcoxon検定 2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、P:M605101プラセボ群 総括報告書 表11-6(5.3.5.1-1)から引用

(2) 副次評価項目

1) 最終評価時の総皮疹数及び非炎症性皮疹数の減少率 FASを対象とした最終評価時の総皮疹数及び非炎症性皮疹数の減少率を表 2.7.6-21及

び表 2.7.6-22に示した。 総皮疹数の減少率の中央値は、2.5% M605101群が62.22%、5% M605101群が67.86%で

あり、両群ともにM605101プラセボ群の減少率(28.57%)に比べて有意に大きかった(2標本Wilcoxon検定、p<0.001)。

非炎症性皮疹数の減少率の中央値は、2.5% M605101群が56.52%、5% M605101群が

68.18%であり、両群ともにM605101プラセボ群の減少率(21.88%)に比べて有意に大き

かった(2標本Wilcoxon検定、p<0.001)。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 34

表 2.7.6-21 最終評価時の総皮疹数の減少数及び減少率(FAS) 項目 投与群 例数 25%点 中央値 75%点 Pとの差* 差の95%Cl* vs. P* 治療 2.5% 203 40 50 63 - - - 開始日 5% 203 40 51 64 - - - (個) P 201 41 51 67 - - - 最終 2.5% 203 10 21 35 -16 - - 評価時 5% 203 8 18 30 -18 - - (個) P 201 22 36 59 - - - 減少数 2.5% 203 17 29 38 16 12~20 p<0.001 (個) 5% 203 23 31 43 20 16~24 p<0.001

P 201 -2 14 28 - - - 減少率 2.5% 203 33.33 62.22 79.63 29.44 22.73~36.46 p<0.001 (%) 5% 203 48.57 67.86 81.82 35.98 29.32~42.86 p<0.001

P 201 -3.92 28.57 54.41 - - - *中央値の差及び差の95%Cl(信頼区間):ホッジス・レーマンの推定量 検定:2標本Wilcoxon検定 2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、P:M605101プラセボ群 総括報告書 表11-7(5.3.5.1-1)から引用

表 2.7.6-22 最終評価時の非炎症性皮疹数の減少数及び減少率(FAS)

項目 投与群 例数 25%点 中央値 75%点 Pとの差* 差の95%Cl* vs. P* 治療 2.5% 203 23 29 40 - - - 開始日 5% 203 23 30 41 - - - (個) P 201 23 30 43 - - - 最終 2.5% 203 7 14 25 -10 - - 評価時 5% 203 6 11 21 -12 - - (個) P 201 14 25 41 - - - 減少数 2.5% 203 7 16 24 10 7~13 p<0.001 (個) 5% 203 12 19 26 13 10~16 p<0.001

P 201 -4 7 17 - - - 減少率 2.5% 203 26.32 56.52 78.26 29.48 21.38~37.59 p<0.001 (%) 5% 203 38.71 68.18 81.36 37.47 29.71~45.23 p<0.001

P 201 -13.04 21.88 53.33 - - - *中央値の差及び差の95%Cl(信頼区間):ホッジス・レーマンの推定量 検定:2標本Wilcoxon検定 2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、P:M605101プラセボ群 総括報告書 表11-8(5.3.5.1-1)から引用

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2) 最終評価時の総皮疹数、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の減少数 FASを対象とした最終評価時の総皮疹数、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の減少数

を表 2.7.6-20、表 2.7.6-21及び表 2.7.6-22に示した。 総皮疹数の減少数の中央値は、2.5% M605101群が29個、5% M605101群が31個、M605101

プラセボ群が14個であり、2.5% M605101群及び5% M605101群の総皮疹数の減少数は、

M605101プラセボ群の総皮疹数の減少数に比べて有意に大きかった(2標本Wilcoxon検定、

p<0.001)。 炎症性皮疹数の減少数の中央値は、2.5% M605101群が12個、5% M605101群が12個、

M605101プラセボ群が7個であり、2.5% M605101群及び5% M605101群の炎症性皮疹数の

減少数は、M605101プラセボ群の炎症性皮疹数の減少数に比べて有意に大きかった(2標本Wilcoxon検定、p<0.001)。

非炎症性皮疹数の減少数の中央値は、2.5% M605101群が16個、5% M605101群が19個、

M605101プラセボ群が7個であり、2.5% M605101群及び5% M605101群の非炎症性皮疹数

の減少数は、M605101プラセボ群の非炎症性皮疹数の減少数に比べて有意に大きかった

(2標本Wilcoxon検定、p<0.001)。

3) 各評価日の総皮疹数、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の経時推移 2.5% M605101群及び5% M605101群の総皮疹数の中央値は、治療開始日が50個及び51

個、2週後が38個及び36.5個、4週後が32個及び30個、12週後が19個及び17個となり、両

群は同様の経時推移を示した。M605101プラセボ群の総皮疹数の中央値は、治療開始日

が51個、2週後が44個、4週後が43個、12週後が36個であった。 2.5% M605101群及び5% M605101群の非炎症性皮疹数の中央値は、治療開始日が29個

及び30個、2週後が25個及び24個、4週後が22.5個及び20個、12週後が13個及び11個とな

り、両群は同様の経時推移を示した。M605101プラセボ群の非炎症性皮疹数の中央値は、

治療開始日が30個、2週後が29個、4週後が30個、12週後が25個であった。 2.5% M605101群及び5% M605101群の炎症性皮疹数の中央値は、治療開始日がそれぞ

れ18個、2週後が12個及び11個、4週後が8個及び9個、12週後が5個及び4個となり、両群

は同様の経時推移を示した。M605101プラセボ群の炎症性皮疹数の中央値は、治療開始

日が18個、2週後が15個、4週後が13個、12週後が11個であった。

4) 各評価日の総皮疹数、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の減少率の経時推移 2.5% M605101群及び5% M605101群の総皮疹数の減少率の中央値は、2週後が22.64%及

び27.05%、4週後が33.81%及び45.45%、12週後が62.50%及び69.27%となり、両群は同様

の経時推移を示した。M605101プラセボ群の総皮疹数の減少率の中央値は、2週後が8.54%、

4週後が14.81%、12週後が28.75%と、いずれの評価日も2.5% M605101群及び5% M605101群に比べて小さかった。

2.5% M605101群及び5% M605101群の非炎症性皮疹数の減少率の中央値は、2週後が

17.39%及び20.83%、4週後が27.15%及び38.64%、12週後が57.14%及び70.42%となり、両

群は同様の経時推移を示した。M605101プラセボ群の非炎症性皮疹数の減少率の中央値

は、2週後が8.31%、4週後が13.64%、12週後が23.08%と、いずれの評価日も2.5% M605101群及び5% M605101群に比べて小さかった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 36

2.5% M605101群及び5% M605101群の炎症性皮疹数の減少率の中央値は、2週後が

36.36%及び35.83%、4週後が48.07%及び54.55%、12週後が73.33%及び76.47%となり、両

投与群は同様の経時推移を示した。M605101プラセボ群の炎症性皮疹数の減少率の中央

値は、2週後が16.40%、4週後が29.41%、12週後が42.86%と、いずれの評価日も2.5% M605101群及び5% M605101群に比べて小さかった。

5) 各評価日の総皮疹数、非炎症性皮疹数及び炎症性皮疹数の減少数の経時推移

2.5% M605101群及び5% M605101群の総皮疹数の減少数の中央値は、2週後が11個及び

12.5個、4週後が18個及び21個、12週後が30個及び32個となり、両群は同様の経時推移を

示した。M605101プラセボ群の総皮疹数の減少数の中央値は、2週後が4個、4週後が8個、

12週後が14個と、いずれの評価日も2.5% M605101群及び5% M605101群に比べて小さか

った。 2.5% M605101群及び5% M605101群の非炎症性皮疹数の減少数の中央値は、2週後が5

個及び7個、4週後が9個及び11個、12週後が17個及び19個となり、両群は同様の経時推移

を示した。M605101プラセボ群の非炎症性皮疹数の減少数の中央値は、2週後が2個、4週後が4個、12週後が7個と、いずれの評価日も2.5% M605101群及び5% M605101群に比

べて小さかった。 2.5% M605101群及び5% M605101群の炎症性皮疹数の減少数の中央値は、2週後がそれ

ぞれ6個、4週後がそれぞれ9個、12週後が12個及び13個となり、両群は同様の経時推移を

示した。M605101プラセボ群の炎症性皮疹数の減少数の中央値は、2週後が3個、4週後が

5個、12週後が8個と、いずれの評価日も2.5% M605101群及び5% M605101群に比べて小

さかった。

2.7.6.2.5 安全性 (1) 治験薬の暴露状況

治験薬の投与期間が12週間の患者は、2.5% M605101群が89.7%(183/204例)、5% M605101群が87.7%(179/204例)、M605101プラセボ群が90.5%(182/201例)といずれの投与群も良

好であり、投与群間で差はないものと考えた(表 2.7.6-23)。

表 2.7.6-23 治験薬の投与期間 2.5% M605101 5% M605101 M605101プラセボ 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全解析対象集団 204 - 204 - 201 - 2週未満 ( 1-11日) 2 ( 1.0) 4 ( 2.0) 0 - 2週以上4週未満 (12-25日) 3 ( 1.5) 3 ( 1.5) 0 - 4週以上6週未満 (26-39日) 3 ( 1.5) 0 - 1 ( 0.5) 6週以上8週未満 (40-53日) 3 ( 1.5) 1 ( 0.5) 2 ( 1.0) 8週以上-10週未満 (54-67日) 0 - 1 ( 0.5) 1 ( 0.5) 10以上-12週未満 (68-81日) 10 ( 4.9) 15 ( 7.4) 14 ( 7.0) 12週 (82-88日) 183 (89.7) 179 (87.7) 182 (90.5) 12週超 (89日以上) 0 - 0 - 0 - 不明 0 - 1 ( 0.5) 1 ( 0.5) 総括報告書 表12-1(5.3.5.1-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 37

(2) 有害事象 1) 全有害事象

有害事象の因果関係は、「否定できる」、「否定できない」の2分類とした。有害事象の

発現状況を表 2.7.6-24に、器官別・症状別の有害事象一覧を表 2.7.6-25に示した。 2.5% M605101群では、56.4%(115/204例)の患者に有害事象が発現した。有害事象の

重症度別の発現状況は、軽度が112例、中等度が5例の患者にみられたが、高度の有害事

象はみられなかった。治験薬との因果関係が否定できない有害事象は、37.3%(76/204例)

の患者に発現し、軽度が73例、中等度が4例であった。 5% M605101群では、58.8%(120/204例)の患者に有害事象が発現した。有害事象の重

症度別の発現状況は、軽度が115例、中等度が11例の患者にみられたが、高度の有害事象

はみられなかった。治験薬との因果関係が否定できない有害事象は、38.7%(79/204例)

の患者に発現し、軽度が75例、中等度が7例であった。 M605101プラセボ群では、47.3%(95/201例)の患者に有害事象が発現した。有害事象

の重症度別の発現状況は、軽度が92例、中等度が5例の患者にみられたが、高度の有害事

象はみられなかった。治験薬との因果関係が否定できない有害事象は、12.9%(26/201例)

の患者に発現し、軽度が25例、中等度が1例であった。

表 2.7.6-24 有害事象の発現状況 因果関係を問わない

因果関係が否定できない

2.5%

5% プラセボ

2.5%

5% プラセボ

例数 (%)

例数(%)

例数(%)

例数(%)

例数(%)

例数(%)

安全性解析対象集団 204

204

201

204

204

201

有害事象発現 115 (56.4)

120(58.8)

95(47.3)

76(37.3)

79(38.7)

26(12.9)

軽度 112 (54.9)

115(56.4)

92(45.8)

73(35.8)

75(36.8)

25(12.4)

中等度 5(2.5)

11(5.4)

5(2.5)

4(2.0)

7(3.4)

1(0.5)

高度 0

0

0

0

0

0

重篤な有害事象 0

0

0

0

0

0

重要な有害事象 6(2.9)

5(2.5)

2(1.0)

6(2.9)

5(2.5)

0

2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、プラセボ:M605101プラセボ群 総括報告書 表12-2(5.3.5.1-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 38

表 2.7.6-25 器官別・症状別の有害事象一覧 因果関係を問わない

因果関係が否定できない

[SOC] 2.5% 5% プラセボ

2.5% 5% プラセボ PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 204 204 201

204 204 201 有害事象発現 115 (56.4) 120 (58.8) 95 (47.3)

76 (37.3) 79 (38.7) 26 (12.9)

[眼障害] 1 (0.5) 3 (1.5) 2 (1.0)

0 0 0

眼瞼炎 0 2 (1.0) 0

0 0 0

角膜炎 0 1 (0.5) 0

0 0 0

結膜炎 1 (0.5) 0 0

0 0 0

アレルギー性結膜炎 0 0 2 (1.0)

0 0 0 [胃腸障害] 4 (2.0) 5 (2.5) 4 (2.0)

1 (0.5) 0 0

下痢 0 2 (1.0) 1 (0.5)

0 0 0

口内炎 0 2 (1.0) 0

0 0 0

食中毒 0 1 (0.5) 0

0 0 0

齲歯 2 (1.0) 0 0

0 0 0

口唇炎 1 (0.5) 0 0

1 (0.5) 0 0

悪心 1 (0.5) 0 0

0 0 0

腹部不快感 0 0 1 (0.5)

0 0 0

上腹部痛 0 0 1 (0.5)

0 0 0

胃食道逆流性疾患 0 0 1 (0.5)

0 0 0 [一般・全身障害および投与部位の状態] 45 (22.1) 49 (24.0) 9 (4.5)

45 (22.1) 46 (22.5) 6 (3.0)

適用部位刺激感 17 (8.3) 25 (12.3) 2 (1.0)

17 (8.3) 25 (12.3) 2 (1.0)

適用部位紅斑 28 (13.7) 22 (10.8) 5 (2.5)

28 (13.7) 22 (10.8) 4 (2.0)

適用部位そう痒感 7 (3.4) 5 (2.5) 0

7 (3.4) 5 (2.5) 0

適用部位乾燥 2 (1.0) 3 (1.5) 1 (0.5)

2 (1.0) 3 (1.5) 0

発熱 0 2 (1.0) 0

0 0 0

異常感 0 1 (0.5) 0

0 1 (0.5) 0

倦怠感 0 1 (0.5) 0

0 0 0

適用部位疼痛 1 (0.5) 0 0

1 (0.5) 0 0

適用部位腫脹 1 (0.5) 0 0

1 (0.5) 0 0

適用部位皮膚剥脱 1 (0.5) 0 0

1 (0.5) 0 0

胸痛 0 0 1 (0.5)

0 0 0 [免疫系障害] 1 (0.5) 0 0

0 0 0

季節性アレルギー 1 (0.5) 0 0

0 0 0 2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、プラセボ:M605101プラセボ群 事象名:MedDRA/J Ver.15.0 総括報告書 表12-3(5.3.5.1-1)から引用

Page 39: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 39

表 2.7.6-25 器官別・症状別の有害事象一覧 (続き) 因果関係を問わない

因果関係が否定できない

[SOC] 2.5% 5% プラセボ

2.5% 5% プラセボ

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 204 204 201

204 204 201 [感染症および寄生虫症] 21 (10.3) 37 (18.1) 32 (15.9)

0 0 0

鼻咽頭炎 17 (8.3) 31 (15.2) 20 (10.0)

0 0 0

口腔ヘルペス 1 (0.5) 2 (1.0) 2 (1.0)

0 0 0

インフルエンザ 0 2 (1.0) 1 (0.5)

0 0 0

胃腸炎 1 (0.5) 1 (0.5) 3 (1.5)

0 0 0

中耳炎 0 1 (0.5) 1 (0.5)

0 0 0

咽頭炎 0 1 (0.5) 1 (0.5)

0 0 0

麦粒腫 1 (0.5) 0 2 (1.0)

0 0 0

蜂巣炎 1 (0.5) 0 0

0 0 0

マイコプラズマ性肺炎 1 (0.5) 0 0

0 0 0

気管支炎 0 0 1 (0.5)

0 0 0

膀胱炎 0 0 1 (0.5)

0 0 0

毛包炎 0 0 1 (0.5)

0 0 0

外耳炎 0 0 1 (0.5)

0 0 0

副鼻腔炎 0 0 1 (0.5)

0 0 0

[傷害、中毒および処置合併症] 8 (3.9) 6 (2.9) 9 (4.5)

0 0 0

擦過傷 4 (2.0) 1 (0.5) 1 (0.5)

0 0 0

靱帯捻挫 2 (1.0) 1 (0.5) 0

0 0 0

挫傷 1 (0.5) 1 (0.5) 0

0 0 0

腓骨骨折 0 1 (0.5) 0

0 0 0

外傷性血腫 0 1 (0.5) 0

0 0 0

挫滅 0 1 (0.5) 0

0 0 0

靱帯損傷 0 1 (0.5) 0

0 0 0

節足動物刺傷 3 (1.5) 0 2 (1.0)

0 0 0

歯牙損傷 1 (0.5) 0 0

0 0 0

創傷 0 0 2 (1.0)

0 0 0

顔面骨骨折 0 0 1 (0.5)

0 0 0

手骨折 0 0 1 (0.5)

0 0 0

眼窩周囲血腫 0 0 1 (0.5)

0 0 0

関節損傷 0 0 1 (0.5)

0 0 0

四肢圧挫損傷 0 0 1 (0.5)

0 0 0

剥離骨折 0 0 1 (0.5)

0 0 0 2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、プラセボ:M605101プラセボ群 事象名:MedDRA/J Ver.15.0 総括報告書 表12-3(5.3.5.1-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 40

表 2.7.6-25 器官別・症状別の有害事象一覧 (続き) 因果関係を問わない

因果関係が否定できない

[SOC] 2.5% 5% プラセボ

2.5% 5% プラセボ

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 204 204 201

204 204 201 [臨床検査] 35 (17.2) 23 (11.3) 36 (17.9)

9 (4.4) 3 (1.5) 7 (3.5)

白血球数増加 11 (5.4) 6 (2.9) 9 (4.5)

1 (0.5) 1 (0.5) 0

血中コレステロール減少 4 (2.0) 5 (2.5) 5 (2.5)

0 1 (0.5) 0

γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加 1 (0.5) 4 (2.0) 0

0 0 0

アラニンアミノトランスフェラーゼ増加 1 (0.5) 3 (1.5) 3 (1.5)

1 (0.5) 0 0

血中尿素減少 1 (0.5) 3 (1.5) 2 (1.0)

0 1 (0.5) 0

白血球数減少 4 (2.0) 2 (1.0) 2 (1.0)

3 (1.5) 0 0

血中ビリルビン増加 3 (1.5) 2 (1.0) 7 (3.5)

2 (1.0) 1 (0.5) 2 (1.0)

血中コレステロール増加 1 (0.5) 1 (0.5) 0

0 0 0

C-反応性蛋白増加 0 1 (0.5) 0

0 0 0

血中アルカリホスファターゼ増加 0 1 (0.5) 0

0 0 0

血中クレアチニン増加 3 (1.5) 0 2 (1.0)

0 0 0

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 2 (1.0) 0 6 (3.0)

0 0 4 (2.0)

血中クレアチニン減少 2 (1.0) 0 1 (0.5)

0 0 0

血中尿素増加 2 (1.0) 0 1 (0.5)

0 0 1 (0.5)

血小板数増加 2 (1.0) 0 1 (0.5)

2 (1.0) 0 0 [筋骨格系および結合組織障害] 2 (1.0) 2 (1.0) 0

0 0 0

筋骨格硬直 0 1 (0.5) 0

0 0 0

脛骨内側過労性症候群 0 1 (0.5) 0

0 0 0

筋肉痛 1 (0.5) 0 0

0 0 0

腱鞘炎 1 (0.5) 0 0

0 0 0

[良性、悪性および詳細不明の新生物 (嚢胞およびポリープを含む)]

1 (0.5) 1 (0.5) 2 (1.0)

0 0 0

皮膚乳頭腫 1 (0.5) 1 (0.5) 1 (0.5)

0 0 0

新生物 0 0 1 (0.5)

0 0 0 [神経系障害] 5 (2.5) 2 (1.0) 1 (0.5)

0 0 0

頭痛 5 (2.5) 1 (0.5) 1 (0.5)

0 0 0

浮動性めまい 0 1 (0.5) 0

0 0 0

失神 0 1 (0.5) 0

0 0 0 [呼吸器、胸郭および縦隔障害] 5 (2.5) 1 (0.5) 2 (1.0)

0 0 0

喘息 0 1 (0.5) 1 (0.5)

0 0 0

上気道の炎症 2 (1.0) 0 0

0 0 0

口腔咽頭痛 2 (1.0) 0 0

0 0 0

鼻出血 1 (0.5) 0 0

0 0 0

アレルギー性鼻炎 0 0 1 (0.5)

0 0 0 2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、プラセボ:M605101プラセボ群 事象名:MedDRA/J Ver.15.0 総括報告書 表12-3(5.3.5.1-1)から引用

Page 41: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 41

表 2.7.6-25 器官別・症状別の有害事象一覧 (続き) 因果関係を問わない

因果関係が否定できない

[SOC] 2.5% 5% プラセボ

2.5% 5% プラセボ

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 204 204 201

204 204 201 [皮膚および皮下組織障害] 54 (26.5) 61 (29.9) 29 (14.4)

44 (21.6) 52 (25.5) 17 (8.5)

皮膚剥脱 42 (20.6) 49 (24.0) 19 (9.5)

39 (19.1) 48 (23.5) 16 (8.0)

接触性皮膚炎 6 (2.9) 7 (3.4) 0

5 (2.5) 3 (1.5) 0

湿疹 4 (2.0) 5 (2.5) 2 (1.0)

0 0 0

紅斑 1 (0.5) 3 (1.5) 0

0 1 (0.5) 0

そう痒症 1 (0.5) 2 (1.0) 0

1 (0.5) 2 (1.0) 0

皮膚炎 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (1.0)

0 0 0

円形脱毛症 0 1 (0.5) 1 (0.5)

0 0 0

皮膚乾燥 0 1 (0.5) 0

0 1 (0.5) 0

脂漏性皮膚炎 0 1 (0.5) 0

0 0 0

皮膚刺激 0 1 (0.5) 0

0 0 0

蕁麻疹 1 (0.5) 0 2 (1.0)

0 0 0

過角化 1 (0.5) 0 1 (0.5)

0 0 0

紅色汗疹 1 (0.5) 0 0

0 0 0

皮下出血 0 0 2 (1.0)

0 0 0

発汗障害 0 0 1 (0.5)

0 0 0

多形紅斑 0 0 1 (0.5)

0 0 1 (0.5) 2.5%:2.5% M605101群、5%:5% M605101群、プラセボ:M605101プラセボ群 事象名:MedDRA/J Ver.15.0 総括報告書 表12-3(5.3.5.1-1)から引用

2) 比較的頻度の高い有害事象

いずれかの投与群で2%以上の割合で発現した有害事象を比較的頻度の高い有害事象

とした。比較的頻度の高い有害事象を表 2.7.6-26に示した。 2.5% M605101群で比較的頻度の高い有害事象は、皮膚剥脱20.6%(42/204例)、適用部

位紅斑13.7%(28/204例)、適用部位刺激感8.3%(17/204例)、鼻咽頭炎8.3%(17/204例)、

白血球数増加5.4%(11/204例)、適用部位そう痒感3.4%(7/204例)、接触性皮膚炎2.9%(6/204例)及び頭痛2.5%(5/204例)であった。このうち、治験薬との因果関係が否定できない

有害事象は、皮膚剥脱19.1%(39/204例)、適用部位紅斑13.7%(28/204例)、適用部位刺

激感8.3%(17/204例)、適用部位そう痒感3.4%(7/204例)、及び接触性皮膚炎2.5%(5/204例)であった。

5% M605101群で比較的頻度の高い有害事象は、皮膚剥脱24.0%(49/204例)、鼻咽頭炎

15.2%(31/204例)、適用部位刺激感12.3%(25/204例)、適用部位紅斑10.8%(22/204例)、

接触性皮膚炎3.4%(7/204例)、白血球数増加2.9%(6/204例)、血中コレステロール減少

2.5%(5/204例)、適用部位そう痒感2.5%(5/204例)及び湿疹2.5%(5/204例)であった。

このうち、治験薬との因果関係が否定できない有害事象は、皮膚剥脱23.5%(48/204例)、

適用部位刺激感12.3%(25/204例)、適用部位紅斑10.8%(22/204例)及び適用部位そう痒

感2.5%(5/204例)であった。 M605101プラセボ群で比較的頻度の高い有害事象は、鼻咽頭炎10.0%(20/201例)、皮

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 42

膚剥脱9.5%(19/201例)、白血球数増加4.5%(9/201例)、血中ビリルビン増加3.5%(7/201例)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加3.0%(6/201例)、適用部位紅斑2.5%(5/201例)及び血中コレステロール減少2.5%(5/201例)であった。このうち、治験薬

との因果関係が否定できない有害事象は、皮膚剥脱8.0%(16/201例)であった。

表 2.7.6-26 比較的頻度の高い有害事象(発現率2%以上) MedDRA/J Ver.15.0

〔PTの発現率が2%以上〕 因果関係を 問わない

因果関係が 否定できない

プラセボ 2.5% 5% プラセボ 2.5% 5% [SOC]

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 201 204 204

201 204 204

[一般・全身障害および投与部位の状態] - - -

- - -

適用部位刺激感 2 (1.0) 17 (8.3) 25 (12.3)

2 (1.0) 17 (8.3) 25 (12.3)

適用部位紅斑 5 (2.5) 28 (13.7) 22 (10.8)

4 (2.0) 28 (13.7) 22 (10.8)

適用部位そう痒感 0 7 (3.4) 5 (2.5)

0 7 (3.4) 5 (2.5)

[感染症および寄生虫症] - - -

- - -

鼻咽頭炎 20 (10.0) 17 (8.3) 31 (15.2)

0 0 0

[臨床検査] - - -

- - -

白血球数増加 9 (4.5) 11 (5.4) 6 (2.9)

0 1 (0.5) 1 (0.5)

血中コレステロール減少 5 (2.5) 4 (2.0) 5 (2.5)

0 0 1 (0.5)

血中ビリルビン増加 7 (3.5) 3 (1.5) 2 (1.0)

2 (1.0) 2 (1.0) 1 (0.5)

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 6 (3.0) 2 (1.0) 0

4 (2.0) 0 0

[神経系障害] - - -

- - -

頭痛 1 (0.5) 5 (2.5) 1 (0.5)

0 0 0

[皮膚および皮下組織障害] - - -

- - -

皮膚剥脱 19 (9.5) 42 (20.6) 49 (24.0)

16 (8.0) 39 (19.1) 48 (23.5)

接触性皮膚炎 0 6 (2.9) 7 (3.4)

0 5 (2.5) 3 (1.5)

湿疹 2 (1.0) 4 (2.0) 5 (2.5)

0 0 0

因果関係の判定基準:因果関係は、「否定できる」、「否定できない」の2段階で評価された。 総括報告書 表14-39(5.3.5.1-1)から引用

3) 有害事象の分析

本治験でみられた有害事象は、2.5% M605101群で56.4%(115/204例)、5% M605101群で58.8%(120/204例)、M605101プラセボ群で47.3%(95/201例)であった。また、因果関

係が否定できない有害事象は、2.5% M605101群では37.3%(76/204例)、5% M605101群で

38.7%(79/204例)、M605101プラセボ群で12.9%(26/201例)であり、2.5% M605101群及

び5% M605101群の発現割合は、M605101プラセボ群に比べて高かった。 本試験では、皮膚安全性スコアを評価しており、治療開始日の皮膚安全性スコア(投

与前値)に比べて、治験薬投与後の皮膚安全性スコアが増加した場合は、有害事象とし

て取り扱った。鱗屑のスコアが増加した場合は「皮膚剥脱」、紅斑のスコアが増加した場

合は、「適用部位紅斑」として報告され、他の自覚症状及び他覚所見に比べて厳格に評価

されたため、発現例数が多くなったものと考える。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 43

本剤が外用剤であることから、本治験でみられた有害事象の発現部位、すなわち、治

験薬投与部位又は治験薬投与部位を含む局所(以下、治験薬投与部位)に発現している

か、投与部位以外に発現しているかを分析した。その結果、2%以上の患者でみられた有

害事象の内、適用部位刺激感、適用部位紅斑及び適用部位そう痒感は、すべて治験薬投

与部位に発現しており、皮膚剥脱は、2.5% M605101群の1例を除き、すべて治験薬投与

部位で発現していた。接触性皮膚炎は、2.5% M605101群で6例中5例、5% M605101群で、

7例中3例が治験薬投与部位に発現した。また、2%以上の患者でみられた因果関係が否定

できない有害事象は、すべて治験薬投与部位に発現していた。これら有害事象の発現割

合は、M605101プラセボ群に比べて、2.5% M605101群及び5% M605101群で高いことから、

BPOによる影響と考えられるが、2.5% M605101群及び5% M605101群での発現割合に差

はみられなかった。

(3) 死亡及び重篤な有害事象、重要な有害事象 死亡及びその他の重篤な有害事象はみられなかった。 治験薬の投与が中止となった有害事象は、13例(2.5% M605101群:6例、5% M605101群:

5例、M605101プラセボ群:2例)発現した。 2.5% M605101群でみられた有害事象は、適用部位紅斑(3例)、適用部位疼痛(1例)、適

用部位腫脹(1例)、皮膚剥脱(1例)及び接触性皮膚炎(3例)であり、治験薬との因果関

係は、すべて否定されなかった。5% M605101群でみられた有害事象は、適用部位刺激感(1例)、適用部位紅斑(2例)、皮膚剥脱(1例)及び接触性皮膚炎(2例)であり、治験薬との

因果関係は、すべて否定されなかった。M605101プラセボ群でみられた有害事象は、顔面骨

骨折(1例)及び喘息(1例)であり、治験薬との因果関係は、いずれも否定された。 2.5% M605101群及び5% M605101群でみられた有害事象のうち、軽度の適用部位紅斑の1

例(2.5% M605101群、MB- - )及び軽度の適用部位刺激感の1例(5% M605101群、

MB- - )は、症状への処置を行うことなく回復した。他の有害事象は、以下のような治

療が施され、速やかに回復した。 1) 2.5% 605101群

a) MB- - (31歳、女性)に発現した適用部位疼痛、適用部位紅斑及び適用部位腫脹

には、ロコイド軟膏(1日2回、適量)が4日間投与された。 b) MB- - (16歳、男性)に発現した接触性皮膚炎には、リンデロンVG軟膏0.12%(1

日2回、適量)が3日間投与された。 c) MB- - (16歳、女性)に発現した適用部位紅斑及び皮膚剥脱には、アルメタ軟膏

0.1%(1日1~2回、適宜、適量)が6日間投与された。 d) MB- - (29歳、女性)に発現した接触性皮膚炎には、パルデス軟膏(1日2回、適

量)及びプロペト(1日2~3回、適量)が8日間投与された。 e) MB- - (14歳、女性)に発現した接触性皮膚炎には、プレロン2.5 mg(1日2回、1

回5.0 mg)を6日間、アンテベート軟膏(1日1回、適量)を12日間投与された。 2) 5% M605101群

a) MB- - (16歳、女性)に発現した接触性皮膚炎が治験薬投与部位には、タリオン

OD錠10 mg(1日2回、1回10 mg)が5日間、リンデロンVG軟膏0.12%(1日1~2回、適

量)が6日間投与された。

Page 44: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 44

b) MB- - (22歳、女性)に発現した適用部位紅斑には、ロコイドクリーム0.1%(1日1回、適量)が4日間、皮膚剥脱にはヒルドイドローション0.3%(1日2回、適量)が

5日間投与された。 c) MB- - (25歳、女性)に発現した適用部位紅斑には、プロペト(1日数回、適量)及

びロコイド軟膏0.1%(1日1~2回、適量)が4日間投与された。 d) MB- - (19歳、女性)に発現した接触性皮膚炎には、アルメタ軟膏0.1%(1日2~

3回、1回0.7 g)が15日間投与された。 2.5% M605101群又は5% M605101群でみられた適用部位刺激感、適用部位紅斑、皮膚剥脱

及び接触性皮膚炎は、2%以上の患者でみられた有害事象であり、治験薬の投与を中止した

患者と治験薬の投与を中止しなかった患者で、重症度に明確な違いはみられなかった。 適用部位疼痛及び適用部位腫脹は、治験薬による皮膚反応が強く発現したものと考えら

れるが、薬物治療によって速やかに回復した。

(4) 臨床検査値 1) 治験期間を通しての臨床検査値

臨床検査値の各項目について、測定時期ごとに要約統計量を求めた。いずれの投与群

でも、4週後、8週後及び12週後の平均値が大きく変動する項目は認められなかった。 2) 個々の患者の変化

臨床検査値の各項目について、治療開始日と最終評価時の前後プロットから、治験薬

の影響を検討した。 Hb及びHtの最終評価時の測定値が大きく変動した患者は、2.5% M605101群で1例

(MB- - )みられた。この患者のHb(8.9→12.8 g/dL)及びHt(30.6→41.2%)の変動

は、基準値外から基準値への変動であった。 ASTの最終評価時の測定値が大きく変動した患者は、5% M605101群(MB- - )及

びM605101プラセボ群(MB- - )で1例ずつみられた。5% M605101群の患者の変動

(145→19 U/L)は、基準値外から基準値内への変動であった。M605101プラセボ群の患

者の変動(76→119 U/L)は、基準値外での変動であった。2回の追跡調査の結果(76、64 U/L)は、治療開始日の値に戻っていたが、基準値より高値であった。

ALPの最終評価時の測定値が大きく変動した患者は、5% M605101群で1例(MB- - )

みられた。治療開始日(1220 U/L)及び最終評価時(1942 U/L)は、いずれも基準値よ

り高く、観察開始日(2156 U/L)は最終評価時よりも高値であることから、患者固有の

変動と考えた。 γ-GTPの最終評価時の測定値が大きく変動した患者は、M605101プラセボ群で1例

(MB- - )みられた。この患者の変動(145→70 U/L)は、基準値外から基準値への

変動であった。 その他の検査項目は、いずれの投与群においても治験薬塗布前後で変化はみられなか

った。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 45

(5) 皮膚安全性スコア(鱗屑・紅斑) 1) 鱗屑

いずれの投与群も、治療開始日及び治験薬投与後の各評価時でスコア0の患者数は、

80%以上を占め、スコア1及びスコア2の患者数の変動はわずかであり、投与群間に明確

な違いはみられなかった。 a) 2.5% M605101群

スコア1の患者数は、治療開始日が16/203例(7.9%)であり、治験薬投与2週後から

6週後までは23/193例(11.9%)から25/195例(12.8%)の範囲で変動し、その後、8週後から12週後までは、14/193例(7.3%)から18/193例(9.3%)の範囲で変動した。最

終評価時の患者数は、16/204例(7.8%)となった。 スコア2の患者数は、治療開始日が1/203例(0.5%)であり、その後、治験薬投与12

週後までは、2/193例(1.0%)から4/193例(2.1%)の範囲で変動した。最終評価時の

患者数は、4/204例(2.0%)となった。 スコア3の患者数は、いずれの評価時期も0例であった。

b) 5% M605101群 スコア1の患者数は、治療開始日が18/204例(8.8%)であり、治験薬投与2週後から

10週後までは、23/195例(11.8%)から32/200例(16.0%)の範囲で変動し、12週後に

は、12/191例(6.3%)に変動した。最終評価時の患者数は、14/203例(6.9%)となっ

た。 スコア2の患者数は、治療開始日が4例であり、その後、治験薬投与12週後までは、

1/194~195例(0.5%)から3/197例(1.5%)の範囲で変動した。最終評価時の患者数は、

4/203例(2.0%)となった。 スコア3の患者数は、いずれの評価時期も0例であった。

c) M605101プラセボ群 スコア1の患者数は、治療開始日が27/201例(13.4%)であり、治験薬投与2週後か

ら6週後までは20/198例(10.1%)から28/201例(13.9%)の範囲で変動し、その後、8週後から12週後では、11/192例(5.7%)から18/196例(9.2%)の範囲で変動した。最

終評価時の患者数は、12/201例(6.0%)となった。 スコア2及びスコア3の患者数は、いずれの評価時期も0例であった。

2) 紅斑 いずれの投与群も、治療開始日及び治験薬投与後の各評価時でスコア0の患者数は、約

90%を占め、スコア1及びスコア2の患者数の変動はわずかであり、投与群間に明確な違

いはみられなかった。 a) 2.5% M605101群

スコア1の患者数は、治療開始日で17/203例(8.4%)であり、治験薬投与2週後には

26/200例(13.0%)となった後、12週後までは10/193例(5.2%)から17/195例(8.7%)

の範囲で変動した。最終評価時の患者数は、11/204例(5.4%)となった。 スコア2の患者数は、治療開始日が0例であり、治験薬投与4週後、6週後、10週後及

び12週後が1/193~195例(0.5%)であった。最終評価時の患者数は、6/204例(2.9%)

となった。 スコア3の患者数は、いずれの評価時期も0例であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 46

b) 5% M605101群 スコア1の患者数は、治療開始日が14/204例(6.9%)であり、その後、治験薬投与

12週後まで、8/191例(4.2%)から15/200例(7.5%)の範囲で変動した。最終評価時の

患者数は、9/203例(4.4%)となった。 スコア2の患者数は、治療開始日が1/204例(0.5%)であり、治験薬投与2週後、4週

後及び6週後には、1/200例(0.5%)、2/197例(1.0%)及び1/197例(0.5%)となり、8週後及び10週後は0例となり、12週後には1/191例(0.5%)となった。最終評価時の患

者数は、3/203例(1.5%)となった。 スコア3の患者数は、治験薬投与2週後の時点で、1例みられたが、その他の評価時

期は0例であった。 c) M605101プラセボ群

スコア1の患者数は、治療開始日が20/201例(10.0%)であり、その後、治験薬投与

12週後まで、12/196例(6.1%)から19/201例(9.5%)の範囲で変動した。最終評価時

の患者数は、13/201例(6.5%)となった。 スコア2の患者数は、治療開始日から治験薬投与8週後まで0例であり、その後、治

験薬投与10週後には1/196例(0.5%)、12週後には2/192例(1.0%)になった。最終評価

時の患者数は、2/201例(1.0%)であった。 スコア3の患者数は、いずれの評価時期も0例であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 47

2.7.6.2.6 結論 2.5% M605101群及び5% M605101群は、M605101プラセボ群に比べて、炎症性皮疹数だけでなく、

非炎症性皮疹数も有意に減少させることが確認された。最終評価時の炎症性皮疹数の減少数は、

両投与群とも12個であり、非炎症性皮疹数の減少数は、2.5% M605101群が16個、5% M605101群が19個と5% M605101群がわずかに多かった。 有害事象の発現割合は、2.5% M605101群及び5%M605101群は、M605101プラセボ群に比べて高

かったが、2.5% M605101群及び5% M605101群の有害事象発現割合は、56.4%及び58.8%と明確な

差はみられず、両投与群でみられた有害事象の重症度は、軽度又は中等度であり、その多くは、

治験薬を中止することなく、治験は継続された。治験薬の投与を中止した患者でみられた有害事

象は、処置することなく又は薬剤治療することで速やかに回復したことから、2.5% M605101及び

5% M605101のいずれもが尋常性ざ瘡患者の治療薬として有用と考えた。

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2.7.6.3 尋常性ざ瘡患者における長期投与試験/国内(M605101-02)(添付資料5.3.5.2-1) 2.7.6.3.1 治験方法の概要 治験標題:M605101の尋常性ざ瘡を対象とした第III相臨床試験(長期投与)

治験責任医師:堀内 祐紀 他、計26名

治験実施施設:医療法人社団ケイロン 秋葉原スキンクリニック 他、計25施設

治験期間:2012年5月15日(最初の被験者の同意取得日) ~2013年9月11日(最終の被験者の規定来院日)

開発フェーズ:第III相

目的:M605101の尋常性ざ瘡に対する長期投与時の安全性及び有効性を評価することを目的とし

て、尋常性ざ瘡患者に2.5% M605101又は5% M605101を1日1回52週間投与する非盲検/無作為割

付/多施設共同臨床試験を実施する。安全性は、有害事象、臨床検査値及び皮膚安全性スコア(鱗

屑、紅斑)を評価項目とする。有効性は、皮疹数の経時推移で評価する。

治験のデザイン:非盲検、無作為割付、多施設共同臨床試験

対象:尋常性ざ瘡患者

選択基準:以下の基準をすべて満たす患者を対象とした。 (1) 顔面(眼囲及び口唇を除く)に5個以上40個以下(細菌学的検査のために用いる膿疱を除く)

の炎症性皮疹(紅色丘疹と膿疱の合計)を伴う患者 (2) 顔面(眼囲及び口唇を除く)に1個以上100個以下の非炎症性皮疹(閉鎖面皰と開放面皰の

合計)を伴う患者 (3) 顔面(眼囲及び口唇を除く)の結節/嚢腫数が2個以下の患者 (4) 年齢:12歳以上50歳未満(同意取得時の年齢) (5) 性別:不問 (6) 外来患者

除外基準:以下の基準のいずれかに抵触する患者は、本治験の対象から除外した。 (1) 治験薬の評価に影響を及ぼすと考えられる合併症(尋常性ざ瘡以外のざ瘡(集簇性ざ瘡、

ステロイドざ瘡、壊死性ざ瘡、職業性ざ瘡等)及び酒さ等)を顔面(眼囲及び口唇を除く)

に伴う患者 (2) 治験期間中(治療開始日から52週後又は中止日まで)に顔面に皮疹が生じる可能性のある

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎等)を合併する患者 (3) 治療開始日前4週間以内に、レチノイドあるいはレチノイド様作用を有する薬剤の顔面への

外用を開始又は再開した患者 (4) 治療開始日前4カ月(120日)以内に、他の治験に参加していた患者 (5) 治験薬の成分(過酸化ベンゾイル、プロピレングリコール、カルボキシビニルポリマー及

び水酸化カリウム)に対する過敏症(皮膚過敏症を含む)の既往がある患者 (6) 本治験への参加が適切ではない重篤な合併症(全身疾患を含む)を有する患者 (7) 妊娠中又は治験期間中(治療開始日から52週後又は中止日まで)に妊娠を希望する患者及

び授乳中の患者

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(8) その他、治験責任医師又は治験分担医師が不適切と判断した患者 例)顔面が過度に日焼けしている患者等

目標症例数:450例(登録例数:459例) • 2.5% M605101群(2.5%群):225例(231例) • 5% M605101群(5%群):225例(228例)

目標症例数450例は、「致命的でない疾患に対し長期間の投与が想定される新医薬品の治験段階

において安全性を評価するために必要な症例数と投与期間について」(平成7年5月24日薬審第592号)を参考とし、少なくとも6カ月間の投与を受ける被験者を合計300例以上、1年間に至る投与を

受ける被験者が合計100例以上を満たすことを考慮して決定した。

治験薬:2.5% M605101、5% M605101

投与方法:1日1回(夜)、洗顔後に水分をよく拭き取った後、治験薬を顔面全体(眼囲及び口唇を

除く)に適量を52週間塗布した。

前治療:除外基準として「治療開始日前4週間以内に、レチノイドあるいはレチノイド様作用を有

する薬剤の顔面への外用を開始又は再開した患者」を規定し、前治療を制限した。

併用禁止薬剤・併用禁止療法: 治療開始日(登録後)から52週後又は中止日まで、以下の薬剤及び療法等の併用は禁止した。 (1) 以下の全身投与医薬品(内服及び注射等全身作用を目的としたもの)

1) 抗菌剤(ただし、治療開始日から4週後までは各規定来院日間*で合計3日以内**、4週後

から52週後又は中止日までは各規定来院日間*で合計7日以内**のざ瘡治療目的以外での

服用は可とした) *:規定来院が不来院であった場合(許容外来院を含む)は、基準日を基に規定来院日間の日数を計算

した。 **:処方量3日分(又は7日分)を1日目の途中から服用し始め、4日目(又は8日目)に服用終了する場

合は、3日以内(又は7日以内)と扱った。

(2) 以下の局所投与医薬品の顔面(眼囲及び口唇を除く)への使用(点眼剤、耳鼻科用剤は除

く) 1) 抗菌剤 2) レチノイドあるいはレチノイド様作用を有する薬剤(治療開始時点で使用している被験

者は、使用を継続可とした) (3) 以下の療法の顔面への施術

1) ケミカルピーリング 2) レーザー治療、光線療法 3) 面皰吸引、圧出

(4) BPO含有製剤並びにBPO含有医薬部外品及び化粧品の顔面への使用

調査・観察項目:表 2.7.6-27の評価スケジュールに従い、調査・観察した。 (1) 医師診察

• 顔面(眼囲及び口唇を除く)の炎症性皮疹数(紅色丘疹数、膿疱数)、非炎症性皮疹数(閉

鎖面皰数と開放面皰数の合計)及び結節/嚢腫数 • 皮膚安全性スコア(鱗屑、紅斑)

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 50

• 併用薬剤・療法、顔面へのBPO含有製剤並びにBPO含有医薬部外品及び化粧品の使用、自覚

症状及び他覚所見等 (2) 写真撮影 (3) 被験者背景:生年月日、性別、過敏症の既往歴、合併症、前治療薬及び前治療法(治療開

始日前4週間以内) (4) 治験薬の投与遵守状況 (5) 有害事象調査:有害事象の内容、重篤度、重症度、発現日、処置(有害事象に対する処置、

治験薬の処置)、転帰、転帰日(転帰確認日)及び治験薬との因果関係 (6) 臨床検査:血液学的検査、血液生化学的検査 (7) 妊娠検査(妊娠可能な女性):血清hCG (8) 血液採取量(臨床検査・妊娠検査) (9) 細菌学的検査(顔面(治験薬投与部位)に膿疱が存在する被験者):

• 菌種の同定及び菌種ごとの菌量 • 各種抗菌剤(NDFX、CLDM、EM、GM、TC、MINO、FRPM)に対するMICの測定

表 2.7.6-27 評価スケジュール

治療 開始日

2 週後

4 週後

8 週後

12 週後

16 週後

20 週後

24 週後

28 週後

32 週後

36 週後

40 週後

44 週後

48 週後

52週後 又は 中止日

同意取得 ○ 医師診察 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

写真撮影 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

適格性確認 ○

被験者背景 ○

症例登録 ○

治験薬の投与

治験薬の 使用状況調査 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

有害事象調査

臨床検査 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

細菌学的検査1) ○ ○

妊娠検査2) ○ ○ 1) 顔面(治験薬投与部位)に膿疱が存在する場合のみ実施した。 2) 妊娠可能な女性を対象に実施した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 51

評価基準: (1) 有効性

1) 各評価日の皮疹数(総皮疹数*、炎症性皮疹数、非炎症性皮疹数)の経時推移 2) 各評価日の皮疹数(総皮疹数*、炎症性皮疹数、非炎症性皮疹数)の減少率の経時推移 3) 各評価日の皮疹数(総皮疹数*、炎症性皮疹数、非炎症性皮疹数)の減少数の経時推移

*総皮疹数:炎症性皮疹数(紅色丘疹数と膿疱数の合計)と非炎症性皮疹数(閉鎖面皰数と開放面皰数

の合計)の合計

(2) 安全性 1) 有害事象

a) 自覚症状及び他覚所見 b) 臨床検査値異常変動

2) 臨床検査値 3) 皮膚安全性スコア(鱗屑、紅斑)

解析方法: (1) 有効性

1) 炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の治療開始日からの減少率の推移 2) 炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の治療開始日からの減少数の推移 3) 炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の推移

評価時期、投与群ごとに要約統計量(例数、平均値、標準偏差、最小値、第1四分位点、

中央値、第3四分位点、最大値)を算出した。また、評価時期ごとの中央値と四分位範囲

を用いて、推移図を作成した。 (2) 安全性

1) 有害事象 有害事象名について、MedDRA/Jを用いて、SOC、PTに読み替えて集計した。 治療期間中に発現した有害事象について、因果関係(因果関係を問わない、因果関係

が否定できない)、投与群、SOC、PTごとに発現例数及び発現率を算出した。また、発現

部位ごと、重症度ごと、年齢区分ごと、アダパレン併用の有無別に同様に集計した。 有害事象の発現時期ごとの集計について、治療開始日からの日数より、投与期間カテ

ゴリごとに、件数、例数及び発現率を、因果関係(因果関係を問わない、因果関係が否

定できない)、投与群、SOC、PTごとに求めた。 2) 臨床検査値

血液学的検査及び血液生化学的検査の各臨床検査項目について、投与群、評価時期ご

とに要約統計量を算出した。また、評価時期を横軸とした平均値±標準偏差の推移グラフ

を作成した。更に、投与群ごとに、治療開始日と28週後、治療開始日と52週後の前後プ

ロットを作成した。 3) 皮膚安全性スコア

皮膚所見(鱗屑、紅斑)のスコアについて、投与群、評価時期ごとにスコアごとで集

計(例数、割合)した。また、連続変量とみなし、投与群、評価時期ごとに要約統計量

を算出した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 52

2.7.6.3.2 被験者の内訳とその取扱い (1) 被験者の内訳

被験者の内訳を図 2.7.6-9に、中止理由の内訳を表 2.7.6-28に示した 治験参加に同意した患者で、登録した459例に治験薬を無作為に割り付けた。治験薬が割

り付けられた459例中458例が治験薬投与例、1例が治験薬未投与例であった。投与を完了し

た被験者は393例で、2.5% M605101群(2.5%群)で198例、5% M605101群(5%群)で195例であった。 治験を中止した66例の内訳は、2.5%群で33例、5%群で33例であった。中止例数及び中止

理由に投与群間で大きな差はないと考える。

図 2.7.6-9 被験者の内訳 総括報告書 図10-1(5.3.5.2-1)から引用

表 2.7.6-28 中止理由の内訳

総括報告書 表10-1(5.3.5.2-1)から引用

登録例 459 例

2.5% 231 例

5% 228 例

治験薬未投与例 1 例

治験薬投与例 458 例 2.5% 0 例

2.5% 231 例 5% 1 例

5% 227 例

中止例 65 例

完了例 393 例 2.5% 33 例

2.5% 198 例 5% 32 例

5% 195 例

例数 例数 例数

登録例 231 228 459完了例 198 195 393中止 33 33 66

被験者の安全性を損なう恐れがあると判断した 0 0 0有害事象により、治験の継続が困難となった 8 12 20原疾患の悪化により、治験の継続が困難となった 0 0 0

治験責任医師又は治験分担医師により、顔面の炎症性皮疹(紅色

丘疹及び膿疱)及び非炎症性皮疹が完全に消失したと判断された2 3 5

選択基準違反又は除外基準抵触が判明した 1 1 2

被験者の都合により、治験の継続が困難となった(治験中止の申

し出、転居、日程上の不都合、不来院等)20 15 35

治験依頼者により治験が中止された 0 0 0

治験責任医師又は治験分担医師が治験の継続が不適切と判断した 2 2 4

2.5% 5% 計

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 53

(2) 治験実施計画書の逸脱 治験実施計画書からの重要な逸脱の有無と内訳を表 2.7.6-29に示した。 登録された459例の内、治験実施計画書からの重要な逸脱は16例認められた。その内訳は、

「a:組み入れ基準を満たしていないにもかかわらず、治験に組み入れられた被験者」が2例、「b:治験期間中に中止基準に該当するようになったが、中止されなかった被験者」が1例、「c:治療方法や用量が不適切であった被験者」が3例、「d:禁止されている併用療法を

受けた被験者」が10例であった。

表 2.7.6-29 重要な逸脱の有無と内訳

総括報告書 表10-2(5.3.5.2-1)から引用

(3) 解析したデータセット

解析対象集団の構成を表 2.7.6-30に示した。登録された症例は459例(2.5%群:231例、5%群:228例)であった。割付後に一度も治験薬を投与していない被験者(1例)を除いて、

458例(2.5%群:231例、5%群:227例)の被験者が有効性及び安全性の評価対象となった。

表 2.7.6-30 解析対象集団の構成

計 2.5%

M605101群 5%

M605101群

割付例 459例 231例 228例 有効性解析対象集団 458例 231例 227例 安全性解析対象集団 458例 231例 227例

総括報告書 表11-1及び表14-7-1(5.3.5.2-1)から引用、一部改変

〔重要な逸脱を対象〕

登録 例数 459逸脱 なし 例数 (%) 443 (96.5)

あり 例数 (%) 16 (3.5)a 例数 [件数] 2 [2]b 例数 [件数] 1 [1]c 例数 [件数] 3 [3]d 例数 [件数] 10 [11]

[逸脱理由]

a. 組み入れ基準を満たしていないにもかかわらず、治験に組み入れられた被験者

b. 治験期間中に中止基準に該当するようになったが、中止されなかった被験者

c. 治療方法や用量が不適切であった被験者

d. 禁止されている併用療法を受けた被験者

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 54

(4) 被験者の妊娠 除外基準に「妊娠中又は治験期間中(治療開始日から52週後又は中止日まで)に妊娠を

希望する患者及び授乳中の患者」を設定するとともに、治験期間中は被験者に対して「妊

娠を確実に避ける(コンドームや経口避妊薬(ピル)、ペッサリー等を使用する)」よう指

導したが、2例の被験者で妊娠が確認された。 治験実施計画書に従って追跡調査を実施した結果、いずれの被験者の健康状態にも異常

はみられなかった。下記に被験者の妊娠の経過を示した。 1) 2.5% M605101群、21歳(同意取得時)

治験薬投与開始250日目に患者より、妊娠に関する連絡を受け、治験薬使用中止を指示

した。3日後に中止時検査を実施し、hCG値より妊娠していることを再確認した。中止時

検査の7日後及び41日後に中絶手術を実施。手術以降、産婦人科を三回受診し、経過良好

であることを確認した。中止時検査の75日後に追跡調査を実施し、健康状態に問題ない

ことを確認した。 2) 2.5% M605101群、22歳(同意取得時)

中止時検査(治験薬投与開始120日目)における血清hCG値より、被験者妊娠の可能性

があると判断し、患者より以下の妊娠経過について確認した。 中止時検査35~65日前に産婦人科に受診し、妊娠検査にて妊娠が発覚した。中止時検

査26日前に人工中絶を実施し、検診のため、産婦人科を中止時検査までに二度受診した

が、異常は認められなかった。 なお、治験期間中に被験者より妊娠した旨の申し出はなかった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 55

2.7.6.3.3 人口統計学的及び他の基準値の特性 有効性解析対象集団の人口統計学的及び他の基準値の特性を表 2.7.6-31及び表 2.7.6-32に示し

た。 性別は、女性の割合が2.5%群で68.8%、5%群で68.3%であり、男性より多かった。年齢の分布は、

投与群間で差は認められず、16歳以上20歳以下の患者が最も多く、次いで21歳以上25歳以下、12歳以上15歳以下であり、この範囲に含まれる患者は約70%であった。2.5%群及び5%群の治療開始

日の皮疹数(中央値)は、炎症性皮疹数が12個及び11個、総皮疹数が35個及び37個、非炎症性皮

疹数がともに21個であり、投与群間で不均衡はないと考える。過敏症の既往歴、治療期間の併用

薬剤及び併用療法は、投与群間で差はないと考える。

表 2.7.6-31 人口統計学的及び他の基準値の特性(例数、割合)(有効性解析対象集団)

総括報告書 表11-2(5.3.5.2-1)から引用

例数 (%) 例数 (%)231 227

性別 男 72 (31.2) 72 (31.7)女 159 (68.8) 155 (68.3)

年齢 12-15歳 34 (14.7) 34 (15.0)(歳) 16-20歳 75 (32.5) 62 (27.3)

21-25歳 56 (24.2) 62 (27.3)26-30歳 22 (9.5) 34 (15.0)31-35歳 27 (11.7) 20 (8.8)36-40歳 13 (5.6) 8 (3.5)41-45歳 1 (0.4) 5 (2.2)46-49歳 3 (1.3) 2 (0.9)

過敏症の既往歴 あり 14 (6.1) 22 (9.7)なし 217 (93.9) 205 (90.3)

治療期間の併用薬剤 あり 187 (81.0) 181 (79.7)なし 44 (19.0) 46 (20.3)不明 0 0

治療期間の併用療法 あり 36 (15.6) 31 (13.7)なし 193 (83.5) 193 (85.0)不明 2 (0.9) 3 (1.3)

5%

有効性解析対象集団

2.5%

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 56

表 2.7.6-32 人口統計学的及び他の基準値の特性(要約統計量)(有効性解析対象集団)

総括報告書 表11-3(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団 231 227年齢 例数 231 227(歳) 平均値 22.9 23.0

標準偏差 7.3 7.5最小値 12 12中央値 21.0 22.0最大値 47 47

治療開始日の 例数 231 227炎症性皮疹数 平均値 14.5 14.8(個) 標準偏差 8.5 9.4

最小値 5 5中央値 12.0 11.0最大値 39 40

治療開始日の 例数 231 227紅色丘疹数 平均値 12.7 12.9(個) 標準偏差 7.2 7.9

最小値 3 0中央値 11.0 11.0最大値 38 38

治療開始日の 例数 231 227膿疱数 平均値 1.7 1.9(個) 標準偏差 3.9 4.3

最小値 0 0中央値 0.0 0.0最大値 30 38

治療開始日の 例数 231 227総皮疹数 平均値 42.5 43.3(個) 標準偏差 25.3 26.6

最小値 6 7中央値 35.0 37.0最大値 127 130

治療開始日の 例数 231 227非炎症性皮疹数 平均値 28.0 28.5(個) 標準偏差 21.7 23.5

最小値 1 1中央値 21.0 21.0最大値 99 97

治療開始日の 例数 231 227結節/嚢腫数 平均値 0.0 0.1(個) 標準偏差 0.2 0.2

最小値 0 0中央値 0.0 0.0最大値 1 2

2.5% 5%

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2.7.6.3.4 有効性 (1) 皮疹数の推移

1) 炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の治療開始日からの減少率の推移 評価時期及び最終評価時の炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の治療開始日か

らの減少率の推移を表 2.7.6-33、表 2.7.6-34及び表 2.7.6-35に示した。 炎症性皮疹数の治療開始日からの減少率の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及び

5%群で同様の経時推移を示し、2週後で33.33%(12.50~56.52%)及び40.00%(20.00~60.00%)、4週後で51.72%(25.00~70.59%)及び57.14%(37.50~77.78%)、8週後で63.64%(39.29~82.05%)及び66.67%(39.44~85.45%)、12週後で68.18%(50.00~86.96%)及

び72.73%(44.44~88.56%)と上昇し、最終評価時(52週後又は中止日)では75.00%(50.00~91.67%)及び80.56%(50.00~94.74%)であった。 総皮疹数の治療開始日からの減少率の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及び5%群

で同様の経時推移を示し、2週後で30.60%(14.85~45.87%)及び35.58%(18.06~51.42%)、

4週後で43.75%(22.67~61.54%)及び46.43%(26.53~64.10%)、8週後で55.72%(33.33~71.43%)及び60.30%(33.33~76.65%)、12週後で62.07%(40.00~78.57%)及び66.88%(40.47~80.98%)と上昇し、最終評価時(52週後又は中止日)では74.19%(54.17~88.00%)

及び78.26%(48.00~89.87%)であった。 非炎症性皮疹数の治療開始日からの減少率の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及

び5%群で同様の経時推移を示し、2週後で29.34%(5.71~48.48%)及び30.38%(6.27~56.46%)、4週後で40.00%(12.12~61.90%)及び42.86%(12.50~64.29%)、8週後で48.20%(21.67~72.00%)及び57.25%(20.53~73.86%)、12週後で61.76%(30.00~78.26%)及

び64.64%(33.33~80.12%)と上昇し、最終評価時(52週後又は中止日)では75.00%(47.37~91.67%)及び78.26%(39.39~92.19%)であった。

2) 炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の治療開始日からの減少数の推移

評価時期及び最終評価時の炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の治療開始日か

らの減少数の推移を表 2.7.6-36、表 2.7.6-37及び表 2.7.6-38に示した。 炎症性皮疹数の治療開始日からの減少数の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及び

5%群で同様の経時推移を示し、2週後で4個(1~7個)及び5個(2~9個)、4週後で6個(2~10個)及び6個(4~12個)、8週後で7個(4~12個)及び7個(4~14.5個)、12週後で8個(4~13個)及び8個(4~14個)と増加した。16週後~52週後では両群ともに8~9個の

範囲内であり、最終評価時(52週後又は中止日)では8個(5~14個)及び8個(5~15個)

であった。 総皮疹数の治療開始日からの減少数の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及び5%群

で同様の経時推移を示し、2週後で11個(4~18個)及び13個(5~23.5個)、4週後で14個(6~25個)及び17個(7~29個)、8週後で19個(10~30個)及び20個(9~34個)、12週後で22個(11~35個)及び23個(10~39個)と増加した。16週後~52週後では23~27個及び25~29.5個の範囲内であり、最終評価時(52週後又は中止日)では24個(13~40個)

及び25個(12~41個)であった。 非炎症性皮疹数の治療開始日からの減少数の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及

び5%群で同様の経時推移を示し、2週後で5個(1~13個)及び6個(1~17個)、4週後で7

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 58

個(1~16個)及び9個(1~18個)、8週後で11個(3~20個)及び12個(3~22個)、12週後で12個(4~23個)及び14.5個(3.5~25個)と増加した。16週後~52週後では13~16個及び14.5~18.5個の範囲内であり、最終評価時(52週後又は中止日)では15個(6~29個)及び16個(4~28個)であった。

3) 炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の推移

評価時期及び最終評価時の炎症性皮疹数、総皮疹数、非炎症性皮疹数の推移を表 2.7.6-39、表 2.7.6-40及び表 2.7.6-41に示した。 炎症性皮疹数の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及び5%群で同様の経時推移を示

し、治療開始日で12個(8~19個)及び11個(8~19個)、2週後で7個(4~12個)及び7個(4~11個)、4週後で6個(3~10個)及び5個(3~9個)、8週後で4個(2~8個)及び4個(2~8個)、12週後で4個(2~7個)及び3個(1.5~6個)と減少した。16週後~52週後

