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ロマン主義の終焉 ロマン派第二世代の早逝 文学の停滞期=Victoria朝への過渡期 政策の変化(反動から寛容へ) 1828年、Test ActおよびCorporation Actの廃止 1829年、Catholic Emancipation Act カトリック教徒に公職への道が 開かれる 1832年、The Great Reform Act 新興都市に議席があたえられた 1833年、Factory Act 労働時間が規定される 1834年、改正救貧法(Poor Law Amendment Act) 中央政府が救貧行政 を管理する 王室の不人気 George III (1738-1820) 1811年精神に異常をきたす George IV (1762-1830) 怠惰な浪費家 William IV (1765-1837) 人気のない王室内で唯一人気があった Victoria (1819-1901) 17歳で即位、期待を一身に集める

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ロマン主義の終焉 ロマン派第二世代の早逝 文学の停滞期=Victoria朝への過渡期 政策の変化(反動から寛容へ)

1828年、Test ActおよびCorporation Actの廃止

1829年、Catholic Emancipation Act カトリック教徒に公職への道が開かれる

1832年、The Great Reform Act 新興都市に議席があたえられた

1833年、Factory Act 労働時間が規定される

1834年、改正救貧法(Poor Law Amendment Act) 中央政府が救貧行政を管理する

王室の不人気

George III (1738-1820) 1811年精神に異常をきたす

George IV (1762-1830) 怠惰な浪費家

William IV (1765-1837) 人気のない王室内で唯一人気があった

Victoria (1819-1901) 17歳で即位、期待を一身に集める

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Queen Victoria (1819-1901)

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Florence Nightingale (1820-1910)

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Charlotte Bronte (1816-55)

Emily Bronte (1818-48)

アイルランド人の牧師の娘

一時期学校に通うが、生涯のほとんどをHowarthの自宅で過ごす

子どもの頃から空想物語を書いていた

同じ1847年にそれぞれ偽名(Currer BellとEllis Bell)で小説Jane EyreとWuthering Heightsを発表した

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Jane Eyre (1847) 孤児だった女性の試練に満ちた半生と最終的な勝利の物語

キリスト教的な外見とその背後にある異教的な精神という二重性を帯びた物語

ゴシック的な要素(Rochesterの外見、屋根裏部屋に閉じこめられているクレオールの妻、二重結婚、予期せぬ遺産の相続、テレパシー現象、燃え上がる館)の横溢

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Wuthering Heights (1847) 複雑な語りの構造

語り手Lockwoodのロマンティックな視点とLockwoodの物語内に登場するもう一人の語り手Nelly Deanによる反ロマンティックな視点の対立

Catherine EarnshawとHeathcliffの関係の特異性

気質的な類似性によって惹かれあう

通常の恋愛関係とは異質→完全なる一体化を希求

現世では成就しない関係

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Charles Dickens (1812-70) 1812年、海軍経理部の事務員John Dickensの長男として生まれる

派手好きな父親のせいで一家は困窮

12歳になる前からDickensは靴墨工場に働き家計を支えた

1824年、父親は負債を払えずMarshalsea監獄へ収監される

まもなく父親は遺産相続によって負債を払い出獄

Dickensは学校に通えるようになり、卒業後は弁護士事務所の事務員を経てジャーナリズムの世界に入る

1836年、ロンドン市民の多様な生活を活写したSketches by Bozを発表

同年、友人である雑誌編集者George Hogarthの娘Catherineと結婚

1836年から37年にかけて月刊分冊という形でThe Pickwick Papersを発表、文名を確立する

以降大部の小説を分冊という形で出版しつづける

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Charles Dickens (1812-70)

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主要著作 Oliver Twist (1837-9) 救貧法によってさらにつらい生活を強いられる子どもたち 急速に拡大する都市の多様性と無秩序を描く

Nicholas Nickleby (1838-9) The Old Curiosity Shop (1840-1) Little Nellの死が多くの読者の涙を誘った sentimentalismの極致 ‘One must have a heart of stone to read the death of Little Nell without laughing’ (Oscar Wilde)

