モデル施設 角田給食センター 初[01-02]€¦ ·...

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導入システム電化厨房システム 蓄熱空調システム ヒートポンプ空調システム ヒートポンプ給湯システム (エコキュート) 効率的電気利用 モデル施設のご案内 角田市学校給食センター (宮城県角田市)

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Page 1: モデル施設 角田給食センター 初[01-02]€¦ · 古の木造建築で、平安時代の治 承元年(1177年)の建立と伝えら れています。昭和25年(1950年)

「角田の5つの“め”」の魅力でブランドづくりに取り組んでいます

[導入システム]電化厨房システム蓄熱空調システムヒートポンプ空調システムヒートポンプ給湯システム(エコキュート)

効率的電気利用モデル施設のご案内

角田市学校給食センター 様(宮城県角田市)

 台山公園には、宇宙に関連した施設があり、高さ49mのH-Ⅱロケットの実物大模型やロケット発射台を模した展望台「スペースタワー」が設置されており、「宇宙展示館コスモハウス」には、JAXAの宇宙センターが実験に使用したロケットエンジンなどの貴重な資料が展示されています。

 高蔵寺は、西暦819年に徳一菩薩が創建したと言われています。寺内にある阿弥陀堂は、宮城県最古の木造建築で、平安時代の治承元年(1177年)の建立と伝えられています。昭和25年(1950年)には、堂内に安置された阿弥陀如来坐像とともに、重要文化財に指定されています。

 昭和60年6月に角田市が、明治初年から大正期にかけて郷土の旧大地主初代と2代目氏家丈吉氏が建築した邸宅を譲り受け、郷土資料館として整備しました。市指定文化財に登録されているこの邸宅では、当時の生活や建築様式に触れることができるほか、歴史民俗資料、考古資料などの展示もしています。

角田市は、宮城県仙台市から南へ約40㎞に位置し、国指定の重要文化財である「高蔵寺」、ロケットエンジンの開発研究施設である「JAXA角田宇宙センター」、仙南随一の運動公園と称される「角田中央公園」等、様々な地域資源を有しています。また、「角田の5つの“め”」を代表とする地域ブランドづくりにも積極的に取り組み、交流人口や移住・定住人口の拡大、地域産業の振興を目指しています。

角 田 市 の 紹 介

角田市スペースタワー・コスモハウス 勝楽山 高蔵寺 角田市郷土資料館

角田市学校給食センター

所 長

齋藤 修さん

電化厨房のポテンシャルを活かして体や心や夢を育む給食を提供していきます。学校給食は、どんなにおいしくて栄養価の高いものを作っても、ベースに安全・安心

がなくては意味がありません。本施設は調理システムをドライ方式のオール電化とすることで、学校給食の衛生管理基準をクリアし、安全・安心な給食の提供を可能にしました。また、以前のような高温多湿の過酷な厨房とは異なり、電化厨房は夏場でも作業環境が良好と調理員に好評です。さらに、デマンド値を抑制するために、東北電力さんのアドバイスを受け、稼動する機器の使用時間帯調整などで基本料金の負担を減らし、光熱費の削減につながっています。当センターでは、地元産の環境保全米による週5日の完全米飯給食を実施するととも

に、「宇宙飛行士に食べさせたいメニュー」など子どもたちからのリクエスト献立を実施するなど、地産地消と食育推進に取り組んでいます。今後も電化厨房をより効果的に活用して、身体の健康はもとより心や夢をも育むおいしい給食を提供していきます。

角田市学校給食センター

栄養士

村上 るみさん

大量調理も簡単な操作でスピーディになり、メニューの幅が広がりました。当センターでは、角田市産の食材だけを使用した「角田丸ごとポークカレー」や伊

達政宗の次女で、角田藩主に嫁いできた牟む

宇う

姫ひめ

にちなんだ料理など、角田の特産品を取り入れながら歴史と結びつけたメニューを、季節や行事に合わせて提供しています。このバラエティー豊かな給食を提供するうえで、電化厨房は大きな力となっています。電気回転釜やスチームコンベクションオーブンは、1台で何役もこなせるうえ、操作も