では両群ともに2~3個の範囲内であり、最終評価時(52週後又は中止日)では3個(1~7個)及び2個(1~6個)であった。

総皮疹数の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及び5%群で同様の経時推移を示し、

治療開始日で35個(23~57個)及び37個(22~58個)、2週後で23個(14~41個)及び21個(13.5~37個)、4週後で20個(11~32個)及び18個(11~31個)、8週後で14個(9~29個)及び14個(8~26個)、12週後で11個(7~24個)及び11個(6~19個)と減少した。

16週後~52週後では8~11個及び7~10個の範囲内であり、最終評価時(52週後又は中止

日)では8個(4~16個)及び8個(3~17個)であった。 非炎症性皮疹数の中央値(25%点~75%点)は、2.5%群及び5%群で同様の経時推移を

示し、治療開始日で21個(12~38個)及び21個(11~41個)、2週後で15個(8~26個)及

び13個(7~27個)、4週後で13個(6~23個)及び12個(6~23個)、8週後で10個(5~20個)及び9個(5~18個)、12週後で8個(4~17個)及び6.5個(3~15個)と減少した。16週後~52週後では4~7個及び4~6個の範囲内であり、最終評価時(52週後又は中止日)

では5個(2~10個)及び5個(2~11個)であった。

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表 2.7.6-33 炎症性皮疹数の治療開始日からの減少率の推移

総括報告書 表11-5(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

減少率 2.5% 治療開始日 - - - - - - - -(%) 2週後 230 33.46 32.61 -83.3 12.50 33.33 56.52 100.0

4週後 227 46.01 35.07 -100.0 25.00 51.72 70.59 100.08週後 222 56.43 37.02 -166.7 39.29 63.64 82.05 100.012週後 221 59.05 38.28 -116.7 50.00 68.18 86.96 100.016週後 221 62.40 40.03 -150.0 50.00 75.00 88.89 100.020週後 217 64.82 37.48 -112.5 50.00 75.86 91.67 100.024週後 214 66.28 35.12 -71.4 50.00 78.94 91.67 100.028週後 212 64.34 41.57 -133.3 49.14 77.78 94.80 100.032週後 209 66.99 40.48 -233.3 55.56 80.00 94.87 100.036週後 208 66.40 39.24 -200.0 52.78 79.66 91.67 100.040週後 202 66.89 35.59 -80.0 57.14 78.57 91.67 100.044週後 200 65.35 38.43 -100.0 50.00 77.78 91.67 100.048週後 199 62.45 45.12 -200.0 50.00 75.00 93.33 100.052週後 198 62.14 45.25 -140.0 52.17 75.00 92.31 100.0

最終評価時 231 60.57 48.44 -200.0 50.00 75.00 91.67 100.05% 治療開始日 - - - - - - - -

2週後 224 35.66 43.27 -300.0 20.00 40.00 60.00 100.04週後 217 45.14 88.51 -1080.0 37.50 57.14 77.78 100.08週後 216 51.73 79.50 -940.0 39.44 66.67 85.45 100.012週後 216 56.17 80.58 -920.0 44.44 72.73 88.56 100.016週後 213 60.48 70.72 -712.5 53.33 80.00 88.89 100.020週後 212 61.24 66.92 -512.5 58.33 80.00 93.44 100.024週後 207 64.98 60.52 -440.0 60.00 83.33 92.31 100.028週後 204 61.57 66.48 -436.4 55.28 83.77 95.80 100.032週後 203 67.35 44.24 -200.0 58.82 83.33 93.75 100.036週後 203 63.20 57.64 -337.5 57.14 81.25 93.55 100.040週後 200 62.22 76.34 -720.0 62.33 83.33 95.12 100.044週後 198 58.67 99.78 -1120.0 57.14 81.65 92.31 100.048週後 196 60.46 89.80 -960.0 60.00 82.84 93.55 100.052週後 195 62.44 87.23 -900.0 62.50 83.33 97.14 100.0

最終評価時 227 58.22 89.26 -900.0 50.00 80.56 94.74 100.0

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 60

表 2.7.6-34 総皮疹数の治療開始日からの減少率の推移

総括報告書 表11-6(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

減少率 2.5% 治療開始日 - - - - - - - -(%) 2週後 230 28.79 27.94 -108.6 14.85 30.60 45.87 80.4

4週後 227 39.77 29.88 -97.1 22.67 43.75 61.54 100.08週後 222 48.87 33.51 -108.6 33.33 55.72 71.43 97.112週後 221 55.93 31.88 -85.7 40.00 62.07 78.57 100.016週後 221 57.91 33.92 -80.8 38.89 66.67 83.33 98.920週後 217 61.05 36.30 -110.0 50.00 70.83 86.21 100.024週後 214 65.32 30.47 -83.3 49.09 75.00 87.23 100.028週後 212 64.30 37.23 -208.3 53.33 74.88 88.12 100.032週後 209 65.56 42.92 -358.3 53.06 78.26 90.91 100.036週後 208 66.47 33.14 -108.3 53.47 78.09 89.24 100.040週後 202 67.14 30.93 -51.4 58.62 76.23 89.29 100.044週後 200 65.61 33.38 -105.4 55.36 77.07 88.96 100.048週後 199 65.41 31.52 -76.2 52.38 75.00 88.89 100.052週後 198 64.78 37.35 -147.1 56.25 75.26 87.88 100.0

最終評価時 231 63.40 38.52 -147.1 54.17 74.19 88.00 100.05% 治療開始日 - - - - - - - -

2週後 224 33.41 27.14 -72.2 18.06 35.58 51.42 92.94週後 217 41.96 34.02 -171.4 26.53 46.43 64.10 96.88週後 216 50.17 40.81 -314.3 33.33 60.30 76.65 100.012週後 216 55.65 48.59 -466.7 40.47 66.88 80.98 100.016週後 213 59.43 44.33 -333.3 45.45 71.95 85.00 100.020週後 212 61.66 44.06 -300.0 48.58 74.22 87.12 100.024週後 207 65.36 38.36 -200.0 51.02 80.43 88.89 100.028週後 204 65.73 43.49 -228.6 57.28 80.43 90.69 100.032週後 203 66.43 39.55 -100.0 57.89 78.43 91.67 100.036週後 203 65.42 46.39 -281.0 60.00 78.38 91.55 100.040週後 200 66.83 43.57 -200.0 61.59 80.44 91.24 100.044週後 198 66.27 39.09 -128.6 55.56 81.82 91.18 100.048週後 196 66.08 41.03 -257.1 57.86 78.32 91.01 100.052週後 195 64.72 49.67 -400.0 56.10 80.36 90.91 100.0

最終評価時 227 62.51 48.25 -400.0 48.00 78.26 89.87 100.0

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 61

表 2.7.6-35 非炎症性皮疹数の治療開始日からの減少率の推移

総括報告書 表11-7(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

減少率 2.5% 治療開始日 - - - - - - - -(%) 2週後 230 21.64 46.73 -233.3 5.71 29.34 48.48 100.0

4週後 227 28.84 63.65 -600.0 12.12 40.00 61.90 100.08週後 222 38.47 53.48 -325.0 21.67 48.20 72.00 100.012週後 221 46.98 50.54 -216.7 30.00 61.76 78.26 100.016週後 221 47.37 61.65 -533.3 30.99 63.01 83.33 100.020週後 217 50.10 69.70 -625.0 40.00 68.89 84.62 100.024週後 214 58.06 54.88 -400.0 50.00 74.39 88.89 100.028週後 212 58.27 55.85 -283.3 54.15 76.19 90.63 100.032週後 209 56.91 67.46 -483.3 52.63 80.00 90.00 100.036週後 208 59.73 51.86 -300.0 42.86 75.90 90.51 100.040週後 202 62.38 48.32 -250.0 52.38 76.92 90.00 100.044週後 200 61.78 46.54 -258.8 48.08 77.95 90.48 100.048週後 199 61.42 47.18 -300.0 50.00 76.67 90.00 100.052週後 198 61.82 51.16 -305.9 54.08 76.57 91.67 100.0

最終評価時 231 60.49 50.53 -305.9 47.37 75.00 91.67 100.05% 治療開始日 - - - - - - - -

2週後 224 21.22 54.53 -300.0 6.27 30.38 56.46 100.04週後 217 32.44 47.46 -181.0 12.50 42.86 64.29 100.08週後 216 37.84 65.76 -453.8 20.53 57.25 73.86 100.012週後 216 42.07 86.64 -576.5 33.33 64.64 80.12 100.016週後 213 47.86 76.78 -711.8 36.11 67.65 85.00 100.020週後 212 50.58 68.48 -328.6 40.54 72.73 87.87 100.024週後 207 51.68 77.59 -400.0 50.00 77.27 90.48 100.028週後 204 57.90 72.51 -442.9 56.44 80.00 92.01 100.032週後 203 56.35 66.20 -287.5 50.00 78.57 93.33 100.036週後 203 55.64 77.04 -500.0 50.85 80.00 93.62 100.040週後 200 59.36 70.63 -500.0 54.64 79.39 94.12 100.044週後 198 58.96 65.84 -462.5 50.00 81.82 93.88 100.048週後 196 54.66 82.27 -700.0 50.00 80.32 92.55 100.052週後 195 54.46 88.19 -800.0 44.44 80.00 92.59 100.0

最終評価時 227 52.70 83.70 -800.0 39.39 78.26 92.19 100.0

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 62

表 2.7.6-36 炎症性皮疹数の治療開始日からの減少数の推移

総括報告書 表11-8(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

減少数 2.5% 治療開始日 - - - - - - - -(個) 2週後 230 4.7 5.9 -23 1.0 4.0 7.0 29

4週後 227 6.6 6.8 -29 2.0 6.0 10.0 308週後 222 8.3 7.0 -13 4.0 7.0 12.0 3512週後 221 9.0 7.9 -10 4.0 8.0 13.0 3516週後 221 9.2 8.5 -35 4.0 8.0 14.0 3420週後 217 9.7 8.5 -24 5.0 8.0 14.0 3624週後 214 10.1 8.5 -7 4.0 9.0 14.0 3828週後 212 9.8 8.7 -17 4.0 8.0 14.0 3732週後 209 10.1 8.3 -14 5.0 8.0 15.0 3736週後 208 9.9 8.4 -12 4.5 8.0 13.5 3840週後 202 9.7 8.3 -21 5.0 8.0 14.0 3744週後 200 9.7 8.8 -15 4.0 8.0 14.5 3748週後 199 9.5 8.9 -21 4.0 8.0 14.0 3852週後 198 9.6 9.0 -15 5.0 8.0 15.0 38

最終評価時 231 9.2 9.0 -21 5.0 8.0 14.0 385% 治療開始日 - - - - - - - -

2週後 224 6.2 7.1 -15 2.0 5.0 9.0 374週後 217 8.0 9.4 -54 4.0 6.0 12.0 388週後 216 9.3 10.0 -47 4.0 7.0 14.5 3812週後 216 9.8 10.1 -46 4.0 8.0 14.0 3716週後 213 10.5 11.0 -57 4.0 8.0 16.0 3820週後 212 10.7 10.9 -41 5.0 8.0 15.0 3924週後 207 11.2 10.4 -22 5.0 9.0 16.0 3828週後 204 11.0 11.3 -48 5.0 9.0 16.0 3832週後 203 11.3 10.0 -22 5.0 9.0 16.0 3836週後 203 11.2 10.6 -27 5.0 9.0 16.0 3840週後 200 11.3 11.0 -36 6.0 9.0 16.0 3944週後 198 11.0 11.4 -56 5.0 9.0 16.0 3948週後 196 11.1 11.3 -48 5.0 9.0 16.0 3952週後 195 10.9 11.1 -45 5.0 9.0 16.0 39

最終評価時 227 10.2 11.1 -45 5.0 8.0 15.0 39

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 63

表 2.7.6-37 総皮疹数の治療開始日からの減少数の推移

総括報告書 表11-9(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

減少数 2.5% 治療開始日 - - - - - - - -(個) 2週後 230 12.8 14.4 -38 4.0 11.0 18.0 73

4週後 227 17.2 17.0 -34 6.0 14.0 25.0 808週後 222 21.8 19.8 -38 10.0 19.0 30.0 9412週後 221 25.1 21.2 -27 11.0 22.0 35.0 10416週後 221 25.9 22.1 -25 11.0 23.0 37.0 10420週後 217 27.6 22.5 -32 13.0 26.0 38.0 10324週後 214 29.8 22.5 -13 14.0 27.0 41.0 10128週後 212 29.8 23.8 -25 13.0 27.0 42.5 10132週後 209 30.2 24.1 -43 13.0 27.0 43.0 10836週後 208 29.9 22.8 -17 13.0 25.5 40.5 10840週後 202 30.0 23.0 -20 13.0 26.5 43.0 10744週後 200 29.2 23.0 -39 13.0 26.5 44.0 10248週後 199 29.5 23.2 -27 12.0 25.0 43.0 10052週後 198 29.4 23.8 -40 14.0 25.0 41.0 98

最終評価時 231 28.1 23.6 -40 13.0 24.0 40.0 985% 治療開始日 - - - - - - - -

2週後 224 15.1 15.9 -56 5.0 13.0 23.5 724週後 217 19.3 20.0 -63 7.0 17.0 29.0 838週後 216 23.8 22.1 -66 9.0 20.0 34.0 9612週後 216 25.8 24.4 -98 10.0 23.0 39.0 9916週後 213 28.5 25.9 -101 12.0 26.0 42.0 10520週後 212 29.1 24.3 -63 12.0 25.0 43.5 9724週後 207 31.1 24.9 -42 13.0 27.0 45.0 10328週後 204 32.0 25.9 -43 14.0 28.5 50.0 10832週後 203 31.6 25.0 -26 13.0 28.0 47.0 10836週後 203 31.5 25.5 -59 14.0 29.0 46.0 11240週後 200 32.1 25.4 -31 16.0 29.0 48.0 11244週後 198 31.5 25.5 -37 14.0 29.0 44.0 12348週後 196 31.2 25.3 -34 14.0 29.5 43.0 12352週後 195 30.5 24.7 -28 14.0 27.0 43.0 118

最終評価時 227 28.9 24.4 -28 12.0 25.0 41.0 118

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 64

表 2.7.6-38 非炎症性皮疹数の治療開始日からの減少数の推移

総括報告書 表11-10(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

減少数 2.5% 治療開始日 - - - - - - - -(個) 2週後 230 8.1 12.6 -27 1.0 5.0 13.0 65

4週後 227 10.6 15.4 -44 1.0 7.0 16.0 688週後 222 13.5 17.7 -52 3.0 11.0 20.0 7912週後 221 16.1 18.6 -31 4.0 12.0 23.0 9616週後 221 16.7 18.8 -32 4.0 13.0 24.0 9720週後 217 17.9 19.4 -30 7.0 13.0 28.0 9524週後 214 19.7 19.5 -16 6.0 16.0 29.0 9328週後 212 20.1 20.5 -27 7.0 16.0 29.5 9332週後 209 20.1 20.8 -29 7.0 16.0 30.0 9036週後 208 20.1 19.7 -18 6.0 15.5 29.0 9740週後 202 20.2 20.4 -31 6.0 15.5 30.0 9344週後 200 19.6 19.8 -44 6.0 16.0 29.0 8948週後 199 20.0 19.8 -18 6.0 16.0 29.0 9152週後 198 19.7 20.3 -52 6.0 15.0 29.0 88

最終評価時 231 18.8 20.0 -52 6.0 15.0 29.0 885% 治療開始日 - - - - - - - -

2週後 224 8.8 14.0 -63 1.0 6.0 17.0 604週後 217 11.3 15.9 -38 1.0 9.0 18.0 798週後 216 14.4 17.4 -59 3.0 12.0 22.0 8612週後 216 16.0 20.4 -98 3.5 14.5 25.0 9316週後 213 18.1 21.9 -121 4.0 15.0 27.0 9520週後 212 18.4 19.8 -45 5.0 14.5 28.5 8024週後 207 19.9 20.9 -55 5.0 18.0 30.0 8728週後 204 21.0 21.0 -33 6.0 17.5 32.0 9232週後 203 20.2 20.8 -31 5.0 18.0 31.0 9336週後 203 20.3 20.2 -32 5.0 17.0 31.0 9440週後 200 20.8 19.9 -25 6.0 18.5 31.0 9144週後 198 20.6 21.0 -37 6.0 17.0 29.0 8848週後 196 20.1 20.1 -31 5.5 17.5 28.5 8752週後 195 19.6 19.8 -29 5.0 16.0 29.0 87

最終評価時 227 18.7 19.6 -29 4.0 16.0 28.0 87

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

Page 65: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 65

表 2.7.6-39 炎症性皮疹数の推移

総括報告書 表11-11(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

皮疹数 2.5% 治療開始日 231 14.5 8.5 5 8.0 12.0 19.0 39(個) 2週後 230 9.8 8.4 0 4.0 7.0 12.0 60

4週後 227 7.8 7.7 0 3.0 6.0 10.0 668週後 222 5.9 5.8 0 2.0 4.0 8.0 3412週後 221 5.3 5.7 0 2.0 4.0 7.0 3716週後 221 5.0 6.8 0 1.0 3.0 6.0 6220週後 217 4.6 6.2 0 1.0 3.0 6.0 5124週後 214 4.2 4.6 0 1.0 3.0 5.0 2428週後 212 4.5 5.5 0 1.0 3.0 6.0 3232週後 209 4.2 5.2 0 1.0 3.0 6.0 2736週後 208 4.4 5.7 0 1.0 2.0 6.0 3240週後 202 4.7 6.5 0 1.0 3.0 5.0 4844週後 200 4.7 6.4 0 1.0 2.5 5.5 4148週後 199 4.9 6.2 0 1.0 3.0 7.0 3952週後 198 4.8 6.2 0 1.0 3.0 7.0 43

最終評価時 231 5.2 7.1 0 1.0 3.0 7.0 435% 治療開始日 227 14.8 9.4 5 8.0 11.0 19.0 40

2週後 224 8.6 6.2 0 4.0 7.0 11.0 354週後 217 6.8 6.9 0 3.0 5.0 9.0 598週後 216 5.6 5.7 0 2.0 4.0 8.0 5212週後 216 5.0 6.3 0 1.5 3.0 6.0 5116週後 213 4.5 6.2 0 1.0 3.0 5.0 6520週後 212 4.3 6.0 0 1.0 3.0 6.0 4924週後 207 3.9 5.0 0 1.0 2.0 5.0 3228週後 204 4.3 6.5 0 1.0 2.0 6.0 5932週後 203 3.8 4.6 0 1.0 2.0 5.0 3336週後 203 3.9 4.9 0 1.0 3.0 5.0 3540週後 200 3.9 5.3 0 1.0 3.0 5.0 4144週後 198 4.2 6.2 0 1.0 3.0 5.0 6148週後 196 4.2 6.3 0 1.0 2.0 5.0 5352週後 195 4.2 6.8 0 1.0 2.0 5.0 52

最終評価時 227 4.6 7.0 0 1.0 2.0 6.0 52

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

Page 66: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 66

表 2.7.6-40 総皮疹数の推移

総括報告書 表11-12(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

皮疹数 2.5% 治療開始日 231 42.5 25.3 6 23.0 35.0 57.0 127(個) 2週後 230 29.6 20.6 3 14.0 23.0 41.0 102

4週後 227 25.5 19.5 0 11.0 20.0 32.0 918週後 222 21.0 17.8 1 9.0 14.0 29.0 8912週後 221 17.6 16.1 0 7.0 11.0 24.0 9316週後 221 16.9 17.9 1 5.0 11.0 22.0 13320週後 217 15.4 17.0 0 5.0 10.0 20.0 10224週後 214 13.3 14.3 0 4.0 9.0 17.0 9228週後 212 13.3 14.3 0 4.0 8.0 18.0 7932週後 209 12.7 14.6 0 3.0 8.0 16.0 8136週後 208 13.0 15.3 0 3.0 8.0 14.5 9640週後 202 13.5 16.1 0 4.0 8.0 16.0 8644週後 200 14.2 17.0 0 4.0 8.0 16.0 8748週後 199 13.9 16.3 0 4.0 8.0 17.0 10152週後 198 14.2 17.6 0 4.0 8.0 15.0 123

最終評価時 231 14.4 18.1 0 4.0 8.0 16.0 1235% 治療開始日 227 43.3 26.6 7 22.0 37.0 58.0 130

2週後 224 28.5 22.5 1 13.5 21.0 37.0 1644週後 217 24.2 20.9 1 11.0 18.0 31.0 1658週後 216 19.9 19.0 0 8.0 14.0 26.0 13012週後 216 17.4 19.6 0 6.0 11.0 19.0 13516週後 213 15.3 17.6 0 6.0 10.0 18.0 15520週後 212 14.8 16.5 0 5.0 9.0 17.0 8424週後 207 12.8 14.4 0 4.0 8.0 14.0 9628週後 204 12.1 14.5 0 3.5 7.0 14.0 8832週後 203 12.0 14.1 0 3.0 7.0 14.0 7436週後 203 11.9 14.1 0 3.0 7.0 15.0 8540週後 200 11.7 14.5 0 3.0 7.0 14.0 10644週後 198 12.3 15.2 0 3.0 7.0 15.0 8648週後 196 12.7 16.5 0 4.0 7.0 16.0 12552週後 195 13.2 17.2 0 3.0 7.0 16.0 102

最終評価時 227 14.4 18.5 0 3.0 8.0 17.0 102

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 67

表 2.7.6-41 非炎症性皮疹数の推移

総括報告書 表11-13(5.3.5.2-1)から引用

有効性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例)

皮疹数 2.5% 治療開始日 231 28.0 21.7 1 12.0 21.0 38.0 99(個) 2週後 230 19.9 16.5 0 8.0 15.0 26.0 92

4週後 227 17.7 15.9 0 6.0 13.0 23.0 858週後 222 15.0 14.5 0 5.0 10.0 20.0 6812週後 221 12.3 12.5 0 4.0 8.0 17.0 6716週後 221 11.8 12.7 0 3.0 7.0 17.0 7120週後 217 10.8 12.3 0 3.0 7.0 14.0 7024週後 214 9.2 11.0 0 2.0 5.0 13.0 6828週後 212 8.7 10.3 0 2.0 5.0 12.0 5732週後 209 8.5 11.0 0 2.0 4.0 11.0 6136週後 208 8.6 11.5 0 2.0 5.0 9.0 7740週後 202 8.8 12.0 0 2.0 5.0 9.0 6244週後 200 9.5 12.9 0 2.0 5.0 10.0 8048週後 199 9.0 12.2 0 2.0 5.0 10.0 7952週後 198 9.3 13.2 0 2.0 5.0 10.0 80

最終評価時 231 9.2 13.0 0 2.0 5.0 10.0 805% 治療開始日 227 28.5 23.5 1 11.0 21.0 41.0 97

2週後 224 19.9 19.7 0 7.0 13.0 27.0 1564週後 217 17.3 17.4 0 6.0 12.0 23.0 1068週後 216 14.3 15.5 0 5.0 9.0 18.0 8312週後 216 12.4 15.8 0 3.0 6.5 15.0 11516週後 213 10.8 14.4 0 3.0 6.0 13.0 13820週後 212 10.5 12.9 0 3.0 5.0 14.0 6324週後 207 8.9 11.2 0 2.0 5.0 10.0 7228週後 204 7.9 10.3 0 2.0 4.0 8.0 5632週後 203 8.2 11.1 0 2.0 4.0 9.0 6736週後 203 8.0 10.7 0 2.0 4.0 10.0 6440週後 200 7.8 10.7 0 1.5 4.0 9.0 6544週後 198 8.1 11.5 0 2.0 4.0 10.0 7048週後 196 8.5 12.0 0 2.0 5.0 9.0 7252週後 195 9.1 13.1 0 2.0 4.0 10.0 71

最終評価時 227 9.8 14.0 0 2.0 5.0 11.0 71

75%点 最大値25%点平均値 中央値最小値標準

偏差項目 群 時点 例数

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 68

(2) 細菌学的検査 1) 細菌学的検査の実施の内訳

各評価時期・最終評価時の細菌学的検査の実施/未実施の内訳を検討した。 治療開始日では52.0%(238/458例)の被験者が細菌学的検査を実施し、52週後では22.1%

(87/393例)が、最終評価時(52週後又は中止時)では23.0%(104/452例)が実施した。

最終評価時に細菌学的検査を未実施の全例で膿疱数が0個であった。 2) 検出菌の内訳

各評価時期・最終評価時の検出菌の内訳を検討した。 治療開始日では、P. acnesは75.2%(179/238例)、S. epidermidisは46.6%(111/238例)の

被験者で検出された。最終評価時では、P. acnesは75.0%(78/104例)、S. epidermidisは43.3%(45/104例)の被験者で検出され、治療開始日に比べて検出例の割合は減少した。

3) 評価時期ごとの菌量 菌種別(P. acnes及びS. epidermidis)に各評価時期・最終評価時の菌量を求めた。 P. acnesの菌量は、治療開始日、最終評価時ともに、1以上7未満の範囲内に分布してお

り、70%以上の被験者が2以上5未満の範囲内であった。 S. epidermidisの菌量は、治療開始日、最終評価時ともに、1以上6未満の範囲内に分布

しており、70%以上の被験者が1以上4未満の範囲内であった。 4) 薬剤感受性検査

a) 治療開始日の各抗菌薬のMIC 菌種別(P. acnes及びS. epidermidis)に治療開始日の各抗菌薬のMICを表 2.7.6-42及

び表 2.7.6-43に示した。 P. acnesに対する各抗菌薬のMIC範囲は、NDFXで0.12~16 μg/mL、CLDMで≤0.06~

>128 μg/mL、EMで≤0.06~>128 μg/mL、GMで1~32 μg/mL、TCで0.25~32 μg/mL、MINOで≤0.06~2 μg/mL、FRPMで≤0.06 μg/mLであった。CLDM及びEMでは、MIC50とMIC90

の差が他の抗菌薬に比較して大きかった。また、MICが最高濃度(128 μg/mL)を超

えた菌株は、CLDMで1.7%(3/177例)及びEMで13.6%(24/177例)に認められ、感受

性の低い菌株の存在が確認された。治療開始日にいずれかの抗菌薬のMICが最高濃度

超となったP. acnesが検出された被験者24例を対象に、炎症性皮疹数に対する有効性

(表 2.7.6-44)を算出した。最終評価時の炎症性皮疹数の治療開始日からの減少率の

中央値(25%点~75%点)は、78.64%(41.82~93.03%)であり、有効性解析対象集団

全体に対する結果と大きな違いはないと考える。 S. epidermidisに対する各抗菌薬のMIC範囲は、NDFXで≤0.06~>64 μg/mL、CLDMで

≤0.06~>128 μg/mL、EMで0.12~>128 μg/mL、GMで≤0.06~128 μg/mL、TCで0.12~>64 μg/mL、MINOで≤0.06~16 μg/mL、FRPMで≤0.06~128 μg/mLであった。CLDM及

びEMでは、MICが最高濃度(128 μg/mL)を超えた菌株が、44.1%(49/111例)及び45.9%(51/111例)に認められ、感受性の低い菌株の存在が確認された。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 69

表 2.7.6-42 治療開始日の各抗菌薬のMIC(対象菌種:P. acnes)

抗菌薬

MIC 測定

例数

MIC (μg/mL)

≤0.06 0.12 0.25 0.5 1 2 4 8 16 32 64 128 最高

濃度超

例数 (累積百分率)

NDFX 177 0

(0.0) 1

(0.6) 56

(32.2) 106

(92.1) 7

(96.0) 0

(96.0) 0

(96.0) 0

(96.0) 7

(100.0) - - -

0 (100.0)

CLDM 177 14

(7.9) 79

(52.5) 15

(61.0) 23

(74.0) 22

(86.4) 1

(87.0) 2

(88.1) 3

(89.8) 4

(92.1) 0

(92.1) 1

(92.7) 10

(98.3) 3

(100.0)

EM 177 39

(22.0) 103

(80.2) 9

(85.3) 1

(85.9) 1

(86.4) 0

(86.4) 0

(86.4) 0

(86.4) 0

(86.4) 0

(86.4) 0

(86.4) 0

(86.4) 24

(100.0)

GM 177 0

(0.0) 0

(0.0) 0

(0.0) 0

(0.0) 1

(0.6) 2

(1.7) 39

(23.7) 90

(74.6) 44

(99.4) 1

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0)

TC 177 0

(0.0) 0

(0.0) 24

(13.6) 96

(67.8) 49

(95.5) 2

(96.6) 5

(99.4) 0

(99.4) 0

(99.4) 1

(100.0) 0

(100.0) -

0 (100.0)

MINO 177 9

(5.1) 138

(83.1) 23

(96.0) 4

(98.3) 2

(99.4) 1

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0)

FRPM 177 177

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 最高濃度:ナジフロキサシン(NDFX)16 μg/mL、クリンダマイシン(CLDM)128 μg/mL、 エリスロマイシン(EM)128 μg/mL、ゲンタマイシン(GM)128 μg/mL、テトラサイクリン(TC)64 μg/mL、 ミノサイクリン(MINO)128 μg/mL、ファロペネム(FRPM)128 μg/mL 総括報告書 表11-14(5.3.5.2-1)から引用

表 2.7.6-43 治療開始日の各抗菌薬のMIC(対象菌種:S. epidermidis)

抗菌薬

MIC 測定

例数

MIC (μg/mL)

≤0.06 0.12 0.25 0.5 1 2 4 8 16 32 64 128 最高

濃度超

例数 (累積百分率)

NDFX 111 68

(61.3) 0

(61.3) 0

(61.3) 0

(61.3) 28

(86.5) 5

(91.0) 1

(91.9) 1

(92.8) 1

(93.7) 0

(93.7) 2

(95.5) -

5 (100.0)

CLDM 111 12

(10.8) 45

(51.4) 3

(54.1) 0

(54.1) 1

(55.0) 0

(55.0) 0

(55.0) 0

(55.0) 0

(55.0) 0

(55.0) 1

(55.9) 0

(55.9) 49

(100.0)

EM 111 0

(0.0) 5

(4.5) 40

(40.5) 13

(52.3) 0

(52.3) 0

(52.3) 0

(52.3) 0

(52.3) 0

(52.3) 1

(53.2) 1

(54.1) 0

(54.1) 51

(100.0)

GM 111 33

(29.7) 54

(78.4) 1

(79.3) 0

(79.3) 0

(79.3) 0

(79.3) 1

(80.2) 1

(81.1) 10

(90.1) 7

(96.4) 2

(98.2) 2

(100.0) 0

(100.0)

TC 111 0

(0.0) 9

(8.1) 37

(41.4) 24

(63.1) 8

(70.3) 19

(87.4) 0

(87.4) 1

(88.3) 0

(88.3) 3

(91.0) 3

(93.7) -

7 (100.0)

MINO 111 57

(51.4) 23

(72.1) 16

(86.5) 12

(97.3) 0

(97.3) 0

(97.3) 0

(97.3) 1

(98.2) 2

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0) 0

(100.0)

FRPM 111 75

(67.6) 12

(78.4) 12

(89.2) 8

(96.4) 1

(97.3) 1

(98.2) 0

(98.2) 1

(99.1) 0

(99.1) 0

(99.1) 0

(99.1) 1

(100.0) 0

(100.0) 最高濃度:ナジフロキサシン(NDFX)64 μg/mL、クリンダマイシン(CLDM)128 μg/mL、 エリスロマイシン(EM)128 μg/mL、ゲンタマイシン(GM)128 μg/mL、テトラサイクリン(TC)64 μg/mL、 ミノサイクリン(MINO)128 μg/mL、ファロペネム(FRPM)128 μg/mL 総括報告書 表11-15(5.3.5.2-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 70

表 2.7.6-44 MICが高い被験者の有効性:炎症性皮疹数(対象:治療開始日にいずれかの抗菌薬の

MICが最高濃度超となったP. acnesが検出された被験者)

総括報告書 表11-16(5.3.5.2-1)から引用

b) 各評価時期・最終評価時の各抗菌薬のMIC

菌種別(P. acnes及びS. epidermidis)に各評価時期・最終評価時の各抗菌薬のMICを検討した。

P. acnesに対するNDFXのMIC50及びMIC90は、治療開始日で0.5及び0.5 μg/mLであり、

52週後で0.25及び0.5 μg/mLであり、薬剤感受性の差は認められなかった。また、CLDMのMIC50及びMIC90は、治療開始日で0.12及び16 μg/mL、52週後で0.12及び1 μg/mLであ

り、薬剤感受性の差は認められなかった(表 2.7.6-45)。P. acnesに対する他の抗菌薬

のMIC50及びMIC90も、それぞれ治療開始日と52週後で薬剤感受性の差は認められなか

った。また、投与群間で大きな差はないと考える。 S. epidermidisに対するNDFXのMIC50及びMIC90は、治療開始日で≤0.06及び2 μg/mL、

52週後で≤0.06及び1 μg/mLであり、薬剤感受性の差は認められなかった。また、CLDM

P.acnesのMIC(μg/mL)

NDFX CLDM EM GM TC MINO FRPMBL- - 0.5 64 >128 8 4 1 ≦0.06 10 0 10 100.0BL- - 0.5 128 >128 8 4 0.5 ≦0.06 17 5 12 70.6BL- - 0.25 128 >128 8 0.5 0.12 ≦0.06 13 1 12 92.3BL- - 0.5 >128 >128 8 0.25 ≦0.06 ≦0.06 11 1 10 90.9BL- - 16 128 >128 8 2 0.5 ≦0.06 22 5 17 77.3BL- - 0.25 8 >128 16 0.5 0.12 ≦0.06 15 3 12 80.0BL- - 0.5 16 >128 8 1 0.25 ≦0.06 8 1 7 87.5BL- - 1 16 >128 8 0.5 0.12 ≦0.06 12 1 11 91.7BL- - 16 128 >128 8 0.5 0.12 ≦0.06 26 1 25 96.2BL- - 0.5 8 >128 16 0.5 0.25 ≦0.06 12 25 -13 -108.3BL- - 0.25 128 >128 8 1 0.12 ≦0.06 22 6 16 72.7BL- - 0.5 128 >128 8 4 1 ≦0.06 37 36 1 2.7BL- - 0.5 4 >128 16 32 2 ≦0.06 22 8 14 63.6BL- - 0.25 128 >128 8 0.25 ≦0.06 ≦0.06 15 12 3 20.0BL- - 0.5 1 >128 8 0.5 0.12 ≦0.06 37 12 25 67.6BL- - 0.25 >128 >128 16 0.5 0.12 ≦0.06 10 0 10 100.0BL- - 0.5 128 >128 4 0.5 ≦0.06 ≦0.06 19 0 19 100.0BL- - 0.5 128 >128 4 0.5 0.25 ≦0.06 18 15 3 16.7BL- - 0.25 16 >128 8 0.5 0.12 ≦0.06 16 1 15 93.8BL- - 0.5 4 >128 16 4 0.5 ≦0.06 12 1 11 91.7BL- - 0.25 16 >128 8 0.25 0.12 ≦0.06 7 7 0 0.0BL- - 16 128 >128 8 0.5 0.12 ≦0.06 9 14 -5 -55.6BL- - 1 8 >128 4 1 0.12 ≦0.06 5 0 5 100.0BL- - 0.5 >128 >128 16 1 0.12 ≦0.06 14 5 9 64.3

例数 24 24 24 24

平均値 16.2 6.7 9.5 58.98

標準偏差 8.3 8.9 8.7 53.85

最小値 5 0 -13 -108.325%点 10.5 1.0 4.0 41.82

中央値 14.5 4.0 10.5 78.6475%点 20.5 10.0 14.5 93.03

最大値 37 36 25 100.0

最終評価時の

炎症性皮疹数

の減少率(%)

治療開始日の

炎症性皮疹数

(個)

最終評価時の

炎症性皮疹数

(個)

最終評価時の

炎症性皮疹数

の減少数(個)

被験者

識別コード

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 71

のMIC50及びMIC90は、治療開始日、52週後ともに0.12及び>128 μg/mLであり、薬剤感

受性の差は認められなかった(表 2.7.6-46)。S. epidermidisに対する他の抗菌薬のMIC50

及びMIC90も、それぞれ治療開始日と52週後で薬剤感受性の差は認められなかった。

また、投与群間で大きな差はないと考える。

表 2.7.6-45 治療開始日・52週後の各抗菌薬のMIC(対象菌種:P. acnes)

投与群 抗菌薬 評価

時期

MIC 測定

例数

MIC (μg/mL)

≤0.06 0.12 0.25 0.5 1 2 4 8 16 32 64 128 最高

濃度超

例数 (累積百分率)

2.5% NDFX 治療

開始日 76 0

(0.0) 1

(1.3) 20

(27.6) 49

(92.1) 3

(96.1) 0

(96.1) 0

(96.1) 0

(96.1) 3

(100.0) - - - 0 (100.0)

52 週後 36 0 (0.0)

1 (2.8)

20 (58.3)

15 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0) - - - 0

(100.0)

CLDM 治療

開始日 76 6

(7.9) 38

(57.9) 8

(68.4) 7

(77.6) 8

(88.2) 0

(88.2) 2

(90.8) 1

(92.1) 2

(94.7) 0

(94.7) 0

(94.7) 4

(100.0) 0

(100.0)

52 週後 36 1 (2.8)

19 (55.6)

3 (63.9)

9 (88.9)

1 (91.7)

0 (91.7)

0 (91.7)

0 (91.7)

1 (94.4)

0 (94.4)

0 (94.4)

1 (97.2)

1 (100.0)

5% NDFX 治療

開始日 101 0

(0.0) 0

(0.0) 36

(35.6) 57

(92.1) 4

(96.0) 0

(96.0) 0

(96.0) 0

(96.0) 4

(100.0) - - - 0 (100.0)

52 週後 28 0 (0.0)

1 (3.6)

15 (57.1)

11 (96.4)

0 (96.4)

0 (96.4)

0 (96.4)

1 (100.0)

0 (100.0) - - - 0

(100.0)

CLDM 治療

開始日 101 8

(7.9) 41

(48.5) 7

(55.4) 16

(71.3) 14

(85.1) 1

(86.1) 0

(86.1) 2

(88.1) 2

(90.1) 0

(90.1) 1

(91.1) 6

(97.0) 3

(100.0)

52 週後 28 2 (7.1)

14 (57.1)

1 (60.7)

7 (85.7)

1 (89.3)

0 (89.3)

1 (92.9)

0 (92.9)

0 (92.9)

0 (92.9)

1 (96.4)

1 (100.0)

0 (100.0)

最高濃度:ナジフロキサシン(NDFX)16 μg/mL、クリンダマイシン(CLDM)128 μg/mL 総括報告書 表11-17(5.3.5.2-1)から引用

表 2.7.6-46 治療開始日・52週後の各抗菌薬のMIC(対象菌種:S. epidermidis)

投与群 抗菌薬 評価

時期

MIC 測定

例数

MIC (μg/mL)

≤0.06 0.12 0.25 0.5 1 2 4 8 16 32 64 128 最高

濃度超

例数 (累積百分率)

2.5% NDFX 治療

開始日 56 34

(60.7) 0

(60.7) 0

(60.7) 0

(60.7) 13

(83.9) 4

(91.1) 1

(92.9) 0

(92.9) 1

(94.6) 0

(94.6) 0

(94.6) - 3 (100.0)

52 週後 21 19 (90.5)

0 (90.5)

0 (90.5)

0 (90.5)

2 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0)

0 (100.0) - 0

(100.0)

CLDM 治療

開始日 56 5

(8.9) 25

(53.6) 1

(55.4) 0

(55.4) 1

(57.1) 0

(57.1) 0

(57.1) 0

(57.1) 0

(57.1) 0

(57.1) 0

(57.1) 0

(57.1) 24

(100.0)

52 週後 21 0 (0.0)

16 (76.2)

1 (81.0)

0 (81.0)

0 (81.0)

1 (85.7)

0 (85.7)

0 (85.7)

0 (85.7)

0 (85.7)

0 (85.7)

0 (85.7)

3 (100.0)

5% NDFX 治療

開始日 55 34

(61.8) 0

(61.8) 0

(61.8) 0

(61.8) 15

(89.1) 1

(90.9) 0

(90.9) 1

(92.7) 0

(92.7) 0

(92.7) 2

(96.4) - 2 (100.0)

52 週後 18 12 (66.7)

0 (66.7)

0 (66.7)

0 (66.7)

4 (88.9)

1 (94.4)

0 (94.4)

0 (94.4)

0 (94.4)

0 (94.4)

0 (94.4) - 1

(100.0)

CLDM 治療

開始日 55 7

(12.7) 20

(49.1) 2

(52.7) 0

(52.7) 0

(52.7) 0

(52.7) 0

(52.7) 0

(52.7) 0

(52.7) 0

(52.7) 1

(54.5) 0

(54.5) 25

(100.0)

52 週後 18 1 (5.6)

10 (61.1)

0 (61.1)

0 (61.1)

0 (61.1)

1 (66.7)

0 (66.7)

0 (66.7)

0 (66.7)

0 (66.7)

0 (66.7)

0 (66.7)

6 (100.0)

最高濃度:ナジフロキサシン(NDFX)64 μg/mL、クリンダマイシン(CLDM)128 μg/mL 総括報告書 表11-18(5.3.5.2-1)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 72

2.7.6.3.5 安全性 (1) 治験薬の暴露状況

治療期間における投与期間(表 2.7.6-47)が「52週」である例数は、2.5%群で168例、5%群で172例であり、投与群間で大きな差は認められなかった。

表 2.7.6-47 治療期間における投与期間(安全性解析対象集団)

総括報告書 表12-1(5.3.5.2-1)から引用

例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)安全性解析対象集団 231 227 4582週未満 (1日以上11日以下) 1 (0.4) 5 (2.2) 6 (1.3)2週以上~4週未満 (12日以上25日以下) 2 (0.9) 4 (1.8) 6 (1.3)4週以上~8週未満 (26日以上49日以下) 4 (1.7) 0 4 (0.9)8週以上~12週未満 (50日以上77日以下) 1 (0.4) 3 (1.3) 4 (0.9)12週以上~16週未満 (78日以上105日以下) 2 (0.9) 2 (0.9) 4 (0.9)16週以上~20週未満 (106日以上133日以下) 5 (2.2) 1 (0.4) 6 (1.3)20週以上~24週未満 (134日以上161日以下) 1 (0.4) 3 (1.3) 4 (0.9)24週以上~28週未満 (162日以上189日以下) 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7)28週以上~32週未満 (190日以上217日以下) 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7)32週以上~36週未満 (218日以上245日以下) 2 (0.9) 2 (0.9) 4 (0.9)36週以上~40週未満 (246日以上273日以下) 4 (1.7) 1 (0.4) 5 (1.1)40週以上~44週未満 (274日以上301日以下) 3 (1.3) 3 (1.3) 6 (1.3)44週以上~48週未満 (302日以上329日以下) 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7)48週以上~52週未満 (330日以上357日以下) 31 (13.4) 24 (10.6) 55 (12.0)52週 (358日以上372日以下) 168 (72.7) 172 (75.8) 340 (74.2)52週以上 (373日以上) 0 0 0不明 2 (0.9) 3 (1.3) 5 (1.1)* 投与期間 = 最終投与日 - 初回投与日 + 1

治療期における投与期間(日)*2.5% 5% 2.5% + 5%

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 73

(2) 有害事象 1) 全有害事象

有害事象の因果関係は、「否定できる」、「否定できない」の2分類とした。有害事象の

発現状況を表 2.7.6-48に、SOC、PTごとの有害事象の集計を表 2.7.6-49に示した。 2.5%群では84.0%(194/231例)の被験者に有害事象が発現した。有害事象の重症度別

の発現状況は、軽度が191例、中等度が17例、高度が1例であった。因果関係が否定でき

ない有害事象は、49.4%(114/231例)の被験者に発現し、軽度が111例、中等度が5例で

あった。 5%群では87.2%(198/227例)の被験者に有害事象が発現した。有害事象の重症度別の

発現状況は、軽度が195例、中等度が14例、高度が1例の被験者にみられた。因果関係が

否定できない有害事象は、55.1%(125/227例)の被験者に発現し、軽度が123例、中等度

が5例であった。 有害事象の発現率は、2.5%群に比較して5%群で高かった。

表 2.7.6-48 有害事象の発現状況

総括報告書 表12-2(5.3.5.2-1)から引用

表 2.7.6-49 SOC、PTごとの有害事象の集計

総括報告書 表12-3(5.3.5.2-1)から引用

例数 (%) 件数 例数 (%) 件数 例数 (%) 件数 例数 (%) 件数 例数 (%) 件数 例数 (%) 件数

安全性解析対象集団 231 227 458 231 227 458

有害事象発現 194 (84.0) 673 198 (87.2) 770 392 (85.6) 1443 114 (49.4) 231 125 (55.1) 277 239 (52.2) 508

軽度 191 (82.7) 651 195 (85.9) 753 386 (84.3) 1404 111 (48.1) 225 123 (54.2) 272 234 (51.1) 497

中等度 17 (7.4) 21 14 (6.2) 15 31 (6.8) 36 5 (2.2) 6 5 (2.2) 5 10 (2.2) 11

高度 1 (0.4) 1 1 (0.4) 1 2 (0.4) 2 0 0 0 0 0 0

重篤な有害事象 3 (1.3) 3 2 (0.9) 2 5 (1.1) 5 0 0 0 0 0 0

重要な有害事象 7 (3.0) 7 12 (5.3) 12 19 (4.1) 19 6 (2.6) 6 11 (4.8) 11 17 (3.7) 17

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

MedDRA/J Ver.15.0

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

231 227 458 231 227 458194 (84.0) 198 (87.2) 392 (85.6) 114 (49.4) 125 (55.1) 239 (52.2)

1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

リンパ節炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

貧血 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 00 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

突発難聴 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 08 (3.5) 9 (4.0) 17 (3.7) 3 (1.3) 0 3 (0.7)

眼瞼炎 3 (1.3) 6 (2.6) 9 (2.0) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

結膜炎 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7) 0 0 0

眼瞼紅斑 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

眼のアレルギー 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

眼瞼落屑 1 (0.4) 0 1 (0.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

[眼障害]

[耳および迷路障害]

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

安全性解析対象集団

有害事象発現

[血液およびリンパ系障害]

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 74

表 2.7.6-49 SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表12-3(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

231 227 458 231 227 458194 (84.0) 198 (87.2) 392 (85.6) 114 (49.4) 125 (55.1) 239 (52.2)24 (10.4) 14 (6.2) 38 (8.3) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

下痢 7 (3.0) 5 (2.2) 12 (2.6) 0 0 0

口唇炎 2 (0.9) 2 (0.9) 4 (0.9) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

齲歯 0 3 (1.3) 3 (0.7) 0 0 0

腹痛 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 0 0

便秘 3 (1.3) 0 3 (0.7) 0 0 0

胃炎 3 (1.3) 0 3 (0.7) 0 0 0

アフタ性口内炎 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

歯肉炎 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

腸炎 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

嘔吐 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

腹部不快感 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

上腹部痛 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

潰瘍性大腸炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

口唇乾燥 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

裂肛 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

胃潰瘍 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

胃食道逆流性疾患 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

血便排泄 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

口唇痛 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

歯根嚢胞 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

口内炎 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

歯の障害 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

歯痛 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

口唇水疱 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 091 (39.4) 92 (40.5) 183 (40.0) 89 (38.5) 88 (38.8) 177 (38.6)

適用部位刺激感 44 (19.0) 46 (20.3) 90 (19.7) 44 (19.0) 46 (20.3) 90 (19.7)

適用部位紅斑 32 (13.9) 41 (18.1) 73 (15.9) 32 (13.9) 41 (18.1) 73 (15.9)

適用部位乾燥 30 (13.0) 38 (16.7) 68 (14.8) 30 (13.0) 38 (16.7) 68 (14.8)

適用部位そう痒感 14 (6.1) 14 (6.2) 28 (6.1) 14 (6.1) 13 (5.7) 27 (5.9)

発熱 4 (1.7) 2 (0.9) 6 (1.3) 0 0 0

適用部位皮膚炎 3 (1.3) 2 (0.9) 5 (1.1) 2 (0.9) 2 (0.9) 4 (0.9)

倦怠感 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

疲労 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

適用部位熱傷 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

適用部位腫脹 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

炎症 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

適用部位湿疹 1 (0.4) 0 1 (0.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

適用部位蕁麻疹 1 (0.4) 0 1 (0.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

肝機能異常 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 05 (2.2) 8 (3.5) 13 (2.8) 0 0 0

季節性アレルギー 4 (1.7) 8 (3.5) 12 (2.6) 0 0 0

アナフィラキシー反応 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

[免疫系障害]

[胃腸障害]

[一般・全身障害および投与部位の状態]

[肝胆道系障害]

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

安全性解析対象集団

有害事象発現

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 75

表 2.7.6-49 SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表12-3(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

231 227 458 231 227 458194 (84.0) 198 (87.2) 392 (85.6) 114 (49.4) 125 (55.1) 239 (52.2)77 (33.3) 104 (45.8) 181 (39.5) 0 0 0

鼻咽頭炎 59 (25.5) 74 (32.6) 133 (29.0) 0 0 0

インフルエンザ 7 (3.0) 12 (5.3) 19 (4.1) 0 0 0

胃腸炎 8 (3.5) 5 (2.2) 13 (2.8) 0 0 0

口腔ヘルペス 4 (1.7) 6 (2.6) 10 (2.2) 0 0 0

毛包炎 3 (1.3) 3 (1.3) 6 (1.3) 0 0 0

気管支炎 2 (0.9) 3 (1.3) 5 (1.1) 0 0 0

咽頭炎 2 (0.9) 3 (1.3) 5 (1.1) 0 0 0

癜風 2 (0.9) 3 (1.3) 5 (1.1) 0 0 0

せつ 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7) 0 0 0

帯状疱疹 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

麦粒腫 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

膿痂疹 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

喉頭炎 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

中耳炎 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

感染性腸炎 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

爪囲炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

腎盂腎炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

鼻炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

足部白癬 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

水痘 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

咽頭扁桃炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

熱傷部感染 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

皮膚細菌感染 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

ヘリコバクター感染 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

細菌性胃腸炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

感染性皮膚嚢腫 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

急性扁桃炎 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

蜂巣炎 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

膀胱炎 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

蓄膿 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

単純ヘルペス 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

外耳炎 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

股部白癬 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

扁桃炎 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

ウイルス感染 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

ウイルス性発疹 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

外陰部膿瘍 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

ウイルス性腸炎 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

[感染症および寄生虫症]

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

安全性解析対象集団

有害事象発現

Page 76: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 76

表 2.7.6-49 SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表12-3(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

231 227 458 231 227 458194 (84.0) 198 (87.2) 392 (85.6) 114 (49.4) 125 (55.1) 239 (52.2)

20 (8.7) 20 (8.8) 40 (8.7) 0 0 0

擦過傷 2 (0.9) 7 (3.1) 9 (2.0) 0 0 0

節足動物刺傷 4 (1.7) 5 (2.2) 9 (2.0) 0 0 0

靱帯捻挫 3 (1.3) 3 (1.3) 6 (1.3) 0 0 0

熱傷 4 (1.7) 2 (0.9) 6 (1.3) 0 0 0

挫傷 3 (1.3) 0 3 (0.7) 0 0 0

手骨折 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

耳擦過傷 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

第2度熱傷 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

椎骨脱臼 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

交通事故 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

口腔内損傷 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

肉離れ 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

靱帯損傷 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

足骨折 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

橈骨骨折 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

尺骨骨折 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

剥離骨折 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 078 (33.8) 87 (38.3) 165 (36.0) 0 2 (0.9) 2 (0.4)

白血球数増加 27 (11.7) 26 (11.5) 53 (11.6) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

白血球数減少 13 (5.6) 12 (5.3) 25 (5.5) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

アラニンアミノトランスフェラーゼ増加 5 (2.2) 16 (7.0) 21 (4.6) 0 0 0

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 4 (1.7) 14 (6.2) 18 (3.9) 0 0 0

血中コレステロール減少 11 (4.8) 5 (2.2) 16 (3.5) 0 0 0

血中尿素減少 11 (4.8) 5 (2.2) 16 (3.5) 0 0 0

血中ビリルビン増加 5 (2.2) 10 (4.4) 15 (3.3) 0 0 0

血中コレステロール増加 5 (2.2) 10 (4.4) 15 (3.3) 0 0 0

γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加 6 (2.6) 9 (4.0) 15 (3.3) 0 0 0

血中クレアチニン減少 5 (2.2) 3 (1.3) 8 (1.7) 0 0 0

血小板数増加 3 (1.3) 4 (1.8) 7 (1.5) 0 0 0

血小板数減少 2 (0.9) 2 (0.9) 4 (0.9) 0 0 0

血中アルカリホスファターゼ増加 0 3 (1.3) 3 (0.7) 0 0 0

血中尿素増加 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

血中クレアチニン増加 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

C-反応性蛋白増加 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

ロイシンアミノペプチダーゼ上昇 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

血中アルカリホスファターゼ減少 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

リンパ球形態異常 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 01 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

食欲減退 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 01 (0.4) 5 (2.2) 6 (1.3) 0 0 0

背部痛 0 4 (1.8) 4 (0.9) 0 0 0

顎関節症候群 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

腱鞘炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

弾発指 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

筋肉痛 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

[代謝および栄養障害]

[筋骨格系および結合組織障害]

[傷害、中毒および処置合併症]

[臨床検査]

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

安全性解析対象集団

有害事象発現

Page 77: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 77

表 2.7.6-49 SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表12-3(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

231 227 458 231 227 458194 (84.0) 198 (87.2) 392 (85.6) 114 (49.4) 125 (55.1) 239 (52.2)

7 (3.0) 8 (3.5) 15 (3.3) 0 0 0

皮膚乳頭腫 6 (2.6) 7 (3.1) 13 (2.8) 0 0 0

皮膚の新生物 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

アクロコルドン 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 07 (3.0) 8 (3.5) 15 (3.3) 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4)

頭痛 6 (2.6) 5 (2.2) 11 (2.4) 0 0 0

錯感覚 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4)

頚腕症候群 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

失神寸前の状態 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

三叉神経痛 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 02 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 0 0

不眠症 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

自殺既遂 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

大うつ病 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 04 (1.7) 2 (0.9) 6 (1.3) 0 0 0

月経困難症 3 (1.3) 1 (0.4) 4 (0.9) 0 0 0

不規則月経 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

子宮頚部腺腫様ポリープ 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 011 (4.8) 7 (3.1) 18 (3.9) 0 0 0

上気道の炎症 3 (1.3) 4 (1.8) 7 (1.5) 0 0 0

咳嗽 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 0 0

アレルギー性鼻炎 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 0 0

喘鳴 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

喘息 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

鼻閉 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

気胸 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

鼻漏 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

アレルギー性気管支炎 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

[良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポ

リープを含む)]

[神経系障害]

[精神障害]

[生殖系および乳房障害]

[呼吸器、胸郭および縦隔障害]

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

安全性解析対象集団

有害事象発現

Page 78: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 78

表 2.7.6-49 SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表12-3(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

231 227 458 231 227 458194 (84.0) 198 (87.2) 392 (85.6) 114 (49.4) 125 (55.1) 239 (52.2)93 (40.3) 96 (42.3) 189 (41.3) 52 (22.5) 67 (29.5) 119 (26.0)

皮膚剥脱 43 (18.6) 54 (23.8) 97 (21.2) 42 (18.2) 53 (23.3) 95 (20.7)

湿疹 16 (6.9) 21 (9.3) 37 (8.1) 0 3 (1.3) 3 (0.7)

皮膚炎 15 (6.5) 12 (5.3) 27 (5.9) 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7)

接触性皮膚炎 13 (5.6) 9 (4.0) 22 (4.8) 7 (3.0) 4 (1.8) 11 (2.4)

蕁麻疹 5 (2.2) 2 (0.9) 7 (1.5) 0 0 0

紅斑 4 (1.7) 1 (0.4) 5 (1.1) 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4)

乾皮症 2 (0.9) 2 (0.9) 4 (0.9) 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7)

皮膚嚢腫 3 (1.3) 1 (0.4) 4 (0.9) 0 0 0

脂漏性皮膚炎 0 3 (1.3) 3 (0.7) 0 0 0

皮脂欠乏性湿疹 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7) 0 0 0

皮脂欠乏症 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

紅色汗疹 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

皮下出血 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

そう痒症 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

円形脱毛症 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

皮膚乾燥 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

紫斑 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

嵌入爪 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

間擦疹 2 (0.9) 0 2 (0.4) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

脂腺機能亢進 2 (0.9) 0 2 (0.4) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

血管浮腫 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

アレルギー性皮膚炎 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

過角化 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

皮膚刺激 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

コリン性蕁麻疹 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

皮膚腫脹 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

温熱蕁麻疹 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

発汗障害 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

丘疹 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

ばら色粃糠疹 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 00 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

ほてり 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

[血管障害]

[皮膚および皮下組織障害]

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

安全性解析対象集団

有害事象発現

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 79

2) 比較的よく見られる有害事象 いずれかの投与群で発現率が2%以上の有害事象を比較的よく見られる有害事象とし

た。比較的よく見られる有害事象を投与群別に表 2.7.6-50に示した。 比較的よく見られる有害事象は、2.5%群では鼻咽頭炎25.5%(59/231例)、適用部位刺

激感19.0%(44/231例)、皮膚剥脱18.6%(43/231例)、適用部位紅斑13.9%(32/231例)、適

用部位乾燥13.0%(30/231例)、白血球数増加11.7%(27/231例)、湿疹6.9%(16/231例)、

皮膚炎6.5%(15/231例)、適用部位そう痒感6.1%(14/231例)、白血球数減少及び接触性

皮膚炎がそれぞれ5.6%(13/231例)、血中コレステロール減少及び血中尿素減少がそれぞ

れ4.8%(11/231例)、胃腸炎3.5%(8/231例)、下痢及びインフルエンザがそれぞれ3.0%(7/231例)、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、皮膚乳頭腫及び頭痛がそれぞれ2.6%(6/231例)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、血中ビリルビン増加、血中コレステロー

ル増加、血中クレアチニン減少及び蕁麻疹がそれぞれ2.2%(5/231例)であった。5%群

では鼻咽頭炎32.6%(74/227例)、皮膚剥脱23.8%(54/227例)、適用部位刺激感20.3%(46/227例)、適用部位紅斑18.1%(41/227例)、適用部位乾燥16.7%(38/227例)、白血球数増加11.5%(26/227例)、湿疹9.3%(21/227例)、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加7.0%(16/227例)、適用部位そう痒感及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加がそれぞれ

6.2%(14/227例)、インフルエンザ、白血球数減少及び皮膚炎がそれぞれ5.3%(12/227例)、

血中ビリルビン増加及び血中コレステロール増加がそれぞれ4.4%(10/227例)、γ-グル

タミルトランスフェラーゼ増加及び接触性皮膚炎がそれぞれ4.0%(9/227例)、季節性ア

レルギー3.5%(8/227例)、擦過傷及び皮膚乳頭腫がそれぞれ3.1%(7/227例)、眼瞼炎及

び口腔ヘルペスがそれぞれ2.6%(6/227例)、下痢、胃腸炎、節足動物刺傷、血中コレス

テロール減少、血中尿素減少及び頭痛がそれぞれ2.2%(5/227例)であった。 また、比較的よく見られる因果関係が否定できない有害事象は、2.5%群では適用部位

刺激感19.0%(44/231例)、皮膚剥脱18.2%(42/231例)、適用部位紅斑13.9%(32/231例)、

適用部位乾燥13.0%(30/231例)、適用部位そう痒感6.1%(14/231例)、接触性皮膚炎3.0%(7/231例)であった。5%群では皮膚剥脱23.3%(53/227例)、適用部位刺激感20.3%(46/227例)、適用部位紅斑18.1%(41/227例)、適用部位乾燥16.7%(38/227例)、適用部位そう痒

感5.7%(13/227例)であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 80

表 2.7.6-50 比較的よく見られる有害事象(発現率2%以上)

総括報告書 表12-4(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0〔PTの発現率が2%以上〕

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

231 227 458 231 227 458- - - - - -

眼瞼炎 3 (1.3) 6 (2.6) 9 (2.0) 1 (0.4) 0 1 (0.2)- - - - - -

下痢 7 (3.0) 5 (2.2) 12 (2.6) 0 0 0- - - - - -

適用部位刺激感 44 (19.0) 46 (20.3) 90 (19.7) 44 (19.0) 46 (20.3) 90 (19.7)

適用部位紅斑 32 (13.9) 41 (18.1) 73 (15.9) 32 (13.9) 41 (18.1) 73 (15.9)

適用部位乾燥 30 (13.0) 38 (16.7) 68 (14.8) 30 (13.0) 38 (16.7) 68 (14.8)

適用部位そう痒感 14 (6.1) 14 (6.2) 28 (6.1) 14 (6.1) 13 (5.7) 27 (5.9)- - - - - -

季節性アレルギー 4 (1.7) 8 (3.5) 12 (2.6) 0 0 0- - - - - -

鼻咽頭炎 59 (25.5) 74 (32.6) 133 (29.0) 0 0 0

インフルエンザ 7 (3.0) 12 (5.3) 19 (4.1) 0 0 0

胃腸炎 8 (3.5) 5 (2.2) 13 (2.8) 0 0 0

口腔ヘルペス 4 (1.7) 6 (2.6) 10 (2.2) 0 0 0- - - - - -

擦過傷 2 (0.9) 7 (3.1) 9 (2.0) 0 0 0

節足動物刺傷 4 (1.7) 5 (2.2) 9 (2.0) 0 0 0- - - - - -

白血球数増加 27 (11.7) 26 (11.5) 53 (11.6) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

白血球数減少 13 (5.6) 12 (5.3) 25 (5.5) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

アラニンアミノトランスフェラーゼ増加 5 (2.2) 16 (7.0) 21 (4.6) 0 0 0

アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 4 (1.7) 14 (6.2) 18 (3.9) 0 0 0

血中コレステロール減少 11 (4.8) 5 (2.2) 16 (3.5) 0 0 0

血中尿素減少 11 (4.8) 5 (2.2) 16 (3.5) 0 0 0

血中ビリルビン増加 5 (2.2) 10 (4.4) 15 (3.3) 0 0 0

血中コレステロール増加 5 (2.2) 10 (4.4) 15 (3.3) 0 0 0

γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加 6 (2.6) 9 (4.0) 15 (3.3) 0 0 0