A Christmas Carol (1843) 伝統的な家族観を称揚する物語 富と貧困の対立のsentimentalな解決策

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Dombey and Son (1846-7) 父と子

David Copperfield (1849-50) 自伝的な小説

Bleak House (1852-3) 不毛な裁判

Hard Times (1854) イングランド中部の架空の産業都市の非人間的な生活

Little Dorrit (1855-7) 社会的、心理的な監獄に囚われた人々の物語

A Tale of Two Cities (1859) フランス革命に巻き込まれる二人の青年

Great Expectations (1860-1) Philip Pirripの野心とその挫折の物語

Our Mutual Friend (1864-5) ゴミと金

The Mystery of Edwin Drood (1870) 未完

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George Eliot (1819-80)

本名Mary Ann (Marian) Evans

Warwrickshireの地所管理人の娘

幼年時代から福音主義の強い影響を受けて育つものの21歳で福音主義の信仰を捨てる

しかしながらキリスト教的な愛と共感と義務の精神を生涯持ちつづけた

1851年、ロンドンでWestminster Review(J. S. Millが創刊した雑誌)の編集に加わる

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出版業者のJohn Chapmanと親しくなる

その後、科学万能主義者Herbert Spencerとの恋愛を経て、実証主義哲学者G. H. Lewisと不倫関係を結ぶ

Lewisとの関係は彼が死ぬまで続いた

Eliotの小説は女王も愛読していたが、Eliotの不倫関係ゆえに女王から晩餐に招待されることはなかった

1880年、Lewisの死後John Walter Crossと結婚するが、同年死去した

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George Eliot (1819-80)

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主要著作

Scenes of Clerical Life (1857)

Adam Bede (1859)

The Mill on the Floss (1860)

Silas Marner (1861)

Romola (1862-3)

Felix Holt, The Radical (1866)

Middlemarch (1871-2)

Daniel Deronda (1874-6)

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Middlemarch: A Study of Provincial Life 物語は1832年に設定され、イングランド中部の架空の町Middlemarchを舞台にしている

Dorothea BrookeとTertius Lydgateという二人の主人公の理想追求とその挫折を中心に多様な人物を登場させてひとつの共同体をリアリスティックに描き出す

急速に複雑化する社会と個人の関係を詳細に描く

語り手はあらゆる登場人物から距離を置いた視点をとる

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Late Victorian Literature ①文化の二極分化(大衆文化とエリート文化) 中産階級の拡大、書籍価格の低下、義務教育の導入→文化の大衆化が進行 大衆文化に対する反発が生じる→文化的なエリートだけを対象にした前衛的かつ難解な文学作品が書かれるようになる

②世紀末という意識の広がり 経済的な停滞→将来に対する悲観的な見方が蔓延 earnestに生きることへの疑問が生じる Oscar Wilde, The Importance of Being Ernest (1895)

③共同体意識の希薄化と都市における個人の匿名性の拡大 ④大英帝国の衰退 The Boer War (1899-1902)での苦戦

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審美主義(Aestheticism)(耽美主義とも呼ばれる)の出現 拡大する中産階級とその価値観(物質主義、功利主義、拝金主義)に対する知的エリート層の反発

Matthew Arnold, Culture and Anarchy (1869) 中産階級的な価値観を批判→文化と教養を擁護

John Ruskin 物質主義批判→美のもつ道徳的・精神的価値を称揚

Pre-Rapaelites 精神性をともなわない技術を批判→Raphael以前の芸術を称揚、中世への憧憬→現実から遊離した世界を絵画と詩で描く

Charles Algernon Swinburne 「芸術のための芸術」(芸術至上主義)を体現

Walter Pater ‘the desire for beauty, the love of art for art's sake’を称揚する

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審美主義はTheophile Gautier (1811-72)が ‘l’art pour l’art’ (the Preface to Mademoiselle de Maupin, 1835)という言葉で表現した芸術の様態 芸術は道徳的、政治的、教育的な目的に従属せず、ただそれ自体の美のためにのみ存在する 芸術は美的な基準によってのみ価値を判断される 審美主義者(Aesthetes)は美を真実や道徳から切り離す→芸術は役立つものではない Aubrey Beardsleyの挿絵とOscar Wildeの人生が象徴する文学思潮 John Keats (‘Beauty is truth, truth beauty’)やAlfred Tennysonも美を賞賛したが、彼らにとって美は真実や道徳に従属するものだった