簡単で、調理時間も短縮できるので助かっています。また、掃除にかかる時間が短くなりました。これからは、家庭で敬遠されがちな和食など、メニューの幅をさらに広げていきたい

と思います。将来、子どもたちが大人になって角田の学校給食を思い出し、「おいしかったね」と言ってもらえたらとても嬉しいですね。

「5つの“め”」は、角田の地域ブランドの象徴であり、「自慢の種」を表しています。具体的には、角田の食ブランドをリード

する食材「米・豆・梅」、角田の地域イメージをリードする宇宙とスポーツが「未来の子どもたちの夢」、角田の歴史的魅力を象徴する、伊達政宗の次女で角田に嫁いだという牟

宇う

姫ひめ

の「姫」を表しています。角田市は、「5つの“め”」の魅力で

ブランドづくりに積極的に取り組んでおり、学校給食センターでも、「5つの“め”」を子どもたちが普段使う食器などにデザインし、ふるさとブランドの周知を図っています。

特別献立「牟宇姫ひな祭りメニュー」2018年11月発行

効率的電気利用モデル施設のご案内

モデル施設_角田給食センター_初[01-02].indd 1-3 2018/10/23 15:41

Page 2: モデル施設 角田給食センター 初[01-02]€¦ · 古の木造建築で、平安時代の治 承元年(1177年)の建立と伝えら れています。昭和25年(1950年)

❿ カゴごと洗浄機 ⓫ コンテナ洗浄機⓬ 弁当箱洗浄機 ⓭ 食缶類洗浄機

 エネルギー効率の優れたヒートポンプを採用し、空気の熱を利用してお湯を沸かすため、省エネルギー性に優れています。火を使わないのでCO2の排出が少なく、クリーンで安全です。運転音も静かで、燃料補給やメンテナンスの手間がかかりません。角田市学校給食センターでは、使用後の大量の食器などの洗浄をエコキュートからの給湯でおこなっています。

角田市学校給食センターは、従来の施設の老朽化が著しく、衛生管理の強化や作業環境の改善が求められていたことから、平成28年6月に新築し、同年8月に学校給食の提供を開始しました。建設にあたっては、作業の衛生面、食の安全面を第一に、調

理員の作業環境への配慮や環境負荷の低減などから、厨房や空調、給湯のすべての熱源にオール電化システムを採用しました。また、「アレルギー食調理室」を設け、近年増加傾向にある食物アレルギーにも対応しています。2階には、調理現場を見渡せる見学通路と食育展示コーナーを設け、角田市が学校教育の一環として推進する「食育」の拠点施設としての役割も果たしています。

隈川

113

角田市学校給食センター

角田市立西根小学校

西根自治センター

角田駅

南角田駅

大河原駅

北白川駅

東北新幹線

4

白石川

  東 北 本線

阿武隈急行線

船岡駐屯地

角田市

宮城県

衛生的で効率的な電化厨房で、地産地消と食育を推進するおいしい給食と働く人にやさしい快適な環境を提供。

角田市学校給食センターでは、角田市内の小・中学校11校に給食を提供しており、中心となる煮炊き調理室では、1台当たり約900食分の調理が可能な電気回転釜6台を配置し、煮炊き、汁物、炒め物など、多様なメニューを短時間で大量に調理しています。焼き・蒸し調理はスチームコンベクションオーブンを活用。手の込んだ料理も簡単な設定でおいしく調理ができます。電気は排熱が少ないため、特に夏場は暑さに悩まされていた調理環境も良好で、衛生面でも調理員から好評です。給食センターでは、清潔で快適な厨房環境のもと、地元産の農産物を取り入れた質の高い給食の提供に努め、子どもたちの元気と笑顔を応援しています。

電化厨房システム連続炊飯機 130.10kW×1台、連続フライヤー 71.98kW×1台スチームコンベクションオーブン 56.0kW×3台、22.50kW×1台、回転釜 45.0kW×6台、27.0kW×1台、ほか

(合計2011.34kW)