血中クレアチニン減少 5 (2.2) 3 (1.3) 8 (1.7) 0 0 0

- - - - - -

皮膚乳頭腫 6 (2.6) 7 (3.1) 13 (2.8) 0 0 0- - - - - -

頭痛 6 (2.6) 5 (2.2) 11 (2.4) 0 0 0- - - - - -

皮膚剥脱 43 (18.6) 54 (23.8) 97 (21.2) 42 (18.2) 53 (23.3) 95 (20.7)

湿疹 16 (6.9) 21 (9.3) 37 (8.1) 0 3 (1.3) 3 (0.7)

皮膚炎 15 (6.5) 12 (5.3) 27 (5.9) 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7)

接触性皮膚炎 13 (5.6) 9 (4.0) 22 (4.8) 7 (3.0) 4 (1.8) 11 (2.4)

蕁麻疹 5 (2.2) 2 (0.9) 7 (1.5) 0 0 0

[良性、悪性および詳細不明の新生物(嚢胞およびポ

リープを含む)]

[神経系障害]

[皮膚および皮下組織障害]

[免疫系障害]

[感染症および寄生虫症]

[傷害、中毒および処置合併症]

[臨床検査]

[一般・全身障害および投与部位の状態]

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

安全性解析対象集団

[眼障害]

[胃腸障害]

Page 81: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 81

3) 有害事象の分析 a) 投与部位別の有害事象

本剤が外用剤であることから、有害事象の発現部位、すなわち「投与部位、もしく

は投与部位を含む局所」に発現しているか、「投与部位以外」に発現しているかを分

析した。部位区分、SOC、PTごとの有害事象の集計を表 2.7.6-51に示した。 有害事象は、2.5%群では84.0%(194/231例)、5%群では87.2%(198/227例)の被験

者に発現し、この内、投与部位、もしくは投与部位を含む局所に発現した有害事象は、

51.9%(120/231例)及び55.9%(127/227例)に認められた。 因果関係が否定できない有害事象は、2.5%群では49.4%(114/231例)、5%群では

55.1%(125/227例)の被験者に発現し、この内、投与部位、もしくは投与部位を含む

局所に発現した有害事象は、48.9%(113/231例)及び54.6%(124/227例)に認められ

た。 投与部位、もしくは投与部位を含む局所に発現した有害事象は、因果関係を問わず、

2.5%群に比較して5%群で高かった。 投与部位以外に発現した有害事象は、2.5%群では70.6%(163/231例)、5%群では

72.7%(165/227例)の被験者に発現した。この内、因果関係が否定できない有害事象

は、0.4%(1/231例)及び2.2%(5/227例)であり、因果関係が否定できない有害事象

のほとんどが投与部位、もしくは投与部位を含む局所に発現した。 比較的よく見られる因果関係が否定できない有害事象である、適用部位刺激感、適

用部位紅斑、適用部位乾燥、適用部位そう痒感、皮膚剥脱、接触性皮膚炎は、すべて

投与部位、もしくは投与部位を含む局所に発現した。適用部位紅斑、適用部位乾燥、

皮膚剥脱の発現率は、2.5%群に比較して5%群で高かった。

b) 重症度別の有害事象 重症度別、SOC、PTごとに有害事象を集計した。 有害事象の重症度別の発現状況は、軽度が84.3%(386/458例)、中等度が6.8%(31/458

例)、高度が0.4%(2/458例)の被験者にみられた。 高度の有害事象は、2.5%群で1例(自殺既遂)、5%群で1例(潰瘍性大腸炎)に認め

られた。いずれも重篤な有害事象であったが、因果関係は否定された。 中等度の有害事象は、2.5%群で17例(接触性皮膚炎が4例、インフルエンザ、胃腸

炎及び上気道の炎症がそれぞれ2例、腸炎、胃潰瘍、適用部位紅斑、喉頭炎、熱傷、

挫傷、橈骨骨折、尺骨骨折、喘息、気胸及び紅斑がそれぞれ1例)、5%群で14例(イ

ンフルエンザが5例、突発難聴、適用部位紅斑、適用部位皮膚炎、咽頭炎、腎盂腎炎、

水痘、皮膚炎、乾皮症、そう痒症及びアレルギー性皮膚炎がそれぞれ1例)に認めら

れた。また、因果関係が否定できない有害事象は、2.5%群で接触性皮膚炎が4例、適

用部位紅斑及び紅斑がそれぞれ1例、5%群で適用部位紅斑、適用部位皮膚炎、皮膚炎、

乾皮症及びアレルギー性皮膚炎がそれぞれ1例であり、処置により回復した。 その他の有害事象はすべて軽度であり、処置により回復又は軽快した。早期の回復

が見込めない事象では、薬物治療によりコントロールされていることが確認された。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 82

表 2.7.6-51 部位区分、SOC、PTごとの有害事象の集計

総括報告書 表14-8-4(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0〔いずれかの症例で、投与部位、

もしくは投与部位を含む局所に

発現した有害事象のみを対象〕

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 231 227 458 231 227 458

投与部位 120 (51.9) 127 (55.9) 247 (53.9) 113 (48.9) 124 (54.6) 237 (51.7)

投与部位以外 163 (70.6) 165 (72.7) 328 (71.6) 1 (0.4) 5 (2.2) 6 (1.3)

不明 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 4 (1.7) 0 4 (0.9) 3 (1.3) 0 3 (0.7)

投与部位以外 4 (1.7) 9 (4.0) 13 (2.8) 0 0 0

投与部位 2 (0.9) 0 2 (0.4) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

投与部位以外 1 (0.4) 6 (2.6) 7 (1.5) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

投与部位以外 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 24 (10.4) 13 (5.7) 37 (8.1) 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 0 0

投与部位 90 (39.0) 89 (39.2) 179 (39.1) 89 (38.5) 88 (38.8) 177 (38.6)

投与部位以外 5 (2.2) 6 (2.6) 11 (2.4) 0 0 0

投与部位 44 (19.0) 46 (20.3) 90 (19.7) 44 (19.0) 46 (20.3) 90 (19.7)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 32 (13.9) 41 (18.1) 73 (15.9) 32 (13.9) 41 (18.1) 73 (15.9)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 30 (13.0) 38 (16.7) 68 (14.8) 30 (13.0) 38 (16.7) 68 (14.8)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 14 (6.1) 14 (6.2) 28 (6.1) 14 (6.1) 13 (5.7) 27 (5.9)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 3 (1.3) 2 (0.9) 5 (1.1) 2 (0.9) 2 (0.9) 4 (0.9)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 4 (1.7) 8 (3.5) 12 (2.6) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 3 (1.3) 8 (3.5) 11 (2.4) 0 0 0

適用部位蕁麻疹

[免疫系障害]

季節性アレルギー

適用部位皮膚炎

適用部位熱傷

適用部位腫脹

適用部位湿疹

適用部位刺激感

適用部位紅斑

適用部位乾燥

適用部位そう痒感

眼瞼落屑

[胃腸障害]

口唇炎

[一般・全身障害および投与部位の状

態]

眼瞼紅斑

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

有害事象発現

[眼障害]

眼瞼炎

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 83

表 2.7.6-51 部位区分、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-4(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0〔いずれかの症例で、投与部位、

もしくは投与部位を含む局所に

発現した有害事象のみを対象〕

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 231 227 458 231 227 458

投与部位 3 (1.3) 4 (1.8) 7 (1.5) 0 0 0

投与部位以外 77 (33.3) 101 (44.5) 178 (38.9) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7) 0 0 0

投与部位以外 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 2 (0.9) 2 (0.9) 4 (0.9) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 4 (1.7) 2 (0.9) 6 (1.3) 0 0 0

投与部位以外 16 (6.9) 18 (7.9) 34 (7.4) 0 0 0

不明 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7) 0 0 0

投与部位以外 1 (0.4) 5 (2.2) 6 (1.3) 0 0 0

投与部位 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

投与部位以外 2 (0.9) 5 (2.2) 7 (1.5) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

投与部位 0 0 0 0 0 0

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

不明 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 0 0

投与部位以外 6 (2.6) 7 (3.1) 13 (2.8) 0 0 0

投与部位 2 (0.9) 1 (0.4) 3 (0.7) 0 0 0

投与部位以外 4 (1.7) 6 (2.6) 10 (2.2) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4)

投与部位以外 6 (2.6) 7 (3.1) 13 (2.8) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

[神経系障害]

錯感覚

挫傷

交通事故

[良性、悪性および詳細不明の新生物

(嚢胞およびポリープを含む)]

皮膚乳頭腫

単純ヘルペス

[傷害、中毒および処置合併症]

擦過傷

節足動物刺傷

毛包炎

癜風

膿痂疹

水痘

[感染症および寄生虫症]

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 84

表 2.7.6-51 部位区分、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-4(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0〔いずれかの症例で、投与部位、

もしくは投与部位を含む局所に

発現した有害事象のみを対象〕

[SOC]PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 231 227 458 231 227 458

投与部位 53 (22.9) 68 (30.0) 121 (26.4) 51 (22.1) 65 (28.6) 116 (25.3)

投与部位以外 54 (23.4) 44 (19.4) 98 (21.4) 1 (0.4) 3 (1.3) 4 (0.9)

投与部位 43 (18.6) 54 (23.8) 97 (21.2) 42 (18.2) 53 (23.3) 95 (20.7)

投与部位以外 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 2 (0.9) 2 (0.4)

投与部位以外 16 (6.9) 20 (8.8) 36 (7.9) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7) 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4)

投与部位以外 14 (6.1) 10 (4.4) 24 (5.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

投与部位 7 (3.0) 4 (1.8) 11 (2.4) 7 (3.0) 4 (1.8) 11 (2.4)

投与部位以外 7 (3.0) 5 (2.2) 12 (2.6) 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 5 (2.2) 1 (0.4) 6 (1.3) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4)

投与部位以外 3 (1.3) 0 3 (0.7) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7) 1 (0.4) 2 (0.9) 3 (0.7)

投与部位以外 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 0 0

投与部位以外 0 2 (0.9) 2 (0.4) 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 1 (0.4) 1 (0.4) 2 (0.4) 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 2 (0.9) 0 2 (0.4) 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 1 (0.4) 0 1 (0.2) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

投与部位以外 1 (0.4) 0 1 (0.2) 0 0 0

投与部位 2 (0.9) 0 2 (0.4) 1 (0.4) 0 1 (0.2)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

投与部位 0 1 (0.4) 1 (0.2) 0 1 (0.4) 1 (0.2)

投与部位以外 0 0 0 0 0 0

アレルギー性皮膚炎

[血管障害]

ほてり

紅色汗疹

皮膚乾燥

間擦疹

脂腺機能亢進

紅斑

乾皮症

脂漏性皮膚炎

皮脂欠乏症

湿疹

皮膚炎

接触性皮膚炎

蕁麻疹

[皮膚および皮下組織障害]

皮膚剥脱

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%5% 5%

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 85

c) 期間ごとの有害事象の発現状況 i) 初回発現時期ごとの有害事象の発現状況

初回発現時期別、SOC、PTごとの有害事象の集計を表 2.7.6-52に示した。 有害事象は、2.5%群では84.0%(194/231例)、5%群では87.2%(198/227例)の被

験者に発現し、治療開始日から3カ月以内に59.7%(138/231例)及び64.3%(146/227例)に、治療開始日から1カ月以内に44.6%(103/231例)及び48.9%(111/227例)

に発現した。初回発現時期ごとの有害事象の発現率は、4~6カ月では2.5%群で

12.2%(27/222例)、5%群で14.1%(30/213例)、7~9カ月では6.6%(14/213例)及び

6.3%(13/208例)、10~12カ月では7.3%(15/205例)及び4.4%(9/203例)であった。 因果関係が否定できない有害事象は、2.5%群では49.4%(114/231例)、5%群では

55.1%(125/227例)の被験者に発現し、治療開始日から3カ月以内に39.4%(91/231例)及び46.3%(105/227例)に、治療開始日から1カ月以内に32.9%(76/231例)及

び39.2%(89/227例)に発現した。初回発現時期ごとの因果関係が否定できない有

害事象の発現率は、4~6カ月では2.5%群で8.6%(19/222例)、5%群で7.0%(15/213例)、7~9カ月では0.9%(2/213例)及び1.4%(3/208例)、10~12カ月では1.0%(2/205例)及び1.0%(2/203例)であった。 投与群及び因果関係に関わらず、治療開始日から3カ月以降に新たに発現する有

害事象は少なかった。 治療開始から3カ月以降(91日目以降)に初めて発現した因果関係が否定できな

い有害事象は、2.5%群で眼瞼炎、眼瞼紅斑、眼瞼落屑、適用部位湿疹、適用部位

蕁麻疹、乾皮症、間擦疹がそれぞれ1例、5%群で乾皮症が2例、皮膚乾燥が1例発現

した。5%群の中等度の乾皮症1例を除いて、すべて軽度の有害事象であり、無処置

又は薬剤治療により回復した。また、因果関係が否定できない中等度の有害事象

が発現した10例は、5%群の中等度の乾皮症1例を除いて、治療開始日から3カ月以

内に発現した。中等度の乾皮症(BL- - )1例は、治験薬を休薬したが、薬剤治

療により回復した。 因果関係が否定できない皮膚剥脱は、2.5%群では28例が治療開始日から3カ月以

内に発現し、14例が3カ月以降に発現し、5%群では35例が治療開始日から3カ月以

内に発現し、18例が3カ月以降に発現した。これらの有害事象はすべて軽度であり、

無処置又は薬剤治療により回復した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 86

表 2.7.6-52 初回発現時期別(3ヵ月ごと)、SOC、PTごとの有害事象の集計(発現率2%以上)

総括報告書 表14-8-7(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

因果関係を

問わない

2.5% 5% 2.5% + 5%

[SOC]合計 ~3ヵ月

4~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)231 231 222 213 205 227 227 213 208 203 458 458 435 421 408

194 (84.0) 138 (59.7) 27 (12.2) 14 (6.6) 15 (7.3) 198 (87.2) 146 (64.3) 30 (14.1) 13 (6.3) 9 (4.4) 392 (85.6) 284 (62.0) 57 (13.1) 27 (6.4) 24 (5.9)1 (0.4) 0 1 (0.5) 0 0 0 0 0 0 0 1 (0.2) 0 1 (0.2) 0 02 (0.9) 1 (0.4) 0 0 1 (0.5) 2 (0.9) 0 0 1 (0.5) 1 (0.5) 4 (0.9) 1 (0.2) 0 1 (0.2) 2 (0.5)7 (3.0) 6 (2.6) 1 (0.5) 0 0 12 (5.3) 9 (4.0) 2 (0.9) 1 (0.5) 0 19 (4.1) 15 (3.3) 3 (0.7) 1 (0.2) 0

眼瞼炎 3 (1.3) 1 (0.4) 1 (0.5) 0 1 (0.5) 6 (2.6) 0 1 (0.5) 3 (1.4) 2 (1.0) 9 (2.0) 1 (0.2) 2 (0.5) 3 (0.7) 3 (0.7)

下痢 7 (3.0) 3 (1.3) 1 (0.5) 2 (0.9) 1 (0.5) 5 (2.2) 2 (0.9) 2 (0.9) 0 1 (0.5) 12 (2.6) 5 (1.1) 3 (0.7) 2 (0.5) 2 (0.5)

適用部位刺激感 44 (19.0) 36 (15.6) 7 (3.2) 1 (0.5) 0 46 (20.3) 43 (18.9) 3 (1.4) 0 0 90 (19.7) 79 (17.2) 10 (2.3) 1 (0.2) 0

適用部位紅斑 32 (13.9) 24 (10.4) 5 (2.3) 3 (1.4) 0 41 (18.1) 32 (14.1) 3 (1.4) 3 (1.4) 3 (1.5) 73 (15.9) 56 (12.2) 8 (1.8) 6 (1.4) 3 (0.7)

適用部位乾燥 30 (13.0) 24 (10.4) 6 (2.7) 0 0 38 (16.7) 30 (13.2) 6 (2.8) 2 (1.0) 0 68 (14.8) 54 (11.8) 12 (2.8) 2 (0.5) 0

適用部位そう痒感 14 (6.1) 11 (4.8) 2 (0.9) 0 1 (0.5) 14 (6.2) 11 (4.8) 2 (0.9) 1 (0.5) 0 28 (6.1) 22 (4.8) 4 (0.9) 1 (0.2) 1 (0.2)

季節性アレルギー 4 (1.7) 0 3 (1.4) 1 (0.5) 0 8 (3.5) 0 0 8 (3.8) 0 12 (2.6) 0 3 (0.7) 9 (2.1) 0

鼻咽頭炎 59 (25.5) 21 (9.1) 26 (11.7) 6 (2.8) 6 (2.9) 74 (32.6) 24 (10.6) 25 (11.7) 17 (8.2) 8 (3.9) 133 (29.0) 45 (9.8) 51 (11.7) 23 (5.5) 14 (3.4)

インフルエンザ 7 (3.0) 0 1 (0.5) 6 (2.8) 0 12 (5.3) 0 3 (1.4) 8 (3.8) 1 (0.5) 19 (4.1) 0 4 (0.9) 14 (3.3) 1 (0.2)

胃腸炎 8 (3.5) 2 (0.9) 4 (1.8) 1 (0.5) 1 (0.5) 5 (2.2) 2 (0.9) 0 3 (1.4) 0 13 (2.8) 4 (0.9) 4 (0.9) 4 (1.0) 1 (0.2)

口腔ヘルペス 4 (1.7) 1 (0.4) 1 (0.5) 2 (0.9) 0 6 (2.6) 3 (1.3) 1 (0.5) 0 2 (1.0) 10 (2.2) 4 (0.9) 2 (0.5) 2 (0.5) 2 (0.5)

[胃腸障害]

[一般・全身障害および投与

部位の状態]

[免疫系障害]

[感染症および寄生虫症]

死亡例

重篤なAE(死亡以外)

中止例

[眼障害]

〔いずれかの群で期間を問わ

ず2%以上発現したAEに対し、

AEが初めて観察された時点

を対象に集計〕

安全性解析対象集団

全AE

Page 87: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 87

表 2.7.6-52 初回発現時期別(3ヵ月ごと)、SOC、PTごとの有害事象の集計(発現率2%以上) (続き)

総括報告書 表14-8-7(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

因果関係を

問わない

2.5% 5% 2.5% + 5%

[SOC]合計 ~3ヵ月

4~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)231 231 222 213 205 227 227 213 208 203 458 458 435 421 408

擦過傷 2 (0.9) 0 1 (0.5) 1 (0.5) 0 7 (3.1) 1 (0.4) 4 (1.9) 2 (1.0) 0 9 (2.0) 1 (0.2) 5 (1.1) 3 (0.7) 0

節足動物刺傷 4 (1.7) 2 (0.9) 1 (0.5) 0 1 (0.5) 5 (2.2) 1 (0.4) 0 0 4 (2.0) 9 (2.0) 3 (0.7) 1 (0.2) 0 5 (1.2)

白血球数増加 27 (11.7) 13 (5.6) 3 (1.4) 8 (3.8) 3 (1.5) 26 (11.5) 9 (4.0) 9 (4.2) 5 (2.4) 3 (1.5) 53 (11.6) 22 (4.8) 12 (2.8) 13 (3.1) 6 (1.5)

白血球数減少 13 (5.6) 6 (2.6) 3 (1.4) 2 (0.9) 2 (1.0) 12 (5.3) 5 (2.2) 3 (1.4) 2 (1.0) 2 (1.0) 25 (5.5) 11 (2.4) 6 (1.4) 4 (1.0) 4 (1.0)

アラニンアミノトランス

フェラーゼ増加5 (2.2) 2 (0.9) 1 (0.5) 1 (0.5) 1 (0.5) 16 (7.0) 3 (1.3) 5 (2.3) 8 (3.8) 0 21 (4.6) 5 (1.1) 6 (1.4) 9 (2.1) 1 (0.2)

アスパラギン酸アミノトラ

ンスフェラーゼ増加4 (1.7) 2 (0.9) 0 0 2 (1.0) 14 (6.2) 3 (1.3) 4 (1.9) 7 (3.4) 0 18 (3.9) 5 (1.1) 4 (0.9) 7 (1.7) 2 (0.5)

血中コレステロール減少 11 (4.8) 2 (0.9) 1 (0.5) 4 (1.9) 4 (2.0) 5 (2.2) 2 (0.9) 1 (0.5) 1 (0.5) 1 (0.5) 16 (3.5) 4 (0.9) 2 (0.5) 5 (1.2) 5 (1.2)

血中尿素減少 11 (4.8) 2 (0.9) 1 (0.5) 0 8 (3.9) 5 (2.2) 2 (0.9) 0 2 (1.0) 1 (0.5) 16 (3.5) 4 (0.9) 1 (0.2) 2 (0.5) 9 (2.2)

血中ビリルビン増加 5 (2.2) 1 (0.4) 0 1 (0.5) 3 (1.5) 10 (4.4) 7 (3.1) 0 1 (0.5) 2 (1.0) 15 (3.3) 8 (1.7) 0 2 (0.5) 5 (1.2)

血中コレステロール増加 5 (2.2) 0 0 5 (2.3) 0 10 (4.4) 3 (1.3) 1 (0.5) 5 (2.4) 1 (0.5) 15 (3.3) 3 (0.7) 1 (0.2) 10 (2.4) 1 (0.2)

γ-グルタミルトランス

フェラーゼ増加6 (2.6) 3 (1.3) 1 (0.5) 1 (0.5) 1 (0.5) 9 (4.0) 2 (0.9) 1 (0.5) 6 (2.9) 0 15 (3.3) 5 (1.1) 2 (0.5) 7 (1.7) 1 (0.2)

血中クレアチニン減少 5 (2.2) 1 (0.4) 2 (0.9) 1 (0.5) 1 (0.5) 3 (1.3) 3 (1.3) 0 0 0 8 (1.7) 4 (0.9) 2 (0.5) 1 (0.2) 1 (0.2)

皮膚乳頭腫 6 (2.6) 0 4 (1.8) 0 2 (1.0) 7 (3.1) 4 (1.8) 1 (0.5) 1 (0.5) 1 (0.5) 13 (2.8) 4 (0.9) 5 (1.1) 1 (0.2) 3 (0.7)

[傷害、中毒および処置合併

症]

[臨床検査]

[良性、悪性および詳細不明

の新生物(嚢胞およびポリー

プを含む)]

〔いずれかの群で期間を問わ

ず2%以上発現したAEに対し、

AEが初めて観察された時点

を対象に集計〕

安全性解析対象集団

Page 88: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 88

表 2.7.6-52 初回発現時期別(3ヵ月ごと)、SOC、PTごとの有害事象の集計(発現率2%以上) (続き)

総括報告書 表14-8-7(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

因果関係を

問わない

2.5% 5% 2.5% + 5%

[SOC]合計 ~3ヵ月

4~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)231 231 222 213 205 227 227 213 208 203 458 458 435 421 408

頭痛 6 (2.6) 4 (1.7) 2 (0.9) 0 0 5 (2.2) 0 1 (0.5) 1 (0.5) 3 (1.5) 11 (2.4) 4 (0.9) 3 (0.7) 1 (0.2) 3 (0.7)

皮膚剥脱 43 (18.6) 29 (12.6) 7 (3.2) 4 (1.9) 3 (1.5) 54 (23.8) 35 (15.4) 11 (5.2) 6 (2.9) 2 (1.0) 97 (21.2) 64 (14.0) 18 (4.1) 10 (2.4) 5 (1.2)

湿疹 16 (6.9) 6 (2.6) 2 (0.9) 2 (0.9) 6 (2.9) 21 (9.3) 5 (2.2) 7 (3.3) 6 (2.9) 3 (1.5) 37 (8.1) 11 (2.4) 9 (2.1) 8 (1.9) 9 (2.2)

皮膚炎 15 (6.5) 7 (3.0) 1 (0.5) 2 (0.9) 5 (2.4) 12 (5.3) 3 (1.3) 3 (1.4) 2 (1.0) 4 (2.0) 27 (5.9) 10 (2.2) 4 (0.9) 4 (1.0) 9 (2.2)

接触性皮膚炎 13 (5.6) 10 (4.3) 0 2 (0.9) 1 (0.5) 9 (4.0) 8 (3.5) 0 0 1 (0.5) 22 (4.8) 18 (3.9) 0 2 (0.5) 2 (0.5)

蕁麻疹 5 (2.2) 2 (0.9) 2 (0.9) 0 1 (0.5) 2 (0.9) 1 (0.4) 0 0 1 (0.5) 7 (1.5) 3 (0.7) 2 (0.5) 0 2 (0.5)

[皮膚および皮下組織障害]

[神経系障害]

〔いずれかの群で期間を問わ

ず2%以上発現したAEに対し、

AEが初めて観察された時点

を対象に集計〕

安全性解析対象集団

Page 89: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 89

表 2.7.6-52 初回発現時期別(3ヵ月ごと)、SOC、PTごとの有害事象の集計(発現率2%以上) (続き)

総括報告書 表14-8-7(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

因果関係が

否定できない

2.5% 5% 2.5% + 5%

[SOC]合計 ~3ヵ月

4~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)231 231 222 213 205 227 227 213 208 203 458 458 435 421 408

114 (49.4) 91 (39.4) 19 (8.6) 2 (0.9) 2 (1.0) 125 (55.1) 105 (46.3) 15 (7.0) 3 (1.4) 2 (1.0) 239 (52.2) 196 (42.8) 34 (7.8) 5 (1.2) 4 (1.0)0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 00 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

6 (2.6) 5 (2.2) 1 (0.5) 0 0 11 (4.8) 9 (4.0) 2 (0.9) 0 0 17 (3.7) 14 (3.1) 3 (0.7) 0 0

眼瞼炎 1 (0.4) 0 1 (0.5) 0 0 0 0 0 0 0 1 (0.2) 0 1 (0.2) 0 0

下痢 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

適用部位刺激感 44 (19.0) 36 (15.6) 7 (3.2) 1 (0.5) 0 46 (20.3) 43 (18.9) 3 (1.4) 0 0 90 (19.7) 79 (17.2) 10 (2.3) 1 (0.2) 0

適用部位紅斑 32 (13.9) 24 (10.4) 5 (2.3) 3 (1.4) 0 41 (18.1) 32 (14.1) 3 (1.4) 3 (1.4) 3 (1.5) 73 (15.9) 56 (12.2) 8 (1.8) 6 (1.4) 3 (0.7)

適用部位乾燥 30 (13.0) 24 (10.4) 6 (2.7) 0 0 38 (16.7) 30 (13.2) 6 (2.8) 2 (1.0) 0 68 (14.8) 54 (11.8) 12 (2.8) 2 (0.5) 0

適用部位そう痒感 14 (6.1) 11 (4.8) 2 (0.9) 0 1 (0.5) 13 (5.7) 10 (4.4) 2 (0.9) 1 (0.5) 0 27 (5.9) 21 (4.6) 4 (0.9) 1 (0.2) 1 (0.2)

季節性アレルギー 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

鼻咽頭炎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

インフルエンザ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

胃腸炎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

口腔ヘルペス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

[胃腸障害]

[一般・全身障害および投与

部位の状態]

[免疫系障害]

[感染症および寄生虫症]

死亡例

重篤なAE(死亡以外)

中止例

[眼障害]

〔いずれかの群で期間を問わ

ず2%以上発現したAEに対し、

AEが初めて観察された時点

を対象に集計〕

安全性解析対象集団

全AE

Page 90: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 90

表 2.7.6-52 初回発現時期別(3ヵ月ごと)、SOC、PTごとの有害事象の集計(発現率2%以上) (続き)

総括報告書 表14-8-7(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

因果関係が

否定できない

2.5% 5% 2.5% + 5%

[SOC]合計 ~3ヵ月

4~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)231 231 222 213 205 227 227 213 208 203 458 458 435 421 408

擦過傷 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

節足動物刺傷 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

白血球数増加 0 0 0 0 0 1 (0.4) 1 (0.4) 0 0 0 1 (0.2) 1 (0.2) 0 0 0

白血球数減少 0 0 0 0 0 1 (0.4) 1 (0.4) 0 0 0 1 (0.2) 1 (0.2) 0 0 0

アラニンアミノトランス

フェラーゼ増加0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

アスパラギン酸アミノトラ

ンスフェラーゼ増加0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

血中コレステロール減少 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

血中尿素減少 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

血中ビリルビン増加 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

血中コレステロール増加 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

γ-グルタミルトランス

フェラーゼ増加0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

血中クレアチニン減少 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

皮膚乳頭腫 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

[傷害、中毒および処置合併

症]

[臨床検査]

[良性、悪性および詳細不明

の新生物(嚢胞およびポリー

プを含む)]

〔いずれかの群で期間を問わ

ず2%以上発現したAEに対し、

AEが初めて観察された時点

を対象に集計〕

安全性解析対象集団

Page 91: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 91

表 2.7.6-52 初回発現時期別(3ヵ月ごと)、SOC、PTごとの有害事象の集計(発現率2%以上) (続き)

総括報告書 表14-8-7(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

因果関係が

否定できない

2.5% 5% 2.5% + 5%

[SOC]合計 ~3ヵ月

4~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

合計 ~3ヵ月4

~6ヵ月

7~9ヵ月

10~12ヵ月

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)231 231 222 213 205 227 227 213 208 203 458 458 435 421 408

頭痛 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

皮膚剥脱 42 (18.2) 28 (12.1) 7 (3.2) 4 (1.9) 3 (1.5) 53 (23.3) 35 (15.4) 11 (5.2) 5 (2.4) 2 (1.0) 95 (20.7) 63 (13.8) 18 (4.1) 9 (2.1) 5 (1.2)

湿疹 0 0 0 0 0 3 (1.3) 1 (0.4) 2 (0.9) 0 0 3 (0.7) 1 (0.2) 2 (0.5) 0 0

皮膚炎 2 (0.9) 2 (0.9) 0 0 0 1 (0.4) 1 (0.4) 0 0 0 3 (0.7) 3 (0.7) 0 0 0

接触性皮膚炎 7 (3.0) 7 (3.0) 0 0 0 4 (1.8) 4 (1.8) 0 0 0 11 (2.4) 11 (2.4) 0 0 0

蕁麻疹 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

[皮膚および皮下組織障害]

[神経系障害]

〔いずれかの群で期間を問わ

ず2%以上発現したAEに対し、

AEが初めて観察された時点

を対象に集計〕

安全性解析対象集団

Page 92: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 92

ii) 特定の有害事象に対する期間ごとの発現状況 特定の有害事象として、比較的よく見られる因果関係が否定できない有害事象

である、適用部位刺激感、適用部位紅斑、適用部位そう痒感、適用部位乾燥、皮

膚剥脱、接触性皮膚炎を対象に期間ごとの発現状況を集計した。 ・治療開始日から初めて有害事象が発現するまでの期間

特定の有害事象のいずれかが初めて発現するまでの期間と累積イベント発現率

を図 2.7.6-10に、特定の有害事象のいずれかが初めて発現するまでの期間を表 2.7.6-53に示した。 特定の有害事象の累積イベント発現率は、2.5%群及び5%群で共に同様の経時推

移を示し、1カ月目(治療開始日~30日目)に32.2%及び37.5%、3カ月目(61日目

~90日目)に39.2%及び43.3%を認めた後、12カ月目(331日目~360日目)の49.4%及び53.4%まで上昇した。

・一定期間における有害事象の発現頻度 特定の有害事象における、一定期間ごとの繰り返し発現の状況を確認した。 1カ月ごとの特定の有害事象の発現頻度は、1カ月目(治療開始日~30日目)で

は、2.5%群で0.4968件/人月、5%群で0.6415件/人月であった。2カ月目以降では、

2.5%群で0.0095~0.0724件/人月、5%群で0~0.0925件/人月の範囲内で推移し、

治験薬の長期間投与により、特定の有害事象の発現頻度は上昇しなかった。皮膚

剥脱は、他の特定の有害事象に比較して、2カ月目以降の1カ月ごとの有害事象の

発現頻度が高いと考える。

図 2.7.6-10 特定の有害事象のいずれかが、初めて発現するまでの期間と、累積イベント発現率 総括報告書 図14-8(5.3.5.2-1)から引用

○2.5%△5%◇2.5% + 5%

累積

イベ

ント

発現

率(%)

0

10

20

30

40

50

60

特定の有害事象のいずれかが、初めて発現するまでの期間(ヵ月)

0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

○○

○○

○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

△△

△△

△ △ △ △ △ △ △ △

◇◇

◇◇

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 93

表 2.7.6-53 特定の有害事象のいずれかが、初めて発現するまでの期間

総括報告書 表14-8-9(5.3.5.2-1)から引用

安全性解析対象集団(2.5% 231例、5% 227例、2.5% + 5% 458例)

治療開始日~1ヵ月(治療開始日~30日目まで) 230.0 74 2 32.2 226.5 85 1 37.5 456.5 159 3 34.82ヵ月(31日目~60日目まで) 155.0 11 0 37.0 141.0 5 0 39.7 296.0 16 0 38.43ヵ月(61日目~90日目まで) 143.5 5 1 39.2 134.5 8 3 43.3 278.0 13 4 41.24ヵ月(91日目~120日目まで) 136.5 4 3 41.0 125.0 9 0 47.4 261.5 13 3 44.25ヵ月(121日目~150日目まで) 130.0 6 2 43.7 115.5 5 1 49.7 245.5 11 3 46.76ヵ月(151日目~180日目まで) 123.0 5 0 46.0 110.0 1 0 50.1 233.0 6 0 48.07ヵ月(181日目~210日目まで) 116.5 3 3 47.4 108.5 2 1 51.1 225.0 5 4 49.28ヵ月(211日目~240日目まで) 112.0 1 0 47.8 106.0 1 0 51.5 218.0 2 0 49.79ヵ月(241日目~270日目まで) 109.5 1 3 48.3 104.5 2 1 52.5 214.0 3 4 50.410ヵ月(271日目~300日目まで) 106.0 0 2 48.3 101.0 1 2 52.9 207.0 1 4 50.611ヵ月(301日目~330日目まで) 104.5 1 1 48.8 99.0 1 0 53.4 203.5 2 1 51.112ヵ月(331日目~360日目まで) 92.5 1 21 49.4 88.5 0 19 53.4 181.0 1 40 51.412ヵ月超(361日目以降) 40.5 0 81 - 40.0 1 78 - 80.5 1 159 -

特定の有害事象:適用部位刺激感、適用部位紅斑、適用部位そう痒感、適用部位乾燥、皮膚剥脱、接触性皮膚炎

12ヵ月超の打切り:完了例

〔特定のAEのみ対象〕

〔生命表法:特定AEのいずれかが初めて発現

するまでの期間〕

2.5% + 5%

effectivesample size

イベント

(例)打切り

(例)

累積

イベント

発現率

(%)

5%2.5%

累積

イベント

発現率

(%)

イベント

(例)effective

sample size打切り

(例)打切り

(例)イベント

(例)effective

sample size

累積

イベント

発現率

(%)

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 94

d) アダパレン併用の有無別の有害事象 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計を表 2.7.6-54に示した。 アダパレン併用ありの場合、有害事象は、2.5%群では91.7%(33/36例)、5%群では

97.3%(36/37例)の被験者に発現し、この内、因果関係が否定できない有害事象は、

2.5%群では66.7%(24/36例)、5%群では70.3%(26/37例)に認められた。 アダパレン併用なしの場合、有害事象は、2.5%群では82.6%(161/195例)、5%群で

は85.3%(162/190例)の被験者に発現し、この内、因果関係が否定できない有害事象

は、2.5%群では46.2%(90/195例)、5%群では52.1%(99/190例)に認められた。 有害事象の発現率は、アダパレン併用ありの被験者に比較して、アダパレン併用な

しの被験者で低かった。

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 33 (91.7) 36 (97.3) 69 (94.5) 24 (66.7) 26 (70.3) 50 (68.5)

なし 161 (82.6) 162 (85.3) 323 (83.9) 90 (46.2) 99 (52.1) 189 (49.1)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 3 (8.1) 3 (4.1) 0 0 0

なし 8 (4.1) 6 (3.2) 14 (3.6) 3 (1.5) 0 3 (0.8)

あり 0 2 (5.4) 2 (2.7) 0 0 0

なし 3 (1.5) 4 (2.1) 7 (1.8) 1 (0.5) 0 1 (0.3)

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 1 (0.5) 3 (0.8) 1 (0.5) 0 1 (0.3)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 1 (0.5) 0 1 (0.3)

結膜炎

眼瞼紅斑

眼のアレルギー

眼瞼落屑

[耳および迷路障害]

突発難聴

[眼障害]

眼瞼炎

5% 5%

有害事象発現

[血液およびリンパ系障害]

リンパ節炎

貧血

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 95: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 95

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 7 (19.4) 3 (8.1) 10 (13.7) 0 0 0

なし 17 (8.7) 11 (5.8) 28 (7.3) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 3 (8.3) 2 (5.4) 5 (6.8) 0 0 0

なし 4 (2.1) 3 (1.6) 7 (1.8) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 2 (1.1) 4 (1.0) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 3 (1.5) 0 3 (0.8) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 2 (1.0) 0 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 0 2 (0.5) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

胃潰瘍

胃食道逆流性疾患

血便排泄

口唇痛

口唇乾燥

裂肛

歯肉炎

腸炎

嘔吐

腹部不快感

歯根嚢胞

口内炎

歯の障害

便秘

胃炎

アフタ性口内炎

[胃腸障害]

下痢

口唇炎

齲歯

上腹部痛

潰瘍性大腸炎

腹痛

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 96: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 96

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 19 (52.8) 19 (51.4) 38 (52.1) 19 (52.8) 18 (48.6) 37 (50.7)

なし 72 (36.9) 73 (38.4) 145 (37.7) 70 (35.9) 70 (36.8) 140 (36.4)

あり 11 (30.6) 7 (18.9) 18 (24.7) 11 (30.6) 7 (18.9) 18 (24.7)

なし 33 (16.9) 39 (20.5) 72 (18.7) 33 (16.9) 39 (20.5) 72 (18.7)

あり 9 (25.0) 11 (29.7) 20 (27.4) 9 (25.0) 11 (29.7) 20 (27.4)

なし 23 (11.8) 30 (15.8) 53 (13.8) 23 (11.8) 30 (15.8) 53 (13.8)

あり 6 (16.7) 7 (18.9) 13 (17.8) 6 (16.7) 7 (18.9) 13 (17.8)

なし 24 (12.3) 31 (16.3) 55 (14.3) 24 (12.3) 31 (16.3) 55 (14.3)

あり 2 (5.6) 3 (8.1) 5 (6.8) 2 (5.6) 3 (8.1) 5 (6.8)

なし 12 (6.2) 11 (5.8) 23 (6.0) 12 (6.2) 10 (5.3) 22 (5.7)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 4 (2.1) 2 (1.1) 6 (1.6) 0 0 0

あり 1 (2.8) 2 (5.4) 3 (4.1) 0 2 (5.4) 2 (2.7)

なし 2 (1.0) 0 2 (0.5) 2 (1.0) 0 2 (0.5)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 1 (0.5) 0 1 (0.3)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 1 (0.5) 0 1 (0.3)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 2 (5.4) 2 (2.7) 0 0 0

なし 5 (2.6) 6 (3.2) 11 (2.9) 0 0 0

あり 0 2 (5.4) 2 (2.7) 0 0 0

なし 4 (2.1) 6 (3.2) 10 (2.6) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

肝機能異常

[免疫系障害]

季節性アレルギー

アナフィラキシー反応

炎症

適用部位湿疹

適用部位蕁麻疹

[肝胆道系障害]

倦怠感

疲労

適用部位熱傷

適用部位腫脹

歯痛

適用部位乾燥

適用部位そう痒感

発熱

適用部位皮膚炎

口唇水疱

[一般・全身障害および投与部位の状

態]

適用部位刺激感

適用部位紅斑

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 97: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 97

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 15 (41.7) 15 (40.5) 30 (41.1) 0 0 0

なし 62 (31.8) 89 (46.8) 151 (39.2) 0 0 0

あり 12 (33.3) 12 (32.4) 24 (32.9) 0 0 0

なし 47 (24.1) 62 (32.6) 109 (28.3) 0 0 0

あり 0 3 (8.1) 3 (4.1) 0 0 0

なし 7 (3.6) 9 (4.7) 16 (4.2) 0 0 0

あり 1 (2.8) 2 (5.4) 3 (4.1) 0 0 0

なし 7 (3.6) 3 (1.6) 10 (2.6) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 4 (2.1) 5 (2.6) 9 (2.3) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 3 (1.5) 2 (1.1) 5 (1.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 3 (1.6) 4 (1.0) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 3 (1.6) 5 (1.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 3 (1.6) 5 (1.3) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

足部白癬

膿痂疹

喉頭炎

中耳炎

感染性腸炎

水痘

咽頭扁桃炎

熱傷部感染

帯状疱疹

麦粒腫

口腔ヘルペス

毛包炎

気管支炎

咽頭炎

爪囲炎

腎盂腎炎

鼻炎

鼻咽頭炎

インフルエンザ

胃腸炎

癜風

せつ

[感染症および寄生虫症]

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 98: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 98

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

ウイルス性発疹

外陰部膿瘍

ウイルス性腸炎

外耳炎

股部白癬

扁桃炎

ウイルス感染

蜂巣炎

膀胱炎

蓄膿

単純ヘルペス

ヘリコバクター感染

細菌性胃腸炎

感染性皮膚嚢腫

急性扁桃炎

皮膚細菌感染

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 99

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 3 (8.3) 4 (10.8) 7 (9.6) 0 0 0

なし 17 (8.7) 16 (8.4) 33 (8.6) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 2 (1.0) 6 (3.2) 8 (2.1) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 4 (2.1) 4 (2.1) 8 (2.1) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 0 0

なし 2 (1.0) 2 (1.1) 4 (1.0) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 4 (2.1) 2 (1.1) 6 (1.6) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 2 (1.0) 0 2 (0.5) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 0 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

靱帯損傷

足骨折

橈骨骨折

尺骨骨折

口腔内損傷

肉離れ

挫傷

手骨折

耳擦過傷

第2度熱傷

剥離骨折

節足動物刺傷

靱帯捻挫

熱傷

[傷害、中毒および処置合併症]

椎骨脱臼

交通事故

擦過傷

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 100: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 100

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 14 (38.9) 11 (29.7) 25 (34.2) 0 1 (2.7) 1 (1.4)

なし 64 (32.8) 76 (40.0) 140 (36.4) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 5 (13.9) 2 (5.4) 7 (9.6) 0 0 0

なし 22 (11.3) 24 (12.6) 46 (11.9) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 1 (2.8) 2 (5.4) 3 (4.1) 0 1 (2.7) 1 (1.4)

なし 12 (6.2) 10 (5.3) 22 (5.7) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 4 (2.1) 16 (8.4) 20 (5.2) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 0 0

なし 3 (1.5) 13 (6.8) 16 (4.2) 0 0 0

あり 0 2 (5.4) 2 (2.7) 0 0 0

なし 11 (5.6) 3 (1.6) 14 (3.6) 0 0 0

あり 2 (5.6) 2 (5.4) 4 (5.5) 0 0 0

なし 9 (4.6) 3 (1.6) 12 (3.1) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 5 (2.6) 9 (4.7) 14 (3.6) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 0 0

なし 4 (2.1) 9 (4.7) 13 (3.4) 0 0 0

あり 2 (5.6) 0 2 (2.7) 0 0 0

なし 4 (2.1) 9 (4.7) 13 (3.4) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 4 (2.1) 3 (1.6) 7 (1.8) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 0 0

なし 2 (1.0) 3 (1.6) 5 (1.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 2 (1.1) 4 (1.0) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 3 (1.6) 3 (0.8) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

リンパ球形態異常

[代謝および栄養障害]

食欲減退

血中クレアチニン増加

C-反応性蛋白増加

ロイシンアミノペプチダーゼ上昇

血中アルカリホスファターゼ減少

血小板数増加

血小板数減少

血中アルカリホスファターゼ増加

血中尿素増加

白血球数減少

血中ビリルビン増加

血中コレステロール増加

γ-グルタミルトランスフェラーゼ増

血中クレアチニン減少

アラニンアミノトランスフェラーゼ

増加

アスパラギン酸アミノトランスフェ

ラーゼ増加

血中コレステロール減少

血中尿素減少

[臨床検査]

白血球数増加

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 101: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 101

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 0 2 (5.4) 2 (2.7) 0 0 0

なし 1 (0.5) 3 (1.6) 4 (1.0) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 3 (1.6) 3 (0.8) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 7 (3.6) 7 (3.7) 14 (3.6) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 6 (3.1) 6 (3.2) 12 (3.1) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 3 (8.1) 4 (5.5) 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7)

なし 6 (3.1) 5 (2.6) 11 (2.9) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 6 (3.1) 4 (2.1) 10 (2.6) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7)

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

頚腕症候群

失神寸前の状態

三叉神経痛

[精神障害]

頭痛

錯感覚

筋肉痛

[良性、悪性および詳細不明の新生物

(嚢胞およびポリープを含む)]

皮膚乳頭腫

皮膚の新生物

不眠症

自殺既遂

大うつ病

顎関節症候群

腱鞘炎

弾発指

[筋骨格系および結合組織障害]

アクロコルドン

[神経系障害]

背部痛

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 102: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 102

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 3 (1.5) 2 (1.1) 5 (1.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 2 (1.0) 1 (0.5) 3 (0.8) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 3 (8.3) 2 (5.4) 5 (6.8) 0 0 0

なし 8 (4.1) 5 (2.6) 13 (3.4) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 0 0

なし 2 (1.0) 3 (1.6) 5 (1.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 1 (0.5) 3 (0.8) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

アレルギー性気管支炎

喘息

鼻閉

気胸

鼻漏

[生殖系および乳房障害]

上気道の炎症

咳嗽

アレルギー性鼻炎

喘鳴

月経困難症

不規則月経

子宮頚部腺腫様ポリープ

[呼吸器、胸郭および縦隔障害]

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 103: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 103

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 19 (52.8) 18 (48.6) 37 (50.7) 14 (38.9) 13 (35.1) 27 (37.0)

なし 74 (37.9) 78 (41.1) 152 (39.5) 38 (19.5) 54 (28.4) 92 (23.9)

あり 8 (22.2) 9 (24.3) 17 (23.3) 8 (22.2) 9 (24.3) 17 (23.3)

なし 35 (17.9) 45 (23.7) 80 (20.8) 34 (17.4) 44 (23.2) 78 (20.3)

あり 2 (5.6) 4 (10.8) 6 (8.2) 0 1 (2.7) 1 (1.4)

なし 14 (7.2) 17 (8.9) 31 (8.1) 0 2 (1.1) 2 (0.5)

あり 2 (5.6) 1 (2.7) 3 (4.1) 2 (5.6) 0 2 (2.7)

なし 13 (6.7) 11 (5.8) 24 (6.2) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 5 (13.9) 2 (5.4) 7 (9.6) 3 (8.3) 2 (5.4) 5 (6.8)

なし 8 (4.1) 7 (3.7) 15 (3.9) 4 (2.1) 2 (1.1) 6 (1.6)

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 0 0

なし 4 (2.1) 1 (0.5) 5 (1.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 0 1 (2.7) 1 (1.4)

なし 3 (1.5) 0 3 (0.8) 1 (0.5) 0 1 (0.3)

あり 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7) 1 (2.8) 1 (2.7) 2 (2.7)

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 2 (1.0) 1 (0.5) 3 (0.8) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 3 (1.6) 3 (0.8) 0 0 0

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 2 (1.1) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 1 (0.5) 2 (0.5) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 0 2 (0.5) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 1 (0.5) 0 1 (0.3)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 2 (1.0) 0 2 (0.5) 1 (0.5) 0 1 (0.3)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

間擦疹

脂腺機能亢進

血管浮腫

アレルギー性皮膚炎

紫斑

嵌入爪

皮脂欠乏症

紅色汗疹

皮下出血

そう痒症

皮膚嚢腫

脂漏性皮膚炎

皮脂欠乏性湿疹

皮膚炎

接触性皮膚炎

蕁麻疹

紅斑

円形脱毛症

皮膚乾燥

[皮膚および皮下組織障害]

皮膚剥脱

湿疹

乾皮症

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

Page 104: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 104

表 2.7.6-54 アダパレン併用の有無別、SOC、PTごとの有害事象の集計 (続き)

総括報告書 表14-8-11(5.3.5.2-1)から引用

MedDRA/J Ver.15.0

アダパレン

[SOC] 併用

PT 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%) 例数 (%)

安全性解析対象集団 あり 36 37 73 36 37 73

なし 195 190 385 195 190 385

あり 0 1 (2.7) 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 0 0

あり 1 (2.8) 0 1 (1.4) 0 0 0

なし 0 0 0 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 1 (0.5) 0 1 (0.3) 0 0 0

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

あり 0 0 0 0 0 0

なし 0 1 (0.5) 1 (0.3) 0 1 (0.5) 1 (0.3)

皮膚腫脹

[血管障害]

ほてり

温熱蕁麻疹

発汗障害

丘疹

ばら色粃糠疹

過角化

皮膚刺激

コリン性蕁麻疹

5% 5%

因果関係を

問わない

因果関係が

否定できない

2.5% 2.5% + 5% 2.5% 2.5% + 5%

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 105

(3) 死亡及び重篤な有害事象、重要な有害事象 1) 死亡、その他の重篤な有害事象及び他のいくつかの重要な有害事象の叙述

a) 死亡の叙述 死亡は、2.5%群で自殺既遂が1例認められたが、治験薬との因果関係は否定されて

いる。以下に経過などを叙述した。 【BL- - :自殺既遂(医師記載名:自殺)】

投与群 被験者識別 コード

性別 年齢 (歳)

有害事象b 発現日c 持続 期間d

因果関係 重症度 重篤/ 非重篤

処置 転帰

2.5%群a BL- - 男性 24 自殺既遂 112 1 否定 できる

高度 重篤 非該当 死亡

投与期間 2012/06/14~不明

既往歴 なし

合併症 頭痛

併用薬e イブA錠

死因 感電

経過・処置

2012/06/14(1日目):同意取得。治験薬投与開始。 2012/09/28(107日目):16週後来院(2012/10/11治験中止により当該来院が最終来院となる)。 2012/10/03(112日目):胸部(心臓部)と背部に電気コードの芯線を当て、ガムテープで貼

りつけ、コンセントからタップにタイマーをつけ感電。自室の布団上で仰臥位

にて死亡。 2012/10/08(117日目):家族により単身自宅アパートにて死亡しているのを発見。死亡推定

日時2012/10/03。死因は感電と診断。 2012/10/18(127日目):ご家族より、死体検案書入手。自殺であることを確認。

治験責任医師 の見解

感電に起因した自殺の為、治験薬との因果関係は否定できる。ご家族からの聴取内容より、

自殺の要因として、被験者本人の就職への悩みが考えられるとのこと。また、本剤の薬理

作用・薬物動態から考え、本剤が自殺を誘引するものとは考えにくい。

因果関係判定 根拠に関する 治験依頼者の見解

本事象は感電に起因した自殺であり、本剤の薬理作用及び薬物動態から考え、本剤が自殺

を誘引するものとは考えにくく、治験責任医師同様、治験薬との因果関係は否定できると

判断する。 a:2.5% M605101群、b:MedDRA/J Ver.15.0(PT)、c:発現日は、投与開始日を1日目として起算(日目)、 d:持続期間は、発現日を1日目として、転帰確認日までの日数を算出(日)、 e:有害事象発現までに使用されていた薬剤

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 106

b) その他の重篤な有害事象の叙述 その他の重篤な有害事象は、4例(2.5%群:2例、5%群:2例)発現し、2.5%群では

胃潰瘍及び気胸が1例ずつ、5%群では交通事故及び潰瘍性大腸炎が1例ずつ認められ

た。いずれも治験薬との因果関係は否定されている。以下に経過等を叙述した。 【BL- - :胃潰瘍(医師記載名:胃潰瘍)】

投与群 被験者識別 コード

性別 年齢 (歳)

有害事象b 発現日c 持続 期間d

因果関係 重症度 重篤/ 非重篤

処置 転帰

2.5%群a BL- - 女性 24 胃潰瘍 73 9 否定 できる

中等度 重篤 変更 せず

回復

投与期間 2012/05/15~2012/08/27

既往歴 胃潰瘍、左頚部湿疹

合併症 不眠症、炎症後色素沈着(顔面)、金属アレルギー(ニッケル)、両上肢湿疹、異汗性湿疹

(右環指)、右眼瞼蜂窩織炎

併用薬e ディフェリンゲル0.1%、リンデロン-VG軟膏0.12%、ピドキサール錠10mg、フラビタン錠

5mg、シナール配合錠、タリオン錠10mg、レンドルミン錠0.25mg、プロパデルム軟膏0.025%、

アンテベートクリーム0.05%、クラビット錠500mg

重篤理由 入院又は入院期間の延長が必要とされるもの

経過・処置

2012/05/15(1日目):同意取得。治験薬投与開始。 2012/07/26(73日目):胃痛発現。 2012/07/29(76日目):黒色便発現。他院「福岡日本赤十字病院」を受診し、上部内視鏡検

査を実施したところ胃潰瘍と診断され入院(2012/07/29~08/03)。 入院中の治療は以下のとおり。 -オメプラール注(07/29~08/02) -ブスコパン注 (07/29~07/31) -フェジン注 (07/29~07/31) -シナール配合剤(07/29~08/03)

2012/08/03(81日目):胃痛、黒色便消失したため、退院。退院時処方として「パリエット

錠20mg」処方。 2012/08/07(85日目):12週後来院。上記情報を入手。2012/08/03の退院をもって重篤な有害

事象は回復していると判断。

治験責任医師 の見解

治験薬使用前より同様の事象がみられていたことと、本人より最近ストレスが多かったと

聴取していることから、治験薬との因果関係はないと判断する。

因果関係判定 根拠に関する 治験依頼者の見解

胃潰瘍は、「ストレス」、「環境」、「食生活」などの様々な原因で発症することが知られてい

る。医師のコメントにて、治験薬投与前より胃潰瘍と同様の事象が発生しており、また被

験者は発現日前からストレスが多いことを自覚している。被験者には胃潰瘍の既往歴もあ

り、本事象について、ストレスが原因で発生した可能性が高く、本剤との関連性は否定で

きると判断する。 a:2.5% M605101群、b:MedDRA/J Ver.15.0(PT)、c:発現日は、投与開始日を1日目として起算(日目)、 d:持続期間は、発現日を1日目として、転帰確認日までの日数を算出(日)、 e:有害事象発現までに使用されていた薬剤

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 107

【BL- - :気胸(医師記載名:自然気胸)】

投与群 被験者識別 コード

性別 年齢 (歳)

有害事象b 発現日c 持続 期間d

因果関係 重症度 重篤/ 非重篤

処置 転帰

2.5%群a BL- - 男性 29 気胸 296 14 否定 できる

中等度 重篤 変更 せず

回復

投与期間 2012/05/23~2013/05/21

既往歴 なし

合併症 なし

併用薬e なし

重篤理由 入院又は入院期間の延長が必要とされるもの

経過・処置

2012/05/23(1日目):同意取得。治験薬投与開始。 2013/03/14(296日目):肺に異変を感じ、河北総合病院の緊急外来へ行った。肺気胸と診断

され手術を行い、経過観察のため入院することとなった。その際、ロキソニン

錠60mgとムコスタ錠100mgが処方され、疼痛時に1回1錠、3月18日まで服薬した。 2013/03/20(302日目):検査をし、肺が元の大きさに戻ったと確認されたことから退院する

こととなった。 2013/03/27(309日目):44週後来院。入院が発覚した。同日、河北総合病院にてステープル

を取り、その後、担当医師より今後の通院の必要はないと言われたことを確認

した。これらの経過から、今回の事象が回復したと判断した。 2013/05/22(365日目):52週後来院。3月27日にフォローアップ終了し、肺気胸の経過は良

好。治験終了 2013/06/10(384日目):2013年5月24日付のレターの返送があった。ブラ破裂による自然気

胸であり、左胸腔ドレナージにて改善とのこと

治験責任医師 の見解

肺気胸は痩せ型の男性に起こりやすく、被験者の背格好から起きた事象と考えられるため、

本治験薬との因果関係は否定できる。また、入院し、安静が強いられたため重篤な有害事

象であり、中等度と判断した。処方された薬剤に関しては、本治験薬の作用機序と異なる

ため、相互作用はないと考えられる。

因果関係判定 根拠に関する 治験依頼者の見解

被験者が痩せ型の背格好であることから肺気胸が起こりやすい状態にあったこと、また、

外用剤である治験薬の薬理作用から肺気胸が起こるとは考えにくいことより、治験責任医

師同様、治験薬との因果関係は否定できると判断する。 a:2.5% M605101群、b:MedDRA/J Ver.15.0(PT)、c:発現日は、投与開始日を1日目として起算(日目)、 d:持続期間は、発現日を1日目として、転帰確認日までの日数を算出(日)、 e:有害事象発現までに使用されていた薬剤

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 108

【BL- - :交通事故(医師記載名:交通事故)】

投与群 被験者識別 コード

性別 年齢 (歳)

有害事象b 発現日c 持続 期間d

因果関係 重症度 重篤/ 非重篤

処置 転帰

5%群a BL- - 女性 16 交通事故 不明 不明 否定 できる

不明 重篤 非該当 不明f

投与期間 2012/05/28~不明(被験者から2013/06/03まで投与していたと連絡あったが、48~52週後の

使用記録カードを未回収のため、48週後~中止までの使用状況は不明である)

既往歴 なし

合併症 花粉症

併用薬e ディフェリン

重篤理由 入院又は入院期間の延長が必要とされるもの

経過・処置

2012/05/28(1日目):同意取得。治験薬投与開始。 2013/06/04(373日目):52週後来院が許容日の逸脱(許容範囲:5/20~6/3)となったため、

近日中の来院を促すも、しばらく都合がつかないとのこと。治験薬は6/3まで使

用していたことを確認し、本日より治験薬の塗布を中止するよう指示。 2013/06/17(386日目):被験者より、交通事故により入院した旨、連絡あり。 ~2013/07/31(430日目):5日に1度のペースでEメールにて被験者へ連絡するも返信なし。

自宅へのレター送付も実施したが、被験者及び親からの連絡なし。被験者が連

絡を拒否しているか、症状の状態により連絡できないのかなど、連絡がない理

由については不明。 2013/08/22(452日目):被験者と連絡が取れない状況が続いており、今後も連絡がつく見込

みがないため、不来院により治験中止と判断。本事象についても、追跡調査を

終了した。 2013/06/04以降は治験薬の塗布を中止するように指示し、了承されたが、その後

連絡が取れないため、6/4以降の使用状況は不明。

治験責任医師 の見解

交通事故は偶発的な事象であり、また、本治験薬の薬物動態上、ふらつき等の症状を起こ

すとは考えられないため、本治験薬との因果関係は否定できる。

因果関係判定 根拠に関する 治験依頼者の見解

詳細不明であるが、交通事故は偶発的な事象であり、また本治験薬の薬物動態上ふらつき

の症状を起こす可能性は低く、治験責任医師同様、本治験薬との因果関係は否定できると

判断する。 a:5% M605101群、b:MedDRA/J Ver.15.0(PT)、c:発現日は、投与開始日を1日目として起算(日目)、 d:持続期間は、発現日を1日目として、転帰確認日までの日数を算出(日)、 e:有害事象発現までに使用されていた薬剤、f:転帰日は2013年8月22日

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【BL- - :潰瘍性大腸炎(医師記載名:潰瘍性大腸炎)】

投与群 被験者識別 コード

性別 年齢 (歳)

有害事象b 発現日c 持続 期間d

因果関係 重症度 重篤/ 非重篤

処置 転帰

5%群a BL- - 男性 28 潰瘍性 大腸炎

188 40 否定 できる

高度 重篤 投与 中止

軽快

投与期間 2012/06/13~2013/01/06

既往歴 感冒

合併症 なし

併用薬e メイアクトMS100mg、ロキソニン錠60mg

重篤理由 入院又は入院期間の延長が必要とされるもの

経過・処置

2012/06/13(1日目):同意取得。治験薬投与開始。 2012/11/21(162日目):24週後来院。消化器症状なし。 2012/12/17(188日目):下腹部痛、下痢、粘液便出現。 2012/12/21(192日目):28週後来院。消化器症状継続していたため、当院内科へ紹介され受

診。血液検査、腹部レントゲン検査を実施。身体所見から「腸炎疑い」にて治

療開始。 -クラビッド錠(12/21~12/27) -ミヤBM錠 (12/21~12/27)

2012/12/28(199日目):症状緩和ないため受診。血液検査、腹部レントゲン、腹部CT(造)、

大腸内視鏡検査実施。結果は下記参照。絶食にて入院加療勧めたが、本人希望

されず帰宅。 -クラリシッド錠(12/28~1/10) -ペンタサ錠 (12/28~) -ミヤBM錠 (12/28~) 【腹部CT】直腸壁に限局する全周性の壁の浮腫状肥厚、周囲脂肪織混濁を認め

る。周囲に明らかな腫大リンパ節なし。潰瘍性大腸炎等の炎症性腸疾患に矛盾

しない所見。その他の腸管に明らかな局在病変を認めず。 【大腸内視鏡】横行結腸から下行結腸までは内視鏡上正常粘膜。S状結腸に全周

性の壁肥厚・発赤認めるが、明らかなびらん・潰瘍は認められず。また、直腸

は血管透見像の消失は認めるが、直腸粘膜の炎症は軽微。第一に感染性腸炎、

また、炎症性腸疾患も鑑別にあがる。3箇所(下行結腸の正常粘膜、S状結腸の

発赤粘膜、直腸Rbの発赤粘膜)より生検施行したが、病理学的には大腸炎で

あり、炎症所見や悪性腫瘍の所見はなし。 【大腸粘膜細菌検査】陰性

2013/01/04(206日目):経過観察のため受診。症状、血液検査結果とも改善傾向あり、内服

継続。1週間後に再診予定で帰宅。 2013/01/06(208日目):最終の治験薬投与。 2013/01/07(209日目):消化器症状増悪のため再来。精密検査、加療目的で入院となる。治