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The Dancer’s Reward (A Illustration for Salomé) by Aubrey Beardsley)

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Decadence 19世紀末にフランスを中心としてヨーロッパの思想・芸術界において見られた精神的な傾向

Baudelaire、Huysmans、Rimbaudらのフランス人作家が代表的なdecadents

審美主義の末期に現れたその極端な様態

世紀末的な厭世感と倦怠感の影響下で自然な道徳に反する人工的な倒錯を追求する

イギリスではOscar Wilde、Arthur Symons、Ernest Dowson、Lionel Johnsonらがdecadenceの文学者とみなされる

雑誌Yellow Book (1894-7)はdecadenceの時代を代表する雑誌←フランス小説が黄色い紙に印刷されていたことに由来する

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The Yellow Book

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Walter Pater (1839-94)

批評家、小説家

ロンドンのStepney生まれ、医者だった父親は1842年に死去

Oxford大学Queen's Collegeで学ぶ

1864年、Oxford大学Brasenose Collegeのfellowになる

1869年、未婚の姉妹とともにOxfordで暮らしはじめる

1885年、ロンドンのKensingtonに引っ越す

ラファエロ前派(Pre-Raphaelites)と交流

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Walter Pater (1839-94)

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主要著作

Studies in the History of the Renaissance (1873)

Marius the Epicurean (1885) 紀元2世紀Marcus Aurelius時代のローマを舞台に、若いローマ人青年Mariusの精神的な遍歴を描く哲学小説

最後にMariusが受けいれるキリスト教は非正統的→最後まで快楽主義的な傾向を保つ

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Studies in the History of the Renaissance 14世紀から16世紀にかけてのイタリアの画家や文人(Pico della Mirandola、Botticelli、Leonardo、della Robbiaなど)を論じたエッセイ集

芸術と人生の真実をとらえるためには感覚を洗練する必要があると説く

有名な結論部において一瞬の強烈な美の経験の追求を人生の目的と主張

第二版で結論を削除←青年への悪影響を恐れた

Oscar WildeやW. B. Yeatsらは大きな感化を受ける

内面的な経験のはかない一瞬をとらえることの重要性を協調した→Modernism作家たちのstream of consciousnessやepiphanyといった手法に影響をあたえた

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Oscar Wilde (1854-1900) 父親はDublinの著名な外科医、母親は詩人でアイルランドの民話や伝説を主題にした詩を書いていた Trinity CollegeとOxford大学Magdalen Collegeで学ぶ Paterからの影響を強く受けていた スポーツ嫌い、青磁器と孔雀の羽を収集が趣味だった 1882年、アメリカを講演旅行( ‘I have nothing to declare but my genius’ ) 1884年、結婚 1895年、ロンドンで劇作家として成功を収める 1897年、同性愛の罪で投獄される、獄中で破産宣告を受ける 監獄から出て、フランスへ渡る フランスではSebastian Melmothと名乗っていた 1900年、パリで死去

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Oscar Wilde and Alfred Douglas

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主要著作 The Happy Prince and Other Tales (1888) The Picture of Dorian Gray (1891) 放蕩の限りを尽くしても若さと美しさを失うことのないDorian Grayの代わりに肖像画が醜く老いてゆく 最後にDorianはみずからの肖像画をナイフで刺すが、死んだのは彼自身だった

Intentions (1891) ‘The Decay of Lying’ や ‘The Critic as Artist’などのエッセイを含む

The Soul of Man under Socialism (1891) Salomé (1894) The Importance of Being Ernest (1895)

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The Ballad of Reading Gaol (1898) 投獄経験にもとづく詩

De Profundis (1905) Lord Alfred Douglas (‘Bosie’)宛の手紙という形式

Alfred Douglasに対する非難の言葉であふれている

1905年に短縮版が出版される

1949年にほぼ完全な形で出版

I was a man who stood in symbolic relations to the art and culture of my age. I had realised this for myself at the very dawn of my manhood, and had forced my age to realise it afterwards. Few men hold such a position in their own lifetime, and have it so acknowledged.

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The tomb of Oscar Wilde in Père Lachaise Cemetery

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And alien tears will fill for him Pity's long-broken urn, For his mourners will be outcast men, And outcasts always mourn.

(The Ballad of Reading Gaol)