蓄熱空調システム(定格暖房標準能力) 56.0kW×3台、45.0kW×2台

ヒートポンプ空調システム(蓄熱利用時の能力) 31.5kW×2台、8.0kW×1台、6.3kW×1台

ヒートポンプ給湯システム(エコキュート)(加熱能力) 20.30kW×4台 貯湯量22,000ℓ

導 入 シ ス テ ム

角田市学校給食センター所 在 地:角田市高倉字呉服屋35番地1竣 工 :平成28年6月(平成28年度2学期から給食提供)敷 地 面 積:5,862.39㎡延 べ 床面積:2,178.01㎡(付属建物含む)構 造 :鉄骨造2階建て調理システム:ドライ方式・オール電化方式�最大調理能力:1日あたり最大3,000食(アレルギー対応食30食を含む)配 送 校 数:小学校8校、中学校3校設 計・ 監 理:株式会社�久慈設計施 工:橋本店・佐藤建設JV

施 設 概 要求められた衛生・作業環境づくりにオール電化システムで対応

角田市産の農産物を取り入れた給食の提供を電化厨房がサポート

学校給食施設電化厨房システム

蓄熱空調システム

ヒートポンプ給湯システム(エコキュート)

 直火を使わないため、厨房内の室温上昇を抑制して快適な調理環境を実現します。また、衛生管理がしやすく、調理温度や時間の管理が容易で、メニューに応じた調理のマニュアル化が可能です。角田市学校給食センターでは、電化厨房で地元産の食材を使ったメニューを中心に、安全・安心な給食を大量・迅速に作り市内の各学校に届けています。

 エネルギー需要が少ない夜間に、高効率なヒートポンプを稼働させて、冷水、氷、お湯の形で熱エネルギーを蓄えておき日中に使用するため、昼間のデマンド抑制に有効です。大気熱を利用することにより、省エネ性に優れ、環境にやさしいシステムです。角田市学校給食センターでは、厨房などの冷暖房に利用しており、快適な作業環境を実現するのに役立っています。

主な厨房機器(3,000食対応)No. 品 名 台数 消費電力(kW)No. 品 名 台数 消費電力(kW)❶ 連続炊飯機 1 12.78 ⓰ 消毒保管庫 4 4.20

❷ 連続フライヤー 1 71.98 ⓰ 消毒保管庫 3 5.40

❸ スチームコンベクションオーブン 3 56.00 ⓰ 消毒保管庫 3 6.40

❹ スチームコンベクションオーブン 1 4.30 ⓰ 消毒保管庫 4 9.75

❺ 回転釜 6 45.00 ⓰ 消毒保管庫 1 12.80

❻ 回転釜 1 27.00 ⓰ 消毒保管庫 1 16.15

❼ 万能煮炊釜 1 22.50 ⓰ 消毒保管庫 3 19.50

❽ 炊飯釜・蓋洗浄機 1 15.86 予冷機能付消毒保管庫 2 12.40

❾ IHクッキングヒーター 4 4.00 カートイン消毒保管庫 1 31.00

❿ カゴごと洗浄機 1 11.00 カートイン消毒保管庫 3 21.00

⓫ コンテナ洗浄機 1 98.60 カートイン消毒保管庫 1 18.25

⓬ 弁当箱洗浄機 1 90.60 包丁・まな板消毒保管庫 2 3.10

⓭ 食缶類洗浄機 1 94.77 包丁・まな板消毒保管庫 2 5.20

⓮ 天吊り式消毒保管庫 16 25.55

⓯ 天吊り式消毒保管庫 8 12.78

追い掛け運転もでき、湯切れの心配がありません

主として厨房内の室温制御に使用しています

❶ 連続炊飯機

❺❻ 回転釜⓰消毒保管庫

❾ IHクッキングヒーター

❸❹ スチームコンベクションオーブン

⓮⓯ 天吊り式消毒保管庫 ❷ 連続フライヤー

図面提供 :(株)中西製作所

❿ ⓫ ⓬⓭

⓮❶

❾❾

❾❹

■ 非汚染エリア■ 汚染エリア■ 搬入・搬出・前室等■ その他のエリア

1 階 配 置 図

コンテナ室

洗浄室

和え物室

煮炊き調理室 下処理室

前室

焼物・揚物・蒸物室

アレルギー食調理室

炊飯室

効率的電気利用モデル施設のご案内

モデル施設_角田給食センター_初[01-02].indd 4-6 2018/10/23 15:41

Page 3: モデル施設 角田給食センター 初[01-02]€¦ · 古の木造建築で、平安時代の治 承元年(1177年)の建立と伝えら れています。昭和25年(1950年)