験中止。絶食・輸液にて経過観察実施。内服継続。 -ラクテックD輸液500mL 1×(1/7~1/11) -ソリタ-T3号輸液500mL 2×(1/7~1/11)

2013/01/08(210日目):胃内視鏡検査実施。結果は下記参照。発熱なし。腹部症状なし。排

便なし。 -ビーフリード号輸液500mL 1×(1/8~1/11) 【胃内視鏡】食道裂孔ヘルニアあり。食道胃接合部直上に1条の線状発赤あり、

LA分類gradeAの逆流性食道炎の所見。胃・十二指腸(第二部まで)の粘膜は

正常であり、明らかな局在病変は認めず。クローン病鑑別のため、4箇所(十

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 110

二指腸第二部、十二指腸球部、胃噴門部小彎、前庭部大彎)より生検施行した

が、病理学的に炎症所見はなし。 2013/01/09(211日目):血液検査実施 2013/01/10(212日目):経過から潰瘍性大腸炎を疑う。プレドニン30mg/日から治療開始。

発熱なし。腹部症状なし。排便なし。 -プレドニン錠 30mg/日(1/10~)

2013/01/11(213日目):血液検査実施。体温37.1°C(7:21)、腹部症状なし。排便なし。夕食

より食事開始。 2013/01/12(214日目):8:13点滴終了。腹部症状なし。排便なし。 2013/01/13(215日目):体温37.1°C(6:00)。腹部症状なし。排便なし。 2013/01/14(216日目):腹部症状なし。普通便1回あり 2013/01/15(217日目):血液検査実施。発熱なし。腹部症状なし。経過良好にて退院の運び

となる。退院時処方 -ペンタサ錠 250mg16錠/日 -ミヤBM錠 20mg×6錠/日 -プレドニン錠 30mg/日

2013/01/25(227日目):退院後初診。腹痛は極まれにあり。排便1回/日、他症状なし。 -ペンタサ錠 250mg×16錠/日 -ミヤBM錠 20mg×6錠/日 -プレドニン錠 25mg/日(2013/01/15処方時から減量)

治験責任医師 の見解

BPOは、表皮及び真皮中で安息香酸として代謝された後、速やかに排泄されるため、治験

薬との因果関係はないと判断する。症状は退院時から安定しており、「軽快」と判断する。 入院により日常生活に大きく支障をきたしたため、「高度」と判断する。本疾患の性質上、

治癒は難しいこと、治験薬との因果関係が否定され症状が安定していることから追跡終了

として問題ないと判断する。

因果関係判定 根拠に関する 治験依頼者の見解

外用剤である本剤の薬理作用及び表皮及び真皮中で代謝された後速やかに排泄されると考

えられる本剤の薬物動態から考え、本剤が潰瘍性大腸炎を誘発するとは考えにくい。以上

より、治験責任医師同様、治験薬との因果関係は否定できると判断する。 a:5% M605101群、b:MedDRA/J Ver.15.0(PT)、c:発現日は、投与開始日を1日目として起算(日目)、 d:持続期間は、発現日を1日目として、転帰確認日までの日数を算出(日)、 e:有害事象発現までに使用されていた薬剤

c) その他の重要な有害事象の叙述

治験薬の投与が中止に至った有害事象を他の重要な有害事象とした。これら有害事

象のうち、2.5%群でみられた適用部位刺激感(BL- - )、5%群でみられた適用部位

刺激感(BL- - 、BL- - 、BL- - )及び接触性皮膚炎(BL- - 、BL- - )

は、症状への処置を行うことなく回復した。その他の有害事象は、以下の治療により

回復した。 i) 2.5%群

・BL- - (35歳、女性)に発現した適用部位蕁麻疹には、リドメックスコーワ

軟膏0.3%(1日2回、適量)が33日間投与された。 ・BL- - (23歳、女性)に発現した接触性皮膚炎には、タリオン錠10mg(頓用、

1回10mg)が52日間、リドメックスコーワ軟膏0.3%(1日2回、適量)が81日間、

アレロック錠5(1日2回、1回5mg)及びセレスタミン配合錠(1日1回、1回1錠)

が29日間投与された。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 111

・BL- - (38歳、女性)に発現した紅斑には、ソル・コーテフ注射用100mg(1日1回、1回100mg)が1日間、プレドニン錠5mg(1日2回、1回5mg)が6日間、ア

レグラ錠60mg(1日2回、1回60mg)が8日間、フロモックス錠100mg(1日2回、1回100mg)が6日間、ロコイドクリーム0.1%(1日1回、適量)が8日間、プロパデ

ルム軟膏0.025%・プロペト(混合)(1日1回、適量)が8日間投与された。 ・BL- - (36歳、女性)に発現した脂腺機能亢進には、リボビックス錠10mg(1

日3回、1回1錠)及びワカデニン腸溶錠10mg(1日3回、1回1錠)が49日間投与さ

れた。 ・BL- - (24歳、女性)に発現した接触性皮膚炎には、パンデル軟膏(1日2回、

適量)が8日間投与された。 ・BL- - 31歳、女性)に発現した接触性皮膚炎には、リンデロンVクリーム0.12%

(1日2回、適量)及びアレグラ錠60mg(1日2回、1回1錠)が5日間投与された。 ii) 5%群

・BL- - (39歳、女性)に発現したアレルギー性皮膚炎には、セレスタミン配

合錠(1日3回、1回1錠)が4日間、リドメックスコーワ軟膏0.3%(1日2回、適量)

が47日間、アレロック錠5(頓用、1回5mg)が35日間投与された。 ・BL- - (25歳、女性)に発現した適用部位紅斑には、ソル・コーテフ注射用

100mg(1日1回、1回100mg)が1日間、プレドニン錠5mg(1日2回、1回5mg)が

5日間、アレグラ錠60mg(1日2回、1回60mg)が6日間、フロモックス錠100mg(1日2回、1回100mg)が5日間、ロコイドクリーム0.1%(1日1回、適量)が6日間、プロパデルム軟膏0.025%・プロペト(混合)(1日1回、適量)が6日間、強

力ネオミノファーゲンシー静注20mL(1日1回、1回20mL)が1日間、クロール・

トリメトン注10mg(1日1回、1回10mg)が1日間投与された。 ・BL- - (47歳、女性)に発現した皮膚炎には、リドメックスコーワ軟膏0.3%(1日2回、適量)が6日間、アレグラ錠60mg(1日2回、1回1錠)が3日間投与さ

れた。 ・BL- - (28歳、男性)に発現した潰瘍性大腸炎は重篤な有害事象であり、

「2.7.6.3.5 (3) 1) b) その他の重篤な有害事象の叙述」を参照のこと。 ・BL- - (21歳、女性)に発現した接触性皮膚炎には、ロコイド軟膏0.1%(1日

1~2回、適量)が8日間投与された。 ・BL- - (26歳、女性)に発現した適用部位紅斑には、ヒルドイドローション

0.3%(1日2~3回、適量)が9日間投与された。 ・BL- - (22歳、女性)に発現した適用部位そう痒感に対する処置として、併

用薬のディフェリンゲル0.1%(1日1回、適量)を休薬した。

2) 死亡、その他の重篤な有害事象及び他の重要な有害事象の分析及び考察 死亡は、2.5%群で自殺既遂が1例認められ、治験薬との因果関係は否定された。 その他の重篤な有害事象は、4例(2.5%群:2例、5%群:2例)発現し、2.5%群では胃

潰瘍及び気胸が1例ずつ、5%群では交通事故及び潰瘍性大腸炎が1例ずつ認められ、いず

れも治験薬との因果関係は否定された。 本治験でみられたその他の重要な有害事象(投与中止に至った有害事象)は、19例(2.5%

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 112

群:7例、5%群:12例)発現した。2.5%群では、接触性皮膚炎が3例、適用部位蕁麻疹、

紅斑、脂腺機能亢進、適用部位刺激感が1例ずつ認められ、治験薬との因果関係は、脂腺

機能亢進を除いて、いずれも否定されなかった。5%群では、適用部位刺激感、接触性皮

膚炎が3例ずつ、適用部位紅斑が2例、アレルギー性皮膚炎、皮膚炎、潰瘍性大腸炎、適

用部位そう痒感が1例ずつ認められ、治験薬との因果関係は、潰瘍性大腸炎を除いて、い

ずれも否定されなかった。因果関係が否定できない重要な有害事象17例の内、7例(接触

性皮膚炎4例、適用部位刺激感2例及び適用部位紅斑1例)が治験薬投与5日目までに発現

した。 2.5%群又は5%群でみられた適用部位刺激感、適用部位紅斑、適用部位そう痒感及び接

触性皮膚炎は、比較的よく見られる(発現率2%以上)因果関係が否定できない有害事象

であり、治験薬の投与を中止した被験者と治験薬の投与を中止しなかった被験者で、重

症度に明確な違いはみられなかった。これらの事象は、治験薬による皮膚反応が強く発

現したものと考えられるが、薬物治療による回復が確認されたことから、M605101の安

全性上大きな問題となる事象ではないと考える。

(4) 臨床検査 1) 治験期間を通しての臨床検査値

臨床検査値の各項目について、測定時期ごとに要約統計量を求めた。 各投与群ともに、治験薬投与後に大きく変動した項目は認められなかった。

2) 個々の患者の変化 臨床検査値の各項目について、治療開始日と最終評価時の前後プロットから、治験薬

の影響を検討した。 治療開始日に比べて、最終評価時のWBCが大きく変動した被験者は、2.5%群で1例

(BL- - :12990→6230 /μL)みられた。これは、基準値外から基準値範囲内への変動

であった。 治療開始日に比べて、最終評価時のAST及びALTが大きく変動した被験者は、2.5%群

で1例(BL- - :AST 35→111 U/L、ALT 44→174 U/L)、5%群で1例(BL- - :AST 269→120 U/L、ALT 469→247 U/L)みられた。2.5%群のBL- - で発現したAST上昇及

びALT上昇は、飲酒によるものであり、治験薬との因果関係は否定された。5%群の

BL- - は、「尋常性ざ瘡治療より、肝機能障害(既往)の治療を優先すべき」との治験

責任医師の判断により、治験を中止した(治験薬投与は2日間のみであった)。 治療開始日に比べて、最終評価時のγ-GTPが大きく変動した被験者は、2.5%群で1例

(BL- - :147→12 U/L)みられた。これは、基準値外から基準値範囲内への変動であ

った。

(5) バイタルサイン、身体的所見及び安全性に関連する他の観察項目 1) 治験期間を通しての皮膚安全性スコア(鱗屑、紅斑)

治験期間を通しての皮膚安全性スコアの要約統計量を算出した。 2.5%群及び5%群の鱗屑スコア0の患者数の割合は、すべての評価時期で92.1%以上及び

89.6%以上であった。鱗屑スコア1の患者数の割合は、2.5%群及び5%群で同様の経時推移

を示し、治療開始日で1.7%及び6.2%、2週後で7.9%及び9.0%とわずかに上昇した後、52

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 113

週後まで7.5%~1.0%及び8.4%~1.5%の範囲内で経時的に低下し、最終評価時では0.9%及

び2.7%であった。鱗屑スコア2の患者は、2.5%群では4週後、8週後及び24週後にそれぞ

れ1例みられ、5%群では2週後及び4週後にそれぞれ3例、12週後、28週後、36週後にそれ

ぞれ1例、40週後に2例みられた。鱗屑スコア3の患者は、両群ともに、いずれの評価時点

にもみられなかった。 2.5%群及び5%群の紅斑スコア0の患者数の割合は、すべての評価時期で92.1%以上及び

87.4%以上であった。紅斑スコア1の患者数の割合は、2.5%群及び5%群で同様の経時推移

を示し、治療開始日で5.6%及び7.0%、2週後で6.6%及び9.5%とわずかに上昇した後、52週後まで7.0%~0.5%及び6.4%~0%の範囲内で経時的に低下し、最終評価時では0.9%及

び3.1%であった。紅斑スコア2の患者は、2.5%群では2週後に3例、8週後に1例、16週後

に2例、36週後に1例みられ、5%群では治療開始日に2例、2週後に6例、4週後に2例、12週後、16週後、24週後及び28週後にそれぞれ1例、32週後に2例みられた。紅斑スコア3の患者は、5%群で2週後に1例みられた。

2) 個々の患者の変化 治療開始日に対する各時点(最終評価時含む)での皮膚安全性スコアの変化を検討し

た。 治療開始日に比べて鱗屑スコアが上昇している被験者の割合は、2.5%群及び5%群で同

様の経時推移を示し、2週後で7.0%(16/227例)及び7.7%(17/222例)であり、52週後ま

で経時的に低下し、1.0%(2/197例)及び1.5%(3/195例)となった。 治療開始日に比べて紅斑スコアが上昇している被験者の割合は、2.5%群及び5%群で同

様の経時推移を示し、2週後で4.0%(9/227例)及び8.1%(18/222例)であり、52週後ま

で経時的に低下し、0.5%(1/197例)及び1.0%(2/195例)となった。 5%群の被験者BL- - は、治療開始日に比べて、2週後で紅斑スコアが3上昇し、皮膚

炎の発現により投与を中止したが、適切な処置により速やかに回復した。

2.7.6.3.6 結論 (1) 有効性

炎症性皮疹数及び非炎症性皮疹数は、2.5%群及び5%群で同様の経時推移を示し、12週後

まで経時的に減少し、その後、最終評価時(52週後又は中止日)まで増加することなく維

持した。2.5%群及び5%群の炎症性皮疹数の減少数の中央値(25%点~75%点)は、12週後

で8個(4~13個)及び8個(4~14個)、最終評価時で8個(5~14個)及び8個(5~15個)で

あった。2.5%及び5%群の非炎症性皮疹数の減少数の中央値(25%点~75%点)は、12週後

で12個(4~23個)及び14.5個(3.5~25個)、最終評価時で15個(6~29個)及び16個(4~28個)であった。

(2) 細菌学的検討 P. acnesに対する各抗菌薬のMICは、治療開始日と最終評価時で同様の分布を示し、

M605101の長期投与による薬剤感受性の変化を認めなかった。また、治療開始日のP. acnesに対する各抗菌薬のMICを確認した結果、CLDM及びEMでは、感受性の低い菌株の存在が

確認された。これらの菌株が検出された被験者を対象に、炎症性皮疹数に対する有効性を

確認した結果、有効性解析対象集団全体に対する結果と大きな違いはないと考える。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 114

(3) 安全性 有害事象の発現率は、2.5%群で84.0%(194/231例)、5%群で87.2%(198/227例)であった。

この内、治験薬との因果関係が否定できない有害事象の発現率は、2.5%群で49.4%(114/231例)、5%群で55.1%(125/227例)であった。有害事象の発現率は、2.5%群に比較して5%群

で高かった。比較的よく見られる(発現率2%以上)因果関係が否定できない有害事象は、

皮膚剥脱、適用部位刺激感、適用部位紅斑、適用部位乾燥、適用部位そう痒感及び接触性

皮膚炎が認められたが、これらは既知の有害反応であった。 多くの有害事象が、治療開始日から3カ月以内に、特に最初の1カ月間に発現しており、3

カ月以降に新たに発現する有害事象は少なかった。特定の有害事象(適用部位刺激感、適

用部位紅斑、適用部位そう痒感、適用部位乾燥、皮膚剥脱、接触性皮膚炎)も同様の傾向

を示し、長期間投与により、有害事象の発現頻度は上昇しないと考えた。また、因果関係

が否定できない中等度の有害事象のほとんどが、治療開始日から3カ月以内に発現したこと

から、長期投与により有害事象の重症度は上昇しないと考える。これらの有害事象は、処

置により回復した。 臨床検査値については、各項目とも投与後に大きく変動した項目は認められず、個々の

症例においても、多数の症例が同一方向に変動した項目は認められなかったため、治験薬

によるこれらへの影響はないと考える。 皮膚安全性スコアでは、鱗屑スコア0の患者数の割合は、すべての評価時期で90.9%以上

であり、紅斑スコア0の患者数の割合は、すべての評価時期で89.8%以上であった。鱗屑及

び紅斑のどちらに関しても、スコア1又はスコア2の患者数は、2週後にわずかに増加した後、

経時的に減少し、最終評価時では治療開始日より減少していた。

(4) 結論 本剤の長期(12カ月間)投与は、尋常性ざ瘡の炎症性皮疹及び非炎症性皮疹の両方に対

して、継続して約80%までの減少率を示した。よって、長期投与により有効性が減弱するこ

とはないと考える。本剤の長期投与で発現した有害事象は、多くが既知のものであり、治

療早期に発現した。また、長期投与により有害事象の重症度は上昇しなかった。以上より、

本剤は長期投与(12カ月間)でも安全性を確保できると考える。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 115

2.7.6.4 健康成人における皮膚累積刺激性試験/海外( )(添付資料5.3.3.1-1)(参考資料)

2.7.6.4.1 治験方法の概要 治験の表題:A Single Center, Evaluator-Blind Determination of the Cumulative Irritation Potential of

Gel Formulations and Control Following Repeated Topical Application to Healthy Subjects(健

康成人を対象とした単一施設、評価者盲検、 ゲル及び対照薬の累積刺激性試験)

治験期間:20 年 月 日~20 年 月 日

開発フェーズ:第I相

目的:健康成人を対象に、 ゲルの皮膚累積刺激性を評価することによって、皮膚安全性

を判断する。

治験のデザイン:単一施設、評価者盲検、皮膚安全性試験

目標症例数:30例(登録症例数:35例)

治験薬: ゲル(治験薬A~G)、0.3%ラウリル硫酸ナトリウム(治験薬H) 治験薬/成分含量 A B C D E F G H Clindamycin phosphate(CDP) 1% 1% 1% 1% 1% 1% 1% - Benzoyl peroxide(BPO) 5% 3% 2.5% 2.5% 2% 1% 1% - Propylene glycol(PG) 10% 6% 10% 5% 4% 10% 2% - Sodium Lauryl Sulfate(SLS) - - - - - - - 0.3%

治験の方法:健康成人(18歳以上の男女)を対象に、週3回、3週間、各治験薬0.1 mLを背部に密

封貼布し、貼布48時間後(週末は72時間後)に貼布部位の皮膚反応(刺激又は炎症)を観察した。

評価基準:主要評価は、ITT解析対象集団における皮膚累積刺激性とした。皮膚累積刺激性は、治

験薬ごとにすべての被験者の全評価日における皮膚刺激スコア(表 2.7.6-55)を合計し、表 2.7.6-56の皮膚刺激性分類に基づき評価した。なお、皮膚刺激スコアが4の場合は当該治験薬を中止し、以

降の皮膚刺激スコアは4とした。また、他の理由で中止した場合は、最終観察時点での皮膚刺激ス

コアを以降の皮膚刺激スコアとした。

表 2.7.6-55 皮膚刺激スコア 皮膚刺激スコア 皮膚反応

0 反応なし(No sign of irritation)

0.5 わずかな紅斑(Barely perceptible erythema)

1 軽い紅斑(Slight erythema)

2 紅斑、わずかな浸潤(Noticeable erythema with slight infiltration)

3 紅斑、浮腫(Erythema with marked edema)

4 紅斑、浮腫、水疱(Erythema with edema and blistering)

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 116

表 2.7.6-56 皮膚刺激性分類 分類 計算式 皮膚刺激スコア合計

刺激性なし(No significant irritation) 0 ~ 0.5X 0 ~ 158 軽度刺激性(Slightly irritating) (0.5X) +1 ~ (1.5X) 159 ~ 473

中等度刺激性(Moderately irritating) (1.5X) +1 ~ 3X 474 ~ 945 高度刺激性(Highly irritating) (3X) +1 ~ 4X 946 ~ 1260

X=315:LOCF(last observation carried forward)補完後の来院数の合計 総括報告書 Table 3(5.3.3.1-1)から引用

解析方法:被験者及び治験薬を主効果とした二元配置分散分析を用い、治験薬の皮膚累積刺激ス

コアの比較を行った。多重性は、FisherのPLSD(protected least significant differences)法により調

整した。 2.7.6.4.2 治験の結果

35例の健康成人が組み入れられ、33例が治験を完遂した。脱落した2例の内、1例は初回来院以

降、一度も来院しなかった。もう1例は来院日の不遵守により治験を中止した。妊娠検査は、すべ

ての被験者で陰性だった。 各治験薬の皮膚累積刺激スコアを表 2.7.6-57に、BPO濃度と皮膚累積刺激性の関係を図 2.7.6-11

に示した。 治験薬A~Gの皮膚刺激性分類は「軽度刺激性」であり、皮膚累積刺激スコアはBPO濃度に依存し

て高かった。治験薬C及びD(2.5%BPO含有)、治験薬F及びG(1%BPO含有)は、それぞれPG濃

度が高い製剤の皮膚累積刺激スコアが高かった。 治験薬H(0.3% SLS、弱い陽性対照)の皮膚刺激性分類は「刺激性なし」であったが、その皮膚

累積刺激スコアは152.5であり、「軽度刺激性」の下限値159に近い値であった。

表 2.7.6-57 皮膚累積刺激スコア

治験薬 刺激スコア合計 /最大可能スコア

皮膚刺激性分類

A: ゲル(5% BPO、1% CDP、10% PG) 358.0/1260 軽度刺激性 B: ゲル(3% BPO、1% CDP、6% PG) 281.5/1260 軽度刺激性 C: ゲル(2.5% BPO、1% CDP、10% PG) 275.0/1260 軽度刺激性 D: ゲル(2.5% BPO、1% CDP、5% PG) 240.0/1260 軽度刺激性 E: ゲル(2% BPO、1% CDP、4% PG) 259.5/1260 軽度刺激性 F: ゲル(1% BPO、1% CDP、10% PG) 258.0/1260 軽度刺激性 G: ゲル(1% BPO、1% CDP、2% PG) 234.0/1260 軽度刺激性 H:0.3%ラウリル硫酸ナトリウム 152.5/1260 刺激性なし

CDP:クリンダマイシンリン酸エステル、BPO:過酸化ベンゾイル、PG:プロピレングリコール 最大可能スコア:1260 = 35例×9回の評価×グレード4 総括報告書 Table 1及びTable 4(5.3.3.1-1)から引用、一部改変

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 117

総括報告書 Figure 1(5.3.3.1-1)から引用

図 2.7.6-11 BPO濃度と皮膚累積刺激性 皮膚累積刺激スコアの解析結果を表 2.7.6-58に示した。 治験薬Aは、治験薬B~Gと比較して、皮膚累積刺激スコアが有意に高かった。治験薬B及び治

験薬Dの皮膚累積刺激スコアは、治験薬Aと比較して、それぞれ21.4%及び32.9%減少した。

表 2.7.6-58 皮膚累積刺激スコアの解析 A B C D E F G H

Gel

(5% BPO, 1% CP,

10% PG)

Gel

(3% BPO, 1% CP, 6% PG)

Gel

(2.5% BPO, 1% CP,

10% PG)

Gel

(2.5% BPO, 1% CP, 5% PG)

Gel

(2% BPO, 1% CP, 4% PG)

Gel

(1% BPO, 1% CP,

10% PG)

Gel

(1% BPO, 1% CP, 2% PG)

0.3% SLS P値

例数 35 35 35 35 35 35 35 35 平均 10.23 8.04 7.86 6.86 7.41 7.37 6.69 4.36 <0.001 中央値 7.0 5.5 6.0 5.0 5.0 4.5 4.0 3.5 合計 358.0 281.5 275.0 240.0 259.5 258.0 234.0 152.5

標準偏差 8.06 8.05 7.94 6.41 7.13 7.68 8.32 3.60 範囲 0.0-30.0 0.0-30.0 0.0-30.5 0.0-25.5 0.0-24.0 0.0-29.0 0.0-29.0 0.0-16.5

対比較P値 Vs. B C D E F G H A 0.015 0.008 <0.001 0.002 0.002 <0.001 <0.001 B - 0.835 0.185 0.482 0.452 0.130 <0.001 C - - 0.263 0.620 0.587 0.190 <0.001 D - - - 0.533 0.565 0.848 0.005 E - - - - 0.962 0.415 0.001 F - - - - - 0.443 0.001 G - - - - - - 0.010

総括報告書 Table 2(5.3.3.1-1)から引用

BPO濃度(%)

累積皮膚刺激スコア

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 118

2.7.6.4.3 結論 すべての ゲルの皮膚刺激性分類は「軽度刺激性」であった。皮膚累積刺激は、主にBPO

及びPGの濃度に依存した。5% BPO含有 ゲルは、1%、2%、2.5%及び3% BPO含有製剤と

比較して強い刺激性を示した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 119

2.7.6.5 健康成人における皮膚感作性試験/海外( - )(添付資料5.3.3.1-2)(参考資料) 2.7.6.5.1 治験方法の概要 治験の表題:A Single-Center, Plasebo Controlled, Contact Irritation/ Sensitization Study in Healthy Volunteers (A Human Repeat Insult Patch Test)(健康成人志願者を対象とした単一施設、プラセボ対

照、接触刺激性/感作性試験(ヒト反復障害パッチテスト)(9回反復貼付感作誘導試験、単回貼付

チャレンジ試験及び単回貼付再チャレンジ試験))

治験責任医師:

実施医療機関: (米国)

治験期間: 接触刺激性/感作性試験:19 年 月 日~19 年 月 日 再チャレンジ試験:19 年 月 日~19 年 月 日

開発フェーズ:第I相

目的:健康成人志願者の上背部に治験薬を半密閉の状態で反復塗布した後の接触刺激性/感作性の

評価を本治験の目的とした。治験薬は感作誘導期として9回、チャレンジ期として1回、再チャレ

ンジ期として1回の計11回塗布した。

治験のデザイン:単一施設・二重盲検・ランダム化・プラセボ/実薬対照

対象:健康成人志願者(年齢18歳以上65歳以下の男性又は女性)

組入被験者数:選択・除外基準に合致した健康成人志願者241例を被験者として選定し、ランダム

化・盲検化のうえ、最初のグループ(185例:グループ1と表記する)を本治験に組み入れ、感作

誘導のための半密封の状態で貼付を開始した。その16日後に2番目のグループ(56例:グループ2)を組み入れ、感作誘導のため半密封の状態で貼付を開始した。

治験薬:以下の治験薬を用いた。盲検性を維持するために、治験薬の表示には文字A~Fを用いた。

治験責任医師は、以下の各バイアル中の溶液(1%クリンダマイシンリン酸塩溶液又はプラセボ溶

液を含有)を各ゲル入りの容器(5%過酸化ベンゾイルゲル又はプラセボゲルを含有)に混入し60秒間以上攪拌し、パッチに塗布し治験薬を調製した。市販薬であるE及びFは、製造・販売者の指

示書に従い調製した。 A:1%クリンダマイシン/5%過酸化ベンゾイル B:1%クリンダマイシン/基剤 C:5%過酸化ベンゾイル/基剤 D:基剤/基剤 E:Benzagel®

(5%過酸化ベンゾイルを含有する市販薬) F:Benzamycin®

(5%過酸化ベンゾイル/3%エリスロマイシンを含有する市販薬)

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 120

用量及び投与方法: (1) スクリーニング期間(-2週目~0週目)

治験実施計画書に記載した選択基準及び除外基準に適合した被験者を選択した。

(2) 感作誘導期/皮膚刺激(1週目~3週目) 各治験薬約200 mgを塗布した半密封パッチ(大きさ1.8 cm× 1.8 cm、Johnson & Johnson

Health Care Division)をあらかじめ指定された上背部に貼付し、Scanpor surgical tape(Bard Home Health Division)を用いて固定した。治験薬は3週間貼付した。月曜日、水曜日及び金

曜日に治験薬を貼付し、48時間(週末は72時間)後に治験薬を除去し、除去の20~30分後

に貼付部位の皮膚状態を観察した。

(3) 休薬期(4週目~5週目) 14日間、半密封パッチは貼付しなかった。

(4) チャレンジ期/感作性(6週目)

チャレンジ期は、各被験物質が過敏症を誘導するかどうかを判断するため、最終誘導パ

ッチ貼付から17日後にチャレンジパッチを誘導期に貼付した部位とは対側に当たる背部未

貼付部位に単回貼付し、48時間後に除去し、皮膚状態を観察した。遅延性の反応を評価す

るために、貼布72及び96時間後(除去24及び48時間後)に皮膚状態を観察した。

(5) 再チャレンジ期 チャレンジ期で観察されたアレルギー反応と皮膚刺激反応を区別するために、基剤溶液

に溶解した1%過酸化ベンゾイルゲルを用いて検証的再チャレンジ試験を実施した。この目

的のために、反応陽性例25例(チャレンジ期、貼布96時間後の評価が++又は+++)及び反応

陰性例5例(対照)を対象とした。治験薬約200 mgを2 cm× 2 cmの不織布からなる密封性の

低いパッチ(Webril cotton pad)に塗布し、パッチの4辺にScanpor tapeを用いて皮膚に貼布し

た。再チャレンジ期のスケジュールは、チャレンジ期(6週目)と同様とした。パッチを除

去した直後、除去24及び48時間後に全部位を評価した。 調査・観察項目: 表 2.7.6-59 の評価スケジュールに従い、接触刺激性/感作性に関する被験部位のスコア及び有害

事象を評価した。各パッチ貼付48時間(週末は72時間)後にパッチを除去し、皮膚刺激性/感作性

を評価した。遅延型反応の追加評価は、パッチ貼付から72及び96時間後に実施した。 被験部位のスコアは、国際接触皮膚炎研究班(International Contact Dermatitis Research Group)の

勧告に基づく表 2.7.6-60 の評価スケールを用い、皮膚科医の監督下でスコア化した。被験物質の

初回適用に先立って、被験部位のグレードを判定し、ベースライン時点でのスコアが0であった被

験者に対してのみ被験パッチを貼付した。 被験部位の評価スコアからの刺激性/感作性の評価の方法は、チャレンジ期の96時間時点で「++」

又はそれ以上の皮膚反応がみられた場合、遅延型接触感作性の感作誘導が成立したと判断した。

更に、チャレンジ期の48から96時間時点にかけてグレードが増大又は不変であった「++」は接触

アレルギーの証拠とみなした。96時間時点でみられた他の反応はすべて一次刺激と判断した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 121

また、感作誘導期の1週目にみられた、丘疹及び/又は浮腫を伴う持続性(96時間以上)の皮膚

反応は、以前から存在する遅延型接触感作性と判断した。感作誘導期の後期にこの種の持続反応

がみられた場合は、接触感作性の感作誘導が成立したと判断した。

表 2.7.6-59 評価スケジュール

スクリー

ニング期 -2週~

感作誘導期 無処置期 第4~5週

チャレン

ジ期 第6週

再チャレ

ンジ期 第1週 第2週 第3週

同意取得 ○

医師診察(既往歴等調査) ○

妊娠検査 ○*1

適格性確認 ○

被験者登録 ○

ランダム化・盲検化 ○

治験薬の貼付 ○*2 ○*2 ○*2 - ○ ○

接触刺激性/感作性評価 ○*3 ○*3 ○*3 (○*4) ○*5 ○

有害事象調査

*1 必要に応じて実施した。 *2 治験薬貼付は、月曜日、水曜日及び金曜日に実施した。 *3 パッチ貼付48時間(週末は72時間)後にパッチを除去し、20~30分後に皮膚科医が診察し、刺激性/感作性を

スコア化した。 *4 感作誘導期に1回不在だった被験者は、4週目の月曜日に追加(make-up, MUと略)誘導を実施し、MUのスコ

ア評価来院時に48時間後のグレードを評価した。 *5 パッチ貼付48時間(週末は72時間)後にパッチを除去し、除去直後、24及び48時間後に皮膚科医が診察、刺

激性/感作性をスコア化した。

表 2.7.6-60 皮膚反応のグレード

グレード 判定基準 0 反応は認められない ± わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) + 明らかに紅斑が認められる

++ 浮腫を伴う紅斑が認められる +++ 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる

解析方法: (1) 接触刺激性/感作性試験

被験部位の評価スコアの内訳を集計した。 (2) 安全性

有害事象名は、MedDRA/J Version 16.0を用いて基本語に読み替え、発現例数及び件数を集

計した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 122

2.7.6.5.2 被験者の内訳とその取扱い (1) 被験者の内訳

被験者の内訳を図 2.7.6-12 、本登録後に中止となった被験者の中止理由の内訳を表 2.7.6-61 に示した。治験参加に同意した被験者のうち、本登録となった241例がランダム化

され、全例に治験薬が貼付された。中止例は32例であり、完了例は209例であった。

図 2.7.6-12 被験者の内訳

治験薬が投与されなかった被験者:0例

本登録された被験者:241例

治験薬が投与された被験者:241例

グループ1 185例

グループ2 56例

中止:32例

完了:209例

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 123

表 2.7.6-61 中止理由の内訳(本登録後の中止例)

被験者数

本登録例 241 完了例 209 中止 32

有害事象により、治験の継続が困難となった 3

原疾患以外の疾患が発現した 3

治験薬以外の薬剤を使用した 2

患者の都合により、治験の継続が困難となった(治験中止の申し出、転居、

日程上の不都合、不来院等)

24

総括報告書 Appendix 4(5.3.3.1-2)から改変し引用

(2) 治験実施計画書からの逸脱

治験実施計画書からの重要な逸脱を表 2.7.6-62 に示した。 治験実施計画書からの重要な逸脱を16例認めた。内訳は、「感作誘導期、惹起期の皮膚反

応評価のために来院せず」が6例、「パッチのずれや脱落」が4例、並びに「感作誘導期、惹

起期の皮膚反応評価のための来院に遅れる」及び「惹起試験の開始が遅れる」が各3例であ

った。

表 2.7.6-62 治験実施計画書からの重要な逸脱 投与群 逸脱例数(例)

感作誘導期、惹起期の皮膚反応評価のために来院せず 6 パッチのずれや脱落 4 感作誘導期、惹起期の皮膚反応評価のための来院に遅れる 3 惹起試験の開始が遅れる 3

合計 16 総括報告書 Appendix 3(5.3.3.1-2)から改変し引用

2.7.6.5.3 有効性 該当せず。

2.7.6.5.3.1 接触刺激性/感作性試験 接触刺激性/感作性の結果を表 2.7.6-63 ~表 2.7.6-68 に要約した。接触刺激性/感作性に関する

治験責任医師による判定を治験薬ごとに以下に要約した。 (1) 治験薬A:1%クリンダマイシン/5%過酸化ベンゾイル

感作誘導期に、軽微な散在性の皮膚反応「±」から軽度の皮膚反応「+」を認め、誘導期

後期には更に強い反応を広範囲に認め、感作の誘導が示された。 チャレンジ期では、被験者21例に48から96時間目のグレード評価で接触アレルギーを示

唆する重症度が増大する反応、又は重症度「++」が持続する反応を認めた。重症度が減少

したほかの反応は、一次刺激を示すものと考えた。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 124

明白なアレルギー反応の一部は、再チャレンジによる確認試験によって示されたように

皮膚刺激反応であった可能性がある。反応例の割合が高かったのは、パッチシステムの密

封性、試験時の湿熱条件及び高濃度(5%)の過酸化ベンゾイルを用いたことによると考え

た。 治験責任医師の見解は「本試験の成績を多数の患者に外挿する際には、本被験物質の感

作の可能性を考慮する必要あり」であった。 (2) 治験薬B:1% クリンダマイシン/基剤

軽微から軽度の一過性かつ散在性の反応を認め、感作誘導期の後半に3例が一過性の「++」反応を示した。また、チャレンジ期の反応は散在性であったが、被験者番号 を除き、48から96時間目までの評価では反応の持続も「++」を超える重症度の増大も認めなかった。

治験責任医師の見解は「本被験物質の感作性は、(あるとしても)最小レベル」であった。

(3) 治験薬C:5%過酸化ベンゾイル/基剤 誘導期に軽微「±」から軽度「+」の反応を多数認め、感作誘導期では後半に更に広範囲

に感作の可能性を示唆する強い皮膚反応「++」から「+++」を認めた。 チャレンジ期では、26例に48から96時間目の評価で接触アレルギーを示唆する重症度の

増大や重症度の持続を認めた。重症度が減少したほかの反応は、一次刺激を示すと考えた。 明白なアレルギー反応の一部は、再チャレンジによる検証試験によって示されたように

皮膚刺激反応であった可能性がある。高い反応陽性率の理由は、パッチシステムの密封性、

試験時の湿熱条件及び高濃度(5%)の過酸化ベンゾイルを用いたことによると考えた。 治験責任医師の見解は「本試験の成績を多数の患者に外挿する際には、本被験物質の感

作性を考慮する必要あり」であった。

(4) 治験薬D:基剤/基剤 感作誘導期において、一過性かつ散在性の軽微「±」から軽度「+」の反応を認め、2例(被

験者番号 及び )が「++」の反応を示した。チャレンジ期の反応も散在したが、96時間

時点での反応がすべて「+」以下であったことから、一次刺激反応と考えた。 治験責任医師の見解は「本被験物質の感作性は、(あるとしても)最小レベル」であった。

(5) 治験薬E:Benzagel®(5%過酸化ベンゾイル)

感作誘導期の早期に、散在性の軽微「±」から軽度「+」の反応を認めた。感作誘導期の

終盤に4例が最大「+++」を示したことから、接触感作性が示された。 チャレンジ期の96時間後の評価時点において、20例で持続性又は程度が増大した「++」

又は「+++」を認め、接触アレルギーが示唆された。程度が低下した他の反応は一次刺激と

考えた。 確認のための再チャレンジ期において示されたように、明らかなアレルギー反応のいく

つかは刺激性反応(偽陽性)の可能性が高かった。反応陽性率の高かった理由は、パッチ

システムの密封性、試験中の熱・湿度条件、高濃度(5%)の過酸化ベンゾイルを用いたこ

とによると考えた。 治験責任医師の見解は「本試験の成績を多数の患者に外挿する際には、本被験物質の感

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 125

作性を考慮する必要あり」であった。 (6) 治験薬F:Benzamycin®

(5%過酸化ベンゾイル/3%エリスロマイシン) 感作誘導期の前半に軽微「±」から軽度「+」の一過性で散在性の反応を認めた。感作誘

導期の後半には、散在性ではあるが重症度が「±」から「+++」に増大し感作が示された。 チャレンジ期では、14例に48から96時間目の評価で接触アレルギーを示唆する重症度が

増大する反応、又は重症度「++」又は「+++」が持続する反応を認めた。重症度が減少した

ほかの反応は、一次刺激を示すものと考えられる。 明白なアレルギー反応の一部は、検証的再チャレンジ試験で示されたように、皮膚刺激

反応(偽陽性)の可能性がある。高い反応陽性率の理由は、パッチシステムの密封性、試

験時の湿熱条件及び高濃度(5%)の過酸化ベンゾイルを用いたことによると考えた。 治験責任医師の見解は「本試験の成績を多数の患者に外挿する際には、本被験物質の感

作性を考慮する必要あり」であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 126

表 2.7.6-63 接触刺激性/感作性試験の結果:治験薬A 1%クリンダマイシン/5%過酸化ベンゾイル(ITT集団)

感作誘導期

貼付 0

貼付 1

貼付 2

貼付 3

貼付 4

貼付 5

貼付 6

再貼付 貼付 7

再貼付 貼付 8

再貼付 貼付 9

再貼付 貼付 M/U

再貼付 合計

反応なし (0) 241 150 141 172 167 162 146 0 121 0 118 0 140 0 16 0 1574 1 (±) 0 59 65 41 41 40 45 0 55 0 50 0 37 1 7 0 440 2 (+) 0 22 21 5 3 7 16 0 33 1 28 0 24 3 2 1 161 3(++) 0 2 1 1 3 4 4 0 3 0 10 3 11 8 0 0 39 4 (++) 0 0 0 0 0 0 1 1 2 1 10 8 3 3 0 0 16

貼付せず 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 評価せず 0 8 13 22 27 28 29 0 27 0 25 0 26 0 216 0 421 合計 241 241 241 241 241 241 241 1 241 2 241 11 241 15 241 1 2651

チャレンジ期

ベース

ライン 48 時間

72 時間

96 時間

追跡 調査

合計

反応なし (0) 209 106 77 99 0 491 1 (±) 0 12 29 31 1 73 2 (+) 0 43 53 55 15 166

3 (++) 0 40 35 17 1 93 4 (+++) 0 7 10 4 0 21 貼付せず 0 0 0 0 0 0

評価せず 32 33 37 35 224 361

合計 241 241 241 241 241 1205

グレード (0) 反応は認められない (±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (+) 明らかに紅斑が認められる (++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる 再貼付:隣接した部位にパッチを貼りなおした被験者数。最初の貼付部位も評価した。2つの評価スコアのうち高値を表集計に採用した。 総括報告書 Appendix 10(5.3.3.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 127

表 2.7.6-64 接触刺激性/感作性試験の結果:治験薬B 1% クリンダマイシン/基剤(ITT集団) 感作誘導期

貼付 0

貼付 1

貼付 2

貼付 3

貼付 4

貼付 5

貼付 6

再貼付 貼付

7 再貼付

貼付 8

再貼付 貼付

9 再貼付

貼付 M/U

再貼付 合計

反応なし (0) 241 204 203 213 201 208 205 0 206 0 203 0 205 0 25 0 2114 1 (±) 0 23 23 7 9 4 5 0 7 0 11 0 4 0 0 0 93 2 (+) 0 7 3 0 4 1 1 0 2 0 2 0 6 0 0 0 26 3(++) 0 0 0 0 0 1 2 0 0 0 1 1 1 1 0 0 5 4 (++) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

貼付せず 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

評価せず 0 7 12 21 27 27 28 0 26 0 24 0 25 0 216 0 413

合計 241 241 241 241 241 241 241 0 241 0 241 1 241 1 241 0 2651

チャレンジ期

ベース

ライン 48 時間

72 時間

96 時間

追跡 調査

合計

反応なし (0) 210 177 167 184 14 752 1 (±) 0 9 23 17 1 50 2 (+) 0 15 10 6 1 32 3(++) 0 8 5 1 0 14 4 (++) 0 0 0 0 0 0

貼付せず 0 0 0 0 0 0

評価せず 31 32 36 33 225 357

合計 241 241 241 241 241 1205

グレード (0) 反応は認められない (±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (+) 明らかに紅斑が認められる (++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる 再貼付:隣接した部位にパッチを貼りなおした被験者数。最初の貼付部位も評価した。2つの評価スコアのうち高値を表集計に採用した。 総括報告書 Appendix 10(5.3.3.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 128

表 2.7.6-65 接触刺激性/感作性試験の結果:治験薬C 5%過酸化ベンゾイル/基剤(ITT集団) 感作誘導期

貼付 0

貼付 1

貼付 2

貼付 3

貼付 4

貼付 5

貼付 6

再貼付 貼付 7

再貼付 貼付 8

再貼付 貼付 9

再貼付 貼付 M/U

再貼付 合計

反応なし (0) 241 162 152 176 172 161 146 0 122 0 122 0 141 0 18 0 1613 1 (±) 0 53 58 40 33 36 43 0 65 0 50 0 45 1 5 0 428 2 (+) 0 17 17 3 7 14 21 0 23 0 25 0 19 4 2 1 148

3 (++) 0 2 2 1 3 3 3 1 4 2 13 4 10 7 0 0 41 4 (+++) 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 7 7 1 1 0 0 9 貼付せず 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

評価せず 0 7 12 21 26 27 28 0 26 0 24 0 25 0 216 0 412

合計 241 241 241 241 241 241 241 1 241 2 241 11 241 13 241 1 2651

チャレンジ期

ベース

ライン 48 時間

72 時間

96 時間

追跡 調査

合計

反応なし (0) 210 101 64 90 1 466 1 (±) 0 19 36 38 3 96 2 (+) 0 45 58 54 14 171

3 (++) 0 38 36 22 1 97 4 (+++) 0 6 11 4 0 21 貼付せず 0 0 0 0 0 0

評価せず 31 32 36 33 222 354

合計 241 241 241 241 241 1205

グレード (0) 反応は認められない (±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (+) 明らかに紅斑が認められる (++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる 再貼付:隣接した部位にパッチを貼りなおした被験者数。最初の貼付部位も評価した。2つの評価スコアのうち高値を表集計に採用した。 総括報告書 Appendix 10(5.3.3.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 129

表 2.7.6-66 接触刺激性/感作性試験の結果 治験薬D:基剤/基剤(ITT集団) 感作誘導期

貼付 0

貼付 1

貼付 2

貼付 3

貼付 4

貼付 5

貼付 6

再貼付 貼付 7

再貼付 貼付 8

再貼付 貼付 9

再貼付 貼付 M/U

再貼付 合計

反応なし (0) 241 198 198 209 208 209 209 0 210 0 210 0 209 0 24 0 2125 1 (±) 0 30 27 9 3 3 2 0 2 0 7 0 4 0 1 0 88 2 (+) 0 6 4 2 3 0 2 0 3 0 0 0 3 0 0 0 23

3 (++) 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 4 (+++) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 貼付せず 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

評価せず 0 7 12 21 27 27 28 0 26 0 24 0 25 0 216 0 413

合計 241 241 241 241 241 241 241 0 241 0 241 0 241 0 241 0 2651

チャレンジ期 合計

ベース

ライン 48 時間

72 時間

96 時間

追跡 調査

反応なし (0) 210 176 158 180 13 737 1 (±) 0 17 27 21 4 69 2 (+) 0 11 17 7 1 36

3 (++) 0 5 3 0 0 8 4 (+++) 0 0 0 0 0 0 貼付せず 0 0 0 0 0 0

評価せず 31 32 36 33 223 355

合計 241 241 241 241 241 1205

グレード (0) 反応は認められない (±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (+) 明らかに紅斑が認められる (++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる 再貼付:隣接した部位にパッチを貼りなおした被験者数。最初の貼付部位も評価した。2つの評価スコアのうち高値を表集計に採用した。 総括報告書 Appendix 10(5.3.3.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 130

表 2.7.6-67 接触刺激性/感作性試験の結果:治験薬E Benzagel®(5%過酸化ベンゾイル)(ITT集団) 感作誘導期

貼付 0

貼付 1

貼付 2

貼付 3

貼付 4

貼付 5

貼付 6

再貼付 貼付 7

再貼付 貼付 8

再貼付 貼付 9

再貼付 貼付 M/U

再貼付 合計

反応なし (0) 241 206 186 196 197 196 181 0 171 0 160 0 166 0 23 0 1923 1 (±) 0 22 40 23 17 14 25 0 29 0 31 0 26 0 1 0 228 2 (+) 0 7 4 1 1 3 5 0 13 0 13 0 17 1 1 0 65

3 (++) 0 0 0 0 0 1 2 0 1 0 10 3 6 2 0 0 20 4 (+++) 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 3 2 1 1 0 0 5 貼付せず 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

評価せず 0 6 11 21 26 27 28 0 26 0 24 0 25 0 216 0 410

合計 241 241 241 241 241 241 241 0 241 1 241 5 241 4 241 0 2651

チャレンジ期

ベース

ライン 48

時間 72 時間

96 時間

追跡 調査

合計

反応なし (0) 210 128 113 128 2 581 1 (±) 0 18 21 28 5 72 2 (+) 0 32 34 32 12 110

3 (++) 0 28 29 18 0 75 4 (+++) 0 3 8 2 0 13 貼付せず 0 0 0 0 0 0

評価せず 31 32 36 33 222 354

合計 241 241 241 241 241 1205

グレード (0) 反応は認められない (±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (+) 明らかに紅斑が認められる (++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる 再貼付:隣接した部位にパッチを貼りなおした被験者数。最初の貼付部位も評価した。2つの評価スコアのうち高値を表集計に採用した。 総括報告書 Appendix 10(5.3.3.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 131

表 2.7.6-68 接触刺激性/感作性試験の結果:治験薬F Benzamycin®(5%過酸化ベンゾイル/3%エリスロマイシン)(ITT集団)

感作誘導期

貼付 0

貼付 1

貼付 2

貼付 3

貼付 4

貼付 5

貼付 6

再貼付 貼付 7

再貼付 貼付 8

再貼付 貼付 9

再貼付 貼付 M/U

再貼付 合計

反応なし (0) 241 225 221 214 206 207 194 0 189 0 189 0 183 0 22 0 2091 1 (±) 0 8 8 6 9 6 14 0 19 0 13 0 20 0 2 0 105 2 (+) 0 1 0 0 0 1 5 0 7 0 7 0 8 0 1 0 30

3 (++) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1 5 2 0 0 11 4 (+++) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 2 貼付せず 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

評価せず 0 7 12 21 26 27 28 0 26 0 24 0 25 0 216 0 412

合計 241 241 241 241 241 241 241 0 241 0 241 2 241 2 241 0 2651

チャレンジ期

ベース

ライン 48 時間

72 時間

96 時間

追跡 調査

合計

反応なし (0) 209 163 151 160 8 691 1 (±) 0 14 13 20 3 50 2 (+) 0 13 21 14 8 56

3 (++) 0 16 14 12 0 42 4 (+++) 0 2 6 2 0 10 貼付せず 0 0 0 0 0 0

評価せず 32 33 36 33 222 356

合計 241 241 241 241 241 1205

グレード (0) 反応は認められない (±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (+) 明らかに紅斑が認められる (++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる 再貼付:隣接した部位にパッチを貼りなおした被験者数。最初の貼付部位も評価した。2つの評価スコアのうち高値を表集計に採用した。 総括報告書 Appendix 10(5.3.3.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 132

2.7.6.5.3.2 再チャレンジ試験 48から96時間目の評価で重症度が「++」又は「+++」の反応を維持した「反応例」は9例(36%)

であった。残りは非反応例又は重症度の減少例であり、チャレンジ期で示された皮膚反応は皮膚

アレルギーというよりも一次刺激であったことを示している。「非反応例」は、この再チャレンジ

試験で反応を示さなかった被験者である。 再チャレンジ試験に参加しなかった反応例11例が同じ割合を示すと考えた場合、本来のチャレ

ンジ試験を終了した総数(209例)に対してアレルギー反応を示す被験者の割合は6%と推定され

る。密封の有無にかかわらず高濃度の過酸化ベンゾイルを繰り返し投与する場合、この割合は文

献で発表された成績と一致するものである。

2.7.6.5.4 安全性 有害事象の発現状況を表 2.7.6-69に要約した。 主試験期間中(感作誘導期~チャレンジ期)に、計198例531件の有害事象を認めた。すべての

有害事象は消失時点まで追跡した。 有害事象の発現割合は高かったものの、ほとんどがパッチテストで通常みられる局所反応(刺

痛、そう痒感、テープによる刺激感等)であった。発現割合が2%以上の有害事象は、頭痛21%(51/241例)、急性鼻炎4%(9/241例)及び尿路感染2%(4/241例)であった。 再チャレンジ期では、30例中11例15件の有害事象を認めた。これらの有害事象もパッチテスト

の手順に関連して通常みられる不快感であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 133

表 2.7.6-69 有害事象の発現状況(ITT集団) 有害事象 発現例数 発現割合

頭痛 72 51 (21%)

片頭痛 2 1 (0.4%) 急性鼻炎 9 9 (4%)

尿路感染 4 4 (2%)

下痢 2 2 (0.8%)

上気道感染 2 2 (0.8%) インフルエンザ 2 2 (0.8%)

気管支炎 2 2 (0.8%)

中耳感染 1 1 (0.4%)

紅斑(左腋下) 1 1 (0.4%)

皮膚炎(左肩) 1 1 (0.4%)

月経性痙攣 3 3 (1%)

肩痛 1 1 (0.4%)

副鼻腔うっ血 1 1 (0.4%) 智歯抜歯 1 1 (0.4%)

うつ病 1 1 (0.4%)

アレルギー症状 1 1 (0.4%)

手の痛み 2 2 (0.8%) 圧迫神経 1 1 (0.4%)

抜歯 1 1 (0.4%)

消化障害 1 1 (0.4%)

紅斑(右手首) 1 1 (0.4%)

上唇痛 1 1 (0.4%)

歯肉痛 1 1 (0.4%)

歯痛 1 1 (0.4%) MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 Appendix 9 B(5.3.3.1-2)から引用

2.7.6.5.5 結論 本治験の完了例は209例であり、チャレンジ期の96時間時点で持続性又は程度が増大した反応を

示した33例を反応陽性例と判定した。うち7例のみが、真のアレルギー反応であり、予期したとお

り、過酸化ベンゾイルを含む4種類の被験物質すべてに対して明らかなアレルギー反応を示した。

明らかなアレルギー反応のいくつかは、チャレンジ期での反応陽性例が、確認のための再チャレ

ンジ期では反応を示さなかったことから、刺激性反応の可能性が高い。高い反応陽性率の理由と

しては、(1)密封パッチ系を用いたこと、(2)気象条件及び(3)高濃度の過酸化ベンゾイルを用

いたことが考えられる。 以上の成績から、適量よりも高濃度の感作物質を適用した場合、陽性反応率が増加することが

確認された。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 134

2.7.6.6 健康成人における皮膚光毒性試験/海外( )(添付資料5.3.3.1-3)(参考資料) 2.7.6.6.1 治験方法の概要 治験の表題:A Single Center, Plasebo-Controlled Phototoxicity Study of 1% Clindamycin/ 5% Benzoyl Peroxide Gel in Healthy Volunteers(健康成人志願者を対象とした1%クリンダマイシン/5%過酸化ベ

ンゾイルゲルの単一施設、プラセボ、光毒性試験)

治験責任医師:

実施医療機関: (米国)

治験期間:19 年 月 日(スクリーニング開始日)~19 年 月 日(最終の観察終了日)

開発フェーズ:第I相

目的:健康成人志願者を対象とし、各治験薬を24時間貼付後に紫外線を照射し、1%クリンダマイ

シンリン酸塩溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル及び各単剤成分の光毒性皮膚反応の確認を目的とし

た。

治験のデザイン:単一施設・ランダム化・二重盲検・プラセボ/実薬対照

対象:健康成人志願者(年齢18歳以上の男性又は女性)

目標症例数(本登録症例数):12例。同意取得後に仮登録し、スクリーニング期に組み入れた。ス

クリーニング期終了後、選択基準に合致し除外基準に抵触しない被験者に治験薬をランダム化・

二重盲検化のうえ貼付した。

治験薬:以下の治験薬を用いた。盲検性を維持するために、治験薬の表示にはA~Dを用いた。 A:1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル B:プラセボ溶液/ 5%過酸化ベンゾイルゲル C:1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/プラセボゲル D:プラセボ溶液/プラセボゲル

用量及び貼付方法:被験者の左右背部に、治験薬A~Dを約200 mg含有する2 cm× 2 cmのパッチ

(Webril™)をそれぞれ2カ所(計8カ所)貼付し、パッチ中央部を覆わないように低刺激性半密封

性テープで固定した。

紫外線照射方法:パッチ貼布24時間後に左背部のパッチを剥離し、10分以内に剥離部位(4カ所)

とパッチ未貼付部位(対照群として1カ所)に18 J/cm2の紫外線Aを直径約1 cmの範囲で照射した。

観察方法:皮膚反応の観察は、所定の観察者がパッチを剥離した直後、照射直後、照射24時間後

(Day 3)、照射48時間後(Day 4)及び照射72時間後(Day 5)に実施した。

貼付期間:24時間

併用禁止療法: 治験期間中の以下薬物の使用を禁止した。

• 抗炎症剤(アセチルサリチル酸を含む) • 抗ヒスタミン薬 • 局所性又は全身性コルチコステロイド • 日光に対して異常反応を示すことが既知の薬物

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 135

調査・観察項目: 表 2.7.6-70 の評価スケジュールに従い、調査・観察した。 (1) 人口統計学的及び他の基準値

スクリーニング期の年齢、性別、Fitzpatrick皮膚分類(表 2.7.6-73)、人種及び併用薬を調

査した。

(2) 光毒性評価 表 2.7.6-71 の判定基準に従い、皮膚反応を判定した。また、表 2.7.6-72 に示す被験者に

よる主観的評価項目に関して被験者のコメントを記録した。

(3) 有害事象

(4) 臨床検査 妊娠検査(妊娠可能な女性を対象とした)

評価・解析方法: (1) 光毒性

各治験薬の光毒性の有無を、皮膚反応についてパッチ剥離後の紫外線照射部位、紫外線

非照射部位及びパッチ非貼付の紫外線照射部位との比較により判定した。

(2) 有害事象 報告された自覚症状に基づき評価した。有害事象はMedDRA/J Version 16.0を用いて、器官

別大分類及び基本語に読み替えて集計した。

表 2.7.6-70 評価スケジュール

スクリーニング期 (Day -7~Day 0)

貼付開始日 (Day 1)

Day 2 Day 3 Day 4 Day 5 Day 6, 8, 10*

同意取得 X

医師診察(既往歴等調査) X

適格性確認 X

妊娠検査 X

被験者登録 X

ランダム化・盲検化 X

治験薬の貼付 X

パッチ剥離/紫外線照射 X

光毒性の評価 X X X X X *

有害事象調査

*追加観察(被験者番号 のみ)

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 136

表 2.7.6-71 皮膚反応のグレード グレード 判定基準

0 反応は認められない ± わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) + 明らかに紅斑が認められる

++ 浮腫を伴う紅斑が認められる +++ 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる

表 2.7.6-72 被験者による主観的コメント コメント 意味

Hr 色素沈着 V 水疱形成 Pv 丘疹小水疱

D又はd 表皮の損傷: D = 滲出、痂皮及び/又は表在性びらん d = 乾燥/鱗屑

E 浮腫

表 2.7.6-73 Fitzpatrick皮膚分類 スキンタイプ 夏に初めて日光浴(60分間)した後の皮膚反応

I 非常に日焼け(赤くなる)しやすいが、決して黒くならない。 II 容易に日焼け(赤くなる)し、微かに黒くなる。 III 日焼け(赤くなる)した後、いつも黒くなる。 IV あまり日焼け(赤くなる)せず、非常に黒くなる。 V 滅多に日焼け(赤くなる)せず、非常に黒くなる。 VI 決して日焼け(赤くなる)せず、非常に黒くなる。

タイプI及びタイプIIの場合は、皮膚の色が薄く、眼が青いことが多く、頭髪が赤いことがあり、そばかすはある

場合もない場合もある。ただし、頭髪が暗褐色で眼が青色又は緑色の場合は、タイプI及びタイプIIの日光反応を

示すことがある。

2.7.6.6.2 被験者の内訳とその取扱い

(1) 被験者の内訳 本治験の被験者の内訳を図 2.7.6-13 に示した。 本登録された被験者数は12例であり、治験薬がDay 2に貼付されなかった脱落1例(被験者

番号 )を除く全11例に治験薬を貼付した。完了例は11例であった。 特記事項として、被験者番号 は、皮膚反応をモニターするため、予定観察期間終了(Day

5)後、更に3日間の追加来院が必要であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 137

図 2.7.6-13 被験者の内訳

(2) 治験実施計画書からの逸脱

治験実施計画書からの逸脱は認めなかった。 2.7.6.6.3 皮膚反応の評価結果 本登録された被験者12例中、脱落1例を除く11例が光毒性評価の対象となった。 (1) 人口統計学的及び他の基準値の特性

被験者別の人口統計学的特性及び他の基準値を表 2.7.6-74 に示した。

表 2.7.6-74 人口統計学的及び他の基準値の特性

被験者番号 イニシャル 年齢

(歳) 性別

Fitzpatrick 皮膚分類

人種

JAM 56 女性 III 白人 MCT 25 女性 III 白人 DPR 21 男性 II 白人 DCC 61 男性 III 白人 MMP 41 女性 III ヒスパニック MCC 42 女性 III ヒスパニック ALF 46 女性 III 白人 JRB 28 男性 II 白人 JFL 22 女性 III 白人 LCM 41 女性 II 白人 JMF 58 女性 III 白人 * JEW 18 男性 II 白人

* 脱落例 総括報告書 Appendix 1(5.3.3.1-3)から改変し引用

スクリーニングされた被験者:29例

本登録された被験者:12例

治験薬(A~D)が貼付された 被験者:11例

完了 11例

中止 0例

本登録に至らなかった被験者:17例

治験薬が貼付されなかった被験者:1例

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 138

(2) 皮膚反応評価結果 皮膚反応の評価結果を 表 2.7.6-75~表 2.7.6-80 に示し、治験薬別に以下に概説した。

1) 治験薬A:1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル 照射直後の皮膚反応は概して軽微(±)であり、色素沈着を認めた(表 2.7.6-75 )。照

射したパッチ未貼付部位(対照群)では、これよりも強い反応を認めた(表 2.7.6-79 )。それ以降の評価で、非照射部位とほぼ同じ皮膚反応を示した。また、プラセボ(治験薬

D)でも同程度の反応を認めた(表 2.7.6-78 )。以上のデータから、得られた反応は光毒

性によるものではなく、接触性刺激によると判定した。 被験者番号 は、Day 3で照射部位、非照射部位ともに(++)と判定され、これに起因

するそう痒感及び灼熱感が発現した。当該強度が照射部位で更に3日間、非照射部位で更

に2日間持続したため追跡調査したところ、照射部位ではDay 10に、非照射部位ではDay 8に反応が(0)に転じた(表 2.7.6-80 )。

表 2.7.6-75 皮膚反応の評価:治験薬A

被験者 番号

紫外線照射あり 紫外線照射なし

Day 1 ベースライン

Day 2 照射前

Day 2 照射後

Day 3 Day 4 Day 5 Day 1

ベースライン Day 2 Day 3 Day 4 Day 5

0 0 ± Hr 0 Hr 0 ± Hr 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 ± ± Hr 0 ± 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr + + ± 0 0 ± + ±

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr ++ ++ ++ 0 0 ++ ++ ++

0 ± ± Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 ± ± 0

0 0 ± Hr + + Hr ± Hr 0 0 + 0 0

0 0 + Hr 0 ± 0 0 0 0 ± 0

0 0 ± Hr ± ± 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 Hr 0 0 0 0 0

0 0 脱落 脱落 脱落 脱落 0 0 脱落 脱落 脱落

(0) 反応は認められない (d) 乾燥/鱗屑

(±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (D) 滲出、痂皮及び/又は表在性びらん

(+) 明らかに紅斑が認められる (Pv) 丘疹小水疱

(++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (E) 浮腫

(+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる (Hr) 色素沈着

(V) 水疱形成 総括報告書 Appendix-5(5.3.3.1-3)から引用

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2) 治験薬B:プラセボ溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル 照射直後の皮膚反応は軽微(±)ないし軽度(+)であり、色素沈着を認めた(表 2.7.6-76 )。

パッチ未貼付部位に照射した部位(対照群)でも、ほぼ同じ反応を示した(表 2.7.6-79 )。同様の結果が得られたものの、反応の出現頻度はプラセボ(治験薬D)の方が少なく(表 2.7.6-78 )、接触性刺激によると判定した。 被験者番号 は、Day 4で照射部位、非照射部位ともにパッチ貼付領域に限定して(+)

を示した。当該強度が非照射部位では更に2日間持続したが、照射部位ではDay 5に減少

した(表 2.7.6-80)。

表 2.7.6-76 皮膚反応の評価:治験薬B

被験者 番号

紫外線照射あり 紫外線照射なし

Day 1 ベースライン

Day 2 照射前

Day 2 照射後

Day 3 Day 4 Day 5 Day 1

ベースライン Day 2 Day 3 Day 4 Day 5

0 0 + Hr + Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 ± 0 0 0 0 0 0

0 0 + Hr ± ± 0 0 0 0 0 0

0 0 + Hr ± + ± Hr 0 0 0 + +

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 + Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 ± 0 0

0 0 + Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 脱落 脱落 脱落 脱落 0 脱落 脱落 脱落

(0) 反応は認められない (d) 乾燥/鱗屑 (±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (D) 滲出、痂皮及び/又は表在性びらん

(+) 明らかに紅斑が認められる (Pv) 丘疹小水疱

(++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (E) 浮腫 (+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる (Hr) 色素沈着

(V) 水疱形成 総括報告書 Appendix-6(5.3.3.1-3)から引用

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3) 治験薬C:1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/プラセボゲル 照射直後の皮膚反応は軽微(±)ないし軽度(+)であり、色素沈着を認めた(表 2.7.6-77 )。

当該反応に関してパッチ未貼付部位への照射(対照群)の反応と差を認めなかった(表 2.7.6-79)。それ以降の評価でも、非照射部位の反応との差は認めなかった。同様の結果

が得られたものの、反応の出現頻度はプラセボ(治験薬D)の方が少なく(表 2.7.6-78 )、接触性刺激によるものと判定した。 被験者番号 はDay 3で、照射部位のパッチ貼付領域に限定して(++)を示したが、Day

5で(+)、Day 10には(0)となり反応が消失した。同被験者では、Day 4に同程度の反応

を非照射部位でも認め、Day 5に(±)、Day 6には(0)となり反応が消失した(表 2.7.6-80)。

表 2.7.6-77 皮膚反応の評価:治験薬C

被験者

番号

紫外線照射あり 紫外線照射なし

Day 1 ベースライン

Day 2 照射前

Day 2 照射後

Day 3 Day 4 Day 5 Day 1 ベースライン

Day 2 Day 3 Day 4 Day 5

0 0 ± Hr ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 + Hr ± ± 0 0 0 ± ± 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 + Hr ++ ++ + 0 0 + ++ ± Hr 0 0 + Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 ± ± 0 0 0 + Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 ± 0 0 0 0 + Hr 0 ± 0 0 0 0 ± 0 0 0 ± Hr ± 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 脱落 脱落 脱落 脱落 0 0 脱落 脱落 脱落

(0) 反応は認められない (d) 乾燥/鱗屑 (±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (D) 滲出、痂皮及び/又は表在性びらん

(+) 明らかに紅斑が認められる (Pv) 丘疹小水疱

(++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (E) 浮腫 (+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる (Hr) 色素沈着

(V) 水疱形成 総括報告書 Appendix-7(5.3.3.1-3)から引用

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4) 治験薬D:プラセボ溶液/プラセボゲル 照射直後の皮膚反応は概して軽微(±)であり、色素沈着を認めた(表 2.7.6-78及び表

2.7.6-71)。照射したパッチ未貼付部位(対照)では、これよりも強い反応を認めた(表 2.7.6-79)。それ以降の評価で、非照射部位とほぼ同じ結果が得られ、大半の被験者では

反応を認めなかった(0)。 被験者番号 は、非照射部位のパッチ貼付領域に関してDay 5に(++)を示し、Day 6

は症状が改善し、Day 10には反応がほぼ消失した(表 2.7.6-80)。

表 2.7.6-78 皮膚反応の評価:治験薬D

被験者

番号

紫外線照射あり 紫外線照射なし

Day 1 ベースライン

Day 2 照射前

Day 2 照射後

Day 3 Day 4 Day 5 Day 1 ベースライン

Day 2 Day 3 Day 4 Day 5

0 0 + Hr + Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 + Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr ± ± 0 0 0 0 ± 0

0 0 + Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 Hr 0 0 0 ± ++

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 + Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 + 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 ± 0 0

0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0

0 0 脱落 脱落 脱落 脱落 0 0 脱落 脱落 脱落 (0) 反応は認められない (d) 乾燥/鱗屑

(±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (D) 滲出、痂皮及び/又は表在性びらん (+) 明らかに紅斑が認められる (Pv) 丘疹小水疱

(++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (E) 浮腫

(+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる (Hr) 色素沈着

(V) 水疱形成 総括報告書 Appendix-8(5.3.3.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 142

表 2.7.6-79 皮膚反応の評価:パッチ未貼付部位の照射(対照群)

被験者

番号

紫外線照射あり

Day 1 ベースライン

Day 2 照射前

Day 2 照射後

Day 3 Day 4 Day 5

0 0 + Hr + Hr 0 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 + Hr 0 0 0 Hr 0 0 + Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 ± Hr 0 0 0 0 0 + Hr 0 0 0 0 0 脱落 脱落 脱落 脱落

(0) 反応は認められない (d) 乾燥/鱗屑

(±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (D) 滲出、痂皮及び/又は表在性びらん (+) 明らかに紅斑が認められる (Pv) 丘疹小水疱

(++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (E) 浮腫

(+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる (Hr) 色素沈着

(V) 水疱形成 総括報告書 Appendix-9(5.3.3.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 143

表 2.7.6-80 皮膚反応の評価:追跡調査(被験者番号 )

被験者

番号

紫外線照射あり 紫外線照射なし

Day1 ベースライン

Day 2 照射前

Day 2 照射後

Day 3 Day 4 Day 5 Day1 ベースライン

Day 2 Day 3 Day 4 Day 5

A 0 0 ± Hr ++ ++ ++ 0 0 ++ ++ ++ B 0 0 + Hr ± + ± Hr 0 0 0 + + C 0 0 + Hr ++ ++ + 0 0 + ++ ± Hr D 0 0 ± Hr 0 0 0 Hr 0 0 0 ± ++ X 0 0 + Hr 0 0 0 Hr -- -- -- -- --

治験薬 Day 6 Day 8 Day 10 Day 6 Day 8 Day 10

A ++ + Hr 0 Hr + 0 Hr 0 Hr

B 0 Hr 0 Hr 0 Hr + ± d 0 Hr

C + ± Hr 0 Hr 0 0 0

D 0 Hr 0 Hr 0 Hr + + d ± dHr

X 0 Hr 0 Hr 0 Hr -- -- -- X:治験薬未貼付部位への照射、(--):該当なし

(0) 反応は認められない (d) 乾燥/鱗屑

(±) わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) (D) 滲出、痂皮及び/又は表在性びらん

(+) 明らかに紅斑が認められる (Pv) 丘疹小水疱

(++) 浮腫を伴う紅斑が認められる (E) 浮腫

(+++) 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる (Hr) 色素沈着

(V) 水疱形成 総括報告書 Appendix-10(5.3.3.1-3)から引用

2.7.6.6.4 安全性 有害事象の一覧表を表 2.7.6-81 に示した。 本試験中に、3例(被験者番号 、 及び )に有害事象を認めた。被験者番号 及び は、孤発

性の頭痛(isolated headache)が発現したが、いずれも治験薬と関連なしと判定された。被験者番

号 は頭痛薬を服用しなかったが、被験者番号 はアセトアミノフェン325 mgを服用した。両被験

者ともに、頭痛は24時間以内に消失した。 被験者番号 では、すべての評価部位(照射部位及び非照射部位)に断続的な中等度のそう痒感

と灼熱感が発現し、刺激性の反応を認めた。そう痒感はDay 3、灼熱感はDay 4に発現し、ともに

処置なくDay 6に消失した。ただし、治験薬D(基剤/基剤)の非照射部位では、そう痒感及び灼熱

感ともDay 9まで持続した。当該被験者が不注意により当該部位の皮膚を引っ掻いたため、皮膚の

悪化がみられ、Day 6からDay 9にかけて吉草酸ヒドロコルチゾン0.2%クリームを皮膚に塗布した。

以上より、本治験薬又はその添加物の先行曝露による感作の可能性が考えられた。

2.7.6.6.5 結論 本試験で認めた皮膚反応の分布及びパターンから判断し、1%クリンダマイシン/5%過酸化ベン

ゾイル配合剤又は各単剤成分の光毒性はほとんど認められず最小程度のものであった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 144

表 2.7.6-81 有害事象の一覧

被験者 番号

イニシャル 有害事象 発現 年月日

発現頻度 重症度 転帰 消失日 持続 期間

治験薬と

の関連性

処置 重篤性

治験薬 処置薬

JAM 頭痛 19 年 月 日 1回のみ 軽度 消失 19 年 月 日 1時間30分 関連なし なし なし なし

MCC

そう痒感 (全評価部位)

19 年 月 日 断続的 中等度 消失 19 年 月 日 3日間 おそらく

関連あり なし なし なし

灼熱感 (全評価部位)

19 年 月 日 断続的 中等度 消失 19 年 月 日 2日間 おそらく

関連あり なし なし なし

そう痒感 (非照射の評価部位4)

19 年 月 日 断続的 中等度 消失 19 年 月 日 3日間 関連ある

かもしれ

ない 該当せず あり なし

灼熱感 (非照射の評価部位4)

19 年 月 日 断続的 中等度 消失 19 年 月 日 3日間 関連ある

かもしれ

ない 該当せず あり なし

JMF 頭痛 19 年 月 日 1回のみ 中等度 消失 19 年 月 日 45分間 関連なし なし あり なし

MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 Appendix-4(5.3.3.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 145

2.7.6.7 健康成人における皮膚光アレルギー性試験/海外( )(添付資料5.3.3.1-4)(参

考資料) 2.7.6.7.1 治験方法の概要 治験の表題:A Single Center, Plasebo-Controlled Photoallergy Study of 1% Clindamycin/ 5% Benzoyl Peroxide Gel in Healthy Volunteers(健康成人志願者を対象とした1%クリンダマイシン/5%過酸化ベ

ンゾイルゲルの単一施設、プラセボ対照、光アレルギー性試験)

治験責任医師:

実施医療機関: (米国)

治験期間:19 年 月 日(スクリーニング開始日)~19 年 月 日(最終の観察終了日)

開発フェーズ:第I相

目的:健康成人志願者を対象とし、治験薬を半密封の状態で24時間貼付後に紫外線を照射し、1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル及び各単剤成分の光アレルギー皮膚反

応を、プラセボを対照として確認することを主目的とした。副次目的として、1%クリンダマイシ

ンリン酸塩溶液/5%過酸化ベンゾイルゲルをチャレンジ期に上腕肘前窩へ貼付し刺激性/感作性を

評価した。

治験のデザイン:単一施設・ランダム化・二重盲検・プラセボ対照試験

対象:健康成人志願者(年齢20~69歳の男性又は女性)

目標症例数(本登録症例数):28例。同意取得後に仮登録し、スクリーニング期に組み入れた。ス

クリーニング期終了後、選択基準に合致し除外基準に抵触しない本登録被験者は全28例であった。

治験薬:以下の治験薬を採用した。盲検性を維持するために、治験薬の表示にはA~Dを用いた。

治験責任医師は、以下の各バイアル中の溶液(1%クリンダマイシンリン酸塩溶液又はプラセボ溶

液を含有)を各ゲル入りの容器(5%過酸化ベンゾイルゲル又はプラセボゲルを含有)に混入し60秒間以上攪拌し、パッチに塗布し治験薬を調製した。

A:1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル B:1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/プラセボゲル C:プラセボ溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル D:プラセボ溶液/プラセボゲル

治験方法: (1) スクリーニング期(Day -7~Day 0):

病歴の確認、選択・除外基準への適格性の確認並びに最小紅斑量(minimal erythema dose:MED)の決定を行った。以下の手順により、治験薬貼付前に被験者ごとのMEDを決定した。

紫外線A及び紫外線Bを含むフルスペクトルの紫外線(Ultraviolet A / Ultraviolet B:UVA/UVB)を、被験者背部の胴下部に一定間隔で5回照射した(曝露部位は1 cm幅とした)。初回照射時

間は、被験者のFitzpatrick皮膚分類と治験責任医師の治療経験を基に算出し、それ以降の照

射時間を前回よりも25%延長した。照射24時間後、照射部位を評価のうえ、検出可能な最小

の紅斑(明瞭な境界を伴う微かな潮紅)を惹起する照射量をMEDと定義した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 146

(2) 登録被験者の決定(Day 1) (必要に応じて)妊娠検査の結果が陰性であることを確認のうえ、被験者として本登録

した。

(3) 感作誘導期: 1) 用量及び貼付方法

被験者の左右背部に、治験薬A~Dを約200 mg含有する2 cm× 2 cmのパッチ(Webril™)

をそれぞれ2カ所(計8カ所)に貼付し、パッチ中央部を覆わないように低刺激性半密封

性テープで固定した。感作誘導期間中、週2回、3週間(計6回)にわたり治験薬を貼り替

えた。 2) 紫外線照射

パッチ貼布24時間後に左背部のパッチを剥離後治験薬を清拭し、10分以内にMEDの2倍量のフルスペクトルの紫外線を照射した(直径1 cmとした)。治験薬を貼付していない

左背部にも同様に紫外線を照射し、対照群とした。続いて、右背部(紫外線照射せず)

のカバーを剥離し治験薬を清拭のうえ、48時間にわたりカバーなしとした。 3) 観察・評価

以上の処置を週2回、3週間、6回反復した。第1、3及び5回目の紫外線照射24時間後に

皮膚反応を評価した。第2、4及び6回目の紫外線照射72時間後に、皮膚反応を評価した。

(4) 無処置期: 治験薬貼付及び紫外線照射を行わない期間として2週間を設定した。

(5) チャレンジ期:

1) 用量及び貼付方法 光アレルギー評価のために、Week 6のチャレンジ期に、パッチを背部に2枚単回貼付し

た。刺激性/感作性評価のために、チャレンジ期に治験薬Aを肘前窩に1日2回、7日間連日

塗布した。 2) 紫外線照射

パッチ貼付24時間後に左背部のパッチを剥離し、剥離部位とパッチ未貼付部位(対照

群として1カ所)に16~20 J/cm2のUVA(320 nm~400 nm)を照射した。照射後、右背部

のパッチを剥離した。 3) 観察・評価

パッチ剥離直後、紫外線照射後24、48及び72時間後に、貼付部位の光アレルギー反応

を評価した。 4) 刺激性/感作性

チャレンジの7日間、治験薬Aを半密封パッチ法で1日2回、上腕肘前窩に貼布した。最

終貼付の翌日に塗布部位の刺激性/感作性を評価した。

併用禁止療法:治験期間中の以下薬剤の使用を禁止した。 − 抗炎症剤(アセチルサリチル酸を含む) − 抗ヒスタミン薬 − 局所性又は全身性コルチコステロイド

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 147

− 日光に対して異常反応を示すことが既知の薬物

調査・観察項目:表 2.7.6-82 の評価スケジュールに従い、調査・観察した。 (1) 人口統計学的及び他の基準値の特性

スクリーニング期の年齢、性別、Fitzpatrick皮膚分類(表 2.7.6-85)、人種及び併用薬を調

査した。

(2) 光アレルギー評価 表 2.7.6-83 に示す判定基準に従って、評価スケジュールに基づき皮膚反応を判定した。

また、表 2.7.6-84 に示す主観的評価項目について被験者のコメントを記録した。

(3) 有害事象

(4) 臨床検査 妊娠検査(妊娠可能な女性を対象)

評価・解析方法 (1) 光アレルギー反応

各治験薬の光アレルギー皮膚反応の有無は、チャレンジ期の遅延型過敏反応(delayed type hypersensitivity:DTH)の発現及び治験薬貼付部位での光曝露と非曝露での皮膚反応の比較

により判定した。Day 5で++(紅斑及び浮腫)又は+++(紅斑、浮腫及び水疱形成)の反応

を示す被験者を、DTH反応ありとした。DTH反応が非曝露部位では起こらず治験薬貼付光

曝露部位のみで起こった場合、光アレルギー反応ありとした。

(2) 刺激性/感作性 非曝露部位、光曝露部位ともにDTH反応が再発する場合、接触アレルギーが考えられる

とした。

(3) 有害事象 報告された自覚症状に基づき評価した。有害事象はMedDRA/J Version 16.0を用いて、器官

別大分類及び基本語に読み替えて集計した。

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表 2.7.6-82 評価スケジュール

スクリーニ

ング期 Day -7~0

貼付 開始日

(Day 1)

感作誘導期* 無処置期 チャレンジ期** フォロー

アップ観

察 Week 1 Week 2 Week 3 Week 4 Week 5 Week 6 Day 1

Week 6 Day 2

Week 6 Day 3

Week 6 Day 4

Week 6 Day 5

Week 6 Day 6

Week 6 Day 7

同意取得 X

医師診察(既往歴等調査) X

適格性確認 X X

MED決定 X

妊娠検査 X

被験者登録 仮登録 本登録

ランダム化・盲検化 X

光 ア レ ル

ギー評価

治験薬の貼付 X(週2回) X(週2回) X(週2回) X

治験薬剥離 /紫外線照

射 X X X X

光アレルギー評価 X X X

刺激性 /感作性評価

治験薬Aの塗布 (1日2回)

X X X X X X X

刺激性/感作性評価 X X X X X X X X

有害事象調査

* 治験薬供給の都合により、本治験開始前に3回のスクリーニング期を設けた。3回目のスクリーニング期では、初回スクリーニングの被験者に加えて、再スクリーニングの被験者が含まれた。

4例(被験者番号 、 、 、 )では、初回スクリーニングで決定された最小紅斑量(MED)の値を採用した(治験依頼者承認済み)。 ** 被験者番号 、 、 、 及び はDay 13まで追跡調査を実施した。 *** 最終貼付

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表 2.7.6-83 皮膚反応のグレード グレード 判定基準

0 反応は認められない ± わずかに反応が認められる(わずかな紅斑) + 明らかに紅斑が認められる

++ 浮腫を伴う紅斑が認められる +++ 紅斑、浮腫、水疱形成が認められる

表 2.7.6-84 被験者による主観的コメント コメント 意味

Hr 色素沈着 V 水疱形成 Pv 丘疹小水疱

D又はd 表皮の損傷: D = 滲出、痂皮及び/又は表在性びらん d = 乾燥/鱗屑

E 浮腫

表 2.7.6-85 Fitzpatrick皮膚分類 スキンタイプ 夏に初めて日光浴(60分間)した後の皮膚反応

I 非常に日焼け(赤くなる)しやすいが、決して黒くならない。 II 容易に日焼け(赤くなる)し、微かに黒くなる。 III 日焼け(赤くなる)した後、いつも黒くなる。 IV あまり日焼け(赤くなる)せず、非常に黒くなる。 V 滅多に日焼け(赤くなる)せず、非常に黒くなる。 VI 決して日焼け(赤くなる)せず、非常に黒くなる。

タイプI及びタイプIIの場合は、皮膚の色が薄く、眼が青いことが多く、頭髪が赤いことがあり、そばかすはある

場合もない場合もある。ただし、頭髪が暗褐色で眼が青色又は緑色の場合は、タイプI及びタイプIIの日光反応を

示すことがある。

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2.7.6.7.2 被験者の内訳とその取扱い (1) 被験者の内訳

本治験の被験者の内訳を図 2.7.6-14に示した。 本登録された被験者数は28例であり、全28例に治験薬を貼付した。本登録後に脱落とな

った被験者は1例(被験者番号 )であり、19 年 月 日に家族に緊急事態が起きたため、

自主的に本治験の脱落を申し出た。完了例は27例であった。

図 2.7.6-14 被験者の内訳

(2) 治験実施計画書からの逸脱 治験実施計画書からの逸脱を15例認めた。逸脱例中に合併症治療のための非ステロイド

系鎮痛消炎剤及び/又は抗ヒスタミン剤の併用を認めた。被験者番号 及び は、感作誘導

期中の来院を欠かしたため、感作誘導期末期に追加来院した。被験者番号 は、治験期間中

に69歳であることが判明したが治験を継続することとなった。チャレンジ期では、被験者

番号 、 、 、 及び が、皮膚反応と不快感から上腕肘前窩から側部に半密封パッチを移

動する必要があった。

治験薬が貼付されなかった被験者:0例

本登録された被験者:28例

治験薬(A~D)が貼付された 被験者:28例

完了 27例

脱落 1例

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 151

2.7.6.7.3 皮膚反応の評価結果 本登録された被験者28例中、脱落1例を除く27例が光アレルギー評価の対象となった。 (1) 人口統計学的情報

被験者別の人口統計学的特性及び他の基準値を表 2.7.6-86 に示した。

表 2.7.6-86 人口統計学的及び他の基準値の特性

被験者番号 イニシャル 年齢 性別 人種 Fitzpatrick 皮膚分類

最小紅斑量

MED (秒)

人工太陽光

源装置番号

JMG 46 女性 白人 III 23 2 MVR 69 女性 白人 II 29 1 NKB 48 女性 白人 III 23 2 KEW 33 女性 白人 II 29 1 TMC 23 女性 白人 II 36 1 BRR 22 女性 白人 III 19 2 SDP 21 男性 白人 III 29 2 CAS 32 女性 白人 II 36/19** 1/2 VJB 60 女性 白人 I 19 2 CJJ 31 女性 白人 III 36 1 SLK 22 男性 白人 II 23 2 LMM 33 女性 白人 II 19 2 JAM 37 女性 白人 II 18 2 EMQ 61 女性 白人 II 15 2 DMO 29 女性 白人 III 23 1 EZT 20 女性 白人 I 19 2 JJB 31 女性 白人 II 23 1 NLL 54 女性 白人 I 15 2 SKG 46 女性 白人 III 19 2 LSH 43 女性 白人 III 45/29** 1 DKO 38 女性 白人 II 23 2 DSG 37 女性 白人 II 23/18*** 1 JEA 49 男性 白人 III 23 2 FJK 25 男性 白人 I 18 1 MKD 50 女性 白人 II 19 2 JMC 31 女性 白人 II 36/23** 1

* MRA 21 女性 白人 I 23 1 MKD 38 女性 白人 II 23 2

* 脱落例 ** 初回MED/調整後MED(1993年12月7日にMED再測定) *** 初回MED/調整後MED(1993年12月13日にMED再測定) 総括報告書 Appendix-1(5.3.3.1-4)から引用

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(2) 皮膚反応評価結果 1) 治験薬A:1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル

a) 感作誘導期 感作誘導期前半では、照射部位の皮膚反応の方が非照射部位よりも強い傾向を示し

た。これは、MEDの2倍量の紫外線を反復照射したことで生じた日焼けによるものと

考えた。ただし、感作誘導期の後半では、照射部位及び非照射部位ともに同様の強度

の皮膚反応を認めた(表 2.7.6-87 )。特に非照射部位では、基剤では皮膚反応が弱く

頻度が低かった(表 2.7.6-96 )。未貼付の紫外線照射部位(対照群)では、予想に反

せず炎症性反応を示したものの、パッチ貼付部位ほどの強度や反復性は認めなかった

(表 2.7.6-89 )。 b) チャレンジ期

照射部位と非照射部位の反応は同様であった(表 2.7.6-88 )。基剤と未貼付の照射

部位(対照群)は反応を認めなかった(表 2.7.6-90 及び表 2.7.6-97 )。大部分の部位

でみられた反応パターンと反応強度に関するこれらの差は、テープの刺激性による反

応の可能性が考えられた。 9例(被験者番号 、 、 、 、 、 、 、 及び )では、チャレンジ期の末期

でDTHを認めた。当該DTHは、感作が示唆される照射部位と非照射部位との比較では

同様であり反復性を認めた。うち7例(被験者番号 、 、 、 、 、 及び )は、

チャレンジ期最初の誘導部位に弱い再燃を認めた(表 2.7.6-91 )。 被験者番号 は、照射部位に限定してDTHを認めた。非照射部位ではチャレンジ期

を通じて反応を認めなかった。当該被験者に関しては、皮膚反応の状況を確認するた

め、再チャレンジ試験をする必要がある。

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表 2.7.6-87 皮膚反応の評価(誘導期):治験薬A(ITT集団) 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者番号 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 0 + ± Hr ± Hr 0 Hr 0 Hr 0 Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 + + 0 Hr ± Hr +++ +++ 0 0 0 0 0 +++ +++ 0 ± 0 Hr 0 Hr +++ Hr +++ Hr ++ 0 ± 0 0 +++ +++ ++ 0 ± + d + ± Hr + + 0 0 0 0 0 ± ± 0 ± ± d + ± Hr + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + D + D + D ++ ± Hr 0 0 0 0 0 ± 0 0 + + d ± Hr 0 Hr ++ + 0 + ± d ± ± ++ ± 0 + + V +++ d ++ d +++ + / ++ 0 0 ± 0 + +++ + / ++ 0 + + ++ ++ ++ ++ 0 0 0 0 ± ± ++ 0 ++ 0 Hr* (-) +++ ++ 0 Hr 0 ± 0* (-) ++ ++ ± 0 + + + ± + ± 0 ± 0 0 0 ± 0 0 + + d + d ++ +++ ++ 0 0 0 0 ++ +++ ++ 0 + ± ± d ++ ++ + 0 ± 0 0 + ++ + 0 + ± + d + + + 0 ± 0 ± 0 ± ± 0 + + + ± Hr ++ ± 0 ± 0 0 0 ± ± 0 + + D + D ++ ++ + 0 ± ± ± + ++ 0 0 ++ + D + + d + ± 0 ± 0 0 ± ± ± 0 + + d + ++ ++ + 0 0 0 0 ± ± ± 0 + + D + d + ++ + 0 0 0 0 ± ++ + 0 + + ++ + Hr ** (-) ± Hr 0 ± 0 ± + ** (-) ± 0 + + d + d + ++ ++ 0 0 0 0 0 ± ++ 0 + ± + + D + D ± 0 0 0 0 0 + ± 0 + + + d ± Hr +++ +++ 0 0 0 ± ± + +++ 0 + + d + d + + + 0 0 0 0 ± ± ± 0 ± + ++ + ++ ++ 0 0 0 0 0 + ++ 0 ++ ++ D +++ D +++ D ++ D + 0 ± 0 ± ± ++ + 0 + ± ± ± + ++ 0 0 ± d 0 0 + + 0 + ± + ± Hr ± d Hr ± d Hr 0 ± 0 ± ± ± ±

*評価日 Day 7 **評価日 Day 12 (-)欠測 総括報告書 Appendix-6 A(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 154

表 2.7.6-88 皮膚反応の評価(チャレンジ期):治験薬A(ITT集団) 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者番号 Day1

(01/03) Day 2 前

(01/04) Day 2 後

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) Day 1

(01/03) Day 2

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± +++ +++ ++ 0 ± +++ +++ +++ 0 + + +++ ++ ++ 0 + +++ ++ ++ 0 ± + + ± 0 0 ± ± ± 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 + + ++ + ± 0 + + + ± 0 ++ ++ +++ +++ ++ 0 ++ +++ +++ ++ 0 ± ± +++ ++ ++ 0 ± ++ ++ ++ 0 ++ ++ ++ ++ + 0 ++ ++ ++ + 0 ± ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 ++ ++ +++ +++ ++ 0 + +++ ++ ++ 0 ++ ++ +++ + + 0 ++ +++ + + 0 0 ± ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± 0 0 0 + ± 0 0 ± ± + + ± 0 ± + + ± 0 0 ± 0 ± ± 0 ± 0 ± ± 0 ± ± ++ ++ ++ 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ++ ++ +++ +++ ++ 0 ++ +++ +++ ++ 0 + + +++ +++ ++ 0 + +++ +++ ++ 0 0 ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 ++ ++ +++ +++ +++ 0 ++ +++ +++ +++ 0 ± + ± ± 0 0 ± ± ± 0 0 + ++ +++ +++ ++ 0 ++ +++ +++ ++ 0 0 ± + + + 0 0 ± ± ± 脱落 0 ± + + ± ± 0 ± ± ± ±

総括報告書 Appendix-6 B(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 155

表 2.7.6-89 皮膚反応の評価(誘導期):パッチ未貼付部位・紫外線照射あり(対照群)(ITT集団)

紫外線照射あり

被験者番号 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 0 ± ± Hr ± Hr 0 Hr 0 Hr 0 Hr 0 + + ± Hr ± Hr ++ ++ 0 ± ± 0 Hr ± Hr ± Hr ± 0 + + + d ± Hr + + 0 + + + ± + ± 0 + + d + D + D ++ ± Hr 0 + + ± Hr + Hr + ± 0 + + V ++ + d + + 0 + + ++ + + ± 0 + 0 Hr* (-) + + 0 Hr 0 + + + + + ± 0 + + D + + + ± 0 0 ± ± ± Hr 0 Hr 0 0 + ± + + + + 0 + + + ± Hr ++ ± 0 + + D + D ++ D + D + 0 + + d + d + D + + 0 + + + + + + 0 + + d + d + + + 0 + +++ ++ + Hr ** (-) + Hr 0 ++ + d + + + ± Hr 0 + + D + + ++ + 0 + + + ± Hr + 0 Hr 0 + + D + d + + + 0 + + ++ ++ + + 0 + + d ++ D + d ++ d + 0 + + D + D ± + + 0 + + + + + d + d

総括報告書 Appendix-10 A(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 156

表 2.7.6-90 皮膚反応の評価(チャレンジ期):パッチ未貼付部位・紫外線照射あり(対照群)(ITT集団) 紫外線照射あり

被験者番号 Day 1

(01/03) Day 2 前

(01/04) Day 2 後

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± ± 0 0 ± 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 脱落 0 0 0 0 0 0

総括報告書 Appendix-10 B(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 157

表 2.7.6-91 皮膚反応の評価(チャレンジ期)(ITT集団) 治験薬A

紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者

番号 Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) Day 7

(01/09) Day 8

(01/10) Day 9 (01/11)

Day 10 (01/12)

Day 3 (01/05)

Day 4 (01/06)

Day 5 (01/07)

Day 7 (01/09)

Day 8 (01/10)

Day 9 (01/11)

Day 10 (01/12)

+ + + + ±

+ +

± + ± ±

+ ± ± ± ±

± ± ± ± ± ± ± ± ± ±

+ + ± ± + + + ±

± ± ± ± ± ± ± ±

総括報告書 Appendix-13(5.3.3.1-4)から引用

治験薬B 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者

番号 Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) Day 7

(01/09) Day 8

(01/10) Day 9 (01/11)

Day 10 (01/12)

Day 3 (01/05)

Day 4 (01/06)

Day 5 (01/07)

Day 7 (01/09)

Day 8 (01/10)

Day 9 (01/11)

Day 10 (01/12)

+ +

± ±

総括報告書 Appendix-13(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 158

2) 治験薬B:1%クリンダマイシンリン酸塩/プラセボゲル a) 感作誘導期

照射部位に強い皮膚反応を認めた(表 2.7.6-92 )。これは、MEDの2倍量の反復紫

外線照射により生じた日焼けと判断した。非照射部位は誘導期を通じて、反応がない

か、あってもわずかであった。基剤と未貼付の照射部位(対照群)は同等の皮膚反応

を示した(表 2.7.6-89 及び表 2.7.6-96)。 b) チャレンジ期

感作誘導期とは対照的に、チャレンジ期では照射部位と非照射部位の皮膚反応は同

様であった(表 2.7.6-93 )。基剤と未貼付の照射部位(対照群)の反応は同様であっ

た(表 2.7.6-90 及び表 2.7.6-97 )。被験者番号 は、チャレンジ期の非照射部位でDTH反応を示した。被験者番号 及び は、感作誘導期の照射部位で弱い再燃反応を認め

た(表 2.7.6-91 )。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 159

表 2.7.6-92 皮膚反応の評価(誘導期):治験薬B(ITT集団) 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者番号 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 0 + ± Hr ± Hr 0 Hr ± Hr ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 + + D ++ D ± d Hr ++ ++ 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 Hr 0 Hr ± Hr ± Hr ± 0 0 0 0 0 0 0 0 + + D + D + + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + ++ D + D ++ + 0 0 0 0 0 0 0 0 +++ ++ D + D + D + D ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 + + ± Hr + Hr + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + +++ +++ d ++ D + D + 0 0 0 0 0 0 0 0 + ++ D +++ ++ ++ ± 0 0 0 0 0 0 0 0 ++ V 0 Hr* (-) + + 0 Hr 0 ± 0* (-) ± ± 0 0 + + + + + ± 0 0 0 ± 0 0 0 0 + + D +++ D + + ± 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± d ± Hr 0 Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 0 + ± + + + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + + ± Hr ++ ± 0 0 0 0 0 0 0 0 + + D ++ D +++ + D + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + D + D + D + ± 0 0 0 0 0 0 0 0 + + D ++ + D ++ + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + d + d + ++ + 0 ± 0 0 0 0 0 0 ++ V ++ ++ + Hr ** (-) + Hr 0 0 0 0 0** (-) ± 0 + + d ++ + ++ + 0 0 0 0 0 0 0 0 ++ + D +++ D ++ ++ + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + + ± Hr ++ + 0 0 0 0 0 ± 0 0 + + d ++ ++ ++ + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + ++ ++ ++ + 0 0 0 0 0 0 0 0 + ++ D +++ D ++ D ++ D + 0 0 0 0 0 0 0 0 ++ + d ++ d + + + 0 ± 0 0 0 ± ± 0 + + d ++ ++ + d + d 0 0 0 0 0 0 0

*評価日 Day 7 **評価日 Day 12 (-)欠測 総括報告書 Appendix-7 A(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 160

表 2.7.6-93 皮膚反応の評価(チャレンジ期):治験薬B(ITT集団) 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者番号 Day 1

(01/03) Day 2 前

(01/04) Day 2 後

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) Day 1

(01/03) Day 2

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ++ + 0 0 0 ++ ++ 0 0 ± + ± ± 0 0 + ± ± 0 0 ± ± ± 0 0 ± 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 ± ± 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 ± ± ± 0 0 ± ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± + ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 脱落 0 0 ± ± ± 0 0 ± 0 0 0

総括報告書 Appendix-7 B(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 161

3) 治験薬C:プラセボ溶液/5%過酸化ベンゾイルゲル a) 感作誘導期

感作誘導期前半の皮膚反応は、照射部位の方が非照射部位よりも強い傾向にあった

(表 2.7.6-94 )。これは、MEDの2倍量の反復紫外線照射により生じた日焼けによる

と判断した。ただし、感作誘導期の後半では、照射部位と非照射部位は同程度の皮膚

反応を認めた。基剤と未貼付の照射部位(対照群)では皮膚反応は更に弱かった(表 2.7.6-89 及び表 2.7.6-96 )。

b) チャレンジ期 照射部位と非照射部位は同様の皮膚反応を認めた(表 2.7.6-95 )。未貼付の照射部

位(対照群)は皮膚反応なしを維持した(表 2.7.6-95 及び表 2.7.6-90 )。非照射部位

では特に、皮膚反応が弱く頻度が低かった(表 2.7.6-97 )。大部分の部位でみられた、

反応パターンと反応強度に関するこれらの差は、刺激性テープの反応の可能性が考え

られた。 9例(被験者番号 、 、 、 、 、 、 、 及び )では、チャレンジ期の96時

間目の観察時にDTHを認めた。当該DTHは、感作が示唆される照射部位と非照射部位

との比較では同様であり反復性を認めた。うち7例(被験番号者 、 、 、 、 、

及び )は、チャレンジ期最初の誘導部位に弱い再燃を認めた(表 2.7.6-91 )。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 162

表 2.7.6-94 皮膚反応の評価(誘導期):治験薬C(ITT集団) 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者番号 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 0 ± ± Hr ± Hr 0 Hr ± Hr 0 Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 ± + ± Hr ± Hr + +++ 0 0 0 0 ± +++ +++ 0 ± 0 Hr 0 Hr +++ Hr +++ Hr ++ 0 ± 0 0 +++ +++ ++ 0 ± + d + ± Hr + + 0 0 0 0 0 ± ± 0 + + d + ± ++ ++ 0 0 0 0 0 ± 0 0 + + d + D ± d + D ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 ++ + D ± Hr 0 Hr + + 0 + 0 0 ± ++ ± 0 + + D +++ d + d +++ + / ++ 0 0 ± 0 + +++ + / ++ 0 + + ++ ++ ++ ++ 0 0 0 0 0 ± ++ 0 + 0 Hr* (-) + D ++ 0 Hr 0 ± 0* (-) + ++ ± 0 + + + + + ± 0 ± 0 ± ± ± ± 0 ++ + d + d ++ +++ ++ 0 0 0 0 ++ +++ ++ 0 ± ± d ± d + ++ + 0 + ± ± + ++ + 0 + ± + d + + + 0 ± 0 0 0 ± ± 0 + + ± ± Hr + ± 0 0 0 0 0 ± ± 0 + + d + D + ++ + 0 0 ± ± ± ++ ± 0 ++ + D + + D + ± Hr 0 ± 0 0 ± ± ± 0 + + D ++ D ++ ++ + 0 0 0 0 0 ± ± 0 + + D + d + ++ + 0 ± 0 0 0 ++ + 0 ++ + ++ + Hr ** (-) + Hr 0 ± 0 ± ± ** (-) + 0 + + d + d + ++ ++ 0 0 0 0 0 ± ++ 0 + + ++ + ++ + 0 0 0 0 0 + ± 0 + + + ± Hr +++ +++ 0 0 0 0 0 + +++ 0 + + + + + + 0 ± 0 0 ± ± ± 0 + + ++ ++ D ++ ++ 0 0 0 0 0 0 ++ 0 + ++ D +++ D ++ D ++ D ++ 0 0 0 0 0 ++ + 0 + + + + ++ ++ 0 ± 0 0 0 ++ + 0 + + + ± Hr + Hr d ± Hr 0 0 0 0 0 ± ±

*評価日 Day 7 **評価日 Day12 (-)欠測 総括報告書 Appendix-8 A(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 163

表 2.7.6-95 皮膚反応の評価(チャレンジ期):治験薬C(ITT集団) 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者番号 Day 1

(01/03) Day 2 前

(01/04) Day 2 後

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) Day 1

(01/03) Day 2

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± +++ +++ ++ 0 ± +++ ++ ++ 0 + + +++ ++ ++ 0 + +++ ++ ++ 0 ± + + + 0 0 ± ± ± 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 ± + + + ± 0 + + + ± 0 ++ ++ +++ +++ ++ 0 ++ +++ +++ ++ 0 ± ± ++ + + 0 ± ++ + + 0 ++ ++ ++ ++ + 0 ++ ++ ++ + 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 ++ ++ +++ +++ ++ 0 + +++ +++ ++ 0 ++ ++ ++ + + 0 ++ ++ + + 0 0 ± ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 ± + ± 0 0 0 + + 0 0 ± ± ± ± ± 0 ± + ± ± 0 ± ± 0 ± ± 0 ± 0 ± ± 0 ± ± +++ ++ ++ 0 0 + ++ ++ 0 0 ± ± ± ± 0 0 ± ± ± 0 ++ ++ +++ +++ ++ 0 ++ +++ +++ ++ 0 + ++ +++ +++ ++ 0 ++ +++ +++ ++ 0 ± ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 ++ ++ +++ +++ +++ 0 ++ +++ +++ +++ 0 ± ± ± ± 0 0 ± ± ± 0 0 ++ ++ +++ +++ ++ 0 ++ +++ +++ ++ 0 ± ± + + + 0 ± ± ± ± 脱落 0 ± + + ± ± 0 ± ± ± ±

総括報告書 Appendix-8 B(5.3.3.1-4)から引用

Page 164: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 164

4) 治験薬D:プラセボ溶液/プラセボゲル a) 感作誘導期

照射部位に強い皮膚反応を認めた(表 2.7.6-96 )。これは、MEDの2倍量の反復紫

外線照射により生じた日焼けによると判断した。未貼付の照射部位(対照群)にわず

かな弱い皮膚反応を認めた(表 2.7.6-89 )。非照射部位はわずかな反応を示した。被

験者番号 に、感作誘導期の照射部位に弱い再燃反応を認めた(表 2.7.6-91 )。 b) チャレンジ期

感作誘導期とは対照的に、チャレンジ期では照射部位と非照射部位は同様に軽度な

皮膚反応を示した。これらの反応は、未貼付の照射部位(対照群)と同程度であり、

軽度の刺激性を示したものと考えた。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 165

表 2.7.6-96 皮膚反応の評価(誘導期):治験薬D(対照群)(ITT集団) 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者番号 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 Day 1 Day 3 Day 6 Day 8 Day 11 Day 13 Day 16 0 + ± Hr ± Hr 0 Hr ± Hr 0 Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 + + + ± Hr ++ ++ 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± 0 Hr ± Hr ± Hr ± 0 ± 0 0 ± ± ± 0 + + d + ± Hr + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + d ++ D + D + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + + D + D + D ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 + + d ± Hr + Hr + + 0 ± 0 0 0 0 0 0 + +++ +++ d ++ d + + 0 0 0 0 0 0 0 0 ++ + D ++ + + ± 0 0 0 0 0 0 0 0 + 0 Hr* (-) + + 0 Hr 0 ± 0* (-) ± 0 0 0 + + + + + 0 Hr 0 0 0 0 ± ± ± 0 + ++ D +++ D + + ± 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± d ± Hr 0 Hr ± 0 0 0 0 0 0 0 0 ++ + ± + + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + d + ± Hr + ± 0 0 0 0 0 0 0 0 + + ++ D ++ + D + 0 0 0 0 0 0 0 0 + ± + d + + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + ++ + + + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + D + d + ++ + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + V ++ + Hr ** (-) ± Hr 0 ± 0 0 0** (-) 0 0 + + ++ + ++ ± Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 + + D +++ D ++ ++ + 0 0 0 0 0 ± 0 0 + ± Hr + ± Hr + 0 Hr 0 0 0 0 0 0 0 0 + + d ++ + + + 0 0 0 0 0 0 0 0 ± + ++ ++ ++ + 0 0 0 0 0 0 0 0 + + +++ D ++ D ++ D + 0 0 0 ± 0 0 0 0 + + d + + + + 0 ± 0 0 0 + ± 0 + + d ++ + + Hr d ± Hr 0 0 0 0 0 0 0

*評価日 Day 7 **評価日 Day 12 (-)欠測 総括報告書 Appendix-9 A(5.3.3.1-4)から引用

Page 166: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 166

表 2.7.6-97 皮膚反応の評価(チャレンジ期):治験薬D(対照群)(ITT集団) 紫外線照射あり 紫外線照射なし

被験者番号 Day 1

(01/03) Day 2 前

(01/04) Day 2 後

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) Day 1

(01/03) Day 2

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 + +++ + 0 0 0 ++ + 0 ± ± ++ + + 0 0 + ± ± 0 ± + ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± + 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 ± ± 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± + ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± 0 0 0 ± ± 0 0 ± ± 0 0 0 0 ± ± 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± + ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 脱落 0 ± ± ± ± 0 0 ± 0 0 0

*評価日 Day 7 **評価日 Day 12 (-)欠測 総括報告書 Appendix-9 B(5.3.3.1-4)から引用

Page 167: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 167

5) 肘前窩へのオープンパッチの適用(治験薬A:1%クリンダマイシンリン酸塩溶液/5%過

酸化ベンゾイルゲル) チャレンジ期を通じて、16例は皮膚反応を認めなかった(表 2.7.6-98 )。被験者番号 、

及び は、治験薬塗布部位に軽微又は明らかな紅斑を認めた。残る8例(被験者番号 、

、 、 、 、 、 及び )は浮腫を伴う紅斑を認め、このうち2例(被験者番号 及

び )は水疱を認めた。上記8例中6例の皮膚反応は不快感を伴い、塗布部位を変更する

必要があった。被験者番号 は、更に別の塗布部位(手掌)への塗布部位の変更が必要で

あった。 治験責任医師は、上記に示される反応の大半は治験薬による刺激性と判定したが、被

験者番号 、 及び の反応パターンや反応強度は感作反応を示すものであった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 168

表 2.7.6-98 皮膚反応の評価(チャレンジ期):上腕肘前窩部の皮膚反応(ITT集団)

被験者番号 Day 1

(01/03) Day 2

(01/04) Day 3

(01/05) Day 4

(01/06) Day 5

(01/07) Day 6

(01/08) Day 7

(01/09) Day 8

(01/10) Day 9 (01/11)

Day 10 (01/12)

Day 11 (01/13)

0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± + + ++ ++ / 0* ++ / 0* + / 0* 0 0 0 ± ++ ± ++ / 0* ++ / ++ * ++ / ++ * + / ++ * 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± # ++ / 0* ++ / ++ /0** ++ / ++ /+ ** ++ / ± / ± ** ++ / + / + ** ± / ± / + ** ± / ± / ± ** 0 0 ++ ++ ++ / 0* ++ / 0* ++ / 0* + / ± * 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± # ++ / 0* ++ / 0* ++ / ± * ++ / ± * ++ / ± * + / ± * 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 + ± ± ± ± 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 + ++ / 0* ++ / 0* ± / 0* ± / 0* ± / 0* 0 0 ± ± ++ ++ ++ ++ +++ ++ ++ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 + + ± + + 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 + + ++ ++ ++ ++ 0 0 0 0 0 0 0 0 脱落 0 0 0 0 0 0 0 0

* 上腕肘前窩側部の皮膚反応 ** 上腕肘前窩側部又は前腕手掌の皮膚反応 # 境界を逸脱する皮膚反応の進展 総括報告書 Appendix-11(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 169

2.7.6.7.4 安全性 有害事象を表 2.7.6-99 及び表 2.7.6-100 に要約した。 本治験の結果、24例91件の有害事象が発現した。これらの有害事象は合併症(頭痛、感冒症状、

咽喉痛、背部痛)及び/又は皮膚科的症状(そう痒、灼熱感等)のいずれかであり、治験の手順と

の関連性は「関連あるかもしれない」~「おそらく関連あり」であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 170

表 2.7.6-99 有害事象の要約:局所症状(ITT集団)

治験薬A (1%クリンダマイシンリン酸

塩溶液/5%過酸化ベンゾイル

ゲル)

治験薬B (1%クリンダマイシンリン酸

塩溶液/プラセボゲル)

治験薬C (プラセボ溶液/5%過酸化ベ

ンゾイルゲル)

治験薬D (プラセボ溶液/プラセボゲル)

登録被験者数 (N= 28) (N= 28) (N= 28) (N= 28)

そう痒感(全部位) 32 18 (60%) 32 18 (60%) 32 18 (60%) 32 18 (60%)

灼熱感(全部位) 11 8 (28.5%) 11 8 (28.5%) 11 8 (28.5%) 11 8 (28.5%)

疼痛(全部位) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%)

刺痛(非照射部位) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%)

灼熱感(全照射部位) 5 5 (18%) 5 5 (18%) 5 5 (18%) 5 5 (18%)

そう痒感(全照射部位) 2 2 (7%) 2 2 (7%) 2 2 (7%) 2 2 (7%)

そう痒感(全非照射部位) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%)

灼熱感(全非照射部位) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%)

そう痒感[(照射部位#5(D)] 1 1 (3%)

そう痒感(肘前窩) 6 6 (21%)

灼熱感(肘前窩) 1 1 (3%)

テープ炎症(背部左側) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%) 1 1 (3%)

テープ炎症(全部位周囲) 2 2 (7%) 2 2 (7%) 2 2 (7%) 2 2 (7%)

MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 Appendix-15 A(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 171

表 2.7.6-100 有害事象の要約:局所症状(ITT集団)

登録被験者数 28

背部痛 2 2 (7%)

感冒症状 4 3 (11%)

頭痛 12 9 (32%)

鼻閉/鼻炎 3 3 (11%)

副鼻腔H/A 1 1 (3%)

発熱 1 1 (3%)

下痢 1 1 (3%)

咽喉痛 1 1 (3%)

角膜擦過傷 1 1 (3%)

上唇単純ヘルペス 1 1 (3%) MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 Appendix-15 B(5.3.3.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 172

2.7.6.7.5 結論 本治験での皮膚反応パターン及び反応の強さを考慮すると、1例が1%クリンダマイシン/5%過酸

化ベンゾイル配合剤に対する反応(光アレルギー)を示したと判断した。ただし、各単剤成分に

対する光アレルギーの証拠は認めなかった。更に、配合剤及び基剤ゲル中の5%過酸化ベンゾイル

が感作性を示すと判断した。同一被験者が両製剤に対して同様の反応を示したことから、これら

の反応はおそらく製剤中の5%過酸化ベンゾイル成分によるものと考えられる。 ただし、留意すべき点として、これらの検討結果は一般的な患者集団での通常使用において光

感作性又は接触アレルギーが発現することを意味するものではない。これらの検討結果は、単に

被験物質が過度の使用状況の下で光感作性又は接触アレルギー反応を惹起する可能性があるかど

うかを調べたものである。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 173

2.7.6.8 尋常性ざ瘡患者における第II相試験/海外( )(添付資料5.3.5.1-2)(参考資料)

2.7.6.8.1 治験方法の概要 治験の表題:A Phase II, Multicenter, Randomized, Evaluator-Blind, Vehicle Controlled, 6-Arm, Parallel Group Comparison Study Comparing the Efficacy and Safety of (1/2.5), Clindamycin (1%), and Benzoyl Peroxide (2.5%) Gels in the Treatment of Acne Vulgaris.(尋常性ざ瘡の治療における

(1/2.5)ゲル、クリンダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲルの有効性及び安

全性を比較する第II相・多施設共同・ランダム化・評価者盲検・基剤対照・6群並行群間比較試験

(12週間投与))

注: (1/2.5)ゲルはクリンダマイシン(1%)及び過酸化ベンゾイル(2.5%)の配合剤(ゲル)であり、

以下の文中では、 (1/2.5)を 、 基剤を 基剤ゲルと記載した。

治験責任医師: 、他計14名

実施医療機関: 他、計米国14施設

治験期間:20 年 月 日~20 年 月 日

開発フェーズ:第II相

目的:中等症から重症の尋常性ざ瘡患者を対象に の1日1回又は1日2回投与時の有効性、安

全性及び忍容性を、 基剤ゲル、クリンダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)

ゲルと比較した。

治験のデザイン:多施設共同・ランダム化・二重盲検・基剤/実薬対照・6群並行群間比較試験

対象:尋常性ざ瘡患者 以下のすべての基準に合致した被験者を本治験に組み入れた。

選択基準:選択基準は以下のとおりとした。 (1) 年齢12歳以上の男性又は女性 (2) 文書又は口頭同意が得られた被験者。18歳未満の場合、被験者本人による本治験参加のイ

ンフォームドアセントへの署名、及び親権者又は法的後見人による同意への署名を必要と

した。 (3) ベースライン時の評価者による全般重症度評価スコアが3(中等症)又は4(重症)の被験

者 (4) 顔面のざ瘡の炎症性病変(丘疹、膿疱、結節)数が17個以上かつ40個未満の被験者 (5) 顔面のざ瘡の非炎症性病変(開放面皰、閉鎖面皰)数が20個以上かつ100個未満の被験者 (6) 結節数が2個以下の被験者 (7) 出産可能な女性の場合、本治験期間中、効果的な避妊を行う意思があること[効果的な避

妊の定義:経口避妊薬(3カ月間以上安定)、避妊リング(IUD)、殺精子剤付きコンドーム、

殺精子剤付きベッサリー、避妊用インプラント、ヌーバリング(避妊リング)、注射避妊薬、

パッチ型避妊薬又は禁欲]。経口避妊薬を服用中の女性の場合、本治験参加前3カ月間以上

は同じ種類のピルを服用しており、本治験期間中は薬剤の種類を変更しないこととした。

過去に経口避妊薬を服用していた女性の場合、本治験開始3カ月間以上前に服用を中止して

いることとした。本治験開始時に月経前であり、本治験期間中に妊娠可能となった女性被

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 174

験者の場合、次回来院時に妊娠検査を行うこととした。 (8) 出産可能な女性の場合、ベースライン時の尿妊娠検査が陰性であること。 (9) 本治験の指示事項に従い、規定どおりに来院する意思のある被験者。18歳未満の場合、イ

ンフォームドアセント及び同意取得時には親権者又は法的後見人が同席することとした。 (10) 本治験期間中に保湿剤又は日焼け止めの使用を要する場合、本治験で許可された種類の保

湿剤、日焼け止め、保湿剤/日焼け止め配合製品のみを使用する意思のある被験者

除外基準:以下の基準のいずれかに抵触する被験者は、本治験の対象から除外した。 (1) 本治験への組入れ前30日以内に他の治験薬若しくは治験用医療機器を使用した被験者、又

は本治験と同時に他の治験に参加した被験者 (2) 本治験薬の臨床評価を妨げる可能性のある顔面の皮膚科的状態(集簇性ざ瘡、電撃性ざ瘡、

二次性ざ瘡、口囲皮膚炎、臨床的に重大な酒さ、グラム陰性毛嚢炎等)を有する被験者 (3) 局所若しくは全身的治療を要する又は評価及び病変数のカウントを困難とするような、基

礎疾患又は顔面のその他の皮膚科的状態を有する被験者 (4) 本治験の評価を妨げる可能性のある顎ひげ、口ひげのある被験者 (5) 化粧品性ざ瘡を有する、又は既往のある被験者 (6) 顔面トリートメント(化粧品、石鹸、マスク、洗顔剤、日焼け止め等)の際に、重大な灼

熱感又は刺痛の既往のある被験者 (7) 本治験期間中に妊娠、授乳若しくは妊娠を予定又は妊娠した女性被験者 (8) 本治験参加直前に、エストロゲン製剤[Depogen(有効成分の一般名:エストラジオール)、

Depo-Testadiol(同:エストラジオール-テストステロン)、Gynogen(同:ヨヒンビン)、Valergen(同:エストラジオール)等]を10週間未満、使用した被験者。ただし、本治験参加12週間以前からエストロゲン製剤を使用していた被験者は、本治験期間中に薬剤の用量・種類

の変更又は中止しない限りにおいて、本治験から除外しないこととした。 (9) 多毛症、多嚢胞卵巣又は臨床的に重大な月経不順の既往のある女性被験者 (10) 限局性腸炎、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、偽膜性大腸炎、慢性若しくは反復性の下痢又

は抗生物質関連腸炎の既往のある被験者 (11) 過去6カ月以内に癌治療を受けた被験者(癌種は問わない) (12) 本治験期間中に、ざ瘡の悪化が報告されている薬剤及び/又はビタミン剤[アザチオプリン、

ハロペリドール、ビタミンD、ビタミンB12、ハロゲン剤(ヨウ化物、臭化物等)、リチウ

ム、全身投与又は「弱い」~「非常に強い」 コルチコステロイド、フェニトイン、フェノ

バルビタール]を使用した被験者。ただし、FDAが認めた処方量のビタミン剤の日常的な

使用は可とした。 (13) 本治験薬の治験薬概要書に記載された成分に対する過敏症又はアレルギー反応の既往のあ

る被験者(剤型を問わず、クリンダマイシン、リンコマイシン又は過酸化ベンゾイルに対

する過敏症が知られている)。 (14) 過酸化ベンゾイル、α-ヒドロキシ酸、サリチル酸、レチノール、グリコール酸等の成分を含

有する、刺激性のある一般用医薬品を併用中の被験者 (15) 以下に掲げた局所投与薬剤に関する休薬期間を守れない、又は併用を必要とする被験者

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 175

収斂剤又は研磨剤の局所投与 1 週間 抗生物質*の顔面への投与 2 週間 併用禁止の保湿剤又は日焼け止め 2週間 その他のざ瘡治療薬の局所投与 2 週間 抗菌剤を含有する石鹸 2 週間 抗炎症剤及びコルチコステロイドの顔面への投与* 4 週間 レチノイド(レチノールを含む) 4 週間

(16) 以下に掲げた全身投与薬剤に関する休薬期間を守れない、又は併用を必要とする被験者

コルチコステロイド(筋肉内注射を含む) 4 週間 抗生物質* 4 週間 その他のざ瘡治療薬の全身投与 4 週間 レチノイドの全身投与 6 カ月間

*治験実施計画書で規定した、抗生物質及び局所/吸入コルチコステロイドの使用に関する免除については、個

別に判断した。

(17) 本治験期間中に日焼けブースの使用又は日光浴を予定している被験者 (18) 言語の問題、精神発達遅滞又は脳機能障害により、治験責任医師とのコミュニケーション

又は協力ができない被験者

目標被験者数(本登録被験者数):目標被験者数は418例であった。投与群ごとの内訳は、

ゲル1日1回群:76例、 ゲル1日2回群:76例、クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回群:76例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群:76例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群:

76例及び 基剤ゲル1日1回群:38例であった。各層における各投与群の被験者数を等しくす

るために、層ごとのランダム化置換ブロック法を用いた。各実施医療機関において被験者スクリ

ーニング番号を最小番号から順番に付与した。

治験薬: (1/2.5)ゲル( ゲル)、 基剤ゲル( 基剤ゲル)、クリン

ダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル

用量及び投与方法:各治験薬を1日1回(夜)又は2回(朝及び夜)、連日、12週間、顔面に塗布し

た。 用量及び投与方法の設定根拠に関して、クリンダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル

(2.5%)ゲルはともに の成分であり、本治験での比較対照薬として選択した。更に

及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲルの1日1回及び1日2回投与も、本治験の用量範囲探索のために

含めた。過酸化ベンゾイルゲルは高用量において皮膚刺激を生じることが知られている。本治験

では、複数の用量・用法の忍容性を確立するために、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲルの1日1回及

び1日2回投与、並びに の1日1回及び1日2回投与も含めた。また、 の有効性、安全

性及び忍容性を包括的に評価するために、本治験では の各単剤成分及び基剤を含めた。

投与期間:12週間

併用薬:治験期間中の併用薬を記録した。

調査・観察項目:表 2.7.6-101 の評価スケジュールに従い、調査・観察した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 176

表 2.7.6-101 評価スケジュール

試験手順 Visit 1a

スクリーニングの

ための来院

Visit 2b ベースライン

Day 1

Visit 3b Week 4

Day 28 ± 3日

Visit 4b Week 8

Day 56 ± 3日

Visit 5b Week 10

Day 70 ± 3日

Visit 6 c Week 12

Day 84 ± 5日

同意/インフォームドアセント取得 X 被験者背景、皮膚フォトタイプ X 病歴 X 選択/除外基準 X X 前治療 X 尿妊娠検査(出産可能なすべての女性) X Xe Xe Xe X 皮疹数の計測 X X X X X X 評価者による全般重症度評価スコア及

びVAS値 X X X X X

皮膚安全性評価 X X X X X 忍容性評価 X X X X X 被験者への指示 X X 治験薬容器の重量測定 X X X X X 治験薬の交付 Xd X X X 治験薬の回収 X X X X 服薬遵守状況の確認 X X X X 併用治療/病歴の確認 X X X X X X 有害事象の記録 X X X X a 休薬が不要の場合は、Visits 1とVisit 2が同日となることがある。休薬が必要な場合は、Visit 1後1カ月以内にVisit 2を実施すること。 b 来院日はすべてベースラインを基準とした(例:Visit 4はベースライン来院後8週間 ± 3日とした)。 c 本治験を早期中止した被験者も、Week 12での試験手順をすべて実施した。 d ベースラインのための来院時に、治験薬箱を1箱交付した。 e 新たに月経を迎えたすべての女性で尿妊娠検査を行った。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 177

評価項目及び評価基準: (1) 有効性

1) 皮疹数 本治験における皮疹の定義を以下に示した。

表 2.7.6-102 皮疹の症状の定義

炎症性 皮疹

膿疱 充実性があり、隆起した、径0.5 cm未満の皮疹

丘疹 化膿物質を含み、隆起した、径0.5 cm未満の皮疹

小結節 充実性があり、触知可能な、径0.5 cmを超える皮疹 (皮下に触れるものをいい、隆起性は必要としない)

非炎症性 皮疹

開放面皰(黒色面皰) 非感染性で、毛包を閉塞する、開口部を有する、黒色

の面皰

閉鎖面皰(白色面皰) 非感染性で、毛包を閉塞する、面皰 (皮表に顕微鏡的小開口を有する)

2) 評価者による全般重症度評価スコア(Evaluator’s Global Assessment Score:EGA)

EGAは静的な評価法であり、ベースラインのスコアとは無関係に判定した。評価者は

ベースライン値を参照することなく評価を行った。表 2.7.6-103 を用いて、重症度グレー

ド及びスコアを判定した。

表 2.7.6-103 EGAの定義 スコア グレード 定義

0 消失 肌は正常かつきれいで、尋常性ざ瘡はみられず。

1 ほとんど消失 まれに非炎症性病変が存在し、まれに非炎症性の丘疹を伴う(丘疹は

消失しつつあり、色素沈着過剰がみられる場合もあるが、ピンク~赤

色ではない)

2 軽症 多少の非炎症性病変が存在し、少数の炎症性病変(丘疹/膿疱のみ。

膿疱性病変は認めず)を伴う。

3 中等症 非炎症性病変が優勢で、複数の炎症性病変を伴う。少数から多数の面

皰と丘疹/膿疱がみられ、1個の小さな膿疱性病変がみられる場合もみ

られない場合もある。

4 重症 炎症性病変がより明らかで、多数の面皰と丘疹/膿疱がみられ、少数

の膿疱性病変がみられる場合もみられない場合もある。

5 極めて重症 炎症性病変が高度に優勢、様々な数の面皰、多数の丘疹/膿疱、多数

の膿疱性病変がみられる。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 178

炎症性及び非炎症性病変の重症度を評価するための全般評価ツールとして、全来院(ス

クリーニングのための来院を除く)において評価尺度の値を記録した。VAS値(Visual Analog Scale)は探索的な評価項目とし、本治験中に収集した評価者による全般評価(EGA)