❿ カゴごと洗浄機 ⓫ コンテナ洗浄機⓬ 弁当箱洗浄機 ⓭ 食缶類洗浄機

 エネルギー効率の優れたヒートポンプを採用し、空気の熱を利用してお湯を沸かすため、省エネルギー性に優れています。火を使わないのでCO2の排出が少なく、クリーンで安全です。運転音も静かで、燃料補給やメンテナンスの手間がかかりません。角田市学校給食センターでは、使用後の大量の食器などの洗浄をエコキュートからの給湯でおこなっています。

角田市学校給食センターは、従来の施設の老朽化が著しく、衛生管理の強化や作業環境の改善が求められていたことから、平成28年6月に新築し、同年8月に学校給食の提供を開始しました。建設にあたっては、作業の衛生面、食の安全面を第一に、調

理員の作業環境への配慮や環境負荷の低減などから、厨房や空調、給湯のすべての熱源にオール電化システムを採用しました。また、「アレルギー食調理室」を設け、近年増加傾向にある食物アレルギーにも対応しています。2階には、調理現場を見渡せる見学通路と食育展示コーナーを設け、角田市が学校教育の一環として推進する「食育」の拠点施設としての役割も果たしています。

隈川

113

角田市学校給食センター

角田市立西根小学校

西根自治センター

角田駅

南角田駅

大河原駅

北白川駅

東北新幹線

4

白石川

  東 北 本線

阿武隈急行線

船岡駐屯地

角田市

宮城県

衛生的で効率的な電化厨房で、地産地消と食育を推進するおいしい給食と働く人にやさしい快適な環境を提供。

角田市学校給食センターでは、角田市内の小・中学校11校に給食を提供しており、中心となる煮炊き調理室では、1台当たり約900食分の調理が可能な電気回転釜6台を配置し、煮炊き、汁物、炒め物など、多様なメニューを短時間で大量に調理しています。焼き・蒸し調理はスチームコンベクションオーブンを活用。手の込んだ料理も簡単な設定でおいしく調理ができます。電気は排熱が少ないため、特に夏場は暑さに悩まされていた調理環境も良好で、衛生面でも調理員から好評です。給食センターでは、清潔で快適な厨房環境のもと、地元産の農産物を取り入れた質の高い給食の提供に努め、子どもたちの元気と笑顔を応援しています。

電化厨房システム連続炊飯機 130.10kW×1台、連続フライヤー 71.98kW×1台スチームコンベクションオーブン 56.0kW×3台、22.50kW×1台、回転釜 45.0kW×6台、27.0kW×1台、ほか

(合計2011.34kW)

蓄熱空調システム(定格暖房標準能力) 56.0kW×3台、45.0kW×2台

ヒートポンプ空調システム(蓄熱利用時の能力) 31.5kW×2台、8.0kW×1台、6.3kW×1台

ヒートポンプ給湯システム(エコキュート)(加熱能力) 20.30kW×4台 貯湯量22,000ℓ

導 入 シ ス テ ム

角田市学校給食センター所 在 地:角田市高倉字呉服屋35番地1竣 工 :平成28年6月(平成28年度2学期から給食提供)敷 地 面 積:5,862.39㎡延 べ 床面積:2,178.01㎡(付属建物含む)構 造 :鉄骨造2階建て調理システム:ドライ方式・オール電化方式�最大調理能力:1日あたり最大3,000食(アレルギー対応食30食を含む)配 送 校 数:小学校8校、中学校3校設 計・ 監 理:株式会社�久慈設計施 工:橋本店・佐藤建設JV

施 設 概 要求められた衛生・作業環境づくりにオール電化システムで対応

角田市産の農産物を取り入れた給食の提供を電化厨房がサポート

学校給食施設電化厨房システム

蓄熱空調システム

ヒートポンプ給湯システム(エコキュート)