スコア(表 2.7.6-104 )と比較した。

表 2.7.6-104 視覚的アナログ評価スケール(VAS)評価者による全般重症度評価スコア定義 スコア グレード 説明

0 消失 肌は正常かつきれいで、尋常性ざ瘡はみられず。

1 ほとんど消失 まれに非炎症性病変が存在し、まれに非炎症性の丘疹を伴う(丘疹は

消失しつつあり、色素沈着過剰がみられる場合もあるが、ピンク~赤

色ではない)

2 軽症 多少の非炎症性病変が存在し、少数の炎症性病変(丘疹/膿胞のみ。

膿胞性病変は認めず)を伴う。

3 中等症 非炎症性病変が優勢で、複数の炎症性病変を伴う。少数から多数の面

皰と丘疹/膿胞がみられ、1個の小さな膿胞性病変がみられる場合もみ

られない場合もある。

4 重症 炎症性病変がより明らかで、多数の面皰と丘疹/膿胞がみられ、少数

の膿胞性病変がみられる場合もみられない場合もある。

5 極めて重症 炎症性病変が高度に優勢、様々な数の面皰、多数の丘疹/膿胞、多数

の膿胞性病変がみられる。

VASの各評価において、治験責任医師は、上記の評価者による全般評価(EGA)スコ

アを用いて、被験者のざ瘡のグレードに該当する垂直線をVAS上に記入した。

図 2.7.6-15 視覚的アナログ評価スケール(VAS)評価者による全般評価スコア

消失 ほぼ消失 軽度 中等度 重度 極めて重度

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 179

(2) 安全性 安全性は、皮膚安全性及び忍容性、有害事象(自覚症状、他覚所見)により評価した。

皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)及び忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)の評価項目及び評

価基準を表 2.7.6-105 に示した。

表 2.7.6-105 皮膚安全性及び忍容性の評価基準 皮膚所見 評価 評価基準

鱗屑 (皮膚安全性)

0(なし) 鱗屑は認められない 1(軽度) わずかに細かな鱗屑が顔面の限定した部位に存在する 2(中等度) 細かな鱗屑が顔面全体に認められる

3(高度) 鱗屑及び皮膚剥離が顔面全体に認められる

紅斑 (皮膚安全性)

0(なし) 紅斑なし 1(軽度) 淡紅色の紅斑 2(中等度) 明らかな紅斑 3(高度) 高度の明らかな鮮赤色~暗赤色の紅斑

そう痒感 (忍容性)

0(なし) そう痒感なし 1(軽度) 不快感は伴わない、わずかなそう痒感 2(中等度) 不快感を伴う、明らかなそう痒感 3(高度) 日常活動や睡眠を妨げる、激しいそう痒感

灼熱感 (忍容性)

0(なし) 灼熱感なし 1(軽度) 不快感は伴わない、わずかな灼熱感 2(中等度) 不快感を伴う、明らかな熱感、灼熱感

3(高度) 明らかな不快感を引き起こし、日常活動や睡眠を妨げる、強い灼

熱感

刺痛 (忍容性)

0(なし) 刺痛なし 1(軽度) 不快感は伴わない、わずかな刺痛 2(中等度) 不快感を伴う、明らかな刺痛 3(高度) 明らかな不快感を引き起こし、日常活動や睡眠を妨げる、刺痛

解析方法: (1) 有効性

有効性の解析は、ITT集団及びPP集団を解析対象集団とし、下記の評価項目の記述統計量

を算出した。なお、LOCF法を用いて有効性の評価項目に関する欠測値を補完した。 1) 炎症性及び非炎症性病変数

炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからの変化量及び変化率の平均値、標準偏

差、最小値、最大値をWeek 4、8、10、12ごとに算出した。 2) EGA

EGAの頻度及び割合をベースライン、Week 4、8、10、12ごとに算出した。2値化した

EGAの頻度及び割合をベースライン、Week 4、8、10、12ごとに算出した。 2値化したEGA:ベースラインと比較してグレード2以上低下した場合「成功」と低下

しない場合「失敗」の二分類に2値化した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 180

3) VAS VASに基づくEGAの平均、標準偏差、最小値及び最大値を、ベースライン、Week 4、8、

10、12ごとに算出した。

(2) 安全性評価 安全性に解析は、安全性解析対象集団を対象とした。

1) 有害事象 有害事象名は、MedDRA/J Version 16.0を用いて、器官別大分類及び基本語に読み替え

て集計した。 2) 皮膚安全性評価スコア及び忍容性評価

有害事象、皮膚安全性評価及び忍容性評価結果を集計し、治験薬の安全性を評価した。

皮膚安全性評価スコア(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性スコア(そう痒感、灼熱感及び刺

痛)については、ベースライン、Week 4、8、10及び12の値を記述統計量(頻度及び百分

率を含む )により投与群別に要約した。また、週及び投与群別の平均値の推移図を作成

した。検定は実施しなかった。

(3) 中間解析 盲検化していないデータのレビューにより検出力の分析と試験計画を補佐するため、中

間解析を実施した。中間解析において検定は実施せず、結果の開示は臨床運営委員会

(Clinical Steering Committee)に限定した。

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2.7.6.8.2 被験者の内訳とその取扱い (1) 被験者の内訳

被験者の内訳を図 2.7.6-16 に示した。 登録例は440例であり、投与群ごとの内訳は、 ゲル1日1回群:78例、クリンダマイ

シン(1%)ゲル1日1回群:82例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群:79例、

基剤ゲル1日1回群:40例、 ゲル1日2回群:79例及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群:82例であった。完了例は408例であり、内訳はそれぞれ71例、79例、73例、38例、

72例及び75例であった。

図 2.7.6-16 被験者の内訳

登録例 440例

治験薬投与例 440例

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル 1日1回群

79例

ゲル 1日1回群

78例

完了 71例

中止例 7例

完了 79例

中止例 3例

完了 73例

中止例 6例

完了 38例

中止例 2例

完了 72例

中止例 7例

完了 75例

中止例 7例

クリンダマイシン(1%)ゲル 1日1回群

82例

基剤ゲル 1日1回群

40例

ゲル 1日2回群

79例

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル 1日2回群

82例

治験薬未投与例 0例

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登録後に中止となった被験者の中止理由の内訳を表 2.7.6-106 に示した。 ゲル1日2回群の1例及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群の1例の計2例が有

害事象のために試験を中止した。投与群全体で13例が被験者の希望で試験を中止し、16例が追跡不能であった。過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群の1例が妊娠のため試験を中

止した。当該被験者はその後追跡不能となった。試験中止に至った治験実施計画書の逸脱

例は認めなかった。いずれの投与群においても、治療効果が全く認められなかった被験者

は確認されなかった。

表 2.7.6-106 中止理由の内訳(登録後の中止例)

ゲル 1日1回投与

クリンダマ

イシン (1%)ゲル

1日1回投与

過酸化ベン

ゾイル (2.5%)ゲル 1日1回投与

基剤ゲル

1日1回投与

ゲル 1日2回投与

過酸化ベン

ゾイル (2.5%)ゲル 1日2回投与

合計

組入れ例数 78 82 79 40 79 82 440 完了例数 71 79 73 38 72 75 408 中止理由

有害事象 0 0 0 0 1 1 2

被験者の希望 3 1 4 1 3 1 13

治験実施計画

書違反 0 0 0 0 0 0 0

追跡不能 4 2 1 1 3 5 16

妊娠 0 0 1 0 0 0 1

合計 7 3 6 2 7 7 32

効果不十分/状態の悪化

0 0 0 0 0 0 0

総括報告書 表10.1-2(5.3.5.1-2)から改変し引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 183

(2) 治験実施計画書からの逸脱 治験実施計画書からの逸脱状況を表 2.7.6-107 に要約した。

表 2.7.6-107 治験実施計画書からの逸脱

ゲル

1日1回投与

クリンダマイシン (1%)ゲル 1日1回投与

過酸化ベンゾイル (2.5%)ゲル

1日1回投与 被験者数 78 82 79 PP集団除外例 12 8 16 除外に至った主な逸脱 a 選択/除外基準違反 0 1 1 併用禁止薬の使用 0 0 0 Week 12に来院せず 2 3 1 Week 12で規定どおり(-3日~+ 5日)に来院せず 7 4 11 服薬不順守 b 0 0 2 Week 4以前に試験中止 3 0 1

基剤ゲル 1日1回投与

ゲル 1日2回投与

過酸化ベンゾイル (2.5%)ゲル

1日2回投与 被験者数 40 79 82 PP集団除外例 3 15 9 除外に至った主な逸脱 a 選択/除外基準違反 0 2 0 併用禁止薬の使用 0 0 0 Week 12に来院せず 0 2 1 Week 12で規定どおり(-3日~+ 5日)に来院せず 2 7 3 服薬不順守 b 0 3 1 Week 4以前に試験中止 1 1 4 a 同一被験者で2件以上の除外に至った逸脱がみられた場合、最も重要な逸脱を、除外に至った逸脱とした。 b 服薬不順守の定義は、本治験参加中の治験薬の投与回数が規定の80%未満又は120%を超えた場合、若しくは5回連続して治験薬を投与しなかった場合とした。 総括報告書 表10.2-1(5.3.5.1-2)から引用

(3) 被験者の妊娠

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群の1例に治験期間中の妊娠を認め、治験薬の投与

を中止した。 (4) 解析したデータセット

組入れ被験者440中、ベースライン以降に一度も有効性評価が実施されなかった被験者を

除いた430例をITT集団とした。安全性解析対象集団は440例、PP集団は377例であった。

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2.7.6.8.3 有効性 (1) 人口統計学的及び他の基準値の特性

ベースライン時の人口統計学的及び他の基準値の特性を表 2.7.6-108 に示した。 年齢の範囲は12~51歳であり、平均値は投与群間で同程度であった。クリンダマイシン

(1%)ゲル1日1回群を除いた全投与群で女性の割合が男性よりもやや高かった。 ベースライン時の皮疹数の内訳を表 2.7.6-109 に示した。 大部分の被験者がFitzpatrick皮膚タイプII又はIIIに分類された。炎症性病変数の平均値は

全投与群で同程度であり、その範囲は17~46であった。非炎症性病変数の平均値も全投与

群で同程度であり、その範囲は20~107であった。全般重症度評価スコアに基づき、全被験

者が中等症又は重症のざ瘡と判定された。

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表 2.7.6-108 人口統計学的及び他の基準の特性(ITT集団)

項目 ゲル 1日1回

(N = 75)

クリンダマイシ

ンゲル (1%)1日1回 (N = 82)

過酸化 ベンゾイルゲル (2.5%)1日1回

(N = 78)

基剤ゲル 1日1回

(N = 39)

ゲル 1日2回

(N = 78)

過酸化 ベンゾイルゲル (2.5%)1日2回

(N = 78) 年齢(歳)

平均値 19.2 19.7 19.2 18.5 18.9 19.5 標準偏差 8.6 8.0 8.2 8.3 6.9 7.9 範囲(最小, 最大) 12, 51 12, 49 12, 43 12, 50 12, 39 12, 47

性別

男性 36 ( 48%) 42 ( 51%) 34 ( 44%) 19 ( 49%) 33 ( 42%) 36 ( 46%) 女性 39 ( 52%) 40 ( 49%) 44 ( 56%) 20 ( 51%) 45 ( 58%) 42 ( 54%)

民族

ヒスパニック/ラテン 4 ( 5%) 4 ( 5%) 4 ( 5%) 2 ( 5%) 9 ( 12%) 6 ( 8%) 上記以外 71 ( 95%) 78 ( 95%) 74 ( 95%) 37 ( 95%) 69 ( 88%) 72 ( 92%)

人種

白人 57 ( 76%) 64 ( 78%) 66 ( 85%) 29 ( 74%) 60 ( 77%) 61 ( 78%) 黒人/アフリカ系米国人 15 ( 20%) 15 ( 18%) 11 ( 14%) 8 ( 21%) 11 ( 14%) 11 ( 14%) 米国/アラスカ先住民 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 1 ( 1%) アジア人 0 ( 0%) 2 ( 2%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 2 ( 3%) ハワイ/太平洋諸島先住民 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) その他a 2 ( 3%) 1 ( 1%) 1 ( 1%) 2 ( 5%) 6 ( 8%) 3 ( 4%)

a被験者番号(投与群)及び人種「その他」の一覧を作成する。 総括報告書 表14.1.3.1.1(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 186

表 2.7.6-109 人口統計学的及び他の基準の特性:皮疹数及び全般重症度評価スコア(ITT集団) ゲル クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル ゲル 過酸化ベンゾイル 1日1回投与 (1%)ゲル1日1回投与(2.5%)ゲル1日1回投与 基剤ゲル1日1回投与 1日2回投与 (2.5%)ゲル1日2回投与

項目 (N = 75) (N = 82) (N = 78) (N = 39) (N = 78) (N = 78)

Fitzpatrick皮膚タイプ I 3 ( 4%) 8 ( 10%) 4 ( 5%) 1 ( 3%) 3 ( 4%) 4 ( 5%)

II 17 ( 23%) 24 ( 29%) 24 ( 31%) 13 ( 33%) 17 ( 22%) 20 ( 26%) III 25 ( 33%) 19 ( 23%) 21 ( 27%) 10 ( 26%) 27 ( 35%) 25 ( 32%) IV 12 ( 16%) 13 ( 16%) 14 ( 18%) 6 ( 15%) 15 ( 19%) 13 ( 17%) V 8 ( 11%) 9 ( 11%) 6 ( 8%) 6 ( 15%) 11 ( 14%) 13 ( 17%) VI 10 ( 13%) 9 ( 11%) 9 ( 12%) 3 ( 8%) 5 ( 6%) 3 ( 4%) 炎症性皮疹数 平均値 26.1 28.0 26.7 27.0 27.6 27.0 標準偏差 6.3 7.4 7.3 6.2 7.5 7.7 範囲(最小, 最大) 17, 44 17, 46 17, 42 17, 40 17, 40 17, 40 非炎症性皮疹数 平均値 52.4 53.3 51.2 52.4 56.4 52.4 標準偏差 21.8 23.0 22.3 20.7 22.4 21.2 範囲(最小, 最大) 20, 100 21, 100 20, 107 20, 93 21, 105 20, 105 全般重症度評価スコア 消失 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) ほとんど消失 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 軽症 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 中等症 63 ( 84%) 68 ( 83%) 64 ( 82%) 33 ( 85%) 66 ( 85%) 64 ( 82%) 重症 12 ( 16%) 14 ( 17%) 14 ( 18%) 6 ( 15 %) 12 ( 15%) 14 ( 18%) 非常に重症 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

総括報告書 表14.1.3.2.1(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 187

(2) 治験の遵守状況 2.7.6.8.4 (1)に治験薬の投与状況を要約した。

(3) 炎症性皮疹数

ベースライン、Week 4、8、10及び12での炎症性病変数の要約を 表 2.7.6-110 に示す。 ベースラインでの炎症性病変数は全投与群で同程度であったが、 ゲル1日1回群で

の病変数は、その他の投与群よりも全評価(Week 12の最終評価を含む)で一貫して少なか

った(ベースラインの平均値 ± 標準偏差は26.1 ± 6.3、Week 12は11.2 ± 9.3)。 ゲル1日1回群の次に ゲル1日2回群でより高い効果がみられた(ベースラインは27.6 ± 7.5、Week 12は12.6 ± 11.3)。他の投与群においてもベースラインからWeek 12にかけての炎症性

病変数の減少がみられたが、その程度は ゲル1日1回及び1日2回群よりも小さかった。

(4) 非炎症性皮疹数 ITT集団における非炎症性病変数の要約を表 2.7.6-111に示す。 全投与群において、ベースラインでの非炎症性病変数は炎症性病変数のほぼ2倍であった。

具体的には、ベースラインでの非炎症性病変数は ゲル1日2回群で最も多く(56.4 ± 22.4)、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群で最も少なかった(51.2 ± 22.3)。

全投与群において、Week 4、8、10及び12での非炎症性病変数の平均値は減少した。減少

量は ゲル1日2回群で最大であった(ベースラインからの変化量の標準偏差は29.0 ± 22.9)。 ゲル1日1回群及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群でのベースライ

ンからの変化量はそれぞれ22.9 ± 24.9及び22.8 ± 21.6であった。他の投与群での投与12週間

後の非炎症性病変数の減少量はそれらよりも小さかった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 188

表 2.7.6-110 炎症性病変数の要約(ITT集団)

炎症性病変数 ベースライン Week 4 Week 8 Week 10 Week 12 ゲル1日1回投与 (N = 75)

平均値 ± 標準偏差 26.1 ± 6.3 17.1 ± 10.3 14.7 ± 10.9 12.4 ± 9.1 11.2 ± 9.3 中央値 25.0 16.0 13.0 10.0 9.0 範囲(最小, 最大) 17, 44 2, 56 0, 60 0, 42 0, 49

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 N = 82) 平均値 ± 標準偏差 28.0 ± 7.4 22.1 ± 13.6 20.6 ± 11.3 17.6 ± 11.2 16.1 ± 10.5 中央値 26.0 20.5 19.0 16.5 15.0 範囲(最小, 最大) 17, 46 1, 72 2, 52 1, 54 1, 44

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 26.7 ± 7.3 19.9 ± 12.6 21.0 ± 16.7 16.7 ± 16.2 16.6 ± 17.1 中央値 26.0 16.0 18.5 14.0 12.0 範囲(最小, 最大) 17, 42 2, 60 2, 121 0, 121 0, 121

基剤ゲル1日1回投与 (N = 39)

平均値 ± 標準偏差 27.0 ± 6.2 22.7 ± 11.8 22.5 ± 11.8 20.5 ± 10.3 19.7 ± 11.8 中央値 29.0 22.0 20.0 22.0 19.0 範囲(最小, 最大) 17, 40 4, 51 4, 52 4, 37 0, 42

ゲル1日2回投与(N = 78)

平均値 ± 標準偏差 27.6 ± 7.5 20.3 ± 13.8 15.4 ± 11.4 13.6 ± 11.3 12.6 ± 11.3 中央値 26.0 17.0 11.5 11.0 11.0 範囲(最小, 最大) 17, 40 1, 77 2, 52 0, 50 0, 55

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 27.0 ± 7.7 18.3 ± 11.5 16.4 ± 10.8 14.1 ± 9.4 14.0 ± 9.1 中央値 26.0 17.0 15.0 13.0 12.5 範囲(最小, 最大) 17, 40 0, 55 0, 51 0, 41 0, 38

総括報告書 表14.2.1.1(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 189

表 2.7.6-110 炎症性病変数の要約(ITT集団)(続き)

炎症性病変数 Week 4 Week 8 Week 10 Week 12 ゲル1日1回投与 (N = 75)

平均値 ± 標準偏差 9.0 ± 8.2 11.4 ± 9.8 13.6 ± 9.5 14.8 ± 10.0 中央値 9.0 12.0 15.0 16.0 範囲(最小, 最大) -12, 27 -21, 31 -18, 34 -17, 34

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 (N = 82) 平均値 ± 標準偏差 5.9 ± 10.2 7.4 ± 9.2 10.4 ± 9.5 11.9 ± 10.5 中央値 7.0 7.0 12.0 14.0 範囲(最小, 最大) -33, 23 -16, 27 -14, 29 -16, 35

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 6.8 ± 10.3 5.7 ± 15.0 10.0 ± 14.8 10.1 ± 15.6 中央値 7.0 7.0 11.5 12.5 範囲(最小, 最大) -23, 31 -83, 37 -83, 35 -83, 37

基剤ゲル1日1回投与 (N = 39)

平均値 ± 標準偏差 4.2 ± 9.7 4.5 ± 10.6 6.5 ± 9.4 7.2 ± 11.0 中央値 6.0 7.0 9.0 7.0 範囲(最小, 最大) -20, 20 -22, 22 -15, 24 -25, 26

ゲル1日2回投与(N = 78)

平均値 ± 標準偏差 7.3 ± 11.6 12.2 ± 10.5 14.0 ± 11.8 15.0 ± 12.4 中央値 8.0 13.0 14.0 16.0 範囲(最小, 最大) -38, 30 -13, 37 -15, 35 -23, 40

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 8.7 ± 9.2 10.5 ± 9.6 12.9 ± 9.3 13.0 ± 9.7 中央値 10.5 10.0 13.5 13.0 範囲(最小, 最大) -15, 32 -11, 31 -7, 32 -12, 32

総括報告書 表14.2.1.1(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 190

表 2.7.6-110 炎症性病変数の要約(ITT 集団):炎症性病変数のベースラインからの変化率(%) 炎症性病変数 Week 4 Week 8 Week 10 Week 12

ゲル1日1回投与 (N = 75) 平均値 ± 標準偏差 36.0 ± 30.2 44.5 ± 36.4 51.4 ± 35.6 56.3 ± 33.9 中央値 37.0 50.0 60.0 61.9 範囲(最小, 最大) -36, 89 -90, 100 -106, 100 -53, 100

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 (N = 82) 平均値 ± 標準偏差 23.9 ± 34.2 27.2 ± 34.1 38.7 ± 33.8 42.1 ± 36.5 中央値 26.6 23.9 41.9 50.8 範囲(最小, 最大) -92, 96 -64, 92 -37, 94 -67, 97

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 27.2 ± 36.5 22.7 ± 50.9 39.4 ± 45.2 40.0 ± 47.8 中央値 33.3 27.8 51.0 52.3 範囲(最小, 最大) -80, 89 -218, 95 -218, 100 -218, 100

基剤ゲル1日1回投与 (N = 39)

平均値 ± 標準偏差 17.2 ± 38.1 16.4 ± 43.3 23.9 ± 38.9 26.2 ± 45.8 中央値 22.9 30.0 30.0 23.3 範囲(最小, 最大) -87, 78 -100, 85 -88, 83 -147, 100

ゲル1日2回投与(N = 78)

平均値 ± 標準偏差 28.4 ± 38.5 44.9 ± 36.6 49.6 ± 40.9 52.8 ± 43.9 中央値 31.2 53.1 60.3 58.5 範囲(最小, 最大) -97, 96 -60, 93 -68, 100 -124, 100

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 33.9 ± 34.3 39.2 ± 34.6 47.4 ± 33.7 46.8 ± 34.4 中央値 36.5 40.0 48.8 50.5 範囲(最小, 最大) -40, 100 -37, 100 -37, 100 -60, 100

総括報告書 表14.2.1.1(5.3.5.1-2)から引用

Page 191: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 191

表 2.7.6-111 非炎症性病変数の要約(ITT集団) 非炎症性病変数 ベースライン Week 4 Week 8 Week 10 Week 12

ゲル1日1回投与 (N = 75) 平均値 ± 標準偏差 52.4 ± 21.8 43.6 ± 25.0 39.2 ± 25.6 32.0 ± 22.8 29.5 ± 24.0 中央値 49.0 42.0 34.0 29.0 26.0 範囲(最小, 最大) 20, 100 3, 111 1, 108 0, 126 0, 123

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 (N = 82) 平均値 ± 標準偏差 53.3 ± 23.0 45.0 ± 26.2 41.0 ± 28.0 38.1 ± 30.4 34.3 ± 32.1 中央値 50.5 41.5 34.0 33.5 27.0 範囲(最小, 最大) 21, 100 4, 126 0, 149 1, 178 0,199

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 51.2 ± 22.3 41.5 ± 24.6 39.7 ± 29.6 37.3 ± 29.7 34.7 ± 27.6 中央値 45.0 37.0 35.5 30.5 26.5 範囲(最小, 最大) 20, 107 4, 130 2, 176 1, 156 0, 123

基剤ゲル1日1回投与 (N = 39)

平均値 ± 標準偏差 52.4 ± 20.7 47.9 ± 27.3 42.9 ± 24.6 40.7 ± 24.5 37.8 ± 27.7 中央値 47.0 43.0 40.0 42.0 30.0 範囲(最小, 最大) 20, 93 12, 124 7, 111 7, 120 8, 129

ゲル1日2回投与(N = 78)

平均値 ± 標準偏差 56.4 ± 22.4 41.4 ± 21.8 33.8 ± 25.6 32.1 ± 25.6 27.5 ± 25.1 中央値 53.0 41.5 27.5 22.0 17.5 範囲(最小, 最大) 21, 105 2, 94 2, 121 0, 119 1, 100

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 52.4 ± 21.2 40.7 ± 23.3 32.8 ± 23.6 30.7 ± 24.4 29.6 ± 27.0 中央値 49.0 40.0 28.5 26.5 23.5 範囲(最小, 最大) 20, 105 0, 108 2, 124 0, 146 0, 161

総括報告書 表14.2.2.1(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 192

表 2.7.6-111 非炎症性病変数の要約(ITT集団):非炎症性病変数のベースラインからの変化量 非炎症性病変数 Week 4 Week 8 Week 10 Week 12

ゲル1日1回投与 (N = 75) 平均値 ± 標準偏差 8.8 ± 18.8 13.2 ± 23.3 20.4 ± 24.6 22.9 ± 24.9 中央値 7.0 17.0 21.0 21.0 範囲(最小, 最大) -31, 57 -54, 71 -69, 65 -74, 84

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 (N = 82) 平均値 ± 標準偏差 8.4 ± 17.6 12.4 ± 21.3 15.2 ± 25.4 19.0 ± 28.3 中央値 7.5 13.5 15.5 21.0 範囲(最小, 最大) -38, 60 -53, 68 -82, 78 -103, 87

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 9.7 ± 16.5 11.5 ± 23.3 13.9 ± 23.3 16.5 ± 21.6 中央値 8.5 13.0 14.5 17.0 範囲(最小, 最大) -32, 48 -87, 73 -87, 64 -87, 69

基剤ゲル1日1回投与 (N = 39)

平均値 ± 標準偏差 4.5 ± 17.4 9.5 ± 14.9 11.7 ± 17.9 14.6 ± 21.4 中央値 10.0 9.0 14.0 15.0 範囲(最小, 最大) -47, 28 -30, 41 -43, 46 -52, 58

ゲル1日2回投与(N = 78)

平均値 ± 標準偏差 15.0 ± 18.0 22.7 ± 25.3 24.3 ± 23.5 29.0 ± 22.9 中央値 15.5 23.0 24.0 26.5 範囲(最小, 最大) -39, 62 -45, 95 -30, 87 -19, 91

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 11.8 ± 15.1 19.6 ± 18.5 21.7 ± 20.9 22.8 ± 21.6 中央値 14.0 21.0 23.0 23.0 範囲(最小, 最大) -23, 46 -27, 59 -46, 71 -61, 72

総括報告書 表14.2.2.1(5.3.5.1-2)から引用

Page 193: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

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表 2.7.6-111 非炎症性病変数の要約(ITT集団):非炎症性病変数のベースラインからの変化率(%) 非炎症性病変数 Week 4 Week 8 Week 10 Week 12

ゲル1日1回投与 (N = 75) 平均値 ± 標準偏差 15.8 ± 41.5 23.7 ± 45.4 35.0 ± 43.1 43.0 ± 43.5 中央値 14.9 36.1 41.9 48.6 範囲(最小, 最大) -105, 86 -115, 95 -147, 100 -157, 100

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 (N = 82) 平均値 ± 標準偏差 15.8 ± 34.4 22.4 ± 39.8 27.3 ± 48.5 35.4 ± 50.8 中央値 13.8 27.0 36.0 45.0 範囲(最小, 最大) -94, 94 -128, 100 -176, 98 -224, 100

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 18.7 ± 32.2 21.9 ± 47.9 27.2 ± 49.1 33.1 ± 44.4 中央値 18.8 29.4 32.5 36.6 範囲(最小, 最大) -61, 85 -242, 94 -242, 97 -242, 100

基剤ゲル1日1回投与 (N = 39)

平均値 ± 標準偏差 10.1 ± 35.8 20.0 ± 29.8 23.3 ± 36.4 29.8 ± 36.6 中央値 19.4 22.2 29.7 34.7 範囲(最小, 最大) -100, 61 -67, 72 -75, 76 -68, 87

ゲル1日2回投与(N = 78)

平均値 ± 標準偏差 25.4 ± 35.7 38.7 ± 44.1 44.2 ± 37.9 52.7 ± 33.8 中央値 30.1 45.3 52.2 60.9 範囲(最小, 最大) -130, 92 -145, 97 -43, 100 -34, 97

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 23.9 ± 33.0 39.0 ± 34.3 42.4 ± 40.0 46.1 ± 36.6 中央値 27.1 45.2 48.6 50.0 範囲(最小, 最大) -65, 100 -65, 92 -105, 100 -61, 100

総括報告書 表14.2.2.1(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 194

(5) 評価者による全般評価(EGA)スコア 2値化した全般重症度評価スコアに基づく「成功/失敗」のWeek 12における投与群別の要

約を表 2.7.6-112 及び表 2.7.6-113 に示す。 概して、2値化した全般重症度評価スコア(成功/失敗の割合)はITT集団とPP集団で同様

であった。例外として、 ゲル1日2回群における「成功」の割合は、PP集団の方がITT集団よりも大きかった(42.2% 対 35.9%)。

表 2.7.6-112 Week 12での2値化した全般重症度 - 成功/失敗(ITT集団)

投与群 2値化した全般重症度

成功 失敗

ゲル1日1回(N = 75) 25 (33.3%) 50 (66.7%) クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回(N = 82) 13 (15.9%) 69 (84.1%) 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回(N = 78) 18 (23.1%) 60 (76.9%)

基剤ゲル1日1回(N = 39) 3 (7.7%) 36 (92.3%) ゲル1日2回(N = 78) 28 (35.9%) 50 (64.1%)

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回(N = 78) 22 (28.2%) 56 (71.8%)

総括報告書 表11.4.1.3-1(5.3.5.1-2)から引用

表 2.7.6-113 Week 12での2値化した全般重症度 - 成功/失敗(PP集団)

投与群 2値化した全般重症度

成功 失敗 ゲル1日1回(N = 66) 22 (33.3%) 44 (66.7%)

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回(N = 74) 12 (16.2%) 62 (83.8%) 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回(N = 63) 14 (22.2%) 49 (77.8%)

基剤ゲル1日1回(N = 37) 3(8.1%) 34 (91.9%) ゲル1日2回(N = 64) 27 (42.2%) 37 (57.8%)

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回(N = 73) 22 (30.1%) 51 (69.9%) 総括報告書 表11.4.1.3-2(5.3.5.1-2)から引用

(6) 視覚的アナログ評価スケール(VAS) 評価者による全般重症度評価スコア

ITT集団における各評価時点のVAS値の要約を表 2.7.6-114に示した。 ITT集団におけるベースラインでの平均VAS値は全投与群で同程度であった。VASの平均

スコアはベースラインからWeek 4、8、10及び12にかけて全投与群で減少し、 ゲル1日1回群のWeek 12で最大の減少がみられた(ベースラインの平均値 ± 標準偏差:6.5 ± 0.8 cm、Week 12:4.0 ± 1.9 cm)。1日1回群と同様に、 ゲル1日2回群でのWeek 12での平均VAS値は4.1 ± 2.0 cmであった(ベースラインは6.5 ± 0.8 cm)。 基剤ゲル1日1回群での平均変化量が最も小さかった(ベースラインは6.7 ± 0.9 cm、Week 12は5.5 ± 1.5 cm)。

他の投与群での変化量は互いに同程度であり、 群よりも効果は低かったが、

基剤ゲル1日1回群よりも効果は高かった。ベースラインから各評価にかけてのVAS値の変化

量及び変化率(%)は、全投与群におけるベースラインからの平均変化の変化を裏付けるも

のであった。 PP集団における平均VAS値の結果は、ITT集団と同様であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 195

表 2.7.6-114 VAS値の要約(ITT集団) VAS値 ベースライン Week 4 Week 8 Week 10 Week 12

ゲル1日1回投与 (N = 75) 平均値 ± 標準偏差 6.5 ± 0.8 5.4 ± 1.3 4.9 ± 1.5 4.4 ± 1.6 4.0 ± 1.9 中央値 6.3 5.8 4.8 4.5 4.2 範囲(最小, 最大) 5, 8 2, 8 1, 8 1, 8 0, 7

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 (N = 82) 平均値 ± 標準偏差 6.6 ± 0.8 5.8 ± 1.2 5.4 ± 1.3 5.0 ± 1.7 4.9 ± 1.6 中央値 6.3 6.0 5.7 5.1 5.0 範囲(最小, 最大) 5, 9 2, 9 2, 8 1, 8 0, 8

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 6.5 ± 0.7 5.5 ± 1.4 5.4 ± 1.7 4.9 ± 1.8 4.8 ± 1.8 中央値 6.3 5.8 5.4 5.0 4.7 範囲(最小, 最大) 5, 8 1, 8 1, 10 1, 10 1, 10

基剤ゲル1日1回投与 (N = 39)

平均値 ± 標準偏差 6.7 ± 0.9 6.2 ± 1.0 5.9 ± 1.1 5.9 ± 1.3 5.5 ± 1.5 中央値 6.8 6.1 6.0 6.2 6.0 範囲(最小, 最大) 5, 9 4, 9 4, 8 3, 8 1, 8

ゲル1日2回投与(N = 77)

平均値 ± 標準偏差 6.5 ± 0.8 5.4 ± 1.3 4.9 ± 1.6 4.6 ± 1.8 4.1 ± 2.0 中央値 6.3 5.7 5.1 4.8 4.3 範囲(最小, 最大) 5, 9 1, 8 2, 8 0, 8 0, 8

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 6.6 ± 0.8 5.5 ± 1.5 5.1 ± 1.5 4.9 ± 1.7 4.6 ± 1.8 中央値 6.3 5.9 5.3 5.2 5.0 範囲(最小, 最大) 4, 9 0, 8 1, 8 0, 8 0, 8

総括報告書 表14.2.4.1(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 196

表 2.7.6-114 VAS値の要約(ITT集団):VAS値のベースラインからの変化量

VAS値 Week 4 Week 8 Week 10 Week 12 ゲル1日1回投与 (N = 75)

平均値 ± 標準偏差 1.1 ± 1.2 1.7 ± 1.4 2.1 ± 1.7 2.5 ± 2.0 中央値 0.9 1.6 1.9 2.2 範囲(最小, 最大) -2, 4 -1, 5 -2, 6 -1, 7

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 (N= 82) 平均値 ± 標準偏差 0.8 ± 1.1 1.2 ± 1.3 1.6 ± 1.7 1.7 ± 1.8 中央値 0.7 1.0 1.6 1.5 範囲(最小, 最大) -1, 6 -1, 6 -2, 6 -1, 6

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N= 78) 平均値 ± 標準偏差 1.1 ± 1.4 1.2 ± 1.6 1.6 ± 1.8 1.8 ± 1.9 中央値 0.8 1.0 1.4 1.7 範囲(最小, 最大) -2, 5 -3, 5 -3, 7 -3, 7

基剤ゲル1日1回投与 (N= 39)

平均値 ± 標準偏差 0.5 ± 0.8 0.8 ± 1.1 0.9 ± 1.2 1.2 ± 1.3 中央値 0.6 0.6 0.8 1.2 範囲(最小, 最大) -2, 2 -1, 3 -3, 3 -1, 5

ゲル1日2回投与(N= 77)

平均値 ± 標準偏差 1.2 ± 1.1 1.7 ± 1.5 2.0 ± 1.8 2.4 ± 2.0 中央値 1.1 1.3 1.9 2.1 範囲(最小, 最大) -1, 5 -1, 5 -1, 6 -1, 7

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N= 78) 平均値 ± 標準偏差 1.1 ± 1.4 1.5 ± 1.4 1.7 ± 1.6 2.0 ± 1.8 中央値 0.8 1.3 1.5 1.8 範囲(最小, 最大) -2, 6 -1, 5 -1, 7 -1, 6

総括報告書 表14.2.4.1(5.3.5.1-2)から引用

Page 197: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 197

表 2.7.6-114 VAS値の要約(ITT集団):VAS値のベースラインからの変化率(%)

VAS値 Week 4 Week 8 Week 10 Week 12 ゲル1日1回投与 (N = 75)

平均値 ± 標準偏差 17.1 ± 19.3 25.5 ± 22.2 31.9 ± 26.1 38.3 ± 29.9 中央値 15.0 25.4 28.4 34.4 範囲(最小, 最大) -38, 67 -23, 86 -47, 83 -20, 98

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回投与 (N = 82) 平均値 ± 標準偏差 12.4 ± 15.8 18.2 ± 18.9 23.9 ± 25.7 25.6 ± 25.6 中央値 10.4 15.1 24.6 23.6 範囲(最小, 最大) -20, 74 -16, 72 -32, 78 -22, 94

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 16.1 ± 21.6 17.6 ± 25.6 24.5 ± 26.5 26.8 ± 27.5 中央値 11.2 16.5 19.8 27.0 範囲(最小, 最大) -34, 80 -44, 81 -44, 83 -44, 90

基剤ゲル1日1回投与 (N = 39)

平均値 ± 標準偏差 7.1 ± 13.1 11.7 ± 15.2 12.4 ± 18.9 18.1 ± 20.4 中央値 8.3 7.7 11.1 16.0 範囲(最小, 最大) -43, 32 -17, 39 -53, 52 -30, 82

ゲル1日2回投与(N = 77)

平均値 ± 標準偏差 18.2 ± 17.7 25.1 ± 23.1 29.4 ± 28.3 36.3 ± 30.0 中央値 15.0 17.1 29.3 31.7 範囲(最小, 最大) -8, 79 -17, 72 -29, 98 -11, 96

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回投与 (N = 78) 平均値 ± 標準偏差 16.9 ± 21.6 22.1 ± 21.6 26.6 ± 25.1 31.1 ± 27.3 中央値 12.5 17.9 21.0 25.5 範囲(最小, 最大) -24, 93 -15, 87 -20, 98 -10, 97

総括報告書 表14.2.4.1(5.3.5.1-2)から引用

Page 198: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 198

2.7.6.8.4 安全性 安全性の解析は、安全性解析対象集団440例[ ゲル1日1回群:78例、クリンダマイシン

(1%)ゲル1日1回群:82例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群:79例、 基剤ゲル1日1回群:40例、 ゲル1日2回群:79例及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群:82例]

を対象とした。 (1) 治験薬の投与

治験薬の投与状況を表 2.7.6-115 に示した。 治験期間中の治験薬塗布回数の平均値 ± 標準偏差は、 ゲル1日1回群82.7 ± 5.4回、

クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回群82.6 ± 7.4回、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群81.5 ± 10.5回、 基剤ゲル1日1回群81.8 ± 9.5回、 ゲル1日2回群159.6 ± 31.8回及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群163.7 ± 19.5回であった。通算での治験薬塗布

重量の平均値 ± 標準偏差は、 ゲル1日1回群49.9 ± 28.2 g、クリンダマイシン(1%)

ゲル1日1回群48.5 ± 25.0 g、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群59.0 ± 32.1 g、基剤ゲル1日1回群55.0 ± 25.0 g、 ゲル1日2回群69.6 ± 28.4 g及び過酸化ベンゾイル

(2.5%)ゲル1日2回群70.3 ± 30.1 gであった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 199

表 2.7.6-115 治験薬の投与状況(安全性解析対象集団)

1日1回投与

クリンダ マイシン(1%)

1日1回投与

過酸化ベン ゾイル(2.5%)

1日1回投与

基剤 1日1回投与

1日2回投与

過酸化ベン ゾイル(2.5%)

1日2回投与 被験者数 75 82 78 39 78 78 塗布期間(日数)

N 75 82 78 39 78 78 平均値 85.2 84.4 83.9 83.7 81.5 83.9 標準偏差 3.7 7.6 9.2 9.4 15.3 8.2 範囲(最小, 最大) 65.0, 93.0 26.0, 99.0 36.0, 93.0 28.0, 92.0 8.0, 92.0 36.0, 92.0

塗布回数 N 73 80 78 39 77 78 平均値 82.7 82.6 81.5 81.8 159.6 163.7 標準偏差 5.4 7.4 10.5 9.5 31.8 19.5 範囲(最小, 最大) 49.0, 91.0 26.0, 99.0 21.0, 92.0 26.0, 91.0 3.0, 183.0 66.0, 183.0

塗布重量の合計(g) N 70 79 72 39 73 74 平均値 49.9 48.5 59.0 55.0 69.6 70.3 標準偏差 28.2 25.0 32.1 25.0 28.4 30.1 範囲(最小, 最大) 10.6, 135.6 13.0, 137.6 7.2, 173.0 8.5, 114.7 1.3, 151.7 23.6, 153.6

治験薬投与の遵守a はい 72 ( 99%) 80 ( 100%) 77 ( 99%) 39 ( 100%) 74 ( 96%) 75 ( 96%) いいえ 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 3 ( 4%) 3 ( 4%) 不明 2 2 0 0 1 0

a規定された治験薬投与の80%以上~120%未満の範囲で投薬が実施され、かつ5回連続での未投与がなかった場合、当該被験者は治験薬投与を遵守したと判定した。 総括報告書 表12.1.1(5.3.5.1-2)から引用

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(2) 皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)スコア 皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)の各スコアの

推移を表 2.7.6-116 に示した。 その結果、 ゲル1日2回群及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群で、鱗屑、

紅斑、灼熱感及び刺痛が12週の治療期間を通してより多くみられた。

表 2.7.6-116 皮膚安全性評価スコアの推移(安全性解析対象集団)

観察日 1日1回投与

クリンダ マイシン(1%)

1日1回投与

過酸化ベン ゾイル(2.5%)

1日1回投与

基剤 1日1回投与

1日2回投与

過酸化ベン ゾイル(2.5%)

1日2回投与

紅斑

ベースライン 0.40 ± 0.57(78) 0.32 ± 0.59(82) 0.39 ± 0.65(79) 0.45 ± 0.68(40) 0.35 ± 0.62(79) 0.33 ± 0.59(82) 4週後 0.24 ± 0.46(74) 0.25 ± 0.49(80) 0.26 ± 0.47(78) 0.21 ± 0.52(39) 0.38 ± 0.56(78) 0.26 ± 0.50(78) 8週後 0.17 ± 0.38(71) 0.19 ± 0.46(77) 0.20 ± 0.40(74) 0.24 ± 0.49(38) 0.34 ± 0.61(70) 0.26 ± 0.47(73)

10週後 0.14 ± 0.39(72) 0.14 ± 0.39(78) 0.16 ± 0.37(74) 0.16 ± 0.37(37) 0.30 ± 0.52(70) 0.23 ± 0.49(73) 12週後 0.17 ± 0.38(71) 0.16 ± 0.41(79) 0.16 ± 0.37(73) 0.11 ± 0.31(38) 0.28 ± 0.54(72) 0.24 ± 0.46(75)

鱗屑 ベースライン 0.12 ± 0.36(78) 0.09 ± 0.28(82) 0.08 ± 0.27(79) 0.08 ± 0.35(40) 0.16 ± 0.41(79) 0.15 ± 0.36(82)

4週後 0.26 ± 0.47(74) 0.20 ± 0.43(80) 0.23 ± 0.42(78) 0.13 ± 0.34(39) 0.38 ± 0.59(78) 0.40 ± 0.69(78) 8週後 0.17 ± 0.45(71) 0.05 ± 0.22(77) 0.14 ± 0.38(74) 0.13 ± 0.34(38) 0.23 ± 0.49(70) 0.33 ± 0.60(73)

10週後 0.14 ± 0.42(72) 0.14 ± 0.35(78) 0.15 ± 0.39(74) 0.08 ± 0.28(37) 0.20 ± 0.55(70) 0.22 ± 0.53(73) 12週後 0.11 ± 0.36(71) 0.14 ± 0.38(79) 0.05 ± 0.23(73) 0.05 ± 0.23(38) 0.14 ± 0.45(72) 0.17 ± 0.42(75)

そう痒感 ベースライン 0.06 ± 0.25(78) 0.11 ± 0.35(82) 0.03 ± 0.16(79) 0.10 ± 0.38(40) 0.06 ± 0.25(79) 0.05 ± 0.22(82)

4週後 0.05 ± 0.23(74) 0.05 ± 0.22(80) 0.15 ± 0.36(78) 0.08 ± 0.27(39) 0.17 ± 0.41(78) 0.06 ± 0.25(78) 8週後 0.08 ± 0.28(71) 0.04 ± 0.19(77) 0.14 ± 0.48(74) 0.16 ± 0.44(38) 0.11 ± 0.44(70) 0.11 ± 0.36(73)

10週後 0.03 ± 0.17(72) 0.00 ± 0.00(78) 0.07 ± 0.25(74) 0.11 ± 0.31(37) 0.04 ± 0.20(70) 0.05 ± 0.28(73) 12週後 0.00 ± 0.00(71) 0.04 ± 0.25(79) 0.03 ± 0.16(73) 0.08 ± 0.27(38) 0.04 ± 0.20(72) 0.04 ± 0.20(75)

灼熱感 ベースライン 0.00 ± 0.00(78) 0.01 ± 0.11(82) 0.00 ± 0.00(79) 0.00 ± 0.00(40) 0.00 ± 0.00(79) 0.01 ± 0.11(82)

4週後 0.04 ± 0.20(74) 0.05 ± 0.27(80) 0.05 ± 0.27(78) 0.05 ± 0.22(39) 0.17 ± 0.47(78) 0.08 ± 0.27(78) 8週後 0.00 ± 0.00(71) 0.03 ± 0.23(77) 0.01 ± 0.12(74) 0.03 ± 0.16(38) 0.06 ± 0.23(70) 0.04 ± 0.20(73)

10週後 0.01 ± 0.12(72) 0.00 ± 0.00(78) 0.01 ± 0.12(74) 0.00 ± 0.00(37) 0.00 ± 0.00(70) 0.03 ± 0.23(73) 12週後 0.01 ± 0.12(71) 0.00 ± 0.00(79) 0.00 ± 0.00(73) 0.00 ± 0.00(38) 0.00 ± 0.00(72) 0.01 ± 0.12(75)

刺痛 ベースライン 0.01 ± 0.11(78) 0.01 ± 0.11(82) 0.01 ± 0.11(79) 0.00 ± 0.00(40) 0.00 ± 0.00(79) 0.00 ± 0.00(82)

4週後 0.04 ± 0.20(74) 0.03 ± 0.22(80) 0.00 ± 0.00(78) 0.03 ± 0.16(38) 0.09 ± 0.33(78) 0.09 ± 0.33(78) 8週後 0.01 ± 0.12(71) 0.00 ± 0.00(77) 0.00 ± 0.00(74) 0.03 ± 0.16(38) 0.01 ± 0.12(70) 0.08 ± 0.32(73)

10週後 0.03 ± 0.17(72) 0.00 ± 0.00(78) 0.01 ± 0.12(74) 0.00 ± 0.00(37) 0.00 ± 0.00(70) 0.01 ± 0.12(73) 12週後 0.01 ± 0.12(71) 0.00 ± 0.00(79) 0.01 ± 0.12(73) 0.00 ± 0.00(38) 0.00 ± 0.00(72) 0.03 ± 0.16(75)

平均値 ± 標準偏差(N) 総括報告書 表14.3.5(5.3.5.1-2)から改変し引用

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(3) 有害事象 本治験でみられた有害事象の発現状況の要約を表 2.7.6-117 に、器官大分類別・基本語別

の有害事象一覧を表 2.7.6-118 に示した。 全投与群で有害事象がみられた。有害事象の発現割合は ゲル1日1回群35%(27/78

例)38件、クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回群34%(28/82例)42件、過酸化ベンゾイル

(2.5%)ゲル1日1回群27%(21/79例)26件、 基剤ゲル1日1回群28%(11/40例)17件、

ゲル1日2回群30%(24/79例)39件及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群29%(24/82例)30件であった。

投与群別の有害事象の分析では、 ゲル1日1回群の有害事象発現割合は35%であり、

重症度別の内訳は、58%(22件/38件)が軽度、37%(14件/38件)が中等度、5%(2件/38件)

が重度であった。治験薬との関連性は、「関連なし」又は「おそらく関連なし」は97%(37件/38件)であった。発現割合が2%以上の有害事象は、鼻咽頭炎及び頭痛が各9%(7件)、上

気道感染が4%(3件)並びに発熱、インフルエンザ及び副鼻腔炎が各3%(2件)であった。 クリンダマイシン(1%)ゲル1日1回群の有害事象発現割合は34%であり、重症度別の内

訳は、40%(17件/42件)が軽度、50%(21件/42件)が中等度、10%(4件/42件)が重度であ

った。治験薬との関連性は、「関連なし」又は「おそらく関連なし」は100%(42件/42件)

であった。発現割合が2%以上の有害事象は、上気道感染が7%(6件)、鼻咽頭炎、頭痛及び

副鼻腔炎が各4%(3件)、並びに関節捻挫及び脳振盪が各2%(2件)であった。 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群の有害事象発現割合は27%であり、重症度別の内

訳は、31%(8件/26件)が軽度、65%(17件/26件)が中等度、4%(1件/26件)が重度であっ

た。治験薬との関連性は、「関連なし」又は「おそらく関連なし」は92%(24件/26件)であ

った。発現割合が2%以上の有害事象は、鼻咽頭炎が5%(4件)、頭痛が4%(3件)並びに上

気道感染が3%(2件)であった。 基剤ゲル1日1回群の有害事象発現割合は28%であり、重症度別の内訳は、53%(9

件/17件)が軽度、41%(7件/17件)が中等度、6%(1件/17件)が重度であった。治験薬と

の関連性は、「関連なし」又は「おそらく関連なし」は100%(17件/17件)であった。発現

割合が2%以上の有害事象は、鼻咽頭炎が10%(4件)、頭痛が8%(3件)並びに口腔内痛、

嘔吐、季節性アレルギー、齲歯、ウイルス性胃腸炎、消化管感染、インフルエンザ、副鼻

腔炎及び智歯抜歯が各3%(1件)であった。 ゲル1日2回群の有害事象発現割合は30%であり、重症度別の内訳は、56%(22件/39

件)が軽度、36%(14件/39件)が中等度、8%(3件/39件)が重度であった。治験薬との関

連性は、「関連なし」又は「おそらく関連なし」は87%(34件/39件)であった。発現割合が

2%以上の有害事象は、鼻咽頭炎が6%(5件)、頭痛が4%(3件)並びに適用部位刺激感、季

節性アレルギー、耳感染、上気道感染及び咽喉頭疼痛が各3%(2件)であった。 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群の有害事象発現割合は29%であり、重症度別の内

訳は、60%(18件/30件)が軽度、40%(12件/30件)が中等度であった。治験薬との関連性

は、「関連なし」又は「おそらく関連なし」は90%(27件/30件)であった。発現割合が2%以上の有害事象は、頭痛が6%(5件)、鼻咽頭炎が5%(4件)、咽喉頭疼痛が4%(3件)並び

に適用部位刺激感、副鼻腔炎、注意欠陥多動性障害及び鼻閉が各2%(2件)であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 202

以上のとおり、大部分の有害事象が軽度又は中等度であった。クリンダマイシン(1%)

ゲル1日1回群又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群では、中等度に分類された有害

事象の発現率が他の投与群よりも高かった。過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群以外

のすべての投与群で1件以上の重度の有害事象がみられた。また、全投与群において大部分

の有害事象は、治験薬との関連性が「関連なし」又は「おそらく関連なし」と判定された。

ゲル1日1回群の1例と過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日1回群の2例で「関連あるか

もしれない」と判定された。 ゲル1日2回群の1例(灼熱感、適用部位刺激感及び適用

部位疼痛)と過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル1日2回群の1例(灼熱感及び適用部位刺激感)

で「明らかに関連あり」と判定されたが、いずれの有害事象も消失した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 203

表 2.7.6-117 有害事象の要約(安全性解析対象集団)

ゲル 1日1回投与 (N = 78)

クリンダマイシン (1%)ゲル 1日1回投与 (N = 82)

過酸化ベンゾイル

(2.5%)ゲル 1日1回投与 (N = 79)

発現件数 38 42 26 発現例数 27 ( 35%) 28 ( 34%) 21 ( 27%) 重篤性

なし 37 ( 97%) 37 ( 88%) 26 ( 100%) あり 1 ( 3%) 5 ( 12%) 0 ( 0%)

重症度

軽度 22 ( 58%) 17 ( 40%) 8 ( 31%) 中等度 14 ( 37%) 21 ( 50%) 17 ( 65%) 重度 2 ( 5%) 4 ( 10%) 1 ( 4%)

治験薬との関連性

関連なし 22 ( 58%) 32 ( 76%) 20 ( 77%) おそらく関連なし 15 ( 39%) 10 ( 24%) 4 ( 15%) 関連あるかもしれない 1 ( 3%) 0 ( 0%) 2 ( 8%) おそらく関連あり 0 ( 0%) 0( 0%) 0 ( 0%) 明らかに関連あり 0 ( 0%) 0( 0%) 0 ( 0%)

基剤ゲル 1日1回投与 (N = 40)

ゲル 1日2回投与 (N = 79)

過酸化ベンゾイル

(2.5%)ゲル 1日2回投与 (N = 82)

発現件数 17 39 30 発現例数 11 ( 28%) 24 ( 30%) 24 ( 29%) 重篤性

なし 17 ( 100%) 39 ( 100%) 30 ( 100%) あり 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

重症度

軽度 9 ( 53%) 22 ( 56%) 18 ( 60%) 中等度 7 ( 41%) 14 ( 36%) 12 ( 40%) 重度 1 ( 6%) 3 ( 8%) 0 ( 0%)

治験薬との関連性

関連なし 14 ( 82%) 21 ( 54%) 16 ( 53%) おそらく関連なし 3 ( 18%) 13 ( 33%) 11 ( 37%) 関連あるかもしれない 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) おそらく関連あり 0 ( 0%) 3 ( 8%) 2 ( 7%) 明らかに関連あり 0 ( 0%) 2 ( 5%) 1 ( 3%)

総括報告書 表12.2.1.1-1(5.3.5.1-2)から引用

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表 2.7.6-118 器官大分類別・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団)

(1/2.5)

ゲル1日1回投与 (N = 78)

クリンダマイシ

ン(1%)ゲル 1日1回投与 (N = 82)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日1回投与 (N = 79)

基剤ゲル 1日1回投与 (N = 40)

(1/2.5)ゲル1日2回投与

(N = 79)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日2回投与 (N = 82)

心臓障害 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

不整脈 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

耳および迷路障害 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

鼓室内出血 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

回転性めまい 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

眼障害 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

結膜炎 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

眼刺激 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

胃腸障害 2 ( 3%) 2 ( 2%) 1 ( 1%) 2 ( 5%) 2 ( 3%) 1 ( 1%)

腹部不快感 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

上腹部痛 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

下痢 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

胃食道逆流性疾患 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

悪心 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

口腔内痛 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

歯痛 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

嘔吐 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 表14.3.2(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 205

表 2.7.6-118 器官大分類別・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

(1/2.5)

ゲル1日1回投与 (N = 78)

クリンダマイシ

ン(1%)ゲル 1日1回投与 (N = 82)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日1回投与 (N = 79)

基剤ゲル 1日1回投与 (N = 40)

(1/2.5)ゲル1日2回投与

(N = 79)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日2回投与 (N = 82)

一般・全身障害および投与部位の状態 4 ( 5%) 2 ( 2%) 2 ( 3%) 0 ( 0%) 4 ( 5%) 2 ( 2%)

適用部位擦過傷 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

適用部位皮膚剥脱 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

適用部位刺激感 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 2 ( 3%) 2 ( 2%)

適用部位疼痛 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

適用部位そう痒感 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

適用部位腫脹 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

インフルエンザ様疾患 1 ( 1%) 1 ( 1%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

疼痛 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

発熱 2 ( 3%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

免疫系障害 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 2 ( 3%) 0 ( 0%)

過敏症 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

季節性アレルギー 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 2 ( 3%) 0 ( 0%)

感染症および寄生虫症 13 ( 17%) 14 ( 17%) 10 ( 13%) 9 ( 23%) 12 ( 15%) 10 ( 12%)

気管支炎 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 1 ( 1%)

齲歯 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

耳感染 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 2 ( 3%) 0 ( 0%)

胃腸炎 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

ウイルス性胃腸炎 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

消化管感染 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 1 ( 3%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

歯肉膿瘍 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

インフルエンザ 2 ( 3%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 1 ( 3%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

腎感染 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 表14.3.2(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 206

表 2.7.6-118 器官大分類別・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

(1/2.5)

ゲル1日1回投与 (N = 78)

クリンダマイシ

ン(1%)ゲル 1日1回投与 (N = 82)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日1回投与 (N = 79)

基剤ゲル 1日1回投与 (N = 40)

(1/2.5)ゲル1日2回投与

(N = 79)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日2回投与 (N = 82)

下気道感染 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

鼻咽頭炎 7 ( 9%) 3 ( 4%) 4 ( 5%) 4 ( 10%) 5 ( 6%) 4 ( 5%)

中耳炎 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

レンサ球菌性咽頭炎 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

副鼻腔炎 2 ( 3%) 3 ( 4%) 1 ( 1%) 1 ( 3%) 1 ( 1%) 2 ( 2%)

歯膿瘍 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

上気道感染 3 ( 4%) 6 ( 7%) 2 ( 3%) 0 ( 0%) 2 ( 3%) 1 ( 1%)

尿路感染 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

傷害、中毒および処置合併症 2 ( 3%) 6 ( 7%) 2 ( 3%) 0 ( 0%) 2 ( 3%) 1 ( 1%)

脳振盪 0 ( 0%) 2 ( 2%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

腓骨骨折 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

前腕骨折 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

関節脱臼 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

関節捻挫 0 ( 0%) 2 ( 2%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

肉離れ 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

頚部損傷 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

橈骨骨折 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

肋骨骨折 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

交通事故 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

骨格損傷 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

頭蓋底骨折 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

サンバーン 1 ( 1%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 表14.3.2(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 207

表 2.7.6-118 器官大分類別・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

(1/2.5)

ゲル1日1回投与 (N = 78)

クリンダマイシ

ン(1%)ゲル 1日1回投与 (N = 82)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日1回投与 (N = 79)

基剤ゲル 1日1回投与 (N = 40)

(1/2.5)ゲル1日2回投与

(N = 79)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日2回投与 (N = 82)

筋骨格系および結合組織障害 0 ( 0%) 2 ( 2%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 2 ( 3%) 1 ( 1%)

背部痛 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

四肢不快感 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

筋痙縮 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

四肢痛 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

神経系障害 7 ( 9%) 3 ( 4%) 3 ( 4%) 3 ( 8%) 3 ( 4%) 5 ( 6%)

痙攣 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

頭痛 7 ( 9%) 3 ( 4%) 3 ( 4%) 3 ( 8%) 3 ( 4%) 5 ( 6%)

精神障害 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 2 ( 2%)

異常行動 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

注意欠陥多動性障害 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 2 ( 2%)

生殖系および乳房障害 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

月経困難症 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%)

呼吸器、胸郭および縦隔障害 1 ( 1%) 1 ( 1%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 3 ( 4%) 5 ( 6%)

咳嗽 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

鼻閉 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 2 ( 2%)

咽喉頭疼痛 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 2 ( 3%) 3 ( 4%)

副鼻腔うっ血 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 表14.3.2(5.3.5.1-2)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 208

表 2.7.6-118 器官大分類別・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

(1/2.5)

ゲル1日1回投与 (N = 78)

クリンダマイシ

ン(1%)ゲル 1日1回投与 (N = 82)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日1回投与 (N = 79)

基剤ゲル 1日1回投与 (N = 40)

(1/2.5)ゲル1日2回投与

(N = 79)

過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル 1日2回投与 (N = 82)

皮膚および皮下組織障害 0 ( 0%) 1 ( 1%) 2 ( 3%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

ざ瘡 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

発疹 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

蕁麻疹 0 ( 0%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%)

外科および内科処置 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

智歯抜歯 0 ( 0%) 1 ( 1%) 0 ( 0%) 1 ( 3%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

血管障害 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

高血圧 1 ( 1%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%) 0 ( 0%)

MedDRA/J Version 16.0を用いて読み替えて集計した。 総括報告書 表14.3.2(5.3.5.1-2)から引用

Page 209: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 209

(4) 死亡又はその他の重篤な有害事象 1) 死亡

本治験では死亡例は認めなかった。

2) その他の重篤な有害事象 本治験では2例(6件)の重篤な有害事象が報告された。内訳は、 群の1例(1

件)及びクリンダマイシン(1%)ゲル群の1例(5件)であり、いずれも治験薬との関連

性のある事象ではなかった。また、重要な有害事象として、皮膚安全性及び忍容性に関

連する有害事象が7例認められた。これらのうち、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群で認

められた4例の有害事象を以下に叙述する。 被験者番号 - (KNW、1日2回):18歳の白人女性。抗不安薬(商品名:Zoloft®

一般名:sertraline HCl)を服用していた。当該被験者は、治験薬投与開始1週間後の20年 月 日に、顔の刺激(軽度)を訴え、治験薬との関連性は「おそらく関連あり」と

判断された。治験薬投与が中止された。当該事象は被験者の最終来院(20 年 月 日)

では継続中であった。 被験者番号 - (LEG、1日2回):15歳の白人女性。治験薬投与開始5日後(20 年

月 日)に頭痛を訴えた。この頭痛の治験薬との関連性は「関連あるかもしれない」と

判断された。当該被験者は治験薬投与を継続し、商品名:Excedrin Migraine(有効成分の

一般名:アセトアミノフェン、アスピリン及びカフェイン) 2錠を1日間投与された。こ

の頭痛は他の処置を行うことなく20 年 月 日に消失した。 被験者番号 - (GAG、1日1回):16歳の白人女性。20 年 月 日に中等度のそう

痒感(左頬)を訴えた。このそう痒感の治験薬との関連性は「関連あるかもしれない」

と判断された。治験薬の投与開始日は20 年 月 日であった。当該被験者は左頬への

治験薬投与を3日間(20 年 月 ~ 日)中止した。このそう痒感は他の処置を行うこ

となく20 年 月 日に消失した。当該被験者は20 年 月 日に治験薬の最終投与を行

い、20 年 月 日に本試験を完了した。 被験者番号 - (RJP、1日2回):24歳の白人女性。治験薬投与開始10日後の20

年 月 日に、軽度の眼周囲の皮膚の灼熱感を訴えた。この灼熱感の治験薬との関連性は

「おそらく関連あり」と判断された。当該被験者はセタフィルを用いた洗顔を開始し、

この症状は他の処置を行うことなく20 年 月 日に消失した。当該被験者は20 年

月 日に軽度の眼の灼熱感を訴えた。その理由は、誤って治験薬を眼に投与したためで

あった。この灼熱感の治験薬との関連性は「明らかに関連あり」と判断された。処置は

行われず、治療は不要であった。この症状は翌日までに消失した。

(5) バイタルサイン 本試験では、バイタルサイン、身体的検査及びその他の観察を定期的な安全性検査とし

て行なかった。

2.7.6.8.5 結論 当該試験の主目的は、中等症から重症のざ瘡患者における ゲル1日1回及び1日2回投与の

安全性、有効性及び忍容性を、各成分単独及びその基剤と比較・評価することであった。本配合

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 210

剤の開発に関連した将来の試験での検出力計算に役立てるための、有効性の各評価項目に関する

点推定値及び標準偏差が得られた。本治験の結果、中等度から重度のざ瘡患者の治療における

ゲル1日1回又は1日2回投与の有効性が示された。 ゲル1日2回投与、 ゲル1日1回投与及び 基剤ゲルの安全性プロファイルは

類似しており、特筆すべき点はなかった。 ゲル1日1回投与の局所忍容性は全般的に1日2回投与よりも良好であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 211

2.7.6.9 尋常性ざ瘡患者における第III相試験/海外( - - - - )(添付資料5.3.5.1-3)(参考資料)

2.7.6.9.1 治験方法の概要 治験の表題:A Phase III, Multi-Center, Randomized, Double-Blind, Vehicle Controlled, 4-Arm, Parallel Group Comparison Study Comparing the Efficacy and Safety of (1/2.5) Gel, Vehicle, Clindamycin (1%), and Benzoyl Peroxide (2.5%) Gels in the Treatment of Moderate to Severe Acne Vulgaris.(中等症から重症の尋常性ざ瘡の治療における (1/2.5)ゲル、 基剤、

クリンダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲルの有効性及び安全性を比較する

第III相・多施設共同・ランダム化・二重盲検・基剤/実薬対照・4群並行群間比較試験 (12週間投

与))

注: (1/2.5)ゲルはクリンダマイシン(1%)及び過酸化ベンゾイル(2.5%)の配合剤(ゲル)であり、

以下の文中では、 (1/2.5)を 、 基剤を 基剤ゲルと記載した。

治験責任医師: 、他計35名

実施医療機関: 他米国33施設、カナダ及びベリーズ各1施設、計35施設

治験期間:20 年 月 日~20 年 月 日

開発フェーズ:第III相

目的:中等症から重症の尋常性ざ瘡患者を対象に、クリンダマイシン(1%)と過酸化ベンゾイル

(2.5%)の配合ゲルの有効性、安全性及び忍容性をそれぞれの単剤及び基剤と比較した。

治験のデザイン:多施設共同・ランダム化・二重盲検・基剤/実薬対照・4群並行群間比較試験

対象:尋常性ざ瘡患者 本治験は、以下のすべての基準に合致した被験者を本治験に組み入れ、 群、クリンダマ

イシン(1%)群、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群又は 基剤ゲル群に割付比2:2:2:1でランダム化した。

選択基準:観察開始日及び治療開始日に以下の基準をすべて満たす被験者を対象とした。 (1) 年齢12歳以上70歳以下の男性又は女性 (2) 文書又は口頭同意を得た被験者。18歳未満の場合、被験者本人による本治験参加のインフ

ォームドアセントへの署名、及び親権者又は法的後見人による同意への署名を必要とした。 (3) ベースライン時の評価者による全般重症度評価スコアが3(中等症)又は4(重症)の被験

者 (4) 顔面のざ瘡の炎症性病変(丘疹、膿胞及び結節)数が17個以上40個未満の被験者 (5) 顔面のざ瘡の非炎症性病変(開放面皰及び閉鎖面皰)数が20個以上かつ100個未満の被験者 (6) 結節数が2個以下の被験者 (7) 出産可能な女性の場合、ベースライン時の尿妊娠検査が陰性であること。 (8) 出産可能な女性の場合、本治験期間中、効果的な避妊を行う意思があること(効果的な避

妊の定義:経口避妊薬[3カ月間以上安定]、避妊リング[intrauterine device : IUD]、殺精子

剤付きコンドーム、殺精子剤付きベッサリー、避妊用インプラント、ヌーバリング[避妊

リング]、注射避妊薬、パッチ型避妊薬又は禁欲)。経口避妊薬を服用中の女性の場合、本

治験参加前3カ月間以上は同じ種類の経口避妊薬を服用しており、本治験期間中は薬剤の種

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 212

類を変更しないこととした。過去に経口避妊薬を服用していた女性の場合、本治験開始3カ月間以上前に服用を中止していることとした。本治験開始時に月経前であり、本治験期間

中に妊娠可能となった女性被験者の場合、次回来院時に妊娠検査を行うこととした。 (9) 本治験の指示事項に従い、規定どおりに来院する意思のある被験者。18歳未満の場合、イ

ンフォームドアセント及び同意取得時には親権者又は法的後見人が同席することとした。 (10) 本治験期間中に保湿剤又は日焼け止めの使用を要する場合、本治験で許可された種類の保

湿剤、日焼け止め、保湿剤/日焼け止め配合製品のみを使用する意思のある被験者

除外基準:以下の基準のいずれかに抵触する被験者は、本治験の対象から除外した。 (1) 本治験への組入れ前30日以内に他の治験薬若しくは治験用医療機器を使用した被験者、又

は本治験と同時に他の治験に参加した被験者 (2) の第II相試験に参加した被験者 (3) 本治験薬の臨床評価を妨げる可能性のある顔面の皮膚科的状態(集簇性ざ瘡、電撃性ざ瘡、

二次性ざ瘡、口囲皮膚炎、臨床的に重大な酒さ、グラム陰性毛嚢炎等)を有する被験者 (4) 局所若しくは全身的治療を要する又は評価及び病変数のカウントを困難とするような、基

礎疾患若しくは顔面のその他の皮膚科的状態を有する被験者 (5) 本治験の評価を妨げる可能性のある顎ひげ、口ひげのある被験者 (6) 化粧品性ざ瘡を有する、又は既往のある被験者 (7) 顔面トリートメント(化粧品、石鹸、マスク、洗顔剤、日焼け止め等)の際に、重大な灼

熱感又は刺痛の既往のある被験者 (8) 本治験期間中に妊娠、授乳又は妊娠を予定している女性被験者 (9) 本治験参加10週間以内に、エストロゲン製剤(Depogen[有効成分の一般名:エストラジオ

ール]、Depo-Testadiol[同:エストラジオール-テストステロン]、Gynogen[同:ヨヒンビ

ン]、Valergen[同:エストラジオール]等)を使用した被験者。ただし、本治験参加12週間以前からエストロゲン製剤を使用していた被験者は、本治験期間中に薬剤の用量・種類

の変更又は中止しない限りにおいて、本治験から除外しないこととした。 (10) 多毛症、多嚢胞卵巣又は臨床的に重大な月経不順の既往のある女性被験者 (11) 限局性腸炎、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、偽膜性大腸炎、慢性又は反復性の下痢若しく

は抗生物質関連腸炎の既往のある被験者 (12) 過去6カ月以内に癌治療を受けた被験者(癌種は問わない) (13) 本治験期間中に、ざ瘡の悪化が報告されている薬剤及び/又はビタミン剤(アザチオプリン、

ハロペリドール、ビタミンD、ビタミンB12、ハロゲン剤[ヨウ化物、臭化物等]、リチウム、

全身投与又は「弱い」~「非常に強い」コルチコステロイド、フェニトイン、フェノバル

ビタール)を使用した被験者。ただし、FDA(Food and Drug Administration)が認めた処方

量のビタミン剤の日常的な使用は可とした。 (14) 本治験薬の治験薬概要書に記載された成分に対する過敏症又はアレルギー反応の既往のあ

る被験者(剤型を問わず、クリンダマイシン、リンコマイシン又は過酸化ベンゾイルに対

する過敏症が知られている)。 (15) 過酸化ベンゾイル、α-ヒドロキシ酸、サリチル酸、レチノール、グリコール酸等の成分を含

有する、刺激性のある一般用医薬品を併用中の被験者 (16) 以下に掲げた局所投与薬剤に関する休薬期間を守れない、又は併用を必要とする被験者

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 213

収斂剤又は研磨剤の局所投与 1週間 抗生物質*の顔面への投与 2週間 併用禁止の保湿剤又は日焼け止め 2週間 その他のざ瘡治療薬の局所投与 2週間 抗菌剤を含有する石鹸 2週間 抗炎症剤及びコルチコステロイドの顔面への投与* 4週間 レチノイド(レチノールを含む) 4週間

(17) 以下に掲げた全身投与薬剤に関する休薬期間を守れない、又は併用を必要とする被験者 コルチコステロイド(筋肉内注射を含む) 4週間 抗生物質* 4週間 その他のざ瘡治療薬の全身投与 4週間 レチノイドの全身投与 6カ月間

*治験実施計画書で規定した、抗生物質及び局所/吸入コルチコステロイドの使用に関する免除は、個別に判断

した。

(18) 本治験期間中に日焼けブースの使用又は日光浴を予定している被験者 (19) 言語の問題、精神発達遅滞又は脳機能障害により、治験責任医師とのコミュニケーション

又は協力ができない被験者 (20) コントロール不良のため、本治験参加中の被験者の安全性が確保できないと治験責任医師

が判断した基礎疾患を有する被験者

目標被験者数(本登録被験者数):目標被験者数は 群:400例、クリンダマイシン(1%)

ゲル群:400例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群:400例、 基剤ゲル:200例の計約1400例とした。 目標被験者数の算出に際して、第II相試験(治験実施計画書番号: )におけ

る病変数又は2値化したEGSSの「成功」率の変化量のデータを用い、検出力を90%、両側検定、

有意水準を0.05として算出した。 炎症性病変の変化量に関して、 群と比較した場合のクリンダマイシン(1%)ゲル群、

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群及び 基剤ゲル群の観察されたイフェクトサイズは、それ

ぞれ0.33、0.36及び0.85であった。 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベンゾ

イル(2.5%)ゲル群との比較において、検出力90%を確保するために必要な被験者数は各群194例と164例(ともに割付比1 : 1)であった。 群と 基剤ゲル群との比較で、検出力90%を確保するために必要な被験者数は各群45例と23例(割付比2 : 1)であった。

2値化したEGSSでは、検出力90%を確保するために必要な被験者数の推定値はかなり大きな組

入れ被験者数を要した。第II相試験(治験実施計画書番号 )における「成功」

率は 群36%、クリンダマイシン(1%)ゲル群18%、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群23%及び 基剤ゲル群9%であった。 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベン

ゾイル(2.5%)ゲル群との比較において、検出力90%を確保するために必要な被験者数は137例と

272例(ともに割付比1 : 1)であった。 群と 基剤ゲル群との比較において、検出力

90%を確保するために必要な被験者数は85例と43例(割付比2 : 1)であった。以上に加え、中止・

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 214

脱落率及び予想されるPP集団除外例の割合(%)を考慮した目標被験者数は、 群、クリン

ダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群はそれぞれ400例、基剤群は200例となった。

治験薬: (1/2.5)ゲル( )、 基剤ゲル( 基剤ゲル)、クリンダマ

イシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル

用量及び投与方法:各治験薬を1日1回、連日、12週間、顔面に塗布した。 用量及び投与方法の設定根拠: はクリンダマイシン1%と過酸化ベンゾイル2.5%を含有

する。クリンダマイシン及び過酸化ベンゾイルの濃度は、両薬剤の尋常性ざ瘡治療における既知

の有効性、両成分を含有する既存の配合剤のレビュー結果、先行する第II相試験(治験実施計画書

番号 )成績を基に、皮膚刺激性を最小限に抑えつつ最大の有効性を得る目的を

満たすよう選択した。また、 の有効性、安全性及び忍容性を包括的に評価するために、本

治験では の各単剤成分及び基剤を含めた。

投与期間:12週間

前治療:本治験開始前に、除外基準(16)及び(17)に定めるとおり、前治療に対する休薬期間

を設けた。

併用禁止薬:治験期間中の併用薬及び併用療法は禁止とした。 調査・観察項目:表 2.7.6-119 の評価スケジュールに従い調査・観察した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 215

表 2.7.6-119 評価スケジュール

試験手順 Visit 11

スクリーニング

のための来院

Visit 22

ベースライン

Day 0

Visit32

Week 4 Day 28

± 3日

Visit42

Week 8 Day 56

± 3日

Visit53

Week 12 Day 84

-3 ~ 5日

同意/インフォームドアセント取得 X

被験者背景、皮膚フォトタイプ X

病歴 X

選択/除外基準 X X

前治療 X

尿妊娠検査(出産可能なすべての女性) X X5 X5 X

皮疹数の計測 X X X X X

EGGS及びVASの評価 X X X X

皮膚安全性評価 X X X X

忍容性評価 X X X X

写真撮影 6 X X X

被験者への指示 X X

治験薬容器の重量測定 X X X X

治験薬の交付 X4 X X

治験薬の回収 X X X

服薬遵守状況の確認 X X X

併用治療/併用薬剤の確認 X X X X X

有害事象の記録 X X X

治験終了時の症例報告書回収 X 1 休薬が不要の場合はVisit 1とVisit 2が同日となる。休薬が必要な場合、Visit 1後1カ月以内にVisit 2を実施するこ

と。 2 来院日はすべてベースラインを基準とした(例:Visit 4はベースライン来院後8週間 ± 3日とした)。

3 本治験を早期中止した被験者も、Week 12での試験手順をすべて実施した。

4 ベースライン時に、治験薬箱1箱を交付した。

5 新たに月経を迎えたすべての女性で尿妊娠検査を行った。 6 写真撮影は一部の実施医療機関でのみ行った。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 216

評価項目及び評価基準: (1) 有効性

1) 皮疹数 顔面の皮疹数を、前額部、左右の頬、鼻及び顎部の皮疹数の合計と定義した。皮疹は、

炎症性皮疹及び非炎症性皮疹に分類した。顔面の炎症性皮疹(膿疱、丘疹及び小結節)

数を計測した。その際、膿疱数及び丘疹数は合計し、小結節数は別途計測した。非炎症

性皮疹は、開放及び閉鎖面皰数を合計した。本治験における皮疹の定義を表 2.7.6-120 に示した。

表 2.7.6-120 皮疹の症状の定義

症状 定義

炎症性皮疹 紅色丘疹 直径1 cmまでの紅色の隆起性の毛孔一致性丘疹

膿疱 紅色丘疹の頂点に黄色の膿を有するものから、全体が黄白色を呈するもの

までみられ、時に圧痛を伴う

非炎症性皮疹 閉鎖面皰 肉眼的に毛孔が開口せず、皮膚内の黄白色の小結節として認められる

開放面皰 毛孔が開口し、そこに黒褐色の物質が点状に充満してみられる

結節/嚢腫 直径1 cm以上の境界明瞭なしこりである

2) 評価者による全般重症度評価スコア(Evaluator’s Global Severity Score:EGSS)

EGSSは皮膚科諮問委員会(Division of Dermatology Advisory Committee)が提案した評

価尺度である。標準的なEGSSスコア、グレード及び説明を表 2.7.6-121 に示した。

表 2.7.6-121 EGSSの定義 スコア グレード 定義

0 消失 肌は正常かつきれいで、尋常性ざ瘡はみられず。

1 ほとんど消失 まれに非炎症性病変が存在し、まれに非炎症性の丘疹を伴う(丘疹は

消失しつつあり、色素沈着過剰がみられる場合もあるが、ピンク~赤

色ではない)

2 軽症 多少の非炎症性病変が存在し、少数の炎症性病変(丘疹/膿胞のみ。

膿胞性病変は認めず)を伴う。

3 中等症 非炎症性病変が優勢で、複数の炎症性病変を伴う。少数から多数の面

皰と丘疹/膿胞がみられ、1個の小さな膿胞性病変がみられる場合もみ

られない場合もある。

4 重症 炎症性病変がより明らかで、多数の面皰と丘疹/膿胞がみられ、少数

の膿胞性病変がみられる場合もみられない場合もある。

5 極めて重症 炎症性病変が高度に優勢、様々な数の面皰、多数の丘疹/膿胞、多数

の膿胞性病変がみられる。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 217

治験責任医師は、ベースライン値を参照することなくEGGSを評価した。標準的なEGSS評価に加えて、視覚的アナログ評価スケール(Visual Analog Scale : VAS)を用いた。VASも、ベースライン値を参照することなく評価した。評価の一貫性を確保するために、同

一被験者の評価は同じ治験責任医師が担当した。重症度の定義はEGSS及びVASで同一と

した。本治験でのざ瘡の重症度に関する選択基準はEGSS 3(中等症)又は4(重症)と

した。 (2) 安全性

安全性は、皮膚安全性、忍容性及び有害事象(自覚症状、他覚所見)により評価した。

皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)及び忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)の評価項目及び評

価基準を以下に示した。

表 2.7.6-122 皮膚安全性及び忍容性の評価基準 皮膚所見 評価 評価基準

鱗屑 (皮膚安全性)

0(なし) 鱗屑は認められない 1(軽度) わずかに細かな鱗屑が顔面の限定した部位に存在する 2(中等度) 中等度の細かな鱗屑が顔面全体に認められる

3(高度) 重度の鱗屑及び皮膚剥離が顔面全体に認められる

紅斑 (皮膚安全性)

0(なし) 紅斑なし 1(軽度) 淡紅色の紅斑 2(中等度) 明らかな紅斑 3(高度) 重度の明らかな鮮赤色~暗赤色の紅斑

そう痒感 (忍容性)

0(なし) そう痒感なし 1(軽度) 不快感は伴わない、わずかなそう痒感 2(中等度) 不快感を伴う、明らかなそう痒感 3(高度) 日常活動や睡眠を妨げる、激しいそう痒感

灼熱感 (忍容性)

0(なし) 灼熱感なし 1(軽度) 不快感は伴わない、わずかな灼熱感 2(中等度) 不快感を伴う、明らかな熱感、灼熱感

3(高度) 明らかな不快感を引き起こし、日常活動や睡眠を妨げる、強い灼

熱感

刺痛 (忍容性)

0(なし) 刺痛なし 1(軽度) 不快感は伴わない、刺痛 2(中等度) 不快感を伴う、明らかな刺痛 3(高度) 明らかな不快感を引き起こし、日常活動や睡眠を妨げる、刺痛

解析方法: (1) 有効性

SAS®(The Statistical Analysis System)により統計解析した。帰無仮説の両側検定のp値が

0.05以下の場合を統計学的に有意とみなした。有効性及び安全性評価項目に対して3群以上

の検定を行った場合は、包括的検定(検定対象となる全投与群のデータを使用)の結果を

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 218

示した。検定全体の第I種の過誤率を抑えるために、包括的検定が有意の場合にのみ、対比

較の統計学的有意性を判定した。有効性の解析は、ITT集団(intent-to-treat集団)を主解析

対象集団、PP集団(per-protocol集団)を副次解析対象集団とした。 1) 炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからの変化量の優越性検定

炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからの変化量の優越性検定では、解析が成

立するための統計学的仮定に応じたパラメトリック又はノンパラメトリックな方法のい

ずれかを用いた。具体的には、優越性検定では投与群と実施医療機関を因子、ベースラ

インでの各病変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの

重症度を共変量とした共分散分析(analysis of covariance : ANCOVA)を用いた。又は、

投与群及び実施医療機関を因子、ベースラインでの各病変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした順位ANCOVAを用いた。

病変数のベースラインからの変化量又は変化率(%)の正規性検定にはShapiro-Wilk検定

(有意水準0.05)を用い、ANCOVAモデル(順位変換せず)の残差に適用した。ノンパ

ラメトリック解析の場合は、病変数のベースラインからの変化量又は変化率(%)の順

位変換後にANCOVAを行った。 2) 有効性の主解析

a) 群と基剤の比較 有効性の主解析として、 群と基剤ゲルの統計学的比較はこれら2群間の検定

に限定した。炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化

量についての群間比較( 群 対 基剤ゲル群)では、上記の「病変数の変数に

ついての優越性検定」の方法を用いた。更に、Week 12での2値化した全般重症度評価

スコアの群間比較では、実施医療機関を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定を用い

た。 b) 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群の

比較 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群

との統計学的比較はこれら3群間の検定に限定した。炎症性病変数のベースラインか

らWeek 12にかけての変化量についての群間比較( 群 対 各成分単剤)では、

上記の「病変数の変数についての優越性検定」の方法を用いた。更に、Week 12での2値化したEGSSについての対比較[ 群 対 クリンダマイシン(1%)]ゲル群及

び 群 対 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群]では、実施医療機関を層とした

Cochran-Mantel-Haenszel検定を用いた。

(2) 安全性評価 1) 有害事象

有害事象名は、Medical Dictionary for Regulatory Activities / Japanese edition(MedDRA/J)Version 16.0を用いて、器官別大分類(System Organ Class : SOC)及び基本語(Preferred Term : PT)に読み替えて集計した。

2) 皮膚安全性評価スコア及び忍容性評価 有害事象、皮膚安全性評価及び忍容性評価結果を集計し、治験薬の安全性を評価した。

皮膚安全性評価スコア(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性スコア(そう痒感、灼熱感及び刺

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痛)については、ベースライン、Week 4、8及び12の値を記述統計量(頻度及び百分率を

含む )により投与群別に要約した。各投与群での有害事象発現割合の群間比較には

Fisher’s Exact検定(有意水準0.05)を用いた。器官別大分類及び基本語別の解析では、い

ずれかの投与群において1%以上発現した有害事象を対象とした。

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2.7.6.9.2 被験者の内訳とその取扱い (1) 被験者の内訳

被験者の内訳を図 2.7.6-17に示した。登録例は1414例であり、内訳は 群は399例、

クリンダマイシン(1%)ゲル群は408例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は406例、

基剤ゲル群は201例であった。完了例は1220例であり、内訳はそれぞれ357例(89.5%)、353例(86.5%)、343例(84.5%)、167例(83.1%)であった。

図 2.7.6-17 被験者の内訳

登録後に中止となった被験者の中止理由の内訳を表 2.7.6-123に示した。

表 2.7.6-123 中止理由の内訳(登録後の中止例)

クリンダ

マイシン

(1%)ゲ

過酸化ベ

ンゾイル

(2.5%)

ゲル 基剤ゲル

合計

組入れ例数 399 408 406 201 1414 完了例数 357 353 343 167 1220 中止理由

有害事象 1 3 6 0 10

被験者の希望 13 16 16 12 57

治験実施計画書違反 5 0 2 2 9

追跡不能 20 29 33 16 98

妊娠 0 1 0 0 1

効果不十分/状態の悪化 1 2 4 1 8

その他 2 4 2 3 11 総括報告書 表10.1.2(5.3.5.1-3)から引用

登録例1414例

治験薬投与例1414例

クリンダマイシン(1 %)ゲル群40 8例

群39 9例

過酸化ベンゾイル(2 .5%)ゲル群40 6例

ゲル基剤群201例

完了35 7例

中止42例

完了35 3例

中止55例

完了34 3例

中止63例

完了16 7例

中止34例

治験薬未投与例0例

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(2) 治験実施計画書からの逸脱 治験実施計画書からの逸脱状況を表 2.7.6-124に要約した。治験実施計画書からの重要な

逸脱を281例認めた。

表 2.7.6-124 治験実施計画書からの逸脱

クリンダ

マイシン

(1%)ゲ

過酸化ベ

ンゾイル

(2.5%)

ゲル 基剤ゲル 合計

PP集団除外例 69 79 81 52 281 除外に至った主な逸脱a

治験薬投与の記録なし 13 19 24 11 67

投与開始後の評価を行わず 0 4 6 2 12

選択/除外基準違反 9 3 3 2 17

Week 12に来院せず 23 28 25 20 96

併用禁止薬の使用 1 3 1 3 8

服薬不順守b 3 6 6 3 18

中間で2回以上来院せず 1 0 0 0 1 Week 12で規定どおり(-5日から+ 8日)に来院せず 19 16 16 11 62

a 同一被験者で2件以上の除外に至った逸脱がみられた場合、臨床評価に最も大きな影響を及ぼした逸脱を、除外

に至った主な逸脱とした。 b 服薬不順守の定義は、本治験参加中の治験薬の投与回数が規定の80%未満又は120%を超えた場合、若しくは5回連続して治験薬を投与しなかった場合とした。 総括報告書 表10.2(5.3.5.1-3)から引用

(3) 被験者の妊娠

クリンダマイシン(1%)ゲル群で治験期間中の妊娠を1例認め、治験薬の投与を中止した。 (4) 解析したデータセット

ITT集団は1414例であり、「治験薬投与の記録なし」及び「投与開始後の評価を行わず」

の計79例を除外した安全性解析対象集団は1335例であった。治験実施計画書からの逸脱を

認めた計281例を除外したPP集団は1133例であった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 222

2.7.6.9.3 有効性 有効性の主解析の解析対象集団はITT集団とし、ITT集団による解析を補佐するためPP集団を副

次解析の解析対象集団とした。 (1) 人口統計学的及び他の基準値の特性

ベースライン時の人口統計学的及び他の基準値の特性を表 2.7.6-125に示した。 年齢の平均値 ± 標準偏差は、 群は19.3 ± 6.5歳、クリンダマイシン(1%)ゲル群

は19.7 ± 7.2歳、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は19.4 ± 7.0歳、 基剤ゲル群は19.7 ± 7.1歳であり、投与群間に有意な差は認めなかった(ANOVA : p = 0.535)。 民族の内訳に投与群間に有意な差は認めなかった(Cochran-Mantel-Haenszel検定:p = 0.464)。

人種についても数値上の大きな差は認めなかった(p値は算出せず)。具体的には、全投与

群とも、大部分の被験者(74.8%)がヒスパニック/ラテン系以外であり、大部分の被験者

(75.6%)が白人であったものの、黒人/アフリカ系米国人の被験者も多くみられた(17.8%)。 性別の内訳で男性54.0%、女性46.0%と有意な差を認めたため(Cochran-Mantel-Haenszel

検定:p = 0.044)、 群と他の投与群の対比較をした結果、 群と各成分単剤群

又は 基剤ゲル群との間に有意な差は認めなかった(すべての比較においてp ≥ 0.117)。各投与群における男性の割合は、 群46.1%、クリンダマイシン(1%)ゲル群47.3%、

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群41.1%、 基剤ゲル群53.2%であった。

ベースライン時の皮疹数の内訳を表 2.7.6-126に示した。 炎症性皮疹数と非炎症性皮疹数(全投与群合計)の平均値 ± 標準偏差は、それぞれ26.7

± 6.8及び47.1 ± 21.0であった。炎症性皮疹数に関して投与群間に有意な差は認めなかったの

に対して(ANOVA : p = 0.667)、非炎症性皮疹数では投与群間に有意な差を認めた(ANOVA : p = 0.008)。 群は 基剤ゲル群よりも有意に非炎症性皮疹数が多かった

(ANOVA : p = 0.009)。ただし、以上は実測値の比較でありベースラインからの変化を反映

する相対的な比較ではない。したがって、 群と 基剤ゲル群との有効性の比較

に、ベースラインの非炎症性皮疹数の差異が影響を与えるものではないことに留意が必要

である。

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表 2.7.6-125 人口統計学的及び他の基準の特性(ITT集団) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル 合計 項目 (N = 399) (N = 408) (N = 406) (N = 201) (N = 1414) p値

年齢 (歳) 平均 19.3 19.7 19.4 19.7 19.5 0.535a 中央値 17.0 17.2 16.7 16.9 16.9 標準偏差 6.5 7.2 7.0 7.1 6.9 範囲(最小, 最大) 12.2, 46.6 12.1, 49.1 12.0, 53.8 12.2, 44.4 12.0, 53.8 性別 男性 184 ( 46.1%) 193 ( 47.3%) 167 ( 41.1%) 107 ( 53.2%) 651 ( 46.0%) 0.044b 女性 215 ( 53.9%) 215 ( 52.7%) 239 ( 58.9%) 94 ( 46.8%) 763 ( 54.0%) p値c 0.793 0.161 0.117 民族 ヒスパニック/ラテン 97 ( 24.3%) 106 ( 26.0%) 107 ( 26.4%) 46 ( 22.9%) 356 ( 25.2%) 0.464b 上記以外 302 ( 75.7%) 302 ( 74.0%) 299 ( 73.6%) 155 ( 77.1%) 1058 ( 74.8%) 人種 白人 308 ( 77.2%) 311 ( 76.2%) 295 ( 72.7%) 155 ( 77.1%) 1069 ( 75.6%) 黒人/アフリカ系米国人 65 ( 16.3%) 70 ( 17.2%) 82 ( 20.2%) 34 ( 16.9%) 251 ( 17.8%) ハワイ/太平洋諸島先住民 2 ( 0.5%) 1 ( 0.2%) 5 ( 1.2%) 2 ( 1.0%) 10 ( 0.7%) アジア人 8 ( 2.0%) 16 ( 3.9%) 8 ( 2.0%) 6 ( 3.0%) 38 ( 2.7%) 米国/アラスカ先住民 4 ( 1.0%) 7 ( 1.7%) 2 ( 0.5%) 3 ( 1.5%) 16 ( 1.1%) その他 16 ( 4.0%) 8 ( 2.0%) 17 ( 4.2%) 7 ( 3.5%) 48 ( 3.4%) a 投与群と実施医療機関を因子としたANOVAのp値 b 実施医療機関を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定のp値 c 実施医療機関を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定における 群と各単剤投与群及び基剤投与群との対比較のp値 総括報告書 表14.1.1.1(5.3.5.1-3)から引用

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表 2.7.6-126 人口統計学的及び他の基準の特性:皮疹数及び全般重症度評価スコア(ITT集団)

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル 合計 項目 (N = 399) (N = 408) (N = 406) (N = 201) (N = 1414) p値

炎症性皮疹数 平均値 26.8 26.8 26.3 26.9 26.7 0.667a 中央値 26.0 26.0 25.0 26.0 26.0 標準偏差 6.9 6.8 6.7 6.9 6.8 範囲(最小, 最大) 17.0, 42.0 17.0, 48.0 17.0, 42.0 16.0, 41.0 16.0, 48.0 非炎症性皮疹数 平均値 48.4 45.8 48.9 44.0 47.1 0.008a 中央値 43.0 41.0 44.0 37.0 42.0 標準偏差 21.7 20.3 21.3 20.2 21.0 範囲(最小, 最大) 20.0, 100.0 20.0, 100.0 20.0, 100.0 20.0, 100.0 20.0, 100.0 p値 0.009 c 全般重症度評価スコア 消失 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0.793b ほとんど消失 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 軽症 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 中等症 328 ( 82.2%) 332 ( 81.4%) 341 ( 84.0%) 163 ( 81.1%) 1164 ( 82.3%) 重症 71 ( 17.8%) 76 ( 18.6%) 65 ( 16.0%) 38 ( 18.9%) 250 ( 17.7%) 非常に重症 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) a 投与群と実施医療機関を因子としたANOVAのp値 b 実施医療機関を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定のp値 c 投与群と実施医療機関を因子としたANOVAのp値。 群と 基剤ゲル群に限定 総括報告書 表14.1.4.1(5.3.5.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 225

(2) 治験の遵守状況 治験実施計画書に定めた塗布回数は84回であったのに対し、ITT集団の塗布回数の平均値

± 標準偏差は 群は80.7 ± 12.4回、クリンダマイシン(1%)ゲル群は80.3 ± 12.1回、過

酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は80.8 ± 12.1回 基剤ゲル群は79.1 ± 15.6回であった。 (3) 主要評価項目(炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからの変化量)

ベースラインからWeek 12にかけての炎症性及び非炎症性病変数の変化量に関して、

群とその基剤群を比較した主解析結果の要約を表 2.7.6-127に示した。また、炎症性

病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化量について、 群を各成分単剤群

[クリンダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル]と比較した解析結果

もあわせて示した。これらの要約の平均値は最小二乗平均を用いた。したがって、

群での平均値は比較の種類により異なる。主解析では、観測データを用いた分散分析モデ

ルにおいて正規性の仮定が成立しなかった。したがって、これらの要約では順位変換後の

解析結果を用い、それらを主解析結果とした。2値化したEGSSも、 群をその基剤群

及び各成分単剤群と比較した。 1) 群と基剤群の比較

炎症性病変数のベースラインからWeek 12にかけての平均変化量は、 群は13.0(中央値16.0)、 基剤ゲル群は6.9(中央値10.0)であり、 群の方が統計学

的に有意に大きく減少した(Shapiro-Wilk検定:p < 0.001)。 同様に、非炎症性病変数のベースラインからWeek 12にかけての平均変化量は

群は20.1(中央値21.0)、 基剤ゲル群は12.5(中央値11.0)であり、 群の方

が統計学的に有意に大きく減少した(同:p < 0.001)。 2) 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群の比

較 炎症性病変数の減少は、 群の方がクリンダマイシン(1%)ゲル群(ANCOVA :

p < 0.001)又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群(同:p = 0.002)よりも統計学的に有

意に大きかった。炎症性病変数の平均減少量は、 群13.7(中央値16.0)、クリンダ

マイシン(1%)ゲル群10.9(中央値13.0)、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群12.0(中央

値14.0)であった。 2値化したEGSSのWeek 12での解析における「成功」の割合は 群32.8%

基剤ゲル群18.9%であり 群の方が有意に大きかった(Logistic回帰分析:p < 0.001)。また、 群での「成功」の割合はクリンダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベン

ゾイル(2.5%)ゲル群よりも統計学的に有意に大きかった(同:それぞれp = 0.002及びp = 0.001)。各投与群での「成功」の割合は、 群32.8%、クリンダマイシン(1%)

ゲル群24.5%、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群23.6%であった。 (参考情報)追加・支持的解析 米国FDAの追加解析要求に従い、尋常性ざ瘡治療における の有効性を更に検証するため

に、非炎症性病変数について 群を各成分単剤群と比較した解析、並びに全病変数について

群を 基剤ゲル群及び各成分単剤群と比較した。その結果、表 2.7.6-128 に示すとお

り、これらの追加・支持的解析結果も一貫して 群の有効性を示した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 226

表 2.7.6-127 主要評価項目の解析 – 病変数及び2値化した全般重症度評価スコアの ベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団)

病変数のベースラインからの変化量

基剤ゲル LSMEANa LSSTDa LSMEANa LSSTDa 中央値(最小, 最大) 中央値(最小, 最大) 炎症性病変 13.0 13.5 6.9 12.0 16.0 (-44.0, 39.0) 10.0 (-47.0, 35.0) 非炎症性病変 20.1 22.4 12.5 19.7 21.0 (-88.0, 90.0) 11.0 (-50.0, 86.0) 群間差 群間p値 平均値 正規性b ANCOVA 中央値 p値 順位ANCOVA 炎症性病変 5.8 < 0.001 < 0.001 6.0 < 0.001 非炎症性病変 8.8 < 0.001 < 0.001 10.0 < 0.001 2値化した全般重症度

基剤ゲル p値d 被験者数 399 201 成功 131 ( 32.8%) 38 ( 18.9%) < 0.001 失敗 268 ( 67.2%) 163 ( 81.1%) a ANCOVAでの最小二乗平均(least squares means : LSMEAN)と標準偏差(least squares standard deviations : LSSTD)。

ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関を因子、ベースラインでの各病変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした。

b Shapiro-Wilk検定のp値。Shapiro-Wilk検定はANCOVAの残差に対して適用した。p値 < 0.05の場合、順位ANCOVAの使用が妥当である。

c 全般重症度がベースラインからWeek 12にかけて2段階以上減少した場合を「成功」とした。 d Logistic回帰分析のp値。Logistic回帰分析モデルでは、投与群と実施医療機関を因子、2値化した皮膚タイプ(I, II,

III 対 IV, V, VI)とベースラインでの重症度を層化変数とした。 注:解析に先立ち、Last observation carried forward(LOCF)法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.1(5.3.5.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 227

表 2.7.6-127 主要評価項目の解析 – 病変数及び2値化した全般重症度評価スコアの ベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団) (続き)

病変数のベースラインからの変化量

クリンダマイシン(1%)ゲル LSMEANa LSSTDa LSMEANa LSSTDa

中央値(最小, 最大) 中央値(最小, 最大) 炎症性病変 13.7 11.8 10.9 11.8 16.0 (-44.0, 39.0) 13.0 (-67.0, 37.0) 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル LSMEANa LSSTDa 正規性 中央値(最小, 最大) p値b 炎症性病変 12.0 11.8 < 0.001 14.0 (-37.0, 39.0) との比較

クリンダマイシン(1%)ゲル 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル 群間差 p値a 群間差 p値a 平均 ANCOVA 平均 ANCOVA 中央値 順位ANCOVA 中央値 順位ANCOVA 2.5 < 0.001 1.8 0.015 3.0 < 0.001 2.0 0.002 a ANCOVAでのLSMEANとLSSTD。ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関を因子、ベースラインでの各病

変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした。ANCOVAで

の対比較には線形対比を用いた。

b Shapiro-Wilk検定のp値。Shapiro-Wilk検定はANCOVAの残差に対して適用した。p値 < 0.05の場合、順位ANCOVAの使用が妥当である。

注:解析に先立ち、LOCF法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.1(5.3.5.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 228

表 2.7.6-127 主要評価項目の解析 – 病変数及び2値化した全般重症度評価スコアの ベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団) (続き)

2値化した全般重症度a クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 被験者数 399 408 406 成功 131 ( 32.8%) 100 ( 24.5%) 96 ( 23.6%) 失敗 268 ( 67.2%) 308 ( 75.5%) 310 ( 76.4%) p値b 0.002 0.001 a 全般重症度がベースラインからWeek 12にかけて2段階以上減少した場合を「成功」とした。 b 対比較[ 対 クリンダマイシン(1%]ゲル、 対 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル]には、投与

群と実施医療機関を因子、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)とベースラインでの重症度を層化変数

としたLogistic回帰分析を用いた。 注:解析に先立ち、LOCF法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.1(5.3.5.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 229

表 2.7.6-128 病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団)

病変数のベースラインからの変化量

基剤ゲル LSMEANa LSSTDa LSMEANa LSSTDa 中央値(最小, 最大) 中央値(最小, 最大) 全病変数 33.6 31.2 19.8 27.2 36.0 (-98.0, 125.0) 21.0 (-59.0, 121.0) 群間差 群間p値 平均値 正規性b ANCOVA 中央値 p値 順位ANCOVA 全病変数 14.6 < 0.001 < 0.001 15.0 < 0.001 a ANCOVAでのLSMEANとLSSTD。ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関を因子、ベースラインでの各病

変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした。

b Shapiro-Wilk検定のp値。Shapiro-Wilk検定はANCOVAの残差に対して適用した。p値 < 0.05の場合、順位ANCOVAの使用が妥当である

注:解析に先立ち、LOCF法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.3(5.3.5.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 230

表 2.7.6-128 病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団) (続き)

病変数のベースラインからの変化量 クリンダマイシン(1%)ゲル LSMEANa LSSTDa LSMEANa LSSTDa

中央値(最小, 最大) 中央値(最小, 最大) 全病変数 34.5 27.4 28.3 27.2 36.0 (-98.0, 125.0) 29.0 (-103.0, 124.0) 過酸化ベンゾイル(2.5%) LSMEANa LSSTDa 正規性 中央値 (最小, 最大) p値b 全病変数 31.0 27.7 < 0.001 32.0 (-88.0, 123.0) 群との比較

クリンダマイシン(1%)ゲル 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル Difference p値a 群間差 p値a 平均値 ANCOVA 平均値 ANCOVA 中央値 順位ANCOVA 中央値 順位ANCOVA 6.7 < 0.001 3.2 0.035 7.0 < 0.001 4.0 0.008 a ANCOVAでのLSMEANとLSSTD。ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関を因子、ベースラインでの各病

変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした。

b Shapiro-Wilk検定のp値。Shapiro-Wilk検定はANCOVAの残差に対して適用した。p値 < 0.05の場合、順位ANCOVAの使用が妥当である。

注:解析に先立ち、LOCF法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.3(5.3.5.1-3)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 231

2.7.6.9.4 安全性 安全性の解析は、安全性解析対象集団1335例( 群:386例、 基剤ゲル群:385例、

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群:376例及びクリンダマイシン(1%)ゲル群:188例)を対象と

した。 (1) 治験薬の投与

治験薬の投与状況を表 2.7.6-129に示した。 治験期間中の治験薬塗布回数の平均値 ± 標準偏差は、 群:80.7 ± 12.4回、クリン

ダマイシン(1%)ゲル群:80.3 ± 12.1回、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群:80.8 ± 12.1回及び 基剤ゲル群:79.1 ± 15.6回であった。通算での治験薬塗布重量の平均値 ± 標準

偏差は、 群:62.6 ± 30.9 g、クリンダマイシン(1%)ゲル群:59.2 ± 29.6 g、過酸化

ベンゾイル(2.5%)ゲル群:60.8 ± 29.8 g及び 基剤ゲル群:59.9 ± 31.3 gであった。

(2) 皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)スコア 皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)の各スコアの

推移を表 2.7.6-130 に示した。 その結果、ベースラインでの紅斑の重症度の内訳は投与群間で同様であり、約25%が軽症

から中等症であった。重症例は認めなかった。各投与群の被験者の約75%はベースライン

時に紅斑を認めなかった。治験終了までに、各投与群の軽症から中等症の被験者は約15%に

減少した。過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群と 基剤ゲル群では各1例がWeek 12にお

いて重症の紅斑を示した。 ベースラインでの鱗屑の重症度の内訳は投与群間で同様であり、約10%が軽症から中等症

であった。重症例は認めなかった。各投与群の被験者の約90%はベースライン時に鱗屑を認

めなかった。治験終了では、軽症から中等症の鱗屑は 群は8%、クリンダマイシン(1%)

ゲル群は10%、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は9%及び 基剤ゲル群は14%となっ

た。 ベースラインでのそう痒感が軽症から中等症の被験者の割合は、過酸化ベンゾイル(2.5%)

ゲル群の約12%を除き、 群は6.7%及びクリンダマイシン(1%)ゲル群では約16%と

同様であった。重症例は認めなかった。治験終了では、軽症から中等症のそう痒感の内訳

は各投与群とも約6%となった。 ベースラインでの灼熱感の重症度の内訳は投与群間で同様であり、約4%が軽症から中等

症であった。重症例は認めなかった。各投与群の被験者の約96%はベースライン時に灼熱感

を認めなかった。治験終了までに、各投与群の軽症から中等症の被験者は約2%に減少した。 ベースラインでの刺痛の重症度の内訳は投与群間で同様であり、約4%が軽症から中等症

であった。重症例は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群の0.3%(1/376例)以外認めなかった。

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群の1例のみが重症であった。各投与群の軽症から中等症の

被験者は約1%に減少した。過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群では、1例がWeek 12において

中等症であったが、他の投与群では、Week 12での内訳はいずれも軽症となった。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 232

表 2.7.6-129 治験薬の投与状況(安全性解析対象集団) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル

(N= 386) (N= 385) (N= 376) (N= 188)

塗布回数 N 375 370 361 181 平均値 80.7 80.3 80.8 79.1 標準偏差 12.4 12.1 12.1 15.6 範囲 1.0, 114.0 10.0, 111.0 4.0, 135.0 9.0, 117.0 治験薬投与の遵守

a はい 366 ( 97.6%) 359 ( 97.0%) 347 ( 96.1%) 170 ( 93.9%) いいえ 9 ( 2.4%) 11 ( 3.0%) 14 ( 3.9%) 11 ( 6.1%) 不明 11 15 15 7 塗布重量の合計(g) N 353 350 332 169 平均値 62.6 59.2 60.8 59.9 標準偏差 30.9 29.6 29.8 31.3 範囲 4.0, 162.7 5.4, 150.9 1.1, 149.3 4.8, 150.0 a 規定された治験薬投与の80%以上~120%未満の範囲で投薬が実施され、かつ5回連続での未投与がなかった場合、当該被験者は治験薬投与を遵守したと判定した。 総括報告書 表14.3.0(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 233

表 2.7.6-130 皮膚安全性評価スコアの推移(安全性解析対象集団) 観察日 クリンダマイシン(1%) 過酸化ベンゾイル(2.5%) 基剤

紅斑 ベースライン 0.3 ± 0.6(386) 0.3 ± 0.6(385) 0.3 ± 0.5(376) 0.3 ± 0.6(187)

4週後 0.2 ± 0.5(385) 0.2 ± 0.5(382) 0.2 ± 0.5(371) 0.3 ± 0.6(187) 8週後 0.2 ± 0.5(368) 0.2 ± 0.5(360) 0.2 ± 0.5(353) 0.3 ± 0.5(176) 12週後 0.2 ± 0.4(361) 0.2 ± 0.4(353) 0.2 ± 0.4(347) 0.2 ± 0.5(167)

鱗屑 ベースライン 0.1 ± 0.3(386) 0.1 ± 0.3(385) 0.1 ± 0.3(376) 0.1 ± 0.3(187)

4週後 0.1 ± 0.4(385) 0.1 ± 0.3(382) 0.1 ± 0.4(371) 0.1 ± 0.4(187) 8週後 0.1 ± 0.3(368) 0.1 ± 0.3(360) 0.1 ± 0.3(353) 0.1 ± 0.4(176) 12週後 0.1 ± 0.3(361) 0.1 ± 0.3(353) 0.1 ± 0.3(347) 0.2 ± 0.4(167)

そう痒感 ベースライン 0.2 ± 0.4(386) 0.2 ± 0.4(385) 0.1 ± 0.4(376) 0.2 ± 0.4(188)

4週後 0.1 ± 0.4(385) 0.1 ± 0.3(382) 0.1 ± 0.4(371) 0.2 ± 0.5(187) 8週後 0.1 ± 0.3(368) 0.1 ± 0.3(360) 0.1 ± 0.3(353) 0.1 ± 0.4(176) 12週後 0.1 ± 0.2(361) 0.1 ± 0.3(353) 0.1 ± 0.3(347) 0.1 ± 0.3(167)

灼熱感 ベースライン 0.0 ± 0.2(386) 0.0 ± 0.2(385) 0.0 ± 0.2(376) 0.0 ± 0.2(188)

4週後 0.1 ± 0.3(385) 0.0 ± 0.1(382) 0.1 ± 0.3(371) 0.1 ± 0.2(187) 8週後 0.0 ± 0.2(368) 0.0 ± 0.2(360) 0.0 ± 0.2(353) 0.0 ± 0.1(176) 12週後 0.0 ± 0.1(361) 0.0 ± 0.1(353) 0.0 ± 0.2(347) 0.0 ± 0.1(167)

刺痛 ベースライン 0.0 ± 0.2(386) 0.0 ± 0.2(385) 0.0 ± 0.2(376) 0.1 ± 0.2(188)

4週後 0.0 ± 0.2(385) 0.0 ± 0.1(382) 0.0 ± 0.2(371) 0.0 ± 0.3(187) 8週後 0.0 ± 0.1(368) 0.0 ± 0.1(360) 0.0 ± 0.2(353) 0.0 ± 0.1(176) 12週後 0.0 ± 0.1(361) 0.0 ± 0.1(353) 0.0 ± 0.2(347) 0.0 ± 0.1(167)

平均値 ± 標準偏差(N) 総括報告書 図14.3.1.1(5.3.5.1-3)から改変し引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 234

(3) 有害事象 本治験でみられた有害事象の発現状況の要約を 表 2.7.6-131 に、器官別大分類・基本語別

の有害事一覧を表 2.7.6-132 に示した。 有害事象の発現割合は、 群は27.5%(106/386例)139件、クリンダマイシン(1%)

ゲル群は19.7%(76/385例)108件、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は28.5%(107/376例)

145件、 基剤ゲル群は26.6%(50/188例)78件であり、投与群間に統計学的に有意な

差を認めた(Fisher’s Exact検定:p = 0.022)。治験薬の関連性が否定されなかった有害事象

に限定した場合は、投与群間で統計学的に有意な差は認めなかった(同:p = 0.285)。また、

器官別大分類の「皮膚および皮下組織障害」に分類された有害事象の発現割合について、

投与群間で統計学的に有意な差は認めなかった(同:p = 0.151)。

治験薬投与の中止に至った有害事象の発現割合は、 群は0.3%(1/386例)、クリン

ダマイシン(1%)ゲル群は1.0%(4/385例)108件、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は1.1%(4/376例)であった。

投与群別の有害事象の分析では、 群の有害事象発現割合は27.5%であり、大部分の

有害事象は軽度から中等度であった(軽度46.8%、中等度51.1%、重度2.2%)。治験薬との関

連性は、大部分の有害事象で否定された(「関連なし」が64.0%、「おそらく関連なし」が32.4%)。 クリンダマイシン(1%)ゲル群の有害事象発現割合は19.7%であり、重症度別の内訳では

大部分の有害事象は軽度から中等度であった(軽度48.1%、中等度50.0%、重度1.9%)。治験

薬との関連性は、大部分の有害事象で否定された(「関連なし」が70.4%、「おそらく関連な

し」が22.2%)。 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群の有害事象発現割合は28.5%であり、発現割合が2%以

上であった有害事象は、鼻咽頭炎5.3%、上気道感染3.5%、頭痛2.7%のみであった。大部分

の有害事象は軽度から中等度であった(軽度55.2%、中等度41.4%、重度3.4%)。治験薬との

関連性は、大部分の有害事象で否定された(「関連なし」が67.6%、「おそらく関連なし」が

25.5%)。 基剤ゲル群の有害事象発現割合は26.6%であり、大部分の有害事象は軽度から中等

度であった(軽度53.8%、中等度43.6%、重度2.6%)。治験薬との関連性は、大部分の有害事

象で否定された(「関連なし」が52.6%、「おそらく関連なし」が42.3%)。

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表 2.7.6-131 有害事象の要約(安全性解析対象集団) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N = 376) (N = 188) 発現件数 139 108 145 78 発現例数a 106 ( 27.5%) 76 ( 19.7%) 107 ( 28.5%) 50 ( 26.6%) 重篤性b なし 138 ( 99.3%) 107 ( 99.1%) 144 ( 99.3%) 78 (100.0%) あり 1 ( 0.7%) 1 ( 0.9%) 1 ( 0.7%) 0 ( 0.0%) 重症度b 軽度 65 ( 46.8%) 52 ( 48.1%) 80 ( 55.2%) 42 ( 53.8%) 中等度 71 ( 51.1%) 54 ( 50.0%) 60 ( 41.4%) 34 ( 43.6%) 重度 3 ( 2.2%) 2 ( 1.9%) 5 ( 3.4%) 2 ( 2.6%) 治験薬との関連性b 関連なし 89 ( 64.0%) 76 ( 70.4%) 98 ( 67.6%) 41 ( 52.6%) おそらく関連なし 45 ( 32.4%) 24 ( 22.2%) 37 ( 25.5%) 33 ( 42.3%) 関連あるかもしれない 3 ( 2.2%) 1 ( 0.9%) 6 ( 4.1%) 3 ( 3.8%) おそらく関連あり 0 ( 0.0%) 7 ( 6.5%) 1 ( 0.7%) 0 ( 0.0%) 関連あり 2 ( 1.4%) 0 ( 0.0%) 3 ( 2.1%) 1 ( 1.3%) a 被験者数に基づく割合 b 事象数に基づく割合 (補記)「関連あるかもしれない」、「おそらく関連あり」、「関連あり」の有害事象を因果関係が否定できない事象とした。 総括報告書 表14.3.1.2.2(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N= 376) (N = 188) 有害事象a 感染症および寄生虫症 58 ( 15.0%) 41 ( 10.6%) 62 ( 16.5%) 29 (15.4%) 鼻咽頭炎 18 ( 4.7%) 13 ( 3.4%) 20 ( 5.3%) 6 ( 3.2%) 上気道感染 18 ( 4.7%) 12 ( 3.1%) 13 ( 3.5%) 6 ( 3.2%) ウイルス性胃腸炎 4 ( 1.0%) 3 ( 0.8%) 6 ( 1.6%) 4 ( 2.1%) インフルエンザ 3 ( 0.8%) 3 ( 0.8%) 1 ( 0.3%) 3 ( 1.6%) 副鼻腔炎 10 ( 2.6%) 2 ( 0.5%) 6 ( 1.6%) 3 ( 1.6%) 気管支炎 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 3 ( 0.8%) 2 ( 1.1%) 尿路感染 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 喉頭炎 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 伝染性単核症 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 耳感染 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 麦粒腫 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 感染性結膜炎 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 帯状疱疹 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 外陰腟真菌感染 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) レンサ球菌性咽頭炎 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 4 ( 1.1%) 1 ( 0.5%) 細菌性腟炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 腎感染 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 咽頭炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N= 376) (N = 188) 有害事象a 感染症および寄生虫症(続き) 咽頭炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 鼻炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 耳垂感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 単純ヘルペス 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 下気道感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 中耳炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 皮膚感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) ブドウ球菌感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 足部白癬 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 扁桃炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 毛包炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 胃腸炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 限局性感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) ウイルス感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 神経系障害 12 ( 3.1%) 11 ( 2.9%) 10 ( 2.7%) 5 ( 2.7%) 頭痛 9 ( 2.3%) 8 ( 2.1%) 10 ( 2.7%) 4 ( 2.1%) 片頭痛 1 ( 0.3%) 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 統合運動障害 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 失神 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N = 376) (N = 188) 有害事象a 神経系障害(続き) 副鼻腔炎に伴う頭痛 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 緊張性頭痛 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 呼吸器、胸郭および縦隔障害 8 ( 2.1%) 8 ( 2.1%) 12 ( 3.2%) 3 ( 1.6%) 咽喉頭疼痛 3 ( 0.8%) 4 ( 1.0%) 6 ( 1.6%) 1 ( 0.5%) 喘息 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 気道うっ血 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 鼻閉 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 鼻出血 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 咳嗽 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 4 ( 1.1%) 3 ( 1.6%) 鼻漏 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 副鼻腔うっ血 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 胃腸障害 6 ( 1.6%) 8 ( 2.1%) 5 ( 1.3%) 7 ( 3.7%) 歯痛 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 悪心 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.5%) 胃食道逆流性疾患 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 下痢 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 2 ( 1.1%) 嘔吐 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 上腹部痛 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 胃炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N = 376) (N = 188) 有害事象a 胃腸障害(続き) 胃不快感 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 口唇腫脹 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 齲歯 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 消化不良 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 3 ( 1.6%) 腹部膨満 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 口腔内痛 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 傷害、中毒および処置合併症 12 ( 3.1%) 7 ( 1.8%) 11 ( 2.9%) 6 ( 3.2%) 背部損傷 2 ( 0.5%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 処置による疼痛 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 4 ( 1.1%) 1 ( 0.5%) サンバーン 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.5%) 肋骨骨折 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) むち打ち損傷 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 頚部損傷 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 仙骨骨折 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 手首関節骨折 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 関節捻挫 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 肉離れ 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 骨格損傷 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 足骨折 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N = 376) (N = 188) 有害事象a 傷害、中毒および処置合併症(続き) 外傷後疼痛 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 第1度熱傷 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 銃創 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 手骨折 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 靱帯断裂 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 四肢圧挫損傷 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 頭部損傷 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 皮膚裂傷 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 精神障害 5 ( 1.3%) 4 ( 1.0%) 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 注意欠陥多動性障害 1 ( 0.3%) 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 不眠症 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) うつ病 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 不安 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 双極性障害 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 皮膚および皮下組織障害 3 ( 0.8%) 3 ( 0.8%) 9 ( 2.4%) 3 ( 1.6%) 発疹 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) ざ瘡 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 皮膚乾燥 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 紅斑 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N = 376) (N = 188) 有害事象a 皮膚および皮下組織障害(続き) 全身性そう痒症 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) そう痒症 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.5%) 蕁麻疹 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.5%) 皮膚疼痛 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 脂漏性皮膚炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 接触性皮膚炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.5%) 限局性蕁麻疹 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 一般・全身障害および投与部位の状態 2 ( 0.5%) 3 ( 0.8%) 5 ( 1.3%) 2 ( 1.1%) インフルエンザ様疾患 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 疼痛 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 薬剤離脱症候群 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 適用部位刺激感 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 適用部位疼痛 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 発熱 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.5%) 適用部位乾燥 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 末梢性浮腫 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 筋骨格系および結合組織障害 4 ( 1.0%) 2 ( 0.5%) 4 ( 1.1%) 2 ( 1.1%) 関節痛 3 ( 0.8%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 背部痛 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N = 376) (N = 188) 有害事象a 筋骨格系および結合組織障害(続き) 外骨腫 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 筋骨格不快感 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 筋肉痛 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 免疫系障害 3 ( 0.8%) 2 ( 0.5%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.5%) 季節性アレルギー 3 ( 0.8%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 過敏症 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 植物アレルギー 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 食物アレルギー 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 生殖系および乳房障害 5 ( 1.3%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 月経困難症 4 ( 1.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 腟出血 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 臨床検査 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 2 ( 1.1%) 検査 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 血中テストステロン増加 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) デヒドロエピアンドロステロン増加 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 関節鏡検査 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 血中カリウム減少 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 2 ( 1.1%) 良性、悪性および詳細不明の新生物 (嚢胞およびポリープを含む) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 皮膚乳頭腫 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N = 376) (N = 188) 有害事象a 良性、悪性および詳細不明の新生物 (嚢胞およびポリープを含む)(続き) 子宮平滑筋腫 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 妊娠、産褥および周産期の状態 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 妊娠 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 外科および内科処置 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 2 ( 1.1%) 口腔手術 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 翼状片手術 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 智歯抜歯 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 軟骨切除 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 歯内療法 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 滑膜切除 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 刺鍼法 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 爪手術 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 眼障害 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 眼痛 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 結膜炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 血液およびリンパ系障害 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 貧血 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 先天性、家族性および遺伝性障害 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) アーノルド・キアリ奇形 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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表 2.7.6-132 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 基剤ゲル (N = 386) (N = 385) (N = 376) (N = 188) 有害事象 血管障害 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 潮紅 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-3)から引用(MedDRA/J Version 16.0にて読み替えし表示)

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(4) 死亡又はその他の重篤な有害事象 1) 死亡

本治験では死亡例は認めなかった。 2) その他の重篤な有害事象

本治験では4件の重篤な有害事象が報告された。投与群別の内訳は、 群1件(子

宮平滑筋腫)、クリンダマイシン(1%)ゲル群1件(うっ血性心不全の疑い)、過酸化ベ

ンゾイル(2.5%)ゲル群2件(銃創、乳癌)であった。すべて重度であり、治験薬との関

連性のある事象はなかった。過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群で認められた2件の重篤な

有害事象を以下に叙述する。 被験者番号 - :17歳のヒスパニックの男性。20 年 月 日に過酸化ベンゾイル

(2.5%)ゲル群に割り付けられたが、20 年 月 日に血胸を伴う胸部の銃創のため入

院した後、20 年 月 日に自発的に治験参加を辞退した。当該被験者によると、治験薬

の最終投与日は20 年 月 日(入院の3日前)であった。治験責任医師は、この生命を

脅かす有害事象は治験薬との関連性はないと判断し、被験者が安定した状態で退院した

日(20 年 月 日)をもって消失日とした。 被験者番号 - :40歳の白人女性。20 年 月 日に過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群

に割り付けられたが、近日中にマンモグラムを予定していた。20 年 月 日頃に本人が

右胸の「しこり」に気付き、20 年 月 日にステージIIAの乳癌と診断された。当該被

験者はがん治療に専念するために、20 年 月 日に自発的に治験参加を辞退した。治験

責任医師は、当該事象は治験薬との関連性はないと判断した。当該事象は追跡調査報告

の継続中であった。 (5) 臨床検査値

本治験で認められた臨床検査値異常のうち、有害事象と判定された事象は表 2.7.6-132に表示した。

(6) バイタルサイン

本治験では、バイタルサインは観察しなかった。なお、身体的所見及び安全性に関連す

る他の特記すべき所見は認めなかった。

2.7.6.9.5 結論 (1) 有効性

有効性の主解析として、炎症性病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化量及び

Week 12での2値化したEGSS「成功」に関する解析の結果、一貫して 群の有効性が示

された。特に以下の点が明らかとなった。 • 群は、Week 12までの炎症性及び非炎症性病変数の減少量に関して、その基剤よりも

統計学的に有意に優れていた(両病変タイプともにp < 0.001)。 群は、Week 12までの炎症性病変数の減少量において、各成分単剤[クリンダマイシ

ン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル]よりも統計学的に有意に優れていた(そ

れぞれp < 0.001及びp = 0.002)。 • 群は、Week 12でのEGSSの「成功」の割合において、その基剤及び各成分単剤[ク

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リンダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル]よりも優れていた(それ

ぞれp < 0.001、p = 0.002及びp = 0.001)。 本治験の主解析(及び支持的解析)の結果を勘案し、 群がその基剤及び各成分単

剤よりも優れており、尋常性ざ瘡の治療において有効な薬剤であることが示された。 (2) 安全性

皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)スコアに関し

て、 群とその基剤及び各成分単剤との間で大きな差は認めなかった。 全投与群を通じて死亡例は認めなかった。重篤な有害事象を 群、クリンダマイシ

ン(1%)ゲル群及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群でそれぞれ1件認めた。有害事象の発

現割合は、 群は27.5%、クリンダマイシン(1%)ゲル群は19.7%、過酸化ベンゾイル

(2.5%)ゲル群は28.5%、 基剤ゲル群は26.6%であり、発現割合の群間比較で統計学

的に有意な差を認めた(Fisher’s Exact検定:p = 0.022)。治験薬の関連性が否定されなかっ

た有害事象に限定した場合は、投与群間で統計学的に有意な差は認めなかった(同:p = 0.285)。 以上のとおり、安全性評価の結果、臨床的に意味のある傾向や徴候は全般的に認めなか