 直火を使わないため、厨房内の室温上昇を抑制して快適な調理環境を実現します。また、衛生管理がしやすく、調理温度や時間の管理が容易で、メニューに応じた調理のマニュアル化が可能です。角田市学校給食センターでは、電化厨房で地元産の食材を使ったメニューを中心に、安全・安心な給食を大量・迅速に作り市内の各学校に届けています。

 エネルギー需要が少ない夜間に、高効率なヒートポンプを稼働させて、冷水、氷、お湯の形で熱エネルギーを蓄えておき日中に使用するため、昼間のデマンド抑制に有効です。大気熱を利用することにより、省エネ性に優れ、環境にやさしいシステムです。角田市学校給食センターでは、厨房などの冷暖房に利用しており、快適な作業環境を実現するのに役立っています。

主な厨房機器(3,000食対応)No. 品 名 台数 消費電力(kW)No. 品 名 台数 消費電力(kW)❶ 連続炊飯機 1 12.78 ⓰ 消毒保管庫 4 4.20

❷ 連続フライヤー 1 71.98 ⓰ 消毒保管庫 3 5.40

❸ スチームコンベクションオーブン 3 56.00 ⓰ 消毒保管庫 3 6.40

❹ スチームコンベクションオーブン 1 4.30 ⓰ 消毒保管庫 4 9.75

❺ 回転釜 6 45.00 ⓰ 消毒保管庫 1 12.80

❻ 回転釜 1 27.00 ⓰ 消毒保管庫 1 16.15

❼ 万能煮炊釜 1 22.50 ⓰ 消毒保管庫 3 19.50

❽ 炊飯釜・蓋洗浄機 1 15.86 予冷機能付消毒保管庫 2 12.40

❾ IHクッキングヒーター 4 4.00 カートイン消毒保管庫 1 31.00

❿ カゴごと洗浄機 1 11.00 カートイン消毒保管庫 3 21.00

⓫ コンテナ洗浄機 1 98.60 カートイン消毒保管庫 1 18.25

⓬ 弁当箱洗浄機 1 90.60 包丁・まな板消毒保管庫 2 3.10

⓭ 食缶類洗浄機 1 94.77 包丁・まな板消毒保管庫 2 5.20

⓮ 天吊り式消毒保管庫 16 25.55

⓯ 天吊り式消毒保管庫 8 12.78

追い掛け運転もでき、湯切れの心配がありません

主として厨房内の室温制御に使用しています

❶ 連続炊飯機

❺❻ 回転釜⓰消毒保管庫

❾ IHクッキングヒーター

❸❹ スチームコンベクションオーブン

⓮⓯ 天吊り式消毒保管庫 ❷ 連続フライヤー

図面提供 :(株)中西製作所

❿ ⓫ ⓬⓭

⓮❶

❾❾

❾❹

■ 非汚染エリア■ 汚染エリア■ 搬入・搬出・前室等■ その他のエリア

1 階 配 置 図

コンテナ室

洗浄室

和え物室

煮炊き調理室 下処理室

前室

焼物・揚物・蒸物室

アレルギー食調理室

炊飯室

効率的電気利用モデル施設のご案内

モデル施設_角田給食センター_初[01-02].indd 4-6 2018/10/23 15:41

Page 4: モデル施設 角田給食センター 初[01-02]€¦ · 古の木造建築で、平安時代の治 承元年(1177年)の建立と伝えら れています。昭和25年(1950年)

「角田の5つの“め”」の魅力でブランドづくりに取り組んでいます

[導入システム]電化厨房システム蓄熱空調システムヒートポンプ空調システムヒートポンプ給湯システム(エコキュート)

効率的電気利用モデル施設のご案内

角田市学校給食センター 様(宮城県角田市)

 台山公園には、宇宙に関連した施設があり、高さ49mのH-Ⅱロケットの実物大模型やロケット発射台を模した展望台「スペースタワー」が設置されており、「宇宙展示館コスモハウス」には、JAXAの宇宙センターが実験に使用したロケットエンジンなどの貴重な資料が展示されています。