った。尋常性ざ瘡の治療のために を1日1回、最大12週間投与された12~70歳の被験

者において、 は安全かつ良好な忍容性を示した。

(3) 結論 本治験の主解析及び支持的解析の結果、単剤及び両者を総合して、 群がその基剤

群及び各成分単剤群よりも優れており、尋常性ざ瘡の治療において有効な薬剤であること

が示された。更に、有害事象、皮膚安全性及び忍容性評価の結果、12~70歳の中等症から

重症の尋常性ざ瘡患者において は安全かつ良好な忍容性を示すと考えられる。

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2.7.6.10 尋常性ざ瘡患者における第III相試験/海外( )(添付資料5.3.5.1-4)(参考資料)

2.7.6.10.1 治験方法の概要 治験の表題:A Phase III, Multi-Center, Randomized, Double-Blind, Vehicle Controlled, 4-Arm, Parallel Group Comparison Study Comparing the Efficacy and Safety of (1/2.5) Gel, Vehicle, Clindamycin (1%), and Benzoyl Peroxide (2.5%) Gels in the Treatment of Moderate to Severe Acne Vulgaris.(中等症から重症の尋常性ざ瘡の治療における (1/2.5)ゲル、 基剤、

クリンダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲルの有効性及び安全性を比較する

第III相・多施設共同・ランダム化・二重盲検・基剤対照・4群並行群間比較試験 (12週間投与))

注: (1/2.5)ゲルはクリンダマイシン(1%)及び過酸化ベンゾイル(2.5%)の配合剤(ゲル)であり、

以下の文中では、 (1/2.5)を 、 基剤を 基剤と記載した。

治験責任医師: 、他計33名

実施医療機関: 他、計米国33施設

治験期間:20 年 月 日~20 年 月 日

開発フェーズ:第III相

目的:中等症から重症の尋常性ざ瘡患者を対象に、クリンダマイシン(1%)と過酸化ベンゾイル

(2.5%)の配合ゲルの有効性、安全性及び忍容性をそれぞれの単剤及び基剤と比較した。

治験のデザイン:多施設共同・ランダム化・二重盲検・基剤/実薬対照・4群並行群間比較試験

対象:尋常性ざ瘡患者 本治験は、以下のすべての基準に合致した被験者を本治験に組み入れた。

選択基準:観察開始日及び治療開始日に以下の基準をすべて満たす被験者を対象とした。 (1) 年齢12歳以上70歳以下の男性又は女性 (2) 文書又は口頭同意を得た被験者。18歳未満の場合、被験者本人による本治験参加のインフ

ォームドアセントへの署名、及び親権者又は法的後見人による同意への署名を必要とした。 (3) ベースライン時の、評価者による全般重症度評価スコアが3(中等症)又は4(重症)の被

験者 (4) 顔面のざ瘡の炎症性病変(丘疹、膿胞及び結節)数が17個以上40個未満の被験者 (5) 顔面のざ瘡の非炎症性病変(開放面皰及び閉鎖面皰)数が20個以上かつ100個未満の被験者 (6) 結節数が2個以下の被験者 (7) 出産可能な女性の場合、本治験期間中、効果的な避妊を行う意思があること[効果的な避

妊の定義:経口避妊薬(3カ月間以上安定)、避妊リング(IUD)、殺精子剤付きコンドーム、

殺精子剤付きベッサリー、避妊用インプラント、ヌーバリング(避妊リング)、注射避妊薬、

パッチ型避妊薬又は禁欲]。経口避妊薬を服用中の女性の場合、本治験参加前3カ月間以上

は同じ種類の経口避妊薬を服用しており、本治験期間中は薬剤の種類を変更しないことと

した。過去に経口避妊薬を服用していた女性の場合、本治験開始3カ月間以上前に服用を中

止していることとした。本治験開始時に月経前であり、本治験期間中に妊娠可能となった

女性被験者の場合、次回来院時に妊娠検査を行うこととした。 (8) 出産可能な女性の場合、ベースライン時の尿妊娠検査が陰性であること。

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(9) 本治験の指示事項に従い、規定どおりに来院する意思のある被験者。18歳未満の場合、イ

ンフォームドアセント及び同意取得時には親権者又は法的後見人が同席することとした。 (10) 本治験期間中に保湿剤又は日焼け止めの使用を要する場合、本治験で許可された種類の保

湿剤、日焼け止め、保湿剤/日焼け止め配合製品のみを使用する意思のある被験者

除外基準:以下の基準のいずれかに抵触する被験者は、本治験の対象から除外した。 (1) 本治験への組入れ前30日以内に他の治験薬若しくは治験用医療機器を使用した被験者、又

は本治験と同時に他の治験に参加した被験者 (2) の第II相試験に参加した被験者 (3) 本治験薬の臨床評価を妨げる可能性のある顔面の皮膚科的状態(集簇性ざ瘡、電撃性ざ瘡、

二次性ざ瘡、口囲皮膚炎、臨床的に重大な酒さ、グラム陰性毛嚢炎等)を有する被験者 (4) 局所若しくは全身的治療を要する又は評価及び病変数のカウントを困難とするような、基

礎疾患若しくは顔面のその他の皮膚科的状態を有する被験者 (5) 本治験の評価を妨げる可能性のある顎ひげ、口ひげのある被験者 (6) 化粧品性ざ瘡を有する、又は既往のある被験者 (7) 顔面トリートメント(化粧品、石鹸、マスク、洗顔剤、日焼け止め等)の際に、重大な灼

熱感又は刺痛の既往のある被験者 (8) 本治験期間中に妊娠、授乳又は妊娠を予定している女性被験者 (9) 本治験参加10週間以内に、エストロゲン製剤[Depogen(有効成分の一般名:エストラジオ

ール)、Depo-Testadiol(同:エストラジオール-テストステロン)、Gynogen(同:ヨヒンビ

ン)、Valergen(同:エストラジオール)等]を使用した被験者。ただし、本治験参加12週間以前からエストロゲン製剤を使用していた被験者は、本治験期間中に薬剤の用量・種類

の変更又は中止しない限りにおいて、本治験から除外しないこととした。 (10) 多毛症、多嚢胞卵巣又は臨床的に重大な月経不順の既往のある女性被験者 (11) 限局性腸炎、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、偽膜性大腸炎、慢性又は反復性の下痢若しく

は抗生物質関連腸炎の既往のある被験者 (12) 過去6カ月以内に癌治療を受けた被験者(癌種は問わない) (13) 本治験期間中に、ざ瘡の悪化が報告されている薬剤及び/又はビタミン剤[アザチオプリン、

ハロペリドール、ビタミンD、ビタミンB12、ハロゲン剤(ヨウ化物、臭化物等)、リチウム、

全身投与又は「弱い」~「非常に強い」コルチコステロイド、フェニトイン、フェノバル

ビタール]を使用した被験者。ただし、FDAが認めた処方量のビタミン剤の日常的な使用

は可とした。 (14) 本治験薬の治験薬概要書に記載された成分に対する過敏症又はアレルギー反応の既往のあ

る被験者(剤型を問わず、クリンダマイシン、リンコマイシン又は過酸化ベンゾイルに対

する過敏症が知られている)。 (15) 過酸化ベンゾイル、α-ヒドロキシ酸、サリチル酸、レチノール、グリコール酸等の成分を含

有する、刺激性のある一般用医薬品を併用中の被験者

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(16) 以下に掲げた局所投与薬剤に関する休薬期間を守れない、又は併用を必要とする被験者 収斂剤又は研磨剤の局所投与 1週間 抗生物質*の顔面への投与 2週間 併用禁止の保湿剤又は日焼け止め 2週間 その他のざ瘡治療薬の局所投与 2週間 抗菌剤を含有する石鹸 2週間 抗炎症剤及びコルチコステロイドの顔面への投与* 4週間 レチノイド(レチノールを含む) 4週間

(17) 以下に掲げた全身投与薬剤に関する休薬期間を守れない、又は併用を必要とする被験者 コルチコステロイド(筋肉内注射を含む) 4週間 抗生物質* 4週間 その他のざ瘡治療薬の全身投与 4週間 レチノイドの全身投与 6カ月間

*治験実施計画書で規定した、抗生物質及び局所/吸入コルチコステロイドの使用に関する免除については、個

別に判断した。

(18) 本治験期間中に日焼けブースの使用又は日光浴を予定している被験者 (19) 言語の問題、精神発達遅滞又は脳機能障害により、治験責任医師とのコミュニケーション

又は協力ができない被験者 (20) コントロール不良のため、本治験参加中の被験者の安全性が確保できないと治験責任医師

が判断した基礎疾患を有する被験者

目標被験者数(本登録被験者数):目標被験者数は 群:400例、クリンダマイシン(1%)

ゲル群:400例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群:400例、 基剤ゲル:200例の計約1400例とした。 目標被験者数の算出に際して、第II相試験(治験実施計画書番号: )におけ

る病変数又は2値化したEGSSの「成功」率の変化量のデータを用い、NQuery Advisor Version 5.0により検出力90%、両側検定、有意水準0.05として算出した。

炎症性病変の変化量に関して、 群と比較した場合のクリンダマイシン(1%)ゲル群、

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群及び 基剤ゲル群の観察されたイフェクトサイズは、それ

ぞれ0.33、0.36及び0.85であった。 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベンゾ

イル(2.5%)ゲル群との比較において、検出力90%を確保するために必要な被験者数は各群194例と164例(ともに割付比1 : 1)であった。 群と 基剤ゲル群との比較で、検出力90%を確保するために必要な被験者数は各群45例と23例(割付比2 : 1)であった。

2値化したEGSSでは、検出力90%を確保するために必要な被験者数の推定値はかなり大きな組

入れ被験者数を要した。第II相試験(治験実施計画書番号 )における「成功」

率は 群36%、クリンダマイシン(1%)ゲル群18%、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群23%及び 基剤ゲル群9%であった。 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベン

ゾイル(2.5%)ゲル群との比較において、検出力90%を確保するために必要な被験者数は137例と

272例(ともに割付比1 : 1)であった。 群と 基剤ゲル群との比較において、検出力

90%を確保するために必要な被験者数は85例と43例(割付比2 : 1)であった。以上に加え、中止・

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脱落率及び予想されるPP集団除外例の割合(%)を考慮した目標被験者数は、 群、クリン

ダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群はそれぞれ400例、基剤群は200例となった。

治験薬: (1/2.5)ゲル( )、 基剤ゲル( 基剤ゲル)、クリンダマ

イシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル

用量及び投与方法:各治験薬を1日1回、連日、12週間、顔面に塗布した。 用量及び投与方法の設定根拠: はクリンダマイシン1%と過酸化ベンゾイル2.5%を含有

する。クリンダマイシン及び過酸化ベンゾイルの濃度は、両薬剤の尋常性ざ瘡治療における既知

の有効性、両成分を含有する既存の配合剤のレビュー結果、先行する第II相試験(治験実施計画書

番号 )成績を基に、皮膚刺激性を最小限に抑えつつ最大の有効性を得る目的を

満たすよう選択した。また、 の有効性、安全性及び忍容性を包括的に評価するために、本

治験では の各単剤成分及び基剤を含めた。

投与期間:12週間

前治療:本治験開始前に、除外基準(16)及び(17)に定めるとおり、前治療に対する休薬期間

を設けた。

併用禁止薬:治験期間中の併用薬及び併用療法は禁止とした。

調査・観察項目:表 2.7.6-133 の評価スケジュールに従い、調査・観察した。

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表 2.7.6-133 評価スケジュール

試験手順 Visit 11

スクリーニング

のための来院

Visit 22

ベースライン

Day 0

Visit 32

Week 4 Day 28

± 3日

Visit 42

Week 8 Day 56

± 3日

Visit 53

Week 12 Day 84

-3 ~ + 5日

同意/インフォームドアセント取得 X

被験者背景、皮膚フォトタイプ X

病歴 X

選択/除外基準 X X

前治療 X

尿妊娠検査(出産可能なすべての女性) X X5 X5 X

皮疹数の計測 X X X X X

EGGS及びVASの評価 X X X X

皮膚安全性評価 X X X X

忍容性評価 X X X X

写真撮影 6 X X X

被験者への指示 X X

治験薬容器の重量測定 X X X X

治験薬の交付 X4 X X

治験薬の回収 X X X

服薬遵守状況の確認 X X X

併用治療/併用薬剤の確認 X X X X X

有害事象の記録 X X X

治験終了時の症例報告書回収 X 1 休薬が不要の場合はVisit 1とVisit 2が同日となる。休薬が必要な場合、Visit 1後1カ月以内にVisit 2を実施するこ

と。 2 来院日はすべてベースラインを基準とした(例:Visit 4はベースライン来院後8週間 ± 3日とした)。

3 本治験を早期中止した被験者も、Week 12での試験手順をすべて実施した。

4 ベースライン時に、治験薬箱1箱を交付した。

5 新たに月経を迎えたすべての女性で尿妊娠検査を行った。 6 写真撮影は一部の実施医療機関でのみ行った。

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評価項目及び評価基準: (1) 有効性

1) 皮疹数 顔面の皮疹数を、前額部、左右の頬、鼻及び顎部の皮疹数の合計と定義した。皮疹は、

炎症性皮疹及び非炎症性皮疹に分類した。顔面の炎症性皮疹(膿疱、丘疹及び小結節)

数を計測した。その際膿疱数及び丘疹数は合計し、小結節数は別途計測した。非炎症性

皮疹は、開放及び閉鎖面皰数を合計した。本治験における皮疹の定義を以下に示した。

表 2.7.6-134 皮疹の症状の定義 症状 定義

炎症性皮疹 紅色丘疹 直径1 cmまでの紅色の隆起性の毛孔一致性丘疹

膿疱 紅色丘疹の頂点に黄色の膿を有するものから、全体が黄白色を呈するもの

までみられ、時に圧痛を伴う

非炎症性皮疹 閉鎖面皰 肉眼的に毛孔が開口せず、皮膚内の黄白色の小結節として認められる

開放面皰 毛孔が開口し、そこに黒褐色の物質が点状に充満してみられる

結節/嚢腫 直径1 cm以上の境界明瞭なしこりである

2) 評価者による全般重症度評価スコア(Evaluator’s Global Severity Score : EGSS)

EGSSは皮膚科諮問委員会(Division of Dermatology Advisory Committee)が提案した評

価尺度である。標準的なEGSSスコア、グレード及び説明を以下の表に示した。

表 2.7.6-135 EGSSの定義 スコア グレード 定義

0 消失 肌は正常かつきれいで、尋常性ざ瘡はみられず。

1 ほとんど消失 まれに非炎症性病変が存在し、まれに非炎症性の丘疹を伴う(丘疹は

消失しつつあり、色素沈着過剰がみられる場合もあるが、ピンク~赤

色ではない)

2 軽症 多少の非炎症性病変が存在し、少数の炎症性病変(丘疹/膿胞のみ。

膿胞性病変は認めず)を伴う。

3 中等症 非炎症性病変が優勢で、複数の炎症性病変を伴う。少数から多数の面

皰と丘疹/膿胞がみられ、1個の小さな膿胞性病変がみられる場合もみ

られない場合もある。

4 重症 炎症性病変がより明らかで、多数の面皰と丘疹/膿胞がみられ、少数

の膿胞性病変がみられる場合もみられない場合もある。

5 極めて重症 炎症性病変が高度に優勢、様々な数の面皰、多数の丘疹/膿胞、多数

の膿胞性病変がみられる。

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治験責任医師は、ベースライン値を参照することなくEGGSを評価した。標準的なEGSS評価に

加えて、視覚的アナログ評価スケール(Visual Analog Scale : VAS)を用いた。VASも、ベースライ

ン値を参照することなく評価した。評価の一貫性を確保するために、同一被験者の評価は同じ治

験責任医師が担当した。重症度の定義はEGSS及びVASで同一とした。本治験でのざ瘡の重症度に

関する選択基準はEGSS 3(中等症)又は4(重症)とした。 (2) 安全性

安全性は、皮膚安全性、忍容性及び有害事象により評価した。皮膚安全性(紅斑及び鱗

屑)及び忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)の評価項目及び評価基準を以下に示した。

表 2.7.6-136 皮膚安全性及び忍容性の評価基準 皮膚所見 評価 評価基準

鱗屑 (皮膚安全性)

0(なし) 鱗屑は認められない 1(軽度) わずかに細かな鱗屑が顔面の限定した部位に存在する 2(中等度) 細かな鱗屑が顔面全体に認められる

3(高度) 鱗屑及び皮膚剥離が顔面全体に認められる

紅斑 (皮膚安全性)

0(なし) 紅斑なし 1(軽度) 淡紅色の紅斑 2(中等度) 明らかな紅斑 3(高度) 重度の明らかな鮮赤色~暗赤色の紅斑

そう痒感 (忍容性)

0(なし) そう痒感なし 1(軽度) 不快感は伴わない、わずかなそう痒感 2(中等度) 不快感を伴う、明らかなそう痒感 3(高度) 日常活動や睡眠を妨げる、激しいそう痒感

灼熱感 (忍容性)

0(なし) 灼熱感なし 1(軽度) 不快感は伴わない、わずかな灼熱感 2(中等度) 不快感を伴う、明らかな熱感、灼熱感

3(高度) 明らかな不快感を引き起こし、日常活動や睡眠を妨げる、強い灼

熱感

刺痛 (忍容性)

0(なし) 刺痛なし 1(軽度) 不快感は伴わない、わずかな刺痛 2(中等度) 不快感を伴う、明らかな刺痛 3(高度) 明らかな不快感を引き起こし、日常活動や睡眠を妨げる、刺痛

解析方法: (1) 有効性

SAS®により統計解析した。帰無仮説の両側検定のp値が0.05以下の場合を統計学的に有意

とみなした。有効性及び安全性評価項目に対して3群以上の検定を行った場合は、包括的検

定(検定対象となる全投与群のデータを使用)の結果を示した。検定全体の第I種の過誤率

を抑えるために、包括的検定が有意の場合にのみ、対比較の統計学的有意性を判定した。

有効性の解析は、ITT集団を主解析対象集団、PP集団を副次解析対象集団とした。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 254

1) 炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからの変化量の優越性検定 炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからの変化量の優越性検定では、解析が成

立するための統計学的仮定に応じたパラメトリック又はノンパラメトリックな方法のい

ずれかを用いた。具体的には、優越性検定では、投与群と実施医療機関を因子、ベース

ラインでの各病変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインで

の重症度を共変量とした共分散分析(ANCOVA)を用いた。又は、投与群及び実施医療

機関を因子、ベースラインでの各病変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした順位ANCOVAを用いた。病変数のベースラ

インからの変化量又は変化率(%)の正規性検定にはShapiro-Wilk検定(有意水準0.05)を用い、ANCOVAモデル(順位変換せず)の残差に適用した。

2) 有効性の主解析 a) 群と基剤の比較

有効性の主解析として、 群と基剤ゲルの統計学的比較はこれら2群間の検定

に限定した。炎症性及び非炎症性病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化

量についての群間比較( 群 対 基剤ゲル)では、上記の「病変数の変数につ

いての優越性検定」の方法を用いた。更に、Week 12での2値化した全般重症度評価ス

コアの群間比較では、実施医療機関を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定を用いた。 b) 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群の

比較 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群

との統計学的比較はこれら3群間の検定に限定した。炎症性病変数のベースラインか

らWeek 12にかけての変化量についての群間比較( 群 対 各成分単剤)では、

上記の「病変数の変数についての優越性検定」の方法を用いた。 更に、Week 12での2値化したEGSSについての対比較[ 群 対 クリンダマイ

シン(1%)ゲル群及び 群 対 過酸化ベンゾイル(2.5%)]では、実施医療機

関を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定を用いた。

(2) 安全性評価 1) 有害事象

有害事象名は、MedDRA/J Version 16.0を用いて、器官別大分類及び基本語に読み替え

て集計した。 2) 皮膚安全性評価スコア及び忍容性評価

有害事象、皮膚安全性評価及び忍容性評価結果を集計し、治験薬の安全性を評価した。

皮膚安全性評価スコア(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性スコア(そう痒感、灼熱感及び刺

痛)については、ベースライン、Week 4、8及び12の値を記述統計量(頻度及び百分率を

含む)により投与群別に要約した。各投与群での有害事象発現割合の群間比較には

Fisher’s Exact検定(有意水準0.05)を用いた。器官別大分類及び基本語別の解析では、い

ずれかの投与群において1%以上発現した有害事象を対象とした。

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2.7.6.10.2 被験者の内訳とその取扱い (1) 被験者の内訳

被験者の内訳を図 2.7.6-18 に示した。登録例は1399例であり、内訳は 群は398例、

クリンダマイシン(1%)ゲル群は404例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は403例、

基剤ゲル群は194例であった。完了例は1272例であり、内訳はそれぞれ367例(92.2%)、371例(91.8%)、368例(91.3%)、166例(85.6%)であった。

図 2.7.6-18 被験者の内訳

登録後に中止となった被験者の中止理由の内訳を表 2.7.6-137 に示した。

表 2.7.6-137 中止理由の内訳(登録後の中止例)

クリンダ

マイシン

(1%)ゲ

過酸化ベ

ンゾイル

(2.5%)

ゲル 基剤ゲル

合計

組入れ例数 398 404 403 194 1399 完了例数 367 371 368 166 1272 中止理由

有害事象 6 1 2 2 11

被験者の希望 6 11 15 12 44

治験実施計画書違反 2 0 0 1 3

追跡不能 12 20 16 11 59

妊娠 2 0 1 0 3

効果不十分/状態の悪化 2 1 0 1 4

その他 1 0 1 1 3 総括報告書 表10.1.2(5.3.5.1-4)から引用

登録例1399例

治験薬投与例1399例

群398例

クリンダマイシン(1%)ゲル群404例

過酸化ベンゾイル2.5%ゲル群403群

基剤ゲル群194例

完了367例

中止31例

完了371例

中止33例

完了368例

中止35例

完了166例

中止28例

治験薬未投与例0例

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(2) 治験実施計画書からの逸脱 治験実施計画書からの逸脱状況を表 2.7.6-138 に要約した。治験実施計画書からの重要な

逸脱を186例認めた。

表 2.7.6-138 治験実施計画書からの逸脱

クリンダ

マイシン

(1%)ゲ

過酸化ベ

ンゾイル

(2.5%)

ゲル 基剤ゲル 合計

PP集団除外例 45 52 55 34 186 除外に至った主な逸脱a

治験薬投与の記録なし 10 16 15 9 50

投与開始後の評価を行わず 1 3 3 0 7

選択/除外基準違反 0 0 0 1 1

Week 12に来院せず 12 12 15 15 54

併用禁止薬の使用 4 3 5 2 14

服薬不順守b 3 4 6 2 15

中間で2回以上来院せず 0 0 0 0 0 Week 12で規定どおり(-5 ~ 8日)に来院せず 15 14 11 5 45

a 同一被験者で除外に至った逸脱が2件以上みられた場合、臨床評価に最も大きな影響を及ぼした逸脱を、除外に

至った主な逸脱とした。 b 服薬不順守の定義は、本治験参加中の治験薬の投与回数が規定の80%未満又は120%を超えた場合、若しくは5回連続して治験薬を投与しなかった場合とした。 総括報告書 表10.2(5.3.5.1-4)から引用

(3) 被験者の妊娠

群で2例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群1例、治験期間中の妊娠を認め、治験

薬の投与を中止した。 (4) 解析したデータセット

ITT集団は1399例であり、「治験薬投与の記録なし」の50例及び「投与開始後の評価を行

わず」の計7例を除外した安全性解析対象集団は1342例であった。治験実施計画書からの逸

脱を認めた計186例を除外したPP集団は1213例であった。

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2.7.6.10.3 有効性 有効性の主解析の解析対象集団はITT集団とし、ITT集団による解析を補佐するためPP集団を副

次解析の解析対象集団とした。 (1) 人口統計学的及び他の基準値の特性

ベースライン時の人口統計学的及び他の基準値の特性を表 2.7.6-139 に示した。 年齢の平均値 ± 標準偏差は、 群は19.1 ± 7.1歳、クリンダマイシン(1%)ゲル群

は19.6 ± 7.4歳、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は18.9 ± 7.1歳、 基剤ゲル群は18.9 ± 6.5歳であり、投与群間に有意な差は認めなかった(ANOVA : p = 0.631)。

性別の内訳で男性49.1%、女性50.9%と有意な差を認めず(Cochran-Mantel-Haenszel検定:

p = 0.511)、民族の内訳も投与群間に有意な差は認めず(同:p = 0.916)、人種についても数

値上の大きな差は認めなかった(p値は算出せず)。具体的には、全投与群において、大部

分の被験者(92.7%)がヒスパニック/ラテン系以外であり、大部分の被験者(77.2%)が白

人であったものの、黒人/アフリカ系米国人の被験者も多くみられた(17.4%)。 ベースライン時の皮疹数の内訳を表 2.7.6-140 に示した。 炎症性皮疹数と非炎症性皮疹数(全投与群合計)の平均値 ± 標準偏差は、それぞれ25.6

± 6.8及び45.2 ± 20.4であった。 炎症性皮疹数及び非炎症性皮疹数に関して投与群間に有意な差は認めなかった(ANOVA :

p = 0.376及び0.498)。 本治験ではEGGSが中等症又は重症の被験者を組み入れた。その結果、EGGSの重症度に

投与群間に有意な差は認めず(Cochran-Mantel-Haenszel検定 : p = 0.918)、中等症が79.9%及

び重症が20.1%を占めた。

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表 2.7.6-139 人口統計学的及び他の基準の特性(ITT集団) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル 合計 項目 (N = 398) (N = 404) (N = 403) (N = 194) (N = 1399) p値

年齢(歳) 平均 19.1 19.6 18.9 18.9 19.1 0.631a 中央値 16.6 17.0 16.3 16.4 16.6 標準偏差 7.1 7.4 7.1 6.5 7.1 範囲 12.1-54.7 12.1-70.2 12.0-48.4 12.3-50.9 12.0-70.2 性別 男性 205 ( 51.5%) 199 ( 49.3%) 187 ( 46.4%) 96 ( 49.5%) 687 ( 49.1%) 0.511b 女性 193 ( 48.5%) 205 ( 50.7%) 216 ( 53.6%) 98 ( 50.5%) 712 ( 50.9%) 民族 ヒスパニック/ラテン 27 ( 6.8%) 29 ( 7.2%) 31 ( 7.7%) 15 ( 7.7%) 102 ( 7.3%) 0.916b 上記以外 371 ( 93.2%) 375 ( 92.8%) 372 ( 92.3%) 179 ( 92.3%) 1297 ( 92.7%) 人種 白人 310 ( 77.9%) 317 ( 78.5%) 303 ( 75.2%) 150 ( 77.3%) 1080 ( 77.2%) 黒人/アフリカ系米国人 63 ( 15.8%) 63 ( 15.6%) 83 ( 20.6%) 34 ( 17.5%) 243 ( 17.4%) ハワイ/太平洋諸島先住民 1 ( 0.3%) 1 ( 0.2%) 1 ( 0.2%) 0 ( 0.0%) 3 ( 0.2%) アジア人 9 ( 2.3%) 11 ( 2.7%) 10 ( 2.5%) 5 ( 2.6%) 35 ( 2.5%) 米国/アラスカ先住民 1 ( 0.3%) 4 ( 1.0%) 3 ( 0.7%) 0 ( 0.0%) 8 ( 0.6%) その他 19 ( 4.8%) 14 ( 3.5%) 11 ( 2.7%) 6 ( 3.1%) 50 ( 3.6%) a 投与群と実施医療機関を因子としたANOVAのp値 b実施医療機関を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定のp値 総括報告書 表14.1.1.1(5.3.5.1-4)から引用

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表 2.7.6-140 人口統計学的及び他の基準の特性:皮疹数及び全般重症度評価スコア(ITT集団)

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル 合計 項目 (N = 398) (N = 404) (N = 403) (N = 194) (N = 1399) p値

炎症性皮疹数 平均値 26.0 25.7 25.3 25.3 25.6 0.376a 中央値 24.5 24.0 23.0 24.0 24.0 標準偏差 7.0 6.8 6.8 6.4 6.8 範囲(最小,最大) 17.0, 41.0 17.0, 41.0 17.0, 42.0 17.0, 40.0 17.0, 42.0 非炎症性皮疹数 平均値 46.5 44.9 44.7 44.1 45.2 0.498a 中央値 40.0 39.0 39.0 40.0 40.0 標準偏差 21.1 20.1 20.8 18.2 20.4 範囲 20.0, 100.0 20.0, 100.0 20.0, 100.0 20.0, 94.0 20.0, 100.0 全般重症度評価スコア 消失 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0.918b ほとんど消失 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 軽症 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 中等症 315 ( 79.1%) 321 ( 79.5%) 326 ( 80.9%) 156 ( 80.4%) 1118 ( 79.9%) 重症 83 ( 20.9%) 83 ( 20.5%) 77 ( 19.1%) 38 ( 19.6%) 281 ( 20.1%) 非常に重症 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) a 投与群と実施医療機関を因子としたANOVAのp値 b 実施医療機関を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定のp値 総括報告書 表14.1.4.1(5.3.5.1-4)から引用

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(2) 治験の遵守状況 治験実施計画書に定めた塗布回数は84回であったのに対し、ITT集団の塗布回数の平均値

± 標準偏差は 群は81.3 ± 11.6回、クリンダマイシン(1%)ゲル群は82.8 ± 7.1回、過

酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は81.7 ± 10.2回 基剤ゲル群は80.0 ± 14.4回であった。 (3) 主要評価項目(最終評価時の炎症性皮疹数の減少率)

ベースラインからWeek 12にかけての炎症性及び非炎症性病変数の変化量に関して、

群とその基剤群を比較した主解析結果の要約を表 2.7.6-141 に示した。また、炎症性

病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化量について、 群を各成分単剤群

[クリンダマイシン(1%)ゲル及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル]と比較した解析結果

もあわせて示した。これらの要約の平均値は最小二乗平均を用いた。したがって、

群での平均値は比較の種類により異なる。主解析では、観測データを用いた分散分析モデ

ルにおいて正規性の仮定が成立しなかった。したがって、これらの要約では順位変換後の

解析結果を用い、それらを主解析結果とした。2値化したEGSSも、 群をその基剤及

び各成分単剤と比較した。 1) 群と基剤の比較

炎症性病変数のベースラインからWeek 12にかけての平均変化量は、 群は12.4(中央値15.0)、 基剤ゲル群は4.5(中央値7.0)であり、 群の方が統計学的

に有意に大きく減少した(Shapiro-Wilk検定:p < 0.001)。 同様に、非炎症性病変数のベースラインからWeek 12にかけての平均変化量は

群は19.3(中央値18.0)、 基剤ゲル群は9.9(中央値9.0)であり、 群の方が

統計学的に有意に大きく減少した(同:p < 0.001)。 2) 群とクリンダマイシン(1%)ゲル群又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群の比

較 炎症性病変数の減少は、 群の方がクリンダマイシン(1%)ゲル群(ANCOVA :

p = 0.001)又は過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群(同:p < 0.001)よりも統計学的に有

意に大きかった。炎症性病変数の平均減少量は、 群12.4(中央値15.0)、クリンダ

マイシン(1%)ゲル群10.2(中央値13.0)、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群10.3(中央

値13.0)であった。 2値化したEGSSのWeek 12での解析における「成功」の割合は 群36.9%

基剤ゲル群13.9%であり 群の方が有意に大きかった(Logistic回帰分析:p < 0.001)。また、 群での「成功」の割合はクリンダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベン

ゾイル(2.5%)ゲル群よりも統計学的に有意に大きかった(同:それぞれp = 0.009)。各

投与群での「成功」の割合は、 群36.9%、クリンダマイシン(1%)ゲル群28.2%、

過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群28.3%であった。

(参考情報)追加・支持的解析 米国FDAの追加解析要求に従い、尋常性ざ瘡治療における 群の有効性を更に検証するた

めに、非炎症性病変数について 群を各成分単剤群と比較した解析、並びに総病変数につい

て 群を 基剤ゲル群及び各成分単剤群と比較した。その結果、表 2.7.6-142に示すと

おり、これらの追加・支持的解析結果も一貫して 群の有効性を示した。

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 261

表 2.7.6-141 主要評価項目の解析 – 病変数及び2値化した全般重症度評価スコアの ベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団)

病変数のベースラインからの変化量

基剤ゲル LSMEAN LSSTD LSMEAN LSSTD 中央値(最小,最大) 中央値(最小,最大) 炎症性病変a 12.4 13.1 4.5 11.8 15.0 (-46.0, 36.0) 7.0 (-42.0, 33.0) 非炎症性病変b 19.3 22.3 9.9 21.4 18.0 (-41.0, 89.0) 9.0 (-59.0, 69.0) 群間差 群間p値 平均値 正規性c ANCOVA 中央値 p値 順位ANCOVA 炎症性病変 7.9 < 0.001 < 0.001 8.0 < 0.001 非炎症性病変 10.8 < 0.001 < 0.001 9.0 < 0.001 2値化した全般重症度d 基剤ゲル p値e 被験者数 398 194 成功 147 ( 36.9%) 27 ( 13.9%) < 0.001 失敗 251 ( 63.1%) 167 ( 86.1%) a ANCOVAでの最小二乗平均(least squares means : LSMEAN)と標準偏差(least squares standard deviations : LSSTD)。

ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関を因子、ベースラインでの各病変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした。

b ANCOVAでのLSMEANとLSSTD。ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関及び相互作用(実施医療機関と

投与群間の)を因子、ベースラインでの各病変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラ

インでの重症度を共変量とした。 c Shapiro-Wilk検定のp値。Shapiro-Wilk検定はANCOVAの残差に対して適用した。p値 < 0.05の場合、順位ANCOVA

の使用が妥当である。 d 全般重症度がベースラインからWeek 12にかけて2段階以上減少した場合を「成功」とした。 e Logistic回帰分析のp値。Logistic回帰分析モデルでは、投与群と実施医療機関を因子、2値化した皮膚タイプ(I, II,

III 対 IV, V, VI)とベースラインでの重症度を層化変数とした。 注:解析に先立ち、Last observation carried forward(LOCF)法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.1(5.3.5.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 262

表 2.7.6-141 主要評価項目の解析 – 病変数及び2値化した全般重症度評価スコアの ベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団) (続き)

病変数のベースラインからの変化量

クリンダマイシン(1%)ゲル LSMEANa LSSTDa LSMEANa LSSTDa

中央値(最小, 最大) 中央値(最小, 最大) 炎症性病変 12.4 11.6 10.2 11.6 15.0 (-46.0, 36.0) 13.0 (-77.0, 36.0) 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル LSMEANa LSSTDa 正規性 中央値(最小, 最大) p値b 炎症性病変 10.3 11.6 < 0.001 13.0 (-36.0, 34.0) 群との比較

クリンダマイシン(1%)ゲル 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル 群間差 p値a 群間差 p値a 平均 ANCOVA 平均 ANCOVA 中央値 順位ANCOVA 中央値 順位ANCOVA 2.3 0.002 2.5 0.003 2.0 0.001 2.0 < 0.001 a ANCOVAでのLSMEANとLSSTD。ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関を因子、ベースラインでの各病

変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした。ANCOVAで

の対比較には線形対比を用いた。

b Shapiro-Wilk検定のp値。Shapiro-Wilk検定はANCOVAの残差に対して適用した。p値 < 0.05の場合、順位ANCOVAの使用が妥当である。

注:解析に先立ち、LOCF法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.1(5.3.5.1-4)から引用

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表 2.7.6-141 主要評価項目の解析 – 病変数及び2値化した全般重症度評価スコアの ベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団) (続き)

2値化した全般重症度a

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル (1%)ゲル (2.5%)ゲル 被験者数 398 404 403 成功 147 ( 36.9%) 114 ( 28.2%) 114 ( 28.3%) 失敗 251 ( 63.1%) 290 ( 71.8%) 289 ( 71.7%) p値b 0.009 0.009 a 全般重症度がベースラインからWeek 12にかけて2段階以上減少した場合を「成功」とした。 b 対比較( 対 クリンダマイシン[1%]ゲル、 対 過酸化ベンゾイル[2.5%]ゲル)には、投与

群と実施医療機関を因子、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)とベースラインでの重症度を層化変数

としたLogistic回帰分析を用いた。 注:解析に先立ち、LOCF法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.1(5.3.5.1-4)から引用

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表 2.7.6-142 病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団)

病変数のベースラインからの変化量

基剤ゲル LSMEANa LSSTDa LSMEANa LSSTDa 中央値(最小,最大) 中央値(最小,最大) 全病変数 32.1 29.9 14.3 27.4 34.0 (-46.0, 99.0) 15.0 (-95.0, 81.0) 群間差 群間p値 平均値 正規性b ANCOVA 中央値 p値 順位ANCOVA 全病変数 18.7 < 0.001 < 0.001 19.0 < 0.001 a ANCOVAでのLSMEANとLSSTD。ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関を因子、ベースラインでの各病

変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした。

b Shapiro-Wilk検定のp値。Shapiro-Wilk検定はANCOVAの残差に対して適用した。p値 < 0.05の場合、順位ANCOVAの使用が妥当である。

注:解析に先立ち、LOCF法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.3(5.3.5.1-4)から引用

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表 2.7.6-142 病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化量(ITT集団) (続き) 病変数のベースラインからの変化量

クリンダマイシン(1%)ゲル LSMEANa LSSTDa LSMEANa LSSTDa

中央値(最小,最大) 中央値(最小,最大) 全病変数 31.7 26.0 26.0 26.0 34.0 (-46.0, 99.0) 30.0 (-78.0, 92.0) 過酸化ベンゾイル(2.5%) LSMEANa LSSTDa 正規性 中央値 (最小, 最大) p値b 全病変数 26.3 26.1 < 0.001 29.0 (-92.0, 95.0) 群との比較

クリンダマイシン(1%)ゲル 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル 群間差 p値a 群間差 p値a

平均値 ANCOVA 平均値 ANCOVA 中央値 順位ANCOVA 中央値 順位ANCOVA 6.4 0.001 6.3 0.001 4.0 0.002 5.0 0.002 a ANCOVAでのLSMEANとLSSTD。ANCOVAモデルでは、投与群と実施医療機関を因子、ベースラインでの各病

変数、2値化した皮膚タイプ(I, II, III 対 IV, V, VI)及びベースラインでの重症度を共変量とした。

b Shapiro-Wilk検定のp値。Shapiro-Wilk検定はANCOVAの残差に対して適用した。p値 < 0.05の場合、順位ANCOVAの使用が妥当である。

注:解析に先立ち、LOCF法を用いて欠測値を補完した。 総括報告書 表11.4.1.3(5.3.5.1-4)から引用

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2.7.6.10.4 安全性 安全性の解析は、安全性解析対象集団1342例( 群:387例、クリンダマイシン(1%)ゲ

ル群:385例、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群:385例及び 基剤ゲル群:185例)を対象

とした。 (1) 治験薬の投与

治験薬の投与状況を表 2.7.6-143 に示した。 治験期間中の治験薬塗布回数の平均値 ± 標準偏差は、 群:81.3 ± 11.6回、クリン

ダマイシン(1%)ゲル群:82.8 ± 7.1回、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群:81.7 ± 10.2回及び 基剤ゲル群:80.0 ± 14.4回であった。通算での治験薬塗布重量の平均値は、

群:58.5 ± 30.1 g、クリンダマイシン(1%)ゲル群:57.8 ± 29.0 g、過酸化ベンゾイ

ル(2.5%)ゲル群:63.7 ± 31.8 g及び 基剤ゲル群:53.3 ± 28.2 gであった。

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表 2.7.6-143 治験薬の投与状況(ITT集団)

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル 被験者数 398 404 403 194 塗布回数 N 383 378 383 180 平均値 81.3 82.8 81.7 80.0 標準偏差 11.6 7.1 10.2 14.4 範囲(最小,最大) 1.0, 101.0 6.0, 116.0 5.0, 114.0 0.0, 99.0 治験薬投与の遵守

a はい 372 ( 97.1%) 372 ( 98.4%) 370 ( 96.6%) 172 ( 95.6%) いいえ 11 ( 2.9%) 6 ( 1.6%) 13 ( 3.4%) 8 ( 4.4%) 不明 15 26 20 14 塗布重量の合計(g) N 359 357 369 170 平均値 58.5 57.8 63.7 53.3 標準偏差 30.1 29.0 31.8 28.2 範囲(最小,最大) 1.0, 154.0 1.2, 149.7 2.2, 146.4 0.0, 130.1 a 規定された治験薬投与の80%以上~120%以内の範囲で投薬が実施され、かつ5回連続での未投与がなかった場合、当該被験者は治験薬投与を遵守したと判定した。 総括報告書 表14.3.0(5.3.5.1-4)から引用

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(2) 皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)スコア 皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)の各スコアの

推移を表 2.7.6-144 に示した。 その結果、ベースラインでの紅斑の重症度の内訳は投与群間で同様であり、約22%が軽

症から中等症であった。重症例は認めなかった。各投与群の被験者の約78%はベースライ

ン時に紅斑を認めなかった。治験終了時には、軽症から中等症の紅斑の被験者は、各投与

群とも約18%に減少した。 ベースラインでの鱗屑の重症度の内訳は投与群間で同様であり、約7%が軽症から中等症

であった。重症例は認めなかった。各投与群の被験者の約93%はベースライン時に鱗屑を

認めなかった。治験終了時には、軽症から中等症の鱗屑は、実薬投与群では約10%、 基

剤群では14.5%となった。 ベースラインでのそう痒感の重症度が軽症から中等症の被験者は、 群は6.7%、ク

リンダマイシン(1%)ゲル群は8.8%、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は8.6%及び

基剤ゲル群は7.6%であった。重症例は認めなかった。治験終了時には、軽症から中等症の

そう痒感の内訳はそれぞれ5.5%、3.2%、5.9%及び6.0%となった。 ベースラインでの灼熱感の重症度が軽症から中等症の被験者は、 群は1.3%、クリ

ンダマイシン(1%)ゲル群は2.4%、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は0.0%及び

基剤ゲル群は1.6%であった。重症例は認めなかった。治験終了時には、軽症から中等症の

被験者の内訳はそれぞれ3.2%、1.1%、2.4%及び1.8%となった。 ベースラインでの刺痛の重症度が軽症から中等症の被験者は、 群は1.3%、クリン

ダマイシン(1%)ゲル群は2.4%、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は1.0%及び 基剤

ゲル群は0.5%であった。重症例は認めなかった。治験終了時には、軽症から中等症の刺痛

の内訳はそれぞれ2.4%、1.1%、1.3%及び0.6%となった。

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表 2.7.6-144 皮膚安全性評価スコアの推移(安全性解析対象集団) 観察日 クリンダマイシン(1%) 過酸化ベンゾイル(2.5%) 基剤

紅斑 ベースライン 0.3 ± 0.5(387) 0.2 ± 0.5(385) 0.3 ± 0.5(385) 0.2 ± 0.5(185)

Week 4 0.3 ± 0.5(383) 0.2 ± 0.4(383) 0.3 ± 0.5(378) 0.3 ± 0.5(182) Week 8 0.2 ± 0.5(369) 0.2 ± 0.5(375) 0.2 ± 0.5(372) 0.3 ± 0.5(172)

Week 12 0.2 ± 0.4(368) 0.2 ± 0.4(372) 0.2 ± 0.4(367) 0.3 ± 0.5(166) 鱗屑 ベースライン 0.1 ± 0.3(387) 0.1 ± 0.3(385) 0.1 ± 0.3(385) 0.1 ± 0.4(185)

Week 4 0.2 ± 0.4(383) 0.1 ± 0.3(383) 0.2 ± 0.5(378) 0.1 ± 0.4(182) Week 8 0.1 ± 0.4(369) 0.1 ± 0.3(375) 0.1 ± 0.4(372) 0.1 ± 0.4(172)

Week 12 0.1 ± 0.4(368) 0.1 ± 0.3(372) 0.1 ± 0.4(367) 0.2 ± 0.4(166) そう痒感 ベースライン 0.1 ± 0.3(387) 0.1 ± 0.3(385) 0.1 ± 0.4(385) 0.1 ± 0.3(185)

Week 4 0.1 ± 0.4(383) 0.1 ± 0.3(383) 0.1 ± 0.3(378) 0.1 ± 0.4(182) Week 8 0.1 ± 0.3(369) 0.1 ± 0.2(375) 0.1 ± 0.3(372) 0.1 ± 0.4(172)

Week 12 0.1 ± 0.2(368) 0.0 ± 0.2(372) 0.1 ± 0.3(367) 0.1 ± 0.3(166) 灼熱感 ベースライン 0.0 ± 0.1(387) 0.0 ± 0.2(385) 0.0 ± 0.0(385) 0.0 ± 0.1(185)

Week 4 0.1 ± 0.3(383) 0.0 ± 0.2(383) 0.1 ± 0.4(378) 0.1 ± 0.2(182) Week 8 0.0 ± 0.3(369) 0.0 ± 0.1(375) 0.0 ± 0.2(372) 0.0 ± 0.2(172)

Week 12 0.0 ± 0.2(368) 0.0 ± 0.1(372) 0.0 ± 0.2(367) 0.0 ± 0.1(166) 刺痛 ベースライン 0.0 ± 0.1(387) 0.0 ± 0.2(385) 0.0 ± 0.1(385) 0.0 ± 0.1(185)

Week 4 0.0 ± 0.2(383) 0.0 ± 0.2(383) 0.1 ± 0.3(378) 0.0 ± 0.2(182) Week 8 0.0 ± 0.2(369) 0.0 ± 0.1(375) 0.0 ± 0.1(372) 0.0 ± 0.1(172)

Week 12 0.0 ± 0.2(368) 0.0 ± 0.1(372) 0.0 ± 0.2(367) 0.0 ± 0.1(166) 平均値 ± 標準偏差(N) 総括報告書 図14.3.1.1(5.3.5.1-4)から改変し引用

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(3) 有害事象 本治験でみられた有害事象の発現状況の要約を表 2.7.6-145 に、器官別大分類・基本語別

の有害事一覧を表 2.7.6-146 に示した。 有害事象の発現割合は、 群は24.8%(96/387例)150件、クリンダマイシン(1%)

ゲル群は22.3%(86/385例)124件、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は20.5%(79/385例)

109件、 基剤ゲル群は21.6%(40/185例)53件であった。 最も頻繁に報告された有害事象(いずれかの投与群において1%以上で発現した有害事象)

の比較で、投与群間に統計学的に有意な差は認めなかった(Fisher’s Exact検定:p = 0.550)。最も頻繁に報告された有害事象のうちで治験薬の関連性が否定されなかった有害事象に限

定した場合も、投与群間で統計学的に有意な差は認められなかった(p = 0.339)。また、器

官別大分類の「皮膚および皮下組織障害」に分類された有害事象の発現率について、投与

群間で統計学的に有意な差は認めなかった(p = 0.538)。 治験薬投与の中止に至った有害事象の発現割合は、 群は1.8%(7/387例)、クリン

ダマイシン(1%)ゲル群は0.3%(1/385例)、過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群は0.5%(2/385例)及び 基剤ゲル群1.6%(3/185例)であった。

投与群別の有害事象の分析では、 群の有害事象発現割合は24.8%であり、大部分の

有害事象は軽度から中等度であった(軽度62.7%、中等度36.0%、重度1.3%)。治験薬との関

連性は、大部分の有害事象で否定された(「関連なし」が67.3%、「おそらく関連なし」が24.7%)。 クリンダマイシン(1%)ゲル群の有害事象発現割合は22.3%であり、大部分の有害事象は

軽度から中等度であった(軽度65.3%、中等度33.9%、重度0.8%)。治験薬との関連性は、大

部分の有害事象で否定された(「関連なし」が79.0%、「おそらく関連なし」が19.4%)。 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群の有害事象発現割合は20.5%であり、大部分の有害事象

は軽度から中等度であった(軽度59.6%、中等度38.5%、重度1.8%)。治験薬との関連性は、

大部分の有害事象で否定された(「関連なし」が75.2%、「おそらく関連なし」が20.2%)。 基剤ゲル群の有害事象発現割合は21.6%であり、大部分の有害事象は軽度から中等

度であった(軽度62.3%、中等度37.7%、重度0.0%)。治験薬との関連性は、大部分の有害事

象で否定された(「関連なし」が71.7%、「おそらく関連なし」が20.8%)。

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表 2.7.6-145 有害事象の要約(安全性解析対象集団) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル (N = 387) (N = 385) (N = 385) (N = 185) 発現件数 150 124 109 53 発現例数a 96 ( 24.8%) 86 ( 22.3%) 79 ( 20.5%) 40 ( 21.6%) 重篤性b なし 148 ( 98.7%) 122 ( 98.4%) 107 ( 98.2%) 53 (100.0%) あり 2 ( 1.3%) 2 ( 1.6%) 2 ( 1.8%) 0 ( 0.0%) 重症度b 軽度 94 ( 62.7%) 81 ( 65.3%) 65 ( 59.6%) 33 ( 62.3%) 中等度 54 ( 36.0%) 42 ( 33.9%) 42 ( 38.5%) 20 ( 37.7%) 重度 2 ( 1.3%) 1 ( 0.8%) 2 ( 1.8%) 0 ( 0.0%) 治験薬との関連性b 関連なし 101 ( 67.3%) 98 ( 79.0%) 82 ( 75.2%) 38 ( 71.7%) おそらく関連なし 37 ( 24.7%) 24 ( 19.4%) 22 ( 20.2%) 11 ( 20.8%) 関連あるかもしれない 6 ( 4.0%) 1 ( 0.8%) 3 ( 2.8%) 1 ( 1.9%) おそらく関連あり 3 ( 2.0%) 1 ( 0.8%) 1 ( 0.9%) 3 ( 5.7%) 関連あり 3 ( 2.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.9%) 0 ( 0.0%) a 被験者数に基づく割合 b 事象数に基づく割合 (補記)「関連あるかもしれない」、「おそらく関連あり」、「関連あり」の有害事象を因果関係が否定できない事象とした。 総括報告書 表14.3.1.2.2(5.3.5.1-4)から引用

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表 2.7.6-146 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル (N = 387) (N = 385) (N = 385) (N = 185) 有害事象a 感染症および寄生虫症 54 ( 14.0%) 52 ( 13.5%) 54 ( 14.0%) 18 ( 9.7%) 上気道感染 18 ( 4.7%) 17 ( 4.4%) 25 ( 6.5%) 6 ( 3.2%) 鼻咽頭炎 13 ( 3.4%) 11 ( 2.9%) 10 ( 2.6%) 4 ( 2.2%) 副鼻腔炎 6 ( 1.6%) 8 ( 2.1%) 4 ( 1.0%) 1 ( 0.5%) インフルエンザ 5 ( 1.3%) 4 ( 1.0%) 4 ( 1.0%) 1 ( 0.5%) ウイルス性胃腸炎 2 ( 0.5%) 3 ( 0.8%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 消化管感染 1 ( 0.3%) 3 ( 0.8%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 中耳炎 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 尿路感染 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) レンサ球菌性咽頭炎 2 ( 0.5%) 1 ( 0.3%) 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 耳感染 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 伝染性単核症 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 虫垂炎 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 蜂巣炎 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 毛包炎 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 胃感染 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 歯肉感染 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 迷路炎 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) ウイルス性咽頭炎 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-4)から引用

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表 2.7.6-146 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き)

クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル (N = 387) (N = 385) (N = 385) (N = 185) 有害事象a 感染症および寄生虫症(続き) 咽頭炎 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 気管支炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 感染性結膜炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) ウイルス性眼感染 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 胃腸炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 単純ヘルペス 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 麦粒腫 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 爪感染 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 気道感染 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 肺炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) ウイルス感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.5%) 真菌感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 下気道感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) ヘルペスウイルス感染 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 扁桃炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 細菌性腟炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 呼吸器、胸郭および縦隔障害 17 ( 4.4%) 14 ( 3.6%) 5 ( 1.3%) 10 ( 5.4%) 咳嗽 4 ( 1.0%) 4 ( 1.0%) 3 ( 0.8%) 1 ( 0.5%) 副鼻腔うっ血 3 ( 0.8%) 4 ( 1.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-4)から引用

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表 2.7.6-146 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル (N = 387) (N = 385) (N = 385) (N = 185) 有害事象a 呼吸器、胸郭および縦隔障害(続き) 咽喉頭疼痛 5 ( 1.3%) 3 ( 0.8%) 2 ( 0.5%) 4 ( 2.2%) 鼻閉 3 ( 0.8%) 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 3 ( 1.6%) くしゃみ 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 喘息 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 鼻漏 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) アレルギー性鼻炎 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 副鼻腔分泌過多 3 ( 0.8%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 2 ( 1.1%) 胃腸障害 6 ( 1.6%) 7 ( 1.8%) 7 ( 1.8%) 1 ( 0.5%) 嘔吐 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.5%) 上腹部痛 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 下痢 3 ( 0.8%) 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 悪心 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.5%) 便秘 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 歯痛 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 腹部不快感 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 腹痛 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 胃不快感 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 口唇浮腫 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 小腸閉塞 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-4)から引用

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表 2.7.6-146 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル (N = 387) (N = 385) (N = 385) (N = 185) 有害事象a 傷害、中毒および処置合併症 5 ( 1.3%) 7 ( 1.8%) 5 ( 1.3%) 4 ( 2.2%) サンバーン 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 顔面骨骨折 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 関節捻挫 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 処置による疼痛 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 皮膚裂傷 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 関節脱臼 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 骨格損傷 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 上肢骨折 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 熱傷 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 手骨折 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 2 ( 1.1%) 口腔内損傷 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 神経系障害 16 ( 4.1%) 5 ( 1.3%) 6 ( 1.6%) 4 ( 2.2%) 頭痛 12 ( 3.1%) 4 ( 1.0%) 4 ( 1.0%) 3 ( 1.6%) 片頭痛 3 ( 0.8%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 副鼻腔炎に伴う頭痛 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 痙攣 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 浮動性めまい 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 嗜眠 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-4)から引用

Page 276: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

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表 2.7.6-146 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル (N = 387) (N = 385) (N = 385) (N = 185) 有害事象a 一般・全身障害および投与部位の状態 2 ( 0.5%) 4 ( 1.0%) 3 ( 0.8%) 3 ( 1.6%) 発熱 1 ( 0.3%) 2 ( 0.5%) 2 ( 0.5%) 2 ( 1.1%) 適用部位乾燥 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) インフルエンザ様疾患 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 炎症 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 適用部位刺激感 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.5%) 疼痛 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 適用部位そう痒感 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 免疫系障害 2 ( 0.5%) 3 ( 0.8%) 3 ( 0.8%) 1 ( 0.5%) 季節性アレルギー 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 動物アレルギー 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 過敏症 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.5%) 複合アレルギー 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 皮膚および皮下組織障害 4 ( 1.0%) 2 ( 0.5%) 5 ( 1.3%) 4 ( 2.2%) ざ瘡 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) そう痒症 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 接触性皮膚炎 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.5%) 皮膚疼痛 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) そう痒性皮疹 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-4)から引用

Page 277: ベピオゲル2.5% - pmda.go.jp€¦ · ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 4 略号 省略していない表現 t max Time to peak plasma concentration:最高血漿中濃度到達時間

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表 2.7.6-146 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル (N = 387) (N = 385) (N = 385) (N = 185) 有害事象a 皮膚および皮下組織障害(続き) 皮膚炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 発疹 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.5%) ばら色粃糠疹 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 生殖系および乳房障害 3 ( 0.8%) 2 ( 0.5%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 月経困難症 2 ( 0.5%) 2 ( 0.5%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 子宮内膜症 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 月経過多 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 筋骨格系および結合組織障害 3 ( 0.8%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 背部痛 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 関節痛 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 筋肉痛 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 精神障害 2 ( 0.5%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) うつ病 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 不安 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 反抗挑戦性障害 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 不眠症 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 眼障害 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 眼充血 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 眼部腫脹 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-4)から引用

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ベピオゲル2.5% 2.7.6 個々の試験のまとめ Page 278

表 2.7.6-146 器官別大分類・基本語別の有害事象一覧(安全性解析対象集団) (続き) クリンダマイシン 過酸化ベンゾイル 1%ゲル 2.5%ゲル 基剤ゲル (N = 387) (N = 385) (N = 385) (N = 185) 有害事象a 眼障害(続き) 結膜炎 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 臨床検査 1 ( 0.3%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 膀胱鏡検査 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 結腸内視鏡検査 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 内視鏡検査 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 耳および迷路障害 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 耳痛 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 腎および尿路障害 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 膀胱尿管逆流 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 外科および内科処置 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 4 ( 1.0%) 0 ( 0.0%) 智歯抜歯 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 2 ( 0.5%) 0 ( 0.0%) 胆嚢切除b 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 口腔手術 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 抜糸 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 血管障害 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 高血圧 1 ( 0.3%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 良性、悪性および詳細不明の新生物 (嚢胞およびポリープを含む) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) 化膿性肉芽腫 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 0 ( 0.0%) 1 ( 0.5%) a MedDRA/J(Version 16.0)の器官別大分類及び基本語を用いて分類した有害事象を1件以上発現した被験者数を表示した。被験者は要約の水準(器官別大分類又は基本語)ごとに1回のみカウント

した。 総括報告書 表14.3.1.2.3(5.3.5.1-4)から引用

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(4) 死亡又はその他の重篤な有害事象 1) 死亡

本治験では死亡例は認めなかった。 2) その他の重篤な有害事象

本治験では6件の重篤な有害事象が報告された。内訳は、 群では、うつ病(重

度、関連なし)及び反抗挑戦性障害(重度、おそらく関連なし)、クリンダマイシン(1%)

ゲル群では虫垂炎(中等度、関連なし)及び蜂巣炎(中等度、おそらく関連なし)、過酸

化ベンゾイル(2.5%)ゲル群では小腸閉塞(重度、おそらく関連なし)及び胆石(軽度、

関連なし)であった。すべて重度であり、治験薬との関連性のある事象はなかった。 過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群で認められた2件の重篤な有害事象を以下に叙述する。 被験者番号 - :20歳の女性被験者。胆嚢摘出術の既往を有し、20 年 月 日に過

酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群に割り付けられ、20 年 月 日に本試験を完了した。当

該被験者は、胆嚢摘出術をおのずから進んで受けた後、20 年 月 日に1晩入院したが、

合併症もみられず、鎮痛剤を処方され、退院した。治験責任医師は、この軽度の「外科

手術/入院」は治験薬との関連性はなく、20 年 月 日に消失と判定した。 被験者番号 - :13歳の男性被験者。20 年 月 日に過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲ

ル群に割り付けられ、20 年 月 日に本試験を完了した。ただし、20 年 月 日に腹

痛のため救急部門に搬送され、小腸閉塞の可能性を除外するために診査開腹手術を受け

た。完全静脈栄養を必要とする食物不耐性のために、入院期間が延長された。200 年

月 日に退院したとき、普通食に復し、非麻薬性鎮痛薬を服用していた。入院期間中に、

11回分の治験薬投与が行われなかった。治験責任医師は、この重度かつ身体の自由を奪

った事象は「手術を伴う小腸閉塞」であり、治験薬との関連性はないと判定した。

(5) 臨床検査値 本治験で認められた臨床検査値異常のうち、有害事象と判定された事象は表 2.7.6-146 に

表示した。

(6) バイタルサイン 本治験では、バイタルサインは観察しなかった。なお、身体的所見及び安全性に関連す

る他の特記すべき所見は認めなかった。

2.7.6.10.5 結論 (1) 有効性

有効性の主解析として、炎症性病変数のベースラインからWeek 12にかけての変化量及び

Week 12での2値化したEGSS「成功」に関する解析の結果、一貫して 群の有効性が示

された。特に以下の点が明らかとなった。 − 群は、Week 12までの炎症性及び非炎症性病変数の減少量に関して、その基剤よ

りも統計学的に有意に優れていた(両病変タイプともにp < 0.001)。 − 群は、Week 12までの炎症性病変数の減少量において、各成分単剤群[クリンダ

マイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群]よりも統計学的に有意に

優れていた(それぞれp = 0.001及びp < 0.001)。

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− 群は、Week 12でのEGSSの「成功」の割合に関して、基剤及び各成分単剤[クリ

ンダマイシン(1%)ゲル群及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群]よりも優れていた(そ

れぞれp < 0.001、p = 0.009及びp = 0.009)。 本治験の主解析(及び支持的解析)の結果を勘案し、 群がその基剤及び各成分単

剤よりも優れており、尋常性ざ瘡の治療において有効な薬剤であることが示された。

(2) 安全性 皮膚安全性(紅斑及び鱗屑)並びに忍容性(そう痒感、灼熱感及び刺痛)スコアに関し

て、 群とその基剤及び各成分単剤との間で大きな差は認めなかった。 全投与群を通じて死亡例は認めなかった。重篤な有害事象を 群、クリンダマイシ

ン(1%)ゲル群及び過酸化ベンゾイル(2.5%)ゲル群でそれぞれ2件認めた。最も頻繁に報

告された有害事象(いずれかの投与群において1%以上で発現した有害事象)の比較で、投

与群間に統計学的に有意な差は認めなかった(Fisher’s Exact検定:p = 0.550)。最も頻繁に

報告された有害事象のうちで治験薬の関連性が否定されなかった有害事象に限定した場合

も、投与群間で統計学的に有意な差は認めなかった(p = 0.339)。また、器官別大分類の「皮

膚および皮下組織障害」に分類された有害事象の発現割合に、投与群間で統計学的に有意

な差は認めなかった(p = 0.538)。 以上のとおり、安全性評価の結果、臨床的に意味のある傾向や徴候は全般的に認めなか

った。尋常性ざ瘡の治療のために を1日1回、最大12週間投与された12~70歳の被験

者において、 は安全かつ良好な忍容性を示した。

(3) 結論 有効性の主解析及び支持的解析の結果、 群は基剤群及び各成分単剤群よりも優れ

ており、尋常性ざ瘡の治療において有効な薬剤であった。更に、有害事象、皮膚安全性及

び忍容性評価の結果、12~70歳の中等症から重症の尋常性ざ瘡患者において は安全

かつ良好な忍容性を示した。