 高蔵寺は、西暦819年に徳一菩薩が創建したと言われています。寺内にある阿弥陀堂は、宮城県最古の木造建築で、平安時代の治承元年(1177年)の建立と伝えられています。昭和25年(1950年)には、堂内に安置された阿弥陀如来坐像とともに、重要文化財に指定されています。

 昭和60年6月に角田市が、明治初年から大正期にかけて郷土の旧大地主初代と2代目氏家丈吉氏が建築した邸宅を譲り受け、郷土資料館として整備しました。市指定文化財に登録されているこの邸宅では、当時の生活や建築様式に触れることができるほか、歴史民俗資料、考古資料などの展示もしています。

角田市は、宮城県仙台市から南へ約40㎞に位置し、国指定の重要文化財である「高蔵寺」、ロケットエンジンの開発研究施設である「JAXA角田宇宙センター」、仙南随一の運動公園と称される「角田中央公園」等、様々な地域資源を有しています。また、「角田の5つの“め”」を代表とする地域ブランドづくりにも積極的に取り組み、交流人口や移住・定住人口の拡大、地域産業の振興を目指しています。

角 田 市 の 紹 介

角田市スペースタワー・コスモハウス 勝楽山 高蔵寺 角田市郷土資料館

角田市学校給食センター

所 長

齋藤 修さん

電化厨房のポテンシャルを活かして体や心や夢を育む給食を提供していきます。学校給食は、どんなにおいしくて栄養価の高いものを作っても、ベースに安全・安心

がなくては意味がありません。本施設は調理システムをドライ方式のオール電化とすることで、学校給食の衛生管理基準をクリアし、安全・安心な給食の提供を可能にしました。また、以前のような高温多湿の過酷な厨房とは異なり、電化厨房は夏場でも作業環境が良好と調理員に好評です。さらに、デマンド値を抑制するために、東北電力さんのアドバイスを受け、稼動する機器の使用時間帯調整などで基本料金の負担を減らし、光熱費の削減につながっています。当センターでは、地元産の環境保全米による週5日の完全米飯給食を実施するととも

に、「宇宙飛行士に食べさせたいメニュー」など子どもたちからのリクエスト献立を実施するなど、地産地消と食育推進に取り組んでいます。今後も電化厨房をより効果的に活用して、身体の健康はもとより心や夢をも育むおいしい給食を提供していきます。

角田市学校給食センター

栄養士

村上 るみさん

大量調理も簡単な操作でスピーディになり、メニューの幅が広がりました。当センターでは、角田市産の食材だけを使用した「角田丸ごとポークカレー」や伊

達政宗の次女で、角田藩主に嫁いできた牟む

宇う

姫ひめ

にちなんだ料理など、角田の特産品を取り入れながら歴史と結びつけたメニューを、季節や行事に合わせて提供しています。このバラエティー豊かな給食を提供するうえで、電化厨房は大きな力となっています。電気回転釜やスチームコンベクションオーブンは、1台で何役もこなせるうえ、操作も

簡単で、調理時間も短縮できるので助かっています。また、掃除にかかる時間が短くなりました。これからは、家庭で敬遠されがちな和食など、メニューの幅をさらに広げていきたい

と思います。将来、子どもたちが大人になって角田の学校給食を思い出し、「おいしかったね」と言ってもらえたらとても嬉しいですね。

「5つの“め”」は、角田の地域ブランドの象徴であり、「自慢の種」を表しています。具体的には、角田の食ブランドをリード

する食材「米・豆・梅」、角田の地域イメージをリードする宇宙とスポーツが「未来の子どもたちの夢」、角田の歴史的魅力を象徴する、伊達政宗の次女で角田に嫁いだという牟

宇う

姫ひめ

の「姫」を表しています。角田市は、「5つの“め”」の魅力で

ブランドづくりに積極的に取り組んでおり、学校給食センターでも、「5つの“め”」を子どもたちが普段使う食器などにデザインし、ふるさとブランドの周知を図っています。

特別献立「牟宇姫ひな祭りメニュー」2018年11月発行

効率的電気利用モデル施設のご案内

モデル施設_角田給食センター_初[01-02].indd 1-3 2018/10/23 15:41